JP2008027315A - 物流ネットワーク評価支援方法、物流ネットワーク評価支援プログラムおよび物流ネットワーク評価支援装置 - Google Patents

物流ネットワーク評価支援方法、物流ネットワーク評価支援プログラムおよび物流ネットワーク評価支援装置 Download PDF

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Abstract

【課題】将来の非常事態に対する物流ネットワーク対策を表示でき、評価できる物流ネットワーク評価方法を提供する。
【解決手段】ノード物流量とアーク物流量と復旧シナリオとノード又はアークの活性化判定条件と活性化状態とを記憶する記憶部及び各種の情報処理を行う処理部を有し、処理部が任意のノードが障害で不活性となったときに、ノードの復旧の段階毎に、各ノード及び各アークの物流量と、記憶部に記憶されている活性化判定条件とを基に、各ノード及び各アークの活性化状態の判定結果を記憶部に記憶し、記憶部のノード物流量とアーク物流量と復旧シナリオとに基づいて、表示されている各ノード及び各アークの物流量を算出し、記憶した活性化状態か否かの判定結果に基づき、活性化しているノード及びアークを表示させ、算出された各ノードの物流量を基に、ノードの物流量の評価を行い、評価の結果を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の物流ネットワークで繋いだ複数の拠点に対して、物流ネットワーク評価支援方法、物流ネットワーク評価支援プログラムおよび物流ネットワーク評価支援装置に関するものである。
近年、自然災害やテロの発生等で事業が中断するリスクが高まってきている。例えば、阪神淡路大震災や新潟中越地震によって多くの企業が事業中断に追い込まれた。対応の遅れた企業は、長い間、製品やサービスを供給できず大きな損失を被った。最悪倒産に追い込まれた企業も出た。このようなことから、非常事態発生による損害を低減させるための事前対策や、仮に事業が中断した場合でも早急に事業を復旧させるための事後対策が必要となってきている。
製造業では、供給源、工場、倉庫、顧客といったノードの繋がりで物流ネットワークを構成しているが、ある一部のノードやノード間を結ぶ経路の機能停止によって、全体のネットワークが機能しなくなる場合がある。そのため、製造業では特に、物流ネットワークに関して非常事態に対する対策を検討する必要がある。そのためには、現状の物流ネットワークの評価や、ある一部のネットワークが機能停止した場合の対策を評価する必要がある。
このような問題を解決するために特許文献1が挙げられる。
「特許文献1」は、物流ネットワークで繋いだ複数の拠点を、需要の発生する1ないし複数の最下流ノードと下流ノードに補充を行う1ないし複数の上流側ノードとして、各ノードの在庫状況をシミュレーションし、在庫量、搬送物流量の評価を行うための支援をする物流ネットワーク評価支援システムに関する。
特開2003−203110号公報
しかし、特許文献1では、現状の物流ネットワークの評価の支援にとどまっているため、将来の非常事態に対する物流ネットワーク対策を評価することができない。
従って、非常事態が発生してから、通常の状態に戻るまでの物流ネットワークの変化状況を表示し、その変化状況を評価し、それを可視化することが求められている。具体的には、複数の拠点間の物流をシミュレートし、災害時によって拠点(ノード)が破壊された場合の物流の変化状況を可視化することである。例えば、物流が遅延することによって、顧客からの累積要求をすべて満たすまでの時間(バックオーダ解消時間)も遅延するため、このバックオーダ解消時間がどの程度になるかをシミュレーションにより計算し、表示する。また、対策用の予備拠点の設置や、拠点の能力を増強することによってバックオーダ解消時間を短縮することができることをシミュレーションにより確認するために表示する。さらに、予備拠点の設置コストや能力増強コストと、そのコストによるバックオーダ解消時間の短縮効果を定量的に表示する。
そこで、本発明は、以上の従来技術の問題点に鑑み、現状の物流ネットワークの評価の支援だけでなく、将来の非常事態のシミュレーション結果である物流ネットワーク対策を表示でき、その対策を評価することを支援することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明による解決手段の1つは、情報を記憶する記憶部と情報を処理する処理部と利用者が操作する操作部と情報を視覚的に表示する表示部とを備える物流ネットワーク評価支援装置が、前記表示部に、物流の拠点を示すノードと、拠点間の物流を示すアークとを複数表示して、物流ネットワークを可視化し、評価を支援するための物流ネットワーク評価支援方法であって、前記処理部は、前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークの定常時におけるノードおよびアークの活性化状態と物流量を設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークのノードおよびアークのうち、障害を生じる任意のノードおよび/またはアークを設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、前記操作部を介して利用者に前記障害が生じた際に利用する障害対策用のノードおよびアークの活性化状態と物流量を設定させ、前記記憶部に記憶し、前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークに障害が生じた際の当該物流ネットワークを復旧させる復旧シナリオを、前記障害が生じるとしたノードおよび/またはアークについての障害状態として経時的な段階ごとに設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、前記処理部は、前記設定に基づいてノードおよび/またはアークに障害を生じさせた際に、前記記憶部に記憶されている前記復旧シナリオの経時的な最初の段階の障害状態と各ノードおよび各アークの活性化状態とを活性化判定条件に適用して各ノードおよび各アークの活性化状態を判定し、この判定に基づいて各ノードおよび各アークの活性化状態を設定して前記記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されている前記復旧シナリオの経時的な次の段階の障害状態と前記設定した各ノードおよび各アークの活性化状態とを活性化判定条件に適用して各ノードおよび各アークの活性化状態を判定し、この判定に基づいて各ノードおよびアークの活性化状態を設定して前記記憶部に記憶し、前記活性化状態を設定して記憶する処理を、前記復旧シナリオの経時的な全ての段階について行うと、前記記憶部に記憶されている各ノードおよび各アークの物流量と前記復旧シナリオの経時的な最初の段階の障害状態とこの障害状態に対応する各ノードおよび各アークの活性化状態とを前記設定と条件に基づき各ノードおよび各アークの物流量を計算して前記記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されている前記計算した各ノードおよび各アークの物流量と前記復旧シナリオの経時的な次の段階の障害状態とこの障害状態に対応する各ノードおよび各アークの活性化状態とを前記設定と条件に基づき各ノードおよび各アークの物流量を計算して前記記憶部に記憶し、これにより、前記復旧シナリオの経時的な全ての段階について、各ノードおよび各アークの物流量をシミュレーションすることを特徴とする。
さらに、前記処理部は、前記操作部を介して利用者に選択されることにより、前記シミュレーションの結果の表示を実行させるボタン(選択域)を前記表示部に表示させ、前記ボタンが選択され、所定の時刻が指定されると、前記定常状態におけるノードおよびアーク、ならびに前記シミュレーションして計算されたノードおよびアークのうち、前記所定の時刻に該当するノードおよびアークを前記表示部に表示し、前記所定の時刻に該当するノードおよびアークの設定ならびに物流量を前記表示部に表示することを特徴とする。
その他の手段については、後記する実施の形態で述べる。
本発明によれば、現状の物流ネットワークの評価の支援だけでなく、仮に予想される非常事態のシミュレーション結果である物流ネットワーク対策を表示でき、その対策を評価することを支援することができる。
以下、本発明(物流ネットワーク評価支援方法、物流ネットワーク評価支援プログラムおよび物流ネットワーク評価支援装置)の実施の形態を図1〜図44を用いて説明する。尚本発明は物流ネットワークの評価を人が行うための、評価の材料を提供し、人による物流ネットワークの評価の支援を行うものである。以下、本発明で評価の支援を適宜、評価と略して記述する。尚100%、1.0、0といった数値は、計算の精度を考慮し、四捨五入等の誤差値を考慮したものとする。
また本実施の形態では設定と条件に基づき、物流ネットワークの状態を計算することをシミュレーションという。
図1は本発明の実施の形態の一例を示すブロック図である。
物流ネットワーク事業継続対策評価装置1(以下「評価装置1」とする)は、記憶部10、処理部20、入力装置30および出力装置40(請求項における出力部)によって実現される。
評価装置1は、一般的なコンピュータであり、ハードディスク装置等の不揮発性記憶装置である記憶部10、各種演算処理を実行する処理部20、入力装置30(請求項における操作部)、出力装置40(請求項における表示部)、図示せぬ演算処理に使用される一時的記憶領域であるRAM(Random Access Memory)(以下「図示せぬ一時領域」とする)から主に構成される。
記憶部10は、評価装置1で扱うアーク情報110と、ノード情報120と、を有する。アーク情報110には、アーク物流量111、アーク活性化状態112、アーク活性化条件113、アーク能力情報114、入庫ノード情報115、出荷ノード情報116およびアーク配置情報117を備える。ノード情報120には、ノード物流量121、ノード活性化状態122、ノード活性化条件123、ノード能力増強条件124(請求項におけるノード能力変化条件)、ノード能力増強情報125、コスト126、ノード復旧シナリオ127、故障発生時刻128、復旧要素ごと復旧時刻129、復旧後能力レベル回復情報130、入庫アーク情報131、出荷アーク情報132、ノード配置情報133および要求量情報134を備える。これらの情報は、データベースに記憶されている。
処理部20は、評価装置1の中央処理装置であり、本発明の実施の形態に係る物流ネットワーク評価支援プログラム(以下、「評価プログラム)とする)を実行することにより、各種の情報処理を行う。各種の処理とは、活性化状態判定手段210、能力増強判定手段220、ノード復旧シミュレーション手段231とコスト計算手段232とバックオーダ解消時間計算手段233とを含むシミュレーション手段230、出力手段240および編集手段250であり、各手段により評価プログラムは実現される。
処理部20は、編集手段250により、障害が生じたノードの復旧の筋書きを経時的に表した情報である復旧シナリオを予め設定し、さらに、他のノードにおいて予め対策を設定する。そして、処理部20は、ノードとアークにより物流の流れを設定した物流ネットワークについて、予め設定したシナリオおよび対策に基づき、物流を経時的にシミュレーションするとともに、各ノードでかかるコストおよびバックオーダ解消時間を計算し、これらを表示することを処理機能とする。
ここで、ノードとは、供給源、倉庫、工場需要先等の物流の拠点を示す。アークとは、拠点間の物流を示す。
各手段の機能を以下に説明する。
活性化状態判定手段210は、予め利用者が設定した活性化しているか否かの判定の基準を記憶したアーク活性化条件113およびノードが活性化するための条件を記憶したノード活性化条件123に基づき、後記する物流ネットワーク設定画面で設定した各アークと各ノードの活性化状態を判定し、活性化状態をアーク活性化状態112およびノード活性化状態122に記憶する。アーク活性化状態112およびノード活性化状態122に記憶された活性化状態によって、後記する物流ネットワークのシミュレーションで、物流の流れを把握することができる。
ここで、ノード、またはアークが活性化しているとは、表示している画面上において、選択可能状態であり、かつ物流の計算の処理が可能な状態であることをいう。
また、ノード、またはアークが不活性化しているとは、表示している画面上において、選択不可能状態であり、かつ物流の計算の処理が不可能な状態であることをいう。
能力増強判定手段220は、後記する物流ネットワーク設定画面で設定した各ノードについて、予め利用者が設定したノードごとの対策が記憶されたノード能力増強条件124およびノード能力増強情報125に基づき能力増強するか否かを判定し、後記する物流ネットワークのシミュレーションで、物流の流れを把握することができる。
シミュレーション手段230のうち、ノード復旧シミュレーション手段231は、後記する予め利用者が設定したノードごとの復旧シナリオが記憶されたノード復旧シナリオ127に基づき、シミュレーション期間の復旧率を計算する。
シミュレーション手段230のうち、コスト計算手段232は、ノード活性化状態112に基づき各ノードの活性化の可否を判定した結果と、前記した能力増強判定手段220で判定した能力増強可否とに基づいて、平常時に必要となる平常時総コストおよび対策の結果必要となる対策実施総コストを計算する。
シミュレーション手段230のうち、バックオーダ解消時間計算手段233は、他のノードの故障によって発生する顧客のバックオーダが、どれぐらいの時間で解消するかを計算する。
出力手段240は、アーク活性化状態112およびノード活性化状態122に記憶された各アークおよび各ノードの活性化状態を参照して、物流ネットワークのシミュレーションで画面に表示する表示処理、前記シミュレーション手段230で計算された平常時総コスト、対策実施総コストおよびバックオーダ解消時間等を評価画面に表示する。尚、画面のみならず、プリンタに出力することをも含む。
編集手段250は、物流ネットワークおよび復旧シナリオを設定する機能をもつ。
これらの各機能の詳細については、図23〜図36を用いて後記する。
(ノード情報)
図2は、各ノードのインデックスとなる情報が格納されるノード情報の構成例を示す図である。
ノード情報120は、ノードを一意に識別するためのノード識別番号21と、ノード名22と、ノード種別23と、編集モード24とから構成される。ノード種別23は、物流ネットワークの最上流のノードである供給源、倉庫、工場、物流ネットワークの最下流のノードである顧客からなる。編集モード24は、ノードの編集種類であり、現状のノードや今後追加する計画のあるノードである定常モードと、定常のノードの異常による影響を抑えるために一時的に追加されるノードである事後モードと、からなる。
図3は、シミュレーション期間での各ノードの時刻ごとの物流量を記憶するノード物流量の構成例を示す図である。
ノード物流量121は、ノードを識別するためのノード識別番号31と、シミュレーション期間中のノードから出力する物流量である時刻Nの物流量32(N=0〜n)とから構成される。尚、nは、シミュレーションの終了時刻で、予め設定する。
図4は、シミュレーション期間での各ノードの時刻ごとの活性化状態であるか否かを判定した結果を記憶するノード活性化状態の構成例を示す図である。
ノード活性化状態122は、ノードを識別するためのノード識別番号41ごとにシミュレーション期間中の各時刻Nの活性化状態42(N=0〜n)(活性または不活性)を記憶する。尚、nは、シミュレーションの終了時刻で、予め設定する。
図5は、ノードが活性化しているか否かの判定の基準を記憶するノード活性化条件の構成例を示す図である。
ノード活性化条件123は、ノードを識別するためのノード識別番号51と、ノードが活性化するための条件である活性化条件52と、から構成される。尚、活性化条件52は、後記する対策画面により予め設定する。
図6は、ノードの能力が増強される条件を記憶するノード能力増強条件の構成例を示す図である。ここで、ノードの能力とは、例えば、ノードが工場の場合は生産能力、倉庫の場合は保管できる所定の条件の最大の在庫量である。
ノード能力増強条件124は、ノードを識別するためのノード識別番号61と、ノードの能力を増強するための条件である能力増強条件62と、から構成される。尚、能力増強条件62は、後記する対策画面により予め設定する。
図7は、ノードの通常の能力や補強したときの能力情報を記憶するノード能力増強情報の構成例を示す図である。
ノード能力増強情報125は、ノード種別によって、記憶する項目が異なる。
ノード種別が工場の場合(図7(a))、ノードを識別するためのノード識別番号71と、物品の単位時間あたりの標準生産量である標準生産能力72と、ノード能力増強条件に記憶されている条件が有効になった場合に利用される増産率73と、から構成される。尚、増産率73の値について、1.0が通常の能力(能力を増強していない)時の値となる。
ノード種別が倉庫の場合(図7(b))、ノードを識別するためのノード識別番号71と、平均的にもつべき在庫量である在庫基準74と、倉庫が物品を保管できる所定の条件の最大の在庫量である最大在庫量75と、倉庫に保管できる量の比率である保管増大率76と、から構成される。尚、保管増大率76は、ノード能力増強条件に記憶されている条件が有効になった場合に利用される。また、増産率73の値について、1.0が通常の能力(能力を増強していない)時の値となる。
ノード種別が供給源の場合(図7(c))、ノードを識別するためのノード識別番号71と、供給源が物品を供給できる所定の条件の最大量である最大供給量77と、ノード能力増強条件に記憶されている条件が有効になった場合に利用される供給増加率78と、から構成される。尚、増産率73の値について、1.0が通常の能力(能力を増強していない)時の値となる。
図8は、ノードにかかるコストを記憶するコスト情報の構成例を示す図である。
コスト126は、ノードが活性化であるか否か、または能力増強するか否かによって、記憶する項目が異なる。
コスト126は、ノードを識別するためのノード識別番号81と、ノードが活性化したときにかかる活性時コスト82と、ノードが不活性のときにかかる不活性時コスト83と、能力増強を行うために平常時にかかる平常時コスト84と、能力増強を実際に行ったときにかかる対策実施コスト85と、から構成される。尚、活性時コストとは、例えば、事後対策で実際に仮倉庫を設置したときの運営費用のことであり、不活性時コストとは、例えば、事後対策で仮倉庫を設置する場合の契約金のことである。また、平常時コストとは、例えば、国内工場での能力増強を行うための管理コストのことであり、対策実施コストとは、例えば、国内工場で能力増強のために人員の増員や設備のレンタル費用のことである。
図9は、障害が生じたノードの復旧シナリオを記憶するノード復旧シナリオの構成例を示す図である。
ノード復旧シナリオ127は、故障発生時刻128と、復旧要素ごと復旧時刻129と、復旧後能力レベル回復情報130と、から構成される。
故障発生時刻128は、ノードに障害が発生した時刻を記憶し、ノードを識別するためのノード識別番号91と、ノードが故障した時刻92と、から構成される。
復旧要素ごと復旧時刻129は、ノードが復旧するために必要な要素が復旧する時刻を記憶し、ノードを識別するためのノード識別番号91と、復旧要素名93と、復旧時間94と、から構成される。
復旧後能力レベル回復情報130は、ノードが復旧してから完全に回復するまでの能力レベルを時系列に記憶し、ノードを識別するためのノード識別番号91と、復旧後時刻ごとの稼働率95と、から構成される。復旧後時刻ごとの稼働率95は、0〜1.0が記憶され、1.0が完全回復である。復旧後能力レベル回復情報130について、ノードごとに時系列の個数を変更しても良い。
図10は、ノードに流入する物流を示す入庫アークの情報を記憶する入庫アーク情報の構成例を示す図である。
入庫アーク情報131は、ノードを識別するためのノード識別番号101と、入庫アークの識別番号102と、から構成される。
図11は、ノードから流出する物流を示す出荷アークの情報を記憶する出荷アーク情報の構成例を示す図である。
出荷アーク情報132は、ノードを識別するためのノード識別番号111と、出荷アークの識別番号112と、から構成される。
図12は、ノードを画面上に表示するための位置座標を記憶するノード配置情報の構成例を示す図である。
ノード配置情報133は、ノードを識別するためのノード識別番号121と、画面上の位置座標122と、から構成される。
図13は、シミュレーション期間での各ノードの時刻ごとの要求量を記憶する要求量情報の構成例を示す図である。
要求量情報134は、ノードを識別するためのノード識別番号131と、シミュレーション期間中の各時刻Nでの要求量132(N=0〜n)と、から構成される。尚、nは、シミュレーションの終了時刻で、予め設定する。
(アーク情報)
図14は、各アークのインデックスとなる情報が格納されるアーク情報の構成例を示す図である。
アーク情報110は、アークを一意に識別するためのアーク識別番号141と、アーク名142と、編集モード143と、から構成される。編集モード143は、ノード情報120の編集モード24と同様である。
図15は、ノードが上流のノードに物品を要求する標準量を入庫アークに対して記憶するアーク物流量の構成例を示す図である。
アーク物流量111は、アークを一意に識別するためのアーク識別番号151と、標準要求量152と、から構成される。すなわち、アーク識別番号151として保持された当該アークを入庫アークとしているノードが、当該アークを出荷アークとしているノードに対して物品を要求する標準量である。
図16は、シミュレーション期間での各アークの時刻ごとの活性化状態を記憶するアーク活性化状態の構成例を示す図である。
アーク活性化状態112は、アークを識別するためのアーク識別番号161ごとにシミュレーション期間中の各時刻Nの活性化状態162(N=0〜n)(活性または不活性)を記憶する。尚、nは、シミュレーションの終了時刻で、予め設定する。
図17は、アークが活性化するための条件を記憶するアーク活性化条件の構成例を示す図である。
アーク活性化条件113は、アークを識別するためのアーク識別番号171と、アークが活性化するための条件である活性化条件172と、から構成される。尚、活性化条件172は、後記する対策画面により予め設定する。
図18は、ノードが上流のノードに物品を要求してから物品が届くまでの時間を入庫アークに対して記憶するアーク能力情報の構成例を示す図である。
アーク能力情報114は、アークを一意に識別するためのアーク識別番号181と、調達LT182と、から構成される。調達LTとは、アーク識別番号181として保持された当該アークを入庫アークとしているノードが、当該アークを出荷アークとしているノードに対して物品を要求してから物品が届くまでの時間である。
図19は、アークを通して物品を受け取るノードの情報を記憶する入庫ノード情報の構成例を示す図である。
入庫ノード情報115は、アークを識別するためのアーク識別番号191と、入庫ノードの識別番号192と、から構成される。
図20は、アークを通して物品を送出するノードの情報を記憶する出荷ノード情報の構成例を示す図である。
出荷ノード情報116は、アークを識別するためのアーク識別番号201と、出荷ノードの識別番号202と、から構成される。
図21は、アークを画面上に表示するための位置座標を記憶するアーク配置情報の構成例を示す図である。
アーク配置情報117は、アークを識別するためのアーク識別番号211と、画面上の開始点座標212と、中間点座標213と、終了点座標214と、から構成される。
本発明の実施の形態における評価の手順を図23に示すフローに基づいて、適宜図1〜図22を参照しながら説明する。図23は、後記する図22の画面より開始される。
尚、S231〜S233は、編集手段250により実現される。
まず、定常状態の物流ネットワーク、すなわち、既に存在する物流ネットワークおよびこれから追加予定の物流ネットワークを設定する(S231)。
ここで、物流ネットワークを設定するために、図22の説明をする。
図22は、処理部20により図示せぬ評価プログラムを起動することによって出力装置30にメインウィンドウが表示された図である。利用者が「新規作成」221を選択すると物流ネットワークの新規作成、「開く」222を選択すると処理部20の図示せぬ入出力手段により既存データベースから既に記憶された物流ネットワークの読み込みを行う。また、「保存」223を選択すると、編集中の物流ネットワークを入出力手段により記憶部10のデータベースに保存する。
ここでは、利用者が新規作成の選択をした場合を説明する。新規作成を選択すると、図24の画面が表示される。
図24は、利用者が、物流ネットワーク作成画面を設定表示したときの図である。但し、新規作成を選択した時点ではノードやアーク等は表示がされていない状態である。
符号1001は、物流ネットワーク作成画面である。
物流ネットワーク作成画面1001は、定常状態選択ボタン1002、事後対策選択ボタン1003、ノード・アーク選択領域3001、時刻制御領域3002、および物流ネットワーク表示領域3003からなる。
ノード・アーク選択領域3001は、ノードの形状や、アークを選択する領域である。各ノードの形状は、供給源を表すノード1004、倉庫を表すノード1005、工場を表すノード1006、顧客を表すノード1007を含む。これらノードの他に、アーク1008を含む。ユーザは、これらの各ノード1004〜1007や、アーク1008をマウス等でクリックすることによって、ノード1004〜1007や、アーク1008を選択し、これを物流ネットワーク表示領域3003に移動させたり、コピーしたりすることで、物流ネットワークを形成する。
時刻制御領域3002は、シミュレーションにおける時刻を進めたり、戻したりする操作を行う領域である。戻るボタン1009や、進むボタン1010を押下することにより、時刻表示窓1011の数値を変化させる。そして、時刻表示窓1011内の数値の時刻の物流ネットワークが、物流ネットワーク表示領域3003に表示される。
図24の画面例では、物流ネットワーク表示領域3003には、以下に説明する物流ネットワークが表示されている。
まず、符号1012は、供給源1のノードであり、図7(c)に示すノード能力増強情報125の最大供給量77の値である最大供給量「80」が表示されている。
そして、供給源1のノード1012からは、2本のアーク1013、1020が出ている。アーク1013は、代替倉庫のノード1014に接続している。アーク1013には、図15のアーク物流量111の標準要求量「20」が表示されている。以下、アークに伴って表示される標準要求量は、前記した方法と同様の方法によって、表示される。
代替倉庫のノード1014には、図7(b)のノード能力増強情報125の最大在庫量75の値、および在庫基準の値である「100」、および「20」が表示されている。
代替倉庫のノード1014からは、標準要求量「20」のアーク1015が出ており、代替工場のノード1016へ接続している。代替工場のノード1016には、図7(a)のノード能力増強情報125の標準生産能力72の値である「20」が表示されている。
そして、代替工場のノード1016からは、標準要求量「20」のアーク1019がでており、顧客1のノード1025へ接続している。
アーク1019上には、調達LT1018が表示されている。調達LT1018には、図18のアーク能力情報114の調達LT182の値である「3」が表示されている。
以下、倉庫の最大在庫量、在庫標準、工場の標準生産能力の値は、前記した方法と同様の方法によって表示される。
標準要求量「50」のアーク1020は、最大在庫量「100」、在庫水準「20」の国内倉庫のノード1021に接続している。国内倉庫のノード1021からは、2本のアーク1022、1026が出ている。
標準要求量「30」のアーク1022は、標準生産能力「30」の国内工場のノード1023に接続している。そして、国内工場のノード1023は、標準要求量「30」のアーク1024を介して顧客1のノード1025に接続している。
さらに、標準要求量「20」のアーク1026は、最大在庫量「100」、在庫水準「10」の海外倉庫のノード1027に接続している。海外倉庫のノード1027からは、標準要求量「20」のアーク1028がでており、アーク1028は、標準生産能力「20」の海外工場のノード1029に接続している。そして、海外工場のノード1029から出ている標準要求量「20」のアーク1030は、顧客2のノード1031に接続している。
物流ネットワークを形成する段階で、ノード1012、1014、1016、1021、1023、1025、1027、1029、1031、またはアーク1013、1015、1019、1020、1022、1024、1026、1028、1030のいずれかを選択(例えば、シングルクリックや、ダブルクリック)することによって、図25や、図27〜図29に示される各種設定画面が表示され、これらの設定画面を介して各ノードや、各アークの設定を行うことができる。
尚、供給源1のノード1012には、ノード1012自身から出るノード(出庫ノード)が接続されるが、ノード1012自身に入るノード(入庫ノード)が接続されることはない。
また、顧客1のノード1025、および顧客2のノード1031には、入庫ノードが接続されるが、出庫ノードが接続されることはない。
さらに、アーク1019上に調達LT1018が表示されているが、これは、例えばユーザがマウスをアーク1019上に重ねると、これまで表示されていなかった調達LT1018が表示される。具体的には、ユーザがマウスをアーク1019上に重ねると、入力装置30(図1参照)を介して、該当するアーク1019のアーク識別番号が処理部20(図1参照)に入力される。そして、処理部20(図1参照)は、入力されたアーク識別番号を基に、記憶部10(図1参照)に保存されているアーク能力情報114(図18参照)を参照し、該当する調達LT182(図18参照)の値を処理部20(図1参照)が取得する。そして、処理部20(図1参照)が、出力装置40に、該当するアーク1018上に取得した調達LTの値を表示させる。
尚、調達LT1018は、すべてのアーク1013、1015、1019、1020、1022、1024、1026、1028、1030上に表示させてもよい。
画面上部にある定常状態選択ボタン1002を選択することで「定常状態の物流ネットワークの設定」(S231)が開始される。図24の画面でマウス操作により、ノードを作成し、ノードとノードの間をアークによって接続し、物流ネットワークを作成する。
このとき、ノードの情報はノード情報120に記憶される。ノード識別番号は、評価装置1によって自動的に付与される。ノード名、ノード種別は画面上で利用者が設定する。編集モードは「定常」となる。また、ノード物流量(図3参照)の値は全て0で初期化される。この値は後記するシミュレーション処理によって設定される。ノード活性化状態(図4参照)には、当該ノードの初期値として「活性」が設定される。ノード情報(図2参照)の編集モード24が「定常」であるときに作成されるノードの活性化状態の初期値は全ての時刻で「活性」である。
作成することができるノードは、例えば、工場、供給源、倉庫である。工場については標準生産能力を設定でき、ノード能力増強情報125(図7(a))の標準生産能力72に記憶される。供給源については最大供給量を設定でき、ノード能力増強情報125(図7(c))の最大供給量77に記憶される。倉庫については最大在庫量および在庫水準を設定でき、ノード能力増強情報125(図7(b))の在庫基準74および最大在庫量75に記憶される。
利用者が物流ネットワーク作成画面で設定したノードを1つ選択(ダブルクリック)すると、図28、図29のような画面が表示される。
図28は、選択したノードの種別が供給源または工場の場合に表示される画面である。
図29は、選択したノードの種別が倉庫の場合に表示される画面である。
活性化条件281とは、選択したノードがつねに活性化であるか、条件つき活性化であるかを選択し、条件つき活性化である場合は、条件を設定する。例えば、図28では、「ノード識別番号N002の活性化状態が不活性である」場合に選択ノードは活性化することを表している。また、選択ノードを平常時に維持するコストである平常時コストおよび対策用として実施した場合の対策実施コストを設定することができる。尚、ここで設定した条件は、ノード活性化条件(図5参照)に記憶され、ノードが活性化状態にあるときのコスト(対策実施コスト)と不活性状態にあるときのコスト(平常時コスト)をコスト126(図8参照)に記憶される。
また、選択したノードが工場または供給源の場合は増産条件282を、倉庫の場合は在庫対策292を設定することができる。増産条件282(倉庫の場合、在庫対策292)とは、選択したノードで生産(倉庫の場合、在庫)を増やさないか、条件に合致した場合に増産率(倉庫の場合、保管増大率)分増やすかを選択し、増やす場合は、条件および増産率(倉庫の場合、保管増大率)を設定する。例えば、選択したノードが工場の場合、図28では、「(現在時刻>復旧時刻)且つ(ノード識別番号N003の稼働率=1.0)」である場合に選択したノードの増産率を1.5にすることを表している。また、選択ノードを平常時に維持するコストである平常時コストおよび対策用として実施した場合の対策実施コストを設定することができる。尚、ここで設定した条件は、ノード能力増強条件124(図6参照)に記憶される。また、増産率等をノード能力増強情報125(図7参照)に記憶され、ノードが工場の場合には「標準生産能力」を「増産率」倍にし(図7(a)参照)、ノードが倉庫の場合には、「在庫基準」と「最大在庫量」を「保管増大率」倍にし(図7(b)参照)、ノードが供給源の場合には「最大供給量」を「供給増大率」倍にする(図7(c)参照)ことを表している。
図24の物流ネットワーク作成画面上の物流の最下流にあるノードには図示せぬ「要求量」という情報が存在する。利用者は、当該要求量を画面上で設定し、設定すると、要求量情報(図13参照)に記憶される。
図24の物流ネットワーク作成画面により、利用者は、ノード間をアークで接続する。あるノードに流入する物流を示すアークを入庫アーク、ノードから流出する物流を示すアークを出荷アークと呼ぶ。ノードに接続された入庫アークの情報は入庫アーク情報131(図10参照)に、出荷アークの情報は出荷アーク情報132(図11参照)に記憶される。また、物流ネットワーク作成画面上での各ノードが表示される位置(座標)情報がノード配置情報(図12参照)に記憶される。この配置情報はマウスによるドラッグで変更することができる。
アークの情報は、アーク情報(図14参照)に記憶される。アーク識別番号はアークを一意に識別するための番号であり、評価装置によって自動的に付与される。アーク名、アーク種別は画面上で利用者が設定する。編集モードは「定常」となる。
また、アーク活性化状態112(図16参照)には、当該アークの初期値として「活性」が設定される。
図24の物流ネットワーク作成画面により、利用者は、標準要求量を設定する。標準要求量とは、標準的にこのアークを流れる物流量であり、初期値は0である。設定されるとアーク物流量111(図15参照)に記憶される。例えば、図24では、海外倉庫から海外工場へ標準的にこのアークを物流量が10流れることを表している。
図24の物流ネットワーク作成画面でアークを1つ選択(ダブルクリック)すると、アークを選択したときに表示される対策画面(図27参照)が表示される。ここで、選択したアークの活性化条件を設定すると、アーク活性化条件113(図17参照)に記憶される。尚、図27の活性化条件は、選択したアークの活性化条件であるが、図28のノードの活性化条件281と同様に当該条件を設定することができる。
また、アークには図示せぬ「調達LT」という情報が存在する。初期値は0が設定されるが、図24の物流ネットワーク作成画面上で、利用者が設定することもでき、設定すると、アーク能力情報114(図18参照)に記憶される。尚、「調達LT」とはこのアークの根元のノードから物品が流出され、アークの矢印の先のノードに物品が流入されるまでの日数である。
ここで、アークの根元に接続され、アークに物品を送出するノードを出荷ノードと呼ぶ。アークの矢印の先に接続され、アークから物品を受け取るノードを入庫ノードと呼ぶ。入庫ノード情報115(図19参照)および出荷ノード情報116(図20参照)にはアークに接続された入庫ノードと出荷ノードのそれぞれのノード識別番号が記憶される。
また、図24の物流ネットワーク作成画面上での各アークが表示される位置(座標)情報がアーク配置情報(図21参照)に記憶される。この配置情報はマウスによるドラッグで変更することができる。
以上が、「定常状態の物流ネットワークの設定」(S231)(図23参照)である。
次に、利用者は、定常状態のノードについて「シナリオの設定」(S232)(図23参照)を行う。
ここでシナリオ情報を設定すると、ノード復旧シナリオ127(図9参照)に各情報が記憶される。シナリオ画面上の災害時刻253は、故障発生時刻128の選択したノードのノード識別番号91に対応する故障発生時刻92に設定される。各復旧要素255とそれに対応する復旧週数256の値は、復旧要素ごと復旧時刻129の選択したノードのノード識別番号91に対応する要求要素名93および復旧時間94に設定される。復旧後稼働率推移表251の各復旧後週の稼動率は、復旧後能力レベル回復情報130の選択したノードのノード識別番号91に対応する各復旧後時刻95に設定される。復旧シナリオについては後記するノード復旧シミュレーション手段231で詳細を説明する。
そして、ユーザが、障害対象選択ボタン259を選択することによって、該当するノードが、後記するシミュレーションにおいて、災害による障害が発生したノードとなる。
シナリオ情報の設定後、図22の「保存」223を選択すると、編集中のシナリオ情報を入出力手段により記憶部10のデータベースに保存する。
次に、利用者は、図24の物流ネットワーク設定画面上部にある事後対策ボタン1003を選択することで「事後対策用のノードとアークの設定」(S233)を行う。事後対策用とは、S232で設定した、あるノードが故障したときに復旧シナリオが起動したとき、発動する物流ネットワークのことである。
図26は、物流ネットワーク設定画面の事後対策用の画面の例である。当該画面では、二点鎖線である仮倉庫を事後対策用ノードとして設定している。
図26の要素において、図24と同様の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図26の画面例では、事後対策選択ボタン1003が選択されることで、災害後の事後対策としての物流の拠点、および流れが設定できる。
図26では、以下のような事後対策用のノード、およびアークが設定されている。
前記したように、事後対策用ノードとして最大在庫量「100」、在庫水準「0」の仮倉庫のノード1033が設定されている。
そして、供給源1のノード1012から、仮倉庫のノード1033には、標準要求量「50」のアーク1032を介して接続している。
仮倉庫のノード1033は、標準要求量「30」のアーク1034を介して、国内倉庫のノード1021へ接続している。
さらに、仮倉庫のノード1033は、標準要求量「20」のアーク1036を介して、海外倉庫のノード1027へ接続している。
すなわち、事後対策用として設立された仮倉庫は、国内倉庫と、海外倉庫に物流を供給する役割を有する。
尚、事後対策用として設定された仮倉庫のノード1033と、アーク1032、1034、1036は、事後対策用として設定されたことが識別できるよう、他のノード1012、1014、1016、1021、1023、1025、1027、1029、1031や、アーク1013、1015、1019、1020、1022、1024、1026、1028、1030とは異なる表示がなされている。本実施形態では、事後対策用として設定されたノード、およびアークは、二点鎖点で表示されている。
S233は「定常状態の物流ネットワークの設定」(S231)の作業と同様であるが、 ノード活性化状態122(図4参照)およびアーク活性化状態112(図16参照)の活性化状態について、初期値は「不活性」となる。
次に、人によって「個別のノードに対して事後対策の設定を継続するか」(S234)の判断の指示を受ける。継続する場合にはS231に戻って、設定を続ける。
継続しない場合は、メインウィンドウ220(図22参照)のメニューから「シミュレーション実行」224を選択すると、「シミュレーション処理」が実行される(S235)。本処理は、シミュレーション手段230によって実現される。
本処理を図30に添って説明する。
はじめに初期値の設定が行われる(S3001)。この初期値の設定では、ノード物流量121(図3参照)で表されるノード物流量を、時刻「1」以降については全て0で初期化する。時刻「0」の物流量32は、ノード識別番号31と合致するノードについて出荷アーク情報132(図11参照)から当該ノードに接続されている全ての出荷アークについてアーク物流量111(図15参照)から標準要求量152を取得し、その合計値が記憶される。
また、初期値の設定では、ノード能力増強情報125(図7参照)を参照し、工場ノードの生産能力に当該情報に記憶されている標準生産能力を、倉庫ノードの在庫基準に当該情報に記憶されている在庫基準を、最大在庫量に当該情報に記憶されている最大在庫量を、供給源ノードの最大供給量に当該情報に記憶されている最大供給量を、図示せぬ一時領域C(能力増強情報)に設定する。当該一時領域Cは、後記するシミュレーション処理で、例えば、工場ノードが、後記する対策画面(図28参照)で設定した増産条件を満たしたとき、一時領域C(能力増強情報)の生産能力の値は、当該画面で設定した増産率倍となる。
次に、ノード復旧シミュレーション手段231により、時刻ごとの各ノードの故障状態、復旧レベルを計算する(S3002)。当該処理の詳細は、後記する。
次に、時刻tを1から予め設定されている時刻Tまで順に増加させ、各時刻の物流量を計算する(S3003)。
次に、時刻tについて、活性化状態判定手段210により、各アークと各ノードの活性化状態を判定する(S3004)。当該処理の詳細は、後記する。
次に、時刻tについて、能力増強判定手段220により、各ノードが能力増強を行うかどうかを判定し、必要に応じて能力増強を行う(S3005)。当該処理の詳細は、後記する。
次に、コスト計算手段232により時刻tに必要となるコストを計算する(S3006)。当該処理の詳細は、後記する。
時刻tで活性化している全てのノードが全ての下流ノードから物流の要求量を受けるまで以下を繰り返す(S3007)。
物流量は、物流の最下流ノードからの要求量にもとづいて決定される。但し、倉庫の在庫量や工場の生産能力、供給源の供給力等によって必ずしも全ての要求に応じられるとは限らない。従って、はじめに下流ノードから上流ノードに向かって要求量の送信を行い、続いて在庫量、生産能力、供給力等にもとづいて実際に供給可能な量を計算し、上流から下流に向かって供給可能量を回答する。ここで回答された供給可能量が実際の物流量となる。この物流量をノード物流量121(図3参照)で表されるノード物流量に記録する。下流から上流への要求を図30の繰り返しB、上流から下流への回答が繰り返しCにあたる。
時刻tで活性化している全てのノードが全ての下流ノードから要求量を受け取るまでS3008〜S3010を繰り返す(S3007)。
ここで、図示せぬ一時領域には、ノードごとの、要求量送付フラグおよび受取済みフラグが存在し、各フラグを0に設定する。要求量送付フラグとは、各ノードが上流のノードに対して要求量を送付したか否かのフラグで、1のとき要求量を送付したことを示す。また、受取済みフラグとは、各ノードが接続する下流ノードから要求量を受取ったか否かのフラグで、各ノードが接続する下流ノードの個数分の配列を持ち、下流ノードに対して1のとき、その下流ノードから要求量を受取ったことを示す。
下流ノードがない、すなわち最下流ノードである場合、或いは接続する全ての下流ノードから要求量を受け取り済みのノードである場合のノードを1つ取り出す(S3008)。下流ノードがない場合とは、前記要求量送付フラグが未送付(0)であるノードで、且つ、前記受取済みフラグの配列の要素数が0の場合である。接続する全ての下流ノードから要求量を受取済みのノードである場合とは、要求量送付フラグが未送付(0)であるノードで、且つ、要求量受取済みフラグの配列の全ての要素が受取済み(1)であるノードのことである。このとき、取り出したノードについて要求量情報134(図13参照)のノード識別番号131に対応する時刻tの要求量132を取り出す。
S3008で取り出したノードの状態に基づき、全下流ノードからの要求に答えるために必要な上流ノードへの要求量を計算し、上流ノードに要求量を送る(S3009)。
例えば、取り出したノードのノード種別が工場の場合、全ての上流ノードに送る要求量は、S3008で取得した要求量と能力増強判定手段220で求めた生産能力とを比較して、小さいものとする。上流ノードは、取り出したノードの入庫アークを出庫アークとするノードであるため、取り出したノード識別番号101を基づいて入庫アーク情報131(図10参照)から入庫アーク識別番号102を求め、当該アーク識別番号と一致する出荷アーク識別番号112に対応するノード識別番号111を出荷アーク情報132(図11)から求める。求めた上流ノードに要求量を送る。上流ノードが複数ある場合、その要求量の配分は、例えば、アーク物流量(111)の標準要求量152を用いて配分する。ある上流ノードと当該ノードを結ぶアークの標準要求量をHとし、各上流ノードと当該ノードを結ぶアークの標準要求量の総和をSUMとする。当該ノードの要求量をWとすると、当該上流ノードに要求する量はW×(H/SUM)の整数部分となる。その際、要求量情報134の当該上流ノードの時刻t要求量にその要求量を加算して記憶する。
ここで、前記要求量送付フラグを送付済み(1)に設定し、送付された上流ノードが前記取り出した下流ノードから送付されたことを前記要求量受取済みフラグの配列に設定する(受取済み(1))。
時刻tで活性化している全てのノードについて全ての下流ノードから要求量を受け取っていない場合は、S3007に戻る(S3010)。
時刻tで活性化している全てのノードが下流ノードに回答を行う(提供できる供給量を計算する)までS3012〜S3014を繰り返す(S3011)。
ここで、図示せぬ一時領域には、ノードごとの、回答フラグおよび供給可能量回答受取済みフラグが存在し、各フラグを0に設定する。回答フラグとは、各ノードが下流のノードに対して回答を送付したか否かのフラグで、1のとき回答を送ったことを示す。また、供給可能量回答受取済みフラグとは、各ノードが接続する上流ノードから供給可能量の回答を受取ったか否かのフラグで、各ノードが接続する上流ノードの個数分の配列を持ち、上流ノードに対して1のとき供給可能量の回答を受取ったことを示す。
上流ノードがない、すなわち最上流ノードである場合、或いは接続する全ての上流ノードから提供可能量を受け取り済みのノードである場合のノードを1つ取り出す(S3012)。上流ノードがない場合とは、回答フラグが未回答(0)であるノードで、且つ、前記供給可能量回答受取済みフラグの配列の要素数が0の場合である。接続する全ての上流ノードから供給可能量を受取済みのノードである場合とは、回答フラグが未回答(0)であるノードで、且つ、前記供給可能量回答受取済みフラグの配列の全ての要素が回答受取済み(1)であるノードのことである。
S3012で取り出したノードの状態に基づき、全下流ノードに供給可能量を回答する(S3013)。
例えば、取り出したノードのノード種別が供給源の場合、全下流ノードに送る供給可能量は、S3009で受け取った要求量と能力増強判定手段220で求めた最大供給量とを比較して、小さいものとする。下流ノードは、取り出したノードの出庫アークを入荷アークとするノードであるため、取り出したノード識別番号111に基づいて出荷アーク情報132(図11参照)から出荷アーク識別番号112を求め、当該アーク識別番号と一致する入庫アーク識別番号102に対応するノード識別番号101を入庫アーク情報131(図10)から求める。求めた下流ノードに供給可能量を送る。その際、取り出したノードが接続している下流ノードごとに送る時刻tの供給可能量は図示せぬ一時領域A(下流ノードに対する供給可能量)に保存しておく。下流ノードが複数ある場合、その供給可能量の配分は、例えば、アーク物流量(111)の標準要求量152を用いて配分する。ある下流ノードと当該ノードを結ぶアークの標準要求量をHとし、各下流ノードと当該ノードを結ぶアークの標準要求量の総和をSUMとする。当該ノードの供給可能量をWとすると、当該下流ノードに要求する量はW×(H/SUM)の整数部分となる。また、取り出したノードについて供給可能量をノード物流量121の時刻t物流量に記憶する。時刻t物流量は、各下流ノードに対して供給できる供給可能量の総和となる。
ここで、回答フラグを回答済み(1)に設定し、回答された下流ノードは前記取り出した上流ノードから回答されたことを回答受取済みフラグの配列に設定する(受取済み(1))。
尚、このとき在庫量および入庫量の算出も行われる。在庫量の算出は、ノードが倉庫の場合にのみ、計算される。入庫量の算出は、ノードが工場、倉庫、顧客の場合に、計算される。
在庫量の計算は、当該ノードに流入した物流量(入庫量)から流出した物流量(出荷量)を減じることで求めることができる。当該ノードの入庫量を計算するには、当該ノードに入庫するアークを出荷アークとするノードを決定するため、当該ノードの識別番号を基に、入庫アーク情報131(図10参照)から入庫アークを参照し、当該入庫アークを基に、出荷アーク情報132(図11参照)から上流ノードを参照する。さらに、当該上流ノードを基に、前記一時領域A(下流ノードに対する供給可能量)と、当該上流ノードと当該ノード間を結ぶアークの調達LT182(図18参照)から、当該ノードの時刻tの入庫量を求める。当該ノードと当該上流ノード間を結ぶアークの調達LTをkとすると、当該ノードが当該上流ノードから受け取る時刻tの物流量は、前記一時領域Aにおける、当該ノードに対する時刻(t−k)の供給可能量となる。当該ノードの時刻tの入庫量は、全ての上流ノードにおける、当該ノードが当該上流ノードから受け取る時刻tの物流量の総和となる。ノードの出荷量は、当該ノードを基に、ノード物流量121(図3参照)から、時刻tの物流量を参照した値となる。そして、入庫量から出荷量を減じた値に、時刻t−1の在庫量を加算した値が求める在庫量となる。
算出された経時的な入庫量は、記憶部10に保存されている図示せぬ一時領域であるノード入庫量に保存される。また、算出された経時的な在庫量は、記憶部10に保存されている図示せぬ一時領域であるノード在庫量に保存される。ノード入庫量、およびノード在庫量は、図3のノード物流量121と同様の形式であり、算出された各時刻の入庫量、または在庫量が、ノード識別番号に対応する形で保存される。
時刻tで活性化している全てのノードが下流ノードに回答を行っていない場合は、S3011に戻る(S3014)。
時刻(日付)tが時刻Tでない場合は、S3003に戻る(S3015)。
さらに、バックオーダ解消時間計算手段233により、各ノードのバックオーダが解消される時刻を計算する(S3016)。尚、バックオーダ解消時間とは、ノードが受け取る物流量(入庫量)が要求量に追いつく時間のことである。すなわち、他のノードの故障によって発生する顧客のバックオーダが、解消する時間である。当該処理の詳細は、後記する。
以上で、物流のシミュレーションが完了し、バックオーダ解消時刻や物流に要するコスト、各時刻各ノードの入庫量、出荷量等の評価のための計算結果が出来上がる。
次に、ノード復旧シミュレーション手段について図31を用いて説明する。
全てのノードを1つずつ取り出し順次復旧シミュレーションを行う(S3101)。
取り出したノードについて、全ての時刻の復旧率を100%(すなわち、数値1.0)として初期化する(S3102)。すなわち、シミュレーション期間である時刻「0」から時刻Tまでの復旧率を1.0に設定する。ここで、時刻Tはシミュレーション終了時刻である。各ノードの時刻「0」から時刻Tまでの復旧率は、図示せぬ一時領域B(復旧率)に設定する。復旧率1.0とはそのノードが故障しておらず100%の能力を発揮できる状態である。
ノード復旧シナリオ127(図9(a)参照)より当該ノードの故障発生時刻92の値を取り出す(S3103)。
ノード復旧シナリオ127(図9(b)参照)より当該ノードに関わる全ての復旧要素名93と、その復旧要素の復旧時間94を取り出す(S3104)。
S3104で取り出した当該ノードの全ての復旧要素とその要素の復旧時間のうちの最大の時間を当該ノードの復旧時間とする(S3105)。当該ノードの復旧に要する時間は、全ての復旧要素が復旧する時間、すなわち、全ての復旧要素の中での復旧時間の最大値となる。例えば、復旧要素として水道、電気、道路があり、水道の復旧時間が2日、電気の復旧時間が1日、道路の復旧時間が4日であれば、全ての要素が復旧する4日後にこのノードは復旧が開始することとなる。
そして、S3103で取り出した当該ノードの故障発生時刻から当該ノードの復旧時間後の時刻を、当該ノードの復旧開始時刻とする(S3105)。
S3103で取り出した当該ノードの故障発生時刻から、復旧時間が経過するまでの間の復旧率を0%、すなわち数値0を一時領域B(復旧率)上に設定する(S3106)。当該ノードが復旧してもすぐに100%の状態で稼動できるわけではない。
ノード復旧シナリオ127(図9(c))より当該ノードの復旧後能力レベル回復情報を取り出す。当該情報は復旧開始時刻から、復旧率が1.0になるまでの経過時間ごとの復旧率(稼動率)である。この情報により、前記一時領域B(復旧率)上に復旧開始時刻(=故障発生時刻+復旧時間)からの当該ノードの復旧率を設定する(S3107)。
全てのノードについて終了していなければ、S3101に戻る(S3108)。
以上が、ノード復旧シミュレーション手段231の説明である。
次に、活性化状態判定手段210について図32を用いて説明する。
全てのノードおよびアークを1つずつ取り出し、順に判定を行う(S3201)。
取り出したノードについて、ノード活性化条件123(図5参照)より活性化条件を取り出す(S3202)。また、アークの場合には、アーク活性化条件113(図17参照)より活性化条件を取り出す。
時刻tのノードまたはアークの活性化条件の判定を行うが、判定に用いる情報は1つ前の時刻、すなわちt−1の情報を用い、活性化条件が満たされているかどうかを判定する(S3203)。
条件が満たされているか否かを判定する(S3204)
条件が満たされていれば(S3204、yes)、ノードの場合には、ノード活性化状態122(図4参照)の当該ノードと、アークの場合には、アーク活性化状態112(図16参照)の当該アークと、合致するレコードの時刻tに、活性化と記憶する(S3205)。
条件が満たされていなければ(S3204、no)、ノードの場合には、ノード活性化状態122(図4参照)の当該ノードと、アークの場合には、アーク活性化状態112(図16参照)の当該アークと、合致するレコードの時刻tに、不活性と記憶する(S3206)。
例えば、ノードの場合でN010の活性化条件が、(N002の活性化状態=不活性)OR(N010の在庫量=0)である場合、時刻t−1のノードN002の活性化状態をノード活性化状態122(図4参照)より参照し、N002が不活性であるか、または、時刻t−1のノードN010の在庫量をノード物流量121(図3参照)より計算し、在庫量が0であれば、時刻tのN010を活性化する。条件が満たされていない場合には不活性とする。
全てのノードおよびアークについて終了していなければ、S3201に戻る(S3207)。
以上が、活性化状態判定手段210の説明である。
次に、能力増強判定手段220について図33を用いて説明する。
全てのノードを1つずつ取り出し、順に判定を行う(S3301)。
取り出したノードについて、ノード能力増強条件124(図6参照)から、能力増強条件を取り出す(S3302)。
時刻tのノードの能力増強の判定を行うが、判定に用いる情報は1つ前の時刻、すなわちt−1の状態をもとに、能力増強条件が満たされているかどうかを判定する(S3303)。
条件が満たされているか否かを判定し、条件が満たされていなければ(S3304、no)、S3311に遷移する。
条件が満たされていれば(S3304、yes)、ノードが工場か否かを判定する(S3305)。
ノードが工場の場合には(S3305、yes)、ノード能力増強情報125(図7(a)参照)より当該ノードの増産率を取り出し、前記一時領域C(能力増強情報)に記憶した生産能力に増産率を乗じた値を、時刻tのノードの生産能力として、一時領域C(能力増強情報)に設定する(S3306)。
ノードが工場でない場合は(S3305、no)、ノードが倉庫か否かを判定する(S3307)。
ノードが倉庫の場合には(S3307、yes)、ノード能力増強情報125(図7(b)参照)より当該ノードの保管増大率を取り出し、前記一時領域C(能力増強情報)に記憶した最大在庫量に保管増大率を乗じた値を、時刻tのノードの最大在庫量とし、前記一時領域C(能力増強情報)に記憶した在庫基準に保管増大率を乗じた値を、時刻tのノードの在庫基準として、一時領域C(能力増強情報)に設定する(S3308)。
ノードが倉庫でない場合は(S3307、no)、ノードが供給源か否かを判定する(S3309)。ノードが供給源でない場合は、S3311に遷移する。
ノードが供給源の場合は(S3309、yes)、ノード能力増強情報125(図7(c)参照)より当該ノードの供給増加率を取り出し、前記一時領域C(能力増強情報)に記憶した最大供給量に供給増加率を乗じた値を、時刻tのノードの最大供給量として、一時領域C(能力増強情報)に設定する(S3310)。
例えば、ノードが倉庫である識別番号N003の場合の能力増強条件が、(N002の復旧率<0.5)AND(N003の復旧率=1.0)である場合、時刻t−1のノードN002の復旧率が0.5未満であり、かつ自分自身(N003)の復旧率が1.0である場合に時刻tのN003の能力を増強する。尚、各ノードの復旧率は、ノード復旧シミュレーション手段231(図1参照)で計算され、前記一時領域B(復旧率)に記憶されている時刻t−1の復旧率を参照する。
能力増強条件が満たされている場合、ノード能力増強情報(図7(b)参照)を参照し、保管増大率が1.2倍なので、在庫基準を20×1.2の24に、最大在庫量を100×1.2の120に増強する。
ノードが供給源でない場合は(S3309、no)、S3311に遷移する。
全てのノードについて終了していなければ、S3301に戻る(S3311)。
以上が、能力増強判定手段220の説明である。
次に、図34を用いてコスト計算手段232について説明する。コストは対策を実施するために平常時にかかる平常時総コストと、実際に対策を実施したときにかかる対策実施総コストの2種類ある。これら2種類の総コストを計算する。
時刻tが0であるか否かを判定する(S3401)。時刻tが0でない場合は(S3401、N)、S3403に遷移する。
時刻tが0である場合は(S3401、Y)、平常時総コストHと対策実施総コストEの初期化を行い、0を設定する(S3402)。
次に、全てのノードを1つずつ取り出し、以下の手順で、平常時総コストHと対策実施総コストEの計算を行う(S3403)。
まず、ノード活性化状態122(図4参照)から、当該ノードの時刻tの活性化状態を取得する(S3404)。
取得した当該ノードの活性化状態が時刻tで活性化しているか否かを判定する(S3405)。
取得した当該ノードの活性化状態が活性の場合(S3405、Y)、対策実施総コストEに、コスト126(図8(a)参照)に記憶されている当該ノードの活性時コストを加算する(S3407)。
取得した当該ノードの活性化状態が活性でない場合(S3405、N)、平常時総コストHに、コスト126(図8(a)参照)に記憶されている当該ノードの不活性時コストを加算する(S3406)。
次に、当該ノードが時刻tで能力増強を行っていたか否かを判定する(S3408)。
尚、当該ノードが時刻tで能力増強を行っているか否かは、前記した能力増強判定手段220によって既に判定が行われているので、その結果を参照する。
当該ノードが時刻tで能力増強を行っていた場合(S3408、Y)、対策実施総コストEに、コスト126(図8(b)参照)に記憶されている当該ノードの対策実施コストを加算する(S3410)。
当該ノードが時刻tで能力増強を行っていない場合(S3408、N)、平常時総コストHに、コスト126(図8(b)参照)に記憶されている当該ノードの平常時コストを加算する(S3409)。
全てのノードについて終了していなければ、S3403に戻る(S3411)。
以上が、コスト計算手段232の説明である。
次に、図35を用いてバックオーダ解消時間計算手段233について説明する。
まず、ユーザが予めシステムで設定しているシミュレーション時刻Tを取得する(S3501)。
次に、ノード種別が顧客であるノードを1つずつ取り出し、以下のS3503〜S3505の処理を行い、各ノードの要求量と受け取る物流量(入庫量)を比較して、各ノードのバックオーダの解消時間を計算する(S3502)。
当該ノードの要求量が物流量を超える時刻sを取得する(S3503)。当該処理の詳細は、後記する。
次に、時刻s以降で当該ノードが受け取る物流量(入庫量)が要求量に追いつく時刻uを取得する(S3504)。当該処理の詳細は、後記する。
さらに、時刻sと時刻uからバックオーダ解消時間(日付)を計算する(S3505)。当該処理の詳細は、後記する。
ノード種別が顧客である全てのノードについて終了していなければ、S3502に戻る(S3506)。
次に、図36を用いてバックオーダ解消時間計算手段233の「当該ノードの要求量が受け取る物流量(入庫量)を超える時刻sを取得する処理(S3503)」について説明する。
(1)時刻sにシミュレーション終了時刻Tを代入する(S3601)。
(2)時刻tを初期化するため、0とする(S3602)。
(3)時刻tが時刻Tを超えるか否かを判定する(S3603)。時刻tが時刻Tを超えた場合は(S3603、N)、処理を終了する。
(4)時刻tが時刻Tを超えない場合(S3603、Y)、以下のS3604〜S3606の処理を行う。
要求量情報134(図13参照)から当該ノードの時刻tの要求量R(t)を取得する(S3604)。
前記したノード入庫量に基づいて、当該ノードの時刻tで受け取る物流量(入庫量)S(t)を取得する(S3605)。
要求量R(t)が物流量S(t)を超えるか否かを判定する(S3606)。
要求量R(t)が物流量S(t)を超えない場合は(S3606、N)、時刻tを1加算し(S3608)、S3603に遷移する。
(5)要求量R(t)が物流量S(t)を超えた場合(R(t)>S(t))(S3606、Y)、時刻s=時刻tとし、処理を終了する(S3607)。
次に、図37を用いてバックオーダ解消時間計算手段233の「時刻s以降で当該ノードの物流量が要求量に追いつく時刻uを取得する処理(S3504)」について説明する。
(1)時刻uシミュレーション終了時刻Tを代入する(S3701)。
(2)時刻tに前記S3503の処理で取得した時刻sを代入する(S3702)。
(3)時刻tが時刻Tを超えるか否かを判定する(S3703)。時刻tが時刻Tを超えた場合は(S3703、N)、処理を終了する。
(4)時刻tが時刻Tを超えない場合(S3703、Y)、以下のS3704〜S3706の処理を行う。
要求量情報134(図13参照)から当該ノードの時刻tの要求量R(t)を取得する(S3704)。
前記したノード入庫量に基づいて、当該ノードの時刻tで受け取る物流量(入庫量)S(t)を取得する(S3705)。
要求量R(t)が物流量S(t)を超えるか否かを判定する(S3706)。
要求量R(t)が物流量S(t)を超えている場合(R(t)>S(t))は(S3706、N)、時刻tを1加算し(S3708)、S3703に遷移する。
(5)要求量R(t)が物流量S(t)を超えない場合は(S3706、Y)、時刻u=時刻tとし、処理を終了する(S3707)。
次に、図38を用いてバックオーダ解消時間計算手段233の「時刻sと時刻uからバックオーダ解消時間(日付)を計算する処理(S3505)」について説明する。
(1)S3503で取得した、当該ノードの要求量が物流量を超える時刻sがシミュレーション終了時刻Tと同じであるか否かを判定する(S3801)。
(2)時刻sがシミュレーション終了時刻Tと同じである場合は(S3801、Y)、バックオーダ解消時間はTとなり、処理を終了する(S3802)。
(3)時刻sがシミュレーション終了時刻Tと同じでない場合は(S3801、N)、S3504で取得した当該ノードの物流量が要求量に追いつく時刻uがシミュレーション終了時刻Tと同じであるか否かを判定する(S3803)。
(4)時刻uがシミュレーション終了時刻Tと同じでない場合は(S3803、Y)、バックオーダ解消時間は時刻u−時刻sとなり(S3804)、処理を終了する。
(5)時刻uが時刻Tと同じ場合は(S3803、N)、バックオーダが解消時間は−1となり(S3805)、処理が終了する。ここで、−1は時刻Tまでにバックオーダが解消できなかったことを意味する。
次に、シミュレーション処理の結果の表示について説明する。
メインウィンドウ220(図22参照)のメニューから「シミュレーション結果」225を選択するとシミュレーションの結果が表示される。シミュレーション結果の表示画面の例が図42〜図44である。
図42はノード種別が工場のノードを選択したときのシミュレーション結果の一例である。物流量1(入庫量)や物流量2(出庫量)の推移状況や、全体のノードの総コストや選択したノードのコストを見て、選択したノードの対策の可否を検討する。尚、ノード種別を選択する方法は、シミュレーション結果の画面上の識別名から選択する。
図42のシミュレーション結果表示画面2001は、バックオーダ解消時間窓2002、物流ネットワーク全体の総コストのうち、平常時の総コストを表示する平常時コスト窓2003、対策実施時(災害発生時から回復時まで)の時刻毎の総コストの総和である対策実施コスト、およびノード毎の情報を表示するノード別表示領域2005を含んでなる。
ノード別表示領域2005は、識別名(すなわち、ノード名)を選択するノード名選択窓2006、ノード毎のコストのうち、平常時のコストを表示する平常時コスト窓2007、対策実施時の時刻毎のコストの総和である対策実施コスト窓2008、入庫量である物流量1の時間推移を表示する物流量1表示領域2009、出庫量である物流量2の時間推移を表示する物流量2表示領域2010、在庫量の時間推移を表示する在庫量表示領域2011、および出荷要求と入庫の量の時間推移を表示する出荷要求・入庫表示領域2012を含んでなる。
ノード名選択窓2006は、プルダウン形式でノード名のリストが表示され、ユーザが任意のノード名を選択すると、そのノードの情報が、ノード別表示領域2005に表示される。
図42の例では、供給源1が選択された例を示している。供給源1は、供給のみの役割を有するため、物流量1表示領域2009、在庫量表示領域2011、および出荷要求・入庫表示領域2012のデータ表示はなく、これらの領域の表示形態を、物流量2表示領域2010と識別している。また、図42のように、物流量1表示領域2009、在庫量表示領域2011、および出荷要求・入庫表示領域2012のデータ表示を行わない場合、物流量1表示領域2009、在庫量表示領域2011、および出荷要求・入庫表示領域2012の領域そのものを表示しなくてもよい。
物流量2表示領域2010は、図3のノード物流量121から取得される時刻毎の物流量の値を、横軸に記載されている時刻に対応させたヒストグラムの形で表示させる。
図43はノード種別が倉庫のノードを選択したときのシミュレーション結果の一例である。
図43において、図42と同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
物流量1(入庫量)や物流量2(出庫量)、在庫量の推移状況や、全体のノードの総コストや選択したノードのコストを見て、選択したノードの対策の可否を検討する。
図43は、ノード名で海外倉庫を選択した例である。
物流量1表示領域2016には、前記したノード入庫量から取得される時刻毎の入庫量の値を、横軸に記載されている時刻に対応させたヒストグラムの形で表示させる。
物流量2表示領域2017には、図3のノード物流量121から取得される時刻毎の物流量の値を、横軸に記載されている時刻に対応させたヒストグラムの形で表示させる。
在庫量表示領域2018には、前記したノード在庫量から取得される時刻毎の在庫量の値を、横軸に記載されている時刻に対応させたヒストグラムの形で表示させる。
尚、図43では、出荷要求・入庫表示領域2019のデータ表示はなく、これらの領域の表示形態を、物流量1表示領域2016、物流量2表示領域2017、および在庫量表示領域2018と識別している。また、図43のように、出荷要求・入庫表示領域2019のデータ表示を行わない場合、出荷要求・入庫表示領域2019の領域そのものを表示しなくてもよい。
図44はノード種別が顧客のノードを選択したときのシミュレーション結果の一例である。
図44において、図42と同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
他のノードの故障によって発生する顧客のバックオーダが、どれぐらいの時間で解消するかを示したバックオーダ解消時間や、解消するまでの時間をグラフ化した出荷要求・入庫のグラフや、総コストのデータを見て、全体の対策の良否を判断する。バックオーダ解消時間は短く、総コストは小さい対策が良い対策となる。
図44は、ノード名で顧客を選択した例である。
対象が顧客であるため、物流量2表示領域2025、および在庫量表示領域2026における表示は、行われない。
物流量1表示領域2024には、前記したノード入庫量から取得される時刻毎の入庫量の値を、横軸に記載されている時刻に対応させたヒストグラムの形で表示させる。
出荷要求・入庫表示領域2027は、図13の要求量情報134から取得される時刻毎の要求量、前記したノード入庫量から取得される時刻毎の入庫量の値を、折線グラフとして表示させる。
尚、図44では、物流量2表示領域2025、および在庫量表示領域2026のデータ表示はなく、これらの領域の表示形態を、物流量1表示領域2024、および出荷要求・入庫表示領域2027と識別している。また、図44のように、物流量2表示領域2025、および在庫量表示領域2026のデータ表示を行わない場合、物流量2表示領域2025、および在庫量表示領域2026の領域そのものを表示しなくてもよい。
図42〜図44のような評価のための計算結果によって、災害対策物流ネットワークを評価することが可能となり、適切な災害対策物流ネットワークの構築を行う際に便利である。具体的には、対策用の予備拠点の設置や、拠点の能力を増強することによってバックオーダ解消時間を短縮することができることを確認することができる。また、予備拠点の設置コストや能力増強コストである対策実施コストと、そのコストによるバックオーダ解消時間の短縮効果を定量的に把握することができ、適切な災害対策物流ネットワークを構築することが可能となる。
最後に、ネットワーク図の画面表示について説明する。ネットワーク図の画面表示は出力手段240(図1参照)に含まれる表示処理によって表示される。図39を用いて表示処理を説明する。
表示処理は、利用者がメインウィンドウ220(図22参照)からSCMネットワーク226を選択したり、利用者が物流ネットワークシミュレーション作成画面(図40参照)から時刻(t)を直接入力したり、進むボタンや戻るボタンをクリックすることによって、起動される。
図40は、物流ネットワークシミュレーション作成画面において、障害が発生した状態を示している。
図40において、図24と同様の要素には同一の符号を付して、説明を省略する。
図40では、国内倉庫のノード1021、および国内工場のノード1023で障害が発生している。それに伴い、供給源1のノード1012および国内倉庫のノード1021を接続するアーク1020aと、国内倉庫のノード1021および国内工場1023を接続するアーク1022aと、国内工場のノード1023および顧客1のノード1025を接続するアーク1024aと、国内倉庫のノード1021および海外倉庫1027を接続するアーク1026aとの標準要求量が、全て「0」となっている。
障害が発生しているノード1021、1023は、図25のシナリオ画面において、障害対象選択ボタン259を選択されたノードである。
図39に戻って、適宜図40を参照しながら説明すると、最初に、表示する時刻tを取得する(S3901)。起動が、前記したSCMネットワーク226を選択した場合は、時刻tは初期値(0)となる。一方、物流ネットワークシミュレーション画面から利用者が時刻を直接入力した場合は、その入力した値を取得する。利用者が進むボタン1010(図24参照)をクリックした場合は、クリック直前の時刻に1を加算した値を取得する。利用者が戻るボタン1009(図24参照)をクリックした場合は、クリック直前の時刻に1を減算した値を取得する。尚、時刻は0からシミュレーション終了時刻Tまでしか扱わない。
次に、ノード活性化情報122(図4参照)に記憶されている時刻tの活性化状態が活性であるノードを順に取り出す(S3902)。
ノード配置情報133(図12参照)に記憶されている当該ノードの位置座標122を用いて、当該ノードを画面上に配置する(S3903)。
ノード情報120(図2参照)に記憶されている当該ノードの編集モードの値を取得し、その値に応じた表示形式でノードを画面上に表示する(S3904)。例えば、編集モードが定常の場合は、実線の形式で表示したり、編集モードが事後の場合は、破線の形式で表示したりする。
時刻tの活性化状態が活性である全てのノードについて終了していなければ、S3902に戻る(S3905)。
次に、アーク活性化状態112(図16参照)に記憶されている時刻tの活性化状態が活性であるアークを順に取り出す(S3906)。
アーク配置情報117(図21参照)に記憶されている当該アークの開始点座標212、中間点座標213、終了点座標214を用いて、当該アークを画面上に配置する(S3907)。
アーク情報110(図14参照)に記憶されている当該アークの編集モードの値を取得し、その値に応じた表示形式でアークを画面上に表示する(S3908)。例えば、編集モードが定常の場合は、実線の形式で表示したり、編集モードが事後の場合は、破線の形式で表示したりする。
時刻tの活性化状態が活性である全てのアークについて終了していなければ、S3906に戻る(S3909)。
全てのアークについて終了していれば、表示処理は終了する。
以上説明した表示処理によれば、時間の経過に応じた変化する物流ネットワークを、視覚的に確認することが可能となる。例えば、図40の進むボタン1010をクリックすることで、表示処理によって次の時刻の物流ネットワークの状態や、ノード間の物流量を確認できる。また、戻るボタン1009をクリックすることで、表示処理によって、前の時刻の物流ネットワークの状態や、ノード間の物流量を確認できる。
図41は、時刻制御領域3002において、進むボタン1010を押下することにより、物流ネットワークのシミュレーションの時刻を進めた状態を示す図である。
図41において、図24と同様の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図41では、時刻表示窓1011aに示すように時刻「5」の物流ネットワークが表示されており、図40の時刻「1」の物流ネットワークと比較すると、国内倉庫および国内工場が障害から復旧している。それに伴い、供給源1−国内倉庫−国内工場−顧客1や、国内倉庫−海外倉庫のアーク、すなわちアーク1020、1022、1024、1026で、物が流通している(標準要求量が0ではなくなっている)ことを確認できる。また、仮倉庫のノード1033に入庫するアークがなくなり、仮倉庫のノード1033から出ているアーク1034が、海外倉庫から国内倉庫に変化していることを確認できる。尚、図40および図41におけるアークの標準要求量(物流量)は、シミュレーション手段で計算された値を参照している。
このように、時間の経過と共に、災害対策物流ネットワークがどのように変化するかを視覚的に確認することができ、対策の良否を判断するのに非常に便利である。
本発明の実施の形態の一例を示すブロック図である。 ノード情報の構成例を示す図である。 ノード物流量の構成例を示す図である。 ノード活性化状態の構成例を示す図である。 ノード活性化条件の構成例を示す図である。 ノード能力増強条件の構成例を示す図である。 ノード能力増強情報の構成例を示す図である。(a)ノードが工場の場合、(b)ノードが倉庫の場合、(c)ノードが供給源の場合、である。 コストの構成例を示す図である。(a)活性化の場合、(b)能力増強、の場合である。 ノード復旧シナリオの構成例を示す図である。(a)故障発生、(b)復旧要素ごと復旧時刻、(c)復旧後能力レベル回復情報、である。 入庫アーク情報の構成例を示す図である。 出荷アーク情報の構成例を示す図である。 ノード配置情報の構成例を示す図である。 要求量情報の構成例を示す図である。 アーク情報の構成例を示す図である。 アーク物流量の構成例を示す図である。 アーク活性化状態の構成例を示す図である。 アーク活性化条件の構成例を示す図である。 アーク能力情報の構成例を示す図である。 入庫ノード情報の構成例を示す図である。 出荷ノード情報の構成例を示す図である。 アーク配置情報の構成例を示す図である。 メインウィンドウの画面表示例を示す図である。 本発明の実施の形態における評価の手順を示すフローチャートである。 利用者が、物流ネットワーク作成画面を設定表示したときの図である。 シナリオ画面の表示例を示す図である。 物流ネットワーク作成画面の事後対策用の表示例を示す図である。 アークを選択したときに表示される対策画面の表示例を示す図である。 ノード種別が供給源または工場のノードを選択したときに表示される対策画面の表示例を示す図である。 ノード種別が倉庫のノードを選択したときに表示される対策画面の表示例を示す図である。 シミュレーション手段を示すフローチャートである。 ノード復旧シミュレーション手段を示すフローチャートである。 活性化状態判定手段を示すフローチャートである。 能力増強判定手段を示すフローチャートである。 コスト計算手段を示すフローチャートである。 バックオーダ解消時間計算手段(バックオーダ解消時間(日付)の計算処理)を示すフローチャートである。 バックオーダ解消時間計算手段(要求量が物流量を超える時刻sを取得する処理)を示すフローチャートである。 バックオーダ解消時間計算手段(物流量が要求量に追いつく時刻uを取得する処理)を示すフローチャートである。 バックオーダ解消時間計算手段(時刻sと時刻uからバックオーダ解消時間(日付)を計算する処理)を示すフローチャートである。 表示処理を示すフローチャートである。 物流ネットワーク作成画面(時刻1)の表示例を示す図である。 物流ネットワーク作成画面(時刻5)の表示例を示す図である。 シミュレーション結果画面(ノード種別が工場の場合)の表示例を示す図である。 シミュレーション結果画面(ノード種別が倉庫の場合)の表示例を示す図である。 シミュレーション結果画面(ノード種別が顧客の場合)の表示例を示す図である。
符号の説明
1 物流ネットワーク評価支援装置
10 記憶部
20 処理部
111 アーク物流量
112 アーク活性化状態
113 アーク活性化条件
121 ノード物流量
122 ノード活性化状態
123 ノード活性化条件
124 ノード能力増強条件
125 ノード能力増強情報
127 ノード復旧シナリオ
210 活性化状態判定手段
220 能力増強判定手段
230 シミュレーション手段
233 バックオーダ解消時間計算手段
240 出力手段

Claims (7)

  1. 情報を記憶する記憶部と情報を処理する処理部と利用者が操作する操作部と情報を視覚的に表示する表示部とを備える物流ネットワーク評価支援装置が、前記表示部に、物流の拠点を示すノードと、拠点間の物流を示すアークとを複数表示して、物流ネットワークを可視化し、評価を支援する物流ネットワーク評価支援方法であって、
    前記処理部は、
    前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークの定常時におけるノードおよびアークの活性化状態と物流量を設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、
    前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークのノードおよびアークのうち、障害を生じる任意のノードおよび/またはアークを設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、
    前記操作部を介して利用者に前記障害が生じた際に利用する障害対策用のノードおよびアークの活性化状態と物流量を設定させ、前記記憶部に記憶し、
    前記操作部を介して利用者に前記物流ネットワークに障害が生じた際の当該物流ネットワークを復旧させる復旧シナリオを、前記障害が生じるとしたノードおよび/またはアークについての障害状態として経時的な段階ごとに設定させ、その設定を前記記憶部に記憶し、
    前記処理部は、前記設定に基づいてノードおよび/またはアークに障害を生じさせた際に、
    前記記憶部に記憶されている前記復旧シナリオの経時的な最初の段階の障害状態と各ノードおよび各アークの活性化状態とを活性化判定条件に適用して各ノードおよび各アークの活性化状態を判定し、この判定に基づいて各ノードおよび各アークの活性化状態を設定して前記記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されている前記復旧シナリオの経時的な次の段階の障害状態と前記設定した各ノードおよび各アークの活性化状態とを活性化判定条件に適用して各ノードおよび各アークの活性化状態を判定し、この判定に基づいて各ノードおよびアークの活性化状態を設定して前記記憶部に記憶し、
    前記活性化状態を設定して記憶する処理を、前記復旧シナリオの経時的な全ての段階について行うと、前記記憶部に記憶されている各ノードおよび各アークの物流量と前記復旧シナリオの経時的な最初の段階の障害状態とこの障害状態に対応する各ノードおよび各アークの活性化状態とを前記設定と条件に基づき各ノードおよび各アークの物流量を計算して前記記憶部に記憶し、
    前記記憶部に記憶されている前記計算した各ノードおよび各アークの物流量と前記復旧シナリオの経時的な次の段階の障害状態とこの障害状態に対応する各ノードおよび各アークの活性化状態とを前記設定と条件に基づき各ノードおよび各アークの物流量を計算して前記記憶部に記憶し、
    これにより、前記復旧シナリオの経時的な全ての段階について、各ノードおよび各アークの物流量をシミュレーションすること
    を特徴とする物流ネットワーク評価支援方法。
  2. 前記記憶部は、前記ノードが要求する物流量の情報である要求物流量をノードごとに記憶し、
    前記処理部は、
    任意の前記ノードに関連するノードの物流量、およびアークの物流量を基に、前記任意のノードに入庫される量である入庫量を算出し、
    前記評価支援とは、前記処理部が、前記経時的な段階ごとの前記入庫量と、前記要求物流量の差を算出し、
    前記入庫量と、前記要求物流量とを基に、前記入庫量が前記要求物流量を満たすまでの時間であるバックオーダ解消時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の物流ネットワーク評価支援方法。
  3. 前記ノードは、
    定常時において常設されている物流の拠点を示す定常ノードと、
    指定されたノードで障害が発生すると仮定した非常事態に対応して設置される物流の拠点を示す対策用ノードと、
    に設定させることが可能であり、
    前記アークは、
    定常時において常設されている物流の流れを示す定常アークと、
    指定されたノードで障害が発生すると仮定した非常事態に対応して設定される物流の流れを示す対策用アークと、
    に設定させることが可能であることを特徴とする請求項1に記載の物流ネットワーク評価支援方法。
  4. 前記記憶部は、前記ノードの物流量を変化させる際の、変化率の情報であるノード能力変化、前記ノードの物流量の変化を行う条件であるノード能力変化条件を記憶し、
    前記処理部は、
    前記記憶部に記憶されている、前記ノード能力変化条件と、前記復旧シナリオとを基に、前記算出されたノードの物流量を変化させるか否かを判定し、
    前記判定の結果、前記算出されたノードの物流量を変化させる場合、前記記憶部に記憶されている前記ノード能力増強を基に、前記ノードの物流量を変化させることを特徴とする請求項1に記載の物流ネットワーク評価支援方法。
  5. 前記処理部は、
    前記操作部を介して利用者に選択されることにより、前記シミュレーションの結果の表示を実行させるボタンを前記表示部に表示させ、
    前記ボタンが選択され、所定の時刻が指定されると、
    前記定常状態におけるノードおよびアーク、ならびに前記シミュレーションして計算されたノードおよびアークのうち、前記所定の時刻に該当するノードおよびアークを前記表示部に表示し、
    前記所定の時刻に該当するノードおよびアークの設定ならびに物流量を前記表示部に表示することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の物流ネットワーク評価支援方法。
  6. 請求項1から請求項5に記載の物流ネットワーク評価支援方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする物流ネットワーク評価支援プログラム。
  7. 請求項1から請求項5に記載の物流ネットワーク評価支援方法を、コンピュータに実行させることを特徴とする物流ネットワーク評価支援装置。
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