JP2008007171A

JP2008007171A - 容器

Info

Publication number: JP2008007171A
Application number: JP2006180509A
Authority: JP
Inventors: Tokuo Kanda; 徳雄神田
Original assignee: Lube Corp
Current assignee: Lube Corp
Priority date: 2006-06-29
Filing date: 2006-06-29
Publication date: 2008-01-17

Abstract

【課題】使用後に内部に残留するグリースやオイルなどの充填物の残量を少なくすることができる容器を提供する。
【解決手段】蛇腹部１６が最も縮んだ状態では、蛇腹部１６の底部１６Ｃが肩部１６Ｄに接触し、肩部１６Ｄには底部１６Ｃから所定の押圧力が付与される。肩部１６Ｄには補強部２１が設けられているため、肩部１６Ｄが底部１６Ｃから作用する押圧力を受けて接続部１５側に反ってしまうことを防止できる。また、接続部１５及びねじ部１２の内側には突出部１５が設けられているため、接続部１５及びねじ部１２の内側に形成される空間部の体積を小さくすることができる。
【選択図】図３

Description

本発明は、例えば、工作機械、成形機、低音性、耐熱性、防錆性、耐荷重性等の特性が要求される摺動部材や、摺動部位にグリースやオイルを供給するためのグリース供給装置等の産業用機械に装着される容器に関する。

図６及び図７に示すように、例えば、グリース供給装置（図示省略）に装着されるグリース充填用容器１００は、グリース供給装置の接続口１０２（図７参照）に挿入されるねじ部１０４と、ねじ部１０４に接続される接続部１０６と、接続部１０６と接続し山部１０８Ａと谷部１０８Ｂとが軸方向に交互に形成されるとともに軸方向に伸縮可能な蛇腹部１０８と、を備えている。

図７左側の図に示すように、このグリース充填用容器１００のねじ部１０４がグリース供給装置の接続口１０２に取り付けられることによりグリース充填用容器１００がグリース供給装置に対して接続される。そして、グリース充填用容器１００の内部に充填されたグリースがねじ部１０４を介してグリース供給装置の内部に注入されていく。また、図７右側の図に示すように、グリース充填用容器１００内部のグリースがグリース供給装置の内部に注入されていくと、グリース充填用容器１００の蛇腹部１０８がねじ部１０４と反対側に位置する底部１０８Ｃの側から順番に縮んでいく。
特開２００３−９５３５５号公報

ところで、上記グリース充填用容器１００では、グリースをグリース供給装置に注入していくと、グリースには粘性があるため、接続部１０６やねじ部１０４の内側にグリースが付着して残ってしまうことがある。

また、グリース充填用容器１００のグリースをグリース供給装置に注入していくと、蛇腹部１０８が縮んでいくことになるが、蛇腹部１０８が縮むと、最も接続部１０６側に位置する蛇腹部１０８の肩部１１０が接続部１０６側へ反ってしまう。蛇腹部１０８の肩部１１０が接続部１０６側へ反ってしまうと、肩部１１０又はその近傍に位置するグリースがグリース供給装置に注入されず、グリース充填用容器１００の内部に残ってしまう問題がある。

このように、グリースの残量が多くなると、不経済になるばかりか、グリース充填用容器１００の洗浄が困難となりグリース充填用容器１００の再使用もできなくなるため、産業廃棄物としての問題も生じてくる。

そこで、本発明は、上記事情を考慮し、使用後に内部に残留するグリースやオイルなどの充填物の残量を少なくすることができる容器を提供することを目的とする。

請求項１に記載の発明は、山部と谷部とが軸方向に交互に形成され軸方向に伸縮可能な蛇腹部と、装着部として機能するねじ部と、前記蛇腹部と前記ねじ部とを接続する接続部と、を有し、前記蛇腹部の内部に充填された充填物が前記接続部及び前記ねじ部の内側を通って外部に吐出する容器であって、前記ねじ部又は／及び前記接続部の内側に、突出した突出部を設けたことを特徴とする。

請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の容器において、前記突出部は、前記ねじ部又は／及び前記接続部の肉厚を部分的に変化させて形成したことを特徴とする。

請求項３に記載の発明は、請求項１又は２に記載の容器において、前記突出部の前記充填物が接触する部位に、前記充填物を外部に導く湾曲部を形成したことを特徴とする。

請求項４に記載の発明は、山部と谷部とが軸方向に交互に形成され軸方向に伸縮可能な蛇腹部と、装着部として機能するねじ部と、前記蛇腹部と前記ねじ部とを接続する接続部と、を有し、前記蛇腹部の内部に充填された充填物が前記接続部及び前記ねじ部の内側を通って外部に吐出する容器であって、前記蛇腹部は、底部と、前記接続部側に位置し縮んだときに前記底部から押圧される肩部と、を有し、前記肩部に、前記底部からの押圧力を受けて前記肩部が前記接続部側に反ることを防止する補強部を設けたことを特徴とする。

請求項５に記載の発明は、請求項４に記載の容器において、前記補強部は、前記肩部の肉厚を部分的に変化させて形成したことを特徴とする。

請求項６に記載の発明は、請求項４又は５に記載の容器において、前記補強部の厚み寸法は、０．２ｍｍ以上１．５ｍｍ以下であることを特徴とする。

請求項７に記載の発明は、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の容器において、前記容器は、内部にグリース又はオイルを充填する粘性流体充填用容器であることを特徴とする。

請求項１に記載の発明によれば、蛇腹部が軸方向に縮むことにより、蛇腹部の内部に充填されていた充填物が接続部及びねじ部の内側を通って外部に吐出する。このため、接続部及びねじ部に充填物が残ってしまうことにもなり得るが、ねじ部又は／及び接続部の内側に突出した突出部を設けたことにより、ねじ部又は／及び接続部の内側に形成される空間部の体積を小さくすることができる。これにより、ねじ部及び接続部に残留する充填物の残量を低減することができる。

請求項２に記載の発明によれば、突出部はねじ部又は／及び接続部の肉厚を部分的に変化させて形成するため、ねじ部又は／及び接続部の肉厚を調整するだけで、突出部を容易に形成することができる。また、別部材を取り付けて突出部を構成するわけではないので、部品点数も増加することがない。

請求項３に記載の発明によれば、突出部の充填物が接触する部位には充填物を外部に導く湾曲部が形成されているため、蛇腹部に充填された充填物を外部に円滑に吐出させることができる。

請求項４に記載の発明によれば、吸引力を作用させることにより蛇腹部が軸方向に縮むと、蛇腹部の内部に充填されていた充填物が接続部及びねじ部を通って外部に吐出する。蛇腹部が軸方向に最も縮むと、蛇腹部の肩部には底部が接触し所定の押圧力が作用している。ここで、肩部には底部からの押圧力を受けて肩部が接続部側に反ることを防止するための補強部が設けられているため、肩部が接続部側に反ってしまうことを防止できる。この結果、充填物が肩部に残留してしまうことを防止することができる。

請求項５に記載の発明によれば、補強部は肩部の肉厚を部分的に変化させて形成するため、肩部の肉厚を調整するだけで、補強部を容易に形成することができる。また、別部材を取り付けて補強部を構成するわけではないので、部品点数も増加することがない。

請求項６に記載の発明によれば、補強部の厚み寸法は０．２ｍｍ以上１．５ｍｍ以下であることが好ましい。逆に、補強部の厚み寸法が１．５ｍｍよりも大きくなると、強度は向上するものの、蛇腹部に充填させる充填物の体積が小さくなり、また容器の重量が大きくなり、さらに容器の製造コストが増大するため不適である。一方、補強部の厚み寸法が０．２ｍｍよりも小さくなると、肩部の強度が低下し過ぎて底部からの押圧力を受けて反ってしまうため不適である。

請求項７に記載の発明によれば、粘性流体充填用容器の内部に残留するグリース又はオイルの残量を低減することができる。

次に、本発明の第１実施形態に係る容器について、図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では、内部にグリース（又はオイル）が充填されるグリース充填用容器を一例に挙げて、以下に説明する。

図１乃至図３に示すように、グリース充填用容器１０は、円筒状のねじ部１２を備えている。このねじ部１２の外周には、螺合部１３が形成されている。この螺合部１３がグリース供給装置（図示省略）に形成された接続口１４（図３参照）と螺合することにより、ねじ部１２がグリース供給装置（図示省略）に装着される。

また、ねじ部１２には、円筒状であり、かつねじ部１２の径よりも大きな径の接続部１５が一体形成されている。

ここで、図２及び図３に示すように、接続部１５の内側からねじ部１２の内側にかけて、内側に突出した突出部１７が形成されている。この突出部１７は、接続部１５及びねじ部１２の肉厚を部分的に大きくなるように変化させて形成されている。また、突出部１７の表面上であってグリースが接触する部位には、グリースをねじ部１２から外部に導く湾曲部１９が形成されている。

なお、突出部１７は、接続部１５及びねじ部１２の両方に形成されている構成が最も好ましいが、接続部１５又はねじ部１２のいずれか一方に形成されていてもよい。また、突出部１７は、接続部１５及びねじ部１２の肉厚を変化させる方法以外に、例えば、突出部１７となり得る別部材を、接続部１５及びねじ部１２の内側に取り付けて構成してもよい。

また、接続部１５には、蛇腹部１６が一体形成されている。また、蛇腹部１６には、径方向長さが長い山部１６Ａと、径方向長さが短い谷部１６Ｂと、が軸方向（図１中矢印Ｚ方向）に交互にかつ連続するように形成されている。

ここで、図１及び図４に示すように、山部１６Ａの斜辺長さＳは、６．０ｍｍ以上１０．０ｍｍ以下となるように設定されている。また、山部１６Ａの径方向先端部の開き角度αは、６０度以上８０度以下となるように設定されている。

また、図４に示すように、山部１６Ａの径方向先端部には、外側に突出する肉厚部１８が形成されている。この肉厚部１８の厚みＴは、０．３ｍｍ以上０．７ｍｍ以下となるように設定されている。逆に、肉厚部１８の厚みＴが、０．７ｍｍよりも厚くなると、肉厚部１８の成形が困難となり不適となる。

また、蛇腹部１６の軸方向他方側端部（ねじ部１２の反対側に位置する端部）に位置する底部１６Ｃの径Ｒは、谷部１６Ｂの径よりも小さく設定されており、かつ４２．０ｍｍ以上６８．０ｍｍ以下となるように設定されている。

また、蛇腹部１６の軸方向他方側端部（接続部１５の反対側に位置する端部）に位置する底部１６Ｃの肉厚Ｂは、０．５ｍｍ以上１．５ｍｍ以下となるように設定されている。

また、図２及び図３に示すように、蛇腹部１６は、最も接続部１５側に位置し蛇腹部１６が縮んだときに底部１６Ｃに押圧される肩部１６Ｄを有している。この肩部１６Ｄには、底部１６Ｃから作用する押圧力を受けて肩部１６Ｄが接続部１５側に反ることを防止させるための補強部２１が設けられている。この補強部２１は、肩部１６Ｄの肉厚を部分的に変化させるようにして形成されている。また、補強部２１の厚み寸法Ｎ（図３参照）は、０．２ｍｍ以上１．５ｍｍ以下となるように設定されている。

なお、補強部２１は、肩部１６Ｄの肉厚を変化させる方法以外に、例えば、補強部２１となり得る別部材を、肩部１６Ｄの内側に取り付けて構成してもよい。

次に、本実施形態のグリース充填用容器１０の作用について説明する。

図１乃至図３に示すように、例えば、内部にグリース又はオイルが充填されたグリース充填用容器１０のねじ部１２がグリース供給装置の接続口１４に装着されると、接続口１４側から所定の吸引力がグリースに作用して、グリース充填容器１０のねじ部１２からグリース供給装置の内部にグリースが注入されていく。グリース充填用容器１０の内部のグリースがグリース供給装置の内部に注入されていくと、グリース充填用容器１０の内部のグリースが無くなっていき、その無くなった部位から山部１６Ａ同士が重なるようにして蛇腹部１６が徐々にその軸方向縮んでいく。

図３に示すように、蛇腹部１６が最も縮んだ状態では、蛇腹部１６の底部１６Ｃが肩部１６Ｄに接触し、肩部１６Ｄには底部１６Ｃから所定の押圧力が付与される。ここで、肩部１６Ｄには補強部２１が設けられているため、肩部１６Ｄが底部１６Ｃから作用する押圧力を受けて接続部１５側に反ってしまうことを防止できる。この結果、グリースが肩部１６Ｄに残留してしまうことを防止することができる。

また、補強部２１の厚み寸法Ｎは０．２ｍｍ以上１．５ｍｍ以下に設定されているため、肩部１６Ｄの強度が低下して底部１６Ｃからの押圧力により反ってしまうことを効果的に防止できる。また、蛇腹部１６に充填させるグリースの体積が小さくなることを防止できる。また、容器１０の重量が大きくなることを防止でき、さらに容器１０の製造コストが増大するということを防止できる。

また、補強部２１は肩部１６Ｄの肉厚を部分的に変化させて形成するため、肩部１６Ｄの肉厚を調整するだけで、金型により補強部２１を容易に形成することができる。また、別部材を取り付けて補強部２１を構成するわけではないので、部品点数も増加することがない。

ここで、蛇腹部１６内部のグリースは接続部１５及びねじ部１２を通って外部（グリース供給装置）に向けて吐出されることになるが、接続部１５の内側からねじ部１２の内側にかけて突出した突出部１７が設けられているため、接続部１５及びねじ部１２の内側に形成される空間部の体積を小さくすることができる。これにより、接続部１５及びねじ部１２の内側に残留するグリースの残量を低減することができる。

特に、突出部１７の表面上であってグリースが接触する部位には、グリースを外部に導く湾曲部１９が形成されているため、蛇腹部１６に充填されたグリースを外部に円滑に吐出させることができる。このため、接続部１５及びねじ部１２の内側にグリースが残留することを防止することができる。

また、突出部１７は接続部１５及びねじ部１２の肉厚を部分的に変化させて形成されているため、接続部１５及びねじ部１２の肉厚を調整するだけで、金型を用いて突出部１７を容易に形成することができる。また、別部材を取り付けて突出部１７を構成するわけではないので、部品点数も増加することがない。

次に、上記実施形態のグリース充填用容器１０の変形例について説明する。
なお、上記実施形態のグリース充填用容器１０の構成と同様の構成の説明及び作用効果の説明は適宜省略する。

図５に示すように、変形例となるグリース充填用容器２０は、上記実施形態のグリース充填用容器１０の構成を前提にしたものであり、その山部２２Ａが、蛇腹部２２の軸方向（図５中矢印Ｚ方向）に対して傾斜して形成されており、かつ蛇腹部２２の軸方向一方側端部から軸方向他方側端部にわたって螺旋状に連続したねじ状山部となるように設定されているものである。また、蛇腹部２２には接続部２６が接続されている。また、接続部２６には、ねじ部２４が接続されている。このねじ部２４の外周には螺合部２５が形成されており、山部２２Ａの螺旋方向は螺合部２５の螺旋方向と同じになるように設定されている。なお、本変形例の容器２０についても、容器１０と同様に、接続部２６及びねじ部２４の内側には湾曲部（図示省略）を有する突出部（図示省略）が設けられており、また、蛇腹部２２の肩部には補強部（図示省略）が設けられている。

この変形例のグリース充填用容器２０によれば、山部２２Ａは、蛇腹部２２の軸方向に対して傾斜して形成されており、蛇腹部２２の軸方向一方側端部から軸方向他方側端部にわたって螺旋状に連続したねじ状山部であるため、蛇腹部２２が軸方向に縮むときに、山部２２Ａに充填されているグリースが山部２２Ａを螺旋状にねじ部２４に向かって流動していき、やがて接続部２６を経てねじ部２４に到達する。このように、蛇腹部２２が軸方向に縮むときに、山部２２Ａに充填されているグリースをねじ部２４に容易に導くことができる。この結果、容器２０内部に残留するグリースの残量を少なくすることができる。

本発明の第１実施形態に係る容器の外観図である。本発明の第１実施形態に係る容器の部分的な断面図である。左側は本発明の第１実施形態に係る容器がグリース供給装置の接続口に装着されかつその蛇腹部が伸びた状態の図であり、右側はその蛇腹部が縮んだ状態の図である。本発明の第１実施形態に係る容器を構成する蛇腹部の要部拡大図である。本発明の第１実施形態に係る容器の変形例の外観図である。従来の容器の外観図である。左側は従来の容器がグリース供給装置の接続口に装着されかつその蛇腹部が伸びた状態の図であり、右側はその蛇腹部が縮んだ状態の図である。

符号の説明

１０、２０グリース充填用容器（容器、粘性流体充填用容器）
１２、２４ねじ部
１５、２６接続部
１６、２２蛇腹部
１６Ａ、２２Ａ山部
１６Ｂ谷部
１６Ｃ底部
１６Ｄ肩部
１７突出部
１９湾曲部
２１補強部
２５螺合部

Claims

山部と谷部とが軸方向に交互に形成され軸方向に伸縮可能な蛇腹部と、装着部として機能するねじ部と、前記蛇腹部と前記ねじ部とを接続する接続部と、を有し、前記蛇腹部の内部に充填された充填物が前記接続部及び前記ねじ部の内側を通って外部に吐出する容器であって、
前記ねじ部又は／及び前記接続部の内側に、突出した突出部を設けたことを特徴とする容器。
前記突出部は、前記ねじ部又は／及び前記接続部の肉厚を部分的に変化させて形成したことを特徴とする請求項１に記載の容器。
前記突出部の前記充填物が接触する部位に、前記充填物を外部に導く湾曲部を形成したことを特徴とする請求項１又は２に記載の容器。
山部と谷部とが軸方向に交互に形成され軸方向に伸縮可能な蛇腹部と、装着部として機能するねじ部と、前記蛇腹部と前記ねじ部とを接続する接続部と、を有し、前記蛇腹部の内部に充填された充填物が前記接続部及び前記ねじ部の内側を通って外部に吐出する容器であって、
前記蛇腹部は、底部と、前記接続部側に位置し縮んだときに前記底部から押圧される肩部と、を有し、
前記肩部に、前記底部からの押圧力を受けて前記肩部が前記接続部側に反ることを防止する補強部を設けたことを特徴とする容器。
前記補強部は、前記肩部の肉厚を部分的に変化させて形成したことを特徴とする請求項４に記載の容器。
前記補強部の厚み寸法は、０．２ｍｍ以上１．５ｍｍ以下であることを特徴とする請求項４又は５に記載の容器。
前記容器は、内部にグリース又はオイルを充填する粘性流体充填用容器であることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか１項に記載の容器。