JP2008018222A - 尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤充填済みの特殊形状を持った使い捨て注射器 - Google Patents
尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤充填済みの特殊形状を持った使い捨て注射器 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】従来、尿道内へのカテーテル類、器具の挿入の際、潤滑剤であり麻酔剤である塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤は不十分な量であることがあった。そのために粘膜損傷が合併症として起きていた。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を尿道内に簡便に投与できるように、塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤をあらかじめ充填してある特殊形状をもった、使い捨ての注射器を安価に提供して普及させる。
【解決手段】注射器の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aを尿道口に挿入しやすく粘膜を損傷しないように面取りをした形状とする。注射器の肩部1bを塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の逆流を防ぐような角度とする。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤3を製造工程において注射器に充填する。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部にはキャップ4をつける。注射器全体を滅菌されたパッケージ5の中に入れておき使い捨てとする。
【選択図】図1
【解決手段】注射器の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aを尿道口に挿入しやすく粘膜を損傷しないように面取りをした形状とする。注射器の肩部1bを塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の逆流を防ぐような角度とする。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤3を製造工程において注射器に充填する。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部にはキャップ4をつける。注射器全体を滅菌されたパッケージ5の中に入れておき使い捨てとする。
【選択図】図1
Description
本発明は、尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の局所麻酔薬であり潤滑剤でもある塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤をあらかじめ充填した特殊形状を持った注射器に関する。
従来、カテーテル類、器具挿入の際、潤滑剤であり麻酔剤である塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤の投与法に一定の方法はなかった。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤はチューブ等から搾り出して医療従事者の目分量で使用している。そのためその投与量はしばしば不十分であり、尿道内の粘膜損傷が合併症として起きていた。これは塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を簡便に投与できる器具がないことが大きな原因であると思われる。以下図5、6、7,8により従来の方法を説明する。
紙7等の上にたらした塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤8に、カテーテル9類、器具を浸してそのまま尿道口に挿入する場合が一般的に多い(図5参照)。
一部の医療従事者は既存の使い捨て注射器の内筒10を抜き、チューブ11に入った塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤13を外筒12の中にたらし、再び内筒10をいれ空気を抜き充填している(図6参照)。そして注射器の液出口部12aを尿道口6aより挿入し塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を尿道内に注入している(図7参照)。その後にカテーテル9類、器具を挿入している。
泌尿器科では検査や手術の際に尿道口から器具を挿入する前に、尿道口用のゴム製のアダプター14がついた使いまわしの滅菌されたガラス製の注射器15に塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を充填し尿道内に投与している(図8参照)。
図5に示した方法の場合、カテーテル類、器具についた塩酸リドカインあるいは潤滑剤の量はまったく目分量であり、特に男性において、不十分なことが多い。その場合、尿道粘膜損傷という合併症も起こりうる。そのために患者はカテーテル類、器具を抜いたあとも「排尿がしたいという持続的な違和感、苦痛」を感じることがある。ひどければ粘膜の損傷が、尿道狭窄による排尿障害を起こし、場合によっては手術も必要となる。
図6の方法は手間がかかり煩雑で、時間を必要とする。また定型化されていない不完全な操作のため、医療行為において重視されなければならない感染防御という面でも問題がある。さらに図7に示すように注射器の液出口部12aは尿道口6aから挿入するために作られていないため面取りをされておらず粘膜を損傷しやすい。また肩部12bも尿道口を覆うようにはできていないため塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の注入の際に逆流がおきやすい。
図8の器具の使用は泌尿器科の関与する検査や手術という特殊な場合にのみであり、使いまわしの特殊な器具を使用し方法も煩雑である。アダプター14はしばしば尿道口へ挿入する突出部がないためきちんと尿道口にあてなければ塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の投与が難しい。使い捨てではない為、感染へのリスクも増加する。
本発明は、尿道へのカテーテル類、器具挿入する際において、安価で簡便に使用できる器具を提供することにより、塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を十分量投与する方法を定型化する。その結果、尿道の損傷を防ぎ、また操作の簡略化により感染への機会を減らす。
本発明は、注射器の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aに、粘膜の損傷を防ぐために面取りという工夫を施す。また肩部1bは、尿道に塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を投与する際に逆流を防ぐように、尿道口を覆いやすいような角度にする。複雑な構造は必要としないため安価である(図1,2参照)。
塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤3を製造工程においてあらかじめ注射器に充填しておく。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aにはキャップ4をつける(図1参照)。
注射器全体を滅菌し、パッケージ5の中に入れておき、使い捨てとする(図3参照)。
上述したように尿道内の粘膜損傷、感染をへらし、患者への苦痛を減らす。また合併症による無駄な医療費の負担も減らす。
以下、本発明の実施形態を図1〜3に基づいて説明する。
図において、塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aの断面図であり面取りがしてある。肩部1bは逆流を防ぐために外筒1の長軸に対し垂直である。注射器内には塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤3が充填してある。製造工程上用意であるならば塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1a、肩部1bはゴムなどの軟性のものが望ましい。塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部1aにはキャップ4をつける。内筒2は筒状または柱状であるが2a先端は外筒と形状が合うように平らである。内筒2の構造は既存のものでよいが、滑りがよいものとし形状を特定しない。注射器は滅菌されてパッケージ5に入っている(図1,2,3参照)。
男性の場合を示す。本注射器から滅菌された紙等の上に塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤をたらす。カテーテル、器具類、注射器のリドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部を浸しなじませる。尿道口6a、周囲を消毒した後、塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部を尿道口6aから肩部1bが軽く当たるまで挿入する。注射器の内筒2の押圧部2aを押し注射器内の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤3を尿道内6bに注入する。その後、カテーテル類、器具を尿道口6aより挿入する(図1、4参照)。
1 外筒
1a 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部
1b 肩部
2 内筒
2a 押圧部
3 充填された塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
4 キャップ
5 滅菌された注射器を入れるパッケージ
6 男性生殖器
6a 尿道口
6b 尿道
7 紙
8 紙の上にたらした塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
9 カテーテル
10 従来の注射器の内筒
11 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の入ったチューブ
12 従来の注射器の外筒
12a 従来の注射器の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部
12b 従来の注射器の肩部
13 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
14 ゴム製のアダプター
15 ガラス製の注射器
1a 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部
1b 肩部
2 内筒
2a 押圧部
3 充填された塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
4 キャップ
5 滅菌された注射器を入れるパッケージ
6 男性生殖器
6a 尿道口
6b 尿道
7 紙
8 紙の上にたらした塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
9 カテーテル
10 従来の注射器の内筒
11 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤の入ったチューブ
12 従来の注射器の外筒
12a 従来の注射器の塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤出口部
12b 従来の注射器の肩部
13 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤
14 ゴム製のアダプター
15 ガラス製の注射器
Claims (2)
- 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤を尿道内に投与しやすい形状を持った注射器。
- 塩酸リドカインゼリーあるいは潤滑剤があらかじめ充填された、滅菌されたパッケージの中に入っていて使い捨ての請求項1記載の注射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006293275A JP2008018222A (ja) | 2006-06-15 | 2006-10-01 | 尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤充填済みの特殊形状を持った使い捨て注射器 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192173 | 2006-06-15 | ||
JP2006293275A JP2008018222A (ja) | 2006-06-15 | 2006-10-01 | 尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤充填済みの特殊形状を持った使い捨て注射器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008018222A true JP2008018222A (ja) | 2008-01-31 |
Family
ID=39074646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006293275A Pending JP2008018222A (ja) | 2006-06-15 | 2006-10-01 | 尿道にカテーテル類、器具を挿入する際の塩酸リドカインゼリー、あるいは潤滑剤充填済みの特殊形状を持った使い捨て注射器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008018222A (ja) |
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2006
- 2006-10-01 JP JP2006293275A patent/JP2008018222A/ja active Pending
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