JP2007531081A - キーボードのための文字および単語選択テキスト入力方法ならびに簡約キーボードシステム - Google Patents

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Abstract

文字または単語選択肢を提供することにより、効率的にテキストを入力するための方法。本方法は、アクセント付き、分音または特殊な文字を入力するのを援助するための文字選択肢を備え、アクセント付き、分音または特殊な文字を有する単語を含む単語完成選択肢を提案する、より効率的な方法である。本方法を用いて、いかなる現存のテキスト入力システムも、さらに簡約キーボードシステムでさえ向上させることが可能である。本方法はまた、文字または単語選択肢を選択し入力する、より効率的な方法を含む。これによって、スクリーン入力システムと共に物理キーを用いて文字または単語選択肢を入力するハイブリッドキーボードシステムが考慮される。

Description

本発明は、文字および単語の選択肢を用いて、センサ、センサパッドまたはキーボードシステムもしくは文字列上でのペンベース入力により、特にスクリーン上へのテキスト入力を向上させることに関する。
本発明はまた、簡約キーボードシステム、例えばTenGO(シンガポール特許出願第200202021−2号)に対して一体となって高速選択を実現し、曖昧な、また曖昧でないキーストローク方法を補完することを可能にする。
単語選択テキスト入力方法によって、単語の予測、単語の完了および単語の選択を効率的に行うことが可能であり、文字選択テキスト入力方法によって、アクセント付きの、分音および他の特別な文字を効率的に入力することができる。
また、本発明は特に、可動装置、携帯電話、ハンドヘルド、PDA,ポケットコンピュータ、タブレットPC、センサパッドもしくはペンベースの仮想キーボードシステム、またはハイブリッド物理キーボードおよびグローブベースシステムにおけるタッチスクリーンまたはソフトキーテキスト入力アプリケーションに関する。
PDA、ハンドヘルドおよび可動装置は、これまでに驚異的に発展してきた。ほとんど全ての場所で、ある種の可動装置の持ち運びが可能となる。新たな時代の到来として、オンラインテキストベースの通信の発展が挙げられる。
オンラインテキストベースの通信は、コンピュータやインターネットで始まり、ショートメッセージサービス(SMS)で受容され、人気を博し続けてきた。Eメールは今では、個人的、また商売上の事実上の通信形態であり、コンパクトな電子装置は、より小型になり、より機能的となり、より集積化されている。携帯電話、ハンドヘルド、PDAおよびポケットコンピュータの向かう唯一の方向としては、Eメール、SMSまたは即時メッセージ通信(IM)の場合、一形態または別の形態のオンラインテキストベースの通信でなければならない。
テキスト入力に対して、ペンベースのパラダイムがハンドヘルド市場を支配してきたが、キーボードベース技術を利用する同目的傾向がある。ペンベース入力は、スタイラス、指または物を用いて、スクリーン上の仮想キーボードを叩くか、または手書き認識を利用してスクリーン上に走り書きをして、その走り書きによって残された「ディジタルインク」を解読する。
ペンベースの打ち込みには、小さな仮想キーボードボタンがスクリーン上に表示されるか、またはより大きいボタンが表示領域を汚染するという欠点があるが、ペンベースの走り書き(手書き)は、外見上「より自然である」が速度が遅く、ユーザが期待するほど正確でもない。しかし、手書き入力の根本的なボトルネックは、人間の手書き速度には限界があるということにある。速い速度で読み易く書くことは、極めて困難である。高速で効率的なキーボード入力が、今なおテキストベースの通信において最も高速で便利な方法である。
このように、オンラインテキストベースの通信に対する要求が進むにつれて、多くの装
置製造業者が小型標準サイズのQWERTYキーボードの利用を余儀なくされている。小型キーボードは、視覚には訴えるが、キーが小さ過ぎて接近し過ぎているので、省力テキスト入力以上に課題が多く残されている。
このため、予測テキスト入力を用いる簡約キーボードシステムは、スペースが制限され、しかもボタンがより大きいため、有望であると考えられている。しかし、同一のキーストロークシーケンスまたはキーストロークを共有する単語選択肢や文字選択肢によるサイクルを必要とする際に問題が生じる。これは通常、サイクルボタンを必要としており、簡約キーボードシステムに対する遺産であり、個々の単語または文字の選択肢によるサイクルは通常、全く単調であり且つ退屈である。
簡約キーボードシステムの例は、米国特許第5,818,437号、第5,945,928号、第5,953,541号、第6,011,554号、第6,286,064号および第6,307,549号に記載されており、この開示はここで参照して援用されており、マルチタップ、2−キーストロークまたはマルチストローク解釈の曖昧でないテキスト入力方法が、簡約キーボードシステムに対する米国特許第6,011,554号および第6,307,549号に記載されている。
ペンベースのタップ方法に対する順方向予測エンジンを組み込んだテキスト入力を改良するために、様々な試みがなされている。順方向予測エンジンによって提案された単語は、通常は一般的であり(頻度および単語の選択肢は、論文や研究報告等の一般の参照文献から収集される)、頻度範囲によって分類される。
従って、提案された単語を見るために通常のタイピングの流れを遮断することに加えて、提案された単語が好適でないか、または知的でない場合がしばしば起こる。このように効果が上がらないために、ソフトキーボードにおける順方向予測を行うのみである。この場合、タイピングが非常に困難であり且つ煩わしく、しかも手書きまたは文字認識テキスト入力方法等の他のペンベース方法において完全であるとはいえない。
このように、ユーザが、書き込みではなく読み出しのみのEメールおよび単語処理等の可動テキストベースアプリケーションを現在使用していることは驚くことではない。可動装置上のテキスト入力は、短いメッセージ、短い注意事項、交信情報の穴埋めに大半の時間が制限されている。
また、現存のテキスト入力方法は、アクセント付き、または分音文字を入力し易い方法ではない。このため、可動テキスト入力方法のみならず、従来のキーボードにも適用されない。この場合、特別な補助キーを押して、アクセント付き、または分音文字を選択する必要がある。
テキスト入力のための本発明では、文字および単語の選択肢を提示してテキスト入力を向上させる容易で知的な方法を提供する。文字の選択肢は、アクセント付き、または分音文字の入力を非常に効率的に援助し、文字の選択肢は、より有用で関連性のある動的で、知的且つ個人化された態様で提示される。(文字選択肢と単語選択肢の両方を)組み合わせた場合、単語選択方法は、いかなるアクセント付き文字または分音文字も直接にタイピングする必要なく、単語に、アクセント付き、または分音文字を極めて容易に提示することができる。デザインの美しさは、テキスト入力システム、仮想キーボード、ペンベース、グローブベース、センサベースまたは他の方法で実現可能なことである。文字選択および単語選択もまた、通常は共に、より効果的に行われるが、独立して実現され、様々なテキスト入力方法を向上させる。
文字および単語選択テキスト入力方法は、その知的選択肢を提案するため、簡約キーボードシステムを使用する際に、特に効果的である。簡約キーボードシステムは、既にそれ自体が曖昧であるため、この曖昧さを解消するためにそれ自体の単語選択肢を提示する必要があるが、これは、別の組の提案される単語選択肢(例えば、順方向予測)を補うのには適当でない場合が多い。
しかし、知的単語選択システムでは、提案される単語選択肢は今では、より正確であり且つ関連性があり、しかもそれが動的であるため、ユーザーおよび主題に迅速にカスタマイズして個人化し、簡約キーボードシステムに対してさえも有用となる。また、小さな付加的空間のみを占有するが、今なお極めて効果的でアクセス可能な所定の選択ウィンドウには、さらなる他の単語選択肢が提示される。本発明は、文字および単語選択テキスト入力方法で使用することが可能な簡約キーボード配列・システムを用いて提案されている。
文字選択オプション、例えば上記順方向予測エンジンにおける単語選択肢は、テキスト入力自体には新規なものではないが、曖昧でない文字のテキスト入力に対する簡約キーボードシステムにおける多文字キーの曖昧入力を解消するための選択肢を提供するために使用されてきた。本発明では、さらに、入力された文字に関連する特殊な文字における容易なキー操作オプションを提供することにより、多文字キーの文字を曖昧でなく走り書きするためのシンガポール特許出願第200300895−0号に記載されるように、単一文字キーの曖昧でない入力と多文字キーの曖昧でない入力とを共に援助する。
優れた文字および単語選択方法では、選択肢が効率的に選択、変化、使用できる効率的な選択方法も必要となる。本発明では、従来の入力方法(例えばキーボード)やスクリーン入力方法(例えば、タッチスクリーン)による選択を可能にすることに加えて、ハイブリッドテキスト入力である新たな概念も導入しており、従来のテキスト入力およびスクリーンテキスト入力(例えば、タッチスクリーンにより文字および単語選択を直接行うことが今なお可能な従来のキーボードを用いたタイピング)の両方を導入する。
本発明の局面は、テキスト入力システムのための入力方法を提供し、文字および単語選択肢テキスト入力方法を用いて、キーボード上でデータ値またはデータ記号を入力するために、前記方法が、前記キーボードを用いて文字を入力する工程と、入力された明瞭な文字をデータベースに記憶されたキーストロークと整合させる工程とを具備し、前記記憶されたキーストロークは、関連の文字選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の文字選択肢が、前記記憶されたキーストロークに関連するデータ値またはデータ記号であり、さらに前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させ、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢は、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連するデータ値またはデータ記号であり、入力された文字またはキーストロークシーケンスに割り当てられたデータ値またはデータ記号をテキスと入力として表示する工程と、前記文字に関連する、前記整合した文字選択肢を表示する工程と、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する、前記整合した文字選択肢を表示する工程と具備する。
実施の形態は、関連の文字のアクセント付きまたは分音変形物である文字選択肢を含んでも良い。アクセント付きまたは分音文字を含む単語選択肢を含むことも可能であるが、記憶されたキーストロークシーケンスは、対応する通常の文字またはアクセントのない表現を含むのみである。
別の実施の形態はさらに、新たな選択肢を選択し、前記事前に表示されたテキスト上に
、テキスト入力として前記新たな選択肢を表示する工程をさらに具備する。同一の選択肢が再度選択されると、選択肢のデータ値またはデータ記号を別の新たなテキスト入力として表示する。
本方法のさらに他の実施の形態として、前記選択肢が、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域に表示される。さらに、前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域がスクリーン入力システム上にあり、前記選択肢が前記スクリーンから直接に選択可能である。また、ショートカットキーが前記選択肢に関連するか、または並んで表示される。さらに、前記ショートカットキーを押すと、前記事前に表示されたテキスト上で、前記ショートカットキーに関連する選択肢が表示される。
さらに他の実施の形態として、前記文字または単語選択肢が多すぎて前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域内で表示できない場合、前記文字または前記キーストロークシーケンスの最初の部分に関連する他の可能性あるデータ値およびデータ記号の選択肢のリスト間でサイクリングを行い、前記選択肢を選択し、前記事前に表示されたテキスト上で新たな選択肢をテキスト入力として表示する工程を具備しても良い。
さらに他の実施の形態として、前記文字または単語選択肢間でサイクリングを行い、前記事前に表示されたテキスト上で新たな選択肢をテキスト入力として表示する工程を具備することも可能である。
本方法のさらに他の実施の形態として、前記記憶されたキーストロークシーケンスが、単に所定の範囲の数の文字に対するものである。また、整合する関連の単語選択肢の数が、所定の最大数となり得る。
本方法のさらに他の実施の形態として、前記整合する関連の文字選択肢が、最近最も多く選択されたデータから最近最も選択されていないデータまでの順序である。また、前記整合する関連の単語選択肢が、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も多く選択されたデータから前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も選択されていないデータまでの順序である。
本方法のさらに他の実施の形態として、前記整合する関連の単語選択肢が、所定の最小文字長である。さらに、前記最小文字長の選択された、または入力されたデータは全て、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も多く選択されたデータとして整合するデータベースに記憶される。
本方法のさらに他の実施の形態として、キーもしくは組み合わせキーを押すと、句読点および記号の選択肢が表示され且つ/またはキーもしくは組み合わせキーを押すと、数字の選択肢が表示される。
実施の形態におけるキーボードは、いずれかのテキスト入力システムまたは仮想テキスト入力システムとなり得る。前記キーボードは、簡約キーボードシステムの一部となり得る。また、前記入力された文字が、多文字キーにおける文字の1つとなり得る。この場合、本方法の実施の形態は、前記入力されたキーストロークをデータベースに記憶されたキーストロークと整合させる工程を具備し、前記記憶されたキーストロークは、関連の文字選択肢が前記データベースに記憶され、前記関連の文字選択肢が、前記記憶されたキーストロークに関連するデータ値またはデータ記号であり、さらに前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させ、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢は、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連
するデータ値またはデータ記号であり、前記キーストロークに関連する、前記整合した文字選択肢を表示し、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する、前記整合した文字選択肢を表示し、前記文字または前記文字を表す多文字キーが曖昧に入力された場合、多文字キー入力通りに実施される工程をさらに具備しても良い。
簡約キーボードシステムのための方法のさらに他の実施の形態として、前記キーボードを用いて前記最初の文字を明瞭に入力し、前記キーボードを用いてその続きの文字を曖昧に入力し、前記キーストロークシーケンスまたは前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させる工程を具備し、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢が、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連するデータ値またはデータ記号であり、さらに前記最初の文字が前記キーストロークに割り当てられた前記データ値またはデータ記号をテキスト入力として表示し、前記最初の文字が前記キーストロークシーケンスに関連する前記整合した単語選択肢を表示する工程をさらに具備することも可能である。
本発明のさらに他の局面では、キーボードまたはテキスト入力検出器と、文字または単語選択肢を記憶するためのデータベースとを具備し、前記文字または単語選択肢が、前記キーの入力キーストロークに関連するデータ値もしくはデータ記号、または前記キーの入力キーストロークシーケンスであり、さらに前記文字選択肢または単語選択肢を表示するためのディスプレイと、前記入力されたテキストを表示するためのディスプレイとを具備する文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システムを提供する。
実施の形態においては、前記システムが、上記文字および単語選択肢テキスト入力方法を用いたテキスト入力システムのための入力方法を導入する。
他の実施の形態においては、前記文字または単語選択肢が、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域に表示される。さらに、前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域が、1行または2行であることが可能であり、前記2行が、文字選択肢および単語選択肢または選択肢を有する入力されたテキストを分けるべきである。
さらに他の実施の形態として、前記記憶されたデータが、最近最も選択されたデータから最近最も選択されていないデータの順に記憶される。
前記システムのさらに他の実施の形態として、前記文字および単語選択肢が、固定数で、または固定数のグループで提示される。さらに前記文字および単語選択肢に、ショートカットが関連することが可能である。また、補助キーまたはシフトキーを他のキーと共に用いてショートカットとして機能することも可能である。さらに前記補助キーまたはシフトキーが、通常の補助またはシフト機能と、ショートカット機能とを区別するために、スティッキーとなるか、または他のキーと共に押すことが可能である。
本システムの実施の形態では、簡約キーボードシステムでさえ、キーボードに対していかなるテキスト入力システムまたは仮想テキスト入力システムも使用可能である。
また、本システムの実施の形態では、簡約キーボードシステムの多文字キーが、タッピングされると多文字キー入力毎に機能する。多文字入力は、米国特許第5,818,437号、第5,945,928号、第5,953,541号、第6,011,554号、第6,286,064号、第6,307,549号、シンガポール特許出願第200202021−2号に記載されるような現存の簡約キーボードシステムを使用することが可能である。
本発明の実施の形態による、これらおよび他の特徴、目的および利点は、図面を参照して以下の説明から、当業者にはよりよく理解され、容易に明らかとなるであろう。
この説明を通して、図示した実施の形態は、本発明を限定するものではなく例として考慮されるべきである。
可動装置は、小型であり、E-メールや単語処理等のテキスト入力を必要とするテキストベースの計算アプリケーションをより多く達成し続けており、高速で容易、しかも直観的のみならずテキスト入力を持続または拡大するために使用可能なテキスト入力法をユーザに提示するという挑戦が行われている。
現在、主たる解決法には、小型キーボード等のハードウェアベースのテキスト入力方法とソフトウェアベースのテキスト入力方法の2つがあり、これらは主として、手書き認識および仮想キーボード等のペンベースまたはタッチスクリーン法かまたは音声認識等のハンドフリー法のいずれかを含む。
音声認識は、強制的にタイピングの代わりとなるものであり、より改良されたものであると考えられるが、不正確であること、長い訓練および学習期間、速度、プライバシー、さらに、話したり考えたりするよりも考えたりタイプすることが通常、より自然であるというような他の人的要因の問題が今尚ある。
スペースに限界があるため、ボタンやキーが小さい小型キーボード等のハードウェアベースの方法は、タイプしづらく、近隣の間違ったキーを押すなどの誤りが頻繁に発生することになる。
ペンベースの方法は、今尚かなり不正確で速度が遅く、認識ソフトウェアを訓練するのに長い間学習することを必要とする手書き認識と比べ、あまり優れているとは言えない。
仮想キーボードのように他のペンベースの方法には、仮想キーボードに割り当てられた狭い領域によってもボタンが小さくなり、タイピングにかなりの集中力を必要とし、ミスタイプが頻繁に生じるという点で、その対応するハードウェアと同様の危険性がある。
ペンベースのタップ方法に順方向予測エンジンを組み入れた仮想キーボードのために、可動装置上のテキスト入力を改良する様々な試みがなされてきた。順方向予測エンジンによって提案される単語は、通常一般的なものであり(頻度および単語の選択肢は、論文および研究報告等の一般的な参考文献から集められ)、頻度範囲によって分類される。従って、通常のタイピングの流れを阻止し、提案された単語を見なければならず、しかも提案された単語はしばしば好適なものではないか、または知的なものではない。
効果が上がらないために、ソフトキーボードにおいて順方向予測を行うのみであり、この場合、タイピングは極めて困難でしかも煩わしく、手書きまたは文字認識テキスト入力方法等の他のペンベース方法に十分に一体化されているわけでもない。これらの解決法は全て、明らかに可動装置上の維持された、またはより集中的なテキスト入力に好適なテキスト入力プラットフォームを提供することができない。
また、現存のテキスト入力方法は、アクセント付きまたは分音文字を入力するのに容易な方法を提供しない。このような問題は、可動テキスト入力法ならびに従来のキーボードにも同様に発生しており、この場合、特別な補助キーを押してアクセント付きまたは分音文字を選択する必要がある。
可動テキスト入力法をよりずっと効果的にする方法があることを我々は認識している。この方法とは、選択肢の提示が優れており、また容易に選択できるパワフル選択ウィンドウで補完された、より効率的な単語文字提案システムを備えることである。このパワフル
選択システムは極めて用途が広く、スクリーン入力システム上で使用可能であるか、または一意ハイブリッドキーボードシステムを形成するハードキーボード(スクリーン入力選択ウィンドウを有するハードキー)または曖昧な多文字キー入力による単語選択肢を提示するのを援助する簡約キーボードシステムで補完することも可能である。
実際に、文字単語選択システムを用いることによって、グローブ入力システム、ボイス認識システムまたは手書き認識システム等、いかなるテキスト入力システムをも向上させることが可能である。この方法は、英語、フランス語およびドイツ語キーボード等のQWERTY型キーボードと、ファイタリー(テキストウェア(登録商標)ソリューションズインク、米国特許第5,487,616号)、オプティI、オプティII、メトロポリスキーボード、さらに中国語キーボード、日本語キーボード等の非QWERTY型キーボードとを含むあらゆる形態のキーボードに適用できる。
本発明の意図ならびに目的は、現存のテキスト入力方法を向上させる入力システムおよび新規なテキスト入力方法を備えることである。曖昧でない文字入力のための文字選択肢を提示することにより、選択肢として入力された文字の特性となり得る適当なアクセント付き、分音または特殊な文字を提供することができる。このように、ユーザは、特殊な文字を入力するための文字選択を行うことを必要とするのみである。これによって、通常の文字と全く同じキーを使用し、また特殊な文字を表す余分のキーまたは文字キーと連携する補助キーを使用せずにアクセント付き、または分音文字をより簡単に入力することが可能となる。
本発明においては、初期キーストロークシーケンス(最初のキーストロークシーケンス)の後、ユーザがタイピングを意図している可能性のある単語を極めて適切に提案することができる。この単語選択肢により、ユーザが使用したいと思う単語のみならず、書き込みされるテキストの文脈および内容に関連する単語への個人化が極めて迅速に行われる。
関連性がないか、またはユーザが使用しない単語もまた、単語選択肢のリストから極めて迅速に押し出される。この方法を用いることによって、多文字キーを備えた曖昧な簡約キーボードシステムを用いてキーストロークシーケンスから曖昧にタイピングされた可能性のある単語である単語選択肢が効率的に提示される。単語の提案ならびに曖昧な単語選択肢を、簡約キーボードシステムのために共に提示し、それによってそのシステムをさらに向上することが可能となる。
本発明は、可動装置、PDA、ハンドヘルド、ポケットPC、携帯電話、タブレットPCもしくは仮想キーボード等の小型および中型装置、またはスクリーンベースまたはペンベース入力を用いるいかなる装置に対しても適用される。図1は、単語選択肢16を備えた選択ウィンドウ14が仮想キーボード12を有するハンドヘルド装置10においてスクリーン上でいかに実現されるかを示す。
図1aは、選択肢ウィンドウ56が、通常のディスプレイまたはタッチスクリーンのいずれかであるディスプレイ50上の単語選択肢58がスクリーン上でいかに実現されるかを示す。ディスプレイ50は、通常のキーボード54と共に使用される。キーボード54は、通常、計算プロセッサ52とディスプレイ50とに接続され、テキスト入力は別のスクリーン50で行われ、このスクリーン50は計算プロセッサ52に接続される。
図示された実施の形態およびこれを用いて述べるシステムは、一般には、周知のコンピュータアーキテクチャ内およびコンピュータアーキテクチャ上、またはそのいずれかで実施可能である。本発明の実施の形態の機能性は、ハードウェアまたはソフトウェアのいずれかで実現可能である。
ソフトウェアの場合、システムの構成要素は、通常、特定の機能または関連の機能を果たすプロセス、プログラムまたはその一部となり得る。ハードウェアの場合、構成要素は、他の構成要素と共に使用するために設計された機能的なハードウェアユニットである。例えば、構成要素は、離散的な電気部品を用いて実現されるか、または特定用途向け集積回路(ASIC)などの電子回路の一部を形成することが可能である。他にも様々な可能性があり、ハードウェアおよびソフトウェアの構成要素の組み合わせとしてシステムを実現することが可能であることを当業者は認識するであろう。
本実施の形態がその内部で、またはその上で実現可能なコンピュータアーキテクチャの例として、パーソナルコンピュータまたは計算装置が挙げられる。このようなコンピュータアーキテクチャは、構成部品およびモジュール、またはそのいずれか、例えば、マイクロプロセッサを有する中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、一時的および永久的にそれぞれ情報を記憶するための読み取り専用メモリ(ROM)、ハードドライブ、メモリスティック、ディスケットまたはCDROM等の大容量記憶装置等を備える。
このようなコンピュータアーキテクチャは、構成部品を相互接続し、構成部品間の情報および通信を制御するためのバスをさらに備える。さらに、ユーザ入力および出力インタフェース、例えば、ユーザ入力のためのキーボード、マウス、マイクロホン等や出力のためのディスプレイ、プリンタ、スピーカ等を備える。一般に、入出力インタフェースの各々は、コントローラによってバスに接続され、コントローラソフトウェアにより実現される。
当然のことながら、このようなシステムにおいて実現可能な入出力装置の数は任意であることが明らかである。コンピュータは、概してCPU上に存在する作動システムソフトウェアによって制御され管理される。多くの作動システムが、商業上利用可能であり且つ周知である。このように、本発明の実施の形態は、このようなコンピュータアーキテクチャ内およびコンピュータアーキテクチャ上、またはそのいずれかで実現可能である。
文字および単語選択肢入力方法は、ソフトウェアもしくはハードウェアのいずれか、またはその両方のハイブリッドにより実現可能である。一般に、ソフトウェアにより、例えばソフトキー(タッチスクリーン上の仮想キーボード等)で純粋に実現される場合、文字および単語選択肢入力テキスト入力方法が実現される装置は、一般にオペレーティングシステム、BIOS(基本入出力システム)、ディスプレイおよび入力機構(例えば、タッチスクリーンおよびスタイラス)を有する。その時、文字および単語選択肢入力テキスト入力方法のためのソフトウェアは、オペレーティングシステムと、データ値およびデータシンボルの割り当てを検出領域で保護する生成されたデータベースとによって支持されたプログラミング言語で書き込まれた(方法論を保護する)ソフトウェアプログラムを備えることも可能である。
文字および単語選択肢入力テキスト入力方法がハードウェアによるキーボードシステム、例えばハードキーアクセサリで実現される場合、ハードウェアは、プロセッサと、ROM/EPROM等のメモリモジュールと、ボタン、キー、センサ等の入力機構と、可動装置、PDA,ハンドヘルドコンピュータ、携帯電話、コンソール装置等の装置へのインタフェースソケットとを備えることも可能である。
当然のことながら、ディスプレイは、簡約キーボードシステムハードウェアまたは装置のいずれかに配設することができる。様々な組み合わせが考えられる。プログラムおよびデータベースは、メモリモジュールに記憶することが可能であり、プロセッサは、メモリ
内でプログラムを作動し、ディスプレイおよびインタフェースソケットに情報を中継する一般的なマイクロプロセッサである。
プログラムは、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のプロセッサやメモリモジュールに記憶されたデータベースにマッピングすることも可能である。一般に、プロセッサは、主中央装置である。入力機構での入力の際に、プロセッサに信号が送られる。例えば、プロセッサは、プログラムを記憶した場合には信号を処理するか、またはメモリに問い合わせして、入出力装置からの信号に関してメモリ内の情報を処理するかのいずれであっても良い。簡約キーボードシステムのハードウェア法のプロセッサは、その時、ディスプレイに、並びにインタフェースソケットを介してPDA、ハードウェアアクセサリ等の装置に、またはそのいずれかに信号を出力する。
ハイブリッド法としては、例えば、PDA等の実現された装置内のメモリが、ソフトウェアまたはソフトウェアドライバを介してプログラムおよびデータベースを記憶し、また、装置のプロセッサを利用して上記第1の場合と同様にプログラムを処理することが可能である。ハードウェアは、ボタン、キー、センサおよびインタフェースなどの入力機構を備えることも可能である。入力機構を、例えばボタンを追加して装置上に配設する場合、インタフェースは単に、装置に接続して通信する有線または無線手段であっても良い。入力機構をアクセサリ等の外部装置に配設する場合、インタフェースは、上記第2の場合と同様にインタフェースソケットのようなものであっても良く、ディスプレイは、アクセサリを用いた早期の場合と同様に、または装置のディスプレイを用いてハードウェア法に従って埋め込まれても良い。
当然のことながら、キーボードシステムをハードウェアで実現するために、回路構成要素、プロセッサ、メモリ等を収容するための回路基板等の接続線や、ボタン、ディスプレイ、回路基板等のハードウェア部分全体を実装するハウジングを備えても良い。
[文字選択肢]
文字の選択肢を提供するテキスト入力方法は既に存在しているが、これらの方法は、タッピングの際に文字選択肢を提供して、多文字キーの曖昧さを決定する(すなわち、一組の多文字キーとして関連する全ての文字選択肢を表示する)ために単に使用されているのみである。
本発明では、選択方法(文字および単語選択肢)をそれ自体のテキスト入力方法として扱っており、この方法は、極めて用途が広く、しかも効果的であり、また全てのテキスト入力システムに容易に集積されて適用され、テキスト入力を向上させることが可能である。これは特に、文字選択肢の場合、アクセント付きまたは分音文字の入力に当てはまる。
通常、アクセント付きまたは分音文字を入力するために、余剰キーまたは正規の文字キーと連携して作動するための補助キーが必要となるため、スクリーンの方が通常小さいことにより、特にハンドヘルドや可動装置等のスクリーン入力装置でアクセント付きまたは分音文字を入力することは容易なことではなく、しかも、通常、単一スタイラス入力を用いてスクリーン入力が行われるため、デュオキー入力(すなわち2個のキーを一度に押す)はより困難となる。
ユーザが、アクセント付きまたは分音文字を容易に入力できる通常のキーボード構成を用いてキー操作できる方法が必要とされている。これによって、文字選択肢の形態が得られる。正規の文字を入力する場合、アクセント付き、分音または特殊な文字がその文字に関連する可能性があるならば、これらの文字は可能性のある文字選択肢として提示される。
例1 正規の文字“e”を入力すると、以下の文字選択肢が示される。
Figure 2007531081
このように、特殊な文字を入力するために、ユーザは、適当な文字選択肢を選択する必要があるのみである。従って、
Figure 2007531081
という単語をタイピングするために、ユーザは、“c”、“a”、“f”、“e”を、タイプする必要があるのみであり、その後、文字選択肢から
Figure 2007531081
を選択し、
Figure 2007531081
という単語を完成する。
図2は、入力された文字のアクセント付きまたは分音バージョンを提示する文字選択肢106が、仮想キーボード102とデータベース104とから構成されるハンドヘルド装置100のタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上で、どのような状態であるかを示す。図2aの文字選択肢
Figure 2007531081
120を選択することにより、図2の単語“cafe”108は、図2aの単語
Figure 2007531081
122に変換される。
このように、文字選択肢ライブラリにおいて入力された文字に関連するアクセント付き、分音または特殊な文字を基準にして文字選択肢が示される。
[文字選択肢ライブラリ]
文字選択肢ライブラリデータベースは、文字選択肢テキスト入力方法のために使用される。基本的には、曖昧でなく入力された文字は全て、それに対して一組の文字選択肢を示す必要がある場合、参照する文字選択肢文字ライブラリにおける整合性を求める。文字選択肢ライブラリの例は、以下の通りである(この場合、“|”を用いてデータ間の区切り
文字を指示する)
Figure 2007531081
連続性を可能にするために、文字選択肢は、関連の特殊文字に加えて、その文字自体を含むことができる(例えば、“c”に対する文字選択肢は“c”および
Figure 2007531081
となる)。このように、編集するために(例えば、バックスペースキーで文字選択肢を有する文字に戻る際に)、ユーザは正規の文字をオプションとして選択することができる。[単語選択肢]
ワードロジックおよびマイクロソフト(登録商標)仮想キーボード等いくつか既存の単語提案システムがあるが、それらは通常、頻度に基づくものであり、スクリーン入力キーボードに使用されるのみである。この場合、小さなキーは、テキスト入力を援助するために順方向予測単語提案システムを必要とする。
本発明は、ユーザの好みに即座に、さらにはタイピングされている現在の内容および文脈に個人化できるため、単語選択肢をよりずっと有用で効果的にする。これは、他の単語提案エンジンによって採用される最も頻繁に使用されるか、または最も一般的に使用される方法の代わりに、最近最も使用された方法を用いることによって行われる。
単語選択方法の能力としては、最近最も使用されたものからあまり最近使用されていないものまで、可能性のある単語選択肢を順序付けることによって、本発明が主たる2つの事柄を達成できることが挙げられる。その1つとして、会話/句の現在の文脈に使用される不明瞭な単語が、リストの頂部に瞬時に提示できることである。2つ目は、会話?句の現在の文脈には使用されていない頻繁に使用される単語が、迅速にリストを下降することが挙げられる。
本発明は、本方法がキーストロークシーケンスに関連して、従来のキーボードと同様に簡約キーボードシステムに使用することが可能であるという点で異なっている。他の相違点としては、本単語選択方法において、単語ライブラリに保存する前に単語が含まなければならない文字数として、最小数を設定できることが挙げられる。
単語選択肢が示されるか、またはいずれかの単語選択肢が最初のキーストロークシーケンスに関連付けられる前に、最初のキーストロークシーケンスの文字数に対しても最小数を設定することが可能である。最初のキーストロークシーケンスの文字数に対する最小数は、数列の形態であっても良い。最初のキーストロークシーケンスに関連する単語の数は、単語選択肢ライブラリに対して相対的に固定された大きさを常に維持するように固定することも可能である。
[単語選択肢ライブラリ]
単語選択方法の秘訣は、単語選択ライブラリデータベースと、単語選択肢がキーストロークシーケンスに記憶される方法である。3個の数字を用いて単語選択肢ライブラリデータベースのプロファイルを設定し、効率の良さを提供し、単語選択方法の能力を向上させる。
まず第1に、単語選択肢を示すか、またはいずれかの単語選択肢を最初のキーストロークシーケンスに関連付ける前に、最初のキーストロークシーケンスの文字数に対して、最小数(例えばx)を設定する。最小のキーストロークシーケンスの文字数に対する最小数は、数列の形態であっても良い。
次に、単語ライブラリに保存可能となる前に単語が含まなければならない文字数に対して、最小数(例えばy)を設定する。この数は、ユーザが単語全体をタイピングするのではなく単語選択肢からその単語を選択しなければならない場合、単語選択肢がユーザのタイピングを助ける最小数のストローク(例えば、文字)を設定するのを助長する。
第3に、最初のキーストロークシーケンスの各々に対して記憶されるべき単語数(例え
ば、z)を固定することが可能であり、この最大数に到達した後、新しい単語は全て、その最初のキーストロークシーケンスを共有する最近最も使用されていない単語を押し出すことになる。最初のキーストロークシーケンス毎に記憶された固定数の単語は、このように、同一キーストロークシーケンスを共有する最近最も使用された単語から最近最も使用されていない単語まで分類される。
例2 xを3から4までの範囲とし、x=3に対してy=7、x=4に対してy=8(すなわち、単語選択肢は、文字の組み合わせが3から4までである最初のキーストロークシーケンスに対して単語選択肢ライブラリデータベースに記録または記憶される前に、最小の4ストロークを保存しなければならない)。z=3は、最初のキーストロークシーケンス毎に、単語選択肢として最大3個の単語を記憶し、提示することを意味する。単語選択肢ライブラリデータベースは以下の通りである(この場合、“|”を用いて、データと下
線を引いた文字との間の区切り文字が、同一の先頭キーストロークシーケンスを共有することを示すのみであることを指示する)。
Figure 2007531081
従来のキーボードを用いてキーストロークシーケンス“d”、“e”および“v”を入力する際(例えば、簡約キーボードシステムではない)、単語選択肢は以下のように示される。
developer | devastating
ユーザが単語選択肢のうちのいずれかを選択する場合、選択肢によって、事前に入力されたテキストを置き換える(この場合、“dev”)。ユーザが続いて“a”の文字をタイピングすると、以下の単語選択肢が示される。
devastating | devastate | devalue
ユーザは、上記単語選択肢のいずれかを再度選択して、事前に入力されたテキストを置き換える(この場合、“deva”)。いずれの単語もユーザが望んでいるものではなく、またユーザが続けて“devastation”という単語をタイピングする場合には、 “dev”および“deva”の最初のキーストロークシーケンスの双方に対して最
初の選択肢(最も最近選択された単語選択肢)として、この単語を記憶し、最初のキーストロークシーケンスに対する単語選択肢の総数が3を超えると、他のいかなる単語選択肢をも押し出すことになる。
これら2つの最初のキーストロークシーケンスに対する単語選択肢記憶は、以下の通りである(この場合、“|”を用いて、データ、下線文字間の区切り文字が、同一先頭キー
ストロークシーケンスを共有することを示すのみであることを指示する)。
Figure 2007531081
このように、ユーザが“devas”という単語(例えば、“devas”という単語は、スペース、句読点または復帰によって選択される)を入力し終えたとしても、文字の長さが十分でないため、データベースに記憶されない。
図3は、最初のキーストロークシーケンス158における可能性のある単語を提示する単語選択肢156が、仮想キーボード152から成るハンドヘルド装置150のタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。
最近最も使用された単語から最近最も使用されていない単語までの単語選択肢を順序付ける能力として、他の方法のように頻度を記憶するか、または単語を事前に順序付けて一般に使用される単語のみを含むように、あらゆる単語に対して更なる範囲を有する必要がないことが挙げられる。実際、単語選択肢ライブラリデータベースの構築は、単語がタイピングされ、選択され(例えば、スペース、句読点またはエンターキーによって分けられ)、しかも好適となる(すなわち、3個の変数、x、y、zを満たす)ように、最初のキーストロークシーケンスに対して申し分のない先頭記録単語から始めることができる。
単語選択肢は、アクセント付き、分音または特殊な文字を同様に含み、ヨーロッパ言語のように、アクセント付き単語を入力する極めて簡単でしかも効果的な方法となり得る。文字および単語選択肢の能力は、革新的選択方法および有効な選択肢提示によりさらに開発される。
[選択肢の選択]
本発明には、選択肢選択の効率を上げることにより、選択方法をより効果的にする機構がいくつか存在する。ユーザが通常通りテキスト内でキー操作を行うと、そのテキストは、適当ないずれかの選択肢(例えば、文字選択肢、単語選択肢、またはその両方)と共にディスプレイ上に現れる。選択肢を選択することにより、最後に入力された文字が選択肢と置き換えられ(すなわち、文字選択肢が選択された場合)または入力されたテキスト全体が選択肢によって置き換えられる(すなわち、単語選択肢が選択された場合)(選択)。
選択後、異なる選択肢が選択された場合(例えば、誤った選択が行われた場合)、新たな選択肢が前の選択肢に置き換わる(訂正)。同じ選択肢が再度選択された場合、図3aに示すように、選択肢が新たなテキストとして再度表示される(重複)。この場合、2回目に単語選択肢“devastating”160を選択することにより、ディスプレイ内に同じ単語162を二度入力することになる。
これらの簡単な規則により、選択、訂正、重複の基本的な機構の導入が促進される。さらに選択を向上させ、前進的な機構を導入するために、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域を用いて、文字および単語の選択肢をより効率的に提示する。
[選択肢の提示(ウィンドウ)]
選択肢の選択および選択肢の提示を向上させるために、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域を用いて選択肢を表示する。所定のウィンドウまたはディスプレイ領域に対する好ましい実施の形態は、選択肢の表示に必要なスペースの量を最小にするように、1行
または2行のいずれかである。
図4は、1行の所定のウィンドウまたはディスプレイ領域208を有する文字選択肢206および単語選択肢204が、仮想キーボード202から成るハンドヘルド装置200のタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。スクロールボタン210によって、ユーザは、一行に適合しない場合には、さらに多くの選択肢を見ることができる。
図5は、2行の所定のウィンドウまたはディスプレイ領域を有する文字選択肢256および単語選択肢254が、仮想キーボード252から成るハンドヘルド装置250のタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。スクロールボタン260によって、ユーザは、全て一行に適合しない場合には、さらに多くの選択肢を見ることができるが、ユーザがテキスト入力をモニタ/トラックすることを必要とするルックアップ258の量を最小にするように、現在入力されているテキスト262を同様に所定のウィンドウに示す。
文字および単語選択肢ならびに現在入力されているテキストを効率よく提示するための選択肢ウィンドウの、これらの最も簡単で基礎的なエレメントは、ほとんどスペースを占有せず、しかも全てのテキスト入力システムおよび装置に実質上適用可能となる。現在入力されているテキストを入力キーおよび選択肢の近くに表示させることにより、ユーザはスクリーンの一部のみに集中して(集中力)テキストを入力することによって、テキスト入力がより容易に、しかも効率的になる。また、スクロールボタンにより、選択肢ウィンドウの制限されたスペースに通常通り適合できるよりも多くの選択肢が表示できる。
上記利点に加えて、選択肢ウィンドウにより、より進歩した選択肢選択機構も考えられる。
[進歩した選択肢選択]
最も容易でしかも最も効果的な選択ツールの一つとして、選択肢選択のためのスクリーン入力インタフェースの使用が挙げられる。これによって、選択肢を直接選択することが可能になる。選択のためのスクリーン入力インタフェースの使用は、新規なものではなく、ワードロジックおよびマイクロソフト(登録商標)の仮想キーボード等に使用されている。
スクリーン入力インタフェース上での選択は、仮想キーボード自体がスクリーン入力インタフェース上にあるため、デフォルトで使用される。本発明では、スクリーン入力インタフェース上にはないキーボードまたは入力システムに対しても、選択肢選択のためのスクリーン入力インタフェースを使用することができる。これをハイブリッドテキスト入力システムと称し、図1aに示すように、従来のキーボード54を選択肢選択のためのスクリーン入力インタフェース50と共に使用し、また図7に示すように、ハードキー426ならびにスクリーン入力選択肢422および424を備える。
所定のウィンドウでは、スクリーン入力インタフェースを用いることなく、単語選択肢を選択することが可能である。これは、ショートカットキーまたはサイクルキーの援助で行われる。ショートカットキーは、所定のウィンドウにおける選択肢と並んで表示される。選択肢の選択は、選択肢に割り当てられたショートカットキーにおけるキー操作に関するのみである。ショートカットキーは、いずれかのキーまたはキーの組み合わせであっても良い。
サイクルキーは、2通りに作動できる。選択肢が全て、所定のウィンドウに適合できない場合には、選択肢のいずれかのサイクルリストとなる。この場合、サイクルキーは、そ
れぞれ図4および図5におけるスクロールボタン210および260と同様に作動する。このとき、サイクルキーはスクロールサイクルキーである。サイクルキーが使用可能な第2の方法として、選択肢の選択が挙げられる。
サイクルキーを押して、最初の選択肢を選択し、再度それを押して次の選択肢へと循環し、最初の選択肢に戻るまでさらに次へと続く。この場合、サイクルキーは、選択サイクルキーとして作動し、そのメカニズムは訂正に類似しており、この時、次の選択肢が前の選択肢に重なる。いずれかのキーまたはキーの組み合わせは、サイクルキーに割り当てできる。サイクルキーの変形例としては、文字や単語の選択肢として異なるサイクルキーまたは逆方向選択サイクルキーと呼ばれる逆方向選択のためのサイクルキー(選択サイクルキーの逆方向)が挙げられる。
効果的な設計能力の一つとして、簡約キーボードシステムにおいて非常に優れた作業を行い、実際、より有効でしかも使い易くなるように向上させることが挙げられる。
[簡約キーボードシステムを用いた選択方法]
選択方法は、簡約キーボードシステムのいずれかを用いて実施されるが、シンガポール特許出願第200202021−2号のテンゴ(TenGOTM)簡約キーボードシステムに記載された簡約キーボードシステムの使用を選択している。
簡約キーボードは、6個の多文字キーを用いてキーボードレイアウトを表す。
図6は、所定のウィンドウ354に示す文字選択肢356を有するテンゴ(TenGOTM)簡約キーボード358の多文字キー352が、ハンドヘルド装置350のタッチスクリーンまたはスクリーン入力インタフェース上でどのような状態であるかを示す。
全ての簡約キーボードシステムは、明瞭な単語ライブラリには存在しないテキストを入力するか、または個々の文字を入力するための、それ自体の明瞭なテキスト入力方法を有する。マルチタップ、2−キーストロークまたは多重ストローク解釈および線引きというさらなる従来の明瞭なテキスト入力方法の例として、簡約キーボードシステムに対する米国特許第6,011,554号および第6,307,549号ならびにシンガポール特許出願第200300895−0号が挙げられる。
このような簡約キーボードシステム方法を用いて文字を明瞭に入力する際、文字選択方法を用いて、入力された文字のアクセント付き、分音または特殊な可変要素の文字選択肢を提供することが可能である。これによって、アクセント付き文字のキー入力が簡約キーボードシステムに対してより簡単なものとなる。
単語選択肢ライブラリに対する指標としてキーストロークシーケンスを用いることにより、同様に、簡約キーボードシステムに対して有効に単語選択方法を用いることが可能である。
注: これらの選択肢は、多文字入力が曖昧な性質であるために、通常、簡約キーボードシステムに付随する単語選択肢に加えて表示される単語先読み選択肢である。
簡約キーボードシステムのための単語選択ライブラリデータベースは、以下の通りである(この場合、“|”を用いてデータ間の区切り文字を指示する)。
Figure 2007531081
従って、多文字キーを用いて曖昧に単語を入力する際、単語選択肢は、曖昧入力に対する単語選択肢と、提案された可能性のある単語との両方を示す。このように、ユーザがキーストロークシーケンスKey1,Key1,Key1を入力すると、明瞭な単語選択肢“bad”、“cab”、“cad”と、可能性のある単語“abandon”、“backlash”および“cabinet”とが得られる。
従来の選択方法は全て、ある警告と共に簡約キーボードシステムに適用できる。簡約キーボードシステムであるため、選択に使用できるキーの数が制限されている。このように、選択肢提示および選択のための理想的なプラットホームとして、スクリーン入力インタフェース(例えば、タッチスクリーン)が挙げられる。これによって、スクリーンから直接選択肢を選択することが可能となり、スクロールサイクルキーの他にあまり多くのキーは必要としない。これは、ハイブリッド簡約キーボードシステムを導入することにより、簡約ハードキーボードシステムに対しても、特に効果的である(すなわち、テキスト入力のためのハードキーおよび選択肢選択のためのスクリーン入力)。
図7は、多文字キー402、404、406、408、410および412を備える簡約キーボードシステム426が、所定の選択肢ウィンドウ424と、単語提案のための単語選択肢422と、多文字キー入力を明瞭にするための単語選択肢428とを有するハンドヘルド装置400のタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上で、4個の他の補助キー、すなわち、シフト416、サイクル(スクロールサイクルキー用)414、バックスペース418およびスペース420によりいかにして実現化され、ハイブリッドテキスト入力システムとして機能できるかを示す。
非スクリーン入力インタフェースに対して、迅速に選択肢を選択するために最小限のキーを使用する簡約キーボードシステムのための効率的な選択肢選択システムを開発している。これは、SHIFTキー、好ましくは区別されたスティッキーおよび非スティッキーSHIFTを有するSHIFTキーを用いて行われる(スティッキーは、SHIFTキーを一度だけ押してSHIFTモードを登録し、続いて他のキーを押す場合であり、非スティッキーは他のキーを押しながらSHIFTキーを連続して押し続ける場合である)。これによって、SHIFTキーは、スティッキーSHIFTモードが迅速選択をトリガしながら非スティッキーモードで使用する際に通常のSHIFTキーとして機能でき、逆もまた同様である。
迅速選択は、最初にショートカットキーを選択肢にペグして行われる。6個の多文字キーが設けられているため、所定のウィンドウディスプレイ毎に最大限6個の選択肢を設定することが妥当である。選択肢の数が6を超えると、スクロールサイクルキーを用いて次の組の6個の選択肢等にスクロールする。ショートカットキーは、各選択肢に加えて1個
から6個で良い。
選択肢番号1を迅速選択するために、ユーザは、単にスティッキーSHIFTし、その後Key1を押して選択し、同様に、選択肢番号2を迅速選択するためにスティッキーSHIFTし、その後Key2を押す必要がある。これは、極めて簡単な方法であり、SHIFTキーを用いて余分の補助キーの必要性を最小限にする。当然のことながら、スペースが余分のキーを考慮する場合、スティッキーSHIFTの代わりに補助キーを使用することが可能である。通常のSHIFT機能を遂行するために(すなわち、文字の1つを大文字化する)、文字を表す多文字キーを押しながら、単にシフトキーを押したまま保持する(非スティッキーSHIFT)。当然のことながら、スティッキーSHIFTおよび非スティッキーSHIFTの機能は逆でも良い。
この迅速選択機構は、文字を明瞭に入力する際には文字選択肢を迅速選択し、また多文字キーに曖昧にタッピングする際には単語選択肢を迅速選択するために使用できる。迅速選択方法は、全ての選択肢選択態様に使用できるほど効果的であり、また最小数のキーを用いても今まで通り高速である。
選択肢を選択するために使用可能な他の方法は、サイクルキーを選択サイクルキーとして利用する選択サイクル方法であり、選択サイクルキーを押して次の選択肢を順に選択する。この方法は、入力モード(文字または単語入力)により、文字および単語選択肢の両方に再度適用される。
文字入力中に文字選択肢を選択するために(例えば、簡約キーボードシステムのための文字入力モード)、ユーザは、多文字キーを押し、従来の明瞭な方法のいずれかにより、望ましい文字を選択することが可能である。その後、ユーザは、所定のウィンドウ内の選択肢と並んで配置されたショートカットキーによって再度、迅速に選択された文字に関連するアクセント付きまたは分音文字を提示される。
図8は、多文字キー502、504、506,508、510および512を有する英字簡約キーボードシステム526が、所定の選択肢ウィンドウ524と、関連のショートカット522を有する選択肢とを備えたハンドヘルド装置500上で、4個の他の補助キー、すなわち、シフト(スティッキーおよび非スティッキー)516、サイクル(スクロールサイクルキー用または選択サイクルキー用)514、バックスペース518およびスペース520によりいかにして実現化され、迅速選択を有する簡約テキスト入力システムとして機能できるかを示す。選択肢番号3を迅速に選択することにより(スティッキーシフトおよびその後、Key3 506を押す)、入力されたテキストが“deva”から
Figure 2007531081
に変化する。
簡約キーボードシステムを援助するために導入可能な他の機構は、前方文字ロッキングである。これは、単語の最初の部分を文字毎に明瞭に入力し、その後、曖昧なテキスト入力に切り換えて単語を完成して行われる。この場合、単語の最初の部分と整合する単語選択肢のみが示される(明瞭にタイピングされた文字)。
これによって、ユーザは、多文字キーのキーストロークシーケンスがかなり曖昧な場合、特に長い単語をキー入力するか、または単語選択肢を最小限にするのを助ける。これはまた、より多くの提案された単語選択肢が記憶され、その後、最初の数個の文字をロックすることによりフィルタリング可能であることを意味する。
簡約キーボードシステムを選択方法を用いて完成するためには、数字、句読点および記
号の入力を考慮することになる。これはまた、選択方法を利用して行われる。さらに他のキーが可能な場合(例えば、スクリーン入力面上のソフトキーボード)、図6に示すように、さらに2個のキーを備えることができる。そのうちの1個のキーである数字選択キー360を押すと、所定のウィンドウに数字選択肢を示され、別のキーである記号および句読点キー362を押すと、所定のウィンドウに句読点および記号選択肢が示される。選択肢のリストによる選択およびサイクリングは上記の通りであるが、直接選択(スクリーン入力面用)または迅速選択およびサイクルキーのいずれかを介して行われる。
好ましい一実施の形態は、テキスト入力が可動装置およびアプリケーション上で、より実用的且つ効率的に行えるように、文字および選択肢テキスト入力システムを有する簡約キーボードシステムに関するものである。簡約キーボードシステムは、最少量のスペースを占有し、文字および単語選択肢ステムは、選択肢提案、提示および選択に対して、より効率的となる。
[文字および単語選択肢テキスト入力システム]
文字および単語選択肢テキスト入力方法は、ペンベースシステムなどのテキスト入力または仮想テキスト入力システムおよびソフトウェアプログラムまたは装置ドライバとしての装置において、実現可能である。
図9は、本発明による文字および単語選択肢テキスト入力システムのためのソフトウェアプログラムに関連する主たる構成要素を示す。文字および単語選択肢テキスト入力システム600は、テキスト入力装置602を有するディスプレイ606と、様々な文字に割り当てられたデータ値およびデータ記号の組を記憶させるためのデータベース608と、テキスト入力装置上の表示された文字や文字に関連する特殊な文字または機能を表す最初のキーストロークシーケンスと、入力ルーチン602を有するソフトウェアプログラム600または装置ドライバ600と、整合ルーチン604と、出力ルーチン606とを備える。
データベースは通常、メモリ610に存在しており、あらゆるアプリケーション614(例えば、Eメール、ワードプロセッシング、スプレッドシート)、さらにソフトウェアプログラム600または装置ドライバ600およびメモリも、ウィンドウCE、WinXPまたはPalm OS等のオペレーティングシステム612の制御の下で、機能する。
図10は、文字および単語選択肢テキスト入力方法の概念を示す。ユーザは、入力キーを押すだけで良い700。その入力キーが文字キーの場合702、データベースエンジンは、内蔵された単語選択肢ライブラリデータベース706から最初のキーストロークシーケンスに索引を付けた、いずれかの単語選択肢を表示する704。データベースはまた、入力された文字キーに関連する文字選択肢を表示する710。単語選択肢または文字選択肢がユーザの望み通りである場合、ユーザは、上記選択方法のいずれかを用いてその選択肢を選択するのみであり714、文字選択肢または単語選択肢が、入力されたテキストとして表示される716。入力されたキーが文字キーではなくスペース、句読点または復帰の場合726、選択された単語選択肢がもしあれば724、(単語選択肢は事前に選択されているか、または単語選択肢ライブラリデータベースに記憶されている基準に適合する単語テキストが入力されている)最初のキーストロークシーケンスに関連する最初の選択肢となり720、キーストロークシーケンスはリセットする724。非文字キー(例えば、補助キー)は、通常通りその補助機能を遂行する728。
ハンドヘルド、PDA、携帯電話、ポケットPCおよびタブレットPC等の小型可動装置のためのスクリーン上の小さいソフトキーをタッピングングする際、文字選択肢および単語選択肢入力テキスト入力方法論ならびに実現化に対して考慮された設計要因のいくつかは満足いかないものであった。
必要条件としては、表示スクリーンサイズ(すなわち、ハイブリッドテキスト入力法として英字簡約キーボードシステム)、高速採用、および低学習曲線に妥協することなく、テキスト入力を行う、より優れた効率的な方法(アクセント付き文字をより容易に入力する選択方法およびより良い単語提案選択肢)であり、テキスト入力システムの全ての態様に互換性があるものであり、これは、英語、フランス語およびドイツ語キーボードなどのQWERTY型キーボードと、ファイタリー(テキストウェア(登録商標)ソリューションズインク、米国特許第5,487,616号)、オプティI、オプティII、メトロポリスキーボード等の非QWERTY型キーボード、さらに仮想キーボードおよび非キーボードテキスト入力システム等を含む。
開発された方法論は、迅速でしかも一体の方法を提供するように多文字キーを用いて、スクリーン入力インタフェースで、またはスクリーン入力インタフェース無しで、しかも成就するために最小限のキーを用いてテキストを選択する簡約キーボードシステム上でも実現可能であった。
上記を考慮すると、本発明の実施の形態の本質は、特に可動装置上のテキスト入力に対して、現存のテキスト入力システムを向上させることを提供する。参照文献は文字に対するものであるが、本システムの教示は、いかなる記号、数字または機能にも容易に拡大できる。ここで具体的に述べた事柄を超えた本発明の教示に関しては、様々な実施の形態が考えられ、これはその教示の範囲を超えるものではなく、その範囲は、請求の範囲によって規定される。特に、システムの応用は、標準的で明瞭なコードまたはテキスト入力を必要とする可動装置または従来の装置のみにおける応用には限定されず、他の応用および実施の形態、例えば書き込み面パッド、センサペン、および光学もしくは移動認識入力装置、または非ランダム文字列を入力する手段を必要とする電子装置等の“未来の”(従来はあまり見られない)ものに好適である。
さらに、全ての方法論および機構は、その本質を維持して、主たるテキスト入力機能が完全なままである限り、実現されてテキスト入力システムを完成する必要があるわけではなく、ある一定の方法論や機構を省略してコスト、ソフトウェアサイズ、実現化の必要条件、ならびに備える価値のある(臨界ではない)機能性、またはそのいずれかを考慮する。
本発明の特定の実施の形態は、例示する目的のためにここで述べたが、本発明の範囲を逸脱することなく、様々な変更を行ってもよいことが認識されるであろう。従って、本発明は、請求の範囲によってのみ限定される。
図1は、本発明の実施の形態により、文字または単語選択肢を有するオンスクリーンキーボードがタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図1aは、本発明の実施形態により、オンスクリーン文字または単語選択肢が、従来のキーボードおよび表示またはタッチスクリーン(ハイブリッドシステム)を用いてどのような状態であるかを示す。 図2は、本発明の実施の形態により、入力された文字のアクセント付き、または分音バージョンを提示する文字選択肢が、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図2aは、本発明の実施の形態により、文字選択肢が、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図3は、本発明の実施の形態により、文字選択肢がタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図3aは、本発明の実施の形態により、同一単語選択を二度行う場合、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図4は、本発明の実施の形態により、1個の行の所定ウィンドウまたは表示領域を有する文字選択肢および単語選択肢が、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図5は、本発明の実施の形態により、2個の行の所定ウィンドウまたは表示領域を有する文字選択肢および単語選択肢が、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図6は、本発明の実施の形態により、文字または単語選択肢を有する簡約オンスクリーンキーボードシステムが、タッチスクリーンまたはスクリーン入力面上でどのような状態であるかを示す。 図7は、本発明の実施の形態により、簡約キーボードシステムが、ハイブリッドテキスト入力システムとして機能するためのタッチスクリーンまたはスクリーン入力面上の文字または単語選択肢を用いるハンドヘルド装置上のハードキーとしていかに実現されるかを示す。 図8は、本発明の実施の形態により、ショートカットを利用する高速選択が、ハンドヘルド装置上の簡約キーボードシステムにおいていかに実現可能であるかを示す。 図9は、本発明の実施の形態による、ソフトウェアプログラムに関連する主な構成要素を強調するブロック図である。 図10は、本発明の実施の形態による、文字および単語選択テキスト入力方法を示すフローチャートである。

Claims (42)

  1. テキスト入力システムのための入力方法において、文字および単語選択肢テキスト入力方法を用いて、キーボード上でデータ値またはデータ記号を入力するために、前記方法は:
    前記キーボードを用いて文字を入力する工程と;
    入力された明瞭な文字をデータベースに記憶されたキーストロークと整合させる工程とを具備し、前記記憶されたキーストロークは、関連の文字選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の文字選択肢が、前記記憶されたキーストロークに関連するデータ値またはデータ記号であり;さらに
    前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させ、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢は、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連のデータ値またはデータ記号であり;
    入力された文字またはキーストロークシーケンスに割り当てられたデータ値またはデータ記号をテキスと入力として表示する工程と;
    前記文字に関連する、前記整合した文字選択肢を表示する工程と;
    前記最初のキーストロークシーケンスに関連する、前記整合した文字選択肢を表示する工程と具備する、テキスト入力システムのための入力方法。
  2. 前記文字選択肢が、前記関連の文字のアクセント付きまたは分音変形物であることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  3. 新たな選択肢を選択する工程と;
    前記事前に表示されたテキスト上に、テキスト入力として前記新たな選択肢を表示する工程とをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  4. 同一選択肢が再度選択された場合、データ値またはデータ記号を再度、テキスト入力として表示する工程をさらに具備することを特徴とする請求項3に記載の入力方法。
  5. 前記選択肢が、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域に表示されることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  6. 前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域がスクリーン入力システム上にあり、前記選択肢が前記スクリーンから直接に選択可能であることを特徴とする請求項5に記載の入力方法。
  7. ショートカットキーが前記選択肢に関連するか、または並んで表示されることを特徴とする請求項5に記載の入力方法。
  8. 前記ショートカットキーを押す工程と;
    前記事前に表示されたテキスト上で、前記ショートカットキーに関連する選択肢をテキスト入力として表示する工程とをさらに具備することを特徴とする請求項7に記載の入力方法。
  9. 前記文字または単語選択肢が多すぎて前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域内で表示できない場合、前記文字または前記キーストロークシーケンスの最初の部分に関連する他の可能性あるデータ値およびデータ記号の選択肢のリスト間でサイクリングを行う工程と;
    前記選択肢を選択する工程と;
    前記事前に表示されたテキスト上で新たな選択肢をテキスト入力として表示する工程とを具備することを特徴とする請求項5に記載の入力方法。
  10. 前記文字または単語選択肢間でサイクリングを行う工程と;
    前記事前に表示されたテキスト上で新たな選択肢をテキスト入力として表示する工程とを具備することを特徴とする請求項5に記載の入力方法。
  11. 前記整合する関連の文字選択肢が、最近最も多く選択されたデータから最近最も選択されていないデータまでの順序であることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  12. 前記記憶されたキーストロークシーケンスが、単に所定の範囲の数の文字に対するものであることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  13. 整合する関連の単語選択肢の数が、所定の最大数であることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  14. 前記整合する関連の単語選択肢が、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も選択されたデータから前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も選択されていないデータまでの順序であることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  15. 前記整合する関連の単語選択肢が、所定の最小文字長であることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  16. 前記最小文字長の選択された、または入力されたデータは全て、前記最初のキーストロークシーケンスに関連する最近最も選択されたデータとして整合するデータベースに記憶されることを特徴とする請求項15に記載の入力方法。
  17. 前記単語選択肢がアクセント付き分音文字を含むことが可能であるが、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、対応する正規の文字またはアクセントのない表現を含むのみであることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  18. 前記キーボードが、いずれかのテキスト入力システムまたは仮想テキスト入力システムとなり得ることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  19. 前記キーボードが、簡約キーボードシステムの一部であることを特徴とする請求項18に記載の入力方法。
  20. 前記文字が、多文字キーにおける文字の1つとなり得ることを特徴とする請求項19に記載の入力方法。
  21. 前記入力されたキーストロークをデータベースに記憶されたキーストロークと整合させる工程を具備し、前記記憶されたキーストロークは、関連の文字選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の文字選択肢が、前記記憶されたキーストロークに関連するデータ値またはデータ記号であり;さらに
    前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させ、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢は、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連するデータ値またはデータ記号であり;
    前記キーストロークに関連する、前記整合した文字選択肢を表示する工程と;
    前記最初のキーストロークシーケンスに関連する、前記整合した文字選択肢を表示する
    工程と;
    前記文字または前記文字を表す多文字キーが曖昧に入力された場合、多文字キー入力通りに実施される工程とをさらに具備することを特徴とする請求項20に記載の入力方法。
  22. 前記キーボードを用いて前記最初の文字を明瞭に入力する工程と;
    前記キーボードを用いてその続きの文字を曖昧に入力する工程と;
    前記キーストロークシーケンスまたは前記キーストロークシーケンスの最初の部分をデータベースに記憶されたキーストロークシーケンスと整合させる工程とを具備し、前記記憶されたキーストロークシーケンスは、関連の単語選択肢が前記データベースに記憶されており、前記関連の単語選択肢が、前記記憶されたキーストロークシーケンスに関連するデータ値またはデータ記号であり、さらに;
    前記最初の文字が前記キーストロークに割り当てられた前記データ値またはデータ記号をテキスト入力として表示する工程と;
    前記最初の文字が前記キーストロークシーケンスに関連する前記整合した単語選択肢を表示する工程とをさらに具備することを特徴とする請求項21に記載の入力方法。
  23. 句読点および記号の選択肢が、キーまたは組み合わせキーを押すと表示されることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  24. 数字の選択肢が、キーまたは組み合わせキーを押すと表示されることを特徴とする請求項1に記載の入力方法。
  25. 文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システムにおいて、
    キーボードまたはテキスト入力検出器と;
    文字または単語選択肢を記憶するためのデータベースとを具備し、前記文字または単語選択肢は、前記キーの入力キーストロークに関連するデータ値もしくはデータ記号、または前記キーの入力キーストロークシーケンスであり、さらに;
    前記文字選択肢または単語選択肢を表示するためのディスプレイと;
    前記入力されたテキストを表示するためのディスプレイとを具備することを特徴とする、文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  26. 前記文字選択肢が、前記関連のキーストロークのアクセント付きまたは分音変形されたものであることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  27. 前記文字または単語選択肢が、所定のウィンドウまたはディスプレイ領域に表示されることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  28. 前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域が、1行または2行であることを特徴とする請求項27に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  29. 前記2行が、文字選択肢および単語選択肢または選択肢を有する入力されたテキストを分けるべきであることを特徴とする請求項28に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  30. 前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域が、スクリーン入力システム上であり、前記文字または単語選択肢が前記スクリーン上から直接に選択可能であることを特徴とする請求項27に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  31. 選択肢間でサイクリングするためのキーが存在することを特徴とする請求項27に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  32. 前記文字または単語選択肢が多すぎて前記所定のウィンドウまたはディスプレイ領域内で表示できない場合、選択肢リスト間でサイクリングを行うためのキーが存在することを特徴とする請求項27に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  33. 前記記憶されたデータが、最近最も選択されたデータから最近最も選択されていないデータの順に記憶されることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  34. 前記文字および単語選択肢が、固定数で、または固定数のグループで提示されることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  35. 前記文字または単語選択肢に、ショートカットが関連することを特徴とする請求項34に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  36. 補助キーまたはシフトキーを他のキーと共に用いてショートカットとして機能することを特徴とする請求項35に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  37. 前記補助キーまたはシフトキーが、通常の補助またはシフト機能と、ショートカット機能とを区別するために、スティッキーまたは他のキーと共に押すことが可能であることを特徴とする請求項36に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  38. 前記キーボードが、いずれかのテキスト入力システムまたは仮想テキスト入力システムとなり得ることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  39. 前記キーボードが簡約キーボードシステムであることを特徴とする請求項38に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  40. 前記最初のテキストが明瞭に入力され、その後、曖昧なテキスト入力が続いて行われ、前記最初の明瞭なテキスト入力と同じ最初のテキストを有する選択肢のみが表示できることを特徴とする請求項39に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  41. キーまたは組み合わせキーを押すと、句読点および記号の選択肢が表示されることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
  42. キーまたは組み合わせキーを押すと、数字の選択肢が表示されることを特徴とする請求項25に記載の文字選択肢および単語選択肢テキスト入力システム。
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