JP2008006972A - Weather strip - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ウエザストリップに関するものである。 The present invention relates to a weather strip.
一般に、自動車等の車両のドアの周縁部又はドア開口周縁にはウエザストリップが設けられる。ウエザストリップの一例としては、例えばドアの周縁部又はドア開口周縁のフランジに嵌め込まれる断面略U字状のトリム部と、該トリム部から突出して設けられた中空状のシール部とを備えたものが知られている。そして、ドア閉時には、ドア開口周縁又はドアの周縁部にシール部が圧接されることによって、ドアとボディとの間がシールされる。 Generally, a weather strip is provided on the peripheral edge of a door of a vehicle such as an automobile or the peripheral edge of the door opening. As an example of a weather strip, for example, a trim portion having a substantially U-shaped cross-section that is fitted into a flange of a door periphery or a door opening periphery, and a hollow seal portion provided so as to protrude from the trim portion are provided. Things are known. When the door is closed, the seal between the door and the body is sealed by pressing the seal portion against the door opening periphery or the door periphery.
近年では、ウエザストリップの外表面、すなわち意匠面やシール面などウエザストリップの取付状態において視認される部分においても内装用ファブリック等と同様の外観品質が求められるため、当該外表面にファブリックを貼り付けて、意匠性の向上を図っているものもある(例えば、特許文献1参照。)。但し、ウエザストリップにファブリックを貼り付ける際には、通常、ファブリックがドア閉時におけるシール部の変形の妨げになるのを防ぐため、シール部の外表面には接着剤を塗布せず、シール部の外表面とファブリックとが接着されないようにしている。
しかしながら、シール部の外表面とファブリックとが接着されていない場合、ウエザストリップをドア開口周縁等に取付けた際、コーナー部等におけるシール部の変形にファブリックが追従せず、当該ファブリックにシワが発生するおそれがある。 However, if the outer surface of the seal portion and the fabric are not bonded, when the weather strip is attached to the door opening periphery, the fabric does not follow the deformation of the seal portion at the corner portion, and the fabric is wrinkled. May occur.
これに対し、仮にシール部の外表面とファブリックとを接着させた場合には、シール部が変形しにくくなるため、シール性の低下が懸念される。 On the other hand, if the outer surface of the seal portion and the fabric are bonded, the seal portion is difficult to deform, and there is a concern about a decrease in sealing performance.
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、中空状のシール部のシール性能を維持しつつ、その外観品質の向上を図ることのできるウエザストリップを提供することにある。 The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention is to provide a weather strip that can improve the appearance quality while maintaining the sealing performance of the hollow seal portion. There is to do.
以下、上記問題を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。 In the following, each means suitable for solving the above problem will be described in terms of items. In addition, the effect etc. peculiar to the means to respond | correspond as needed are added.
手段1.車両のドアの周縁部又はドア開口周縁に取付けられ、ドア閉時にドア開口周縁又はドアの周縁に圧接される中空状のシール部を有したウエザストリップにおいて、
少なくとも前記シール部の外表面に多数本のパイルよりなる植毛部を形成したことを特徴とするウエザストリップ。
A weather strip, wherein a flocked portion made of a plurality of piles is formed at least on the outer surface of the seal portion.
上記手段1によれば、シール部の外表面に植毛部を形成することで、ファブリック調の外観を得ることができ、シール部に関し高い意匠性を獲得することができる。また、実際のファブリックを貼り付けた場合とは異なり、ウエザストリップ取付時にコーナー部等においてシワが発生することもないため、外観品質の低下が抑制される。さらには、ドア閉時等においてシール部が無理なく変形できるため、シール性の低下も抑制される。結果として、シール部のシール性能を維持しつつ、その外観品質の向上を図ることができる。なお、前記「シール部の外表面」とは、シール部表面のうち、ウエザストリップの取付状態において視認される部分を意味しており、取付基部となるトリム部等と相対向する部位や内装品等により覆われる部位など視認されない部分を含まない趣旨である。もちろん、当該視認されない部分に植毛部を形成しても何ら不具合を生じるものではなく、意匠性の向上を図る上で、少なくともシール部の視認される部分(外表面)に植毛部が形成されていればよい。
According to the
手段2.前記パイルは、湾曲したものであることを特徴とする手段1に記載のウエザストリップ。
Mean 2. The weather strip according to
仮に直線状(直毛)のパイルをシール部表面に対し垂直に植毛した場合には、安価な透明パイルはもちろんのこと、着色されたパイルを密に植毛したとしても、素地となるシール部表面が見えてしまい、見栄えが悪くなるおそれがある。また、一般的にウエザストリップの材料として使用されているゴム材料には、補強材としてカーボンブラックが含まれているため、所望の色に着色することが困難であるとともに、前記不具合がより顕著に現われるおそれがある。従って、直線状のパイルでは、見る角度によっても質感に変化があり、ファブリック調の外観を得ることは極めて難しい。 If a straight pile is planted perpendicularly to the surface of the seal, the surface of the seal will be the base even if the colored pile is planted densely, as well as an inexpensive transparent pile. May be seen and the appearance may deteriorate. In addition, since the rubber material generally used as the material of the weather strip contains carbon black as a reinforcing material, it is difficult to color the rubber material in a desired color, and the above-mentioned problem is more remarkable. May appear. Accordingly, the texture of the straight pile varies depending on the viewing angle, and it is extremely difficult to obtain a fabric-like appearance.
これに対し、湾曲した(曲毛)パイルを植毛した場合には、パイル同士が絡み合ったり、シール部表面に対しパイルが寝たりするため、シール部表面の隠蔽効果を高めるとともに、よりファブリックに近い質感を獲得することができる。 On the other hand, when a curved (curved) pile is implanted, the piles are entangled with each other or the pile lies on the surface of the seal part, so that the concealing effect on the surface of the seal part is enhanced and closer to the fabric You can get a texture.
手段3.前記多数本のパイルの植毛方向を無作為にしたことを特徴とする手段1又は2に記載のウエザストリップ。
Means 3. The weather strip according to
上記手段3によれば、シール部表面に対する各パイルの植毛方向がランダムになるため、仮にパイルが直線状のものであっても、上記手段2と同様の作用効果を得ることができる。又は、手段2との相乗効果により、その作用効果を高めることができる。なお、シール部の外表面に植毛部を形成する場合、シール部の外表面に接着剤層を形成した上で、当該接着剤層にパイルを植毛する(パイルの一端を固定する)のであるが、上記「植毛方向」とは、前記接着剤層にパイルの一端が突き刺さる方向、すなわちパイルの固定端が向く方向を意味している。このため、パイルが絡み合うことでファブリック調に見えるとともに、シール部が変形した時にでも、パイル間が伸ばされて疎となり、素地(下地)の黒色が見えることもない。なお、パイルが直線状であり、かつ、静電植毛の場合、各パイルが直立状に植毛され、ファブリック調に見えないとともに、シール部が変形した場合には、パイル間が伸ばされて疎となる部分があり、素地の黒色が見えるおそれがある。また、多数本のパイルの植毛方向をランダムにする植毛方法としては、例えば加圧スプレーガンや静電散布ガンを用いてパイルを植毛する方法などが挙げられる。
According to the means 3, since the flocking direction of each pile with respect to the surface of the seal portion is random, even if the pile is linear, the same effect as the
手段4.前記パイルは、着色の施されたものであることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のウエザストリップ。
Means 4. 4. The weather strip according to any one of
上記手段4によれば、着色の施されたパイルを用いることにより、例えば室内の内装品等に合わせたファブリックに近い色合いを出すことができ、外観品質の向上を図ることができる。さらに、例えばカーボンブラックによってシール部が黒色を呈している場合であっても、その黒色を隠すことができる。なお、上記手段2又は3と組み合わせた場合や、パイルを接着する接着剤層に着色を施した場合には、相乗効果により、その効果はさらに高められる。
According to the above means 4, by using a colored pile, for example, it is possible to bring out a hue close to that of a fabric matched to an interior interior product or the like, and it is possible to improve the appearance quality. Furthermore, even when the seal portion is black due to, for example, carbon black, the black color can be hidden. In addition, when combined with the
手段5.前記パイルを接着する接着剤は、硬化後の伸び性(伸び率)が100%以上のものであることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。
Means 5. 5. The weather strip according to any one of
上記手段5によれば、柔軟性があるため、シール部の変形に追従することができ、シール性の低下を抑制することができる。なお、「硬化後の伸び性」とは、後で詳述するが、接着剤をフィルム化したときの常温での伸び性をいう。
According to the said
手段6.前記パイルを接着する接着剤は、水系のウレタン樹脂系接着剤であることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップ。
Means 6. The weather strip according to any one of
上記手段6によれば、ゴム材料よりなるウエザストリップに対し、より強固にパイルを固着することができる。さらには、ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)が放出されないため、環境に優しい。 According to the means 6, the pile can be more firmly fixed to the weather strip made of the rubber material. Furthermore, since volatile organic compounds (VOC) such as formaldehyde are not released, it is environmentally friendly.
手段7.前記ウレタン樹脂系接着剤は、カルボジイミド硬化剤又はエポキシ硬化剤を含有したものであることを特徴とする手段6に記載のウエザストリップ。 Means 7. The weather strip according to means 6, wherein the urethane resin adhesive contains a carbodiimide curing agent or an epoxy curing agent.
上記手段7によれば、耐摩耗性の向上を図ることができる。 According to the means 7, the wear resistance can be improved.
手段8.前記シール部は、スポンジ弾性材料により形成されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載のウエザストリップ。
Means 8. The weather strip according to any one of
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両としての自動車1の側方にはドア2が開閉可能に設けられ、ドア2に対応するボディ側のドア開口3周縁にはウエザストリップ4が装着されている。本実施形態のウエザストリップ4は、主として押出成形法によって成形され、全体として環状をなす。
Hereinafter, an embodiment will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, a
図2に示すように、ウエザストリップ4はトリム部5及びシール部6を備えている。トリム部5は、車内側側壁部11、車外側側壁部12及び両側壁11,12を連結する連結部13を備えており、全体として断面略U字状をなす。トリム部5は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ソリッドゴムによって構成されており、その内部には金属製のインサート14が埋設されている。なお、前述したように、本実施形態では、ウエザストリップ4を構成するゴム材料としてEPDMゴムを採用している。このEPDMゴムは、補強材としてカーボンブラックを含んでおり、その素地色は黒色となっている。
As shown in FIG. 2, the weather strip 4 includes a
車外側側壁部12の内面(車内側面)にはトリム部5の内側(車内側)に向かって延びる複数の保持リップ部15が一体形成され、車内側側壁部11の内面(車外側面)にはトリム部5の内側(車外側)に向かって延びる保持リップ部16が一体形成されている。
A plurality of holding
また、ドア開口3周縁には、前記ボディのインナパネル21及びアウタパネル22が接合されることによりフランジ23が形成されており、このフランジ23にトリム部5が嵌め込まれることにより、ウエザストリップ4がドア開口3周縁に保持される。
Further, a
一方、シール部6は、車外側側壁部12の車外側に突出して設けられ、スポンジ弾性材料としてのEPDMスポンジゴムによって中空状に構成されている。そして、ドア2閉時には、シール部6がドア2の周縁に圧接されることで、ドア2と自動車1のボディとの間がシールされる。なお、シール部6のドア開口3内周側には、ガーニッシュ等の内装品25の端部を覆うリップ部18が延出形成されている。
On the other hand, the seal portion 6 is provided so as to protrude to the vehicle outer side of the vehicle outer
ウエザストリップ4の取付状態においては、シール部6のドア開口3外周側の付根部からリップ部18の先端部に至る範囲のシール部6の外表面は、ドア2開時に視認可能な部位となる。そのため、このシール部6の外表面を含む所定範囲Dには、図3の部分拡大断面図を見ても分かるとおり、接着剤層28を介して植毛部29が形成されている。
When the weather strip 4 is attached, the outer surface of the seal portion 6 in the range from the root portion of the seal portion 6 on the outer periphery side of the door opening 3 to the tip portion of the
本実施形態では、接着剤層28を構成する接着剤として、水系のウレタン樹脂系接着剤が用いられている。また、当該接着剤は、着色剤が混入されることで不透明かつベージュ色に着色されている。もちろん、接着剤層28に着色される色種はベージュ色に限らず、カーボンブラックに基づく黒色以外の色種であれば、内装品25に合わせたどのような色であってもよい(例えば、赤、青、グレー(灰色)、ブラウン(こげ茶色)等)。なお、内装品25が黒色系である場合、内装品25の黒色との色・艶を合わせるために黒色顔料を加えて調整してもよい。
In the present embodiment, a water-based urethane resin adhesive is used as the adhesive constituting the
ここで、接着剤層28を構成する接着剤として水系のウレタン樹脂系接着剤を選定するにあたり行った各種接着剤の評価結果を表1に示す。表1では、スチレン変性アクリル樹脂系接着剤、アクリル共重合樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、及び、ウレタン樹脂にカルボジイミド硬化剤又はエポキシ硬化剤を添加した接着剤の評価結果を示している。
Here, Table 1 shows the evaluation results of various adhesives that were used in selecting a water-based urethane resin adhesive as the adhesive constituting the
伸び性の検証では、JIS(日本工業規格)の試験方法(JIS K6251)に準拠して、接着剤をフィルム化してダンベル状に打ち抜き、当該ダンベル状の試験片で引張試験を行い、常温下にて伸び率を検証した。また、耐摩耗性の検証では、シール部6に各接着剤を塗布した状態でシール部6の表面を摩擦する所定の磨耗試験を行い、その磨耗度合いを検証した。環境対応性の検証では、ホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物(VOC)の発生の有無について検証した。 In verification of extensibility, in accordance with JIS (Japanese Industrial Standards) test method (JIS K6251), the adhesive is made into a film and punched into a dumbbell shape, and a tensile test is performed with the dumbbell-shaped test piece. The growth rate was verified. In addition, in the verification of the wear resistance, a predetermined wear test in which the surface of the seal portion 6 is rubbed with each adhesive applied to the seal portion 6 was performed, and the degree of wear was verified. In the verification of environmental compatibility, the presence or absence of generation of volatile organic compounds (VOC) such as formaldehyde was verified.
表1の評価結果から分かるように、スチレン変性アクリル樹脂系接着剤は、伸び率が50%以下であり、一般的に硬質部位に使用するものであるため、シール部6への使用には適していない。仮にこれをシール部6に対し使用した場合には、シール部6の表面が硬くなってしまうため、シール部6の適正な変形が困難となり、シール性の低下を招くおそれがある。これに対し、その他の接着剤は、伸び率が100%以上であり、そのような不具合は発生しにくい。 As can be seen from the evaluation results in Table 1, the styrene-modified acrylic resin adhesive has an elongation of 50% or less, and is generally used for hard parts, so it is suitable for use in the seal portion 6. Not. If this is used for the seal portion 6, the surface of the seal portion 6 becomes hard, so that it is difficult to properly deform the seal portion 6, and the sealing performance may be lowered. On the other hand, other adhesives have an elongation rate of 100% or more, and such a problem hardly occurs.
また、耐摩耗性に関して、スチレン変性アクリル樹脂系接着剤とアクリル共重合樹脂系接着剤は、磨耗度合いが大きく所定の基準を満たさなかったため、不良(×)の評価であった。これに対し、ウレタン樹脂系接着剤はいずれも基準を満たし、良(○)の評価であった。中でも、カルボジイミド硬化剤又はエポキシ硬化剤を添加したものは、磨耗度合いが小さく、最良(◎)の評価結果を得た。 Moreover, regarding the wear resistance, the styrene-modified acrylic resin adhesive and the acrylic copolymer resin adhesive had a high degree of wear and did not satisfy a predetermined standard, and thus were evaluated as defective (x). On the other hand, all of the urethane resin adhesives satisfied the standard and were evaluated as good (◯). Especially, what added the carbodiimide hardening | curing agent or the epoxy hardening | curing agent had the small abrasion degree, and obtained the best ((double-circle)) evaluation result.
また、アクリル共重合樹脂系接着剤は、ホルムアルデヒドが発生するため、環境対応性の評価は不良(×)である。これに対し、その他の接着剤はいずれも水系であるため、揮発性有機化合物の発生もなく、良(○)の評価結果を得た。 Moreover, since the acrylic copolymer resin adhesive generates formaldehyde, the evaluation of environmental compatibility is poor (x). On the other hand, since the other adhesives are all water-based, no volatile organic compound was generated, and a good (◯) evaluation result was obtained.
以上の結果から総合的に判断して、シール部6に適した接着剤として水系のウレタン樹脂系接着剤を選定した。中でも、耐摩耗性を考慮すれば、カルボジイミド硬化剤又はエポキシ硬化剤を添加したものが適している。 Judging comprehensively from the above results, a water-based urethane resin adhesive was selected as an adhesive suitable for the seal portion 6. Among these, in consideration of wear resistance, a carbodiimide curing agent or an epoxy curing agent added is suitable.
さて、次に植毛部29について詳しく説明する。本実施形態における植毛部29は、接着剤層28に多数本のパイル29aを加圧スプレーガンを用いて吹付けること(加圧植毛)により形成されている。これにより、各パイル29aは、その一端が接着剤層28に固着されるとともに、シール部6表面に対する角度(植毛方向)が無作為(ランダム)な状態となっている。各パイル29aとしては、例えば長さが約1.0mm、太さが3.3T(デシテックス)のポリアミド繊維で、捲縮加工されたベンディングタイプのものが使用されている。さらに、パイル29aには、上記接着剤層28と同色のベージュ色の着色が施されている。もちろん、ベージュ色に限らず、接着剤層28と同様、内装品25に合わせたどのような色であってもよい。上記構成により、植毛部29を構成する多数本のパイル29aの中には、パイル同士が絡み合ったり、シール部6表面に対し斜めに植毛されているものもあるため、植毛部29がファブリックにより近い質感となっている(ファブリック調を呈している)。
Next, the flocked
次に上記ウエザストリップ4の製造方法について説明する。図4はウエザストリップ4の製造ラインの一部を示す模式図であり、この図中においてウエザストリップ4は左側から右方向に進みながら製造される。 Next, a method for manufacturing the weather strip 4 will be described. FIG. 4 is a schematic view showing a part of a production line for the weather strip 4, in which the weather strip 4 is produced while proceeding from the left to the right.
まず、押出成形工程においては、ゴム押出機31に対し、EPDM未加硫ゴムとともにインサート14が連続的に供給される。そして、EPDM未加硫ゴムによってインサート14が被覆された状態で、ゴム押出機31のダイスからウエザストリップ4となる中間成形体32が押出成形される。この段階では、トリム部5に対応するインサート14を埋設した部位が開いた状態で略平板状に押出される。
First, in the extrusion molding process, the
続く加硫工程では、押出成形された中間成形体32が高周波加硫槽(UHF)33に案内され、一次加硫が施される。その後、熱風加硫槽(HAV)34に案内され、二次加硫が施され、加硫が完了する。
In the subsequent vulcanization step, the extruded intermediate molded
続く表面処理工程においては、表面処理装置37によって、後述する接着剤層28を形成しやすいように、中間成形体32に表面処理が施される。表面処理としては、プラズマ処理、コロナ放電処理、プライマー塗布等の極性を持たせる処理が例として挙げられる。
In the subsequent surface treatment step, the
その後、接着剤塗布工程において、接着剤塗布装置38によって中間成形体32の表面に接着剤を塗布し、接着剤層28を形成する。
Thereafter, in the adhesive application step, the adhesive is applied to the surface of the intermediate molded
続く植毛工程では、まず植毛装置39において、接着剤の塗布された部位に加圧スプレーガンを用いて多数本のパイル29aを吹付ける。加圧スプレーガンは、パイル29aを所定のエア圧力で塗布ブースの内部まで搬送するとともに、パイル29aを所定のエア圧力で吹き出し口から接着剤の塗布された部位に吹き付けることができるものである。この際、吹付けられたパイル29aは接着剤層28に種々の方向を向いて植毛される。そして、乾燥機40において接着剤を加熱硬化させ、パイル29aを抜け落ち不能に固定した後、送風機41において余分なパイル29aを吹き飛ばす。これらの工程を経て植毛部29が完成する。
In the subsequent flocking process, first, in the flocking
植毛工程を経た中間成形体32は曲げ加工機42により曲げ加工され、断面略U字状のトリム部5が形成される。その後、カッター43で所定の寸法に裁断され、ウエザストリップ4が得られる。
The intermediate molded
なお、曲げ加工機42による曲げ加工は加硫工程の後で、接着剤塗布工程の前に行っても良い。この場合、植毛面が曲げ加工機42のローラーで傷つくのを防止することができる。さらに、曲げ加工やゴムの被覆の容易性から、インサート14をハの字形にプレフォーミングしておき、ゴム押出機31に供給するようにしても良い。
The bending by the bending
また、上記製造方法は連続ラインで製造するものを示したが、一旦、加硫されたウエザストリップの長尺体を製造しておき、別のラインで、その長尺体に対して植毛を施すようにして製造しても良い。 Moreover, although the said manufacturing method showed what was manufactured with a continuous line, once the long body of the vulcanized weather strip was manufactured, the flocking was carried out with respect to the long body with another line. You may manufacture as it gives.
以上詳述したように、シール部6の外表面に植毛部29を形成することで、ファブリック調の外観を得ることができ、シール部6に関し高い意匠性を獲得することができる。また、実際のファブリックを貼り付けた場合とは異なり、ウエザストリップ4取付時にコーナー部等においてシワが発生することもないため、外観品質の低下が抑制される。さらには、ドア2閉時等においてシール部6が無理なく変形できるため、シール性の低下も抑制される。結果として、シール部6のシール性能を維持しつつ、その外観品質の向上を図ることができる。
As described above in detail, by forming the flocked
また、本実施形態では、接着剤層28を構成する接着剤として、硬化後の伸び性が100%以上の水系のウレタン樹脂系接着剤を採用している。このため、ドア2の開閉に伴うシール部6の変形に追従することができ、シール性の低下を抑制することができるとともに、植毛したパイル29aが脱毛することもない。
In the present embodiment, a water-based urethane resin adhesive having an elongation after curing of 100% or more is employed as the adhesive constituting the
また、植毛部29を構成するパイル29aとしてベンディングタイプのものが採用されるとともに、シール部6表面に対する各パイル29aの植毛方向がランダムになっているため、直線状のパイルをシール部6表面に垂直に植毛した場合に比べ、シール部6表面の隠蔽効果を高めるとともに、よりファブリックに近い質感を獲得することができる。
In addition, a bending type pile is adopted as the
さらに、接着剤層28及びパイル29aに着色が施されているため、ファブリックに近い色合いを出すことができるとともに、カーボンブラックに基づくシール部6の素地色(黒色)を隠すことができる。
Furthermore, since the
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。 In addition, it is not limited to the description content of the said embodiment, For example, you may implement as follows. Of course, other application examples and modification examples not illustrated below are also possible.
(a)上記実施形態では、(サイドフロント)ドア2に対応するボディ側のドア開口3周縁に設けられるウエザストリップ4について具体化しているが、ドア2の周縁部、又は、リヤドア、バックドア、ラッゲージドア(トランクリッド)、ルーフドア(スライディングルーフパネル)等の他のドアの周縁部又はそれらのドアに対向するドアの開口周縁に設けられるウエザストリップについて適用することも可能である。
(A) In the above embodiment, the weather strip 4 provided at the periphery of the door opening 3 on the body side corresponding to the (side front)
また、上記実施形態では、ウエザストリップ4がドア開口3周縁の全周にわたって取付けられているが、必ずしも全周でなくてもよく、例えば部分的に取付けられるウエザストリップであってもよい。また、部分的に型成形部を備えていても良い。 Moreover, in the said embodiment, although the weather strip 4 is attached over the perimeter of the door opening 3 periphery, it may not necessarily be a perimeter, for example, the weather strip attached partially may be sufficient. Moreover, you may equip partly with the shaping | molding part.
(b)上記実施形態では、ウエザストリップ4を構成する素材としてEPDMを例示しているが、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等の他のゴム材料を用いてもよい。また、スポンジゴムに代えて、シール部6がソリッドゴムにより形成された構成としてもよい。 (B) In the above embodiment, EPDM is exemplified as a material constituting the weather strip 4, but other rubber materials such as IR (isoprene rubber) and CR (chloroprene rubber) may be used. Further, instead of sponge rubber, the seal portion 6 may be formed of solid rubber.
(c)上記実施形態では、接着剤層28を構成する接着剤として水系のウレタン樹脂系接着剤が用いられているが、アクリル系、酢酸ビニル系、EVA系、PVA系、エポキシ系、塩ビ系、シリコーン系、フェノール系の接着剤等の他の接着剤を用いてもよい。但し、接着剤は、シール部6の変形に対する追従性を考慮して100%以上の伸び性を有し、環境面に配慮して揮発性有機化合物(VOC)が放出されないものであることが好ましい。また、接着剤の色に関しても上記実施形態に限定されるものではなく、例えば透明(無色)のものを採用してもよい。
(C) In the above embodiment, a water-based urethane resin adhesive is used as the adhesive constituting the
(d)上記実施形態では、植毛部29を構成するパイル29aとして、長さが約1.0mm、太さが3.3Tのポリアミド繊維で、捲縮加工されたベンディングタイプのものを採用しているが、パイル29aの構成はこれに限定されるものではない。例えば、ポリエチレン製などのパイルを採用してもよいし、直線状のパイルを採用してもよい。もちろん、パイルの長さや色等に関しても、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば透明(無色)のパイルを採用してもよい。なお、ベンディングタイプのパイルはカールタイプのパイルとも呼ばれている。また、パイルの長さについては3.0mmぐらいまでが上限であり、それ以上長いものは、パイル同士が先に絡み合ってノズルがつまってしまい、加圧スプレー塗布ができなくなる。さらに、後述する静電散布ガンを用いる場合には、静電気の影響でパイルが絡み易くなるため、0.6〜0.8mm程度の長さのパイルしか用いることができない。
(D) In the above embodiment, as the
(e)上記実施形態では、接着剤層28に多数本のパイル29aを加圧スプレーガンを用いて吹付けること(加圧植毛)により植毛部29を形成しているが、植毛方法はこれに限られるものではなく、静電散布ガンを用いるなど他の植毛方法であってもよい。
(E) In the above embodiment, the flocked
(f)植毛部29が形成される範囲は、上記実施形態の範囲Dに限定されるものではなく、少なくともシール部6の外表面に形成されていればよい。また、トリム部5等が外観に現れる意匠面となる場合には、当該意匠面に植毛を施してもよい。
(F) The range in which the flocked
1…自動車、2…ドア、3…ドア開口、4…ウエザストリップ、5…トリム部、6…シール部、28…接着剤層、29…植毛部、29a…パイル。
DESCRIPTION OF
Claims (8)
少なくとも前記シール部の外表面に多数本のパイルよりなる植毛部を形成したことを特徴とするウエザストリップ。 In a weather strip having a hollow seal portion attached to the peripheral edge of a vehicle door or the peripheral edge of a door opening and pressed against the peripheral edge of the door opening or the door when the door is closed,
A weather strip, wherein a flocked portion made of a plurality of piles is formed at least on the outer surface of the seal portion.
The weather strip according to any one of claims 1 to 7, wherein the seal portion is formed of a sponge elastic material.
Priority Applications (4)
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