JP2008022506A - 動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラム - Google Patents

動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラム Download PDF

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【課題】複雑な動画作品編集を容易におこなえる動画作品編集システム等を提供する。
【解決手段】本動画作品編集システムは複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集システムであって、各前記編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成手段と、前記編集素材識別子を動画編集素材カードV01、V02に印刷する印刷手段と、平面上に配列した前記動画編集素材カードの各前記編集素材識別子を認識し、且つ各前記動画編集素材カードの配列を認識する動画作品編集内容認識手段と、前記動画編集内容認識手段によって認識された前記編集素材識別子及び前記配列に基づいて動画作品を作成する編集手段と、を備えることを特徴とする。本動画作品編集システムによれば、編集者にとって編集作業がおこないやすく、編集した結果がそのまま認識されるため容易に所望の動画編集をおこなうことができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、複数の動画、音声ファイル及び演出等を編集して動画作品を作成する動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラムに関する。
近年、ビデオカメラで撮影した動画をパーソナルコンピュータ等に取り込んで動画ファイルとし、その動画ファイルの編集を自分でおこなうことが増えてきている。このような複数の動画、音声ファイルを編集して動画作品を作成する動画作品編集プログラムとして、以下のような例えば図13に例示する動画作品編集プログラムが知られている。このような動画作品編集プログラムは、編集元ファイルが格納されたフォルダを表示するエリア131、エリア131に表示されたフォルダに格納された動画の表示領域である動画表示領域132、動画表示領域132で選択されたファイルの再生画面133、動画表示領域132に表示されたファイルを元に新たな動画を作成するエリア134、及び音声等の編集元ファイルが表示されるエリア135を備える。
具体的には編集者は、エリア131から編集元となる動画ファイルが格納されているフォルダを選択する。選択されたフォルダのファイルが動画表示領域132に表示されるので、編集者は表示されたファイルから編集に使用したい3、2、5番目のファイル134a、134b、134cを選択後、エリア134にドラッグアンドドロップ等の手段を用いて登録する。また、他のフォルダからファイルを追加する場合には、エリア131にて所望のフォルダを選択し、動画表示領域132に表示されたファイルの中から新たに動画作品に追加したいファイルを選択後、エリア134の追加したい場所に登録する。図13ではファイル134a、ファイル134b、ファイル134cの順に動画ファイルが再生されることになる。これらの作業を繰り返すことにより、編集者は複数のファイルから所望のファイルの追加等をして新たな1本の動画に編集しなおすことができる。
また、音声ファイルも同様の方法で編集することができる。任意の音声ファイルを取り込むと、動画表示領域132に音声ファイルが表示される。編集者は所望の音声ファイルをドラッグし、エリア135にドロップする。この作業により新たな動画に音声を追加することができる。更に、これらの動画ファイル及び音声ファイルはエリア134上で更に編集可能であり、トリミングやフェードイン、フェードアウトなどの切り替えの演出を追加することも可能である。
しかし、一般的な動画作品編集プログラムは全てコンピュータ上でおこなわれるものであるため、コンピュータの操作に不慣れな編集者が操作するには困難が伴い、思うような編集が困難であった。
一方、特許文献1には、カット内容と関連する情報をカードに印刷し、それらカードを編集順に編集装置に読み込ませることによって動画を編集する動画像編集装置が記載されている。
特開平6−295566号公報
このような特許文献1の動画像編集装置は、編集元カットがカードに出力されるため、コンピュータの操作に不慣れな編集者であっても編集がおこないやすいが、編集順にカードが読み取られるため、編集者にとって編集結果の全体像が掴みにくい。また、多数のカットを編集する場合には読み取らせるための作業が過大となる。更に、音声ファイルの追加やフェードイン、フェードアウト等の演出の編集については考慮されておらず、編集者の編集作業が制限されている。
本発明はこのような課題に鑑みて為されたものであり、コンピュータの操作に不慣れな編集者であっても容易に動画編集が可能であり、かつ演出を付与するなどの多彩な動画編集が可能である動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す通りである。
1.複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集システムであって、
各前記編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成手段と、前記編集素材識別子を動画編集素材カードに印刷する印刷手段と、平面上に配列した前記動画編集素材カードの各前記編集素材識別子を認識し、且つ各前記動画編集素材カードの配列を認識する動画作品編集内容認識手段と、前記動画編集内容認識手段によって認識された前記編集素材識別子及び前記配列に基づいて前記動画作品を作成する編集手段と、を備えることを特徴とする動画作品編集システム。
2.前記編集素材は動画ファイルであり、前記印刷手段は前記動画編集素材カードに前記動画ファイルのフレーム画像の中から少なくとも1以上のフレーム画像を印刷し、前記編集手段は前記動画編集素材カードの配列の順に、該動画ファイルを結合して動画作品を作成する上記1.記載の動画作品編集システム。
3.前記編集素材は音声ファイルを更に備え、前記動画作品編集内容認識手段は、該音声ファイルの前記編集素材識別子が印刷された音声編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、前記編集手段は該音声編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルの音声に、該音声編集素材カードに対応する音声ファイルの音声を合成して動画作品を作成する上記2.記載の動画作品編集システム。
4.前記編集素材は動画の演出方法を記録した動画演出情報ファイルを更に備え、前記動画作品編集内容認識手段は、該動画演出情報ファイルの前記編集素材識別子が印刷された動画演出編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、前記編集手段は該動画演出編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該動画演出編集素材カードに対応する該動画演出情報に基づいた動画演出を付与して動画作品を作成する上記2.又は上記3.記載の動画作品編集システム。
5.前記編集素材は動画の音響演出方法を記録した音響演出情報ファイルを更に備え、 前記動画作品編集内容認識手段は、該音響演出情報ファイルの前記編集素材識別子が印刷された音響演出編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、前記編集手段は該音響演出編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該音響演出編集素材カードに対応する該音響演出情報に基づいた音響演出を付与して動画作品を作成する上記2.乃至上記4.のいずれかに記載の動画作品編集システム。
6.前記編集素材は静止画ファイルを更に備え、前記動画作品編集内容認識手段は、該静止画ファイルの前記編集素材識別子が印刷された静止画編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、前記編集手段は該静止画編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該静止画編集素材カードに対応する該静止画ファイルを結合又は合成して動画作品を作成する上記2.乃至上記5.のいずれかに記載の動画作品編集システム。
7.前記編集手段は、前記配列された前記動画編集素材カードの前記編集素材識別子を一方向に順次認識し、その順に上記動画ファイルを結合して動画作品を作成する上記2.乃至上記6.のいずれかに記載の動画作品編集システム。
8.複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集方法であって、前記複数の編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成工程と、前記編集素材識別子を編集素材カードに印刷する印刷工程と、前記編集素材カードによって2次元的に指定される動画作品の編集内容を認識する動画作品編集内容認識工程と、前記動画編集内容認識手段によって認識された認識結果に基づいて動画作品を編集する編集工程と、を備えることを特徴とする動画作品編集方法。
9.複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集プログラムであって、コンピュータに、各前記編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成手段、動画編集素材カードに前記編集素材識別子を印刷する印刷手段、平面上に配列した前記動画編集素材カードの各前記編集素材識別子を認識し、且つ各前記動画編集素材カードの配列を認識する動画作品編集内容認識手段、並びに前記動画編集内容認識手段によって認識された前記編集素材識別子及び前記配列に基づいて動画作品を編集する編集手段、として機能させることを特徴とする動画作品編集プログラム。
本発明の動画作品編集システムによれば、編集素材を識別する編集素材識別子を動画編集素材カードに印刷し、その動画編集素材カードを編集者が机や床面などに並べて一定の条件によって配列することによって所望の動画となるように編集作業をおこなうことで、その配列に基づいた新たな動画を作成することができるため、コンピュータの操作に不慣れな編集者でも容易に動画編集をおこなうことができる。また、机や床などにカードに配列するという直感的で視覚的に動画編集内容を認識できるため、編集者にとって編集作業がおこないやすく、編集した結果がそのまま認識されるため容易に所望の動画編集をおこなうことができる。
また、前記編集素材が動画ファイルであり、前記印刷手段は動画編集素材カードに、前記動画ファイルのフレーム画像の中から少なくとも1以上のフレーム画像を印刷する場合は、動画編集素材カードに少なくとも1以上のフレーム画像が印刷されるため、編集者は容易にカードが示している動画ファイルが複数のファイルのうちのいずれであるかを容易に認識することができる。
更に、前記編集素材が音声ファイルであり、その編集素材識別子が印刷された音声編集素材カードを備える場合は、動画ファイルに挿入する音楽やナレーション等の音声ファイルも編集素材として合成し、動画ファイルと同様に編集作業をおこなうことができるため、容易に動画作品への音声の追加が可能となる。
また、前記編集素材がフェードインやフェードアウト、色調補正、再生速度変化やクロスフェード等の動画演出を指示することができる動画演出情報ファイルであり、その編集素材識別子が印刷された動画演出編集素材カードを備える場合は、誰でも容易に動画ファイルに動画演出を付与する編集をおこなうことが可能となる。
また、前記編集素材が音声の反響や遅延などの音響演出を指示することができる音響演出情報ファイルであり、その編集素材識別子が印刷された音響演出編集素材カードを備える場合は、誰でも容易に動画ファイルに音響演出を付与する編集をおこなうことが可能となる。
更に、前記編集素材が静止画ファイルであり、その編集素材識別子が印刷された静止画演出編集素材カードを備える場合は、動画にタイトル等を表す静止画を重ね合わせる編集をおこなうことが容易に可能となる。
また、動画編集素材カードの前記編集素材識別子を一方向に順次認識する場合は、動画編集素材カードを直線上に並べることによって、その順番に動画ファイルを接合することができ、コンピュータに不慣れな編集者でも容易に動画編集をおこなうことができる。更に、該直線と直交する方向に音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、及び静止画演出編集素材カードを隣接させて2次元的に編集することによって、音声の合成などの編集をすることができるため、コンピュータに不慣れな編集者でも容易に動画編集をおこなうことができる。
本発明の動画作品編集方法によれば、編集素材となるファイルを識別する編集素材識別子を印刷し、印刷された編集素材カードを編集者が机や床などに並べて所望の動画となるように編集作業をおこない、前記編集作業によって編集されたカード群の編集内容を動画編集内容認識手段が認識し、認識した結果に基づいて新たな動画を作成することができるため、コンピュータに不慣れな編集者でも容易に動画編集をおこなうことができる。
本発明の動画作品編集プログラムによれば、編集素材となるファイルを識別する編集素材識別子を印刷し、印刷された編集素材カードを編集者が机や床などに並べて所望の動画となるように編集作業をおこない、前記編集作業によって編集されたカード群の編集内容を動画編集内容認識手段が認識し、認識した結果に基づいて新たな動画を作成することができるため、コンピュータに不慣れな編集者でも容易に動画編集をおこなうことができる。
以下、例えば、図1〜図13を用いて本発明の動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラムを詳細に説明する。
本発明の動画作品編集方法は、編集素材識別子生成工程と、印刷工程と、動画作品編集内容認識工程と、編集工程とを備える。また、動画作品編集システム及び動画作品編集プログラムは、動画作品編集方法の各工程をおこなうための編集素材識別子生成手段と、印刷手段と、動画作品編集内容認識手段と、編集手段とを備える。
上記「編集素材」は、動画作品を作成するために用いられる素材であり、例えば、動画ファイル、音声ファイル、動画の演出情報、静止画ファイルなどを挙げることができる。また、各編集素材は、通常複数からなる。
上記「動画ファイル」は、編集対象となる動画をコンピュータ上のファイルに変換したものである。このファイルの形式は特に問わず、任意の形式を選択することができる。また、ファイルの形式は1種類のみでもよいし、複数種類でも良い。更に、動画は、動画となる複数の画像のみからなっていてもよいし、対応する音声を含んでいても良い。
また、一つの動画ファイルの録画時間の範囲は特に限定されないが、ビデオカメラの録画開始ボタンを押してから録画停止ボタンを押すまでの期間が好ましい。このような録画期間は、通常録画をおこなった撮影者の撮影意図を反映したものが多く、そのまま編集の単位に用いても期間の過不足なく利用できることが多いからである。
更に、一つの動画ファイルは、一定時間を超えないように適宜分割されていてもよいし、編集者の操作によって分割しても良い。
本動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラムに用いる動画ファイルは、ビデオカメラ等から転送された動画データを適宜動画ファイルに変換したもの、デジタルビデオカメラ等から転送された動画ファイルを保存したもの、予め動画ファイルとして保存されているもの等を用いることができる。
また、上記動画データを適宜動画ファイルに変換する場合、動画データ中に含まれている撮影日時情報を取得し、その情報に基づいてビデオカメラ等の録画ボタンを押したときから停止ボタンを押したときまでの範囲を1ファイルとして動画ファイルを作成することができる。
上記「編集素材識別子」は、各編集素材を一つ一つ識別可能にするものである。この識別子は、印刷可能なものであり、識別が容易なドットマトリクス画像、バーコード、二次元バーコードなどを挙げることができる。また、図形や文字などを編集素材識別子として用いることもできる。また、カードの形状を編集素材識別子として用いることもできる。
上記「動画編集素材カード」の形状は特に限定されず、長方形、正方形、円形、六角形などを例示することができる。動画編集素材カードには、通常編集素材識別子が印刷される。また、動画編集素材カードは、動画ファイルの1フレームの画像、カードの効果を説明するための文章などを記載しても良い。これらを記載することによって
上記「印刷手段」が編集素材識別子を動画編集素材カードに印刷する方法は特に限定されず、通常使われるプリンタなどの印刷機器を用いて印刷することができる。また、印刷と合わせて、切り込みや凹凸などの形状加工を行ってもよい。このような加工をすることによって、編集素材識別子を表したり、編集素材の順番などの付加情報を与えたりすることができ、手触りや目視で判別することを容易にすることができる。更に、動画ファイルの1フレームの画像を併せて印刷しても良い。また、印刷する1フレームは、動画ファイルの先頭フレーム、末尾フレーム及び任意の途中のフレームなどを用いることができる。更に、印刷するフレームは1つに限られず、複数フレームを印刷しても良い。
また、印刷手段は、後述する音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、及び静止画演出編集素材カードを印刷しても良い。これらのカードを印刷することによって、必要な枚数だけの各カードを容易に用意することができる。
上記「動画作品編集内容認識手段」は、例えば机上や床面上等の、平面な場所上に配列された動画編集素材カードの編集素材識別子、及び動画編集素材カードの配列を認識することができればよく、任意の手段を選択することができる。例えば、コンピュータに接続可能なデジタルカメラ及びビデオカメラなどを用いて配列した動画編集素材カードを撮影して動画編集素材カードの画像を得て、その後、得た画像を元に画像処理をおこなうことによって編集素材識別子及びその配列を認識することができる。また、スキャナ上に動画編集素材カードを配列し、その後スキャナを用いて配列した動画編集素材カードの画像を得て、その後、得た画像を元に画像処理をおこなうことによって編集素材識別子及びその配列を認識することができる。
更に、動画作品編集内容認識手段は、後述する音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、及び静止画演出編集素材カードの編集素材識別子を認識し、その配列を認識することができる。
上記「配列」とは、動画編集素材カード及び音声編集素材カード等が、少なくとも互いの位置関係が分かる程度に並べられることをいう。この配列は任意に選択することができるが、例えば、図6に例示するように直線状に並べられた状態、並びに図8及び図10に例示するように縦横に並べられた状態を挙げることができる。
動画編集素材カード及び音声編集素材カード等を配列するときは、例えば図6、図8、図10に例示するように、一つの向きに揃え、互いに重ならないよう等間隔に並べることで配列することができる。このような配列の場合は、動画作品編集内容認識手段の誤認識を減らすことができ、より確実に各カードの編集素材識別子、及び配列を認識することができる。また、編集素材識別子が他のカードによって隠されない程度に、各カードの一部が他の各カードに重なっていても良い。更に、編集素材識別子にエラー修正用符号を追加するなどによって補正可能にした場合は、動画編集素材カードの画像に含まれる編集素材識別子が他の各カードによって隠されていても、補正によって編集素材識別子を認識することができる。
また、動画作品編集内容認識手段は、編集素材識別子を認識する際に、各カードの回転角度を認識して角度補正する処理をおこなうことができる。角度補正する処理をおこなうことによって、各カードの向きが傾いていたり、180度回転していたりしていても、各カードを正しく認識することができる。
上記「編集手段」は、動画作品編集内容認識手段によって認識した、動画編集素材カードの配列に沿って動画作品を編集する手段である。また、編集した動画作品は、通常新たな動画ファイルを作成し保存することができる。更に、作成した動画ファイルを保存することなくディスプレイに表示させることもできる。
上記「配列」から動画作品を編集する順番を決定する手順は任意に選択することができ、例えば、一端から直線方向に一列に並んだ編集素材識別子を順に求め、それぞれの編集素材識別子に該当する編集素材を、動画ファイルの末尾に接合する手順とすることができる。また、配列の一端まで編集が終わった場合は、隣接する一列の編集素材識別子を順に求めることを繰り返しても良い。更に、該直線方向は、編集者の視線から見て上下方向であってもよいし、左右方向であっても良い。
また、後述する音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、及び静止画演出編集素材カードなどを備える場合は、直線上に並べた動画編集素材カードの該直線と直交する方向に隣接して順に並べ、各動画編集素材カードの編集素材識別子を求めると同時に、音声編集素材カード等の編集素材識別子を求め、動画編集素材カードの編集素材識別子に該当する編集素材に、音声編集素材カード等の編集素材識別子に該当する編集素材を合成等し、その結果を動画ファイルの末尾に接合することができる。また、動画切替を演出する動画演出編集素材カードなどを例とする編集素材カードは、動画編集素材カードと同じ列に配列しても良い。
上記「音声ファイル」は、音声、バックグラウンドミュージック及びファンファーレ等の効果音等をコンピュータ上のファイルに変換したものである。このファイルの形式は特に問わず、任意の形式を選択することができる。また、ファイルの形式は1種類のみでもよいし、複数種類でも良い。
上記「動画演出情報ファイル」は、動画ファイルに各種演出を付加する形で編集するための情報が含まれているファイルであり、例えば動画のセピア処理、ポジネガ反転等の映像演出、動画の再生速度の変化、フェードイン、フェードアウト、ワイプアウト等の切り替え演出などの動画の演出方法を例示することができる。また、動画演出情報ファイルは、セピア処理、ポジネガ反転等の動画の演出などをおこなうファイルであっても良い。
上記「音響演出情報ファイル」は、動画ファイルの音声に各種演出を付加する形で編集するための情報であり、例えば音声の反響や遅延などの音響演出、音量の変化、音のフェードイン及びフェードアウト等の音響演出方法を挙げることができる。
上記「静止画ファイル」は、写真、文字、図案などの静止画像をコンピュータ上のファイルに変換したものである。このファイルの形式は特に問わず、任意の形式を選択することができる。また、ファイルの形式は1種類のみでもよいし、複数種類でも良い。
尚、音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、及び静止画演出編集素材カードは、1枚の動画編集素材カードに対して任意の枚数を割当て、配列することができる。
また、動画作品編集内容認識手段が認識するカードは、動画編集素材カード、音声編集素材カード、動画演出編集素材カード、音響演出編集素材カード及び静止画演出編集素材カードに限られず、任意の種類のカードを認識させることができる。例えば、本動画作品編集システム自体の動作を制御することができる再生カード、停止カードなどを認識させることができる。また、動画ファイルに合成させる文字及び図形等を書き込んだカードを、動画作品編集内容認識手段に認識させ、編集手段によって動画ファイルに合成させることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
本発明の動画作品編集システムの一態様の実施例を図1に示す。本動画作品編集システムは、デジタルビデオカメラ100、サーバ110、パーソナルコンピュータ120、プリンタ130、認識装置140、モニタ150を備える。
デジタルビデオカメラ100は編集素材の一つである動画を撮影するデジタルビデオカメラである。サーバ110は既に撮影された動画ファイルや音声ファイル、動画の演出、静止画等を表すファイルが格納することができるファイルサーバーである。なお、動画には画像のみならず撮影時の音声や既に編集によって追加された音声が含まれている。パーソナルコンピュータ120は、上述した複数の編集素材を選択、編集者が編集した編集内容の認識、動画作品の編集をおこなうための動画作品編集方法の動画作品編集プログラム200が記録されている。また、動画作品編集プログラム200は、編集素材識別子生成手段と、印刷手段と、動画作品編集内容認識手段と、編集手段と、を備える。
プリンタ130は、パーソナルコンピュータ120上で編集者が選択した編集素材の識別子を含む印刷データを受信してカードに印刷するプリンタである。認識装置140はプリンタ130によって印刷されたカード160を用いて編集された編集内容を撮影するカメラ等から構成される。モニタ150は編集された動画を再生表示するモニタである。これらの装置はそれぞれUSBケーブルやIEEE1394ケーブル等で接続される。
図2は、パーソナルコンピュータ120の概略構成を示す図である。パーソナルコンピュータ120は一般的なパーソナルコンピュータであり、デジタルビデオカメラ100を接続するためのIEEE1394インターフェイス、各種アプリケーションがインストールされたハードディスクドライブ等を備えており、これらは所定のバスを介して相互に接続されている。図3には、この動画作品編集プログラムの機能ブロック図を示した。
ハードディスクドライブには、OS(オペレーティングシステム)や、このOSで動作する動画作品編集プログラムがインストールされている。図3は動画作品編集プログラムの機能ブロック図を表す。
動画作品編集プログラム200は、動画ファイルや音声ファイル、動画演出情報ファイル、音響演出情報ファイル、静止画ファイル等の編集素材を取得する編集素材取得部300、編集者によってカード作成を指示されたカードのリストを作成する編集素材識別子生成手段であるカードリスト生成部310、カード印刷データを生成する印刷手段であるカード印刷データ生成部320、編集者がカードを用いて編集した結果であるカードの配置とカードIDを認識する動画作品編集内容認識手段であるカード位置並びにカードID認識部330、カード位置並びにカードID認識部330の認識結果に基づいて動画作品を編集する編集手段である動画作品編集部340、及び編集者と各機能部のインターフェイスであるユーザーインターフェイス350からなる。
1.編集素材取り込み作業
編集者は、第一に編集素材取得部300を用いて編集素材のパーソナルコンピュータ120への取り込みをおこなう。編集素材となる動画が記録されたデジタルビデオカメラ100とパーソナルコンピュータ120をIEEE1394ケーブルで接続する。編集者はデジタルビデオ又はパーソナルコンピュータを操作することによってデジタルビデオカメラ100からパーソナルコンピュータ120へ動画ファイルの転送をおこなう。
この際、取り込むファイルをデジタルビデオカメラ100又はパーソナルコンピュータ120上のユーザーインターフェイスから指定し、任意の動画ファイルを取り込むことができる。
また、動画ファイルは、撮影時に予め撮影単位毎に別々のファイルとして構成されている。通常のデジタルビデオカメラ100は、録画開始ボタンを押してから停止ボタンを押すまでの間に録画された内容を1つの動画ファイルとして保存するからである。更に、録画開始ボタン後を押したとき毎に1つの動画ファイルとして保存されていない場合は、動画データ中に含まれている撮影日時情報を取得し、その情報に基づいてビデオカメラ等の録画ボタンを押したときから停止ボタンを押したときまでの範囲を1ファイルとして動画ファイルを作成することができる。
サーバ110からは、編集者が使用したい音声ファイルやフェードイン、フェードアウト等の演出情報、静止画等編集素材となるファイルをパーソナルコンピュータ120に取り込む。更に、各ファイルはサーバ110に格納され、カードリスト生成部310、カード印刷データ生成部320、カード位置並びにカードID認識部330、及び動画作品編集部340から必要に応じて読み出される。
2.編集素材カード印刷
次にパーソナルコンピュータ120において、カード印刷データ生成部320を用いて編集用のカードの作成がおこなわれる。編集者はパーソナルコンピュータ120上に表示される編集素材ファイルから編集に使用したい所望のファイルを選択し、カード作成を指示する。
カード作成が指示されると、カードリスト生成部310は、編集者によって指定されたファイルのファイル名を取得し、該ファイルに対してカードを一意に識別するための編集素材識別子であるカードIDを付与する。このカードIDは、ファイルのカード種類を表す符号と連番を組み合わせたものである。また、これらファイルとカードIDを対応づけたカードリストを作成する。図4はカードリストの一例である。
ここで、本実施例において使用されるカード種類について説明する。カード種類は編集素材のファイルまたは情報の種類に応じて付与され、動画ファイルには「動画編集素材カード」、音声ファイルには「音声編集素材カード」が付与される。動画の説明等をおこなう音声ファイルには「ナレーション音声編集素材カード」、タイトルとなる静止画ファイルには「合成用静止画編集素材カード」を付与する。
更に、トリミング、色調補正等の動画への演出情報には「動画演出編集素材カード」、カットの切り替えへの演出情報には「動画切替演出編集素材カード」、音声への演出情報には「音響演出編集素材カード」、を付与する。また、編集された動画の再生制御情報には「再生制御編集素材カード」を付与する。
次にカード印刷データ生成部320は、編集者によってカード作成が指示されたファイルのカード印刷データを作成し、プリンタ130によって印刷する。図5に印刷されたカードの例を示す。カード作成指示されたファイルが動画編集素材カードの場合、カード印刷データ生成部は動画ファイル中の任意のフレーム画像を抽出する。抽出方法としては、ファイル先頭のフレーム画像を抽出する、ファイル中間点のフレーム画像を抽出する、ファイル先頭と最後尾の計2枚のフレーム画像を抽出するなど、カード印刷生成部作成者が決定することができる。また、カードに印刷させたいフレーム画像を選択させるユーザーインターフェイスを設けることによって編集者がカードに印刷させるフレーム画像を任意に決定することもできる。
上述した何れかの方法によって印刷フレーム画像を抽出後、さらに、カードリストから印刷指示されたファイルに相当するファイル名、撮影日時、カードID、時間長を抽出する。カード印刷データ生成部は、これらの抽出されたデータを基にカード50に示すように、50aに動画ファイルから抽出したフレーム画像、50bにファイル名、撮影日時、時間長、50cおよび50dにはカードIDを示すバーコードおよびカードID認識パターンを配置するカード印刷データを生成し、プリンタ130に生成されたカード印刷データの印刷を指示する。
カード作成指示されたファイルが音声編集素材カードまたはナレーション音声編集素材カードの場合は、カード印刷データ生成部はカードリストから印刷指示されたファイルに相当するファイル名、録音日時、カードID、時間長を抽出する。なお、動画編集素材カードにおけるフレーム画像が印刷されるエリア51aには、音声編集素材カードまたはナレーション音声編集素材カード用に用意された画像を挿入しても、当該ファイルの音声波形を印刷しても良い。カード印刷データ生成部は、これらの抽出されたデータを基にカード51に示されたような音声編集素材カードまたはナレーション音声編集素材カード印刷データを生成し、プリンタ130に生成されたカード印刷データの印刷を指示する。
カード作成指示されたファイルが合成用静止画編集素材カードの場合は、カード印刷データ生成部はカードリストから印刷指示されたファイルに相当するファイル名、作成日時、カードID、を抽出する。なお、動画編集素材カードにおけるフレーム画像が印刷されるエリア51aには、当該ファイルの静止画を印刷しても良い。カード印刷データ生成部は、これらの抽出されたデータを基に合成用静止画編集素材カード印刷データを生成し、プリンタ130に生成されたカード印刷データの印刷を指示する。
カード作成指示されたファイルが映像演出編集素材カードまたは、映像切替演出編集素材カードまたは、音響演出編集素材カード、の場合は、カード印刷データ生成部はカードリストから印刷指示されたファイルに相当するファイル名、カードID、時間長を抽出する。なお、動画編集素材カードにおけるカットが印刷されるエリア52aには、該編集素材カード用に用意された画像を挿入しても良い。カード印刷データ生成部は、これらの抽出されたデータを基にカード52に示されたような該編集素材カード印刷データを生成し、プリンタ130に生成されたカード印刷データの印刷を指示する。
カード作成指示されたファイルが再生制御編集素材カードの場合は、カードIDを抽出し、あらかじめ定められた再生制御編集素材カード印刷データを生成し、プリンタ130に生成された再生制御編集素材カード印刷データの印刷を指示する。
尚、上述したカード印刷では、プリンタで紙に印刷するものとしたが、カード内容が可視できるものであれば良く、電子ペーパー等の記録媒体に印刷するものとしても良い。
3.動画編集処理
編集者は、カード印刷手段によって印刷されたカードを用いて動画作品編集作業をおこない、その結果に基づいて各種カードを一定の配列方法に従って並べる。図6、図8、図10はカードを用いて動画を編集するためのカードの配置の例である。図7、図9、図11は、それぞれ図6、図8、図10に示したカードの配置によって編集された動画作品のタイムテーブルの例である。
動画編集素材カードは、図6に示すように、矢印線60に沿って一列に配列される。矢印線60は、その順番に動画ファイルが再生される方向を表し、矢印の進行方向に向かって並べられた順番に再生される。図7は図6のカード配置によって編集される動画作品の各ファイルのタイムテーブルを表し、動画トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイル中の画像部分の再生タイムテーブル、動画音声トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイル中の音声部分の再生タイムテーブルを表す。
図6のようにカードを並べた場合、図7のタイムテーブルに示されたように動画編集素材カードV01、動画編集素材カードV02、動画編集素材カードV03、動画編集素材カードV01の順番で、それぞれのカードに印刷された編集素材識別子を認識し、対応する動画ファイルの画像及び音声を配列順に結合して再生するように編集される。
次に図8について説明する。図8は、図6と同様にカード印刷処理で印刷されたカードが編集者によって並べられた状態を表す。矢印線60はカードの編集素材識別子に対応するファイルが再生される方向を表し、矢印の進行方向に向かって並べられた順番に再生される。図9は図8のカード配置によって編集される動画作品の各ファイルのタイムテーブルを表し、動画トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイル中の画像部分の再生タイムテーブル、映像演出トラックは映像演出編集素材カードで示される映像への映像演出の再生タイムテーブル、動画音声トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイル中の音声部分の再生タイムテーブル、音楽トラックは音声編集素材カードで示される音声ファイルの再生タイムテーブル、音楽演出トラックは音響演出編集素材カードで示される音声ファイルへの演出ファイルの再生タイムテーブルを表す。
図8では、矢印線と垂直な方向に音声編集素材カード、動画演出編集素材カードを並べられている。まず、動画編集素材カードに着目すると、並べ方は図6と同一であり、動画の再生順序は図6と同一である。
次に動画演出編集素材カードVE01に着目する。図8の場合、動画演出編集素材カードVE01は動画編集素材カードV03の隣に位置しているため、動画編集素材カードV03に対して動画演出編集素材カードVE01に印刷された編集素材識別子に対応する動画演出を施す。
次に音声編集素材カードM01、M02について着目する。図8の場合、音声編集素材カードM01は動画編集素材カードV01の隣に位置しているため、動画編集素材カードV01の再生を開始すると同時に音声編集素材カードM01に印刷された編集素材識別子に対応する音声ファイルを再生する。該音声ファイルの再生は、編集終了時点または、次の音声編集素材カードの再生開始時点または、サウンド再生停止を指示する音響演出変種素材カードの再生開始時点まで続く。該音声ファイルの時間長が動画編集素材カードV01の再生時間よりも短い場合は、該音声ファイルを繰り返し再生する。音声編集素材カードM02も同様であり、2回目の動画編集素材カードV01再生時に音声編集素材カードM02に印刷された編集素材識別子に対応する音声ファイルを再生する。なお、2枚目以降の音声編集素材カードの場合、先行する音声編集素材カードの再生を止めて該カードの再生を開始する。
最後に音響演出編集素材カードSE01に着目する。図8の場合、音響演出編集素材カードSE01は音声編集素材カードM01に隣接しているため、音声編集素材カードM01に対して音響演出編集素材カードSE01に印刷された編集素材識別子に対応する音響演出を施す。
図8においては、矢印線と垂直方向に音声編集素材カード、音響演出編集素材カード、動画演出編集素材カードを配置したが、配置位置はこれに限定されるものではなく、動画編集素材カードの近傍でありかつ、後述するカードID認識処理において当該動画編集素材カードID認識後に認識処理される位置にあれば良い。
次に図10について説明する。
図10は、図6、図8と同様にカード印刷処理で印刷されたカードが編集者によって並べられた状態を表す。矢印線60はカードで表されるファイルが再生される方向を表し、矢印の進行方向に向かって並べられた順番に再生される。図11は図10のカード配置によって編集される動画作品の各ファイルのタイムテーブルを表し、合成用静止画トラックは合成用静止画編集素材カードで示される静止画ファイルの再生テーブル、映像切替トラックは映像切替演出編集素材カードで示される動画ファイルの切り替え演出情報のタイムテーブル、動画トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイルの画像部分の再生タイムテーブル、映像演出トラックは機能カードで示される動画ファイル画像部分への演出情報の再生タイムテーブル、音声演出トラックは音響演出編集素材カードで示される音声ファイルの切り替え演出ファイルのタイムテーブル、動画音声トラックは動画編集素材カードで示される動画ファイル中の音声部分の再生タイムテーブル、音楽トラックは音声ファイルの再生タイムテーブル、音楽演出トラックは音響演出編集素材カードで示される音声ファイルへの演出情報の再生タイムテーブル、ナレーショントラックはナレーション音声編集素材カードで示される音声ファイルの再生タイムテーブルを表す。
図10でも図8と同様に、矢印線と垂直な方向に音声編集素材カード、音響演出編集素材カード、動画演出編集素材カード、ナレーション音声編集素材カード、合成用静止画編集素材カードを並べている。まず、動画編集素材カードに着目すると、並べ方は図6及び図8と同一であり、動画の再生順序は図6及び図8と同一である。次に動画演出編集素材カードVE01に着目すると、並べ方は図8と同一であり、動画への演出は図8と同一である。
次に音声編集素材カードM01、M02に着目する。音声編集素材カードM01に印刷された編集素材識別子に対応する音声ファイルは動画編集素材カードV02再生と同時に再生し、音声編集素材カードM02に印刷された編集素材識別子に対応する音声ファイルは2回目の動画編集素材カードV01再生と同時に再生する。
次にナレーション音声編集素材カードNA01に着目する。図10の場合、ナレーション音声編集素材カードNA01は動画編集素材カードV01の隣に位置しているため、動画編集素材カードV01再生と同時にナレーション音声編集素材カードNA01に印刷された編集素材識別子に対応する音声ファイルを再生する。ナレーション音声は、通常の音声編集素材カードの音声と異なり、他の音声再生と同時に再生可能であり、繰り返し再生しない。
次に音響演出編集素材カードSE01、SE02に着目する。図10の場合、音響演出編集素材カードSE01は動画編集素材カードV02に隣に位置しているため、動画編集素材カードV02が示す動画ファイルの音声に音響演出編集素材カードSE01の演出を施す。音響演出編集素材カードSE02は音声編集素材カードM01に隣接しているため、音声編集素材カードM01の音声に音響演出編集素材カードSE02に印刷された編集素材識別子に対応する音響演出を施す。
次に動画切替演出編集素材カードVT01、VT02に着目する。図10の場合、動画切替演出編集素材カードVT01は動画編集素材カードV02と動画編集素材カードV03の間に位置しているため、動画編集素材カードV02と動画編集素材カードV03の動画切り替え時に動画切替演出編集素材カードVT01に印刷された編集素材識別子に対応する動画切替演出を施す。動画切替演出編集素材カードVT01に印刷された編集素材識別子に対応する動画切替演出は音声にも演出を与える演出であるため、動画編集素材カードV02と動画編集素材カードV03の動画切り替え時の動画音声にも動画切替演出編集素材カードVT01が示す演出を施す。動画切替演出編集素材カードVT02は動画編集素材カードV03と2回目の動画編集素材カードV01の間に位置しているため、動画編集素材カードV03と2回目の動画編集素材カードV01の動画切り替え時に動画切替演出編集素材カードVT02が示す演出を施す。
次に合成用静止画編集素材カードTI01に着目する。図10の場合、合成用静止画編集素材カードTI01は2回目の動画編集素材カードV01の隣に位置しているため、2回目の動画編集素材カードV01再生時に、動画編集素材カードV01が示す映像に重ねて合成用静止画編集素材カードTI01の静止画を合成する。
最後に再生制御編集素材カードPLAYに着目する。後述する編集作業が終了の後、再生制御編集素材カードPLAYに印刷された編集素材識別子に対応する再生制御情報に従って接続されたモニタ150に編集された動画作品を再生するカードである。
4.編集内容認識処理
編集者がカードを希望する編集内容に合わせて配列し、動画編集を終えた後、本動画作品編集システムのカード位置並びにカードID認識部330を用いて編集内容の認識処理をおこなう。カード位置並びにカードID認識部330は、平面に置かれたカードを認識装置140のカメラで撮影し、画像処理を施すことによって認識をおこなう。
まず、カードの位置認識をおこなう。認識装置140のカメラで撮影された画像は、ケーブルを介してパーソナルコンピュータ120に取り込まれ、画面上に表示される。図12は、パーソナルコンピュータ120の画面上に表示される画面の例である。
カードが配置される平面矩形の角にあたる部分には予めカード配置位置が認識できるようにコーナーポイント122なるマーカーが描かれており、パーソナルコンピュータに取り込まれた画像123には、カード及びコーナーポイントが表示される。編集者は、表示された画像を参照し位置把握用に設けられたコーナーポイントを指定する。コーナーポイントが指定されるとカードが置かれる範囲が認識され、この範囲を予め指定された数値にて均等分割すると、図12点線で示された1枚1枚のカードが置かれるべき位置が判明する。
カードが置かれるべき位置が判明すると、それぞれの場所にカードが置かれているかどうかを判定する。カードが配置される平面は輝度の低い色であり、カードの色は輝度の高い色で構成されるため、各カードが置かれるべき場所ごとに輝度の値を読み取り輝度が所定の値以上であればカードが存在していると判定することができる。図12では121aにはカードが存在すると判定し、121bにはカードが存在しないと判定する。さらに、カード周辺の輝度差を検出することにより、カードの詳細な位置を認識する。
カードが存在していた場合には、置かれたカードIDの認識をおこなう。カードIDはカード右下方に印刷された、カードID認識パターン50dまたはバーコード50cで認識をおこなう。カードID認識パターン50dは予め保持している参照用カードID認識パターンとのパターンマッチングをおこなうことによって、それぞれのカードIDを認識する。バーコードの場合は、バーコード部分を抽出し、既に知られている一般的な方法でバーコードの認識をおこない、カードIDを認識する。
上記においては、カードIDの認識にカードID認識パターン50dまたはバーコード50cをもちいたが、これに限定されるものではない。穿孔、磁気テープ、特殊インク印刷、ICチップ、などをカードに搭載し各々に応じた読取機を使用することによって、カードIDを認識することができる。
上述の方法によってカード位置、カードIDが認識した後、動画作品編集部340を用いてこれらの認識内容に従って動画作品の編集をおこなう。動画作品編集部340は、カード位置並びにカードID認識部330によって認識したカードの位置関係に基づき、動画ファイルをつなぎ、また必要に応じて各種効果を加えて、出力用動画ファイルを作成する。
編集がおこなわれた出力用動画ファイルは、モニタ150によって直ちに再生され、編集者は編集結果を視聴することができる。
以上、本発明の動画作品編集システム、動画作品編集方法及び動画作品編集プログラムによればパーソナルコンピュータの操作に不慣れな人であっても動画作品編集を容易におこなうことができる。また、音声や演出など複雑な編集作業も同時におこなうことができ、動画作品編集をより多くの人に実施してもらうことができる。
尚、本発明においては、前記実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。
例えば上述した実施形態では、サーバ110はUSBケーブルやIEEE1394ケーブル等で接続されるものとしたが、ネットワークを経由して接続されるものとしても良い。
また、かかる構成によれば、サーバ110を複数のユーザーで共有できるため、複数のユーザーでファイルを共有することができる。
上述した実施形態では、コーナーポイントをユーザーが指定するものとしたが、自動的に推定するものとしても良い。編集内容認識処理においてパーソナルコンピュータに取り込まれた画像には、カード及びコーナーポイントが表示されると、コーナーポイントの位置を自動的に検出し、撮影画像の歪みを補正する。コーナーポイントの色は輝度の高い色であり、形状はそれぞれ異なる。画像内の輝度の値を読み取り輝度が所定の値以上である領域で、コーナーポイント形状をあらかじめ保持している参照用形状とのパターンマッチングをおこなうことによって、それぞれにコーナーポイントの位置を検出することとしても良い。
更に、使用するカードの種類は、実施例に示した動画編集素材カード、音声編集素材カード、ナレーション音声編集素材カード、合成用静止画編集素材カード、動画演出編集素材カード、動画切替演出編集素材カード、音響演出編集素材カード、再生制御編集素材カードなどに限られず、任意の種類のカードを追加することができる。例えば、カードに書き込み用の枠を設け該枠に書き込んだ文字及び図形等を動画ファイルに合成する手書き合成カードを挙げることができる。
本発明の動画作品編集システムの構成図である。 パーソナルコンピュータ120の概構成図である。 動画作品編集プログラムの機能ブロック図である。 カードリストの例である。 印刷されたカードの例である。 カードによる編集例である。 カードによって編集されたファイルのタイムテーブル例である。 カードによる編集例である。 カードによって編集されたファイルのタイムテーブル例である。 カードによる編集例である。 カードによって編集されたファイルのタイムテーブル例である。 カード認識の画面例である。 従来の動画作品編集プログラムの画面例である。
符号の説明
100 デジタルビデオカメラ、110 サーバ、120 パーソナルコンピュータ、130 プリンタ、140 認識装置、150 モニタ、160 カード、200 動画作品編集プログラム、300 編集素材取得部、310 カードリスト生成部、320 カード印刷データ生成部、330 カードID認識部、340 動画作品編集部、350 ユーザーインターフェイス、50 動画編集素材カード、51 音声編集素材カード、52 機能カード、122 コーナーポイント、123 カード認識画面。

Claims (9)

  1. 複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集システムであって、
    各前記編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成手段と、
    前記編集素材識別子を動画編集素材カードに印刷する印刷手段と、
    平面上に配列した前記動画編集素材カードの各前記編集素材識別子を認識し、且つ各前記動画編集素材カードの配列を認識する動画作品編集内容認識手段と、
    前記動画編集内容認識手段によって認識された前記編集素材識別子及び前記配列に基づいて前記動画作品を作成する編集手段と、を備えることを特徴とする動画作品編集システム。
  2. 前記編集素材は動画ファイルであり、
    前記印刷手段は前記動画編集素材カードに前記動画ファイルのフレーム画像の中から少なくとも1以上のフレーム画像を印刷し、
    前記編集手段は前記動画編集素材カードの配列の順に、該動画ファイルを結合して動画作品を作成する請求項1記載の動画作品編集システム。
  3. 前記編集素材は音声ファイルを更に備え、
    前記動画作品編集内容認識手段は、該音声ファイルの前記編集素材識別子が印刷された音声編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、
    前記編集手段は該音声編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルの音声に、該音声編集素材カードに対応する音声ファイルの音声を合成して動画作品を作成する請求項2記載の動画作品編集システム。
  4. 前記編集素材は動画の演出方法を記録した動画演出情報ファイルを更に備え、
    前記動画作品編集内容認識手段は、該動画演出情報ファイルの前記編集素材識別子が印刷された動画演出編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、
    前記編集手段は該動画演出編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該動画演出編集素材カードに対応する該動画演出情報に基づいた動画演出を付与して動画作品を作成する請求項2又は3記載の動画作品編集システム。
  5. 前記編集素材は動画の音響演出方法を記録した音響演出情報ファイルを更に備え、
    前記動画作品編集内容認識手段は、該音響演出情報ファイルの前記編集素材識別子が印刷された音響演出編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、
    前記編集手段は該音響演出編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該音響演出編集素材カードに対応する該音響演出情報に基づいた音響演出を付与して動画作品を作成する請求項2乃至4のいずれか一項に記載の動画作品編集システム。
  6. 前記編集素材は静止画ファイルを更に備え、
    前記動画作品編集内容認識手段は、該静止画ファイルの前記編集素材識別子が印刷された静止画編集素材カードの該編集素材識別子を認識し、
    前記編集手段は該静止画編集素材カードに隣接する前記動画編集素材カードに対応する前記動画ファイルに、該静止画編集素材カードに対応する該静止画ファイルを結合又は合成して動画作品を作成する請求項2乃至5のいずれか一項に記載の動画作品編集システム。
  7. 前記編集手段は、前記配列された前記動画編集素材カードの前記編集素材識別子を一方向に順次認識し、その順に上記動画ファイルを結合して動画作品を作成する請求項2乃至6のいずれか一項に記載の動画作品編集システム。
  8. 複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集方法であって、
    前記複数の編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成工程と、
    前記編集素材識別子を編集素材カードに印刷する印刷工程と、
    前記編集素材カードによって2次元的に指定される動画作品の編集内容を認識する動画作品編集内容認識工程と、
    前記動画編集内容認識手段によって認識された認識結果に基づいて動画作品を編集する編集工程と、を備えることを特徴とする動画作品編集方法。
  9. 複数の編集素材を編集して動画作品を作成する動画作品編集プログラムであって、
    コンピュータに、各前記編集素材のそれぞれを識別するための編集素材識別子を生成する編集素材識別子生成手段、
    動画編集素材カードに前記編集素材識別子を印刷する印刷手段、
    平面上に配列した前記動画編集素材カードの各前記編集素材識別子を認識し、且つ各前記動画編集素材カードの配列を認識する動画作品編集内容認識手段、
    並びに前記動画編集内容認識手段によって認識された前記編集素材識別子及び前記配列に基づいて動画作品を編集する編集手段、として機能させることを特徴とする動画作品編集プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012094949A (ja) * 2010-10-25 2012-05-17 Sony Corp 編集装置、編集方法、プログラム、および記録媒体
WO2023051294A1 (zh) * 2021-09-28 2023-04-06 北京字跳网络技术有限公司 道具处理方法、装置、设备及介质
JP7565898B2 (ja) 2020-10-09 2024-10-11 株式会社バンダイ 情報処理装置およびプログラム

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