JP2007528503A - 光コードを同時に生成および処理する光デバイス - Google Patents
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Abstract
を満足することを特徴とする。ただし、Fν(f)(ν=0,1,...,V−1)は、光フィルタの伝達関数、aν(ν=0,1,...,V−1)は、一定値、Ssk(Ssk∈Z)は、整数、Nk(k=1,2,...,N)は、一定値、V(1≦V≦log2N)は、正の整数である。更に、特に光デバイスにより生成されるのに適し、光デバイスを含むネットワークおよび装置に適した一組の光コードが提供される。
Description
また本発明は、かかる光デバイスを含むネットワークおよび装置に関する。
言い換えると、MPLSネットワークは、光ネットワークの外部ノード1、5を接続する仮想リンク、すなわち、トンネルを生成する。データ・パケット3がトンネルの入力に入ると、通常のIP手続きが中止され、いわゆる、ラベル・スイッチングにより、パケットは、ラベル2の値だけに基づいて宛先ノード5に送られる。
しかし、MPLSネットワークは、いくつかの欠点を有する。
現在のMPLSネットワークの主な限界は、ラベルの生成および処理が光レベルではなく電子レベルで行われるので、最大伝送速度が大幅に制限されて10ギガビット/秒程度まで減少することである。
この方法は、各パケットのN個のコピーとN個の相関器とを必要とするので、相関装置が複雑になりコストがかかるという他の欠点を含んでいる。
これらのシステムの主な限界は、ラベルとこれに対応する波長λとの間の厳密な1対1対応のためにコード基数が小さい(すなわち、ラベルの数が小さい)ことである。
更に、一般化されたMPLSシステムは、異なる波長を生成する整調可能なレーザ源を必要とする。これは、普通のレーザ源より高価である。
更に、これらのシステムは、異なるラベルを読み取るために各ノードにデ・マルチプレクサが必要である。
詳しく述べると、CDMA方式は、伝送される情報信号とは独立した特定のコードを各ユーザに割り当てる。拡散と呼ばれる符号化作業は、各単一ユーザに割り当てられたコードに情報信号を掛けることを含む。逆に、復号作業では、受信器は、受信信号と受信ユーザのコードとの相関を取る(逆拡散)。ネットワークに同時にアクセスする種々のユーザの間の干渉を避けるために、コードは、互いに直交する必要がある。
実際のところ、異なる光コードを正確に区別するには、自己相関関数のピークができるだけ高いことが必要であり、他方で相互相関関数は、どこでもゼロに近くなければならない。文献に提案されている光コードの特徴および特性の論評が、S.W.Lee,D.H.Greenの「コヒーレントな光CDMAネットワークのための符号化」、IEEE Proc.Commun.,vol.145,n.3,pp.117−125,1998や、S.W.Lee,D.H.Greenの「コヒーレントな光CDMAネットワークにおける光コードの性能分析法」、IEEE Proc.Commun.,vol.147,n.l,pp.41−46,2000や、S.W.Lee,D.H.Greenの「CDMA LANにおける光直交コードの性能分析」、IEEE Proc.Commun.,vol.147,n.4,pp.256−271,1998や、F.R.K.Chung、J.A.Salehi,V.K.Weiの「光直交コード: 設計、分析、応用」、IEEE Trans.Inform.Theory,vol.35,n.3,pp.595−604,1989や、G.C.Yang,T.E.Pujaの「等しくない自己および相互相関制約を持つ光直交コード」、IEEE Trans.Inform.Theory,vol.41,n.1,pp.96−106,1995で行われている。
本発明の別の目的は、高度に直交する一組の光コードを与えて高い精度で互いに認識でき、特に、MPLSネットワーク上で伝送されるデータ・パケットの正確かつ確実な経路選択を行い、CDMAネットワーク内で、これらに関連する単一ユーザを正確また確実に識別できることである。
を満足することを特徴とする。ただし、Fν(f)(ν=0,1,...,V−1)は、光フィルタの伝達関数、aν(ν=0,1,...,V−1)は、一定値、Ssk(Ssk∈Z)は、整数、Nk(k=1,2,...,N)は、一定値、V(1≦V≦log2N)は、正の整数である。
常に本発明では、チップの数Cは、出力kの数N以上(C≧N)でよい。
更に本発明では、同時に生成して処理するのに適した光コードの数NCは、出力kの数N以上(NC≧N)でよい。
更に本発明では、出力kの数Nは、2の累乗(N=2z、zは、正の整数またはゼロ)でよい。
常に本発明では、Nk(k=1,2,...,N)は、整定数値でよい。
更に本発明では、入力sの数Pは、1に等しくて(P=1)よい。
好ましくは本発明では、少なくとも1つの木の各光フィルタの直接相関関数H(f)と相互相関関数G(f)とは、2つの有限インパルス応答(FIR)および長さM(M≧2)の直角ミラーフィルタ(QMF)の伝達関数に対応し、次式を満足する。
ただし、アステリスクは、複素共役を示す。
ただし、積の各要素Fν(f)(ν=0,1,...,V−1)は、G(f)またはH(f)に等しく、aν=2ν(ν=0,1,...,V−1)、Ssk=0、V≦Lである。
更に本発明では、入力から出力kへの伝達関数Tsk(f)=Tk(f)は、次式を満足する。
ただし、Fo(f)は、基準伝達関数、aν=1、Ssk=Sk、Nk=Nt、V=1である。
ただし、Fo(f)は、基準伝達関数、aν=1、Ssk=Sk、Nk=2l、l(0≦l≦L−1)は、出力kが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉または葉から根に増加する順序に従うインデクスlにより識別され、V=1である。
更に本発明では、各光フィルタは、入力および出力3dB対称方向性カプラを有してよい。
更に本発明では、各光フィルタは、長さM=2およびアームの間の遅れ2lτを有するMZIを1つだけを含む。ただし、l(0≦l≦L−1)は、フィルタが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉にまたは葉から根に増加する順序に従ってインデクスlにより識別される。
常に本発明では、各光フィルタは、2つのMZIのチェーンを含んでよく、チェーンは、長さM=4およびアームの間の遅れ2lτおよび2l+1τを有する。ただし、l(0≦l≦L−1)は、フィルタが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉または葉から根に増加する順序に従ってインデクスlにより識別される。
さらに本発明では、ΔΦ定位相の光移相器を少なくとも1つのMZIのアームの少なくとも1つに沿って挿入してよい。
常に本発明では、デバイスは、
(数8)
NIN=Na=NOUT=NGRA
でよい。
更に本発明では、値θjの定光移相器を格子の導波管j(j=1,2,...,Na)の少なくとも1つに沿って挿入してよい。
(数9)
Lj=Lm’+djΔL j=1,2,...,Na
に等しい。ただし、整数dj∈[j=1,2,...,Na−1]は、k≠k’のとき条件dk≠dk’を満たし、Lm’は、最短導波管に等しい基準導波管の長さ、したがってdm’=0、ΔLは、格子の2つの導波管の長さの最小差である。
ただし、modは、算術モジュール演算子を示す。
更に本発明では、デバイスは、dj=2j(j=1,2,...,Na)である。ただし、偶数の入力i(i=2r(r=1,2,...,int[NIN/2]であって、「int」は、割り算の整数の商を与える算術演算子を示す))および偶数の出力k(k=2r’(r’=1,2,...,int[NOUT/2]))だけが用いられる。
更に本発明では、第1のカプラは、均一マルチ・モード干渉(MMI)カプラ、または不均一パワー・スプリッタMMIカプラでよい。
(数11)
Lc=Mc3Lπ/Na
を有してよい。ただし、Mcは正の整数で、
ただし、β0およびβ1は、それぞれ0次および1次モードの伝播定数、ngは、有効屈折率、λは、入力放射線の自由空間波長、Weは、基本横モードの有効幅であり、第1のMMIカプラ入力導波管は、横方向に増加するインデクスiにより識別され、かつ出力導波管は、同じ横方向に増加するインデクスj’により識別されると仮定すると、このデバイスの入力導波管iおよび出力導波管j’は、恐らく、それぞれ次の位置xiおよびxjに置かれる。
好ましくは本発明では、デバイスは、Mc=1である。
常に本発明では、第2のカプラは、均一MMIカプラまたは不均一パワースプリッタMMIカプラでよい。
(数14)
L’c=M’c3L’π/NOUT
を有してよい。ただし、M’cは、正の整数で、
ただし、β’0およびβ’1は、それぞれ0次および1次のモードの伝播定数、n’gは、有効屈折率、λは、入力放射線の自由空間波長、W’eは、基本横モードの有効幅であり、第2のMMIカプラ入力導波管は、横方向に増加するインデクスj”により識別され、かつ出力導波管は、同じ横方向に増加するインデクスkにより識別されると仮定すると、このデバイスの入力導波管j”および出力導波管kは、恐らくそれぞれ次の位置x’j”およびx’kの位置に置かれる。
好ましくは本発明では、デバイスは、M’c=1である。
更に本発明では、格子の導波管に沿う移相器の値θjは、
(数17)
φij+φ’jm+θj=2πAikm
(i=1,2,...,NIN、j=1,2,...,Na、m=1,2,..,NOUT、k=1,2,...,NOUT)に等しい。ただし、
および
ただし、Aikmは、整定数である。
ただし、F0(f)=Tim(f)、cは、光速、aν=1、neは、格子の導波管の屈折率、V=1,Ssk=−n、ただし、nは、2つの異なる出力k、k’に対応する値は異なる(k≠k’→n≠n’(k、k’=1,2,...,NOUT))という条件を満足する整数、τは、
である。
更に本発明では、第1のカプラは、集束カプラ、すなわち「スラブ」でよい。
更に本発明では、第2のカプラは、集束カプラ、すなわち「スラブ」でよい。
好ましくは本発明では、第1のカプラおよび第2のカプラの入力および出力導波管の場所は、ローランド円構造に基づいてよい。
更に本発明では、デバイスのNaは、
でよい。ただし、λは、入力光信号の波長、Rは、第1および第2の集束カプラの焦点距離、nsは、第1および第2の集束カプラの有効屈折率、dは、導波管格子のピッチ、doは、NIN個の入力導波管およびNOUT個の出力導波管のピッチである。
の絶対値の周波数変換されたコピーでよく、したがって、
ただし、
cは光速、aν=1、neは格子の導波管の屈折率、V=1,Ssk=(i+k)、時定数τは
である。
である。
更に本発明では、デバイスは、Nk=NOUT(k=1,2,...,NOUT)でよい。
本発明の更に特定の主題は、少なくとも1つの波長の時間間隔τのCチップを含む少なくとも1つの位相および/または振幅光コードを含む光信号であって、前に説明した光デバイスのN個の出力kの少なくとも1つで、少なくとも1つの光信号を光デバイスのP個の入力sの少なくとも1つに送ることにより生成されることを特徴とする。
好ましくは本発明では、少なくとも1つの光コードは、PSKコードである。
更に本発明では、少なくとも1つの光コードは、前に説明した光デバイスにより、U(2≦U≦P)個のインパルス光信号を光デバイスのU個の対応する入力sに送ることにより生成してよい。ただし、好ましくは、U=int(P/2)である。
更に本発明では、U個のインパルス光信号は、同じ波長を有してよい。
常に本発明では、少なくとも1つのコードは、少なくとも2つの波長のC個のチップを含む。
更に、本発明の特定の主題は、1つ以上のコード生成デバイスと1つ以上のコード処理および認識デバイスとを含む通信網であって、1つ以上のコード生成デバイスの少なくとも1つおよび/または1つ以上のコード処理および認識デバイスの少なくとも1つは、少なくとも1つの前に説明した光デバイスを含むことを特徴とする。
好ましくは本発明では、通信網は、マルチ・プロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS)通信網または符号分割多元接続(CDMA)通信網である。
本発明の更に特定の主題は、コード処理および認識デバイス(特に、ルータ・デバイス)であって、少なくとも1つの認識された光コードに基づいて少なくとも1つの光スイッチャを制御する前に説明した光デバイスを含むことと、および今説明した通信網に用いるのに適していることとを特徴とする。
ただし、δ[n]は、クロネッカのデルタ関数である。ウェーブレット・アトムは、一連の関数であって、以下の再帰形式で定義される。
ただし、lは、分解レベルであって正の整数(l∈Z+)、mは、木の中のウェーブレット・アトム位置であって、これも正の整数(m∈Z+)、τは、一定の単位遅れであってコード・シーケンスのチップの間の間隔に一致し、関数w0,0(t)は、MRAのスケーリング関数であって、スケーリング方程式
を満足する。
ただし、角括弧「<>」は、スカラ積を示す。式[2]から始まって、ウェーブレット・アトムは、次式で表される。
ただし、
は、(l,m)末端から根ノードへの等価フィルタであって、式[2]を用いて再帰的に計算される。したがって、式[4]の直交条件は、
であり、フィルタfl,m[k](l≧0、かつ0≦m≦2l−1)の係数は、一組の自己および相互直交コードであって、長さは、(21−1)(M−1)+1に等しい。
図3に示すデバイスは、アダマール・コードと一致しかつ時間間隔τを持つN個のチップのパルスから成る長さNの2進位相シフト・キーイング(PSK)である光コードを生成する。
図3に示す同じデバイスは、MPLSネットワーク内またはCDMAネットワークの受信システム内のルータ・ノードで全ての光コードを同時に処理するのに用いられる。
同様にして、CDMAネットワークの符号化された信号がデバイスの入力に送られると、送信信号は、用いられたコードに対応する出力末端に得られ、他のコードを持つ送信信号は、他の出力で検出される。
したがって、このコード集合は、不満足な性能を与える。
最適なコード集合は、同じ自己および相互相関関数を与える光コードで作られる。このため、式[9]および[10]を見直すと、全てのフィルタFl,mは、同じ長さ(すなわち、同じ分解レベルl)を有し、かつ、次式
に従うプロトタイプ・フィルタFl,0のシフトされたコピーである必要である。
という関係を満足する一対のQMFフィルタ(アステリスクは、複素共役を示す)なので、l=1のとき条件[11]は、自動的に満たされる。l>1では、木の根から末端への遅れを減少させ、かつ条件[11]を満足させるために定移相器を追加することにより、図3の分解方式を逆にすることができる。
他方で、図10bは、図1bのCDMAネットワークを示す。この場合は、異なるコードを持つNユーザのデータを符号化するのに、図7のものと同様の1個のデバイス6が複数の伝送ノード53で用いられ、またN個の受信信号を復号するのに同様の1個のデバイス6’が複数の受信ノード54で用いられる。
ただし、β0およびβ1は、それぞれ0次および1次の伝搬定数、ngは、(有効)屈折率、λは、自由空間波長である。Weは、基本横モードの有効幅で、各単一モード・フィールドの横透過深さを考慮に入れるために実際のガイド(すなわち、スラブ)幅Wよりやや大きく、高コントラスト導波管ではWe≒Wと考えてよい。多くの実際的な応用では、統合された光デバイスは、できるだけ短くなければならず、MMIカプラ21ではM=1と考えてよい。図13は、図12に示したNxNのMMIカプラの略図を示す。入力および出力の導波管は、等しい間隔の位置に置かれ、
である。
ただし、
デバイスが対称的であり、入力ポートと出力ポートとを交換して用いてよいので、式[15]は、φij=φjiであることを示す。したがって、入力iから出力jへのインパルス応答hik(t)は、i’=kおよびk’=iのときの入力i’から出力k’へのインパルス応答hi’k’(t)と一致する。
に等しい(定位相係数の場合および恐らく定振幅係数の場合を除く)。ただし、j=√−1、δは、ディラックのデルタ関数、θjは、j番目の移相器により導入される定移相である。更に、Ljは、格子22のj番目のアームの長さ、neは、対応する(有効)屈折率である。
(数48)
Lj=Lm+djΔL j=1,2,...,N [18]
を満たし、整数dj∈[0,1,2,...,N−1]がj≠j’ならばdj≠dj’という条件を満たす必要がある。
Lmは、最も短い(dm=0)と考えられる格子22の基準導波管の長さ、ΔLは、格子22の2個の導波管の長さの最小差である。多くの一般的な構成では格子の長さは、jと共に直線的に増加しないが、格子22のアームの係数djは、全て異なって、間隔[0÷N−1]を完全にカバーする必要がある。
で、出力mでの光コードは、等しい振幅および異なる位相を持つ一連のN個のPSKチップである。移相器の値θjは、基準コードが全て等しい位相、すなわち、
を有するチップから成るように選択しなければならない。ただし、Aijmは、整定数である。
出力kおよびk’での光コードが直交する場合は、対応するインパルス応答の相互相関関数は、ほぼ0である。すなわち、
に等しい場合は、この条件は、常に満たされる。ただし、nは、2つの異なる出力に対応する値が異なるという条件
(数55)
k≠k’→n≠n’ k,k’=1,2,...,N [25]
を満たす整数である。
であり、これを式[24]に代入することにより次式が得られる。
が満たされる場合は、OCは、直交することが分かる。
式[18]と[20]とを用いると、
j=mとすることにより
が得られる。これを式[29]に代入すると、
特に、Δφjm=0である。
ただし、
Aqは、整数、Ajkは、4の整数倍である。したがって、条件[31]は、次のように表される。
ただし、「mod」は、モジュール算術演算子を示し、dj∈[0,1,2,...,N−1]である。
出力kでのOCの位相は2π/Nの倍数である。この場合、式[30]から、
(数67)
φmk=φmm k=1,2,...,N [36]
で、図12のデバイスにより生成されるOCは、図7のデバイスにより生成されるものと一致する。
出力m=2での基準コードは、全て0の位相を有し、また他の出力で生成されるコードは、図12で報告されたものであり、図7のデバイスにより生成されたものと同じである。
これは、jが偶数でα=2のとき常に満たされる。したがって、偶数の入力と、偶数の出力と、偶数のインデクスを持つ導波管格子22のアームだけを考える場合は、図12のデバイスは、jと共に単調に増加する格子22のアームの長さで実現してよい。
本発明に係るデバイスの他の実施の形態は、図12のものと同様のデバイスのノードの木構造を含んでよい。この場合は、非常に高い基数を持つコード集合を生成することができる。
ただし、nsおよびneは、それぞれスラブと格子導波管の有効屈折率、dは、導波管格子のピッチ、θiおよびθoは、それぞれ入力および出力導波管により範囲が定められる角度、すなわち、
である。
になるようレイアウト・パラメータを選ぶと、式[38]および[39]から次式が得られる。
であり、関係するインパルス応答は、
に等しい。ただし、τ=ΔLne/cは、光コードのチップ周期である。
コード長を増やさずにコード基数を増やす別の方法は、多次元コードを生成することである。実際のところ、同じ波長の2つ以上のパルスを図12または図14のデバイスの入力に送ることによりN個の直交光コードが得られる。可能な入力構成の数は、更に大きいので、直交光コードの更に大きい集合を構築することができる。
まで増加し、コード長は、Nのままである。多次元構成を用いることにより生成される長さNのOCの最大数は、
であり、これは、n=N/2個の入力を考慮することにより得られる。
例を示すと、N=8のとき、4次元OCのコード基数は、70である。
ただし、m1は、i1に対応する基準出力、すなわち、i1≠Nならばm1=N−i1であり、i1=Nならば、m1=Nである。対応するインパルス応答は、
なので、OCは、一般に等しくない振幅および位相を有する。特に、i1−i2=N/2の場合は、長さNのOCが生成され、これは、同じ振幅を持つ偶数チップ・パルスだけになる。
特に、同じデバイスをエンコーダとデコーダの両方に用いてよい。デバイス出力を適切に選択することにより異なる光コードが選択される。
好ましい実施の形態について上に説明し、本発明のいくつかの修正を示唆したが、クレームに定義されている保護の関係する範囲から逸れずに、他の修正や変更を行ってよいことを当業者は理解すべきである。
Claims (63)
- P個の入力s(1≦s≦P、かつ、P≧1)とN個の出力k(1≦k≦N、かつ、N≧1)とを含む少なくとも1つの波長の光コードを生成して処理するのに適した光デバイスであって、時間間隔τのC個(C≧2)のチップから成り、1つ以上の波長のNC個(NC≧2)の位相および/または振幅光コードを同時に生成して処理するのに適していることを特徴とし、入力sから出力kへの伝達関数Tsk(f)は、次式
ただし、
・Fν(f)(ν=0,1,...,V−1)は、光フィルタの伝達関数、
・aν(ν=0,1,...,V−1)は、一定値、
・Ssk(Ssk ∈Z)は、整数、
・Nk(k=1,2,...,N)は、一定値、
・V(1≦V≦log2N)は、正の整数であること、
を満足する光デバイス。 - 請求項1または2記載の光デバイスであって、前記光コードのチップの数Cは、出力kの数N以上、すなわち、C≧Nであることを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から3のいずれかに記載の光デバイスであって、同時に生成して処理するのに適した光コードの数NCは、出力kの数N以上、すなわち、(NC≧N)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から4のいずれかに記載の光デバイスであって、出力kの数Nは、2の累乗、すなわち、N=2zで、zは、正の整数またはゼロに等しいことを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から5のいずれかに記載の光デバイスであって、Nk(k=1,2,...,N)は、整定数値であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から6のいずれかに記載の光デバイスであって、入力sの数Pは、1に等しい、すなわち、P=1であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から7のいずれかに記載の光デバイスであって、デバイスは、光フィルタの少なくとも1つの木を含み、各フィルタは、1入力および2出力を含み、各木は、1個の入力とL個のレベルとNt個の出力(L≧1、かつ、1≦Nt≦2L)を含み、各フィルタは、それぞれの直接伝達関数H(f)とそれぞれの相互伝達関数G(f)とを有し、木のLレベルは、根から葉にまたは葉から根に増加する順序に従って置かれることを特徴とする光デバイス。
- 請求項8から11のいずれかに記載の光デバイスであって、各光フィルタは、単位遅れ2lτを持つ平面フィルタであり、l(0≦l≦L−1)は、フィルタが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉にまたは葉から根に増加する順序に従ってインデクスlにより識別されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項8から14のいずれかに記載の光デバイスであって、各光フィルタは、少なくとも1つのマッハ・ツェンダ干渉計(MZI)を含むことを特徴とする光デバイス。
- 請求項15記載の光デバイスであって、各光フィルタは、入力および出力3dB対称方向性カプラを有することを特徴とする光デバイス。
- 請求項15または16記載の光デバイスであって、各光フィルタは長さM=2およびアームの間の遅れ2lτを有するMZIを1つだけを含み、l(0≦l≦L−1)は、フィルタが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉にまたは葉から根に増加する順序に従ってインデクスlにより識別されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項15または16記載の光デバイスであって、各光フィルタは、2つのMZIのチェーンを含み、チェーンは長さM=4およびアームの間の遅れ2lτおよび2l+1τを有し、l(0≦l≦L−1)は、フィルタが置かれるレベルであり、木のLレベルは、根から葉にまたは葉から根に増加する順序に従ってインデクスlにより識別されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項15から18のいずれかに記載の光デバイスであって、ΔΦ定位相の光移相器は、少なくとも1つのMZIのアームの少なくとも1つに沿って挿入されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項1から7のいずれかに記載の光デバイスであって、デバイスは、少なくとも1個のノードを有する少なくとも1つの木を備え、ノードは、NIN(NIN≧1)個の入力導波管およびNa(Na≧1)個の出力導波管を含む第1のカプラ(21)を備え、その出力は、Na個の導波管を含む格子(22)に接続され、格子(22)は、NOUT(NOUT≧1)個の出力導波管を含む第2のカプラ(23)のNa個の入力導波管に接続されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20記載の光デバイスであって、
(数8)
NIN=Na=NOUT=NGRA
であることを特徴とする光デバイス。 - 請求項20または21記載の光デバイスであって、値θjの定光移相器は、格子(22)の導波管j(j=1,2,...,Na)の少なくとも1つに沿って挿入されることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から22のいずれかに記載の光デバイスであって、格子(22)の導波管の長さLj(j=1,2,...,Na)は、次式
(数9)
Lj=Lm’+djΔL j=1,2,...,Na
ただし、整数dj∈[j=1,2,...,Na−1]は、k≠k’のとき条件dk≠dk’を満たし、Lm’は、最短導波管に等しい基準導波管の長さ、したがって、dm’=0、ΔLは格子(22)の2つの導波管の長さの最小差、
に等しいことを特徴とする光デバイス。 - 請求項23記載の光デバイスであって、dj=2j(j=1,2,...,Na)であり、偶数の入力i(i=2r(r=1,2,...,int[NIN/2]であり、「int」は、割り算の整数の商を与える算術演算子を示す))および偶数の出力k(k=2r’(r’=1,2,...,int[NOUT/2]))だけが用いられることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から25のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第1のカプラは、均一マルチ・モード干渉(MMI)カプラ(21)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から25のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第1のカプラは、不均一パワースプリッタMMIカプラ(21)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項26または27記載の光デバイスであって、第1のMMIカプラ(21)は、長さ
(数11)
Lc=Mc3Lπ/Na
ただし、Mcは、正の整数で、次式
であり、ただし、
・β0よびβ1は、それぞれ0次および1次モードの伝播定数、
・ngは、有効屈折率、
・λは、入力放射線の自由空間波長、
・Weは、基本横モードの有効幅、
を有することを特徴とし、
更に、第1のMMIカプラの入力導波管は、横方向に増加するインデクスiにより識別され、かつ、出力導波管は、同じ横方向に増加するインデクスj’により識別されると、前記デバイスの入力導波管iおよび出力導波管j’は、それぞれ位置xiおよびxj次式
に置かれることを特徴とする光デバイス。 - 請求項28記載の光デバイスであって、McおよびNaは、1より大きな共通の除数を持たない2つの正の整数であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項28または29記載の光デバイスであって、Mc=1であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から30のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第2のカプラは、均一MMIカプラ(23)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から30のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第2のカプラは、不均一パワー・スプリッタMMIカプラ(23)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項31または32記載の光デバイスであって、前記第2のMMIカプラは、長さ
(数14)
L’c=M’c3L’π/NOUT
ただし、M’cは正の整数で、次式
ただし、
・β’0およびβ’1は、それぞれ0次および1次のモードの伝播定数、
・n’gは、有効屈折率、
・λは、入力放射線の自由空間波長、
・W’eは、基本横モードの有効幅、
を有することを特徴とし、
第2のMMIカプラの入力導波管は、横方向に増加するインデクスj”により識別され、かつ、出力導波管は、同じ横方向に増加するインデクスkにより識別されるとすると、前記デバイスの入力導波管j”および出力導波管kは、それぞれ位置x’j”およびx’k次式
に置かれることを更に特徴とする光デバイス。 - 請求項33記載の光デバイスであって、M’cおよびNOUTは、1より大きな共通の除数を持たない2つの正の整数であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項33または34記載の光デバイスであって、M’c=1であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から36のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第1のカプラの入力iから前記第2のカプラの出力kへの伝達関数Tik(f)の絶対値は、第1のカプラ(21)の入力iから第2のカプラの出力mへの基準伝達関数Tim(f)の絶対値の周波数変換されたコピー、すなわち、次式
ただし、
・F0(f)=Tim(f)、
・cは、光速、
・aν=1、
・neは、格子(22)の導波管の屈折率、
・V=1、
・Ssk=−n、nは、2つの異なる出力kおよびk’に対応する値が異なるという条件
(数23)
k≠k’→n≠n’(k、k’=1,2,...,NOUT)
を満足する整数、
・時定数τは、
であることを特徴とする光デバイス。 - 請求項37記載の光デバイスであって、Nk=NOUT(k=1,2,...,NOUT)であることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から25のいずれかに記載の光デバイスであって、前記第1のカプラは、集束カプラ、すなわち、スラブであることを特徴とする光デバイス。
- 請求項20から25記載の光デバイスであって、前記第2のカプラは、集束カプラ、すなわち、スラブであることを特徴とする光デバイス。
- 請求項39または40記載の光デバイスであって、前記第1のカプラおよび第2のカプラの入力および出力導波管の場所は、ローランド円構造に基づくことを特徴とする光デバイス。
- 請求項39から41のいずれかに記載の光デバイスであって、格子内の隣接する導波管の長さは、定数ΔLだけ異なることを特徴とする光デバイス。
- 請求項44または45記載の光デバイスであって、Nk=NOUT(k=1,2,...,NOUT)であることを特徴とする光デバイス。
- 少なくとも1つの波長の時間間隔τのC個のチップを含む少なくとも1つの位相および/または振幅光コードを含む光信号であって、請求項1から46のいずれかに記載の光デバイスのN個の出力kの少なくとも1つで、少なくとも1つの光信号を光デバイスのP個の入力sの少なくとも1つに送ることにより生成されることを特徴とする光信号。
- 請求項47記載の光信号であって、少なくとも1つのコードのチップ位相は、2π/Cの整数倍、すなわち、2k2π/C(k2は、正または負の整数またはゼロ(k2∈Z))に等しいことを特徴とする光信号。
- 請求項47または48記載の光信号であって、少なくとも1つの光コードは、PSKコードであることを特徴とする光信号。
- 請求項47から49のいずれかに記載の光信号であって、少なくとも1つの光コードは、請求項20から46のいずれかに記載の光デバイスにより、U(2≦U≦P)個のインパルス光信号を光デバイスのU個の対応する入力sに送ることにより生成されることを特徴とする光信号。
- 請求項50記載の光信号であって、U=int(P/2)であることを特徴とする、請求項50記載の光信号。
- 請求項50または51記載の光信号であって、U個のインパルス光信号は、同じ波長を有することを特徴とする光信号。
- 少なくとも1つの波長および時間間隔τを有するC個(C≧2)のチップを含む少なくとも1つの位相および/または振幅光コードを含む光信号であって、少なくとも1つのコードのチップ位相は、2π/Cの整数倍、すなわち、2k2π/C(k2は、正または負の整数またはゼロ(k2∈Z))に等しいことを特徴とする光信号。
- 請求項53記載の光信号であって、前記少なくとも1つのコードは、少なくとも2つの波長のC個のチップを含むことを特徴とする光信号。
- 1つ以上のコード生成デバイス(1)と1つ以上のコード処理および認識デバイス(4,5)とを含む通信網であって、1つ以上のコード生成デバイス(1)の少なくとも1つおよび/または1つ以上のコード処理および認識デバイス(4,5)の少なくとも1つは、請求項1から46のいずれかに記載の少なくとも1つの光デバイス(6)を含むことを特徴とする通信網。
- 請求項55記載の通信網であって、前記少なくとも1つの光デバイス(6)は、少なくとも1つの光コード(2)を1つ以上の情報光信号(3)に関連付けるために1つ以上のコード生成デバイス(1)の少なくとも1つに含まれることを特徴とする通信網。
- 請求項55または56記載の通信網であって、前記少なくとも1つの光デバイス(6)は、少なくとも1つの認識された光コード(2)に基づいて少なくとも1つの光スイッチャ(13)を制御するために1つ以上のコード処理および認識デバイス(4,5)の少なくとも1つに含まれることを特徴とする通信網。
- 請求項57記載の通信網であって、前記少なくとも1つの光デバイス(6)を含む1つ以上のコード処理および認識デバイス(4,5)の少なくとも1つはルータ・デバイスであることを特徴とする通信網。
- 請求項55から58のいずれかに記載の通信網であって、マルチ・プロトコル・ラベル・スイッチング(MPLS)通信網であることを特徴とする通信網。
- 請求項55から58のいずれかに記載の通信網であって、符号分割多元接続(CDMA)通信網であることを特徴とする通信網。
- 請求項1から46のいずれかに記載の光デバイス(6)を含み、請求項55から60のいずれかに記載の通信網で用いるのに適していることとを特徴とするコード生成デバイス(1)。
- 少なくとも1つの認識された光コード(2)に基づいて、少なくとも1つの光スイッチャ(13)を制御する請求項1から46のいずれかに記載の光デバイス(6)を含み、請求項55から60のいずれかに記載の通信網で用いるのに適していることとを特徴とするコード処理および認識デバイス(4,5)。
- 請求項62記載のコード処理および認識デバイスであって、ルータ・デバイスであることを特徴とするコード処理および認識デバイス(4,5)。
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