JP2008000665A - 発泡抑制型液体サイクロン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部1aに供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室1を備え、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口1dを下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路1eを上端に有するサイクロン本体と、前記サイクロン本体の上端に設けられ前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する上室2とを具備し、前記排出口の気圧をゲージ圧で−0.1kg/cm2Gの負圧になるように、流路アダプタ3における前記比重の小さい液体の流出路の横断面積を規制した発泡抑制型液体サイクロン。
【選択図】 図1
Description
本発明によれば、第2の視点において、重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部に供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室を備え、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口を下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路を上端に有するサイクロン本体と、前記サイクロン本体の上端に設けられ前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する上室とを具備する液体サイクロンであって、前記上室には、前記上昇流路から流出した比重の小さい液体の上昇旋回流の外周を螺旋状に包囲する線状部材から成る螺旋体を設け、前記螺旋体の螺旋の向きは、前記上昇旋回流の旋回の向きとは反対の向きに設定した発泡抑制型液体サイクロンにより、上記第1及び第2の目的を達成することができる。
サイクロン本体は、重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部に供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室を備える。また、サイクロン本体は、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口を下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路を上端に有する。旋回流室は、内径の大径部が上部に内径の小径部が下部に(重力方向に)位置するように円錐台形状の内部空間を有することができる。前記大径部の上端部は、径の大きさが一定の円柱形状の内部空間を有することができる。即ち、旋回流室は、前記円錐台形状の内部空間の大径部の上側に、前記大径部の径と同じ径の円柱形状の内部空間を有するものにすることができる。旋回流室は、内部空間の内径の大径部に分離対象液状体を供給する供給流路を有することができる。前記供給流路は、分離対象液状体を大径部の接線方向に供給するものにすることができる。前記供給流路は、管状にすることができる。旋回流室及びサイクロン本体部は、例えば、コーン状にすることができる。
上室は、サイクロン本体の上端に設けられたものであり、前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する内部空間を有する。本発明では、サイクロン本体の下端の排出口の気圧Pをゲージ圧で−0.5kg/cm2G≦P<0kg/cm2Gの負圧の範囲になるように、前記上室から前記比重の小さい液体が流出する流出路の横断面積を規制している。そのため、前記排出口から吸引される空気の量は、前記比重の小さい液体の上昇旋回流を生じさせる最小限の範囲の量になるので、前記上昇旋回流が上昇流路の流出口から流出する際の発泡を抑制することができる。前記排出口の気圧Pが、P<−0.5kg/cm2Gの場合には、前記排出口から吸引される空気の量が多くなるので、分離された比重の小さい液体の発泡率が高くなる。逆に、P≧0kg/cm2Gの場合には、比重の小さい液体が上昇しなくなる。なお、ゲージ圧とは、ゲージ圧力(大気圧を基準として測った圧力)のことである。上室から前記比重の小さい液体が流出する流出路の数は、1本でよいが、必要に応じて2本以上設けることができる。
流路アダプタは、上室から比重の小さい液体を流出させるための流出路を備えるものである。流路アダプタとしては、例えば、円柱等の柱状部材の一方の端面からもう一方の端面に貫通する流出路を備えるものにすることができる。流出路の断面積(流出方向に対して直角方向の断面積)は、流出路の長さ方向に一定にすることができ、また、変化させることもできる。例えば、流出方向に向かって内径が次第に小さくなり内径の断面積(流出方向に対して直角方向の断面積、以下同様。)が最小になるまでの縮小径流路部分と、内径の断面積が最小であって内径が一定の柱状空間部を流路とする均一径流路部分と、均一径流路部分の端部から流出方向に向かって内径が次第に大きくなる拡大径流路部分を有する流路アダプタにすることができる。上室には、流路アダプタを液密に着脱自在に装着できるような開口を設けることができる。
螺旋体は、上昇流路から流出した比重の小さい液体の上昇旋回流の外周を螺旋状に包囲する線状部材から成るものであり、螺旋体の螺旋の向きは、前記上昇旋回流の旋回の向きとは反対の向きに設定する。したがって、螺旋体の柱状の内部空間に流入した上昇旋回流は、旋回が抑えられ螺旋体を構成する線状部材と線状部材の間の隙間から減速して螺旋体の外部に流出する。その結果、上昇旋回流は、上昇流路の流出口から流出する際の衝撃が緩和され、発泡が抑制される。螺旋体の材料は、例えば、金属、セラミックス、樹脂等にすることができる。
本発明の発泡抑制型液体サイクロンの実施例を図面の図1〜3に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例の発泡抑制型液体サイクロンの重力方向の概略断面図である。図2は、図1の上室2及びその近傍をより詳細に示す概略断面図である。図3は、図2の上室2の一部を示す概略断面図である。
実施例1の発泡抑制型液体サイクロンにおける流路アダプタとして、オリフィスにおける均一径流路部分の径がそれぞれ8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mmである6種類の流路アダプタを用いて、処理液(加工機で使用され固体粒子を含有するクーラント)を分離して、固体粒子を除去したクーラントを得た。なお、処理液の供給量は一定にしている。
実施例1の発泡抑制型液体サイクロンにおける流路アダプタとして、オリフィスにおける均一径流路部分の径がそれぞれ14mm、15mm、16mm、17mmである4種類の流路アダプタを用いて、処理液(加工機で使用され固体粒子を含有するクーラント)を分離して、固体粒子を除去したクーラントを得た。
実施例2において流路アダプタを用いない場合(上室2の円筒状の側壁面に流路アダプタの外径に相当する径48mmの流出路が存在する場合)、固体粒子を分離除去されたクーラントの発泡率は、次のとおりである。
実施例1の発泡抑制型液体サイクロンにおいて、流路アダプタとして、オリフィスにおける均一径流路部分の径が12mmである流路アダプタを用い、圧縮バネを取り外して、処理液(加工機で使用され固体粒子を含有するクーラント)を分離した。この場合において、下部ノズル圧力(ダーティー液排出ノズルの排出口におけるゲージ圧力)は、−0.1kg/cm2Gであり、固体粒子を分離除去されたクーラントの発泡率は、次のとおりである。
実施例3において流路アダプタを用いない場合(上室2の円筒状の側壁面に流路アダプタの外径に相当する径48mmの流出路が存在する場合)、固体粒子を分離除去されたクーラントの発泡率は、次のとおりである。
1a 内径の大径部
1b 内径の小径部
1c 処理液供給管
1d 排出口
1e 上昇流路
2 上室
3 流路アダプタ
21 中心軸
31 上蓋
32 接合部材
33 圧縮バネ
Claims (5)
- 重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部に供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室を備え、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口を下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路を上端に有するサイクロン本体と、
前記サイクロン本体の上端に設けられ前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する上室とを具備する液体サイクロンであって、
前記サイクロン本体の下端の排出口の気圧Pをゲージ圧で−0.5kg/cm2G≦P<0kg/cm2Gの負圧の範囲になるように、前記上室から前記比重の小さい液体が流出する流出路の横断面積を規制したことを特徴とする発泡抑制型液体サイクロン。 - 前記上室から前記比重の小さい液体を流出させるための流出路を備える流路アダプタを前記上室に着脱自在に設けたことを特徴とする請求項1に記載の発泡抑制型液体サイクロン。
- 重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部に供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室を備え、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口を下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路を上端に有するサイクロン本体と、
前記サイクロン本体の上端に設けられ前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する上室とを具備する液体サイクロンであって、
前記上室には、前記上昇流路から流出した比重の小さい液体の上昇旋回流の外周を螺旋状に包囲する線状部材から成る螺旋体を設け、
前記螺旋体の螺旋の向きは、前記上昇旋回流の旋回の向きとは反対の向きに設定したことを特徴とする発泡抑制型液体サイクロン。 - 重力方向に向かって内径が次第に小さくなる部分を有し内径の大径部に供給された分離対象液状体を旋回させて比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する旋回流室を備え、分離された前記比重の大きい物質が排出される排出口を下端に有すると共に分離された前記比重の小さい液体が旋回流として上昇する上昇流路を上端に有するサイクロン本体と、前記サイクロン本体の上端に設けられ前記上昇流路を通って前記比重の小さい液体が流入する上室とを具備する液体サイクロンにおける、前記旋回流室の内径の大径部に分離対象液状体を供給して比重の大きい物質と比重の小さい液体とに分離する分離方法において、
前記サイクロン本体の下端の排出口の気圧Pをゲージ圧で−0.5kg/cm2G≦P<0kg/cm2Gの負圧の範囲に規制することを特徴とする分離方法。 - 前記サイクロン本体の下端の排出口の気圧Pをゲージ圧で−0.5kg/cm2G≦P<0kg/cm2Gの負圧の範囲になるように、前記上室から前記比重の小さい液体が流出する流出路の横断面積を規制することを特徴とする請求項4に記載の分離方法。
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