JP2008023702A - 状態確認装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 一対の連通ポート8,9と、これら一対の連通ポート8,9を接続する接続通路10と、接続通路10にオリフィス13を介して連通する検出通路12と、上記オリフィス13前後の圧力差を検出する差圧検出手段Sとを備えた圧力検出ブロックAを複数設けるとともに、上記連通ポート8,9を接続してこれら複数の圧力検出ブロックAを連結し、各圧力検出ブロックAの接続通路10が連通して供給通路を構成する。
【選択図】 図1
Description
加工機械において工作物であるワークWを着座するテーブル1には、検出孔2が通常4ヶ所に形成されている。上記検出孔2には、検出圧通路3aをそれぞれ接続するとともに、これら検出圧通路3aをオリフィス4を介して分岐通路3に接続している。そして、各分岐通路3は、供給通路5で合流して圧力源6に接続している。
また、各分岐通路3であって、オリフィス4よりも圧力源側には、それぞれレギュレータRを設けるとともに、オリフィス4よりも検出孔2側、すなわち検出圧通路3aには、センサを有する圧力検出手段7を設け、検出圧通路3aの圧力を検出している。
そして、この圧力の変化を圧力検出手段7が検出しているので、この圧力検出手段7によって、ワークWと各検出孔2との間の隙間量を検出することができる。
また、上記のように配管が複雑になると、検出孔2を新たに増加する場合に、圧力源6に通路やレギュレータR等を増設する増設作業も面倒になってしまうという問題があった。
また、圧力検出手段を構成するセンサが故障等して、当該センサを交換する必要が生じた場合には、上記の複雑な配管を取り外してセンサを交換しなければならないため、メンテナンス作業が面倒になるという問題があった。
第6の発明は、一対の連通ポートを上記ベースブロックの対向する面に開口させるとともに、上記センサ組み込みブロックは、ベースブロックにおける連通ポートを開口していない面に着脱可能にした点に特徴を有する。
また、通路を構成した圧力検出ブロックを連結するだけでよいので、増設作業を容易に行うことができる。
第3,5の発明によれば、センサ組み込みブロックとベースブロックとの固定面に開口を設け、この開口にオリフィス構成部材を組み込んだので、オリフィス構成部材を簡単に交換することができる。したがって、径の異なるオリフィス構成部材を組み込むだけで簡単にオリフィス径を変更することができる。このようにオリフィス径を簡単に変更することができるので、同一の装置内でオリフィス径を大きくして広い範囲で隙間量を特定したり、あるいはオリフィス径を小さくして検出範囲内での検出精度を高めたりするなど、装置ごとに最適な特性をもたせることができる。
図1に示すように、この第1実施形態における状態確認装置は、複数の圧力検出ブロックAを一列に連結してなるが、この圧力検出ブロックAは、ベースブロックA1とセンサ組み込みブロックA2とから構成している。
上記ベースブロックA1は、図2に示すように、一対の連通ポート8,9を対向する側面に開口するとともに、接続通路10によって、この一対の連通ポート8,9を連通させている。なお、上記連通ポート8,9を開口する側面には連結壁aを設けるとともに、この連結壁aの表面に溝bを形成している。
上記の構成からなるベースブロックA1は次のようにして連結する。すなわち、一のベースブロックA1における連通ポート8と、その隣に位置する他のベースブロックA1における連通ポート9とが、対向するように連結壁aを重ね合わせる。この状態から、図1に示すように、一対のジョイナーJを、連結壁aを挟み込むようにして位置させるとともに、両溝bが対向して形成する孔にネジを挿入して固定する。このようにベースブロックA1を連結すると、各ベースブロックA1の接続通路10が、連通ポート8,9を介して直線上に位置して連通し、これら複数の接続通路10が相俟って、この発明の供給通路を構成する。
一方、図3,4に示すように、センサ組み込みブロックA2には、ケーシング16内に差圧検出手段Sを収納するが、この差圧検出手段Sは、基板部17と、この基板部17に着脱可能なセンサ部18とを備えている。なお、基板部17には基板フランジ部17aを設けるとともに、この基板フランジ部17aには、複数の基板固定ネジ貫通孔17bを形成している。また、センサ部18には、圧力を検出する信号検知片19,20が突出して設けられている。
上記のセンサ組み込みブロックA2に差圧検出手段Sを組み込む場合には、センサ収納室22の開口、すなわちケーシング16の開口から基板部17を挿入する。基板部17を基板収納室21内に収納すると、基板部17の基板フランジ部17aが段部23に当接する。この状態で基板部17にセンサ部18を取り付ければ、センサ部18がちょうどセンサ収納室22内に位置することになる。
また、このカバープレート24を収納室22の開口に位置させると、ガイド筒部24bの先端が段部23に着座した基板部17における基板フランジ部17aに当接するようにしている。
上記のようにしてセンサ組み込みブロックA2を構成したら、カバープレート24に形成した貫通孔26,27と、ベースブロックA1に形成した信号通路14,15の開口とを一致させる。そして、ベースブロックA1およびセンサ組み込みブロックA2に設けた図示しないネジ孔に、ベースブロックA1側からネジ29を挿通して両者を固定すれば、圧力検出ブロックAを形成することができる。
図2に示すように、テーブル35上において各検出孔36を塞ぐようにしてワークWを着座させる。このワークWの着座状況、言い換えればワークWとテーブル35との間の隙間量の検出は、次のようにして行う。
まず、圧力源Pから検出用エアを供給するとともに、この検出用エアをレギュレータRで圧力調整した後、供給通路(各圧力検出ブロックAの接続通路10)に供給する。ただし、供給通路は、その一端に圧力源Pを接続するとともに、他端には栓をして供給通路から供給圧が漏れないようにしている。
このように、接続通路10と検出通路12との圧力差を検出すれば、ワークWとテーブル35との間の隙間量を検出することができる。
差圧検出手段Sは、検出通路12側の圧力と接続通路10(供給通路)側の圧力差を検出するとともに、当該検出値をコネクタ34に接続した図示しない演算装置や制御装置に送信する。また、基板部17が、差圧検出手段Sが検出した圧力差に基づいて、ワークWとテーブル35(各検出孔36)との間の隙間量を演算して、この隙間量を表示部30に表示するようにしている。
また、ワークWとテーブル35との間の隙間量が目視できるほど大きい場合には、一般的に表示部30にNG表示等をすれば足りるので、高い検出精度が要求されない。そのため、高い検出精度が求められる実際の使用域は、ワークWとテーブル35との隙間量が極めて小さい範囲ということができる。したがって、状態確認装置の実際の使用域では、供給通路側と各検出通路12側との圧力差が小さいので、供給圧の差が両通路の圧力差に及ぼす影響が小さい。
つまり、ベースブロックA1には通路を構成しているだけなので、故障等が生じることがほとんどなく、そのためベースブロックA1を交換することはほとんどない。一方、差圧検出手段Sは、精密機器であるセンサを有するため故障等が生じる可能性が高く、交換する可能性が高い。このような交換頻度の高い差圧検出手段Sを、センサ組み込みブロックA2に収納するとともに、センサ組み込みブロックA2を、交換することがほとんどないベースブロックA1に対して着脱可能にしたので、メンテナンス時の作業効率が非常に高くなる。言い換えれば、差圧検出手段Sのメンテナンス時に、配管作業や組み付け作業をする必要がなく、作業効率が非常に高い。
また、各圧力検出ブロックAは、ジョイナーJで連結しているため、既に使用している圧力検出ブロックAをそのままの状態にしながら、増設作業を行うことができる。したがって、増設作業を極めて簡単に行うことができ、増設時の作業効率が非常に高い。
なお、この第1実施形態においては、圧力検出ブロックAを3つ用いて説明したが、圧力検出ブロックAはいくつ連結してもよいこと当然である。
なお、この第2実施形態における状態確認装置は、オリフィス13(オリフィス構成部材X)をセンサ組み込みブロックA2側に設けた点、および分岐通路38,39を設けた点のみ上記第1実施形態と異なり、その他の構成は上記第1実施形態と同じである。
したがって、上記第1実施形態と同じ構成要素については、上記と同様の符号を付して説明するとともに、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ベースブロックA1には接続通路10に連通する信号通路14を設けるとともに、この信号通路14および接続通路10に連通する分岐通路38を設けている。そして、上記信号通路14および分岐通路38を、連通ポート8,9の開口面とは異なるセンサ組み込みブロックA2の固定面側に開口している。なお、上記信号通路14および分岐通路38が開口する面には、上記第1実施形態と同様、検出通路12に連通する信号通路15が開口している。
そして、上記貫通孔26,27の他方の側を、ベースブロックA1に形成した信号通路14および分岐通路38の開口と一致させた状態で、ベースブロックA1とセンサ組み込みブロックA2とを固定している。
ただし、この第2実施形態においては、カバープレート24すなわちセンサ組み込みブロックA2であって、当該センサ組み込みブロックA2とベースブロックA1との固定面に開口を設け、この開口にオリフィス構成部材Xを組み込んでいる。より詳細には、一方の貫通孔27の開口部分にオリフィス構成部材Xを組み込むとともに、このオリフィス構成部材Xを分岐通路38と貫通孔27との対向部分に位置させている。そして、分岐通路38と貫通孔27とが、オリフィス構成部材Xに形成したオリフィス13を介して連通するようにしている。
また、上記貫通孔27には、分岐通路39を接続するとともに、この分岐通路39をベースブロックA1との固定面側に開口させている。
したがって、一方の信号検知片19は、オリフィス13の一方の側(接続通路10側)の圧力を検出し、他方の信号検知片20は、オリフィス13の他方の側(検出通路12側)の圧力を検出することとなる。そのため、差圧検出手段Sの検出結果は、上記第1実施形態と同様である。
そのため、着座確認装置においては、ワークWを載置していない状態で、オリフィス13に対してブロー用の高圧エアを供給することにより、オリフィス13の詰まりを取り除くことがある。ところが、オリフィス13前後の圧力差を検出する上記の構成においては、ブロー用のエアをあまり高圧に設定することができない。
なぜなら、センサ部18は検出通路12側の圧力と、接続通路10側の圧力との差を検出しているが、検出通路12側の圧力が大気に開放された状態(ワークWを載置していない状態)で高圧のエアを供給すると、両通路10,12の圧力差が大きくなりすぎて、センサ部18が故障する恐れがあるからである。したがって、上記の構成からなる着座確認装置においては、オリフィス13に高圧のブロー用エアを供給できず、オリフィス13を取り外さなければならない事態が頻繁に発生する可能性がある。
そして、上記のように、オリフィス構成部材Xを容易に交換することができるので、装置個々にオリフィス13の径を簡単に変更することができる。
例えば、ワークWとテーブル35の隙間量と、オリフィス13の径との関係は図6に示すとおりである。すなわち、同一の装置において、オリフィス13の径をR1とした場合とR2とした場合とでは、差圧検出手段Sが検出する圧力差は次のようになる。
つまり、オリフィス径をR1<R2とすると、隙間量が0〜x1の範囲では、同じ隙間量であったとしても、オリフィス径をR1とした方が、オリフィス径をR2とするよりも圧力差が大きくなる。これは、隙間量が0〜x1の範囲においては、オリフィス径を小さくした方が、より検出精度を高めることができるということを意味する。
このように、同一の装置内でオリフィス13の径を大きくすると、広い範囲で隙間量を特定することができ、オリフィス13の径を小さくすると、狭い範囲でしか隙間量を特定することができないものの、その検出範囲内での検出精度を高めることができる。
こうしたオリフィス13の特性を利用すれば、設置状況や使用環境、さらには用いるセンサ(差圧検出手段S)の特性に応じて、最適な検出結果を導き出すことができる。
なお、上記第2実施形態においては、センサ組み込みブロックA2にオリフィス構成部材Xを組み込んだが、センサ組み込みブロックA2とベースブロックA1との固定面に開口するようにしてオリフィス構成部材Xを設ければ、ベースブロックA1に上記オリフィス構成部材Xを組み込んでも構わない。
このように、両ブロックA1,A2の固定面に露出するようにしてオリフィス構成部材Xを組み込めば、ベースブロックA1の連結状態を維持したまま、センサ組み込みブロックA2を取り外すだけで、オリフィス13を清掃したり、あるいはオリフィス構成部材Xを交換したりすることができる。
なお、上記各実施形態における状態確認装置は、貫通孔の貫通状況や穴径等の確認等、被検出体の位置や状態等を確認する装置に広く用いることができる。そして、上記のような状態確認は、真空でも同様に行うことができ、しかも、真空の場合には、吸着状況の確認に使用することもできる。
10 接続通路
12 検出通路
13 オリフィス
A 圧力検出ブロック
A1 ベースブロック
A2 センサ組み込みブロック
S 差圧検出手段
X オリフィス構成部材
Claims (6)
- 一対の連通ポートと、これら一対の連通ポートを接続する接続通路と、接続通路にオリフィスを介して連通する検出通路と、上記オリフィス前後の圧力差を検出する差圧検出手段とを備えた圧力検出ブロックを複数設けるとともに、上記連通ポートを接続してこれら複数の圧力検出ブロックを連結し、各圧力検出ブロックの接続通路が連通して供給通路を構成する状態確認装置。
- 圧力検出ブロックは、ベースブロックとこのベースブロックに着脱可能にしたセンサ組み込みブロックとからなり、上記ベースブロックには、一対の連通ポートと、これら一対の連通ポートを接続する接続通路と、接続通路にオリフィスを介して連通する検出通路とを備える一方、上記センサ組み込みブロックには、差圧検出手段を組み込む構成にした請求項1記載の状態確認装置。
- 上記ベースブロックであって、当該ベースブロックとセンサ組み込みブロックとの固定面に開口を設けるとともに、この開口にオリフィス構成部材を組み込んでなり、しかもこのオリフィス構成部材に上記オリフィスを形成した上記請求項2記載の状態確認装置。
- 圧力検出ブロックは、ベースブロックとこのベースブロックに着脱可能にしたセンサ組み込みブロックとからなり、上記ベースブロックには、一対の連通ポートと、これら一対の連通ポートを接続する接続通路と、この接続通路とは非連通状態を維持する検出通路とを備える一方、上記センサ組み込みブロックには、上記接続通路および検出通路を連通するオリフィスを設けるとともに、このオリフィス前後の圧力差を検出する差圧検出手段を組み込む構成にした請求項1記載の状態確認装置。
- 上記センサ組み込みブロックであって、当該センサ組み込みブロックとベースブロックとの固定面に開口を設けるとともに、この開口にオリフィス構成部材を組み込んでなり、しかもこのオリフィス構成部材に上記オリフィスを形成した上記請求項4記載の状態確認装置。
- 一対の連通ポートは、上記ベースブロックの対向する面に開口させるとともに、上記センサ組み込みブロックは、ベースブロックにおける連通ポートを開口していない面に着脱可能にした請求項2〜5のいずれか1に記載の状態確認装置。
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