JP2008012961A - 車両用情報交換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両が接触した際に、相手を容易に確認することができる車両用情報交換システムを提供する。
【解決手段】少なくとも車両を識別するための識別情報を含む自車両の車両関係情報を他車両へ送る情報送り手段3と、自車両と他車両との接触を検知する接触検知手段4と、該接触検知手段4により自車両と他車両との接触が検知されたときに、前記情報送り手段3により他車両に前記自車両の前記車両関係情報を送らせる制御手段1とを備える。これにより、他車両の運転者は、送られた車両関係情報に含まれる識別情報に基づいて、容易に接触した相手を確認することができる。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも車両を識別するための識別情報を含む自車両の車両関係情報を他車両へ送る情報送り手段3と、自車両と他車両との接触を検知する接触検知手段4と、該接触検知手段4により自車両と他車両との接触が検知されたときに、前記情報送り手段3により他車両に前記自車両の前記車両関係情報を送らせる制御手段1とを備える。これにより、他車両の運転者は、送られた車両関係情報に含まれる識別情報に基づいて、容易に接触した相手を確認することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、接触した車両同士で情報を交換する車両用情報交換システムに関する。
従来、GPS受信装置及び移動距離センサ、方位角センサから移動体情報を取得し、無線通信装置により他の自動車(車両)の移動体情報と交換して、特定の領域に自他の自動車が到達する時刻が実質的に一致するか否かによって、接触が予想されるか否かを判定する接触予想システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、この接触予想システムによっても運転者が不注意によって運転を誤り自動車同士が接触する可能性がある。そして、例えば、駐車中の自動車に他の自動車が接触し、他の自動車の運転者が接触に気づかずにそのまま走り去った場合などのように、接触した他の自動車を確認することが困難な場合があった。
特開2004−171269号公報
本発明は、以上の点に鑑み、車両が接触した際に、相手を容易に確認することができる車両用情報交換システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両用情報交換システムは、少なくとも車両を識別するための識別情報を含む自車両の車両関係情報を他車両へ送る情報送り手段と、自車両と他車両との接触を検知する接触検知手段と、該接触検知手段により自車両と他車両との接触が検知されたときに、前記情報送り手段により他車両に前記自車両の前記車両関係情報を送らせる制御手段とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、自車両と他車両とが接触したことを接触検知手段が検知すると、制御手段は情報送り手段により識別情報を含む自車両の車両関係情報を他車両に送る。これにより、他車両の運転者は、送られた車両関係情報に含まれる識別情報に基づいて、容易に接触した相手を確認することができる。
ここで、情報送り手段としては、まず、車両関係情報を無線通信装置で送信するものが考えられる。この場合、他車両に設けられた情報送り手段から送られた他車両の車両関係情報を受け取る情報受け手段(例えば、無線通信装置)と、車両関係情報を記憶する記憶手段とを設け、制御手段は、接触検知手段により自車両と他車両との接触が検知されたときに、情報受け手段により受け取った他車両の車両関係情報を記憶手段に記憶させるようにすればよい。
又、情報送り手段は、自車両の車両関係情報が記憶されると共に付着手段を有する複数のICタグを貯蔵する貯蔵手段を有し、貯蔵手段に貯蔵された複数のICタグを散布する散布手段を備え、制御手段は、接触検知手段により自車両と他車両との接触を検知したときに、散布手段によって複数のICタグを散布し他車両に付着させるようにして、他車両に自車両の車両関係情報を送るようにしてもよい。
又、情報を記憶する記憶手段と、タイマと、所定時間ごとに乱数を作成する乱数作成手段とを備え、作成した乱数を自車両の車両関係情報の一部とすると共に、乱数と乱数を作成した日時とを関連付けて所定期間分蓄積される乱数履歴情報を記憶手段に記憶させれば、記憶手段に記憶された乱数履歴情報を参照することにより、車両関係情報の一部として他車両に送られた乱数から、情報送り手段により自車両の車両関係情報を他車両へ送った日時を特定することができる。これにより、例えば、不正に取得された車両関係情報を悪用され、言いがかりを付けられても、乱数から特定される車両関係情報が送られた日時が異なることを主張することができ、車両関係情報の不正利用を防止することができる。
又、車両関係情報として、自車両の挙動を表す車両挙動情報が含まれることが好ましい。これにより、運転者の記憶が曖昧である等の理由により自車両と他車両とが接触した際の状況(車両の速度等)が分からない場合であっても、情報送り手段により送られた車両関係情報に含まれる車両挙動情報を参照することにより、当事者は容易に接触した際の状況を確認することができる。
本発明の実施の形態を図1から図5を参照して説明する。図1は本発明の車両用情報交換システムの第1実施形態を示したブロック図、図2は第1実施形態の乱数履歴情報を示した説明図、図3は本発明の車両用情報交換システムの第2実施形態を示した模式図、図4は第2実施形態の散布手段を示した説明図、図5は第2実施形態を示したブロック図である。
本発明の第1実施形態の車両用情報交換システムは、車両としての自動車に設けられるものであり、図1に示すように、制御手段としてのコントローラ1と、車両用情報交換システムが設けられた自動車(自車両)を識別するための識別情報が予め記憶された記憶手段2と、情報送り手段及び情報受け手段としての無線通信装置3と、加速度センサ等の接触検知手段4と、単位時間あたりの車輪回転数を測定して自動車の速度を算出する速度計5と、図示しない衛星からの電波の到達時間を計測し、衛星からの距離を計算することにより、車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)受信装置6と、ライトが点灯しているか否かを検知するライト点灯検知手段7とを備える。
コントローラ1は、電波受信等により常に正確な日時を刻むタイマ1aと、所定時間ごと(例えば、15分間隔)に乱数を作成する乱数作成手段1bとを備える。タイマ1aが正確な日時を刻むことにより、接触した自動車同士でタイマ1aが刻む日時が異なり、互いの確認が困難となることを防止することができる。乱数作成手段1bにより作成された乱数は、作成された日時をタイマ1aから読み取り、図2に一部を示すように、乱数と作成された日時とを関連付けて所定期間分(例えば、一ヶ月分)蓄積される乱数履歴情報とし記憶手段2に記憶する。コントローラ1は、乱数履歴情報のうち所定期間を経過したものを記憶手段2から削除する。
コントローラ1は、所定のサイクルタイムで、速度計5から車速度を受信し記憶手段2に車両関係情報として記憶させ、GPS受信装置6から現在の自動車の位置を検出し記憶手段2に車両関係情報として記憶させ、ライト点灯検知手段7から受信したライト点灯の有無を記憶手段2に車両関係情報として記憶させる。第1実施形態においては、この車速度、自動車の位置、ライト点灯の有無が車両挙動情報となる。
又、コントローラ1は、接触検知手段4が接触を検知した場合には、記憶手段2に記憶された車両関係情報を無線通信装置3により他の自動車(他車両)へ送信する。このとき、送信する車両関係情報は、例えば、車両挙動情報を除く識別情報と乱数だけであってもよいが、車両挙動情報を含む全ての情報(識別情報、車速度、位置、ライト点灯の有無、乱数)を送信することが好ましい。これにより、運転者の記憶が曖昧である等の理由により接触した際の状況(例えば、車速度等)が分からない場合であっても、送信された車両挙動情報を参照することにより、当事者は容易に接触した際の状況を確認することができる。
又、送信される車両関係情報は暗号化処理を施し第三者に読み取られないようにすることが好ましい。又、コントローラ1は、接触した他の自動車に設けられた無線通信装置から送信された車両関係情報を無線通信装置3で受け取り、記憶手段2に記憶させる。
第1実施形態の車両用情報交換システムによれば、自動車同士が接触した際、接触検知手段4により接触を検知し、無線通信装置3により記憶手段2に記憶された前記識別情報を含む車両関係情報を接触した他の自動車に送信するため、他の自動車の運転者は、無線通信装置により受信した車両関係情報に含まれる識別情報に基づいて、容易に接触した相手を確認することができる。
又、乱数履歴情報を記憶手段3で記憶しているため、乱数履歴情報を参照することにより、車両関係情報の一部として接触した他の自動車に送られた乱数から自己の車両関係情報が送信された日時を特定することができる。これにより、例えば、不正に取得された車両関係情報を悪用されて言いがかりを付けられても、乱数から特定される車両関係情報が送信された日時が異なることを主張することができ、車両関係情報の不正利用を防止することができる。
次いで、本発明の第2実施形態の車両用情報交換システムについて説明する。尚、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付す。第2実施形態の車両用情報交換システムは、図3に示すように、車両としての自動車Hに設けられるものであり、自動車Hの四隅に設けられ自動車Hを識別するための識別情報が記憶されたICタグを散布する散布手段8と、自動車Hの前後左右に各一対設けられた加速度センサ等の接触検知手段4と、接触検知手段4により自動車Hの接触を検知すると散布手段8によりICタグを散布させるコントローラ1を含む本体装置Mとで構成されている。
散布手段8は、図4に示すように、筐体81と、筐体81内に配置されたゴム製で中空の貯蔵手段82と、貯蔵手段82に接触するように設けられた発熱体83とを備え、貯蔵手段82には蛍光塗料や紫外線硬化樹脂等の粘着性の高い付着手段としての粘着剤9と圧縮空気等の圧縮ガス10とが貯蔵されている。筐体81には3つの吐出部81aが設けられている。尚、吐出部81aは3つに限られず、1つでも2つでも、4つ以上でもよい。但し、広範囲に散布するためには複数であることが好ましい。第2実施形態においては、情報送り手段は散布手段8により構成される。
又、粘着剤9にはRFID(Radio Frequency Identification)タグ等のICタグ9aが含有されている。このICタグ9aは、図示しないが、コイルアンテナと、コイルアンテナの一端に接続されたICチップと、コイルアンテナとICチップとを支持する基板とで構成され、このICチップに自動車Hを識別する識別情報が予め記憶されている。
コントローラ1は、図示しないがCPUとメモリとを備え、受信した信号を演算処理して指示信号を送信可能な通常のコンピュータと同様のものである。又、図5に示すように、コントローラ1は、タイマ1aと、所定時間ごとに(例えば、15分間隔で)乱数を作成する乱数作成手段1bと有する。又、本体装置Mは作成した乱数をICタグ5aに書き込む書込手段11(ライタ)と、タイマ1aから取得した乱数をICタグ5aに書き込んだ日時と、作成された乱数とを、図2に一部を示すように、関連付けて乱数履歴情報として記憶する記憶手段2とを備える。第2実施形態においては車両関係情報は識別情報と乱数とで構成される。
尚、第2実施形態においては書込手段11を本体装置Mに設けたが、これに限られず、例えば、書込手段11を各散布手段8にそれぞれ設け、コントローラ1の指示信号によりICタグ9aに乱数を書き込むようにしてもよい。
コントローラ1は、接触を検知した接触検知手段4から送信される信号に応じて、粘着剤9を散布させる散布手段8を決定し、その散布手段8に指示信号を送信する。具体的には、コントローラ1は、自動車Hの前方右側に設けられた衝突検知手段4のみが衝突を検知した場合には、前方右側の散布手段8のみに粘着剤9を散布させる。又、コントローラ1は、自動車Hの前方に設けられた左右両方の接触検知手段4のみが接触を検知した場合には、前方の左右両側の散布手段8のみ散布させる。左右及び後方の接触検知手段4及び散布手段8の制御も同様である。これにより、粘着剤9の無駄な散布を防止し適切に相手側の自動車に粘着剤9を付着させることができる。又、偶然に接触した自動車の近くにあった自動車等に粘着剤9が誤って付着する可能性を抑制することができる。
散布手段8は、コントローラ1からの指示信号を受信すると、発熱体83を発熱させて、貯蔵手段82を破裂させる。すると、圧縮ガス10と共にICタグ9aを含む粘着剤9が吐出部81aから吐出し、散布される。尚、発熱体83を用いる代わりに、針を備える穿刺装置を用いて、散布手段8がコントローラ1からの指示信号を受信すると穿刺装置の針により貯蔵手段82を破裂させるように構成してもよい。
ICタグ9aに記憶された車両関係情報(識別情報及び乱数)は、図示しないリーダにより読み取ることができる。具体的には、ICタグ9aは前記コイルアンテナとICチップ内に設けられたコンデンサにより構成される共振回路の共振周波数が前記リーダの搬送波と一致するように設定されており、前記リーダはICタグ9aをこの周波数で共振させてICチップ内に記憶された車両関係情報を読み取る。
第2実施形態の車両用情報交換システムによれば、接触検知手段4により自動車同士の接触を検知し、コントローラ1は接触検知手段4から接触した旨の信号を受信すると散布手段8に指示信号を送り、粘着剤9を相手側の自動車に散布する。従って、接触した自動車同士に付着したICタグ9aに記憶された識別情報及び乱数を前記リーダにより読み取ることにより、互いに接触した自動車を容易に確認することができる。又、接触した自動車がそのまま走り去っても、自己の自動車に付着した相手の自動車から散布されたICタグ9aに記憶された車両関係情報に含まれる識別情報を前記リーダにより読み取ることにより容易に相手の自動車を確認することができる。
又、接触した自動車の運転者は逃走してもICタグ9aの識別情報を読み取られることにより容易に発見されることが分かるため、逃走の抑止力になる。
又、記憶手段2に記憶された図2に一部を示す乱数履歴情報を参照することにより、ICタグ9aに書き込まれた車両関係情報に含まれる乱数からICタグ9aが散布された日時を特定することができる。これにより、例えば、不正に取得したICタグ9aを悪用して言いがかりを付けられても乱数から特定される日時が異なることを主張することができ、ICタグ9aの不正利用を防止することができる。
尚、第2実施形態においては、ICタグ9aに記憶させる車両関係情報として、識別情報と乱数だけのものを説明したが、ICタグ9aの記憶容量が許す限り、第1実施形態の様にICタグ9aに記憶させる車両関係情報として車速度等の車両挙動情報を含めてもよい。
尚、両実施形態においては、車両として自動車を例に挙げて説明したが、これに限られず、列車等であってもよい。
1…コントローラ(制御手段)、 1a…タイマ、 1b…乱数作成手段、 2…記憶手段、 3…無線通信装置(第1実施形態の情報送り手段及び情報受け手段)、 4…接触検知手段、 5…速度計、 6…GPS受信装置、 7…ライト点灯検知手段、 8…散布手段(第2実施形態の情報送り手段)、 81…筐体、 81a…吐出部、 82…貯蔵手段、 83…発熱体、 9…粘着剤(付着手段)、 9a…ICタグ、 10…圧縮空気、 11…書込手段、 H…自動車(車両)、 M…本体装置。
Claims (5)
- 少なくとも車両を識別するための識別情報を含む自車両の車両関係情報を他車両へ送る情報送り手段と、
自車両と他車両との接触を検知する接触検知手段と、
該接触検知手段により自車両と他車両との接触が検知されたときに、前記情報送り手段により他車両に前記自車両の前記車両関係情報を送らせる制御手段とを備えることを特徴とする車両用情報交換システム。 - 他車両に設けられた前記情報送り手段から送られた他車両の前記車両関係情報を受け取る情報受け手段と、前記車両関係情報を記憶する記憶手段とを備え、
前記制御手段は、前記接触検知手段により自車両と他車両との接触が検知されたときに、前記情報受け手段により受け取られた前記他車両の車両関係情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の車両用情報交換システム。 - 前記情報送り手段は、自車両の前記車両関係情報が記憶されると共に付着手段を有する複数のICタグを貯蔵する貯蔵手段を有し、該貯蔵手段に貯蔵された該複数のICタグを散布する散布手段を備え、
前記制御手段は、前記接触検知手段により自車両と他車両との接触が検知されたときに、該散布手段によって該複数のICタグを散布し他の車両に付着させることを特徴とする請求項1に記載の車両用情報交換システム。 - 情報を記憶する記憶手段と、タイマと、所定時間ごとに乱数を作成する乱数作成手段とを備え、該乱数を自車両の前記車両関係情報の一部とすると共に、前記制御手段は該乱数と該乱数を作成した日時とを関連付けて所定期間分蓄積される乱数履歴情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか1項に記載の車両用情報交換システム。
- 前記車両関係情報には、車両の挙動を表す車両挙動情報が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4のうちの何れか1項に記載の車両用情報交換システム。
Priority Applications (1)
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JP2006183501A JP2008012961A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 車両用情報交換システム |
Applications Claiming Priority (1)
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ID=39070436
Family Applications (1)
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JP2006183501A Pending JP2008012961A (ja) | 2006-07-03 | 2006-07-03 | 車両用情報交換システム |
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-
2006
- 2006-07-03 JP JP2006183501A patent/JP2008012961A/ja active Pending
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