JP2007532466A - 有機材料から製造される合成ダイヤモンド - Google Patents

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Abstract

本発明は、人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を意味する一時的な対象物の部分であるか又はその中に具体化されている黒鉛化可能な又は炭素含有材料から、より恒久的な記念物を製造する方法に関する。その方法は、炭素含有材料を合成ダイヤモンドに転化することにより、従って、対象物の、即ち、人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を、ダイヤモンド内に移すことにより、一時的な対象物をより恒久的な記念物に変換することを含む。合成ダイヤモンドは、炭素含有材料を炭素化合物又は炭素含有化合物に変換すること、及び、次に炭素化合物又は炭素含有化合物を合成ダイヤモンドに転化することによって製造することができる。

Description

本発明は、人生の経験又は出来事に関連する力、特性、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を意味する、一時的な対象物の部分であるか又はそれらの内に具体化されている、黒鉛化可能な又は炭素含有材料から、より恒久的な記念物を作る方法に関する。本方法は、炭素含有材料を合成ダイヤモンドに転化することにより、従って、一時的な対象物の、或いは、人生の経験又は出来事に関連する、力、特性、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物をダイヤモンドに移すことにより、一時的な対象物をより恒久的な記念物に変換することを含む。
本発明は、ある種の花及び植物、植物由来の材料、及び他の炭素含有の化学薬品及び製品成分の内の、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動及び象徴物を、容器としてのダイヤモンド内に移すことを探求する。ダイヤモンドは、そのような一時的な源から引き出されたこれらの特性の恒久的な容器として最適である。如何なる貴石も永久に存続可能であるが、ダイヤモンドだけが炭素含有の又は黒鉛化可能な材料から合成できる。従って、一時的な材料の特性を具体化するダイヤモンドを造ることができる。
全歴史を通じて、貴石は常に力と重要性を意味してきた。貴石は容器である。それらは意味を含むように優美に設計される。貴石は、我々の感情と感動の積み重ねであり、それらを含む。貴石は、人間の要求に対して表情豊かに応える。貴石は、美しく、希少であり、貴重であり、恒久性をもち、携帯でき、魔術的であり、権限を与え、性的であり、自然であり、親密であり、色彩に富み、文化的であり、歴史的であり、有形財産であり、恒久的であり、ステータス・シンボルであり、神秘的であり、慰めを与え、鼓舞する。
これらの特性のどれか1つ、例えば美を調べることができる。「文明とそれの不満」の中で、フロイトは「美の感覚は、特定の緩やかに興奮させる種類の感覚である。美における非常に明白な利用法はない。教養の目的に対するそれの必要性は明らかではないが、文明はそれなしには立ち行かなかったであろう。美学の科学は物事が美しいと見なされる条件を研究するが、美の起源の本質を説明することができず、例の通り、その結果の欠如は、大げさな無意味な言葉の洪水に隠されている。不幸にして、精神分析もまた、大部分の事柄に関するほどには、美について述べるものはもたない。その性的感覚の領域からの派生だけが確かなもののように見える。美の愛は、抑制された目的をもった感性の完全な例である。美と魅力は、まず第1に性的対象物の属性である。」と書いている。
初めの貴石は、美のために選ばれ賞賛された。最も初期の知られている宝飾品の1つは、モナコの近くの墓で発見された。それは、3つの魚骨からなるネックレスであり、紀元前25,000−18,000年のものと推定されている。このネックレスを造ろうとした動機は、より性的に魅力的になるように、又は、コミュニティの目に映る名声を高めるために、飾ろうとする衝動によるもののようであった。貴石を通じての美への根本的な願望は女性に訪れ、それが女性の遺伝子に刷り込まれているのかもしれない。
これら初期の魚骨を数珠繋ぎにして宝飾品にする第2のありそうな衝動は、魔術的な又は魔除けの性質によるものであった。このことは、宝飾品であることの重要さを、宝飾品が演ずることへと変化させる。「魔法の宝飾品」という彼女の本の中で、ジョーン・エバンス(Joan Evans)は、「希少性、不思議さ及び美は、不可解な要素をその中にもち、不可解さはいつも潜在的には魔術的である。石及び貴石の魔術的性質における信仰は、実際に、遠い古代のものであり、ある楔形文字の碑文は、受胎と誕生を促し、また、愛と憎しみを引き起す石のリストを与え、別のものは、護符として着用された石入りの指輪について言及している。文書記録のない時代においてさえ、そのような信仰がなかったと考える理由はなにもない。」と書いている。
多くの歴史を通じて、貴石は重要な力を有すると考えられていた。トーマス・ニコル(Thomas Nicols)は彼の1659年の著作「忠実な宝石細工人」の中で、「貴石及び宝石(pretious stones)について、宝石細工人によって語られる効能は、人々を富裕及び雄弁にし、人々を、雷及び稲妻、並びに伝染病及び疾病から守り、夢を見させ、眠りを獲得させ、起る物事を予言し、人々を賢くさせ、記憶を強化させ、名誉を獲得させ、魅惑及び妖術を妨げ、怠惰さを妨げ、人々に勇気を与え、人々を純潔に保ち、友情を増し、差別と軋轢を妨げ、人々に、目に見えないもの及び多くの他の不思議な物事を肯定させ彼らに帰させる、ことである。」(「宝石の奇妙な民間伝承」、George Frederick Kunz、 Dover、1913、p.7.)と書いている。
貴石の性質又は属性に関する信仰にはもっともらしい基盤がある。天然磁石は優れた例となる。イワン雷帝(Ivan the Terrible)は、彼の人生の終末近くに、彼の宝石及び宝物で頭がいっぱいであった。サー・ジェローム・ホーシ(Sir Jerome Horsey)による請求書中に、その支配者は「針の鎖」で吊るされた材料の見本を要求した。イワン雷帝は次に「天然磁石は皆が知っているように偉大な隠された効力をもち、それなくしては、世界を取り巻く海を航海することができず、また、この地球の境界も輪も知ることができない。」(Kunz、p.172.)と叫んだ。
この動機と効力に関する感性を持ち続けて、我々は21世紀において水晶のような貴石に対してより驚くべきことを行っており、この貴石及びそれからもたらされるシリコンなしには、コンピュータの魔法は存在しなかったであろう。
プリニウス(Pliny)は貴石に帰せられる魔法に懐疑的であった。彼の「警告」は自然界を調査することに対するギリシャ人のアプローチを例示する。貴石に対する東洋の錬金術的なアプローチが広く行われるようになったのは、紀元2世紀に医学校(schools of Healers)が建てられてからである。従って、「宝石によって及ぼされる効能は中世時代には疑問もなく受け入れられたが、ルネッサンス期に研究の精神が興隆すると、伝統的な信仰に関するある種の理由を見いだす努力がなされた。不思議なことに、効能が存在することに関する疑問には殆ど注意が払われず、その存在は保証されたものとされ、費やされた知的な努力の全ては、如何にして宝石がそれらの不思議な神秘的な効力を付与されることになったのか、及び、如何にしてこれらの効力が着用者の性格、健康、及び運勢を変更するのに作用するのか、に関するある妥当な説明を見いだすことに向けられた。」(Kunz、pp.1、2.)
これらの貴石は、力を持つはずであるとして尊ばれた。誰もがそれらの力がどのようなものであるかを確かめる努力を費やした。レオナルド(Leonardo)のような人でさえ、高貴な色の紫水晶は力をもつと考え、その力は人々を仕事上において賢くするものであろうと判断した。
ダイヤモンドの初期の希少さ、及び結果として生じる神秘性は、それらに、多分他の如何なる貴石よりも多くの性質と属性が割り当てられるようにした。その後の歴史は、この評価を強化した。ダイヤモンドの効力は、「毒に耐えること」、「毒を与えること」、及び、「恐怖をなくすこと、論争に勝利すること、怒り狂う(lunatike)又は半狂乱(phrantike)の人々を助けること」を含んだ中間的な多くの効力である(「特に英国における、中世時代及びルネッサンス期の魔法の宝飾品」、Joan Evans、Clarendon Press、1922、p.144.)。宝石の錬金薬液、即ち、最も貴重な、従って恐らくダイヤモンドで構成された妙薬が、フランスのチャールス4世及びメディチ家のロレンゾに対して、彼らの臨終に献じられた。(“Panmineralogican”、Rovert Love、Oxford、1661、p.77.)
ヒンズー教の教義によれば、ダイヤモンドのエネルギーを利用する1つの方法は、それらを何日も掛けて灰に粉砕し、「長命、身体の全般的な発達、強靭さ、エネルギー、肌色の美しさ、及び幸福をもたらし、四肢に堅固な強靭さを与える」、一服の霊薬を造ることを含む。(Kunz、p.378.)
インドは、過去2千年の大部分の間、唯一のダイヤモンドの大きな産地であった。17世紀に至るまで、10カラットを超える重さのダイヤモンドは全てインドに保有されていた。ヨーロッパにおいては中世の間、ダイヤモンドに関して知られていたことの全ては、それらがインドから来たということ、それらが非常に希少であること、及びそれらが信じられないほど固いこと、であった。チャールス5世の統治の間の1379年までは、ヨーロッパにおける何らかのダイヤモンドに関する何らかの記録もまったくない。
それに帰せられる伝説をもたらしたのは、ダイヤモンドの途方もない硬さと当時の人々に対して示されたものであった。ダイヤモンドという単語は、征服されないという意味をもつギリシャ語の“adamas”からきている。支配者だけがダイヤモンドを所持するか又は身に着けることができ、それらの魔力はその人を無敵にすると信じられていた。驚いたことには、ダイヤモンドは耐火性であり鉄より硬い。凡そ1世紀後に、バーガンディの議会において、支配者の無敵さを表していたダイヤモンドの強さと耐久性は、あまり高貴でない人々も入手できるようになって変化した。それらの性質は、次に、婚姻を特徴付ける至高の力、貞節、及び献身的愛情を伝える完全な媒体となった。
ダイヤモンドは、我々の最も深い心からの感情と感動の器であり、容器であり、保管容器である。ダイヤモンドには効力がある。ダイヤモンドは意味を包含するための完全な対象物である。このことは、それらの価値によってあいまいにされることが多いが、意味を包含することはそれらの本来の機能である。それらはこの機能を他の如何なる対象物より成功裡に達成する。ダイヤモンドは同時に光を内在させ且つ発する。光を発すると、それらはそれら自体より大きくなって、それらをただちに、有形ではあるが抽象的且つ象徴的なものとすることを可能にする。歴史的には、この意味を包含する機能は貴石内の魔除けとしての性質に帰せられているかもしれない。現代の推論では、それらの力の背後の原理的説明として、この機能の持久力は、今なおこれらの価値ある器の中に意味を預ける我々自身の能力に証明を与えるものと認識されている。
George Frederick Kunzは「宝石の奇妙な民間伝承」の中で「宝石は、様々な時代に様々な人々の間で、それらにまつわる奇妙な観念と想像を伴って、用いられてきた。これらの観念の多くは、今の我々には十分に不思議に見えるが、我々がそれらを分析すると、それらはそれらの根源を、石のある固有の性質に、又はそれらの象徴的重要性の直感的な表明に、もつことが分かる。多くの変形を通して、この象徴性は今日まで持続している。着用者に確信を与えるのは、対象物それ自体ではなく、それが表し、それが組み込んでいる観念である。抽象的観念に実体的な認識可能な形態を与えるこの性向は、人間性に深く根ざしているので、人間の必然性に応ずるものと見なされなければならない。」(Kunz、pp.V、25、26.)と書いている。
何が魔除け又は護符で、何がそうでないかは、純粋に個人の問題である。ある人々には、何物でも護符となることができ、他の人々は、魔法は全く必要ないと感じる。(「宝飾品の偉大な本」Ernst A.及びJean Heiniger、Edita Lausanne、1974、p.54.)
Sigmund Freudには、貴石は「移行対象物」の重要な例となる。移行対象物は携帯可能で、恒久性であり、親近感を与え、自然である傾向をもつ。そのような対象物が他人に与えられるとき、所持者の力のいくらか、地位又は経験が、その贈物と共に移行する。この記念物は、愛情、幸運、慰め又は他の多くの目的のために贈ることができる。教皇インノケンティウス2世(Pope Innocent II)が獅子心王リチャード(Richard the Lionhearted)に対して1198年に4つの指輪の贈物に関して手紙を書いたときに、彼は「贈物それ自体よりも、私の贈物の秘密の意味に注意を払って下さい。宝石が付けられた金の指輪の円形は、永遠を表し、それらの数は、コンスタンシアの心、精神の忠誠、spientiaへの金、博識、を表す。」(Heiniger、p.54.)と書いた。
「貴石、真珠、及び宝飾品の特定の形態に関するこれらの神秘的な解釈は、我々を迷信の核心に導く。それらは、今世紀まで原始文明の中で生きてきたシャーマニズム及びアニミズムとの最後の繋がりの1つを表す。我々の誰が、我々が受け継いだ宝飾品と特別な関係を持っていないのか?今日でさえも、今は死んでいる人が所持していた宝飾品に特別な愛着を感じ、それを失えば不幸に感じる。宝飾品の2つの基本的な機能は、着用者の美しさを高めること、及び彼の富を表すことであるが、いわば護符としてのそれらの特性によって内面に向う。」(Heiniger、p.11.)
以上、意味の器としてのダイヤモンドに関する問題を展開してきたが、歴史的にも現代的にも、同じ問題が、花、植物、植物由来の及び炭素含有の材料に関しても示されるであろう。
貴石と、花及び葉(植物、植物由来の又は炭素含有の材料)との間には類似性がある。このことは、それらの文字通りの起源からも真実である。ダイヤモンド及び宝石の起源に関するペルシャの伝説は「東洋では、これらの美しい対象物は多くの罪及び悲しみの源と見なされていた。我々は、神が世界を創造したとき、彼は、金、銀、宝石及びダイヤモンドなどの無用の物は造らなかったが、しかい常に人間の間に悪を持ち込むことに熱心なサタンが、人間の心の欲望と熱情をかぎ出そうと間近で観察していた、と聞かされている。彼は、大満足なことに、イブがエデンの園を飾る色彩豊かな花を熱愛していたことを知った。彼は、それ故に、大地の輝きと色彩を模倣することに取り掛かり、そしてこのようにして、色彩豊かな宝石及びダイヤモンドが造られた。」(Kunz、p.25.)ことを示している。
貴石と花の間には、それらの機能に関連してさらに類似性がある。エジプトにおける水蓮の利用は、第5王朝(紀元前2494−2345年)にまで遡る。それは、パピルスが下王国の象徴であったように、上エジプトの象徴であった。水蓮は、それから人類が出現した胎内と見なされていた。その利用は、宗教的と世俗的の両方であった。水蓮は広く利用され、「尊い軟膏を塗る儀式が終わると直ぐに、召使は、祭礼の間に手に握るべき水蓮を持ってきた。次に来客は、主に水蓮である花を含んだネックレスを与えられた。花輪がまた頭の周りに置かれ、添えられた一本の水蓮が前頭部に垂れ下げられ、水蓮の蕾みは女性の頭飾りの部分として受け入れられた。」(「花の文化」、Jack Goody、Cambridge University Press、1993、p.39.)のように利用された。水蓮はまた、王冠としても広く用いられた。
貴石、宝飾品及び花の機能のこの類似性は、歴史と文化を通じて示される。中国語の“hua”という単語は、女性の美を表し、“ru hua si yu”は「花と翡翠のように美しい」ことを意味する。(Goody、p.371.)5世紀のインドでは、「王室の人々は男女共に、王冠、ネックレス、ブレスレット、アームバンド、イヤリング、及び花輪を着用するように求められた。初期の文献を通して、女性は、宝飾品と同様に花に、一方が他方に置き換わる形で、密接に関連付けられている」。Kaidasaの戯曲シャクンタラサー(Sakuntala)のプロローグは、次のように進む、
夏に恋する感性豊かな女性らは、ミモザのはかない花弁から花のイヤリングを編み、その間に野生の蜂が彼女らに優しくキスする。(Goody、p.325.)
貴石と、花及び葉との間には、それらの性質、象徴物、及び意味の容器として働く機能に関して、さらに類似性がある。今日、ダイヤモンドとバラは、愛を象徴するのに最も成功した2つの対象物である。これらの力の絡み合いは、婚約指輪の全くの初期から始まる。ダイヤモンドは、凡そ1450年に僅かな数だけヨーロッパに到着した。1世代後に、Constanza SforzaとCamilla d‘Aragonaの婚約が記録されている。彼らのものは、ダイヤモンドが婚約の印として与えられた初めの記録の1つである。今日、バチカンにある一連のミニチュアがその祭典を告知している。そのミニチュアは、バラの花輪と、婚姻を神聖にするダイヤモンドの指輪のイメージをもったチェニックの花綱装飾とを身に着けたハンサムな若者として表された神聖なHymenを描いている。
貴石と、花及び葉との間には、儀式、慣習、及び感性の表現に関して、さらに類似性がある。英国における指輪着用の慣例に関して、「男性は、もし彼が結婚することを望むならば彼の第1指に指輪をはめ、もし彼が婚約しているならば第2指に、もし彼が既婚であるならば第3指に、もし彼が独身でいることを望むなら第4指にはめるものと想定されている。」バラの領域での類似点を考えると、「とげと葉をもつバラの蕾みは、「私は恐れるが、しかし私は希望をもっている」を意味し、人がその蕾みを上下逆さまにした場合には、それは「恐れ又は希望をもってはならない」を意味し、とげが取り除かれたバラは「希望するものは何でもある」を意味し、葉が取り除かれたバラは「恐れるものは何でもある」を意味する」(Goody、p.238.)。象徴として貴石及び花を用いる他の意味は、それらの数、それらの位置、及び確かにそれらの色によって影響される可能性がある。
貴石と花の共通の性質は、愛を描写することに限られない。再びこれも前述した貴石の共同に作用する機能に類似する。多くの例は医薬に関する。中国では、「ボタンは富と好色を表す。ベゴニアは、涼しく日陰の場所を好むので、特に優れた女性の花とされ、その結果、孤独な愛に関する多くのストーリに登場する。アイリスは、豊饒と息子達の誕生に関する観念に結びついていた。アイリスの煮出し汁は、中国南部の地域で儀式上の入浴に用いられ、それのワインとの混和物は、寿命を長くし知能を増進させると信じられていて、それを人は飲むことができた。アルテミシアと共に、それは防護のためにドアに吊るされていた。赤いザクロの花は、幸福と豊饒を示すと共に、悪い運勢を防ぐと信じられていた。甘草は、健忘症の薬草であり、分娩の痛みを緩和するのに役立ち、しかしまた、息子の誕生を確実にするために妊娠中に身に付けられる」(Goody、p.370.)。遅く1950年代にもなって、「他の野菜製品と同様に、特にスイカズラ、ベニバナの花、ナスの花の蕾など、花を避妊用に用いることが、当局筋によって唱道されさえした」(Goody、p.378.)。貴石と花をそれらの共通の属性に基づいて結びつけることができる。
植物が、人生の経験と出来事に関連する力、属性、思い出、慣習、伝統、情熱、又は象徴を意味する、或いは、移行対象物として機能する、機会は無限のように思われる。この着想の潜在力をR.Herrickによる「ヘスペリデス」の序章に見てみよう。
私は、小川を、花、鳥、及び木陰を歌う。
4月、5月の、6月の、そして7月の花を。
私は、5月の柱、白ぶどう酒の馬車,ワッセル酒、目覚めを歌う。
花婿、花嫁を、そして彼らのウェディング・ケーキを。
私は、霞を、雨を、そしてひとつひとつを歌う。
香油を、オイルを、スパイスを、そしてアンバーグリースを。
私は、時代の変化を歌う。そして、私は記す、バラは如何にして初めに赤くなったのか、そして百合は白くなったのかを。
私は、森を、薄明を記す。私は歌う
マブの宮廷を、Fairie−Kingの宮廷を。
私は地獄を記す。私は、天国を、そして結局それを手に入れる望みを歌う(そして永遠に歌う)。
この詩の広く撒き散らされている側面において、「多くの柱、ワッセル酒、目覚め」は、特定の花に関連付けることのできる伝統と休日の強力な象徴である。同じことは、「花婿、花嫁、及びウェディング・ケーキ」についても、如何に人生の変遷と人生の段階を表すかという点で真実である。この詩の至るところに、貴石と花の両方の基本的な属性である魅惑とロマンスへの言及が満ち溢れている。
花と葉は、源、機能、性質、象徴、儀式、慣例、気持の表現、休日及びロマンスへの類似性を意味することが認められている。貴石と花の間の類似性の容易な認識は、それらから生じるダイヤモンドに関する人々の認識を高める。最も重要なことに、貴石と花(又は植物)の意味の容器としての成功が実証されていることを良く考えて欲しい。更に、花は、意味の容器としては、一時的であるという欠点をもつ一方、貴石は恒久的であることを良く考えて欲しい。
Jerome Cardenは、1585年の彼の“DeGemmis et Coloribus”の中で、如何にして貴石が、植物のそれとは異なって、時を経ても衰えない力をもつかについて次のように記述している“Quare haud tutum est lapides gerereincognitos, et adsidue secum ferre; ...gignunt enim in animis nostris varios effectus, conrtumaciae, timoris, auariciae, odii, inuidiae, petulantiae, tristiae, iraae, quorum medio hominess evertuntur...Facile intelliges,vitae, nostre cursum forunamque ferme totam ex moribus nostris et affectibus pewndere: quare etiam magnum afferre posse detrimentum aut auxililium, gestamen lapidum atque gemmarum”。(Evans、p.145.)
同様にKunzは次のように書いている。宝石の愛は人の心に深く埋込まれ、この原因はそれらの色彩と光輝の中ばかりでなく、それらの恒久性の中にも探求されなければならない。花と葉の優雅な色の全ては、そして空の青及び夕焼け雲の光輝でさえも、短時間しか続かず、留まることなく変化するが、宝石の光輝と色彩は今日も何千年もの昔と同じであり、また今後何千年も変らないであろう。変化する世界において、この永遠性は、初期に認識されていたそれ自身の魅力をもつ。(Kunz、p.145.)
合成ダイヤモンドの開発の歴史は、改良を増しながら進んでいる。最初の発見は、1954年にBell Laboratoriesの研究所において始まる。驚嘆すべき技術的背景は、当技術分野において十分に文書記録されており、他所で概説されている。製法は、メタン又は黒鉛から得られた工業用ダイヤモンド材料の製造から始まり、色が悪く含有物の多い小さな宝石材料に進み、大きなすばらしく美しい色彩の合成貴石ダイヤモンドが今日の市場に出るような現在の状態に進んでいる。
最近の数年間において、ダイヤモンド合成に関連する最も重要なニュースは、ダイヤモンド製造業者Lazare Kaplanによる、何年もの間GEが研究してきたダイヤモンドの高圧高温(HPHT)処理が、色の悪い、普通は褐色のダイヤモンドの劇的な色の改善を可能にした、という発表に関するものであった。
最初の限定された数の合成貴石ダイヤモンドは、1999年夏開催の産業見本市で米国の一般の人々への販売に供された。2002年には、ある米国の会社が、人及びペットの火葬された遺骸から合成ダイヤモンドを造ることに成功した。2003年には、2つの他の米国の会社が、膨大な数の宝石品質の合成等級ダイヤモンドを市場に出すために生産能力を増強する計画を発表した。
現時点では、宝石品質の合成ダイヤモンドの製造方法は、当技術分野では周知のものである。初期の特許の天才はその製法の可能性を確認した。初期の特許の多くは、Robert H. Wentorf Jr.によってたびたび率いられたGEの科学者のチームによって保持されている。活発な分野であって、その可能性はこれらの発端から発展を続けてきた。
製法に対する改良は、大きな結晶の成長に適応するために、反応チャンバのサイズを大きくすること、或いは、金属含有量を最小にして、正常な結晶成長をもたらし、且つ、合成装置の寿命を長くするために、より純粋な供給原料を開発すること、或いは、ダイヤモンドの種子を溶解することなしに、種子結晶上にダイヤモンドの析出を促進するように成長セル内の温度勾配を変化させる方法、に焦点を合わせられることが多い。
この増加する製造知識、及び高められた製造技術によるコスト削減にも関わらず、合成ダイヤモンドは、天然のダイヤモンドの代用品又は仲間の製品としては受け入れられていない。それらは、天然のダイヤモンドよりは魅力的でないと考えられている。従って、そのような材料に対する消費者の受容を増加させる方法の必要性が残っている。
LifeGemsと呼ばれる会社は、愛する人の火葬された遺体から合成ダイヤモンドを造ることを進めている(米国特許出願第20030017932号参照)。この種類の合成ダイヤモンドを含んだ指輪を着用することは、ある人々には慰めを与える一方で、これらの製品は、多分ダイヤモンドを造るのに用いられる材料の神聖な本性のために、重要な商業上の受容を得るに至っていない。
本発明は、ここで、従来技術の問題及び不利な点を解決し、願わくは遥かに意味深い炭素源から製造される合成ダイヤモンドを提供する。更に、本発明の教示及び発見に基づいた合成ダイヤモンドに対する重要な新しい市場が存在する。
本発明は、人生の経験、大切な対象物、又は、象徴的な若しくは重要な出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を意味する、一時的な対象物の一部であるか、又はその中に具体化されている炭素含有材料から、より恒久的な記念物を作る方法に関する。本方法は、炭素含有材料を合成ダイヤモンドに転化することにより、従って、一時的な対象物、即ち人生の経験又は出来事に関連する力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物をダイヤモンド内に移動させることによって、一時的な対象物をより恒久的な記念物に変換する方法を含む。
合成ダイヤモンドは、黒鉛化可能な又は炭素含有材料を炭素化合物又は炭素含有化合物に変換し、その炭素化合物又は炭素含有化合物を合成ダイヤモンドに転化することによって好都合に製造される。好ましい炭素化合物又は炭素含有化合物は黒鉛又はメタンである。黒鉛化可能な材料は、有機植物材料、又は、化学薬品、又は、飲料、食物、香水、若しくは他の液体含有製品の成分、を含んだ種々様々な炭素含有材料を含み、或いはそれらのどれからも誘導される。特に、炭素含有材料は、紙、プラスチック、高分子、天然又は合成の繊維又は糸から作られている布、木材、又はこれらの組合せ、とすることができる。更に、炭素含有材料は、化学薬品、或いは、飲料、食物、香水、若しくは他の液体含有製品の成分、或いは、紙、プラスチック、高分子、天然又は合成の繊維又は糸から作られている布、木材、又はこれらの組合せ、とすることができる。
炭素含有材料は、人生の経験又は出来事に関連し、ダイヤモンドだけが贈物の贈与者によって受領者に贈与されるような指定された贈物を表すか又はその部分である可能性を有する。その贈物は、初め贈与者によって受領者に与えられ、後に贈物の黒鉛化可能材料が合成ダイヤモンドに転化されてもよい。勿論、贈与者と受領者は同一人であってもよい。
本方法は更に、人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物の表現として、人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を保持する容器として機能する合成ダイヤモンドを受領者に贈与することを含む。人生の経験又は出来事は、功績、祝典、休暇、ハネムーン、休日、又は季節であってよい。また、その対象物によって表される人生の経験又は出来事は、その対象物、人生の経験又は出来事に関連し、合成ダイヤモンドに変換される炭素含有材料を含む、有形の物品に具体化されている可能性がある。
以下の詳細な説明において、「記念物」という用語は、人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を、積極的に心の中に保持するか又はもたらすために役立つ、何かある物を意味するのに使われる。
また、「炭素含有材料」又は「黒鉛化可能材料」という用語は、炭素又は黒鉛に、特に、通常の合成ダイヤモンド生成技術又は方法によって合成ダイヤモンドに転化できる型又は形態の黒鉛に、転化されるか又は転化できる材料を意味する。
「一時的な対象物」という用語は、使用、消費、着用、展示、伝達(例えばメッセージ)のために提供され、使用され、消費され、着用され、見られ、読まれ、聞かれ、味わわれ、などのことが可能である、対象物を意味する。前述のように、その対象物は人生の経験又は出来事に関連し、経験又は出来事の一時的な記念物である。幾つかの場合には、対象物はより恒久的ではあるが、しかしより新しい技術又は時代の発展に比較して、時代遅れになるか又は気に入らなくなる。
本発明は、ここで、少なくとも部分的に炭素源からできている意味深い、しかし一時的な対象物から望ましく製造される合成ダイヤモンドを提供する。純粋な炭素に変換でき、黒鉛化でき、最終的にダイヤモンドに合成されることのできる、花、植物又は他の有機材料でできている対象物を利用すること、及び、そうすることによってこれらの有機材料が意味の恒久的な容器になることの利益を考えられたい。
魔術師、占い師、医者及び科学者は、何世紀にも及ぶ鉛を金に変える方法の探究を通して、彼らそれぞれの賢者の石を見つめた。今では、花、植物又は他の有機材料からダイヤモンドを造ることができるとは、なんと遥かに美しいことであろう。これらは、まとめて「ダイヤモンド容器」と呼ぶ。ダイヤモンドは根本的であり、それは純粋な炭素であり、炭素はあらゆる生命の基盤である。生きている花は、次には炭素に還元することができる。その炭素を使用し、それを強熱と高圧で結合することによって、即ち、ダイヤモンド合成に用いられる工程によって、花はダイヤモンドに変えることができる。
ダイヤモンド合成の発見のこの長く退屈な話には、造られたダイヤモンドに象徴物及び意味の統合要素を吹き込む方法が欠けている。それらの包含物は、ダイヤモンドの魅力とアピールの中心となる。この重要な側面は合成ダイヤモンドの製造と認知において全く欠けている。合成ダイヤモンドは、研究室と試験管のイメージを呼び起こす。大いなる美と驚異の感覚により、花の炭素からダイヤモンドを合成する本発明は、ダイヤモンド合成の歴史に対する著しい達成の先駆けとなる。このようにして、合成ダイヤモンドは、その組成、誕生及び形成の方法、即ちその自然科学的歴史に関するばかりでなく、重要なことに、その魅力と神秘性、即ちその文化的歴史に関しても真実のものとなる。
人生の経験、出来事、又は目標に関連する、力、性質、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を伝えることにおけるダイヤモンドの基本的な意味は、ここで、それらの創作物の全部の繊維の内に、ほどけないように織り込まれる。花(植物、植物由来の及び炭素含有の材料)の一時的な美は、ダイヤモンドの恒久的な美と結合される。花は枯れなければならないが、しかしここでダイヤモンドとして再び開花することができる。製造のための原料が天然の純粋な花からくることが多いことを考えれば、この合成方法の付加的な利点は、一般の人々が、ダイヤモンド合成を工業的又は技術的とする現在の認知に対して、それを「天然」であると認めることが多くなることである。花の贈物は、意味の容器であるとの約束で与えられ、ダイヤモンドの象徴物においてその花の恒久的な約束に変換される。有機物は無機物となり、花と花びらは結晶となる。
従って、炭素に変換され、黒鉛化され、最終的にダイヤモンドに合成されることのできる、花、植物又は他の有機材料を利用する利点を考えて欲しい。これらの材料は、それゆえに、意味の望ましい恒久的な容器となる。要するに、人々の大事なものを恒久化する。
ここの議論は花に焦点を絞っているが、敷衍することによりこのことは、花ばかりでなく、植物、植物由来材料、及び炭素含有材料にも当てはまる。花の文化的重要性の多くの例を強調してきた。この背景はアフリカ大陸には存在しない。その大陸では、花はあまり目に付かない。しかし、花に関連する役割は、植物の他の部分、即ち、それらの樹皮、それらの種子、それらの樹幹及び木材に移されている。(Goody、p.378.)1つの実施形態においては、花及び他の植物を合成ダイヤモンドにする。これらの植物は、贅沢、感動、休日、幸運、豊饒、長命、人生の変遷(誕生、卒業、結婚、離婚、引退、誕生日、死)及び他の出来事を表すか、又はそれらの象徴である。それらの一時的な象徴物は、初めに植物材料を炭素又は黒鉛に転化し、次にその炭素又は黒鉛から合成ダイヤモンドを生成することによって、より恒久的な長持ちする記念物に転化することができる。
花と植物の利用、及びそれらの、力、象徴物及び属性への関連についての類似した歴史を説明することはできるが、しかし、それらの移行対象物としての成功は、それらの一時的な特性で制限されている。バラは、愛の象徴としてよく知られており、一般に、ある人から別の人への愛を象徴する贈物として認められている。バラに次いで菊は、他の如何なる花より広範囲に及ぶ属性をもつ。中国においては、菊は「花の4人の紳士」の1つ、即ち、季節を表すのに選ばれた花の1つである。数千年の間、中国において菊は、豊饒、長命、引退における安らぎ及び快活を表してきた。これは部分的にはそれらの夏から冬に向っての成長による。反対に、何世紀もの間、フランス、イタリア及び南ドイツのカトリック地域においては、菊は死を表してきた。特定の種類の植物と花が、特定のときに、特定の仕方で、特定の場所で、種々の異なる意味を伝えるために、着用され又は用いられてきた。ある人は、菊の贈物をその人の長寿を願う完全な贈物として喜んで受取ることになる。同じ贈物は、特にフランスでは、生存している誰かに与えられることを恐れられることになる。
桜と梅の花の象徴物、力、及び属性は、若さと美しさの束の間の良質を祝う京都の伝統に見られる。豊饒はまた、メイポール又は子供のための雛菊の花輪によって象徴される。花はまた、薬としても用いられており、生理痛を抑えるラベンダーはその例である。
花は、ここで述べたように、黒鉛又はメタンに転化され、次いで、合成ダイヤモンドにすることができる。次に、ダイヤモンドは、花に象徴される経験又は出来事の恒久的な記念物となる。
種々の他の人生の経験又は出来事、例えば、業績、祝典、休暇、ハネムーン、休日、又は、季節などは、経験又は出来事に関連する花又は他の有形の物品を合成ダイヤモンドに変換することを通して、記念物に転化することができる。このように、訪問した特別の場所の花、又は、重要な出来事に結びついた品物は、炭素含有化合物に転化し、次いで合成ダイヤモンドに転化することができる。
多くの非限定的な例を挙げることができる。特定の業績又は功績の承認のために、花が一般に与えられる。更に、業績を祝う乾杯にはシャンパンが用意されることが多い。贅沢の属性は、例えば、モエ・ヘネシー又はドン・ペリニョンのシャンパンを用いることに見出され、そして、シャンパンを作るのに用いられる葡萄、又はシャンパンそれ自体でさえも、黒鉛化、及び、最終的に合成ダイヤモンドを造るのに用いられる炭素化合物又は炭素含有化合物への転化のための、炭素含有出発材料とすることができる。液体製品にかんしては、液体は除去するか又は蒸発することができ、残った残留物は、炭素含有化合物を造るために燃やされ、さもなければ灰化される。
同様に、特別な出来事の祝典には多くの変形があり得る。シャンパン及び他の飲料を消費することができ、贈物が贈られることが多い。一時性の特定の贈物は、炭素含有化合物に転化することができる。他の炭素含有物品、例えば、祝辞を表す手紙、カード、又は印刷された紙製品、卒業式の帽子及びガウン、新生児を包んだ毛布、又は、式典の際に着用された特別な制服又は衣装などの衣類は、全て炭素化合物又は炭素含有化合物に転化することができる。種々の炭素含有飲料の材料又は成分は、いまや着用できる種々の飲料を表すダイヤモンド・カクテルにすることができるか、又は、それらを種々のダイヤモンドで表される式典を表すのに用いることができる。式典に着用される香水又はオーデコロン、又は、それらの炭素含有化学成分若しくは構成物も、やはり転化することができる。また、お祝いの葉巻が特別な行事の出席者に、又は特別な式典を祝うために、配られることが多く、ダイヤモンドは、これらの葉巻又は他のタバコ製品から造ることができる。
所望ならば、挫折も記憶に残すことができる。例えば、失敗した結婚又は離婚の象徴であるウルシをダイヤモンドにすることができる。
特定の実施形態は以下の通りであり、
エロチシズムの贈物は、
香水、贅沢の属性であり、シャネル5番又は他の花の高級香水
花、バラ、ランなど
高価なチョコレート
力の象徴物は、
オーク、男性のための男らしさの特性
キューバの葉巻、贅沢、男性又は男らしさの属性(例えば、「タバコ・ダイヤモンド」)
人生の変遷又は出来事
ハネムーン、人生経験、新婚旅行地からの花から作られる
結婚式、花、シャンパン、受取った特定の大事な贈物
離婚、ウルシ、黒バラ
伝統
クリスマス、記念物、毎年変わる
百合、イースターの象徴
休日又は季節、家族の出来事、贈物の贈与、クリスマス・ツリー、チェリー・パイ、ターキー、パンプキン、など
象徴
菊、長命、引退時の財政上の安全
チューリップ、幸運、財産、人材発見、豊饒の属性、頭を良くする
ティファニのバラ、ティファニのバラから独占的にティファニのため
変遷の対象物又は物品
植物由来、ラブ・レター、写真、本、又は絵画、ブルージーンズ又は皮ジャケットなどの衣類、“Return of the King”の開店からの残り物のポップコーンなどの食品、家具(例えば、小児用の食事椅子又はベビーベッド)、又は家(取り壊された家屋から残った2×4木材)。以上は、単なる例であるが、多くの他のものが当業者によって考案できる。
一般に、一時的な対象物は、式典、人物、人生の経験又は出来事の記念物として維持されている形見、記念品、手紙、写真、物品又は他の対象物とすることが可能である。対象物の重要性は、対象物を提供した人物に対する賞賛又は愛情の故に、対象物が出来事又は経験の象徴物であることによる可能性がある。対象物そのものは時間経過とともに劣化する可能性があるので、本発明は、対象物それら自体を適切な既知の熱分解又は焼却処理法によって黒鉛又は類似物に転化し、次いでその黒鉛を、合成ダイヤモンドを造るのに用いることを提案する。
一時的な対象物は既に消費されていることが多いが、しかしその個性は、人生の経験又は出来事に関連する力、属性、思い出、慣習、伝統、感動及び象徴物を意味する。前述のように、経験又は出来事に関連するシャンパン、香水、花又は他の対象物は消費されているが、しかし継続的に又は季節に基づいて再生され利用可能となる。対象物の現在の形態はこのようにして、合成ダイヤモンドの全体又は部分を生成するのに用いられる黒鉛に転化することができる。これらの材料を用い、それらを炭素又は黒鉛に転化し、次いで、炭素又は黒鉛を高圧力と高熱によって結合させることにより、これらの材料はダイヤモンドに変え、遥かに長い時間持続させる又は不滅にさえすることができる。
ある状況においては、対象物から得られる炭素含有材料の量が、合成ダイヤモンドを生成するための必要量を与えるのに不十分である可能性のあることが認められる。例えば、香水は一般に、望みの香りを与えるエッセンス又は成分を非常に少量しか含んでいない。そのような化合物から十分な量の炭素又は黒鉛を生成することは、香水中に実際に或る量に比べて極めて大量の化合物がダイヤモンドを造るのに必要となるので、コストが高くなり過ぎる。本発明によれば、勿論当業者により良く認識されるように、一時的な対象物の象徴物又は永続物は、そのような材料から誘導されるものを、ダイヤモンドを生成するための黒鉛の少なくとも部分に用い、黒鉛の残りの部分は合成ダイヤモンドを造るための通常の形態とすることによって、達成することができる。本発明は、ダイヤモンドを造るのに、対象物から誘導される任意の量の黒鉛を使用することを包含する。香水の例を続ければ、芳香化合物が香水中に1%の量存在する場合には、香水の炭素含有材料からの黒鉛を1%含む黒鉛から造られる合成ダイヤモンドは、確かにその典型である。このことは、ダイヤモンドの製造を促進させ、同時にその製造コストを引き下げることを可能にする。
一時的な対象物の典型である有形の物品を、黒鉛化されるべき炭素含有材料として利用することも可能である。再び香水の例に関して、香水の香りを与える花又は有機化合物を、黒鉛化されて合成ダイヤモンドにされる炭素含有材料として使用することは全く差し支えない。そして再び、ダイヤモンドを生成するのに必要な黒鉛の全量の一部だけをその有形の物品から取るようにすることができる。
他の状況においては、複数の対象物又は有形の物品を、黒鉛化されてダイヤモンドを造るのに用いられる炭素含有材料として供給することができる。例えば、大切な人又は愛する人を忘れないために、その人が好んでいた又は望んでいたその人の衣類、愛の手紙、一時的な贈物、品物、或いはその人の他の記念物は、ダイヤモンドを生成するのに必要な量の黒鉛を供給するために、一緒に処理することができる。従って、「ダイヤモンド・カクテル」という用語は、ここで用いられるように、種々の対象物、品物、或いは、人、出来事(例えば、演奏会のプログラム、記録、又は衣装)を表すものであっても、飲み物又は飲料の成分であっても、その炭素含有材料から誘導される黒鉛の混合物から生成される合成ダイヤモンドを意味する。
合成ダイヤモンドの開発の歴史は、改良を増しながら進んでいる。最初の発見は、1954年にGeneral Electricの研究所において始まる。驚嘆すべき技術的背景は、当技術分野において十分に文書記録されており、他所で概説されている。製法は、メタン又は黒鉛から得られた工業用ダイヤモンド材料の製造から始まり、色が悪く含有物の多い小さな宝石材料に進み、大きなすばらしく美しい色彩の合成貴石ダイヤモンドが今日の市場に出るような現在の状態に進んでいる。
ダイヤモンド合成の発見のこの長く退屈な話には、造られたダイヤモンドに愛及びロマンスの統合要素を吹き込む方法が欠けている。それらの象徴的な包含物は、ダイヤモンドの魅力とアピールの中心となる。この重要な象徴物は合成ダイヤモンドの製造と認知において全く欠けている。合成ダイヤモンドは、研究室と試験管のイメージを呼び起こす。大いなる美と驚異の感覚により、バラの炭素からダイヤモンドを合成する本発明は、ダイヤモンド合成の歴史に対する著しい達成の先駆けとなる。このようにして、合成ダイヤモンドは、その組成、「誕生」及び形成の方法、即ちその自然科学的歴史に関するばかりでなく、重要なことに、その魅力と神秘性、即ちその文化的歴史に関しても真実のものとなる。
ダイヤモンドは美の象徴物である。経験又は出来事の一時的な性質、或いはそれら経験又は出来事を象徴する物品でさえも、ダイヤモンドの恒久的な美に結合される。花又は他の物品は枯れるか又は消滅するが、しかしそれらの美しさは合成ダイヤモンドの内で永久なものとすることができる。製造のための原料が天然の材料からくることを考えれば、この合成方法の付加的な利点は、一般の人々が、合成ダイヤモンドを工業的又は技術的とする現在の認知に対して、それを「天然」であると認めるようになることである。
本発明に従って合成ダイヤモンドを造るためには、初めに必要なことは、ここで開示された方法によってダイヤモンドに転化できる適切な材料を選択することである。黒鉛に転化できる有機材料を用いることが好ましい。適切な材料には、単独で又は花束として与えられる可能性のある、バラ、チューリップ、水仙、カーネーション、菊、ユリ、及び他の任意のものを含んだ花など、任意の種類の有機植物材料が含まれる。1種類の花を用いることができる一方で、花を組合せて種々の花の花束とし、その材料を、本発明によりダイヤモンドを造るのに必要な黒鉛を造るのに用いることも本発明の範囲内である。
所望であれば、他の種類の有機植物材料を用いることができる。そのような材料は、植物、灌木、又は樹木、同じく果物それ自体、或いは、種々様々な野菜又は他の可食植物の形態の、あらゆる種類の植物を含む。勿論、食物、特に異国風の食物は、一時的な美しさを有し、これらは、ダイヤモンドへの転化によってより恒久的な形態に転化できる。同じことは飲料又は香水についても当てはまる。飲料の味又は香水の香りを表す化学薬品は、黒鉛又はメタンに転化できて、次いで合成ダイヤモンドを生成するのに用いることができる。これらは、本発明によって転化できる多種類の材料の例証となる。反対に、哺乳動物(例えば、人間又は動物)の遺骸は、本発明によってダイヤモンドに転化される適切な又は適正な種類の材料ではないことを理解されたい。
上述のように、贈物の贈呈者は、実際に贈物を購入して受領者に贈呈する必要はない。その代りに、贈物の贈呈者は、おそらく人生の経験又は出来事の象徴としてダイヤモンドを贈るだけである。これは、合成ダイヤモンドだけが受領者に贈呈されるときに伝えられる贈物の象徴物である。勿論、贈物の贈呈者が初めに、受領者が経験又は出来事を象徴する物品を利用するような材料、贈物、を受領者に贈呈し、次いで後日、その材料又は物品を合成ダイヤモンドに転化させることも本発明の範囲内である。
その材料は初めに、合成ダイヤモンドを作るのに必要な出発材料に転化される。炭素の1つの形態が必要であるが、黒鉛のような固体の形態、又はメタンのような気体の形態を使用することができる。最も好ましい材料は、徹底的に黒鉛化されたアモルファス形態で得られる炭素源である。
その後、黒鉛化されたアモルファス炭素は、適切な合成ダイヤモンド生成装置に送り込まれる。炭素源から合成ダイヤモンドを作る技術を開示する様々な特許によって証明されているように、種々の型の設備を利用する多くの技術が知られている。これらには、米国特許第6,270,548号、第5,908,503号、及び第5,503,104号が含まれる。必要な範囲内で、これらの特許の全内容は引用によりここに組み入れられる。
本発明に適用するのに好ましい合成ダイヤモンド合成技術の簡潔な概要を次に記述する。
本発明の方法は、成長セルに、多結晶CVDダイヤモンド、適切な触媒、及び黒鉛化されたアモルファス炭素源を充填するステップを含む。次に、成長セルを横断して温度勾配を引き起すような仕方で、充填された成長セルに圧力と熱を加える。成長セル内全域の圧力と温度は、ダイヤモンドが炭素の熱力学的安定形となるようにする。
本発明の物品は、成長セル内に含まれる材料に高圧を加える装置によって規定されるサイズと形状をもった成長セル内に製造される。高圧装置は、密閉された成長セル内でダイヤモンド生成を持続させるのに必要な圧力を引き起すことのできる任意の設備である。それは、高圧ダイヤモンド宝石製造の従来技術に用いられる設備を含むことができる。そのような装置は高圧及び高温に耐えることができる。この設備は当技術分野では周知のものである。典型的な装置は、同じく引用によりここに組み入れられる米国特許第3,297,407号に記載されている。手短に言えば、この装置は、それを通じて収束する末広の開口部を有する環状ベルト部品を含む。一対の円錐台型の向き合うように配置された可動パンチが、反応チャンバを規定する開口内に入る。試料材料を含んだ成長セルは、反応チャンバ内に置かれ、円錐台型パンチの動きによるそれの圧縮が、試料材料に高圧を加える。そのような装置の多数の変化物が開示されている。それらは、同様に引用によりここに組み入れられる米国特許第2,941,244号及び第2,947,034号に記載されているような、個々のセグメントの間にガスケットをもつマルチピース・ダイを含む。他の型の装置には、全部品が互いに滑る関係にあって相互に適合して重なり合う複数の耐圧部品によって規定される既知の密閉型反応チャンバがある。その配置は、2つより多くの軸に沿って成長セルの体積の縮小をもたらす。そのような装置は、同様に引用によりここに組み入れられる米国特許第3,271,502号に詳述されている。
成長セル内の圧力は、典型的には凡そ5Gpaから7Gpaまでの範囲である。温度は、典型的には凡そ摂氏1300−1800度である。熱は、当技術分野で既知の任意の方法で加えることができ、必要な温度に達するために、例えば電気抵抗加熱法を用いることができる。熱は、成長セルが炭素源のところで最も高温となり、多結晶CVDダイヤモンドのところで最も低温となるように、成長セル内に温度勾配をつくるような仕方で加えることが重要である。このようにして、金属溶媒は、炭素源と接触するときに炭素で飽和され、多結晶CVDダイヤモンドと接触するときに炭素で過飽和となる。従って、炭素源から溶解させ、移動させ、ダイヤモンドを多結晶CVDダイヤモンド上に再堆積する駆動力が存在する。多結晶CVDダイヤモンドは、当技術分野で周知のものである。CVDダイヤモンドは、DCプラズマ法、マイクロ波プラズマ法、及びホット・フィラメントCVD法を含むが、それらに限定されない種々の方法によって作ることができる。本発明に用いるには、多結晶CVDダイヤモンドの製造方法は重要ではない。典型的には、多結晶CVDダイヤモンドの板又は円板が成長セル内に置かれる。
高圧ダイヤモンド成長に適した触媒は当技術分野で周知である。それらは、鉄、アルミニウム、ニッケル、コバルト、タンタル、マンガン、クロム、及びそれらの合金、などの金属を含む。
ダイヤモンド成長は、ダイヤモンド又は炭素を溶融触媒に溶解させ、次いで、溶融触媒から多結晶CVDダイヤモンド上にダイヤモンドを析出させることによってもたらされる。本発明に関しては、必要な炭素源は、徹底的に黒鉛化されたアモルファス炭素である。
製造される合成ダイヤモンドは種々の色にすることができる。殆どの場合、透明又は白色である天然のダイヤモンドとは異なり、合成ダイヤモンドは白色にするのと同様に、黄色、ピンク色、青色又は赤色にすることができる。所望ならば、これらの色の変化色も達成できる。合成ダイヤモンドを造る技術に良く通じている当業者は、所望の色(白色を含む)を達成するために実行することのできる加工処理の変更を良く承知している。例えば、白色以外の色を与えるために、黒鉛粉末にドーパントを加えること、又は白色の合成ダイヤモンドをアニールすること、は普通である。前述のように、本発明は、贈物の贈呈者が、贈物として意図された花又はバラの色に基づいて、ダイヤモンドの色を選択することを可能にする。このことは、花より遥かに長い間楽しむことのできる贈物のより完全な記念物を造る。
本発明はまた、人が彼自身の使用のためにここに説明された合成ダイヤモンドを購入することを予想する。この実施形態においては、贈物の贈呈者と受領者は同一人となる。
同様に、本発明によって予想されることは、合成ダイヤモンドが条件付で別の人に与えられるか、又はダイヤモンドが所有者から貸し付けられる若しくは借りられる宝飾品にはめ込まれるような状況である。このことは、典型的には、芸能界において実行され、そこでは宝飾品デザイナーが、彼らの創作品を彼らのデザインの宣伝のために、著名な俳優に貸し付ける。これらの状況はまた、本発明における「贈物の贈呈者」及び「受領者」という用語によって予想される。
合成ダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ仕方で、任意の型の宝飾品に取り付ける又は組み込むことができる。従って、種々様々な指輪、イヤリング、ネックレス、ペンダント、ブレスレットなどは、本発明の合成ダイヤモンドを使用して作ることができる。勿論、当業者は本発明の多くの変更と代替の実施形態を構想することが可能であり、それら全ての実施形態は添付の特許請求の範囲に包含されることが意図されている。
最後に、本発明者は、初期の国際特許出願PCT/US03/31755(2003年10月7日提出)を有することを記す。本願の請求項が、初期の国際出願の開示及び請求項と重なる範囲内で、このことが承認されない如何なる特定の国においても、重複する内容はここで放棄される。

Claims (15)

  1. 人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を意味する一時的な対象物の部分であるか又はその中に具体化されている炭素含有材料からより恒久的な記念物を作る方法であって、前記炭素含有材料を合成ダイヤモンドに転化することにより、従って、前記対象物の、即ち、前記人生の経験又は出来事に関連する、力、性質、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を、前記ダイヤモンド内に移すことにより、前記一時的な対象物を前記より恒久的な記念物に変換することを含むことを特徴とする方法。
  2. 前記合成ダイヤモンドは、前記炭素含有材料を炭素又は炭素含有化合物に変換すること、及び、前記炭素又は炭素含有化合物を前記合成ダイヤモンドに転化すること、によって製造されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記炭素化合物は黒鉛であり、前記炭素含有化合物はメタンであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記炭素含有材料は、有機植物材料を含むか又はそれから誘導されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  5. 前記有機植物材料は、可食又は非可食の、植物、潅木、又は樹木、又はそれらによって産出される果物若しくは野菜であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記有機植物材料は、花又は樹木であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記炭素含有材料は、飲料、食物、香水、又は他の液体含有製品の化学薬品又は成分を含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  8. 前記炭素含有材料は、紙、プラスチック、ポリマー、天然又は合成の繊維又は糸から作られている布、木材、又はこれらの組合せであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  9. 前記炭素含有材料は、前記人生の経験又は出来事に関連する指定された贈り物を表すか又はその部分であり、且つ、前期ダイヤモンドだけが贈物の贈呈者によって受領者に贈呈されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  10. 前記贈物は初めに前記贈物の贈呈者によって前記受領者に贈呈され、前記贈物の前記炭素含有材料は、その後に前期合成ダイヤモンドに転化されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 前記贈物の贈呈者と前記受領者が同一人であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  12. 前記合成ダイヤモンドは、白色、赤色、ピンク色、黄色、又は青色を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  13. 前記人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物の表象として前記合成ダイヤモンドが贈呈されることを更に含み、前記合成ダイヤモンドは、前記人生の経験又は出来事に関連する、力、属性、思い出、慣習、伝統、感動又は象徴物を保持する容器として機能することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  14. 前記人生の経験又は出来事は、業績、祝典、休暇、ハネムーン、休日、又は季節であることを特徴とする請求項13に記載の方法。
  15. 前記一時的な対象物は、前記合成ダイヤモンドに変換される前記炭素含有材料を含む有形の物品によって表されるか又はそれに関連することを特徴とする請求項13に記載の方法。
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