JP2008029304A - 栽培養液の調合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】極めて簡単な構造としながら、極めて正確な混合率で液肥を水に添加する。
【解決手段】栽培養液の調合装置は、原液槽1の液肥を、制御部3で制御される液肥ポンプ2でもって、サイホン管4を介して計量槽5に移送し、計量槽5に蓄えられる液肥を、供給具7で調液槽6に移送し、調液槽6に給水機8から所定量の水を供給して栽培養液を調合する。計量槽5は、原液槽1よりも上方に配置している。液肥ポンプ2は、運転を停止する状態で液肥を逆流できるポンプである。サイホン管4は、その先端の開口部を液肥の計量液面レベルに配置している。調合装置は、液肥ポンプ2が所定量の液肥を計量槽5に供給して運転が停止される状態で、サイホン管4を介して計量槽5の液肥を原液槽1にサイホン作用で逆流させて、計量槽5に液肥を計量液面レベルで貯溜し、この計量槽5の液肥を調液槽6に供給して、調液槽6で水と液肥とを混合して栽培養液を調合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として水耕栽培や養液栽培の灌水装置に使用される栽培養液を調合する装置に関し、とくに、水に一定の割合で液肥を混合する栽培養液の調合装置に関する。
水耕栽培や養液栽培は、肥料を一定の濃度に希釈した栽培養液を供給して植物を生育させる。栽培養液は、水に一定の濃度に液肥を混合して製作される。このことを実現する栽培養液の調合装置は開発されている。(特許文献1及び2参照)
特開2004−41128号公報 特開2004−201583号公報
これらの特許文献に記載される栽培養液の調合装置は、水に液肥を一定の割合で混合するために、水の流量に比例して、液肥ポンプの流量をコントロールする。すなわち、水の流量を流量センサで検出し、この流量センサで検出される水の流量に比例して、液肥ポンプの回転速度を制御する。この装置は、連続して移送される水に一定の濃度として正確な混合比で液肥を添加するのが難しく、また、濃度を正確にコントロールするほど、流量センサと液肥ポンプとこれを制御する機構に高い精度が要求されて、設備コストが極めて高くなる欠点がある。
さらに、従来の他の栽培養液の調合装置として、水と液肥を混合する調液槽と、混合された栽培養液の濃度を測定するECセンサーを備える調合装置も開発されている。この調合装置は、調液槽で混合される栽培養液の濃度をECセンサーで測定し、所定の濃度に混合された栽培養液を植物に供給する。この調合装置は、調液された栽培養液が少なくなると、調液槽に水を補給し、さらに、ECセンサーで測定される栽培養液の濃度が低くなると、ポンプで液肥を添加して栽培養液の濃度を所定の範囲となるように調整する。この調合装置は、ECセンサーで濃度を測定しながら調液するので、栽培養液の濃度を所定の範囲に調整できる。ただ、ECセンサーで正確に濃度を測定するには、調液槽に供給された水と液肥とを十分に撹拌して濃度を均一にする必要がある。それは、撹拌が十分でないと、濃度に斑が生じて、栽培養液を正確な濃度に調合できないからである。このため、この調合装置では、多量の栽培養液を短時間で正確に調液できない欠点がある。また、この調合装置は、ECセンサーで検出した濃度に基づいて調液するので、栽培養液を、ある程度の幅のある範囲内の濃度にしか調液できす、極めて正確な混合比で調液できない欠点もある。さらに、ECセンサーは高価であるため、設備コストが高くなる欠点もある。
本発明は、以上のような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、極めて簡単な構造としながら、極めて正確な混合率で液肥を水に添加できる栽培養液の調合装置を提供することにある。
本発明の栽培養液の調合装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
栽培養液の調合装置は、液肥を蓄える原液槽1と、この原液槽1に蓄える液肥を移送する液肥ポンプ2と、液肥ポンプ2の運転を制御する制御部3と、液肥ポンプ2の排出側に連結しているサイホン管4と、サイホン管4で移送される液肥が蓄えられる計量槽5と、この計量槽5に蓄えられる液肥が供給される調液槽6と、計量槽5から調液槽6に液肥を移送する給液具7と、調液槽6に所定量の水を供給する給水機8とを備える。計量槽5は、原液槽1よりも上方に配設している。液肥ポンプ2は、液肥を移送するが運転を停止する状態で液肥を逆流できるポンプである。サイホン管4は、原液槽1よりも上方に配置している計量槽5に液肥を移送すると共に、その先端の開口部を計量槽5に供給される液肥の計量液面レベルに配置している。栽培養液の調合装置は、液肥ポンプ2が所定量の液肥を計量槽5に供給して運転が停止される状態で、サイホン管4を介して計量槽5の液肥を原液槽1にサイホン作用で逆流させて、計量槽5に液肥を計量液面レベルで貯溜し、この計量槽5の液肥を給液具7で調液槽6に供給すると共に、給水機8で水を調液槽6に供給して、調液槽6で水と液肥とを混合して植物の栽培養液を調合する。
本発明の栽培養液の調合装置は、液肥ポンプ2を渦巻きポンプ、タービンポンプ、カスケードポンプのいずれかとすることができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、サイホン管4の先端開口部4Aを上下に移動して定位置に固定できる構造で計量槽5に連結することができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、液肥ポンプ2の制御部3を、計量槽5に設けられたレベルセンサとすることができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、計量槽5から調液槽6に液肥を供給する給液具7を、調液槽6に設けたボールタップとすることができる。このボールタップは、調液槽6の液面レベルが設定レベル以上で開弁して、設定レベル以下で閉弁して、計量槽5の液肥を調液槽6に供給することができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、調液槽6に水と液肥を混合する撹拌機12を設けることができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、調液槽6の栽培養液を蓄える養液槽9と、この調液槽6の栽培養液を養液槽9に移送する移送ポンプ10を備え、養液槽9に蓄える栽培養液を供給することができる。
本発明の栽培養液の調合装置は、極めて簡単な構造としながら、極めて正確な混合率で液肥を水に添加できる特長がある。それは、本発明の栽培養液の調合装置が、液肥ポンプから所定量の液肥を計量槽に供給して運転を停止する状態で、サイホン管を介して計量槽の液肥をサイホン作用で原液槽に逆流させて、計量槽に液肥を計量液面レベルで貯溜し、この計量槽の液肥を調液槽に供給して、調液槽で水と液肥とを混合して栽培養液を調合するからである。本発明の調合装置は、従来のように、水の流量を検出し、この流量に比例して液肥ポンプの回転速度を制御して、液肥の流量をコントロールするのではない。本発明の調合装置は、液肥ポンプで計量槽に所定量の液肥を移送するが、計量槽に供給した液肥をサイホン管のサイホン作用で原液槽に逆流させて、計量槽に一定量の液肥を計量し、これを調液槽に供給して一定濃度の栽培養液を調合する。したがって、水の流量を検出する流量センサーや、液肥の流量を正確にコントロールしながら移送する液肥ポンプ等のように、高い精度を必要とする機構が要求されず、極めて簡単な構造として設備コストを低減しながら、一定量を液肥を正確に計量して、極めて正確な混合比で液肥を水に添加して栽培養液を調合できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための栽培養液の調合装置を例示するものであって、本発明は栽培養液の調合装置を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図1に示す栽培養液の調合装置は、液肥を蓄える原液槽1と、この原液槽1に蓄える液肥を移送する液肥ポンプ2と、液肥ポンプ2の運転を制御する制御部3と、液肥ポンプ2の排出側に連結しているサイホン管4と、サイホン管4で移送される液肥が蓄えられる計量槽5と、この計量槽5に蓄えられる液肥が供給される調液槽6と、計量槽5から調液槽6に液肥を移送する給液具7と、調液槽6に所定量の水を供給する給水機8とを備える。さらに、図の栽培養液の調合装置は、調液槽6の栽培養液を蓄える養液槽9と、この調液槽6の栽培養液を養液槽9に移送する移送ポンプ10を設けて、養液槽9に蓄える栽培養液を供給するようにしている。
図の栽培養液の調合装置は、2種の異なる液肥を水に混合するので、2つの原液槽1を備える。各々の原液槽1は、水に混合する液肥を蓄えている。
液肥ポンプ2は、原液槽1の底部に吸入側を連結して、吐き出し側にサイホン管4を連結している。液肥ポンプ2は、サイホン管4を介して原液槽1を計量槽5に連結する。液肥ポンプ2は、運転する状態では原液槽1の液肥を吸入して計量槽5に移送するが、運転を停止する状態では、液肥を逆流できる構造のポンプを使用する。それは、本発明の装置が、液肥ポンプ2の運転を停止する状態で、液肥ポンプ2に液肥を通過させて、サイホン管4でもって計量槽5の液肥を原液槽1に逆流して、計量槽5に正確な量に計量して液肥を蓄えるためである。この種のポンプとして、モータで駆動される、渦巻きポンプ、タービンポンプ、カスケードポンプ等の軸流ポンプを使用する。軸流ポンプは、ケーシング内でインペラを回転させて液体を移送するが、回転するインペラとケーシングとの間に液体が逆流する隙間があるので、インペラの回転を停止させると、この隙間を通過して液肥が逆流する。とくに、渦巻きポンプとタービンポンプはこの隙間が大きく、インペラの回転を停止して液肥を逆流できる。一般的な軸流ポンプは、吐き出し側に逆流を阻止する逆止弁を設けて、インペラの回転を停止する状態での逆流を防止するが、本発明はサイホン管4で液体を逆流させる必要があるので、吐き出し側には逆止弁を連結しない。
液肥ポンプ2は、原液槽1の液面レベルよりも下に配設される。サイホン管4で液肥を逆流させた後、インペラを回転してから、吸入側の空気を排気しないで、すなわち向かい水を送ったり、エアー抜きをすることなく液肥を移送するためである。とくに、本発明の装置は、サイホン管4で液肥を逆流させるので、液肥ポンプ2が原液槽1の液面よりも高い位置に配置されると、液肥ポンプ2の運転を停止する状態で、液肥ポンプ2から液肥が排出されてしまう。この状態の液肥ポンプ2は、吸入側に空気が溜まり、向かい水を送ったりエアー抜きをしないと液肥を移送できなくなる。図の装置は、液肥ポンプ2を原液槽1の液面レベルよりも下に配設し、サイホン管4の液肥を逆流した後も、液肥ポンプ2の吸入側に液肥を満たすようにしている。液肥ポンプ2は、各々の原液槽1に連結されて、各々の原液槽1に蓄える液肥を各々の計量槽5に移送する。
制御部3は、液肥ポンプ2の運転を制御して、液肥ポンプ2でもって原液槽1の液肥を計量槽5に移送する。制御部3は、液肥ポンプ2の運転を制御するが、液肥ポンプ2が液肥を特定量に計量して移送するようには制御しない。制御部3は、計量槽5で計量されるよりも多量の液肥を計量槽5に移送するように、液肥ポンプ2の運転を制御する。したがって、制御部3は、液肥ポンプ2の運転を正確にコントロールする必要はなく、たとえば、計量槽5に液肥を満たすように液肥ポンプ2を運転する。
図の制御部3は、計量槽5の液面を検出するレベルセンサのフロートスイッチ11を備える。フロートスイッチ11は、計量槽5に供給される液肥が所定のレベルになると、液肥ポンプ2の運転を停止する。フロートスイッチ11が液肥ポンプ2の運転を停止する液面レベルは、計量槽5が液肥を計量するレベルではなく、計量レベルよりも高く設定している。栽培養液の調合装置は、栽培する植物の種類により、あるいは季節によって液肥の濃度を変化させる。制御部3は液肥の濃度を特定するものではないので、最大濃度にできる液肥を計量槽5に移送するように、液肥ポンプ2を制御する。図の制御部3は、フロートスイッチ11で計量槽5に供給する液肥を検出して、液肥ポンプ2を制御する。ただし、本発明は、制御部をフロートスイッチで液面レベルを検出するものに特定しない。制御部は、液肥ポンプが原液槽から計量槽に所定量の液肥を移送できる全てのもの、たとえばタイマーも使用できる。タイマーは、液肥ポンプの運転時間を特定して、原液槽から計量槽に所定量の液肥を移送する。
サイホン管4は、計量槽5に蓄える液肥量を正確に調整する。本発明の装置は、計量槽5に一定量の液肥を蓄え、これを調液槽6に供給して、一定濃度の栽培養液とするが、液肥ポンプ2が計量槽5に移送する液肥量をコントロールして、栽培養液の液肥濃度を調整するのではない。サイホン管4が計量槽5から原液槽1にサイホン作用で液肥を逆流して、栽培養液の液肥濃度を調整する。サイホン管4は、その先端の開口部を、計量槽5で計量される液肥の液面レベルである計量液面レベルに配設している。このサイホン管4は、液肥ポンプ2の運転が停止された後、サイホン作用で、計量槽5の液肥を吸入して、原液槽1に逆流させる。サイホン管4は、図2に示すように、液肥の液面レベルが先端開口部4Aに等しくなるまで、液肥を計量槽5から原液槽1に逆流させる。計量槽5の液肥の液面レベルがサイホン管4の先端開口部4Aよりも高いとき、先端開口部4Aが液肥の液中にあって液肥を逆流させる。液面レベルが低下して、液面レベルがサイホン管4の先端開口部4Aよりも低くなると、サイホン管4の先端開口部4Aは空気中に表出して、空気を吸入する。サイホン管4が空気を吸入すると、サイホン作用で液肥を逆流できなくなって、サイホン管4は液肥を原液槽1に逆流しなくなる。したがって、液肥の液面レベルは、正確にサイホン管4の先端開口部4Aのレベルに等しくなる。したがって、サイホン管4の先端開口部4Aの高さを調整して、液肥の計量液面レベルを調整し、計量槽5に蓄える液肥量を正確にコントロールできる。サイホン管4は、計量槽5の液肥量を特定するために、サイホン管4の先端開口部4Aを上下に移動して定位置に固定できる構造で計量槽5に連結される。
計量槽5は、調液槽6で混合する栽培養液の液肥濃度を特定する。いいかえると、ここに蓄える液肥量で栽培養液の液肥濃度を決定する。計量槽5は一定量の液肥が蓄えられる。計量槽5に蓄えられる液肥は、液肥ポンプ2で供給された後、サイホン管4で液肥を原液槽1に逆流させて、一定量にコントロールされた正確な量の液肥を蓄える。計量槽5は、サイホン管4で液肥を逆流できるように、原液槽1よりも上方に配置される。計量槽5は蓄える液肥を調液槽6に供給して、調液槽6で一定濃度の栽培養液とするので、栽培養液を最も高い濃度にできる量の液肥を蓄えられる容積に設計される。
調液槽6は、水と液肥とを混合して、一定濃度の栽培養液を調合する。液肥は計量槽5から供給され、水は給水機8で供給される。調液槽6は一定量の液肥と、一定量の水が供給されて、一定濃度の栽培養液を調合する。図の調液槽6は、液肥と水を混合する撹拌機12を備える。図の撹拌機12は、液中に配設されて、栽培養液を吸入し、これを排出するポンプである。撹拌機12には、栽培養液を羽根で撹拌するポンプ、あるいはエアリフトポンプ等が使用できる。
給液具7は、計量槽5に蓄えられた液肥を、計量槽5から調液槽6に供給する。図の給液具7は、調液槽6に設けられたボールタップである。給液具7のボールタップは、液面レベルで上下するフロート13を備え、このフロート13の上下で弁を開閉する。給液具7のボールタップは、調液槽6の液面レベルが設定レベル以下でフロート13が降下して閉弁される。この状態で計量槽5に一定量の液肥が供給して蓄えられる。調液槽6に水が供給されて、液面レベルが上昇して、調液槽6の液面レベルが設定レベル以上に上昇すると、フロート13が上昇して開弁する。給液具7のボールタップが開弁すると、計量槽5に蓄えている液肥が計量槽5から調液槽6に供給される。計量槽5から調液槽6に液肥を自然に流下して供給するために、計量槽5は調液槽6よりも上方に配設している。
ボールタップからなる給液具7は、簡単な構造で確実に動作して、計量槽5の液肥を調液槽6に供給できる。また、調液槽6の液面レベルで自動的に開閉されるので、開閉を制御する専用の機構を設ける必要がない。ただし、給液具は、計量槽に蓄える液肥を調液槽に移送できる全ての機構、たとえば、調液槽の液面レベルを検出して開閉され、あるいはタイマーやシーケンサーなどで開閉される電磁弁、あるいは計量槽の液肥を吸入して調液槽に移送するポンプなども使用できる。給液具にポンプを使用する装置は、必ずしも計量槽を調液槽より上方に配設する必要がない。
給水機8は、調液槽6に所定量の水を供給する。図の給水機8は、調液槽6の底部に連結している清水弁14と、この清水弁14の開閉を制御するレベルセンサであるフロートスイッチ15と備える。レベルセンサであるフロートスイッチ15は、調液槽6の上下に配設されて、供給される水の上限レベルと下限レベルを決定する。この給水機8は、調液槽6の水が排出されて液面レベルが下限レベルまで低下すると、下のフロートスイッチ15が下限レベルを検出して、清水弁14を開弁する。清水弁14が開弁されると、調液槽6に水が供給される。調液槽6は、水が供給されて液面レベルが上限レベルまで上昇すると、上のフロートスイッチ15が上限レベルを検出して清水弁14を閉弁する。清水弁14が閉弁されると、水の供給が停止される。したがって、以上の給水機8は、調液槽6から栽培養液が排出されて液面レベルが下限レベルまで低下すると、上限レベルまで水を供給する。この給水機8は、清水弁14と、上限レベルと下限レベルを検出するフロートスイッチ15とからなるが、本発明は、給水機をこの機構には特定しない。たとえば、給水機は、清水ポンプと、このポンプの運転を制御する上限レベルと下限レベルのレベルセンサとで構成することもできる。また、清水弁を開く時間で、一定量の水を調液槽に供給できる場合、いいかえると、清水弁を開く状態で供給される水の単位時間の流量が一定の場合、清水弁の開弁時間をタイマーで特定して、調液槽に一定量の水を供給することもできる。さらに、清水ポンプを運転する時間で、一定量の水を調液槽に供給できる場合、いいかえると、清水ポンプの単位時間の流量が一定の場合、清水ポンプの運転時間をタイマーで特定して、調液槽に一定量の水を供給することもできる。
養液槽9は、調液槽6で調合された栽培養液を一時的に蓄えて、水耕栽培の苗床などに供給する。養液槽9は、一度に苗床に供給する栽培養液を蓄えている。養液槽9を備える調合装置は、養液槽9に蓄える栽培養液を供給するので、一時に多量の栽培養液を供給でき、また、いつでも所定の液肥濃度に調整された栽培養液を供給できる。ただし、本発明の調合装置は、必ずしも養液槽を設けることなく、調液槽から直接に苗床などの栽培養液を供給することもできる。ただし、調液槽から直接に苗床に栽培養液を供給する装置は、調液槽で特定濃度の栽培養液を調合した後、これを苗床に供給し、栽培養液を調合する途中では、調液槽から苗床に栽培養液を供給しない。
移送ポンプ10は、調液槽6で調合された栽培養液を、調液槽6から養液槽9に移送する。図の移送ポンプ10は水中ポンプで、調液槽6の液中に配設している。液中の移送ポンプ10は、向かい水を送ったり、エアー抜きをする必要がなく、運転するときには、常に栽培養液を調液槽6から養液槽9に移送できる。この移送ポンプ10の運転は、養液槽9の底部に設けているレベルセンサであるフロートスイッチ16と、調液槽6の底部に設けているレベルセンサであるフロートスイッチ15に制御される。
移送ポンプ10は、以下の動作をして、調液槽6から養液槽9に栽培養液を移送する。
(1)養液槽9に蓄えられる栽培養液が排出されると、養液槽9の液面レベルが低下する。養液槽9の液面レベルが下限レベルまで低下すると、養液槽9の底部に設けているフロートスイッチ16がこの状態を検出して、移送ポンプ10を運転する。
(2)運転される移送ポンプ10は、調液槽6に蓄えている栽培養液を養液槽9に移送する。調液槽6は栽培養液が排出されて液面レベルが次第に低下する。
(3)調液槽6の液面レベルが下限レベルまで低下すると、このことが調液槽6の底部に設けているレベルセンサのフロートスイッチ15に検出される。調液槽6の下限レベルを検出するレベルセンサは、移送ポンプ10の運転を停止する。
移送ポンプ10が、調整済みの栽培養液を調液槽6から排出すると、以下の工程で、所定の液肥濃度に調整された栽培養液が調合される。
(1)調液槽6の下のフロートスイッチ15が、液面レベルが下限レベルまで低下したことを検出すると、清水弁14が開弁されると共に、液肥ポンプ2の運転が開始される。開弁された清水弁14は、調液槽6に水の供給を開始する。このとき、調液槽6の液面レベルは、給液具7であるボールタップよりも下方にあり、給液具7のボールタップは閉弁している。閉弁しているボールタップは、計量槽5の液肥を調液槽6に供給しない。調液槽6には水が供給されているので、液面レベルは次第に上昇する。
(2)運転を開始した液肥ポンプ2は、原液槽1の液肥を計量槽5に移送する。図の装置は、2種の液肥を2組の液肥ポンプ2で別々の計量槽5に移送する。計量槽5に所定量の液肥が供給されると、制御部3がこのことを検出して、液肥ポンプ2の運転を停止する。液肥ポンプ2が停止するとき、計量槽5の液面レベルは、図2のAで示すレベルであって、サイホン管4の先端開口部4Aよりも上方にある。いいかえると、液面レベルが先端開口部4Aよりも上方となるまで、液肥ポンプ2が運転される。
(3)液肥ポンプ2の運転が停止すると、図2の矢印で示すように、サイホン管4のサイホン作用で、計量槽5の液肥が原液槽1に逆流される。計量槽5の液面レベルが、図2のBで示すサイホン管4の先端開口部4Aのレベルになると、サイホン作用が起こらなくなって、計量槽5の液肥の逆流が停止される。この状態で、計量槽5に一定量の液肥が供給される。
(4)調液槽6は、開弁する清水弁14から水が供給されているので、液面レベルが次第に上昇して、給液具7であるボールタップを開弁する。給液具7のボールタップが開弁すると、計量槽5の蓄えられている液肥が、調液槽6に流入される。計量槽5の液肥は、調液槽6よりも上方に配置しているので、全ての液肥を調液槽6に自然に流下させて移送する。
(5)さらに、調液槽6の液面レベルが上限レベルまで上昇すると、このことが、給水機8のレベルセンサ、正確には上のレベルセンサであるフロートスイッチ15に検出されて、清水弁14が閉弁される。この状態で、調液槽6には特定量の水が供給され、また各々の計量槽5からは特定量の液肥が供給される。
(6)撹拌機12が運転されて、調液槽6の水と液肥とが十分に混合される。
以上の工程で、調液槽6に、特定の濃度に調整された栽培養液が蓄えられる。調液槽6の栽培養液は、移送ポンプ10で養液槽9に移送され、養液槽9から苗床などに供給される。
本発明の一実施例にかかる栽培養液の調合装置を示す概略構成図である。 図1に示す調合装置の計量槽に一定量の液肥を計量する状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1…原液槽
2…液肥ポンプ
3…制御部
4…サイホン管
5…計量槽
6…調液槽
7…給液具
8…給水機
9…養液槽
10…移送ポンプ
11…フロートスイッチ
12…攪拌機
13…フロート
14…清水弁
15…フロートスイッチ
16…フロートスイッチ

Claims (7)

  1. 液肥を蓄える原液槽(1)と、この原液槽(1)に蓄える液肥を移送する液肥ポンプ(2)と、液肥ポンプ(2)の運転を制御する制御部(3)と、液肥ポンプ(2)の排出側に連結しているサイホン管(4)と、サイホン管(4)で移送される液肥が蓄えられる計量槽(5)と、この計量槽(5)に蓄えられる液肥が供給される調液槽(6)と、計量槽(5)から調液槽(6)に液肥を移送する給液具(7)と、調液槽(6)に所定量の水を供給する給水機(8)とを備え、
    計量槽(5)が原液槽(1)よりも上方に配設されると共に、液肥ポンプ(2)は、液肥を移送するが運転を停止する状態で液肥を逆流できるポンプで、サイホン管(4)は、原液槽(1)よりも上方に配置している計量槽(5)に液肥を移送すると共に、その先端の開口部を計量槽(5)に供給される液肥の計量液面レベルに配置しており、
    液肥ポンプ(2)が所定量の液肥を計量槽(5)に供給して運転が停止される状態で、サイホン管(4)を介して計量槽(5)の液肥を原液槽(1)にサイホン作用で逆流させて、計量槽(5)に液肥を計量液面レベルで貯溜し、この計量槽(5)の液肥が給液具(7)で調液槽(6)に供給されると共に、水が給水機(8)で調液槽(6)に供給されて、調液槽(6)で水と液肥とが混合されて植物の栽培養液を調合するようにしてなる栽培養液の調合装置。
  2. 液肥ポンプ(2)が、渦巻きポンプ、タービンポンプ、カスケードポンプのいずれかである請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
  3. サイホン管(4)の先端開口部(4A)を上下に移動して定位置に固定できる構造で計量槽(5)に連結している請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
  4. 液肥ポンプ(2)の制御部(3)が、計量槽(5)に設けられたレベルセンサである請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
  5. 計量槽(5)から調液槽(6)に液肥を供給する給液具(7)が、調液槽(6)に設けたボールタップで、このボールタップは、調液槽(6)の液面レベルが設定レベル以上で開弁して、設定レベル以下で閉弁し、計量槽(5)の液肥を調液槽(6)に供給する請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
  6. 調液槽(6)に水と液肥を混合する撹拌機(12)を設けている請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
  7. 調液槽(6)の栽培養液を蓄える養液槽(9)と、この調液槽(6)の栽培養液を養液槽(9)に移送する移送ポンプ(10)を備え、養液槽(9)に蓄える栽培養液が供給されるようにしてなる請求項1に記載される栽培養液の調合装置。
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