JP2008009275A - 有機el表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】飽和特性が著しく不完全なTFTを用いても正確な画像信号書込みを可能とする。
【解決手段】有機EL表示装置は、信号書込み期間に駆動TFT106のソース又はドレインを電流信号線103に接続して駆動TFT106に所定の電流を流すと共に、この時の駆動TFT106のゲートソース間電位を保持手段107に保持する。また、その後の画像表示期間に保持手段107により駆動TFT106のゲートソース間電位を保持しつつ、駆動TFT106のソース又はドレインを電流信号線103から切り離して第2の給電線102に接続し、有機EL素子105に駆動電流を流す。この駆動方法において、差動増幅器114により信号書込み期間に駆動TFT106のゲートソース間電位を制御することにより、電流信号線103の電位を画像表示期間における第2の給電線102の電位と等しくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置の新規な駆動方法と、この方法の実施に好適な駆動回路に関する。
有機材料のエレクトロルミネッセンス(electro luminescence:以下「EL」と略記。)を利用した有機EL素子は、有機分子からなる発光層やキャリア輸送層を積層してなる有機化合物層を上部電極と下部電極との間に挟んで構成される。これにより、有機EL素子は電極間に流れる電流によって駆動され、その輝度は流れる電流(駆動電流)にほぼ正確に比例する。有機EL素子をマトリックス状に配置して構成される有機EL表示装置は、色再現性に優れ、また入力信号に対する応答性が良好なのでカラーの動画表示には特に好適である。さらに高輝度発光が可能で視野角が広いため、広範な環境下で使用できる。有機化合物層の材料としては、真空蒸着が可能な低分子系の材料と、スピンコート法やインクジェット法による塗布ができるオリゴマーやポリマー系の材料がある。現状では低分子系材料の使用例が多いが、今後大画面表示に好適なオリゴマーやポリマー系材料の使用例も増えると思われる。
また画素の駆動方法としては、単純マトリックス型と、アクティブマトリックス型との2つの方式が知られている。単純マトリックス型の駆動方式では、互いに直交する方向に伸びるストライプ状の下部電極及び上部電極の間に電流を直接流して、この間に挟まれた有機EL素子を発光させる。一方、アクティブマトリックス型の駆動方式では、各有機EL素子を駆動する薄膜トランジスタ(thin film transistor:以下「TFT」と略記。)やキャパシタンス等から構成される画素回路がマトリックス状に配置される。そして、各画素に画像信号を送り、画素回路がこの信号を保持し、保持した信号に基づいて有機EL素子が発光して画像を表示する。この2つの駆動方式の内、アクティブマトリックス型は、画素間の画像信号の錯綜が少なく、大画面、高精細で画素数の多い表示装置には特に好適である。
アクティブマトリックス型の駆動方式には、大別して電圧プログラミング方式と電流プログラミング方式がある。電圧プログラミング方式では、駆動TFTのゲートに画像信号となる電位を直接加えてこれを保持する。これによると、駆動TFTを流れる電流はゲートの電位により制御されるが、両者の対応関係は個々のTFTによってバラツキがあり、動作時間と共に経時変化することも少なくない。そのため、電圧プログラミング方式では、画素ごとに輝度ムラを生じたり、画像の焼き付きが生じたりし易い。一方、電流プログラミング方式では、画像表示の直前に各画素の駆動TFTに画像信号となる電流を実際に流してその際のゲート電位を保持するため、電圧プログラミング方式に比べ駆動TFTの特性のバラツキや経時変化の影響を受け難い。
図3に特許文献1に開示されている様な電流プログラミング方式による駆動回路の例を示す。ここで駆動回路は、画素回路100と、第1の給電線101と、第2の給電線102と、信号線103と、信号線103に接続された信号電流源104から構成される。第2の給電線102の電位は、第1の給電線101の電位と異なっていなければならない。なお、図3では画素回路はただ1個を示しているが、通常は複数個設ける。この点に関しては後に詳述する。
さらに画素回路100は、有機EL素子105、駆動TFT106、ゲートソース間電圧保持手段107、第1のスイッチ108、第2のスイッチ109、および第3のスイッチ110を有する。有機EL素子105の一方の電極は第1の給電線101に接続され、他方の電極は駆動TFT106のドレインに接続される。ゲートソース間電圧保持手段107は、駆動TFT106のゲートソース間に設けられる。第1のスイッチ108は、駆動TFT106のゲートとドレインの間に設けられる。第2のスイッチ109は、駆動TFT106のソースと信号線103の間に設けられる。第3のスイッチ110は、駆動TFT107のソースと第2の給電線102の間に設けられる。
ゲートソース間電圧保持手段107としては、キャパシタンスが用いられることが多い。このゲートソース間電圧保持手段107は、第1のスイッチ108が閉じている時に電圧の書込みが可能となり、第1のスイッチ108が開いている時は、書込みが禁止され電位を保持する。また第1〜第3のスイッチ108〜110はTFTで構成されることが多く、ゲートに加えられる電位によって開閉が制御される。
図4には、図3に示した画素回路100がマトリックス状に配置された表示装置の駆動回路の全体を示す。ここでは簡単のため画素回路100の内部構造は図示していない。各画素回路100には、第1の給電線101と第2の給電線102が共通に接続されている。さらに同一列の画素回路100には、共通の信号線103に接続される。また同一行の画素回路100には、共通の走査線115が接続される。第1〜第3のスイッチ108〜110は、走査線115に加えられた電位に応じて開閉が制御される。各列の信号線103には、個々に信号電流源104が接続される。
各信号電流源104には、時系列信号として送られて来る画像信号112が同時に入力されるが、ある時点では水平シフトレジスタ112からの信号により選択された特定の列の信号電流源104のみに、その時点の画像信号111が取り込まれる。さらに水平シフトレジスタ112は各信号電流源104を順次選択し、全ての列の信号電流源104に画像信号が入力される。
各信号電流源104から固有の信号電流が対応する信号線103に出力される。信号線103には、同一列の画素回路100が共通に接続されているが、ある時点において、信号線103上の信号電流は垂直シフトレジスタ116から走査線115に出力された信号により選択された特定の行の画素回路100のみに入力される。この間、同一列のその他の行に属する画素回路100は、信号線103から電気的に切り離されている。さらに垂直シフトレジスタ116により各画素回路100が垂直方向に順次選択され、全ての行の画素回路100に信号電流が入力される。
図3及び図4の回路の動作を説明する。図5は、各スイッチの動作シーケンスを示すチャートである。500や501は各々1フレーム期間を示す。毎秒30フレームを表示する場合、1フレーム期間は33msecとなる。また図5の期間500では高輝度の表示、期間501では低輝度の表示を行うものとする。さらに各期間において502は信号書込み期間、503は画像表示期間を示す。また504〜506は第1〜3のスイッチ108〜110の動作シーケンスを示す。ここで504〜506の高低はゲート電圧のレベルを具体的に示すものではなく、単に開閉の区別を示すものとする。またこの時の駆動TFT106のゲートソース間電圧及び駆動電流変化の様子を507及び508で示す。ここで507及び508の点線は各々の0レベルを示すものとし、また駆動TFT106はpチャンネルとする。
図6は、図3の回路の動作を説明する図である。600は電圧を示す軸で、601は電流を示す軸である。信号書込み期間502には、第1のスイッチ108と第2のスイッチ109は閉じており、第3のスイッチ110は開いている。曲線602は、ゲートソース間電圧(Vgs)が一定の状態での、駆動TFT106のドレインソース間電圧(Vds)対ドレイン電流(Id)特性を示す。また点線603は第1のスイッチ108が閉じてドレインとゲートが短絡された、即ちダイオード接続された状態の駆動TFT106のVds対Id特性を示す。信号電流源104が回路に所定の信号電流604を流すと、有機EL素子105の端子間には、電圧対電流特性605から決められる電圧降下(端子電圧)606が生じる。またダイオード接続された駆動TFT106にも同じ電流が流れるため、特性曲線603と605は信号電流の軸604の上で交差し、信号線の電位607は、有機EL素子105での電圧降下606と駆動TFT106のVdsの和になる。
画像表示期間においては、第1のスイッチ109と第2のスイッチ110が開き、第3のスイッチ111が閉じる。この時、有機EL素子105と駆動TFT106とには、電源電圧610、すなわち第1の給電線101と第2の給電線102の電位差が加わる。一般には、電源電圧608は信号書込み期間における信号線の電位607と一致しない。有機EL素子105のVds対Id特性602は、第1のスイッチ109が開きVgsが保持されるため、形状の変化なしに平行移動して609となる。ただし、図6の様に、駆動TFT106の飽和特性が完全であるVds以上でIdが一定になる領域を持つ場合には、Id特性がシフトしても実際に回路に流れる駆動電流610は信号電流604と一致する。
また注目している列に属する画素回路100の画像表示期間503には、これらの画素回路100が信号線103から切り離されているので、他の任意の列に属する画素回路100を信号線103に接続し信号を書込むことができる。表示装置の画素の行数をnとすれば、1フレーム期間の1/nの期間に信号書込みを行い、残りの(n−1)/nの期間を画像表示に充てることができる。例えばn=500行の表示装置で毎秒30フレーム表示する場合、信号書込み期間=66μsec、画像表示期間=32msecとなる。nが大きければ表示のデューティー比は殆ど1となり、比較的小さな駆動電流を平均的に流せばすむため、素子の高寿命化にも電源回路の設計にも有利である。
米国特許第6229506号明細書 国際公開第2005/088726号パンフレット 米国特許第6433488号明細書 特開2003−43993号公報 Woo-Jin Nam他、"Kink-current Reduced Poly-Si TFTs Employing Asymmetric Dual-Gate Design for AMOLED Pixel Elements"、IDW’04 AMD5-2
この様に優れた特性を持つ電流プログラミング方式であるが、今後さらに有機EL表示装置の普及を図るには、さらなる改善が必要である。図6においては、駆動TFTが完全な飽和特性を持つと仮定した。しかし今後、表示装置の大面積化に伴って、アモルファスシリコン、ZnOや、特許文献2に開示のあるInGaZnO等の金属酸化物、ポリチオフェンやペンタセン等の有機半導体等の、大面積でも製造の容易な半導体の使用が増えると考えられる。これらの半導体によるTFTでは、飽和特性が不完全でIdが一定の領域を持たない場合が多い。また従来から広く使用されているポリシリコンのTFTでも、高精細化に伴ってチャネル長を短くすると、非特許文献1等により指摘されている様に、低温ポリシリコンを用いた場合でも飽和特性が不完全になりがちである。
駆動TFT106の飽和特性が不完全な場合に生じる問題点を図7により説明する。図7に示すVds対Id特性をもつ駆動TFTは、Idの特性を示す702や709が飽和領域を持たない。このため、信号書込み期間から画像表示期間に移行してIdの特性が702から709にシフトすると、駆動TFTに実際に流れる駆動電流710(曲線705と曲線709の交点で決まる電流)が、信号電流704と一致しなくなる。この場合、予め電源電圧708を、信号書込み期間における信号線の電位707と揃えると、Vdsの変化がなくなる。しかし、輝度レベルの変化に対応して信号電流704が変化すると、信号線の電位707も変化するため、一般的にはId特性のシフトを防ぐことができない。そのため、従来の電流プログラミング方式では、例えば白地の輝度ムラを抑えても中間調では輝度ムラが目立ち易かった。この様な状況は、今後大面積、高精細な画面に用いられる前記の様なTFTを用いた場合に特に顕著になるので抜本的対策が求められる。
図8に示す特許文献3の回路では、次のようなフィードバック回路が提案されている。即ちこの回路では、信号書込み期間において、有機EL素子1と直列接続された駆動TFT21に流す電流IOLEDと信号電流Irefとを電流比較器6にて比較し、両者が等しくなる様な電圧VFBを駆動TFT21のゲート213に加える。しかし、この時の駆動TFT21のVdsは成り行きで決まり、画像表示期間に電源電圧VSを加えると一般には駆動TFTのIdの特性がシフトし、飽和特性の不完全な駆動TFTでは輝度レベルが正確に表示できない。この点では、特許文献1と同等である。
図9に示す特許文献4の回路では、信号書込み期間に駆動TFT T1に流す電流を信号電流Idと一致する様に制御すると共に、差動増幅器AMP1の機能によって信号線の電位を所定値Vrにする様に制御する考え方が提案されている。もしVrの設定により、信号書込み期間の駆動TFTのVdsを画像表示期間のVdsと一致させることができれば、飽和特性の不完全な駆動TFTを用いても駆動電流を信号電流Idと完全に揃えることができるはずである。しかし、この回路では、信号書込み期間に有機EL素子OLEDに電流が流れず、画像表示期間の電圧降下の大きさが予め分からないため、最適なVrを設定できない。
上記のように大画面の有機EL表示装置では、駆動用の画素回路を構成するTFTとして、製造の容易なアモルファスシリコンや金属酸化物半導体からなるTFTの使用が望まれる。しかし、この様なTFTは完全な飽和特性を示さず、電流プログラミング方式によっても、上記理由により、正確な画像信号書込みが困難になる場合が多い。また、高精細の表示を行うにはチャンネル長の短いTFTを使用せざるを得ないが、この様なTFTでも同様の問題を生じることがある。
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたもので、飽和特性が著しく不完全なTFTを用いても正確な画像信号書込みを可能とする有機EL表示装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る有機EL表示装置の駆動方法は、複数の画素回路と、第1の給電線と、第2の給電線と、信号電流源と、前記信号電流源に接続された電流信号線とを有し、前記複数の画素回路は、一方の端子が前記第1の給電線に接続された有機EL素子と、ドレイン又はソースが前記有機EL素子の他方の端子に接続された駆動TFTと、前記駆動TFTのゲートソース間電圧を保持する保持手段とを備え、信号書込み期間に前記駆動TFTのソース又はドレインを前記電流信号線に接続して前記駆動TFTに所定の電流を流すと共に、この時の前記駆動TFTのゲートソース間電位を前記保持手段に保持し、その後の画像表示期間に前記保持手段により前記駆動TFTのゲートソース間電位を保持しつつ、前記駆動TFTのソース又はドレインを前記電流信号線から切り離して前記第2の給電線に接続し、前記有機EL素子に駆動電流を流す有機EL表示装置の駆動方法において、前記信号書込み期間に前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御することにより、前記電流信号線の電位を前記画像表示期間における前記第2の給電線の電位と等しくすることを特徴とする。
本発明において、前記信号書込み期間に前記電流信号線の電位を基準として前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御してもよい。或いは、前記信号書込み期間に前記有機EL素子の端子電圧を基準として前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御してもよい。
本発明に係る有機EL表示装置は、複数の画素回路と、第1の給電線と、第2の給電線と、信号電流源と、前記信号電流源が接続された電流信号線とを有し、前記複数の画素回路は、一方の端子が前記第1の給電線に接続された有機EL素子と、ドレイン又はソースが前記有機EL素子の他方の端子に接続された駆動TFTと、前記駆動TFTのゲートソース間電圧を保持する保持手段とを有する有機EL表示装置において、2つの入力端子及び1つの出力端子を有する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子に接続された電圧信号線とを有し、前記複数の画素回路は、前記駆動TFTのゲートと前記電圧信号線の間に設けられた第1のスイッチと、前記駆動TFTのソース又はドレインと前記電流信号線の間に設けられた第2のスイッチと、前記駆動TFTのソース又はドレインと前記第2の給電線の間に設けられた第3のスイッチとを有し、前記差動増幅器は、前記2つの入力端子の内の一方が前記第2の給電線に接続され、前記2つの入力端子の内の他方が前記電流信号線に接続され、前記出力端子が前記第1のスイッチを介して前記駆動TFTのゲートに接続されることを特徴とする。
本発明によれば、飽和特性が著しく不完全なTFTを用いても正確な画像信号書込みを可能とする有機EL表示装置及びその駆動方法を提供することができる。
次に、本発明に係る有機EL表示装置及びその駆動方法を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本発明の有機EL表示装置及びその駆動方法の原理について説明する。
本発明は、飽和特性が著しく不完全な駆動TFTを用いても正確な輝度表示が可能な有機EL表示装置の駆動方式及びその実施に好適な駆動回路を提供するものである。前述した図7の考察から、次のことが分かる。即ち、信号書込み期間にも有機EL素子106に信号電流が流れて画像表示期間と同じ電圧降下が生じ、また信号線の電位707が電源電圧708と一致していれば、どの様な大きさの信号電流704に対しても駆動電流710が信号電流704と一致する。この様な要請を充たす有機EL表示装置の駆動回路の例を図1に示す。
図1に示す駆動回路と前述した図3の駆動回路との違いは、まず図3の駆動回路の信号線に相当する電流信号線103の他に電圧信号線113が設けられ、駆動TFT106のゲートが第1のスイッチ108を介して電圧信号線113に接続されることである。また新たに差動増幅器114が設けられ、その2つの入力端子は電流信号線103及び第2の給電線102に接続され、出力端子は電圧信号線113に接続されている。
また図1の駆動回路に対応する有機EL表示装置の全体図を図2に示す。図2は、図4の全体図と比べ、各列毎に信号線(図4では電流信号線)103の他に電圧信号線113が設けられ、信号電流源104の他に差動増幅器114が設けられている。また図2においては走査線115は各々の行に対して1本だけが描かれているが、各々の行に対して複数種の走査線が設けられ、同一行に属する画素回路がそれぞれ複数種の走査線に接続される場合もある。具体例は後述する。
図10は、図1の駆動回路の信号書込み期間における動作を説明するため、主要部を抽出したものであり、有機EL素子105とpチャンネルの駆動TFT106とが電流信号線103を介して信号電流源104に接続されている。駆動TFT106のゲートには、差動増幅器114の出力端子が電圧信号線113を介して接続される。差動増幅器114の2つの入力端子は、電流信号線103と第2の給電線102に接続されている。第2の給電線102の電位はVddである。また電流信号線103の電位をVi、電圧信号線114の電位をVoとする。この時、VoとViの間には、
Vo−Voo=G(Vi−Vdd) (式1)
の関係がある。Gは差動増幅器114の利得であり、通常その絶対値は1000以上の大きな値である。Gは正負の値をとりうるものとし、正の場合は電流信号線103に接続される端子を非反転入力端子と考え、負の場合は反転入力端子と考える。またVooは入力端子間の電位差が完全に0となって平衡した時の出力電圧である。
以下、本発明による有機EL表示装置の駆動回路の動作を、駆動TFTの飽和特性が著しく不完全な場合について詳細に説明する。ここでは、そのモデルとして、TFTの未飽和領域におけるIdの理論式
Id=k(2Vgs−Vds)Vds
(Vds<Vgsの範囲で考える。)を用いることとする。ここで、kはTFTの構造や半導体材料の特性で決まる定数であり、説明の簡単のため閾値電圧は無視している。またVelを有機EL素子での電圧降下とし、さらに、Vgs=Vi−Vo及びVds=Vi−Velなので
Id=k[2(Vi−Vo)−(Vi−Vel)](Vi−Vel)
=k(Vi−2Vo+Vel)(Vi−Vel) (式2)
となる。
ここで、Id=Idである時に、Vi=Vi、Vo=Voで平衡が得られていたとする。式1、式2より、
Vo=G(Vi−Vdd)+Voo
を、
Id=k(Vi−2Vo+Vel)(Vi−Vel)
に代入すると、次式が得られる。
Id=k{Vi−2[G(Vi−Vdd)+Voo]+Vel}(Vi−Vel)
=k[(1−2G)Vi+2GVdd−2Voo+Vel](Vi−Vel)
ここで、|G|≫1なので、
Id〜−2kG(Vi−Vdd)(Vi−Vel) (式3)
と見なすことができる。
式3をグラフとして示したものが図11(a)及び(b)である。ここで、図11(a)はG<0の場合を、図11(b)はG>0の場合を表す。式3を所与のIdに対するViの方程式と見ると、その解は式3の右辺1102とId=Idの交点で与えられる。|G|が極めて大きな値であるため、1102が表す放物線は極めて傾きが大きく、交点は実質的にVi=VddまたはVelであるが、この内、Vi=Vddが適切な解(平衡点)である(Vi=Velは駆動TFTを取り去った場合に相当する。)。即ち、図11(a)、(b)いずれの場合も、信号書込み期間の電流信号線103の電位が第2の給電線102の電位と実質的に一致する。このため、飽和特性を全く示さないTFTを使用しても、画像表示期間に有機EL素子に流れる電流を信号電流と一致させることができる。この結果は、Gの絶対値が十分大きければその正負を問わず成り立つ。
またこの時の、電流信号線103を基準とした駆動TFT106のVgs(Vgs)は、次の様に求めることができる。まず、
Vgs=Vi−Vo=Vdd−Vo
=Vdd−[G(Vi−Vdd)−Voo]
=(Vdd−Voo)−G(Vi−Vdd) (式4)
となる。
ここで、Vi−Vdd〜0であるが、|G|が極めて大きく、一般には式4の第2項G(Vi−Vdd)を無視することはできないが、Vi−Vel≫0なので、
Id=−2kG(Vi−Vdd)(Vi−Vel)
〜−2kG(Vi−Vdd)(Vdd−Vel)
とおいても良い。これより、
−G(Vi−Vdd)=Id/2k(Vdd−Vel)
となる。即ち、
Vgs=(Vdd−Voo)−G(Vi−Vdd)
=(Vdd−Voo)+Id/2k(Vdd−Vel) (式5)
が決まるので、所定の信号電流Idを流しつつ、実質的に信号電流線103の電位をVddにするVgsが存在することが示された。
次に、Vgsが何らかの理由でVgsより若干増加したとする。すると、回路に流れる電流が増加するため、有機EL素子106の電圧降下が増加し、電流信号線103の電位を押し上げる。この時、G>0ならば、即ち差動増幅器114の非反転入力端子が電流信号線103に接続された状態であれば、Voが上がりVgsを低下させる。即ち、当初のVgsの変動を抑制するため、回路の動作は安定化する。逆に、G<0ならば、即ち差動増幅器114の反転入力端子が電流信号線103に接続された状態であれば、Voが下がりVgsを増加させる。即ち、当初のVgsの変動を促進するため、回路の動作は不安定化する。即ち、図10の回路においては安定性の観点からGが正であること、即ち差動増幅器114の非反転入力端子が電流信号線103に接続され、差動増幅器114の反転入力端子が第2の給電線102に接続されることが好ましいと言える。
以上、本発明の駆動TFTの動作をモデル化して説明したが、得られた結論は駆動TFTが完全な飽和特性を持つ場合を含め、駆動TFTが一般的な動作特性を持つ場合にも妥当である。本発明によれば、駆動TFTの特性によらず、また信号電流のレベルの高低に関わらず、信号書込み期間における駆動TFTのVdsが、実質的に画像表示期間におけるVdsと一致する。そのため、有機EL素子の駆動電流が信号電流と常に一致するので、極めて精度の高い表示ができる。
即ち、本発明によれば、信号書込み時にも有機EL素子に電流を流し、かつ差動増幅器によって電流信号線の電位を画像書込み時の電源電圧に揃えることによって、信号書込み期間における駆動TFTの動作条件が画像表示期間における動作条件と一致する。このため、従来の電流プログラミング方式と異なり、信号電流の大きさによらず、また飽和特性が不完全なTFTを用いても正確な輝度で表示が行える。これにより、製造の容易なa−Siや金属酸化物半導体のTFTを用いた大面積の有機EL表示装置や、表示が高精細なため特にチャンネル長が短いTFTを用いた有機EL表示装置の実用化に大きく寄与する。
本発明の趣旨は、駆動TFTがnチャンネルでも、第1の給電線への有機EL素子の接続の仕方が変わっても適用可能である。このことは、以下の実施例を通して説明される。
まず、図12を参照して、本発明の実施例1について説明する。
図12は、図1の有機EL表示装置における画素回路をガラス基板上に形成した低温ポリシリコンのPMOSで構成した例を示す。ここでは、第1の給電線101には、有機EL素子105のカソードが接続される。従って、第2の給電線102の電位は、第1の給電線101の電位より高く設定する。また駆動TFT106と第1〜第3のスイッチ108〜110は、共にPMOSで構成されている。このため、駆動回路の作成プロセスを簡略化できるメリットがある。
この場合、図5のシーケンスを実現するため、同位相で動作する第1のスイッチ108と第2のスイッチ109のゲートは、共に第1の走査線117に接続する。また、逆位相で動作する第3のスイッチ110のゲートは、第2の走査線118に接続する。こうすれば、図5の第1〜第3スイッチ504〜506の様に駆動することができる。なお、本実施例の回路は、一般にpチャンネル動作の特性が高い有機半導体のTFTを用いても構成できる。
次に、図13を参照して、本発明の実施例2について説明する。
図13は、画素回路100内の駆動TFT及び第1〜第3のスイッチを構成するTFTを、a−Siを用いたnチャンネルのTFTで構成する例を示す。ここでも第1の給電線101には、有機EL素子105のカソードが接続されており、第2の給電線102の電位は第1の給電線101の電位より高く設定する。この回路の場合には、差動増幅器114の反転入力端子120を電流信号線103に接続し、非反転入力端子121を第2の給電線102に接続する。
この様に接続した場合、何らかの理由で駆動TFT106の(有機EL素子105の端子電圧を基準とした)VgsがVgsより若干増加したとすると、回路に流れる電流が増加するため、有機EL素子106の電圧降下が増加し、電流信号線103の電位を押し上げる。この時、G<0ならば(反転入力端子が電流信号線103に接続された状態)、Voが下がりVgsを低下させる。即ち当初のVgsの変動を抑制するため、回路の動作は安定化する。逆に、G>0ならば、Voが上がりVgsを増加させる。
即ち当初のVgsの変動を促進するため、回路の動作は不安定化する。即ち図13の回路においては安定性の観点からGが負であること、即ち差動増幅器114の反転入力端子120が電流信号線103に接続され、非反転入力端子121が第2の給電線102に接続されることが好ましいと言える。
なお本実施例の回路は、ガラス基板上に形成されたNMOSのポリシリコンや、ZnOやInGaZnO等の金属酸化物からなるTFTを用いても構成できる。
また図13では、信号電流源104として、ゲートに信号電流が入力されるpチャンネルのTFT119を用いる例を示している。但し、このTFTは理想的な飽和特性を持つ物であることが望ましく、またこの様なTFTを飽和領域内で使用する必要がある。さらに差動増幅器114として、pチャンネルTFTからなる入力差動対123と、nチャンネルTFTからなるカレントミラー回路124と、これらと直列に接続された電流源のpチャネルTFTから構成する例が示されている(設計により、入力差動対123のTFTとカレントミラー回路124のTFTのチャンネルの極性が入れ替わる場合もある。)。
この様に信号電流源104や差動増幅器114には、完全な飽和特性が求められたり、チャンネルの極性が異なるTFTが必要だったり、高速動作が要求されたりするため、a−SiのTFTで構成することは困難である。しかし、これらの回路は、表示装置の周辺に集中して設ければ良いので、この部分だけシリコンやポリシリコンのCMOSを使用することができる。
次に、図14を参照して、本発明の実施例3について説明する。
図14は、有機EL素子105のアノードを第1の給電線に接続し、画素回路内のTFTを全てpチャンネルのTFTで構成した回路の例を示す。この場合には第1の給電線101の電位を第2の給電線102の電位より高く設定する。また差動増幅器114の反転入力端子を電流信号線103に接続し、非反転入力端子を第2の給電線102に接続する。
この様に接続した場合、何らかの理由で駆動TFT106の(有機EL素子105の端子電圧を基準とした)VgsがVgsより若干増加したとすると、回路に流れる電流が増加するため、有機EL素子106の電圧降下が増加し、電流信号線103の電位を押し下げる。この時、G<0ならば(反転入力端子が電流信号線103に接続された状態)、Voが上がりVgsを低下させる。即ち当初のVgsの変動を抑制するため、回路の動作は安定化する。逆に、G>0ならば、Voが下がりVgsを増加させる。
即ち当初のVgsの変動を促進するため、回路の動作は不安定化する。即ち図14の回路においては安定性の観点からGが負であること、即ち差動増幅器の反転入力端子が電流信号線103に接続され、非反転入力端子が第2の給電線102に接続されることが好ましいと言える。
次に、図15を参照して、本発明の実施例4について説明する。
図15は、有機EL素子105のアノードを第1の給電線に接続し、画素回路内のTFTを全てnチャンネルのTFTで構成した回路の例を示す。この場合には第1の給電線101の電位を第2の給電線102の電位より高く設定する。また差動増幅器114の非反転入力端子120を電流信号線103に接続し、反転入力端子121を第2の給電線102に接続する。
この様に接続した場合、何らかの理由で駆動TFT106の(第2の給電線103を基準とした)VgsがVgsより若干増加したとすると、回路に流れる電流が増加するため、有機EL素子106の電圧降下が増加し、電流信号線103の電位を押し下げる。この時、G>0ならば(非反転入力端子が電流信号線103に接続された状態)、Voが下がりVgsを低下させる。
即ち当初のVgsの変動を抑制するため、回路の動作は安定化する。逆に、G>0ならば、Voが下がりVgsを増加させる。即ち当初のVgsの変動を促進するため、回路の動作は不安定化する。即ち、図15の回路においては安定性の観点からGが正であること、即ち差動増幅器の非反転入力端子が電流信号線103に接続され、反転入力端子が第2の給電線102に接続されることが好ましいと言える。
なお、上記の実施例1〜4(図12〜図15)の回路では、第1〜第3のスイッチ108〜110を構成するTFTの極性が同一であるため、第1の走査線117と第2の走査線118が必要であった。しかし、CMOSが利用できる場合には、第1のスイッチ108及び第2のスイッチ109と、第3のスイッチ110をチャンネルの極性の異なるTFTにすると、走査線が1本でも図5のシーケンスが可能になる。画素の密度が高く走査線の増加による面積ロスが問題となる場合には、この様な回路を採用すれば良い。
本発明は、アクティブマトリックス型表示装置及びその駆動方法に係わり、特に電流駆動型表示素子に用いたアクティブマトリックス型表示装置に適用される。特に、有機EL表示装置の駆動回路及び駆動方法の用途に利用可能である。例えば、製造の容易なa−Siや金属酸化物半導体のTFTを用いた大面積の有機EL表示装置や、表示が高精細なため特にチャンネル長が短いTFTを用いた有機EL表示装置の用途に利用可能である。
このアクティブマトリックス型表示装置を用いて、例えば情報表示装置を構成できる。この情報表示装置は、例えば携帯電話、携帯コンピュータ、スチルカメラもしくはビデオカメラ等の形態をとる。もしくは、それらの各機能の複数を実現する装置である。情報表示装置は、情報入力部を備えている。例えば、携帯電話の場合には情報入力部は、アンテナを含んで構成される。PDA(Personal Digital Assistant)や携帯PC(パーソナルコンピュータ)の場合には、情報入力部は、ネットワークに対するインターフェース部を含んで構成される。スチルカメラやムービーカメラの場合には、情報入力部はCCDやCMOSなどによるセンサ部を含んで構成される。
本発明の有機EL表示装置の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。 本発明の有機EL表示装置の駆動回路を、全体的に説明する図である。 従来の有機EL表示装置の電流プログラミング方式の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。 従来の有機EL表示装置の電流プログラミング方式の駆動回路を、全体的に説明する図である。 本発明及び従来の有機EL表示装置の駆動回路における駆動シーケンスを説明する図である。 完全な飽和特性を持つ駆動TFTを使用した従来の有機EL表示装置における駆動回路の動作を説明する図である。 不完全な飽和特性を持つ駆動TFTを使用した従来の有機EL表示装置における駆動回路の動作を説明する図である。 別の従来の有機EL表示装置の電流プログラミング方式の駆動回路を説明する図である。 さらに別の従来の有機EL表示装置の電流プログラミング方式の駆動回路を説明する図である。 図1の回路の主要部を抽出して示した図である。 図1の回路の動作を説明する図で、(a)差動増幅器の利得が負の場合を示す図、(b)差動増幅器の利得が正の場合を示す図である。 本発明の実施例1の有機EL表示装置の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。 本発明の実施例2の有機EL表示装置の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。 本発明の実施例3の有機EL表示装置の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。 本発明の実施例4の有機EL表示装置の駆動回路を、画素回路を中心に説明する図である。
符号の説明
100 画素回路
101 第1の給電線
102 第2の給電線
103 電流信号線
104 信号電流源
105 有機EL素子
106 駆動TFT
107 ゲートソース間電圧保持手段
108 第1のスイッチ
109 第2のスイッチ
110 第3のスイッチ
111 画像信号
112 水平シフトレジスタ
113 差動増幅器
114 電圧信号線
115 走査線
116 垂直シフトレジスタ

Claims (18)

  1. 複数の画素回路と、第1の給電線と、第2の給電線と、信号電流源と、前記信号電流源に接続された電流信号線とを有し、前記複数の画素回路は、一方の端子が前記第1の給電線に接続された有機EL素子と、ドレイン又はソースが前記有機EL素子の他方の端子に接続された駆動TFTと、前記駆動TFTのゲートソース間電圧を保持する保持手段とを備え、
    信号書込み期間に前記駆動TFTのソース又はドレインを前記電流信号線に接続して前記駆動TFTに所定の電流を流すと共に、この時の前記駆動TFTのゲートソース間電位を前記保持手段に保持し、
    その後の画像表示期間に前記保持手段により前記駆動TFTのゲートソース間電位を保持しつつ、前記駆動TFTのソース又はドレインを前記電流信号線から切り離して前記第2の給電線に接続し、前記有機EL素子に駆動電流を流す有機EL表示装置の駆動方法において、
    前記信号書込み期間に前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御することにより、前記電流信号線の電位を前記画像表示期間における前記第2の給電線の電位と等しくすることを特徴とする有機EL表示装置の駆動方法。
  2. 請求項1に記載の有機EL表示装置の駆動方法において、
    前記信号書込み期間に、前記電流信号線の電位を基準として前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御することを特徴とする有機EL表示装置の駆動方法。
  3. 請求項1に記載の有機EL表示装置の駆動方法において、
    前記信号書込み期間に、前記有機EL素子の端子電圧を基準として前記駆動TFTのゲートソース間電位を制御することを特徴とする有機EL表示装置の駆動方法。
  4. 複数の画素回路と、第1の給電線と、第2の給電線と、信号電流源と、前記信号電流源が接続された電流信号線とを有し、前記複数の画素回路は、一方の端子が前記第1の給電線に接続された有機EL素子と、ドレイン又はソースが前記有機EL素子の他方の端子に接続された駆動TFTと、前記駆動TFTのゲートソース間電圧を保持する保持手段とを有する有機EL表示装置において、
    2つの入力端子及び1つの出力端子を有する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力端子に接続された電圧信号線とを有し、
    前記複数の画素回路は、前記駆動TFTのゲートと前記電圧信号線の間に設けられた第1のスイッチと、前記駆動TFTのソース又はドレインと前記電流信号線の間に設けられた第2のスイッチと、前記駆動TFTのソース又はドレインと前記第2の給電線の間に設けられた第3のスイッチとを有し、
    前記差動増幅器は、前記2つの入力端子の内の一方が前記第2の給電線に接続され、前記2つの入力端子の内の他方が前記電流信号線に接続され、前記出力端子が前記第1のスイッチを介して前記駆動TFTのゲートに接続されることを特徴とする有機EL表示装置。
  5. 請求項4に記載の有機EL表示装置において、
    前記2つの入力端子は、非反転入力端子及び反転入力端子を有し、
    前記差動増幅器は、前記非反転入力端子が前記電流信号線に接続され、前記反転入力端子が前記第2の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  6. 請求項5に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFTがpチャンネルであり、前記有機EL素子のカソードが前記第1の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  7. 請求項5に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFTがnチャンネルであり、前記有機EL素子のアノードが前記第1の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  8. 請求項4に記載の有機EL表示装置において、
    前記2つの入力端子は、非反転入力端子及び反転入力端子を有し、
    前記差動増幅器は、前記反転入力端子が前記電流信号線に接続され、前記非反転入力端子が前記第2の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  9. 請求項8に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFTがpチャンネルであり、前記有機EL素子のアノードが前記第1の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  10. 請求項8に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFTがnチャンネルであり、前記有機EL素子のカソードが前記第1の給電線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
  11. 請求項4、6、9のいずれかに記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがすべてpチャンネルのTFTであることを特徴とする有機EL表示装置。
  12. 請求項11に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがガラス基板上に形成されたポリシリコンのTFTからなることを特徴とする有機EL表示装置。
  13. 請求項4、7、10のいずれかに記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがすべてnチャンネルのTFTであることを特徴とする有機EL表示装置。
  14. 請求項13に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがすべてガラス基板上に形成されたポリシリコンのTFTからなることを特徴とする有機EL表示装置。
  15. 請求項13に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがすべてアモルファスシリコンのTFTからなることを特徴とする有機EL表示装置。
  16. 請求項13に記載の有機EL表示装置において、
    前記駆動TFT及び前記第1〜第3のスイッチがすべて金属酸化物半導体のTFTからなることを特徴とする有機EL表示装置。
  17. 請求項16に記載の有機EL表示装置において、
    前記第1〜第3のTFTがすべてInGaZnOからなることを特徴とする有機EL表示装置。
  18. 請求項4〜17のいずれかに記載の有機EL表示装置において、
    前記第1〜第3のスイッチはTFTからなり、
    前記第1のスイッチを成すTFTのゲートと前記第2のスイッチを成すTFTのゲートが共通に第1の走査線に接続され、前記第3のスイッチを成すTFTのゲートが前記第1の走査線とは別の第2の走査線に接続されたことを特徴とする有機EL表示装置。
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