JP2008020600A - 画像表示装置及び表示デバイス - Google Patents

画像表示装置及び表示デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2008020600A
JP2008020600A JP2006191344A JP2006191344A JP2008020600A JP 2008020600 A JP2008020600 A JP 2008020600A JP 2006191344 A JP2006191344 A JP 2006191344A JP 2006191344 A JP2006191344 A JP 2006191344A JP 2008020600 A JP2008020600 A JP 2008020600A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black
signal
display device
drive signal
colors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006191344A
Other languages
English (en)
Inventor
Kesatoshi Takeuchi
啓佐敏 竹内
Takahiro Sagawa
隆博 佐川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006191344A priority Critical patent/JP2008020600A/ja
Publication of JP2008020600A publication Critical patent/JP2008020600A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】動画像を表示する際に、動画像のボケが発生するのを抑制する。
【解決手段】制御部は表示デバイスが3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されるように光源の点灯を制御する。制御部は3色の照明光の点灯タイミングに同期して、駆動信号保持部に保持されている3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して変調動作部に印加するように、色選択部を制御し、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、黒信号を前記駆動信号に対し挿入して変調動作部に印加するように、黒挿入部を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラー画像の表示技術に関し、特に、動画像のボケを改善するのに好適な技術に関するものである。
従来では、例えば、下記の特許文献1に記載されているように、表示デバイスとして単板変調パネルを用いたカラー画像表示装置が知られている。
かかるカラー画像表示装置では、単板変調パネルが、各画素毎に、3色の照明光をそれぞれ変調する際に使用される3色分の駆動信号を保持するための駆動信号保持部と、駆動信号保持部に保持された3色分の駆動信号を選択するための色選択部と、色選択部で選択された駆動信号に応じて変調動作を実行する変調動作部と、を有している。そして、3つの光源は、単板変調パネルが3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されるように制御される。また、色選択部は、駆動信号保持部に保持されている3色分の駆動信号のうちの1つを3色の照明光の点灯タイミングに同期して切り換えつつ変調動作部に印加するように制御される。このようにして、各画素の駆動信号保持部に3色分の駆動信号が保持されているので、これらを1つずつ選択して変調動作部に印加することによって、単板変調パネルを用いてカラー画像を表示することを可能としている。
特開2001−67010号公報
上記した単板変調パネルとしては、通常、液晶パネルなどが用いられる。この液晶パネルは、各画素が蓄積型の表示素子で構成される表示デバイス(以下、「蓄積型表示デバイス」と呼ぶ)である。蓄積型表示デバイスは、信号周波数の高域での応答特性が低下する低域通過型の時間周波数特性を有しているため、例えば、液晶パネルで動画像を表示する場合、動画像中の物体の移動速度に応じて画像にボケ(以下、「動画像のボケ」と呼ぶ)が発生するという問題がある。また、蓄積型表示デバイスで動画像を表示する場合、人間の目が蓄積型表示デバイス上を動く物体を観測した際に網膜上に残像が起こることにより、動画像のボケが発生するという問題がある。
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決し、動画像を表示する際に、動画像のボケが発生するのを抑制することが可能な技術を提供することにある。
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の画像表示装置は、カラー画像を表示するための画像表示装置であって、
赤色光と緑色光と青色光の3色の照明光をそれぞれ射出可能な光源を有する照明光学系と、
前記照明光学系から射出された照明光を、与えられた駆動信号に応じて変調するための複数の画素を有する表示デバイスを含む画像表示部と、
前記光源と前記表示デバイスとを制御するための制御部と、
を備え、
前記表示デバイスは、
各画素毎に、前記3色の照明光をそれぞれ変調する際に使用される3色分の駆動信号を保持するための駆動信号保持部と、
前記駆動信号保持部に保持された前記3色分の駆動信号を選択するための色選択部と、
前記色選択部で選択された駆動信号に応じて変調動作を実行する変調動作部と、
黒色を表現させるために使用される黒信号を、前記駆動信号に対して挿入するための黒挿入部と、
を有しており、
前記制御部は、前記表示デバイスが前記3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されるように前記光源の点灯を制御すると共に、前記3色の照明光の点灯タイミングに同期して、前記駆動信号保持部に保持されている前記3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して前記変調動作部に印加するように、前記色選択部を制御し、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対し挿入して前記変調動作部に印加するように、前記黒挿入部を制御することを要旨とする。
また、本発明の表示デバイスは、カラー画像を表示させるための表示デバイスであって、
赤色光と緑色光と青色光の3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されると共に、照明された前記照明光を、与えられた駆動信号に応じて変調し得る複数の画素と、
各画素毎に、前記3色の照明光をそれぞれ変調する際に使用される3色分の駆動信号を保持するための駆動信号保持部と、
前記駆動信号保持部に保持された前記3色分の駆動信号を選択するための色選択部と、
前記色選択部で選択された駆動信号に応じて変調動作を実行する変調動作部と、
黒色を表現させるために使用される黒信号を、前記駆動信号に対して挿入するための黒挿入部と、
を備え、
前記色選択部は、前記3色の照明光の点灯タイミングに同期して、前記駆動信号保持部に保持されている前記3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して前記変調動作部に印加させると共に、前記黒挿入部は、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対し挿入して前記変調動作部に印加させることを要旨とする。
このように、本発明の画像表示装置または表示デバイスでは、色選択部が、3色の照明光の点灯タイミングに同期して、駆動信号保持部に保持されている3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して変調動作部に印加させている。そして、黒挿入部が、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、黒信号を駆動信号に対し挿入して変調動作部に印加させている。
従って、本発明の画像表示装置または表示デバイスによれば、垂直同期信号に同期した画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されるため、動画像を表示する場合には、表示デバイスにおける各画素において、先に表示していた画像に対応する状態から、一旦黒画像を表示する状態にリセットしてから、次の画像を表示させることができる。こうして、先に表示していた状態の影響をキャンセルすることができるので、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。また、人間の脳にとっても、黒画像表示前に表示されていた画像が、黒画像の表示により一旦リセットされて、残像として残りにくくなるため、この点においても、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。
本発明の画像表示装置または表示デバイスにおいて、前記制御部は、前記駆動信号における前記3色の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対して挿入するように、前記黒挿入部を制御することが好ましい。
このように構成することにより、駆動信号における3色の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されることになるため、表示デバイスにおける各画素において、先に表示していた色の画像に対応する状態から、一旦黒画像を表示する状態にリセットしてから、次の色の画像を表示させることができ、先に表示していた状態の影響をキャンセルすることができる。また、人間の脳にとっても、黒画像表示前に表示されていた色の画像が、黒画像の表示によって一旦リセットされて、残像として残りにくくなるため、いわゆるカラーブレイクアップ効果を抑制することができる。
本発明の画像表示装置または表示デバイスにおいて、前記駆動信号に対して挿入される前記黒信号の挿入期間の長さは、任意に設定可能であることが好ましい。
このように構成することにより、動画像のボケの発生具合に応じて、黒信号の挿入期間の長さを調整することが可能となり、動画像のボケが発生するのを効果的に抑制することができる。
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記駆動信号に挿入された前記黒信号が前記変調動作部に印加される際には、前記表示デバイスが前記照明光によって照明されないように前記光源の消灯を制御することが好ましい。
このように構成することにより、変調動作部に黒信号が印加される際には、表示デバイスに光が照明されないため、黒画像を表示する際に、黒色が浮いたりすることがなく、コントラストを向上させることができる。
本発明の画像表示装置において、前記光源を常時点灯させたと仮定した場合に、前記照明光として所望の明るさを得るために必要な電力をEとすると、前記制御部は、下記の式(1)を満足する電力E’が、前記光源を点灯させた際に前記光源に対して供給されるよう、前記光源の点灯を制御することが好ましい。
E’=(1+R)×E (1)
但し、Rは、前記光源の消灯期間の長さと点灯期間の長さの比である。
こうすることにより、点灯期間に光源に供給される電力E’は、常時点灯させた場合に必要な電力Eに比較して、消灯期間の長さと点灯期間の長さの比Rの分だけ増加するので、照明光として所望の明るさを維持させることができる。
なお、本発明は、上記した画像表示装置や表示デバイスなどの装置発明の態様に限ることなく、画像表示方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
A−1.第1の実施例の構成:
A−2.液晶パネル30の回路構成:
A−3.液晶パネル30の動作:
A−4.第1の実施例の効果:
B.第2の実施例:
B−1.液晶パネル30の動作:
B−2.第2の実施例の効果:
C.変形例:
A.第1の実施例:
A−1.第1の実施例の構成:
図1は本発明の第1の実施例としての画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。この画像表示装置は、いわゆる液晶プロジェクタであり、照明装置20と、平行化レンズ26と、変調パネルである単板式の液晶パネル30と、液晶パネル30で変調された画像光をスクリーンSC上に投射する投写光学系40と、制御回路100と、を備えている。
照明装置20は、赤色(R),緑色(G),青色(B)にそれぞれ対応する3つの放電管22R,22G,22Bと、リフレクタ24と、を有している。3つの放電管22R,22G,22Bは、1つずつ選択的に点灯して、RGBの3色の照明光をそれぞれ射出する。射出された照明光は、いずれも、平行化レンズ26を介して液晶パネル30を照明する。また、1つの放電管の点灯と、次の放電管の点灯と、の間には、消灯期間が設けられており、そのため、照明装置20全体としては、点灯と消灯とを交互に繰り返すこととなる。制御回路100は、各放電管22R,22G,22Bの点灯と消灯を制御する。具体的には、制御回路100は、各放電管22R,22G,22Bが約1/60秒程度の周期で点滅するように制御する。
なお、放電管22R,22G,22Bとしては、例えば、白色光を射出する放電管の内部または外部に、R,GまたはBでカラーコーティングを施したものを使用することができる。あるいは、放電管22R,22G,22Bとして、R,GまたはBの光を発光することが可能な所望の発光ガスを封入したものを使用するようにしてもよい。また、放電管としては、特に、「フラッシュランプ」または「パルスランプ」と呼ばれている周期的に点滅可能なランプを用いることが好ましい。この理由は、前述したとおり、各放電管が約1/60秒程度の短い周期で点滅するように制御されるからである。このようなフラッシュランプやパルスランプとしては、キセノンランプが利用可能である。また、このような放電管に代えて、高輝度のLED群を用いるようにしてもよい。
平行化レンズ26は、液晶パネル30に入射する照明光の平行度を高めるためのものである。従って、3つの放電管22R,22G,22Bから射出される照明光の平行度が十分に高い場合には、平行化レンズ26は省略可能である。
液晶パネル30は、照明光を変調しつつ透過する透過型のライトバルブとして使用されている。3つの放電管22R,22G,22Bは、1つずつ順次点灯するので、液晶パネル30は、3色の照明光によって循環的に照明される。これに対し、制御回路100は、液晶パネル30の照明光の色の切換タイミングに同期して、液晶パネル30において使用される駆動信号の色成分を切り換える。この結果、スクリーンSCには、RGBの3原色の画像が循環的に表示される。各放電管22R,22G,22Bの点灯周波数は、60Hz程度であり、視覚的には十分高速に切り換えられるので、観察者にはカラー画像が表示されているように見える。また、前述したとおり、1つの放電管の点灯と、次の放電管の点灯と、の間は、消灯期間が設けられおり、照明装置20全体としては、点灯と消灯とを交互に繰り返すので、液晶パネル30は、間欠的に照明されることになる。これに対し、制御回路100は、液晶パネル30に光が照明されない期間(すなわち、消灯期間)、黒色を表現させるための黒信号を、駆動信号に挿入させる。この結果、スクリーンSCには、この期間だけ、黒画像が表示されることになる。
なお、本実施例において、照明装置20と平行化レンズ26とが、請求項における照明光学系に、液晶パネル30と投写光学系40とが、請求項における画像表示部に、制御回路100が、請求項における制御部に、それぞれ相当する。また、3つの放電管22R,22G,22Bが、請求項における光源に、液晶パネル30が、請求項における表示デバイスに、それぞれ相当する。
図2は図1における制御回路100の内部構成を示すブロック図である。この制御回路100は、コンポーネント・アナログ画像入力端子102と、コンポジット・アナログ画像入力端子104と、デジタル画像入力端子106と、A−D変換器110と、アナログ・ビデオデコーダ(同期分離回路)112と、デジタル・ビデオデコーダ114と、ビデオプロセッサ120と、液晶パネル30を駆動するための液晶パネル駆動回路130と、同期調整回路140と、3つの放電管22R,22G,22Bを制御するための放電管コントローラ150と、を備えるコンピュータシステムである。入力画像信号としては、3つの入力端子102,104,106に入力された3組の画像信号のうちのいずれか1つを選択的に利用可能である。
ビデオプロセッサ120は、ビデオメモリ121と、ビデオメモリコントローラ122と、拡大/縮小処理回路123と、画像フィルタ回路124と、色変換回路125と、ガンマ補正回路126とを有している。回路123〜126は、それぞれ専用のハードウェア回路で構成されている。但し、これらの回路123〜126の機能は、ビデオプロセッサ120内の図示しないCPUがプログラムを実行することによっても実現可能である。
ビデオプロセッサ120に入力された画像信号は、ビデオメモリ121内に一旦格納された後に読み出されて液晶パネル駆動回路130に供給される。なお、ビデオプロセッサ120は、この書き込みと読み出しの間に、入力された画像信号に対して、拡大/縮小や、フィルタ処理、色変換、ガンマ補正などの種々の画像処理を実行する。液晶パネル駆動回路130は、与えられた画像信号DR,DG,DBに応じて、液晶パネル30を駆動するための駆動信号YR,YG,YBを生成する。液晶パネル30は、これらの駆動信号YR,YG,YBに応じて3色の照明光をそれぞれ変調する。
A−2.液晶パネル30の回路構成:
図3は図1における液晶パネル30の回路構成を示す回路図である。この液晶パネル30は、データ線制御回路160と、ゲート線制御回路170と、黒信号発生部190と、を有している。一点鎖線で囲まれた回路200は、1画素分の回路である。以下では、この1画素分の回路200を「セル」とも呼ぶ。セル200は、従来の液晶パネルに比べて複雑な構成を有しているが、この構成の詳細については後述する。
セル200は、マトリクス状に配列されている。セル・マトリクスの各列には、3色の駆動信号YR,YG,YBをそれぞれ伝送するための3本のデータ線162がそれぞれ設けられている。各列の3本のデータ線162には、3本のデータ線をそれぞれオン/オフ制御するための3つのデータ線スイッチ164が設けられている。また、セル・マトリクスの各行には、1本のゲート線172がそれぞれ設けられている。
図4は図3における1つのセル200の回路構成を示す回路図である。このセル200は、1次保持部210と、一括転送部220と、2次保持部230と、色選択部240と、黒挿入部245と、変調動作部250と、に区分できる。1次保持部210は、データ線162と接地線との間に直列に接続された第1のゲート212および第1の保持容量214を有している。データ線162は、R,G,Bの3色分の駆動信号YR,YG,YBのために3本設けられており、第1のゲート212および第1の保持容量214も、3本のデータ線に対応して3組設けられている。
一括転送部220は、1次保持部210のゲート212と保持容量214との間の節点に入力端子がそれぞれ接続された3つの第1のバッファ回路222と、各バッファ回路222の出力端子にそれぞれ接続された3つの第2のゲート224とを有している。2次保持部232は、一括転送部220の第2のゲート224の出力側端子と接地線との間にそれぞれ接続された3つの第2の保持容量232を有している。色選択部240は、一括転送部220のゲート224と第2の保持容量232との間の節点に入力端子がそれぞれ接続された3つの第2のバッファ回路242と、3つのバッファ回路242の3つの出力の中の1つを選択して出力するセレクタ244と、を有している。
黒挿入部245は、セレクタ246を有している。セレクタ246には、セレクタ244からの出力信号が入力される他、黒信号発生部190(図3)から黒信号線192を介して黒信号Vbが入力される。セレクタ246は、これら2つの信号のうち、何れか一方を選択して出力する。なお、黒信号Vbは、画素に黒を表現させるための電圧信号である。変調動作部250は、セレクタ246の出力端子と接地線との間に並列に接続された1画素分の液晶252および蓄積容量254を有している。
なお、本実施例において、1次保持部210,一括転送部220及び2次保持部230が、請求項における駆動信号保持部に相当する。
3つのデータ線スイッチ164は、データ線制御回路160(図3)からセル・マトリクスの各列毎に供給される水平ゲート信号SLHに従って同時にオン/オフする。この結果、1列分の複数のセルに接続されている3本のデータ線162に、3色分の駆動信号YR,YG,YBが同時に供給される。
各セルの3つの第1のゲート212には、ゲート線制御回路170(図3)からゲート信号線172を介して垂直ゲート信号SLVが供給されている。この垂直ゲート信号線SLVはセル・マトリクスの各行毎に供給されており、この結果、1行分の複数のセルの第1のゲート212が同時にオン/オフ制御される。
3つの第2のゲート224には、液晶パネル駆動回路130(図2)から一括転送信号線182を介して一括転送信号SLTが供給されている。この一括転送信号SLTは、液晶パネル30のすべてのセルに同時に供給される。セレクタ244には、液晶パネル駆動回路130から色選択信号線180を介して色選択信号RGBSELが供給されている。この色選択信号RGBSELも、液晶パネル30のすべてのセルに同時に供給される。セレクタ246にも、液晶パネル駆動回路130から黒選択信号線194を介して黒選択信号BLSELが供給されている。この黒選択信号BLSELも、液晶パネル30のすべてのセルに同時に供給される。
図3および図4に示した本実施例の液晶パネル30では、以下に説明するように、R,G,Bの3色分の駆動信号YR,YG,YBを一括して各セルに保持しておき、3色の放電管22R,22G,22Bの点灯タイミングに応じて各色成分の駆動信号を液晶252に印加して動作させることが可能である。また、照明装置20全体の消灯タイミングに応じて黒信号Vbを液晶252に供給するようにしている。
A−3.液晶パネル30の動作:
図5は図1における液晶パネル30の動作を示すタイミングチャートである。垂直同期信号Vsync(図5(a))は、図示しない垂直同期信号やドットクロック信号とともにビデオプロセッサ120内で生成され、液晶パネル駆動回路130や同期調整回路140に供給されている。同期調整回路140は、これらの同期信号に応じて、液晶パネル駆動回路130と放電管コントローラ150の動作が同期するように、両者の動作を調整している。この例では、垂直同期信号Vsyncは60Hzとなっている。
そこで、液晶パネル駆動回路130は、図5(i)に示すように、R成分,G成分,B成分の各選択期間として、1垂直周期Tをほぼ3等分するような色選択信号RGBSELを生成する。また、液晶パネル駆動回路130は、図5(j)に示すように、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、それぞれ、その選択期間のうち、後半の約30%の期間がHレベルとなるような黒選択信号BLSELを生成する。
一方、放電管コントローラ150は、色選択信号RGBSEL(図5(i))に同期して、R成分の選択期間では、R用の放電管22Rを、G成分の選択期間では、G用の放電管22Gを、B成分の選択期間では、B用の放電管22Bをそれぞれ点灯するように、3つの放電管22R,22G,22Bを制御する(図5(m))。この結果、3つの放電管22R,22G,22Bは、垂直周期Tと同じ周期で(すなわち、60Hzで)それぞれ1回ずつ点灯するように制御される。なお、このように、3つの放電管22R、22G、22Bの点灯周波数が60Hzである場合を、「色循環サイクルが60Hzである」と言う。
さらに、放電管コントローラ150は、黒選択信号BLSEL(図5(j))に同期して、少なくとも黒選択信号BLSELがHレベルの期間は、全ての放電管が消灯するように、3つの放電管22R,22G,22Bを制御する(図5(l),(m))。前述したとおり、黒選択信号BLSELのHレベル期間は、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、それぞれ、後半の約30%の期間となる。すなわち、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、対応する色の放電管が点灯するのは、前半の70%の期間となる。
各放電管が、対応する選択期間点灯し続けた場合(すなわち、100%の期間点灯し続けた場合)に、スクリーンSC上で所望の明るさを得るために、それら放電管に供給すべき電力をEとする。本実施例において、何れかの放電管が点灯するのは、上述したとおり、或る選択期間において、前半の約70%の期間であり、全ての放電管が消灯するのは後半の約30%の期間であるので、放電管コントローラ150は、点灯期間にそれら放電管に供給すべき電力E’として、(1+30/70)×Eの電力を供給するようにしている。
つまり、それら放電管に供給すべき電力E’は、下記の式(1)を満足するように設定されている。
E’=(1+R)×E (1)
但し、Rは、或る選択期間における、全ての放電管が消灯する消灯期間の長さと対応する放電管が点灯する点灯期間の長さの比(すなわち、消灯期間の長さ/点灯期間の長さ)である。
さて、垂直同期信号Vsyncの1パルスが発生すると、1垂直周期Tの間に垂直ゲート信号SLV001〜SLV600(図5(c)〜(e))が1つずつ順次Hレベルになる。各ゲート信号SLVがHレベル状態に保たれている間に、水平ゲート信号SLH001〜SLH800(図5(f),(g))が1つずつ順次Hレベルになる。なお、ここでは液晶パネル30が600×800画素の大きさを有しているものと仮定している。また、垂直ゲート信号SLV001〜SLV600や水平ゲート信号SLH001〜SLH800の一部は、便宜上、図示が省略されている。なお、水平ゲート信号SLH001〜SLH800は、1つずつHレベルになる必要はなく、数列分の水平ゲート信号SLHが同時にHレベルになるようにしてもよい。
1つの垂直ゲート信号SLVがHレベルになると、その行のすべてのセルの第1のゲート212(図4)がオン状態となる。この状態において、1つのデータ線スイッチ信号SLHがHレベルになると、1つのセルのデータ線スイッチ164がオン状態となる。この結果、セルの第1の保持容量214に3色分の駆動信号YR、YG、YBが蓄積される。なお、液晶パネル駆動回路130(図2)は、水平ゲート信号SLH001〜SLH800がHレベルになるタイミングに同期して、各セルに印加すべき3色分の駆動信号YR,YG,YB(図5(b))を3本の駆動信号線162を介して供給している。従って、水平ゲート信号SLH001〜SLH800が順次Hレベルになると、各セルに3色分の駆動信号YR,YG,YBがそれぞれ保持されてゆく。
こうして、600行×800画素のすべてのセルの第1の保持容量214に3色分の駆動信号YR,YG,YBが蓄積された後、次の垂直周期Tにおいて放電管が点灯を始める前に、液晶パネル30の全セルに共通に一括転送信号SLT(図5(h))が供給される。一括転送信号SLTがHレベルになると、各セル内の一括転送部220のゲート224(図4)がオン状態となり、この結果、第1の保持容量214に保持されていた駆動信号YR,YG,YBがバッファ222を介して一括して第2の保持容量232に供給され、蓄積される。こうして第2の保持容量232には、3色分の駆動信号YR,YG,YBが保持される。
一括転送信号SLTがHレベルになった後、続いて、色選択信号RGBSEL(図5(i))がR成分を選択するレベルになると、セル内のセレクタ244が切り替わり、R成分の駆動信号YRが第2の保持容量232からバッファ242を介して、セレクタ246の一方の入力端子に供給される。このとき、黒選択信号BLSEL(図5(j))はLレベルであって、セル内のセレクタ246は、セレクタ244の出力信号を選択することになるため、セレクタ246に供給されたR成分の駆動信号YRは、そのまま液晶252および蓄積容量254に供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、各セルに予め供給されていたR成分の駆動信号YRが印加される。
次に、黒選択信号BLSEL(図5(j))がLレベルからHレベルに変化すると、セレクタ246が切り替わり、黒信号Vbを選択して駆動信号に挿入することになるため、液晶252および蓄積容量254には、R成分の駆動信号YRに代えて、黒信号Vbが供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、黒信号Vbが印加される。
次に、色選択信号RGBSEL(図5(i))が、G成分を選択するレベルになると、セレクタ244がさらに切り替わり、G成分の駆動信号YGが第2の保持容量232からバッファ242を介して、セレクタ246の一方の入力端子に供給される。このとき、黒選択信号BLSEL(図5(j))はHレベルからLレベルに変化するため、セレクタ246は、セレクタ244の出力信号を選択することになり、セレクタ246に供給されたG成分の駆動信号YGは、そのまま液晶252および蓄積容量254に供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、各セルに予め供給されていたG成分の駆動信号YGが印加される。
その後、黒選択信号BLSEL(図5(j))が再びLレベルからHレベルに変化すると、セレクタ246が切り替わり、黒信号Vbを選択して駆動信号に挿入することになるため、液晶252および蓄積容量254には、G成分の駆動信号YGに代えて、黒信号Vbが供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、再び黒信号Vbが印加される。
同様にして、色選択信号RGBSEL(図5(i))が、B成分を選択するレベルになると、セレクタ244がさらに切り替わり、B成分の駆動信号YBが第2の保持容量232からバッファ242を介して、セレクタ246の一方の入力端子に供給される。そして、黒選択信号BLSEL(図5(j))がHレベルからLレベルに変化し、セレクタ246は、セレクタ244の出力信号を選択することになるため、セレクタ246に供給されたB成分の駆動信号YBは、そのまま液晶252および蓄積容量254に供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、各セルに予め供給されていたB成分の駆動信号YBが印加される。
その後、黒選択信号BLSEL(図5(j))が再びLレベルからHレベルに変化すると、液晶252および蓄積容量254には、B成分の駆動信号YBに代えて、黒信号Vbが供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図5(k))として、再び黒信号Vbが印加される。
一方、3つの放電管22R,22G,22Bは、放電管コントローラ150による上述した制御によって、図5(m)に示すように、1つずつ循環的に点灯する。このとき、色選択信号RGBSELの切り換えのタイミングは、3色の放電管の点灯のタイミング(図5(m))に同期しているため、液晶パネル30は、60Hzの色循環サイクルに従って3色の画像を切り換えつつ表示するように光変調を実行する。この結果、3色の画像が約1/180秒周期で順次切り換えられてスクリーンSC(図1)に表示され、肉眼ではカラー画像が観察される。
また、黒選択信号BLSEL(図5(j))は、色選択信号RGBSEL(図5(i)に対して、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、それぞれ、その選択期間のうち、後半の約30%の期間がHレベルとなるように設定されている。このHレベル期間では、液晶パネルの全セルの液晶252に、液晶駆動信号(図5(k))として、黒信号Vbが印加されているため、液晶パネル30は、黒画像を表示するように光変換を実行する。この結果、順次切り換えられる3色の画像に対し、或る色の画像から他の色の画像に切り換えられる合間に、黒画像が挿入されて、スクリーンSC(図1)に表示されることになる。
なお、前述したとおり、液晶パネル駆動回路130は、図5(j)に示すように、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、黒選択信号BLSELがHレベルとなる期間を、後半の約30%の期間としたが、この期間は任意に設定可能となっている。これにより、駆動信号に対して黒信号の挿入される期間を自由に調整することができる。また、上記したとおり、放電管コントローラ150は、黒選択信号BLSELに同期して、少なくとも黒選択信号BLSELがHレベルの期間は、全ての放電管が消灯するように、3つの放電管22R,22G,22Bを制御するため、このように、液晶パネル駆動回路130によって黒選択信号BLSELにおけるHレベルの期間が変更されれば、それに伴い、放電管コントローラ150は、R成分,G成分,B成分の各選択期間において、対応する放電管の点灯期間や消灯期間を変更することになる。
A−4.第1の実施例の効果:
このように、本実施例においては、3色の画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されることになる。これにより、液晶パネル30における各画素において、先に表示していた色の画像に対応する状態から、一旦黒画像を表示する状態にリセットしてから、次の色の画像を表示させることができるので、先に表示していた状態の影響をキャンセルすることができる。また、人間の脳にとっても、黒画像表示前に表示されていた色の画像が、黒画像の表示によって一旦リセットされて、残像として残りにくくなるため、いわゆるカラーブレイクアップ効果を抑制することができる。
また、本実施例においては、或る垂直周期におけるBの画像(例えば、B(N−1))から、次の垂直周期におけるRの画像(例えば、R(N))に切り換わる合間、すなわち、言い換えれば、或るフレーム画像から、次のフレーム画像に切り換わる合間にも、黒画像が挿入されている。このように、垂直同期信号に同期したフレーム画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されているため、動画像を表示する場合には、液晶パネル30における各画素において、先に表示していたフレーム画像に対応する状態から、一旦黒画像を表示する状態にリセットしてから、次のフレーム画像を表示させることができる。こうして、先に表示していた状態の影響をキャンセルすることができるので、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。また、人間の脳にとっても、黒画像表示前に表示されていたフレーム画像が、黒画像の表示により一旦リセットされて、残像として残りにくくなるため、この点においても、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。
また、本実施例においては、黒選択信号BLSELがHレベルとなるタイミングは、全ての放電管が消灯するタイミング(図5(l),(m))に同期しているため、液晶パネルの全セルの液晶252に黒信号が印加される際には、液晶パネル30に光が照明されない。従って、黒画像を表示する際に、黒色が浮いたりすることがなく、コントラストを向上させることができる。
さらに、本実施例では、各放電管に供給すべき電力E’を、上記した式(1)を満足するように設定している。すなわち、点灯期間に各放電管に供給すべき電力E’を、100%の期間点灯し続ける場合の電力Eに比較して、消灯期間の長さと点灯期間の長さの比Rの分だけ増加させているので、スクリーンSC上において、所望の明るさを維持することができる。
また、本実施例においては、黒選択信号BLSELにおけるHレベルとなる期間、任意に設定可能となっているので、例えば、動画像のボケの発生具合に応じて、黒信号の挿入期間の長さを調整することができ、動画像のボケが発生するのを効果的に抑制することができる。
B.第2の実施例:
次に、本発明の第2の実施例としての画像表示装置について説明する。上記した第1の実施例においては、3色の画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像を挿入するようにしていたが、動画像のボケが発生するのを抑制するためには、少なくとも、フレーム画像の切り換わりの合間に、黒画像を挿入するようにすればよい。そこで、本実施例においては、液晶パネル30の動作として、図6に示すような動作を行わせるようにしている。なお、本実施例における画像表示装置の構成等は、上記した第1の実施例の場合と同様であるため、それらについての説明は省略する。
B−1.液晶パネル30の動作:
図6は本発明の第2の実施例における液晶パネル30の動作を示すタイミングチャートである。図6において、(a)〜(h)の各信号の動作タイミングは、図5に示した(a)〜(h)の各信号の動作タイミングと同じであるので、これら信号についての説明は省略する。また、これら信号に関連する液晶パネル30の動作についても、第1の実施例の場合と同様であるので、これら動作についての説明も省略する。
そこで、液晶パネル駆動回路130は、図5(i)に示すように、R成分,G成分,B成分の各選択期間として、1垂直周期Tを3つに分割し、かつ、B成分の選択期間がR成分,G成分の選択期間より長くなるような色選択信号RGBSELを生成する。また、液晶パネル駆動回路130は、図5(j)に示すように、1垂直周期Tのうち、後半の約10%の期間がHレベルとなるような黒選択信号BLSELを生成する。
一方、放電管コントローラ150は、色選択信号RGBSEL(図5(i))に同期して、R成分の選択期間では、R用の放電管22Rを、G成分の選択期間では、G用の放電管22Gを、B成分の選択期間では、B用の放電管22Bをそれぞれ点灯するように、3つの放電管22R,22G,22Bを制御する(図5(m))。この結果、3つの放電管22R,22G,22Bは、垂直周期Tと同じ周期で(すなわち、60Hzで)それぞれ1回ずつ点灯するように制御される。
さらに、放電管コントローラ150は、黒選択信号BLSEL(図5(j))に同期して、少なくとも黒選択信号BLSELがHレベルの期間は、全ての放電管が消灯するように、3つの放電管22R,22G,22Bを制御する(図5(l),(m))。前述したとおり、黒選択信号BLSELのHレベル期間は、1垂直周期Tのうち、後半の約10%の期間となる。そして、残りの期間(すなわち、前半の約90%の期間)は、R,G,Bでほぼ3等分されて、それぞれ、約30%の期間ずつ、対応する色の放電管が点灯することになる。
本実施例において、何れかの放電管が点灯するのは、上述したとおり、1垂直周期Tのうち、前半の約90%の期間であり、全ての放電管が消灯するのは後半の約10%の期間であるので、放電管コントローラ150は、それら放電管に供給すべき電力E’として、上記した式(1)に従い、(1+10/90)×Eの電力を供給するようにしている。
但し、この場合、式(1)におけるRは、1垂直周期Tのうち、全ての放電管が消灯する消灯期間の長さと何れかの放電管が点灯する点灯期間の長さの比(すなわち、消灯期間の長さ/点灯期間の長さ)となる。
さて、一括転送信号SLT(図6(h))がHレベルになって、3色分の駆動信号YR,YG,YBが第2の保持容量232に保持された後に、色選択信号RGBSEL(図6(i))がR成分を選択するレベルになると、セル内のセレクタ244が切り替わり、R成分の駆動信号YRが第2の保持容量232からバッファ242を介して、セレクタ246の一方の入力端子に供給される。このとき、黒選択信号BLSEL(図6(j))はLレベルであって、セル内のセレクタ246は、セレクタ244の出力信号を選択することになるため、セレクタ246に供給されたR成分の駆動信号YRは、そのまま液晶252および蓄積容量254に供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図6(k))として、各セルに予め供給されていたR成分の駆動信号YRが印加される。
次に、色選択信号RGBSEL(図6(i))が、G成分とB成分を選択するレベルに順次切り替わり、これに応じて、G成分とB成分の駆動信号YG,YBが、第2の保持容量232からバッファ242を介して、セレクタ246の一方の入力端子に順次供給される。このとき、黒選択信号BLSEL(図6(j))は依然としてLレベルであって、セル内のセレクタ246は、セレクタ244の出力信号を選択することになるため、セレクタ246に供給されたG成分とB成分の駆動信号YG,YBは、そのまま液晶252および蓄積容量254に順次供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図6(k))として、各セルに予め供給されていたG成分とB成分の駆動信号YG,YBが順次印加される。
次に、黒選択信号BLSEL(図6(j))がLレベルからHレベルに変化すると、セレクタ246が切り替わり、黒信号Vbを選択して駆動信号に挿入することになるため、液晶252および蓄積容量254には、B成分の駆動信号YBに代えて、黒信号Vbが供給される。この結果、液晶パネルの全セルの液晶252には、液晶駆動信号(図6(k))として、黒信号Vbが印加される。
一方、3つの放電管22R,22G,22Bは、放電管コントローラ150による上述した制御によって、図6(m)に示すように、1つずつ循環的に点灯する。このとき、色選択信号RGBSELの切り換えのタイミングは、3色の放電管の点灯のタイミング(図6(m))に同期しているため、液晶パネル30は、60Hzの色循環サイクルに従って3色の画像を切り換えつつ表示するように光変調を実行する。この結果、3色の画像が約1/180秒周期で順次切り換えられてスクリーンSC(図1)に表示され、肉眼ではカラー画像が観察される。
また、黒選択信号BLSEL(図6(j))は、1垂直周期Tのうち、後半の約10%の期間がHレベルとなるようなるように設定されている。このHレベル期間では、液晶パネルの全セルの液晶252に、液晶駆動信号(図6(k))として、黒信号Vbが印加されているため、液晶パネル30は、黒画像を表示するように光変換を実行する。この結果、垂直同期信号に同期したフレーム画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されて、スクリーンSC(図1)に表示されることになる。
B−2.第2の実施例の効果:
このように、本実施例においても、垂直同期信号に同期したフレーム画像の切り換えの合間に、それぞれ、黒画像が挿入されているため、動画像を表示する場合には、液晶パネル30における各画素において、先に表示していたフレーム画像に対応する状態から、一旦黒画像を表示する状態にリセットしてから、次のフレーム画像を表示させることができる。こうして、先に表示していた状態の影響をキャンセルすることができるので、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。また、人間の脳にとっても、黒画像表示前に表示されていたフレーム画像が、黒画像の表示により一旦リセットされて、残像として残りにくくなるため、この点においても、動画像のボケが発生するのを抑制することができる。
また、本実施例においても、黒選択信号BLSELがHレベルとなるタイミングは、全ての放電管が消灯するタイミング(図5(l),(m))に同期しているため、液晶パネル30が黒画像を表示している期間は、液晶パネル30に光が照明されない。従って、黒画像を表示する際に、黒色が浮いたりすることがなく、コントラストを向上させることができる。
さらに、本実施例でも、各放電管に供給すべき電力E’を、上記した式(1)を満足するように設定することにより、100%の期間点灯し続ける場合の電力Eに比較して、消灯期間の長さと点灯期間の長さの比Rの分だけ増加させているので、スクリーンSC上において、所望の明るさを維持することができる。
C.変形例:
なお、本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
C−1.変形例1:
上記した各実施例においては、液晶パネル30は、照明光を変調しつつ透過する透過型のライトバルブとして使用されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
図7は本発明における変形例としての画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。図7に示すように、この変形例では、液晶パネル60は、照明光を変調しつつ反射する反射型のライトバルブとして使用されている。
このように、本発明の画像表示装置に用いる表示デバイスとしては、照明光を透過する透過型であってもよいし、照明光を反射する反射型であってもよい。また、各画素が蓄積型の表示素子で構成される蓄積型表示デバイスであることが望ましい。
なお、反射型の表示デバイスとしては、反射型の液晶パネルに代えて、DMD(デジタルミラーデバイス)(TI社の商標)などのマイクロミラー型光変調デバイスなどを用いることもできる。
C−2.変形例2:
上記した実施例においては、色循環サイクルを60Hzとして動作させるようにしていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の周波数で動作させるようにしてもよい。
C−3.変形例3:
上記した実施例においては、色選択部240を構成するセレクタ244と、黒挿入部245を構成するセレクタ246と、を別々に設けるようにしたが、これらセレクタを1つのセレクタで置き換えるようにしてもよい。
C−4.変形例4:
上記した実施例において、動画像は垂直同期信号に同期してフレーム画像単位で切り換わるものとして説明したが、本発明は、動画像が垂直同期信号に同期してフィールド画像単位で切り換わる場合にも、適用できることは言うまでもない。
C−5.変形例5:
本発明は、プロジェクタ以外の、種々のカラー画像表示装置に適用可能である。例えば、本発明は、監視者が表示デバイスを直視する直視型のカラー画像表示装置や、空間に形成された像を観察する空間像型のカラー画像表示装置にも適用可能である。直視型のカラー画像表示装置としては、コンピュータ用の表示ディスプレイや、車載小型モニタ、デジタルカメラのビューファインダ、携帯電話用の表示部などがある。また、空間像型のカラー画像表示装置としては、ヘッドマウントディスプレイがある。
本発明の第1の実施例としての画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 図1における制御回路100の内部構成を示すブロック図である。 図1における液晶パネル30の回路構成を示す回路図である。 図3における1つのセル200の回路構成を示す回路図である。 図1における液晶パネル30の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施例における液晶パネル30の動作を示すタイミングチャートである。 本発明における変形例としての画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。
符号の説明
20…照明装置
22R,22G,22B…放電管
24…リフレクタ
26…平行化レンズ
30…液晶パネル
40…投写光学系
60…液晶パネル
100…制御回路
102…アナログ画像入力端子
104…アナログ画像入力端子
106…デジタル画像入力端子
110…A/D変換器
114…ビデオデコーダ
120…ビデオプロセッサ
121…ビデオメモリ
122…ビデオメモリコントローラ
123…拡大/縮小処理回路
124…画像フィルタ回路
125…色変換回路
126…ガンマ補正回路
130…液晶パネル駆動回路
140…同期調整回路
150…放電管コントローラ
160…データ線制御回路
162…データ線
162…駆動信号線
164…データ線スイッチ
170…ゲート線制御回路
172…ゲート信号線
172…ゲート線
180…色選択信号線
182…一括転送信号線
190…黒信号発生部
192…黒信号線
194…黒選択信号線
200…セル
200…回路
212…第1のゲート
214…第1の保持容量
220…一括転送部
222…第1のバッファ回路
224…第2のゲート
232…第2の保持容量
240…色選択部
242…第2のバッファ回路
244…セレクタ
245…黒挿入部
246…セレクタ
250…変調動作部
252…液晶
254…蓄積容量
BLSEL…黒選択信号
DR…画像信号
RGBSEL…色選択信号
SC…スクリーン
SLH…水平ゲート信号
SLT…一括転送信号
SLV…垂直ゲート信号
T…垂直周期
Vb…黒信号
Vsync…垂直同期信号
YB…駆動信号
YG…駆動信号
YR…駆動信号

Claims (8)

  1. カラー画像を表示するための画像表示装置であって、
    赤色光と緑色光と青色光の3色の照明光をそれぞれ射出可能な光源を有する照明光学系と、
    前記照明光学系から射出された照明光を、与えられた駆動信号に応じて変調するための複数の画素を有する表示デバイスを含む画像表示部と、
    前記光源と前記表示デバイスとを制御するための制御部と、
    を備え、
    前記表示デバイスは、
    各画素毎に、前記3色の照明光をそれぞれ変調する際に使用される3色分の駆動信号を保持するための駆動信号保持部と、
    前記駆動信号保持部に保持された前記3色分の駆動信号を選択するための色選択部と、
    前記色選択部で選択された駆動信号に応じて変調動作を実行する変調動作部と、
    黒色を表現させるために使用される黒信号を、前記駆動信号に対して挿入するための黒挿入部と、
    を有しており、
    前記制御部は、前記表示デバイスが前記3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されるように前記光源の点灯を制御すると共に、前記3色の照明光の点灯タイミングに同期して、前記駆動信号保持部に保持されている前記3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して前記変調動作部に印加するように、前記色選択部を制御し、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対し挿入して前記変調動作部に印加するように、前記黒挿入部を制御することを特徴とする画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置において、
    前記制御部は、前記駆動信号における前記3色の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対して挿入するように、前記黒挿入部を制御することを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置において、
    前記駆動信号に対して挿入される前記黒信号の挿入期間の長さは、任意に設定可能であることを特徴とする画像表示装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちの任意の1つに記載の画像表示装置において、
    前記制御部は、前記駆動信号に挿入された前記黒信号が前記変調動作部に印加される際には、前記表示デバイスが前記照明光によって照明されないように前記光源の消灯を制御することを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項4に記載の画像表示装置において、
    前記光源を常時点灯させたと仮定した場合に、前記照明光として所望の明るさを得るために必要な電力をEとすると、前記制御部は、下記の式(1)を満足する電力E’が、前記光源を点灯させた際に前記光源に対して供給されるよう、前記光源の点灯を制御することを特徴とする画像表示装置。
    E’=(1+R)×E (1)
    但し、Rは、前記光源の消灯期間の長さと点灯期間の長さの比である。
  6. カラー画像を表示させるための表示デバイスであって、
    赤色光と緑色光と青色光の3色の照明光によって1色ずつ循環的に照明されると共に、照明された前記照明光を、与えられた駆動信号に応じて変調し得る複数の画素と、
    各画素毎に、前記3色の照明光をそれぞれ変調する際に使用される3色分の駆動信号を保持するための駆動信号保持部と、
    前記駆動信号保持部に保持された前記3色分の駆動信号を選択するための色選択部と、
    前記色選択部で選択された駆動信号に応じて変調動作を実行する変調動作部と、
    黒色を表現させるために使用される黒信号を、前記駆動信号に対して挿入するための黒挿入部と、
    を備え、
    前記色選択部は、前記3色の照明光の点灯タイミングに同期して、前記駆動信号保持部に保持されている前記3色分の駆動信号を、1色分ずつ選択して前記変調動作部に印加させると共に、前記黒挿入部は、少なくとも垂直同期信号に同期した画像の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対し挿入して前記変調動作部に印加させることを特徴とする表示デバイス。
  7. 請求項6に記載の表示デバイスにおいて、
    前記黒挿入部は、前記駆動信号における前記3色の切り換わり毎に、前記黒信号を前記駆動信号に対して挿入することを特徴とする表示デバイス。
  8. 請求項6または請求項7に記載の表示デバイスにおいて、
    前記駆動信号に対して挿入される前記黒信号の挿入期間の長さは、任意に設定可能であることを特徴とする表示デバイス。
JP2006191344A 2006-07-12 2006-07-12 画像表示装置及び表示デバイス Pending JP2008020600A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006191344A JP2008020600A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像表示装置及び表示デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006191344A JP2008020600A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像表示装置及び表示デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008020600A true JP2008020600A (ja) 2008-01-31

Family

ID=39076586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006191344A Pending JP2008020600A (ja) 2006-07-12 2006-07-12 画像表示装置及び表示デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008020600A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8836732B2 (en) 2010-03-26 2014-09-16 Panasonic Corporation Image display device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267635A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Canon Inc 液晶装置の駆動方法
JP2001067010A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2004252105A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器
JP2004334171A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Hannstar Display Corp 液晶表示パネルおよび液晶表示装置並びに駆動方法
JP2005122201A (ja) * 2002-12-06 2005-05-12 Sharp Corp 液晶表示装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000267635A (ja) * 1999-03-16 2000-09-29 Canon Inc 液晶装置の駆動方法
JP2001067010A (ja) * 1999-08-26 2001-03-16 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP2005122201A (ja) * 2002-12-06 2005-05-12 Sharp Corp 液晶表示装置
JP2004252105A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器
JP2004334171A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Hannstar Display Corp 液晶表示パネルおよび液晶表示装置並びに駆動方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8836732B2 (en) 2010-03-26 2014-09-16 Panasonic Corporation Image display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6621488B1 (en) Image display device and modulation panel therefor
TWI420454B (zh) 顯示裝置及顯示方法
US9406269B2 (en) System and method for pulse width modulating a scrolling color display
JP4901869B2 (ja) 画像表示装置
US9667931B2 (en) Electro-optic apparatus and control method thereof
CN104541321A (zh) 显示器、显示控制方法、显示控制装置以及电子装置
US20060023003A1 (en) Color display apparatus
US20100090942A1 (en) Active matrix display device
JP2008015081A (ja) 表示装置およびそれを用いた表示システム
JP2005234097A (ja) 表示装置および表示方法、並びに投射型表示装置
WO2015087598A1 (ja) 画像表示装置およびその駆動方法
US20080007573A1 (en) Display device and display system employing same
JP2011070193A (ja) 投影システムにおける交流水銀ランプおよびdmdの動作方法および装置
US9082359B2 (en) Projection display apparatus having an optical element projecting modulated light, method for controlling the same, and electronic device
CN112399157A (zh) 投影机及投影方法
JP2011197168A (ja) 表示装置及び表示方法
WO2009067239A1 (en) Method for projecting colored video image and system thereof
JP2008020600A (ja) 画像表示装置及び表示デバイス
US10297229B2 (en) Display device and control method therefor
WO2010084619A1 (ja) 液晶表示装置、駆動回路および駆動方法
JP2010049047A (ja) 映像表示装置及び映像表示方法
CN113039484A (zh) 图像显示装置
US8836732B2 (en) Image display device
JP2010181452A (ja) 液晶表示装置の駆動方法
US20240179277A1 (en) Projection system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111124

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120117

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02