JP2008025109A - 目地カバー付き天井工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】現場の作業工数を低減し作業性及び施工効率の向上並びに施工コストの削減が図れ、しかも、非常に見栄えのよい仕上がりを得ることができる目地カバー付き天井工法を提供する。
【解決手段】目地カバー5の幅方向両端部分を略T字形状の天井下地用吊金具1の両側パネル受け部1a,1aの上方へ折返して係合部5a,5aに加工し、その折返し係合部5a,5aと吊金具1の両側パネル受け部1a,1aとの間にクッション性シール材6,6を挟在させて該目地カバー5を吊金具1に対し工場製作の段階で予め一体化し、この吊金具1を施工現場に搬入して吊り下げ施工したのち、吊金具1の両側パネル受け部1a,1a上のカバー折返し係合部5a,5a上に天井パネル2,2を載置し固定する。
【選択図】図1
【解決手段】目地カバー5の幅方向両端部分を略T字形状の天井下地用吊金具1の両側パネル受け部1a,1aの上方へ折返して係合部5a,5aに加工し、その折返し係合部5a,5aと吊金具1の両側パネル受け部1a,1aとの間にクッション性シール材6,6を挟在させて該目地カバー5を吊金具1に対し工場製作の段階で予め一体化し、この吊金具1を施工現場に搬入して吊り下げ施工したのち、吊金具1の両側パネル受け部1a,1a上のカバー折返し係合部5a,5a上に天井パネル2,2を載置し固定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、天井下地となる略逆T字形状の吊金具の両側パネル受け部にそれぞれ天井パネルを載置するとともに、両天井パネル間に形成される目地部及び前記吊金具を隠蔽して外観的に見栄えのよい仕上がりを得るために目地カバーを取り付け施工する目地カバー付き天井工法に関する。
天井工法として、従来は、図3に示すように、所定箇所に吊り下げ施工した吊金具10の両側パネル受け部10a,10a上にそれぞれ天井パネル11,11を載置し、これら天井パネル11,11をドリルねじ(ビス)12,12で吊金具10に固定する工法が一般的であり(例えば、非特許文献1参照)、このように現場施工された天井部にさらに目地カバーを取り付けるにあたっては、吊金具10とは別に準備して施工現場に搬入される目地カバー13をドリルねじ(ビス)14,14により天井パネル11,11に捻じ込み固定する手段が採用される。
「建築工事工法事典」、1989年初版、1993年3月3刷、株式会社産業調査会事典出版センター、p.487−489
しかし、上記したような従来の目地カバー付き天井工法は、施工現場での工数が多く、かつ、上向き姿勢でのビス捻じ込みなどの作業を要して作業性も施工効率も悪く、それだけ施工コストも上昇する。そのうえ、目地カバーを天井パネルに固定するために用いるビスの頭が見えるために、見栄えのよい仕上がりが得られず、また、例えば食品加工場などの天井に適用した場合、ビスが振動などで次第に緩み遂には落下して食品に混入するといった不具合を招く可能性があった。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、現場での作業工数を低減して作業性及び施工効率の向上が図れるとともに施工コストの削減も図れ、しかも、非常に見栄えのよい仕上がりを得ることができる目地カバー付き天井工法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る目地カバー付き天井工法は、略逆T字形状の天井下地用吊金具の両側パネル受け部にそれぞれ天井パネルを載置し、前記吊金具の下部には当該吊金具の全体を覆う目地カバーを取り付ける目地カバー付き天井工法であって、前記目地カバーの幅方向両端部分を前記吊金具の両側パネル受け部の上方へ折返して係合部に加工するとともに、その折返し係合部と吊金具の両側パネル受け部との間にクッション性シール材を挟在させて該目地カバーを吊金具に対して工場製作の段階で予め一体化し、この目地カバーを一体化した吊金具を施工現場に搬入して所定箇所に吊り下げ施工したのち、この吊金具の両側パネル受け部上のカバー折返し係合部上にそれぞれ天井パネルを載置し固定することを特徴としている。
上記のような特徴的技術手段を有する本発明によれば、目地カバーが工場製作の段階で予め吊金具に一体化されているので、施工現場での作業工数及び上向き姿勢での作業を削減して省力化することが可能で、作業性及び作業効率の著しい向上が図れ、それゆえに、施工コストの低減も図ることができる。しかも、目地カバーをその幅方向両端部分の折返し加工によって吊金具に係合保持させてビスを一切使用していないために、ビス頭が見えることがないばかりか、ビスの緩み落ちによる食品等への異物混入という不具合もない。加えて、目地カバー両端の折返し係合部と吊金具の両側受け部との間にクッション性シール材が挟在されているので、吊金具や天井パネルなどの製作加工精度に起因して両天井パネル面に不陸が生じたとしても、その不陸をクッション性シール材のクッション作用で吸収して面一の天井面を施工することが可能で、前述のビス頭が見えないことと相俟って、非常に見栄えのよい天井仕上がりを得ることができるという効果を奏する。
さらに、目地部を含む接合部に現場でウレタンの吹き付け発泡により断熱層を形成する場合、前記折返し係合部及びクッション性シール材の存在によって、発泡ウレタンの漏れ出しを防止し、断熱層形成作業の容易化が図れるとともに、ウレタンの漏れ出しによる見栄えの低下も防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本発明に係る天井工法で施工された天井部の仕上がり状態を示す要部の断面図であり、略逆T字形状の天井下地用吊金具1の両側パネル受け部1a,1aにそれぞれ天井パネル2,2の端部が載置され、これら天井パネル2,2はその上面側で前記吊金具1の垂直片部1bに固定されているアングル部材3,3にビス4,4を介して固定される。
図1は本発明に係る天井工法で施工された天井部の仕上がり状態を示す要部の断面図であり、略逆T字形状の天井下地用吊金具1の両側パネル受け部1a,1aにそれぞれ天井パネル2,2の端部が載置され、これら天井パネル2,2はその上面側で前記吊金具1の垂直片部1bに固定されているアングル部材3,3にビス4,4を介して固定される。
前記吊金具1の下面には目地カバー5が取り付けられているが、この目地カバー5は、図2に示すように、工場でその幅方向の両端部分を吊金具1の両側パネル受け部1a,1aの上方へ略V字形状に折返すことで係合部5a,5aに加工されるとともに、その折返し係合部5a,5aと前記吊金具1の両側パネル受け部1a,1aとの間にクッション性シール材6,6を挟在させることにより、目地カバー5を前記アングル部材3,3と共に吊金具1に対して工場製作の段階で予め一体化している。
この工場製作の段階で目地カバー5及びアングル部材3,3が予め一体化されている吊金具1を施工現場に搬入して割付けされた所定箇所に吊り下げ施工したのち、この吊金具1の両側パネル受け部1a,1a上の折返し係合部5a,5a上にそれぞれ天井パネル2,2の端部を載置し、かつ、これら天井パネル2,2を前記アングル部材3,3側から捻じ込まれるドリルねじ(ビス)4,4を介してその上面側で吊金具1に固定するといった組立てノックダウン方式で図1に示したような天井を施工する。
上記のように目地カバー5が工場製作の段階で予め吊金具1に一体化されているので、施工現場での作業工数及び上向き姿勢での作業を削減し、かつ省力化することが可能で、作業効率の著しい向上および施工コストの低減を図ることができる。また、目地カバー5の取り付けにビスを一切使用していないビスレス工法であるために、天井面にビス頭が露出することによる見栄えの悪化がないばかりか、例えば食品加工場の天井に適用した場合、振動などによるビスの緩み落ちによる食品等への異物混入という不具合の発生もない。
さらに、目地カバー5両端の折返し係合部5a,5aと吊金具1の両側パネル受け部1a,1aとの間にクッション性シール材6,6が挟在されているので、吊金具1や天井パネル2などの製作加工精度に起因して両天井パネル2,2に不陸が生じたとしても、その不陸をクッション性シール材6,6のクッション作用で吸収して面一の非常に見栄えのよい天井面を施工することが可能である。
また、例えば住宅建物のように断熱性が要求される建物の天井に適用する場合は、前記天井パネル2,2としてアルミなどの一対の表面材間に硬質ウレタンフォームを挟み保持してなる断熱天井パネルが使用される一方、上述のようにして施工された断熱天井パネル2,2の対向端部間に形成される目地部を含む接合部裏面側で、図1の仮想線で示す領域に現場でウレタンを吹き付け発泡して断熱層7が形成される。この場合、前記目地カバー5の折返し係合部5a,5a及びクッション性シール材6,6の存在によって、発泡ウレタンの天井面側への漏れ出しを防止することが可能で、断熱層7の形成作業が容易であるとともに、天井面を見栄えよく仕上げることができる。
なお、目地カバー5を工場製作の段階で一体化する吊金具1としては、上記実施の形態で示したような形態のものに限らず、全体が略逆T字形状であればどのような形態の吊金具を用いてもよい。
1 天井下地用吊金具
1a バネル受け部
2 天井パネル
5 目地カバー
5a 折返し係合部
6 クッション性シール材
7 断熱層
1a バネル受け部
2 天井パネル
5 目地カバー
5a 折返し係合部
6 クッション性シール材
7 断熱層
Claims (2)
- 略逆T字形状の天井下地用吊金具の両側パネル受け部にそれぞれ天井パネルを載置し、前記吊金具の下部には当該吊金具の全体を覆う目地カバーを取り付ける目地カバー付き天井工法であって、
前記目地カバーの幅方向両端部分を前記吊金具の両側パネル受け部の上方へ折返して係合部に加工するとともに、その折返し係合部と吊金具の両側パネル受け部との間にクッション性シール材を挟在させて該目地カバーを吊金具に対して工場製作の段階で予め一体化し、この目地カバーを一体化した吊金具を施工現場に搬入して所定箇所に吊り下げ施工したのち、この吊金具の両側パネル受け部上のカバー折返し係合部上にそれぞれ天井パネルを載置し固定することを特徴とする目地カバー付き天井工法。 - 前記両天井パネルの対向端部間に形成される目地部を含む接合部には、現場でのウレタン吹き付け発泡により断熱層が形成される請求項1に記載の目地カバー付き天井工法。
Priority Applications (1)
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JP2006195496A JP2008025109A (ja) | 2006-07-18 | 2006-07-18 | 目地カバー付き天井工法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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---|---|---|---|---|
DE102011108675A1 (de) * | 2011-07-27 | 2013-01-31 | Protektorwerk Florenz Maisch Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Herstellen einer Profilschiene |
CN106368368A (zh) * | 2016-11-14 | 2017-02-01 | 陕西鼎盛装饰工程有限责任公司 | 基于t型与z型挂件的石材铝蜂窝复合板吊顶施工方法 |
CN110258899A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-09-20 | 海盐美赫电器科技有限公司 | 一种铆钉固定式吊顶及其安装结构 |
CN110258901A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-09-20 | 海盐美赫电器科技有限公司 | 一种自攻螺钉固定式吊顶及其安装结构 |
KR20220090006A (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-29 | 경상국립대학교산학협력단 | 강재 일체형 아치구조 거푸집 |
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2006
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CN106368368B (zh) * | 2016-11-14 | 2018-07-03 | 陕西鼎盛装饰工程有限责任公司 | 基于t型与z型挂件的石材铝蜂窝复合板吊顶施工方法 |
CN110258899A (zh) * | 2019-06-25 | 2019-09-20 | 海盐美赫电器科技有限公司 | 一种铆钉固定式吊顶及其安装结构 |
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KR20220090006A (ko) * | 2020-12-22 | 2022-06-29 | 경상국립대학교산학협력단 | 강재 일체형 아치구조 거푸집 |
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