JP2008020707A - プロジェクタ - Google Patents

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聡 吉田
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政史 金井
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Abstract

【課題】様々な光源からの光源光を有効に活用することができ、明るい画像を投射することができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】光源ランプユニット20からの光源光は、第1ホイール41によって、第1偏光と、第2偏光とに分離される。そして、第2ホイール42によって、第1偏光のタイミングで赤光と緑光とに分離され、第2偏光のタイミングで青光と黄光とに分離される。第2ホイール42を経た照明光のうち、赤光及び緑光は、偏光ビームスプリッタ61によって、第1液晶パネル64aに入射し、ここで順次光変調されて赤色の像光と緑色の像光とが形成される。一方、青光及び黄光は、偏光ビームスプリッタ61によって、第2液晶パネル64bに入射し、ここで順次光変調されて青色の像光と黄色の像光とが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶パネル等の光変調装置を用いてカラー画像を投射するプロジェクタに関する。
従来のプロジェクタとして、光源からの光をRGBの3色の光路に分離し、各光路に個別に設けた3つの液晶パネルを各色でそれぞれ照明するものが存在する(特許文献1参照)。
また、従来のプロジェクタとして、光源からのRGBの3色に対応するフィルタ領域を設けたカラーホイールを備え、光源光を3色に時系列的に分離するとともに、単一のマイクロミラーデバイス等を各色で順次照明するものが存在する(特許文献2参照)。
特2000−241927号公報 特2005−140839号公報
しかし、光源光をRGBの3光路に分離する前者のプロジェクタでは、分離された光を有効に利用できず色域が狭くなる等、様々なスペクトルピークを有する光源光を十分に活用できないという事情がある。
また、光源光をカラーホイールによって時系列的に分離する後者のプロジェクタでは、特定色の像光を投射している間に他の色が遮光されるため、一般に暗い画像が投射される。
そこで、本発明は、様々な光源からの光源光を有効に活用することができ、明るい画像を投射することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクタは、(a)可視域において所定のスペクトル分布を有する光源と、(b)光源からの光を第1偏光と第2偏光とに分離する偏光分離部と、(c)偏光分離部を経た光源のスペクトルピークに対応する4色以上の色成分を、経時的に切り替わる2群以上の色光に分離するカラーホイールと、(d)カラーホイールを経た2群以上の色光を、そのままの又は組み替えられた状態で導く2以上の光路と、(e)2以上の光路にそれぞれ配置され、入射光を偏光方向に関してそれぞれ変調する2以上の光変調装置と、(f)2以上の光変調装置から射出された変調光を合成する光合成部材と、(g)2以上の光変調装置をカラーホイールの回転に同期して動作させることにより、2以上の光変調装置に入射する色光に対応する光変調を行わせて、4色以上の像光を形成させるタイミング制御装置とを備える。
上記プロジェクタでは、カラーホイールを用いて色光を得ており、光源のスペクトルピークを効率的に利用した照明光を得ることができる。また、各光路に設けた光変調装置をタイミング制御装置の制御下で動作させることによって、カラーホイールを経て2以上の光路に導かれた4色以上の色成分を変調した変調光色を得ることができ、投射像の色再現性を高めることができる。この際、2以上の光変調装置を用いて変調光を得るので、単一の光変調装置を用いる場合に比較して高品位の画像を得ることができる。さらに、予め偏光化した照明光を得ているので、光変調装置の寿命を長くすることができる。
本発明の具体的な観点又は態様では、上記プロジェクタにおいて、偏光分離部は、第1及び第2偏光に対応する複数の偏光分離素子を円板上に設けるとともにカラーホイールと同期して回転する偏光ホイールである。この場合、偏光方向を切り替えてカラーホイールに入射させることができ、偏光ホイールの回転に合わせてカラーホイールから射出される色成分の偏光方向を切り替えることができる。つまり、色成分の切替に同期して偏光方向を切り替えた照明用の色光を得ることができる。
本発明の別の態様では、偏光ホイールが無機偏光板である。無機偏光板は、例えばワイヤグリッド型の偏光素子である。この場合、少ないロスで偏光方向の精密な調整が可能になる。
本発明のさらに別の態様では、偏光ホイールとカラーホイールとの間に、偏光ホイールの通過光を均一化するためのロッドインテグレータを備える。この場合、偏光ホイールを経た偏光光を均一化して無駄なくカラーホイールに入射させることができ、均一な照明用の色光を得ることができる。
本発明のさらに別の態様では、カラーホイールを経た2群以上の色光を2光路に分岐する光分岐部材を備える。この場合、カラーホイールまで共通の光路を通過していた色成分を分岐して2つの光路に導くことができ各光路上の2つの光変調装置を照明することができる。
本発明のさらに別の態様では、光分岐部材が、偏光方向に応じて色光の光束を分離する偏光分離素子を含み、合成部材が、2以上の光変調装置からの変調光の偏光方向を利用して合成する偏光合成素子を含む。この場合、両光路上の一方の光変調装置を一方の偏光方向の光で照明することができ、他方の光変調装置を他方の偏光方向の光で照明することができる。つまり、一対の光変調装置を偏光方向で使い分けることができる。
本発明のさらに別の態様では、カラーホイールが、異なる色を個別に透過させる4つのフィルタ領域を含む。この場合、カラーホイールによって直接的に4つの色光を得ることができる。
本発明のさらに別の態様では、光分岐手段が、波長に応じて色光の光束を分離する色分離素子を含み、合成部材は、2以上の光変調装置からの変調光の波長を利用して合成する色合成素子を含む。この場合、両光路上の一方の光変調装置を色分離素子の一方に分岐された光で照明することができ、他方の光変調装置を色分離素子の他方に分岐された光で照明することができる。
本発明のさらに別の態様では、カラーホイールが、2色を透過させる2つのフィルタ領域を含む。この場合、色分離素子によって、カラーホイールによって時系列的に2分岐された光から4つの色光を得ることができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を示す模式図である。このプロジェクタ10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調することによって光学像を形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器であり、光源ランプユニット20、光分離装置40、並行変調部60、投射光学系80、及び主制御装置90を備えて構成される。
光源ランプユニット20は、光源ランプ21から周囲に放射された光束を集めて射出し、光分離装置40を介して並行変調部60を照明するための光源である。光源ランプユニット20は、放電型の発光管である光源ランプ21と、光源ランプ21から射出された光源光を反射する凹面鏡22と、凹面鏡22で反射された光源光を集める凸レンズ23とを備える。光源ランプ21は、例えば高圧水銀ランプやハロゲンランプであり、これに封入された元素成分等に応じた固有のスペクトル分布を可視光波長域に有する。具体的には、図2に示すように、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、及び青(B)の4色の色成分に対応する4つのスペクトルピークが存在する。この光源ランプユニット20において、光源ランプ21から射出された光源光は、凹面鏡22及び凸レンズ23を経てビーム径を絞られてスポット化しつつ、前方側すなわち光分離装置40側に射出される。なお、上述した凹面鏡22は、楕円面、球面等であってその曲率を調整することができ、凹面鏡22の後段に設けた凸レンズ23についてはこれを省略することができる。
光分離装置40は、光源ランプユニット20からの光源光を時系列的に切り替わる偏光及び色光に分離するための部分である。光分離装置40は、偏光分離用の第1ホイール(偏光ホイール)41と、色分離用の第2ホイール(カラーホイール)42と、光均一化のためのロッドインテグレータ43と、光束を平行化するための凸レンズ44と、回転駆動装置46,47と、回転制御部48とを備える。第1ホイール41は、円板状の部材であり、ステッピングモータ等である回転駆動装置46に支持されて中心軸AX1のまわりに一定速度で精密に回転可能になっている。また、第2ホイール42も、第1ホイール41と同サイズの円板状部材であり、ステッピングモータ等である回転駆動装置47に支持されて中心軸AX2のまわりに一定速度で精密に回転可能になっている。この際、両ホイール41,42は、回転制御部48の制御下で、回転角度の対応をとりつつ同期して回転しており、回転に伴って両者の相対的位置関係が変化しないようになっている。
図3(a)は、第1ホイール41の正面図である。第1ホイール41は、偏光分離部として、図1に示される光源ランプユニット20からの光源光を、P偏光である第1偏光とS偏光である第2偏光とに時系列的に分離する役割を有する。このため、第1ホイール41は、P偏光を通過させる第1偏光フィルタ領域PA1と、S偏光を通過させる第2偏光フィルタ領域PA2とを有している。第1及び第2偏光フィルタ領域PA1,PA2の境界が半径方向に対して傾斜している理由は、照明光の切替を緩やかにして最終的な投射像のチラツキを防止するためである。ここで、第1偏光フィルタ領域PA1や第2偏光フィルタ領域PA2は、透明板上の対応する領域に無機偏光板を設けたものである。無機偏光板は、例えばワイヤグリッド偏光子であり、このワイヤグリッド偏光子は、微細なストライプ状の導体アレイからなる。例えば導体アレイが第1ホイール41の円周方向に延びる場合、つまり第1偏光フィルタ領域PA1がシステム光軸OA上にある場合、その接線に沿った円周方向の偏光(ここではS偏光と定義する)はほぼ完全に反射され、その半径方向の偏光(ここではP偏光と定義する)はほぼ完全に透過する。一方、導体アレイが第1ホイール41の半径方向に延びる場合、つまり第2偏光フィルタ領域PA2がシステム光軸OA上にある場合、半径方向の偏光(つまりP偏光)はほぼ完全に反射され、円周方向の偏光(つまりS偏光)はほぼ完全に透過する。以上により、第1偏光と第2偏光との時系列的に切替が行われこれが周期的に繰り返される。
図1に戻って、第1ホイール41の射出側のシステム光軸OA上に設けたロッドリレーレンズすなわちロッドインテグレータ43は、四角柱状の導光部材であり、第1ホイール41を透過して入射面43aに順次入射するP偏光やS偏光を入射角に応じて多重に分割するとともに、このような分割光を射出面43bで重畳させ、射出面43bから低損失で均一化した状態にしてP偏光やS偏光を射出する。ロッドインテグレータ43の射出面43bから射出されて均一化されたP偏光やS偏光は、第2ホイール42上において射出面43bに対向しシステム光軸OAを含む領域に入射する。
図3(b)は、第2ホイール42の正面図である。第2ホイール42は、図1に示されるロッドインテグレータ43を経たP偏光を、赤(R)光である第1群の色光と、緑(G)光である第2群の色光とに時系列的に分離するとともに、ロッドインテグレータ43を経たS偏光を、青(B)光である第3群の色光と、黄(Y)光である第4群の色光とに時系列的に分離する役割を有する。このため、第2ホイール42は、赤光を通過させる第1フィルタ領域CA1と、緑光を通過させる第2フィルタ領域CA2と、青光を通過させる第3フィルタ領域CA3と、黄光を通過させる第4フィルタ領域CA4とを有している。これらの第1〜第4フィルタ領域CA1〜CA4は、透明板上の対応する領域に例えば誘電体多層膜を設けたものである。誘電体多層膜は、目的とする波長の照明光のみを少ないロスで選択的に透過させることができる。第1〜第4フィルタ領域CA1〜CA4は、誘電体多層膜に限らず、色素フィルタその他のカラーフィルタに置き換えることができる。
なお、第1ホイール41と第2ホイール42とは、図1に示す回転制御部48の制御下で動作する回転駆動装置46,47にそれぞれ駆動され、図3(a)及び図3(b)に示す回転位置の関係を保って回転する。つまり、第2ホイール42を経た赤光及び緑光は、ともにP偏光になっており、第2ホイール42を経た青光及び黄光は、ともにS偏光になっている。
また、図3(b)に示される第1〜第4フィルタ領域CA1〜CA4の透過特性は、光源ランプ21のスペクトルピークに対応するものとなっており、第2ホイール42を経た赤光、緑光は、青光、及び黄光は、光源ランプ21からの発光光を無駄なく効率的に取り出したものとなっている。つまり、光分離装置40を経ることで、光源ランプ21のスペクトルピークが、赤光、緑光、青光、及び黄光の各色成分として、経時的に切り替わりつつ周期的に射出される。
図1において、第2ホイール42の射出側のシステム光軸OA上に設けた凸レンズ44は、ロッドインテグレータ43から射出された赤光、緑光、青光、及び黄光をほぼ平行化して次段の並行変調部60に供給する。
並行変調部60は、光路分離部60Aと、光変調部60Bと、光合成部材60Cとを備える。
このうち、光路分離部60Aは、光分岐部材として、偏光ビームスプリッタ61と反射ミラー62a,62bとを備える。偏光ビームスプリッタ61は、2つの直角プリズムを斜面で互いに貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜61aが形成されている。この誘電体多層膜61aは、P偏光を透過させ、S偏光を反射する。偏光ビームスプリッタ61は、光分離装置40からの照明光を、第1群の赤光と第2群の緑光とを含む第1照明光成分用と、第3群の青光と第4群の黄光とを含む第2照明光成分用との2光路に分離する役割を有する。すなわち、偏光ビームスプリッタ61は、P偏光である赤光LR及び緑光LGを透過させて直進させ、S偏光である青光LB及び黄光LYを反射して光路を折り曲げる。この光路分離部60Aにおいて、光源ランプユニット20から照明光学系30を経て入射した照明光は、偏光分離素子としての偏光ビームスプリッタ61に入射する。偏光ビームスプリッタ61を透過した赤光LR及び緑光LGは、第1光路OP1に導かれ、反射ミラー62aを経て光路分離部60Aの第1液晶パネル64aに入射する。また、偏光ビームスプリッタ61で反射された青光LB及び黄光LYは、第2光路OP2に導かれ、反射ミラー62bを経て光路分離部60Aの第2液晶パネル64bに入射する。
光変調部60Bは、P偏光である赤光LR及び緑光LGが入射する画像情報変調用の第1液晶パネル64aと、S偏光である青光LB及び黄光LYが入射する画像情報変調用の第2液晶パネル64bと、両液晶パネル64a,64bを動作させるための液晶駆動部65とを備える。さらに、光変調部60Bは、第1液晶パネル64aの射出側に配置される偏光フィルタ66aと、第2液晶パネル64bの射出側に配置される偏光フィルタ66bとを備える。両偏光フィルタ66a,66bは、有機材料からなる所謂有機偏光板である。ここで、第1液晶パネル64aと、偏光フィルタ66aとは、赤光LRや緑光LGを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための光変調装置すなわち液晶ライトバルブを構成する。同様に、第2液晶パネル64bと、偏光フィルタ66bとは、青光LBや黄光LYを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための光変調装置すなわち液晶ライトバルブを構成する。この際、光路分離部60Aに設けた偏光ビームスプリッタ61の存在によって、両液晶パネル64a,64bの入射側の偏光フィルタを省略しているので、液晶ライトバルブとしての寿命を延ばすことができる。液晶駆動部65は、外部から入力される画像信号に基づいて、両液晶パネル64a,64bに駆動信号を供給する。液晶駆動部65は、外部信号が例えばRGBの3原色に関するものである場合、これをRGBYの4原色の画像信号に変換する画像処理機能を有するとともに、この4原色の画像情報をルックアップ型のメモリに保持して適当なタイミングで両液晶パネル64a,64bに切り替えつつ出力する役割を有する。
なお、第1及び第2液晶パネル64a,64bは、いずれも、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号に従ってそれぞれに入射した偏光光束の偏光方向を変調する。
光合成部材60Cは、光変調部60Bの偏光フィルタ66a,66bから射出された光学像を合成してカラー画像を形成する偏光ビームコンバイナすなわち偏光合成素子である。この光合成部材60Cは、2つの直角プリズムを斜面で互いに貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、誘電体多層膜67が形成されている。この誘電体多層膜67は、S偏光を反射し、P偏光を透過させる。この光合成部材60Cにより、第1液晶パネル64aからの赤光LRや緑光LGの像光を誘電体多層膜67で反射して進行方向左側に射出させ、第2液晶パネル64bからの青光LBや黄光LYの像光を誘電体多層膜67を介して直進・射出させることができる。
このように光合成部材60Cで合成された像光は、拡大投影レンズとしての投射光学系80を経て、適当な拡大率でスクリーン(不図示)にカラー画像として投射される。
なお、主制御装置90は、タイミング制御装置として機能し、光変調部60Bに設けた液晶駆動部65の動作と、光分離装置40に設けた回転制御部48の動作とを監視しながら画像形成の整合をとる。つまり、光変調部60Bへの照明光すなわち赤光、緑光、青光、及び黄光の供給タイミングと、液晶パネル64a,64bによる光変調タイミングとの間で同期がとられており、液晶パネル64a,64bによって各色光に応じた適切な光変調が行われる。
図4は、第1実施形態に係るプロジェクタ10の動作を説明するタイミングチャートである。まず、図4(a)に示すように、光源ランプユニット20からの光源光は、第1ホイール41によって、P偏光である第1偏光(実線)と、S偏光である第2偏光(点線)とが交互に繰り返される時系列的な照明光に分離される。そして、図4(b)に示すように、第1ホイール41を経た照明光は、第2ホイール42によって、P偏光のタイミングで第1群の赤光と第2群の緑光とに分離され、S偏光のタイミングで第3群の青光と第4群の黄光とに分離される。結果的に、赤光、緑光、青光、及び黄光の4つの色成分が順次切り替わる時系列的な照明光が得られる。次に、図4(c)に示すように、第2ホイール42を経た照明光のうち、P偏光の赤光及び緑光は、偏光ビームスプリッタ61によって、第1液晶パネル64aに入射し、ここで順次光変調されて赤色の像光と緑色の像光とが形成される。一方、図4(d)に示すように、第2ホイール42を経た照明光のうち、S偏光の青光及び黄光は、偏光ビームスプリッタ61によって、第2液晶パネル64bに入射し、ここで順次光変調されて青色の像光と黄色の像光とが形成される。図4(c)及び(d)で得られた各色の像光は、光合成部材60Cで合成され、投射光学系80によってスクリーン上に拡大投射される。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係るプロジェクタ110の光学系を示す模式図である。第2実施形態のプロジェクタ110は、図1等に示す第1実施形態のプロジェクタ10を変形したものであり、特に説明しない部分については、第1実施形態と同様であるものとする。
光分離装置140は、偏光分離用の第1ホイール41と、色分離用の第2ホイール142と、ロッドインテグレータ43と、凸レンズ44と、回転駆動装置46,47と、回転制御部48とを備える。
図6(a)は、第1ホイール41の正面図であり、図6(b)は、第2ホイール142の正面図である。第1ホイール41は、第1実施形態のものとほぼ同様であるが、第2ホイール142は、第1実施形態のものと異なっている。すなわち、第2ホイール142は、図5に示されるロッドインテグレータ43を経たP偏光を、赤光と緑光とを含む第1群の色光と、青光と黄光とを含む第2群の色光とに時系列的に分離する役割を有する。このため、第2ホイール142は、赤光及び緑光を通過させる第1フィルタ領域CA11と、青光及び黄光を通過させる第2フィルタ領域CA12とを有している。なお、第1ホイール41と第2ホイール142とは、図6(a)及び図6(b)に示す回転位置の関係を保って回転する。
図7(a)は、第1フィルタ領域CA11の光透過特性を概念的に示すグラフであり、図7(b)は、第2フィルタ領域CA12の光透過特性を概念的に示すグラフである。すなわち、第1フィルタ領域CA11は、図7(a)に示すように、赤光と緑光とを選択的に透過させ、青光と黄光とを遮断する。また、第2フィルタ領域CA12は、図7(b)に示すように、青光と黄光とを選択的に透過させ、赤光と緑光とを遮断する。結果的に、光分離装置140を経ることで、光源ランプ21のスペクトルピークが、P偏光の赤光及び緑光の複合的な色成分と、S偏光の青光及び黄光の複合的な色成分として、経時的に切り替わりつつ射出される。第1及び第2フィルタ領域CA11,CA12は、透明基板上に、対応する波長領域の光束を反射し他の波長領域の光束を透過する波長選択作用を有する誘電体多層膜を形成することによって得た光学素子である。
並行変調部160において、光路分離部160Aは、第1ダイクロイックミラー161と、反射ミラー62a,62bとを備える。第1ダイクロイックミラー161は、色分離素子として、光分離装置140からの照明光を、第1群の赤光と第2群の黄光とを含む第1照明光成分用と、第1群の緑光と第2群の青光とを含む第2照明光成分用との2光路に分離する役割を有する。すなわち、第1ダイクロイックミラー161は、赤・黄・緑・青の4色のうち赤光LR及び黄光LYを選択的に透過させ、緑光LG及び青光LBを選択的に反射する。
図8(a)は、第1ダイクロイックミラー161の光透過特性を概念的に示すグラフである。第1ダイクロイックミラー161は、透明基板上に、所定波長以下の光束(具体的には緑光及び青光)を反射し所定波長以上の光束(具体的には黄光及び赤光)を透過する光学特性を有する誘電体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システム光軸OAに対して傾斜した状態で配置される。
並行変調部160において、光合成部材160Cは、第2ダイクロイックミラー167で構成される。第2ダイクロイックミラー167は、色合成素子として、光変調部60Bの偏光フィルタ66a,66bから射出された光学像を合成してカラー画像を形成する。すなわち、第2ダイクロイックミラー167は、赤・黄・緑・青の4色のうち赤光LR及び黄光LYを選択的に反射し、緑光LG及び青光LBを選択的に透過させる。
図8(b)は、第2ダイクロイックミラー167の光透過特性を概念的に示すグラフである。第2ダイクロイックミラー167は、透明基板上に、所定波長以下の光束(具体的には緑光及び青光)を透過させ所定波長以上の光束(具体的には黄光及び赤光)を反射する光学特性を有する誘電体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システム光軸OAに対して傾斜した状態で配置される。
図9は、第2実施形態に係るプロジェクタ110の動作を説明するタイミングチャートである。まず、図9(a)に示すように、光源ランプユニット20からの光源光は、第1ホイール41によって、P偏光である第1偏光(実線)と、S偏光である第2偏光(点線)とが交互に繰り返される時系列的な照明光に分離される。そして、図9(b)に示すように、第1ホイール41を経た照明光は、第2ホイール142によって、P偏光のタイミングで第1群の赤光と緑光が選択的に透過され、S偏光のタイミングで第2群の黄光と青光とが選択的に透過される。次に、図9(c)に示すように、第2ホイール142を経た照明光のうち、P偏光の赤光とS偏光の黄光は、第1ダイクロイックミラー161によって、第1液晶パネル64aに入射し、ここで順次光変調されて赤色の像光と黄色の像光とが形成される。この際、第1液晶パネル64aは、主制御装置90の制御下で動作する液晶駆動部65によって適宜駆動されており、P偏光の赤光が入射する時、ノーマリーブラックモードで動作し、S偏光の黄光が入射する時、ノーマリーホワイトモードで動作する。一方、図9(d)に示すように、第2ホイール142を経た照明光のうち、P偏光の緑光とS偏光の青光は、第1ダイクロイックミラー161によって、第2液晶パネル64bに入射し、ここで順次光変調されて緑色の像光と青色の像光とが形成される。この際、第1液晶パネル64aは、液晶駆動部65によって適宜駆動されており、P偏光の緑光が入射する時、ノーマリーブラックモードで動作し、S偏光の青光が入射する時、ノーマリーホワイトモードで動作する。図9(c)及び(d)で得られた各色の像光は、光合成部材160Cすなわち第2ダイクロイックミラー167で合成され、投射光学系80によってスクリーン上に拡大投射される。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記第1実施形態では、光分離装置40において、第1ホイール41によって光源光を時系列的に切り替わる一対の異なる偏光に分離しているが、固定的に配置された偏光ビームスプリッタによって光源光を一対の異なる偏光に空間的に分離することができ、これら一対の異なる偏光を第2ホイール42の反対位置に入射させることができる。この場合、第2ホイール42の反対位置に入射に入射した照明光を、個別に液晶パネル64a,64bに導くことで、偏光ビームスプリッタ61を利用することなく、第1液晶パネル64aに直接P偏光の赤光と緑光とを入射させることができ、第2液晶パネル64bに直接S偏光の青光と黄光とを入射させることができる。
また、上記第1実施形態では、赤光と緑光をP偏光とし青光と黄光をS偏光としたが、このような色や偏光方向の組み合わせは適宜変更することができる。同様に、第2実施形態でにおいて、第2ホイール142で分離する色の組み合わせは用途に応じて適宜変更することができる。
また、上記第1実施形態では、光源を赤・黄・緑・青の4色に色分岐して色光を得る場合について説明したが、光源光を5色以上に色分岐して、これらの分岐光を2つ或いは3つ以上の液晶ライトバルブに時系列的に入射させて光変調を行うこともできる。
また、上記実施形態では、光源を赤・黄・緑・青に色分岐しているが、プロジェクタ10,110の用途に応じて別の色に分岐することもできる。
また、上記実施形態では、第1ホイール41に無機偏光板であるワイヤグリッド偏光子を形成しているが、第1ホイール41は、偏光を分離できるものであればよく、ワイヤグリッド偏光子に代えて例えば位相差板を組み込むこともできる。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェクタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがあるが、図1等に示すプロジェクタ10,110の構成はいずれにも用いることができる。
第1実施形態に係るプロジェクタの光学系を示す模式図である。 光源のスペクトル分布を説明するグラフである。 (a)、(b)は、第1及び第2ホイールの正面図である。 (a)〜(d)は、第1実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。 第2実施形態に係るプロジェクタの光学系を示す模式図である。 (a)、(b)は、第1及び第2ホイールの正面図である。 (a)、(b)は、第2ホイールの透過特性を説明するグラフである。 (a)、(b)は、第1及び第2ダイクロイックミラーの性を示すグラフである。 (a)〜(d)は、第2実施形態の動作を説明するタイミングチャートである
符号の説明
10…プロジェクタ、 20…光源ランプユニット、 21…光源ランプ、 30…照明光学系、 40…光分離装置、 41…第1ホイール、 42…第2ホイール、 43…ロッドインテグレータ、 46,47…回転駆動装置、 48…回転制御部、 60…並行変調部、 60A…光路分離部、 60B…光変調部、 60C…光合成部材、 61…偏光ビームスプリッタ、 64a…第1液晶パネル、 64b…第2液晶パネル、 65…液晶駆動部、 66a,66b…偏光フィルタ、 80…投射光学系、 90…主制御装置、 110…プロジェクタ、 140…光分離装置、 142…第2ホイール、 160…並行変調部、 160A…光路分離部、 160C…光合成部材、 161…第1ダイクロイックミラー、 167…第2ダイクロイックミラー、 OP1…第1光路、 OP2…第2光路

Claims (9)

  1. 可視域において所定のスペクトル分布を有する光源と、
    前記光源からの光を第1偏光と第2偏光とに分離する偏光分離部と、
    前記偏光分離部を経た前記光源のスペクトルピークに対応する4色以上の色成分を、経時的に切り替わる2群以上の色光に分離するカラーホイールと、
    前記カラーホイールを経た前記2群以上の色光を、そのままの又は組み替えられた状態で導く2以上の光路と、
    前記2以上の光路にそれぞれ配置され、入射光を偏光方向に関してそれぞれ変調する2以上の光変調装置と、
    前記2以上の光変調装置から射出された変調光を合成する光合成部材と、
    前記2以上の光変調装置を前記カラーホイールの回転に同期して動作させることにより、前記2以上の光変調装置に入射する色光に対応する光変調を行わせて、4色以上の像光を形成させるタイミング制御装置と
    を備えるプロジェクタ。
  2. 前記偏光分離部は、前記第1及び第2偏光に対応する複数の偏光分離素子を円板上に設けるとともに前記カラーホイールと同期して回転する偏光ホイールである請求項1記載のプロジェクタ。
  3. 前記偏光ホイールは、無機偏光板である請求項2記載のプロジェクタ。
  4. 前記偏光ホイールと前記カラーホイールとの間に、前記偏光ホイールの通過光を均一化するためのロッドインテグレータを備える請求項2及び請求項3のいずれか一項記載のプロジェクタ。
  5. 前記カラーホイールを経た前記2群以上の色光を2光路に分岐する光分岐部材を備える請求項1から請求項4のいずれか一項記載のプロジェクタ。
  6. 前記光分岐部材は、偏光方向に応じて色光の光束を分離する偏光分離素子を含み、前記合成部材は、前記2以上の光変調装置からの変調光の偏光方向を利用して合成する偏光合成素子を含む請求項5記載のプロジェクタ。
  7. 前記カラーホイールは、異なる色を個別に透過させる4つのフィルタ領域を含む請求項6記載のプロジェクタ。
  8. 前記光分岐手段は、波長に応じて色光の光束を分離する色分離素子を含み、前記合成部材は、前記2以上の光変調装置からの変調光の波長を利用して合成する色合成素子を含む請求項5記載のプロジェクタ。
  9. 前記カラーホイールは、2色を透過させる2つのフィルタ領域を含む請求項8記載のプロジェクタ。
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