JP2008017958A - パラレルイメージング方法およびmri装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】3個以上の受信コイルを用い且つ位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って各受信コイルのデータを収集し、各データから画像aiをそれぞれ生成する(ステップQ2)。各画像aiの組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選び、選んだ画像の組合せ及び対応する受信コイルの感度係数の正方行列を利用した演算により合成画像を得る(ステップQ3)。
【効果】無視してもほとんど影響を受けない画像の組合せについては演算しないので、演算量を減らすことが出来ると共に処理時間を短縮できる。
【選択図】図3
Description
そこで、本発明の目的は、3個以上の受信コイルを用いて、少ない演算量かつ短い処理時間で折返しを元に戻した合成画像を得ることが出来るパラレルイメージング方法およびMRI装置を提供することにある。
V=(S*Ψ-1S)-1S*Ψ-1A
上式で、S*は、Sの随伴行列(conjugate transpose)である。Ψは、noise correlation matrix である。この計算は、画素毎に行われる。
なお、上式は、非特許文献1(Klaas P. Pruessmann et al.“SENSE:Sensitivity Encoding for Fast MRI”Magnetic Resonance in Medicine 42(1999) pp.952-962)に記載されている。
si1,si2は、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元の2点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数である。
Skmは、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とし、mチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする正方行列である。
上記第2の観点によるパラレルイメージング方法では、1回だけ受信コイルの各組合せに対応する受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗を計算する必要があるが、各画像の組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを正確に選ぶことが出来る。
2つの受信コイルの配置がフェーズエンコード方向に対向している場合のこれら受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗は、周波数エンコード方向に並んでいる場合のこれら受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗よりもずっと大きな値になる。つまり、受信コイルの配置がフェーズエンコード方向に対向している受信コイルの画像の組合せを選び、受信コイルの配置が周波数エンコード方向に並んでいる受信コイルの画像の組合せを選ばなければよい。
上記第3の観点によるパラレルイメージング方法では、各受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗を計算しなくても、受信コイルの配置およびフェーズエンコード方向に基づいて、演算に用いる画像の組合せを選ぶことが出来る。
上記第4の観点によるパラレルイメージング方法では、3個の受信コイルを用いて、少ない演算量かつ短い処理時間で折返しを元に戻した合成画像を得ることが出来る。
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法を提供する。
上記第5の観点によるパラレルイメージング方法では、従来方法に比べて演算量を2/3に低減できる。
上記第6の観点によるパラレルイメージング方法では、4個の受信コイルを用いて、少ない演算量かつ短い処理時間で折返しを元に戻した合成画像を得ることが出来る。
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法を提供する。
上記第7の観点によるパラレルイメージング方法では、従来方法に比べて演算量を2/3に低減できる。
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法を提供する。
上記第8の観点によるパラレルイメージング方法では、従来方法に比べて演算量を低減できる。
上記第9の観点によるMRI装置では、前記第1の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
上記第10の観点によるMRI装置では、前記第2の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
上記第11の観点によるMRI装置では、前記第3の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
上記第12の観点によるMRI装置では、前記第4の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
により表される演算を行うことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第13の観点によるMRI装置では、前記第5の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
上記第14の観点によるMRI装置では、前記第6の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
により表される演算を行うことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第15の観点によるMRI装置では、前記第7の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
により表される演算を行うことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第16の観点によるMRI装置では、前記第8の観点によるパラレルイメージング方法を好適に実施できる。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ101は、内部に被検体を挿入するための空間部分(ボア)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の静磁場を印加する静磁場コイル101Cと、X軸,Y軸,Z軸の勾配磁場を発生するための勾配コイル101Gと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル101Tと、被検体からのNMR信号を受信するためのボディコイル101(0)およびI(≧3)チャンネルの受信コイル101(1),…,101(I)とが配置されている。
静磁場コイル101C,勾配コイル101G,送信コイル101Tは、それぞれ静磁場電源102,勾配コイル駆動回路103,RF電力増幅器104に接続されている。また、ボディコイル101(0),受信コイル101(1),…,101(I)は、それぞれ前置増幅器105(0),105(1),…,105(I)に接続されている。
なお、ボディコイル101(0)を送信コイル101Tとして使用する場合もある。
また、静磁場コイル101Cの代わりに永久磁石を用いてもよい。
表示装置106は、画像やメッセージを表示する。
第1チャンネルCH1の受信コイル受信コイル101(1)は被検体Hの上の左寄りに置かれ、第2チャンネルCH2の受信コイル受信コイル101(2)は被検体Hの上の右寄りに置かれ、第3チャンネルCH3の受信コイル受信コイル101(3)は被検体Hの下に置かれている。
被検体Hの上下方向が位相エンコード方向Pであり、被検体Hの左右方向が周波数エンコード方向Fである。
ステップQ1では、ボディコイル101(0)を用い且つ位相エンコードステップを間引かないスキャンを行って校正用データを収集する。また、受信コイル101(1),101(2),101(3)を用い且つリダクションファクターR=2で位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って校正用データを収集する。そして、それら校正用データを基に、受信コイル101(1)の感度係数s11,s12と、受信コイル101(2)の感度係数s21,s22と、受信コイル101(3)の感度係数s31,s32とを求める。
第1チャンネルCH1の受信コイル受信コイル101(1)は被検体Hの上の左寄りに置かれ、第2チャンネルCH2の受信コイル受信コイル101(2)は被検体Hの上の右寄りに置かれ、第3チャンネルCH3の受信コイル受信コイル101(3)は被検体Hの下の左寄りに置かれ、第4チャンネルCH4の受信コイル受信コイル101(4)は被検体Hの下の右寄りに置かれている。
被検体Hの上下方向が位相エンコード方向Pであり、被検体Hの左右方向が周波数エンコード方向Fである。
ステップT1では、ボディコイル101(0)を用い且つ位相エンコードステップを間引かないスキャンを行って校正用データを収集する。また、受信コイル101(1),101(2),101(3),101(4)を用い且つリダクションファクターR=2で位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って校正用データを収集する。そして、それら校正用データを基に、受信コイル101(1)の感度係数s11,s12と、受信コイル101(2)の感度係数s21,s22と、受信コイル101(3)の感度係数s31,s32と、受信コイル101(4)の感度係数s41,s42とを求める。
ステップG1では、ボディコイル101(0)を用い且つ位相エンコードステップを間引かないスキャンを行って校正用データを収集する。また、受信コイル101(1),…,101(I)を用い且つリダクションファクターRで位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って校正用データを収集する。そして、それら校正用データを基に、i=1,…,Iとするとき、受信コイル101(i)の感度係数si1,…,siRを求める。
そして、値を比較し、例えば値の平均値の20%以上の値を持つ組合せだけを選ぶ。
100 MRI装置
107 計算機
101T 送信コイル
101(0) ボディコイル
101(1)〜101(I) 受信コイル
Claims (16)
- 3個以上の受信コイルを用い且つ位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って前記各受信コイルのデータを収集し、前記各データから画像をそれぞれ生成し、前記各画像の組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選び、選んだ画像の組合せ及び前記各受信コイルの感度分布を利用して前記演算により合成画像を得ることを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 請求項1に記載のパラレルイメージング方法において、前記受信コイルの各組合せに対応する受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗に基づいて、前記各画像の組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選ぶことを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 請求項1に記載のパラレルイメージング方法において、前記受信コイルの配置および前記フェーズエンコード方向に基づいて、前記各画像の中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選ぶことを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパラレルイメージング方法において、前記受信コイルが、第1の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第1の受信コイルと並んだ第2の受信コイルと、位相エンコード方向に前記第1の受信コイルと対向する第3の受信コイルとからなり、リダクションファクターR=2とすることを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 請求項4に記載のパラレルイメージング方法において、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元の2点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,si2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とすると共にmチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする行列式の2乗を|Skm|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とし、mチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする正方行列をSkmとするとき、前記演算が、
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパラレルイメージング方法において、前記受信コイルが、第1の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第1の受信コイルと並んだ第2の受信コイルと、位相エンコード方向に前記第1の受信コイルと対向する第3の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第3の受信コイルと並んだ第4の受信コイルとからなり、リダクションファクターR=2とすることを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 請求項6に記載のパラレルイメージング方法において、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元の2点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,si2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とすると共にmチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする行列式の2乗を|Skm|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とし、mチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする正方行列をSkmとするとき、前記演算が、
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のパラレルイメージング方法において、前記選んだ画像の組合せに対応する受信コイルを第1チャンネルから第Lチャンネルまでとし、リダクションファクターをRとするとき、第1チャンネルから第Lチャンネルまでの中からRチャンネルを選んだ各組合せを一般的に第1Rチャネルから第RRチャネルとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元のR点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,…,siRとし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,…,skRを各行とする正方行列の行列式の2乗を|S1R-RR|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,…,skRを各行とする正方行列をS1R-RRとするとき、前記演算が、
により表されることを特徴とするパラレルイメージング方法。
- 3個以上の受信コイルと、前記3個以上の受信コイルを用い且つ位相エンコードステップを間引いたスキャンを行って前記各受信コイルのデータを収集するスキャン手段と、前記各データから画像をそれぞれ生成する画像生成手段と、前記各画像の組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選ぶ組合せ選択手段と、選んだ画像の組合せ及び前記各受信コイルの感度分布を利用して前記演算により合成画像を得る演算手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。
- 請求項9に記載のMRI装置において、前記組合せ選択手段は、前記受信コイルの各組合せに対応する受信コイルの感度係数の正方行列の行列式の2乗に基づいて、前記各画像の組合せの中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選ぶことを特徴とするMRI装置。
- 請求項9に記載のMRI装置において、前記組合せ選択手段は、前記受信コイルの配置および前記フェーズエンコード方向に基づいて、前記各画像の中から折返しを元に戻す演算に用いる画像の組合せを選ぶことを特徴とするMRI装置。
- 請求項9から請求項11のいずれかに記載のMRI装置において、前記受信コイルが、第1の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第1の受信コイルと並んだ第2の受信コイルと、位相エンコード方向に前記第1の受信コイルと対向する第3の受信コイルとからなり、前記スキャン手段が、リダクションファクターR=2とすることを特徴とするMRI装置。
- 請求項12に記載のMRI装置において、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元の2点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,si2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とすると共にmチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする行列式の2乗を|Skm|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とし、mチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする正方行列をSkmとするとき、前記演算手段が、
により表される演算を行うことを特徴とするMRI装置。 - 請求項9から請求項11のいずれかに記載のMRI装置において、前記受信コイルが、第1の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第1の受信コイルと並んだ第2の受信コイルと、位相エンコード方向に前記第1の受信コイルと対向する第3の受信コイルと、周波数エンコード方向に前記第3の受信コイルと並んだ第4の受信コイルとからなり、前記スキャン手段が、リダクションファクターR=2とすることを特徴とするMRI装置。
- 請求項14に記載のMRI装置において、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元の2点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,si2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とすると共にmチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする行列式の2乗を|Skm|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,sk2を第1行とし、mチャンネルの受信コイルの感度係数sm1,sm2を第2行とする正方行列をSkmとするとき、前記演算手段が、
により表される演算を行うことを特徴とするMRI装置。 - 請求項9から請求項11のいずれかに記載のMRI装置において、前記組合せ選択手段が選んだ画像の組合せに対応する受信コイルを第1チャンネルから第Lチャンネルまでとし、リダクションファクターをRとするとき、第1チャンネルから第Lチャンネルまでの中からRチャンネルを選んだ各組合せを一般的に第1Rチャネルから第RRチャネルとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点の画素値をaiとし、iチャンネルの受信コイルの画像上の点で折返しにより重なっている元のR点のiチャンネルの受信コイルに対応する各感度係数をsi1,…,siRとし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,…,skRを各行とする正方行列の行列式の2乗を|S1R-RR|2とし、kチャンネルの受信コイルの感度係数sk1,…,skRを各行とする正方行列をS1R-RRとするとき、前記演算手段が、
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