JP2008016493A - 配線基板、プリント配線板及びプリント配線板製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高真空度のガス雰囲気中で前処理を行うことで、絶縁基材の表面を粗化することなくシード層と絶縁基材との高い密着強度を有する配線基板を提供する。
【解決手段】絶縁性を有する絶縁基材10と、導電性を有し、絶縁基材10上に設けられたシード層20とを備え、絶縁基材10とシード層20とのピール強度が5.0N/cm以上であり、シード層と接する絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント配線板に関し、特にシード層と絶縁基材との密着強度が高い配線基板、プリント配線板及びプリント配線板製造方法に関する。
従来、プリント配線板の製造方法としては、「サブトラクティブ法」と「セミアディティブ法」が知られている。「サブトラクティブ法」とは、絶縁基材の表面の全面に銅箔を貼り付けた銅張積層板を配線基板として用いて、不要な部分の銅箔を除去し、回路パターンを形成する方法である。「セミアディティブ法」とは、絶縁基材の表面にスパッタリング法及び無電解メッキ法等により数十〜数百nmの金属層(シード層)を形成した配線基板を用いて、その配線基板のシード層の上に導体金属を金属メッキ等で回路パターンを形成した後、非回路パターン部分に残ったシード層をエッチングにより除去する製造方法である。セミアディティブ法は、サブトラクティブ法よりも微細な回路パターン、例えば、30μmピッチ以下のファインピッチ回路を形成することができ、また、無駄の少ない製造方法である。
セミアディティブ法において、絶縁基材上へ金属をスパッタ及びメッキしただけでは、シード層と絶縁基材との密着性が悪い。そこで、スパッタ及びメッキの前処理としてコロナ処理、プラズマ処理、アルカリ処理、及びイオンガン処理等を行って、絶縁基材表面の化学的な改質をすることや、粗化によるアンカー効果により、シード層と絶縁基材との密着性を向上させている(例えば、特許文献1参照。)。
プリント配線板は、回路パターンを形成した後に、ICチップ等の電子部品の実装やカバーレイフィルムの接着を行う。電子部品の実装、カバーレイフィルムの接着、又は実際に使用する環境によって熱や圧力が配線基板にかかる場合がある。このときに、配線基板のシード層と絶縁基材との密着強度が十分でない場合には、回路パターンが剥がれてしまうことがある。
また、絶縁機材の表面は前処理により粗くなるため、微細な回路パターンになった場合に、非回路パターン部分がエッチングされにくいことがある。非回路パターン部分がエッチングされにくいことで、エッチング残渣等があると、回路間の絶縁抵抗が十分でなかったり、マイグレーション現象により絶縁不良を引き起こしたりすることがある。
特開2003−334890号公報
本発明は、高真空度のガス雰囲気中で前処理を行うことで、絶縁基材の表面を粗化することなくシード層と絶縁基材との高い密着強度を有する配線基板、プリント配線板及びプリント配線板製造方法を提供することを目的とする。
本願発明の一態様によれば、絶縁性を有する絶縁基材と、導電性を有し、絶縁基材上に設けられたシード層とを備え、絶縁基材とシード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、シード層と接する絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下である配線基板であることを要旨とする。
本願発明の他の態様によれば、絶縁性を有する絶縁基材と、導電性を有し、絶縁基材上に設けられたシード層と、シード層上に配置された回路パターンとを備え、絶縁基材とシード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、シード層と接する絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下であるプリント配線板であることを要旨とする。
更に、本願発明の他の態様によれば、絶縁性を有する絶縁基材の表面処理をする工程と、表面処理された絶縁基材上に、導電性を有するシード層を設ける工程と、シード層上にレジスト層を形成する工程と、レジスト層に回路形成用パターンをパターンニングしてパターン用レジスト層を形成する工程と、パターン用レジスト層を用いて、シード層上に回路パターンを形成する工程と、パターン用レジスト層及び回路パターンが形成された部分以外のシード層を除去する工程とを含み、絶縁基材とシード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、シード層と接する絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下であるプリント配線板製造方法であることを要旨とする。
本発明は、高真空度のガス雰囲気中で前処理を行うことで、絶縁基材の表面を粗化することなくシード層と絶縁基材との高い密着強度を有する配線基板、プリント配線板及びプリント配線板製造方法を提供することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る配線基板は、図1に示すように、絶縁性を有する絶縁基材10と、導電性を有し、絶縁基材10上に設けられたシード層20とを備える。絶縁基材とシード層とのピール強度は、5.0N/cm以上であり、シード層と接する絶縁基材の算術平均粗さ(Ra)は、3.1nm以下である。
本発明の実施の形態に係る配線基板によれば、熱や圧力が配線基板にかかっても、シード層20と絶縁基材10とのピール強度が強いのでシード層20が剥離することはない。また、本発明の実施の形態に係る配線基板は、前処理によって絶縁基材10の表面があまり荒らされることがないため、回路間の絶縁抵抗が十分に取れ、且つマイグレーション現象により絶縁不良を引き起こしたりすることがない。
以下に、実施の形態に係る配線基板を用いたプリント配線板製造方法を図2のフローチャートを参照しながら説明する。
(イ)まず、ステップS101において、図3(a)に示すように、絶縁材料からなる絶縁基材10を用意する。絶縁基材10としては、例えばポリイミド(PI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の可撓性を有する絶縁フィルムを用いることができる。そして、絶縁基材10は、スパッタチャンバ等の処理装置に配置されてプラズマ処理やイオンガン処理等の真空プロセスを用いて表面処理をする。表面処理は、絶縁基材10の表面をほとんど粗化することがないように、算術平均粗さ(Ra)が3.1nm以下であるようにする。真空プロセスの雰囲気としては、例えば、真空度10-1Pa以上、10-3Pa以下で、装置容積が450Lの処理装置中に流量3sccm以上、10sccm以下の微量なアルゴン(Ar)、酸素(O2)混合ガスを導入するガス雰囲気中で行う。
(ロ)次に、ステップS102において、図3(b)に示すように、絶縁基材10の表面上に導電性のシード層20を形成する。シード層20は、絶縁基材10の表面に電気伝導性を付与するための層であり、無電解銅メッキ、蒸着、あるいは、スパッタ成膜等によって形成される。このときの、絶縁基材10とシード層20とのピール強度は、5.0N/cm以上とする。
(ハ)次に、ステップS103において、図3(c)に示すように、シード層20上にレジスト材を設けてレジスト層30を形成する。レジスト材としては、ドライフィルムレジスト、有機化合物系レジスト、及び金属系レジスト等を採用することができる。レジスト材は、ネガ型及びポジ型のどちらを用いても構わない。
(ニ)次に、ステップS104において、図3(d)に示すように、レジスト層30に露光及び現像を行い、所望の回路形成用パターン(回路設計)がパターンニングされたパターン用レジスト層32を形成する。例えば、回路パターンのパターン幅は5〜500μm、パターン間隔は5〜500μmとする。
(ホ)次に、ステップS105において、図3(e)に示すように、メッキ浴等によってシード層20から成長させたメッキで回路パターン40を形成する。
(ヘ)次に、ステップS106において、図3(f)に示すように、パターン用レジスト層32を除去する。そして、図3(g)に示すように、回路パターン40が形成された部分以外のシード層20を除去する。
本発明の実施の形態に係るプリント配線板製造方法によれば、熱や圧力が配線基板にかかっても、シード層20と絶縁基材10とのピール強度を強くすることが可能なのでシード層20が剥離することはない。また、本発明の実施の形態に係るプリント配線板製造方法は、前処理によって絶縁基材10の表面をあまり荒らさないため、回路間の絶縁抵抗が十分に取れ、且つマイグレーション現象により絶縁不良を引き起こしたりすることがないプリント配線板を製造することができる。
本発明の実施の形態に係るプリント配線板製造方法によって製造されたプリント配線板は、図3(g)に示したように、絶縁性を有する絶縁基材10と、導電性を有し、絶縁基材10上に設けられたシード層20と、シード層20上に配置された回路パターン40とを備え、絶縁基材10とシード層20とのピール強度が5.0N/cm以上であり、シード層20と接する絶縁基材10の算術平均粗さ(Ra)が3.1nm以下である。
本発明の実施の形態に係るプリント配線板によれば、熱や圧力が配線基板にかかっても、シード層20と絶縁基材10とのピール強度が強いのでシード層20が剥離することはないので、回路パターン40が剥がれてしまうこともない。また、本発明の実施の形態に係るプリント配線板は、前処理によって絶縁基材10の表面があまり荒らされることがないため、回路間の絶縁抵抗が十分に取れ、且つマイグレーション現象により絶縁不良を引き起こしたりすることがない。
(実施の形態に係る実施例)
以下、本発明の実施の形態に係るプリント配線板についての実施例及び比較例を挙げる。
(実施例1)
実施例1においては、実施の形態において図3(g)で示した、絶縁基材10として、ポリイミドフィルムである「カプトンEN」(商品名:東レデュポン社製)を使用する。絶縁基材10をスパッタチャンバにセットし、スパッタリングの前処理として、イオンソースを用いて、ポリイミドフィルム表面のイオンガン処理を行う。イオンガン処理は、真空度8.0×10-3Paの処理装置中に流量10sccm以下の微量なAr、O2混合ガスを導入するガス雰囲気中で行う。
そして、プラズマガスとしてArを用い、真空度7×10-1Paの真空下で、スパッタリングにより、絶縁基材10の表面に導電性のシード層20を形成する。
次に、絶縁基材10上に形成された導電性のシード層20上に、レジスト材としてドライフィルム型のフォトレジストをラミネートし、レジスト層30とする。このレジスト層30に対して、回路パターンを露光し、現像することによって、回路形成用パターンを形成する部分のレジスト層30を除去し、回路形成用パターンの非形成部のみがパターン用レジスト層32によって被覆された状態とする。
その後、電解銅メッキによって、シード層20上のレジスト層30が除去された部分に銅を析出させ、回路パターン40を形成する。
回路パターン40形成した後に、引っ張り試験器である「TG−200N」(商品名:NMB社製)を用いて、絶縁基材10とシード層20の引っ張り強度測定を行う。引っ張り試験に用いるサンプルは、シード層20を成膜して熱を加えてないものと、シード層20を成膜した後に180℃の大気中で2時間加熱したものとの2種類を用いる。引っ張り強度としてピール強度が5.0N/cm以上の場合は合格とし、それ以下は不合格とする。
更に、絶縁基材10の算術平均粗さ(Ra)を測定するために、原子間力顕微鏡(AFM)である「Nano−R」(商品名:パシフィック ナノテクノロジー社製)を用いる。絶縁基材10の算術平均粗さ(Ra)が3.1nm以下の場合は合格とし、それ以下は不合格とする。
また、光電子分光分析装置(XPS)を用いて表面改質処理前と表面改質処理後の表面を分析することで、原子内における電子の結合エネルギーを測定して結合状態の比較を行う。表面改質処理前と表面改質処理後の結合状態の比較としては、図4に示すような表面改質処理前の結合エネルギーのピークであるピークAと、図5に示すような表面改質処理後に生じる結合エネルギーの新たなピークであるピークBとを用いて、イミド環開裂割合を算出する。イミド環開裂割合は、ピークB/(ピークA+ピークB)を計算して算出する。
(比較例1)
イオンガン処理を行わないこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。
〔実施例1と比較例1との対比〕
実施例1と比較例1との引っ張り強度、絶縁基材10の表面の粗さ、及びイミド環開裂割合の測定結果を表1に示す。
Figure 2008016493
絶縁基材10とシード層20の引っ張り強度は、表1に示すように、実施例1に係る加熱前のサンプルが10.2N/cm、実施例1に係る加熱後のサンプルが8.0N/cmとなる。一方、比較例1に係る加熱前のサンプルが3.2N/cm、比較例1に係る加熱後のサンプルが1.1N/cmとなる。この結果から、イオンガン処理をした実施例1に係るサンプルの引っ張り強度は高い数値となっていて合格であるが、イオンガン処理をしていない比較例1に係るサンプルの引っ張り強度は低い数値なので不合格である。
絶縁基材10の表面の粗さの測定結果は、実施例1に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が0.5nm、比較例1に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が0.4nmとなり、双方を比較しても極端な差は表れなかったが、双方とも合格である。
また、イミド環開裂割合は、イオンガン処理なしでは0%であるのに対し、イオンガン処理ありでは51%となり、イオンガン処理を行うことで顕著な差が出ることがわかった。
(実施例2)
イオンガン処理を真空度3.0×10-2Paの処理装置中で行い、処理装置中に導入させる導入ガス流量を30sccmとしたこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。
(比較例2)
イオンガン処理を真空度5.2×10-2Paの処理装置中で行い、処理装置中に導入させる導入ガス流量を50sccmとしたこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。
〔実施例2と比較例2との対比〕
実施例2と比較例2との引っ張り強度、絶縁基材10の表面の粗さ、及びイミド環開裂割合の測定結果を表2に示す。
Figure 2008016493
絶縁基材10とシード層20の引っ張り強度は、表2に示すように、実施例2に係る加熱前のサンプルが8.8N/cm、実施例2に係る加熱後のサンプルが5.0N/cmとなる。一方、比較例2に係る加熱前のサンプルが7.2N/cm、比較例2に係る加熱後のサンプルが4.1N/cmとなる。この結果から、実施例2に係るサンプルは加熱前でも加熱後でも合格である。比較例2に係るサンプルは加熱前は合格であるが、加熱後は不合格である。
絶縁基材10の表面の粗さの測定結果は、実施例2に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が3.1nm、比較例2に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が5.6nmとなる。実施例2に係るサンプルは合格であるが、比較例2に係るサンプルは不合格である。
また、イミド環開裂割合は、イオンガン処理時の導入ガス流量が30sccmとした場合には40%となり、イオンガン処理時の導入ガス流量を50sccmまで増やした場合には29%となった。イオンガン処理時の導入ガス流量が多くなると、イミド環開裂割合が減少することが確認された。
(実施例3)
イオンガン処理の代わりに、真空度2.6×10-1Paの処理装置中で高周波(RF)プラズマ処理を行うこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。RFプラズマ処理のガス流量は、15sccmで行う。
(比較例3)
イオンガン処理の代わりに、真空度7.8×10-1Paの処理装置中でRFプラズマ処理を行うこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。RFプラズマ処理のガス流量は、60sccmで行う。
(比較例4)
イオンガン処理の代わりに、真空度1.3Paの処理装置中でRFプラズマ処理を行うこと以外は、実施例1に記載した工程と実質的に同様である。RFプラズマ処理のガス流量は、120sccmで行う。
〔実施例3、比較例3及び比較例4との対比〕
実施例3、比較例3及び比較例4の引っ張り強度、絶縁基材10の表面の粗さ、及びイミド環開裂割合の測定結果を表3に示す。
Figure 2008016493
絶縁基材10とシード層20の引っ張り強度は、表3に示すように、実施例3に係る加熱前のサンプルが11.2N/cm、実施例2に係る加熱後のサンプルが6.7N/cmとなる。比較例3に係る加熱前のサンプルが6.5N/cm、比較例3に係る加熱後のサンプルが4.5N/cmとなる。比較例4に係る加熱前のサンプルが1.2N/cm、比較例4に係る加熱後のサンプルが1.5N/cmとなる。この結果から、実施例3に係るサンプルは加熱前でも加熱後でも合格である。比較例3に係るサンプルは加熱前は合格であるが、加熱後は不合格である。比較例4に係るサンプルは加熱前でも加熱後でも不合格である。
絶縁基材10の表面の粗さの測定結果は、実施例3に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が2.8nm、比較例3に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が5.2nm、比較例4に係るサンプルの算術平均粗さ(Ra)が5.3nmとなる。比較例3及び比較例4に係るサンプルは不合格である。
また、イミド環開裂割合は、イオンガン処理時の導入ガス流量が15sccmとした場合には45%となり、イオンガン処理時の導入ガス流量を60sccm以上に増やした場合には26%以下に減少することが確認された。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。
実施の形態において、図1では絶縁基材10の片面のみにシード層20を形成するように記載したが、絶縁基材10の両面にシード層20を形成しても構わない。
また、図3(g)に示したプリント配線板は単層で示したが、多層プリント配線板であっても構わない。
この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
本発明の実施の形態に係る配線基板の断面図である。 本発明の実施の形態に係るプリント配線板製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るプリント配線板製造方法を示す断面工程図である。 本発明の実施の形態に係る実施例の表面改質処理前と表面改質処理後の結合状態を比較に用いるグラフ(その1)である。 本発明の実施の形態に係る実施例の表面改質処理前と表面改質処理後の結合状態を比較に用いるグラフ(その2)である。
符号の説明
10…絶縁基材
20…シード層
30…レジスト層
32…パターン用レジスト層
40…回路パターン

Claims (5)

  1. 絶縁性を有する絶縁基材と、
    導電性を有し、前記絶縁基材上に設けられたシード層
    とを備え、前記絶縁基材と前記シード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、前記シード層と接する前記絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下であることを特徴とする配線基板。
  2. 前記絶縁基材は、真空プロセスを用いて表面処理されたことを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 絶縁性を有する絶縁基材と、
    導電性を有し、前記絶縁基材上に設けられたシード層と、
    前記シード層上に配置された回路パターン
    とを備え、前記絶縁基材と前記シード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、前記シード層と接する前記絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下であることを特徴とするプリント配線板。
  4. 絶縁性を有する絶縁基材の表面処理をする工程と、
    表面処理された前記絶縁基材上に、導電性を有するシード層を設ける工程と、
    前記シード層上にレジスト層を形成する工程と、
    前記レジスト層に回路形成用パターンをパターンニングしてパターン用レジスト層を形成する工程と、
    前記パターン用レジスト層を用いて、前記シード層上に回路パターンを形成する工程と、
    前記パターン用レジスト層及び前記回路パターンが形成された部分以外の前記シード層を除去する工程
    とを含み、前記絶縁基材と前記シード層とのピール強度が5.0N/cm以上であり、前記シード層と接する前記絶縁基材の算術平均粗さが3.1nm以下であることを特徴とするプリント配線板製造方法。
  5. 前記表面処理する工程は、真空度3.0×10-2Pa以下での真空プロセスを用いて行うことを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板製造方法。
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