JP2008024575A - ゲルマニウム材料及びゲルマニウムセラミックの製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲルマニウム自体のもつ機能を、放射性鉱物によって高め、赤外線を放射させ、電気石による微弱電流の放電と永久電極のもつエネルギーの効能等、複合機能を増幅したゲルマニウムセラミック体を提供する。
【解決手段】陶磁器坏土に、ゲルマニウム酸化物(5〜20重量%)、モナザイト(10〜20重量%)、及び又は、赤外線放射物質(40重量%)、電気石(30〜40重量%)を混合、粉砕、成形、焼成複合化し、ゲルマニウムセラミック体とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゲルマニウムが人体、大気、水、土壌等に及ぼす影響と、人体との、相関関係を探究の結果、ゲルマニウムの長所を助長し、且つ親和性のある原材料の選定と、坏土の調合、製土、及びその焼結体の製造方法に関するものである。
近年、生活環境に関する、諸問題がクローズアップされ始め、それに伴って、水質、空気、土壌等の改善に、遠赤外線放射セラミックや、マイナスイオン発生セラミック、トルマリンセラミック、消臭セラミック、珪藻土等を利用したポーラスセラミック、除菌、抗菌セラミックとして、銀イオンセラミック、銅イオンセラミック、防汚セラミックとして、チタン製のセラミック等が市場に出回るようになってきた。
しかし、それらのセラミック類は、一部のセラミックを除いて、還元剤(材)としての、或いは、酸化剤(材)としての、反応が遅いため、その効果が、疑問視される風潮もある。
ゲルマニウムの単体は、亜鉛や銅鉱石の、精錬の副産物として得られるものであるが、工業的には、第2次世界大戦当時より、開発が進められており、主として、半導体としての性質を利用した、I・Cやダイオード、P型、n型半導体等の電子部品及びその応用機器等の製造が主たるものであり、現在も益々発展して、続行されている。
また、保健及び環境関係では、数年前から、マイナスイオンの発生、微弱電流による、人体の機能調整、水質の改善、健康食品、医薬品等の開発が進められてきた。
これ等は、ゲルマニウムの半導体としての機能から発展してきたものであるが、今までに開発されてきたセラミックの大半は、必ずしも、その機能を十分に果たしているものではなかった、その原因としては、
(ア)、適正な焼成温度で、セラミック化していない、(ほとんどが、焼成過多による、原子、分子の破壊)、
(イ)、媒溶材と、ゲルマニウムの親和性がない、
(ウ)、半導体の、P型、n型を混同しており、媒溶剤の関係で、P型に生成され、電子放出は少ないが、正孔による電荷(−イオン=電子)放出はn型より多い。
本発明は、ゲルマニウムのもつ、(ア)、マイナスイオンの発生、(電子放出)、(イ)、微弱電流による生体機能の調整、(ウ)、赤外線透過能力(赤外線を吸収しない)、(エ)、温度上昇に伴う半導体性の利用、(オ)、半導体(導電性)を利用した電気石(トルマリン)の利用と、大気中に於ける安定物質である点に着目し、従来の健康器材よりも、より効率的で、進歩性のある、坏土及びセラミック体と、それを利用した、健康器具を開発することを目的とする。
ゲルマニウムは、シリコン(珪素)と同じ、温度上昇に伴って導電性を増す半導体原子であるが、真性半導体の場合は、305°K以上であっても、電子を通しにくいので、通常は価電子数3の硼素やアルニウムを添加する、P型半導体か、価電子数5のリンかヒ素を添加するn型半導体として使用されるのが一般的である、n型半導体は、価電子帯から、禁制帯を越えて、伝導体に転位し自由電子を多く放出するが、P型では、電子不足による正孔を生じ、これが遂次移動することによって、電荷を運び、導電性を増す現象が主であって、伝導電子の発生はn型に比べて各段に小さいが正孔は格段に大、したがって本発明では伝導電子の放出よりも、正孔による荷電子の放出を主目的にする関係上P型半導体を利用する。
電子が荷電子帯から、禁制体を越えて伝導体に移れば、当然エネルギーが上昇する、その上昇に伴って電圧が生じる、電圧が発生すれば電流が流れる、これはオームの法則、E=I・Rによって証明される当然の理であるが、電気石(トルマリン)と異なり、永久電極を持たず、またピエゾ電気(圧電気)もピロ電気(焦電気)も発生しない、あくまでも半導体であり、これを利用するには、最大限正孔による電荷(−イオン)放出を求めることが課大となる。
ゲルマニウムはまた、赤外線を吸収しない持性があり、これを利用して、赤外線透過ガラスや、赤外線透過レンズが工業化されている、本発明では、この特性を利用して、芯材に赤外線放射材を透設する計画である。
ゲルマニウムはまた、温度上昇に伴って導電性を増す半導体である特性を利用して、電気石(トルマリン)を芯材に透設する計画であり、これによって微弱電流は、更に倍加される。
更に放射能濃度370Bq/g以下の放射性物質(本発明の場合はモナザイト=モナズ石)を芯材、或いは中間体及び釉薬に透設して、壊変に伴うα線、β線、γ線によってゲルマニウムや、赤外線放射材及び電気石等の原子、分子、を励起させて、活性化させ本来の機能以上に機能させ、併せてβ線によるマイナスイオンの放出を計画するものである。
ゲルマニウムは低融点(973℃)であり、この温度を超過すると、原子構造の一部が破壊されて導電機能が損なわれる恐れがあるので、これ以下の温度で焼成、熔固する必要がある、これに見合うゼーゲル錐の熔融理論式の構成モル比は、次の通りである、
SK13a(835℃)
MgO:0.314、CaO:0,343、NaO:0.343、B:0.69、Al:0.34、SiO:1.78
SK12a(融点855℃)
MgO:0.314、CaO:0,341、NaO:0.345、B:0.68、Al:0.365、SiO:2.04
SK11a(融点880℃)
MgO:0.311、CaO:0,34、NaO:0.349、B:0.68、Al:0.4、SiO:2.38
SK10a(融点900℃)
MgO:0.313、CaO:0,338、NaO:0.338、KO:0.011、B:0.675、Al:0.423、SiO:2.626、
よって構造体にはSK11a(融点880℃)、釉薬にはSK12a(855℃)を採用する。
赤外線は、可視光線の赤の端の波長0.76μmから、波長1000μmまでの領域の電磁波をいうが、一般には、0.76μm〜2.5μmまでは、特に物質内の熱運動を励起させて温度を上昇させる効果が高いので熱線とも呼ばれている、波長2.5μm〜25,30,50μmまでを中赤外線、25,30,50、μm以上1000μmまでの波長の電磁波を遠赤外線と呼んでいるが、確定的な定義ではない。
また、一般に赤外線放射物質原料を白色系と有色系に分類しているが、公知の白色系原料を示すと、
ZrO(ジルコニア)、ZrSiO(ジルコン)、SiO(シリカ)MgO(マグネシア)、2MgO・2Al・5SiO(コージライト)、LiO・Al・4SiO(βスポジューメン)、Al・3SiO(ムライト)、TiO(チタニア)、TiB(硼化チタン)、Al・TiO(チタン酸アルミニウム)等が知られているが、これ等は、波長5μm〜1000μmの赤外線放射は有効である。
有色系赤外線放射物質原料としての公知の原料には、
CuO・CuO(酸化銅)、CoO・Co(コバルト)、NiO(酸化ニッケル)、MnO(酸化マンガン)、Fe(酸化鉄)、Cr(酸化クロム)SiC(炭化珪素)、ZrC(炭化ジルコニウム)、TaC(炭化タンタル)等が知られている、これ等有色系原料は、0.76μm〜1000μmまでの全波長域に於いての放射効率がよい。
上記、各放射原料を組合わせて、利用されているものには、下記のものがあるが、これ等は、高効率赤外線放射原料と称されており、広く公用されている、(以下、分子式、組成式で示し、名称省略)、
MnO−Fe−CuO−CoO、MnO−Fe−CoO−CrO ・・・・・有色系
ZrO−Al−TiO、ZrSiO−Al−TiO ・・・・・・・・・・・白色系
本発明では、白色系として、ZrO−Al−TiOを利用し、有色系には、MnO−Fe−CoO−CrOを利用する、
その理由としては、
(ア)、生体内中の水は、生体高分子と会合して、水和クラスターを生成しており、その吸収特性の波長は、6μm〜12μmである、
(イ)、水の吸収特性の吸収は、3μm、6μm、10μm〜12μm、
(ウ)、人体の皮膚は、3μm、6μm、10μm〜12μmの波長に吸収特性がある。
したがって、熱線(波長0.76μm〜2.5μm)の利用を必要とする場合には、有色系を、水関係に利用の場合は、白色系、有色系、又は、その混合系を使用する。
電気石は、花崗岩の隨伴鉱物として、産出される以外に、片麻岩等の接触変成岩等からも産出される、複雑な化学組成を持つアルミノ珪酸塩でもあり、硼素を含むシクロ珪酸塩鉱物の一群でもある、
一般式は、NaR16Si27(OH・F)――――――――――(A)
但し、R:Fe2−、Mg2−、又は、(Al+Li)のどれかである、
WXAl(Al・Si・O(OH・O・F)―――(B)
但し、W:Na、Ca、X:Al、Fe3−、Li、Mg、
要するに、Al・B・SiOの構造体の中に、イオンとして、Na、Li、Al、Fe、等が含まれている鉱物であり、ピエゾ電気(押圧すると電圧発生:圧電気)と、ピロ電気(熱すると電圧発生:焦電気)の性質を持った、永久電極を有する鉱物として知られており、偏光器、圧力センサー、静電気除去、水の界面活性化のよる処理等に利用されているが、本発明では、微弱電流の発生、(−)イオンの発生、赤外線の放射(電気石自体が赤外線放射体である)等に、利用する計画である。
放射線源材料としての放射性鉱物としては、一般にモナザイト(モナズ石)が使用されている、モナザイトは、希土類元素のCe、La、等と共にThO10wt%を含んでいる燐酸塩鉱物であり、我国は、オーストラリア、インド、マレーシアより輸入している、モナザイトは放射性鉱物であるため、「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」の適用を受けるが、放射濃度が370Bq/g以下でThO含有wt%+U、含有wt%×3=1.8wt%以下の場合は、屈出を免除される、従って、一般には370Bq/g以下の放射能濃度のセラミックが市販されている、本発明に用いるモナザイトの混合比率は、ゲルマニウムと他原料物質との総混合量に対して、10〜25wt%とする。
請求項1及び請求項2に係る、ゲルマニウム含有坏土の製法は、ゼーゲル錐熔融理論式によるSK11a(融点880℃)では、MgO:0.311モル、質量12.53、CaO:0.34モル、質量19.04、NaO:0.349モル、質量18.15、B:0.68モル、質量47.33、Al:0.4モル、質量40.80、SiO:2.38モル、質量143.8、Σ4.46モル、質量280.65gに対し、GeO5〜20wt%(28.1g〜56.2g)とする、P型半導体の必須条件であるB10wt%(2.81〜5.6)以上は十分に確保されて(14.68)いる、即ち本GeOは、P型半導体である、請求項2に係る坏土は、請求項1の坏土へモナザイト粉末を10〜25wt%配合したものである、上記混合物をポットミルへ納め、概略同量の水を注水して、24時間、湿式混合、粉砕を行なう、これを水分25%〜30%にまで下げた後、真空土練機へ入れて混合、脱気、押出してゲルマニウム含有坏土を得る。
追って尚、請求項2に係る坏土は、請求項1の坏土に、モナザイト粉末を10〜25wt%配合したものである、上記で得た坏土を成形して芯材を製作するが、後加工(中間体)との関係で、粗に仕上げ、自然乾燥後(強制乾燥では、歪みが生じる)、SK11a(880℃)まで焼成した後、前記坏土重量に対し、50wt%〜60wt%の水(CMC15wt%混合水)を加えて攪拌し、ゾル状とゲル状の中間帯濃度のスラリー(泥漿)を作り、当該スラリーを、前記芯材に吸着又は付着させて、厚さ1mm〜2mmの中間体を成形する、該成形体を自然乾燥後、ゲルマニウム製釉薬を施して、乾燥後、SK12a(855℃)で焼成し、所望のゲルマニウムセラミック体を得る。
請求項5に係る発明の、ゲルマニウム釉薬の製造方法は、低火度釉薬粉末(例えば、ラク釉薬粉末)55〜80wt%、GeO粉末は5〜20wt%、モナザイト粉末、15〜25wt%を粗混合後ミルに入れ、これと同量のCMC水(濃度20%)を注水して、24時間、混合、粉砕後、水簸(すいひ)して粒経10μmのゲルマニウム釉薬を得る。
請求項3に係る本発明に用いる赤外線放射材料は、白色系、ZrO−Al−TiO、有色系、MnO−Fe−CuO−CoOを採用する、白色系の混合比率は、ZrO:50wt%、Al:30wt%、TiO:20wt%とし、有色系の混合比率は、MnO:50エt%、Fe:25wt%、CuO:15wt%、CrO:10wt%とする、各れも、各原料粉末を粗混合、ポットミルで5時間、乾式混合、粉砕を行なった後、1100℃〜1150℃で焼成し、これをクラッシャーで粗粉砕した後、更に24時間ポットミルで乾式混合、粉砕して、所望の(粒経5〜10μm)の赤外線放射材料粉末を得る、当該、放射線材料粉末40wt%と請求項1に係る、ゲルマニウム含有セラミック坏土60wt%を粗混合して、ポットミルで24時間湿式混合粉砕を行い、残畄水分を25〜30%にした後、真空土練機で混合、脱気、押出して、赤外線放射坏土を得る。
請求項4に係る発明では、赤外線放射能力を有する、赤外線放射材で芯材を製作し、中間体は、請求項1の坏土で製作し、施釉焼成は、「0022」記載の工程を経由して行なわれる、ゲルマニウムは、赤外線を吸収せずに透過するので、セラミック体、内部に吸収されることなく、効果的に外界へ放射することができる。
請求項4に係る発明では、電気石の効能は、「0019」に記載の通り、ピエゾ電気、ピロ電気を持った永久電極を有する、言わば超微小な電池と同じであり、且つ電気石自体が赤外線放射材でもある、この電気石を利用して芯材及び中間体を製作するには、電気石の熱に対する特徴を把握する必要がある、電気石150〜750℃で結晶水放出、950〜970℃で硼素を放失、1000〜1100℃で熔融して、熔化素地中に熔けて消失することにより判断して、電気石坏土原料を下記のとおり配合する、ゲルマニウム酸化物:5〜20wt%、陶磁器坏土粉末:30wt%、モナザイト粉末:10〜25wt%、電気石粉末:30〜40wt%、これを素混合後、ポットミルに入れ、これと概略同量の水を注水して24時間湿式混合粉砕した後、残畄水分を25〜30%に下げ、真空土練機で混合、脱気、押出して電気石含有セラミック坏土を得る。
成形及び焼成は、下記のとおりに行い複合一体化する、上記坏土を成形して、芯材を製作し、中間体は請求項1の坏土で製作するが、製作方法は、「0022」記載のとおりであり、自然乾燥後、ゲルマニウムの電子放出を助長させる、電気石を含んだゲルマニウムセラミック体を得る。
請求項2、請求項4、請求項5、の坏土へのモナザイト添加量は、坏土に対し、モナザイトを10〜25wt%添加して、混合、粉砕して、粒経を5μm〜10μmにするものである、これを行なうには、該当する坏土に対してモナザイトを10〜25wt%の範囲内で任意の混合率を決めて、該坏土粉末とモナザイト粉末を粗混合後、ミルへ入れ、同量の水を加えて、24時間,混合、粉砕し、水分25〜30%まで水切りをした後真空土練機で混練、脱気、押出して、所望の5〜10wt%μmの粒経の坏土を得る。
半導体であるゲルマニウムの導電性を利用した、効能は、
(ア)、電子や電荷放出、・・・・(−)イオンの発生
(イ)、電子や、電荷が移動すれば必ず微弱電流が発生する、この微弱電流を利用した、生体微弱電流の調整、
(ウ)、同上の効果による、生体機能の改善、
(エ)、(−)イオン発生による、水質改善や、大気の改善、
等が主な機能であり、それを利用した商品が市場に出回っている、これ等を分析し検討すると、GeO、GeOの含有率は、5wt%以下である、5wt%以下では、導電性はほとんどなく、また焼成過多で原子、分子が破壊され導電不足、ゲルマニウムは、真性半導体であるが、これを不純物半導体にする措置がなされていない等々でゲルマニウムセラミックに関する限り、外観は美形であるが、効果的には疑問のある物が多々あった。
真性半導体を不純物半導体にするために添加されている元素は下記のとおりである、B、荷電子数3、単体1モルで融点600℃、SK11a、組成式0.68モルで融点880℃、P、荷電子数5、43〜50℃で放失、Ga、荷電子数3、融点29.8℃、Al、荷電子数3、660℃(融点)、As、価電子数5、融点817℃、In、価電子数3、融点157℃、Sb、価電子数5、融点630℃、これ等を検討すると、セラミックとして利用できるのはBだけである、よって本発明にはBを含むSK11aを採用した、これによって、本発明に用いる、GeOは不純物半導体のP型となる。
種々調査の結果、ゲルマニウムの不純物半導体であるP型半導体の導電試験の結果は、P型半導体含有量、5wt%では、導電力不良、10wt%では、導電力やや可能、15wt%では、導電力可能、20wt%では、導電力良好、25wt%では、導電力優良との知見を得た。
本発明による、請求項1記載のゲルマニウム含有セラミック坏土のP型半導体含有率は、10〜20wt%であり、同請求項5記載のゲルマニウム釉薬のP型半導体含有率も、10〜20wt%である、よって、充分に半導体としての機能を果たし得る、坏土及び釉薬である。
本発明による特徴は、請求項1記載のゲルマニウムの特性と他原材料の特性を応用して、新製品を開発したのもであり、例えば、
(ア)、ゲルマニウムの赤外線透過能力を利用して、赤外線放射材を芯材に透設し、中間体にゲルマニウム含有坏土を透設、釉薬にはゲルマニウム釉薬を施釉する等、
(イ)、ゲルマニウムの半導体性を利用して、電気石を芯材だけに透設し、中間体にゲルマニウム含有坏土透設後、ゲルマニウム釉薬によって施釉する等、
(ウ)、更に、請求項2、請求項4、請求項5記載の各坏土及び釉薬に対してモナザイトを10〜25wt%配合して、坏土及び釉薬構成物質を振動、励起、励発さして、本来の機能以上に機能を高め、併せて微弱な各放射線を外部に放出して、(−)イオン、赤外線、微弱電流等を放射せしめる機能を増幅させる
以上のとおり、ゲルマニウム自体のもつ機能を、放射性鉱物(モナザイト)によってたかめ、更にその特性を利用して、赤外線を放射せしめ、また、半導体性を利用して、電気石による微弱電流の放電と、永久電極のもつエネルギーの不滅性による効能の持続等々、複合的な機能を増幅したゲルマニウムセラミック体は、本日現在、何処にも見当たらない。
本発明で用いるゲルマニウムは、亜鉛や銅鉱石の精錬工程中で副産物として、GeClが得られ、これを分解加水してGeOとしたものであり、更に高温の水素ガスによって還元して単体のGeを得るが、一般には、GeOで市販されている、GeOの物理的性質は酸価数(+)2のGeOと(+)4のGeOがあるが、大部分は(+)4のGeOである、他の物理的性質としては、(ア)、電子や(−)電荷の放出、(イ)、微弱電流の放出、(ウ)、赤外線透過、(エ)、半導体性、(オ)、大気中の安定物質等である、本発明では、GeOの物理的性質を利用して、赤外線を透過、放射させ、また電気石自体が赤外線放射原料であり、且つピロやピエゾ電気を発生させる、これ等を構成体外へ、赤外線と共に放射、放電させ更にGeOとの混合物質を、励起、励発させるために、放射性鉱物である、モナザイトを配合したものであるが、以下に最良と思われる、実施形態を説明する。
請求項1乃至請求項5に係るセラミック坏土及び釉薬の製造に使用する陶磁器坏土には、「ゼーゲル錐熔融理論式SK11a(融点880℃)」を採用する、SK11aの抗生物質及びモル比は、NgO:0.311モル、12.53g、CaO:0.34モル、19.04g、NaO:0.349モル、18.15g、B:0.68モル、質量47.33g、Al:0.4モル、質量40.80g、SiO:2.38モル、質量142.8g、Σ4.46モル、質量280.65gである、
真性半導体を不純物半導体に変換するための条件であるBの添加は、上記構成物質中にBの形で含まれている、
請求項1〜請求項5は、SK11aの総構成物質量に対しGeOを10〜20wt%の範囲内於いて、任意に配合したものでよく(好ましくは、15〜20wt%)、
これ等を配合した、請求項1〜2、請求項4〜5の各混合物をミルに入れ、これと同量の水を注水して、24時間湿式混合を行なった後、水分25〜30%になるまでプレスで押圧してケーキにし、これを真空土練機で、混合、脱気、押出を行なって粒経5〜10μmの、セラミック坏土を得る。
請求項1〜請求項2、に係るゲルマニウムセラミック体の芯材製作は、請求項1、〜請求項2、で得た、ゲルマニウム含有セラミック坏土で製作し、請求項3、の場合は、「0024」記載方法で得た赤外線放射坏土で製作、請求項4の場合は、請求項4で得た電気石含有セラミック坏土で製作するが、各芯材共、造粒機か手作りで行い表面仕上げは粗にする、これは後工程で作る、中間体との、密着性を良好にするためである、(注1、注2、参照)
中間体の製作は、請求項1〜2(ゲルマニウムセラミック体)、請求項3(赤外線放射ゲルマニウムセラミック体)、請求項4(電気石含有ゲルマニウムセラミック体)の総てについて、ゲルマニウム含有セラミック坏土で「0022」記載で得たスラリー(泥奨)を密着させて、厚さ1mm〜2mmの中間体を成形する、各心材に密着した成形した中間体を自然乾燥後、請求項5で得た、ゲルマニウム釉薬を施釉シ、乾燥後SK12a(融点855℃)で焼成して、各ゲルマニウムセラミック体を得る。
(注1)、芯材成形後は自然乾燥を行い乾燥後SK11a(融点880℃)で焼成熔固する。
(注2)、乾燥は、総て自然乾燥で行い、強制乾燥は行なわない、これはの性質上、歪みや亀裂を生じるためと、芯材と中間体の密着性と接着強度を増すためである。
請求項5に係る、ゲルマニウム釉薬の製造に用いる低火度釉薬坏土粉末はSK12a(融点855℃)の無鉛釉を採用する、透明釉にするのは、透光性、熱放射、吸収性に影響が少ないからである、(電磁波の吸収、少ない)配合率は、GeO:5〜20wt%、モナザイト:10〜25wt%、低火度釉薬坏土:55wt%〜85wt%とする、以上の範囲内で任意に配合し、粗混合後にミルに入れ、これと同量のCMC水(濃度20%)を注水し、24時間、混合、粉砕して、水簸をなし、ふるい上の残渣は全て廃棄して精製した粒経5μmのゲルマニウム釉薬を得る。
放射性鉱物の添加は、請求項1〜2、請求項4〜5に係る、ゲルマニウム含有セラミック坏土及び釉薬に、モナザイトを添加して、各坏土を構成している、原子、分子を励起、励発さして活性化を強め、併せて微量の放射線を、大気中或いは、水中へ放射せしめて(−)イオン等の発生を促進する目的で為すものである。
請求項1〜請求項2及び請求項4〜請求項5に係る坏土粉末に対し、モナザイト粉末を10〜25wt%配合の上、粗混合してミルに入れ、これと同量の水を注水して、24時間、混合、粉砕をなして、水分を25%〜30%になるまで押圧して、ケーキとし、これを真空土練機で、混練、脱気、押出して、、粒経5〜10μmの放射能を有する、ゲルマニウム含有セラミック坏土及び、同電気石含有セラミック坏土を得る。
以下に本発明の実施例及び比較例を挙げて、詳細に説明する。
(実施例1)
「0021」に記載のSK11a構成物質、MgO:12.53g、CaO:19.04g、NaO:18.15g、B:47.33g、Al:40.80g、SiO:量142.8g、280.65gの各粉末に対しMgO粉末を10wt%の28.1g添加これにCMC10%混合水85gを注水して練上げ394gのゲルマニウム10wt%含有坏土を得た、これで芯材として、セラミックボールと数珠玉各100コ宛、計200コを成形、表面仕上げを粗にして3日間、自然乾燥をなし、坏土作成残量を「0022」記載の要領で水分を50%のスラリーを作り、前記成形体(芯材)を当該スラリーに浸透さして、厚さ2mmに中間体を得、これを2日間自然乾燥後、請求項5に係るゲルマニウム釉薬をスプレーで吹付け施釉し1日放置後、880℃で焼成、30分間同温度を保持して除冷し、セラミックボール及び数珠玉のゲルマニウムセラミック体を得た、このセラミック体を東洋計器製ガイガーカウンター及びアメリカ製エアーイオンカウンターで測定した結果、放射能濃度:100Be/g、(−)イオン数3750個/cmであった破壊検査の結果、セラミック体中心部まで完全熔固しており、条痕は0であった。
(実施例2)
GeO含有量を、20wt%(56,2g)に増量した20wt%含有セラミック坏土を、前記(実施例1)と同じ要領で製作し、これを検査、測定した結果は、破壊検査ではセラミック体中心部まで熔固、条痕なし、(−)イオンは5400個/cm、放射能100Bq/gであった。
(実施例3)
前記「0024」記載の白色系赤外線放射原料の焼成品44gに対し、請求項1に係るGeO、20wt%含有坏土66gの計110gを配合し、(実施例1)の要領で白色系赤外線放射用芯材を製作し、中間体には、請求項1に係るGeO、20wt%含有坏上を用い、施釉には請求項5に係る、ゲルマニウム釉薬を用いて、同じく(実施例1)に記載の製作要領で、赤外線放射ゲルマニウムセラミック体を得た、これを検査及び測定した結果は、放射能濃度100Bq/g、(−)イオン2750個/cm、破壊検査では、条痕なし、芯部まで熔固していた。
(実施例4)
前記「0024」記載の有色系赤外線放射原料の焼成品19gに対し、請求項1に係る、GeO、20wt%含有坏土136gを配合して、前記(実施例3)記載の要領で有色系赤外線放射ゲルマニウムセラミック体を得た、これを検査及び測定の結果、放射能濃度70Bq/g、(−)イオン3010個/cm、破壊検査では、条痕なし、芯部まで熔固していた。
(実施例5)
「0026」で得た電気石含有セラミック坏土100gの内より50gで、芯材を、中間体は、請求項1に係るGeO、20wt%含有セラミック坏土を使用し、釉薬には、請求項5に係るゲルマニウム釉薬を用いて(実施例1)記載の要領で作成して、請求項4に係る電気石含有ゲルマニウムセラミック体を得た、これを検査及び測定した結果は、放射能濃度90Bq/g、(−)イオン4150個/cm、破壊検査では、条痕なし、芯部まで熔固していた。
(比較例1)
(ア)、(実施例1)〜(実施例4)までのモナザイトを配合していないものは、各れも放射能濃度は70〜100Bq/gあったが、上記各原材料に、モナザイトを配合したものは220Bq/g〜360Bq/gとバラつきはあるが、全部放射線を放射している、
(イ)、(−)イオンの発生も、(実施例1)〜(実施例5)では2750個/cm〜5400個/cmであったものが、モナザイトとを配合したものは、8650個/cm〜11460個/cmと約2倍以上増加している、
(ウ)、破壊検査では、各れも、条痕なし、セラミック体中心部まで熔固していた。
産業上の利用の可能性
ゲルマニウムは、未解明なことの多い物質の一つであるが、数十年前から電子産業の一環として開発され現在では、半導体素子の主役となっている、一方、数年前から(−)イオンの放出による生体電流の調節をキャッチフレーズにしたネックレスやブレスレットの形で環境産業の一環として利用され始めてきた。
またゲルマニウムは、昔から国内外で万病を治すという伝説もあり、ゲルマニウムを含んだ水は飲むことによって難病が治癒したと言われている。
今後は、水に不熔のゲルマニウムを利用したミネラルウォーターや、電子や(−)イオン放出の半導体としての特性と融和した新物質の開発が予見される。
本発明は、ゲルマニウムと他物質の親和性を図り、その特長を活かしたセラミック体を開発したものであり、今後このセラミック体を活用して産業界の発展に寄与する。
セラミック球体の断面図 実施例の比較データを示す図
符号の説明
1 芯材
2 中間体
3 施釉面

Claims (5)

  1. 陶磁器坏土粉末に対し、ゲルマニウム酸化物粉末を5〜20重量%混合粉砕して、共に10μm以下の粒子経とし、これを焼成複合して成ることを特徴とする、ゲルマニウムセラミック体。
  2. 陶磁器坏土粉末に対し、ゲルマニウム酸化物粉末5〜20重量%と、モナザイト粉末10〜25重量%を混合して、共に、10μm以下の粒子経とし、これを焼成複合化して成ることを特徴とする、ゲルマニウムセラミック体。
  3. 陶磁器坏土粉末に対し、ゲルマニウム酸化物粉末5〜20重量%と赤外線放射材粉末40重量%を混合して、共に10μm以下の粒子経とし、これを焼成複合化して成ることを特徴とする、赤外線放射ゲルマニウム体。
  4. 陶磁器坏土粉末に対し、ゲルマニウム酸化物粉末を5〜20重量%と、モナザイト粉末10〜25重量%と、電気石粉末30〜40重量%を混合して、共に10μm以下の粒子経とし、これを焼成複合化して成ることを特徴とする、電気石含有ゲルマニウムセラミック体。
  5. 低火度釉薬坏土粉末に対し、ゲルマニウム酸化物粉末を5〜20重量%、モナザイト粉末10〜25重量%を混合して、共に10μm以下の粒子経とし、これを前記成形体に施釉して、焼成複合化して成ることを特徴とする、ゲルマニウムセラミック体。
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