JP2008000619A - 球技用バット - Google Patents

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Abstract

【課題】高い反発特性を得ると共に打感の向上などを図り、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができるものとする。
【解決手段】バット本体2の取付部3に弾性体4を周設してなる打球部Dを備え、弾性体4が、内部に流体封入室11を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材12を有するものとする。
また流体封入部材12に、出入部108を設けて球技用バットを構成した。これにより、圧力を例えば1気圧〜3気圧の間で調整することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、野球及びソフトボールに使用される球技用バットに関し、特にバット本体に弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットに関するものである。
野球及びソフトボールに使用される球技用バットでは、木製やアルミニウム合金製のものが一般的であり、またCFRP(炭素繊維強化プラスチック)などの複合材料で形成されたものも広く普及している。
他方、安全性の向上や反発特性の改善などを目的として、木材、金属材あるいはCFRPなどの複合材料で形成されたバット本体に、発泡合成樹脂材料からなる弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットが知られている(特許文献1〜9参照)。
特開昭62−106784号公報 実開昭63−156667号公報 特開2000−153013号公報 特開2002−126144号公報 特開2004−275742号公報 特開2004−242738号公報 特許第3003829号公報 特許第3607257号公報 実用新案登録第3100730号公報
しかるに、球技用バットでは、ボールの反発特性、ボールのインパクト時の打感、並びにスイング時の振り抜き性などの各特性が適切に設定されることで、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができるものとなり、前記のような弾性体を備えた球技用バットにおいても、単にボールの反発特性を高めるのみならず、弾性体がバット全体の重心位置に及ぼす影響などを総合的に勘案して打感などの各特性を調整する必要があるが、前記従来構成の球技用バットでは、このような各特性を最適化するのに限界があり、十分に満足のいくものではなかった。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、高い反発特性を得ると共に打感の向上などを図り、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができるように構成された球技用バットを提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明においては、次のように構成した。
1、バット本体に弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットにおいて、前記弾性体が、内部に流体封入室を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材であるものとした。
これによると、ボールのインパクト時に作用する径方向の圧縮応力により、可撓性に富む材料で形成された流体封入部材が軸方向及び周方向に扁平に広がる変形を生じ、この流体封入部材の変形により、高い反発特性が得られる。しかも反発特性を低下させることなく弾性体を薄くして打球部の軽量化を図ることができるため、重心位置の調整が容易になり、さらに流体封入部材によりボールのインパクト時の衝撃が緩和されるため、打感を向上させ、振り抜き性の良いものとすることができる。
その上、流体封入部材の流体封入室に充填される流体に空気などの気体を用いることで打球部の軽量化を図ることができ、また流体を適宜に選択することで重心位置の調整が容易になり、さらに、流体封入部材によりボールのインパクト時の衝撃が軽減されるため、打感を向上させ、振り抜き性の良いものとすることができる。
2、 バット本体に弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットであって、前記弾性体が、内部に流体封入室を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材であり、この流体封入部材が、前記流体封入室に充填される流体の出入部を備えたこととした。
これによると、流体の出し入れにより流体封入室の圧力を変更することができ、これにより球速などに応じて反発特性を調整することができる。
3、 2に記載の球技用バットにおいて、前記出入部は、逆止機能を備えたゴムバルブであることとした。
4、 2に記載の球技用バットにおいて、前記出入部は、密実なゴム材で形成されていることとした。
5、1ないし4のいずれかに記載の球技用バットにおいて、前記流体封入部材が、所要の可撓性及び強度を備えた合成樹脂材料または合成ゴム材料からなるシート材で形成された構成とした。
これによると、流体封入部材に所要の変形を生じさせる適度な可撓性を確保すると共に、流体封入室に充填された流体の漏出を防止することができる。
このように本発明によれば、流体封入部材を有する構成とすることにより、高い反発特性が得られ、しかも反発特性を低下させることなく打球部の軽量化を図ることができるため、重心位置の調整が容易になり、さらにボールのインパクト時の衝撃が軽減されるため、打感を向上させ、振り抜き性の良いものとすることができ、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができる。また、流体封入部材を有する構成とすることにより、ボールの方向性が向上して打ち損じの発生を抑えることができる。また、流体封入室に充填される流体の出入部を有する構成とすることにより、反発特性を調整することができるため、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による球技用バットの一例を示す断面図である。図2は、図1に示した球技用バットの断面図である。この球技用バット1は、軟式野球やソフトボールに使用されるものであり、略同一の外径の略真直部Aと、テーパ部Bと、グリップ部Cとを有し、先端からバットの全長に対して約1/3の長さの領域、具体的には略真直部A及びテーパ部Bの一部が打球部Dを構成している。なお、この図では、特徴が明確になるように実際より径方向寸法を拡大して示している。
この球技用バット1は、バット本体2の取付部3に弾性体4を周設してなる打球部Dを備えており、弾性体4は、内部に流体封入室11を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材12に軟質発泡合成樹脂材料によるモールド成形により低弾性層13が密着形成された複合部材14と、この複合部材14の外側に設けられた半硬質発泡合成樹脂材料からなる高弾性層15とを有している。
バット本体2は、適宜な材料で形成すれば良く、例えばアルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金などの金属材料、並びにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、及びポリアミド繊維(デュポン社製ケブラーなど)などによる繊維強化プラスチックなどの複合材料により中空に形成されたものが好適である。また、高密度ポリウレタンなどの硬質発泡合成樹脂材料により密実に形成されたものも可能である。この場合、打球部からグリップ部に至る略全体を構成する硬質発泡合成樹脂材料からなる本体部材の略全長に渡って延在する金属材やCFRPなどの複合材料による中空なパイプ材からなる芯棒を有するものとすると良い。
バット本体2の取付部3には、図1に示すように、径方向外向きに膨出した拡径部21が形成されており、この拡径部21の外周面を覆うように弾性体4が周設されている。これにより、弾性体4の離脱が拡径部21で阻止され、弾性体4を確実に且つ簡単にバット本体2に固定することができる。
複合部材14では、低弾性層13が流体封入部材12の内側に配置され、一体モールド成型により、内向きに凸となる流体封入部16間の凹部に軟質発泡合成樹脂材料が入り込むようにして、低弾性層13が流体封入部材12に密着形成されている。
低弾性層13を形成する軟質発泡合成樹脂材料はポリウレタンが好適であり、特に止水用途で用いられる軟質フォーム(例えば日本発条社製スーパーシールSB)とすると良い。
高弾性層15を形成する半硬質発泡合成樹脂材料もポリウレタンが好適である。この高弾性層15の硬度はC硬度で30〜50とすると良い。また高弾性層15の厚さは5mm〜10mmとすると良い。
高弾性層15の外周には、合成樹脂材料または合成ゴム材料によるフィルム材からなる表面層18が形成されている。この表面層18となるフィルム材の材質は、ポリウレタン、特にエーテル系ポリウレタンエラストマーが好適であり、フィルム材の厚さは0.2mm〜0.5mmとすると良い。
なお、表面層18は、高弾性層15のモールド成型により表面に形成される自己スキン層からなるものでも良い。この場合、自己スキン層は、C硬度60〜90とすると良い。
これによると、硬質で引張強度が大きく、且つ耐摩耗性に優れた表面層18を低コストに形成することができる。
図3は、図1に示した流体封入部材を示す斜視図である。ここでは、円筒状に配設される流体封入部材12を平面状に展開して示している。この流体封入部材12は、内部に流体封入室11を画成する半球形状の流体封入部16が縦横に複数配列されており、流体封入部16を形成する凹凸が形成されたシート材31を平板なシート材32に溶着して製造される。
シート材31・32は、所要の可撓性を有する合成樹脂材料または合成ゴム材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリウレタン、並びにこれらの複合材料(積層、重合)からなり、特にナイロン製フィルムの片面にポリエチレン製フィルムを接着一体化した2層構造のものや、ナイロン製フィルムの両面にポリエチレン製フィルムを接着一体化した3層構造のものが好適である。
流体封入部材12の厚さは4mm〜8mmとすると良い。流体封入室11の圧力は1気圧〜3気圧とすると良い。流体封入室11に充填される流体は、空気、または酸素や窒素などのガスが好適であるが、水、その他の液体を用いるようにしても良い。流体封入部16の大きさは、直径12mm以下が好ましく、特に直径8mm〜10mmとすると良い。
なお、流体封入部16は、円形または多角形の断面をなす柱状のものも可能である。
このように構成された弾性体4では、ボールのインパクト時に作用する径方向の圧縮応力により、可撓性に富む材料で形成された流体封入部材12が軸方向及び周方向に扁平に広がる変形を生じ、この流体封入部材12の変形に応じて低弾性層13が軸方向及び周方向に弾発的に変形するため、弾性体4を薄くしても高い反発特性が得られる。
さらに、内側の低弾性層13が柔軟に変形することで、ボールのインパクト時に高弾性層15の変形量を大きく確保することができることから、高い反発特性が得られる。しかも、外側の高弾性層15により、ボールの方向性が向上し、打ち損じの発生を抑えることができる。
この球技用バット1を製造するには、一体モールド成型によりバット本体2の周囲に複合部材14及び高弾性層15を段階的に形成すれば良い。すなわち、バット本体2に複合部材14を周設した外形の母型により製作された型内にバット本体2に配置し、また型のキャビティ面に流体封入部材12を配置した上で、低弾性層13の形成材料をキャビティ内に注入して反応硬化させて、バット本体2の取付部3の周囲に低弾性層13と流体封入部材12とからなる複合部材14を一体的に形成する。ついで、この複合部材14が一体化されたバット本体2を、完成品に対応する母型により製作された型内に配置して、高弾性層15の形成材料をキャビティ内に注入して反応硬化させて、複合部材14の周囲に高弾性層15を一体的に形成することで、バット1の完成品が得られる。
特に表面層18をフィルム材で構成する場合には、フィルム材を型のキャビティ面に配置した上で高弾性層15の形成材料をキャビティ内に注入して反応硬化させると、高弾性層15の表面に強固に固着された表面層18が得られる。このとき、透明なフィルム材の裏面に文字や絵柄を印刷しておくと良い。また、立体的な造形物または文字などが表示されたシートを、型内に配置して高弾性層15と一体化させるようにしても良い。
モールド成型では、ミキシングチャンバー内の撹拌スターラーにより混合して型内に注入する低圧発泡法(コンベンショナル法)、並びにR液(ポリオール成分)及びT液(イソシアネート成分)を高圧でミキシングヘッドに送り、ここで均一に混合して型内に射出するRIM成型法(高圧発泡法)のいずれでも良い。
また表面層18が、高弾性層15の表面にモールド成型により形成される自己スキン層からなる構成の場合には、型内に高弾性層15の形成材料をそのまま注入すれば良い。この場合、RIM成型法(高圧発泡法)が好適であり、密実で厚みのある表面層18を形成することができる。
図4は、本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。この球技用バット41は、前記の例と同様に、バット本体2の取付部3に弾性体42を周設してなる打球部Dを備えているが、前記の例とは異なり、弾性体42は、内部に流体封入室11を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材43と、この流体封入部材43の内側に設けられた軟質発泡合成樹脂材料からなる低弾性層44とを有している。
低弾性層44は、バット本体2の取付部3と流体封入部材43とに挟み込まれるように設けられており、流体封入部材43の外側には、合成樹脂材料または合成ゴム材料によるフィルム材からなる表面層48が形成されている。低弾性層44の厚さは5mm〜10mmとすると良い。
低弾性層44を形成する軟質発泡合成樹脂材料は、前記の例と同様に、ポリウレタンが好適であり、特に止水用途で用いられる軟質フォーム(例えば日本発条社製スーパーシールSB)とすると良い。
流体封入部材43は、前記の例と同様に、半球形状の流体封入部16が縦横に複数配列されたものであるが、前記の例とは異なり、内向きに凸となる流体封入部16の頂部に低弾性層44の外周面が当接し、流体封入部16間の凹部には空隙47が形成されている。
流体封入部材の厚さは4mm〜8mmとすると良い。
このように構成された弾性体42では、ボールのインパクト時に作用する径方向の圧縮応力により、可撓性に富む材料で形成された流体封入部材43が軸方向及び周方向に扁平に広がる変形を生じ、この流体封入部材43の変形に応じて低弾性層44が軸方向及び周方向に弾発的に変形するため、弾性体4を薄くしても高い反発特性が得られる。
この球技用バット41を製造するには、バット本体2の取付部3の外周に、低弾性層44となる円筒状に成形された軟質発泡合成樹脂部材を接着固定し、さらにその外周に、円筒状に成形された流体封入部材43を接着固定し、さらにその外周に、表面層48となるフィルム材を接着固定することで、バット41の完成品が得られる。なお、低弾性層44は、一体モールド成型によりバット本体2の取付部3の周囲に一体的に形成するものとしても良い。
図5は、本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。この球技用バット51は、前記の例と同様に、バット本体2の取付部3に弾性体52を周設してなる打球部Dを備えているが、前記の例とは異なり、弾性体52は、内部に流体封入室11を備えた可撓性に富む材料で形成された円筒状の流体封入部材53と、この流体封入部材53の外側に設けられた半硬質発泡合成樹脂材料からなる高弾性層54とを有している。
流体封入部材53は、前記の例と同様に、半球形状の流体封入部16が縦横に複数配列されたものであり、内向きに凸となる流体封入部16の頂部にバット本体2の取付部3の外周面が当接し、流体封入部16間の凹部には空隙57が形成されている。
高弾性層54は、前記図2に示した高弾性層15と同様であり、これを形成する半硬質発泡合成樹脂材料はポリウレタンが好適である。この高弾性層54の硬度はC硬度で30〜50とすると良い。また高弾性層54の厚さは5mm〜10mmとすると良い。
流体封入部材53の外側には、合成樹脂材料または合成ゴム材料によるフィルム材からなる表面層58が形成されている。なお、この表面層58は、高弾性層54のモールド成型により表面に形成される自己スキン層からなるものでも良い。
この球技用バット51を製造するには、まずバット本体2の取付部3の外周に、円筒状に成形された流体封入部材53を接着固定した後、この流体封入部材53が一体化されたバット本体2を、型内に配置し、また表面層58となるフィルム材を型のキャビティ面に配置した上で、高弾性層54の形成材料をキャビティ内に注入して反応硬化させて、流体封入部材53の周囲に高弾性層54及び表面層58を一体的に形成することで、バット1の完成品が得られる。
図6〜図10は、本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。ここでは、円筒状をなす流体封入部材を平面状に展開して示している。図6に示す流体封入部材61では、内部に流体封入室62を画成する流体封入部63が一方向に複数並べて設けられており、この流体封入部63は、円筒をその軸線に沿う平面で分断した形態の半円筒状をなしている。この流体封入部材61は、流体封入部63の長手方向がバット本体2の軸線に沿う向きに一致し、バット本体2の取付部3を中心にして複数の流体封入部63が周方向に並べて配置されるように設けられる。
図7に示す流体封入部材71では、前記の例と同様に、内部に流体封入室72を画成する流体封入部73が一方向に複数並べて設けられているが、前記の例とは異なり、流体封入部73は、方形状断面の角筒状をなしている。この流体封入部材71も、前記の例と同様に、バット本体2の取付部3を中心にして複数の流体封入部73が周方向に並べて配置されるように設けられる。
図8に示す流体封入部材81では、前記の例と同様に、内部に流体封入室82を画成する流体封入部83となる凹凸が形成されたシート材84を平板なシート材85に溶着して複数の流体封入部83が一体的に設けられるようになっているが、ここではさらに、流体封入部83の頂部に平板なシート材86が接着され、流体封入部83がシート材85・86間に挟み込まれるように構成されている。
図9に示す流体封入部材91では、前記の例と同様に、内部に流体封入室92を画成する流体封入部93が一方向に複数並べて設けられているが、前記の例とは異なり、流体封入部93は、扁平な山形状断面をなしている。この流体封入部材91も、前記の例と同様に、バット本体2の取付部3を中心にして複数の流体封入部93が周方向に並べて配置されるように設けられる。
図10に示す流体封入部材101では、前記の例と同様に、内部に流体封入室102を画成する流体封入部103が一方向に複数並べて設けられているが、前記の例とは異なり、流体封入部103となる凹凸が形成されたシート材104と平板なシート材105とが、連結部106により部分的に連結されて、複数の流体封入部103内の各流体封入室102が互いに連通されている。
また、流体封入室102に充填される空気の出入部108が設けられており、この出入部108は、内圧により空気の導入路が閉鎖される逆止機能を備えた、いわゆるゴムバルブであり、その空気注入孔に空気入れポンプ側の注入管を差し込んで、流体封入室102の圧力を例えば1気圧〜3気圧の間で調整することができる。なお、出入部108は、空気注入孔を備えず、単に密実なゴム材で構成され、先端が鋭利な針状の注入管を適宜に刺して流体封入室102内の空気を出し入れする構成のものも可能である。
なお、前記の各例では、流体封入部材において、凹凸を形成したシート材を平板なシート材に貼り合わせることで、内部に流体封入室を画成する複数の流体封入部が一体的に設けられた構成となっているが、互いに別体の複数の流体封入部材を多数配列する構成も可能である。例えば流体封入部材を、内部に流体封入室を有する球形のバルーン状に構成することも可能である。
図11は、本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。この球技用バット111は、前記図1に示した例と同様に、バット本体112の取付部113に弾性体114を周設してなる打球部Dを備え、弾性体114が、流体封入部材115に低弾性層116が密着形成された複合部材117と、この複合部材117の外側に設けられた高弾性層118とを有しているが、前記の例とは異なり、取付部113が、外面側が凹となる形態となっており、この取付部113の凹所を埋めるように弾性体114が設けられている。
特にここでは、取付部113に、バット本体112の外周面に対して1段小径に形成された縮径部119と、その縮径部119の軸方向の中心部分でさらに1段小径に形成された環状凹部120とが設けられており、環状凹部120を埋めるように複合部材117が設けられ、その外面及び縮径部119の外周面を覆うように外側の高弾性層118が設けられている。
なお、弾性体114を、図4に示した例と同様に、外側の流体封入部材と内側の低弾性層とで構成し、環状凹部120に内側の低弾性層が配置され、その外面を覆うように縮径部119に外側の流体封入部材が配置されるようにしても良い。また、弾性体114を、図5に示した例と同様に、内側の流体封入部材と外側の高弾性層とで構成し、環状凹部120に内側の流体封入部材が配置され、その外面を覆うように縮径部119に外側の高弾性層が配置されるようにしても良い。
本発明にかかる球技用バットは、高い反発特性を得ると共に打感の向上などを図り、使い易く且つ大きな飛距離を実現することができる効果を有し、軟式野球やソフトボールなどに使用する球技用バットとして有用である。
本発明による球技用バットの一例を示す断面図である。 図1に示した球技用バットの断面図である。 図1に示した流体封入部材を示す斜視図である。 本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。 本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。 本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。 本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。 本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。 本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。 本発明における流体封入部材の別の例を示す斜視図である。 本発明による球技用バットの別の例を示す断面図である。
符号の説明
1・41・51・111 球技用バット
2・112 バット本体
3・113 取付部
4・42・52・114 弾性体
11・62・72・82・92・102 流体封入室
12・43・53・61・71・81・91・101・115 流体封入部材
13・44・116 低弾性層
14・117 複合部材
15・54 高弾性層
16・63・73・83・93・103 流体封入部
108 出入部
A 略真直部
B テーパ部
C グリップ部
D 打球部

Claims (5)

  1. バット本体に弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットであって、
    前記弾性体が、内部に流体封入室を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材であることを特徴とする球技用バット。
  2. バット本体に弾性体を周設してなる打球部を備えた球技用バットであって、
    前記弾性体が、内部に流体封入室を備えた可撓性に富む材料で形成された流体封入部材であり、この流体封入部材が、前記流体封入室に充填される流体の出入部を備えたことを特徴とする球技用バット。
  3. 前記出入部は、逆止機能を備えたゴムバルブであることを特徴とする請求項2に記載の球技用バット。
  4. 前記出入部は、密実なゴム材で形成されていることを特徴とする請求項2に記載の球技用バット。
  5. 前記流体封入部材が、所要の可撓性及び強度を備えた合成樹脂材料または合成ゴム材料からなるシート材で形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の球技用バット。
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JP2012196341A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Zett Corp 軟式野球用又はソフトボール用バット
CN108721851A (zh) * 2017-04-25 2018-11-02 锦美运动用品(东莞)有限公司 棒球球棒

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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