JP2008014307A - 熱交換インジェクタアセンブリ及び二元推進剤ロケットエンジン - Google Patents

熱交換インジェクタアセンブリ及び二元推進剤ロケットエンジン Download PDF

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Abstract

【課題】 比較的低い二元推進剤の流量条件下にあっても酸化剤のガス化を促進するロケットエンジンの熱交換インジェクタアセンブリ22を提供すること。
【解決手段】 本発明の熱交換インジェクタアセンブリ22は、燃料スリーブ70と、燃料スリーブ70内に設けられた液体酸化剤ポスト72と、液体酸化剤ポスト72内に設けられた多通路渦流型部材、例えば二重らせん部材74と、を備える複数の熱交換要素58を含む。液体酸化剤は、二重らせん部材74により2つの流れに分割されて高温燃料と熱交換するので、推力レベルが低いときにも、大部分がガス化され、熱交換インジェクタアセンブリ22と下流の燃焼チャンバとの間の圧力差を十分に確保できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、エキスパンダサイクルロケットエンジンでの使用に好適な熱交換インジェクタに関する。更に詳細には、本発明は、広範な推力(スロットル)範囲、例えば、ほぼ全開推力から、全開推力の約5%までの範囲で運転するロケットエンジンにおいて、酸化剤のガス化を促進するための二重らせん部材を含む熱交換インジェクタに関する。
液体の二元推進剤ロケットエンジンにおいては、燃料(例えば、液体水素)及び酸化剤(例えば、液体酸素)を燃焼チャンバにポンプ輸送し、そこでこれらが燃焼して、高圧及び高速流の高温ガスを生成する。次に、ノズルが高温ガスを更に加速する。高温ガスがノズルを出ることによって、推力を生成する。
別個の燃料と酸化剤を使用する二元推進剤ロケットエンジンの一つの形式は、エキスパンダサイクルである。これは、比較的簡素であるため、運転において最大限の柔軟性及び容易性が必要とされる軌道移行又は降下/上昇ロケットエンジンの飛行目的に対して望ましい。エキスパンダサイクルの1種においては、燃料は、ロケットエンジンの主燃焼チャンバから得られる熱によって加熱される。更に詳細には、液体燃料を、燃焼チャンバの壁部におけるクーラント通路に供給する。燃焼チャンバは燃料を加熱すると同時に、燃料は燃焼チャンバを冷却する。燃料が所定の温度に加熱された場合、燃料は、液体から気体の状態に変化する。燃料の膨張による圧力によって、圧力が生成され、これが、燃料及び酸化剤のポンプを駆動させるタービンを駆動する。
二元推進剤エキスパンダサイクルロケットエンジンは、インジェクタも含み、そこで燃料及び酸化剤が制御された形で燃焼チャンバに計量導入され、混合され、そして着火される。熱交換インジェクタは、ガス化された燃料(エキスパンションサイクル中の燃焼チャンバの熱によってガス化される)から得られる熱を利用して、酸化剤をガス化する。
従って、本発明の目的は、エキスパンダサイクルロケットエンジンでの使用に好適な熱交換インジェクタアセンブリを提供することにある。更に本発明の目的は、かかる熱交換インジェクタアセンブリを備えるロケットエンジンを提供することにある。
本発明は、エキスパンダサイクルロケットエンジンでの使用に好適な熱交換インジェクタアセンブリである。熱交換インジェクタアセンブリは、複数の熱交換要素を含む。各々の熱交換要素は、燃料スリーブと、該燃料スリーブ内に設けられた液体酸化剤ポスト(liquid oxidizer post)と、該液体酸化剤ポスト内に設けられた多通路渦流型(multi-passage swirl)部材と、を含む。多通路渦流型部材により、比較的低い二元推進剤流量条件下であっても、酸化剤のガス化を推進し、これにより、ロケットエンジンを、ほぼ全開推力から、全開推力の約5%までの範囲にある推力水準で運転可能となる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、エキスパンダサイクルロケットエンジン10の概略図であり、説明を明確にするため、バルブ、フローセンサ及び圧力センサ等の追加の構成部品は、取り除かれている。ロケットエンジン10は、酸化剤タンク12と、酸化剤ポンプ14と、燃料タンク16と、燃料ポンプ18と、タービン20と、熱交換インジェクタアセンブリ22と、燃焼チャンバ24と、ノズル26と、燃焼チャンバ24とノズル26との間に配置されたスロート部(のど部)28と、冷却ジャケット32と、を含む。当該分野で知られているように、ジャケット32は、燃焼チャンバ24及びノズル26の外面を囲むように配置され、入口32Aから出口32Bに延在する冷却チャネルを含む。酸化剤タンク12及び燃料タンク16は、二元推進剤を貯蔵する。図1に示されている実施の形態において、酸化剤タンク12は、液体酸素(“LOX”)を貯蔵し、燃料タンク16は、液体水素を貯蔵する。任意の好適な酸化剤及び燃料を他の実施の形態で用いても良い。二元推進剤は、酸化剤タンク12及び燃料タンク16において、比較的低温、低圧及び低エネルギ水準にて貯蔵される。
酸化剤タンク12及び燃料タンク16に貯蔵される二元推進剤を燃焼チャンバ24に導入する前にガス化することにより、二元推進剤の可燃性が増大し、これにより、ロケットエンジン10の効率が上昇する。一般に、二元推進剤をガス化した後に燃焼チャンバ24で燃焼させることにより、より少ない二元推進剤が同量の推力を生成するのに必要となる。結果として、燃料を含むロケットエンジン10の重量が軽減可能となるか、あるいは乗物の有効搭載量を増大させることが可能となる。
酸化剤の気体の状態への転化を開始するために、最初に、酸化剤ポンプ14によって、酸化剤の圧力を昇圧させると、酸化剤ポンプ14を通過した後、酸化剤は依然として液体の状態のままであるが、低温、高圧及び低エネルギ水準を示す。酸化剤をインジェクタアセンブリ22に供給し、そこで酸化剤を気体の酸素に転化する。インジェクタアセンブリ22は、酸化剤を気体の酸素に効率的に転化する本発明の熱交換要素(例えば、図2A及び2Bにおける熱交換要素58)を含む。
燃料タンク16に貯蔵されている燃料(例えば、液体水素)を燃焼チャンバ24に導入する前にガス化するために、燃料ポンプ18は、液体燃料を燃料タンク16から、液体燃料循環用の冷却チャネルを含むジャケット32の入口32Aにポンプ輸送する(線34で示されている方向)。燃料ポンプ18から出る液体燃料は、低温、高圧及び低エネルギを示す。液体燃料がジャケット32を通じて流れると、液体燃料は、燃焼チャンバ24の熱によって加熱されるが、これは、燃焼チャンバ24内で生じる燃焼の副産物としての、外壁36に沿った高温を用いている。燃焼チャンバ24が液体燃料を加熱すると同時に、液体燃料は、燃焼チャンバ24を冷却する。液体燃料が所定の温度に加熱されたときに、液体燃料は、液体から気体の状態に変化する。
ジャケット32の出口32Bから出る気体燃料は、タービン20に入り、そして燃料の膨張による圧力によってタービン20を駆動する。タービン20は、燃料ポンプ18を駆動する駆動軸38と、酸化剤ポンプ14を駆動する駆動軸40を作動させる。ロケットエンジン10の他の構成例においては、タービン20は、酸化剤ポンプ14と燃料ポンプ18の両方を駆動する単一の軸を回転させる。加熱された燃料は、タービン20を出て、次に線42で示されているように、高温、高圧及び高エネルギ状態で、インジェクタアセンブリ22に導入される。
インジェクタアセンブリ22は、ガス化された二元推進剤を燃焼チャンバ24に導入すると共に、制御された方法で二元推進剤を霧化(atomize)する。更に詳細には、インジェクタアセンブリ22は、燃焼チャンバ24に入る二元推進剤の流れを計量し、そして、燃焼チャンバ24での効果的な燃焼を達成するように、燃料−酸化剤混合比を制御する。二元推進剤を霧化してから燃焼チャンバ24に導入することによって、インジェクタアセンブリ22により、ロケットエンジン10の効率が向上する。ガス化された燃料がインジェクタアセンブリ22に導入される(線42で示したように)と共に、酸化剤は液体の状態でインジェクタアセンブリ22に導入される。従って、インジェクタアセンブリ22により、酸化剤を高温、高圧及び高エネルギのガス化された形に転化してから、酸素を燃焼チャンバ24に導入する。かかる処理について、図2A及び2Bを参照しつつ以下に詳細に説明する。
ロケットエンジン10を安全な着陸(ソフトランディング)又は軌道移行に適用可能とするために、ロケットエンジン10は、全開推力に対して約100%〜約5%の範囲(すなわち、20:1の推力比)で推力を変化可能となるのが有益である。全開推力未満とするためには、二元推進剤を、全開推力条件下の時より低流量で燃焼チャンバ24に導入する。全開推力条件下の時より低流量の二元推進剤に起因して、現在のロケットエンジンでは、全開推力の100%未満で運転する場合、燃焼チャンバ24の圧力P1と燃焼チャンバ24の上流側における二元推進剤の入口圧力P2との間の圧力差(ΔP)が小さいことが見出された。なお、上流方向は、矢印45で示され、下流方向は、矢印46で示されている。
小さなΔPの結果として、燃焼チャンバ24で生じる均一ではない燃焼により、燃焼チャンバ24と燃焼チャンバ24の上流側における二元推進剤の流れとの間で不安定な圧力振動をもたらす(矢印47で示されている)。燃焼チャンバ24で生じる燃焼は、上流側の二元推進剤を“押す”場合がある(矢印45で示されている)。一般に、二元推進剤は、上流側に移動するのは望ましくない。なぜなら、二元推進剤が、上流側、すなわち燃焼チャンバ24内以外で燃焼するであろう可能性を増大させるからである。二元推進剤が燃焼チャンバ24の上流側で燃焼する場合、ロケットエンジン10は、点火処理中に“始動困難(hard-starts)”を経験する場合がある。更に、上流側での燃焼により、ロケットエンジン10のハードウェアに損傷を与える場合がある(例えば、ハードウェアの溶融)。ΔPがより大きいと、燃焼処理中に生じる燃焼チャンバ24の圧力の固有変化(natural variation)からインジェクタアセンブリ22を通る流れを分離する助けとなる。二元推進剤の圧力P2(インジェクタアセンブリ22によって液体酸化剤を実質的にガス化することによる)が大きいと、燃焼チャンバ24とインジェクタアセンブリ22との間における圧力振動の遮断を促進する圧力の“障壁”を形成する助けとなる。
本発明のインジェクタアセンブリ22によれば、二元推進剤の圧力P2の増大を促進するので、ロケットエンジン10が全開推力の100%未満で運転する場合であっても、燃焼チャンバ24の上流側の二元推進剤の圧力P2と燃焼チャンバ24の内側の圧力P1との間におけるΔPは、7%より大きくなる。7%より大きなΔPにより、燃焼チャンバ24の上流側のロケットエンジン10のハードウェアを保護する助けとなる。下述のように、インジェクタアセンブリ22により、ほぼ全開推力から約5%の推力(すなわち、20:1の推力比)の範囲である推力レベル条件下で大部分(すなわち、80%を超える量)の酸化剤のガス化を促進し、これにより広範な推力運転条件下でロケットエンジン10のより安定な運転を可能にする。
燃焼チャンバ24への導入前に酸化剤を実質的にガス化するインジェクタアセンブリ22の能力に起因して、本発明のインジェクタアセンブリ22により、ロケットエンジン10は、低い推力水準(すなわち、低い二元推進剤流量水準)を含む種々の推力条件下にて運転可能となる。本発明のインジェクタアセンブリ22は多様な推力レベル条件下で機能する能力を有しているので、全開出力やソフトランディング用に複数のエンジンを用いるのではなく、本発明のインジェクタアセンブリ22によって、ロケットエンジン10を多機能に用いることが可能となる。
インジェクタアセンブリ22が高温、高圧及び高エネルギの酸化剤及び燃料を燃焼チャンバ24に注入した後、酸化剤及び燃料は燃焼チャンバ24で燃焼し、超高温、超高圧、超高エネルギの物質を形成する。その後、燃焼生成物はスロート部28を通って移動し、ノズル26を出て膨張し、そしてノズル26の内側での押圧により加速する。ノズル26を出る燃焼生成物の加速により、推力が生じる。
図2Aは、本発明の熱交換インジェクタアセンブリ22の断面図である。一実施の形態において、インジェクタアセンブリ22は、点検を容易にするために、ロケットエンジン10から分離可能である。インジェクタアセンブリ22は、酸化剤の入口52と、複数の熱交換要素58と、を含む。インジェクタアセンブリ22は、“熱交換インジェクタアセンブリ”と称されても良い。なぜなら、インジェクタアセンブリ22は、酸化剤をガス化するために気体の燃料と液体の酸化剤との間における熱の交換を促進するように構成される複数の熱交換要素58を含むからである。液体の酸化剤は、酸化剤の入口52を通じてインジェクタアセンブリ22に導入され、そして液体の酸化剤がガス化される複数の熱交換要素58を通って流れる複数の流れに分割される。熱交換要素58を出ると、ガス化された酸素(酸化剤)は、燃焼チャンバ24に導入される。
インジェクタアセンブリ22は、レジメッシュ面板(rigimesh faceplate)60にボルト締めされ、そしてインタープロペラントプレート(interpropellant plate)62に鑞付けされ、そこに酸化剤ドーム64が、例えば電子ビーム溶接によって溶接される。他の実施の形態においては、インジェクタアセンブリ22、レジメッシュ面板60、インタープロペラントプレート62及び酸化剤ドーム64を取り付けるために、他の好適な手段を使用する。酸化剤ドーム64及びインタープロペラントプレート62は、耐酸化性で且つ耐食性の合金、例えばInconel IN718、すなわち当該分野で知られているニッケル基超合金から形成されていても良い。レジメッシュ面板60は、熱交換要素58を適切な位置に保持する助けとなり、そしてインジェクタアセンブリ22内における二元推進剤を燃焼チャンバ24における高温ガスから分離する。インタープロペラントプレート62により、インジェクタアセンブリ22に導入される前に、液体酸化剤と気体燃料とが分離される。不用意な燃焼を防ぐために、液体酸化剤及び気体燃料を、燃焼チャンバ24への注入位置まで分離された状態に保持するのが好ましい。酸化剤ドーム64は、多量の液体の酸化剤をインジェクタアセンブリ22に供給する。
図2Bは、推力マウント50に取り付けられる本発明の熱交換インジェクタ22の概略断面図である。気体燃料は、燃料入口及びマニホルド66を通じてインジェクタアセンブリ22に導入され、そしてインジェクタアセンブリ22を出て、燃焼チャンバ24に至る。燃料は、インジェクタアセンブリ22に入ったときに既に気体の状態である。なぜなら、上述したように、液体燃料をジャケット32を通して循環させるときに、燃料が液体から気体に転化されるからである(図1)。
図3は、本発明の熱交換インジェクタアセンブリ22(図2A)における単一の熱交換要素58の断面図である。熱交換要素58は、燃料スリーブ70と、酸化剤ポスト72と、二重らせん部材74(熱伝導性の多通路渦流型構造である)と、を含む。当該分野で公知の好適な手段を用いて、酸化剤ポスト72は、燃料スリーブ70の内面に鑞付けされ、そして二重らせん部材74は、酸化剤ポスト72の内面に鑞付けされている。燃料スリーブ70は、第1の端部70Aから第2の端部70Bまで延在し、酸化剤ポスト72は、第1の端部72Aから第2の端部72Bまで延在し、そして二重らせん部材74は、第1の端部74Aから第2の端部74Bまで延在する。距離D1は、レジメッシュ面板60から後退している酸化剤ポスト72の距離である。図3に示されている実施の形態において、距離D1は、約0.254センチメートル(0.100インチ)である。二重らせん部材74の第1の端部74Aは、酸化剤ポスト72の第1の端部72Aから距離D2だけ後退している。二重らせん部材74の第2の端部74Bは、酸化剤ポスト72の第2の端部72Bから距離D3だけ後退している。一実施の形態において、距離D2及びD3は、それぞれ約0.254(0.100インチ)〜約3.00センチメートルである。図3に示されている実施の形態において、距離D2及びD3は、それぞれ約1.27センチメートル(0.50インチ)である。他の実施の形態において、距離D1、D2及びD3は、種々のロケットエンジンに適応させるために変更可能である。
図4は、熱交換要素58の拡大組立図である。二重らせん部材74は、酸化剤ポスト72内に適合するように構成され、酸化剤ポスト72は、燃料スリーブ70内に適合するように構成されている。燃料スリーブ70は、好適な耐食性金属、例えば316Lステンレススチールで形成されている。酸化剤ポスト72及び二重らせん部材74は、それぞれ、高熱伝導性で、耐食性の好適な無酸素材料、例えば高熱伝導性の無酸素銅及びその合金から形成されている。図4に示されている実施の形態において、燃料スリーブ70、酸化剤ポスト72及び二重らせん部材74は、同軸上にある。すなわち、熱交換要素58が組み立てられた場合、燃料スリーブ70の長手軸71、酸化剤ポスト72の長手軸73及び二重らせん部材74の長手軸75が一直線に合わせられている。他の実施の形態において、他の構成として、例えば長手軸71、73及び75が一直線に合わせられていない場合も考えられる。
図2A〜図5に示されるインジェクタアセンブリ22の実施の形態において、インジェクタアセンブリ22と、これによる熱交換要素58は、現在の15000重量ポンド(lbf)の推力のエキスパンダサイクルエンジンのハードウェアに適合するように構成されている。各々の熱交換要素58は、相互に異なる長さを有している(図2A及び図2Bに示されるように、熱交換要素58は、“段階”式に配置されている。)。長さが相互に異なることから、各々の熱交換要素58は、異なる固有振動数を示し、これにより、15000lbf推力のロケットエンジンの場合、熱交換要素58がターボ機械の調波(例えば、燃焼チャンバ24における燃焼の結果としての振動数)と干渉するのを防ぐ助けとなる。特定の15000lbf推力のエキスパンダサイクルエンジンに適合させるために、燃料スリーブ70の長さLF及び酸化剤ポスト72の長さLPは、それぞれ約15.0センチメートル(約5.9インチ)〜約17.5センチメートル(約6.9インチ)の範囲であり、二重らせん部材74の長さLHは、11.4センチメートル(約4.5インチ)である。本願の明細書に記載の寸法は、単なる例示であり、本発明を何ら限定する意図ではない。インジェクタアセンブリ22の寸法は、インジェクタアセンブリ22を設置するロケットエンジンの寸法に応じて調節可能である。他の実施の形態においては、ロケットエンジン10の固有の調波に対する影響が無視できる場合、2以上の熱交換要素58が同じ長さを有していても良い。
二重らせん部材74は、長手軸75に対して対称であり、約0.10〜約2.0センチメートルの範囲のピッチを有している。図4に示されている実施の形態において、ピッチは、約0.635センチメートル(0.25インチ)である。二重らせん部材74のピッチは、種々のロケットエンジンの要件に適合するように調節され得る。一実施の形態において、二重らせん部材74は、コンピュータ制御のアブレイシブ・ウォータ・ジェット法を用いて二重らせん構造に加工される高熱伝導性無酸素銅のロッドから形成されている。
酸化剤ポスト72及び二重らせん部材74は、酸化剤ポスト72と二重らせん部材74との間の伝熱を高水準で達成するために、高熱伝導性の材料から形成されている。二重らせん部材74は酸化剤ポスト72に鑞付けされているので、酸化剤ポスト72と二重らせん部材74との間における鑞付け用金属により、酸化剤ポスト72と二重らせん部材74との間の伝熱が更に促進される。
スペーサ76は、酸化剤ポスト72と燃料スリーブ70との間に配置され、酸化剤ポスト72を燃料スリーブ70内で中心に置く助けとなる。更にスペーサ76により、酸化剤ポスト72の過度の構造負荷を排除する助けとなる。図4に示されている実施の形態において、スペーサ76は、第1の端部72Aと第2の端部72Bとの間の中間と、酸化剤ポスト72の端部72Bに配置されている。他の実施の形態において、スペーサ76の位置及び数は調節可能である。燃料スリーブ70を通って流れる気体の水素と酸化剤ポスト72の間における伝熱を促進させるために、スペーサ76は、高熱伝導性の無酸素材料、例えば高熱伝導性の無酸素銅及びその合金から形成されているのが好ましい。図4に示されている実施の形態において、スペーサ76は、酸化剤ポスト72と一体に形成されている。他の実施の形態において、スペーサ76は、酸化剤ポスト72と別個であり、当該分野で知られている好適な方法、例えば、鑞付け又は溶接によって取り付けられる。更に別の実施の形態において、スペーサ76は、燃料スリーブ70と一体をなしている。
図5は、熱交換要素58の部分概略断面図であり、酸化剤80が酸化剤ポスト72の第1の端部72Aに導入され(矢印81で示されている)、そして気体燃料82が燃料スリーブ70に導入される。図5に示されているように、燃料スリーブ70及び酸化剤ポスト72が互いに鑞付けされると共に、二重らせん部材74及び酸化剤ポスト72が互いに鑞付けされている。鑞付け用の金属により、燃料スリーブ70と酸化剤ポスト72の間の界面83において燃料スリーブ70及び酸化剤ポスト72を結合し、これにより、高温の気体燃料82から得られる熱エネルギを燃料スリーブ70と酸化剤ポスト72の間で対流移動させることが可能となる。鑞付け用金属は、二重らせん部材74を領域84において酸化剤ポスト72に結合するので、二重らせん部材74及び酸化剤ポスト72は、相互に熱伝導的な伝達(すなわち、領域84における酸化剤ポスト72と二重らせん部材74との間の伝熱)が生じる。
酸化剤80及び燃料82は両方共に、矢印46で示される下流側の方向に流れる。上述したように、燃料82は、タービン20からインジェクタアセンブリ22の熱交換要素58に導入される。従って、燃料82は、気体の状態であり、燃料82を熱交換要素58の燃料スリーブ70に導入したときに、高温、高圧及び高エネルギレベルを示す。酸化剤80が熱交換要素58の二重らせん部材74に導入されたときに、酸化剤80は、液体の状態であり(例えばLOX)、低温、高圧及び低エネルギを示す。気体の酸化剤を燃焼チャンバ24に導入するのが望ましい。酸化剤80を液体の状態から気体の状態に転化するために、熱を、高温の気体燃料82から低温の極低温液化酸化剤80に移動させる。
熱交換要素58は、気体燃料82と酸化剤80との間の伝熱を促進するように構成されている。図3に示されているように、熱交換要素58は、燃料スリーブ70内を高速で流れる燃料82を酸化剤ポスト72の全長に亘って接触させ、これによる高温の気体燃料82から酸化剤ポスト72への対流伝熱を最大にするように、気体の水素82と酸化剤ポスト72との間の間隙を制御する。
図5の説明に戻ると、酸化剤80が酸化剤ポスト72の第1の端部72Aに導入された後、酸化剤80は、2つの別個の流れ80A,80Bに分割される。更に詳細には、酸化剤80は、2つの別個で且つ平行な通路を規定する二重らせん部材74によって、流れ80A,80Bに分割される。以下に記載するように、酸化剤80を2つ以上の流れに分割することにより、燃料82と酸化剤の流れ80A及び80Bとの間における伝熱速度Qを増大させる。
熱交換要素58は、熱伝導性の二重らせん部材74を用いることによって気体の燃料82から酸化剤80への伝導性伝熱を促進するが、酸化剤80は、高温の気体燃料82によっても加熱される。特に、熱は、気体燃料82から酸化剤ポスト72に対流移動し、さらに熱伝導を介して酸化剤の流れ80A及び80Bへ伝わり、また同時に、気体燃料82から酸化剤ポスト72ならびに二重らせん部材74へ移動し、さらに熱伝導を介して酸化剤の流れ80A及び80Bへ伝わる。流れ80A及び80Bが加熱されると、液体は気体の状態に変換される。従って、流れ80A及び80Bが熱交換要素58を出た後、全体の酸化剤80の中の高い割合が気体の状態となり、高温、高圧及び高エネルギを示す。
酸化剤80を2つの別個の流れ80A,80Bに分割し、そして熱伝導性の二重らせん部材74を利用することにより、流れ80A及び80Bが接触する高温表面積が増大する。高温表面積を増大することにより、熱交換要素58が酸化剤の流れ80A及び80Bの中の大きな割合のガス化を促進する。なぜなら、熱力学原理によれば、気体の燃料82と酸化剤の流れ80A及び80Bとの間の伝熱速度は、伝熱用の断面積の増大に伴って増大するからである。対流伝熱において、伝熱速度Qは、伝熱用の断面積の積である。更に詳細には、下式:
Q=U・A・ΔT
[但し、Uが全体的な伝熱係数を表し、Aが伝熱用の全体的な断面積を表し、そしてΔTが全体的な温度差を表す。]
で表される。酸化剤80は、気体の燃料82による高温を示す酸化剤ポスト72及び二重らせん部材74の両方に接触する2つの、平行であるものの別個の流れ80A及び80Bに分割されるので、酸化剤80は、現行のインジェクタアセンブリと比較して、より大きな高温表面積に接触する。換言すれば、二重らせん部材74は、多量の酸素80を、酸化剤ポスト72を通って移動する2つの、平行であるものの別個の流れ80A及び80Bに分割し、これにより伝熱用の断面積を増大する。
図2A〜図5の実施の形態において、酸化剤ポスト72の長さLP(図4に示されている)は、現行の酸化剤ポスト72の寸法より大きく、これにより、酸化剤の流れ80A及び80Bが接触する高温表面積を更に増大させる。長さLPは、約5.9〜約6.8インチの範囲であり、一方、15000lbf推力のロケットエンジンにおける現行の酸化剤ポストにおいては、酸化剤ポストは約4.0インチである。上述したように、二重らせん部材74の第2の端部74Bは、酸化剤ポスト72の第2の端部72Bから距離D3だけ後退している。酸化剤ポスト72の第2の端部72Bに対して二重らせん部材74の第2の端部74Bが後退していることにより、二重らせん部材74によって形成される流れ80A及び80Bが再結合する空間が形成され、これらを再結合した後、酸化剤ポスト72を出る。
二重らせん部材74の形状の結果として、酸化剤の流れ80A及び80Bは、これらが酸化剤ポスト72を通って移動するときに、旋回作用を受ける。旋回作用によって生じる遠心力により、流れ80A及び80Bのモーメントが増大し、気体の燃料82からの伝熱に起因して高温である酸化剤ポスト72と流れ80A及び80Bとの間の接触が強制的に行われる。流れ80A及び80Bと、酸化剤ポスト72及び酸化剤ポスト72との鑞付け接触によって伝導的に加熱される二重らせん部材74との間における接触は、燃焼チャンバ24への注入前に、十分な量の酸化剤80のガス化を促進する(図1参照)。
[三次元モデリング]
伝熱の分析は、酸化剤ポスト72のコンピュータ制御三次元モデルを用いて行われ、そしてインジェクタアセンブリ22中の燃料82と酸化剤80との間における伝導、対流及び放射による総括的な伝熱に関する計算を得た。5:1の推力比の分析モデルの進行を行った。全開推力に対して20%の条件下(すなわち、5:1の推力比)では、酸化剤80は、インジェクタアセンブリ22の入口において液体の状態(例えば、LOX)である。全開推力に対して20%の条件下で燃料82から得られる熱エネルギは、全開推力条件下で生成される熱より低かった。流れ80A及び80Bが二重らせん部材74の半分まで流れたときに、流れ80A及び80Bは、体積換算で、それぞれ約80%気体であることが見出された。酸化剤80の実質的なガス化の結果として、P1とP2との間のΔP(図1)は、約10%であり、これは、不安定な圧力振動及び断続燃焼(chugging)を回避する上で、許容可能なΔPとなり得るものであった。別のコンピュータ制御分析において、全開推力に対して5%の条件下(すなわち、20:1の推力比)では、流れ80A及び80Bは、熱交換要素58を通過して流れた後、完全に気化されたことが見出された。
本発明のインジェクタアセンブリについて、酸化剤ポストに配置された二重らせん部材に関して説明したものの、他の実施の形態においては、酸化剤ポストを通過して移動する酸化剤の流れを分割する能力を有し且つ渦巻型の構造を備える任意の熱伝導性多通路渦流型部材を、二重らせん部材の代わりに用いても良い。例えば、二重らせんは、三重らせん部材か、又は非対称構造を形成するようにからみ合わされる2種類の単一らせん部材に置き換えられていても良い。
本願明細書に記載の技術用語は、説明目的に用いられたものであって、本発明を限定するためではない。本願明細書で開示された特定の構造及び機能に関する詳細は、限定として解釈されるべきではなく、単に、本願を様々に用いる当業者に教示する基礎として解釈されるべきである。本発明では好ましい実施の形態について説明したものの、当業者であれば、本発明の精神及び目的から逸脱することなく形態及び項目について変更可能であることを認識するだろう。
二元推進剤タンク、二元推進剤ポンプ、ポンプ駆動用タービン、インジェクタアセンブリ、燃焼チャンバ、ノズルを含むエキスパンダサイクルロケットエンジンの概略図であり、ロケットエンジンを通過する二元推進剤の流れを示している。 複数の熱交換要素を含む本発明の熱交換インジェクタアセンブリの断面図である。 図2Aにおける熱交換インジェクタアセンブリの概略断面図である。 図2A及び図2Bの熱交換インジェクタアセンブリにおける熱交換要素の断面図であり、熱交換要素は、燃料スリーブと、該燃料スリーブに設けられた液体酸化剤ポストと、該液体酸化剤ポストに設けられた多通路渦流型部材と、を含む。 図3における熱交換要素の組立拡大図である。 図2A及び図2Bにおける熱交換要素の部分概略断面図であり、酸素が液体酸化剤ポストを通って下流方向に流れ、気体の水素が燃料スリーブを通って下流方向に流れる。
符号の説明
10…エキスパンダサイクルロケットエンジン
12…酸化剤タンク
16…燃料タンク
20…タービン
22…インジェクタアセンブリ
24…燃焼チャンバ
26…ノズル
32…ジャケット
58…熱交換要素
64…酸化剤ドーム
70…燃料スリーブ
72…酸化剤ポスト
74…二重らせん部材
76…スペーサ
80…酸化剤
82…燃料

Claims (23)

  1. ロケットエンジンでの使用に好適な熱交換インジェクタアセンブリであって、
    第1の端部と第2の端部の間に延在し、内面及び外面を含む液体酸化剤ポストと、
    該液体酸化剤ポスト内に配置され、第3の端部と第4の端部の間に延在する多通路渦流型要素と、
    を備えることを特徴とする熱交換インジェクタアセンブリ。
  2. 多通路渦流型要素が、約0.01〜2.0センチメートルのピッチを有する請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  3. 多通路渦流型要素が、液体酸化剤ポストの内面に鑞付けされている請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  4. 多通路渦流型要素が、二重らせん部材を含む請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  5. 二重らせん部材と液体酸化剤ポストが同軸上にある請求項4に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  6. 多通路渦流型要素の第4の端部が、液体酸化剤ポストの第2の端部から約0.254〜約3.00センチメートルの距離だけ後退している請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  7. 多通路渦流型要素が、高熱伝導性の無酸素銅及びその合金を含む材料から形成されている請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  8. 更に、第5の端部と第6の端部の間に延在する燃料スリーブを含み、該燃料スリーブ内に液体酸化剤ポストが設けられている請求項1に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  9. 液体酸化剤ポストの第1の端部が、燃料スリーブの第5の端部に対して約0.254〜約3.00センチメートルだけ後退している請求項8に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  10. 更に、酸化剤ポストの外面と燃料スリーブの間に設けられている第1のスペーサを含む請求項9に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  11. 第1のスペーサが、酸化剤ポストの第2の端部に配置されている請求項10に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  12. 更に、酸化剤ポストの外面と燃料スリーブの間に設けられ、且つ酸化剤ポストの第1の端部と第2の端部の間の略中間に配置されている第2のスペーサを含む請求項10に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
  13. 燃焼チャンバと、
    該燃焼チャンバに燃料及び酸化剤を供給するように構成され、且つ燃料スリーブと、該燃料スリーブ内に設けられ、内面及び外面を含む液体酸化剤ポストと、該液体酸化剤ポスト内に設けられた多通路渦流型要素と、を備える熱交換インジェクタアセンブリと、
    該熱交換インジェクタアセンブリに燃料を供給するように構成された燃料ポンプと、
    熱交換インジェクタアセンブリに酸化剤を供給するように構成された酸化剤ポンプと、
    を備える二元推進剤ロケットエンジン。
  14. 更に、
    液体酸化剤ポストの第1の端部に取り付けられた液体酸化剤ドームと、
    該液体酸化剤ドームに取り付けられた二元推進剤プレートと、
    を含む請求項13に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  15. 運転中における熱交換インジェクタと燃焼チャンバとの間の圧力差が約7%以上である請求項14に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  16. 燃料ポンプ及び酸化剤ポンプがタービン駆動式である請求項13に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  17. 燃料ポンプ及び酸化剤ポンプを単一のタービンで駆動させる請求項16に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  18. 多通路渦流型要素が、細長い二重らせん部材を含む請求項13に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  19. 二重らせん部材が、約0.10〜約2.0センチメートルのピッチを有する請求項16に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  20. 多通路渦流型要素が、液体酸化剤ポストの内面に連結されている請求項13に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  21. 多通路渦流型要素が、高熱伝導性の無酸素銅及びその合金を含む材料から形成されている請求項13に記載の二元推進剤ロケットエンジン。
  22. ロケットエンジンでの使用に好適な熱交換インジェクタアセンブリであって、
    燃料流を受け入れるように構成された燃料スリーブと、
    該燃料スリーブ内に設けられ、液体の酸化剤流を受け入れるように構成された液体酸化剤ポストと、
    該液体酸化剤ポスト内に設けられ且つ熱伝導性材料から構成され、液体の酸化剤流を分割する手段と、
    を備えることを特徴とする熱交換インジェクタアセンブリ。
  23. 液体の酸化剤流を分割する手段が、渦巻き構造を含む請求項22に記載の熱交換インジェクタアセンブリ。
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