JP2008012869A - レーザマーキング方法 - Google Patents

レーザマーキング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008012869A
JP2008012869A JP2006188703A JP2006188703A JP2008012869A JP 2008012869 A JP2008012869 A JP 2008012869A JP 2006188703 A JP2006188703 A JP 2006188703A JP 2006188703 A JP2006188703 A JP 2006188703A JP 2008012869 A JP2008012869 A JP 2008012869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
colorant
substrate
laser
containing layer
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006188703A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4782626B2 (ja
Inventor
Takahisa Jitsuno
孝久 實野
Hiroyasu Ueda
浩安 植田
Yoshio Maejima
義夫 前嶋
Kiyoshi Miura
清 三浦
Yutaka Tsujimoto
裕 辻本
Keiu Tokumura
啓雨 徳村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikibo Ltd
Shizuoka Prefecture
Original Assignee
Shikibo Ltd
Shizuoka Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shikibo Ltd, Shizuoka Prefecture filed Critical Shikibo Ltd
Priority to JP2006188703A priority Critical patent/JP4782626B2/ja
Publication of JP2008012869A publication Critical patent/JP2008012869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4782626B2 publication Critical patent/JP4782626B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract


【課題】 低いエネルギのレーザ光によって、微細な予め定める文字または図柄を鮮明にかつ高い堅牢性で形成することができるレーザマーキング方法を提供する。
【解決手段】 熱可塑性材料から成る基材Wの表面6に、色料を分散した状態で含有する色料含有層27を形成し、スポットサイズを2μm以上、3μm以下に集光したレーザ光を照射する。半導体レーザなどの比較的低い出力のレーザ照射装置によって発振されるレーザ光を、2μm以上、3μm以下という微小なスポットサイズに集光して照射面上での集光スポットのエネルギ密度を高くし、色料含有層27の色料を軟化または昇華させて基材Wの表面に転写する。色料含有層27のレーザ光が照射された部分は、照射されたレーザ光のエネルギによって加熱され、その熱によって基材Wの表面も加熱されて軟化して混在化し、そこへ転写されてきた色料が付着し、温度の低下とともに付着した色料は軟化した基材Wとともに硬化し、定着する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、微細な文字および図柄などのマーキング形状を、鮮明にかつ高い堅牢性で基材の表面に形成することができるレーザマーキング方法に関する。
典型的な従来技術は、たとえば特許文献1に記載されている。この従来技術では、鮮明で変色し難いマーク部をレーザマーキングによって形成するために、染色可能なプラスチック基材上の表面側にレーザ光と反応可能な着色剤を含む反応着色層を形成し、染色によって前記着色層に地色を濃色化する組合せ色で染色層を形成し、レーザ光を照射してマーキングすることが記載されている。
前記反応着色層および染色層の厚さは、30μm以下に選ばれる。前記反応着色層の厚さを30μm以下に選ぶことによって、レーザ光が照射されるマーク部のレーザ照射による劣化を低減するとともに、厚さが大きいことによる基材からの反応着色層の剥離を防止している。また、前記染色層の厚さが30μmに以下に選ばれることによって、反応着色層に対する彩度を向上し、厚い反応着色層がマーク部に残らないようにし、マーク部の反応着色層の地色に対するコントラストを高くして、マーク部の識別性を向上している。
他の従来技術は、たとえば特許文献2に記載されている。この従来技術では、樹脂成形体の表面に、高エネルギパルスレーザを照射して、任意形状の模様、文字または記号をマーキングするレーザマーキング方法であって、無機粒子を含有する樹脂粉末を、前記樹脂成形体の表面に塗布し、マーキング形状に対応してレーザ光を1kHz〜50kHzのパルスで照射することによって、樹脂成形体の表面に明瞭にマーキング形状を発現させることが提案されている。
前記レーザ光は、集光レンズによって照射面上に0.1mm以上、2.0mm以下に集光し、無機粒子を、樹脂粉末をバインダとして、表面に固定または定着させる。照射するレーザ光の1パルスあたりのエネルギは、3×10J/cmまたは5×10J/cmであり、走査速度は1mm/s〜400mm/sの範囲で可変であり、波長1064nmのレーザ光をマルチモードで発振することができるレーザ照射装置を用いて、0.2mmの文字幅でマーキング形状を形成している。
このような特許文献1,2に記載される各従来技術では、マーキング形状の鮮明性および堅牢性が低いという問題がある。
特開2005−297326号公報 特開平8−174263号公報
本発明の目的は、基材の表面に予め定める文字または図柄などのマーキング形状を、鮮明にかつ高い堅牢性で形成することができるレーザマーキング方法を提供することである。
本発明は、熱可塑性材料から成る基材の表面に、色料を分散した状態で含有する色料含有層を形成し、この色料含有層に予め定めるマーキング形状に沿ってレーザ光を照射して、前記レーザ光を照射した部分の基材を軟化させ、この軟化した部分に前記色料含有層の色料を混在させることによって、基材の表面に前記予め定めるマーキング形状を発現させることを特徴とするレーザマーキング方法である。
本発明に従えば、基材の表面に、色料を分散した状態で含有する色料含有層を形成し、この色料含有層に集光したレーザ光を照射することによって、半導体レーザなどの比較的低い出力のレーザ照射装置によって発振されるレーザ光を、たとえば1μm以上、20μm以下、好ましくは2μm以上、3μm以下という微小なスポットサイズに集光して照射面上でのエネルギ密度を高くし、前記色料含有層の色料を基材の表面に転写することができる。
このような色料の基材への転写は、色料含有層の前記レーザ光が照射された部分が、照射されたレーザ光のエネルギによって加熱され、その熱によって基材の表面も加熱されて軟化し、そこへ色料含有層中で軟化または昇華によって遊離した色料の色素が付着して基材に混在し、温度の低下とともに付着した色素は基材とともに硬化し、基材の表面内に定着する。このようにして幅100μm〜200μm程度の微細な文字または図柄であっても、希望する色相で鮮明にかつ高い堅牢性で発現させることができる。
また本発明は、前記色料は、染料からなることを特徴とする。
本発明に従えば、色料として染料を用いることによって、レーザ光の照射によって軟化した基材の表面に、前記軟化または昇華した染料の色素が付着すると、その色素は基材に浸透して基材を染色し、温度が低下するにつれて軟化または溶融した部分が硬化して、色素は基材の表面内に定着する。このように色料として染料を用いることによって、基材のレーザ光の照射によって染色された部分が基材の表面内で硬化し、洗浄および摩耗などに対して高い堅牢性で鮮明なマーキング形状を発現させることができる。
さらに本発明は、前記色料は、顔料からなることを特徴とする。
本発明に従えば、色料として顔料を用いることによって、レーザ光の照射によって軟化した基材の表面に、前記軟化または昇華した顔料の色素が付着すると、その色素は基材の軟化した表面中に混在した状態でとどまり、温度が低下するにつれて軟化または溶融した部分が硬化して、基材の表面内に定着する。このように色料として顔料を用いることによって、基材の表面の軟化した部分に顔料が転写されて基材中に混在した状態で定着するので、染料に比べてレーザ光照射部分の周囲に対して高いコントラストを得ることができ、洗浄および摩耗などに対して高い堅牢性で鮮明なマーキング形状を発現させることができる。
さらに本発明は、前記基材の表面には、界面活性剤が塗布されることを特徴とする。
本発明に従えば、基材の表面に界面活性剤が塗布されるので、色料含有層の基材に対する密着性が向上され、基材の表面におけるレーザ光のスポット径がたとえば1μm〜20μmの微小なものであっても、色料の色素を基材の表面内に確実に転移させて、明瞭で堅牢なマーキング形状を形成することができる。
さらに本発明は、前記予め定めるマーキング形状に沿って前記色料含有層に照射されるレーザ光は、精密集光されていることを特徴とする。
本発明に従えば、色料含有層に精密集光されたレーザ光が照射されることによって、レーザ光照射部位のエネルギ密度を高密度化し、そのエネルギ密度の高い部分で色料を昇華させて、基材の溶融した部分に混在化させ、色料の色を変化させずにそのまま発色させ、微細な文字・図柄を明瞭に希望する色で発現させることができる。
本発明によれば、微細な文字または図柄などの予め定めるマーキング形状を、希望する色相で鮮明にかつ高い堅牢性で発現させることができる。
また本発明によれば、色料として染料を用いることによって、洗浄および摩耗などに対して高い堅牢性を得ることができる。
さらに本発明によれば、色料として顔料を用いることによって、基材の表面に顔料が転写され、高いコントラストで鮮明で堅牢なマーキング形状を形成することができる。
さらに本発明によれば、基材の表面に界面活性剤が塗布されることによって、微細なマーキング形状であっても明瞭な高い堅牢性のマーキングを達成することができる。
さらに本発明によれば、レーザ光が精密集光されることによって、高いエネルギ密度でレーザ光をレーザ光照射部位に照射し、色料の色を変化させずにそのまま発色させ、微細な文字・図柄を明瞭に希望する色で発現させることができる。
図1は本発明の実施の一形態のレーザマーキング方法を実施するために用いられるレーザ照射装置1の概略的構成の一例を示す系統図である。本実施の形態のレーザマーキング方法を実施するために、レーザ照射装置1が用いられる。このレーザ照射装置1は、レーザマーカとも呼ばれ、レーザ光発生手段2から出力されたレーザビーム3をビームスプリッタ4によってほぼ直角に反射し、対物レンズ5を通過させて、基材Wの表面6に集光して照射することができるように構成される。
基材Wは、ビームスプリッタ4によって反射されたレーザビームの光軸7に表面6が垂直となるようにXYステージ8に搭載されて保持される。XYステージ8は、搭載した基材Wを水平なXY平面上で直交するX方向およびY方向に移動させて、レーザビームの光軸7が表面6に対して垂直となるように、基材Wをレーザビームの照射位置に正確に位置決めすることができるように構成される。
前記基材Wは、後述する基材W1〜W8などを含む熱可塑性材料から成り、一例としては、一様な厚みのポリエステル製板状体によって実現されるが、これに限るものではなく、レーザ光の照射によって、その照射部分が溶融または軟化する材料であればよい。基材Wの表面6は、平坦状であって、予め定める文字または図柄などのマーキング形状が形成される。前記対物レンズ5は、XYステージ8に搭載された基材Wの表面6の高さ位置に焦点を調整するため、Zステージ9によってZ方向に高精度で移動可能に保持される。
前記レーザ照射手段2は、レーザ発振器21から出射される拡散光をコリメートレンズ22によって平行光に変換し、その平行光を後段の対物レンズ5によって精密集光するために補正板23を透過させ、レーザビームの波面収差が集光性能を得るために必要な値、たとえば波長λ/4以下となるように波面補正したレーザビーム3を出射する。前記レーザ発振器21は、波長405nmの青紫色レーザを発振するレーザダイオード(Laser
Diode、略称LD)によって実現される。
前記ビームスプリッタ4は、可視帯域のガイド用レーザ光をたとえば90%以上の高反射率で反射し、波長が約450nm以下のレーザ光を透過するハーフミラーによって実現される。
前記補正板23は、合成樹脂製の位相補償板によって実現される。このような補正板23を用いるのは、LDの出射光の発散角が大きく、小さいF値(=ビーム径/焦点距離)の対物レンズ5を用いて、対物レンズ5とLDの位置との関係を敏感に反映させる必要があるが、対物レンズ5自体の光学的性能およびLDに対する取付け精度を高くするには限界があり、この限界を克服するために補正板23によって波面収差を、たとえば波長λ/4以下に抑えるためである。
このような補正板23によってコリメータレンズ22を経て平行光に変換されたレーザビーム3を波面補正するので、レーザ発振器21の出力エネルギが0.1Wであるとき、スポットサイズを2μm以上、3μm以下に集光したスポット内でのパワー強度のピーク値を、0.1MW/cm〜1MW/cmという高い集光密度を達成し、単峰性の強度分布のレーザビーム3を得ることができる。前記対物レンズ5は、焦点距離がたとえば300mmの集光レンズによって実現される。
前記レーザビーム3の基材Wへの集光状態を計測するために、ビームスプリッタ4の背後には、計測手段13が設けられる。前記計測手段13は、基材Wへ照射されたレーザビーム3の反射光をレンズ14によって撮像カメラ15の受光面に結像し、基材Wへの照射状態を観察するとともに、必要な場合にはレンズ5を調整し、最良の集光パターンを維持することに使用できる。前記撮像カメラ15は、電荷結合素子(Charge Coupled
Device;略称CCD)を含む。
また、前記演算処理手段16は、パーソナルコンピュータによって実現され、その表示画面17には、基材Wの表面6または色料含有層27(後述の図2参照)のレーザ照射領域の様子が拡大表示され、肉眼でレーザ照射によるマーキング状態を観察することができる。
図2は基材Wのレーザビーム照射位置付近の拡大断面図である。前記基材Wは、その表面6に、色料を分散状態で含有する色料含有層27が形成される。前記色料含有層27を形成する色料含有物は、染料または顔料を糊料に混合した液体によって実現される。
基材Wにレーザ光を照射してマーキング形状が発現する現象としては、基材Wの発泡、凝縮、炭化および化学変化の4種類に大別されるが、本実施の形態のレーザマーキング方法では、化学変化、特に色料の熱による昇華が主として支配的であると考えられ、いわば昇華熱転写によって色料が基材W内部に混在した結果、予め定める文字・図柄などに対応するレーザ光照射部分が周囲と異なる色相、彩度および明度で発色して、外見上マーキング形状の発現として認識されるものと考えられる。このようなマーキング形状の発色は、可視光の反射であってもよく、後述のように蛍光発色などのように紫外光の照射による発色であってもよく、さらに赤外線吸収剤によってパターニングしてもよい。
このような昇華熱転写とは、分散染料が有する昇華染色性を利用した一種の気相染色であり、分散染料を前述の色料含有層27として基材Wの表面6に、10μm〜500μmの厚さΔTに均一に塗布した後、乾燥させ、XYステージ8を5mm/secの速度でX方向およびY方向へ移動させながら、レーザ光をパルス照射した。レーザ光の照射によって色料含有層27内の分散染料が基材Wの表面6上でガス化し、接触している基材Wの表面自体もレーザ光照射によって加熱されて溶融またはそれに近い状態に軟化し、その軟化した部分の内部に染料が浸透して転写される。このような昇華熱転写は、有機溶剤廃液などの産業廃棄物が発生せず、空気も水も汚染されることはなく、環境汚染を生じないという利点がある。
本実施の形態において、前記分散染料に代えて顔料が用いられてもよい。顔料は、染料と異なり、粒子自身が発色し、粒径50nm〜3μmの粒子として溶媒中に分散した状態で存在する。顔料は、ビヒクル(糊料ともいう)に顔料を分散させ、基材Wの表面6に貼着する。顔料は粒子が大きいために光を乱反射し、混色による彩度の低下が染料よりも大きい。染料は基材Wへの浸透性が高く、顔料の基材Wへの浸透性は低いが、染料および顔料のいずれも、基材Wの表面およびその近傍のレーザ光が照射された部分が軟化または溶融し、染料または顔料がいわば分散した状態で基材W内へ浸透し、レーザ光の照射されなくなると、その照射部分に染料または顔料が混在した状態で硬化し、基材W側へ転移した染料または顔料が基材Wの表面6内に定着する。
本件発明者は、波面補正によって精密集光したレーザビームを照射したときのマーキング結果の評価実験を行なった。
[実験方法]
(実験装置)
図1および図2に示すレーザ照射装置1において、レーザ発振器21には紫色半導体レーザ(VLD)を用い、コリメートレンズおよび波面補正した補正板を組み込み、ユニット化したレーザ照射手段2を用いた。出射光はビームスプリッタ4によって直角に下方へ反射され、対物レンズ5によって基材Wの表面6に集光して照射し、そのとき表面6の照射部位の様子を計測手段13によって観察した。
(使用した分散染料と処方)
捺染用糊剤に粉末の染料約10重量%を混練したものを、ポリエステル製の基材Wの表面6に塗布し、前記レーザ照射装置1によってレーザ光を照射し、未固着の染料はアルコールによって拭き取った。染料には、赤色染料(DyStar社製 Dianix RedAC)、青色染料(DyStar社製 Dianix BLUE-SG)、黄色染料(DyStar社製 Dianix YellowGFS)、蛍光染料(チバスペシャルティケミカルズ(株)社製 UNITEX ERN-P250%)を使用した。
(微細マーキング)
文字幅が200μmと100μmの文字「HM」を基材Wおよび繊維へマーキングした。描画文字が微細であるため、レーザ光はパルス化して照射した。
(レーザの照射条件)
紫色半導体レーザの出力は30mWとし、連続(CW)とパルス駆動(PW)とを実施した。XYステージ8の移動速度は5mm/secとし、パルス周波数は30Hzとし、パルス幅のデューティ比は1/6とした。
(顔料を用いた固着試験)
分散染料に比べて耐光性が高い顔料を固着するための試験を行った。ここで用いた顔料は液状であり、青(林化学工業(株)社製、HI-COLOR-BLUE NB)、赤(林化学工業(株)社製、HI-COLOR-PINK NB)、黄(林化学工業(株)社製、HI-COLOR-YELLOW NB)を捺染糊料に20重量%を添加し、混練してよく分散させたものを使用した。
(マーキングのターゲット)
基材Wとして、次の[表1]に示される8種類の基材W1〜W8を用いた。
[実験結果]
(分散染料)
基材Wの表面6に分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S1〜S3のマーキング結果を図3(1)〜図3(3)に示す。図3(1)は白色の基材W1に青色の分散染料を塗布した試料S1のマーキング結果を示す写真であり、図3(2)は基材W1に赤色の分散染料を塗布した試料S2のマーキング結果を示す写真であり、図3(3)は基材W1に黄色の分散染料を塗布した試料S3のマーキング結果を示す写真である。図3(1)〜図3(3)はいずれもマーキングした領域の拡大写真であって、図3(1)の試料S1では、文字幅100μmの文字「HM」が青色で鮮明に発現し、図3(2)の試料S2では、文字幅100μmの文字「HM」が赤色で鮮明に発現し、図3(3)の試料S3では、文字幅100μmの文字「HM」が黄色で鮮明に発現することが確認できた。
基材Wの表面6に蛍光分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S4,S5のマーキング結果を図4に示す。図4(1)は白色の基材W1に蛍光分散染料を含有する色料含有層27を塗布して形成した試料S4のマーキング結果を示す写真であり、図4(2)は透明な基材W2に蛍光分散染料を含有する色料含有層27を塗布して形成した試料S5のマーキング結果を示す写真である。図4(1)の試料S4では、紫外線ランプで紫外光を照射すると、マーキングした凹状模様の描画が明瞭に発現し、図4(2)の試料S5においても、マーキングした凹状模様の描画が明瞭に発現することが確認できた。また、紫外光を照射していない状態では、試料S4,S5のいずれも描画の発現は視認されず、蛍光染料が基材W1,W2に転移していることが確認できた。
前記紫外線ランプは、たとえばブラックライト蛍光ランプを用いることができる。この蛍光ランプは、光化学作用と蛍光作用の強い315nm〜400nmの波長域(UV−A)を放射するランプであって、可視光を吸収し、この波長域の紫外線を効率よく透過する濃青色のフィルタガラスと、フィルタガラスに塗布され、紫外線360nm付近に発光スペクトルのピークをもつ蛍光体とを含んで構成される。
前記蛍光分散染料は、アルミン酸ストロンチウム(SrAl)を含有する組成物によって実現されてもよい。
基材Wの表面6に分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S6〜S8によって微細化を確認するためのマーキング結果を図5に示す。図5(1)は基材W1に青色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布して文字幅100μm,200μmで文字「HM」をマーキングした試料S6のマーキング結果を示す写真であり、図5(2)は基材W7に青色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布した試料S7のマーキング結果を示す写真であり、図5(3)は基材W7に赤色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布した資料S8のマーキング結果を示す写真である。図5(1)の試料S6では、文字幅200μmの文字「HM」と、文字幅100μmの文字「HM」とが明瞭にマーキングされることが確認できた。また、図5(2)および図5(3)では、基材W7として直径0.3mmのポリエステル製モノフィラメントを用い、図5(2)の試料S7は、前記基材W7の表面に青色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布したものであり、図5(3)の試料S8は、前記基材W7の表面に赤色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布したものである。このように幅の狭い糸条に対しても、100μmおよび200μmの狭い文字幅で青色および赤色でマーキング文字が明瞭に発現することが確認された。
基材Wの表面6に蛍光剤を含有する色料含有層27を形成した試料S9によって微細化を確認するためのマーキング結果の写真を図6に示す。同図から明らかなように、直径0.3mmの黒色ポリエステル製モノフィラメントから成る基材W8の表面に、蛍光塗料を塗布して色料含有層27を形成した試料S9にレーザ光を照射した。この場合においても、文字幅200μmのマーキング文字「HM」が明瞭に発現することが確認された。
(顔料の固着性)
次に、青、赤、黄の3種類の蛍光顔料を含有する色料含有層27を基材W1の表面6に形成した試料S10によってマーキング文字の固着試験を行った結果を図7に示す。図7(1)は基材W1に青色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S10のマーキング結果を示す写真であり、図7(2)は基材W1に赤色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S11のマーキング結果を示す写真であり、図7(3)は基材W1に黄色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S12のマーキング結果を示す写真である。
図7(1)〜図7(3)から明らかなように、前述と同様なブラックライトを各試料S11,S12に照射すると青、赤、黄の各色が明瞭に発現することが確認された。また、本件発明者が青色を発色させた図7(1)の試料S10の断面を確認した結果、青色顔料が基材W1の内部へ浸透していることが判明し、蛍光顔料が基材W1に対して高い固着性を有することが確認された。
(透明材料へのマーキング性)
青、赤、黄の3種類の顔料を用いて分散染料と同じ処方で基材W3へのマーキングを行った結果を図8に示す。図8(1)は基材W3に青色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S13のマーキング結果を示す写真であり、図8(2)は基材W3に赤色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S14のマーキング結果を示す写真であり、図8(3)は基材W3に黄色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S15のマーキング結果を示す写真である。
無色でかつ可視光に対する透光性の高い透明材料としてポリカーボネート(略称PC)製の基材W3を用い、この基材W3に、青、赤、黄の3色の顔料を分散状態で含有する分散顔料を塗布してマーキングを行ったところ、青、赤、黄の3色とも十分に発色させることができることが確認された。
また、黒色のアクリル板からなる基材W6を用い、この基材W6に、青、赤、黄、白の4色の顔料を固着させる実験を行った結果、基材W6の表面6が溶けるという熱的な変化は認められたが、顔料による発色の確認はできなかったが、表面6上に溶融によるマーキングは形成された。白色については、レーザ光の吸収がほとんどないと考えられるが、基材W6の吸収によって、表面6は他の色と同様に溶けるものの、発色は確認できなかった。
[まとめ]
(分散染料)
補正板によって精密集光することができるレーザ照射装置1を用いて、ポリエステル、ポリカーボネートなどの合成樹脂製の基材W1〜W8の表面6に、染料または顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成して、前記精密集光されたレーザ光を照射し、微細なマーキング文字を、吸収剤などを使用せずに、青、赤、黄のレーザ光の直接照射によって固着することが確認できた。また基材Wは、白色だけでなく、透明材に対しても微細な文字・図柄をマーキングできることが確認された。
(微細化)
前記合成樹脂からなる基材Wに100μmおよび200μmの微小な文字幅で文字・図柄をマーキングできることが確認された。
(透明材へのマーキング性)
基材Wとして、ポリエステルだけでなく、プラスチック材料として周知のポリカーボネート(略称PC)およびアクリルからなる透明材に対しても、微細な文字・図柄をレーザマーキングによって形成可能であることが確認された。
本実施の形態によれば、基材Wの表面6に、染料または顔料によって実現される色料を分散した状態で含有する色料含有層を形成し、この色料含有層にスポットサイズを2μm以上、3μm以下に集光したレーザ光を照射することによって、半導体レーザなどの比較的低い出力のレーザ照射装置によって発振されるレーザ光を、前記2μm以上、3μm以下という微小なスポットサイズに集光して照射面上でのエネルギ密度を高くし、前記色料含有層の色料を軟化または昇華させて基材Wの表面6に転写することができる。
また、色料含有層の前記レーザ光が照射された部分は、照射されたレーザ光のエネルギによって加熱され、その熱によって基材Wの表面6も加熱されて軟化し、そこへ転写されてきた色料が付着し、温度の低下とともに付着した色料は軟化した基材Wとともに硬化し、定着する。このようにして幅100μm〜200μm程度の微細な文字または図柄を、希望する色相で鮮明にかつ高い堅牢性で発現させることができる。
また、色料として染料を用いることによって、レーザ光の照射によって軟化した基材Wの表面6に、前記軟化または昇華した色料が付着すると、色料は基材Wに浸透して基材Wを染色し、温度が低下するにつれて定着する。このように色料として染料を用いることによって、基材Wは染色され、洗浄および摩耗などに対して高い堅牢性を得ることができる。
さらに、色料として顔料を用いることによって、レーザ光の照射によって軟化した基材Wの表面6に、前記軟化または昇華した色料が付着すると、色料は基材Wの表面6にとどまり、温度が低下するにつれて硬化し、固着した状態で定着する。このように色料として顔料を用いることによって、基材Wの表面6に顔料が転写され、高いコントラストを得ることができる。
さらに、基材Wの表面6に界面活性剤が塗布されるので、色料含有層の基材Wに対する密着性が向上され、色料を基材Wの表面6に確実に付着させて混在化し、明瞭なマーキングを達成することができる。
図9は本発明の実施の他の形態のレーザマーキング方法を説明するための図であり、図9(1)は顔料を分散状態で基材Wの表面6に積層した試料S16の一部の断面を示す拡大写真であり、図9(2)は試料S16の断面構造を模式的に示す図である。本実施の形態では、基材Wの表面6に顔料だけを均一な厚さに分散した色料含有層27として積層し、上方から透明な厚さ1mmのポリエステル製の板状体30を乗載した。基材Wは厚さ1mmの白色のポリエステル製である。この板状体30は、断面写真を撮影する際に試料S16を樹脂に埋め込んで断面を研磨するため、この研磨する際に撮影する部分を保護するためのものであり、レーザ光の照射時には板状体30を外した状態でレーザ光を照射した。
図10は図9の試料S16にレーザ光を照射したときのマーキング結果を示す図であり、図10(1)は試料S16のレーザ光照射後の断面写真であり、図10(2)は試料S16の断面構造を模式的に示す図であり、図10(3)は図10(1)に示される試料S16の一部の拡大写真であり、図10(4)は図10(1)に示される試料S16を上方から見た平面写真である。これらの写真から明らかなように、レーザ光照射部分に顔料が内部に浸透して固着されていることが確認された。これは、レーザ光の照射によって基材W1の表面が溶融し、顔料が混在した状態で固着しているものと思われる。
図11は基材W1の表面6に分散染料を塗布して透明なポリエステル製板状体31を乗載した試料S17の断面写真を示し、図11(1)は試料S17のレーザ光照射前の断面写真であり、図11(2)は試料S17の断面構造を模式的に示す図である。基材W1の表面6に色料含有層27として分散染料を均一な厚さに分散した状態で積層し、その上に前述と同様に撮影断面を保護するために厚さ1mmの透明なポリエステル製板状体31を乗載して、試料S17を作製した。
図12は図11に示される試料S17のレーザ光照射後の断面写真であり、図12(2)はレーザ光照射後の試料S17の断面構造を模式的に示す図であり、図12(3)はレーザ光照射後の試料S17を上方から見た平面写真である。このような試料S17においても、レーザ光照射部分に分散染料が基材W1の表面6内に浸透して固着している状態が確認された。このような状態もまた、前述の試料S16と同様に、レーザ光の照射によって溶融した基材W1の表面6に分散染料が混在化して固着したものと考えられる。
分散染料が固着している領域は、顔料に比べて広く、線幅が大きいことが判る。その理由としては、レーザ光の照射による発熱によって、基材W1の表面6も溶融し、染料および顔料の双方とも基材W1に混在化するが、材料が溶融するまでに温度が上がっていない領域では、分散染料の基材W1に対する親和性によって染色されたものと考えられる。
図13は摩擦堅牢性を確認するための試料S18の摩擦前の拡大写真であり、図14は図13に示される試料S18の摩擦後の拡大写真である。試料S19は、基材W1に青色顔料を分散させた分散顔料を塗布し、連続した直線の繰り返し模様をマーキングによって形成した。試料S18を摩擦するための材料としては、「かなきん3号」の綿布を用い、試料S18に200gの重りを乗せた状態で、試料S18をそれぞれ2000回往復させて、摩擦した。
図13および図14から明らかなように、各試料S18のマーキング部分には変化はなく、また染料または顔料の綿布への転移も認められず、高い摩擦堅牢性でマーキングされていることが確認された。
本発明の実施のさらに他の形態では、基材Wの表面6に界面活性剤を塗布し、色料含有層の基材Wに対する密着性を向上するようにしてもよい。これによって色料を基材Wの表面6に確実に付着させて混在させ、明瞭で摩擦堅牢なマーキングを達成することができる。
本発明のレーザマーキング方法を実施可能な基材Wの熱可塑性材料としては、たとえばポリエステル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、セルロイド、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴム、およびシリコーンゴムなどを挙げることができる。
本発明の実施の一形態のレーザマーキング方法を実施するために用いられるレーザ照射装置1の概略的構成の一例を示す系統図である。 基材Wのレーザビーム照射位置付近の拡大断面図である。 基材Wの表面6に分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S1〜S3のマーキング結果を示す図であり、図3(1)は基材W1に青色の分散染料を塗布した試料S1のマーキング結果を示す写真であり、図3(2)は基材W1に赤色の分散染料を塗布した試料S2のマーキング結果を示す写真であり、図3(3)は基材W1に黄色の分散染料を塗布した試料S3のマーキング結果を示す写真である。 基材Wの表面6の蛍光分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S4,S5のマーキング結果を示す図であり、図4(1)は白色の基材W1に蛍光分散染料を含有する色料含有層27を塗布して形成した試料S4のマーキング結果を示す写真であり、図4(2)は透明な基材W2に蛍光分散染料を含有する色料含有層27を塗布して形成した試料S5のマーキング結果を示す写真である。 基材Wの表面6に分散染料を含有する色料含有層27を形成した試料S6〜S8によって微細化を確認するためのマーキング結果を示す図であり、図5(1)は基材W1に青色の分散染料含有する色料含有層27を塗布して文字幅100μm,200μmで文字「HM」をマーキングした試料S6のマーキング結果を示す写真であり、図5(2)は基材W7に青色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布した試料S7のマーキング結果を示す写真であり、図5(3)は基材W7に赤色の分散染料を含有する色料含有層27を塗布した資料S8のマーキング結果を示す写真である。 基材Wの表面6に蛍光剤を含有する色料含有層27を形成した試料S9によって微細化を確認するためのマーキング結果を示す図である。 青、赤、黄の3種類の蛍光顔料を含有する色料含有層27を基材W1の表面6に形成した試料S10によってマーキング文字の固着試験を行った結果を示す図であり、図7(1)は基材W1に青色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S10のマーキング結果を示す写真であり、図7(2)は基材W1に赤色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S11のマーキング結果を示す写真であり、図7(3)は基材W1に黄色の蛍光顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S12のマーキング結果を示す写真である。 青、赤、黄の3種類の顔料を用いて分散染料と同じ処方で基材W3へのマーキングを行った結果を示す写真であり、図8(1)は基材W3に青色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S13のマーキング結果を示す写真であり、図8(2)は基材W3に赤色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S14のマーキング結果を示す写真であり、図8(3)は基材W3に黄色の顔料を分散状態で含有する色料含有層27を形成した試料S15のマーキング結果を示す写真である。 本発明の実施の他の形態のレーザマーキング方法を説明するための図であり、図9(1)は顔料を分散状態で基材Wの表面6に積層した試料S16の一部の断面を示す拡大写真であり、図9(2)は試料S16の断面構造を模式的に示す図である。 図9の試料S16にレーザ光を照射したときのマーキング結果を示す図であり、図10(1)は試料S16のレーザ光照射後の断面写真であり、図10(2)は試料S16の断面構造を模式的に示す図であり、図10(3)は図10(1)に示される試料S16の一部の拡大写真であり、図10(4)は図10(1)に示される試料S16を上方から見た平面写真である。 基材W1の表面6に分散染料を塗布して透明なポリエステル製板状体31を乗載した試料S17の断面写真を示し、図11(1)は試料S17のレーザ光照射前の断面写真であり、図11(2)は試料S17の断面構造を模式的に示す図である。基材W1の表面6に分散顔料を均一な厚さに分散した状態で積層し、その上に厚さ1mmの透明なポリエステル製板状体31を乗載して、試料S17を作製した。 図11に示される試料S17のレーザ光照射後の断面写真であり、図12(2)はレーザ光照射後の試料S17の断面構造を模式的に示す図であり、図12(3)はレーザ光照射後の試料S17を上方から見た平面写真である。 摩擦堅牢性を確認するための試料S18の摩擦前の拡大写真である。 図13に示される試料S18の摩擦後の拡大写真である。
符号の説明
1 レーザ照射装置
2 レーザ光発生手段
3 レーザビーム
4 ビームスプリッタ
5 対物レンズ
6 表面
7 光軸
8 XYステージ
9 Zステージ
13 計測手段
14 レンズ
15 撮像カメラ
16 演算処理手段
17 表示画面
21 レーザ発振器
22 コリメートレンズ
23 補正板
27 色料含有層
W 基材

Claims (5)

  1. 熱可塑性材料から成る基材の表面に、色料を分散した状態で含有する色料含有層を形成し、この色料含有層に予め定めるマーキング形状に沿ってレーザ光を照射して、前記レーザ光を照射した部分の基材を軟化させ、この軟化した部分に前記色料含有層の色料を混在させることによって、基材の表面に前記予め定めるマーキング形状を発現させることを特徴とするレーザマーキング方法。
  2. 前記色料は、染料からなることを特徴とする請求項1記載のレーザマーキング方法。
  3. 前記色料は、顔料からなることを特徴とする請求項1記載のレーザマーキング方法。
  4. 前記基材の表面には、界面活性剤が塗布されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のレーザマーキング方法。
  5. 前記予め定めるマーキング形状に沿って前記色料含有層に照射されるレーザ光は、精密集光されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のレーザマーキング方法。
JP2006188703A 2006-07-07 2006-07-07 レーザマーキング方法 Expired - Fee Related JP4782626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006188703A JP4782626B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 レーザマーキング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006188703A JP4782626B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 レーザマーキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008012869A true JP2008012869A (ja) 2008-01-24
JP4782626B2 JP4782626B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=39070363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006188703A Expired - Fee Related JP4782626B2 (ja) 2006-07-07 2006-07-07 レーザマーキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4782626B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244515A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nidek Co Ltd 染色方法及び染色装置
KR100964574B1 (ko) * 2009-07-23 2010-06-21 주식회사 에스코넥 금속 소재의 표면에 대한 레이저 컬러 마킹방법
WO2010087327A1 (ja) 2009-01-27 2010-08-05 静岡県 レーザマーキング方法
US20120213943A1 (en) * 2011-02-22 2012-08-23 Ferro Corporation Polymer laser marking
US20120311797A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Shizuoka Prefectural Government Dyeing method and dyeing apparatus
JP2014117812A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Ector Co Ltd 着色シート及びマーキング加工方法
CN105848914A (zh) * 2013-12-03 2016-08-10 司浦爱激光技术英国有限公司 用理想色彩来激光标记阳极化金属表面的方法
JP2018507793A (ja) * 2014-12-17 2018-03-22 ユニヴェルシテ・ドゥ・ボルドー レーザー印刷方法およびその方法を実施する装置
JP2022095793A (ja) * 2017-05-19 2022-06-28 エンゼルグループ株式会社 検査システム及び遊技用代用貨幣

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10723160B2 (en) 2018-01-23 2020-07-28 Ferro Corporation Carbide, nitride and silicide enhancers for laser absorption
US10854554B2 (en) 2018-01-23 2020-12-01 Ferro Corporation Carbide, nitride and silicide enhancers for laser absorption

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110018175A1 (en) * 2008-03-31 2011-01-27 Nidek Co., Ltd. Dyeing method and dyeing apparatus
US9534344B2 (en) * 2008-03-31 2017-01-03 Nidek Co., Ltd. Dyeing method and dyeing apparatus
JP2009244515A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nidek Co Ltd 染色方法及び染色装置
EP2392471A1 (en) * 2009-01-27 2011-12-07 Shizuoka Prefecture Laser marking method
KR101720013B1 (ko) * 2009-01-27 2017-03-27 시즈오카켄 레이저 마킹 방법
WO2010087327A1 (ja) 2009-01-27 2010-08-05 静岡県 レーザマーキング方法
CN102300717A (zh) * 2009-01-27 2011-12-28 静冈县 激光标记方法
US20120013699A1 (en) * 2009-01-27 2012-01-19 Shizuoka Prefecture Laser marking method
KR20110106941A (ko) * 2009-01-27 2011-09-29 시즈오카켄 레이저 마킹 방법
US9415463B2 (en) 2009-01-27 2016-08-16 Shizuoka Prefecture Laser marking method
EP2392471A4 (en) * 2009-01-27 2014-04-09 Shizuoka Prefecture LASER MARKING PROCESS
JP5548886B2 (ja) * 2009-01-27 2014-07-16 静岡県 レーザマーキング方法
KR100964574B1 (ko) * 2009-07-23 2010-06-21 주식회사 에스코넥 금속 소재의 표면에 대한 레이저 컬러 마킹방법
US20120213943A1 (en) * 2011-02-22 2012-08-23 Ferro Corporation Polymer laser marking
US20120311797A1 (en) * 2011-06-09 2012-12-13 Shizuoka Prefectural Government Dyeing method and dyeing apparatus
US10889935B2 (en) 2011-06-09 2021-01-12 Nidek Co., Ltd. Dyeing method and dyeing apparatus
JP2014117812A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Ector Co Ltd 着色シート及びマーキング加工方法
CN105848914A (zh) * 2013-12-03 2016-08-10 司浦爱激光技术英国有限公司 用理想色彩来激光标记阳极化金属表面的方法
JP2018507793A (ja) * 2014-12-17 2018-03-22 ユニヴェルシテ・ドゥ・ボルドー レーザー印刷方法およびその方法を実施する装置
JP2022095793A (ja) * 2017-05-19 2022-06-28 エンゼルグループ株式会社 検査システム及び遊技用代用貨幣
JP7228064B2 (ja) 2017-05-19 2023-02-22 エンゼルグループ株式会社 検査システム及び遊技用代用貨幣

Also Published As

Publication number Publication date
JP4782626B2 (ja) 2011-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4782626B2 (ja) レーザマーキング方法
ES2202894T3 (es) Procedimiento de marcacion por laser.
CN1208206C (zh) 塑料体以及在这种塑料体上面或里面制造多色图象的方法
JP5467670B2 (ja) 染色方法及び染色装置
US20190056322A1 (en) Transformation of material into an optically modulating state via laser radiation
JP2008207563A (ja) レーザによるカラーマーキング方法
US8425624B2 (en) Dyeing method and dye deposition apparatus
Vargas et al. Excellent quality microchannels for rapid microdevice prototyping: Direct CO 2 laser writing with efficient chemical postprocessing
JP2012011689A (ja) レーザーマーキング方法及び装置
US20040263962A1 (en) Microscope slide having a marking region
JP5699611B2 (ja) 情報管理方法及び情報管理用媒体
JP3786357B2 (ja) マーキング用樹脂組成物及びマーキング方法
JP6008726B2 (ja) 着色シート及びマーキング加工方法
Hofmann et al. High contrast and intact surface-A challenge in laser marking of plastics
JP2009133980A (ja) カラーフィルタの欠陥修正方法
US20110086420A1 (en) Polymer substrate with fluorescent structure, method for the production thereof and the use thereof
AU767732B2 (en) High contrast surface marking
CN101382673A (zh) 滤色器的缺陷修正方法
GR20210100373A (el) Δημιουργια νανο-δομων με λεϊζερ για ιδιαιτερως διαφανη αντιθαμβωτικα υαλωδη υλικα
AU767680B2 (en) High contrast surface marking
UETA et al. Wavefront Correction of Violet Laser Diode and Color Micro-marking on Plastic Surface
JP2006194830A (ja) カラービーズ製造装置、カラービーズ製造方法及びバイオ分析装置
TW202336175A (zh) 活性能量射線硬化型水性噴墨墨水以及印頭
EP0999071A2 (en) Reversible heat-sensitive paper and methods for writing information
CN118386548A (zh) 一种优化3d打印材料观测的处理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110607

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110707

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4782626

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees