JP2008022219A - 通信ルート選択制御装置、無線装置及び通信ルート選択方法 - Google Patents

通信ルート選択制御装置、無線装置及び通信ルート選択方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コグニティブ無線通信機能を備えた無線局(ノード)によってマルチホップネットワークを構成する場合において、End-to-Endの通信ルート全体での通信効率の向上を図る。
【解決手段】無線通信メディア毎の通信の監視結果から、自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を算出する制御部14と、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を格納するルーティングテーブルを有し、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価し、通信ルートを選択するIP層部13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ルート選択制御装置、無線装置及び通信ルート選択方法に関する。
近年、一つの無線局が複数の無線通信メディアを利用して通信を行うコグニティブ無線通信と呼ばれる技術が検討されている。非特許文献1には、別々の場所に設置された複数の無線通信メディア(例えば、セルラーシステムと、無線ローカルエリアネットワーク(無線LAN)システム)に接続して通信を行う場合に、モバイルIP(Internet Protocol)を用いることによりシームレスなメディア切り替えを行う技術が記載されている。非特許文献2には、複数の無線通信メディア(例えば、セルラーシステムと無線LANシステム)に接続して通信を行うITS(Intelligent Transport System)車両にモバイルルータを搭載した場合のIP層での無線通信メディア切り替えを行う技術が記載されている。非特許文献3には、複数の物理回線を集約して一つの論理回線として提供するリンクアグリゲーションについて記載されている。
齊藤,他,"異種無線通信メディア間切替ソフトの開発",B−5−289,電子情報通信学会総合大会,2003 磯村,他,"通信メディアの切替え可能な車載用モバイルルータの実装",B−7−103,電子情報通信学会総合大会,2003 IEEE802.3ad Standard(IEEE Computer Society LAN MAN Standards Committee).Aggregation of Multiple Link Segments,2000.
しかしながら、コグニティブ無線通信機能を備えた無線局(ノード)によってマルチホップネットワークを構成する場合において、End-to-Endの通信ルート全体での通信効率の向上を図ることのできる通信ルートを選択する技術が一つの課題となっている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、コグニティブ無線通信機能を備えた無線局(ノード)によってマルチホップネットワークを構成する場合において、End-to-Endの通信ルート全体での通信効率の向上を図ることのできる通信ルート選択制御装置、無線装置及び通信ルート選択方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信ルート選択制御装置は、複数の無線通信メディアを利用するノードによってマルチホップネットワークを構成するときの通信ルート選択制御装置において、無線通信メディア毎に自ノードの通信を監視する無線通信メディア監視手段と、前記無線通信メディア監視手段の監視結果から、自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を算出する無線リンク状態算出手段と、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を格納するルーティングテーブルと、前記ルーティングテーブルをブロードキャスト形式で送信する送信手段と、他ノードのルーティングテーブルを受信する受信手段と、前記無線リンク状態算出手段で算出された自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態と、前記受信手段で受信された他ノードのルーティングテーブルとに基づいて、自ノードのルーティングテーブルを更新する更新手段と、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価し、通信ルートを選択するルート選択手段とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信ルート選択制御装置においては、前記無線リンク状態として最小無線リンク負荷を用い、前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最小無線リンク負荷の合計値を計算し、該合計値が最小である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする。
本発明に係る通信ルート選択制御装置においては、前記無線リンク状態として最大無線リンク空き状況を用い、前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最大無線リンク空き状況の合計値を計算し、該合計値が最大である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする。
本発明に係る通信ルート選択制御装置においては、前記無線リンク状態として平均無線リンク空き状況を用い、前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの平均無線リンク空き状況の合計値を計算し、該合計値が最大である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする。
本発明に係る無線装置は、複数の無線通信メディアを利用する無線装置において、前述の通信ルート選択制御装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信ルート選択方法は、複数の無線通信メディアを利用するノードによってマルチホップネットワークを構成するときの通信ルート選択方法であって、無線通信メディア毎に自ノードの通信を監視する過程と、前記無線通信メディア監視手段の監視結果から、自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を算出する過程と、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を格納するルーティングテーブルをブロードキャスト形式で送信する過程と、他ノードのルーティングテーブルを受信する過程と、前記算出された自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態と、前記受信された他ノードのルーティングテーブルとに基づいて、自ノードのルーティングテーブルを更新する過程と、各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価し、通信ルートを選択する過程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、コグニティブ無線通信機能を備えた無線局(ノード)によってマルチホップネットワークを構成する場合において、End-to-Endの通信ルート全体での通信効率の向上を図ることが可能になる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線局(無線装置)1の構成を示すブロック図である。図1において、無線局1は、複数の無線通信メディアの無線モジュール11と、パケットスイッチ12と、IP(Internet Protocol)層部13と、制御部14とを備える。
各無線モジュール11は、それぞれの無線通信メディアに対応したPHY層及びデータリンク層の機能を有する。データリンク層の機能としては、例えば、MAC(Medium Access Control)やLLC(Logical Link Control)などが挙げられる。無線モジュール11は、パケットスイッチ12との間で、データリンク層パケットを送受する。また、無線モジュール11は、データリンク層パケットの無線送信及び無線受信を行う。
パケットスイッチ12は、データリンク層パケットのスイッチング機能を有する。パケットスイッチ12は、各無線モジュール11の各々に対応して設けられるバッファを有し、無線モジュール11との間で送受されるデータリンク層パケットのバッファリングを行う。また、パケットスイッチ12は、データリンク層パケットとIPパケットの相互変換を行う変換機能を有する。パケットスイッチ12は、IP層部13との間で、IPパケットを送受する。
制御部14は、パケットスイッチ12を制御する。具体的には、IPパケット単位で、どの無線モジュール11の無線リンクを利用するのかを決定し、パケットスイッチ12に指示する。
パケットスイッチ12は、IP層部13から受け取ったIPパケットを変換機能によりデータリンク層パケットに変換し、該データリンク層パケットを制御部14から指定された無線モジュール11に出力する。また、パケットスイッチ12は、各無線モジュール11から受け取ったデータリンク層パケットを変換機能によりIPパケットに変換し、該IPパケットを上位層部16に出力する。
無線モジュール11は、送信時には、パケットスイッチ12から受け取ったデータリンク層パケットを自己の無線通信メディアの固有フォーマットに変換し、無線送信する。また、受信時には、無線受信した固有フォーマットのデータリンク層パケットを共通フォーマットのデータリンク層パケットに変換し、パケットスイッチ12に出力する。
IP層部13は、入出力するIPパケットの情報を制御部14に通知する。その通知するIPパケット情報としては、例えば、アドレス情報(宛先IPアドレス、送信元IPアドレス、TCP(Transmission Control Protocol)ポートアドレス等)、コネクション種別(単一コネクション、複数コネクション)、IPフローに対する通信品質の要求(伝送速度、QoS等)などが挙げられる。
制御部14は、IP層部13から通知されるアドレス情報に基づき、IPフローを識別し、通信相手の無線局を判断する。そして、通信相手の無線局との間で利用可能な無線通信メディアの無線モジュール11の中から、どの無線通信メディアの無線モジュール11を使用するのかを、IPパケット単位で、選択する。
図2は、コグニティブ無線通信の例を示す概念図である。図2において、各無線局1(S1,D1,D2,D3)は、3種類の無線通信メディアの無線モジュール11を備え、各無線通信メディアに対応している。その3種類の無線通信メディアの例として、本実施形態では、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)の無線アクセス方式の標準規格「IEEE802.16e」と、無線LANの標準規格「IEEE802.11g」,「IEEE802.11j」を挙げて説明する。図2中の無線リンク101はIEEE802.16eの無線リンクであり、無線リンク102はIEEE802.11gの無線リンクであり、無線リンク103はIEEE802.11jの無線リンクである。
図2の無線局1(S1,D1)間は、3つの無線リンク101,102,103で接続されている。無線局1(S1,D2)間は、2つの無線リンク101,102で接続されている。無線局1(S1,D3)間は、1つの無線リンク101で接続されている。
本実施形態では、無線局1は、マルチホップネットワークを構成するノードとして機能する。図3は、マルチホップネットワークの構成例である。図3の例では、End-to-Endの通信ルートとして、ソースノード1_Souからデスティネーションノード1_Desに至る2つの通信ルート1,2が示されている。
通信ルート1は、ソースノード1_Souからノード1_A,1_B,1_Cの3つの中継ノードを経由してデスティネーションノード1_Desに到達する。つまり、通信ルート1は、ソースノード1_Souとノード1_A間のパスPsoua、ノード1_A,1_B間のパスPab、ノード1_B,1_C間のパスPbc、及びノード1_Cとデスティネーションノード1_Des間のパスPcdesから構成される。
通信ルート2は、ソースノード1_Souからノード1_D,1_Eの2つの中継ノードを経由してデスティネーションノード1_Desに到達する。つまり、通信ルート2は、ソースノード1_Souとノード1_D間のパスPsoud、ノード1_D,1_E間のパスPde、及びノード1_Eとデスティネーションノード1_Des間のパスPedesから構成される。
IP層部13は、IPフロー毎に、デスティネーションノードに至る通信ルートの選択を行う。IP層部13は、通信ルートの選択結果を制御部14に指示する。制御部14は、IP層部13から指示された通信ルートに従って、通信相手のノードを決定する。
次に、図1の制御部14について説明する。
図4は、図1に示す制御部14の構成を示すブロック図である。図4には、制御部14の構成のうち、本発明に係る特徴的な部分を示している。
図4において、無線通信メディア監視部21は、各無線通信メディアの無線モジュール毎に、通信を監視する。多重度テーブル生成部22は、無線通信メディア監視部21の監視結果から、無線モジュール毎の多重度を算出する。その多重度の算出結果は、多重度テーブル23に格納される。無線リンク使用状況測定部24は、無線通信メディア監視部21の監視結果から、各無線通信メディアの無線リンク使用状況を測定する。無線リンク状態算出部25は、無線リンク使用状況測定部24で測定された無線リンク使用状況と、多重度テーブル23とに基づいて、無線リンク状態を算出する。この算出結果の無線リンク状態は、IP層部13に送られる。
無線通信メディア監視部5は、無線モジュール11毎に、どの無線局との間で無線リンクが接続されているのか(無線リンク接続情報)を記録する。このとき、無線リンク接続先の無線局がアクティブ状態にあるか否かについても記録するようにしてもよい。また、無線通信メディア監視部5は、無線モジュール11別に、一定期間毎の無線リンクの実使用時間を記録する。ここで、一無線モジュールに関し、複数の無線リンクが確立されている場合には、無線リンク別に実使用時間を記録する。無線リンクの実使用時間とは、無線リンクが実際にパケット伝送に使用された時間をいう。
多重度テーブル生成部22は、無線通信メディア監視部5で記録された無線リンク接続情報に基づいて、多重度テーブル23を生成する。図5は、本実施形態に係る多重度テーブル生成処理のフローチャートである。なお、ノードは無線局のことを指す。
図5において、ステップS1では、多重度テーブル生成部22は、隣接ノードと無線モジュールに関する多重度テーブル23を作成する。この時点では、多重度テーブル23は空である。多重度テーブル生成部22は、無線リンク接続情報中の無線リンク接続先の無線局を隣接ノードとして検出する。もしくは、無線リンク接続情報中の無線リンク接続先のアクティブ状態にある無線局のみを、隣接ノードとして検出するようにしてもよい。
図6には、図2の例に対応する空の多重度テーブル23が示されている。この例では、隣接ノードとして、図2中の無線局1(ノードD1)、無線局1(ノードD2)及び無線局1(ノードD3)の3つのノードが存在する。無線局1(ノードS1)は自局である。また、各ノードS1,D1〜D3は、IEEE802.16eとIEEE802.11gとIEEE802.11jの各々の無線モジュールを有する。
ステップS2では、多重度テーブル生成部22は、無線リンク接続情報に基づいて、隣接ノード数に変更があるか確認する。この結果、変更ありの場合には、その変更内容に応じて多重度テーブル23を更新する(ステップS3)。一方、隣接ノード数に変更がない場合には、ステップS4に進む。
ステップS4では、多重度テーブル生成部22は、無線リンク接続情報に基づいて、各無線モジュールの多重度を計算し、その計算結果を多重度テーブル23に書き込む。ある無線モジュールの多重度は、当該無線モジュールとの間で無線リンクの接続がある隣接ノードの合計数である。多重度テーブル23には、一つの無線モジュールに関し、無線リンクの接続がある全ての隣接ノードの欄に、当該無線モジュールの多重度を書き込む。
図7には、図2の例に対応する多重度テーブル23が示されている。IEEE802.16eの無線モジュールに関しては、無線局1(ノードD1)、無線局1(ノードD2)及び無線局1(ノードD3)の3つのノードの間で、無線リンク101を接続している。従って、多重度テーブル23において、IEEE802.16eの無線モジュールと各ノードD1,D2,D3の欄には、全て多重度「3」が書き込まれる。IEEE802.11gの無線モジュールに関しては、無線局1(ノードD1)及び無線局1(ノードD2)の2つのノードの間で、無線リンク102を接続している。従って、多重度テーブル23において、IEEE802.11gの無線モジュールと各ノードD1,D2の欄には、全て多重度「2」が書き込まれる。IEEE802.11jの無線モジュールに関しては、無線局1(ノードD1)のみの1つのノードの間で、無線リンク103を接続している。従って、多重度テーブル23において、IEEE802.11jの無線モジュールとノードD1の欄には、多重度「1」が書き込まれる。
ステップS4が終了すると、ステップS2に戻り、隣接ノード数に変更があるか確認する。
図4に説明を戻す。
無線リンク使用状況測定部24は、無線通信メディア監視部5で記録された、一定期間毎の無線リンクの実使用時間に基づいて、各無線モジュールの無線リンク使用状況を算出する。無線リンク状態算出部25は、その無線リンク使用状況と、多重度テーブル23とに基づいて、無線リンク状態を算出する。無線リンク状態算出部25は、無線リンク状態をIP層部13に送る。
ここで、無線リンク使用状況及び無線リンク状態について、いくつかの実施例を挙げて説明する。
実施例1では、無線リンク使用状況として、無線モジュールの使用率を用いる。無線モジュールの使用率は、無線通信メディア監視部5で記録された、一定期間毎の無線リンクの実使用時間から算出される。無線モジュールの使用率は、単位時間当たりの実使用時間である。一無線モジュールに関し、複数の無線リンクが確立されている場合には、全無線リンクの実使用時間を合計して無線モジュールの使用率を算出する。
また、実施例1では、無線リンク状態として、最小無線リンク負荷を用いる。最小無線リンク負荷は、隣接ノード毎に、算出される。最小無線リンク負荷は、各無線モジュールの無線リンク負荷のうち、最小の無線リンク負荷である。無線リンク負荷は、次式で表される。
無線リンク負荷=「無線モジュールの多重度」×「無線モジュールの使用率」
例えば、図2の例の場合、隣接ノード(D1)の最小無線リンク負荷(D1)は、次式で表される。
最小無線リンク負荷(D1)=Min[無線リンク負荷(IEEE802.16e),無線リンク負荷(IEEE802.11g),無線リンク負荷(IEEE802.11j)]
実施例2では、無線リンク使用状況として、無線モジュールの平均未使用率を用いる。無線モジュールの平均未使用率は、無線通信メディア監視部5で記録された、一定期間毎の無線リンクの実使用時間から、一定期間毎の無線リンクの未使用時間を算出して求められる。無線モジュールの平均未使用率は、単位時間当たりの未使用時間である。一無線モジュールに関し、複数の無線リンクが確立されている場合には、全無線リンクの未使用時間を合計して無線モジュールの平均未使用率を算出する。
また、実施例2では、無線リンク状態として、最大無線リンク空き状況を用いる。最大無線リンク空き状況は、隣接ノード毎に、算出される。最大無線リンク空き状況は、各無線モジュールの無線リンク空き状況のうち、最大の無線リンク空き状況である。無線リンク空き状況は、次式で表される。
無線リンク空き状況=「無線モジュールの平均未使用率」÷「無線モジュールの多重度」
例えば、図2の例の場合、隣接ノード(D1)の最大無線リンク空き状況(D1)は、次式で表される。
最大無線リンク空き状況(D1)=Max[無線リンク空き状況(IEEE802.16e),無線リンク空き状況(IEEE802.11g),無線リンク空き状況(IEEE802.11j)]
実施例3では、実施例2と同様に、無線リンク使用状況として、無線モジュールの平均未使用率を用いる。そして、実施例3では、無線リンク状態として、平均無線リンク空き状況を用いる。平均無線リンク空き状況は、隣接ノード毎に、算出される。平均無線リンク空き状況は、各無線モジュールの無線リンク空き状況の平均値である。無線リンク空き状況は、上述の式で表される。
例えば、図2の例の場合、隣接ノード(D1)の平均無線リンク空き状況(D1)は、次式で表される。
平均無線リンク空き状況(D1)=Average of [無線リンク空き状況(IEEE802.16e),無線リンク空き状況(IEEE802.11g),無線リンク空き状況(IEEE802.11j)]
次に、図1のIP層部13について説明する。
図8は、図1に示すIP層部13の構成を示すブロック図である。図8には、IP層部13の構成のうち、本発明に係る特徴的な部分を示している。
図8において、ルーティングテーブル送信部31は、定期的に、ルーティングテーブル32をブロードキャスト形式で送信する。このとき、ルーティングテーブル送信部31は、ブロードキャスト形式のIPパケットにルーティングテーブル32を格納し、該IPパケットをパケットスイッチ12に出力する。これにより、自ノードが有するルーティングテーブル32は、ブロードキャスト形式で送信され、隣接ノードで受信される。
図9には、ルーティングテーブル32の構成例が示されている。図9において、ルーティングテーブル32は、ノード毎に、隣接ノード毎の無線リンク状態と、更新度とを有する。更新度はノードID単位で付与される。ルーティングテーブル32は、自ノードのルーティングテーブル情報と、他ノードのルーティングテーブル情報を有する。ルーティングテーブル情報は、ノードIDと隣接ノードIDと無線リンク状態と更新度の組から成る。
更新部33は、ルーティングテーブル32を更新する。更新部33は、制御部14から、自ノードに関する隣接ノード毎の無線リンク状態を受け取る。更新部33は、制御部14から受け取った隣接ノード毎の無線リンク状態に基づき、ルーティングテーブル32中の自ノードの隣接ノード毎の無線リンク状態を書き換える。このとき、更新部33は、隣接ノード毎の無線リンク状態に変化がある場合には、ルーティングテーブル32中の自ノードの更新度に1を加えて更新する。更新度の初期値は0である。
ルーティングテーブル受信部34は、隣接ノードからブロードキャスト形式で送信された、隣接ノードのルーティングテーブルを受信する。このとき、ルーティングテーブル受信部34は、パケットスイッチ12からブロードキャスト形式のIPパケットを受け取り、該IPパケットに格納された隣接ノードのルーティングテーブルを得る。ルーティングテーブル受信部34は、隣接ノードのルーティングテーブルを更新部33に出力する。
更新部33は、ルーティングテーブル受信部34から隣接ノードのルーティングテーブルを受け取る。隣接ノードのルーティングテーブルには、自ノードと無線リンクで接続されていない他ノードのルーティングテーブル情報も含まれる。これにより、マルチホップネットワーク全体の各ノードのルーティングテーブル情報が収集可能となる。
更新部33は、ルーティングテーブル受信部34から受け取った隣接ノードのルーティングテーブルと、自ノードのルーティングテーブル32とを参照し、各ノードに係る更新度同士を比較する。そして、自ノードのルーティングテーブル32中の更新度よりも、受信した隣接ノードのルーティングテーブル中の更新度のほうが大きい場合に、受信した隣接ノードのルーティングテーブルに基づいて、自ノードのルーティングテーブル32を更新する。つまり、あるノードにおける隣接ノード毎の無線リンク状態に変化がある場合に、自ノードのルーティングテーブル32中の当該ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を、受信した隣接ノードのルーティングテーブルに合わせる。
ルート選択部35は、ルーティングテーブル32に基づいて、IPフロー毎に、通信ルートを選択する。ルート選択部35は、その選択結果のIPフロー毎の通信ルートを制御部14に指示する。
ここで、通信ルートの選択方法について、いくつかの実施例を挙げて説明する。
[無線リンク状態として「最小無線リンク負荷」を用いる場合の実施例(上述の実施例1に対応)]
まず、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最小無線リンク負荷の合計値を計算する。各パスの最小無線リンク負荷は、ルーティングテーブル32から読み取る。そして、その合計値が最小である経路を、当該IPフローの通信ルートとして選択する。
[無線リンク状態として「最大無線リンク空き状況」を用いる場合の実施例(上述の実施例2に対応)]
まず、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最大無線リンク空き状況の合計値を計算する。各パスの最大無線リンク空き状況は、ルーティングテーブル32から読み取る。そして、その合計値が最大である経路を、当該IPフローの通信ルートとして選択する。
[無線リンク状態として「平均無線リンク空き状況」を用いる場合の実施例(上述の実施例3に対応)]
まず、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの平均無線リンク空き状況の合計値を計算する。各パスの平均無線リンク空き状況は、ルーティングテーブル32から読み取る。そして、その合計値が最大である経路を、当該IPフローの通信ルートとして選択する。
上述したように本実施形態によれば、各ノードは、隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価することにより、最も通信効率のよい通信ルートを選択することができる。これにより、コグニティブ無線通信機能を備えた無線局(ノード)によってマルチホップネットワークを構成する場合において、End-to-Endの通信ルート全体での通信効率の向上を図ることが可能になる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述の実施形態では、無線通信メディアにおけるデータリンク層(MAC、LLC等)の上位に、IPパケットの単位で使用する無線通信メディアを選択するデータリンク層パケットスイッチを設けたが、データリンク層パケットの単位で使用する無線通信メディアを選択するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る無線局(無線装置)1の構成を示すブロック図である。 コグニティブ無線通信の例を示す概念図である。 マルチホップネットワークの構成例である。 図1に示す制御部14の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る多重度テーブル生成処理のフローチャートである。 多重度テーブル23の構成例である。 多重度テーブル23の構成例である。 図1に示すIP層部13の構成を示すブロック図である。 図8に示すルーティングテーブル32の構成例である。
符号の説明
1…無線局(無線装置)、11…無線モジュール、12…パケットスイッチ、13…IP層部、14…制御部、21…無線通信メディア監視部、22…多重度テーブル生成部、23…多重度テーブル、24…無線リンク使用状況測定部、25…無線リンク状態算出部、31…ルーティングテーブル送信部、32…ルーティングテーブル、33…更新部、34…ルーティングテーブル受信部、35…ルート選択部、101〜103…無線リンク

Claims (6)

  1. 複数の無線通信メディアを利用するノードによってマルチホップネットワークを構成するときの通信ルート選択制御装置において、
    無線通信メディア毎に自ノードの通信を監視する無線通信メディア監視手段と、
    前記無線通信メディア監視手段の監視結果から、自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を算出する無線リンク状態算出手段と、
    各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を格納するルーティングテーブルと、
    前記ルーティングテーブルをブロードキャスト形式で送信する送信手段と、
    他ノードのルーティングテーブルを受信する受信手段と、
    前記無線リンク状態算出手段で算出された自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態と、前記受信手段で受信された他ノードのルーティングテーブルとに基づいて、自ノードのルーティングテーブルを更新する更新手段と、
    各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価し、通信ルートを選択するルート選択手段と、
    を備えたことを特徴とする通信ルート選択制御装置。
  2. 前記無線リンク状態として最小無線リンク負荷を用い、
    前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最小無線リンク負荷の合計値を計算し、該合計値が最小である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする請求項1に記載の通信ルート選択制御装置。
  3. 前記無線リンク状態として最大無線リンク空き状況を用い、
    前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの最大無線リンク空き状況の合計値を計算し、該合計値が最大である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする請求項1に記載の通信ルート選択制御装置。
  4. 前記無線リンク状態として平均無線リンク空き状況を用い、
    前記ルート選択手段は、自局からデスティネーションノードに至る各経路毎に、全パスの平均無線リンク空き状況の合計値を計算し、該合計値が最大である経路を通信ルートとして選択することを特徴とする請求項1に記載の通信ルート選択制御装置。
  5. 複数の無線通信メディアを利用する無線装置において、
    請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の通信ルート選択制御装置を備えたことを特徴とする無線装置。
  6. 複数の無線通信メディアを利用するノードによってマルチホップネットワークを構成するときの通信ルート選択方法であって、
    無線通信メディア毎に自ノードの通信を監視する過程と、
    前記無線通信メディア監視手段の監視結果から、自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を算出する過程と、
    各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態を格納するルーティングテーブルをブロードキャスト形式で送信する過程と、
    他ノードのルーティングテーブルを受信する過程と、
    前記算出された自ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態と、前記受信された他ノードのルーティングテーブルとに基づいて、自ノードのルーティングテーブルを更新する過程と、
    各ノードに係る隣接ノード毎の無線リンク状態に基づいて自ノードからデスティネーションノードに至る各経路を評価し、通信ルートを選択する過程と、
    を含むことを特徴とする通信ルート選択方法。
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