JP2008026784A - レンズ駆動モジュール及びカメラモジュール並びに電子機器 - Google Patents

レンズ駆動モジュール及びカメラモジュール並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 レンズ群を保持するレンズ保持枠を確実に移動させることができ且つ小型化を図ることができるレンズ駆動モジュール及びカメラモジュール並びにそれを具備する電子機器を提供する。
【解決手段】 移動手段9が、ボイスコイル21とこのボイスコイル21に相対向して配置される平板状のマグネット22とを有し且つボイスコイル21又はマグネット22の何れか一方がレンズ保持枠8に固定され他方がベース部材10に設けられる保持部23に保持された2組の駆動装置20を含み、且つ各駆動装置20がレンズ保持枠8の周囲の一部にL字状に配置されているようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は焦点調節等のために移動されるレンズ群を備えたレンズ駆動モジュールに係り、特に、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)等の小型電子機器に搭載するのに適したレンズ駆動モジュール及びこれを備えたカメラモジュール並びに電子機器に関する。
近年、携帯電話機等の小型電子機器には、小型のレンズ駆動モジュールを備えたカメラモジュールが搭載されるようになってきている。これらのカメラモジュールに用いられる、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の固体撮像素子は高画素化が進み、より高品質の画像が求められている。このため、カメラモジュールを構成するレンズ駆動モジュールには、例えば、オートフォーカス、光学ズーム、マクロ撮影等の機能が追加されるようになってきている。
例えば、オートフォーカス機能を有するカメラモジュール(撮像装置)として、ステッピングモータにより撮像光学系を支持する光学系支持体を移動させる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1にも記載されているように、一般的に、レンズ等からなる撮像光学系が保持された光学系支持体はガイド軸に支持され、このガイド軸に沿って直進移動できるようになっている。このようにガイド軸に支持された光学系支持体をステッピングモータを用いて移動させるようにしても、カメラモジュールのある程度の小型化は可能である。しかしながら、電子機器の小型化に伴って、レンズ駆動モジュール、またそれを備えたカメラモジュールのさらなる小型化が求められている。また、レンズ駆動モジュール等のさらなる小型化を図ると、レンズ群等の光学部品を移動させるための十分なトルクが得られなくなる虞がある。
特開2005−148197号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、レンズ群を保持するレンズ保持枠を確実に移動させることができ且つ小型化を図ることができるレンズ駆動モジュール及びカメラモジュール並びにそれを具備する電子機器を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明第1の態様は、複数のレンズで構成されるレンズ群と、前記レンズ群が保持されると共に当該レンズ群の光軸方向に往復移動可能で且つ前記光軸垂直方向の移動が規制された状態で支持されるレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を往復移動させる移動手段とを具備するレンズ駆動モジュールであって、前記移動手段が、ボイスコイルとこのボイスコイルに相対向して配置される平板状のマグネットとを有し且つ前記ボイスコイル又は前記マグネットの何れか一方が前記レンズ保持枠に固定され他方がベース部材に設けられる保持部に保持された2組の駆動装置を含み、且つ各駆動装置が前記レンズ保持枠の周囲の一部にL字状に配置されていることを特徴とするレンズ駆動モジュールにある。
かかる第1の態様では、駆動装置を小型化してその設置面積を大幅に削減することができる。これにより、レンズ駆動モジュールの小型化を図ることができる。
本発明の第2の態様は、前記ベース部材に対向する領域を覆って設けられ横断面における外形が矩形形状であるカバー部材をさらに具備し、前記移動手段を構成する各駆動装置が前記カバー部材の隣接する二つの内側面に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする第1の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第2の態様では、カバー部材内に収容されるレンズ駆動モジュールをより確実に小型化することができる。
本発明の第3の態様は、前記カバー部材が、電磁シールド材で形成されていることを特徴とする第2の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第3の態様では、外部からの影響を防止して、駆動装置によってレンズ保持枠を確実に移動させることができる
本発明の第4の態様は、前記カバー部材が、金属磁性材料で形成されていることを特徴とする第3の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第4の態様では、外部からの影響を防止して、駆動装置によってレンズ保持枠をより確実に移動させることができる
本発明の第5の態様は、前記ベース部材上に立設され前記レンズ保持枠を前記レンズ群の光軸方向に移動自在に支持するガイド軸を具備し、このガイド軸が2組の前記駆動装置で形成される角部近傍に少なくとも設けられていることを特徴とする第1〜4の何れかの態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第5の態様では、レンズ保持枠がその重心近傍でガイド軸に支持されることになるため、レンズ保持枠の移動が容易となる。
本発明の第6の態様は、前記マグネットが前記カバーの内側面に対向するように前記レンズ保持枠に固定されると共に、前記レンズ保持枠と前記保持部との間に前記光軸方向で摺動可能に保持される介装部材とを具備し、前記マグネットの磁力による当該マグネットと前記カバー部材との間の吸引力によって、前記レンズ保持枠が前記介装部材を介して前記保持部に吸引支持されていることを特徴とする第4の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第6の態様では、レンズ保持枠を支持するためのガイドシャフト(ガイド軸)を設ける必要がなくなるため、より小型のレンズ駆動モジュールを実現することができる。
本発明の第7の態様は、前記介装部材が球状体であり、前記レンズ保持枠と前記保持部とに前記光軸方向に沿って設けられた長溝である溝部内に配されていることを特徴とする第6の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第7の態様では、レンズ保持枠が球状体である介装部材を介して支持されることで、レンズ保持枠をスムーズに移動させることができるようになる。
本発明の第8の態様は、前記レンズ保持枠が前記ベース部材側の基準位置に配置された状態では、前記レンズ保持部材に形成された前記溝部の前記ベース部材側の端面が、前記保持部に設けられた溝部の端面よりも前記ベース部材側に位置していることを特徴とする第7の態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第8の態様では、レンズ保持枠を移動させる際、球状体である介装部材が溝部の端面に当接して当該介装部材の動きが妨げられるのを防止することができる。よって、レンズ保持枠の移動がさらにスムーズになる。
本発明の第9の態様は、前記レンズ保持枠が付勢部材によって常に前記ベース部材側に付勢されていることを特徴とする第1〜8の何れかの態様のレンズ駆動モジュールにある。
かかる第9の態様では、付勢部材によって付勢されることで、レンズ保持枠が常に安定した状態で支持される。
本発明の第10の態様は、第1〜9の何れかの態様のレンズ駆動モジュールと、当該レンズ駆動モジュールの前記レンズ群に対向して配置される撮像素子とを具備することを特徴とするカメラモジュールにある。
かかる第10の態様では、レンズを所望の位置に確実に動作させることができ且つ小型化されたカメラモジュールを実現することができる。
本発明の第11の態様は、第10の態様のカメラモジュールを具備することを特徴とする電子機器にある。
かかる第11の態様では、カメラ付き電子機器の小型化を図ることができる。
本発明では、レンズ保持枠の周囲の一部に駆動装置をL字状に配置し、これら駆動装置によってレンズ保持枠を移動させるようにしているため、レンズ保持枠を確実に移動させることができるだけの十分なトルクを確保しつつレンズ駆動モジュールの小型化を図ることができる。また、このレンズ駆動モジュールを具備するカメラモジュール、さらには、カメラモジュールを具備する電子機器の小型化を図ることもできる。
以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るレンズ駆動モジュールを備えたカメラモジュールの概略を示す分解斜視図であり、図2は、その内部構造を示す概略平面図であり、図3は、図2のA−A′矢視図であり、図4は、図2のB−B′矢視図である。
図示するように、本実施形態に係るカメラモジュール1は、回路基板2に設けられた、例えば、CCD型イメージセンサやCMOS型イメージセンサ等の撮像素子3と、この撮像素子3に対向する領域に配されるレンズ駆動モジュール4とを具備すると共に、これら撮像素子3及びレンズ駆動モジュール4が内装されるカバー5を具備する。また、レンズ駆動モジュール4は、複数のレンズ6で構成されるレンズ群であるレンズユニット7と、このレンズユニット7が保持されるレンズ保持枠8と、レンズ保持枠8を移動させる移動手段9とを具備する。
レンズ駆動モジュール4を構成するベース部材10の一方面側には、撮像素子3が設けられた略矩形形状を有する回路基板2が固定されている。例えば、本実施形態では、回路基板2上は、撮像素子3に対向する領域に開口部を有する撮像素子カバー11が接合されており、この撮像素子カバー11がレンズユニット7に対向する領域に撮像素子3が位置するようにベース部材10に固定されている。なお、撮像素子カバー11の開口部は、本実施形態では、撮像素子カバー11に固定された光学フィルタ12によって覆われている。
また、レンズ駆動モジュール4等が内装されるカバー5は、レンズ6が露出される露出口5aを有し、横断面が矩形形状、本実施形態では正方形となるように形成され、撮像素子3が設けられている回路基板2に固定されている。なお、移動手段9を構成する駆動装置を良好に作動させるために、このカバー5は、電磁シールド材によって形成されていることが好ましい。例えば、本実施形態では、カバー5は鉄系の金属材料で形成されており、電磁シールドとしても機能している。
ベース部材10の撮像素子3とは反対側の領域には、レンズユニット7が保持されたレンズ保持枠8が、撮像素子3に対向する位置に配置されている。そして、レンズ保持枠8は、レンズ6の光軸方向(図4中上下方向)に沿って往復移動可能で且つ前記光軸垂直方向の移動が規制された状態で支持されている。本実施形態では、ベース部材10上に2本のガイドシャフト13A,13Bがレンズ保持枠8を挟んで立設されており、レンズ保持枠8は、これらガイドシャフト13A,13Bに摺動可能に支持されている。具体的には、レンズ保持枠8には、これらガイドシャフト13A,13Bに対応するガイド孔14を有する一対のガイドスリーブ15A,15Bが設けられており、各ガイドシャフト13A,13Bはこれら各ガイドスリーブ15A,15Bのガイド孔14に挿通されて、レンズ保持枠8が上記光軸方向に移動可能に支持されている。なお、これらガイドシャフト13A,13Bのうち、一方のガイドシャフト13Aはレンズ保持枠8の上記光軸方向への移動を誘導し、他方のガイドシャフト13Bはレンズ保持枠8の平面方向での回転を規制している。
また、本実施形態では、一方のガイドスリーブ15Aの一部が、例えば、含油軸受け等からなる軸受け部材16で構成され、レンズ保持枠8は、この軸受け部材16を介してガイドシャフト13Aに支持されている。これにより、レンズ保持枠8を、光軸方向にスムーズに移動させることができる。
このようなレンズ保持枠8のガイドスリーブ15Aは、後述するL字状に配置された駆動装置の間の領域に設けられていることが好ましい。すなわち、レンズ保持枠8は、L字状に配置された駆動装置で形成される角部近傍でガイドシャフト13Aに支持されていることが好ましい。これにより、レンズ保持枠8は、その重心近傍でガイドシャフト13Aに支持されることになるため、光軸方向での移動が容易となる。
このようにレンズ保持枠8を支持する2本のガイドシャフト13A,13Bのベース部材10とは反対側の端部は、板状の押さえ部材17によって固定されている。この押さえ部材17は、レンズ保持枠8に対向する領域に貫通孔17aを有し、この貫通孔17aを挟んだ両外側の領域で、ねじ部材18によってベース部材10に固定されている。なお、ガイドシャフト13Aには、この押さえ部材17とガイドスリーブ15Aとの間に圧縮コイルばね等からなる付勢部材19が介装されており、レンズ保持枠8は、この付勢部材19によって、常に下方(ベース部材10側)に向かって付勢されている。これによりレンズ保持枠8が安定して所定位置に保持されるようにしている。
このようにガイドシャフト13A,13Bに摺動可能に支持されたレンズ保持枠8を移動させる本発明の移動手段9は、このレンズ保持枠8の周囲にL字状に配置された2組の駆動装置20で構成されている。各駆動装置20は、カバー5の内側面に近接して(本実施形態ではカバー5の内面に実質的に接触した状態で)設けられ且つその内側面に対向して配置される平板状のボイスコイル21と、このボイスコイル21に相対向するようにレンズ保持枠8に固定される平板状のマグネット22とで構成されている。すなわち、各駆動装置20は、ボイスコイル21とこのボイスコイル21に相対向して配置される永久磁石であるマグネット22とで構成される、いわゆるボイスコイルモータである。各駆動装置20を構成するマグネット22は、レンズ保持枠8の外周部分に設けられたマグネット保持部23に保持され、一方ボイスコイル21は、このマグネット22に相対向するようにベース部材10に設けられたコイル保持部24に保持されている。
なお、各駆動装置20はカバー5に近接して設けられ且つこのカバー5が鉄系の金属材料で形成されているため、カバー5は電磁シールドとして機能すると共に駆動装置20を構成する各マグネット22のヨークとしての機能をも果たす。また、マグネット22は、上記光軸方向でS極とN極とに分極されているのが好ましいが、勿論、光軸方向では分極されていなくてもよい。
また、L字状に配置された2組の駆動装置20は、製造コストが抑えられるためそれぞれ独立しているのが好ましいが、勿論、各駆動装置20はL字状に一体的に形成されていてもよい。
そして、これら2組の駆動装置(ボイスコイルモータ)20を構成するボイスコイル21に所定の向きで電力(電流)を供給することで、マグネット保持部23に保持されたマグネット22に下方向(ベース部材10側)あるいは上方向の力が作用する。つまり、レンズ保持枠8に下方向又は上方向の力が作用し、その力によってレンズ保持枠8がガイドシャフト13Aに沿って下端又は上端の基準位置まで移動する。なお、例えば、本実施形態では、このような移動手段9によって、レンズ保持枠8を光軸方向に沿って0.3mm程度の距離だけ移動させている。
このような本実施形態の構成では、移動手段9が、L字状に配置された2組の駆動装置20で構成されているため、レンズ保持枠8を移動させるのに十分なトルクを確保しつつレンズ駆動モジュール4を小型化することができる。例えば、移動手段としてステッピングモータを用いる従来の構成の場合、少なくとも4mm角程度のスペースが必要となり、レンズ駆動モジュールとしては、最低でも12mm角程度の大きさにはなってしまう。これに対し、本発明に係る移動手段9は、レンズ保持枠8とカバー5との間の僅かなスペースに設置することができる。したがって、レンズ保持枠8の外径に近い大きさ、例えば、10mm角程度の極めて小型のレンズ駆動モジュール4を実現することができる。またレンズ駆動モジュール4の小型化に伴いカメラモジュール1の小型化を図ることもできる。
また、本実施形態では、レンズ保持枠8は、付勢部材19によって、常に下方(ベース部材10側)に向かって付勢されている。また、上述したようにレンズ保持枠8は、上端及び下端の2点の基準位置のみに移動させている。このため、本実施形態の構成においては、レンズ保持枠8の上端側の基準位置への移動は駆動装置20を利用して行い、レンズ保持枠8の下端側(ベース部材10側)の基準位置への移動はこの付勢部材19の力を利用して行うようにしてもよい。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係るレンズ駆動モジュールを備えたカメラモジュールの分解斜視図であり、図6は、その内部構造を示す概略平面図であり、図7は、図4のC−C′矢視図であり、図8は、図4のD−D′矢視図である。
実施形態1で説明したように、レンズユニット7が保持されたレンズ保持枠8はレンズ6の光軸方向に沿って往復移動可能に支持されているが、本実施形態は、このレンズ保持枠8の支持構造のバリエーションである。
本実施形態では、マグネット22を保持するマグネット保持部23(レンズ保持枠8)が、ベース部材10に設けられたコイル保持部24に、レンズ6の光軸方向に沿って移動可能に支持されている。このため、本実施形態では、レンズ保持枠8を支持するガイドシャフトが設けられておらず、押さえ部材17は、ベース部材10との間に所定空間を確保した状態で、複数のねじ部材18によってベース部材10に固定されている。なお、本実施形態においても、この押さえ部材17とレンズ保持枠8との間には、例えば、圧縮コイルばね等からなる付勢部材19が保持されている。
具体的には、レンズ保持枠8(マグネット保持部23)は、カバー5とマグネット22との間の吸引力によって、介装部材31を介してコイル保持部24に吸引支持されている。カバー5は、上述したように金属磁性材料で形成されているため、マグネット保持部23に保持されたマグネット22の磁力によって、レンズ保持枠8にはカバー5側に引きつけられる力(吸引力)が働く。そして、レンズ保持枠8(マグネット保持部23)が、この吸引力によって、マグネット保持部23とカバー5との間に配されているコイル保持部24に支持されている。
また、マグネット保持部23及びコイル保持部24には、光軸方向に沿った長溝である溝部32が形成されており、この溝部32内に介装部材31が配されている。本実施形態では、溝部32は、マグネット保持部23に形成されるV溝からなる第1の溝部33とコイル保持部24に形成される第2の溝部34とで構成され、この溝部32内に、例えば、ステンレス(SUS)等の金属材料の球状体からなる介装部材31が配されている。そして、上述した吸引力によってこの介装部材31に所定の予圧が付与された状態で、レンズ保持枠8がコイル保持部24に支持されている。なお、介装部材31が配される各溝部32は、L字状に並設された駆動装置20の両外側と両駆動装置20間とにそれぞれ設けられている。そして、これら駆動装置20の両外側の溝部32と駆動装置20間の溝部32とは、光軸方向における高さ(位置)が異なるようにそれぞれ形成されている。すなわち、レンズ保持枠8は、コイル保持部24に介装部材31を介して3点で支持されている。なお、介装部材31としては、レンズ保持枠8を上記光軸方向に移動する際に摺動可能な形状を有するものであればよく、例えば、軸中心に回転するロール形状を有するもの等であってもよい。勿論、溝部32の形状は、介装部材31の形状に応じて適宜変更する必要はある。
そして、このような構成のカメラモジュール1においても、上述したように、2組の駆動装置(ボイスコイルモータ)20を構成するボイスコイル21に所定の向きで電力(電流)を供給すると、マグネット保持部23に保持されたマグネット22に下方向(ベース部材10側)あるいは上方向の力が作用する。つまり、レンズ保持枠8に下方向又は上方向の力が作用する。そして、その力によってレンズ保持枠8が下端又は上端の基準位置まで移動する。このとき、溝部32内で介装部材31が回転することによって、レンズ保持枠8は光軸方向に沿ってスムーズに移動される。すなわち、溝部32内の介装部材31が実質的にボールベアリングとしての役割を果たし、レンズ保持枠8がスムーズに移動される。なお、例えば、本実施形態では、このような移動手段9によって、レンズ保持枠8を光軸方向に沿って0.3mm程度の距離だけ移動させている。
なお、レンズ保持枠8は、カバー5とマグネット22との間の吸引力によってコイル保持部24に支持されているため、駆動装置20によってレンズ保持枠8を移動させる際にも、レンズ保持枠8がコイル保持部24から脱落することはない。勿論、ボイスコイル21への電力供給を停止した場合でも同様である。
このような本実施形態の構成では、マグネット22とカバー5との間の吸引力を利用してレンズ保持枠8がコイル保持部24に支持されるようにしているため、レンズ保持枠8を支持すると共に誘導するガイドシャフトを設ける必要がなくなり、その分、摩擦力を低減できるため、レンズ駆動ユニットをさらに小型化することができる。
なお、レンズ保持枠8が下端側(ベース部材10側)の基準位置に配置された状態において、レンズ保持枠8に形成された溝部32(第1の溝部33)の下端面(ベース部材10側の端部)が、コイル保持部24に形成された溝部32(第2の溝部34)の下端面よりも下側(外側)に位置していることが好ましい。すなわち、これら第1及び第2の溝部33,34は、第1の溝部33の下端面と第2の溝部34の下端面との間に所定幅dのギャップが存在するように形成されているのが好ましい(図8参照)。これにより、レンズ保持枠8を移動させる際、介装部材31がレンズ保持枠8の第1の溝部33の下端面又は上端面に接触することがなく、レンズ保持枠8をスムーズに移動させることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、駆動装置を構成するボイスコイルがベース部材に固定され、マグネットが移動可能に設けられた例を説明したが、勿論、これに限定されず、マグネットをベース部材に固定して、ボイスコイルを移動可能に設けるようにしてもよい。また、上述の実施形態では、説明を簡略化するため、レンズ保持枠を上端及び下端の2点の基準位置のみに移動する構成としているが、勿論、レンズ保持枠を所望の位置に移動して保持する構成とすることもできる。
また、上述した本発明に係るカメラモジュール1は、例えば、図9に示す携帯電話機等の小型の電子機器に搭載されて好適なものである。図9に示す携帯電話機100は、第1のハウジング101と第2のハウジング102とがヒンジ103を介して接続され、このヒンジ103によって折りたたみ可能な構成となっている。そして、携帯電話機100が折りたたまれた状態において外側にレンズユニット7が露出するように第1のハウジング101にカメラモジュール1が内蔵されている。なお、カメラモジュール1が搭載される電子機器は、このような携帯電話機だけでなく、例えば、電子携帯情報端末(PDA)等のあらゆる電子機器にも、もちろん搭載可能なものである。
実施形態1に係るカメラモジュールの分解斜視図である。 実施形態1に係るカメラモジュールの平面図である。 実施形態1に係るカメラモジュールのA−A′矢視図である。 実施形態1に係るカメラモジュールのB−B′矢視図である。 実施形態2に係るカメラモジュールの分解斜視図である。 実施形態2に係るカメラモジュールの平面図である。 実施形態2に係るカメラモジュールのC−C′矢視図である。 実施形態2に係るカメラモジュールのD−D′矢視図である。 カメラモジュールを搭載した電子機器の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 カメラモジュール
2 回路基板
3 撮像素子
4 レンズ駆動モジュール
5 カバー
5a 露出口
6 レンズ
7 レンズユニット
8 レンズ保持枠
9 移動手段
10 ベース部材
11 撮像素子カバー
12 光学フィルタ
13A,13B ガイドシャフト
14 ガイド孔
15A,15B ガイドスリーブ
16 軸受け部材
17 押さえ部材
17a 貫通孔
18 ねじ部材
19 付勢部材
20 駆動装置
21 ボイスコイル
22 マグネット
23 マグネット保持部
24 コイル保持部
31 介装部材
32 溝部

Claims (11)

  1. 複数のレンズで構成されるレンズ群と、前記レンズ群が保持されると共に当該レンズ群の光軸方向に往復移動可能で且つ前記光軸垂直方向の移動が規制された状態で支持されるレンズ保持枠と、前記レンズ保持枠を往復移動させる移動手段とを具備するレンズ駆動モジュールであって、
    前記移動手段が、ボイスコイルとこのボイスコイルに相対向して配置される平板状のマグネットとを有し且つ前記ボイスコイル又は前記マグネットの何れか一方が前記レンズ保持枠に固定され他方がベース部材に設けられる保持部に保持された2組の駆動装置を含み、且つ各駆動装置が前記レンズ保持枠の周囲の一部にL字状に配置されていることを特徴とするレンズ駆動モジュール。
  2. 前記ベース部材に対向する領域を覆って設けられ横断面における外形が矩形形状であるカバー部材をさらに具備し、前記移動手段を構成する各駆動装置が前記カバー部材の隣接する二つの内側面に対応してそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動モジュール。
  3. 前記カバー部材が、電磁シールド材で形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動モジュール。
  4. 前記カバー部材が、金属磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズ駆動モジュール。
  5. 前記ベース部材上に立設され前記レンズ保持枠を前記レンズ群の光軸方向に移動自在に支持するガイド軸を具備し、このガイド軸が2組の前記駆動装置で形成される角部近傍に少なくとも設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のレンズ駆動モジュール。
  6. 前記マグネットが前記カバーの内側面に対向するように前記レンズ保持枠に固定されると共に、前記レンズ保持枠と前記保持部との間に前記光軸方向で摺動可能に保持される介装部材とを具備し、
    前記マグネットの磁力による当該マグネットと前記カバー部材との間の吸引力によって、前記レンズ保持枠が前記介装部材を介して前記保持部に吸引支持されていることを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動モジュール。
  7. 前記介装部材が球状体であり、前記レンズ保持枠と前記保持部とに前記光軸方向に沿って設けられた長溝である溝部内に配されていることを特徴とする請求項6に記載のレンズ駆動モジュール。
  8. 前記レンズ保持枠が前記ベース部材側の基準位置に配置された状態では、前記レンズ保持部材に形成された前記溝部の前記ベース部材側の端面が、前記保持部に設けられた溝部の端面よりも前記ベース部材側に位置していることを特徴とする請求項7に記載のレンズ駆動モジュール。
  9. 前記レンズ保持枠が付勢部材によって常に前記ベース部材側に付勢されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のレンズ駆動モジュール。
  10. 請求項1〜9の何れかに記載のレンズ駆動モジュールと、当該レンズ駆動モジュールの前記レンズ群に対向して配置される撮像素子とを具備することを特徴とするカメラモジュール。
  11. 請求項10に記載のカメラモジュールを具備することを特徴とする電子機器。
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