JP2008004581A - 露光装置及びセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】スループットの確保及び露光動作への振動の影響の抑制を図る。
【解決手段】ウエハW上に形成されたアライメントマークの位置情報を測定する測定部110が、露光装置本体部10の外部に配置されているので、露光装置本体部でウエハの露光が行われるのと並行して測定部においてウエハ上に形成されたアライメントマークの位置情報を計測することができる。このような並行処理により、ツインウエハステージタイプの露光装置などと同等以上のスループットを確保することができるとともに、測定部と露光装置本体部とを振動に関して分離することが容易なので、測定部の動作に起因する露光装置本体部に対する振動要因を確実に低減させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、露光装置及びセンサに係り、さらに詳しくは、半導体素子、液晶表示素子などの電子デバイスを製造する際に、リソグラフィ工程で用いられる露光装置及び露光装置のうち、特にパターンが形成されたマスクを保持するマスクステージを備えた露光装置で好適に用いることができるセンサに関する。
従来より、半導体素子、液晶表示素子等のマイクロデバイス(電子デバイスなど)の製造におけるリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)やステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが比較的多く用いられている。
この種の露光装置は、マイクロデバイスの量産に用いられるものであることから、スループットの向上が必然的に要請される。このため、従来においても、2つのウエハステージを用いて露光動作と計測動作(例えば、アライメント系によるマーク検出など)とをほぼ並行して実行可能なツインウエハステージ方式の露光装置が提案されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
また、集積回路の微細化に伴い重ね合わせ精度の要求が厳しくなるにつれて、被露光物体、例えばウエハ又はガラスプレート等(以下、「ウエハ」と総称する)が搭載されるステージ(ウエハステージ)の位置制御性(位置決め性能を含む)の向上も要求されるようになってきた。このため、近年の露光装置では、ウエハステージをウエハより僅かに大きい程度に小型化し、従来ウエハステージに搭載されていた各種計測器類、例えば、複数の基準マークが形成された基準マーク板や投影光学系を介して照明光を受光するセンサ(例えば、投影光学系の像面上で照明光を受光する照度モニタや照度むらセンサ、並びに投影光学系により投影されるパターンの空間像(投影像)の光強度を計測する空間像計測器など)などを搭載したステージ(計測ステージとも呼ばれる)を、ウエハステージとは別に設けることがなされている(例えば、特許文献3参照)。この計測ステージを備えた露光装置では、例えばウエハステージ上でウエハ交換がなされるのと並行して、計測ステージを用いて各種の計測を行うことが可能であり、結果的にスループットの向上も可能である。
また、集積回路の微細化に伴い露光装置で使用される露光光の波長は年々短波長化しており、また、投影光学系の開口数も次第に増大(大NA化)してきている。しかし、上記の露光光の短波長化及び投影光学系の大NA化によって、焦点深度が狭くなり過ぎて、露光動作時のフォーカスマージンが不足するおそれが生じていた。そこで、実質的に露光波長を短くして、かつ空気中に比べて焦点深度を大きく(広く)する方法として、液浸法を利用した露光装置が、最近注目されるようになってきた(例えば特許文献4参照)。
しかしながら、上述したツインウエハステージタイプの露光装置や、計測ステージを備えた露光装置では、1つの定盤上で2つのステージが独立に動作するため、お互いの反力の影響でステージの位置制御精度が低下するという不都合があった。
また、例えば、上記のツインウエハステージタイプの露光装置に液浸法を適用する場合、装置の構成が著しく複雑化するおそれがあった。
特開平10−214783号公報 国際公開第98/40791号パンフレット 国際公開第2005/074014号パンフレット 国際公開第2004/053955号パンフレット
本発明は、上述した事情の下になされたもので、第1の観点からすると、エネルギビームで物体を露光して該物体上にパターンを形成する露光装置であって、前記物体の露光を行う露光装置本体と;前記露光装置本体の外部に配置され、前記物体上に形成されたマークを検出する可動のマーク検出系と、該マーク検出系の位置情報を計測する位置計測系とを有し、前記マーク検出系と前記位置計測系とを用いて前記物体上に形成されたマークの位置情報を測定する測定装置と;前記物体を前記測定装置と前記露光装置本体との間で搬送する搬送系と;を備える第1の露光装置である。
これによれば、物体上に形成されたマークの位置情報を測定する測定装置が、露光装置本体の外部に配置されているので、露光装置本体で物体の露光が行われるのと並行して測定装置は物体上に形成されたマークの位置情報を測定することができ、この並行処理により前述したツインウエハステージタイプの露光装置などと同等以上のスループットを確保することができるとともに、測定装置と露光装置本体とを振動に関して分離することが容易なので、測定装置の動作に起因する露光装置本体に対する振動要因を確実に低減させることができる。また、測定装置では、物体上に形成されたマークを検出する可動のマーク検出系と、該マーク検出系の位置情報を計測する位置計測系とを用いて物体上に形成されたマークの位置情報を測定するので、物体が載置されたステージなどが動く場合に比べて測定装置の小型化が可能である。また、測定装置でマークの位置情報が測定された物体は、その測定後に搬送系によって露光装置本体に搬送して露光を行うことができる。
本発明は、第2の観点からすると、エネルギビームで物体を露光して、該物体上にパターンを形成する露光装置であって、第1ベース(BS1)上に配置され、かつ前記物体の露光を行う露光装置本体と;前記第1ベースとは独立した第2ベース上を移動可能に配置され、かつ該第2ベース(BS2)上に載置された前記物体上に形成されたマークを検出するマーク検出系と;を備える第2の露光装置である。
これによれば、露光装置本体が第1ベース上に配置され、マーク検出系が第1ベースとは独立した第2ベース上を移動可能なように配置されているので、露光装置本体で物体の露光が行われるのと並行してマーク検出系により物体上に形成されたマークを検出することができ、この並行処理により前述したツインウエハステージタイプの露光装置などと同等以上のスループットを確保することができるとともに、マーク検出系の移動に起因する露光装置本体に対する振動要因を確実に低減させることができる。
本発明は、第3の観点からすると、エネルギビームにより光学系と液体とを介して物体を露光し、該物体上にパターンを形成する露光装置であって、基準マークを有する保持装置に保持された状態で、前記物体を搬送する搬送系と;前記物体を保持する前記保持装置が前記搬送系によって前記物体に対する露光が行われる露光装置本体に搬送されるのに先立って、前記基準マークに対する前記物体上に形成されたマークの位置情報を測定するマーク位置測定系と;を備える第3の露光装置である。
これによれば、マーク位置測定系により、物体を保持する保持装置の基準マークに対する前記物体上に形成されたマークの位置情報が測定され、その測定後に、その物体を保持する保持装置が搬送系によって露光装置本体に搬送される。このため、露光装置本体では、保持装置の基準マークを基準とするマークの位置情報に基づいて、物体の位置を制御して、エネルギビームにより光学系と液体とを介してその物体を露光し、該物体上にパターンを精度良く形成することが可能となる。この第2の露光装置でも、露光装置本体で、搬送された保持装置に保持された物体の露光(液浸露光)が行われるのと並行して、マーク位置測定系により、保持装置の基準マークに対する物体上に形成されたマークの位置情報の測定が行われる。
本発明は、第4の観点からすると、エネルギビームにより保持装置に保持された物体を露光して該物体上にパターンを形成する露光装置であって、前記物体の露光が行われる露光装置本体と;前記露光装置本体の外部に配置され、保持装置に保持された前記物体上に形成されたマーク及び前記保持装置に形成された基準マークの位置情報を測定する測定装置と;前記露光装置本体及び前記測定装置とは別に設けられ、前記保持装置が物体の交換のため一時的に置かれるとともに該保持装置の温調が行われる物体交換部と;前記物体を保持する保持装置を前記露光装置本体と前記測定装置と前記物体交換部との3者間で搬送する搬送系と;を備える第4の露光装置である。
これによれば、露光装置本体で保持装置に保持された物体に対する露光が行われるのと並行して、露光装置本体の外部に配置された測定装置で保持装置に保持された物体上に形成されたマーク及び前記保持装置に形成された基準マークの位置情報が測定され、さらにこれらに並行して露光装置本体及び測定装置とは別に設けられた物体交換部で物体の交換のため一時的に置かれた保持装置の温調が行われる。すなわち、露光装置本体、測定装置及び物体交換部で上記3つの動作が並行して行われるので、保持装置の温調後に、その保持装置の基準マーク及び該保持装置に保持された物体上に形成されたマークの位置情報の測定などを行う場合に比べて、スループットの向上が可能である。また、この第3の露光装置では、露光装置本体、測定装置及び物体交換部の3者間の振動の分離を容易に実現できる。
本発明は、第5の観点からすると、マスクステージに保持されたマスクにエネルギビームを照射し、前記マスクに形成されたパターンを光学系を介して保持装置に保持された物体上に転写する露光装置であって、露光される前記物体を保持する前記保持装置が載置され、2次元面内で移動する第1ステージと;前記2次元面内で前記第1ステージとは独立に移動し、露光に関連する所定の計測に用いられる第2ステージと;前記マスクステージに設けられた光学部材を有し、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置されたマークを検出するセンサを含み、前記マークの露光座標系上での位置情報を測定する測定系と;前記保持装置を搬送する搬送系と;前記搬送系によって前記第1ステージ上の保持装置が交換されるのと並行して、前記第2ステージを用いて前記センサの較正を行う制御装置と;を備える第5の露光装置である。
これによれば、搬送系によって第1ステージ上の保持装置が交換されるのと並行して、制御装置により、マスクステージに設けられた光学部材を有し、エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、光学系を介して該光学系の像面側に配置されたマークを検出するセンサの較正が第2ステージを用いて行われる。すなわち、第1ステージ上の保持装置の交換時間中に、上記センサの較正が行われるので、スループットを低下させることなく、上記センサの較正を行うことができ、測定系では、その較正後のセンサを用いて光学系の像面側に配置されたマーク、例えば保持装置に形成された基準マークや保持装置に保持された物体上のマークなどの露光座標系上での位置情報を精度良く測定することが可能となる。
本発明は、第6の観点からすると、マスクステージに保持されたマスクにエネルギビームを照射し、前記マスクに形成されたパターンを光学系を介して保持装置に保持された物体上に転写する露光装置で用いられるセンサであって、前記マスクステージに設けられた光学部材を有し、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置された前記保持装置上に存在するマークを検出することを特徴とするセンサである。
これによれば、マスクステージに設けられた光学部材を有し、エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、光学系を介して光学系の像面側に配置された保持装置上に存在するマークを検出するので、例えば、物体上に塗布されるレジストなどの感光剤を感光させること無く、光学系を光路の一部に含んだ状態で、マークの検出を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16(B)に基づいて説明する。図1には、本発明の一実施形態に係る露光装置100が示されている。
この露光装置100は、図1に示されるように、クリーンルームの床面F上に相互に近接して設置された露光装置本体部10、測定部110及びウエハ交換部210を含んでいる。
前記露光装置本体部10は、本体チャンバ12と、該本体チャンバ12内に収容された露光装置本体10Aとを備えている。この露光装置本体10Aは、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、すなわちいわゆるスキャナである。
前記本体チャンバ12の内部は、環境条件(清浄度、温度、圧力等)がほぼ一定に維持され、露光装置本体10Aが収容された露光室とされている。
露光装置本体10Aは、照明系IOP、該照明系IOPからの露光光(照明光)ILにより照明されるレチクルRを保持して所定の走査方向(ここでは、図1におけるY軸方向とする)に移動するレチクルステージRST、レチクルRから射出された露光光(照明光)ILをウエハW上に投射する投影光学系PL、ウエハWが載置されるウエハステージWST及び露光のための計測に用いられる計測ステージMSTを含むステージ装置150、及びこれらの制御系等を含む。
照明系IOPは、光源及び照明光学系を含む。前記光源としては、一例としてArFエキシマレーザ光源(出力波長193nm)が用いられている。また、照明光学系は、例えば、所定の位置関係で配置された、ビーム整形光学系、エネルギ粗調器、オプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ、又はホモジナイザ)、照明系開口絞り板、ビームスプリッタ、リレーレンズ、レチクルブラインド、光路折り曲げ用のミラー及びコンデンサレンズ(いずれも不図示)等を含む。なお、照明系IOPの構成や各光学部材の機能などについては、例えば国際公開第2002/103766号パンフレットに開示されているので、ここでは詳細な説明は省略するものとする。
前記レチクルステージRST上には、回路パターンなどがそのパターン面(図1における下面(−Z側の面))に形成されたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。また、レチクルステージRST上の−Y側端部近傍には、各種計測に用いられるレチクル基準板RFMが固定されている。レチクルステージRSTは、例えばリニアモータ等を含むレチクルステージ駆動系55(図1では不図示、図9参照)によって、XY平面内で微少駆動可能であるとともに、走査方向(Y軸方向)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置(Z軸回りの回転を含む)は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)53(図1では不図示、図9参照)によって、レチクルステージRST上に配設された移動鏡(不図示)を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。このレチクル干渉計53の計測値は、主制御装置50(図1では不図示、図9参照)に送られ、主制御装置50では、このレチクル干渉計53の計測値に基づいてレチクルステージ駆動系55を介してレチクルステージRSTのX軸方向、Y軸方向及びθz方向(Z軸回りの回転方向)の位置(及び速度)を制御する。
前記投影光学系PLは、図1においてレチクルステージRSTの下方に配置されている。この投影光学系PLとしては、例えばZ軸方向の共通の光軸を有する複数のレンズ(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられている。この投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで所定の投影倍率(例えば1/4倍、1/5倍又は1/8倍)を有する。このため、照明系IOPからの照明光(露光光)ILによってレチクルR上の照明領域が照明されると、このレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が表面にレジストが塗布されたウエハW上の前記照明領域に共役な領域(以下、「露光領域」とも呼ぶ)に形成される。なお、投影光学系としては屈折光学系に限定されず、例えば反射屈折系(カタディ・オプトリック系)を用いても良い。
また、本実施形態の露光装置本体10Aでは、投影光学系PLの下端部近傍には、液浸装置132が設けられている。この液浸装置132は、液体供給ノズル及び液体回収ノズルを含んでいる。
液体供給ノズルには、その一端が液体供給装置138(図1では不図示、図9参照)の一部に接続された供給管の他端が接続されており、液体回収ノズルには、その一端が液体回収装置139(図1では不図示、図9参照)に接続された不図示の回収管の他端が接続されている。
液体供給ノズルと液体回収ノズルとを含む液浸装置132は、主制御装置50によって制御されるようになっている(図9参照)。主制御装置50は、液体供給ノズルを介して投影光学系PLの最下端の光学部材(レンズなど)とウエハWとの間に液体(例えば、純水)を供給するとともに、液体回収ノズルを介して液体を回収する。このとき、主制御装置50は、液体供給ノズルから供給される液体の量と、液体回収ノズルを介して回収される液体の量とが常に等しくなるように制御している。従って、ウエハW上には、一定量の液体が保持される。この場合、ウエハW上で保持された液体は常に入れ替わっている。
なお、投影光学系PL下方に計測ステージMSTが位置する場合にも、上記と同様に計測ステージMSTと投影光学系PLとの間に液体を満たすことが可能である。
本実施形態の露光装置本体10Aは、さらに、主制御装置50によってオン・オフが制御される光源を有し、投影光学系PLの結像面に向けて多数のピンホール又はスリットの像を形成するための結像光束を、投影光学系PLの光軸に対して斜め方向より照射する照射系70a(図9参照)と、それらの結像光束のウエハW表面での反射光束を個別に受光する受光系70b(図9参照)とから成る斜入射方式の多点焦点位置検出系を、備えている。なお、本実施形態の多点焦点位置検出系(70a、70b)と同様の多点焦点位置検出系の詳細な構成は、例えば特開平6−283403号公報等に開示されている。
前記ステージ装置150は、図1及び図1の装置を+Z方向から見た平面図である図2に示されるように、ベースBS1と、該ベースBS1上に配置されたウエハステージWST及び計測ステージMSTと、これらのステージWST(ウエハW)、MSTの位置(位置情報)を計測する干渉計システム118(図9参照)と、ステージWST、MSTを駆動するステージ駆動系124(図9参照)と、を含んでいる。ステージ駆動系124としては、例えばリニアモータ等が用いられる。なお、不図示ではあるが、ベースBS1は、例えば4つの防振ユニットを介して床面F(又はベースプレートなど)上に配置されている。
ウエハステージWST及び計測ステージMSTの底面には、不図示の非接触軸受、例えばエアベアリング(エアパッドとも呼ばれる)が複数ヶ所に設けられており、これらのエアベアリングにより、ウエハステージWST、計測ステージMSTがベースBS1の上面に対して数μm程度のクリアランスを介して浮上支持されている。また、各ステージWST、MSTは、ステージ駆動系124によって、XY面内で互いに独立して駆動(θz回転を含む)されるようになっている。
前記ウエハステージWST上には、ウエハWを真空吸着等によって保持するウエハホルダWH1が設けられている。ウエハホルダWH1の下側のウエハステージWST部分には、図1及び図2では不図示ではあるが、3本のピンから成るセンタテーブルCT1(図11(A)等参照)が設けられている。本実施形態では、図1及び図2に示されている3枚のウエハホルダWH1〜WH3が後述するように順番にウエハステージWST上に搬送されるようになっていることから、ウエハホルダをウエハステージWST上から搬出する際に、主制御装置50が、これら3本のピンから成るセンタテーブルCT1を駆動する駆動系145A(図9参照)を介して、センタテーブルCT1を上下動することにより、ウエハホルダを上昇させたり、下降させたりすることが可能となっている。また、センタテーブルCT1を上昇駆動することにより、後述する第1のホルダ搬送装置52AによってウエハステージWST上に搬送されてきたウエハホルダを受け取るとともに、下降駆動することで、ウエハステージWST上にウエハホルダを載置することが可能である。
ウエハホルダ(WH1〜WH3)には、図3に示されるように、その中央部に凹部51が形成され、該凹部51内には不図示ではあるが、多数のピン部が設けられている。これらピン部の上端部でウエハWが支持される。このようにウエハWがウエハホルダ(WH1〜WH3)上で支持された状態では、ウエハWの表面とウエハホルダ(WH1〜WH3)の外周部近傍の表面とが面一に設定されるようにウエハホルダ(WH1〜WH3)の各部の寸法が設定されている。また、ウエハホルダ(WH1〜WH3)には、不図示ではあるが真空吸着機構が設けられており、この真空吸着機構により、ウエハWがウエハホルダ上で真空吸着により吸着保持される。このように、本実施形態のウエハホルダ(WH1〜WH3)としては、真空吸着によるピンチャック方式のウエハホルダが採用されている。
なお、ウエハホルダとしては、ピンチャック方式の吸着機構に限らず、ウエハホルダ上面に、同心の複数の円形凹溝を形成し、該凹溝内を真空吸引することによりウエハホルダを吸着保持する機構(リングチャック方式の吸着機構)を採用することも可能である。また、真空吸着に代えて、静電吸着等の別の吸着方式を用いてウエハホルダ上でウエハWを吸着保持することとしても良い。
また、本実施形態では、後述するように、ウエハがウエハホルダ(WH1〜WH3)により保持された状態のまま、後述する第1〜第3のホルダ搬送装置52A〜52C(図9参照)により、露光装置100内で搬送されるようになっていることから(図11(A)等参照)、ウエハホルダ(WH1〜WH3)には、該ウエハホルダ( WH1〜WH3)が搬送される際にも、ウエハを吸着する真空吸着力が解除されないように、ウエハホルダとウエハとの間の空間の真空状態を維持するための機構(バルブ等を含む機構)が設けられている。また、ウエハホルダの凹部51のほぼ中央部には、上下に移動可能なセンタピンCPが設けられており、該センタピンCPを上下動する上下動機構(不図示)もウエハホルダ中に内蔵されている。このセンタピンCPが上下動機構により上下動されることにより、ウエハWとウエハホルダ上面(多数のピン部)との間に間隙を形成したり、ウエハを搬送する搬送機構からウエハを受け取ったりすることが可能である。ここで、ウエハホルダ(WH1〜WH3)は、ウエハステージWST上に載置された状態では、ウエハステージWST上に設けられた不図示の真空吸着機構により、ウエハステージWST上で吸着保持されている。
また、凹部51の外周部分(ウエハホルダ外縁部)には、図3に示されるように、4つのホルダマークHMがほぼ等間隔で設けられている(形成されている)。このホルダマークHMとして、本実施形態では、例えば、図4に示されるように、正方形のパターンが所定間隔で配置されたもの、具体的には、一辺が4μmの正方形の複数のパターンが、Y軸方向に8μmの周期で、かつX軸方向に20μmの周期で、7行5列のマトリクス状に配列されたものを採用している。なお、複数のパターンは、Y軸方向にのみ複数配列することとしても良い。また、ホルダマークは、位置計測を容易に行えるように、高コントラストに形成するのが望ましい。この高コントラストのマークとしては、例えば、クロムや白金などの金属を蒸着した高反射率の部分と、ガラス面あるいは酸化クロム膜などの低反射率の部分とにより構成することが可能である。なお、図4では、X軸方向の位置を計測するマークのみを図示したが、実際には、Y軸方向の位置を計測するマークも併設されている。このY軸方向の位置を計測するマークとしては、図4のマークを紙面内で90°回転したようなマークを採用することができる。
なお、ウエハホルダ(WH1〜WH3)それぞれにおいては、種々の点で個体差が存在する可能性があるため、各ウエハホルダに識別用のマーク(例えばバーコードや二次元コードなど)や記号、番号等の識別子を付しておくこととすることができる。この識別子としては、後述するアライメント系ALGにより読み取ることが可能な識別子を採用しても良いし、その他の専用の読取装置(露光装置100内に設けられる)によって読み取ることが可能な識別子を採用しても良い。
なお、ウエハステージWSTとしては、ウエハホルダ(WH1〜WH3)が載置される部分に、平面視で(上方から見て)ウエハホルダの裏面(WH1〜WH3)とほぼ同一の大きさを有する円形の凹部を設け、ウエハステージWST上にウエハホルダ及びウエハを載置した状態で、ウエハステージWSTの上面(前記円形の凹部を除く部分の上面)とウエハWの表面とが面一になるような構成を採用しても良い。このようにすることで、本実施形態のように液浸装置132を用いて液浸露光を行う場合に、ウエハW及びウエハホルダ(WH1〜WH3)上から液体が外れたとしても、液体を保持し続けることが可能である。なお、本実施形態の図1等では、図面の簡素化及び説明の明確化を図るため、ウエハステージWST上面をフラットに形成し、該フラットな上面にウエハホルダを載置する構成(すなわち、ウエハホルダの上面とウエハステージWSTの上面との高さ位置がずれた構成)を示している。
図1に戻り、前記計測ステージMSTには、各種計測用部材が設けられている。この計測用部材としては、例えば、特開平5−21314号公報(対応する米国特許第5,243,195号)などに開示される複数の基準マークが形成された基準マーク領域や投影光学系PLを介して照明光ILを受光するセンサ(照度モニタ、照度むらセンサ、空間像計測器等)などが含まれている。
本実施形態では、投影光学系PLと液体とを介して露光光(照明光)ILによりウエハWを露光する液浸露光が行われるのに対応して、照明光ILを用いる計測に使用される上記の照度モニタ、照度むらセンサ、空間像計測器では、投影光学系PL及び液体を介して照明光ILを受光することとなる。また、各センサは、例えば光学系などの一部だけが計測ステージMSTに搭載されていても良いし、センサ全体が計測ステージMSTに配置されていても良い。
上記のようにして構成されるウエハステージWST(ウエハW)及び計測ステージMSTの位置は、図9の干渉計システム118によって、ウエハステージWSTに設けられた移動鏡38X,38Y(図2参照)の側面(鏡面加工された反射面)及び計測テーブルMSTに設けられた移動鏡39X,39Y1,39Y2(図2参照)の側面(鏡面加工された反射面)を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。干渉計システム118は、図2に示されるウエハステージWST又は計測ステージMSTのY軸方向の位置を計測するためのY干渉計18Y1、計測ステージMSTのY軸方向の位置を計測するためのY干渉計18Y2、各ステージのX軸方向の位置を検出するためのX干渉計18X等を含んで構成されている。干渉計システム118の計測値は、主制御装置50に送られ、主制御装置50では、この干渉計システム118の計測値に基づいてリニアモータ等から構成されるステージ駆動系124を介して各ステージWST,MSTのX軸方向、Y軸方向及びθz方向(Z軸回りの回転方向)の位置(及び速度)及びθx方向(X軸回りの回転方向)及びθy方向(Y軸回りの回転方向)の位置を制御する。なお、各ステージに移動鏡を設けるのに代えて、各ステージの側面を鏡面加工することとしても良い。
なお、本実施形態では、ウエハステージWSTの移動鏡、及び計測ステージMSTの移動鏡に対して干渉計からの測長ビームが当たらなくなる位置では、他の計測装置、例えばリニアエンコーダENC(図2等では不図示、図9参照)により各ステージの位置を検出することとしている。なお、これに代えて図示した干渉計からの測長ビームが当たらない位置をカバーするように、他の干渉計を配置する構成を採用しても良い。
図1に戻り、露光装置本体部10の−Y側に設けられた測定部110は、チャンバ112と、該チャンバ112内の床面F上に前述のベースBS1とは独立して配置されたベースBS2と、該ベースBS2上に設けられた第1のホルダ保持部材22と、アライメント系ALGと、該アライメント系ALGをベースBS2上の2次元面内で駆動するアライメントステージASTと、を含んでいる。なお、不図示ではあるが、ベースBS2は、例えば4つの防振ユニットを介して床面F(又はベースプレートなど)上に配置されている。
前記チャンバ112の内部は、前述した本体チャンバ12とは別個に、環境条件(清浄度、温度、圧力等)がほぼ一定に維持されている。
前記第1のホルダ保持部材22は、平面視略正方形状の形状を有し、図1、図2では、その上面において、ウエハWを保持したウエハホルダWH2を支持している。なお、第1のホルダ保持部材22は、ウエハホルダWH2に代えて、図1に示されているウエハホルダWH1、WH3も保持することが可能である。
この第1のホルダ保持部材22の、ウエハホルダWH2の裏面側(すなわち、第1のホルダ保持部材22の上面部分)には3本のピン(センタテーブル)CT2が設けられている(図11(A)参照)。主制御装置50は、センタテーブルCT2を駆動する駆動系145B(図9参照)を介して、センタテーブルCT2を上下動させることにより、第1のホルダ保持部材22上に載置されているウエハホルダ(WH1〜WH3のいずれか)を上昇させたり、下降させたりすることが可能である。
前記アライメントステージASTは、図5に拡大して示されるように、平面視(+Z方向から見て)略正方形、かつ全体として直方体状の形状を有している。このアライメントステージASTは、平面視(+Z方向から見て)略H字状の2軸リニアモータによって、XY面内で移動可能とされている。この2軸リニアモータは、一対のY軸リニアモータ(Y固定子44A,44Bを含む)と、X軸方向を長手方向とし、Y固定子44A,44Bに係合した一対のY可動子(不図示)を両端に有するX固定子46を含むX軸リニアモータ(可動子はアライメントステージAST内に設けられている)とを含んでいる。Y固定子44A、44Bは、例えば不図示の吊り下げ支持部材を介してチャンバ112の天井から吊り下げ支持されている。この吊り下げ支持部材には、外部からの振動が伝達するのを防止するための防振機構が設けられている。なお、2軸リニアモータのうちの一対のY軸リニアモータの駆動力を異ならせることにより、アライメントステージASTをZ軸回りに回転駆動させることも可能である。
このアライメントステージASTの中央部に形成された円形開口には、オフ・アクシス方式のアライメント系ALGが挿入された状態で保持されている。このアライメント系ALGは、アライメントステージASTの大型化を抑制するためにも、小型にすることが望ましい。また、装置全体の高スループット化のため、アライメント系ALGの移動時間を短縮することが望ましいが、アライメントステージASTが高加速度化した場合に、アライメント系ALGに変形等が生じるのを抑制するためには、アライメント系ALGを高剛性に設定することが望ましい。
本実施形態のアライメント系ALGとしては、図5に示されるように、円筒状で、その内部に対物レンズを含む光学系48Aと、該光学系48Aに接続された光源を含む照明系48Bと、光学系48Aの上端部に設けられたCCDを含む受光系48C,48Dとを含むアライメント系を採用している。前記受光系48C,48DのCCD周辺や照明系48B内等には、液体を流すことが可能な配管が設けられており、この配管を流れる液体によりCCD、モータ等が液冷されている。このようにすることで、対物レンズ等を含む光学系にCCDや光源を接近して配置することができるので、アライメント系ALGを小型化することが可能である。ここで、アライメント系ALGの光源を含む照明系については、アライメントステージASTによって移動させずに、アライメントステージASTの外部に設け、光ファイバなどで接続することとしても良い。なお、これに限らず、外部に設けられた光源からのビームをアライメント系ALGの光学系に伝送する、ミラーなどを含むリレー光学系を用いても良い。なお、アライメント系ALGは画像処理方式に限られるものではなく、その他、各種方式のセンサを用いることもできる。また、CCDの冷却方式は液冷に限られず空冷でも良い。また、アライメントステージAST及びアライメント系ALGに接続されるケーブル類は、アライメントステージASTの移動の妨げにならないようにすることが望ましい。このため、例えば、アライメントステージASTとは別にケーブル類を保持して移動可能な補助的なステージを設け、該補助的なステージをアライメントステージASTと同期して移動させることとしても良い。
アライメント系ALGのXY面内の位置情報は、アライメント系干渉計136(図9参照)を用いて、固定鏡26X,26Y(図5参照)を基準として計測される。前記固定鏡26Xは、図5における−X側の面が鏡面加工されて反射面が形成され、固定鏡26Yは、+Y側の面が鏡面加工されて反射面が形成されている。これら固定鏡26X,26Yは、例えば、第1のホルダ保持部材22に固定されている。なお、固定鏡26X,26Yは、チャンバ112の天井(不図示)から支持部材を介して吊り下げ支持されていても良いし、あるいは床面(またはベースBS2)上で固定されていても良い。固定鏡26X,26Yを支持部材を介して吊り下げ支持する場合には、支持部材に、外部からの振動の伝達を防止するための防振機構を設けることとしても良い。
前記アライメント系干渉計136は、チャンバ112の天井から、図5に示される吊り下げ支持部42を介して吊り下げ支持されたセンサヘッド36と、2軸リニアモータを構成するX固定子46の下面側に吊り下げ部材35を介して吊り下げ支持されたプリズム等から成る反射光学系34と、アライメントステージASTから吊り下げ支持された分岐光学系32と、分岐光学系32の+Y側でアライメントステージASTから吊り下げ支持されたX軸方向計測用のブロック49Aと、分岐光学系32の−X側でアライメントステージASTから吊り下げ支持されたY軸方向計測用のブロック49Bとを含んでいる。
前記センサヘッド36としては、その内部に光源(例えば、He−Neレーザ)、光学系、並びに複数の検光子(偏光子)及び複数の光電変換素子、折り曲げミラー等を内蔵するヘッドが採用されている。このセンサヘッド36からは、2本の計測ビーム(X軸方向の位置計測用のビームと、Y軸方向の位置計測用のビーム)が出射される。
前記反射光学系34は、X固定子46に支持された状態でY軸方向に移動することから、センサヘッド36からY軸方向に沿って出射される計測ビームが、反射光学系34に常時入射するようになっており、また、反射光学系34と分岐光学系32とは、Y軸方向に一体的に移動することから、反射光学系34でX軸方向に向けて反射した計測ビームが分岐光学系32に常時入射するようになっている。分岐光学系32では、反射光学系34を介して入射してきたX軸方向の位置計測用のビームを、3本のビームに分岐してブロック49Aに向けて出射するとともに、反射光学系34を介して入射してきたY軸方向の位置計測用のビームを、3本のビームに分岐してブロック49Bに向けて出射する。
前記ブロック49A、49Bのうちの一方のブロック49Aは、図6(A)に示されるように、ビームスプリッタ等を含む光学ユニット39A、39B,39CがZ軸方向に積み重なった状態とされている。
光学ユニット39A〜39Cのうちの中央に位置する光学ユニット39Bは、図6(B)に示されるように、ビームスプリッタ37aと、ビームスプリッタ37aの−X側の面に設けられたプリズム(コーナーキューブ)37eと、+Y側及び+X側の面に設けられたλ/4板37b,37cと、λ/4板37bの+Y側に設けられたミラー37dとを含んでいる。
この光学ユニット39Bには、図7(A)に示されるように、分岐光学系32において分岐したうちの1本のビームが入射し、ビームスプリッタ37aで反射する測定ビームとビームスプリッタ37aを透過する参照ビームに分割される。測定ビームは、λ/4板37cを介して固定鏡26Xの反射面に入射する。そして、固定鏡26Xの反射面で反射された測定ビームは、λ/4板37c、ビームスプリッタ37a、プリズム37e、ビームスプリッタ37a、λ/4板37cを順に経由して、再度固定鏡26Xの反射面に入射し、反射面で反射された後、λ/4板37c、ビームスプリッタ37aを経て、光学ユニット39Bから出力される。一方、参照ビームは、λ/4板37bを介してミラー37dの反射面に入射し、該反射面にて反射されると、λ/4板37b、ビームスプリッタ37a、プリズム37e、ビームスプリッタ37a、λ/4板37bを順に経由して、再度ミラー37dの反射面に入射する。そして、反射面で反射した参照ビームは、λ/4板37b、ビームスプリッタ37aを経由して、光学ユニット39Bから出力される。このとき、光学ユニット39Bから出射される測定ビームと参照ビームとは、同軸上に合成された状態で出力される。このようにして出力されたビームは、分岐光学系32及び反射光学系34を介して、センサヘッド36に戻る。主制御装置50では、センサヘッド36内の検光子から出力される干渉光が光電変換素子で受光され、干渉光に応じた干渉信号が主制御装置50に送られる。主制御装置50では、光電変換素子からの干渉信号に基づいて、固定鏡26Xと光学ユニット39Bとの位置関係を計測することが可能である。
前記光学ユニット39A、39Cは、光学ユニット39Bとは、Y軸に関して対称な構造を有するが、光学ユニット39Bと同様に構成されている。これら光学ユニット39A,39Cによると、上記光学ユニット39Bの場合と同様に、ビームスプリッタにおいて分割された測長ビームと参照ビームとを用いて、図7(B)に示されるようにアライメント系ALG(光学系48A)の側面に固定されたプリズム(コーナーキューブ)45A、45B(プリズム45Bは、図7(B)のプリズム45Aの紙面奥側に配置されている)との間のX軸方向に関する位置関係を計測することが可能である。したがって、主制御装置50では、光学ユニット39A,39Cを用いることにより、アライメント系ALGの光学系48Aと光学ユニット39A、39Cそれぞれとの距離のみならず、光学系48AのY軸回りの傾斜(アライメントステージASTに対する傾斜)も計測することが可能である。
このように光学ユニット39A〜39Cを用いた計測を行うことにより、アライメント系ALG(光学系48A)の固定鏡26Xを基準としたX軸方向の位置及びアライメント系ALGの傾斜を計測することが可能である。なお、光学ユニットとしては、光学ユニット39Bと同様の光学部材を更にもう1つ設けることとしても良く、これにより、固定鏡26Xそのものの傾斜を考慮した計測を行うことが可能となる。
他方のブロック49Bも、上述したブロック49Aと設置向きが異なるものの構成は同一であり、該ブロック49B、固定鏡26Y、アライメント系ALGに固定されたプリズム45B(図7(B)参照)を用いることにより、固定鏡26Yを基準とするY軸方向の位置及びX軸回りの回転を計測することが可能である。
このようにして、アライメント系干渉計36を用いて、アライメント系ALGのXY面内の位置及び傾斜を固定鏡26X,26Y基準で計測することができるので、主制御装置50では、この計測結果に基づいて、アライメントステージASTを2軸リニアモータを介して駆動するとともに、アライメント系干渉計36の計測結果とウエハ上又はウエハホルダ上に存在するマークのアライメント系ALGによる計測結果に基づいて、アライメントマーク又はホルダマークHMの位置情報を計測することができる。ここで、本実施形態においては、アライメント系ALGを用いてウエハ上のアライメントマーク及びウエハホルダ上のホルダマークHMの両者の位置情報を計測し、これら計測結果に基づいて、ホルダマークとアライメントマークとの相対位置関係を算出する。
図1に戻り、前記ウエハ交換部210は、チャンバ212と、該チャンバ212内の床面F上に前述のベースBS1及びベースBS2とは独立して設けられたベースBS3と、該ベースBS3上に設けられた第2のホルダ保持部材24と、を含んでいる。第2のホルダ保持部材24上には図1、図2ではウエハホルダWH3が載置されている。なお、本実施形態では、ウエハホルダWH3に代えて、図1に示されるウエハホルダWH2、WH1を保持することも可能である。また、不図示ではあるが、ベースBS3は、例えば4つの防振ユニットを介して床面F(又はベースプレートなど)上に配置されている。
前記チャンバ212内は、本体チャンバ12及びチャンバ112とは別個に、環境条件(清浄度、温度、圧力等)がほぼ一定に維持されている。
前記第2のホルダ保持部材24のウエハホルダWH3の裏面側には、前述した第1のホルダ保持部材22と同様に、3本のピン(センタテーブル)CT3(図1等では不図示、図11(A)等参照)が設けられている。主制御装置50は、センタテーブルCT3を上下動する駆動系145C(図9参照)を介して、センタテーブルCT3を上下動することにより、第2のホルダ保持部材24上のウエハホルダWH3(又はWH1,WH2)を上昇させたり、下降させたりすることが可能である。
ウエハ交換部210の外部(−X側)には、ウエハ交換機構(スカラーロボット)28が設けられており、このウエハ交換機構28により、露光装置100の外部(例えば、コータデベロッパ(C/D)など)から第2のホルダ保持部材24上のウエハホルダ(WH1〜WH3のいずれか)に対してウエハWが搬入され、あるいは、第2のホルダ保持部材24上のウエハホルダに保持されたウエハが外部に搬出される。
この第2のホルダ保持部材24上には、クールプレートCP(図1では不図示、図9参照)が設けられている。このクールプレートCPによると、ウエハに対する露光光ILの照射などによって温度上昇したウエハホルダ(WH1〜WH3)を温調することが可能である。クールプレートCPの制御は、主制御装置50によって行われる。なお、図1の第1のホルダ保持部材22上にもクールプレートを設け、アライメント中においても、該クールプレートを用いてウエハホルダ及びウエハを温調することとしても良い。
また、チャンバ212内には、ウエハホルダ(WH1〜WH3)の所定の面を基準とするウエハ表面の面位置情報を検出する面位置検出系126(図1等では不図示、図9参照)が設けられている。この面位置検出系126としては、従来から露光装置で用いられている多点焦点位置検出系などを用いることができる。この面位置検出系126の検出結果は、主制御装置50に送られ、アライメント系ALGによるマーク検出時におけるアライメント系ALGの合焦に用いられる。ここで、アライメント系ALGの合焦のためには、アライメント系ALGの焦点位置と、ウエハ(又はウエハホルダ)の高さ位置との相対位置関係を変更する必要がある。したがって、本実施形態では、第1のホルダ保持部材22に、該第1のホルダ保持部材22上で保持されているウエハホルダ(WH1〜WH3のいずれか)の上面の高さ方向の位置を変更することが可能な機構(Z駆動機構)が設けられている。
なお、上記では、面位置検出系をウエハ交換部210内に設ける場合について説明したが、これに限らず、例えば、前述した測定部110内に面位置検出系を設けることとしても良い。この場合、例えば、アライメントステージASTに面位置検出系を設けることができ、面位置検出系としては、斜入射方式の多点焦点位置検出系や、瞳分割方式のセンサを用いることが可能である。特に瞳分割方式のセンサは、変形、振動による影響を比較的受けない構成であるため、アライメントステージASTに保持されてアライメント系ALGとともに移動するのに適している。この場合、ウエハの面位置情報を高頻度で検出できる場合には、常時合焦動作を行っても良いし、ウエハの面位置情報に基づいてオープン制御することとしても良い。オープン制御の場合、Z方向の調整をした後に、再度、ウエハの面位置を検出し、Z方向の調整が許容範囲内で行われたか否かを確認することとしても良い。
また、本実施形態では、チャンバ212内に、不図示のプリアライメント機構が設けられている。このプリアライメント機構によると、ウエハ交換機構28によってチャンバ212内に搬送されるウエハのエッジ部等の検出により、ウエハの並進、回転等を計測することが可能である。主制御装置50は、この計測結果に基づいて、ウエハホルダ上にウエハを載置する際に、ウエハ交換機構28の位置や回転などを制御することにより、ウエハとウエハホルダの相対位置関係(回転も含む)を調整することができる。
なお、チャンバ212外部には、不図示のウエハ用クールプレートが設けられ、該ウエハ用クールプレートにより、チャンバ212内に搬入される直前のウエハが温調されるようになっている。ウエハが温調された際の温度は、第2の保持部材24上のクールプレートで温調されたウエハホルダとほぼ同一の温度とすることができる。また、ウエハ交換機構28のアーム部分についても、該アーム部分に温調液体を供給するなどして、ウエハ及びウエハホルダと同程度の温度に温調することとしても良い。
また、図1等では不図示ではあるが、第1のホルダ保持部材22とウエハステージWST(露光装置本体部10)との間には、両者間でウエハホルダを搬送する、スカラーロボット等から成る第1のホルダ搬送装置52A(図9参照)が設けられ、第2のホルダ保持部材24と第1のホルダ保持部材22との間には、両保持部材間でウエハホルダを搬送する、スカラーロボット等から成る第2のホルダ搬送装置52B(図9参照)が設けられ、更に、ウエハステージWST(露光装置本体部10)と第2のホルダ保持部材24との間には、両者間でウエハホルダを搬送する、スカラーロボット等から成る第3のホルダ搬送装置52C(図9参照)が設けられている。
これら第1〜第3のホルダ搬送装置52A〜52Cによると、ウエハホルダWH1〜WH3を、ウエハステージWST、第1のホルダ保持部材22、及び第2のホルダ保持部材24の三者間で、搬送することが可能である。この搬送に際しては、主制御装置50が、ウエハステージWST(またはホルダ保持部材22,24)に設けられた3本のピン(センタテーブル)CT1(又はCT2、CT3)を駆動系145A〜145Cを介して上昇させてウエハホルダとウエハステージWST(又はホルダ保持部材22,24)の上面との間に隙間を形成し、該隙間に各ホルダ搬送装置(52A〜52C)のアームが侵入した後に、ピン(センタテーブル)CT1〜CT3を駆動系145A〜145Cを介して下降させる等することにより、ウエハホルダが各ホルダ搬送装置(52A〜52C)のアームによって受け取られるようになっている。
そして、各ホルダ搬送装置(52A〜52C)が駆動され、受け渡し先のホルダ保持部材(又はウエハステージ)上方にウエハホルダが位置決めされた状態で、センタテーブルCT1〜CT3が上昇駆動されることによりセンタテーブルにウエハホルダが受け渡され、ホルダ搬送装置のアームが退避した後に、センタテーブルが下降することにより、ホルダ保持部材(又はウエハステージ)上にウエハホルダが載置されるようになっている。
なお、図示は省略したが、各チャンバには、ウエハ及びウエハホルダを搬出及び搬入するための開口及び該開口を開閉する扉が設けられており、該搬出及び搬入の際には、ホルダ搬送装置(52A〜52C)のアームがチャンバ内に侵入可能となるように、主制御装置50により、扉が開放されるようになっている。
図1に戻り、本実施形態においては、露光装置本体10A内で、ウエハホルダWH1〜WH3上に形成されたマークHMを計測するためのセンサとして、投影光学系PLを光路の一部に含み、レチクルステージRSTの一部に、計測に用いる照明光(以下、説明の便宜上、計測用照明光と呼ぶものとする)の光路が形成されたセンサSRを用いることとしている。
このセンサSRとしては、LSA方式のセンサが用いられている。センサSRは、レチクルステージRST上に設置された光学系81と、レチクルステージRSTの上方に配置された照明・結像系91とを含んでいる。
前記光学系81は、図8に示されるように、長方形状のスリットが形成されたパターン板83と、レンズ等を含むフォーカス補正部84等を含んでいる。この光学系81は、レチクルステージRST上に固定されており、レチクルRもレチクルステージRST上の所定位置で吸着保持されているため、両者間の位置関係が常に一定であると考えれば、レチクルステージRSTの位置を計測するレチクル干渉計53によって、レチクルステージRSTの投影光学系PLに対する位置の他、レチクルRの投影光学系PLに対する位置及び光学系81の位置を計測することが可能である。
前記パターン板83に形成されたスリットの大きさは、図4に示されるように、パターン板83のスリットを介して投影光学系PLの像面上に投影される像の寸法が、例えば、X方向の幅5μm、Y方向の長さ50μm程度となるように設定されている。なお、図4では、X軸方向の位置計測用のスリット(スリットの投影像)のみが示されているが、実際には、該X軸方向の位置計測用のスリットの近傍に、このスリットを図4の紙面内で90°回転した状態のY軸方向の位置計測用のスリットが設けられている。
図8に戻り、前記フォーカス補正部84は、パターン板83に形成されたスリットをウエハWの上面と共役にするためのものであり、かつ、露光光(照明光)ILと計測用照明光との波長の違いによって発生する色収差を補正するためのものである。もちろん、パターン板83のスリットがウエハW表面と共役であれば、パターン板83のスリットが形成された面とレチクルRの上面とが同一の高さに設定されていなくても良い。
なお、光学系81としては、レチクルRを水平面内で移動する際に、その動作の妨げにならない程度であれば、その寸法がレチクルR上面及び下面の幅に収まっていなくても良い。すなわち、上面側はレチクルRをロード及びアンロードする際に、レチクルR及びレチクルを搬送する不図示の搬送機構(スカラーロボット)との接触、あるいは走査露光時の照明系IOPとの接触を回避することができれば良く、下面側は走査露光時に投影光学系PLの上端部との接触が避けられていれば良い。
前記照明・結像系91は、センサを構成する光源を含む送光系、光電センサなどを含む受光系、ハーフプリズム85、ミラー86等を含んでいる。前記光源としては、He−Neレーザ(波長633nm)などの露光光ILとは異なる波長のレーザが用いられている。この照明・結像系91は、図8に示されるように、紙面左右方向(Y軸方向)に移動可能とされており、該移動により、レチクルステージRSTと照明系IOPとの間に挿入したり、退避したりすることが可能である。なお、露光動作の邪魔にならない位置に配置しても計測することができるのであれば、進退可能にせずに、所定位置に固定することとしても良い。
このように、照明・結像系91が光学系81とは分離して設けられていることにより、照明・結像系91内に存在する光源などの熱源が発熱しても、光学系81に含まれる光学部材に熱の影響が生じず、光学部材の変形等を防止することが可能である。
この照明・結像系91を構成する受光系内には投影光学系PLの像面上の物体(ウエハホルダ)に対して瞳の関係になる位置が存在し、該瞳内の特定の位置にホルダマークからの特定次数の回折光だけを受光する光電センサが設けられている。
なお、パターン板83のスリットの像が投影光学系PLの光軸上に位置するときのレチクルステージRSTの位置については、露光装置の調整時などにおいて、事前に計測しておき、レチクル干渉計53を用いたレチクルステージRSTの位置計測により、スリットの像を投影光学系PLの光軸上に位置させることができるようにしておく必要がある。
以上のように構成されるセンサSRを用いたウエハホルダ上のホルダマークHMの計測の際には、主制御装置50は、レチクルステージRST上に設けられた光学系81が投影光学系PLの光軸上に位置するように、レチクルステージRSTをY軸方向に移動させ、また、照射・結像系91を光学系81と照明系IOPの間に挿入する。
そして、照射・結像系91内の送光系を構成する光源で計測用照明光を発生すると、該計測用照明光は、ハーフプリズム85によって下方に折り曲げられる。そして、計測用照明光は、レチクルステージRST上の光学系81に入射し、パターン板83に形成されたスリットを透過した後、投影光学系PLを経由して、像面上に位置するウエハホルダWHに形成されたホルダマークHMを照明する(図4参照)。
ここで、前述したように、レチクルステージRST上の光学系81内のフォーカス補正部84により、スリットと像面(ウエハホルダ表面)とを共役にすることができるので、ウエハホルダの表面には、図4に示されるようなスリット像SLが投影されることになる。
そして、主制御装置50は、この照明状態から、投影されたスリット像とホルダ上のマークHMとの水平方向の相対関係を変化させる(例えば、ウエハステージWSTをX軸方向に走査(スキャン)することで、ウエハホルダ上のホルダマークHMをスリット像SLに対して横切らせる。なお、これに代えて、レチクルステージRSTをX軸方向に走査(スキャン)することとしても良い。)。この場合において、スリット像SLがマークの繰り返しパターン上に投影されると、照明波長と繰返し周期とから決まる特定の方向に回折光が生じる。そして、ウエハホルダ表面からの反射光及び回折光は、投影光学系PLを介してレチクルステージRST上の光学系81内のスリット上に投影され、かつ上向きにスリットを通過し、さらにレチクルステージRSTの外部に設けられた照射・結像系91に入射する。
ここで、照射・結像系91では、ハーフプリズム85を通過した成分が、更にミラー86で折り曲げられて受光系に進み、受光系内では、パターン板に形成されたスリット及びウエハホルダ表面に対して瞳の関係にある位置で特定次数の回折光以外が遮蔽された後、不図示の光電センサに入射する。
このようにして、得られる検出結果は、主制御装置50に送られる。
そして、主制御装置50では、パターン板83に形成されたスリットと、ウエハステージWST上に固定されたウエハホルダ上のマークHMの相対関係を、回折光の強度が高い位置、すなわちスリットとホルダ上のマークとが重なる位置と、レチクル干渉計53とウエハ干渉計システム118の計測結果を用いて計測することができる。
本実施形態の露光装置では、レチクルステージRST上で保持されたレチクルRと、ウエハステージWST上に固定されたウエハWの相対関係を、レチクル干渉計53とウエハ干渉計システム118とを用いて検出でき、また、上述したようにレチクルステージRSTに設けられたセンサSRのスリットと、ウエハステージ上のホルダマークHMとが重なる位置を、レチクル干渉計53とウエハ干渉計システム118の検出結果を用いて計測することができることから、レチクルRとセンサSRのスリットとの位置関係、及びホルダマークHMとウエハWとの位置関係を算出することにより、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの位置関係を調整することが可能となる。
ここで、本実施形態のようにウエハホルダの交換を行う露光装置において、センサSRを用いてベースライン管理を行う方法について簡単に説明する。
まず、ロット先頭処理又はインターバル処理中に実行されるレチクルアライメントにおいて、不図示のレチクルアライメント系と、計測ステージMST上の不図示の第1マーク(VRAマーク)とを用いて、レチクルステージRST上にロードされたレチクルRの第1マークに対する位置が計測される。このレチクルアライメントにより、投影光学系PLによって投影されるレチクルR上パターンの像が、計測ステージMST上の任意の位置に投影されるようなレチクルステージRSTの位置を求めることが可能となる。
更に、本実施形態では、上記レチクルアライメントと併せて、計測ステージMST上の第2マーク(前述した第1マークとの位置関係が既知であるマーク)の位置を、センサSRで計測する。この計測は、主制御装置50が、レチクルステージRSTをセンサSRのスリットがほぼ投影光学系PLの光軸上に設置される位置に位置決めするとともに、計測ステージMSTを、該ステージMST上の第2マークが投影光学系PLの光軸上に設置される位置に位置決めして行う。なお、センサSRのスリットと第2マークの位置は露光装置の調整時に求めておけるので、このような両ステージの位置決めは容易に行うことが可能である。ここで、スリットと第2マークとの間にずれがある場合には、そのずれ量を計測することができる。
その後、ウエハホルダ(WH1〜WH3のいずれか)がウエハステージWSTにロードされたときに、ウエハホルダ(WH1〜WH3のいずれか)上のホルダマークHMを上記センサSRで計測する。このようにして行われる計測の計測結果と、アライメント系ALGにおける計測結果(ウエハ上のアライメントマークとウエハホルダ上のホルダマークHMの計測結果(相対位置関係))を用いることにより、ウエハW上の任意の位置を、ウエハ面上に投影されたセンサSRのスリット像SLに重ねて配置することができるので、スリット像SLの投影位置とレチクルR上のパターンの投影位置との差分(レチクルアライメント及びセンサSRによる第2マークの計測結果及び第1マークと第2マークの間隔から求められる)に基づいて、ウエハWの任意の位置を、レチクルパターンの投影位置に一致させることが可能となる。
なお、本実施形態では、レチクルアライメント後に計測ステージMST上のLSAマークを計測する方法について説明したが、このようにしたのは、レチクルステージRSTにおけるセンサSRの光学系81の位置(具体的にはスリットの位置)の安定性よりも、計測ステージMST上のマーク間相対関係(具体的には第1マークと、第2マークとの関係)の方が安定していると考えられるためである。ただし、仮に、レチクルステージRSTにおけるスリット位置が、重ね合わせ精度に対して十分に安定であれば、計測ステージMST上の第2マークの計測を行わないか、あるいは計測する頻度を低くしても良い。
図9には、本実施形態の露光装置100における、制御系の主要な構成がブロック図にて示されている。この図9の制御系は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リード・オンリ・メモリ)、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)等から成るいわゆるマイクロコンピュータ(又はワークステーション)を含んで構成され装置全体を統括して制御する主制御装置50を中心として構成されている。
次に、本実施形態の露光装置100における動作について、図10(A)〜図16(B)に基づいて説明する。
図10(A)〜図16(B)には、露光装置100の内部(具体的には、ウエハ交換部210内)に1枚目のウエハWが搬入され、該1枚目のウエハに対するアライメント動作、露光動作を経て、その1枚目のウエハWが露光装置100の外部(具体的には、ウエハ交換部210の外部)に搬出されるまでの流れが示されている。なお、以下の動作においては、ウエハステージWSTの位置情報及び計測ステージMSTの位置情報は、干渉計システム118(図9参照)と、不図示のエンコーダにより検出されるが、説明の煩雑化を避けるため、各ステージの位置計測についての説明は省略するものとする。また、ここでは、ウエハW上への1層目の露光がすでに終了しており、2層目以降の露光を行うものとして説明する。
図10(A)には、ウエハステージWST上にウエハホルダWH1が載置され、第1のホルダ保持部材22上にウエハホルダWH2が載置され、第2のホルダ保持部材24上にウエハホルダWH3が載置された状態が示されている。この状態で、ウエハホルダWH3には、ウエハ交換機構28により、装置外部からのウエハWの搬送が開始される。なお、前述したように、搬送されるウエハWは露光装置100外部に設けられたクールプレート(不図示)上で、所定温度に温調されている。また、第2のホルダ保持部材24上には、前述したようにクールプレートCP(図9参照)が設けられていることから、ウエハWをロードする以前からウエハホルダWH3を所定温度に温調するようにしている。なお、以下においても、搬送されるウエハの温調及び第2のホルダ保持部材24上に載置されたウエハホルダの温調が、同様にして行われるが、説明の便宜上、これらの温調に関する記載は以下においては省略するものとする。なお、上記ウエハロードに際しては、ウエハWをウエハホルダWH3上で吸着保持する際のウエハWの変形を低減するために、ウエハホルダWH3上でウエハWを吸着した後に、一旦ウエハWの吸着を解除し、その後にウエハWを再度吸着するようにしている。
一方、露光装置本体10Aにおいては、レチクルステージRSTへのレチクルRのロードや、計測ステージMSTを用いたフォーカスキャリブレーション(計測ステージMST上に設けられた空間像計測器を用いた投影光学系PLのベストフォーカス位置の算出)などのロット先頭処理の一部を実行している。なお、測定部110は、待機状態とされている。
図10(B)には、ウエハWがウエハホルダWH3上に搬送(ロード)された状態が示されている。このようにして、ウエハホルダWH3上へのウエハのロードが終了した段階で、前述した面位置検出系126(図9参照)を用いた、ウエハW表面の面形状の計測を行う。また、この状態では、計測ステージMST側では前述したロット先頭処理の一部が継続して行われ、測定部110は、待機状態とされている。
次いで、図11(A)に示されるように、第1〜第3のホルダ搬送装置(52A〜52C(図9参照))による、ウエハホルダWH1〜WH3の搬送が開始される。すなわち、ウエハホルダWH1は、ウエハステージWST上から、第2のホルダ保持部材24上に搬送され、ウエハホルダWH2は、第1のホルダ保持部材22上からウエハステージWST上に搬送され、ウエハホルダWH3は、第2のホルダ保持部材24から第1のホルダ保持部材22上に搬送される。この搬送は、ウエハステージWSTやホルダ保持部材22,24に設けられた3本のピン(センタテーブル)CT1〜CT3の上下動とホルダ搬送装置(52A〜52C)のアームのウエハホルダWH1〜WH3の下方への侵入動作とを含む一連の動作により行われる。なお、この搬送動作等について、以下においても同様にして行われるので、これ以降に行われる搬送については、詳細な記載は省略するものとする。ここで、ウエハホルダWH3は、ウエハWを保持した状態で第2のホルダ搬送装置52B(図9参照)により第1のホルダ保持部材22に向けて搬送されるが、この間、ウエハホルダWH3とウエハWとの間の真空吸着は、前述した真空状態を維持するための機構により、解除されないようになっている。
このようにして、ウエハホルダの搬送が行われた状態が、図11(B)に示されている。この間にも、計測ステージMSTでは、前述した計測が継続して行われている。
次いで、図12(A)に示されるように、ウエハ交換部210内にウエハ交換機構28によってウエハWが搬入され、第2のホルダ保持部材24上のウエハホルダWH1にロードされる。この場合においても、前述したのと同様に面位置検出系126を用いて、ウエハ表面の面位置検出が行われる。
その一方、第1のホルダ保持部材22上のウエハホルダWH3に保持されたウエハWに対しては、アライメント系ALGを用いて、ウエハに形成されたアライメントマーク(例えば8点)の検出を行う。この場合、前述したように、ウエハが固定で(移動せずに)、アライメント系ALGが移動しつつマーク検出を行い、アライメント系ALGによる検出結果と、アライメント系ALGの位置を計測するアライメント系干渉計136の検出結果とを用いて、主制御装置50が、アライメント系干渉計136の座標系上におけるアライメントマークの位置情報を算出する。なお、図12(A)では、アライメントが終了したウエハW上のショット領域を黒塗りにして示している。
更に、本実施形態では、アライメントマークの検出に加えて、図3に示されるウエハホルダWH3上に形成されたホルダマークHM(例えば4点)も検出し、アライメント系干渉計136の座標系上におけるウエハホルダの位置、回転、及び伸縮状態を検出する。
このようにして、ウエハホルダWH3上のウエハ上のアライメントマーク及びホルダ上のマークの検出が完了した状態が、図12(B)に示されている。
ウエハ上のアライメントマークの検出結果は、主制御装置50において、例えば特開昭61−44429号公報などに開示されるEGA(エンハンスト・グローバル・アライメント)と同様の統計処理が行われる。
更に、本実施形態では、上記のようにウエハ上のアライメントマークの位置情報と、ウエハホルダWH3上のホルダマークHMの位置情報とを計測しているので、ホルダマークHMとウエハ上のショット領域との関係を算出することが可能となっている。
なお、上記では、ウエハW上のマークを計測した後に、ウエハホルダWH3上のマークを計測することとしたが、これに限らず、ウエハホルダWH3上のマークを先に計測しても良いし、マークの種類によらずに、近接するマークから順に計測することとしても良い。また、ウエハホルダWH3上のマークをウエハW上のマークを計測する前後で計測し、その前後の計測結果を平均化することとしても良い。
次いで、図13(A)に示されるように、ウエハホルダWH1〜WH3の第1〜第3のホルダ搬送装置52A〜52Cによる搬送が開始される。すなわち、ウエハホルダWH2は、ウエハステージWST上から、第2のホルダ保持部材24上に搬送され、ウエハホルダWH3(及びこれに保持されたウエハW)は、第1のホルダ保持部材22上からウエハステージWST上に搬送され、ウエハホルダWH1(及びこれに保持されたウエハW)は、第2のホルダ保持部材24から第1のホルダ保持部材22上に搬送される。この間に露光装置本体10Aでは、前述したアライメント結果に基づいて、投影光学系PLの倍率等の変更を行い、更に、前述した計測ステージを用いたレチクルアライメント、ベースライン計測などのロット先頭処理の一部を実行している。
このようにすることで、図13(B)に示されるような状態となる。この図13(B)の時点で、前述したロット先頭処理が終了している。
次いで、図14(A)に示されるように、ウエハステージWSTを投影光学系PL直下に移動して、前述したセンサSRを用いて、ウエハホルダWH3上に形成されたホルダマークHM(例えば4点)の検出等を行う。なお、本実施形態では、計測ステージMSTを用いたロット先頭処理を行う際にも、計測ステージMSTと投影光学系PLの最下端の光学部材(レンズ)との間には液浸装置132を用いて液体(例えば、純水)が保持され、更に、露光動作の際にも、ウエハステージWST(ウエハW)と投影光学系PLの最下端の光学部材(レンズ)との間に液体(例えば、純水)を保持されるので、図13(B)の状態から図14(A)の状態に移行するまでの間には、実際には、計測ステージMSTとウエハステージWSTとをY軸方向に関して接触させて(又は微小間隔をあけて接近させて)、両ステージを+Y方向に移動させ、液体(例えば、純水)を計測ステージMST上からウエハステージWST上に受け渡す必要がある。しかしながら、本実施形態では、説明の便宜上、その説明は省略するものとする。ただし、必ずしもこのような動作を行わなくても良く、例えば、液浸装置132の下側(−Z側)にステージが存在しなくなる前に、液浸装置132により液体を回収しておき、液浸装置132の下側に再度ステージが配置されたときに、液体を供給するようにしても良い。
一方、測定部110では、図14(A)の状態で、ウエハホルダWH1上で保持されたウエハWのアライメントマークと、ウエハホルダWH1上に形成されたマークとを、前述したのと同様に、アライメント系ALGを用いて計測する。また、搬送部210においては、ウエハホルダWH2上に新たなウエハWが、これまでと同様の手順でウエハ交換機構28によりロードされる。
そして、露光装置本体10Aにおいて、ホルダマークHMの検出が終了すると、該検出結果を用いて、測定部110内で行われたEGA結果を、投影光学系PLの投影中心を基準とする露光座標系上の値に換算し、該換算結果に基づいて、図14(B)に示されるように、ウエハステージWSTを移動しつつ、従来と同様、ステップ・アンド・スキャン方式により、ウエハステージWST上のウエハに対する露光動作を実行する(なお、図14(B)では、露光が終了したショット領域が黒塗りの状態で示されている)。この露光中は、計測ステージMSTは、図14(B)に示される位置に待機している。この場合、投影光学系PLの最下端に位置するレンズと、ウエハとの間には、液浸装置132により液体が保持されている。この露光動作の間、第1の保持装置22上のウエハホルダWH1に保持されたウエハに対するアライメントが実行され続け、第2の保持装置24上のウエハホルダWH2はクールプレートCPによって温調されている。その後、露光装置本体10Aにおける露光が終了する前に、測定部110におけるアライメントが終了する。
このようにして、ウエハステージWST上のウエハホルダWH3に保持されたウエハWに対する露光が終了した状態が図15(A)に示されている。
次いで、図15(B)に示されるように、各ウエハホルダの搬送を開始し、図16(A)に示されるように、ウエハステージWST上にウエハホルダWH1、第1のホルダ保持部材22上にウエハホルダWH2、第2のホルダ保持部材24上にウエハホルダWH3が載置される。この状態では、計測ステージMSTにおいてインターバル処理と呼ばれる処理が行われる。このインターバル処理では、次のウエハを露光するまでの間の時間を利用して行うことが可能な計測等を行うこととする。例えば空間像計測や、照射量計測等の一部を行うことができる。なお、ウエハホルダWH3と、図16(A)においてウエハステージWST上に載置されたウエハホルダWH1とでは、個体差が存在する場合があるので、前述した識別子が各ウエハホルダに付されている場合には、主制御装置50は、該識別子に応じて固体差を補正する処理を行うこととしても良い。この場合、例えば、ホルダ上のマークHMの描画誤差を補正したりすることができる。
そして、図16(B)に示されるように、露光装置本体10Aにおける、ウエハホルダWH1に保持されたウエハWに対する露光動作、測定部110における、ウエハホルダWH2に保持されたウエハWに対するアライメント動作、並びにウエハ交換部210における、ウエハホルダWH3上のウエハの交換動作が並行して実行される。
その後は、同様にして、露光装置本体10Aにおける露光動作、測定部110におけるアライメント動作、並びにウエハ交換部210におけるウエハ交換動作が順次並行して実行され、所定枚数のウエハに対する露光が実行された段階で、一連のシーケンスが終了する。
なお、上記では、2層目以降の露光を行う場合について説明したが、1層目の露光を行う場合には、測定部110におけるアライメントを省略することができる。この場合、測定部110における動作が無いため、ウエハ交換部210においてウエハが載置されたウエハホルダを、ウエハ交換部210から直接、露光装置本体10Aに搬送することとしても良い。
また、本実施形態の露光装置100は、マーク形状の計測(例えば、重ね合わせ精度計測)にのみ用いることも可能である。この場合、露光装置本体10Aにおける動作が無いため、測定部110とウエハ交換部210との間でのみウエハが載置されたウエハホルダの搬送を行うこととすれば良い。
以上説明したように、本実施形態の露光装置によると、ウエハW上に形成されたアライメントマークの位置情報を測定する測定部110が、露光装置本体部10の外部に配置されているので、露光装置本体部10でウエハWの露光が行われるのと並行して測定部110においてウエハ上に形成されたアライメントマークの位置情報を計測することができる。このような並行処理により、ツインウエハステージタイプの露光装置などと同等以上のスループットを確保することができるとともに、測定部110と露光装置本体部10とを振動に関して分離することが容易なので、測定部110の動作に起因する露光装置本体部10に対する振動要因を確実に低減させることができる。また、測定部110では、ウエハW上に形成されたアライメントマークを検出する可動のアライメント系ALGと、該アライメント系ALGの位置情報を計測するアライメント干渉計136とを用いてウエハW上に形成されたアライメントマークの位置情報を測定するので、ウエハWが載置されたステージなどが動く場合に比べて測定部110全体の小型化が可能である。また、測定部110でアライメントマークの位置情報が測定されたウエハWは、その測定後に第1のホルダ搬送装置52Aによって露光装置本体部10に搬送して露光を行うことができる。
また、本実施形態の露光装置によると、測定部110(アライメント系ALG)により、ウエハWを保持するウエハホルダ(WH1〜WH3)の基準マーク(ホルダマークHM)に対するウエハW上に形成されたアライメントマークの位置情報が測定され、その測定後に、そのウエハWを保持するウエハホルダ(WH1〜WH3)が第1のホルダ搬送装置52Aによって露光装置本体部10に搬送される。このため、露光装置本体部10では、ウエハホルダ(WH1〜WH3)のホルダマークHMを基準とするアライメントマークの位置情報に基づいて、ウエハWの位置を制御して、露光光ILにより投影光学系PLと液体とを介してそのウエハWを露光し、該ウエハW上にパターンを精度良く形成することが可能となる。
更に、本実施形態の露光装置によると、露光装置本体部10でウエハホルダ(WH1〜WH3)に保持されたウエハWに対する露光が行われるのと並行して、露光装置本体部10の外部に配置された測定部110でウエハホルダ(WH1〜WH3)に保持されたウエハW上に形成されたアライメントマーク及びウエハホルダ(WH1〜WH3)に形成されたホルダマークHMの位置情報が測定され、さらにこれらに並行して露光装置本体部10及び測定部110とは別に設けられたウエハ交換部210(ウエハ交換部210上のクールプレートCP)でウエハWの交換のため一時的に置かれたウエハホルダ(WH1〜WH3)の温調が行われる。すなわち、露光装置本体部10、測定部110及びウエハ交換部210で上記3つの動作が並行して行われるので、ウエハホルダ(WH1〜WH3)の温調後に、そのウエハホルダ(WH1〜WH3)のホルダマークHM及びウエハホルダ(WH1〜WH3)に保持されたウエハW上に形成されたアライメントマークの位置情報の測定などを行う場合に比べて、スループットの向上が可能である。また、ウエハ交換部210と、露光装置本体部10、測定部110の間の振動の分離も容易に実現することができる。
また、本実施形態の露光装置によると、ウエハステージWST上のウエハホルダ(WH1〜WH3)が交換されるのと並行して、主制御装置50により、計測ステージMSTを用いて、レチクルステージRSTに設けられた光学系81を有し露光光ILとは異なる波長の計測用照明光を用いて、投影光学系PLを介して投影光学系PLの像面側に配置されたホルダマークHMを検出するセンサSRの較正が行われる。すなわち、ウエハステージWST上のウエハホルダ(WH1〜WH3)の交換時間中に、センサSRの較正が行われるので、スループットを低下させることがなく、その較正後のセンサSRを用いて投影光学系PLの像面側に配置されたホルダマークHMなどの露光座標系上での位置情報を精度良く測定することが可能となる。
また、本実施形態のセンサSRによると、レチクルステージRSTに設けられた光学系81を有し、露光光ILとは異なる波長の計測用照明光を用いて、投影光学系PLを介して投影光学系PLの像面側に配置されたウエハホルダ(WH1〜WH3)上に存在するホルダマークHMを検出するので、ウエハW上に塗布されるレジストなどの感光剤を感光させること無く、投影光学系PLを光路の一部に含んだ状態で、ホルダマークHMの検出を行うことができる。
なお、上記実施形態では、ウエハホルダWH1〜WH3内に、センタピンCP及び駆動機構を内蔵する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、本実施形態では、センタピンCPは、ウエハホルダ上にウエハWをロードしたり、アンロードしたりする場合に用いるものであることから、ウエハホルダがウエハステージWST上に載置されている場合や、第1のホルダ保持部材22上に載置されているときには、センタピンCPは使用しないものである。したがって、例えば、ウエハホルダWH1〜WH3に上下に貫通する貫通孔(例えば3つ)を形成し、かつ第2のホルダ保持部材24に、ウエハホルダの貫通孔を介してウエハホルダの上方に突出することが可能なピン(例えば3本)を設けることとしても良い。このようにすることで、ウエハホルダにセンタピンCPを内蔵しなくても良いため、ウエハホルダを軽量化することが可能となり、また、ウエハホルダに、センタピンCPを駆動する駆動機構を設ける必要が無いので、駆動機構の発熱等による影響を排除することができる。ただし、ウエハホルダに貫通孔を設けることにより、ウエハホルダとウエハとの間の真空吸着に影響がある場合には、ウエハホルダに貫通孔を閉塞することが可能な蓋部材を設けることが望ましい。
また、センタピンCPに代えて、ウエハホルダに切り欠きを設け、この切り欠きを利用して、ウエハをロード及びアンロードするようにしても良い。このような切り欠きを有するウエハホルダとしては、特開2002−280287号公報に開示されるような構成を採用することができる。
なお、上記実施形態では、ウエハステージWST、第1のホルダ保持装置22、第2のホルダ保持装置24の全てにセンタテーブル(CT1〜CT3)を設けることとしたが、これに限らず、ウエハステージWSTのみに設けることとしても良い。この場合、第1のホルダ保持装置22、第2のホルダ保持装置24を、ウエハホルダを搬送するホルダ搬送装置のアームと干渉しない構成とする必要がある。
なお、上記実施形態では、センサSRの計測用照明光として、露光光ILとは異なる波長の光を用いることとしたが、これに限らず、例えば、ウエハホルダWH1〜WH3のホルダマークHMとウエハWのショット領域との間が、フレアの影響を受けないほど十分に離れている場合には、露光光ILと同一波長の光を用いることとしても良い。
なお、上記実施形態では、露光装置100内で用いるウエハホルダの数を3つとすることとしたが、これに限らず、2つのみ用いることとしても良い。この場合、露光装置本体10において一方のウエハホルダを用いて露光動作を行っている間に、他方のウエハホルダを用いてウエハ交換とアライメントとを行うこととすることにより、上記実施形態と同等のスループットを確保することができる。また、ウエハホルダの数を4つ以上としても良い。この場合、図1の構成のほかに、ウエハホルダの待機位置を設けることができる。
なお、上記実施形態では、露光装置100が、露光装置本体部10、測定部110及びウエハ交換部210を備える場合について説明したが、更に、ウエハホルダを所定枚数常備することが可能なホルダ保管部を設けることとしても良い。このホルダ保管部では、例えば、実際に露光に用いられているウエハホルダが汚染、破損等したときのための予備のウエハホルダや、調整等に用いられる特殊なウエハホルダを常備しておくことができる。調整等に用いられるウエハホルダとしては、例えば、干渉計較正用のパターンが形成されたウエハホルダや、温度を計測するためのホルダ、平面度が所定値以上に設定された基準ホルダなどが考えられる。
なお、上記実施形態では、アライメント系ALGの位置を計測するアライメント系干渉計136のビームを、図4に示されるように、2軸リニアモータの下側を経由して、分岐光学系32に入射させることとしたが、これに限らず、反射光学系34をX固定子46の上方に設け、2軸リニアモータの上側を経由して、分岐光学系32にビームを入射させることとしても良い。
なお、上記実施形態では、アライメント系干渉計136の検出部をセンサヘッド36内に設けることとしたが、これに限らず、アライメントステージASTに設けることとしても良い。また、ブロック49A、49BをアライメントステージASTに設けることとしたが、これに限らず、アライメント系ALGに直接設けることとしても良い。これにより、アライメント系ASTの位置を計測する光学ユニット39A,39Cを設けなくても、上記実施形態と同様の計測を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態では、センサSRの検出原理をLSA方式としたが、その他の方式、例えばLIA方式を採用しても良い。また、センサSRに代えて、測定部110内に設けられているアライメント系ALGと同様のアライメント系を露光装置本体10A内に設けることとしても良い。
なお、上記実施形態では、ウエハホルダにウエハが真空吸着されているか否かを検出する機構を設けることとしても良い。この機構としては、圧力計としての機能を有するもの、例えば、ウエハとウエハホルダとの間の空間が減圧されていることにより、目盛りが変化したり、ウエハホルダに設けられた部品の状態が変化するような機構を採用することができる。このような機構を露光装置外部から確認することにより、真空吸着がされているか否かを容易に判断することができる。この確認は、例えば、少なくともウエハ交換部210においてウエハをロードするとき及びアンロードするとき、並びに測定部110内でアライメントを行うときに行うこととすることができる。また、確認は、オペレータが行うことも可能であるが、例えば、これを確認する確認装置を別途設け、該確認装置により真空吸着がされていないと判断された場合には、主制御装置50がウエハホルダを用いた対処を行うか、あるいは、エラーの警告を発し、オペレータに通知するようにすることができる。なお、ウエハをアンロードの際にも真空吸着状態を確認するのは、ウエハをロードした後にゆっくりと圧力が低下しているかどうかを確認するためである。
なお、上記実施形態では、第1のホルダ保持部材22と第2のホルダ保持部材24とをベースBS2,BS3上に配置することとしたが、これに限らず、直接床面F上に配置することとしても良い。
また、上記実施形態では、ウエハ搬送装置28によりロードされるウエハを温調するクールプレートを設けることとしたが、これに限らず、クールプレートを設けなくても良い。
なお、上記実施形態では、本発明を液浸露光装置に適用した場合について説明したが、これに限らず、液浸露光装置以外の露光装置に適用することも可能である。
なお、上記実施形態では、ウエハステージWSTと計測ステージMSTとを備えるステージ装置を有する露光装置に、本発明を採用した場合について説明したが、これに限らず、単一のウエハステージを備えるステージ装置を有する露光装置にも本発明を採用することが可能である。
なお、上記実施形態では、アライメント系ALGの位置を計測するセンサとして、アライメント系干渉計136を用いたが、その他エンコーダ等、各種センサを用いることとしても良い。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターンまたは反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(又は可変成形マスク、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器とも呼ばれる)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。かかる可変成形マスクを用いる場合には、前述のアライメントマークの検出結果を考慮して、ウエハ上の複数の区画領域のうち、アライメントマーク検出時に露光していたショット領域より後に露光が行われる少なくとも一つの別のショット領域の露光の際に、電子データに基づいて形成すべき、透過パターン又は反射パターンを変化させることで、ウエハとパターン像との相対位置制御を行っても良い。
また、上記実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式等の走査型露光装置に本発明が適用された場合について説明したが、本発明の適用範囲がこれに限定されないことは勿論である。すなわちステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置、さらに、ステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置、又はプロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも、本発明は適用できる。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
なお、半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、上記実施形態の露光方法で、レチクルに形成されたパターンをウエハ等の物体上に転写するリソグラフィステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置が用いられ、物体上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスの生産性を向上することが可能である。
以上説明したように、本発明の露光装置は、半導体素子、液晶表示素子などの電子デバイスを製造する際に、リソグラフィ工程で用いるのに適している。また、本発明のセンサは、露光装置のうち、特にパターンが形成されたマスクを保持するマスクステージを備えた露光装置で用いるのに適している。
本発明の一実施形態に係る露光装置を示す斜視図である。 図1の露光装置を概略的に示す平面図である。 ウエハホルダWHを示す斜視図である。 ホルダマークHMの構成を説明するための図である。 アライメント系、アライメントステージ、及びアライメント系干渉計の構成を示す斜視図である。 図6(A)は、図5のブロック49Aを示す斜視図であり、図6(B)は、図6(A)の分解斜視図である。 図7(A)は、光学ユニット39Bを経由するビームの光路を示す図であり、図7(B)は、光学ユニット39A、39Bを経由するビームの光路を示す図である。 センサSRの構成を示す図である。 一実施形態に係る露光装置の制御系を示すブロック図である。 図10(A),図10(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その1)である。 図11(A),図11(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その2)である。 図12(A),図12(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その3)である。 図13(A),図13(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その4)である。 図14(A),図14(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その5)である。 図15(A),図15(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その6)である。 図16(A),図16(B)は、一実施形態に係る露光装置の並行処理動作を説明するための図(その7)である。
符号の説明
10…露光装置本体、50…主制御装置(制御装置)、52A〜52C…第1〜第3のホルダ搬送装置(搬送系)、81…光学系(光学部材)、100…露光装置、110…測定部(測定装置)、118…干渉計システム(測定系の一部)、126…面位置検出系(面位置情報計測機構)、136…アライメント系干渉計(位置計測系、マーク位置測定系の一部)、210…ウエハ交換部(物体交換部)、ALG…アライメント系(マーク検出系、マーク位置測定系の一部)、HM…ホルダマーク(基準マーク)、IL…照明光(露光光、エネルギビーム)、MST…計測ステージ(第2ステージ)、PL…投影光学系(光学系)、R…レチクル(マスク)、RST…レチクルステージ(マスクステージ)、SR…センサ(測定系の一部)、W…ウエハ(物体)、WH1〜WH3…ウエハホルダ(保持装置)、WST…ウエハステージ(第1ステージ)。

Claims (25)

  1. エネルギビームで物体を露光して該物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    前記物体の露光を行う露光装置本体と;
    前記露光装置本体の外部に配置され、前記物体上に形成されたマークを検出する可動のマーク検出系と、該マーク検出系の位置情報を計測する位置計測系とを有し、前記マーク検出系と前記位置計測系とを用いて前記物体上に形成されたマークの位置情報を測定する測定装置と;
    前記物体を前記測定装置と前記露光装置本体との間で搬送する搬送系と;を備える露光装置。
  2. エネルギビームで物体を露光して、該物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    第1ベース上に配置され、かつ前記物体の露光を行う露光装置本体と;
    前記第1ベースとは独立した第2ベース上を移動可能に配置され、かつ該第2ベース上に載置された前記物体上に形成されたマークを検出するマーク検出系と;を備える露光装置。
  3. 前記物体は基準マークを有する保持装置に保持された状態で、前記搬送系によって搬送され、
    前記測定装置は、物体上に形成されたマークの位置情報に加え、前記物体を保持する保持装置の基準マークの位置情報をも、前記マーク検出系と前記位置計測系とを用いて測定することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 前記測定装置は、前記物体を保持する前記保持装置が前記搬送系によって前記露光装置本体に搬送されるのに先立って、前記基準マークに対する前記物体上に形成されたマークの位置情報を測定することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記測定装置は、前記保持装置の所定の面を基準とする前記物体表面の面位置情報を検出する面位置検出系をさらに含むことを特徴とする請求項3又は4に記載の露光装置。
  6. 前記露光装置本体は、前記保持装置の基準マークを検出するセンサを含み、前記基準マークの露光座標系上での位置情報を測定する測定系を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の露光装置。
  7. 前記露光装置本体は、前記パターンを前記保持装置に保持された物体上に投影する光学系をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記露光装置本体は、前記パターンが形成されたマスクが載置されるマスクステージをさらに有し、
    前記センサは、前記マスクステージに設けられた光学部材を含み、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置されたマークを検出することを特徴とする請求項7に記載の露光装置。
  9. 前記露光装置本体は、前記光学系と液体とを介して前記保持装置に保持された物体を露光することを特徴とする請求項7又は8に記載の露光装置。
  10. 前記露光装置本体は、前記光学系及び液体を介して露光される前記物体を保持する前記保持装置が載置され、2次元面内で移動する第1ステージと、前記2次元面内で前記第1ステージとは独立に移動し、露光に関連する所定の計測に用いられる第2ステージとを有していることを特徴とする請求項9に記載の露光装置。
  11. 前記露光装置本体と前記測定装置とは、異なる定盤上に配置されていることを特徴とする請求項1、3〜10のいずれか一項に記載の露光装置。
  12. エネルギビームにより光学系と液体とを介して物体を露光し、該物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    基準マークを有する保持装置に保持された状態で、前記物体を搬送する搬送系と;
    前記物体を保持する前記保持装置が前記搬送系によって前記物体に対する露光が行われる露光装置本体に搬送されるのに先立って、前記基準マークに対する前記物体上に形成されたマークの位置情報を測定するマーク位置測定系と;を備える露光装置。
  13. 前記物体を保持する前記保持装置が前記搬送系によって前記露光装置本体に搬送されるのに先立って、前記保持装置の所定の面を基準とする前記物体表面の面位置情報を検出する面位置検出系をさらに備える請求項12に記載の露光装置。
  14. 前記光学系と液体とを介して露光される前記物体を保持する前記保持装置が載置され、2次元面内で移動する第1ステージと;
    前記2次元面内で前記第1ステージとは独立に移動し、露光に関連する所定の計測に用いられる第2ステージとをさらに備える請求項12又は13に記載の露光装置。
  15. 前記保持装置の基準マークを検出するセンサを含み、前記基準マークの露光座標系上での位置情報を測定する測定系をさらに備える請求項12〜14のいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記パターンが形成されたマスクが載置されるマスクステージをさらに備え、
    前記センサは、前記マスクステージに設けられた光学部材を有し、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置されたマークを検出することを特徴とする請求項15に記載の露光装置。
  17. エネルギビームにより保持装置に保持された物体を露光して該物体上にパターンを形成する露光装置であって、
    前記物体の露光が行われる露光装置本体と;
    前記露光装置本体の外部に配置され、保持装置に保持された前記物体上に形成されたマーク及び前記保持装置に形成された基準マークの位置情報を測定する測定装置と;
    前記露光装置本体及び前記測定装置とは別に設けられ、前記保持装置が物体の交換のため一時的に置かれるとともに該保持装置の温調が行われる物体交換部と;
    前記物体を保持する保持装置を前記露光装置本体と前記測定装置と前記物体交換部との3者間で搬送する搬送系と;を備える露光装置。
  18. 前記測定装置は、前記物体交換部で前記保持装置の温調が行われている間に、保持装置に保持された前記物体上に形成されたマーク及び前記保持装置に形成された基準マークのうちの少なくとも一部のマークの位置情報の測定を実行することを特徴とする請求項17に記載の露光装置。
  19. 前記物体交換部は、前記物体を保持する保持装置を所定時間温調後、前記物体を前記保持装置から一旦離間させた後、前記保持装置に再度保持させる一時的離間動作を実行することを特徴とする請求項17又は18に記載の露光装置。
  20. 前記物体交換部は、前記保持装置の温調中に該保持装置にロードされる物体についての位置情報を計測する計測機構を有することを特徴とする請求項17〜19のいずれか一項に記載の露光装置。
  21. 前記計測機構は、前記物体に形成された少なくとも2箇所のマークを検出することで、前記物体の回転方向の位置情報を計測する回転情報計測機構を含むことを特徴とする請求項20に記載の露光装置。
  22. 前記計測機構は、前記保持装置にロードされた物体の面位置情報を計測する面位置情報計測機構を含むことを特徴とする請求項20又は21に記載の露光装置。
  23. 前記測定装置は、前記物体上に形成されたマークを検出する可動のマーク検出系と、該マーク検出系の位置情報を計測する位置計測系とを有し、前記マーク検出系と前記位置計測系とを用いて前記物体上に形成されたマーク及び前記保持装置に形成された基準マークの位置情報を測定することを特徴とする請求項17〜22のいずれか一項に記載の露光装置。
  24. マスクステージに保持されたマスクにエネルギビームを照射し、前記マスクに形成されたパターンを光学系を介して保持装置に保持された物体上に転写する露光装置であって、
    露光される前記物体を保持する前記保持装置が載置され、2次元面内で移動する第1ステージと;
    前記2次元面内で前記第1ステージとは独立に移動し、露光に関連する所定の計測に用いられる第2ステージと;
    前記マスクステージに設けられた光学部材を有し、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置されたマークを検出するセンサを含み、前記マークの露光座標系上での位置情報を測定する測定系と;
    前記保持装置を搬送する搬送系と;
    前記搬送系によって前記第1ステージ上の保持装置が交換されるのと並行して、前記第2ステージを用いて前記センサの較正を行う制御装置と;を備える露光装置。
  25. マスクステージに保持されたマスクにエネルギビームを照射し、前記マスクに形成されたパターンを光学系を介して保持装置に保持された物体上に転写する露光装置で用いられるセンサであって、
    前記マスクステージに設けられた光学部材を有し、前記エネルギビームとは異なる波長の照明光を用いて、前記光学系を介して前記光学系の像面側に配置された前記保持装置上に存在するマークを検出することを特徴とするセンサ。
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