JP2003203110A - 物流ネットワーク評価システム - Google Patents

物流ネットワーク評価システム

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JP2003203110A
JP2003203110A JP2002002281A JP2002002281A JP2003203110A JP 2003203110 A JP2003203110 A JP 2003203110A JP 2002002281 A JP2002002281 A JP 2002002281A JP 2002002281 A JP2002002281 A JP 2002002281A JP 2003203110 A JP2003203110 A JP 2003203110A
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JP2002002281A
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Masaru Taga
優 多賀
Noburo Omi
修郎 近江
Tsutomu Yamamoto
力 山本
Yutaka Daimon
豊 大門
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないデータで簡便に物流ネットワークのシ
ミュレーションを行い在庫量、搬送物流量の評価をでき
るようにする。 【解決手段】 初期値として少なくとも時系列の需要及
び各ノードの最大在庫と在庫の発注点とを設定する設定
手段2と、設定手段により設定された時系列の需要に従
い該需要を発注量として最下流ノードに対し出荷処理を
行うと共に在庫量を算出する最下流ノードのシミュレー
ション手段4と、最下流ノード又は上流側ノードを下流
ノードとする上流側ノードにおいて下流ノードの在庫量
が発注点を切ったか否かを判定して該発注点を切ったこ
とを条件に最大在庫までの数量を発注量として下流ノー
ドに対し出荷処理により補充を行うと共に在庫量を算出
する上流側ノードのシミュレーション手段5、6とを備
え、各ノードの在庫状況をシミュレーションし在庫量、
搬送物流量の評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物流ネットワーク
で繋いだ複数の拠点を、需要の発生する1ないし複数の
最下流ノードと下流ノードに補充を行う1ないし複数の
上流側ノードとして、各ノードの在庫状況をシミュレー
ションし在庫量、搬送物流量の評価を行う物流ネットワ
ーク評価システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
物流ネットワークで繋いだ複数の拠点(店舗、物流セン
タ、生産工場等の在庫量、搬送物流量の評価を行う場
合、人手に頼るところが多かった。このような評価を行
うため、市販のシミュレーションツールを用いる場合に
は、膨大なデータを必要とするため、計画規模によら
ず、コストが高くなり、初期営業段階でのツールの導
入、評価の実施は難しかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、少ないデータで簡便に物流ネット
ワークのシミュレーションを行い在庫量、搬送物流量の
評価をできるようにするものである。
【0004】そのために本発明は、物流ネットワークで
繋いだ複数の拠点を、需要の発生する1ないし複数の最
下流ノードと下流ノードに補充を行う1ないし複数の上
流側ノードとして、各ノードの在庫状況をシミュレーシ
ョンし在庫量、搬送物流量の評価を行う物流ネットワー
ク評価システムであって、初期値として少なくとも時系
列の需要及び前記各ノードの最大在庫と在庫の発注点と
を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された
前記時系列の需要に従い該需要を発注量として前記最下
流ノードに対し出荷処理を行うと共に在庫量を算出する
最下流ノードのシミュレーション手段と、前記最下流ノ
ード又は上流側ノードを下流ノードとする前記上流側ノ
ードにおいて前記下流ノードの在庫量が前記発注点を切
ったか否かを判定して該発注点を切ったことを条件に前
記最大在庫までの数量を発注量として前記下流ノードに
対し出荷処理により補充を行うと共に在庫量を算出する
上流側ノードのシミュレーション手段とを備え、前記上
流側ノードのシミュレーション手段は、最上流の上流側
ノードについてのみ在庫量を算出することない無制限の
在庫にして、該最上流の上流側ノードから前記最下流ノ
ードまで順次需要と発注量に応じた出荷処理を行うこと
により各ノードの在庫状況をシミュレーションし在庫
量、搬送物流量の評価を行うことを特徴とするものであ
る。
【0005】前記最下流ノードのシミュレーション手段
は、在庫が安全在庫以上か否か、在庫割れか否かの判定
を行い、在庫割れの場合には需要に不足する数量を未引
当数量とし、需要に前回の未引当数量を加算して前記発
注量とし、前記評価は、少なくとも在庫割れのカウント
値又は在庫割れのカウント値、全ノードの平均在庫量、
搬送コストにより行い、前記設定手段は、前記評価に応
じて設定の変更がなされることを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る物流ネット
ワーク評価システムの実施の形態を示す図、図2は初期
値として設定される初期在庫、発注点、安全在庫、最大
在庫と発注量、警告や欠品のカウント、未引当量との関
係について説明するための図、図3は営業所シミュレー
ション処理の例を説明するための図、図4は物流センタ
シミュレーション処理の例を説明するための図、図5は
工場シミュレーション処理の例を説明するための図であ
る。図中、1は物流ネットワーク評価処理部、2は条件
設定部、3は出力部、4は営業所シミュレーション部、
5は物流センタシミュレーション部、6は工場シミュレ
ーション部、7は評価情報編集部を示す。
【0007】図1において、物流ネットワーク評価処理
部1は、最下流ノードである、例えば店舗等を下流に持
つ営業所について、需要に応じた商品等の補充、それに
伴う在庫変動状況のシミュレーションを行う営業所シミ
ュレーション部4、上流側ノードである、例えば営業所
を下流に持つ物流センタについて、営業所の在庫状況に
応じた商品等の補充、それに伴う在庫変動状況のシミュ
レーションを行う物流センタシミュレーション部5、最
上流ノードである、例えば物流センタを下流にもつ工場
について、物流センタの在庫状況に応じた商品等の補充
のシミュレーションを行う工場シミュレーション部6、
これら各シミュレーション部4〜6の処理結果を評価情
報として編集する評価情報編集部7を有する。
【0008】営業所シミュレーション部4では、初期値
として設定されている店舗等の需要に応じて補充を行う
と共に、安全在庫割れ、欠品(在庫割れ)の判定を行
い、さらに需要が在庫より大きい場合には未引当処理を
行うことにより、その未引当分が次の需要に加算され
る。物流センタシミュレーション部5は、下流ノード
(営業所)の在庫量が発注点を切った場合に需要が発生
して補充を行うと共に、安全在庫割れ、欠品(在庫割
れ)の判定を行うが、需要が在庫より大きい場合でも未
引当処理は行わない。工場シミュレーション部6では、
下流のノード(物流センタ)の在庫量が発注点を切った
場合に需要が発生して補充を行うが、最上流ノードとし
て、上流からの補充及び在庫は充分あるとする。
【0009】条件設定部2は、各シミュレーション部4
〜6の処理実行のための条件を設定したり、評価情報編
集部7において各シミュレーション部4〜6の処理結果
を評価情報として編集するための条件を設定するもので
あり、これらの入力を行うキーボードやマウスなどの入
力装置、さらには評価情報編集部7の評価情報に応じて
条件の修正、変更を行う演算処理回路、設定された条件
を保持するテーブルなどを含んでもよい。出力部3は、
各シミュレーション部4〜6の処理結果、評価情報編集
部7の編集した評価情報を出力する、例えばディスプレ
イやプリンタを含むものである。
【0010】上記構成の本発明に係る物流ネットワーク
評価システムで扱うモデルは、拠点間のサプライチェー
ンを店舗、物流センタ、工場の拠点ノードと、陸送、海
運等の輸送ノードを接続線によって繋げることにより、
サプライチェーンネットワークを構築し、各ノードはそ
れぞれの役割により入出荷、在庫、輸送の機能を有す
る。このようにしてモデル化し、在庫、輸配送等につい
てシミュレーションし評価を行う。シミュレーションを
行うにあたって、まず、例えば需要(日、時間毎)、
引当、搬送のタイミング、初期在庫、発注点、安全
在庫、最大在庫などの属性に初期値を与える。また、制
約条件として、例えば全ての拠点で欠品を発生させな
い、安全在庫割れは週1回、搬送回数は週3回まで、
1回の搬送量は10tまでとし、目的として、例えば
全拠点合計の平均在庫量を最小とし、搬送をできる
だけ減らし、在庫量、搬送の合計コストを最小とする
ように設定してシミュレーションを実行する。なお、安
全在庫は、常に確保しておきたい在庫量である。上記制
約条件下で属性を変化させながらシミュレーションを繰
り返すことにより、目的に見合った属性値を演算して探
す。
【0011】したがって、シミュレーションの処理結果
を評価情報編集部7で編集し、評価情報として〜の
情報を出力させるようにすることにより、オペレータが
属性を変化させ繰り返しシミュレーションを実行するよ
うにしてもよいし、シミュレーションの処理結果を評価
情報編集部7で〜に適合するか否か判定し、属性を
変化させ繰り返しシミュレーションを実行するようにし
てもよい。例えば欠品が発生した場合には、その週の搬
送回数を増やしたり、1回の搬送量を増やすように属性
を変化させ、逆に欠品が発生していない、安全在庫割れ
が発生していない、平均在庫量が多いなどの条件によ
り、在庫量の多い週の搬送回数を減らすように属性を変
化させるなどのアルゴリズムを付加すればよい。
【0012】次に、営業所、物流センタ、工場それぞれ
のシミュレーション部による処理の例を説明する。ま
ず、初期値として与えられる初期在庫、発注点、安全在
庫、最大在庫は、それぞれ図2に示すような関係にあ
り、これらの初期値に対して、発注量は、発注点を切っ
たときの最大在庫に達するまで量であり、発注点より更
に安全在庫を切ると、警告をカウントし、在庫が0にな
ると欠品をカウントし、営業所から店舗等に出荷する発
注量(需要)が在庫を上回るときの不足分が未引当数量
として次回需要に加算される。
【0013】営業所シミュレーション処理では、例えば
図3に示すようにまず、未引当分追加があるか否か、つ
まり前回未引当が発生していたか否かを判定し(ステッ
プS11)、発生していれば、その未引当数量を需要に
加算して新たな需要とし(ステップS12)、発注(需
要)があるか否かを判定する(ステップS13)。発注
があれば、さらにその需要を引いた在庫量が安全在庫以
上、つまり(在庫量−需要)≧安全在庫か否かを判定す
る(ステップS14)。
【0014】安全在庫以上の場合には、在庫量から需要
を引いた値を新たな在庫量とし(ステップS15)、そ
の需要を発注量として出荷し(ステップS16)、発注
量を下流ノード在庫に補充する。しかし、安全在庫以上
でない場合には、安全在庫割れ=1とし(ステップS1
7)、在庫量から需要を引いもさらに在庫があるか否か
を判定する(ステップS18)。在庫があれば、在庫量
から需要を引いた値を新たな在庫量とし(ステップS1
9)、その需要を発注量として出荷し(ステップS2
0)、発注量を下流ノード在庫に補充する。
【0015】在庫がない場合には、在庫割れ=1とし
(ステップS21)、未引当数量=需要−在庫量を設定
すると共に(ステップS22)、発注量=在庫量とし
(ステップS23)、在庫量=0とする(ステップS2
4)。その結果、出荷があるか否か、つまり発注量>0
か否かを判定し、あればその発注量を出荷し(ステップ
S25)、下流ノード在庫に補充する(ステップS2
6)。
【0016】以上の処理を残日時の処理がなくなるまで
初期値として設定された全日時について順に繰り返し実
行する(ステップS27)。この処理は、在庫管理、物
流管理が異なる複数の商品などを対象とする場合には、
種別の異なる毎にそれぞれ同様に繰り返して行い、ま
た、複数の営業所を対象とする場合には、それぞれの営
業所毎にそれぞれ同様に繰り返して行えばよい。
【0017】上記営業所シミュレーション処理に対し、
その上流側ノードである物流センタのシミュレーション
を行う物流センタシミュレーションでは、例えば図4に
示すようにまず、下流ノードである営業所の在庫が発注
点以下になっているか否かを判定し(ステップS3
1)、営業所の在庫が発注点以下になっている場合に
は、最大在庫量と在庫量との差分を営業所の需要として
(ステップS32)、その需要を見込んだ場合に物流セ
ンタの在庫が安全在庫以上か否かを判定する(ステップ
S33)。
【0018】安全在庫以上になる場合には、在庫量を需
要分引いた値で更新し(ステップS34)、需要を発注
量として出荷処理を行う(ステップS35)。安全在庫
を切った場合には、安全在庫切れを1として(ステップ
S36)、さらに需要を見込んだ場合にも物流センタの
在庫がまだ有るか否かを判定する(ステップS37)。
【0019】在庫が有る場合には、在庫量を需要分引い
た値で更新し(ステップS38)、需要を発注量として
出荷処理を行う(ステップS39)。需要を見込むと在
庫がなくなってしまう場合には、在庫割れを1として
(ステップS40)、需要に足りない分を未引当数量
(ステップS41)、在庫量を発注量とし(ステップS
42)、在庫量を0とする(ステップS43)。そし
て、出荷する分があるか否かを判定し(ステップS4
4)、出荷する分がある場合には、その発注量について
出荷処理を行う(ステップS45)。
【0020】以上の処理を残日時の処理がなくなるまで
初期値として設定された全日時について順に繰り返し実
行する(ステップS46)。この処理は、在庫管理、物
流管理が異なる複数の商品などを対象とする場合には、
種別の異なる毎にそれぞれ同様に繰り返して行い、ま
た、複数の物流センタを対象とする場合には、それぞれ
の物流センタ毎にそれぞれ同様に繰り返して行えばよ
い。
【0021】さらに物流センタの上流側ノードである工
場のシミュレーションを行う工場シミュレーション処理
では、例えば図5に示すようにまず、下流ノードである
物流センタの在庫が発注点以下になっているか否かを判
定し(ステップS51)、物流センタの在庫が発注点以
下になっている場合には、最大在庫量と在庫量との差分
を物流センタの需要とし(ステップS52)、需要を発
注量として出荷処理を行う(ステップS53)。工場で
は、これより上流からの補充及び在庫は充分あるとする
ので、工場の在庫については、安全在庫割れや欠品は生
じない。したがって営業所シミュレーション処理や物流
センタシミュレーション処理で行ったような判定処理は
不要となる。以上の処理を残日時の処理がなくなるまで
初期値として設定された全日時について順に繰り返し実
行する(ステップS54)。この処理は、在庫管理、物
流管理が異なる複数の商品などを対象とする場合には、
種別の異なる毎にそれぞれ同様に繰り返して行い、ま
た、複数の工場を対象とする場合には、それぞれの工場
毎にそれぞれ同様に繰り返して行えばよい。
【0022】図6は初期値設定テーブル及びシミュレー
ション処理テーブルの構成例を示す図、図7は需要
(日、時間毎)の設定例を示す図、図8はシミュレーシ
ョンモデルの例を示す図、図9は図8に示すモデルに対
する既存物流センタの増強例を示す図、図10は図8に
示すモデルに対する物流センタの新設例を示す図、図1
1は図10に示すモデルに対する物流センタの出荷を1
回/日から2回/日に変更して即日配送を実施する例を
示す図である。
【0023】シミュレーションモデルとして、例えばA
商品とB商品を扱う南北2つの営業所と物流センタと工
場からなるものとした場合、初期値は、図6に示すよう
に各営業所、物流センタに初期在庫、発注点、安全在
庫、最大在庫が設定され、図7(A)に示すように各営
業所のA商品とB商品について需要(日、時間毎)が設
定される。さらに、物流センタから各営業所に出荷する
時刻を毎日9時、工場から物流センタに出荷する時刻を
毎日17時に設定されると、それぞれの需要、出荷する
日時に従って上記各シミュレーション処理が順次実行さ
れ、例えば営業所シミュレーション処理では、例えば図
7(B)に示すように各需要日時毎に各商品の在庫、安
全在庫割れ、在庫割れ、未引当数量、出荷量、さらには
搬送回数などが求められる。そして、シミュレーション
結果の累計、平均を求めることにより、制約条件のそれ
ぞれが満足できるか、目的のそれぞれが満足できるかな
どの評価を行うことができる。
【0024】上記物流ネットワークのシミュレーション
モデルを示したのが図8であり、ここでは、当初北地区
に比べ南地区では需要が少ないため、物流センタが北地
区側にあり、南地区には長距離輸送を行っていたが、南
地区の需要が増加してきたため、物流センタの容量不足
により欠品が発生し、顧客供給リードタイムが悪化し、
さらに南地区への輸送コストも増えてきたときの状況を
示している。
【0025】このような結果に基づく対応として、物流
センタの増強、例えば最大在庫を増やすことを考え、欠
品が発生しないように既存物流センターを増強した様子
を示したのが図9である。その結果によれば、サプライ
チェーン全体の在庫量が増加し、遠方である南知己への
輸送コストがネックになる。他方、物流センタの増強で
はなく、新物流センターの新設を考えた例を示したのが
図10である。その結果によれば、サプライチェーン全
体の在庫量が増加し、南地区への輸送コストはダウンす
る。さらに、物流センタの出荷を1回/日から2回/日
に変更して即日配送を実施するようにした例を示したの
が図11である。その結果、サプライチェーン全体の在
庫量が減少し、顧客リードタイムが短縮する。
【0026】上記のように、例えばサプライチェーンの
在庫を見直したい、削減したい、輸送コストを削減した
い、顧客リードタイムを短縮したい、商品供給スループ
ットタイムを短縮したい、などの要望に対し、代替案
(モデル)の作成では、図8に示すように現在のサプラ
イチェーンをモデル化し、在庫量水準の設定を変化させ
たり、各ノードでの取り扱う商品、発注のタイミング、
ピッキング時間、需要、ノード数、ノードの配置、輸送
手段などを変え、図9〜図11に示すような幾つかの代
替案を簡便に提供することができる。また、初期値のチ
ューニングでは、シミュレーションの実行により、安全
在庫割れや在庫欠品の発生件数、平均在庫数の結果から
最大在庫、初期在庫、安全在庫、発注点のチューニング
を行い、再度シミュレーションを実行する。これを繰り
返し、属性の最適値を求める。
【0027】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、評価情報編集部の評価情報に応じて
条件設定部の設定条件(属性値)を変更してシミュレー
ションを繰り返し目的に見合った属性値を探すようにし
たが、評価情報として、安全在庫割れ、欠品、平均在庫
量や搬送量などをグラフや表で出力させるようにし、そ
れらの情報からオペレータが属性値を変更してシミレー
ションを繰り返すようにしてもよいし、安全在庫割れ、
欠品、平均在庫量や搬送量などをについて、例えば基準
値を設定して比較し、その比較結果に基づき属性値を所
定幅で変更し(チューニング)して、シミレーションを
行い、基準値に対して所定の範囲内に入るまで繰り返す
ようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、物流ネットワークで繋いだ複数の拠点を、需
要の発生する1ないし複数の最下流ノードと下流ノード
に補充を行う1ないし複数の上流側ノードとして、各ノ
ードの在庫状況をシミュレーションし在庫量、搬送物流
量の評価を行う物流ネットワーク評価システムであっ
て、初期値として少なくとも時系列の需要及び各ノード
の最大在庫と在庫の発注点とを設定する設定手段と、設
定手段により設定された時系列の需要に従い該需要を発
注量として最下流ノードに対し出荷処理を行うと共に在
庫量を算出する最下流ノードのシミュレーション手段
と、最下流ノード又は上流側ノードを下流ノードとする
上流側ノードにおいて下流ノードの在庫量が発注点を切
ったか否かを判定して該発注点を切ったことを条件に最
大在庫までの数量を発注量として下流ノードに対し出荷
処理により補充を行うと共に在庫量を算出する上流側ノ
ードのシミュレーション手段とを備え、上流側ノードの
シミュレーション手段は、最上流の上流側ノードについ
てのみ在庫量を算出することない無制限の在庫にして、
該最上流の上流側ノードから最下流ノードまで順次需要
と発注量に応じた出荷処理を行うことにより各ノードの
在庫状況をシミュレーションし在庫量、搬送物流量の評
価を行うので、拠点在庫シミューレーション機能及び配
送シミュレーション機能を利用し、店舗、物流センタ、
工場、顧客の各ノード(拠点)を輸送ノードと接続線で
繋げ、需要による在庫量変動、さらには拠点間の搬送回
数、搬送物流量を単純にして評価することができる。し
かも、現状と代替案の在庫量、搬送物流量を評価、比較
し、拠点間物流合理化の方向性を提案することができ
る。
【0029】最下流ノードのシミュレーション手段は、
在庫が安全在庫以上か否か、在庫割れか否かの判定を行
い、在庫割れの場合には需要に不足する数量を未引当数
量とし、需要に前回の未引当数量を加算して発注量と
し、評価は、少なくとも在庫割れのカウント値又は在庫
割れのカウント値、全ノードの平均在庫量、搬送コスト
により行い、設定手段は、評価に応じて設定の変更がな
されるので、簡易的に拠点間物流の検討、表紙を数値的
に行うことができ、従来に比べて拠点新設、増強、統廃
合の方向性を低コストで短期間に評価することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る物流ネットワーク評価システム
の実施の形態を示す図である。
【図2】 初期値として設定される初期在庫、発注点、
安全在庫、最大在庫と発注量、警告や欠品のカウント、
未引当量との関係について説明するための図である。
【図3】 営業所シミュレーション処理の例を説明する
ための図である。
【図4】 物流センタシミュレーション処理の例を説明
するための図である。
【図5】 工場シミュレーション処理の例を説明するた
めの図である。
【図6】 初期値設定テーブル及びシミュレーション処
理テーブルの構成例を示す図である。
【図7】 需要(日、時間毎)の設定例を示す図であ
る。
【図8】 シミュレーションモデルの例を示す図であ
る。
【図9】 図8に示すモデルに対する既存物流センタの
増強例を示す図である。
【図10】 図8に示すモデルに対する物流センタの新
設例を示す図である。
【図11】 図10に示すモデルに対する物流センタの
出荷を1回/日から2回/日に変更して即日配送を実施
する例を示す図である。
【符号の説明】
1…物流ネットワーク評価処理部、2…条件設定部、3
…出力部、4…営業所シミュレーション部、5…物流セ
ンタシミュレーション部、6…工場シミュレーション
部、7…評価情報編集部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 力 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 大門 豊 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物流ネットワークで繋いだ複数の拠点
    を、需要の発生する1ないし複数の最下流ノードと下流
    ノードに補充を行う1ないし複数の上流側ノードとし
    て、各ノードの在庫状況をシミュレーションし在庫量、
    搬送物流量の評価を行う物流ネットワーク評価システム
    であって、初期値として少なくとも時系列の需要及び前
    記各ノードの最大在庫と在庫の発注点とを設定する設定
    手段と、前記設定手段により設定された前記時系列の需
    要に従い該需要を発注量として前記最下流ノードに対し
    出荷処理を行うと共に在庫量を算出する最下流ノードの
    シミュレーション手段と、前記最下流ノード又は上流側
    ノードを下流ノードとする前記上流側ノードにおいて前
    記下流ノードの在庫量が前記発注点を切ったか否かを判
    定して該発注点を切ったことを条件に前記最大在庫まで
    の数量を発注量として前記下流ノードに対し出荷処理に
    より補充を行うと共に在庫量を算出する上流側ノードの
    シミュレーション手段とを備え、前記上流側ノードのシ
    ミュレーション手段は、最上流の上流側ノードについて
    のみ在庫量を算出することない無制限の在庫にして、該
    最上流の上流側ノードから前記最下流ノードまで順次需
    要と発注量に応じた出荷処理を行うことにより各ノード
    の在庫状況をシミュレーションし在庫量、搬送物流量の
    評価を行うことを特徴とする物流ネットワーク評価シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記最下流ノードのシミュレーション手
    段は、在庫が安全在庫以上か否か、在庫割れか否かの判
    定を行うことを特徴とする請求項1記載の物流ネットワ
    ーク評価システム。
  3. 【請求項3】 前記最下流ノードのシミュレーション手
    段は、在庫割れの場合には需要に不足する数量を未引当
    数量とし、需要に前回の未引当数量を加算して前記発注
    量とすることを特徴とする請求項2記載の物流ネットワ
    ーク評価システム。
  4. 【請求項4】 前記評価は、少なくとも在庫割れのカウ
    ント値又は在庫割れのカウント値により行うことを特徴
    とする請求項2記載の物流ネットワーク評価システム。
  5. 【請求項5】 前記評価は、全ノードの平均在庫量によ
    り行うことを特徴とする請求項4記載の物流ネットワー
    ク評価システム。
  6. 【請求項6】 前記評価は、搬送コストにより行うこと
    を特徴とする請求項4記載の物流ネットワーク評価シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記設定手段は、前記評価に応じて設定
    の変更がなされることを特徴とする請求項1記載の物流
    ネットワーク評価システム。
JP2002002281A 2002-01-09 2002-01-09 物流ネットワーク評価システム Pending JP2003203110A (ja)

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