JP2008028353A - 半導体装置およびその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電極からのバイアス効果を大きくするとともに、オンからオフへのスイッチング速度を高速化することを可能とする。
【解決手段】第1伝導型の第1領域(第1p型領域p1)と、前記第1伝導型とは逆伝導の第2伝導型の第2領域(第1n型領域n1)と、第1伝導型の第3領域(第2p型領域p2)と、第2伝導型の第4領域(第2n型領域n2)とが順に接合されたサイリスタ2と、前記第3領域に形成されたゲート電極13と、前記第3領域が形成されるもので前記バルク半導体基板10に形成された第2伝導型のウエル領域11とを有する半導体装置1であって、前記サイリスタ2の第1領域側に第1電圧が印加され、前記サイリスタ2の第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、前記ウエル領域11に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧が印加されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、オンからオフへのスイッチング速度が高速化された半導体装置およびその駆動方法に関するものである。
サイリスタを用い、サイリスタのターンオン、ターンオフ特性をサイリスタ上に実現したゲート電極により制御し、アクセストランジスタと直列に接続したメモリ(特にSRAM向け)が提案されている(以下、T−RAMと呼ぶ)。これは、サイリスタのオフ領域を「0」、オン領域を「1」としてメモリー動作させるものである。
サイリスタは基本的にp型領域p1とn型領域n1とp型領域p2とn型領域n2とを順に接合したもので、例えば、n型シリコンとp型シリコンとが4層に構成されたものである。以下、この基本構造をp1/n1/p2/n2と記す。T−RAM社から、2種類の構造が提案されている。一つは、p1/n1/p2/n2構造をシリコン基板上に縦型に構成したものである。もう一つは、SOI基板を用いて、p1/n1/p2/n2構造をシリコン層に横型に構成したものである。いずれの構成においても、n1/p2/n2のp2上にMOS構造を有するゲート電極を設けることで高速動作を可能にしている。
例えば、図18(1)に示すように、サイリスタ構成の半導体装置は、第1p型領域p1と第1n型領域n1と第2p型領域p2と第2n型領域n2とを順に4層設けてp1/n1/p2/n2構造としている。そして、端部側に設けられた第1p型領域p1にアノード電極Aが接続され、反対側端部に設けられた第2n型領域n2にカソード電極Kが接続されている。さらに内側に配置された第2p型領域p2にゲート電極Gが配置されているものである。このようなサイリスタは、シリコン基板の表面層にp1/n1/p2/n2構造を縦型に設けた構成、およびSOI基板を用いてp1/n1/p2/n2構造を横型に設けた構成がある。
上記サイリスタ構成の半導体装置では、図18(2)に示すように、アノード電極Aとカソード電極Kとの間に順バイアスを印加するとアノード電極Aに接続されたp型領域p1からn型領域n1へホールが供給され、カソード電極Kに接続されたn型領域n2からp型領域p2へ電子が供給される。そして、これらのホールと電子とがn型領域n1とp型領域p2と間の接合部で再結合することによって電流が流れ、オン状態となる。
また、図18(3)に示すように、アノード電極Aとカソード電極Kとの間に逆バイアスを印加することによりオフ状態となるが、実質的なオフ状態となるのに数ms程度の時間を要する。つまり、一度オン状態になると、アノード電極Aとカソード電極Kとの間に逆バイアス印加しただけでは自発的にオフ状態になることはなく、電流を保持電流未満にするか、電源を落とすことにより、n型領域n1およびp型領域p2に流れている過剰なキャリアを全てこれらの領域から掃き出させるか、または再結合させることができる。
このため、オン状態からオフ状態とする場合には、アノード電極Aに負電圧、カソード電極Kに正電圧を印加して逆バイアス状態するが、これだけだと数ms程度の時間を要してしまう。そこで、図19のパルスタイミングチャートに示すように、p型領域p2に設けたゲート電極(サイリスタゲート)に電圧を印加することにより、p型領域p2中に電界を発生させて強制的に過剰キャリアである電子を吐き出させ、より速く実質的なオフ状態となるように動作させている。この場合、数nsの高速動作を可能にしている。
また、ゲート電極を直接コンタクトしたGTO(Gate Turn off Thyristor)という構成があるが、MOS電極を設けた構成はその変形例であり、電極の役割は同じである。
ところで、セルアレイにした場合のオフ動作、すなわち「Write0」動作時には、選択ビットと同じビットライン上のセルには、カソードから逆バイアス状態の電圧が同時に印加されるが、非選択ビットのサイリスタゲートには電圧を印加しない。このため、非選択ビットのオフ速度は、とても遅いため選択ビットのみオフさせることができる。
ところが、バルクシリコンウエハーを用いた場合は、p型領域p2が基板の深さ方向へ奥深く伸びているために、ゲート電極からのバイアスがP2層の一部にしか及ばない、そのためゲート電極からバイアスをかけても効果は限定されてしまう。
次に、上記サイリスタ構成の半導体装置におけるアノード電極Aとカソード電極Kとの間の電圧(VAK)と、この半導体装置に流れる電流(I)との関係を、図20によって説明する。
図20に示すように、アノードAに正の電圧を印加していくと、電圧VAKが臨界電圧VFBに達したところでn型領域n1とp型領域p2との間のpn接合が順バイアスとなり、電圧VAKが低下して保持電流IH以上の電流が流れ始める。ただし、臨界電圧VFBまでは、保持電流IHよりも低いスイッチング電流ISしか流れず、これを越えたところで保持電流IHよりも高い電流が流れ始める。
以上、説明したようなスイッチング動作を早めるために、ゲート電極の構成を、p型領域p2上に絶縁膜を介して電極を配置したMOS構造とする構成は、提案されている(例えば、特許文献1および非特許文献1〜3参照)。
米国特許第6462359号明細書(B1) Farid Nemati and James D. Plummer著 「A Novel High Density,Low Voltage SRAM Cell with a Vertical NDR Device」 1998 IEEE, VLSI Technology Tech.Dig. p.66 1998年 Farid Nemati and James D. Plummer著 「A Novel Thyristor-based SRAM Cell(T-RAM) for High-Speed, Low-Voltage, Giga-scale Memories」 1999 IEEE IEDM Tech., p.283 1999年 Farid Nemati, Hyun-Jin Cho, Scott Robins, Rajesh Gupta, Marc Tarabbia, Kevin J. Yang, Dennis Hayes, Vasudevan Gopalakrishnan著 「Fully Planar 0.562μm2 T-RAM Cell in a 130nm SOI CMOS Logic Technology for High-Density High-Performance SRAMs」 2004 IEEE IEDM Tech., p.273 2004年
解決しようとする問題点は、バルクシリコンウエハーを用いた場合、オンからオフへのスイッチング速度が遅く、また、ゲート電極からのバイアス効果も小さいという点である。
本発明は、ゲート電極からのバイアス効果を大きくするとともに、オンからオフへのスイッチング速度を高速化することを課題とする。
本発明の半導体装置は、バルク半導体基板と、第1伝導型の第1領域と、前記第1伝導型とは逆伝導の第2伝導型の第2領域と、第1伝導型の第3領域と、第2伝導型の第4領域とが順に接合されたもので、前記バルク半導体基板に形成されたサイリスタと、前記第3領域に形成されたゲート電極と、前記第3領域が形成されるもので前記バルク半導体基板に形成された第2伝導型のウエル領域とを有する半導体装置であって、前記サイリスタの第1領域側に第1電圧が印加され、前記サイリスタの第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧が印加されることを特徴とする。
上記半導体装置では、前記サイリスタの第1領域側に第1電圧が印加され、前記サイリスタの第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧が印加されるので、第3領域中の過剰なキャリア(電子)が第2伝導型のウエル領域へ掃き出される。第3領域中の過剰キャリア(電子)は、従来のゲート電極からの電界が充分に印加されるSOI基板を用いた場合では、ゲートバイアスにより電子は早く抜き去ることができるが、バルク半導体基板では、この効果は少ない。よって、第3領域中の電子は再結合によって減衰、消滅するのを待つしかなく、オフ(off)にかかる時間はこの再結合時間で律速される。そこで、上述のようにウエル領域に上記のような電圧(バイアス)をかけ、第3領域中の電子を強制的にウエル領域側に掃き出すことで、消去時間が短くなる。
本発明の半導体装置の駆動方法は、バルク半導体基板と、第1伝導型の第1領域と、前記第1伝導型とは逆伝導の第2伝導型の第2領域と、第1伝導型の第3領域と、第2伝導型の第4領域とが順に接合されたもので、前記バルク半導体基板に形成されたサイリスタと、前記第3領域に形成されたゲート電極と、前記第3領域が形成されるもので前記バルク半導体基板に形成された第2伝導型のウエル領域とを有する半導体装置の駆動方法であって、前記第1領域側に第1電圧を印加し、前記第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧を印加し、前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧を印加することを特徴とする。
上記半導体装置の駆動方法では、前記第1領域側に第1電圧を印加し、前記第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧を印加し、前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧を印加するので、第3領域中の過剰なキャリア(電子)が第2伝導型のウエル領域へ掃き出される。第3領域中の過剰キャリア(電子)は、従来のゲート電極からの電界が充分に印加されるSOI基板を用いた場合では、ゲートバイアスにより電子は早く抜き去ることができるが、バルク半導体基板を用いた場合では、この効果は少ない。よって、第3領域中の電子は再結合によって減衰、消滅するのを待つしかなく、オフ(off)にかかる時間はこの再結合時間で律速される。そこで、上述のようにウエル領域に電圧(バイアス)をかけ、第3領域中の電子を強制的にウエル領域側に掃き出すので、消去時間が短くなる。
本発明の半導体装置によれば、第3領域中の過剰キャリア(電子)が、ゲート電極からの電界に依存せずに強制的にウエル領域側に掃き出されるため、消去時間を短くできるので、高速にオフ状態にさせることが可能になるという利点がある。これによって、バルク半導体基板を用いたものであっても、SOI基板を用いた構成と同等以上のデバイスの高速化が可能になる。
本発明の半導体装置の駆動方法によれば、第3領域中の過剰キャリア(電子)を、ゲート電極からの電界に依存せずに強制的にウエル領域側に掃き出すため、消去時間が短くなるので、高速にオフ状態にさせることが可能になるという利点がある。これによって、バルク半導体基板を用いたものであっても、SOI基板を用いた構成と同等以上のデバイスの高速化が可能になる。
本発明の半導体装置およびその駆動方法に係る一実施の形態を、図1の概略構成断面図によって説明する。
図1に示すように、半導体装置1は、第1伝導型(以下p型とする)の第1領域(以下第1p型領域という)p1、第1伝導型とは逆伝導型の第2伝導型(以下n型とする)の第2領域(以下第1n型領域という)n1、第1伝導型(p型)の第3領域(以下第2p型領域という)p2、第2伝導型(n型)の第4領域(以下第2n型領域という)n2を順に接合したサイリスタ2を有する。以下、詳細に説明する。
バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、サイリスタが形成されるバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。このウエル領域11の上層は第1伝導型(p型)の領域に形成されていて、この領域がサイリスタの第2p型領域p2になっている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記第2p型領域p2は、例えば、p型ドーパントとしてホウ素(B)が5×1018cm-3程度のドーパント濃度で導入されることで形成されている。この第2p型領域p2のドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1019cm-3程度が望ましいが、基本的には、後に説明する第2伝導型(n型)の第1n型領域n1のドーパント濃度より低いことが必要である。また、上記p型ドーパントは、ホウ素(B)の他に、インジウム(In)等のp型不純物が用いられる。
上記第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13が形成されている。このゲート電極13上にはハードマスク(図示せず)が形成されていてもよい。このゲート絶縁膜12は、例えば酸化シリコン(SiO2)膜で形成され、1nm〜10nm程度の厚さとなっている。なお、上記ゲート絶縁膜12は、酸化シリコン(SiO2)に限らず、窒化酸化シリコン(SiON)はもちろんのこと、酸化ハフニウム(HfO2)、窒化酸化ハフニウム(HfON)、酸化アルミニウム(Al23)、ハフニウムシリケート(HfSiO)、窒化ハフニウムシリケート(HfSiON)、酸化ランタン(La23)など通常のCMOSトランジスタに適用できるゲート絶縁膜材料を用いることもできる。
上記ゲート電極13は、通常多結晶シリコンで形成されている。または金属ゲート電極とすることもでき、またシリコンゲルマニウム(SiGe)などで形成することもできる。また、ゲート電極13を形成する際に用いたハードマスクをゲート電極13上に残してもよい。このハードマスクは、例えば、酸化シリコン(SiO2)膜または窒化シリコン(Si34)膜等で形成されている。
上記ゲート電極13の側壁にはサイドウォール15、16が形成されている。このサイドウォール15、16は、酸化シリコン(SiO2)または窒化シリコン(Si34)、またはそれらの積層膜で形成されている。さらに、第2領域n1上からゲート電極13上にかけて、アノード側、カソード側にサリサイドプロセスを行う際に用いるサリサイドブロック17が形成されていてもよい。
上記ゲート電極13の一方側の上記バルク半導体基板10には、上記第2p型領域p2に接合する第2伝導型(n型)の第1n型領域n1が形成されている。この第1n型領域n1は、例えばn型ドーパントのリン(P)を、例えばドーパント濃度が1.5×1019cm-3になるように導入して形成されている。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましいが、上記第2p型領域p2のドーパント濃度より高いことが必要である。また、リンの代わりに、ヒ素、アンチモン等のn型ドーパントを用いることもできる。
上記ゲート電極13の他方側の上記バルク半導体基板10には、上記第2p型領域p2に接合する第2伝導型(n型)の第2n型領域n2が形成されている。この第2n型領域n2は、例えばn型ドーパントのヒ素(As)を、例えばドーパント濃度が1×1019cm-3になるように導入して形成されている。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましいが、上記第2p型領域p2のドーパント濃度より高いことが必要である。また、ヒ素の代わりにリン、アンチモン等のn型ドーパントを用いることもできる。
さらに、上記第1n型領域n1上部には、第1伝導型(p型)の第1p型領域p1が形成されている。この第1p型領域p1は、例えば膜中のホウ素(B)濃度が1×1020cm-3としてある。上記ドーパント(ホウ素)濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましい。
さらに、第1p型領域p1にはアノード電極A(電源電圧VDD)が接続されているとともに、第2n型領域n2にはカソード電極Kが接続されている。また、図示はしないが、第1p型領域p1、第2n型領域n2、ゲート電極13上に、シリサイド(チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイド等)が形成されていてもよい。
上記半導体装置1では、上記サイリスタ2の第1p型領域p1側に第1電圧が印加され、第2n型領域n2側に第1電圧よりも高いもしくは第1電圧と同等の第2電圧が印加され、上記ウエル領域11に前記第1電圧よりも高い電圧が印加される。このウエル領域11に印加される電圧は上記第2電圧以下の電圧とする。例えば、ウエル領域11はグランドGND(−1V〜1V)に接続されている。
上記半導体装置1においては、上記第1n型領域n1上に第1p型領域p1が、例えばエピタキシャル成長によって積まれた構成であってもよい。また、上記第2n型領域n2が上記第2p型領域p2上に、例えばエピタキシャル成長によって積まれた構成であってもよい。
一方、電界効果トランジスタが形成されるバルク半導体基板10の領域には、第1伝導型(p型)ウエル領域51が形成され、電界効果トランジスタ3が形成されている。この電界効果トランジスタ3は、上記p型ウエル領域51上にゲート絶縁膜52を介してゲート電極53が形成され、その両側にサイドウォール54、55が形成されている。またサイドウォール54、55下部のp型ウエル領域51にはソース・ドレインのエクステンション領域56、57が形成されている。さらにゲート電極53の両側のp型ウエル領域51には、それぞれエクステンション領域56、57を介して、一方側にドレイン領域58、他方側にソース領域59が形成され、ソース領域59が上記サイリスタ2の第2n型領域n2(カソード側)に配線71(カソード電極K)によって接続されている。また、ドレイン領域58はビット線が接続されている。
次に、第1実施例として、ウエル領域11を一定電位にした場合を、前記図1および図2のタイミングチャートによって、説明する。
図1および図2に示すように、ウエル領域11に常時、一定電位、例えば−1〜1V程度を印加する。このときの電圧は、オフ(Write0)時にアノード電位(アノードA側の電位)より低くならないように設定し、0V〜−0.2V程度が望ましい。オフ(Write0)時は、アノード電位を0.4V〜2V程度から、0V〜−2V程度まで電位を下げ、カソード電位(カソードK側の電位)より低くする。アノードの下げる電圧は−1V〜−1.5V程度が望ましい。また、同時に過剰キャリアがカソードK側からも逃げやすいように電界効果トランジスタ3のゲートも昇圧し、電界効果トランジスタ3をオン状態にする。このときの電圧は電界効果トランジスタ3のチャネルが完全に形成されるように、昇圧電位は0.5V〜2V程度であり、0.6V〜1.5V程度が望ましい。
次に、第2実施例として、ウエル領域11を変動電位にした場合を、前記図1および図3のタイミングチャートによって、説明する。
図1および図3に示すように、ウエル領域11にオフ(Write0)動作時にのみ、例えば−1V〜1V程度の電圧を印加する。このときの電圧は、オフ(Write0)時にアノード電位(アノードA側の電位)より低くならないように設定し、0V〜−0.2V程度が望ましい。オフ(Write0)時は、アノードを0.4V〜2V程度から、0V〜−2V程度まで電位を下げカソード電位(アノードA側の電位)より低くする。アノードの下げる電圧は−1V〜−1.5V程度が望ましい。また、同時に過剰キャリアがカソード側からも逃げやすいように電界効果トランジスタ3のゲートも昇圧し、電界効果トランジスタ3をオン状態にする。このときの電圧は電界効果トランジスタ3のチャネルが完全に形成されるように、昇圧電位は0.5V〜2V程度であり、0.6V〜1.5V程度が望ましい。
このようにオフ(Write0)時にのみ電圧を印加し、その他の動作時にウエル領域11を浮遊状態(フロート)にすることで、無駄な電流がウエル領域11に流れることを防ぐ効果がある。
本発明の半導体装置1では、図4の最小消去時間(ps)と消去時のアノード電圧(V)との関係図に示すように、アノード電圧を−0.9V以下にすると、最小ターンオフ時間が100ps以下になることがわかった。
また、本発明の半導体装置1では、図5(1)のパルスタイミングチャートに示すように、チャネル領域11をグランドGNDとした場合、サイリスタゲート(ゲート電極13)をオンすることでビット線に出力され、アノードに逆バイアスをかけてオフ動作をかけると、ビット線出力はオフになる。一方、図5(2)のパルスタイミングチャートに示すように、チャネル領域11を電気的に浮遊状態とした場合、サイリスタゲート(ゲート電極13)をオンすることでビット線が出力され、アノードに逆バイアスをかけてオフ動作をかけても、ビット線出力はオフ状態にならない。
さらに、表1に示すように、本発明の半導体装置1では、オフ時間が0.1nsを達成しているが、バルク半導体基板を用いたもので、n型ウエル領域を電気的に浮遊状態とした構成の従来技術では、オフ時間が100ns以上であり、10nsのオフ時間を達成することはできていない。またSOI基板を用いた構成の従来技術では、オフ時間が10ns以上であり、1nsのオフ時間を達成することはできていない。このように、本発明の半導体装置1は、従来構成のものと比較しても、オフ時間を一桁以上短縮できるという優れた効果が得られる。
Figure 2008028353
上記説明したように、本発明の半導体装置によれば、第2p型領域p2中の過剰キャリア(電子)が、サイリスタ2のゲート電極13からの電界に依存せずに強制的にウエル領域11側に掃き出されるため、消去時間を短くできるので、高速にオフ状態にさせることが可能になるという利点がある。これによって、バルク半導体基板を用いたものであっても、SOI基板を用いた構成と同等以上のデバイスの高速化が可能になる。
また、本発明の半導体装置の駆動方法によれば、第2p型領域p2中の過剰キャリア(電子)を、ゲート電極13からの電界に依存せずに強制的にウエル領域11側に掃き出すため、消去時間が短くなるので、高速にオフ状態にさせることが可能になるという利点がある。これによって、バルク半導体基板を用いたものであっても、SOI基板を用いた構成と同等以上のデバイスの高速化が可能になる。
次に、本発明の半導体装置におけるサイリスタ領域の製造方法に係る一実施の形態の第1例を、図6〜図8の製造工程断面図によって説明する。この製造方法は、前記図1によって説明した半導体装置1のサイリスタ2を製造する方法の一例である。
図6(1)に示すように、バルク半導体基板10には例えばシリコン基板を用いる。例えば、CZシリコンウエハのようなバルクシリコン基板を用いる。このバルク半導体基板10に素子形成領域を分離する素子分離領域(図示せず)、素子形成領域の第2伝導型(n型)のウエル領域11等が形成されている。このウエル領域11は、例えばマスク(図示せず)を用いたイオン注入法により形成される。このときのイオン注入濃度は1×1016〜1×1020cm-3の範囲とする。より好ましくは、1×1017〜1×1018cm-3程度とする。また、深さ方向は、後に説明する第2p型領域p2とのジャンクションが素子分離領域の深さより浅い方が望ましく、電圧印加時の空乏層の伸びを考慮した上で、素子分離領域の深さより浅いと更に良い。なお、次の図6(2)以降、バルク半導体基板10の図示は省略する。
次いで、図6(2)に示すように、上記ウエル領域11の上部を第1伝導型(p型)の領域に形成する。このp型領域がサイリスタの第2p型領域p2になる。このイオン注入条件の一例としては、ドーパントにp型ドーパントであるホウ素(B)を用い、ドーズ量は例えばドーパント濃度が5×1018cm-3になるように設定する。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1019cm-3程度が望ましいが、基本的には、後に形成される第2伝導型(n型)の第1n型領域のドーパント濃度より低いことが必要である。また、上記p型ドーパントは、ホウ素(B)の他にインジウム(In)等のp型ドーパントを用いることができる。
次に、図6(3)に示すように、上記ウエル領域11上にゲート絶縁膜12を形成する。このゲート絶縁膜12は、例えば酸化シリコン(SiO2)膜で形成され、1nm〜10nm程度の厚さに成膜される。なお、上記ゲート絶縁膜12は、酸化シリコン(SiO2)に限らず、窒化酸化シリコン(SiON)はもちろんのこと、酸化ハフニウム(HfO2)、窒化酸化ハフニウム(HfON)、酸化アルミニウム(Al23)、酸化珪化ハフニウム(HfSiO)、窒化酸化珪化ハフニウム(HfSiON)、酸化ランタン(La23)など通常のCMOSにおいて検討されているゲート絶縁膜材料を用いることもできる。
次に、第2p型領域p2となる領域上の上記ゲート絶縁膜12上にゲート電極13を形成する。上記ゲート電極13は、通常多結晶シリコンで形成されている。または金属ゲート電極とすることもでき、またシリコンゲルマニウム(SiGe)などで形成することもできる。
上記ゲート電極13は、例えば、上記ゲート絶縁膜12上にゲート電極形成膜を成膜した後、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術によるエッチングマスクの形成、そのエッチングマスクを用いたエッチング技術により、上記ゲート電極形成膜をエッチング加工されて形成される。このエッチング技術には、通常のドライエッチング技術を用いることができる。もしくはウエットエッチングにより形成することも可能である。また、ゲート電極形成膜上にハードマスク14として、酸化シリコン(SiO2)膜または窒化シリコン(Si34)膜等を形成してもよい。
次に、図7(4)に示すように、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術により、上記ゲート電極13の一方側、すなわち第2n型領域が形成される領域上を開口したイオン注入マスク31を形成する。次いで、上記イオン注入マスク31を用いたイオン注入技術により、上記ゲート電極13の一方側にウエル領域11に形成された第2p型領域p2中にn型のドーパントを導入して、第2n型領域n2を形成する。このイオン注入条件は、例えばドーパントにリン(P)を用い、ドーズ量は例えばドーパント濃度が1×1019cm-3になるように設定する。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましいが、上記第2p型領域p2のドーパント濃度より高いことが必要である。また、リンの代わりにガリウム、ヒ素、アンチモン等のn型ドーパントを用いることもできる。その後、上記イオン注入マスク31を除去する。
続いて、活性化のアニールとして例えば1050℃、0.秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲でよい。
次に、図7(5)に示すように、上記ゲート電極13の側壁にサイドウォール15、16を形成する。例えば、ゲート電極13を被覆するようにサイドウォール形成膜を成膜した後、このサイドウォール形成膜をエッチバックすることで、上記サイドウォール15、16を形成することができる。上記サイドウォール15、16は、酸化シリコン(SiO2)または窒化シリコン(Si34)のどちらで形成してもよく、またそれらの積層膜で形成してもよい。また、サイドウォールの形成は後に形成する第2n型領域を形成するイオン注入工程の前に行ってもよい。なお、上記サイドウォール15、16の膜厚は、例えば第2p型領域p2と後に形成される第1n型領域との接合(ジャンクション)が、第1n型領域上に第2ゲート電極(図示せず)を形成した際に、上記ゲート電極13とこの第2ゲート電極との間になるように設定する。このように設定することにより、第2ゲート電極を形成する十分な効果が得られるようになる。
次に、図7(6)に示すように、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術により、上記ゲート電極13の他方側、すなわち第1n型領域が形成される領域上を開口したイオン注入マスク33を形成する。次いで、上記イオン注入マスク33を用いたイオン注入技術により、上記ゲート電極13の他方側の上記サイドウォール15を介したウエル領域11に形成された第2p型領域p2中に第2伝導型(n型)のドーパントを導入して、第2伝導型(n型)の第1n型領域n1を形成する。このイオン注入条件は、例えばドーパントにリン(P)を用い、ドーズ量は例えばドーパント濃度が1.5×1019cm-3になるように設定する。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましいが、上記第2p型領域p2のドーパント濃度より高いことが必要である。また、リンの代わりにガリウム、ヒ素、アンチモン等のn型ドーパントを用いることもできる。その後、上記イオン注入マスク33を除去する。
続いて、活性化のアニールとして例えば1050℃、0.秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲でよい。
次に、図8(7)に示すように、通常のレジスト塗布、リソグラフィー技術により、上記第1n型領域n1の第1p型領域が形成される領域上を開口したイオン注入マスク35を形成する。次いで、上記イオン注入マスク35を用いたイオン注入技術により、上記第1n型領域n1の一部の上層中にp型のドーパントを導入して、第1p型領域p1を形成する。このイオン注入条件は、例えばドーパントにホウ素(B)を用い、ドーズ量は例えばドーパント濃度が1×1020cm-3になるように設定する。このドーパント濃度は、1×1018cm-3から1×1021cm-3程度が望ましいが、第1n型領域n1のドーパント濃度より高いことが必要である。またイオン注入前にサイドウォールを形成してもよく、ドーパントはインジウム(In)、アルミニウム(Al)等のp型不純物であればよい。その後、上記イオン注入マスク35を除去する。
続いて、活性化のアニールとして例えば1050℃、0.秒のスパイクアニールを行う。このときの条件はドーパントの活性化が行える範囲でよい。
次に、図8(8)に示すように、通常の電極形成技術によって、第1p型領域p1に接続されるアノード電極Aと、第2n型領域n2に接続されるカソード電極Kとをそれぞれ形成する。この際、両端部の第1p型領域p1と第2n型領域n2の露出部にサリサイド工程によってシリサイド(TiSi、CoSi、NiSi等)を形成することが好ましい。この場合、サイドウォール形成時のマスクを用いて、前記図1のようにサリサイドブロック(Salicide Block)を形成しておくとよい。その後、通常のCMOS工程と同様の配線工程を行う。
本発明の半導体装置に係る上記ウエル領域へのコンタクトの形態について以下に説明する。まず、図9のレイアウト図によって、コンタクトの形態の第1実施例を説明する。
図9に示すように、バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、その素子形成領域にサイリスタ2が形成されている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記サイリスタ2は、第1伝導型の第3領域(第2p型領域)p2を備えている。この第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13に接続されるサイリスタワード線18が形成されている。ここでは、サイリスタワード線18とゲート電極13とが同一配線で形成されている形態となっている。また、上記ゲート電極13の一方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第2領域(第1n型領域)n1が形成され、他方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第4領域(第2n型領域)n2が形成されている。また上記第1n型領域n1の上層には、第2p型領域p2に接合しないように、第1伝導型の第1領域(第1p型領域)p1が形成されている。また、上記第2p型領域p2の下部のバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。
さらに、上記第1p型領域p1にはアノード電極Aが接続されているとともに、上記第2n型領域n2にはカソード電極(図示せず)が接続されている。
また、上記サイリスタ2に隣接して上記バルク半導体基板10には、選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3が形成されている。また、一つのサイリスタ2と、このサイリスタ2に隣接する一つの電界効果トランジスタ3とで単位セル4が構成されている。そして、複数の単位セル4が上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されている。
また、上記単位セル4(4A)とこれに隣接する単位セル4(4B)とにおいて、単位セル4Aの電界効果トランジスタ3(3A)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Aと、この単位セル4Aの一方側に隣接する単位セル4Bの電界効果トランジスタ3(3B)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Bとが共通に用いられている。したがって、ビット線コンタクト(カソード電極K)も共通となっている。
上記ウエル領域11は、上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行に形成されていて、サイリスタ2と上記電界効果トランジスタ(選択トランジスタ)3で構成されるセルを単位セルとして複数の単位セルに共通のものとして形成されている。したがって、ウエル領域11は各単位セルの第2p型領域p2の下部に接合するように形成されている。
上記ウエル領域11のセル端部には、このウエル領域11のバイアスを制御するウエル配線19と上記ウエル領域11とを接続するコンタクト20が配置されている。図面では、ウエル領域11の一端側にコンタクト20が形成されている構成を示したが、ウエル領域11の両端にコンタクト20が配置されていてもよい。このコンタクト20は、単数であってもよく、また複数であってもよい。また、上記ウエル配線19は、例えば上記サイリスタワード線18に対して直交する方向に配設されている。
また、上記ウエル領域11は、セル端において、隣接するウエル領域11同士が接続されていてもよい。この接続には、例えばウエル配線19を用いることができる。
上記第1実施例のコンタクト20の構成では、上記ウエル領域11のセル端にコンタクト20を配置したことにより、コンタクトを配置したことによるセル面積の増大はほとんど生じないという特徴を有する。
次に、コンタクトの形態の第2実施例を、図10のレイアウト図によって説明する。
図10に示すように、バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、その素子形成領域にサイリスタ2が形成されている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記サイリスタ2は、第1伝導型の第3領域(第2p型領域)p2を備えている。この第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13を含むサイリスタワード線18が形成されている。また、上記ゲート電極13の一方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第2領域(第1n型領域)n1が形成され、他方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第4領域(第2n型領域)n2が形成されている。また上記第1n型領域n1の上層には、第2p型領域p2に接合しないように、第1伝導型の第1領域(第1p型領域)p1が形成されている。また、上記第2p型領域p2の下部のバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。
さらに、上記第1p型領域p1にはアノード電極Aが接続されているとともに、上記第2n型領域n2にはカソード電極(図示せず)が接続されている。
また、上記サイリスタ2に隣接して上記バルク半導体基板10には、選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3が形成されている。
上記ウエル領域11は、上記サイリスタワード線18に対して平行に形成されていて、サイリスタ2と上記電界効果トランジスタ(選択トランジスタ)3で構成されるセルを単位セルとして複数の単位セルに共通のものとして形成されている。したがって、ウエル領域11は各単位セルの第2p型領域p2の下部に接合するように形成されている。
上記ウエル領域11には、上記サイリスタワード線18の配設方向に沿った方向、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に、ウエル領域11のバイアスを制御するウエル配線19とウエル領域11とを接続するコンタクト20が配置されている。一つのウエル領域11に接続されるコンタクト20は、単数であってもよく、また複数であってもよい。またコンタクト20は、サイリスタワード線18に沿って細長い形状のコンタクトであっても、またはサイリスタワード線の配設方向に沿って、円形(設計上は方形)の複数のコンタクトを形成したものであってもよい。図面では、複数のコンタクト20が配置された例を示した。また、上記ウエル配線19は、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配設されている。
また、図示したように、一つのサイリスタ2と一つの電界効果トランジスタ3とを単位セル4として、複数の単位セル4がサイリスタワード線18の配設方向に配置されている構成においては、コンタクト20が各単位セル4に対応してもよい。もしくは、図示はしていないが、複数の単位セル4に対応してコンタクト20が形成されていてもよい。
また、上記ウエル領域11は、サイリスタワード線18の配設方向に隣接するウエル領域11同士が接続されていてもよい。この接続には、ウエル配線19を用いることができる。
上記第2実施例のコンタクト20の構成では、各単位セル4に対応して、もしくは複数の単位セル4に対応して、コンタクト20が配置されていることから、前記第1実施例よりも、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられる。すなわち、前記第1実施例では、ウエル領域11のセル端(コンタクト端)から離れた単位セル4においてはウエル抵抗のため、電位降下および遅延が大きくなることが考えられるが、第2実施例では、各単位セル4とコンタクト20との距離が短くなるので、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられるという特徴を有する。
次に、コンタクトの形態の第3実施例を、図11のレイアウト図によって説明する。
図11に示すように、バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、その素子形成領域にサイリスタ2が形成されている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記サイリスタ2は、第1伝導型の第3領域(第2p型領域)p2を備えている。この第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13を含むサイリスタワード線18が形成されている。また、上記ゲート電極13の一方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第2領域(第1n型領域)n1が形成され、他方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第4領域(第2n型領域)n2が形成されている。また上記第1n型領域n1の上層には、第2p型領域p2に接合しないように、第1伝導型の第1領域(第1p型領域)p1が形成されている。また、上記第2p型領域p2の下部のバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。
さらに、上記第1p型領域p1にはアノード電極Aが接続されているとともに、上記第2n型領域n2にはカソード電極(図示せず)が接続されている。
また、上記サイリスタ2に隣接して上記バルク半導体基板10には、選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3が形成されている。また、一つのサイリスタ2と、このサイリスタ2に隣接する一つの電界効果トランジスタ3とで単位セル4が構成されている。そして、複数の単位セル4が上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されている。
また、上記単位セル4(4A)とこれに隣接する単位セル4(4B)とにおいて、単位セル4Aの電界効果トランジスタ3(3A)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Aと、この単位セル4Aの一方側に隣接する単位セル4Bの電界効果トランジスタ3(3B)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Bとが共通に用いられている。したがって、ビット線コンタクト(カソード電極K)も共通となっている。
上記ウエル領域11は、上記各単位セル4毎に独立して形成されていて、上記単位セル4と同様に、上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されていている。
上記ウエル領域11には、上記サイリスタワード線18の配設方向に沿った方向、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に、ウエル領域11のバイアスを制御するウエル配線19と各ウエル領域11とを接続するコンタクト20が配置されている。また、上記ウエル配線19は、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配設されている。
上記第3実施例のコンタクト20の構成では、各単位セル4に対応してコンタクト20が配置されていることから、前記第1実施例よりも、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられる。すなわち、前記第1実施例では、ウエル領域11のセル端(コンタクト端)から離れた単位セル4においてはウエル抵抗のため、電位降下および遅延が大きくなることが考えられるが、第3実施例では、各単位セル4とコンタクト20との距離が短くなるので、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられるという特徴を有する。また、ウエル領域11が単位セル4毎に分離されている構成の最小セル面積となるという特徴を有する。
次に、コンタクトの形態の第4実施例を、図12のレイアウト図によって説明する。
図12に示すように、バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、その素子形成領域にサイリスタ2が形成されている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記サイリスタ2は、第1伝導型の第3領域(第2p型領域)p2を備えている。この第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13を含むサイリスタワード線18が形成されている。また、上記ゲート電極13の一方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第2領域(第1n型領域)n1が形成され、他方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第4領域(第2n型領域)n2が形成されている。また上記第1n型領域n1の上層には、第2p型領域p2に接合しないように、第1伝導型の第1領域(第1p型領域)p1が形成されている。また、上記第2p型領域p2の下部のバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。
さらに、上記第1p型領域p1にはアノード電極Aが接続されているとともに、上記第2n型領域n2にはカソード電極(図示せず)が接続されている。
また、上記サイリスタ2に隣接して上記バルク半導体基板10には、選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3が形成されている。また、一つのサイリスタ2と、このサイリスタ2に隣接する一つの電界効果トランジスタ3とで単位セル4が構成されている。そして、複数の単位セル4が上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されている。
また、上記単位セル4(4A)とこれに隣接する単位セル4(4B)とにおいて、単位セル4Aの電界効果トランジスタ3(3A)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Aと、この単位セル4Aの一方側に隣接する単位セル4Bの電界効果トランジスタ3(3B)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Bとが共通に用いられている。したがって、ビット線コンタクト(カソード電極K)も共通となっている。
上記ウエル領域11は、上記各単位セル4毎に独立して形成されていて、上記単位セル4と同様に、上記サイリスタワード線18の配設方向に沿った方向、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されていている。
上記ウエル領域11には、上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行に、ウエル領域11のバイアスを制御するウエル配線19と各ウエル領域11とを接続するコンタクト20が配置されている。また、上記ウエル配線19は、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して直交する方向に配設されていて、図示はしない周辺回路に接続されている。したがって、上記各ウエル領域11の電位は、上記周辺回路によりコンタクト20毎に独立に制御することができる。
上記第4実施例のコンタクト20の構成では、単位セル4毎にウエル領域11を独立した状態に設けたことから、セル間で干渉が起こって動作に悪影響がでることが避けられるという利点がある。また各単位セル4に対応してコンタクト20が配置されていることから、前記第1実施例よりも、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられる。すなわち、前記第1実施例では、ウエル領域11のセル端(コンタクト端)から離れた単位セル4においてはウエル抵抗のため、電位降下および遅延が大きくなることが考えられるが、第4実施例では、各単位セル4とコンタクト20との距離が短くなるので、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられるという特徴を有する。また、ウエル領域11が単位セル4毎に分離されている構成の最小セル面積となるという特徴を有する。
上記第4実施例の構成においては、セル間の干渉の度合いに応じて、干渉の影響が実動作に影響の出ない範囲で、数単位セル毎にウエル配線19を共有することもできる。これによって、周辺回路への引き出すウエル配線19の配線数を低減できるとともに、ウエル領域11に対応させた周辺回路を削減することも可能になる。
次に、コンタクトの形態の第5実施例を、図13のレイアウト図、図14の図13中のA−A線断面図、図15の図13中のB−B線断面図によって説明する。
図13に示すように、バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、その素子形成領域にサイリスタ2が形成されている。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。上記サイリスタ2は、第1伝導型の第3領域(第2p型領域)p2を備えている。この第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13を含むサイリスタワード線18が形成されている。また、上記ゲート電極13の一方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第2領域(第1n型領域)n1が形成され、他方側における第2p型領域p2の上層には、第2伝導型の第4領域(第2n型領域)n2が形成されている。また上記第1n型領域n1の上層には、第2p型領域p2に接合しないように、第1伝導型の第1領域(第1p型領域)p1が形成されている。また、上記第2p型領域p2の下部のバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。
さらに、上記第1p型領域p1にはアノード電極Aが接続されているとともに、上記第2n型領域n2にはカソード電極(図示せず)が接続されている。
また、上記サイリスタ2に隣接して上記バルク半導体基板10には、選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3が形成されている。また、一つのサイリスタ2と、このサイリスタ2に隣接する一つの電界効果トランジスタ3とで単位セル4が構成されている。そして、複数の単位セル4が上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されている。
また、上記単位セル4(4A)とこれに隣接する単位セル4(4B)とにおいて、単位セル4Aの電界効果トランジスタ3(3A)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Aと、この単位セル4Aの一方側に隣接する単位セル4Bの電界効果トランジスタ3(3B)のビット線コンタクト(カソード電極K)に接続する拡散層32Bとが共通に用いられている。したがって、ビット線コンタクト(カソード電極K)も共通となっている。
上記ウエル領域11は、上記単位セル4毎に独立して形成されていて、上記単位セル4と同様に、上記サイリスタワード線18の配設方向に沿った方向、例えば上記サイリスタワード線18の配設方向に対して平行な方向に配列されていている。
また、上記サイリスタワード線18に平行に、ウエル領域11のバイアスを制御する第1ウエル配線19Aおよび第2ウエル配線19Bが配設されている。この第1ウエル配線19Aおよび第2ウエル配線19Bとウエル領域11との接続関係を以下に説明する。
上記サイリスタワード線18の配設方向に配列されている上記各ウエル領域11について、今、ウエル領域11(11A)とウエル領域11(11B)とが交互に配列されているとする。上記ウエル領域11Aには選択トランジスタ41Aの一方の拡散層42Aが例えば第1配線45によって接続され、この選択トランジスタ41Aの他方の拡散層43Aには、コンタクト20(20A)を介して上記第1ウエル配線19Aが接続されている。同様に、上記ウエル領域11Bには選択トランジスタ41Bの一方の拡散層42Bが例えば第2配線46によって接続され、この選択トランジスタ41Bの他方の拡散層43Bには、コンタクト20(20B)を介して上記第2ウエル配線19Bが接続されている。
また、選択トランジスタ41Aは第1ウエル配線19A下方に形成され、選択トランジスタ41Bは第2ウエル配線19B下方に形成されている。このように、第1ウエル配線19Aおよび第2ウエル配線19Bに接続するウエル領域11を交互に配置することで、上記選択トランジスタ41A、41Bの占めるセル面積を最小にすることができる。また、各選択トランジスタ41Aのゲート配線44Aは、レイアウト上、第1配線45と当該選択トランジスタ41Aに接続するコンタクト20との間に設け、サイリスタワード線18の配設方向に隣接する選択トランジスタ41B、41B間を通すことで外部に引き出されている。また、各選択トランジスタ41Bのゲート配線44Bは、第2配線46と当該選択トランジスタ41Bに接続するコンタクト20との間に設けることができる。
次に、第1配線45の縦構造断面を図14に示した図13中のA−A線断面図によって説明する。なお、図14では、配線間の層間絶縁膜の図示は省略してある。
図14に示すように、第1配線45は、その一方が取り出し拡散層22Aを介してウエル領域11Aに接続し、その他方が選択トランジスタ41A〔前記図13参照〕の取り出し拡散層42Aに接続している。そして、選択トランジスタ41Aの上方に第1ウエル配線19Aが配設されている。上記取り出し拡散層42Aの隣には素子分離領域31を介して上記選択トランジスタ41B〔前記図13参照〕の取り出し拡散層43Bが形成されている。この拡散層43Bには、例えばコンタクト51、配線52、コンタクト53、配線54、コンタクト55等を介して、第2ウエル配線19Bが接続されている。さらに、その上部にはカソード線(ビット線)Kが配設されている。
次に、第2配線46の縦構造断面を図15に示した図13中のB−B線断面図によって説明する。なお、図15では、配線間の層間絶縁膜の図示は省略してある。
図15に示すように、第2配線46は、その一方が取り出し拡散層22Bを介してウエル領域11Bに接続し、その他方が選択トランジスタ41B〔前記図13参照〕の拡散層42Bに接続している。この第2配線46は、例えば、コンタクト61、配線62、コンタクト63、配線64、コンタクト65、配線66、コンタクト67により構成されている。そして、選択トランジスタ41Bの上方かつ第2配線46の上方を横切るように第2ウエル配線19Bが配設されている。上記選択トランジスタ41Bの拡散層42Bの隣には素子分離領域31を介して上記選択トランジスタ41A〔前記図13参照〕の拡散層43Aが形成されている。この拡散層43Aには、例えばコンタクト20を介して、第1ウエル配線19Aが接続されている。さらに、最上部にはカソード線(ビット線)Kが配設されている。
上記第5実施例のコンタクト20の構成では、各単位セル4のウエル領域11とコンタクト20との間に選択トランジスタ41A、41Bを形成したことから、単位セル4(ビット)毎に独立にウエル領域11のバイアス制御ができるので、単位セル4毎にウエル配線を引き出す必要がなくなる。また、単位セル4毎にウエル領域11を独立した状態に設けたことから、セル間で干渉が起こって動作に悪影響がでることが避けられるという利点がある。また各単位セル4に対応してコンタクト20が配置されていることから、前記第1実施例よりも、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられる。すなわち、前記第1実施例では、ウエル領域11のセル端(コンタクト端)から離れた単位セル4においてはウエル抵抗のため、電位降下および遅延が大きくなることが考えられるが、第5実施例では、各単位セル4とコンタクト20との距離が短くなるので、ウエル抵抗による電位降下および遅延が抑えられるという特徴を有する。また、ウエル領域11が単位セル4毎に分離されている構成の最小セル面積となるという特徴を有する。
また、上記各実施例において、上記ウエル領域11がn型であるため、通常、n+型の拡散層を介してコンタクト20を形成する。しかし、コンタクト20をn+型の拡散層を介して形成した場合、セル間でコンタクト20同士を介した干渉が生じる可能性がある。また、本発明の構成では、セルサイズ増大を防ぐためにコンタクトおよび配線はできるだけ共通化したい。そこで、図16のウエル配線の配設方向に切ったコンタクト部の断面図に示すように、ウエル領域11のコンタクト20が接続される領域の上記取り出し拡散層22(22A、22B)は、第1導電型(p+型)の拡散層で形成される。コンタクト20を第1導電型(p+型)の取り出し拡散層22を介して接続することで、コンタクト20を介したセル間に流れる電流を抑制できるので、セル間の干渉が起こりにくくなる。
次に、前記第1実施例の変形例を、図17の概略構成断面図によって説明する。
図17に示すように、半導体装置5は、前記図1によって説明した半導体装置1において、ウエル領域11が選択トランジスタとなる電界効果トランジスタ3(3A、3B)が形成されるp型ウエル領域51の下部に延伸して形成されているものである。以下、具体的に説明する。
半導体装置5は、第1p型領域p1、第1n型領域n1、第2p型領域p2、第2n型領域n2を順に接合したサイリスタ2を有する。このサイリスタ2を構成するそれぞれの領域の不純物および不純物濃度は第1実施例で説明した通りである。
バルク半導体基板10には、素子分離領域31により素子形成領域が区画されていて、サイリスタが形成されるバルク半導体基板10には第2伝導型(n型)のウエル領域11が形成されている。このウエル領域11は、後に説明する選択トランジスタ3が形成されるp型ウエル領域51の下部に延伸して形成することができる。すなわち、バルク半導体基板10の全面にわたって形成することができる。上記バルク半導体基板10には例えばバルクシリコン基板を用いる。
上記ウエル領域11の上層は第1伝導型(p型)の領域に形成されていて、この領域がサイリスタの第2p型領域p2になっている。上記第2p型領域p2上には、ゲート絶縁膜12を介してゲート電極13が形成されている。このゲート電極13上にはハードマスク(図示せず)が形成されていてもよい。このゲート絶縁膜12は、例えば酸化シリコン(SiO2)膜で形成され、1nm〜10nm程度の厚さとなっている。上記ゲート絶縁膜12は、第1実施例で説明した材料を用いることができる。
上記ゲート電極13は、通常多結晶シリコンで形成されている。または金属ゲート電極とすることもでき、またシリコンゲルマニウム(SiGe)などで形成することもできる。また、ゲート電極13を形成する際に用いたハードマスクをゲート電極13上に残してもよい。このハードマスクは、例えば、酸化シリコン(SiO2)膜または窒化シリコン(Si34)膜等で形成されている。
上記ゲート電極13の側壁にはサイドウォール15、16が形成されている。このサイドウォール15、16は、酸化シリコン(SiO2)または窒化シリコン(Si34)、またはそれらの積層膜で形成されている。さらに、第2領域n1上からゲート電極13上にかけて、アノード側、カソード側にサリサイドプロセスを行う際に用いるサリサイドブロック17が形成されていてもよい。
上記ゲート電極13の一方側の上記バルク半導体基板10には、上記第2p型領域p2に接合する第2伝導型(n型)の第1n型領域n1が形成されている。上記ゲート電極13の他方側の上記バルク半導体基板10には、上記第2p型領域p2に接合する第2伝導型(n型)の第2n型領域n2が形成されている。上記第1n型領域n1上部には、第1伝導型(p型)の第1p型領域p1が形成されている。
さらに、第1p型領域p1にはアノード電極A(例えば、電源電圧VDD)が接続されているとともに、第2n型領域n2にはカソード電極Kが接続されている。また、図示はしないが、第1p型領域p1、第2n型領域n2、ゲート電極13上に、シリサイド(チタンシリサイド、コバルトシリサイド、ニッケルシリサイド等)が形成されていてもよい。
上記半導体装置5では、上記サイリスタ2の第1p型領域p1側に第1電圧が印加され、第2n型領域n2側に第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、上記ウエル領域11に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧が印加される。このウエル領域11に印加される電圧は上記第2電圧以下の電圧とする。例えば、ウエル領域11はグランドGND(−1V〜1V)に接続されている。
一方、電界効果トランジスタが形成されるバルク半導体基板10の領域には、第1伝導型(p型)ウエル領域51が形成され、電界効果トランジスタ3(3A、3B)が形成されている。この電界効果トランジスタ3は、上記p型ウエル領域51上にゲート絶縁膜52を介してゲート電極53が形成され、その両側にサイドウォール54、55が形成されている。またサイドウォール54、55下部のp型ウエル領域51にはソース・ドレインのエクステンション領域56、57が形成されている。さらにゲート電極53の両側のp型ウエル領域51には、それぞれエクステンション領域56、57を介して、一方側にドレイン領域58、他方側にソース領域59が形成され、ソース領域59が上記サイリスタ2の第2n型領域n2(カソード側)に配線71(カソード電極K)によって接続されている。また、ドレイン領域58はビット線BLが接続されている。そして、電界効果トランジスタ3A、3Bは、ソース領域59が共通に用いられている。ここでは、電界効果トランジスタ3Bは、素子分離領域31を介して形成された別のサイリスタ(図示せず)の選択トランジスタとして機能する。
上記半導体装置5では、上記第1実施例で説明した半導体装置1と同様なる効果を得ることができる。
本発明の半導体装置に係る一実施の形態を示した概略構成断面図である。 本発明の半導体装置のパルスタイミングチャート(第1実施例)である。 本発明の半導体装置のパルスタイミングチャート(第2実施例)である。 本発明の半導体装置のターンオフ時間を示した図面である。 本発明の半導体装置と従来のSOI基板を用いた半導体装置との動作の比較を示したタイミングチャートである。 本発明の半導体装置に係るサイリスタ部分の製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置に係るサイリスタ部分の製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置に係るサイリスタ部分の製造方法の一例を示した製造工程断面図である。 本発明の半導体装置に係るウエル領域へのコンタクトの形態(第1実施例)を示したレイアウト図である。 本発明の半導体装置に係るウエル領域へのコンタクトの形態(第2実施例)を示したレイアウト図である。 本発明の半導体装置に係るウエル領域へのコンタクトの形態(第3実施例)を示したレイアウト図である。 本発明の半導体装置に係るウエル領域へのコンタクトの形態(第4実施例)を示したレイアウト図である。 本発明の半導体装置に係るウエル領域へのコンタクトの形態(第5実施例)を示したレイアウト図である。 図13中のA−A線断面図である。 図13中のB−B線断面図である。 ウエル配線の配設方向に切ったコンタクト部の取り出し拡散層の断面図である。 本発明の半導体装置に係る第1実施例の変形例を示した概略構成断面図である。 従来のサイリスタ構成の半導体装置を示した構成図および動作説明図である。 従来のSOI基板を用いたサイリスタ構成の半導体装置のパルスタイミングチャートである。 従来のサイリスタ構成の半導体装置の電圧−電流(V−I)特性を示した電圧−電流特性図である。
符号の説明
1…半導体装置、2…サイリスタ、10…バルク半導体基板、11…ウエル領域(第2伝導型のウエル領域)、13…ゲート電極、p1…第1p型領域(第1伝導型の第1領域)、n1…第1n型領域(第2伝導型の第2領域)、p2…第2p型領域(第1伝導型の第3領域)、n2…第2n型領域(第2伝導型の第4領域)

Claims (13)

  1. バルク半導体基板と、
    第1伝導型の第1領域と、前記第1伝導型とは逆伝導の第2伝導型の第2領域と、第1伝導型の第3領域と、第2伝導型の第4領域とが順に接合されたもので、前記バルク半導体基板に形成されたサイリスタと、
    前記第3領域に形成されたゲート電極と、
    前記第3領域が形成されるもので前記バルク半導体基板に形成された第2伝導型のウエル領域と
    を有する半導体装置であって、
    前記サイリスタの第1領域側に第1電圧が印加され、
    前記サイリスタの第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧が印加され、
    前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧が印加される
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記ウエル領域に印加される電圧は前記第2電圧以下の電圧である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記サイリスタが形成されるバルク半導体基板に、前記サイリスタのカソード側に接続される電界効果トランジスタを有し、
    前記ウエル領域に過剰キャリアが発生した場合に、前記電界効果トランジスタのゲートを昇圧して、前記電界効果トランジスタをオン状態とする
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第2導電型のウエル領域が前記ゲート電極に接続されるサイリスタワード線の配設方向に対して平行に形成されていて、
    前記ウエル領域のバイアスを制御するウエル配線と、
    前記ウエル領域の端部に配置されたもので前記ウエル領域と前記ウエル配線とを接続するコンタクトと
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第2導電型のウエル領域が前記ゲート電極に接続されるサイリスタワード線の配設方向に対して平行に形成されていて、
    前記ウエル領域のバイアスを制御するウエル配線と、
    前記サイリスタワード線に沿って配置されたもので前記ウエル領域と前記ウエル配線とを接続するコンタクトと
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 一つの前記サイリスタと一つの前記電界効果トランジスタとを単位セルとして、該単位セルが複数配列され、
    前記第2導電型のウエル領域が前記各単位セル毎に分離して形成されているセル構造を有し、
    前記ウエル領域のバイアスを制御するウエル配線と、
    前記ゲート電極に接続されるサイリスタワード線に沿って前記単位セル毎に形成されたもので、前記ウエル領域と前記ウエル配線とを接続するコンタクトと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 一つの前記サイリスタと一つの前記電界効果トランジスタとを単位セルとして、該単位セルが複数配列され、
    前記第2導電型のウエル領域が各単位セル毎に分離して形成されているセル構造を有し、
    前記ウエル領域のバイアスを制御するウエル配線と、
    前記ゲート電極に接続されるサイリスタワード線に沿って前記単位セル毎に形成されたもので、前記ウエル領域と前記ウエル配線とを接続するコンタクトとを有し、
    前記ウエル配線は前記コンタクト毎に周辺回路へ引き出されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記周辺回路により前記コンタクト毎に独立に前記ウエル領域の電位が制御される
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 一つの前記サイリスタと一つの前記電界効果トランジスタとを単位セルとして、該単位セルが複数配列され、
    前記第2導電型のウエル領域が各単位セル毎に分離して形成されているセル構造を有し、
    前記ウエル領域のバイアスを制御するウエル配線と、
    前記ゲート電極に接続されるサイリスタワード線に沿って前記単位セル毎に形成されたもので、前記ウエル領域と前記ウエル配線とを接続するコンタクトと、
    前記ウエル領域と前記コンタクトとの間に形成された選択トランジスタと
    を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  10. 前記コンタクトは第1導電型を有する
    ことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の半導体装置。
  11. バルク半導体基板と、
    第1伝導型の第1領域と、前記第1伝導型とは逆伝導の第2伝導型の第2領域と、第1伝導型の第3領域と、第2伝導型の第4領域とが順に接合されたもので、前記バルク半導体基板に形成されたサイリスタと、
    前記第3領域に形成されたゲート電極と、
    前記第3領域が形成されるもので前記バルク半導体基板に形成された第2伝導型のウエル領域と
    を有する半導体装置の駆動方法であって、
    前記第1領域側に第1電圧を印加し、
    前記第4領域側に前記第1電圧よりも高い第2電圧を印加し、
    前記ウエル領域に前記第1電圧よりも高い電圧もしくは前記第1電圧と同等の電圧を印加する
    ことを特徴とする半導体装置の駆動方法。
  12. 前記ウエル領域に印加する電圧は前記第2電圧以下の電圧である
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体装置の駆動方法。
  13. 前記サイリスタが形成されるバルク半導体基板に、前記サイリスタのカソード側に接続される電界効果トランジスタを有し、
    前記ウエル領域に過剰キャリアが発生した場合に、前記電界効果トランジスタのゲートを昇圧して、前記電界効果トランジスタをオン状態として、前記過剰キャリアをカソード側からも逃がす
    ことを特徴とする請求項11記載の半導体装置の駆動方法。
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