JP2008005228A - 位置情報処理装置及び位置情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ及び端末装置の訪問場所を精度良く抽出する位置情報処理装置及び位置情報処理方法を提供する。
【解決手段】位置情報処理装置20は、位置測位端末10の位置情報に基づいて、位置測位端末10の位置が屋内か屋外かを判定した判定結果と、位置測位端末10の位置情報と、位置測位端末10を一意に識別する端末識別情報とを受信する位置情報受信部21と、位置情報と位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する場所情報データベース23と、位置情報受信部21によって受信された判定結果が屋内である場合、場所情報データベース23を参照し、位置測位端末10の位置情報に基づいて、位置測位端末10の存在する場所の名称を抽出する訪問場所抽出処理部22とを備える位置情報処理装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、位置情報処理装置及び位置情報処理方法に関する。
従来、ユーザあるいは端末装置の存在する場所を判定する場合、GPS(Global Positioning System)の衛星からの情報を利用することが知られている(例えば、非特許文献1参照。)。この方法では、GPS衛星からの信号が途絶え、緯度・経度の数値(位置情報)が取得できなくなってから特定の時間以上が経過したとき、その途絶える直前の緯度・経度を中心として、誤差を加味した領域をユーザの訪問場所と判定している。
一方、近年では、携帯電話でのGPS衛星を利用した位置測位において、GPS衛星からの信号が取得できない場合には、携帯電話基地局からの情報を利用することによって、屋内においても断続的に位置情報を測位することが可能である技術が知られている(例えば、非特許文献2参照。)。このような技術としては、例えば、AGPS方式やAFLT方式が挙げられる。
Daniel Ashbrook and Thad Starner., "Learning significant locations and predicting user movement with gps.," In International Symposium on Wearable Computing, Seattle, WA, October 2002. 安田豊「高精度測位ポジショニングシステムの応用とサービス展開−auケータイでの実用例を中心に」ポジショニングシステム/高精度測位技術の現状とサービス展開、電子情報通信学会東京支部シンポジウム、2006
しかしながら、上記非特許文献1にかかる位置判定方法では、訪問する直前の位置情報は、屋内施設を訪問する以前のものであるため、必ずしもユーザの訪問する場所の位置を正確に抽出できるとは限らない。
又、非特許文献2にかかる位置判定方法では、屋内の測位において、誤差が大きくなることが知られている。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、ユーザ及び端末装置の訪問場所を精度良く抽出する位置情報処理装置及び位置情報処理方法を提供することを課題とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、(a)端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の位置が屋内か屋外かを判定した判定結果と、端末装置の位置情報と、端末装置を一意に識別する端末識別情報とを受信する位置情報受信部と、(b)位置情報と位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する場所情報データベースと、(c)位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内である場合、場所情報データベースを参照し、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の存在する場所の名称を抽出する訪問場所抽出処理部とを備える位置情報処理装置であることを要旨とする。
第1の特徴に係る位置情報処理装置によると、随時取得される位置情報から場所情報を抽出することにより、ユーザ及び端末装置の訪問場所を精度良く抽出することができる。
又、第1の特徴に係る位置情報処理装置は、(d)位置情報受信部によって受信された端末装置の位置情報及び判定結果を保持する位置情報データベースと、(e)位置情報データベースへ端末装置の位置情報及び判定結果を格納する位置情報格納部とを更に備えてもよい。
この位置情報処理装置によると、位置情報を蓄積することにより、過去の情報などを利用した訪問場所の抽出が可能となる。
又、第1の特徴に係る位置情報処理装置において、訪問場所抽出処理部は、位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内であり、位置情報データベースを参照することにより、当該端末装置の前回の判定結果が屋内である場合は、抽出された複数の場所のうち、重なり合った場所の名称を抽出してもよい。
この位置情報処理装置によると、単一の位置情報による訪問場所の抽出に比べ、その候補となる数を絞り込むことが可能となる。
又、第1の特徴に係る位置情報処理装置において、訪問場所抽出処理部は、位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内であり、かつ、位置情報データベースを参照することにより、当該端末装置の前回の判定結果あるいは次回の判定結果が屋外である場合は、屋内から屋外へと判定されるまでの時間を算出し、当該時間内に移動可能な範囲を誤差領域として算出し、当該誤差領域に含まれる場所の名称を抽出してもよい。
この位置情報処理装置によると、端末装置の前回の判定結果が屋外である場合は、ユーザが屋内に入った後の誤差が大きくなる屋内の位置情報だけではなく、誤差が小さい屋外の位置情報を利用した訪問場所の抽出が可能となり、候補の数が増大することを防ぐことが可能となる。又、端末装置の次回の判定結果が屋外である場合は、ユーザが屋内にいる間の誤差が大きい屋内の位置情報ではなく、屋外へ出た後の誤差が小さい位置情報を利用した訪問場所の抽出が可能となり、候補の数が増大することを防ぐことが可能となる。
又、本発明の第2の特徴は、(a)端末装置の位置情報及び位置情報を測位した際の測位方法とに基づいて、端末装置の位置が屋内か屋外かを判定した判定結果と、端末装置の位置情報と、端末装置を一意に識別する端末識別情報とを受信するステップと、(b)位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内である場合、位置情報と位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する場所情報データベースを参照し、端末装置の位置情報に基づいて、端末装置の存在する場所の名称を抽出するステップとを含む位置情報処理方法であることを要旨とする。
第2の特徴に係る位置情報処理方法によると、随時取得される位置情報から場所情報を抽出することにより、ユーザ及び端末装置の訪問場所を精度良く抽出することができる。
本発明によると、ユーザ及び端末装置の訪問場所を精度良く抽出する位置情報処理装置及び位置情報処理方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
(訪問場所抽出システム)
本実施形態にかかる訪問場所抽出システムは、位置測位端末によって測位された緯度・経度(以下、「位置情報」という。)を測位方法や測位誤差やユーザを特定する情報とともに記録し、位置測位端末の位置が、屋外であるか屋内であるかを判定する。そして、本実施形態にかかる訪問場所抽出システムは、屋外であるか屋内であるかの判定結果を利用して、位置測位端末を携帯したユーザが訪問した施設が含まれるエリア、即ち、場所の名称を抽出する。
本実施形態に係る訪問場所抽出システムは、図1に示すように、複数の測位方法を切り替えて継続的に位置情報を測位可能であり、位置情報とともにその測位方法を定期的に自動で取得することのできる位置測位端末10と、取得された情報を記録・分析する位置情報処理装置20と、通信ネットワーク30とを備える。
位置測位端末10は、具体的には、GPS測位機能搭載した携帯電話、PDAやコンピュータ等である。位置測位端末10は、GPS300や経度・緯度が明らかになっている基地局200の情報を組み合わせて、自端末の位置を測位する。
又、位置情報処理装置20は、具体的には、コンピュータ等である。
又、位置測位端末10と位置情報処理装置20とは、通信ネットワーク30を介して通信を行う。通信ネットワーク30としては、例えばインターネットが挙げられ、LAN、WAN、イントラネットなどを用いてもよい。
位置測位端末10は、図2に示すように、位置情報取得部11と、屋内外判定処理部12と、位置情報送信部13とを備える。
位置情報取得部11は、GPS衛星や基地局情報を利用して、位置測位端末10の経度・緯度、測位を行った時刻、測位誤差、測位方法等の情報を取得する。以下において、位置情報Locは、「時刻tにおいて経緯度cordにおり、測位方法fmで測位された誤差errorである」ことを示す。このように、測位された経緯度には、誤差が含まれているとする。位置測位端末10を携帯したユーザの位置は、経緯度を中心とした誤差半径の円で表される。以下において、この円において示される領域をarea(cord, error)で表現するものとし、経緯度cordを中心とした誤差半径errorの円を意味するものとする。
屋内外判定処理部12は、位置測位端末10が屋内か屋外のどちらにいるかを判定する。具体的な方法としては、日照量、紫外線量による屋内外判定や測位に利用した測位方法の変化による屋内外判定などが挙げられる。本実施形態では、測位方法による判定を用いるものとし、GPSのみで測位される場合を屋外、基地局情報を利用している場合を屋内とする判定方法を用いる。屋内外判定処理は、位置測位端末10とは異なる外部の機器(例えば、コンピュータなど)において行うことも可能である。
位置情報送信部13は、位置情報Locと、屋内外判定結果と、位置測位端末10を一意に識別する端末識別情報(例えば、位置測位端末10の固体製造番号)とを、位置情報処理装置20へ送信し、又、位置情報処理装置20からの受信完了情報を受信する。
位置情報処理装置20は、図2に示すように、位置情報受信部21と、訪問場所抽出処理部22と、場所情報データベース23とを備える。
位置情報受信部21は、位置測位端末10の位置情報送信部13から送信された位置情報Locと、屋内外判定結果と、位置測位端末10を一意に識別する端末識別情報とを受信する。受信された情報の例を図3に示す。
場所情報データベース23は、位置情報と位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する。場所情報データベース23は、例えば図4に示すように、場所の名称とその場所の中心の緯度・経度情報を保持する。
訪問場所抽出処理部22は、位置情報受信部21によって受信された判定結果が屋内である場合、場所情報データベース23を参照し、位置測位端末10の位置情報に基づいて、位置測位端末10の存在する場所の名称を抽出する。具体的には、訪問場所抽出処理部22は、場所情報データベース23から、受信した位置情報Locが記録された時刻tに存在した可能性のある施設の名称を探索する。
又、訪問場所抽出処理部22は、位置情報受信部21によって受信された判定結果が屋内で、かつ、訪問場所の列の情報が記録されていないとき、場所情報データベース23に問い合わせ、位置情報Locが示す領域area(cord, error)内に含まれる場所名を抽出する。具体的には、cordと場所情報データベース23に含まれる各データの緯度・経度から、その2点間の距離をヒュベニの距離計算式から算出し、その距離が誤差error以下であれば、領域area(cord, error)に含まれると判定する。例えば、図3に示す位置情報を受信したときには、その経緯度情報と誤差情報から誤差領域に含まれる建物を抽出し、図4に示す「A」,「B」,「C」,「D」が抽出される。
又、本実施形態に係る位置情報処理装置20は、処理制御装置(CPU)を有し、上述した位置情報受信部21、訪問場所抽出処理部22などをモジュールとして、CPUによって実行させる構成とすることができる。これらのモジュールは、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータにおいて、所定のプログラム言語を利用するための専用プログラムを実行することにより実現することができる。
又、図示していないが、本実施形態に係る位置情報処理装置20は、訪問場所抽出処理などをCPUに実行させるためのプログラムを蓄積するプログラム保持部を備えてもよい。プログラム保持部は、例えば、RAM、ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、ICチップ、カセットテープなどの記録媒体である。このような記録媒体によれば、プログラムの蓄積、運搬、販売などを容易に行うことができる。
又、場所情報データベース23や後述する位置情報データベース25は、HDなどの外部記憶装置として実現されてもよく、RAMなどの内部記憶装置として実現されてもよい。
(位置情報処理方法)
続いて、本実施形態に係る訪問場所抽出システムにおける位置情報処理方法について、図5を用いて説明する。
まず、位置測位端末10の位置情報取得部11は、GPSや基地局を利用して、位置情報を測位する(S101)。次に、屋内外判定処理部12は、位置情報取得部11によって取得された情報から位置測位端末10が屋内にいるか屋外にいるか判定する(S102)。次に、位置情報送信部13は、位置情報処理装置20の位置情報受信部21へ取得した位置情報と屋内外の判定結果を送信する(S103)。
次に、位置情報処理装置20の位置情報受信部21は、位置情報と判定結果を受信し(S104)、受信完了情報を位置測位端末10へ送信する(S105)。
次に、訪問場所抽出処理部22は、位置情報受信部21によって受信された屋内外の判定結果が屋内であるか判定する(S106)。屋内である場合は、場所情報データベース23から1行を読み出し、各行の緯度・経度との距離を算出する。その距離が受信された位置情報の誤差以下であれば、ユーザが訪問した可能性がある場所の候補として、後述する位置情報データベースの読み出しを行った行に抽出された場所の名称を書き込む。これを場所情報データベース23の各行に対して行う。
(変形例)
次に、本実施形態に係る訪問場所抽出システムの変形例について説明する。上述した実施形態では、そのとき受信した位置情報のみで訪問場所を抽出している。変形例では、位置情報処理装置20において、過去からの位置情報を蓄積しながら訪問場所を抽出する方法について述べる。
変形例に係る訪問場所抽出システムは、図6に示すように、位置測位端末10と、位置情報処理装置20とを備える。
位置測位端末10は、上述した図2に示す構成と同様であるので、ここでは説明を省略する。
位置情報処理装置20は、図6に示すように、位置情報受信部21と、訪問場所抽出処理部22と、場所情報データベース23と、位置情報格納部24と、位置情報データベース25とを備える。
位置情報受信部21は、位置測位端末10から送信された情報を受信し、位置測位端末10に受信完了情報を送信する。
位置情報格納部24は、位置情報受信部21によって受信された情報(位置測位端末10の位置情報や判定結果)を、位置情報データベース25へ格納する。
位置情報データベース25は、位置情報受信部21によって受信された情報を保持する。位置情報データベース25は、図7に示すように、位置測位端末10が送信する除法をそれぞれ記録する列を保持し、更に訪問場所抽出処理部22によって抽出された場所の名称が記録される列を保持する。
訪問場所抽出処理部22は、位置情報データベース25の訪問場所が記録されていない位置情報を読み出して、場所情報データベース23からユーザがその位置情報が記録された時刻に存在した可能性のある施設の名称を検索し、位置情報データベース25に書き込む。本変形例に係る訪問場所抽出処理部22は、連続する屋内の区間は同じ場所にいるとみなし、その区間の位置情報で示される領域area(cord, error)が重なった部分に含まれる場所を訪問場所として抽出する。
位置情報データベース25にN個の位置情報が含まれているとき、n番目の位置情報をLocn={tn, cordn, errorn, fmn}と表現すると、位置情報データベース25から読み出した位置情報Loci (1≦i≦N)の屋内外判定結果が屋内であるとき、そこから継続して屋内と判断されている位置情報をすべて読み出す。このとき、Locj(1≦j≦N)までの位置情報が読み出されているとすると、図8に示すように、area(cordi, errori)∧area(cordi+1, errori+1) ∧…∧area(cordj-1, errorj-1)∧area(cordj, errorj)の領域に含まれる経緯度を持った場所名を場所情報データベース23から読み出し、LociからLocjに対応する位置情報データベース25の訪問場所のカラムに書き込む。例えば、図7に示す位置情報データベース25があったとき、2行目から5行目までが屋内と判定されているため、これらの位置情報を読み込む。そして、各位置情報によって作られる領域に含まれる場所名を場所情報データベース23から読み出し、位置情報データベース25の訪問場所に書き込む。このとき、2行目から5行目の訪問場所はすべて「B」,「D」となる。
訪問場所抽出処理部22が、訪問場所抽出処理を開始するタイミングは、特定の時間間隔で位置情報データベース25に対し問い合わせを行い、訪問場所が記録されていない位置情報があれば実行するという制御や、位置情報格納部24が訪問場所抽出処理部22に対し、屋内外判定結果が屋内から屋外に変わった位置情報を受信したタイミングで実行命令を出すという制御が考えられる。
次に、本実施形態に係る訪問場所抽出システムの別の変形例について説明する。
上記の変形例は、位置情報データベース25を用いて1つの屋内区間の位置情報を利用して訪問場所を絞り込む方法である。別の変形例として、位置情報データベースを参照して、屋内に入る直前の位置情報や屋外に出た直後の位置情報を利用して訪問場所抽出処理を行う。
図9に示すように、訪問場所抽出処理部22は、位置情報データベース25の位置情報Lociの屋内判定結果が「屋内」であり、かつ、その一つ前の行の位置情報データベースの位置情報Loci-1の屋内判定結果が「屋外」であったとき、ユーザが速度vで移動しているとし、Loci-1の経緯度とその誤差領域の範囲から、位置情報Loci-1から位置情報Lociが取得されるまでの時間(ti−ti-1)に移動可能な距離速度v(ti−ti-1)を誤差に加算した領域area(cordi-1, errori-1 + v(ti−ti-1))に含まれる場所を場所情報データベース23から抽出し、Lociの訪問場所として書き込む。移動速度vは特定の値(例えば、4km/h)や、Lociが測位される直前の移動速度を利用することが可能である。この方法は、ユーザが屋内に入る直前にいたと考えられる場所から移動可能な範囲を考慮し、その中に含まれる建物を抽出する方法である。又、同様に、位置情報データベース25の位置情報Locjの屋内外判定結果が「屋外」であり、かつ、その一つ前の位置情報Locj-1の屋内外判定結果が「屋内」であったとき、area(cordj, errorj + v(tj−tj-1))に座標が含まれる場所を場所情報データベース23から抽出し、Locj-1の訪問場所の候補として書き込む。この方法は、ユーザが屋外に出ているときに存在できる領域へ、到達可能な領域を考慮し、その中に含まれる建物を抽出する方法である。
例えば、図4に示す位置情報データベース25があったとき、2行目のデータが格納されたときに判定が行われる。まず、屋外である1行目のデータを読み出す。このとき、誤差は10mである。次に、2行目のデータを読み込み、1行目と2行目のデータの時間の差として36秒が求められる。ここでは、移動速度を4km/hとする。このとき、ユーザが1行目のデータが格納されてから2行目のデータが格納されるまでに移動できる距離は、(4×1000÷3600)[m/s]×36[s]=40[m]であり、ユーザの移動可能距離は40mとなる。つまり、ユーザは1行目のときにいた場所から40mの範囲に存在することとなる。そのため、1行目の経緯度を中心とし、誤差10mにこの値を加算した50mの領域内に含まれる建物が結果として求められる。
続いて、変形例に係る位置情報処理方法について、図10を用いて説明する。
ステップS201〜205は、図5のステップS101〜105と同様であるので、ここでは説明を省略する。
次に、位置情報格納部24は、位置情報受信部21が受信した位置情報と屋内外判定結果とを位置情報データベース25へ格納する(S206)。
次に、訪問場所抽出処理部22は、予め定められたタイミングで位置情報データベース25を参照し、訪問場所が空欄になっているか判断し(S207)、空欄になっている位置情報をすべて読み出す。そして、読み出した位置情報の屋内外判定結果が「屋内」となっている区間の位置情報があれば(S208)、そのすべての位置情報によって得られる領域が重なった部分に座標が含まれる場所を場所情報データベース23から抽出し、位置情報データベース25の訪問場所のカラムに書き込む(S209)。
(作用及び効果)
本実施形態に係る位置情報処理装置20及び位置情報処理方法によると、随時取得される位置情報から場所情報を抽出することにより、ユーザ及び位置測位端末10の訪問場所を精度良く抽出することができる。又、ユーザが訪問した場所が自動的に抽出されることによって、日記の作成及びWeblog作成支援などが可能となるだけでなく、長期間のデータを自動的に収集し、その情報に基づいたユーザの行動や趣味嗜好の傾向の分析が可能となる効果がある。更に、屋内からの緊急通報時にユーザの位置の特定精度を向上させる効果がある。
又、本実施形態に係る位置情報処理装置20は、位置情報受信部21によって受信された位置測位端末10の位置情報及び判定結果を保持する位置情報データベース25を備える。このため、位置情報を蓄積することにより、過去の情報などを利用した訪問場所の抽出が可能となる。
又、訪問場所抽出処理部22は、位置情報受信部21によって受信された判定結果が屋内であり、位置情報データベースを参照することにより、当該位置測位端末10の前回の判定結果が屋内である場合は、抽出された複数の場所のうち、重なり合った場所の名称を抽出する。このため、単一の位置情報による訪問場所の抽出に比べ、その候補となる数を絞り込むことが可能となる。
又、訪問場所抽出処理部22は、位置情報受信部21によって受信された判定結果が屋内であり、かつ、位置情報データベースを参照することにより、当該位置測位端末10の前回の判定結果あるいは次回の判定結果が屋外である場合は、屋内から屋外へと判定されるまでの時間を算出し、当該時間内に移動可能な範囲を誤差領域として算出し、当該誤差領域に含まれる場所の名称を抽出する。このため、位置測位端末10の前回の判定結果が屋外である場合は、ユーザが屋内に入った後の誤差が大きくなる屋内の位置情報だけではなく、誤差が小さい屋外の位置情報を利用した訪問場所の抽出が可能となり、候補の数が増大することを防ぐことが可能となる。又、位置測位端末10の次回の判定結果が屋外である場合は、ユーザが屋内にいる間の誤差が大きい屋内の位置情報ではなく、屋外へ出た後の誤差が小さい位置情報を利用した訪問場所の抽出が可能となり、候補の数が増大することを防ぐことが可能となる。
又、本実施形態に係る訪問場所抽出システムは、変形例で説明した機能を組み合わせて利用することも可能である。
例えば、対象となるデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、位置情報に基づいて、場所情報データベースから訪問場所の名称を取得し、更にそのデータ行の1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、その訪問場所情報との積をとり、更にそのデータ行から過去のデータを検索し、屋内外判定結果が屋内であり、その1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋外であるデータ行があるとき、1つ前のデータ行の位置からそのデータ行の位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を1つ前のデータ行の誤差に加え誤差領域とし、1つ前のデータ行の緯度・経度からその誤差領域と重なった領域に含まれる訪問場所を抽出し、それらの積をとることにより訪問場所を絞り込んでもよい。これにより、屋内の位置情報の重なりで抽出された訪問場所を、屋内へ入る前の誤差の小さい屋外の位置情報を利用して抽出された訪問場所で絞り込み、候補の数を削減することが可能となる。
又、対象となるデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、位置情報に基づいて、場所情報データベースから訪問場所の名称を取得し、更にそのデータ行の1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、その訪問場所情報との積をとり、更にそのデータ行から先のデータを検索し、屋内外判定結果が屋内であり、その1つ後のデータ行の屋内外判定結果が屋内であるデータ行があるとき、1つ後のデータ行の位置情報に加え、屋内と判定されたデータ行の位置から屋外と判定されたデータ行の位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を屋外と判定されたデータ行の誤差に加え誤差領域とし、緯度・経度からその誤差領域に含まれる訪問場所を抽出し、それらの積をとることにより訪問場所を絞り込んでもよい。これにより、屋内の位置情報の重なりで抽出された訪問場所を、誤差の小さい屋外へ出た後の位置情報を利用して抽出された訪問場所で絞り込み、候補の数を削減することが可能となる。
又、対象となるデータ行の屋内外判定結果が屋内であり、その1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋外であるとき、屋外と判定されたデータ行の位置から屋内と判定されたデータ行までの位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を屋外と判定されたデータ行の誤差に加え誤差領域と、更に対象となるデータ行から先を検索し、屋内外判定結果が屋内であり、その1つ後のデータ行の屋内外判定結果が屋外であるデータ行があるとき、屋内と判定されたデータ行の位置から屋外と判定されたデータ行までの位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を屋外と判定されたデータ行の誤差に加え誤差領域との積を求め、その領域に含まれる訪問場所を抽出してもよい。これにより、屋内にいる間の誤差の大きい位置情報ではなく、その前後の誤差の小さい屋外の位置情報の重なりを利用するため、訪問場所の絞り込みを可能とする。
又、対象となるデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、位置情報に基づいて、場所情報データベースから訪問場所の名称を取得し、更にそのデータ行の1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋内であるときに、その訪問場所情報との積をとり、更にそのデータ行から過去のデータを検索し、屋内外判定結果が屋内であり、その1つ前のデータ行の屋内外判定結果が屋外であるデータ行があるとき、屋外と判定されたデータ行の位置から屋内と判定されたデータ行の位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を屋外と判定されたデータ行の誤差に加えた誤差領域と、更に対象となるデータ行から先を検索し、屋内外判定結果が屋内であり、その1つ後のデータ行の屋内外判定結果が屋外であるデータ行があるとき、屋内と判定されたデータ行の位置から屋外と判定されたデータ行の位置までの所要時間から、その時間内に移動可能な範囲を計算し、その計算結果を屋外と判定されたデータ行の誤差に加えた誤差領域との積を求め、その領域に含まれる訪問場所を抽出し、それぞれ抽出された訪問場所の積をとって、訪問場所を絞り込んでもよい。これにより、誤差の小さい屋外の位置情報により、屋内にいた間の位置情報で求められた訪問場所を絞り込むことが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、図6では、位置情報受信部21、訪問場所抽出処理部22、場所情報データベース23、位置情報格納部24、位置情報データベース25を1の位置情報処理装置20に備えると説明したが、位置情報処理装置20のスペック等に応じて、これらの各構成部を複数の装置に配置しても構わない。その際は、複数の装置間を有線あるいは無線で接続し、情報を送受信することとする。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る訪問場所抽出システムの構成ブロック図である。 本発明の実施形態に係る位置測位端末及び位置情報処理端末の構成ブロック図である。 本発明の実施形態に係る位置情報受信部が受信したデータの一例である。 本発明の実施形態に係る場所情報データベースの一例である。 本発明の実施形態に係る位置情報処理方法を示すフローチャートである。 変形例に係る訪問場所抽出システムの構成ブロック図である。 変形例に係る位置情報データベースの一例である。 変形例に係る訪問場所抽出処理を説明するための図である(その1)。 変形例に係る訪問場所抽出処理を説明するための図である(その2)。 変形例に係る位置情報処理方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10…位置測位端末
11…位置情報取得部
12…屋内外判定処理部
13…位置情報送信部
20…位置情報処理装置
21…位置情報受信部
22…訪問場所抽出処理部
23…場所情報データベース
24…位置情報格納部
25…位置情報データベース
30…通信ネットワーク
200…基地局
300…GPS


Claims (5)

  1. 端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の位置が屋内か屋外かを判定した判定結果と、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置を一意に識別する端末識別情報とを受信する位置情報受信部と、
    位置情報と該位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する場所情報データベースと、
    前記位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内である場合、前記場所情報データベースを参照し、前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の存在する場所の名称を抽出する訪問場所抽出処理部と
    を備えることを特徴とする位置情報処理装置。
  2. 前記位置情報受信部によって受信された前記端末装置の位置情報及び判定結果を保持する位置情報データベースと、
    該位置情報データベースへ前記端末装置の位置情報及び判定結果を格納する位置情報格納部と
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の位置情報処理装置。
  3. 前記訪問場所抽出処理部は、前記位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内であり、前記位置情報データベースを参照することにより、当該端末装置の前回の判定結果が屋内である場合は、抽出された複数の場所のうち、重なり合った場所の名称を抽出することを特徴とする請求項2に記載の位置情報処理装置。
  4. 前記訪問場所抽出処理部は、前記位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内であり、かつ、前記位置情報データベースを参照することにより、当該端末装置の前回の判定結果あるいは次回の判定結果が屋外である場合は、屋内から屋外へと判定されるまでの時間を算出し、当該時間内に移動可能な範囲を誤差領域として算出し、当該誤差領域に含まれる場所の名称を抽出することを特徴とする請求項2に記載の位置情報処理装置。
  5. 端末装置の位置情報及び該位置情報を測位した際の測位方法とに基づいて、前記端末装置の位置が屋内か屋外かを判定した判定結果と、前記端末装置の位置情報と、前記端末装置を一意に識別する端末識別情報とを受信するステップと、
    前記位置情報受信部によって受信された判定結果が屋内である場合、位置情報と該位置情報に対応する場所の名称とを関連づけて保持する場所情報データベースを参照し、前記端末装置の位置情報に基づいて、前記端末装置の存在する場所の名称を抽出するステップと
    を含むことを特徴とする位置情報処理方法。

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