JP2007528360A - 抗菌活性を有するリンコマイシン誘導体 - Google Patents

抗菌活性を有するリンコマイシン誘導体 Download PDF

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JP2007528360A JP2006517386A JP2006517386A JP2007528360A JP 2007528360 A JP2007528360 A JP 2007528360A JP 2006517386 A JP2006517386 A JP 2006517386A JP 2006517386 A JP2006517386 A JP 2006517386A JP 2007528360 A JP2007528360 A JP 2007528360A
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グスタフ ルイス,ジェイソン
ブイ. パテル,ディネシュ
クマール アナンダン,サムパス
フェドロビチ ゴーディーフ,ミハイル
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Abstract

新規リンコマイシン誘導体が開示される。これらのリンコマイシン誘導体は抗菌活性を示す。本発明に係る化合物はグラム陽性生物を含む細菌に対して強い活性を示すので、それらは有用な抗菌剤である。上記化合物の合成及びその使用方法もまた開示される。

Description

関連出願へのクロスリファレンス
この出願は、それらの開示をそれらを全体として本明細書中に援用する、2002年8月15日出願の米国仮出願第60/403,770号の35 U.S.C.§119(e)に基づく利益を請求する、及びまた2003年6月17日出願の米国仮出願第60/479,502号の利益をも請求する、2003年8月15日出願の米国特許出願第10/642,807号の部分継続である、2004年2月11日出願の米国特許出願第10/777,455号の部分継続である。
発明の背景
発明の分野
本発明は抗菌活性を示すリンコマイシン誘導体に関する。
分野の状況
リンコマイシンはさまざまな微生物、特にグラム陽性細菌の成長に悪く影響する生合成生成物である。リンコマイシンの特徴及び調製は米国特許第3,086,912号中に開示される。抗菌活性を有するリンコマイシンの誘導体の変形が調製されている。これらの誘導体は、例えば、米国特許第3,496,163号中に示されるクリンダマイシンを含む。
リンコマイシン誘導体は抗菌薬物発見のための魅力的な標的であり続ける。したがって、抗菌活性を有するリンコマイシン誘導体は可能性のある抗菌剤として所望される。
発明の要約
本発明は抗菌活性を有するリンコマイシン誘導体を提供する。
その組成物局面の1において、本発明は式(I)の化合物:
Figure 2007528360
{式中:
1はアルキルである;
2及びR3は独立にH、アルキル、ヒドロキシ、フルオロ又はシアノアルキルである又はR2及びR3のうちの1は=NOR7であり、及び他方は不在である又はR2及びR3のうちの1は=CH2であり、及び他方は不在であり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;R2及びR3のうちの1がフルオロであるとき、他方は水素又はヒドロキシでない;及びR2及びR3のうちの1がヒドロキシであるとき、他方はフルオロ、水素又はヒドロキシでない;
6はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]p−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]p−アルキレン−置換へテロサイクルから成る群から選ばれ、ここで、pは0又は1である;
7はH又はアルキルである;
同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシ、置換されるアルコキシ、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
mは0、1、2又は3である};及び
そのプロドラッグ、互変異性体又は医薬として許容される塩に方向付けられ;
ここで、式Iの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する。
1の態様において、mは0である。他の態様において、mは1である。他の態様において、mは2である。他の態様において、mは3である。
好ましい態様において、R1はメチルである。
1の態様において、R2及びR3のうちの1はHであり、及び他方はアルキルである。1の態様において、R2及びR3のうちの1はHであり、及び他方はメチルである。1の態様において、R2及びR3のうちの1はHであり、及び他方はシアノアルキルである。1の態様において、R2及びR3の両方はFである。1の態様において、R2及びR3のうちの1はヒドロキシであり、及び他方はアルキルである。1の態様において、R2及びR3は共にヒドロキシイミノ又はアルコキシイミノである。1の態様において、R2及びR3は共にメチレン(=CH2)である。
好ましい態様において、R6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである。好ましい態様において、R6はH、メチル、エチル、2−ヒドロキシエチル、2−メチル−2−ヒドロキシエチル、及び3−ヒドロキシプロピルから成る群から選ばれる。他の態様において、R6は以下のもの:
Figure 2007528360
のうちの1でない。
1の態様において、それぞれのR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−C(CH2n−OH、−C(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである。
1の態様において、R9は置換されるアルキルである、及びここで、上記アルキル基上の1以上の置換基はハロゲン、酸素、ヒドロキシ、アミン(第一)、アミン(上記アルキルにより置換される第二−アミン)、アミン(上記アルキルにより置換される第三−アミン)、硫黄、−SH、及びフェニルから成る群から選ばれる。
好ましい態様において、それぞれのR9はハロゲン、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、置換されるアルコキシ、及びシクロアルキルから成る群から独立に選ばれる。他の好ましい態様において、それぞれのR9はH、アルキル、及び置換されるアルキルから成る群から独立に選ばれる。
1の態様において、R9は1−エチルプロピル;2−(4−フルオロフェニル)エチル;2,2−ヂフルオロエトキシメチル/フルオロ;2,2−ヂフルオロペンチル;2−シクロブチル−エチル;2−シクロプロピル−エチル;2−フルオロエトキシ;2−メトキシエトキシ;2−プロポキシ−エチル;3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル;3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル;3−(4−クロロフェニル)プロピル;3−(シクロプロピル−メトキシ)−プロピル;3,3,3−トリフルオロプロポキシ;3,3−ヂフルオロブチル;3,3−ヂフルオロペンチル;3,3−ヂフルオロプロピル;3,3−ヂフルオロプロピル/フルオロ;3−シクロブチル−プロピル;3−シクロペンチル−プロピル;3−シクロプロピル−プロピル;3−エトキシ−プロピル;3−フルオロプロポキシ;3−フルオロ−プロポキシ−メチル;3−フルオロプロピル;3−フルオロプロピル/フルオロ;3−ヒドロキシ−3−エチルペンチル;3−メトキシ−プロピル;3−プロポキシ−プロピル;4,4−ヂフルオロブチル;4,4−ヂフルオロペンチル;4−フルオロブトキシ;4−フルオロブチル;4−メトキシ−ブチル;5,5−ヂフルオロペンチル;5−フルオロペンチル;ブトキシ;ブチル;シクロブチル−メチル;シクロヘキシル;シクロヘキシル−メチル;シクロプロピル−メトキシ;シクロプロピル−メチル;エチル;エチル/フルオロ;フルオロ/ブチル;フルオロ/プロピル;イソブチル;イソペンチル;イソ−プロピル;メトキシ;n−ブチル;n−ペンチル;ペントキシ;ペンチル;プロポキシ−メチル;及びプロピルから成る群から選ばれる。他の態様において、R9はプロピルである。
1の態様において、R9は1−エチルプロピル;2−(4−フルオロフェニル)エチル;2,2−ヂフルオロペンチル;2−シクロブチル−エチル;2−シクロプロピル−エチル;2−メトキシエトキシ;3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル;3−(4−クロロフェニル)プロピル;3,3−ヂフルオロブチル;3,3−ヂフルオロペンチル;3,3−ヂフルオロプロピル;3−シクロブチル−プロピル;3−シクロペンチル−プロピル;3−シクロプロピル−プロピル;3−エトキシ−プロピル;3−フルオロプロピル;3−ヒドロキシ−3−エチルペンチル;3−メトキシ−プロピル;3−プロポキシ−プロピル;4,4−ヂフルオロブチル;4−フルオロブチル;5,5−ヂフルオロペンチル;5−フルオロペンチル;ブトキシ;ブチル;シクロブチル−メチル;シクロヘキシル;シクロヘキシル−メチル;シクロプロピル−メトキシ;シクロプロピル−メチル;エチル;イソブチル;イソペンチル;イソ−プロピル;メトキシ;n−ブチル;n−ペンチル;ペントキシ;ペンチル;プロポキシ−メチル;及びプロピルから成る群から選ばれる。
1の態様において、R9は2,2−ヂフルオロエトキシメチル/フルオロ;2−フルオロエトキシ;2−プロポキシ−エチル;3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル;3−(シクロプロピル−メトキシ)−プロピル;3,3,3−トリフルオロプロポキシ;3,3−ヂフルオロプロピル/フルオロ;3−フルオロプロポキシ;3−フルオロ−プロポキシ−メチル;3−フルオロプロピル/フルオロ;4,4−ヂフルオロペンチル;4−フルオロブトキシ;4−メトキシ−ブチル;エチル/フルオロ;フルオロ/ブチル;又はフルオロ/プロピルでない。
その組成物局面の1において、本発明は式(IV)のプロドラッグ化合物:
Figure 2007528360
{式中、R1、R2、R3、及びR9は式Iについて定義されるとおりである;ここで、R6は式Iについて定義されるとおりである又はin vivoで切断可能な好適なプロドラッグ基である;及びここで、R11はH又はin vivoで切断可能な好適なプロドラッグ基である}
に関する。
1の態様において、上記化合物は、R6が水素;1−(アセチルオキシ)−エチル−オキシカルボニル;1−アミノ−2−メチル−ブチル−カルボニル;1−アミノ−2−メチル−ブチル−カルボニル−オキシ−メチル−オキシカルボニル;1−アミノ−2−メチル−プロピル−カルボニル;1−アミノ−2−フェニル−エチル−カルボニル;1−アミノ−エチル−カルボニル;1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリヂン−4−イル−オキシカルボニル;1−メチル−1,4ヂヒドロ−ピリヂン−3−イル−カルボニル;1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル;5−メチル−[1,3]−ヂオキソール−2−オン−4−イル−メトキシ−カルボニル;5−メチル−[1,3]ヂオキソール−2−オン−4−イル−メチル;エトキシ−カルボニル;エチル−カルボニルアミノ−メチル;フルオレニル−メチレン−オキシ−カルボニル;フェノキシ−カルボニル;ピペリヂン−4−イル−カルボニル−オキシ−メチル−オキシカルボニル;及びピリヂン−3−イル−カルボニルアミノ−メチルから成る群から選ばれる、プロドラッグである。
他の態様において、上記化合物は、R6が水素;1−(アセチルオキシ)−エチル−オキシカルボニル;1−アミノ−2−メチル−ブチル−カルボニル;1−アミノ−2−メチル−ブチル−カルボニル−オキシ−メチル−オキシカルボニル;1−アミノ−2−メチル−プロピル−カルボニル;1−アミノ−2−フェニル−エチル−カルボニル;1−アミノ−エチル−カルボニル;1−メチル−1,2,3,6テトラヒドロ−ピリヂン−4−イル−オキシカルボニル;1−メチル−1,4ヂヒドロ−ピリヂン−3−イル−カルボニル;1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル;エチル−カルボニルアミノ−メチル;ピペリヂン−4−イル−カルボニル−オキシ−メチル−オキシカルボニル;及びピリヂン−3−イル−カルボニルアミノ−メチルから成る群から選ばれる、プロドラッグである。
他の態様において、上記化合物は、R6が5−メチル−[1,3]−ヂオキソール−2−オン−4−イル−メトキシ−カルボニル;5−メチル−[1,3]ヂオキソール−2−オン−4−イル−メチル;エトキシ−カルボニル;フルオレニル−メチレン−オキシ−カルボニル;又はフェノキシ−カルボニルでない、プロドラッグである。
他の態様において、上記化合物は、R6が5−メチル−[1,3]−ヂオキソール−2−オン−4−イル−メトキシ−カルボニル;又は5−メチル−[1,3]ヂオキソール−2−オン−4−イル−メチルでない、プロドラッグである。
好ましい態様において、上記化合物は、R11が水素;2−(N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−アミノ−カルボニル)−エチル−カルボニル;−C(O)CH2CH2COOH;N,N−ヂメチル−アミノ−メチル−カルボニル;ペンタデシル−カルボニルオキシ;及び−PO32から成る群から選ばれる、プロドラッグである。
好ましい態様において、本発明は式(II)の化合物:
Figure 2007528360
{式中:
1はアルキルである;
2及びR3は独立にH、アルキル又はシアノアルキルであり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;
6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである;
同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
mは1又は2である};及び
そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩を提供し;
ここで、式IIの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する。
特に好ましい態様において、本発明は式(III)の化合物:
Figure 2007528360
{式中:
1はアルキルである;
2及びR3はフルオロである;
6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである;
同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
mは1又は2である};及び
そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩を提供し;
ここで、式IIIの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する。
他の好ましい態様において、本発明は式(IV)の化合物:
Figure 2007528360
{式中:
1はアルキルである;
2及びR3は独立にH又はアルキル、ヒドロキシ、フルオロ又はシアノアルキルである又はR2及びR3のうちの1は=NOR7であり、及び他方は不在である又はR2及びR3のうちの1は=CH2であり、及び他方は不在であり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;R2及びR3のうちの1がフルオロであるとき、他方は水素又はヒドロキシでない;及びR2及びR3のうちの1がヒドロキシであるとき、他方はフルオロ、水素又はヒドロキシでない;
6は−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]p−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]p−アルキレン−置換へテロサイクルから成る群から選ばれ、ここで、pは0又は1であり、ここで、−C(O)O−置換アルキルは以下のもの:
Figure 2007528360
を含まない;
7はH又はアルキルである;
同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
mは1又は2である}及び
そのプロドラッグ、互変異性体又は医薬として許容される塩に方向付けられ;
ここで、式Iの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する。
本発明の範囲内のリンコマイシン誘導体は以下の表I及びII中に示されるものを含む:
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
Figure 2007528360
以下に使用されるように、これらの化合物はアセトアミド又はアミド誘導体に基づいて命名されるが、あるいは、これらの化合物は1−チオ−L−トレオ−β−D−ガラクト−オクトピラノシド誘導体に基づいて命名されている。本発明の範囲内の特定の化合物は以下の化合物:
4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[3−シアノ−2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−ヒドロキシイミノ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メトキシイミノ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
5−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2,2−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ペンチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−メトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(1−エチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−イソプロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロヘキシル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−エチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4,4−ヂフルオロ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4−フルオロ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−エチル−3−ヒドロキシ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ペンチルオキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4−フルオロ−ブトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アリル]−アミド;
1,4−ヂエチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−フルオロ−プロポキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3,3,3−トリフルオロ−プロポキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−イソブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−4−フルオロ−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−メトキシエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−フルオロ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−フルオロエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロプロピルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロブチルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−シクロプロピルメチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−プロピル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ペンチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−メチル−ブチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−シクロブチル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(2−シクロブチル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(2−シクロプロピル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−シクロプロピル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
5−プロピル−アゼパン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−シクロペンチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−エトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−プロポキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−シクロプロピルメトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−プロポキシメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−フルオロ−プロポキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロヘキシルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロプロピルメトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−(3−フルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−(3,3−ヂフルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−(2,2−ヂフルオロエトキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
及びそれらのプロドラッグ、互変異性体及び医薬として許容される塩を含む。
本発明の範囲内の特定のプロドラッグ化合物は以下の化合物:
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸エチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸フェニルエステル;
リン酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
琥珀酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−スクシンアミド酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
ヂメチルアミノ−酢酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
1−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステル;
ヘキサデカン酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
1−(1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−アセトキシ−エチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸2−アミノ−3−メチル−ペンタノイルオキシメチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸ピペリヂン−4−カルボニルオキシメチルエステル;
1−(プロピオニルアミノ−メチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
N−{2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−イルメチル}−ニコチンアミド;
1−(2−アミノ−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−フェニル−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−メチル−ペンタノイル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−メチル−ブチリル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(1−メチル−1,4−ヂヒドロ−ピリヂン−3−カルボニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリヂン−4−イルエステル;
及びそれらの互変異性体及び医薬として許容される塩を含む。
1の態様において:
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)プロピル]−アミド;
4−シクロプロピルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)プロピル]−アミド;
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロブチルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−シクロプロピルメチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−プロピル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ペンチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−メチル−ブチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−シクロブチル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(2−シクロブチル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(2−シクロプロピル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−(3−シクロプロピル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
リン酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
琥珀酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−スクシンアミド酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
ヂメチルアミノ−酢酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
5−プロピル−アゼパン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−シクロペンチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−エトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−プロポキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−シクロプロピルメトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−[3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−プロポキシメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(3−フルオロ−プロポキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステル;
ヘキサデカン酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
1−(1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−アセトキシ−エチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸2−アミノ−3−メチル−ペンタノイルオキシメチルエステル;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸ピペリヂン−4−カルボニルオキシメチルエステル;
1−(プロピオニルアミノ−メチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
N−{2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−イルメチル}−ニコチンアミド;
1−(2−アミノ−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−フェニル−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−メチル−ペンタノイル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(2−アミノ−3−メチル−ブチリル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
1−(1−メチル−1,4−ヂヒドロ−ピリヂン−3−カルボニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリヂン−4−イルエステル;
4−シクロヘキシルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−シクロプロピルメトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−(3−フルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
4−フルオロ−4−(3,3−ヂフルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;及び
4−フルオロ−4−(2,2−ヂフルオロエトキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
又はそれらのプロドラッグ及び/又は医薬として許容される塩から成る群から選ばれる化合物がある。
本明細書中で定義される化合物、その互変異性体、プロドラッグ及び医薬として許容される塩は細菌、原生動物、真菌、及び寄生生物に対する活性を有しうる。
他の局面において、本発明は医薬として許容される担体及び治療的に有効な量の本明細書中で定義される化合物を含む医薬組成物を提供する。本発明に係る医薬組成物は1以上の追加の抗菌剤をさらに含みうる。1以上の上記抗菌剤はグラム陰性細菌に対して活性でありうる。1以上の上記抗菌剤はグラム陽性細菌に対して活性でありうる。
その方法局面の1において、本発明は哺乳類に治療的に有効な量の本発明に係る化合物を投与することを含む哺乳類における微生物感染の治療方法に方向付けられる。本発明に係る化合物は上記哺乳類に経口で、非経口で、経皮で、局所に、直腸に又は鼻内に投与されうる。
他のその方法局面において、本発明は哺乳類に治療的に有効な量の本発明に係る化合物を含む医薬組成物を投与することを含む、哺乳類における微生物感染の治療方法に方向付けられる。本発明に係る医薬組成物は、そのうちの1がグラム陰性細菌に対して活性でありうる及び/又はそのうちの1がグラム陽性細菌に対して活性でありうる、1以上の追加の抗菌剤をさらに含みうる。上記医薬組成物は上記哺乳類に経口で、非経口で、経皮で、局所に、直腸に又は鼻内に投与されうる。
好ましい態様において、治療される上記微生物感染はグラム陽性細菌感染である。追加の態様において、上記感染はグラム陰性細菌感染でありうる。さらなる態様において、上記感染はマイコバクテリア感染、マイコプラズマ感染又はクラミヂア感染でありうる。
さらに他の局面において、本発明は式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物を調製するための新規中間体及びプロセスを提供する。
発明の詳細な説明
上記に示されるように、本発明は抗菌活性、特にグラム陽性抗菌活性を示すリンコマイシン誘導体に関する。しかしながら、本発明をさらに詳細に示す前に、以下の用語がはじめに定義されるであろう。
定義
別段の定めなき限り、本明細書及び請求項中で使用される以下の用語は以下に与えられる意味を有する。
「アシル」は、R’がアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、置換されるアリール、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリールである、基−C(O)R’を意味する。
「アシルオキシ」は、R’がアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、置換されるアリール、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリールである、基−C(O)OR’を意味する。
「アルケニル」は少なくとも1の二重結合(−C=C−)を含む、2〜8の炭素原子の直鎖の不飽和一価炭化水素ラヂカル又は3〜8の炭素原子の有枝鎖の一価炭化水素ラヂカルを意味する。アルケニル基の例は、非限定的に、アリル、ヴィニル、2−ブテニル等を含む。
「アルコキシ」は、例のために、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソ−プロポキシ、n−ブトキシ、第三−ブトキシ、第二−ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキソキシ、1,2−ヂメチルブトキシ等を含む、基「アルキル−O−」をいう。
「アルコキシアルコキシ」は、アルキルが本明細書中に定義されるとおりである、基アルキル−O−アルキレン−O−をいう。
「アルキル」は1〜8の炭素原子の直鎖の飽和一価炭化水素ラヂカル又は3〜8の炭素原子の有枝鎖の飽和一価炭化水素ラヂカルを意味する。アルキル基の例は、非限定的に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第二−ブチル、t−ブチル等の如き基を含む。
「アルキレン」は1〜8の炭素原子の直鎖の二価炭化水素ラヂカル又は3〜8の炭素原子の有枝鎖の二価炭化水素基を意味する。アルキレン基の例は、非限定的に、メチレン、エチレン、2−メチルプロピレン等を含む。
「アルキルチオ」は、例のために、メチルチオ、ブチルチオ等を含む、基「アルキル−S−」をいう。
「アルキニル」は少なくとも1の三重結合(−C≡C−)を含む、2〜8の炭素原子の直鎖の一価炭化水素ラヂカル又は3〜8の炭素原子の有枝鎖の一価炭化水素ラヂカルを意味する。アルキニル基の例は、非限定的に、エチニル、プロピニル、2−ブチニル等を含む。
「アミノ」又は「置換される窒素」は、Ra及びRbが独立にH、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、アリール、置換されるアリール、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリールである、基「−NRab」をいう。
「アミノカルボキシアルキル」は、Rcが上記に定義されるアルキレンであり、及びRa及びRbが上記に定義されるとおりである、基「−RcC(O)NRab」を意味する。
「アリール」は6〜14環原子の一価の単環状又は二環状芳香族炭素環状基を意味する。例は、非限定的に、フェニル、ナフチル、及びアントリルを含む。上記アリール環は酸素、窒素又は硫黄から独立に選ばれる1又は2のヘテロ原子を場合により含む5−、6−又は7−員単環状非芳香環に場合により融合されうる、及び残りの環原子は、1又は2のC原子がカルボニルにより場合により置換されるCである。融合環を有する代表的なアリール基は、非限定的に、2,5−ヂヒドロ−ベンゾ[b]オキセピニル、2,3−ヂヒドロベンゾ[1,4]ヂオキサニル、クロマニル、イソクロマニル、2,3−ヂヒドロベンゾフラニル、1,3−ヂヒドロイソベンゾフラニル、ベンゾ[1,3]ヂオキソリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、2,3−ヂヒドロ−1H−インドリル、2,3−ヂヒドロ−1H−イソインドリル、ベンズイミダゾール−2−オニル、2−H−ベンゾキサゾール−2−オニル等を含む。
「カルボニル」は基「C(O)」を意味する。
「カルボキシ」は基「C(O)O」を意味する。
「シアノアルキル」は、1以上のシアノ(−CN)基で置換される、アルキルが上記に定義されるとおりであるアルキルをいい、ここで、2のシアノ基が存在する場合、それらは同じ炭素原子上にない。シアノアルキル基の例は、例えば、シアノメチル、2−シアノエチル、2−シアノプロピル等を含む。
「シクロアルキル」は、例のために、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロオクチル、アダマンタニル等を含む、単一の又は複数の環状環を有する3〜20の炭素原子の環状アルキル基をいう。本発明に係るシクロアルキル基はまた、その構造の核又は骨格への結合点が非芳香環上である限り、多環状環系内の1以上の環が芳香族である、融合多環状環、例えば、フルオレニルをも含む。
「シクロアルキルアルキル」は、上記に定義されるように、Rcがアルキレン基であり、及びRdがシクロアルキル基である、基−Rcdを意味する。例は、非限定的に、シクロプロピルメチレン、シクロヘキシルエチレン等を含む。
「ハロ」又は「ハロゲン」はフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
「ハロアルキル」は、1以上の、好ましくは1〜6の同じ又は異なるハロ原子で置換される、アルキルが上記に定義されるとおりであるアルキルを意味する。ハロアルキル基の例は、例えば、トリフルオロメチル、3−フルオロプロピル、2,2−ヂクロロエチル等を含む。
「ヘテロアリール」はN、O又はSから選ばれる1、2又は3の環へテロ原子を含む、5〜10の環原子の一価の単環状又は二環状芳香族ラヂカルを意味し、残りの環原子はCである。代表的な例は、非限定的に、チエニル、ベンゾチエニル、ピリヂル、ピラジニル、ピリミヂニル、ピリダジニル、キノリニル、キノキサリニル、イミダゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピローリル、インドリル、2−ピリドニル、4−ピリドニル、N−アルキル−2−ピリドニル、ピラジノニル、ピリダジノニル、ピリミヂノニル、オキサゾロニル等を含む。
「ヘテロサイクル」又は「ヘテロシクル酸」は単一の環又は複数の縮合環、上記環内に1〜10の炭素原子及び窒素、硫黄又は酸素から成る群から選ばれる1〜4のヘテロ原子を有する飽和又は不飽和基をいい、ここで、融合環系において1以上の上記環は本明細書中に定義されるアリール又はヘテロアリールでありうる。ヘテロサイクル及びヘテロアリールの例は、非限定的に、アゼチヂン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリヂン、ピラジン、ピリミヂン、ピリダジン、インドリジン、イソインドール、インドール、ヂヒドロインドール、インダゾール、プリン、キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチルピリヂン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリヂン、カルバゾール、カルボリン、フェナントリヂン、アクリヂン、フェナントロリン、イソチアゾール、フェナジン、イソキサゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、イミダゾリヂン、イミダゾリン、ピペリヂン、ピペラジン、インドリン、フタリミド、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン、4,5,6、7−テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン、チアゾール、チアゾリヂン、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、モルフォリニル、チオモルフォリニル(チアモルフォリニルとも呼ばれる)、ピペリヂニル、ピローリヂン、テトラヒドロフラニル等を含む。
ヘテロサイクルは、これらの用語が本明細書中で定義されるとおりであるアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドロキシル、カルボキシ、シアノ、オキソ、ニトロ、及びアルキルチオから成る群から選ばれる1〜3の置換基で場合により置換されうる。
「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」は基−OHを意味する。
「ヒドロキシアルキル」は、1以上の−OH基で置換される、アルキルが上記に定義されるとおりであるアルキルをいい、ここで、2のヒドロキシ基が存在する場合、それらは同じ炭素原子上にない。ヒドロキシアルキル基の例は、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等を含む。
「哺乳類」はヒト、家畜、及びペット動物を含む全ての哺乳類をいう。
「場合による」又は「場合により」は続いて示される事件又は状況が起こりうるが、起こる必要はないこと、及び上記記述は上記事件又は状況が起こる場合及びそれが起こらない場合を含むことを意味する。例えば、「アルキル基で場合によりモノ−又はヂ−置換されるアリール基」は、上記アルキルは存在しうるが存在する必要はないことを意味し、及び上記記述は上記アリール基がアルキル基でモノ−又はヂ置換される場合、及び上記アリール基が上記アルキル基で置換されない場合を含む。
「医薬として許容される担体」は一般的に安全な、非毒性の及び生物学的に又は別のことで所望されないものでない、医薬組成物を調製することにおいて有用な担体を意味し、及びヒトの医薬的使用に加えて獣医学的使用に許容される担体を含む。「医薬として許容される担体」は、本明細書及び請求項中で使用されるとき、1の及び1超の上記担体を含む。
化合物の「医薬として許容される塩」は医薬として許容される及び親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩を意味する。上記塩は、非限定的に、
(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の如き無機酸で形成される;又は酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルヴィン酸、乳酸、マロン酸、琥珀酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルフォン酸、エタンスルフォン酸、1,2−エタンヂスルフォン酸、2−ヒドロキシエタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、4−クロロベンゼンスルフォン酸、2−ナフタレンスルフォン酸、4−トルエンスルフォン酸、カンファースルフォン酸、4−メチルバイシクロ[2.2.2]オクト−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’メチレンビス−(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸)、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸等の如き有機酸で形成される、酸付加塩;又は
(2)上記親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土壌金属イオン又はアルミニウムイオンにより置換される;又はエタノールアミン、ヂエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミン等の如き有機塩基と配位結合するとき形成される塩
を含む。
「プロドラッグ」は、上記プロドラッグが哺乳類被験者に投与されるときin vivoで本発明に係る化合物に係る活性親薬物を放出する化合物を意味する。本発明に係る化合物のプロドラッグは、改変がin vivoで切断され、上記親化合物を放出しうるような方法で、本発明に係る化合物中に存在する官能基を改変することにより調製される。プロドラッグは上記化合物内のヒドロキシ、スルフヒドリル又はアミノ基が、in vivoで切断され、それぞれ遊離ヒドロキシル、アミノ又はスルフヒドリル基を再生しうる基に結合される、本発明に係る化合物を含む。プロドラッグの例は、非限定的に、本発明に係る化合物内のヒドロキシ官能基のエステル(例えば、酢酸塩、蟻酸塩、及び安息香酸塩誘導体)、カルバミン酸塩(例えば、N,N−ヂメチルアミノカルボニル)等を含む。特定の例は−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]p−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]p−アルキレン−置換ヘテロサイクルを含み、ここで、pは0又は1である。1の態様において、上記−C(O)O−置換アルキルは以下のもの:
Figure 2007528360
を含まない。
「置換されるアルキル」は、1以上の水素原子がハロゲン(すなわち、Cl、Br、F又はI)、酸素、ヒドロキシ、アミン(第一)、アミン(上記アルキルにより置換される第二−アミン)、アミン(上記アルキルにより置換される第三−アミン)、硫黄、−SH、フェニル、置換されるフェニル、シクロアルキル、アルコキシ、置換されるアルコキシにより置換されている、上記に定義されるアルキル基を意味する。置換されるアルキル基の例は、非限定的に、1−フルオロエチル、1−クロロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、1−ブロモプロピル、2−ヨードプロピル、1−クロロブチル、4−フルロブチル、4−クロロブチル、2−シクロプロピル−エチル、3−シクロブチル−プロピル、4−シクロペンチル−ブチル、及び4−シクロヘキシル−ブチルを含む。
「置換されるアルコキシ」は、置換されるアルキルが本明細書中に定義されるとおりである、置換されるアルキル−O−を意味する。
「置換されるアリール」はアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、及びチオアルキルから成る群から選ばれる1以上の置換基、好ましくは1〜3の置換基で置換されるアリール環を意味する。上記アリール環は酸素、窒素又は硫黄から独立に選ばれる1又は2のヘテロ原子を場合により含む5−、6−又は7−員単環状非芳香環に場合により融合されうる、及び残りの環原子は1又は2の炭素原子がカルボニルにより場合により置換される炭素である。
「置換されるシクロアルキル」は、アルキルが上記に定義されるとおりであるアルキル基又は置換されるアルキルについて上記に定義される基で置換されるシクロアルキルを意味する。
「置換されるヘテロアリール」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、アルコキシ、アシルオキシ、アミノ、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アルキルチオ、及びチオアルキルから成る群から選ばれる1以上の置換基、好ましくは1〜3の置換基で置換される、ヘテロアリールが上記に定義されるとおりであるヘテロアリール環を意味し、ここで、前記置換基は本明細書中に定義されるとおりである。
「置換される酸素」はRdがアルキル、ハロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、アリール、置換されるアリール、ヘテロアリール又は置換されるヘテロアリールである基「−O−Rd」をいい、ここで、前記置換基は本明細書中に定義されるとおりである。
「置換されるフェニル」は1以上の水素原子がハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アミン(第一、第二、及び後者2のアルキルが置換される第三)、−SH、及びフェニルにより置換されているフェニル環を意味する。代表的な例は、非限定的に、p−ブロモフェニル、m−ヨードフェニル、o−クロロフェニル、p−エチルフェニル、m−プロピルフェニル、o−メチルフェニル、及びp−オクチルフェニルを含む。
「チオアルキル」は、1以上の−SH基で置換される、アルキルが上記に定義されるとおりであるアルキルをいい、ここで、2のヒドロキシ基が存在する場合、それらは同じ炭素原子上にない。チオアルキル基の例は、例えば、チオメチル、2−チオエチル、2−チオプロピル等を含む。
「治療的に有効な量」は、疾患を治療するために哺乳類に投与されるとき、上記疾患のための上記治療に影響するのに十分な化合物又は組成物の量を意味する。「治療的に有効な量」は上記化合物又は組成物、上記疾患及びその重篤さ並びに処置される哺乳類の年齢、体重等に因り変化するであろう。
「治療する(処置する)」又は疾患の「治療(処置)」は:
(1)上記疾患を避けること、すなわち、上記疾患に暴露され又は罹患しやすくされうるが上記疾患の症状をいまだ経験しない又は示さない哺乳類において上記疾患の臨床的症状を発展しないようにすること、
(2)上記疾患を阻害すること、すなわち、上記疾患又はその臨床的症状の発展を止める又は減少させること又は
(3)上記疾患を緩和すること、すなわち、上記疾患又はその臨床的症状の退行を引き起こすこと
を含む。
「互変異性体」は水素原子の原子移動が2以上の構造をもたらす異性体をいう。
本発明に係る化合物は一般的にIUPAC又はCAS命名法にしたがって命名される。当業者に周知の略語が使用されうる(例えば、フェニルについて「Ph」、メチルについて「Me」、エチルについて「Et」、ベンジルについて「Bn」、時間について「h」及び室温について「rt」)。
一般合成スキーム
本発明に係る化合物は以下に示される反応スキーム中に示される方法により作出されうる。
これらの化合物の調製において使用される出発物質及び試薬はToronto Research Chemicals(North York, ON Canada)、Aldrich Chemical Co.(Milwaukee, Wisconsin, USA),Bachem(Torrance, California, USA)、Emka−Chemie又はSigma(St. Louis, Missouri, USA)の如き商業的な供給者から入手可能である又はFieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis, Volumes 1−15(John Wiley and Sons, 1991)、Rodd’S Chemistry of Carbon Compounds, Volumes 1−5 and Supplementals(Elsevier Science Publishers, 1989)、Organic Reactions, Volumes 1−40(John Wiley and Sons, 1991)、March’s Advanced Organic Chemistry,(John Wiley and Sons, 4th Edition)、及びLarock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc., 1989)の如き引用文献中に示される手順にしたがって当業者に知られる方法により調製される。これらのスキームは本発明に係る化合物が合成されうるいくつかの方法の単に例示であり、及びこれらのスキームへのさまざまな改変が成されうる及び本開示を引用した当業者に提示されるであろう。
それは当業者に明らかであろうように、慣用の保護基はある官能基が所望されない反応に進むことを避けるために必要でありうる。さまざまな官能基に好適な保護基、及び特定の官能基を保護する及び脱保護するのに好適な条件は本分野において周知である。例えば、多くの保護基はT. W. Greene and G. M. Wuts, Protecting Groups in Organic Synthesis, Second Edition, Wiley, New York, 1991、及びその中に引用される引用文献中に示される。
上記反応の出発物質及び中間体は、非限定的に、ろ過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を含む慣用の技術を用いて、所望の場合単離され及び精製されうる。上記物質は物理的定数及びスペクトルデータを含む、慣用の方法を用いて特徴付けられうる。
本発明に係る化合物は典型的に1以上のキラル中心を含むであろう。したがって、所望の場合、上記化合物は純粋な立体異性体として調製され又は単離されうる。全ての上記立体異性体(及び濃縮された混合物)は、別段の定めなき限り、本発明の範囲内に含まれる。純粋な立体異性体(又は濃縮された混合物)は、例えば、光学活性出発物質又は本分野において周知の立体選択試薬を用いて調製されうる。あるいは、上記化合物のラセミ混合物は、例えば、キラルカラムクロマトグラフィー、キラル分解剤等を用いて分離されうる。
式(I)の化合物の調製
一般的に、本発明に係る式(I)の化合物を調製するために、適切に7−置換されたリンコサミン中間体及び適切に置換されたピローリヂニル又はピペリヂルカルボン酸は反応条件下で、好ましくは、カップリング試薬及び有機塩基の存在下で、不活性有機溶媒中で縮合される。この反応は、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(HATU)、カルボヂイミドを伴う1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)、イソブチルクロロフォルメート、ヂフェニルフォスフォリルアジド(DPPA)等の如きいくつかの既知のカップリング試薬で行われうる。好適な有機塩基はヂイソプロピルエチルアミン(DIEA)、トリエチルアミン(TEA)、ピリヂン、N−メチルモルフォリン等を含む。使用されうる好適な不活性有機溶媒は、例えば、N,N−ヂメチルフォルムアミド、アセトニトリル、ヂクロロメタン等を含む。この反応は典型的に約0℃〜約50℃の範囲内の温度でリンコサミンに対して過剰のカルボン酸を用いて行われる。上記反応は、典型的に約2〜12時間で起こる完了まで続けられる。
本発明において定義される(すなわち、R2/R3)適切に7−置換されたリンコサミン中間体は、Hoeksema, et al., Journal of the American Chemical Society, 1967, 89 2448−2452により示されるように調製されうるメチル6−アミノ−6,8−ヂデオキシ−1−チオ−エリスロ−β−D−ガラクト−オクトピラノシドから当業者に周知の方法により合成される。7−置換リンコサミン中間体についての例示的な合成は以下のスキーム1〜5中に示される。
本発明において定義される(すなわち、R9)適切に置換されたピローリヂニル又はピペリヂルカルボン酸中間体もまたプロリン及びピリヂンから当業者に周知の方法により合成される。本発明に係るカルボン酸中間体の合成において使用されうるプロリン及びピリヂンは、例えば、4−オキソプロリン及び4−置換ピリヂンを含む。上記合成において使用されるプロリン及びピリヂンはAldrich及びSigmaの如き売主から商業的に入手可能である。あるいは、これらのプロリン及びピリヂンは本分野において周知の方法により調製されうる。適切に置換されたピローリヂニル又はピペリヂルカルボン酸中間体についての例示的な合成は以下のスキーム6〜10中に示される。
以下のスキーム1は、PがN−保護基、好ましくはCbz又はBocであり、及びR1は式(I)について定義されるとおりである、リンコサミン中間体1cの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム1. リンコサミン中間体1cの一般合成。
(a)N−保護(Boc,Cbz);(b)O−シリル保護(TMS);(c)Swern酸化。
スキーム1中に示されるように、メチル6−アミノ−6,8−ヂデオキシ−1−チオ−エリスロ−β−D−ガラクト−オクトピラノシド、1aをHoeksema, et al., Journal of the American Chemical Society, 1967, 89 2448−2452により示されるように調製する。生成物1aのアミノ官能基及びヒドロキシ官能基をその後好適な保護基で保護する。好適なN−保護基はヂ−t−ブチルヂカーボネート、N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド等の添加により形成されうる。上記ヒドロキシ基はシリルエーテルとして保護されうる。上記ヒドロキシル基はトリエチルアミン(TEA)の如き適切な有機塩基の存在下でのN,O−ビス−(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド又はトリエチルアミンの如き有機塩基の存在下での塩化トリメチルシリルとの反応によりトリメチルシリル(TMS)エーテルに変換されうる。上記N−保護は典型的に上記O−保護の前に達成される。上記溶媒の蒸発後のシリカ上での上記粗い生成物のクロマトグラフィーは保護された生成物1bを提供する。
1bの7−O−トリメチルシリル基を化学選択的に脱保護し、及び酸化し、7−ケト−リンコサミン誘導体1cを得る。この選択的変換はヂクロロメタンの如き不活性有機溶媒中のヂメチルスルフォキシド及び塩化オキサリルへの上記保護された生成物1b、続いてトリエチルアミンの如き適切な有機塩基の添加により行われる。あるいは、上記変換は不活性有機溶媒中のヂメチルスルフォキシド及びトリフルオロ酢酸無水物の如き適切な活性化剤への1bの添加により行われうる。上記反応は典型的に約−70℃〜80℃の範囲内の温度で行われる。生ずる反応混合物を低い温度で攪拌し、及びその後約−50℃まで温める。上記反応をこの第二の温度で約1時間〜3時間維持する。上記反応混合物にTEA、ピリヂン等の如き好適な有機塩基を添加する。上記反応混合物を適切に進め、生成物1cを得る。1bの1cへの変換において使用される条件の一般的なクラスはSwern酸化条件として本分野において知られる。
以下のスキーム2は、PがN−保護基、好ましくはCbz又はBocであり、R1が式(I)について定義されるとおりであり、及びR2及びR3のうちの1は水素であり、及び他方は式(I)について定義されるとおりである、リンコサミン中間体2bの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム2. リンコサミン中間体2bの一般合成。
(a)Wittigオレフィン化(R2PPh3 +-,R2PO(OEt)2,塩基,溶媒);(b)及び(c)H2/Pd,Global脱保護。
スキーム2中に示されるように、ケト−リンコサミン中間体1cをWittig又はHomer−Wadsworth−Emmons反応を用いて反応させ、アルケンを形成させる。この反応において、好適なフォスフォニウム塩又はフォスフォネートを強い塩基を用いて脱プロトン化し、リンイリドを形成させる。使用されうる好適なフォスフォニウム塩は、トリフェニルフォスフィン及びアルキルハライドの反応により調製されうるアルキルトリフェニルフォスフォニウムハライドである。好適な亜リン酸化合物は、例えば、臭化メチルトリフェニルフォスフォニウム、ヂエチル(シアノメチル)フォスフォネート等を含む。上記イリドを形成するために使用されうる好適な強い塩基はオルガノリチウム試薬、カリウム第三−ブトキシド等を含む。リンイリドの形成は典型的に低い温度でトルエン、THF等の如き不活性有機溶媒中でN2の如き不活性気体下で行われる。
上記リンイリドの形成後、上記生成物1cを上記反応に添加する。上記反応は便利に−40℃〜室温の温度で行われうる、及び完了まで、典型的に1〜4時間攪拌される。生ずる有機溶液を進め、シリカ上での上記粗い生成物のクロマトグラフィーによりアルケン生成物2aを得る。
場合により、2aの生成物はクロマトグラフィーの如き慣用の技術を用いて精製されうる、及び前記精製された生成物は続くカップリング反応において使用され、本発明に係るヴィニルリンコサミン誘導体を生成しうる。
上記生成物2aをその後水素化し、飽和生成物2bを得る。上記水素化は典型的にParr瓶中で炭素上の10%パラヂウムを用いてメタノール、エタノール等の如き極性有機溶媒中で行われる。上記瓶をパージし、及び約50〜70psiまでH2を満たし、及び完了まで、典型的に約12〜24時間振る。生ずる反応混合物を、例えば、セライトをとおしてろ過し、及びメタノールの如き極性有機溶媒ですすぐ。上記有機溶液を、乾燥した洗浄されたDowex 50w−400x H+ formを含む樹脂じょうごに移すことにより進め、及び振る。上記樹脂をメタノール及び水で洗浄した後、上記生成物2bをMeOH中の5%TEAで洗浄することにより上記樹脂から溶離する。上記生成物はまたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによっても精製されうる。
スキーム3は、PがN−保護基、好ましくはCbz又はBocであり、R1は式(I)について定義されるとおりであり、及びR2又はR3のうちの1はアルキルであり、及び他方は−OHである、リンコサミン中間体3bの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム3. リンコサミン中間体3bの一般合成。
(a)R2M(炭素求核試薬);(b)(i)TMS脱保護(H+又はF-)及び(ii)N−脱保護
スキーム3中に示されるように、好適な炭素求核試薬を好適な不活性有機溶媒中で7−ケトリンコサミン中間体1cに添加し、7−ヒドロキシリンコサミン中間体3bを得る。好適な炭素求核試薬は塩化メチルマグネシウム、ヂエチル亜鉛、ナトリウムアセチリド等を含み、及び使用されうる好適な不活性有機溶媒はTHF、ヂエチルエーテル、トルエン等を含む。上記反応は典型的に低い温度で、約0℃で約3〜5時間行われる。上記反応をその後飽和水性NH4Cl/H2Oの如き飽和水性酸溶液で停止させる。上記停止された混合物をその後進め、及びクロマトグラフィーにより精製し、上記生成物3bを得うる。
以下のスキーム4は、PがN−保護基、好ましくはBocであり、R1は式(I)について定義されるとおりであり、及びR2/R3はオキシム(=NOR7)であり、ここで、R7は式(I)について定義されるとおりである、リンコサミン中間体4bの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム4. 7−オキシム−リンコサミン4bの一般合成。
スキーム4中に示されるように、上記リンコサミン中間体1cをO−トリメチルシリルヒドロキシルアミン、塩酸O−アルキルヒドロキシルアミン(例えば、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン)等の如き好適な試薬の存在下で攪拌することによりオキシムに変換する。上記反応は典型的にメタノールの如き極性有機溶媒中で行われる。上記反応は便利に室温で約8〜24時間行われうる。上記溶媒を除去し、N−保護生成物4aを得る。
上記保護基の除去はヂクロロメタン、ヂクロロエタン、ヂオキサン、THF等の如き不活性有機溶媒中でトリフルオロ酢酸(TFA)、塩酸、p−トルエンスルフォン酸等の如き酸で行われうる。上記除去を典型的に低い温度、例えば、0℃で行い、及びその後徐々に室温まで温め、生成物4bを得る。
以下のスキーム5は、R2及びR3が両方フッ素であり、PがN−保護基、好ましくはCbz又はBocであり、及びR1は式(I)について定義されるとおりである、リンコサミン中間体5bの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム5. 7−デオキシ−7,7−ヂフルオロリンコサミン5bの一般合成。
(a)F-;(b)Ac2O,ピリヂン,DMAP;(c)DAST;(d)TFA
スキーム5中に示されるように、上記リンコサミン中間体1cを不活性有機溶媒中で好適なフッ化物と接触させる。使用されうる好適なフッ化物はフッ化テトラブチルアンモニウム、Amberlite樹脂A−26 F form、HF・ピリヂン等を含む。好適な不活性有機溶媒はTHF、アセトニトリル、ヂクロロメタン、ヂオキサン等を含む。上記反応は便利に室温で約1〜2時間行われうる。上記生成物(示されていない)はシリカゲルカラム上で精製されうる。
上記カラムから得られた生成物上のO−保護基を、例えば、ヂクロロメタン及びピリヂンの如き、不活性有機溶媒及び有機塩基の好適な混合物中での無水酢酸及びヂメチルアミノピリヂン(DMAP)との接触により変換する。上記反応は便利に室温で約6〜12時間行われうる。上記生成物をシリカゲルカラム上で精製し、生成物5aを得うる。
上記生成物5aを好適なフッ素化試薬と接触させ、及びその後N−保護基を除去し、生成物5bを得る。使用されうる好適なフッ素化試薬は、例えば、ヂメチルアミノスルフル三フッ化物、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]スルフル三フッ化物等を含む。上記反応は典型的に室温でヂクロロメタン、酢酸エチル、THF等の如き不活性有機溶媒中で約6〜12時間行われる。
上記保護基の除去はヂクロロメタン、ヂクロロエタン、ヂオキサン、THF等の如き不活性有機溶媒中でトリフルオロ酢酸(TFA)、塩酸、p−トルエンスルフォン酸等の如き酸で行われうる。上記除去を典型的に低い温度、例えば、0℃で行い、及びその後徐々に室温まで温め、生成物5bを得る。
以下のスキーム6は、R9が式(I)について定義されるとおりである、プロリン中間体6cの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム6. シス/トランスR9−プロリン中間体混合物6cの一般合成。
(a)R9CH2Br+Ph3P,NaH,DMSO;(b)H2/Pt
スキーム6中に示されるように、上記生成物6cをBirkenmeyer, et al., Journal of Medicinal Chemistry 1972, 15, 1255−1259中に示されるように調製する。化合物6aはRSP(Scientific Research Consortium, Inc.)の如き売主から商業的に入手可能である。あるいは、6aは本分野において周知の方法により商業的に入手可能な保護されたヒドロキシプロリンから調製されうる。例えば、Demange, et al., Tetrahedron Letters 1998, 39, 1169−1172を参照のこと。
以下のスキーム7は、R9がアルキル又は置換されるアルキルである、トランス−R9−プロリン中間体7dの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム7. トランス−アルキルプロリン7dの一般合成。
(a)(i)LiHMDS,THF −78℃,(ii)ブロモアルケン;(b)(i)LiBHEt3,THF −78℃,(ii)BF3OEt2,Et3SiH;(c)H2 Pd/C。
スキーム7中に示されるように、保護された4−オキソプロリン、7aをZhang, et al., J. A. C. S. 1998,120 3894−3902による文献手順中に示されるように、好適なエノール化剤でエノール化し、及びその後不活性有機溶媒中で好適なアルキル化剤でアルキル化し、ラクタム7b(R9’はアルケニルである)を得る。化合物7aはBachemの如き売主から商業的に入手可能である。あるいは、7aは本分野において周知の方法により調製されうる。好適なエノール化剤はLiHMDS、LiN(iPr)2等を含み、及び好適なアルキル化剤はアリル酸ブロミド及びベンジル酸ブロミド、例えば、4−ブロモ−2−メチル−2−ブテン及びシス−1−ブロモ−2−ペンテン、アリルブロミド等を含む。
上記ラクタム7bを好適な還元剤を用いて還元し、R9’がアルケニルであるピローリヂン7cを得る。上記還元は上記ラクタムのヘミアミナールへのスーパーヒドリド還元及び続く上記ヘミアミナールの還元を含む2段階シークエンスにより行われる。使用されうる好適な還元剤はEt3SiH/BF3・OEt2、Et3SiH/TiCl4等を含む。
上記ピローリヂン7cをその後同時にR9’置換基内の不飽和を除去し及びカルボン酸からベンジル保護基を除去するために水素化し、生成物7dを得る。上記水素化は典型的にParr瓶中で炭素上の10%パラヂウムを用いてメタノール、エタノール等の如き極性有機溶媒中で行われる。上記瓶をパージし、及び約50〜70psiまでH2で満たし、及び完了まで、典型的に約5〜24時間振る。上記反応混合物を、例えば、セライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールの如き極性有機溶媒で洗浄する。上記混合された洗浄物及びろ過物の蒸発は、R9がアルキル又は置換されるアルキルである生成物7dを与える。
以下のスキーム8は、R9がアルキル又は置換されるアルキルであるトランス−R9−プロリン中間体8cの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム8.9がアルキル又は置換されるアルキルである、トランス−R9−置換プロリン8cの一般合成。
(a)O3,DCM,−78℃,DMS;(b)P+Ph3塩,塩基;(c)H2、Pd/C。
スキーム8中に示されるように、上記生成物7dをオゾン分解し、アルデヒド8aを得る。上記オゾン分解反応は典型的に低温、例えば、−78℃でヂクロロメタン、ヂオキサン、THF等の如き無水不活性有機溶媒中で行われ、続いて上記反応はDMS、Ph3Pの如き還元剤で停止される。
上記アルデヒド、8aを不活性有機溶媒中で強い塩基の存在下で好適なフォスフォニウム塩と反応させる。使用されうる好適なフォスフォニウム塩は、例えば、塩化フルオロベンジルフォスフォニウム、塩化4−クロロベンジルフォスフォニウム、ヂブロモフルオロメタン及びトリフェニルフォスフィン等を含む。使用されうる好適な塩基はカリウムt−ブトキシド、オルガノリチウム試薬、及び活性化された亜鉛を含む。使用されうる好適な有機溶媒はトルエン、THF、ヂメチルアセトアミド等を含む。上記反応は典型的に激しい攪拌を伴って、窒素下での如き不活性気体中で行われる。上記反応は典型的に室温〜約110℃で1〜2時間行われる。生ずる反応混合物を適切に進め、及びクロマトグラフィーにより精製し、8b(R9’はアルケニルである)を得うる。
上記生成物8bをその後水素化し、生成物8cを得る。上記水素化は典型的にParr瓶中で炭素上の10%パラヂウムを用いてメタノール、エタノール等の如き極性有機溶媒中で行われる。上記瓶をパージし、及び約40〜70psiまでH2で満たし、及び完了まで、典型的に約4〜24時間振る。上記反応混合物を、例えば、セライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールの如き極性有機溶媒で何回か洗浄する。上記混合された洗浄物及びろ過物の蒸発は、R9がアルキル又は置換されるアルキルである生成物8cを与える。
以下のスキーム9は、R9が置換されるアルキルであり、ここで、Xがハロであるトランス−R9−プロリン中間体9dの一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム9. トランス−ハロ置換アルキルプロリン9dの例の合成。
(a)テトラアリルスズ,BF3・Et2O;(b)DMSO,(COCl)2,TEA;(c)DAST(d)10% Pd/C,H2
スキーム9中に示されるように、アルデヒド、8aを不活性有機溶媒中で好適な試薬を用いて還元し、及びアルキル化し、ヒドロキシアルケニル置換プロリン、9aを得る。上記アルデヒドを還元し及びアルキル化するための好適な試薬はテトラアリルスズ/三フッ化エーテル酸ホウ素、アリルTMS/三フッ化エーテル酸ホウ素を含み、及び使用されうる好適な不活性有機溶媒はTHF、ヂクロロメタン等を含む。上記反応は典型的に低い温度、例えば、0℃で約1〜2時間行われる。上記反応混合物に水中の好適なフッ化塩、例えば、水中のフッ化カリウムの溶液を添加し、続いてメタノールを添加する。上記反応混合物を、例えば、セライトでろ過する。上記生成物をクロマトグラフィーにより精製し、9aを得うる。
上記ヒドロキシアルケニル置換プロリン、9aを不活性有機溶媒中での好適な酸化剤との接触によりケトンに酸化する。好適な酸化剤は塩化オキサリル/DMSO、Dess Martinペルヨーヂナン等を含む。好適な不活性有機溶媒はヂクロロメタン等を含む。上記反応は典型的に低い温度、例えば、−72℃〜−50℃で約30分間〜2時間行われる。上記反応混合物にトリエチルアミンの如き好適な有機塩基を添加する。上記反応混合物を進め、生成物9bを得る。
上記ケト−置換生成物9bを不活性有機溶媒中での好適なハロゲン化剤との接触によりハロゲン化する。使用されうる好適なハロゲン化剤はヂエチルアミノ硫黄三フッ化物、[ビス(2−メトキシエチル)アミノ]硫黄三フッ化物等を含む。使用されうる好適な不活性有機溶媒はヂクロロメタン、酢酸エチル、THF等を含む。上記反応は典型的に約−30℃〜−78℃の範囲内の低い温度で行われる。上記反応混合物を徐々に室温まで温め、及び室温で完了まで、典型的に6〜12時間攪拌する。上記反応混合物を進め、及びクロマトグラフィーにより精製し、9cを得うる。
上記生成物9cをその後水素化し、生成物9dを得る。上記水素化は典型的にParr瓶中の炭素上の10%パラヂウムを用いてメタノール、エタノール等の如き極性有機溶媒中で行われる。上記瓶をパージし、及び約40〜70psiまでH2で満たし、及び完了まで、典型的に約4〜24時間振る。上記反応混合物を、例えば、セライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールの如き極性有機溶媒で何回か洗浄する。上記混合された洗浄物及びろ過物の蒸発は生成物9dを与える。
以下のスキーム10は、R9が式(I)について定義されるとおりである置換ピリヂンカルボン酸中間体10bの、Shuman, Journal of Organic Chemistry.1990, 55, 741−750中に示される、一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム10. 置換されるピリヂン−2−イルカルボン酸10bの一般合成。
スキーム10中に示されるように、適切に置換されたピリヂンを不活性有機溶媒中で好適な酸化剤と接触させる。上記適切に置換されたピリヂン出発物質はAldrich及びSigmaの如き売主から商業的に入手可能である。あるいは、これらのピリヂンは本分野において周知の方法により調製されうる。使用されうる好適な酸化剤は過酸化水素、MCPBA等を含む。上記反応は典型的に還流で6〜12時間行われる。上記反応混合物をその後好適なシアニド試薬と接触させ、シアノ−置換ピリヂン、10aを得る。使用されうる好適なシアニド試薬はトリメチルシリルシアニド、HCN等を含む。好適な不活性有機溶媒はヂクロロメタン、ヂオキサン、THF等を含む。上記反応は便利に室温で約6〜12時間行われうる。上記反応混合物を進め、シアノ−置換ピリヂン、10aを得る。
上記シアノ−置換ピリヂン、10aをその後好適な酸との接触により加水分解し、ピリヂン−2−イルカルボン酸10bを得る。上記シアノ基をカルボン酸に加水分解するために好適な酸は塩酸、水性硫酸等を含む。上記反応は典型的に還流で6〜12時間行われる。
以下のスキーム11は上記スキーム1〜5中に示されるように調製されるリンコサミン中間体、及び上記スキーム6〜10中に示されるように調製されるピローリヂニル又はピペリヂニルカルボン酸のカップリング反応を示し、ここで、R1、R2、R3、R6、及びR9は式(I)について定義されるとおりであり、及びP1は好適なO−保護基であり、及びP2は好適なN−保護基である。
Figure 2007528360
スキーム11. 一般カップリング及び脱保護方法。
スキーム11中に示されるように、適切に7−置換されたリンコサミン中間体(例えば、スキーム1〜5のいずれか1にしたがって調製される)及び適切に置換されたピローリヂニル又はピペリヂルカルボン酸(例えば、スキーム6〜10のいずれか1にしたがって調製される)を反応条件下で、好ましくはカップリング試薬及び有機塩基の存在下で、不活性有機溶媒中で縮合する。この反応は、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート(HATU)、カルボヂイミドを伴う1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(HOBT)、ヂフェニルフォスフォリルアジド(DPPA)、イソブチルクロロフォルメート等の如き、いくつかの既知のカップリング試薬で行われうる。好適な有機塩基はヂイソプロピルエチルアミン(DIEA)、トリエチルアミン(TEA)、ピリヂン、N−メチルモルフォリン等を含む。使用されうる好適な不活性有機溶媒は、例えば、N,N−ヂメチルフォルムアミド、アセトニトリル、ヂクロロメタン等を含む。この反応は典型的に約0℃〜約50℃の範囲内の温度でリンコサミンに対して過剰のカルボン酸を用いて行われる。上記反応は、典型的に約2〜12時間で起こる完了まで続けられる。
保護基の除去はヂクロロメタン、ヂクロロエタン、ヂオキサン、THF等の如き不活性有機溶媒中で、トリフルオロ酢酸(TFA)、塩酸、p−トルエンスルフォン酸等の如き酸で行われうる。上記除去を典型的に低い温度、例えば、0℃で行い、及びその後徐々に室温まで温め、生成物を得る。
またスキーム11中に示されるように、適切に7−置換されたリンコサミン中間体(例えば、スキーム1〜5のいずれか1にしたがって調製される)及び適切に置換されたピリヂン−2−イルカルボン酸(例えば、スキーム10にしたがって調製される)を上記に示されるように、反応条件下で、好ましくはカップリング試薬及び有機塩基の存在下で不活性有機溶媒中で縮合する。
上記ピリヂン11bを水素化し、ピペリヂル生成物を得る。上記水素化は典型的にParr瓶中でHCl、酢酸等の如き酸の存在下で酸化プラチナ(IV)を用いてメタノール、エタノール等の如き極性有機溶媒中で行われる。上記瓶をパージし、及び約40〜70psiまでH2で満たし、及び完了まで、典型的に約24時間振る。上記反応混合物を、例えば、セライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールの如き極性有機溶媒で何回か洗浄する。上記混合された洗浄物及びろ過物の蒸発はピペリヂル生成物を与える。
ピリヂンカルボン酸及びリンコサミンのピリヂン11bへのカップリング、続いて上記ピペリヂル生成物への還元はまたBirkenmeyer, et al., Journal of Medicinal Chemistry 1984, 27, 216−223中に示されるように行われうる。
以下のスキーム12はピローリヂニル又はピペリヂニル環の窒素のアルキル化を示し、ここで、R6はアルキル、ヒドロキシアルキル、アルキレン−置換ヘテロサイクル又はアルキレン−ヘテロサイクルであり、及びR1、R2、R3、及びR9は式(I)について定義されるとおりである。
Figure 2007528360
スキーム12. 1’−N−置換リンコサミンの一般合成。a.アルキル化剤
スキーム12中に示されるように、上記リンコサミン12aを好適な塩基の存在下でのアルキル化剤との接触によりN−置換し、生成物12bを得うる。使用されうる好適なアルキル化剤はエポキシド、臭化アルキル等を含む。使用されうる好適な塩基は炭酸カリウム、炭酸セシウムトリエチルアミン等を含む。上記アルキル化反応は典型的にメタノール又はDMFの如き極性有機溶媒中で行われる。上記アルキル化反応は典型的に0℃〜−10℃の範囲内の低い温度で10〜20時間行われる。
以下のスキーム13はピローリヂニル又はピペリヂニル環の窒素のアシル化を示し、ここで、R6は−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]−アルキレン−置換ヘテロサイクルであり、及びR1、R2、R3、及びR9は式(I)について定義されるとおりである。
Figure 2007528360
スキーム13. 1’−N−置換リンコサミンの一般合成。
スキーム13中に示されるように、リンコサミン12aを、好適な塩基の存在下で、Xが好適な脱離基であり及び好ましくはハロゲン、さらにより好ましくはクロリドであるR6−Xの如き塩化アシル101との接触によりN−置換し、生成物102を得うる。化合物101の例はブロモフルオレニル、Cl−C(O)O−アルキル、Cl−C(O)O−アリール等を含む。使用されうる好適な塩基はDCC、TEA等を含む。上記反応は典型的にメタノール又はDMFの如き極性有機溶媒中で行われる。上記反応は典型的に−10℃〜20℃の範囲内の低い温度で行われる。
以下のスキーム16はトランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム16. トランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の一般合成。
以下の反応スキームは、R9が本明細書中に定義されるとおりであるトランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の合成において使用されうる:(a)(i)LDA,THF,0℃,(ii)ブロモアルカン又はブロモアルケン;(b)TMSCHN2,MeOH,23℃;(c)(i)TMSCHN2,MeOH,23℃,(ii)H2,Pd/C,EtOAc,23℃;(d)Et3N.3HF,THF,23℃;(e)LiAIH4,THF,68℃;(f)Boc2O,CH2Cl2,23℃;(g)RuCl3.xH2O,NaIO4,アセトン,H2O,23℃。
以下のスキーム17はアルデヒドを介したトランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム17. アルデヒドを介したトランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の一般合成。
以下の反応スキームはトランス−アルキルアゼチヂンカルボン酸の合成において使用されうる:(a)TBSCl,イミダゾール,DMF,23℃;(b)(i)オゾン,CH2Cl2,−78℃,(ii)PPh3;(c)オレフィン化:P+Ph3塩,塩基,溶媒;(d)H2,Pd/C,EtOAc,23℃又はKO2CN=NCO2K,AcOH,ヂオキサン,23℃;(e)TBAF,THF,23℃;(f)RuCl3.xH2O,NaIO4,アセトン,H2O,23℃。
以下のスキーム18は2−置換エステルプロドラッグ化合物の一般合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム18. 2−置換エステルの一般合成。
以下の代表的な反応スキームは本発明に係る2−置換プロドラッグ化合物の合成において使用されうる:a.(Boc)2O,aq.KHCO3 THF b.p−アニスアルデヒドヂメチルアセタール,PPTS,c.R11アシル化剤,塩基 d.TFA,DCE,水。
以下のスキーム19は4,5−ヂ置換−2,3,6,7−テトラヒドロ−アゼピン−2−カルボン酸誘導体の合成のための一般方法を示す。
Figure 2007528360
以下の一般反応スキームは4,5−ヂ置換−2,3,6,7−テトラヒドロ−アゼピン−2−カルボン酸誘導体の調製において使用されうる:a.2,2−ヂメトキシプロパン,触媒HCl,MeOH b.塩化2−ニトロベンゼンスルフォニル,2,4,6−コリヂン,ヂクロロエタン c.Cs2CO3,TBABr,DMF,ホモアリル酸トシレート又はハライド d.ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリヂニリデン]ヂクロロ−(トリシクロヘキシルフォスフィン)ルテニウム e.7−メチル,1,5,7−トリアザバイシクロ[4.4.0]デク−5−エン,チオフェノール f.(Boc)2O,TEA g.Aq.LiOH,ヂオキサン。
以下のスキーム21は、R9が好適な置換基であり、及び他の置換基はフッ素である、4,4ヂ−置換ピローリヂン及びピペリヂンカルボン酸の合成を示す。
Figure 2007528360
スキーム21.9が本明細書中に定義される中間体21dの合成。
以下の代表的な反応スキームはスキーム21中で使用されうる:(a)テトラアリルスズ,BF3・Et2O又はR9M(R9又はR9’炭素求核試薬)(b)H2/Pd(c)DAST(d)aq.LiOH又は適切なカルボキシレートエステル脱保護条件。
医薬調剤
医薬として使用されるとき、本発明に係る化合物は通常医薬組成物の形態で投与される。これらの化合物は経口、非経口、経皮、局所、直腸、及び鼻内を含むさまざまな経路により投与されうる。これらの化合物は注入可能な及び経口組成物の両方として有効である。上記組成物は医薬分野において周知の様式で調製され、及び少なくとも1の活性化合物を含む。
本発明はまた医薬として許容される担体と関連する、1以上の上記の本発明に係る化合物を活性成分として含む医薬組成物を含む。本発明に係る組成物の製造において、上記活性成分は通常賦形剤と混合され、賦形剤により希釈され又はカプセル、サシェ、紙又は他の容器の形態でありうる担体内に封入される。使用される賦形剤は典型的にヒト患者又は他の哺乳類への投与に好適な賦形剤である。上記賦形剤が希釈剤としてはたらくとき、それは上記活性成分のための媒体、担体又は媒体としてはたらく固体、半固体又は液体物質でありうる。したがって、上記組成物は錠剤、ピル、粉末、舐剤、サシェ、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン、溶液、シロップ、エーロゾル(固体として又は液体媒体中)、例えば、10重量%までの活性化合物を含む軟膏、軟らかい及び硬いゼラチンカプセル、坐剤、滅菌注入可能溶液、及び滅菌包装粉末の形態でありうる。
調剤の調製において、他の成分と混合する前に適切な粒子サイズを提供するために上記活性化合物をひくことが必要でありうる。上記活性化合物が実質的に不溶性である場合、それは通常200メッシュ未満の粒子サイズにひかれる。上記活性化合物が実質的に水溶性である場合、上記粒子サイズは通常上記調剤中で実質的に均一な分布を提供するためにひくことにより合わせられ、例えば、約40メッシュである。
好適な賦形剤のいくつかの例はラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸、トラガカント、ゼラチン、珪酸カルシウム、微晶質セルロース、ポリヴィニルピローリドン、セルロース、滅菌水、シロップ、及びメチルセルロースを含む。上記調剤は:タルク、ステアリン酸マグネシウム、及び鉱油の如き潤滑剤;浸潤剤;乳化及び懸濁剤;メチル−及びプロピルヒドロキシ−安息香酸塩の如き保存剤;甘味剤;及び香味剤をさらに含みうる。本発明に係る組成物は本分野において知られる手順を使用することにより患者への投与後に上記活性成分のすばやい、維持された又は遅延された放出を提供するよう調合されうる。
上記医薬組成物及びその単位投与形態中の活性成分、すなわち、本発明にしたがう化合物の量は特定の適用、特定の化合物の強さ及び所望の濃度に因り広く変化され又は合わせられうる。
上記組成物は好ましくは単位投与形態で調合され、それぞれの投与量は約5〜約100mg、より通常には約10〜約30mgの活性成分を含む。上記用語「単位投与形態」はヒト患者及び他の哺乳類のための一体の投与量として好適な物理的に分かれた単位をいい、それぞれの単位は好適な医薬賦形剤と共に、所望の治療効果を作出するよう計算された事前に決定された量の活性物質を含む。好ましくは、上記の本発明に係る化合物は、医薬として不活性な担体(単数又は複数)との均衡で、上記医薬組成物の約20重量%以下、より好ましくは約15重量%以下で使用される。
上記活性化合物は広い投与量範囲にわたり有効であり、及び一般的に医薬として又は治療的に有効な量で投与される。しかしながら、実際に投与される上記化合物の量は、処置される状態、処置される細菌感染の重篤さ、選択される投与経路、投与される実際の化合物、個々の患者の年齢、体重、及び応答、患者の症状の重篤さ等を含む、関連する状況に照らして、医師により決定されるであろうことが理解されるであろう。
温血動物において細菌感染を治療する又はそれと戦うための治療的使用において、上記化合物又はその医薬組成物は処置を受ける動物において抗菌的に有効であろう活性成分の濃度、すなわち、量又は血中レベルを得る及び維持するための投与量で経口で、局所に、経皮で、及び/又は非経口で投与されるであろう。一般的に、活性成分の投与量のそのように抗菌的に又は治療的に有効な量(すなわち、有効投与量)は約0.1〜約100、より好ましくは約1.0〜約50mg/体重kg/日の範囲内であろう。
錠剤の如き固体組成物を調製するために、主要な活性成分は医薬賦形剤と混合され、本発明に係る化合物の均一な混合物を含む固体前調剤組成物を形成する。これらの前調剤組成物を均一であるというとき、それは上記活性成分が、上記組成物が錠剤、ピル及びカプセルの如き等しく有効な単位投与形態に容易に分けられうるよう、上記組成物全体に均等に分散されることが意味される。この固体前調剤はその後、例えば、0.1〜約500mgの本発明に係る活性成分を含む上記に示される型の単位投与形態に分けられる。
本発明に係る錠剤又はピルはコーティングされ又は別の方法で合成され、延長された活性の利益を提供する投与形態を提供しうる。例えば、上記錠剤又はピルは内部の投与量及び外部の投与量成分を含みうる、及び後者は前者に対するおおいの形態である。上記2の成分は、胃内での分解に抵抗するよう及び上記内部成分が無傷のままで十二指腸へ通過すること又は放出において遅延されることを許容するようはたらく腸溶層により分離されうる。さまざまな物質が上記腸溶層又はコーティングのために使用されうる、及び上記物質はいくつかの重合酸及び重合酸のシェラク、セチルアルコール、及び酢酸セルロースの如き物質との混合物を含む。
本発明に係る新規組成物が経口の又は注入による投与のために組み込まれうる液体形態は水溶液、好適に香味付けられたシロップ、水性又は油性懸濁物、及びトウモロコシ油、綿実油、ゴマ油、ココナッツ油又はピーナッツ油の如き食用油を伴う香味付けられたエマルジョン、並びにエリキシル剤及び同様の医薬媒体を含む。
吸入又は注入のための組成物は医薬として許容される水性又は有機溶媒又はその混合物中の溶液及び懸濁物、及び粉末を含む。上記液体又は固体組成物は上記に示されるように好適な医薬として許容される賦形剤を含みうる。好ましくは上記組成物は局所の又は体系の効果のために経口又は鼻呼吸経路により投与される。好ましく医薬として許容される溶媒中の組成物は不活性気体の使用により噴霧されうる。噴霧される溶液は噴霧装置から直接的に吸入されうる又は上記噴霧装置は顔面マスクテント又は断続する正の圧力呼吸機械に取り付けられうる。溶液、懸濁物又は粉末組成物は好ましくは、適切な様式で上記調剤をデリバリーする装置から、経口で又は鼻に投与されうる。
以下の調合例は代表的な本発明に係る医薬組成物を示す。
調合例1
以下の成分を含む硬いゼラチンカプセルが調製される:
成分 量(mg/カプセル)
活性成分 30.0
デンプン 305.0
ステアリン酸マグネシウム 5.0
上記成分を混合し、及び340mgの量で硬いゼラチンカプセルに充填する。
調合例2
錠剤処方は以下の成分を用いて調製される:
成分 量(mg/カプセル)
活性成分 25.0
セルロース、微晶質 200.0
コロイド状二酸化シリコン 10.0
ステアリン酸 5.0
上記成分を配合し、及び圧縮し、それぞれ240mgの重さの錠剤を形成させる。
調合例3
乾燥粉末吸入調剤は以下の成分を含んで調製される:
成分 重量%
活性成分 5
ラクトース 95
上記活性成分を上記ラクトースと混合し、及び上記混合物を乾燥粉末吸入器具に添加する。
調合例4
それぞれ30mgの活性成分を含む錠剤は以下のように調製される:
成分 量(mg/カプセル)
活性成分 30.0mg
デンプン 45.0mg
微晶質セルロース 35.0mg
ポリヴィニルピローリドン(滅菌水中の10%溶液として) 4.0mg
カルボキシメチルナトリウムデンプン 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
タルク 1.0mg
合計 120mg
上記活性成分、デンプン及びセルロースをU.S.sieveのNo.20メッシュにとおし、及び完全に混合する。ポリヴィニルピローリドンの溶液を生ずる粉末と混合し、それをその後U.S.sieveの16メッシュにとおす。そのようにして作出された顆粒を50℃〜60℃で乾燥させ、及びU.S.sieveの16メッシュにとおす。U.S.sieveのNo.30メッシュに事前にとおした上記カルボキシメチルナトリウムデンプン、ステアリン酸マグネシウム、及びタルクをその後上記顆粒に添加し、混合後、それを錠剤機械上で圧縮し、それぞれ120mgの重さの錠剤を作出する。
調合例5
それぞれ40mgの医薬を含むカプセルは以下のように作出される:
成分 量(mg/カプセル)
活性成分 40.0mg
デンプン 109.0mg
ステアリン酸マグネシウム 1.0mg
合計 150.0mg
上記活性成分、デンプン及びステアリン酸マグネシウムを配合し、U.S.sieveのNo.20メッシュにとおし、及び150mgの量で硬いゼラチンカプセルに充填する。
調合例6
それぞれ25mgの活性成分を含む坐剤は以下のように作出される:
成分
活性成分 25
飽和脂肪酸グリセリドで 2,000mgに合わせる
上記活性成分をU.S.sieveのNo.60メッシュにとおし、及び必要な最小限の熱を用いて事前に融解された飽和脂肪酸グリセリド中に懸濁する。上記混合物をその後名目上2.0g容量の坐剤型に注ぎ、及び冷却する。
調合例7
それぞれ5.0mL用量当たり50mgの医薬を含む懸濁物は以下のように作出される:
成分
活性成分 50mg
キサンタンゴム 4.0mg
カルボキシメチルセルロースナトリウム(11%)
微晶質セルロース(89%) 50.0mg
スクロース 1.75g
安息香酸ナトリウム 10.0mg
香味剤及び着色剤 q.v.
精製水で 5.0mLに合わせる
上記活性成分、スクロース及びキサンタンゴムを配合し、U.S.sieveのNo.10メッシュにとおし、及びその後水中の微晶質セルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウムの事前に作出された溶液と混合する。上記安息香酸ナトリウム、香味剤、及び着色剤をいくらかの水で希釈し、及び攪拌しながら添加する。十分な水をその後必要な体積を作出するよう添加する。
調合例8
成分 量(mg/カプセル)
活性成分 15.0mg
デンプン 407.0mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
合計 425.0mg
上記活性成分、デンプン、及びステアリン酸マグネシウムを配合し、U.S.sieveのNo.20メッシュにとおし、及び425.0mgの量で硬いゼラチンカプセルに充填する。
調合例9
皮下調剤は以下のように調製されうる:
成分
活性成分 5.0mg
トウモロコシ油 1.0mL
調合例10
局所調剤は以下のように調製されうる:
成分
活性成分 1〜10g
乳化ロウ 30g
液体パラフィン 20g
白色軟パラフィンで 100gに合わせる
上記白色軟パラフィンを融解するまで熱する。上記液体パラフィン及び乳化ロウを混合し、及び溶解するまで攪拌する。上記活性成分を添加し、及び攪拌を分散されるまで続ける。上記混合物をその後固体になるまで冷却する。
調合例11
静脈内調剤は以下のように調製されうる:
成分
活性成分 250mg
等張塩水 1000mg
本発明に係る方法において使用される他の好ましい調剤は経皮デリバリー装置(「パッチ」)を使用する。上記経皮パッチは制御された量の本発明に係る化合物の連続した又は連続しない注入を提供するために使用されうる。医薬剤のデリバリーのための経皮パッチの構築及び使用は本分野において周知である。例えば、本明細書中に援用する、1991年6月11日発行の米国特許第5,023,252号を参照のこと。上記パッチは医薬剤の連続した、拍動性の又はオンデマンドのデリバリーのために構築されうる。
しばしば、医薬組成物を脳に直接的に又は間接的に導入することが所望される又は必要であろう。直接技術は通常血液脳関門をバイパスするためのホストの脳室システムへの薬物デリバリーカテーテルの設置を含む。体の特定の解剖学的領域への生物学的因子の輸送のために使用される1の上記埋め込み可能なデリバリー系は、本明細書中に援用する、米国特許第5,011,472号中に示される。
一般的に好ましい間接技術は通常親水性薬物の脂溶性薬物への変換による薬物潜伏を提供する組成物を調合することを含む。潜伏は一般的に薬物上に存在するヒドロキシ、カルボニル、硫酸塩、及び第一アミン基をブロックし、上記薬物をより脂溶性に及び血液脳関門を介する輸送に影響を受けやすいようにさせることをとおして達成される。あるいは、親水性薬物のデリバリーは一過的に血液脳関門を開けうる高張溶液の動脈内注入により高められうる。
本発明における使用のための他の好適な調剤はRemington’s Pharmaceutical Sciences, Mace Publishing Company, Philadelphia, PA, 17th ed. (1985)中に見られうる。
上記に示されるように、本明細書中に示される化合物は上記に示されるさまざまな薬物デリバリー系における使用のために好適である。さらに、投与された化合物のin vivo血清半減期を高めるために、上記化合物はカプセル化され、リポソームのルーメンに導入され、コロイドとして調製されうる又は上記化合物の延長された血清半減期を提供する他の慣用の技術が使用されうる。さまざまな方法は、例えば、Szoka, et al.、そのそれぞれを本明細書中に援用する、米国特許第4,235,871号、第4,501,728号及び第4,837,028号中に示されるように、リポソームを調製するために使用可能である。
上記に示されるように、患者に投与される化合物は上記に示される医薬組成物の形態である。これらの組成物は慣用の滅菌技術により滅菌されうる又は滅菌ろ過されうる。生ずる水溶液はそのまま又は凍結乾燥されて使用のために包装されうる、及び上記凍結乾燥調製物は投与前に滅菌水性担体と混合される。上記化合物調製物のpHは典型的に3〜11、より好ましくは5〜9及び最も好ましくは7〜8であろう。上記賦形剤、担体又は安定化剤のいくつかの使用は医薬塩の形成をもたらすであろうことが理解されるであろう。
一般的に、本発明に係る化合物は同様の利用性を提供する剤について許容される投与様式のいずれかにより治療的に有効な量で投与されるであろう。上記化合物の毒性及び治療的有効性は、例えば、LD50(集団の50%に致死的な用量)及びED50(集団の50%において治療的に有効な用量)を決定するために、細胞培養物又は実験動物において標準の医薬手順により決定されうる。毒性及び治療的有効性の間の用量の割合は治療指標であり、及びそれは割合LD50/ED50として表されうる。大きな治療指標を示す化合物は好ましい。
細胞培養物分析及び動物研究から得られたデータはヒトにおける使用のための投与量範囲の調合において使用されうる。上記化合物の投与量は好ましくはほとんど又は全く毒性を有しないED50を含む循環濃度の範囲内にある。上記投与量は使用される投与形態及び利用される投与経路に因りこの範囲内で変化しうる。本発明に係る方法において使用される化合物について、治療的に有効な用量は細胞培養物分析からはじめに見積もられうる。用量は細胞培養物において決定されたIC50(症状の最大阻害の半分を達成する試験化合物の濃度)を含む循環血漿濃度範囲を達成するよう動物モデルにおいて調合されうる。上記情報はヒトにおける有用な用量をより正確に決定するために使用されうる。血漿における値は、例えば、高速液体クロマトグラフィーにより計測されうる。
有用性
本明細書中に定義される化合物、そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩はさまざまな細菌、原生動物、真菌、及び寄生生物に対して活性を有しうる。例のために、上記化合物、そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩はグラム陽性及びグラム陰性細菌に対して活性でありうる。上記化合物、そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩は、Mucor(ケカビ)及びCandida(カンジダ)属からの真菌、例えば、Mucor racemosus又はCandida albicansを含むさまざまな真菌に対して活性でありうる。上記化合物、そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩はマラリア及びクリプトスポリヂウム寄生虫を含むさまざまな寄生生物に対して活性でありうる。
本発明に係る化合物は、例えば、グラム陽性感染、グラム陰性感染、マイコバクテリア感染、マイコプラズマ感染、及びクラミヂア感染を含むさまざまな細菌感染に対して活性を示す。
本発明に係る化合物はグラム陽性細菌の如きさまざまな細菌に対して強い活性を示すので、本発明に係る化合物は有用な抗菌剤であり、及びグラム陽性細菌を含む、いくつかのヒトの及び獣医学的病原体に対して有効でありうる。本発明に係る化合物が有効であるグラム陽性生物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficile等を含む。
本発明に係る化合物は1以上の追加の抗菌剤と混合されうる。1以上の上記追加の抗菌剤はグラム陰性細菌に対して活性でありうる。さらに、1以上の上記追加の抗菌剤はグラム陽性細菌に対して活性でありうる。本発明に係る化合物及び1以上の追加の抗菌剤の組み合わせはグラム陰性感染を治療するために使用されうる。さらに、本発明に係る化合物及び1以上の追加の抗菌剤の組み合わせはグラム陽性感染を治療するために使用されうる。本発明に係る化合物及び1以上の追加の抗菌剤の組み合わせはまたマイコバクテリア感染、マイコプラズマ感染又はクラミヂア感染を治療するために使用されうる。
本発明に係る化合物のin vitro活性はNational Committee for Clinical Laboratory standards, Villanova, Pennsylvania, USAにより1993年に出版された“Approved Standard. Methods for Dilution Antimicrobial Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically,”3rded.中に示されるようにアガー希釈による最小阻害濃度(MIC)の決定の如き標準の試験手順により評価されうる。
哺乳類患者に投与される量は投与されるもの、予防又は治療の如き投与目的、患者の状態、投与様式等に因り変化するであろう。治療適用において、組成物は上記疾患及びその合併症の症状を治療する又は少なくとも部分的に止めるのに十分な量で既に疾患を患う患者に投与される。これを達成するために十分な量は「治療的に有効な用量」として定義される。この使用のために有効な量は処置される疾患状態に、及び主治医の判断により炎症の重篤さ、患者の年齢、体重及び一般的な状態等の如き因子に因るであろう。
患者に投与される組成物は上記に示される医薬組成物の形態である。これらの組成物は慣用の滅菌技術により滅菌されうる又は滅菌ろ過されうる。生ずる水溶液はそのまま又は凍結乾燥されて使用のために包装されうる、及び上記凍結乾燥調製物は投与前に滅菌水性担体と混合される。上記化合物調製物のpHは典型的に3〜11、より好ましくは5〜9、及び最も好ましくは7〜8であろう。上記賦形剤、担体又は安定化剤のいくつかの使用は医薬塩の形成をもたらすであろうことが理解されるであろう。
本発明に係る化合物の治療的用量は、例えば、処置がなされる特定の使用、上記化合物の投与様式、患者の健康及び状態、及び処方する医師の判断にしたがって、変化するであろう。例えば、静脈内投与のために、上記用量は典型的に体重キログラム当たり約20mg〜約500mg、好ましくは体重キログラム当たり約100mg〜約300mgの範囲内であろう。鼻内投与のための好適な投与量範囲は一般的に体重キログラム当たり約0.1mg〜1mgである。有効な用量はin vitro又は動物モデル試験系に由来する用量−応答曲線から外挿されうる。
以下の合成及び生物学的実施例は本発明を例示するために提供され、及び本発明の範囲を限定するものとしていかなるようにも解釈されるべきでない。
実施例
上記の議論において及び以下の実施例において、以下の略語は以下の意味を有する。略語が定義されない場合、それはその一般的に受け入れられる意味を有する。
7−メチル/MTL=1−メチルチオ−7−デオキシ−7−メチルリンコサミン
apt=明らかな三重項
atm=気体
Bn=ベンジル
Boc=第三−ブトキシカルボニル保護基
br s=広い一重項
BSTFA=N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド
Cbz=カルボニルオキシベンジルオキシ保護基
CDCl3=重水素化クロロフォルム
CD3OD=重水素化メタノール
cfu=コロニー形成単位
D=二重項
DAST=ヂメチルアミノ硫黄三フッ化物
dd=二重の二重項
dddd=二重の二重項の二重の二重項
dt=二重の三重項
DCC=ヂシクロヘキシルカルボヂイミド
DCE=ヂクロロエタン
DCM=ヂクロロメタン
DIEA=ヂイソプロピルエチルアミン
DMAP=ヂメチルアミノピリヂン
DMF=ヂメチルフォルムアミド
DMSO=ヂメチルスルフォキシド
DPPA=ヂフェニルフォスフォリルアジド
ED50=集団の50%において治療的に有効な用量
EDC=1−(3−ヂメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボヂアミドHCl
Equiv=当量
ESMS=エレクトロスプレイマススペクトロメトリー
Et=エチル
EtOAc=酢酸エチル
Et2O=ヂエチルエーテル
g=グラム
h=時間
HATU=O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート
HBTU=O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロフォスフェート
HOBT=1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
1H NMR=水素核磁気共鳴スペクトロスコピー
HPLC=高圧液体クロマトグラフィー
Hz=ヘルツ
IC50=症状の最大阻害の半分を達成する試験化合物の濃度
J=ヘルツでのカップリング定数
L=リットル
LD50=集団の50%に対して致死的な用量
LDA=リチウムヂイソプロピルアミド
LiHMDS=リチウムヘキサメチルヂシラジド
LiN(iPr)2=リチウムヂイソプロピルニトリド
m=多重項
M=モーラー
MCPBA=2−(4−クロロ−o−トリルオキシ)酢酸
Me=メチル
MeCN=アセトニトリル
MeOH=メタノール
mg=ミリグラム
MHz=メガヘルツ
Mim=分間
mL=ミリリットル
Mm=ミリメートル
mmol=ミリモル
MS(ESPOS)=ポジティブモードエレクトロスプレイイオン化によるマススペクトロメトリー
MS(ESNEG)=ネガティブモードエレクトロスプレイイオン化によるマススペクトロメトリー
MTL=1−メチルチオリンコサミン(メチル6−アミノ−6,8−ヂデオキシ−1−チオ−エリスロ−β−D−ガラクト−オクトピラノシド)
N=正常
NMR=核磁気共鳴
OBz=ベンジルオキシ保護基
OtBu=第三−ブトキシ
Pd/C=パラヂウム/炭素
pg=ピコグラム
Ph=フェニル
PPTS=p−トルエンスルフォン酸ピリヂニウム
Pro=L−プロリン
psi=一平方インチ当たりのポンド
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン
q=四重項
q.v.=計量可能
Rf=リテンションファクター
rt=室温
s=一重項
sat.=飽和
t=三重項
TBAF=フッ化テトラブチルアンモニウム
TBS=第三−ブチルヂメチルシリル
TEA=トリエチルアミン
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィー
TMS=トリメチルシリル
μg=マイクログラム
μL=マイクロリットル
μm=マイクロモーラー
v/v=体積対体積
w/w=重量対重量
さらに、上記用語「Aldrich」は、以下の手順において使用される化合物又は試薬がAldrich Chemical Company, Inc., 1001 West Saint Paul Avenue, Milwaukee, WI 53233 USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Fluka」は、上記化合物又は試薬がFluka Chemical Corp., 980 South 2nd Street, Ronkonkoma NY 11779 USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Lancaster」は、上記化合物又は試薬がLancaster Synthesis, Inc., P.O. Box 100 Windham, NH 03087 USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Sigma」は上記化合物又は試薬がSigma, P.O. Box 14508, St. Louis MO 63178 USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Chemservice」は、上記化合物又は試薬がChemservice Inc., Westchester, PA, USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Bachem」は、上記化合物又は試薬がBachem Bioscience Inc., 3700 Horizon Drive, Renaissance at Gulph Mills, King of Prussia,PA 19406 USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Maybridge」は、上記化合物又は試薬がMaybridge Chemical Co.Trevillett, Tintagel, Cornwall PL34 OHW United Kingdomから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「RSP」は、上記化合物又は試薬がRSP Amino Acid Analogs, Inc., 106 South St., Hopkinton, MA 01748, USAから商業的に入手可能であることを示す、及び上記用語「TCI」は、上記化合物又は試薬がTCI America, 9211 North Harborgate St., Portland, Oregon, 97203, OR, USAから商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Toronto」は、上記化合物又は試薬がToronto Research Chemicals, Inc., 2 Brisbane Rd., New York, ON, Canada M3J2J8から商業的に入手可能であることを示す;上記用語「Alfa」は、上記化合物又は試薬がJohnson Matthey Catalog Company, Inc. 30 Bond Street, Ward Hill, MA 018350747から商業的に入手可能であることを示す;及び上記用語「Nova Biochem」は上記用語又は試薬がNova Biochem USA, 10933 North Torrey Pines Road, P.O. Box 12087, La Jolla CA 92039−2087から商業的に入手可能であることを示す。
以下の実施例において、全ての温度は摂氏であり(別段の定めなき限り)、及び以下の一般手順は示されるように上記化合物を調製するために使用される。以下の一般手順は単に例示であると意味されること、及び上記方法は本発明に係る他の化合物を合成するために広げられうることが当業者により理解されるであろう。
一般手順
方法A
メチル6−アミノ−6,8−ヂデオキシ−1−チオ−エリスロ−β−D−ガラクト−オクトピラノシド1a(R1=Me)(MTL)をHoeksema, H. et al., J. Am. Chem. Soc., 1967,89,2448−2452により示されるように調製した。N−(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(5.8g、23.1mmol)及び1a(5.0g、19.7mmol)をピリヂン(40mL)中に懸濁し、及びN2気体下で36時間攪拌した。上記反応混合物を0℃まで冷却し、及びその後ビス−N,O−トリフルオロアセトアミド(15.7mL、59.0mmol)をシリンジにより2分間にわたり添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び42時間攪拌した。トルエン(100mL)を添加し、及び上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させた。上記残留物を酢酸エチル(400mL)中に取り上げた。上記有機溶液を10%クエン酸(200mL)、H2O(3×100mL)、飽和NaHCO3(100mL)、及び塩水(2×100mL)ですばやく洗浄し、及びNa2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。トルエン(100mL)及びシクロヘキサン(2×100mL)からの共蒸発後のシリカ 0.2%TEAを含む10%EtOAc/ヘキサン上の上記粗い生成物のクロマトグラフィーは保護された生成物1b(P=Cbz,R1=Me)(7.2g、54%)を無色の油として提供した。
Figure 2007528360
−72℃まで冷却したDCM(1.5mL)中のヂメチルスルフォキシド(413μL、5.82mmol)にDCM中の塩化オキサリル2M(1.49mL、2.98mmol)を1分間にわたり添加した。25分後、DCM(4.0mL)中の上記保護された生成物1b(1.92g、2.84mmol)をカニューレにより添加した。生ずる反応混合物を25分間攪拌し、及びその後−50℃(ドライアイスアセトニトリル)まで温め、及びこの温度で2時間維持した。上記反応混合物にTEA(1.29mL、3.30mmol)を添加した。25分後、上記反応混合物をEtOAc(300mL)で希釈した。生ずる有機溶液を5%クエン酸(300mL)、H2O(2×300mL)、飽和NaHCO3(100mL)、塩水(100mL)ですばやく洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及びトルエン(100mL)の助けを伴って乾燥するまで蒸発させ、生成物1cを得た。上記生成物1c(P=Cbz、R1=Me)をn−ペンタンとの共蒸発及び高い真空下での残留溶媒の除去後に無色の結晶固体(1.60g、94%)として得た。
Figure 2007528360
方法B
Boc保護された生成物1c(P=Boc、R1=Me)は上記に概略されるように一般的に調製されうる。1a(R1=Me)(MTL)(50℃高い真空で乾燥させた)(21.8g、86mmol)をメタノール(200mL)及びTFA(26mL)中に懸濁し、及び氷上で0℃まで冷却させた。この混合物にヂ−t−ブチルヂカーボネート(57.0g、0.26mol)を添加した。上記反応混合物をその後室温で一晩攪拌した。上記反応混合物にトルエン(100mL)を添加した。上記溶媒を、濃い懸濁物を残して総体積100mLになるまで除去し、それにシクロヘキサン(300mL)を添加した。生ずる固体沈殿物を粉砕し、その後ろ過し、及びシクロヘキサン、エーテル、及びペンタンで洗浄し、及び一定の重さまで乾燥させた。上記粗いBoc保護生成物をさらなる精製なしに使用した(87%)。
Figure 2007528360
DMF(5mL)中のN−Boc−1−メチルチオリンコサミン(240mg、0.68mmol)に、BSTFA(0.52mL、2.0mmol)及びトリエチルアミン(0.14mL、1.42mmol)を0℃で添加し、及びその後室温で一晩攪拌した。DMFを除去し、及び上記粗い生成物をシリカゲルカラム(酢酸エチル中の2%TEAで事前処理した)にすばやくとおし、ヘキサン中の10%酢酸エチルで溶離した 1b(P=Boc、R1=Me)(350mg、95%)。−60℃のヂクロロメタン(5mL)中の塩化オキサリル(0.16mL、0.78mmol)にヂメチルスルフォキシド(0.22mL、0.78mmol)をゆっくりと添加し、及びその後15分間攪拌した。その後、DCM(5mL)中の1b(370mg、0.65mmol)をゆっくりと添加した。上記反応混合物を45分間攪拌し、その間上記反応温度を−40℃まで上げた。トリエチルアミン(0.70mL、3.25mmol)をその後添加し、及び攪拌を−40℃でさらなる15分間続けた。それをその後DCM(100mL)で抽出し、及び10%クエン酸(50mL)で洗浄した。溶媒の除去に際して得られた残留物をその後ヘキサン中の10%酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製した 無色の油(289mg、78%)として1c(P=Boc、R1=Me)。
Figure 2007528360
方法C
2気体下の臭化トリフェニルフォスフォニウム(3.29g、9.2mmol)及びカリウム第三−ブトキシド(715mg、6.4mmol)を激しく攪拌しながらトルエン(31mL)中に懸濁した。4時間後、トルエン(20mL)中の保護された生成物1c(P=Cbz、R1=Me)(1.4g、2.36mmol)をカニューレにより添加した。生ずる反応混合物を2時間攪拌し、及びその後EtOAc(250mL)で希釈した。生ずる有機溶液をH2O(2×100mL)、塩水(1×100mL)ですばやく洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。シリカ 0.2%TEAを含む6%EtOAc/ヘキサン上の上記粗い生成物のクロマトグラフィーはアルケン生成物2a(P=Cbz、R1=Me、R2=CH2)を無色の油として与え、それはトルエン及びシクロヘキサンからの共蒸発後に結晶化された(0.65g、46%)。
Figure 2007528360
エタノール(50mL)中の生成物2a(P=Cbz、R1=Me、R2=CH2)(490mg、0.82mmol)をpar瓶中の炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(700mg)に添加した。上記瓶をパージし、及び65psiまでH2で満たし、及び24時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、メタノールですすいだ。上記有機溶液を乾燥した洗浄されたDowex 50w−400x H+ form(0.8g)を含む樹脂じょうごに移し、及び10分間振った。上記樹脂をメタノールで3回及び水で2回洗浄した後、飽和生成物2b(R1=Me、R2=Me)をMeOH中の5%TEA(35mL、×10分間×5)での洗浄により上記樹脂から溶離した。上記混合したろ過物を乾燥するまで蒸発させ、EtOHから2回共蒸発させ、及び1:1 MeCN/H2Oから凍結乾燥させ、上記生成物を無色の粉末(198.4mg、96%)として得た。
Figure 2007528360
方法D
Boc保護基が使用される代替において、臭化メチルトリフェニルフォスフォニウム(12g、33.6mmol)及びカリウムt−ブトキシド(3g、26.7mmol)を0℃のTHF(70mL)中に取り、及び室温で4時間攪拌した。その後THF(30mL)中のBoc保護生成物1c(P=Boc、R1=Me)(4.7g、8.2mmol)を添加し、及び室温で2時間攪拌した。その後それをEtOAc(300mL)で抽出し、塩水(100mL)で洗浄し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させた。上記粗いアルケン生成物2a(P=Boc、R1=Me、R2=CH2)をヘキサン中の10%EtOAcを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製した(4.1g、87.6%)。
Figure 2007528360
メタノール(30mL)中の生成物2a(P=Boc、R1=Me、R2=CH2)にDowex H+樹脂(1g)を添加し、及び室温で1時間攪拌した。上記樹脂をろ過し、及び溶媒の除去に際して得られた生成物(2.4g、6.8mmol)をMeOH(30mL)中に取った。Pd/C(2.5g)を添加し、及び55psiで一晩水素化した。ろ過及び溶媒の除去に際して得られた粗い生成物をDCM中の10%MeOHを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、Boc保護7−メチルMTLを白色固体(2.06g、86%)として得た。TLC Rf=0.5(DCM中の10%MeOH)。
Figure 2007528360
ヂクロロエタン(6mL)中のBoc保護7−メチルMTL(150mg、0.43mmol)にヂメチルスルフィド(0.16mL、2.5mmol)、続いてTFA(2mL)、水(0.16mL)を添加し、及び室温で1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、粗い生成物2b(R1=Me、R2=Me)を得た。DCM中の30%MeOHを溶離液として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー上の精製後、方法Cから得られた物質と全ての点において同一の、生成物2b(R1=Me、R2=Me)を得た。
方法E
2気体下のナトリウムヒドリド(80mg、3.3mmol)をTHF(4mL)中に激しく攪拌しながら懸濁した。上記懸濁物を−30℃まで冷却し、及びヂエチル(シアノメチル)フォスフォネート(805μL、5.0mmol)を添加した。30分後、THF(3mL)中の保護生成物1c(P=Cbz、R1=Me)(1.0g、1.7mmol)をカニューレにより添加した。生ずる反応混合物を4時間攪拌し、及びその後EtOAc(250mL)で希釈した。生ずる有機溶液を飽和水性NaHCO3(1×100mL)、塩水(1×50mL)ですばやく洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。シリカ 0.2%TEAを含む6% EtOAc/ヘキサン〜10% EtOAc/ヘキサン上の上記粗い生成物のクロマトグラフィーは保護されたアルケン生成物2a(P=Cbz、R1=Me、R2=CHCN)を無色の油(0.38g、37%)として与えた。MS(ESPOS):625.5.2[M+H]+,ES(NEG):659.5[M+Cl]。
エタノール(15mL)中の生成物2a(P=Cbz、R1=Me、R2=CHCN)(180mg、0.29mmol)をParr瓶中の炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(300mg)に添加し、及び濃縮HCl(29μL)を添加した。上記瓶をパージし、及び65psiまでH2で満たし、及び24時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、メタノールですすいだ。上記有機溶液を乾燥した洗浄されたDowex 50w−400x H+ form(1g)を含む樹脂じょうごに移し、及び10分間振った。上記樹脂をメタノールで2回及び水で洗浄した後、飽和生成物2b(R1=Me、R2=CH2CN)をMeOH中の5%TEA(20mL×20分間×3)及びMeCN(20mL×20分間)で洗浄することにより上記樹脂から溶離した。上記混合した有機ろ過物を乾燥するまで蒸発させ、1:1 MeCN/H2Oから凍結乾燥させ、生成物2b(R1=Me、R2=CH2CN)を無色の固体(70mg、91%)として得た。ES(NEG):275.3[M−H]-
方法F
THF(7.3mL)中の保護生成物1c(P=Cbz、R1=Me)(0.75g、1.3mmol)に0℃のTHF(7.0mL、2.1mmol)中のMeMgCl(3M)を添加した。30分間にわたり上記反応混合物を4℃まで温め、及び4時間後上記反応混合物を1:3 飽和水性NH4Cl/H2O(10mL)で停止させた。上記停止させた混合物を水で100mLまで希釈し、及びDCM(4×50mL)で抽出した。上記混合した有機相を乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物を1:2:4 H2O/HOAc/THF(100mL)中に溶解し、及び20時間攪拌し、及びその後トルエン(2×100mL)の助けを伴って蒸発させた。クロマトグラフィー 10:1〜10:2 DCM/MeOHは生成物3a(P=Cbz、R1=Me、R2=Me)(153mg、31%)を与えた。
(ESNEG):399.5[M−H]-
エタノール(10mL)中の3a(P=Cbz、R1=Me、R2=Me)(79mg、0.2mmol)をParr瓶中の炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(400mg)に添加した。上記瓶をパージし、及び65psiまでH2で満たし、及び6時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、メタノールですすいだ。上記混合したろ過物を乾燥するまで蒸発させ、及び1:1 MeCN/H2Oから凍結乾燥させ、生成物3b(R1=Me、R2=Me)を無色の粉末(42mg、80%)として得た。
Figure 2007528360
方法G
メタノール(3mL)中のBoc保護生成物1c(P=Boc、R1=Me)(100mg、0.18mmol)にO−トリメチルシリルヒドロキシルアミン(0.10mL、0.88mmol)を添加し、及び室温で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、粗いBoc保護生成物4a(P=Boc、R1=Me、R7=H)を得た。上記粗い生成物4a(95mg、0.15mmol)にヂクロロエタン(10mL)及びヂメチルスルフィド(0.5mL)中の30%トリフルオロ酢酸を添加し、及び1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記生成物4b(R1=Me、R7=H)を次の段階のためにそのまま取った。
Figure 2007528360
方法H
メタノール(4mL)及び水(1mL)中のBoc保護生成物1c(P=Boc、R1=Me)(100mg、0.176mmol)に、塩酸O−アルキルヒドロキシルアミン(例えば、塩酸O−メチルヒドロキシルアミン)(60mg、0.70mmol)及び酢酸ナトリウム(57mg、0.70mmol)を添加し、及び80℃で3時間熱し、及びその後室温で一晩攪拌した。上記溶媒を高い真空下で除去し、粗いBoc保護生成物4a(P=Boc、R1=H、R7=Me)を得た。上記粗い生成物4aをヂクロロエタン(10mL)、ヂメチルスルフィド(0.5mL)中の30%トリフルオロ酢酸中に取り、及び室温で1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記残留物を高い真空下で1時間保ち、及び上記生成物4b(R1=Me、R7=Me)を次の段階のためにそのまま取った。
Figure 2007528360
方法I
THF(10mL)中のBoc保護生成物1c(P=Boc、R1=Me)(500mg、0.88mmol)に、フッ化テトラブチルアンモニウム(2.5mmol、THF中1M)を添加し、及び上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記残留物をヂクロロメタン中の5%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製した。上記カラムから得られた生成物(111mg、0.31mmol)をその後ヂクロロメタン(3mL)及びピリヂン(3mL)の混合物中に取り、それに無水酢酸(0.5mL、10.6mmol)及びヂメチルアミノピリヂン(80mg、1.7mmol)を添加し、及び室温で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記粗い生成物をヘキサン中の30%酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製し、5a(P=Boc、R1=Me)(58mg、38%)を得た。
Figure 2007528360
DCM(5mL)中の生成物5a(P=Boc、R1=Me)(158mg、0.331mmol)に、ヂメチルアミノ硫黄三フッ化物(732μL、3.31mmol)を添加し、及び一晩攪拌した。さらなるDCMを添加し、及び上記有機部分を重炭酸ナトリウムで洗浄した。溶媒の除去に際して得られた残留物をヘキサン中の20%酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し(100mg、60%)、保護された生成物(P=Boc、R1=Me)を得た。上記Boc保護生成物をヂクロロエタン及びヂメチルスルフィド中の30%トリフルオロ酢酸中に取り上げ、及び室温で1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、生成物5b(R1=Me)を得た。
Figure 2007528360
方法J
Zhang, R.,:et al., Journal of the American Chemical Society. 1998, 120,3894−3902による文献手順にしたがう、7aの4−ブロモ−2−メチル−2−ブテニルでのエノール化(LiHMDS)及びアルキル化はラクタム7b(R9’=2−メチル−2−ブテニル)(61%)のヂアステレオマーの混合物を与えた。化合物7aはBachemの如き売主から商業的に入手可能である。あるいは、7aは本分野において周知の方法により調製されうる、例のために、Baldwin, et al.; Tetrahedron, 1989, 45, 7449−7468を参照のこと。
上記ラクタム7bを上記ラクタムのヘミアミナールへのスーパーヒドリド還元及び続く上記ヘミアミナールのEt3SiH/BF3・OEt2での還元を含む2段階シークエンスによりピローリヂン7c(R9’=2−メチル−2−ブテニル)(70%)に還元した。無水メタノール(25mL)中の上記ピローリヂン7c(R9’=2−メチル−2−ブテニル)(778mg、2.08mmol)、炭素上の10%パラヂウム(230mg)を50psiでのParr水素化分解に5時間かけた。上記反応混合物をセライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールで何回か洗浄した。上記混合した洗浄物及びろ過物を乾燥するまで蒸発させ、さらなる精製なしに、無色の油7d(R9=2−メチルブチル)を得た。
TLC:Rf=0.3[溶媒系:DCM:ヘキサン:MeOH(6:5:1)].MS(NEGATIVE):284.5[M−H]-
方法K
窒素下の−78℃の無水THF中の7a(9.47g、29.7mmol、1当量)のシス−1−ブロモ−2−ペンテン(4.21mL、35.6mmol、1.2当量)でのエノール化(LiHMDS、33mmol、33mL、1.1当量)及びアルキル化はシリカゲル精製後にラクタム7b(R9’=2−ペンテニル)(43.2%)のヂアステレオマーの混合物を与えた。上記ラクタム7b(3.96g、10.22mmol)を−78℃で無水THF中での上記ラクタムのヘミアミナールへのスーパーヒドリド還元及び続く−78℃で無水DCM中での上記ヘミアミナールのEt3SiH/BF3OEt2での還元を含む2段階シークエンスによりピローリヂン7c(R9’=2−ペンテニル)に還元し、シリカゲル精製後に7c(R9’=2−ペンテニル)(71%)を得た。無水メタノール(30mL)中のピローリヂン7c(2.71g、7.26mmol)、炭素上の10%パラヂウム(560mg)を50psiでのParr水素化分解に5時間かけた。上記反応混合物をセライトパッドをとおしてろ過し、及びメタノールで何回か洗浄した。上記混合した洗浄物及びろ過物を乾燥するまで蒸発させ、さらなる精製なしに、無色の油7d(R9=ペンチル)(1.68g、80%)を得た。
TLC:Rf=0.3[溶媒系:DCM:ヘキサン:MeOH(6:5:1)].MS(ESNEG):284.5[M−H]-
方法L
無水ヂクロロメタン中の7d(R9=メチルブチル)のオゾン分解、続いて−78℃でのDMSでの処理はアルデヒド8a(77%)を与えた。塩化4−フルオロベンジルフォスフォニウム(0.87g、2.13mmol)及びカリウムt−ブトキシド(0.17g、1.48mmol)を窒素下で激しく攪拌しながらトルエン中に懸濁した。4時間後、トルエン(4.6mL)中のアルデヒド8a(204mg、0.59mmol)の溶液を一滴ずつ添加した。上記反応混合物を室温で2時間攪拌し、及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。上記有機層を水(2×20mL)、塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、透明なシロップ8b(R9’=3−(4−フルオロフェニル)プロプ−2−エニル)(171mg)を得た。
Parr瓶中のMeOH(25mL)中の8b(R9’=3−(4−フルオロフェニル)プロプ−2−エニル)(171mg、0.39mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(200mg)を添加した。上記瓶をパージし、及び40psiまでH2で満たし、及び4時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、及びMeOHですすいだ。上記ろ過物を濃縮させ、黄色油8c(R9=3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(120mg)を得た。
MS(ESPOS):374.5[M+Na]+,MS(ESNEG):350.3[M−H]-
方法M
塩化4−クロロベンジルフォスフォニウム(0.95g、2.24mmol、3.9当量)及びカリウムt−ブトキシド(0.17g、1.55mmol、2.7当量)を窒素下で激しく攪拌しながらトルエン(7.5mL)中に懸濁した。4時間後、トルエン(4.9mL)中のアルデヒド8a(200mg、0.58mmol、1当量)の溶液を一滴ずつ添加した。上記反応混合物を室温で2時間攪拌し、及び酢酸エチル(50mL)で希釈した。上記有機層を水(2×20mL)、塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、透明なシロップ8b(R9’=3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−エニル)(216mg、82%)を得た。
MS(ESPOS):478.5[M+Na]+,MS(ESNEG):454.4[M−H]-
シクロヘキサン(50mL)中の8b(R9’=3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−エニル)(147mg、0.32mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(80mg)を添加した。上記反応混合物を室温で1atm H2下で一晩攪拌した。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、及びMeOHですすいだ。上記ろ過物を濃縮させ、アルカン生成物8c(R9=3−(4−クロロフェニル)プロピル)を透明な油(131mg、89%)として得た。THF(3mL)及び水(1mL)中のアルカン(131mg、0.29mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム一水和物(60mg、1.43mmol、5当量)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記THFを真空下で除去した。上記残留物を水(5mL)で希釈し、及びエーテル(10mL)で洗浄した。上記水層を酢酸エチル(60mL)中に取り上げ、及び10%クエン酸(30mL)で分割した。上記有機層を水及び塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、透明なシロップ8c(R9=3−(4−クロロフェニル)プロピル)(105mg、100%)を得た。
MS(ESPOS):390.4[M+Na]+,268.4[M−Boc+H]+
方法N
0℃のヂメチルアセトアミド(0.25mL)中のアルデヒド8a(406.5mg、1.17mmol、1当量)の溶液にヂブロモヂフルオロメタン(0.21mL、2.34mmol、2当量)を添加した。上記攪拌した混合物に窒素下で20分間にわたりヂメチルアセトアミド(0.5mL)中のトリフェニルフォスフィン(0.61g、2.34mmol、2当量)の溶液を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び30分間攪拌し、及びその後ヂメチルアセトアミド(0.3mL)の助けを伴って活性化亜鉛(0.25g、3.82mmol、3.3当量)に添加した。生ずる反応混合物を110℃で1時間攪拌し、及び室温まで冷却し、及びヂメチルアセトアミド(7mL)の助けを伴ってろ過した。上記ろ過物を氷水(100mL)中に注ぎ、及びエーテル(150mL)で抽出した。上記エーテル層を塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、透明な油8b(R9’=3,3−ヂフルオロプロプ−2−エニル)(182mg、41%)を得た。
MS(ESPOS):282.4[M−Boc+H]+
MeOH(35mL)中の8a(R9’=3,3−ヂフルオロプロプ−2−エニル)(126mg、0.33mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(120mg)を添加した。上記反応混合物を室温で水素下(1atm)で一晩攪拌し、及びMeOHの助けを伴ってセライトをとおしてろ過した。上記ろ過物を濃縮させ、透明なシロップ8c(R9=3,3−ヂフルオロプロピル)(97mg、100%)を得た。
MS(ESPOS):194.4[M−Boc+H]+,MS(ESNEG):292.4[M−H]-
方法O
0℃のTHF(3mL)中のアルデヒド8b(258mg、0.74mmol、1当量)の溶液にテトラアリルスズ(178μL、0.74mmol、1当量)を添加し、続いて三フッ化エーテル酸ホウ素(94.3μL、0.74mmol、1当量)を一滴ずつ15分間にわたり添加した。上記反応混合物を0℃で1.5時間攪拌した。その後水(1.25mL)中のフッ化カリウム(125mg)の溶液を添加した。生ずる混合物を室温まで温め、及び室温で20分間攪拌した。これにメタノール(10mL)の添加が続き、及び生ずる混合物を室温でさらなる20分間攪拌した。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過した。上記ろ過物を乾燥するまで蒸発させた。上記残留物をヂクロロメタン(100mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮させ、及びクロマトグラフィーにより精製し、透明な油9a(R9=2−ヒドロキシペント−4−エニル)(261mg、90%)を得た:MS(ESPOS):412.5[M+Na]+,290.4[M−Boc+H]+
−72℃のヂクロロメタン(0.5mL)中のヂメチルスルフォキシド(0.17mL、2.42mmol、3当量)の溶液にヂクロロメタン中の塩化オキサリルの2M溶液(0.61mL、1.21mmol、1.5当量)を1分間にわたり添加した。上記混合物を−72℃で25分間攪拌し、続いてヂクロロメタン(1.4mL)中のアルコール9a(314mg、0.81mmol、1当量)の溶液を一滴ずつ2分間にわたり添加した。上記反応混合物を−72℃で25分間攪拌し、その後−50℃まで温め、及びさらなる2時間攪拌した。トリエチルアミン(0.56mL、4.04mmol、5当量)を添加し、及び−50℃で25分間攪拌した。上記混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、5%クエン酸(100mL)、水、飽和水性NaHCO3及び塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、及び無水トルエンと共蒸発させ、透明なシロップ9b(R9=2−プロペニルカルボキシメチル)(287mg、92%)を得た。MS(ESPOS):288.5[M−Boc+H]+;MS(ESNEG):386.2[M−H]-
−78℃のヂクロロメタン(2mL)中のケトン9b(225.1mg、0.58mmol、1当量)の溶液にヂエチルアミノ硫黄三フッ化物(0.46mL、3.49mL、6当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で3時間攪拌し、続いて−78℃でさらなる(ヂエチルアミノ)硫黄三フッ化物(0.46mL、3.49mL、6当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。その後上記混合物をヂクロロメタン(60mL)で希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、黄色油9c(X,X=フルオロ、フルオロ)(75mg、32%)を得た。
MS(ESPOS):310.5[M−Boc+H]+
MeOH(20mL)中の9c(R9=2,2−ヂフルオロペント−4−エニル)(85mg、0.21mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(100mg)を添加した。上記反応混合物を室温で水素(1atm)下で一晩攪拌し、MeOH(10mL)の助けを伴ってセライトをとおしてろ過した。上記ろ過物に炭素上の10%パラヂウム(Degussa wet form 50% w/w 水)(130mg)を添加した。上記反応混合物を室温で水素(1atm)下で一晩攪拌し、MeOH(10mL)の助けを伴ってセライトをとおしてろ過した。上記ろ過物を濃縮させ、ハロアルキルN−Boc−アミノ酸9d(X,X=フルオロ、フルオロ)(67.7mg、100%)を透明なシロップとして得た。
MS(ESPOS):344.4[M+Na]+,222.4[M−Boc+H]+MS(ESNEG):320.2[M−H]-
方法P
4−プロピルピリヂン(2.5g、20mmol)に、30%過酸化水素(2.4g)を添加し、及び一晩還流した。上記溶媒を除去し、及び生ずる残留物をDCM(30mL)中に取った。トリメチルシリルシアニド(2.6g、26mmol)、続いて塩化ヂメチルカルバミル(2.8g、26mmol)を上記の溶液に添加し、及び上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。炭酸カリウム(10%、100mL)を添加した。上記有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、及びその後濃縮させ、4−プロピル−2−シアノピリヂン(2.5g、93%)を得た。それをその後塩酸(6N、60mL)中で一晩還流した。4−プロピル−2−カルボン酸ピリヂン10b(R9=プロピル)をアセトニトリルからの結晶化後に得た(2g、71%)。
Figure 2007528360
Figure 2007528360
塩化チオニル(81mL)中のピコリン酸(Aldrich)(20g、162mmol、1当量)及び臭化ナトリウム(33.43g、325mmol、2当量)の混合物を5時間還流した。上記溶媒を真空下で除去した。無水メタノール(160mL)を添加し、及び上記混合物を室温で30分間攪拌した。上記溶媒を蒸発させ、及び上記残留物を5%重炭酸ナトリウム中に取り上げ、及び酢酸エチル(3×)で抽出した。上記有機層を混合し、及びMgSO4上で乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−クロロピコリン酸メチルエステルを白色固体(19.9g、72%)として得た:
Figure 2007528360
4−クロロピコリン酸メチルエステル(2.4g、14.1mmol)、57%ヨー化水素酸(13.3mL)及び50%水性次亜リン酸(0.66mL)の混合物を85℃で2時間攪拌し、及びその後107℃で一晩攪拌した。上記混合物を95℃まで冷却した。この温度で30分間にわたり10M水酸化ナトリウム水溶液(4.2mL)を添加し、続いて水(15.2mL)を添加した。上記混合物を室温まで冷却し、及び室温で1時間攪拌した。上記沈殿物をろ過し、冷水で洗浄し、及び高い真空下で一晩乾燥させ、4−ヨードピペコリン酸13a(3.5g、66%)を得た:
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(1.8mL)中の7−Me MTL HCl塩2b(R1=Me、R2=Me)(200mg、0.69mmol、1当量)の混合物にトリエチルアミン(0.50mL、3.61mmol、5.2当量)を添加し、続いてBSTFA(0.28mL、1.04mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物に酸13a(341mg、0.90mmol、1.3当量)及びHATU(423mg、1.11mmol、1.6当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、水(1×)、飽和NaHCO3(1×)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、蒸発させ、黄色残留物を得、それをメタノール(20mL)中に溶解し、それに乾燥Dowex樹脂(250mg)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記樹脂をろ過により除去し、及び上記粗い生成物をメタノール中の2Mアンモニアで溶離した。上記メタノール酸溶離液を蒸発させ、及び生ずる残留物をクロマトグラフィーにより精製し、白色固体13b(R1=Me,R2=Me,R3=H)(250mg、75%)を得た:
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに13b(R1=Me,R2=Me,R3=H)(133.9mg、0.28mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(46.7mg、0.18mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(33.9mg、0.18mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(20mg、0.09mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(1.6mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて3−プロプ−2−イニル−シクロペンタン(120mg、1.11mmol、4当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=Me,R9’=3−シクロペンチル−プロプ−1−イニル,R2=Me,R3=H)を黄色固体(106mg、83%)として得た:
Figure 2007528360
Figure 2007528360
メタノール(500mL)中の方法Q中で調製される13a(5g、13.26mmol)の溶液に数滴の濃硫酸を添加した。上記反応混合物を一晩還流した。上記溶媒を蒸発させ、及び上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−ヨードピペコリン酸メチルエステル14aを黄色固体(3.0g、86%)として得た:
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに14a(1g、3.8mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(79.7mg、0.3mmol、0.08当量)、ヨー化銅(I)(57.9mg、0.3mmol、0.08当量)、酢酸パラヂウム(34.1mg、0.15mmol、0.04当量)及びトリエチルアミン(14mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて3−ブチン−1−オール(0.53g、7.6mmol、2当量)を添加した。上記混合物を室温で3時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、14b(R9’=3−ヒドロキシ−ブト−1−イニル)を黄色油(0.78g、100%)として得た:
Figure 2007528360
メタノール(40mL)中の上記14b(R9’=3−ヒドロキシ−ブト−1−イニル)(0.78g、3.8mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(0.4g)を添加した。上記反応混合物を含むフラスコをパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び室温で一晩攪拌した。上記パラヂウムをろ過により除去し、及び上記ろ過物を濃縮させ、14c(R9=3−ヒドロキシブチル)を油(0.77g、97%)として得た:
Figure 2007528360
Figure 2007528360
DMF(2mL)中の4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=ヒドロキシ)(200mg、1.4mmol)に、炭酸カリウム(397mg、2.8mmol)、続いてn−ブロモブタン(197mg、1.4mmol)を添加し、60℃で一晩温めた。上記溶媒を除去し、粗いエステル生成物を得た。上記粗いエステル(360mg、1.4mmol)をTHF(4mL)中に溶解し、水酸化リチウム(72mg、1.7mmol)を添加し、及び上記反応混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒の除去に際して得られた残留物をDCM中の10%MeOHを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、4−ブトキシピリヂン−2−カルボン酸15a(R9’=ブチル)(100mg、43%)を得た。
Figure 2007528360
DMF(2mL)中の4−ブトキシピリヂン−2−カルボン酸15a(R9’=ブチル)(100mg、0.5mmol)に7−メチルα−チオリンコサミニド2b(R1=Me,R2=Me)(147mg、0.5mmol)、続いてHBTU(214mg、0.55mmol)及びDIEA(132mg、1mmol)を添加した。上記反応混合物を室温で2時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び粗い物質の精製をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより行い、化合物15b(R1=Me,R2=Me,R9’=ブチル)(201mg、91%)を得た:
Figure 2007528360
水(10mL)、AcOH(3mL)及びMeOH(2mL)中のピリヂン15b(R1=Me,R2=Me,R9’=ブチル)(200mg、0.46mmol)の溶液にPtO2(200mg)を添加し、及び生ずる反応混合物を55psi水素下で一晩振った。残留の触媒をセライトをとおしたろ過により除去し、及び上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。精製をDCM中の20%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより行い、リンコサミドアナログ1(R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=ブトキシ)(12mg、6%)を得た。
Figure 2007528360
方法T
スキーム16中に見られる一般方法にしたがって、0℃のTHF(30mL)中の;Baldwin et al, Tetrahedron, 1990, 46,4733により示されるようにベンジル(S)−(−)−4−オキソ−2−アゼチヂン−カルボキシレート(Aldrich)から調製される;β−ラクタム16a(2.92g、12.8mmol)1当量の溶液にLDA(2.0M、14.0mL、28.1mmol、2.2当量)の溶液をシリンジポンプを介して20分間にわたり添加した。上記反応を0℃で30分間攪拌し、臭化クロチル(85%、2.89mL、28.1mmol、2.2当量)を一滴ずつca.1.5分間にわたり添加し、及び上記混合物を0℃で2時間攪拌し、及びその後1.0M水性KHSO4(100mL)及びEtOAc(100mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び1.0M水性KHSO4(100mL)、塩水(100mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、16b(R9’=2−ブテニル)3.65g(100%)の緑がかった黄色固体を得た。この物質をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESNEG):282.2[M−H]-
(トリメチルシリル)ヂアゾメタン(Et2O中の2.0M、25.0mL、50mmol、3.9当量)を0℃のメタノール(70mL)中の酸16b(R9’=2−ブテニル)(3.65g、12.9mmol、1当量)の溶液にゆっくりと添加した。溶媒を真空下で除去し、3.53g(11.9mmol、92%)の所望のエステル生成物を黄色油として得た。この物質をさらなる精製なしに続く反応において使用した。
23℃のEtOAc(40mL)中のアルケン16c(R9’=2−ブテニル)(3.53g、11.9mmol、1当量)の溶液にPd/C(10wt.%,482mg)を添加した。上記反応容器を水素(バルーン)で満たし、及び上記混合物を激しく攪拌した。2.5時間後、上記反応混合物をCeliteのパッドをとおしてろ過した。CeliteをEtOAc(200mL)で洗浄し、及び上記ろ過物を濃縮させ、3.51g(11.7mmol、99%)の16c(R9=ブチル)を黄色油として得た。この物質をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESPOS):300.4[M+H]+
23℃のTHF(50mL)中のN−TBSβ−ラクタム16c(R9=ブチル)(3.51g、11.7mmol、1当量)の溶液にEt3N・3HF(0.95mL、5.85mmol、0.5当量)を添加した。23℃で60分間攪拌した後、上記反応混合物を90%飽和塩水(150mL)及びEtOAc(200mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び塩水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させた。上記生成物をヘキサン中の50%EtOAcを溶離液として用いたシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーを介して精製し、1.48g(8.0mmol、68%)の16d(R9=ブチル)を透明な油として得た。
MS(ESPOS):578.3[3M+H]+
23℃のTHF(150mL)中のβ−ラクタム16d(R9=ブチル)(2.06g、11.1mmol、1当量)の溶液にLiAIH4の溶液(THF中の1.0M、22.9mL、22.9mmol、2.06当量)をシリンジを介して2分間の過程にわたり添加した。0℃で10分間の攪拌後、上記反応を23℃まで温め、15分間攪拌し、及びその後3時間還流した。上記混合物をその後0℃まで冷却し、及びH2O(1.0mL)、続いて15%水性NaOH(1.0mL)、及びその後H2O(2.5mL)の慎重な添加を介して停止させた。生ずる懸濁物を23℃で1.5時間攪拌し、Et2O(250mL)で希釈し、及びCeliteをとおしてろ過し、Et2O(250mL)で洗浄した。上記ろ過物を濃縮させ、1.42gの所望の生成物16e(R9=ブチル)(9.93mmol、89%)を透明な油として得た。上記生成物をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESPOS):287.4[2M+H]+
23℃のヂクロロメタン(50mL)中のアミノアルコール16e(R9=ブチル)(1.41g、9.86mmol、1当量)の溶液にBoc2O(2.59g、11.0mmol、1.2当量)を添加した。23℃で2時間攪拌後、上記反応混合物を濃縮させた。上記生成物をヘキサン中の33%EtOAcを溶離液として用いてシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーを介して精製し、1.53g(6.31mmol、64%)の16f(R9=ブチル)を透明な油として得た。
MS(ESPOS):266.0[M+Na]+
23℃のH2O(60mL)中のNaIO4(8.81g、41.2mmol、10当量)の溶液にRuCl3・xH2O(350mg、触媒量)、続いてアセトン(60mL)中のアルコール16f(R9=ブチル)(1.00g、4.12mmol、1当量)の溶液を添加した。上記二相混合物を23℃で30分間攪拌し、その後EtOAc(250mL)で抽出し、有機層を注いだ。上記水性残留物を2のさらなる部分のEtOAc(2×150mL)で抽出した。上記混合した有機抽出物を2−プロパノール(75mL)で処理し、及び23℃で攪拌した。2時間攪拌後、上記混合物をCeliteをとおしてろ過し、EtOAc(300mL)で洗浄した。上記ろ過物を濃縮させ、0.78gの所望の生成物16g(R9=ブチル)(3.04mmol、74%)を濃い色の油として得た。上記生成物をさらなる精製なしに使用した。MS(ESPOS):280.0[M+Na]+
方法U
一般スキーム17中に示される方法にしたがって、23℃のDMF(100mL)中のアルコール16f(R9’=2−メチル−2−ブテニル)(3.31g、13.0mmol、1当量)の溶液にイミダゾール(2.21g、32.5mmol、2.5当量)、続いてTBSCl(2.93g、19.5mmol、1.5当量)を添加した。上記反応を35分間攪拌し、及びその後MeOH(2.0mL)で停止させた。5分間攪拌後、生ずる混合物をEt2O(500mL)及びH2O(400mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及びH2O(400mL)、塩水(200mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、17a(R9’’=2−メチル−2−ブテニル)4.13g(11.2mmol、86%)の所望の生成物を透明な油として得た。
MS(ESPOS):392.4[M+Na]+
−78℃のヂクロロメタン(80mL)中の、一般方法T中に示されるように調製される中間体17a(R9’=2−メチル−2−ブテニル)(2.03g、5.50mmol、1当量)の溶液を気体分散管を介して導入されるオゾン(1.2L/分)で青色が観察されるまで(20分間)処理した。酸素流(1.2L/分)をその後過剰のオゾンを出すために上記反応混合物にとおした。15分後、酸素流を止め、及びPPh3(2.16g、8.25mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を−78℃で30分間、その後0℃で15分間攪拌し、及びその後23℃まで温めた。23℃で10分間攪拌した後、シリカゲルを添加し、及び生ずる混合物を真空下で乾燥するまで濃縮させ、自由に流動する粉末を得、それを直接シリカゲルカラム上にロードした。ヘキサン中の30〜33%EtOAcを溶離液として用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーは1.52g(4.42mmol、80%)の17bを透明な油として与えた。
MS(ESPOS):398.0[M+MeOH+Na]+
0℃のTHF(10mL)中のWittig塩(シクロプロピルメチルトリフェニルフォスフィン)(1.216g、3.06mmol、1.5当量)の懸濁物にNaHMDSの溶液(THF中の1.0M、3.06mL、3.06mmol、1.5当量)を一滴ずつシリンジを介して1分間の過程にわたり添加した。生ずる溶液を0℃で20分間攪拌し、その後カニューレを介して移されるTHF(3.0mL;2×1.0mLフラッシュ)中のアルデヒド17b(700mg、2.04mmol、1当量)の溶液で処理した。0℃で15分間後、上記反応を23℃まで温め、さらなる10分間攪拌し、その後飽和NH4Cl(30mL)で停止させた。生ずる混合物をEt2O(120mL)及びH2O(50mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させた。ヘキサン中の10%EtOAcを溶離液として用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーは588mg(1.54mmol、76%)の17c(R9’=2−(3−シクロプロピル)−プロペン−1−イル)を透明な油として与えた。
MS(ESPOS):404.3[M+Na]+
23℃のTHF(10mL)中のTBSエーテル17c(R9’=2−(3−シクロプロピル)−プロペン−1−イル)(190mg、0.50mmol、1当量)の溶液にTBAFの溶液(THF中1.0M、0.55mL、0.55mmol、1.1当量)を添加した。生ずる溶液を23℃で40分間攪拌し、その後Et2O(50mL)及びH2O(50mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、133mg(0.50mmol、100%)の17c(R9’=2−(3−シクロプロピル)−プロペン−1−イル)を透明な油として得た。
MS(ESPOS):290.2[M+Na]+
23℃のヂオキサン(5.0mL)中のアルケン17c(R9’=2−(3−シクロプロピル)−プロペン−1−イル)(191mg、0.50mmol、1当量)の溶液にヂカリウムアゾヂカルボキシレート(973mg、5.01mmol、10当量)を添加し、続いてヂオキサン(5.0mL)中のAcOHの溶液(573μL、10.0mmol、20当量)をシリンジポンプを介して16時間の過程にわたりゆっくりと添加した。上記添加の完了後、上記反応をさらなる6時間攪拌し、その後Et2O(150mL)の助けを伴ってガラスフリットをとおしてろ過し、沈殿物を除去した。生ずる溶液を飽和水性NaHCO3(2×100mL)、塩水(80mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させた。上記手順を得られた粗い物質について3回繰り返し、アルケンの完全な変換を得、183mg(0.48mmol、96%)の飽和生成物17d(R9=3−シクロプロピル−プロピル)を透明な油として得た。
MS(ESPOS):406.0[M+Na]+
方法V
スキーム18中の一般方法にしたがって、23℃のTHF(70mL)中の塩酸化合物1(R1=R2=Me,R3=H,R6=H,R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)(4.00g、9.90mmol、1当量)の溶液にH2O(70mL)、続いてKHCO3(1.29g、12.9mmol、1.3当量)、続いて(Boc)2O(2.81g、12.9mmol、1.3当量)を添加した。5時間攪拌後、上記反応混合物を塩水(200mL)及びEtOAc(300mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び塩水(150mL)で洗浄し、及び乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で除去し、及び上記粗い生成物を1.2Lの合計溶離液にわたり直線勾配(75%EtOAc/ヘキサン〜100%EtOAc)を用いてBiotage(商標)カラムクロマトグラフィーシステム(40+Mカートリッヂ、40mm ID×150mm)を用いて50mL/分で精製し、4.49gの純粋なカルバミン酸塩18a(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)(8.91mmol、90%)を得た。
23℃のベンゼン(300mL)中のカルバミン酸塩18a(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)(7.99g、15.9mmol、1当量)の溶液にp−アニスアルデヒドヂメチルアセタール(4.60mL、23.8mmol、1.5当量)、続いてPPTS(199mg、0.79mmol、0.05当量)を添加した。上記反応混合物を還流まで熱した。4時間後、第二の部分のp−アニスアルデヒドヂメチルアセタール(2.0mL、11.7mmol、0.74当量)を添加した。さらなる17時間後、第三の部分のp−アニスアルデヒドヂメチルアセタール(2.0mL、11.7mmol、0.74当量)を添加した。最後の添加後、上記反応をさらなる3時間還流し、その後23℃まで冷却し、及びEtOAc(300mL)及びH2O(300mL)の間で分割した。上記有機層を50%飽和水性NaHCO3(300mL)、塩水(150mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させた。上記粗い生成物をヘキサン中の40%EtOAcを溶離液として用いたシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーを介して精製し、アセタール18b(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)7.00g(11.3mmol、71%)の所望の生成物を白色泡沫(1:1の割合のヂアステレオマー)として得た。少量の生成物を1.2Lの合計溶離液にわたり直線勾配(5%EtOAc/ヘキサン〜90%EtOAc/ヘキサン)を用いてBiotage(商標)カラムクロマトグラフィーシステム(40+Sカートリッヂ、40mm ID×75mm)上で50mL/分で精製し、特徴付けのために2のヂアステレオマーを分離した。
高いRfを有するヂアステレオマー:MS(ESPOS):623.0[M+H]+
低いRfを有するヂアステレオマー:MS(ESPOS):623.0[M+H]+
0℃のリン酸トリメチル(60mL)中のアルコール18b(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)(3.00g、4.82mmol、1当量)の溶液にピリヂン(3.90mL、48.2mmol、10当量)を添加し、続いてPOCl3(0.88mL、9.65mmol、2当量)を60秒間の過程にわたり添加した。上記添加後、上記反応を0℃で2時間維持し、その後重炭酸トリエチルアンモニウム緩衝液(1.0M、pH8.5、40mL)を上記反応を停止させるために慎重に添加した。H2O(60mL)をその後添加し、及び生ずる混合物を0℃で30分間攪拌し、その後23℃まで温めた。上記停止された反応混合物を23℃で2時間攪拌した後、揮発性物質を水浴(40〜45℃)中でのおだやかな加熱の助けを伴ってin vacuoで除去した。生ずる粗い生成物をDMF(3×100mL)、その後トルエン(150mL、浴槽温度=40〜45℃)での共蒸発により共沸として乾燥させ、9.4gの白色固体を得た。上記粗い生成物18c(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−プロピル,R11=PO(OH)2、及びm=2)は実質的にトリエチルアンモニウム塩で汚染されていたが、精製なしに次に進めた。
MS(ESNEG):701.2[M−H]-
0℃の1,2−ヂクロロエタン(600mL)中の上記に示されるように調製される保護されたリン酸塩18c(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−プロピル,R11=PO(OH)2、及びm=2)(9.4g、前の段階からの粗生成物、約4.8mmol)の溶液にH2O(25mL)、続いてTFA(200mL)を添加した。上記添加に続いて、上記反応を0℃で5分間維持し、その後23℃まで温めた。23℃で25分間攪拌した後、揮発性物質をin vacuoで除去し、16.2gの油を得た。上記粗い生成物を1:1 H2O/MeOH(70mL)中に溶解し、ろ過し、及び生ずる溶液を調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18,6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、40mm ID×200mm、H2O中の5〜60%アセトニトリル w/0.1%AcOH 30分間にわたり、75mL/分の流速)により精製し、1.497gの所望のリン酸塩5(R1=R2=Me,R3=H,R9=4−シス−n−プロピル,R11=PO(OH)2)(3.10mmol、遊離アルコールからの64%)を白色固体として得た。
方法W
スキーム19中に概略される一般方法にしたがって、MeOH(5mL)及び2,2−ヂメトキシプロパン(15mL)中に懸濁されたアミノ酸19a(R12=H)(Aldrich)(1.0g、8.7mmol)に、濃縮HCl(1.0mL)を添加し、及び上記混合物を室温で12時間攪拌した。溶媒を真空下で除去し、及び上記残留物をEt2Oで粉砕し、及び乾燥トルエンから共蒸発させ、粗いメチルエステルをオフホワイトの固体として得、それをさらなる精製なしに使用した。
0℃のヂクロロエタン(32mL)中の粗いL−アリルグリシンメチルエステルの懸濁物に、2,4,6−コリヂン(2.3mL、19.1mmol、2.2当量)及び固体塩化2−ニトロベンゼンスルフォニルを添加した。上記反応を室温で3時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及び上記残留物をEtOAc(200mL)及び飽和水性NH4Clの間で分配した。上記有機層を1.0M水性KHSO4、飽和水性NaHCO3、塩水で洗浄し、及び乾燥させ(MgSO4)、及び濃縮させ、残留物を得、それをシリカ上のカラムクロマトグラフィー(勾配10〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製し、所望の生成物19b(R12=H)0.70g(26%)を黄色油として得た。
Figure 2007528360
DMF(5.0mL)中のスルフォンアミド19b(R12=H)(685mg、2.18mmol)、Cs2CO3(710mg、2.18mmol)、及び臭化テトラブチルアンモニウム(702mg、2.18mmol)の攪拌した懸濁物に、DMF(1.0mL)中の3−メチレンヘキス−1−イル−トルエンスルフォネート(702mg、2.61mmol;Kelvin H. Yong et al. Journal of Organic Chemistry, 2001, 66,8248により示されるように調製される)の溶液を添加し、上記反応混合物を60℃まで一晩熱する。上記反応溶媒を蒸発により除去し、生ずる残留物をEtOAc中に取り上げ、及び10%水性クエン酸及び塩水で洗浄し、上記有機相をMgSO4上で乾燥させ、濃縮させ、残留物を得、それをシリカ上のカラムクロマトグラフィー(17%〜20% EtOAc/ヘキサン)により精製し、所望の生成物19c(R12=H,R13=プロピル)(0.38g、42%)を油として得た。
MS(ESPOS):433[M+Na]+
無水DCM(40mL)中の19c(R12=H,R13=プロピル)(0.38g、0.92mmol)の溶液にベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリヂニリデン]ヂクロロ−(トリシクロヘキシルフォスフィン)ルテニウム(23.3mg、0.0276mmol)を添加した。生ずる反応混合物をN2下で2.5時間還流し、室温まで冷却し、及び濃縮させた。上記生成物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィー(35% 酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、所望の化合物19d(R12=H,R13=プロピル)(0.29g、81%)を得た。
MS(ESPOS):383[M+Na]+
無水DMF(3mL)中のチオフェノール(183μL、1.79mmol)及び7−メチル−1,5,7−トリアザバイシクロ−[4.4.0]デク−5−エン(214μL、1.49mmol)の攪拌した溶液に無水DMF(3.0mL)中のアルケン19d(R12=H,R13=プロピル)(228mg、0.596mmol)の溶液をカニューレを介して添加した。黄色への色変化が上記溶液の混合に際して観察され、生ずる反応混合物をN2下で1時間攪拌し、その後残留物になるまで濃縮させた。上記残留物をエーテル中に取り上げ、1N水性HCl(15.0mL)で5分間攪拌した。上記水相をエーテルで洗浄し、その後固体炭酸カリウムで塩基性にした。生ずる塩基性水相をエーテルで3回抽出した。上記混合した有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮させ、0℃まで冷却し、エーテル中の2M HCl(0.8mL)で処理し、及び生ずる混合物を5分間攪拌し、及びその後乾燥するまで蒸発させ、所望の生成物19d(R12=H,R13=プロピル)を塩酸塩(144mg、103%)として得た。
MS(ESPOS):198[M+H]+
無水ヂクロロメタン(2.0mL)中のアミン19d(R12=H,R13=プロピル)(143mg、0.61mmol)の溶液にトリエチルアミン(170μL、1.22mmol)及びヂ−t−ブチルヂカーボネート(350mg、1.6mmol)を添加した。生ずる反応混合物を室温でN2下で一晩攪拌し、その後乾燥するまで蒸発させ、及びヘキサン中の20%酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望の化合物19e(R12=H,R13=プロピル)(176mg、86%)を得た。
MS(ESPOS):320[M+Na]+
ヂオキサン/水(6:1)(4mL)中のエステル19e(R12=H,R13=プロピル)(175mg、0.59mmol)の溶液に、1M水性水酸化リチウム(0.65mL、0.648mmol)を添加した。生ずる反応混合物を室温でN2下で一晩攪拌し、及び上記溶媒を減圧下で除去した。上記残留物を水中に取り上げ、エーテルで洗浄した。上記水層を10%クエン酸で酸性化し、及びエーテルで抽出した。上記有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させ、所望の保護された環状アミノ酸19f(R12=H,R13=プロピル)(175mg、105%)を得た。
MS(ESNEG):292[M−H]-
方法X
以下のスキーム20中に示されるように、好適なアミノエステル20g n=1,2はキラル補助剤としてはたらく偽エフェドリンと共に付属され、好適なアリル酸ブロミド20eでの上記α炭素の立体特異的アルキル化を許容しうる。第二アミンの保護、続いてオレフィン複分解及びキラル補助剤の切断は4,5不飽和N−保護環状アミノ酸20lをもたらす。2−カルボン酸のヒドロキシメチルへの還元は4,5不飽和の立体特異的trans−還元を許容し、それは20nをもたらす。上記ヒドロキシメチルの、R12又はR13が式I中に定義されるようにR9でありうるカルボン酸への再酸化。
Figure 2007528360
スキーム20. トランス−アルキルピペリヂン−2−カルボン酸(n=1)及びトランス−アルキルアザピン−2−カルボン酸(n=2)の一般的な立体特異的合成。
以下の一般反応スキームはトランス−アルキルピペリヂン−2−カルボン酸及びトランス−アルキルアザピン−2−カルボン酸の調製において使用されうる:(a)NaH,DMF;R−Br,65℃;(b)1M水性KOH,EtOH,80℃;(c)CH2O,ピペリヂン,EtOH,80℃;(d)DIBALH,CH2Cl2,−50℃;(e)PBr3,ピリヂン,Et2O,0℃;(f)ブロモ酢酸エチル,Et2O,23℃;(g)ヂオキサン中の4.0M HCl,Et2O,ヘキサン,23℃;(h)(1R,2R)−(−)−偽エフェドリン,t−BuOLi,THF,23℃;(i)LiHMDS,LiCl,THF,0℃;(j)(Boc)2O,Et3N,CH2Cl2,23℃;(k)ベンジリデン[1,3−ビス(2,4,6−トリメチルフェニル)−2−イミダゾリヂニリデン]ヂクロロ−(トリシクロヘキシルフォスフィン)ルテニウム,CH2Cl2,23℃;(l)1M水性NaOH,MeOH,70℃;(m)(i)イソブチルクロロフォルメート,4−メチルモルフォリン,DMF,−15℃,(ii)NaBH4,H2O,0℃;(n)H2,IrCODPyPCy3.PF6,CH2Cl2,23℃;(o)RuCl3.xH2O,NaIO4,アセトン,H2O,23℃。
スキーム20中に示されるように、好適なアミノエステル20g n=1,2はキラル補助剤としてはたらく偽エフェドリンと共に付属され、好適なアリル酸ブロミド20eでの上記α炭素の立体特異的アルキル化を許容しうる。第二アミンの保護、続いてオレフィン複分解及びキラル補助剤の切断は4,5不飽和N−保護環状アミノ酸20lをもたらす。2−カルボン酸のヒドロキシメチルへの還元は上記4,5不飽和の立体特異的trans−還元を許容し、それは20nをもたらす。上記ヒドロキシメチルのR12又はR13が一般構造中に定義されるようにR9でありうるカルボン酸への再酸化。
方法Y
一般反応スキーム21にしたがって、DMF(200mL)中の4−オキソ−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル21a(m=2、P=H、P2=Boc)(16.0g、0.066mol)(Bousquet et al. Tetrahedron, 1997, 53,15671により示される方法により調製される)の速く攪拌される溶液を固体炭酸セシウム(10.7g、0.033mol)及びヨー化メチル(4.5mL,0.072mmol)で処理した。上記反応混合物を5時間攪拌し、EtOAcで希釈し、及び飽和水性重炭酸ナトリウム、10%水性クエン酸、及び塩水で抽出し、上記有機層を分離し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、及び乾燥するまで蒸発させた。溶媒の除去に際して得られた生成物を乾燥ベンゼンからの蒸発により共沸として乾燥させ、14.8g(98%)の所望の生成物4−オキソ−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル21a(m=2,P=Me,P2=Boc)を油として得た:TLC Rf0.53(ヘキサン/EtOAc,1:1);1H NMR(300MHz,CDCl3)δ5.33(broad m,0.5)rotamer,5.06(broad m,0.5)rotamer,4.31−4.19(m,1),3.95(s,3),3.95−3.70(m,1),3.16−2.97(m,2),2.71(m,2),1.68(broad s,9).
DCM(60mL)中の4−オキソ−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル21a(m=2,P=Me,P2=Boc)(5.17g、0.02mol)の0℃の攪拌した溶液をテトラアリルスズ(Aldrich)(5.3mL、0.022mol)で処理し、続いてBF3・OEt2(2.5mL、0.02mol)を一滴ずつ添加した。上記反応混合物を1時間攪拌し、その後水性1Mフッ化カリウム(38.0mL)及びセライト(5g)を添加し、及び上記反応混合物を3時間攪拌した。上記反応混合物をろ過し、及び乾燥するまで濃縮させ、上記残留物をDCM中に溶解し、及び水及び塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM 100%〜DCM:アセトン 9:1)により精製し、3.85g(64%)の所望の生成物4−アリル−4−ヒドロキシ−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル21b(m=2,P=Me,P2=Boc,R9’=アリル)を油として得た。
Figure 2007528360
MeOH(80mL)中の21b(m=2,P=Me,P2=Boc,R9’=アリル)(3.80mL、1.27mmol)及び10% Pd/C(degusa wet form 50% w/w)(1.35g、1.3mmol)の攪拌した懸濁物を1atm水素下で6時間攪拌した。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、及び乾燥するまで蒸発させ、及びトルエンからの蒸発により共沸として乾燥させ、得られた残留物(3.15g)をさらなる精製なしに次の段階で使用した。
DCM(50mL)中のDAST(1.7mL、1.3mmol)の攪拌した−78℃の溶液にDCM(30mL)中の4−ヒドロキシ−4−プロピル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステルを添加した。上記反応混合物をその後1時間攪拌し、その後−40℃まで5時間温めた。さらなるDAST(0.4mL)を添加し、及び上記反応混合物をさらなる2時間攪拌し、飽和水性K2CO3(20mL)、及び水(60mL)、続いてヂエチルエーテル(500mL)を添加した。上記有機層を分離し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。生ずる粗いフッ素化生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc 9:1)により精製した。クロマトグラフィー精製により得られる残留物をヂオキサン(65mL)及び水(26mL)中に溶解し、0℃まで冷却し、及びOsO4(0.65mL、4%水溶液)及び30% H22(10mL)で処理した。上記反応混合物を一晩攪拌し、及び乾燥するまで濃縮させた。上記残留物をDCM中に溶解し、及び上記有機層を水(100mL)、25%水性Na2SO3(2×100mL)、及び塩水(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−EtOAc 9:1)により精製し、(1.08g、34%)の所望の生成物4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル21c(m=2,P=Me,P2=Boc,R9=n−プロピル)を油として得た。
Figure 2007528360
ヂオキサン−水 6:1(42mL)中の21c(m=2,P2=Boc,R9’=n−プロピル)(1.06g、3.47mmol)の攪拌した溶液を1.0M水性水酸化リチウム(5.3mL、5.3mmol)で処理した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌し、その後追加の1.0M水性水酸化リチウム(1.5mL)で処理し、及び生ずる反応混合物を5時間攪拌した。上記反応溶媒を除去し、上記残留物を酢酸エチル(500mL)中に取り上げ、10%クエン酸及び塩水で洗浄し、及びMgSO4上で乾燥させた。有機溶液の濃縮は所望の生成物4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル21d(m=2,P2=Boc,R9=n−プロピル)(0.88g、87%)を白色固体として与えた。
Figure 2007528360
実施例1
4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−エチルピリヂン−2−カルボンン酸HCl塩(Toronto)(117mg、0.64mmol)を乾燥アセトニトリル(4mL)中に懸濁した。トリエチルアミン(180μL、1.28mmol)を添加し、及び上記反応混合物を0℃まで冷却した。イソブチルクロロフォルメート(129μL、0.62mmol)を添加し、及び上記反応混合物を4℃まで温めた。1.5時間後、上記活性化エステル溶液を1:1 アセトン/水(2mL)中の方法C中のように調製される2b(R1=Me,R2=Me)の溶液に移し、及び30℃まで温め、溶解した。トリエチルアミン(80μL、0.057mmol)をその後上記反応混合物に添加した。上記反応混合物を室温で10時間攪拌し、その後乾燥するまで蒸発させ、及びシリカ 94:5 ヂクロロメタン:メタノール中の0.25%アンモニア上でクロマトグラフィーにかけ、11b(R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=エチル)(167mg 69.7%)を得た。
MS(ESPOS):385.2[M+H]+
3:2 メタノール/水(20mL)中のピリヂン11b(m=2,R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=エチル)(167mg、0.435mmol)の溶液をParr瓶中の酸化プラチナ(IV)(339mg、0.521mmol)に添加した。濃縮HCl(52μL、0.52mmol)をその後添加した。上記瓶をパージし、及び65psiまでH2で満たし、及び24時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、及びメタノールですすいだ。上記混合したろ過物を乾燥するまで蒸発させ、及びシリカ88:12〜80:20ヂクロロメタン:メタノール中の0.25%アンモニア上のクロマトグラフィーにかけ、43mgの高いRf生成物及び49mgの混合画分を得た。フルオロシル 84:16〜80:20 ヂクロロメタン:メタノール中の0.25%アンモニア上の低いRf画分のクロマトグラフィーは4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(21.9mg、12.9%)を提供し、それを1:1 アセトニトリル:水(50mL)中に取り上げ、0.2μミリポアでろ過し、及び0℃まで冷却させた。水(20mL)中の1N HCl(67μL)を添加し、及び再凍結乾燥させ、HCl塩(24.0mg)を無色の粉末として得た。
Figure 2007528360
実施例2
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
Hoeksema, H. et. al. Journal of the American Chemical Society, 1967, 89 2448−2452の方法により調製される4−n−プロピルヒグリン酸(157mg、0.76mmol)を乾燥アセトニトリル(5mL)中に懸濁した。トリエチルアミン(421μL、3.02mmol)を添加し、及び上記反応混合物を0℃まで冷却した。イソブチルクロロフォルメート(98μL、0.76mmol)を添加し、及び10分後上記反応を4℃まで温めた。1.5時間後、1:1 アセトン:水(5mL)中の方法Cからの2b(R1=Me,R2=Me)(190mg、0.76mmol)の溶液を添加し、及び上記反応混合物を室温で10時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、及びシリカ 94:6 ヂクロロメタン:メタノール中の0.25%アンモニア上でのクロマトグラフィーにかけた。画分14〜18は上記生成物を無色の油(50.2mg、16.5%)として含んだ。
Figure 2007528360
実施例3
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[3−シアノ−2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
方法Eにより調製されるリンコサミン2b(R1=Me,R2=CH2CN)(54.2mg、0.20mmol)をDMF(0.7mL)中に溶解した。上記反応混合物を0℃まで冷却し、及びトリエチルアミン(170μL、1.2mmol)及びBSTFA(96μL、0.36mmol)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で1時間攪拌した。Hoeksema, et al., J. Am. Chem. Soc., 1967, 89 2448−2452の方法により調製される4−n−プロピルヒグリン酸(66.4mg、0.32mmol)及びHATU(148mg、0.39mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で3時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物をDCM(100mL)中に溶解し、飽和NaHCO3(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させた。上記溶媒の除去により得られた残留物をメタノール(20mL)中に溶解し、及びDowex樹脂H+(300mg)で15分間処理した。上記粗い生成物をMeOH中の5%TEA(25mL×15分間×2)及びMeCN中の5%TEA(25mL×15分間)で洗浄することにより上記樹脂から溶離した。上記混合した溶離液を乾燥するまで蒸発させ、及びヂクロロメタン中のメタノール中の7%0.25M NH3を溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した(24mg、28%)。
Figure 2007528360
実施例4
4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−ヒドロキシ−2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
方法Fにより調製されるリンコサミン3b(R1=Me,R2=Me)をDMF(1.0mL)中に溶解した。上記反応混合物を0℃まで冷却し、及びトリエチルアミン(178μL、1.3mmol)及びBSTFA(85μL、0.32mmol)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び1時間攪拌した。4−エチルピリヂン−2−カルボン酸HCl塩(Toronto)(55.3mg、0.29mmol)及びHATU(122mg、0.32mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で3時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物をTHF(10mL)中に溶解し、及び(600mg)Amberlite A−26F- form樹脂及び触媒TBAFで5時間処理した。上記粗い生成物を上記樹脂の除去及び乾燥するまでの上記溶媒の蒸発により得、及びヂクロロメタン中のメタノール中の10% 0.25M NH3を溶離液として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、ピリヂン生成物11b(m=2,R1=Me,R2=Me,R3=OH,R9=エチル)(26mg、33%)を得た。
MS(ESNEG):399.5[M−H]-
3:2 メタノール:水(10mL)中のピリヂン11b(m=2,R1=Me,R2=Me,R3=OH,R9=エチル)(26mg、0.065mmol)の溶液をParr瓶中の酸化プラチナ(IV)(51mg)に添加した。濃縮HCl(6.0μL、0.072mmol)をその後添加した。上記瓶をパージし、及び65psiまでH2で満たし、及び24時間振った。上記反応混合物をセライトをとおしてろ過し、及びメタノールですすいだ。上記混合したろ過物を乾燥するまで蒸発させ、及びシリカ 80:20 ヂクロロメタン:メタノール中の0.25%アンモニア上のクロマトグラフィーにかけ、高いRf生成物及び上記表題の化合物(5.8mg、21.8%)を得た。
Figure 2007528360
実施例5
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−ヒドロキシイミノ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.041mL、0.28mmol)及びBSTFA(0.24mL、0.94mmol)を0℃のDMF(3mL)中の方法G(50mg、0.19mmol)により調製される粗いオキシム4b(R1=Me,R7=H)に添加し、及び上記混合物を室温で一晩攪拌した。次に、4−n−プロピルヒグリン酸(63mg、0.37mmol)及びHATU(142mg、0.37mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で4時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物をヂクロロメタン(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(20mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。ヂクロロメタンの除去に際して得られた残留物をその後ヂクロロエタン(10mL)及びヂメチルスルフィド(0.5mL)中の10%TFAで1時間処理した。上記溶媒をその後除去して粗い生成物を得、それをヂクロロメタン中の20%メタノールを溶離液として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(20mg、25%)を得た。
TLC:Rf=0.67(ヂクロロメタン中の20%メタノール);
Figure 2007528360
実施例6
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メトキシイミノ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
方法Hにより調製される粗いオキシム生成物4b(R1=Me,R7=Me)から、上記表題の化合物を実施例5中のように調製した(10mg、47%)。
TLC:Rf=0.55(ヂクロロメタン中の10%メタノール);
Figure 2007528360
実施例7
5−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
方法Cにより調製されるリンコサミン中間体2b(R1=Me,R2=Me)をDMF(2mL)中に溶解した。トリエチルアミン(80mg、1mmol)及びBSTFA(307mg、1.1mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で1.5時間攪拌した。次に、フサル酸(143mg、0.7mmol)及びHATU(184mg、0.5mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で3時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物をEtOAc(50mL)中に溶解し、重炭酸ナトリウム(10%、30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させた。上記溶媒を除去することにより得られた残留物をメタノール中に溶解し、及びDowex樹脂H+で1時間処理した。上記樹脂のろ過及び上記溶媒の除去により得られた粗い生成物をヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、上記表題の化合物(100mg、61%)を得た。
TLC Rf=0.6(ヂクロロメタン中の10%メタノール);
Figure 2007528360
PtO2(50mg、0.22mmol)をメタノール(2mL)、水(10mL)、及び酢酸(3mL)中の化合物11b(m=2,R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=ブチル)(70mg、0.16mmol)に添加し、及び上記混合物を50psiで一晩水素化した。上記触媒のろ過及び上記溶媒の除去後に得られた生成物をヂクロロメタン中の30%メタノールを溶離液として用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製した(16mg、46%)。
TLC Rf=0.7(ヂクロロメタン中30%メタノール);
Figure 2007528360
実施例8
4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.2mL、1.44mmol、3.6当量)、続いてBSTFA(0.2mL、0.76mmol、1.9当量)を0℃で及び窒素下で無水DMF(2mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(100.4mg、0.4mmol、1当量)の攪拌される懸濁物に添加した。生ずる混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。生ずる溶液を0℃まで冷却し、及び無水DMF(1.5mL)中のBirkenmeyer, R. D;et al; Journal of Medicinal Chemistry 1972, 15, 1255−1259中に示されるように調製される6c(R9=ペンチル)(スキーム6)(144mg、0.51mmol、1.2当量)の溶液、続いて固体HATUを添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び2時間後、上記反応溶液を真空下で乾燥するまで蒸発させた。得られた残留の油をEtOAc(150mL)で希釈し、10%クエン酸(2×30mL)、1:1 飽和水性NaHCO3、水(2×30mL)、及び塩水(30mL)で連続して洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、乾燥するまで蒸発させた。
1,2−ヂクロロエタン(8mL)、続いてヂメチルスルフィド(180.3μl)、TFA(2.7mL)、及び水(180.3μl)を上記で得られた粗い生成物(267.5mg)に添加した。生ずる混合物を室温で1時間攪拌し、及び最小体積まで蒸発させ、DCE(3×30mL)で希釈し、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ヂクロロメタン中の8〜10% メタノールアンモニアの勾配溶離で精製した。所望の画分を共に集め、乾燥するまで蒸発させ、及び凍結乾燥させ、上記表題の化合物を白色のふわふわした粉末(35.6mg、21.2%)として得た。
TLC,Rf=0.15(ヂクロロメタン中の16% 0.25M メタノール酸アンモニア)。
Figure 2007528360
実施例9
4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.13mL、0.96mmol、3.2当量)、続いてBSTFA(0.12mL、0.45mmol、1.5当量)を0℃の乾燥DMF(0.8mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(75mg、0.30mmol、1当量)の溶液に添加した。上記反応混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。25mL丸底フラスコ中の上記反応混合物に、方法Jにより調製される酸7d(R9=2−メチルブチル)(160mg、0.56mmol、1.9当量)を添加した。その後HATUを添加した(227mg、0.60mmol、2当量)。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(100mL)中に取り上げ、10%クエン酸(2×60mL)、水(60mL)、半飽和NaHCO3(60mL)、及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色シロップを得た。
トリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)をメチルスルフィド(0.33mL)を伴うヂクロロメタン(15mL)中の上記シロップの溶液に添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(75mg、60%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例10
4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.6mL、4.33mL、3.6当量)、続いてBSTFA(0.6mL、2.27mmol、1.9当量)を0℃で及び窒素下で無水DMF(5mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(298.8mg、1.19mmol、1当量)の攪拌される懸濁物に添加した。生ずる混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。生ずる溶液を0℃まで冷却し、及び無水DMF(5mL)中の方法Kにより調製される7d(R9=n−ペンチル)(400.1mg、1.40mmol、1.2当量)の溶液、続いて固体HATU(678.7mg、1.79mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び2時間後、上記反応溶液を真空下で乾燥するまで蒸発させた。得られた残留の油をEtOAc(400mL)で希釈し、10%クエン酸(2×100mL)、1:1飽和水性NaHCO3、水(2×100mL)、及び塩水(100mL)で連続して洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。
1,2−ヂクロロエタン(35mL)、続いてヂメチルスルフィド(768μL)、TFA(11.5mL)、及び水(768μL)を上記で得られた粗い生成物(1.14g)に添加した。生ずる混合物を室温で1時間攪拌し、最小体積まで蒸発させ、DCE(3×90mL)で希釈し、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物の3分の1をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、ヂクロロメタン中の8〜12%メタノールアンモニアの勾配溶離で精製した。所望の画分を共に集め、乾燥するまで蒸発させ、酸化重水素/無水アセトニトリルで処理し、及び凍結乾燥させ、白色のふわふわした粉末(68.2mg、41.1%)を得た;TLC,Rf=0.15{ヂクロロメタン中の16% 0.25M メタノール酸アンモニア}。
Figure 2007528360
実施例11
1−メチル−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
ヂクロロエタン(10mL)及びヂメチルスルフィド(0.5mL)中の30%トリフルオロ酢酸を方法Hにより調製されるリンコサミン中間体5b(R1=Me)(100mg、0.20mmol)に添加した。上記混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記残留物を高い真空下で1時間維持した。N−メチル−4−トランス−プロピルプロリン(53mg、0.4mmol)及びHATU(114mg、0.30mmol)をDMF(3mL)中の乾燥させた化合物に添加し、及び上記混合物を室温で一晩攪拌させた。DMFを除去し、及び得られた残留物をその後酢酸エチル(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(50mL)で洗浄した。上記有機部分をその後硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、及び上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。上記粗い生成物を酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製した(50mg、46%)。上記生成物(50mg、0.09mmol)をその後メタノール(2mL)及び水(1mL)中に取り、それに固体炭酸カリウム(124mg、0.90mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒をその後除去し、及び上記粗い生成物をヂクロロメタン中の20%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製した(20mg、52%)。
TLC:Rf=0.57(ヂクロロメタン中の20%メタノール);
Figure 2007528360
実施例12
4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
Boc4−トランス−ペンチルプロリン7d(R9=n−ペンチル)(179mg、0.631mmol)、HATU(299mg、0.789mmol)、及びヂエチルイソプロピルアミン(182mg、1.2mmol)を0℃のDMF(3mL)中の方法Hにより調製されるリンコサミン中間体5b(R1=Me)(210mg、0.526mmol)に添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。DMFの除去後、上記残留物を酢酸エチル中に取り、及び飽和重炭酸(30mL)で洗浄した。上記有機部分をその後硫酸ナトリウム上で乾燥させ、及び上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。上記粗い生成物をヘキサン中の30%酢酸エチルを溶離液として用いてカラムクロマトグラフィーにより精製した(200mg、57%)。炭酸カリウム(450mg、3.0mmol)をメタノール(3mL)及び水(1mL)中の上記反応の生成物(200mg、0.30mmol)に添加し、及び上記混合物を室温で2時間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び得られた残留物をヂクロロエタン(10mL)及びヂメチルスルフィド(0.5mL)中の30%トリフルオロ酢酸中に取り、及び1時間攪拌した。上記溶媒の除去後、得られた粗い生成物をヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてカラムにより精製した(10mg、90%)。
TLC:Rf=0.56(ヂクロロメタン中の20%メタノール);
Figure 2007528360
実施例13
4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.13mL、0.96mmol、3.2当量)、続いてBSTFA(0.12mL、0.45mmol、1.5当量)を0℃の乾燥DMF(0.8mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(75mg、0.30mmol、1当量)の溶液に添加した。上記反応混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物、続いてHATU(160mg、0.42mmol、1.4当量)を25mL丸底フラスコ中の方法Lにより調製される酸8c(R9=3−(4−フルオロフェニル)プロピル)(120mg、0.34mmol、1.1当量)に添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(100mL)中に取り上げ、及び10%クエン酸(2×60mL)、水(60mL)、半飽和NaHCO3(60mL)、及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色シロップを得た。
トリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)をメチルスルフィド(0.33mL)を伴うヂクロロメタン(15mL)中の上記シロップの溶液に添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−[3−(4−フルオロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(90mg、62%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例14
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.13mL、0.96mmol、3.2当量)、続いてBSTFA(0.12mL、0.45mmol、1.5当量)を0℃の乾燥DMF(0.8mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(75mg、0.30mmol、1当量)の溶液に添加した。上記反応混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物、続いてHATU(170mg、0.45mmol、1.5当量)を25mL丸底フラスコ中の方法Nにより調製される酸8c(R9=3,3−ヂフルオロプロピル)(97mg、0.33mmol、1.1当量)に添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(100mL)中に取り上げ、及び10%クエン酸(2×60mL)、水(60mL)、半飽和NaHCO3(60mL)、及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色シロップを得た。
トリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)をメチルスルフィド(0.33mL)を伴うヂクロロメタン(15mL)中の上記シロップの溶液に添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(81mg、64%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例15
4−[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(88.3μL、0.64mmol、3.2当量)、続いてBSTFA(79.2mL、0.30mmol、1.5当量)を0℃の乾燥DMF(0.5mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(50mg、0.20mmol、1当量)の溶液に添加した。上記反応混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物、続いてHATU(123mg、0.32mmol、1.6当量)を25mL丸底フラスコ中の方法Mにより調製される8c(R9=3−(4−クロロフェニル)プロピル)(97.3mg、0.26mmol、1.3当量)に添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(60mL)中に取り上げ、及び10%クエン酸(2×40mL)、水(40mL)、半飽和NaHCO3(40mL)、及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色シロップを得た。
トリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.2mL)をメチルスルフィド(0.2mL)を伴うヂクロロメタン(9mL)中の上記シロップの溶液に添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−[3−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(41.6mg、42%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例16
4−(2,2−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(88.3mL、0.64mmol、3.2当量)、続いてBSTFA(79.2mL、0.30mmol、1.5当量)を0℃の乾燥DMF(0.5mL)中の方法Cにより調製される2b(R1=Me,R2=Me)(50mg、0.20mmol、1当量)の溶液に添加した。上記反応混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物、続いてHATU(101mg、0.27mmol、1.3当量)を25mL丸底フラスコ中の方法Oにより調製される酸9d(R9=2,2−ヂフルオロペンチル)(67.7mg、0.21mmol、1.1当量)に添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(60mL)中に取り上げ、10%クエン酸(2×40mL)、水(40mL)、半飽和NaHCO3(40mL)、及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色シロップを得た。トリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.20mL)をメチルスルフィド(0.20mL)を伴うヂクロロメタン(9mL)中の上記シロップの溶液に添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(2,2−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(56mg、62%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例17
4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.18mL、1.26mmol)及びBSTFA(0.549mL、2.1mmol)を0℃のDMF(5mL)中の方法Dにより調製されるリンコサミン中間体2b(R1=Me,R2=Me)(102mg、0.42mmol)に添加し、及び上記混合物を室温で3時間攪拌した。方法Pにより調製される酸10b(R9=プロピル)(200mg、0.84mmol)及びHATU(319mg、0.84mmol)を添加し、及び上記混合物を室温で4時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(40mL)で洗浄した。溶媒の除去により得られた生成物をメタノール中に取り上げ、及びDowex H+樹脂で1時間処理した。上記樹脂のろ過後、メタノールを除去し、粗い生成物を得た。上記粗い生成物をその後ヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製し、ピリヂン11b(R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=プロピル)(117mg、58%)を得た。
TLC:Rf=0.81(ヂクロロメタン中の10%メタノール);
Figure 2007528360
PtO2(100mg、0.44mmol)をメタノール(2mL)、水(10mL)、及び酢酸(3mL)中のピリヂン11b(R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=プロピル)(150mg、0.37mmol)に添加し、及び上記混合物を50psiで一晩水素化した。上記触媒のろ過及び上記溶媒の除去後に得られた生成物をヂクロロメタン中の30%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(20mg、14%)を得た。
TLC:Rf=0.7(ヂクロロメタン中の50%メタノール);
Figure 2007528360
実施例18
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
DIEA(0.1mL、0.57mmol)及び液体酸化エチレン(3mL)を0℃で及び窒素下で無水メタノール(10mL)中の実施例10中のように調製される粗い4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(237.4mg)の攪拌される溶液に添加した。生ずる溶液を−4℃で18時間攪拌し、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をヂクロロメタン中の5%メタノールアンモニアの溶離液でシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を蒸発させ、及び凍結乾燥させ(酸化重水素/無水アセトニトリル,1:1,v/v,10mL)、上記表題の化合物をふわふわした白色粉末(50.1mg、30.2%)として得た;TLC,Rf=0.68(ヂクロロメタン中の14%メタノール酸アンモニア);
Figure 2007528360
実施例19
1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
DIEA(0.1mL、0.58mmol、1当量)及び酸化R(+)−プロピレン(3mL)を0℃で及び窒素下で無水メタノール(10mL)中の実施例10中のように調製される粗い4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(307.6mg、0.58mmol、1当量)の攪拌される冷溶液に添加した。生ずる溶液を−4℃で18時間攪拌し、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をヂクロロメタン中の6%メタノールアンモニアの溶離液でシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を蒸発させ、及び凍結乾燥させ(酸化重水素/無水アセトニトリル、1:1、v/v、20mL)、上記表題の化合物をふわふわした白色粉末(91mg、48%)として得た。
TLC,Rf=0.7(ヂクロロメタン中の14%メタノール酸アンモニア);
Figure 2007528360
実施例20
1−(2−ヒドロキシ−プロピル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
ヂメチルスルフィド(62μL)、TFA(1mL)、及び水(62μL)を無水ヂクロロエタン(3mL)中の実施例10中のように調製されるBoc−保護4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(92mg、0.18mmol)の攪拌される溶液に添加した。生ずる溶液を室温で1時間攪拌し、及び乾燥するまで蒸発させた。無水メタノール(8mL)及びDIEA(31μL、0.18mmol)を得られた残留物に添加した。上記混合物を−4℃まで冷却し、及び酸化S−(−)−プロピレン(2mL)を添加した。生ずる溶液を−4℃で18時間攪拌し、乾燥するまで蒸発させ、ヂクロロメタン中の6%メタノールアンモニアの溶離液でシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を蒸発させ、及び凍結乾燥させ(重水素/無水アセトニトリル、1:1、v/v、8mL)、上記表題の化合物をふわふわした白色粉末(29.8mg、31.2%)として得た。
TLC,Rf=0.7(ヂクロロメタン中の12%メタノール酸アンモニア);
Figure 2007528360
実施例21
1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリエチルアミン(0.2mL、1.38mmol、3当量)、続いて3−ブロモ−1−プロパノール(60μL、0.69mmol、1.5当量)を窒素下の無水アセトニトリル(2mL)中の実施例10中のように調製される粗い4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(192.5mg、0.46mmol、1当量)の攪拌される溶液に添加した。生ずる混合物を室温で18時間攪拌し、及び乾燥するまで蒸発させた。得られた残留物をヂクロロメタン中の5%メタノールアンモニアの溶離液でシリカゲル上のクロマトグラフィーにより精製した。所望の画分を共に集め、乾燥するまで蒸発させ、及び凍結乾燥させ、上記表題の化合物を白色のふわふわした粉末(13.5mg、6%)として得た。
TLC,Rf=0.75(ヂクロロメタン中の14%メタノール酸アンモニア);
Figure 2007528360
実施例22
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
酸化エチレン(0.6mL)を0℃のメタノール(3mL)中の実施例9中のように調製される4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(35.1mg、0.084mmol)の溶液に添加した。上記反応混合物を4℃で一晩攪拌した。さらなる酸化エチレン(0.6mL)を添加し、及び4℃で一晩攪拌した。上記反応混合物を濃縮させ、及びクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−(3−メチル−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(24.1mg、62%)を得た。
Figure 2007528360
実施例23
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
酸化エチレン(0.4mL)を0℃のメタノール(2mL)中の実施例14中のように調製される4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(29.7mg、0.07mmol)の溶液に添加した。上記反応混合物を4℃で一晩攪拌した。さらなる酸化エチレン(0.4mL)を添加し、及び4℃で一晩攪拌した。上記反応混合物を濃縮させ、及びクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、1−[2−(S)−4−(R)−(3−メチルブト−1−イル)−N−(2−ヒドロキシエト−1−イル)−ピローリヂン−2−イル]−N−{1−(R)−[2−(S)−3−(S),4−(S),5−(R)−トリヒドロキシ−6−(R)―(メチルチオ)テトラヒドロピラン−2−イル]−2−メチルプロプ−1−イル}アセトアミド(19.3mg、59%)を得た。
Figure 2007528360
実施例24
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
酸化エチレン(1mL、過剰)を0℃のメタノール(5mL)中の実施例12からの表題の化合物(60mg、0.136mmol)に添加し、及び上記混合物を4℃で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記粗い生成物をヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した(25mg、38%)。
TLC:Rf=0.76(ヂクロロメタン中の5%メタノール);
Figure 2007528360
実施例25
4−ペンチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−ペンチルピリヂン−2−カルボン酸(10b)(R9=ペンチル)を方法Pを使用することにより作出した。酢酸(30mL)中の4−ペンチルピリヂン(3g、20mmol)に、過酸化水素(0.7g、30%、20mmol)を添加し、及び一晩還流した。溶媒の除去は残留物をもたらし、それをDCM(100mL)中に溶解し、MgSO4上で乾燥させ、及びろ過した。DCMの除去は茶色の液体、4−ペンチルピリヂン−N−オキシド(3.3g、100%)をもたらした。トリメチルシリルシアニド(2.37g、24mmol)に、DCM(10mL)中の4−ペンチルピリヂンN−オキシド(3.3g、20mmol)を添加し、続いてDCM(10mL)中の塩化ヂメチルカルバモイル(2.56g、24mmol)を一滴ずつ添加した。室温で一晩攪拌した後、重炭酸ナトリウム(100mL、10%)を添加し、及び上記有機層を分離した。上記水層をDCM(50mL)で2回抽出し、及び上記混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒の除去は化合物10a(R9=ペンチル)(4.1g、100%)をもたらした。
Figure 2007528360
前の段階からの4−ペンチル−2−シアノピリヂン(10a)(R9=ペンチル)(3.4g、19.5mmol)をHCl(6N、100mL)中に溶解し、及び一晩還流した。HClの除去に際して得られた残留物をDCM中の20%MeOHを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物化合物10(b)(3.7g、100%)を得た。
Figure 2007528360
その後、DMF(2ml)中の7−メチルα−チオリンコサミニド2b(R1=Me、R2=Me)(90mg、0.35mmol)に、TEA(72mg、0.7mmol)、BSTFA(276mg、1.05mmol)を0℃で添加し、及び室温で1.5時間攪拌した。その後上記酸(10b)(R9=ペンチル)(138mg、0.7mmol)及びHATU(165mg、0.53mmol)を上記反応混合物に添加し、及び室温で一晩攪拌した。DMFを完全に除去し、上記残留物をEtOAc(50mL)中に取り上げ、重炭酸ナトリウム(10%、50mL)、塩水(50mL)で洗浄した。硫酸マグネシウム上の乾燥及び濃縮後に得られた生成物をメタノール(10mL)中に取り上げ、及びNR−50樹脂(150mg)で3時間処理した。上記樹脂をろ過し、及び上記溶媒を除去した。上記粗い生成物の精製はDCM中の3%MeOHを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーで行い、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ペンチル)(90mg、59%)を得た:
Figure 2007528360
水(10mL)、AcOH(3mL)及びMeOH(2mL)中のピリヂン11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ペンチル)(90mg、0.7mmol)にPtO2(100mg)を添加し、55psiで一晩水素化した。上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。上記粗い生成物の精製はDCM中の20%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより行い、上記表題の化合物(35mg、38%)を得た。
Figure 2007528360
実施例26
4−メトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−メトキシピリヂン−2−カルボン酸、化合物10(b)(R9=メトキシ)を方法Pを使用して作出した。トリメチルシリルシアニド(0.95g、9.6mmol)に、DCM(10mL)中の4−メトキシピリヂンN−オキシド(1g、8mmol)を、続いてDCM(10mL)中の塩化ヂメチルカルバモイル(1.03g、9.6mmol)を一滴ずつ添加した。室温で一晩攪拌後、重炭酸ナトリウム(100mL、10%)を添加し、及び上記有機層を分離した。上記水層をDCM(50mL、それぞれ)により2回抽出した。上記混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、及び上記溶媒を除去し、生成物、化合物10a(0.97g、90%)を得た:
Figure 2007528360
4−メトキシ−2−シアノピリヂン、化合物10a(R9=メトキシ)(0.97g、7.2mmol)をHCl(6N、50mL)中に溶解し、及び一晩還流した。上記HClを蒸発させ、及び生ずる生成物をアセトニトリルから結晶化し、化合物10b(R9=メトキシ)(0.6g、60%)を得た。
Figure 2007528360
DMF(2mL)中の7−メチルα−チオリンコサミニド、化合物2b(R1=Me、R2=Me)(90mg、0.35mmol)に、TEA(72mg、0.7mmol)、BSTFA(276mg、1.05mmol)を0℃で添加し、及び室温で1.5時間攪拌したままにした。その後化合物10b(R9=メトキシ)(109mg、0.7mmol)及びHATU(165mg、0.53mmol)を上記反応混合物に添加し、及び室温で一晩攪拌した。上記DMFを完全に除去し、及び上記残留物をEtOAc(50mL)中に取り上げ、重炭酸ナトリウム(10%、30mL)、塩水(30mL)で洗浄し、及び硫酸マグネシウム上で乾燥させた。上記溶媒を除去し、茶色油様液体を得、それをメタノール(10mL)中に溶解し、及びNR−50樹脂で1時間処理した。上記樹脂をろ過し、及び上記溶媒を除去し、粗い物質を得た。精製をEtOAcを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で行い、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=メトキシ)(100mg、72%)を得た。
Figure 2007528360
水(10mL)、AcOH(3mL)及びMeOH(2mL)中の化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=メトキシ)(100mg、0.26mmol)にPtO2(100mg)を添加し、及び55psiで一晩水素化した。上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。上記粗い生成物の精製はDCM中の20%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより行い、表題の化合物(9mg、9%)を得た。
Figure 2007528360
実施例27
4−(1−エチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−イソペンチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=1−エチル−プロピル)を方法Pを用いることにより作出した。酢酸(30mL)中の4−(1−エチル−プロピル)−ピリヂン(8.5g、57mmol)に過酸化水素(17.8g、30%、57mmol)を添加した。生ずる反応混合物を一晩還流した。溶媒の除去に際して得られた残留物をDCM(100mL)中に溶解し、MgSO4上で乾燥させた。ろ過後、上記溶媒を除去し、茶色液体、4−(1−エチル−プロピル)−ピリヂン−N−オキシド(9g、95%)を得た。
DCM(25mL)中のトリメチルシリルシアニド(6.5g、65mmol)及び4−(1−エチル−プロピル)−ピリヂン−N−オキシド(9g、54mmol)の溶液にDCM(10mL)中の塩化ヂメチルカルバモイル(7g、65mmol)の溶液を一滴ずつ添加した。室温で一晩攪拌後、重炭酸ナトリウム(100mL、10%)を添加し、及び上記有機層を分離した。上記水層をDCM(50mL)で2回抽出した。上記混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、及び上記溶媒を除去し、生成物、化合物10a(R9=1−エチル−プロピル)(9.6g、100%)を得た。
Figure 2007528360
化合物10a(R9=1−エチル−プロピル)(9.5g、54mmol)をHCl(6N、50mL)中に溶解し、及び一晩還流した。HClを蒸発させ、及び生ずる生成物、化合物10b(R9=1−エチル−プロピル)をアセトニトリルから結晶化させた(10g、100%)。
Figure 2007528360
DMF(2mL)中の酸10b(77mg、0.4mmol)に、7−メチルα−チオリンコサミニド化合物2b(R1=Me、R2=Me)(100mg、0.4mmol)を、続いてHBTU(166mg、0.44mmol)及びDIEA(205mg、0.8mmol)を添加した。上記混合物を室温で2時間攪拌した。上記生成物をDMFの除去に際して得、及び酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=1−エチル−プロピル)(150mg、89%)を得た。
Figure 2007528360
水(10mL)、AcOH(2mL)及びMeOH(2mL)中の化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=1−エチル−プロピル)(130mg、0.3mmol)にPtO2(150mg)を添加し、及び55psiで一晩水素化した。上記溶媒を除去し、粗い生成物を得た。精製はDCM中の20%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより行い、上記表題の化合物(40mg、30%)を得た。
Figure 2007528360
実施例28
4−イソプロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−イソプロピルピリヂン−2−カルボン酸、化合物(10b)(R9=イソプロピル)を方法Pを使用することにより作出した。酢酸(60mL)中の4−イソプロピルピリヂン(5g、0.041mol)に、過酸化水素(30%、4.7g、0.13mol)を添加し、及び一晩還流した。上記溶媒の除去後、上記残留物をDCM中に溶解し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、及び次の段階のためにそのまま取った。ヂクロロメタン(10mL)中の生ずる化合物に、トリメチルシリルシアニド(7.0mL、0.07mol)及び塩化ヂメチルカルバミル(5.6mL、0.05mol)を添加し、及び室温で24時間攪拌した。水性炭酸カリウム(10%、50mL)を添加し、及びヂクロロメタン(100mL)で抽出した。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物を塩酸(6N、30mL)中に取り上げ、及び24時間還流した。酸の除去、続いてアセトニトリルからの粗い生成物の結晶化は酸10b(R9=イソプロピル)(5g、75%)をもたらした。
Figure 2007528360
DMF(3mL)中のアミン、化合物2b(R1=Me、R2=Me)(140mg、0.56mmol)に、BSTFA(0.59mL、2.24mmol)及びトリエチルアミン(0.18mL、1.26mmol)を0℃で添加し、及び上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。酸10b(R9=イソプロピル)(188mg、1.13mmol)及びHATU(319mg、0.84mmol)を混合し、及び室温でさらなる4時間攪拌したままにした。上記DMFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(40mL)で洗浄した。溶媒の除去に際して得られた生成物をメタノール中に取り上げ、及びDowexH+樹脂で1時間処理した。上記樹脂のろ過後、メタノールを除去し、粗い生成物を得た。それをその後ヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製し、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=イソプロピル)(120mg、53%)を得た。
Figure 2007528360
メタノール(5mL)、水(10mL)及び酢酸(5mL)中の11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=イソプロピル)(100mg、0.257mmol)に二酸化プラチナ(100mg、0.44mmol)を添加し、及び60psiで16時間水素化した。上記触媒のろ過後、上記溶媒を除去し、粗い生成物を得、それをその後ヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製した。低いRf化合物は上記表題の化合物(10mg、9%)であった。
Figure 2007528360
実施例29
4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−ブチルピリヂンをカリウム−t−ブトキシド(0.68g、6mmol)を0℃のTHF(10mL)中の臭化プロピルフォスフォニウム(Aldrich)(2.4g、6.0mmol)に添加し、及び室温で1時間攪拌することにより調製した。ピリヂン−4−カルバルデヒド(428mg、4mmol)を添加し、及び上記反応混合物を2時間攪拌した。上記反応混合物をその後水中に注ぎ、及び酢酸エチルで抽出した。上記溶媒の除去後に得られた生成物をメタノール(30mL)中にそのまま取り、それに炭素上のパラヂウム(10%、300mg)を添加し、及び1atm圧で一晩水素化した。溶媒の除去及び酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィー上の精製は純粋な生成物4−ブチルピリヂン(500mg、92%)をもたらした:
Figure 2007528360
4−ブチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物(10b)(R9=ブチル)を方法Pを使用して作出した。酢酸(15mL)中の4−ブチルピリヂン(2g、0.014mol)に過酸化水素(30%、5mL、0.056mol)を添加し、及び一晩還流した。上記溶媒の除去後、上記残留物をDCM中に溶解し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、及び次の段階のためにそのまま取った。ヂクロロメタン(10mL)中の前の段階からの化合物に、トリメチルシリルシアニド(3.92mL、0.029mol)及び塩化ヂメチルカルバモイル(2.67mL、0.028mol)を添加し、及び室温で24時間攪拌した。水性炭酸カリウム(10%、50mL)を添加し、及びヂクロロメタン(100mL)で抽出した。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物を塩酸(6N、30mL)中に取り上げ、及び24時間還流した。酸の除去、続いてアセトニトリルからの粗い生成物の結晶化は酸10b(R9=ブチル)(1.5g、60%)をもたらした。
Figure 2007528360
DMF(3mL)中のアミン、化合物2b(R1=Me、R2=Me)(140mg、0.56mmol)に、BSTFA(0.59mL、2.24mmol)及びトリエチルアミン(0.18mL、126mmol)を0℃で添加し、及びその後室温で3時間攪拌した。酸10b(R9=ブチル)(203mg、1.13mmol)及びHATU(319mg、0.84mmol)を添加し、及び上記反応混合物を室温でさらなる4時間攪拌した。上記DMFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(40mL)で洗浄した。溶媒の除去に際して得られた生成物をメタノール中に取り上げ、及びDowex H+樹脂で1時間処理した。上記樹脂のろ過後、メタノールを除去し、粗い生成物を得た。上記生成物をその後酢酸エチルを溶離液として用いてシリカゲルカラム上で精製し、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ブチル)(200mg、86%)を得た。
Figure 2007528360
メタノール(5mL)、水(10mL)及び酢酸(5mL)中の化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ブチル)(200mg、0.49mmol)に二酸化プラチナ(100mg、0.44mmol)を添加し、及び60psiで16時間水素化した。上記触媒のろ過後、上記溶媒を除去し、粗い生成物を得、それをその後ヂクロロメタン中の20%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製した。低いRf画分は上記表題の化合物(60mg、29%)を提供した。
Figure 2007528360
実施例30
4−シクロヘキシル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−フェニルピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=フェニル)を方法Pを使用することにより作出した。ヂクロロメタン(10mL)中の4−フェニルピリヂン−N−オキシド(1g、5.84mmol)に、トリメチルシリルシアニド(1.5mL、11.6mmol)及び塩化ヂメチルカルバモイル(1mL、11.6mmol)を添加し、及び上記反応混合物を室温で24時間攪拌した。水性炭酸カリウム溶液(10%、10mL)を添加し、及びヂクロロメタン(100mL)で抽出した。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物を塩酸(6N、30mL)中に取り上げ、及び24時間還流した。酸の除去、続いてアセトニトリルからの粗い生成物の結晶化は酸10b(R9’=フェニル)(1g、86%)をもたらした。
Figure 2007528360
DMF(5mL)中のアミン2b(R1=Me、R2=Me)(102mg、0.42mmol)に、BSTFA(0.549mL、2.1mmol)及びトリエチルアミン(0.183mL、1.26mmol)を0℃で添加し、及びその後室温で3時間攪拌した。酸10b(R9=フェニル)(158mg、0.80mmol)及びHATU(302mg、0.80mmol)を添加し、及び上記反応を室温でさらなる4時間攪拌した。上記DMFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、及び飽和重炭酸(40mL)で洗浄した。溶媒の除去に際して得られた生成物をメタノール中に取り上げ、及びDowex H+樹脂で1時間処理した。上記樹脂のろ過後、メタノールを除去し、粗い生成物を得た。生ずる残留物をその後ヂクロロメタン中の10%メタノールを溶離液として用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9’=フェニル)(50mg、58%)を得た。
Figure 2007528360
メタノール(5mL)、水(10mL)及び酢酸(5mL)中の化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9’=フェニル)(40mg、0.09mmol)に二酸化プラチナ(100mg、0.44mmol)を添加し、及び上記反応混合物を60psiの水素で16時間振った。上記触媒をろ過により除去し、及び上記溶媒を蒸発させ、粗い生成物を得、それをその後ヂクロロメタン中の10%メタノールを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、上記表題の化合物(10mg、25%)を得た。
Figure 2007528360
実施例31
4−エチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
メタノール(2mL)中の実施例1の生成物(28mg、0.07mmol)に酸化エチレン(0.5mL)を添加し、及び4℃で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び生ずる生成物をDCM中の20%MeOHを溶離液として用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(16mg、51%)を白色粉末として得た。
Figure 2007528360
実施例32
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−ペンチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物を実施例25からの生成物を出発物質として用いて実施例32の手順を用いて調製した。
Figure 2007528360
実施例33
1−(2−ヒドロキシ−エチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物を実施例17の生成物を出発物質として用いて実施例32の手順を用いて作出した。
Figure 2007528360
実施例34
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルの調製
Figure 2007528360
水(3mL)及びヂオキサン(3mL)中の実施例17の生成物(50mg、0.123mmol)に、Fmoc−Cl(38mg、0.197mmol)及び炭酸ナトリウム(25mg、0.246mmol)を添加し、及び上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び粗い物質をシリカゲルカラムにロードし、及び酢酸エチルで溶離し、上記表題の化合物を白色固体(30mg、51%)として得た。
Figure 2007528360
実施例35
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸エチルエステルの調製
Figure 2007528360
水(3mL)及びヂオキサン(3mL)中の実施例17の生成物(50mg、0.123mmol)にエチルクロロフォルメート(20mg、0.147mmol)及び炭酸ナトリウム(25mg、0.246mmol)を添加し、及び室温で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記粗い物質をシリカゲルカラムにロードし、及び酢酸エチルで溶離し、上記表題の化合物を白色固体(40mg、52%)として得た。
Figure 2007528360
実施例36
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸フェニルエステルの調製
Figure 2007528360
水(3mL)及びヂオキサン(3mL)中の実施例17の生成物(50mg、0.123mmol)にフェニルクロロフォルメート(40mg、0.246mmol)及び炭酸ナトリウム(25mg、0.246mmol)を添加し、及び上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記粗い物質をシリカゲルカラムにロードし、及び酢酸エチルで溶離し、上記表題の化合物を白色固体(30mg、47%)として得た。
Figure 2007528360
実施例37
4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
ベンゼン(8mL)中の方法L中の第一段階により調製されるアルデヒド8a(510mg、1.47mmol、1当量)の溶液に1−トリフェニルフォスフォラニリデン−2−プロパノン(Aldrich)(702mg、2.2mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を一晩還流し、及び上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(4−オキソ−ペント−2−エニル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステルを油(237mg、42%)として得た。
MS(ESPOS):410.2[M+Na]+,288.3[M−Boc+H]+;MS(ESNEG):386.2[M−H]-
ベンゼン(0.9mL)中の4−(4−オキソ−ペント−2−エニル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(193mg、0.5mmol、1当量)の溶液にベンゼン(3.6mL)中のトリフェニルフォスフィン−銅(I)ヒドリドヘキサマーの溶液を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌し、及びヘキサン(13mL)を添加した。上記混合物をろ過し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(4−オキソ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(127mg、65%)を得た。
Figure 2007528360
−78℃のヂクロロメタン(1.5mL)中の4−(4−オキソ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(155mg、0.40mmol、1当量)の溶液にDAST(0.21mL、1.60mmol、4当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で3時間攪拌し、続いて−78℃でDAST(0.32mL、2.4mmol、6当量)を追加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。その後上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステルを黄色油(88mg、54%)として得た。
MS(ESPOS):434.2[M+Na]+,312.3[M−Boc+H]+
THF(1.2mL)及び水(0.4mL)中の4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(88mg、0.21mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム一水和物(45mg、1.07mmol、5当量)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記THFを真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、及びエーテルで洗浄した。上記水層を酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸で分割した。上記有機層を水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(66mg、96%)を得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(0.5mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(50mg、0.20mmol、1当量)の溶液にトリエチルアミン(88.3up、0.64mmol、3.2当量)を添加し、続いてBSTFA(79.2μL、0.30mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物を25mL丸底フラスコ中の酸(66mg、0.21mmol、1当量)に添加し、続いてHATU(96.8mg、0.25mmol、1.25当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸、水、飽和NaHCO3及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、及びさらなる精製なしに次の段階において使用した。
メチルスルフィド(0.20mL)を含むDCM(9mL)中の上記Boc保護リンコサミドの溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.20mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(68mg、75%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例38
4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
臭化エチルトリフェニルフォスフォニウム(Aldrich)(2.92g、7.86mmol、3.9当量)及びカリウム−t−ブトキシド(0.61g、5.44mmol、2.7当量)を窒素下で激しく攪拌しながらトルエン(26mL)中に懸濁した。4時間後、トルエン(17mL)中の方法L中の第一段階により調製されるアルデヒド8a(700mg、2.01mmol、1当量)の溶液を一滴ずつ添加した。上記反応混合物を室温で2時間攪拌し、及び酢酸エチル(150mL)で希釈した。上記有機層を水(2×)、塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、透明な油4−ブト−2−エニル−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(360mg、50%)を得た。
MS(ESPOS):260.3[M+H−Boc]+
DMF(1.4mL)及び水(0.2mL)中の4−ブト−2−エニル−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(149mg、0.42mmol、1当量)の溶液に塩化パラヂウム(II)(7.4mg、0.042mmol、0.1当量)及び塩化銅(I)(41.1mg、0.42mmol、1当量)を添加した。上記混合物を、酸素を上記混合物中に泡立たせながら50℃で一晩攪拌した。上記混合物をろ過し、及び上記ろ過物を高い真空下で濃縮させた。上記残留物を酢酸エチルで希釈し、水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物を調製済みTLCにより精製し、4−(3−オキソ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(110mg、71%)を得た。
Figure 2007528360
−78℃のヂクロロメタン(1.1mL)中の4−(3−オキソ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(110mg、0.29mmol、1当量)の溶液にDAST(0.16mL、1.17mmol、4当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で3時間攪拌し、続いて−78℃でDAST(0.23mL、1.76mmol、6当量)を追加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。その後上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(92.7mg、80%)を得た。
MS(ESPOS):420.3[M+Na]+
THF(1.2mL)及び水(0.4mL)中の4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(92.7mg、0.23mmol、1当量)の混合物に水酸化リチウム一水和物(49mg、1.17mmol、5当量)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記THFを真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、エーテルで洗浄した。上記水層を酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸で分割した。上記有機層を水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、白色固体、4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(59.7mg、83%)を得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(0.5mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(50mg、0.20mmol、1当量)の溶液にトリエチルアミン(88.3up、0.64mmol、3.2当量)を添加し、続いてBSTFA(79.2μL、0.30mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物を25mL丸底フラスコ中の酸4−(3,3−ヂフルオロ−ブチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(59.7mg、0.20mmol、1当量)に添加し、続いてHATU(93.3mg、0.25mmol、1.25当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸、水、飽和NaHCO3及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、シロップを得た。
メチルスルフィド(0.20mL)を含むDCM(9mL)中の上記シロップの溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.20mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(63mg、72%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例39
4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
0℃のDMF(2.8mL)及び水(0.4mL)中の方法Kの方法を用いて調製される化合物7c(R9’=2−ペンテネイル)(323.7mg、0.87mmol、1当量)の溶液に塩化パラヂウム(II)(15.4mg、0.087mmol、0.1当量)及び塩化銅(I)(85.9mg、0.87mmol、1当量)を添加した。上記混合物を、酸素を上記混合物中に泡立たせながら50℃で一晩攪拌した。上記混合物をろ過し、及び上記ろ過物を高い真空下で濃縮させた。上記残留物を酢酸エチルで希釈し、水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物を調製済みTLCにより精製し、4−(3−オキソ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(242mg、72%)を得た。
MS(ESPOS):412.3[M+Na]+,290.3[M−Boc+H]+
−78℃のヂクロロメタン(2.3mL)中の4−(3−オキソ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(242mg、0.62mmol、1当量)にDAST(0.33mL、2.49mmol、4当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で3時間攪拌し、続いて−78℃でさらなるDAST(0.49mL、3.73mmol、6当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。その後、上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(117mg、46%)を得た。
Figure 2007528360
THF(2.4mL)及び水(0.8mL)中の4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル2−メチルエステル(106mg、0.26mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム一水和物(54mg、1.29mmol、5当量)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。THFを真空下で除去した。上記残留物を水(10mL)で希釈し、エーテル(20mL)で洗浄した。上記水層を酢酸エチル(50mL)中に取り上げ、10%クエン酸(25mL)で分割した。上記有機層を水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステルを透明な油(82.1mg、99%)として得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(0.5mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(50mg、0.20mmol、1当量)の溶液にトリエチルアミン(88.3μL、0.64mmol、3.2当量)を添加し、続いてBSTFA(79.2μL、0.30mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物を25mL丸底フラスコ中の酸4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(76.6mg、0.24mmol、1.2当量)に添加し、続いてHATU(111.9mg、0.29mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル(60mL)中に取り上げ、10%クエン酸(30mL)、水(30mL)、飽和NaHCO3(30mL)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、黄色油を得た。
メチルスルフィド(0.20mL)を含むDCM(9mL)中の上記油の溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.20mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(72mg、80%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例40
4−(3,3−ヂフルオロ−ペンチル)−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
0℃のMeOH(2mL)中の実施例42の生成物(17.9mg、0.039mmol)の溶液に酸化エチレン(0.4mL)を添加した。上記反応混合物を4℃で一晩攪拌した。上記反応混合物を濃縮させ、及びクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物を白色固体(8.2mg、42%)として得た。
Figure 2007528360
実施例41
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
化合物14c(R9=2,2−ヂフルオロエチル)を方法R中に示される方法を用いて調製する。
乾燥したフラスコに化合物14a(1.4g、5.32mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(111.6mg、0.43mmol、0.08当量)、ヨー化銅(I)(81mg、0.43mmol、0.08当量)、酢酸パラヂウム(47.7mg、0.21mmol、0.04当量)及びトリエチルアミン(20mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いてプロピオルアルデヒドヂエチルアセチル(1.36g、10.65mmol、2当量)を添加した。上記混合物を室温で3時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、黄色油、化合物14b(R9’=3,3−ヂエトキシ−プロプ−1−イニル)(1.4g、100%)を得た。
Figure 2007528360
メタノール(100mL)中の14b(R9’=3,3−ヂエトキシ−プロプ−1−イニル)(1.4g、5.32mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(0.3g)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び室温で一晩振った。上記パラヂウムをろ過により除去し、及び上記ろ過物を濃縮させ、14c(R9=3,3−ヂエトキシプロピル)を油(1.39g、98%)として得た。
Figure 2007528360
酢酸(8mL)及び水(2mL)中の14c(R9=3,3−ヂエトキシプロピル)(0.68g、2.55mmol)の混合物に濃塩酸(2滴)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌し、及び上記溶媒を高い真空下で除去した。上記残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム(1×)、塩水(1×)で洗浄した。上記有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(3−オキソ−プロピル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステルを黄色油(0.27g、55%)として得た。
−78℃のDCM(5mL)中のアルデヒド4−(3−オキソ−プロピル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.27g、1.4mmol、1当量)の溶液にDAST(0.91g、5.6mmol、4当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。上記混合物をヂクロロメタン(60mL)で希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をプレップにより精製した。
4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(137mg、45%)へのTLC(DCM中の5%MeOH):
Figure 2007528360
MeOH(3mL)及び水(3mL)中の4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(130mg、0.6mmol)(又は前の段階において調製される化合物14c(R9=2,2−ヂフルオロエチル))の溶液に濃HCl(0.25mL、3.0mmol、5当量)及び酸化プラチナ(65mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、透明なシロップを得た。上記残留物に2N NaOH(1.21mL)及びt−ブチル−アルコール(0.7mL)を添加した。上記混合物を室温で2時間攪拌した。その後ヂ−t−ブチルヂカーボネート(0.16g、0.73mmol)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水(10mL)で希釈し、エーテル(20mL)で洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、及び酢酸エチル(2×)で抽出した。上記混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステルを透明なシロップ(163mg、88%)として得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(1.2mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(140mg、0.49mmol、1当量)のHCl塩の混合物にトリエチルアミン(0.34mL、2.43mmol、5当量)を添加し、続いてBSTFA(0.20mL、0.74mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物に4−(3,3−ヂフルオロ−プロピル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(153mg、0.50mmol、1.0当量)及びHATU(235mg、0.62mmol、1.26当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸(1×)、水(1×)、飽和NaHCO3(1×)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、ピンク色のシロップを得、それを精製なしに使用した。
メチルスルフィド(0.33mL)を含むDCM(15mL)中の上記シロップの溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、93mg、43%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例42
4−(4,4−ヂフルオロ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
−72℃のヂクロロメタン(1.8mL)中のメチルスルフォキシド(0.58mL、8.16mmol、2.4当量)の溶液にヂクロロメタン(2.04mL、4.08mmol、1.2当量)中の塩化オキサリルの2M溶液を1分間にわたり添加した。上記混合物を−72℃で25分間攪拌し、続いてヂクロロメタン(4.8mL)中の方法R中の手順を用いて調製されるアルコール14c(R9=4−ヒドロキシブチル)(0.71g、3.4mmol、1当量)の溶液を2分間にわたり一滴ずつ添加した。上記反応混合物を−72℃で25分間攪拌し、その後−50℃まで温め、及びさらなる2時間攪拌した。トリエチルアミン(1.89mL、13.6mmol、4.0当量)を添加し、及び−50℃で25分間攪拌した。上記混合物を酢酸エチルで希釈し、水(1×)、飽和水性NaHCO3(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、及び無水トルエンで共蒸発させ、アルデヒド4−(4−オキソ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステルを油(0.66mg、94%)として得た。
Figure 2007528360
−78℃のDCM(12mL)中の4−(4−オキソ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.66g、3.19mmol、1当量)の溶液にDAST(1.69mL、12.75mmol、4当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(4,4−ヂフルオロブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.54g、74%)を得た。
Figure 2007528360
MeOH(8mL)及び水(8mL)中の4−(4,4−ヂフルオロブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.54g、2.36mmol、1当量)の混合物に濃HCl(0.59mL、7.07mmol、3当量)及び酸化プラチナ(0.2g)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、残留物を得た:
MS(ESPOS):236.6[M+H]+
上記で調製される残留物に2N NaOH(4.72mL)及びt−ブチルアルコール(2.5mL)を添加した。上記混合物を室温で2時間攪拌した。その後ヂ−t−ブチルヂカーボネート(0.77g、3.54mmol)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水(10mL)で希釈し、エーテル(20mL)で洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。上記混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(4,4−ヂフルオロ−ブチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(0.67g、89%)を得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(1.3mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(153mg、0.53mmol、1当量)のHCl塩の混合物にトリエチルアミン(0.37mL、2.66mmol、5当量)を添加し、続いてBSTFA(0.21mL、0.80mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物に4−(4,4−ヂフルオロ−ブチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(196mg、0.61mmol、1.15当量)及びHATU(293mg、0.77mmol、1.45当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸(1×)、水(1×)、飽和NaHCO3(1×)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、シロップを得た。上記残留物をメタノール(20mL)中に溶解し、その後乾燥させ、及び洗浄したDowex樹脂(100mg)を添加した。上記混合物を室温で30分間攪拌し、及びろ過した。上記ろ過物を濃縮させ、透明なシロップを得、それをクロマトグラフィーにより精製し、透明なシロップ(0.25g、85%)を得た。
MS(ESPOS):555.8[M+H]+
メチルスルフィド(0.33mL)を含むDCM(15mL)中の上記シロップの溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、70mg、34%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例43
4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
方法Rを化合物14c(R9’=5−ヒドロキシペンチル)を調製するために使用する。乾燥したフラスコに化合物14a(2g、7.60mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(159.4mg、0.61mmol、0.08当量)、ヨー化銅(I)(115.8mg、0.61mmol、0.08当量)、酢酸パラヂウム(68.2mg、0.30mmol、0.04当量)及びトリエチルアミン(28mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて4−ペンチン−1−オール(1.28g、15.21mmol、2当量)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、14b(R9’=5−ヒドロキシペント−1−イン−イル)を得た。
メタノール(60mL)中の14b(R9’=5−ヒドロキシペント−1−イン−イル)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(0.62g)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び室温で一晩攪拌した。上記パラヂウムをろ過により除去し、及び上記ろ過物を濃縮させ、黄色油14c(R9=5−ヒドロキシペンチル)(1.34g、79%)を得た。
Figure 2007528360
−72℃のヂクロロメタン(1.4mL)中のメチルスルフォキシド(0.46mL、6.42mmol、2.6当量)の溶液にヂクロロメタン(1.61mL、3.21mmol、1.3当量)中の塩化オキサリルの2M溶液を1分間にわたり添加した。上記混合物を−72℃で25分間攪拌し、続いてヂクロロメタン(3.8mL)中のピリヂン14c(R9=5−ヒドロキシペンチル)(0.55g、2.47mmol、1当量)の溶液を2分間にわたり一滴ずつ添加した。上記反応混合物を−72℃で25分間攪拌し、その後−50℃まで温め、及びさらなる2時間攪拌した。トリエチルアミン(1.48mL、10.7mmol、4.33当量)を添加し、及び−50℃で25分間攪拌した。上記混合物を酢酸エチルで希釈し、水(2×)、飽和水性NaHCO3(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させ、及び無水トルエンで共蒸発させ、4−(5−オキソ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.48mg、88%)を得た。
Figure 2007528360
−78℃のDCM(8mL)中の4−(5−オキソ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル油(0.48g、2.19mmol、1当量)の溶液にDAST(1.41g、8.74mmol、4当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(278mg、52%)を得た。
Figure 2007528360
MS(ESPOS):244.2[M+H]+
MeOH(5mL)及び水(5mL)中の4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(278mg、1.14mmol)の混合物に濃HCl(0.286mL、3.34mmol、3当量)及び酸化プラチナ(140mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸2−メチルエステルを得た。
MS(ESPOS):250.2[M+H]+
上記の残留物4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸−2−メチルエステルに2N NaOH(2.3mL)及びt−ブチルアルコール(1.2mL)を添加した。上記混合物を室温で2時間攪拌した。その後ヂ−t−ブチルヂカーボネート(0.37g、1.72mmol)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、エーテルで洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(310mg、81%)を得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(1.9mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(223.7mg、0.78mmol、1当量)のHCl塩の混合物にトリエチルアミン(0.54mL、3.89mmol、5当量)を添加し、続いてBSTFA(0.31mL、1.17mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物に4−(5,5−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(272mg、0.81mmol、1.05当量)及びHATU(391mg、1.03mmol、1.32当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸(1×)、水(1×)、飽和NaHCO3(1×)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、残留物を得た。上記残留物をメタノール(30mL)中に溶解し、その後乾燥させ、及び洗浄したDowex樹脂(150mg)を添加した。上記混合物を室温で1時間攪拌し、及びろ過した。上記ろ過物を濃縮させ、透明なシロップを得、それをクロマトグラフィーにより精製し、透明なシロップ(0.26g、72%)を得た。
メチルスルフィド(0.33mL)を含むDCM(15mL)中の上記シロップの溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、40mg、15%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例44
4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
−78℃のDCM(11mL)中の方法R中で及び実施例47の合成において示されるように調製される化合物14c(R9=5−ヒドロキシペンチル)(0.66g、2.96mmol、1当量)の溶液にDAST(1.91g、11.85mmol、4当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(254mg、38%)を得た。
Figure 2007528360
MeOH(5mL)及び水(5mL)中の4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(254mg、1.13mmol)の混合物に濃HCl(0.28mL、3.39mmol、3当量)及び酸化プラチナ(130mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸2−メチルエステルを得た。
MS(ESPOS):232.4[M+H]+
4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸2−メチルエステルに2N NaOH(2.43mL)及びt−ブチルアルコール(1.3mL)を添加した。上記混合物を室温で2時間攪拌した。その後ヂ−t−ブチルヂカーボネート(0.40g、1.82mmol)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、エーテルで洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。上記混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステルをシロップ(254mg、71%)として得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(1.8mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(213.8mg、0.74mmol、1当量)のHCl塩の混合物にトリエチルアミン(0.52mL、3.72mmol、5当量)を添加し、続いてBSTFA(0.30mL、1.12mmol、1.5当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で10分間攪拌し、及びその後室温で50分間攪拌した。上記反応混合物にシロップ(244mg、0.77mmol、1.04当量)としての4−(5−フルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル及びHATU(370mg、0.97mmol、1.31当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、酢酸エチル中に取り上げ、10%クエン酸(1×)、水(1×)、飽和NaHCO3(1×)及び塩水で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させ、残留物を得た。上記残留物をメタノール(30mL)中に溶解し、その後乾燥させ、及び洗浄したDowex樹脂(140mg)を添加した。上記混合物を室温で1時間攪拌し、及びろ過した。上記ろ過物を濃縮させ、透明なシロップを得、それをクロマトグラフィーにより精製し、透明なシロップ(212mg、52%)を得た。
メチルスルフィド(0.33mL)を含むDCM(15mL)中の上記シロップの溶液にトリフルオロ酢酸(5mL)及び水(0.33mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、40mg、17%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
MS(ESPOS):451.4[M+H]+
実施例45
4−(4−フルオロ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
−78℃のDCM(14mL)中の方法R中で及び実施例47の合成において示されるように調製される化合物14c(R9=4−ヒドロキシブチル)(0.76g、3.62mmol、1当量)の溶液にDAST(1.9mL、14.47mmol、4当量)を添加した。上記混合物を室温まで温め、及び一晩攪拌した。上記混合物をヂクロロメタンで希釈し、飽和水性NaHCO3(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、4−(4−フルオロ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステルを黄色油(0.24g、31%)として得た。
Figure 2007528360
THF(3mL)及び水(1mL)中の4−(4−フルオロ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(0.24g)の混合物に水酸化リチウム一水和物(71.3mg、1.7mmol、1.5当量)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌し、及びメタノール(20mL)で希釈した。その後H+樹脂を添加し、及び上記混合物を10分間振った。上記樹脂をメタノール(1×)、1:1 アセトニトリル/水(1×)、及びアセトニトリル(1×)で洗浄した。上記生成物をメタノール中の5%TEA(4×)及びアセトニトリル(1×)で溶離した。混合した有機溶媒を蒸発させ、及びトルエンで共蒸発させ、4−(4−フルオロ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸(0.22g、65%)を得た。
Figure 2007528360
0℃の乾燥アセトニトリル(4mL)中の4−(4−フルオロ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸(0.22g、0.73mmol、1当量)の溶液にトリエチルアミン(74mg、0.73mmol、1当量)を添加し、続いてイソブチルクロロフォルメート(100mg、0.73mmol、1当量)を添加した。上記反応混合物を0℃で15分間攪拌し、及びその後4℃で2時間攪拌した。上記反応混合物に1:1 アセトン/水(4mL)中の化合物2b(R1=Me,R2=Me)(263mg、0.91mmol、1.25当量)のHCl塩及びトリエチルアミン(93mg、0.91mmol、1.25当量)の溶液を添加した。上記反応混合物を4℃で一晩攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、DCM中に取り上げ、飽和NaHCO3(1×)で洗浄した。上記有機層をNa2SO4上で乾燥させ、及び蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、透明な固体(110mg、35%)を得た。
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の上記固体(110mg、0.25mmol、1当量)の溶液に濃HCl(20.2μL、0.24mmol、0.95当量)及び酸化プラチナ(220mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、残留物を得、それをクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、33mg、30%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例46
4−(3−エチル−3−ヒドロキシ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出される化合物13b(R1=Me,R2=Me,及びR3=H)(130mg、0.27mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(45.3mg、0.17mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(32.9mg、0.17mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(19.4mg、0.086mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(1.5mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて3−エチル−1−ペンチン−3−オール(174μL、1.35mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=Me,R2=Me,R3=H,R9=3−エチル−3−ヒドロキシ−ペント−1−イニル)を得た。
MS(ESPOS):467.7[M+H]+;MS(ESNEG):465.5[M−H]-
MeOH(12mL)及び水(8mL)中の上記のシロップの混合物に酸化プラチナ(300mg)及び濃HCl(26μL)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物を白色固体(19mg、15%)として得た。
Figure 2007528360
実施例47
4−ブトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
トリメチルシリルシアニド(5.2g、52mmol)に、DCM(20mL)中の4−ベンジルオキシ−ピリヂン1−オキシド(8.8g、44mmol)を、続いてDCM(10mL)中の塩化ヂメチルカルバモイル(5.6g、52mmol)を一滴ずつ添加し、室温で一晩攪拌した。重炭酸ナトリウム(100mL、10%)を添加し、10分間攪拌し、及びDCM(50mL)で2回抽出した。混合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、溶媒を除去し、生成物、化合物10a(R9=ベンジルオキシ)(10.5g、100%)を得た。
Figure 2007528360
化合物10a(R9=ベンジルオキシ)(5g、23mmol)をHCl(6N、70mL)中に溶解し、及び一晩還流した。HClの除去に際して得られた粗い生成物4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=ヒドロキシ)をアセトニトリルから結晶化した(2.6g、80%)。
1H NMR(300MHz、CD3OD)δ8.55(d,J=6.6,1),7.78(d,J=3.0,1),6.90(dd,J=2.7,6.9,1),MS(ESNEG):138[M−H]-
表題の化合物の合成を上記のように調製される4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて完了した。
Figure 2007528360
実施例48
4−ペンチルオキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物を、アルキル化剤として臭化n−ペンチルを置換して4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=ヒドロキシ)から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
化合物15a(R9=ペントキシ):1H NMR(300MHz,CD3OD)δ8.38(d,J=5.1,1),7.64(s,1),7.10(d,J=3.3,1),4.18(t,J=6.6,2),1.85(m,2),1.49(m,4),0.96(t,J=7.2,3).MS(ESNEG):208[M−H]-
化合物15b(R1=Me、R2=Me、R9=ペントキシ):
Figure 2007528360
表題の化合物(20mg、10%):
Figure 2007528360
実施例40
4−(4−フロオロ−ブトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物を、アルキル化剤として臭化4−フルオロブチルを置換して4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=ヒドロキシ)から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
Figure 2007528360
実施例50
4−ブチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アリル]−アミドの調製
Figure 2007528360
ヂクロロエタン(10mL)及びヂメチルスルフィド(0.4mL、2.5mmol)の溶液中の方法Dにより化合物2a(P=Boc、R1=Me)(391mg、1.1mmol)から調製されるBoc7−メチレンMTL(P=Boc、R1=Me、R2=CH2)の溶液に水(0.4mL)を含むTFA(5mL)を添加し、及び上記反応混合物を室温で45分間攪拌した。上記溶媒を除去し、及び上記残留物をDCEから2回蒸発させ、粗い生成物を得た。上記生成物をエーテル中の2M HClの添加により0℃の酢酸エチル(4mL)からの沈殿によりHCl塩として得、及び真空下で乾燥させた(351mg、86%)。上記白色固体生成物をさらなる精製なしに次の反応において使用した。
MS(ESPOS):350[M+H]+
トリエチルアミン(0.68mL、4.9mmol、4.0当量)、続いてBSTFA(0.58mL、2.20mmol、1.8当量)を0℃で及び窒素下で無水DMF(5mL)中の上記で調製される化合物(351mg、1.22mmol、1当量)の攪拌される懸濁物に添加した。生ずる混合物を0℃で10分間、及びその後室温で50分間攪拌した。生ずる溶液を0℃まで冷却し、及び無水DMF(5mL)中の方法Kにより調製される化合物7d(R9=n−ブチル)(400mg、1.47mmol、1.2当量)の溶液を、続いて固体HATU(741mg、1.95mmol、1.6当量)を添加した。上記反応混合物を室温まで温め、及び2時間後、上記反応溶液を真空下で乾燥するまで蒸発させた。得られた残留の油をEtOAc(200mL)で希釈し、10%クエン酸、1:1 飽和水性NaHCO3、水、及び塩水で連続して洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。
1,2−ヂクロロエタン(6mL)中の50mgの粗いカップリング生成物の溶液にヂメチルスルフィド(200μL)、続いてTFA(11.5mL)、及び水(768μL)を添加した。生ずる混合物を室温で1時間攪拌し、最小体積になるまで蒸発させ、DCE(3×10mL)で希釈し、及び乾燥するまで蒸発させた。上記残留物をカラムクロマトグラフィー8%〜12% ヂクロロメタン中の0.25Mメタノール酸アンモニアにより精製し、上記表題の化合物(10.0mg、25%)を得た。
Figure 2007528360
実施例51
1,4−ヂエチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
DMF(1mL)中の実施例1の生成物(30mg、0.07mmol)に、DIEA(43mg、0.35mmol)を室温で添加し、及び一晩攪拌した。その後上記溶媒を除去し、及び生ずる生成物をDCM中の20%MeOHを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(20mg、66%)を白色粉末として得た。
Figure 2007528360
実施例52
4−(3−フルオロ−プロポキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物をアルキル化剤として臭化3−フルオロプロピルを置換して4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
化合物15a(R9=3−フルオロプロポキシ):
Figure 2007528360
化合物15b(R1=Me、R2=Me、R9=3−フルオロプロポキシ):
Figure 2007528360
表題の化合物(60mg、31%):
Figure 2007528360
実施例53
4−(3,3,3−トリフルオロ−プロポキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物をアルキル化剤として臭化2−トリフルオロエチルを置換して4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸から出発して一般方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
化合物15a(R9=3,3,3−トリフルオロプロポキシ):
Figure 2007528360
化合物15b(R1=Me、R2=Me、R9=3,3,3−トリフルオロプロポキシ):
Figure 2007528360
表題の化合物(10mg、10%):
Figure 2007528360
実施例54
4−イソブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−イソブチル−2−シアノピリヂンを以下のように調製する。0℃のTHF(20mL)中のヨー化イソブチルトリフェニルフォスフォニウム(Aldrich)(8g、18.5mmol)に、カリウム−第三−ブトキシド(1.8g、16mmol)を添加し、室温で1時間攪拌した。ピリヂン−2−カルボキシルアルデヒド(1g、9.3mmol)を添加し、室温で一晩攪拌した。反応混合物をその後水(100mL)に注ぎ、及びEtOAc(100mL)で抽出した。溶媒の除去に際して得られた生成物をヘキサン中の40%EtOAcを溶離液として用いてカラムクロマトグラフィーにより精製した(1.05g、84%)。生ずる生成物(4.2g、31.5mmol)に10% Pd/C(0.4g)を添加し、及び1atm圧で一晩水素化した。溶媒の除去及びヘキサン中の30%EtOAcを用いたカラムクロマトグラフィー上の精製は4−イソブチルピリヂン(3.8g、90%)をもたらした。
中間体、4−イソブチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=イソブチル)を方法Pを使用することにより作出した。酢酸(20mL)中の4−イソブチルピリヂン(2g、14.8mmol)に過酸化水素(3.35g、30%、30mmol)を添加し、及び一晩還流した。上記溶媒を除去した後、上記残留物をDCM中に溶解し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、及び次の段階のためにそのまま取った。DCM(10mL)中の上記化合物にトリメチルシリルシアニド(1.73g、17.4mmol)及び塩化ヂメチルカルボニル(1.89g、17.4mmol)を添加し、及び室温で24時間攪拌した。水性重炭酸カリウム(100mL、10%)を添加し、及びDCM(50mL、それぞれ)で2回抽出した。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物をHCl(6N、100mL)中に取り、及び24時間還流した。酸の除去及びDCM中の30%MeOHを用いたカラムクロマトグラフィーによる粗い生成物の精製は酸10b(R9=イソブチル)(1.5g、100%)をもたらした。
Figure 2007528360
DMF(2ml)中のアミン2b(R1=Me、R2=Me)(200mg、0.79mmol)にTEA(161mg、1.6mmol)、BSTFA(614mg、2.4mmol)を0℃で添加し、及び室温で1.5時間攪拌した。酸10b(R9=イソブチル)(214mg、1.2mmol)及びHATU(368mg、1.2mmol)を添加し、及び室温で4時間攪拌させた。DMFを除去し、及び上記残留物をEtOAc(50mL)で抽出し、重炭酸ナトリウム(10%、50mL)、塩水(50mL)で洗浄し、及び硫酸マグネシウム上で乾燥させた。溶媒の除去に際して得られた生成物をメタノール(10mL)中に溶解し、及びNR−50樹脂(300mg)で3時間処理した。上記樹脂をろ過した後、メタノールを除去し、粗い生成物を得た。それをその後DCM中の3%MeOHを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=イソブチル)(200mg、60%)を得た。
Figure 2007528360
水(10mL)、AcOH(2mL)及びMeOH(2mL)中の化合物11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=イソブチル)(200mg、0.48mmol)にPtO2(200mg)を添加し、55psiで16時間水素化した。上記触媒をろ過した後、上記溶媒を除去し、粗い物質を得、それをDCM中の20%MeOHを溶離液として用いたシリカゲルカラム上の精製にかけた。低Rf画分は上記表題の化合物(70mg、34%)を提供した。
Figure 2007528360
実施例55
4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2,2−ヂフルオロ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
DMF(3mL)中の方法Pにより調製される酸10b(R9=プロピル)(53mg、0.32mmol)に、リンコサミド中間体、方法Iにより調製される化合物5b(R1=Me)(63mg、0.16mmol)及びHATU(121mg、0.32mmol)、トリエチルアミン(70mg、0.48mmol)を0℃で添加し、及び室温で16時間攪拌した。DMFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル中に取り、及び飽和重炭酸(30mL)で洗浄した。溶媒の除去に際して得られた生成物をヘキサン中の30%酢酸エチルを用いてシリカゲルカラム上で精製した(40mg、45%)。メタノール(5mL)中の純粋な生成物に、水(5mL)、酢酸(5mL)及び二酸化プラチナ(50mg、mmol)を添加し、及び60psiで16時間水素化した。上記触媒をろ過した後、上記溶媒を除去し、粗い生成物を得、それをメタノール(3mL)中に取った。水(1mL)中の炭酸カリウム(125mg、0.83mmol)をそれに添加し、及び16時間攪拌した。溶媒をその後除去し、及び粗い生成物をヂクロロメタン中の20%メタノールを用いたカラムクロマトグラフィー上で精製した。低Rf画分は上記表題の化合物(10mg、33%)をもたらした。
Figure 2007528360
実施例56
4−フルオロ−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
0℃のメタノール(50mL)中の(2S,4R)−4−ヒドロキシプロリン(Aldrich)(25g、108mmol)の攪拌される溶液にトリメチルシリルヂアゾメテン(24.6g、216mmol)を添加した。上記混合物を0℃で1時間攪拌した。溶媒の除去及びヘキサン中の50%酢酸エチルを用いたカラムクロマトグラフィーによる精製に際して得られた残留物(27g、100%)を次の段階において使用した。−78℃のDCM(15mL)中の塩化オキサリル(15g、118mmol)にDMSO(18.6mL、236mmol)をゆっくりと15分間にわたり添加した。添加の完了後、DCM(100mL)中の上記生成物(2S,4R)−N−Boc−4−ヒドロキシプロリンメチルエステル(26.5g、108mmol)を−78℃で20分間添加した。トリエチルアミン(54.6g、540mmol)を添加し、続いて室温で2時間攪拌した。上記反応混合物をその後10%水性HCl(200mL)で洗浄し、及び上記有機層を分離し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物をヘキサン中の50%EtOAcを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、(2S,4R)−N−Boc−4−ケトプロリンメチルエステル(20g、78%)を得た。
Figure 2007528360
THF(10mL)中の(2S,4R)−N−Boc−4−ケトプロリンメチルエステル(1g、4.11mmol)の攪拌される溶液に、乾燥THF中のテトラアリルスズ(1.08mL、4.52mmol)を添加し、その後0℃まで冷却し、その後三フッ化エーテル酸ホウ素(0.520mL、4.11mmol)を一滴ずつ添加した。上記混合物を0℃で1時間、及びその後室温でさらなる2時間攪拌した。フッ化カリウム(5mL水中の360mg)及びセライト(1g)を添加し、及び上記反応混合物を1時間攪拌した。上記反応混合物をろ過し、及び乾燥するまで濃縮させ、及び上記残留物をDCM(200mL)中に溶解し、水(100mL)及び塩水(100mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。溶媒の除去に際して得られた残留物をヘキサン中の50%EtOAcを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−ヒドロキシ−4−アリルプロリンメチルエステル(0.94g、80%)を得た。
Figure 2007528360
−78℃のDCM(10mL)中のDAST(1.06g、6.58mmol)の攪拌される溶液に、乾燥DCM(10mL)中の4−ヒドロキシ−4−アリルプロリンメチルエステル(940mg、3.3mmol)をゆっくりと添加した。上記混合物をその後−78℃で1時間、その後−10℃でさらなる1時間攪拌した。DCM(50mL)を添加し、NH4Cl(10%、150mL)で停止させ、及び上記有機層を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させた。溶媒の除去に際して得られた残留物をヘキサン中の5%EtOAcを溶離液として用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−4−アリルプロリンメチルエステル(330mg、34%)を得た。
Figure 2007528360
MeOH(15mL)中の4−フルオロ−4−アリルプロリンメチルエステル(0.33g、1.15mmol)の溶液に10% Pd/C(40mg)を添加し、及び1気体で水素化した。上記触媒をセライトをとおしてろ過し、及びメタノールで洗浄した。THF(12mL)中の溶媒の除去に際して得られた生成物(330mg、1.15mmol)に水性水酸化リチウム一水和物(60mg、1.38mmol)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。THFを除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(50mL)中に取り上げ、10%クエン酸(100mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。溶媒の除去は4−フルオロ−4−プロピルプロリン(310mg、100%)をもたらした。
Figure 2007528360
0℃のDMF(3mL)中の4−フルオロ−4−プロピルプロリン(310mg、1.15mmol)の溶液に7−メチルMTL2b(R1=Me、R2=Me)(272mg、1.15mmol)、HBTU(469mg、1.3mmol)及びDIEA(290mg、2.3mmol)を添加し、室温で16時間攪拌したままにした。DMFを除去し、及び得られた残留物をDCM中の3%MeOHにより精製した(40mg、93%)。上記カラム精製からの生成物をDCE(6mL)中に取り、それにトリエチルシラン(0.16mL)、TFA(2mL)及び水(0.16mL)を添加し、及び室温で1.5時間攪拌した。溶媒の除去、続いてDCM中の10%MeOHを用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー上の精製は上記表題の化合物を低RF画分(160mg、50%)を含む異性体混合物としてもたらした。
Figure 2007528360
実施例57
4−ブチル−4−フルオロ−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
−78℃のTHF(5mL)中のエチルアセチレン(140mg、2.6mmol)に、n−ブチルリチウム(1.1mL、2.6mmol)を添加し、−78℃で1時間攪拌した。その後THF(5mL)中のn−(第三−ブトキシカルボニル)−L−プロリン−4−ケトン(実施例56中に示される)(570mg、2.3mmol)を−78℃で添加し、及び2時間攪拌し、及びその後−40℃まで1時間にわたり温めた。上記反応混合物をEtOAc(20mL)で抽出し、飽和NH4Cl(5mL)で洗浄し、及び硫酸ナトリウム上で乾燥させた。粗い生成物の精製をヘキサン中の50%EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより行い、N−Boc−4−ブチル−4−ヒドロキシ−プロリンメチルエステル(520mg、73%)を得た。−78℃のDCM(5mL)中のDAST(556mg、3.4mmol)に−78℃のDCM(5mL)中の上記エステル(520mg、1.7mmol)の溶液を添加し、及び1時間攪拌した。上記反応混合物をDCM(50mL)で抽出し、及びNaHCO3(30mL、10%)で洗浄した。溶媒の除去後に得られた生成物をヘキサン中の5%EtOAcを用いてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、N−(第三−ブトキシカルボニル)−L−プロリン−4−フルオロ−4−ブタン(276mg、52%)を得た。
Figure 2007528360
THF(12mL)及び水(4mL)中のN−(第三−ブトキシカルボニル)−L−プロリン−4−フルオロ−4−ブタン(270mg、0.89mmol)の溶液に水酸化リチウム一水和物(45mg、1.07mmol)を添加した。上記反応混合物を室温で16時間攪拌した、THFを真空下で除去し、及び上記残留物を酢酸エチル(150mL)中に取り上げ、10%クエン酸(100mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。溶媒の除去はN−(第三−ブトキシ)−L−プロリン−4−フルオロ−4−ブチル−2−カルボン酸(260mg、100%)をもたらした。
Figure 2007528360
0℃のDMF(3mL)中のN−(第三−ブトキシ)−L−プロリン−4−フルオロ−4−ブチル−2−カルボン酸(135mg、0.46mmol)の溶液に7−メチルMTL2b(R1=Me、R2=Me)(135mg、0.46mmol)、HBTU(194mg、0.51mmol)、DIEA(120mg、0.93mmol)を添加し、それを室温で16時間放置した。DMFの除去及びDCM中の5%MeOHを用いたカラムクロマトグラフィーによる精製後に得られた生成物(189mg、77%)をDCE(6mL)中に取った。トリエチルシラン(0.16mL)、TFA(2mL)及び水(0.16mL)を添加し、室温で1.5時間攪拌した。溶媒の除去に際して得られた残留物をDCM中の10%MeOHを用いてカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(156mg、96%)を得た。
Figure 2007528360
実施例58
4−フルオロ−4−プロピル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−ヒドロキシ−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
N−(第三−ブトキシカルボニル)−4−フルオロ−4−プロピル−L−プロリンを(n−ブチルリチウムの代わりにn−プロピルリチウムを用いたことを除いては)前の実施例中に示されるように調製し(164mg、0.57mmol)、乾燥アセトニトリル(4mL)中に懸濁した。トリエチルアミン(332μL、3.02mmol)を添加し、及び上記反応混合物を0℃まで冷却した。イソブチルクロロフォルメート(78μL、0.57mmol)を添加し、及び10分後上記反応を4℃まで温めた。1.5時間後、1:1 アセトン:水(4ml)中のMTL(151mg、0.57mmol)の溶液を添加し、及び上記反応混合物を室温で10時間攪拌した。上記反応混合物を乾燥するまで蒸発させ、及びシリカ95:5 ヂクロロメタン/MeOH〜95:8 ヂクロロメタン/MeOH上でクロマトグラフィーにかけ、生成物を無色の油(137mg、45%)として得た:TLC Rf 0.32(9:1 ヂクロロメタン/MeOH)。
DCM(2.0mL)中の上記boc保護されたリンコサミド(125mg)の溶液にDCE(10.0mL)、トリフルオロ酢酸(5mL)、メチルスルフィド(0.3mL)、及び水(0.3mL)の溶液を添加した。上記反応混合物を室温で40分間攪拌し、その後DCE(25.0mL)で希釈した。上記溶媒を真空下で除去し、及びDCEで2回共蒸発させた。上記残留物をフルオロシルDCM中の20%MeOH(0.25M NH3)上のクロマトグラフィーにより精製し、生成物を無色の固体(30.0mg、30%)として得た。
実施例59
4−(2−メトキシエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物を、アルキル化剤として臭化2−メトキシエチルを置換して、4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
化合物15a(R9=2−メトキシエトキシ):
Figure 2007528360
化合物15b(R1=Me、R2=Me、R9=2−メトキシエトキシ):
Figure 2007528360
表題の化合物(10mg、10%)。
Figure 2007528360
実施例60〜62
実施例60
4−ブチル−ピリーロヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
実施例61
4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
実施例62
4−(3−フルオロ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
実施例60〜62を適切な場合、商業的に入手可能な出発物質を利用して本明細書中に示される方法及び技術を用いて調製した。
実施例63
4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにカルバミン酸塩21d(P2=Boc、m=2、R9=n−プロピル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=プロピル/フルオロ、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=2)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
HPLC:C183.5μm、4.6×30mmカラム;勾配溶離10分間にわたり2%〜98%MeCN;1.5mL/分:Rt=3.696分;
Figure 2007528360
実施例64
4−(2−フルオロエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物をアルキル化剤として臭化2−フルオロエチルを置換して4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=ヒドロキシ)から出発して一般方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
15a(R9’=2−フルオロエトキシ):
Figure 2007528360
15b(R1=R2=Me、R3=H、R9’=2−フルオロエトキシ):
Figure 2007528360
表題の化合物(20mg、14%):
Figure 2007528360
実施例65
実施例65はない。
実施例66
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
化合物14c(R9=2−シクロプロピルエチル)を一般方法R中に示される方法を用いて調製した。
乾燥窒素下のトリエチルアミン(7mL)中の14a(0.5g、1.9mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(39.9mg、0.15mmol、0.08当量)、ヨー化銅(I)(28.9mg、0.15mmol、0.08当量)、酢酸パラヂウム(17mg、0.076mmol、0.04当量)の攪拌される懸濁物にシクロプロピルアセチレン(Aldrich)(0.25g、3.8mmol、2当量)を添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、14b(R9’=2−シクロプロピル−エト−1−イニル)(0.39g、100%)を黄色油として得た。
Figure 2007528360
メタノール(15mL)中の14b(R9’=2−シクロプロピル−エト−1−イニル)(0.39g、1.9mmol)の溶液に炭素上の10%パラヂウム(0.2g)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び室温で一晩攪拌した。上記パラヂウムをろ過により除去し、及び上記ろ過物を濃縮させ、14c(R9=2−シクロプロピルエチル)(0.38g、97%)を黄色油として得た。
Figure 2007528360
MeOH(8mL)及び水(8mL)中の14c(R9=2−シクロプロピルエチル)(0.38g)の混合物に濃HCl(158μL)及び酸化プラチナ(0.2g)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、薄い黄色固体を得た。
上記残留物に2N NaOH(3.8mL)及びt−ブチルアルコール(2mL)を添加した。上記反応混合物を室温で2時間攪拌し、ヂ−t−ブチルヂカーボネート(0.62g、2.85mmol)をその後添加し、及び上記混合物を一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及び生ずる残留物を水で希釈し、その後エーテルで洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、及び酢酸エチル(2×)で抽出した。混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させ、4−(2−シクロプロピルエチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(0.42g、77%)を透明なシロップとして得た。
MS(ESPOS):320.3[M+Na]+.MS(ESNEG):296.2[M−H]-
室温のDMF(2.4mL)中の4−(2−シクロプロピルエチル)−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸−1−第三−ブチルエステル(115mg、0.387mmol、1当量)及び2b(R1=Me、R2=Me)HCl塩(111.4mg、0.387mmol、1当量)の溶液にDIEA(100μL、0.774mmol、2当量)、続いてHBTU(162mg、0.426mmol、1.1当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌し、その後高い真空下で乾燥するまで蒸発させた。上記残留物を酢酸エチルで希釈し、1:1 10%クエン酸/塩水(1×)、飽和水性重炭酸ナトリウム(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、所望の1’−Boc保護リンコサミド生成物11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロプロピルエチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル)(126mg、61%)を透明なシロップとして得た。
MS(ESPOS):531.3[M+H]+
0℃のDCE(12mL)中の上記11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロプロピルエチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=2)の溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.375mL)の溶液を添加した。上記反応混合物を0℃で5分間、及び室温で35分間攪拌した。上記反応溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させ、及び生ずる残留物を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% AcOH 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、実施例66の表題の化合物(25mg、27%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例67
4−シクロプロピルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−シクロプロピルメチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=シクロプロピルメチル)をOsuch et al, Journal of the American Chemical Society, 1955, 78, 1723により示されるように調製される出発物質4−シクロプロピルメチルピリヂンを用いて方法Pを使用することにより作出した。
THF(5mL)中の4−ピコリン(1.1g、11.8mmol)の−78℃の溶液にTHF/ヘプタン/エチルベンゼン中のLDA 2Mの溶液(Aldrich)(5.9mL、11.8mmol)を添加した。生ずる反応混合物を−78℃で3時間、その後−40℃で1時間攪拌した。臭化シクロプロピル(1.43g、11.8mmol)を−78℃で添加し、上記反応混合物を室温まで温め、及び室温で1時間攪拌した。上記反応混合物に飽和水性NH4Cl(10mL)を添加し、上記水層をEtOAc(10×2mL)で抽出し、及び混合した有機抽出物をNa2SO4上で乾燥させた。上記溶媒を除去した後、4−シクロプロピルメチルピリヂン−2−カルボン酸(0.5g、31%)を得、及びさらなる精製なしに使用した。
DMF(2mL)中の4−シクロプロピルメチルピリヂン−2−カルボン酸(10b)(R9=シクロプロピルメチル)(147mg、0.83mmol)、2b(R1=Me、R2=Me)HCl塩(238mg、0.83mmol)及びTEA(231μL、1.66mmol)の0℃の溶液に固体HBTU(346mg、0.91mmol)を添加し、及び生ずる反応混合物を一晩攪拌した。反応溶媒を除去し、及び上記残留物を50〜100% EtOAc/ヘキサンでシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、所望のリンコサミド生成物11b(R1=R2=Me、R3=H、R9=シクロプロピルメチル、P1=H)(260mg、76%)を得た。
水(10mL)、AcOH(2mL)、MeOH(3mL)中の11b(R1=R2=Me、R3=H、R9=シクロプロピルメチル、P1=H)(250mg、0.6mmol)の溶液にPtO2(200mg)を添加し、及び上記反応混合物を50psiで5時間水素化した。上記溶媒を除去し、粗いリンコサミド生成物を得た。精製をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%MeOH/DCM)、その後HPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1%AcOH 30分間にわたり、20mL/分 流速)により行い、上記表題の化合物(13mg、5%)を無色の固体として得た。
Figure 2007528360
実施例68
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=2−シクロブチル−エチル)をOsuch et al, Journal of the American Chemical Society, 1955, 78, 1723により示されるように調製される出発物質4−(2−シクロブチル−エチル)−ピリヂンを用いて方法Pを使用することにより作出した。
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように4−(2−シクロブチル−エチル)−ピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=2−シクロブチル−エチル)にカップリングし、中間体11b(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロブチル−エチル、P1=H)を得、それを触媒水素化により上記表題の化合物に還元した。
MS(ESPOS):445.2[M+H]+
実施例69
4−シクロブチルメチル−1−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
4−シクロブチルメチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物(10b)(R9=4−シクロブチルメチル)をOsuch et al, Journal of the American Chemical Society, 1955, 78, 1723により示されるように調製される出発物質4−シクロブチルメチルピリヂンを用いて方法Pを使用することにより作出した。
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように4−シクロブチルメチルピリヂン−2−カルボン酸、化合物10b(R9=4−シクロブチルメチル)にカップリングし、中間体11b(R1=R2=Me、R3=H、R9=シクロブチル−メチル、P1=H)を得、それを触媒水素化により上記表題の化合物に還元した。
MS(ESPOS):431.3[M+H]+
実施例70
3−ブチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
23℃のDMF(2.0mL)中のアゼテヂン酸16f(R9=ブチル)(52mg、0.20mmol、1当量)、アミノ糖(58mg、0.20mmol、1当量)及びHBTU(84mg、0.22mmol、1.1当量)の溶液にDIPEA(88μL、0.51mmol、2.5当量)を添加した。23℃で12時間の攪拌後、DMFをin vacuoで除去し、その後上記残留物をEtOAc(100mL)及び1:1 塩水:10%水性クエン酸(100mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、及び1:1 塩水/飽和水性NaHCO3(100mL)、塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、82mg(0.17mmol、84%)の11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=ブチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)をガラス状の固体として得た。
MS(ESPOS):[M+H]+
23℃の1,2−ヂクロロエタン(10mL)中のカルバミン酸塩11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=ブチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)(82mg、0.17mmol、1当量)の溶液にH2O(0.40mL)、続いてTFA(4.0mL)を添加した。23℃で20分間攪拌後、トルエン(50mL)を添加し、及び生ずる溶液を乾燥するまで濃縮させた。上記残留物を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% HCl 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、41mgの表題の化合物を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例71
3−シクロプロピルメチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=シクロプロピルメチル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロプロピルメチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例72
3−プロピル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=プロピル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=プロピル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例73
3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
実施例70中で調製される3−ブチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドのサンプルをスキーム12中に示されるようにエチレンオキシドでアルキル化し(R6=2−ヒドロキシエチル)、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例74
3−ペンチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=ペンチル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=ペンチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例75
3−(3−メチル−ブチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=3−メチル−ブチル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=3−メチル−ブチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例76
3−(3−シクロブチル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=3−シクロブチル−プロピル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=(3−シクロブチル−プロピル)、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例77
3−(2−シクロブチル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=2−シクロブチル−エチル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロブチル−エチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例78
3−(2−シクロプロピル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=2−シクロプロピル−エチル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロプロピル−エチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例79
3−(3−シクロプロピル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにアゼテヂン酸16f(R9=3−シクロプロピル−プロピル)にカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=3−シクロプロピル−プロピル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=0)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例80
3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
アゼテヂン酸16f(R9=ブチル)を脱保護し、及び当業者に知られる条件下で蟻酸及びフォルムアルデヒドでの処理によりN−メチル化し、3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸を得た。リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸にカップリングし、上記表題の化合物を得た。
Figure 2007528360
実施例81
リン酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステルの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物、5(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=PO(OH)2)の合成は方法V中に詳述される。
Figure 2007528360
実施例82
琥珀酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステルの調製
Figure 2007528360
23℃の1,2−ヂクロロエタン(3.0mL)中のアルコール18b(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、m=2)(721mg、1.16mmol、1当量)、無水琥珀酸(174mg、1.74mmol、1.5当量)及びDMAP(71mg、0.58mmol、0.5当量)の懸濁物にEt3N(0.34mL、2.34mmol、2.1当量)を添加した。23℃で2時間攪拌した後、上記反応混合物をEtOAc(100mL)及び10%水性クエン酸(100mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、840mgの所望の生成物18c(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=琥珀酸モノエステル)(1.16mmol、100%)を白色泡沫として得た。上記生成物をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESPOS):745.2[M+Na]+.MS(ESNEG):721.2[M−H]-
23℃の1,2−ヂクロロエタン(20mL)中の保護された琥珀酸塩18c(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=琥珀酸モノエステル)(251mg、0.35mmol、1当量)の溶液にH2O(1.0mL)、続いてTFA(8.0mL)を添加した。23℃で25分間攪拌した後、トルエン(30mL)を添加し、及び生ずる溶液を20mL体積まで濃縮させた。この溶液をトルエン(30mL)でさらに希釈し、その後乾燥するまで濃縮させた。上記生成物を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% AcOH 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、94mgの上記表題の化合物を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例83
N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−スクシンアミド酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステルの調製
Figure 2007528360
0℃のDMF(3.0mL)中の保護された琥珀酸塩18c(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=琥珀酸モノエステル)(222mg、0.31mmol、1当量)の溶液に4−(2−アミノエチル)モルフォリン(60μL、0.46mmol、1.5当量)、続いてEDC・HCl(89mg、0.46mmol、1.5当量)、続いてHOBt・H2O(56mg、0.37mmol、1.2当量)を添加した。0℃で20分間攪拌した後、上記反応を23℃まで温めた。さらなる16時間攪拌後、揮発性物質をin vacuoで除去し、及び上記残留物をEtOAc(100mL)及び1:1 塩水/10%水性クエン酸(100mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、塩水(80mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、242mg(0.29mmol、29%)の18c(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−琥珀酸モノエステル)を透明な油として得た。上記生成物をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESPOS):835.5[M+H]+
23℃の1,2−ヂクロロエタン(20mL)中の保護された琥珀酸塩18c(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−琥珀酸モノエステル)(242mg、0.29mmol、1当量)の溶液にH2O(1.0mL)、続いてTFA(8.0mL)を添加した。23℃で25分間攪拌後、トルエン(70mL)を添加し、及び生ずる溶液を乾燥するまで濃縮させた。上記生成物を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% HCl 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、47mgの上記表題の化合物を白色固体として得た。
Figure 2007528360
モルフォリンプロトンは認識できるが、非常に広く、δ4.15〜3.14(8H)のベースラインこぶを形成する。MS(ESPOS):617.5[M+H]+.MS(ESNEG):651.2[M+Cl]-
実施例84
ヂメチルアミノ−酢酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステルの調製
Figure 2007528360
23℃のCH2Cl2(5.0mL)中のアルコール18b(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−シス−n−プロピル、m=2)(393mg、0.63mmol、1当量)の溶液にN,N−ヂメチルグリシン(72mg、0.70mmol、1.1当量)、続いてDCC(390mg、1.90mmol、3当量)、続いてDMAP(54mg、0.44mmol、0.7当量)を添加した。23℃で12時間攪拌後、上記反応混合物をCH2Cl2(20mL)の助けを伴ってPTFE膜(0.45μm)をとおしてろ過した。上記ろ過物をEtOAc(100mL)及び飽和水性NaHCO3(80mL)の間で分割した。上記有機層を分離し、1:1 塩水:10%水性クエン酸(60mL)、塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、ろ過し、及び濃縮させ、600mgの茶色固体を得、それが所望の生成物を含むと決定した。上記粗い生成物をさらなる精製なしに使用した。
MS(ESPOS):708.5[M+H]+
23℃の1,2−ヂクロロエタン(20mL)中の保護されたグリシネート(600mg、粗い)の溶液にH2O(1.0mL)、続いてTFA(8.0mL)を添加した。23℃で20分間攪拌後、トルエン(100mL)を添加し、及び生ずる溶液を乾燥するまで濃縮させた。上記残留物をH2O(10mL)中に溶解し/懸濁し、及びH2O(10mL)の助けを伴ってPTFE膜(0.45μm)をとおしてろ過した。生ずる溶液を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% HCl 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、189mgの上記表題の化合物を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例85
4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
アミノ酸中間体(2S,4R)−4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸−1−第三−ブチルエステルをGoodman et al. Journal of Organic Chemistry, 2003,68,3923により示される合成シークエンスにより調製した。
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように(2S,4R)−4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸−1−第三−ブチルエステルにカップリングし、中間体11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=シクロプロピルメチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=1)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
MS(ESPOS):403.3[M+H]+
実施例86
4−(2−シクロブチル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
アミノ酸中間体(2S,4R)−4−(2−シクロブチル−エチル)−ピローリヂン−1,2−ヂカルボン酸−1−第三−ブチルエステルをピログルタミン酸エステル7aの(2−ブロモ−エチリデン)−シクロブタンでのアルキル化により一般方法Kにより調製した。アリル酸ハライド(2−ブロモ−エチリデン)−シクロブタン出発物質を米国特許第3,711,555号中に開示されるように2段階でシクロブタノンから調製した。
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を保護されたアミノ酸7d(R9=2−シクロブチル−エチル)にカップリングし、中間体カルバミン酸塩11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロブチル−エチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=1)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
MS(ESPOS):432.3[M+H]+
実施例87
4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を方法Mにより調製される保護されたアミノ酸8c(R9=2−シクロプロピル−エチル)にカップリングし、中間体カルバミン酸塩11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=2−シクロプロピル−エチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=1)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
MS(ESPOS):417.3[M+H]+
実施例88
5−プロピル−アゼパン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
一般法Wにより調製される保護された環状アミノ酸19f(R12=H、R13=プロピル)(81.4mg、0.29mmol)の溶液に、無水DMF(2mL)中のDIEA(100μL、0.57mmol)及び2b(R1=Me、R2=Me)HCl塩(83mg、0.29mmol)及びHBTU(120mg、0.32mmol)を添加した。生ずる反応混合物をN2下で室温で6時間攪拌し、その後残留物になるまで濃縮させた。上記残留物を酢酸エチル中に取り上げ、及び10%クエン酸、飽和重炭酸ナトリウム、及び塩水で洗浄した。上記有機層を乾燥させ、及び乾燥するまで蒸発させ、所望の1’−N保護リンコサミド11a(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=プロピル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル)(148mg、100%)を得た。
無水DCE(2.0mL)中の1’−N保護リンコサミド11a(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=プロピル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル)(147mg、0.285mmol)の溶液にTFA(7.5重量%水、0.44mL)中のTES(10μL、0.13mmol)の溶液を添加した。生ずる反応混合物をN2下で室温で1時間攪拌した。上記反応混合物を濃縮させ、及びトルエンで共蒸発させ、所望の生成物5−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(151mg、100%)を白色固体として得、それをさらなる精製なしに続く反応において使用した。
MS(ESPOS):517[M+H]+
メタノール(8.0mL)中の5−プロピル−2,3,6,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド(112.4mg、0.212mmol)の溶液に10% Pd/C degusa wet form(100mg)を添加した。生ずる懸濁物を50psiで2日間水素化した。上記反応混合物をセライト、その後0.45μm PTFE膜をとおしてろ過し、及び乾燥するまで蒸発させ、粗い生成物(96mg、88%)を得た。上記粗い生成物を半調製済みHPLC(Waters Nova−Pak(商標)HR C18、6μm粒子サイズ、60Å孔サイズ、20mm ID×100mm、H2O中5〜60%アセトニトリル w/0.1% AcOH 30分間にわたり、20mL/分 流速)により精製し、上記表題の化合物(23.5mg、21.5%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例89
4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように方法Xにより調製されるアミノ酸中間体20o(R13=H、R12=4−トランス−n−ブチル、n=1)にカップリングし、中間体カルバミン酸塩11a(R1=R2=Me、R3=H、R9=4−トランス−n−ブチル、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=2)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
MS(ESPOS):420[M+H]+
実施例90
4−(3−シクロペンチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の方法Qにより調製される13c(R1=R2=Me、R3=H、R9=3−シクロペンチル−プロプ−1−イニル)(100mg、0.22mmol)の混合物に、酸化プラチナ(200mg)及び濃HCl(25μL)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(26.8mg、26%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例91
4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに13b(R1=R2=Me、R3=H)(130mg、0.27mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(45.3mg、0.17mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(32.9mg、0.17mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(19.4mg、0.086mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(1.5mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いてメチルプロパルギルエーテル(Aldrich)(114μL、1.35mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をカラムクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−メトキシ−プロプ−1−イニル)を黄色シロップ(105mg、92%)として得た。
Figure 2007528360
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の13c(R1=Me、R9’=3−メトキシ−プロプ−1−イニル)(95mg、0.22mmol)の混合物に、酸化プラチナ(200mg)及び濃HCl(26μL)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(8mg、8%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例92
4−(3−エトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出した13b(R1=R2=Me、R3=H)(130mg、0.27mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(45.3mg、0.17mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(32.9mg、0.17mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(19.4mg、0.086mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(1.5mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いてエチルプロパルギルエーテル(113mg、1.35mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−エトキシ−プロプ−1−イニル)(78.1mg、66%)を得た。
MS(ESPOS):439.6[M+H]+;MS(ESNEG):437.5[M−H]-
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の上記シロップの混合物に、酸化プラチナ(150mg)及び濃HCl(14μL)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(20mg、25%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例93
4−(3−プロポキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出した13b(R1=R2=Me、R3=H)(150mg、0.31mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(52.4mg、0.2mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(38.1mg、0.2mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(22.4mg、0.1mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(1.7mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いてプロパルギルエーテル(117mg、1.24mmol、4当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−プロプ−1−イニル−オキシ−プロプ−1−イニル)(40.9mg、29%)を得た。MS(ESPOS):449.2[M+H]+
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の上記シロップの混合物に、酸化プラチナ(100mg)及び0.1037N HCl(0.86mL、0.089mmol、0.98当量)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、上記表題の化合物(11mg、26%)を得た。
Figure 2007528360
実施例94
4−(3−シクロプロピルメトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出した13b(R1=R2=Me、R3=H)(200mg、0.42mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(69.7mg、0.27mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(50.6mg、0.27mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(29.8mg、0.13mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(2.4mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いてプロプ−2−イニルオキシメチル−シクロプロパン(229mg、2.08mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−プロプ−2−イニルオキシメチル−シクロプロパン)(113mg、59%)を得た。MS(ESPOS):465.1[M+H]+
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−プロプ−2−イニルオキシメチル−シクロプロパン)の混合物に、酸化プラチナ(230mg)及び濃HCl(19.3μL、0.232mmol、0.95当量)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、上記表題の化合物(20mg、17%)を得た。
Figure 2007528360
実施例95
4−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出した13b(R1=R2=Me、R3=H)(230mg、0.48mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(80.1mg、0.31mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(58.2mg、0.31mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(34.2mg、0.15mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(2.7mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピン(244mg、2.39mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピン)(159mg、73%)を得た。
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピン)(159mg、73%)の混合物に、酸化プラチナ(320mg)及び濃HCl(27.7μL、0.33mmol、0.95当量)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、上記表題の化合物(25mg、15%)を得た。
Figure 2007528360
実施例96
4−[3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
乾燥したフラスコに方法Qを用いて作出した13b(R1=R2=Me、R3=H)(230mg、0.48mmol、1当量)、トリフェニルフォスフィン(80.1mg、0.31mmol、0.64当量)、ヨー化銅(I)(58.2mg、0.31mmol、0.64当量)、酢酸パラヂウム(34.2mg、0.15mmol、0.32当量)及びトリエチルアミン(2.7mL)を添加した。上記混合物を窒素で脱気し、続いて3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピン(277mg、2.39mmol、5当量)を添加した。上記混合物を50℃で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、濃い色の残留物を得た。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピン)(137mg、61%)を得た。
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の13c(R1=R2=Me、R3=H、R9’=3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピン)の混合物に、酸化プラチナ(280mg)及び濃HCl(23.1μL、0.28mmol、0.95当量)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、白色固体、上記表題の化合物(23mg、16%)を得た。
Figure 2007528360
実施例97
4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(2mL)中のNaH(60%、37.6mg、0.94mmol、1当量)の混合物にDMF(0.5mL)中の方法Rにより調製される14c(R9=4−メトキシブチル)の溶液を一滴ずつ添加した。上記混合物を0℃で20分間攪拌し、その後−78℃まで冷却した。上記混合物にヨードメタン(134mg、0.94mmol、1当量)を添加した。上記混合物を0℃で2時間、その後室温で一晩攪拌した。上記反応混合物をDCMで希釈し、塩水で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物を調製済みTLCにより精製し、4−(4−メトキシ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(43mg、21%)を得た。
Figure 2007528360
THF(1.5mL)及び水(0.5mL)中の4−(4−メトキシ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸メチルエステル(107mg、0.48mmol、1当量)の混合物に水酸化リチウム一水和物(30.2mg、0.72mmol、1.5当量)を添加した。上記混合物を室温で4時間攪拌し、及びメタノール(20mL)で希釈した。その後H+樹脂(0.4g)を添加し、及び上記混合物を10分間振った。上記樹脂をメタノール(1×)、1:1 アセトニトリル/水(1×)、及びアセトニトリル(1×)で洗浄した。上記生成物をメタノール(4×)及びアセトニトリル(1×)中の5%TEAで溶離した。上記混合した有機溶媒を蒸発させ、及びトルエンで共蒸発させ、4−(4−メトキシ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸(63.4mg、63%)を得た:
Figure 2007528360
0℃の乾燥DMF(0.75mL)中の4−(4−メトキシ−ブチル)−ピリヂン−2−カルボン酸(63.4mg)の溶液にDMF(0.75mL)中の7−Me MTL HCl塩2b(R1=Me、R2=Me)(87.3mg、0.30mmol、1当量)及びDIEA(78mg、0.61mmol、2当量)の混合物を添加し、続いてHBTU(100mg、0.73mmol、1当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を高い真空下で乾燥するまで蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、シロップ(88mg、65%)を得た。
MS(ESPOS):443.0[M+H]+;MS(ESNEG):441.2[M−H]-
MeOH(6mL)及び水(4mL)中の上記シロップ(88mg、0.20mmol、1当量)の混合物に、濃HCl(15.7μL、0.19mmol、0.95当量)及び酸化プラチナ(180mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(65psi)で満たし、及び一晩振った。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を蒸発させ、残留物を得、それをクロマトグラフィーにより精製し、上記表題の化合物(低アイソマー、20mg、22%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例98
4−プロポキシメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
ヂクロロメタン(10mL)及びピリヂン(10mL)の溶液中の(1−オキシ−ピリヂン−4−イル)−メタノール(5g、0.04mol)に無水酢酸(12.2mL、0.12mol)を添加し、及び上記反応混合物を室温で16時間攪拌した。上記反応混合物をその後水中へ注ぎ、及びヂクロロメタン(200mL)で抽出し、及びその後塩水(100mL)で洗浄した。得られた粗い生成物(4.27g、64%)を次の反応のために精製なしに取った。DCM(25mL)及びトリメチルシリルシアニド(3.40mL、25.6mmol)中の上記粗い生成物(4.27g、25.6mmol)に、塩化ヂメチルカルバミル(2.35mL、25.6mmol)をゆっくりと添加し、及びその後上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。水性炭酸カリウム(100mL、10%)を添加し、及び10分間攪拌した。酢酸エチルでの抽出、及び続く溶媒の除去は粗い生成物をもたらし、それをヘキサン中の50%酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、シアノピリヂン10a(R9=アセトキシメチレン)(2.37g、48%)を得た。
Figure 2007528360
酢酸2−シアノ−ピリヂン−4−イルメチルエステル10a(R9=アセトキシメチレン)(2.37g、0.012mol)に水性塩酸(50mL、6N)を添加し、及び16時間還流した。塩酸及び水の除去は酸10b(R9=アセトキシメチレン)(2.47g、100%)をもたらした。
Figure 2007528360
メタノール(25mL)、水(15mL)及び酢酸(15mL)中の10b(R9=アセトキシメチレン)(2.40g、0.012mol)に、二酸化プラチナ(1g)を添加し、及び50psiで16時間水素化した。上記触媒をろ過し、及び上記溶媒を除去し、水素化された生成物(2.50g、100%)を得、それをそのまま次の段階のために取った。ヂオキサン(30mL)及び水(30mL)中の前の段階からの粗い生成物に、水酸化ナトリウム(2.2g、0.05mol)及びヂt−ブチルヂカーボネート(12g、0.05mol)を添加し、及び室温で16時間攪拌した。上記反応混合物をその後酢酸エチル(100mL)で抽出し、過剰のBoc−無水物を除去した。上記水相をその後希釈HCl(1N)で慎重に酸性化し、及び酢酸エチルで抽出した。溶媒の除去に際して得られた粗い生成物を酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、4−ヒドロキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(0.62g、20%)を得た。
Figure 2007528360
DMF(5mL)中の4−ヒドロキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(100mg、0.39mmol)にナトリウムヒドリド(30mg、0.67mmol)を添加し、及び0℃で10分間攪拌した。臭化プロピル(0.5mL、4.0mmol)(0.5mL、0.35mmol)を添加し、及び室温で30分間、及びその後50〜60℃で2時間攪拌した。DMFを除去し、水(50mL)を添加し、及び酢酸エチル(50mL)で抽出した。溶媒の除去に際して得られた生成物をヘキサン中の50%酢酸エチルを用いてカラムクロマトグラフィー上で精製し、4−ブトキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸2−ブチルエステル1−第三−ブチルエステル(100mg、75%)を得た。
Figure 2007528360
THF(5mL)中の4−ブトキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸2−ブチルエステル1−第三−ブチルエステル(100mg、0.29mmol)に水(1mL)中の水酸化リチウム(122mg、2.90mmol)を添加し、及び室温で16時間攪拌した。それをその後水中へ注ぎ、及び酢酸エチルで抽出し、及び捨てた。上記水層を酸性化し、及びその後酢酸エチル(50mL)で抽出した。溶媒の除去は酸を与え、それを次のカップリング反応のためにそのまま取った。DMF(3mL)中の4−ブトキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル(88mg、0.29mmol)にアミン2b(R1=Me、R2=Me)(100mg、0.34mmol)、HBTU(132mg、0.34mmol)及びDIEA(0.1mL、0.58mmol)を添加し、及び室温で3時間攪拌した。DMFを除去し、及び生成物をヘキサン中の50%酢酸エチルを用いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー上で精製し、Boc保護されたリンコサミド(R9=4−ブトキシメチル)(77mg、49%)を得た。
Figure 2007528360
上記Boc保護されたリンコサミド(R9=4−ブトキシメチル)(77mg、0.14mmol)に、DCE中の30%TFA(30mL)、トリエチルシラン(1mL)及び水(1mL)を添加し、及び室温で1時間攪拌した。上記溶媒の除去に際して得られた残留物をDCM中の20%メタノールを用いてクロマトグラフィーにかけ、上記表題の化合物(10mg、16%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例99
4−(3−フルオロ−プロポキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物をアルキル化において試薬臭化3−フルオロプロピルを置換してBoc保護された4−ヒドロキシメチル−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステルから出発して実施例98中に示されるものと同じ反応シークエンスにより調製した。
Figure 2007528360
実施例100
1−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
室温のDMF(5mL)中の実施例17からの表題の化合物(50mg、0.123mmol)に、炭酸ナトリウム(25mg、0.246mmol)及びJ. Alexander, et al. J. Med. Chem, 1996, 39, 480−486中に示されるように調製される4−ブロモメチル−5−メチル−[1,3]ヂオキソール−2−オン(47mg、0.246mmol)を添加し、及び室温で一晩攪拌した。DMFを除去し、及び上記粗い物質をシリカゲルカラムにロードし、及びメタノール(5%)及びヂクロロメタンの混合物で溶離し、上記表題の化合物を白色固体(30mg、48%)として得た。
Figure 2007528360
実施例101
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステルの調製
Figure 2007528360
室温のDMF(5mL)中の実施例17からの表題の化合物(50mg、0.123mmol)に、重炭酸カリウム(20mg、0.30mmol)及びF. Sakamoto, et al, Chem. Pharm. Bull. 1984, 32(6),2241−2348中に示されるように調製される炭酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステル4−ニトロ−フェニルエステル(36mg、0.123mmol)を添加し、及び室温で一晩攪拌した。DMFを除去し、及び上記粗い物質をシリカゲルカラムにロードし、及びメタノール(5%)及びヂクロロメタンの混合物で溶離し、上記表題の化合物(30mg、44%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例102
ヘキサデカン酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステルの調製
Figure 2007528360
表題の化合物、5(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、R11=CO(CH214CH3、m=2)はアルコール18b(R1=R2=Me、R3=H、R6=Boc、R9=4−シス−n−Pr、及びm=2)のアシル化試薬塩化パルミトイルでの処理により方法Vを用いて調製されうる。
実施例103
1−(1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のアセチルアセトンでの処理によりJensen et al, Journal of Medicinal Chemistry 1980, 23により示される方法を用いて調製されうる。
実施例104
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−アセトキシ−エチルエステルの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のアシル化試薬酢酸1−(4−ニトロ−フェノキシカルボニルオキシ)−エチルエステルでの処理により、Alexander et al, Journal of Medicinal Chemistry 1988, 31, 318−322により示される方法を用いて調製されうる。
実施例105
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸2−アミノ−3−メチル−ペンタノイルオキシメチルエステルの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)の適切なアシル化試薬(2−第三−ブトキシカルボニルアミノ−3−メチル−ペンタン酸4−ニトロ−フェノキシカルボニルオキシメチルエステル)での処理、続いてTFA脱保護により、Alexander et al, Journal of Medicinal Chemistry 1988, 31, 318−322により示される方法を用いて調製されうる。
実施例106
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸ピペリヂン−4−カルボニルオキシメチルエステルの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)の適切なアシル化試薬(ピペリヂン−1,4−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル4−(4−ニトロ−フェノキシカルボニルオキシメチル)エステル)での処理、続いてTFA脱保護により、Alexander et al, Journal of Medicinal Chemistry 1988, 31, 318−322により示される方法を用いて調製されうる。
実施例107
1−(プロピオニルアミノ−メチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物はBundgaard et al, Journal of Pharmaceutical Sciences, 1980, 69(1),44−46により示される方法を用いて1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)から調製されうる。
実施例108
N−{2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−イルメチル}−ニコチンアミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物はBundgaard et al, Journal of Pharmaceutical Sciences, 1980, 69(1),44−46により示される方法を用いて1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)から調製されうる。
実施例109
1−(2−アミノ−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は、適切な溶媒中でのDIEAの存在下での1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のBoc−アラニン及びHATUでの処理、続くTFA脱保護により、Weiss et al, Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999,43(3), 460−464により示される方法を用いて調製されうる。
実施例110
1−(2−アミノ−3−フェニル−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は、適切な溶媒中でのDIEAの存在下での1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のBoc−フェニルアラニン及びHATUでの処理、続くTFA脱保護により、Weiss et al, Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999,43(3), 460−464により示される方法を用いて調製されうる。
実施例111
1−(2−アミノ−3−メチル−ペンタノイル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は、適切な溶媒中でのDIEAの存在下での1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のBoc−イソロイシン及びHATUでの処理、続くTFA脱保護により、Weiss et al, Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999,43(3), 460−464により示される方法を用いて調製されうる。
実施例112
1−(2−アミノ−3−メチル−ブチリル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物は、適切な溶媒中でのDIEAの存在下での1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)のBoc−ヴァリン及びHATUでの処理、続くTFA脱保護により、Weiss et al, Antimicrobial Agents and Chemotherapy, 1999,43(3), 460−464により示される方法を用いて調製されうる。
実施例113
1−(1−メチル−1,4−ヂヒドロ−ピリヂン−3−カルボニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミドの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物はShek et al, Journal of Medicinal Chemistry 1976,19(1),108−112により示される方法を用いて1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)から調製されうる。
実施例114
2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリヂン−4−イルエステルの調製
Figure 2007528360
上記表題の化合物はFlaherty et al, Journal of Medicinal Chemistry 1996, 39, 4756−4761により示される方法を用いて1(R1=R2=Me、R3=H、R6=H、R9=4−シス−n−プロピル、及びm=2)から調製されうる。
実施例115
4−シクロヘキシルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
上記中間体10b(R9=ベンジル)を4−ベンジルピリヂンを出発物質として用いて方法Pを用いることにより作出した。
1H NMR(300MHz、CD3OD)δ 8.78(m,1),8.40(s,1),8.03(m,1),7.26−7.40(m,5),4.39(s,2);MS(ESNEG):212[M−1]-
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるように4−ベンジルピリヂン−2−カルボン酸10b(R9=4−ベンジル)にカップリングし、中間体11b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ベンジル、P1=H)を得、それを触媒水素化により上記表題の化合物に還元した。
Figure 2007528360
実施例116
4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
氷酢酸(11.7mL)中の4−(2−ヒドロキシエチル)−ピリヂン(2.15g、17.48mmol、1当量)の溶液に30%過酸化水素(1.98mL、17.48mmol、1当量)を添加した。上記反応混合物を一晩還流し、及び濃縮させた。上記残留物をDCM中に溶解し、及び乾燥させた(MgSO4)。溶媒を真空下で蒸発させ、及びその後トルエンで再び共蒸発させ、N−オキシド中間体をシロップとして得た。
DCM(17mL)中の上記シロップの溶液を室温でトリメチルシリルシアニド(2.95mL、22.14、1.27当量)に添加し、及びその後0℃まで冷却した。上記混合物にDCM中の塩化ヂメチルカルバミルの溶液(4.4mL)を10分間にわたり一滴ずつ添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。10%水性炭酸カリウム(17.5mL)の溶液を一滴ずつ添加し、及び上記混合物を10分間攪拌した。上記有機層を分離し、及び上記水層をDCM(2×)で抽出した。上記混合した有機層を乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、ニトリル中間体10a(R9=2−ヒドロキシエチル)(0.82g、25%)を黄色油として得た。
Figure 2007528360
6N HCl(2mL)中の上記ニトリル10a(R9=2−ヒドロキシエチル)(0.82g、4.32mmol)の溶液を一晩還流した。上記反応混合物を真空下で濃縮させた。MeOH(18mL)及び水(18mL)、続いて濃水性HCl(2.2mL)及び酸化プラチナ(450mg)を添加した。上記混合物をパージし、及び水素(1atm)で満たし、及び一晩攪拌した。上記酸化プラチナをろ過により除去し、及び上記ろ過物を真空下で蒸発させ、中間体ピペコリン酸中間体を得た。
上記ピペコリン酸中間体を2N NaOH(5mL)及びt−ブタノール(5mL)中に取り、及びヂ−t−ブチルヂカーボネート(1.33g、6.1mmol)を攪拌しながら添加した。上記混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、及び有機層をエーテルで洗浄した。上記水層を2N HClでpH=2.0まで酸性化し、及び酢酸エチル(2回)で抽出した。上記混合した有機層を乾燥させ(MgSO4)、及び真空下で濃縮させた。粗いN−Bocピペコリン酸中間体をクロマトグラフィーにより精製し、4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリヂン−1,2−カルボン酸−1−第三−ブチルエステル(210mg、18%)を透明なシロップとして得た。
Figure 2007528360
ナトリウムヒドリド(油中60%、28.9mg、0.72mmol、2当量)をヘキサン(2×)で洗浄し、及び高い真空下で乾燥させた。DMF(0.8mL)中の4−(2−ヒドロキシエチル)−ピペリヂン−1,2−カルボン酸−1−第三−ブチルエステル(98.6mg、0.36、1当量)の溶液を0℃のDMF(0.7mL)中のナトリウムヒドリドの混合物に添加した。上記混合物を0℃で5分間、及びその後室温で20分間攪拌した。1−ブロモプロパン(0.33mL、3.6mmol、10当量)を添加し、及び上記混合物を室温で3時間攪拌し、及びその後水で停止させた。上記混合物を酢酸エチルで希釈し、水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、透明な油を得、それをクロマトグラフィーにより精製し、エーテル中間体4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−1,2−カルボン酸−1−第三−ブチルエステル−2−プロピルエステル(35.8mg、28%)を得た。
Figure 2007528360
ヂオキサン(1mL)及び水(0.8mL)中のエーテル中間体4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−1,2−カルボン酸−1−第三−ブチルエステル−2−プロピルエステル(73mg、0.20mmol、1当量)の溶液に水酸化リチウム一水和物(84mg、2mmol、10当量)を添加した。上記反応混合物を室温で一晩攪拌した。上記溶媒を真空下で除去した。上記残留物を水で希釈し、エーテルで洗浄した。上記水層を酢酸エチル中に取り上げ、及び10%クエン酸で分割した。上記有機層を水(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させ、酸中間体4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−1,2−カルボン酸−1−第三−ブチルエステル(61.1mg、97%)をシロップとして得た。
Figure 2007528360
DMF(1mL)中の塩酸リンコサミン2b(R1=R2=Me;55.8mg、0.19mmol、1当量)及びDIEA(50mg、0.39mmol、2当量)の混合物を上記酸中間体(61.1mg、0.19mmol、1当量)に添加し、続いてHBTU(80mg、0.21mmol、1.1当量)を添加した。上記反応混合物を室温で3時間攪拌した。上記反応混合物を高い真空下で乾燥するまで蒸発させた。上記残留物を酢酸エチルで希釈し、1:1 10%クエン酸/塩水(1×)、飽和水性重炭酸ナトリウム(1×)、塩水(1×)で洗浄し、乾燥させ、及び濃縮させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、N−Bocリンコサミド中間体(60mg、56%)を得た。
MS(ESPOS):549.5[M+H]+.MS(ESNEG):547.2[M−H]-
メチルスルフィド(0.2mL)を伴うDCM(9mL)中の上記N−Boc中間体の溶液にトリフルオロ酢酸(3mL)及び水(0.2mL)を添加した。上記反応混合物を室温で1時間攪拌した。上記溶媒を真空下で除去し、及びトルエンで2回共蒸発させた。上記残留物をクロマトグラフィーにより精製し、最終生成物(低Rfアイソマー、12mg、25%)を白色固体として得た。
Figure 2007528360
実施例117
4−シクロプロピルメトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
上記表題の化合物を、アルキル化剤として臭化シクロプロピルメチルを置換して、4−ヒドロキシピリヂン−2−カルボン酸から出発して方法S中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
化合物15a(R9’=シクロプロピルメチル):1H NMR(300MHz、CD3OD)δ8.41(d,J=4.8,1),7.65(d,J=2.4,1),7.20(m,1),4.09(d,J=6.9,2),1.32(m,1),0.66(m,2),0.43(m,2);MS(ESNEG):192[M−H]-
化合物15b(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9’=シクロプロピルメチル):
Figure 2007528360
表題の化合物(38mg、18%):
Figure 2007528360
実施例118
4−フルオロ−4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
上記表題の化合物をR9炭素求核試薬としてブチルリチウムを置換して、4−オキソ−ピペリヂン−1,2−ヂカルボン酸1−第三−ブチルエステル21a(m=2、P=H、P2=Boc)から出発して方法Y(一般スキーム21)中に見られる合成シークエンスを用いて作出した。
リンコサミン2b(R1=Me、R2=Me)を一般カップリングスキーム11中に示されるようにカルバミン酸塩21d(P2=Boc、m=2、R9=n−ブチル)にカップリングし、中間体11a(R1=Me、R2=Me、R3=H、R9=ブチル/フルオロ、P1=H、P2=カルボン酸−t−ブチルエステル、m=2)を得、それを酸性条件下で脱保護し、上記表題の化合物を得た。
MS(ESPOS):437[M+H]+
実施例119−122
実施例119〜124は適切なR9炭素求核試薬を置換して、実施例118(方法Y、スキーム21)中と類似の様式で調製される。
実施例119
4−フルオロ−4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
実施例120
4−フルオロ−4−(3−フルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
実施例121
4−フルオロ−4−(3,3−ヂフルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
実施例122
4−フルオロ−4−(2,2−ヂフルオロエトキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
Figure 2007528360
以下の実施例は本発明に係る化合物を試験するために使用されうる。
実施例A
感受性試験
化合物をNCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards)のマイクロ希釈法にしたがって試験した。好気的に生育する細菌についての希釈抗菌感受性試験のための方法;承認された標準−第5版。NCCLS document M7−A5,NCCLS,Wayne,PA. 2000;National Committee for Clinical Laboratory Standards.嫌気性細菌の抗菌感受性試験のための方法;承認された標準−第5版。NCCLS document M11−A4,NCCLS,Wayne,PA. 2001。分析は丸底ウェルを有する滅菌プラスティック96ウェルマイクロタイタートレイ(Greiner)中で行われた。
化合物調製
試験化合物及びコントロール抗生物質のストック溶液はDMSO中に10mg/mLで調製される。それぞれの薬物の連続2倍希釈は所望の最終濃度の100倍で溶媒としてDMSOを用いてそれぞれの行にわたりマイクロタイタープレート中で行われる。列#1〜11中のウェルは薬物を含み、及び列#12は薬物を含まず生物についての成長コントロールとして保たれた。親プレート中のそれぞれのウェルは滅菌脱イオン水で希釈され、混合され、及び10μLの体積がもたらされる分析プレート中のそれぞれのウェルに分配される。
接種物の調製
ストック培養物をMicrobank(商標)法(Pro−Lab Diagnostics)を用いて調製し、及び−80℃で貯蔵した。好気性株を繁殖させるために、1のビーズを冷凍したバイアルから除去し、及び無菌的にTrypticase Soy Agar(Difco)、Chocolate Agar(Remel)又はBlood Agar(Remel)上にすじをつけ、それらを35℃で一晩インキュベートした。嫌気菌をヘミン及びビタミンKで補充されたBrucella Agar(Remel)中で培養し、及び35℃でAnaerobic Jar(Mitsubishi)を用いて嫌気生活において24〜48時間インキュベートした。標準化された接種物をNCCLSガイドライン(National Committee for Clinical Laboratory Standards)にしたがって直接コロニー懸濁法を用いて調製した。好気的に生育する細菌についての希釈抗菌感受性試験のための方法;承認された標準−第5版。NCCLS document M7−A5,NCCLS,Wayne,PA. 2000;National Committee for Clinical Laboratory Standards.嫌気性細菌の抗菌感受性試験のための方法;承認された標準−第5版。NCCLS document M11−A4,NCCLS,Wayne,PA. 2001。単離されたコロニーを18〜24時間アガープレートから選択し、及び0.5 McFarland 濁度標準に合うよう0.9%滅菌塩水中に再懸濁した。上記懸濁物を調製の15分以内に使用した。
Streptococcus pneumoniae VSPN1001 Streptococcus pneumoniae ATCC 49619
Streptococcus pneumoniae VSPN3026 Streptococcus pneumoniae R6x
Streptococcus pneumoniae VSPN4054 Streptococcus pneumoniae 488K
Streptococcus pneumoniae VSPN4021 Streptococcus pneumoniae
Staphylococcus aureus VSAU1017 Staphylococcus aureus Smith
Staphylococcus aureus VSAU1003 Staphylococcus aureus ATCC 25923
Staphylococcus aureus VSAU4020 Staphylococcus aureus 125
Staphylococcus aureus VSAU4048 Staphylococcus aureus 85−EPI
Staphylococcus aureus VSAU4065 Staphylococcus aureus VSAU4065
Staphylococcus epidermidis VSEP1001 Staphylococcus epidermidis ATCC 12228
Enterococcus faecalis VEFL1003 Enterococcus faecalis ATCC 51299
Enterococcus faecium VEFA1005 Enterococcus faecium BM4147.1
Haemophilus influenzae VHIN1003 Haemophilus influenzae ATCC 49766
Haemophilus influenzae VHIN1004 Haemophilus influenzae ATCC 31517
Haemophilus influenzae VHIN1005acr Haemophilus influenzae LS−2
Moraxella catarrhalis VMCA1001 Moraxella catarrhalis ATCC 25238
Escherichia coli VECO2096 Escherichia coli MG1655
Escherichia coli VECO2526 tolC Escherichia coli MG1655 tolC
Bacteroides fragilis VBFR1001 Bacteroides fragilis ATCC 25285
Bacteroides thetaiotaomicron VBTH 1001 Bacteroides thetaiotaomicron ATCC#29741
Clostridium difficile VCDI1001 Clostridium difficile ATCC 9689
MICsのための分析プレートの調製
培地を1.1×濃度で調製した。NCCLSにより推奨されるようにCa++及びMg++で補充したMueller−Hinton Broth MHB(Difco)、5%ウマ溶解血で補充したMHB、HTM Broth(Remel)又はヘミン及びビタミンKで補充したBrucella broth(Remel)。それぞれの生物について、標準化した懸濁物を滅菌リザーヴァー中の適切な生育培地中に希釈した。混合後、薬物を含む分析プレート中のウェルに90μlの体積を接種した。したがって、それぞれのMIC決定について、それぞれのウェルは100μLの最終体積を含み、約5*105cfu/mLの接種サイズ、及び1%以下のDMSOを有する。
MICの解釈
完了したマイクロタイタープレートを好気菌については環境気体中で35℃で16〜20時間、及び嫌気菌についてはanaerobe jar(Mitsubishi)中で35℃で46〜48時間インキュベートした。それぞれのウェルの光学濃度をVersaMax Microplate reader(Molecular Devices, Sunnyvale, CA)を用いて600nmで決定した。MICを肉眼で見える細菌成長の完全な抑制を引き起こす最も低い薬物濃度として定義した。
実施例B
マウス S. aureus 敗血症における有効性
有効性研究を他のところ(Goldstein, B. P., G. Candiani, T. M. Arain, G. Romano, I. Ciciliato, M. Berti, M. Abbondi, R. Scotti, M. Mainini, F. Ripamonti, and et al. 1995. Antimicrobial activity of MDL 63, 246, a new semisynthetic glycopeptide antibiotic Antimicrob Agents Chemother.39:1580−1588.;Misiek, M., T. A. Pursiano, F. Leitner, and K. E. Price 1973. Microbiological properties of a new cephalosporin, BL−S 339:7−(phenylacetimidoyl−aminoacetamido)−3−(2−methyl−1,3,4−thiadiazol−5−ylthio methyl)ceph−3−em−4−carboxylic acid Antimicrob Agents Chemother.3:40−48)で公開されたモデルにしたがってS. aureus マウス敗血症モデルにおいて行った。
化合物調製
化合物を経口投与のために2%Tween 80又は静脈内投与のために0.9% NaCl溶液中に溶解した。化合物を細菌接種1時間後に投与した。ヴァンコマイシン又はアンピシリンをコントロールとして使用した。
有効性モデル
MDS Pharma Servicesからの22±2gの体重の雄又は雌ICRマウスを評価のために使用した。食物及び水を制約なしに与えた。22±gの体重の6匹のマウスの群を実験のために使用した。マウスにStaphylococcus aureus Smithを5% mucin(Sigma)を含む0.5mLのBrain Heart Infusion Broth(Difco)中の4 104 CFUで腹腔内に接種した。死亡率を細菌接種後7日間毎日1回記録した。
本発明はさまざまな特定の物質、手順及び実施例について本明細書中に示され及び例示されているが、本発明は物質の特定の物質の組み合わせ、及びその目的のために選択される手順に限定されないことが理解される。上記詳細の多くの変形は当業者により理解されるであろうように含意されうる。
実施例C
in vivo動物モデル
本発明に係るさまざまな化合物のin vivo活性を標準のStaphylococcus aureus 敗血症モデル(MDS Pharma Services, Bothell, WA)において評価した。
MDS Pharma Services動物交配センターにより提供される雄ICR−由来マウス(ICRは異系交配マウスの系統である)に5% mucin(Sigma)を含む0.5mL BHI broth中のLD90-100のStaphylococcus aureus(Smith;ATCC19636)を腹腔内に接種した。化合物を2%Tween 80(Sigma)中に調合し、及び単一用量を細菌接種1時間後に経口で投与した。死亡率を7日間毎日モニターした。
以前の研究において、経口ED50(すなわち、マウスの50%を保護した濃度)を商業的に入手可能なリンコサミドであるクリンダマイシン(Sigma)について19.9mg/kgであると決定した。試験された本発明に係る化合物をスクリーニングするために、化合物を8匹のICRマウスの群に10mg/kgで投与し、及びその濃度での生存者の数をクリンダマイシンに比較した。結果は以下の表中に示される。
試験された化合物(実施例番号により示される) 10mg/kgでの生き残ったマウス の数
クリンダマイシン 6
17 1
34 2
35 2
36 0
100 7
101 7
実施例36からの化合物がより高い用量で試験されるとき、生き残るマウスの数は増大するであろうと想定される。

Claims (22)

  1. 式(I)の化合物:
    Figure 2007528360
    {式中:
    1はアルキルである;
    2及びR3は独立にH、アルキル、ヒドロキシ、フルオロ又はシアノアルキルである又はR2及びR3のうちの1は=NOR7であり、及び他方は不在である又はR2及びR3のうちの1は=CH2であり、及び他方は不在であり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;R2及びR3のうちの1がフルオロであるとき、他方は水素又はヒドロキシでない;及びR2及びR3のうちの1がヒドロキシであるとき、他方はフルオロ、水素又はヒドロキシでない;
    6はH、アルキル、ヒドロキシアルキル、−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]p−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]p−アルキレン−置換へテロサイクルから成る群から選ばれ、ここで、pは0又は1である;
    7はH又はアルキルである;
    同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシ、置換されるアルコキシ、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
    mは0、1、2又は3である};及び
    そのプロドラッグ、互変異性体又は医薬として許容される塩であって;
    ここで、式Iの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する、化合物。
  2. 式(II)の化合物:
    Figure 2007528360
    {式中:
    1はアルキルである;
    2及びR3は独立にH、アルキル又はシアノアルキルであり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;
    6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである;
    同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
    mは1又は2である};及び
    そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩であって;
    ここで、式IIの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する、化合物。
  3. 式(III)の化合物:
    Figure 2007528360
    {式中:
    1はアルキルである;
    2及びR3はフルオロである;
    6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである;
    同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
    mは1又は2である};及び
    そのプロドラッグ及び医薬として許容される塩であって、
    ここで、式IIIの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する、化合物。
  4. 式(IV)の化合物:
    Figure 2007528360
    {式中:
    1はアルキルである;
    2及びR3は独立にH又はアルキル、ヒドロキシ、フルオロ又はシアノアルキルである又はR2及びR3のうちの1は=NOR7であり、及び他方は不在である又はR2及びR3のうちの1は=CH2であり、及び他方は不在であり、ここで、R2及びR3の両方はHでない;R2及びR3のうちの1がフルオロであるとき、他方は水素又はヒドロキシでない;及びR2及びR3のうちの1がヒドロキシであるとき、他方はフルオロ、水素又はヒドロキシでない;
    6は−C(O)O−アルキレン−シクロアルキル、−C(O)O−アルキレン−置換シクロアルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−置換アルキル、−C(O)O−アリール、−C(O)O−置換アリール、−C(O)O−ヘテロアリール、−C(O)O−置換ヘテロアリール、−[C(O)O]p−アルキレン−ヘテロサイクル、−[C(O)O]p−アルキレン−置換へテロサイクルから成る群から選ばれ、ここで、pは0又は1であり、ここで、−C(O)O−置換アルキルは以下のもの:
    Figure 2007528360
    を含まない;
    7はH又はアルキルである;
    同じ又は異なる炭素上で環内で単独で又は複合的に置換されうるR9は水素、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシアルコキシ、シクロアルキル、置換されるシクロアルキル、アルコキシアルコキシ、置換される酸素、置換される窒素、ハロゲン、フェニル、置換されるフェニル、−(CH2n−OH、−(CH2n−NR45、Raがモノフルオロフェニル及びモノクロロフェニルから選ばれる−アルキレン−Ra、及びそれらの有枝鎖異性体から成る群から独立に選ばれ、ここで、nは両端を含む1〜8の整数であり、及びR4及びR5はH又はアルキルである;及び
    mは1又は2である};及び
    そのプロドラッグ、互変異性体又は医薬として許容される塩であって;
    ここで、式Iの化合物はStreptococcus pneumoniae、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Enterococcus faecalis、Enterococcus faecium、Haemophilus influenzae、Moraxella catarrhalis、Escherichia coli、Bacteroides fragilis、Bacteroides thetaiotaomicron、及びClostridium difficileから成る群から選ばれる生物の少なくとも1に対して32μg/mL以下の最小阻害濃度を有する、化合物。
  5. mが1又は2である、請求項1に記載の化合物。
  6. 1がメチルである、請求項1に記載の化合物。
  7. 6はH、アルキル又はヒドロキシアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  8. それぞれのR9は独立にH、アルキル、置換されるアルキル、アルコキシ、置換されるアルコキシ又はシクロアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  9. 4−(2−メトキシエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−ブチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(4,4−ヂフルオロ−ペンチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−フルオロ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−フルオロエトキシ)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−シクロプロピルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−シクロブチル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−シクロブチルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−ブチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−シクロプロピルメチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−プロピル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−ブチル−1−(2−ヒドロキシ−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−ペンチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−(3−メチル−ブチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−(3−シクロブチル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−(2−シクロブチル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−(2−シクロプロピル−エチル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−(3−シクロプロピル−プロピル)−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    3−ブチル−1−メチル−アゼチヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−シクロプロピルメチル−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−シクロブチル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピローリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    5−プロピル−アゼパン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−シクロペンチル−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−メトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−エトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−プロポキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−シクロプロピルメトキシ−プロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−[3−(2−フルオロ−エトキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−[3−(3−フルオロ−プロポキシ)−プロピル]−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(4−メトキシ−ブチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−プロポキシメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(3−フルオロ−プロポキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−シクロヘキシルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−(2−プロピルオキシエチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−シクロプロピルメトキシ−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−ブチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−エチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−(3−フルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−(3,3−ヂフルオロプロピル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    4−フルオロ−4−(2,2−ヂフルオロエトキシメチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    及びそれらのプロドラッグ、互変異性体及び医薬として許容される塩から成る群から選ばれる化合物。
  10. リン酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
    琥珀酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル;
    N−(2−モルフォリン−4−イル−エチル)−スクシンアミド酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
    ヂメチルアミノ−酢酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
    1−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステル;
    ヘキサデカン酸4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル;
    1−(1−メチル−3−オキソ−ブト−1−エニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−アセトキシ−エチルエステル;
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸2−アミノ−3−メチル−ペンタノイルオキシメチルエステル;
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸ピペリヂン−4−カルボニルオキシメチルエステル;
    1−(プロピオニルアミノ−メチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    N−{2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−イルメチル}−ニコチンアミド;
    1−(2−アミノ−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    1−(2−アミノ−3−フェニル−プロピオニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    1−(2−アミノ−3−メチル−ペンタノイル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    1−(2−アミノ−3−メチル−ブチリル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    1−(1−メチル−1,4−ヂヒドロ−ピリヂン−3−カルボニル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド;
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリヂン−4−イルエステル;
    及びそれらの互変異性体及び医薬として許容される塩から成る群から選ばれる化合物。
  11. 上記化合物は:
    4−フルオロ−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
    である、請求項9に記載の化合物。
  12. 上記化合物は:
    4−(2−シクロプロピル−エチル)−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
    である、請求項9に記載の化合物。
  13. 上記化合物は:
    4−シクロプロピルメチル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
    である、請求項9に記載の化合物。
  14. 上記化合物は:
    5−プロピル−アゼパン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
    である、請求項10に記載の化合物。
  15. 上記化合物は:
    リン酸モノ−(4,5−ヂヒドロキシ−6−{2−メチル−1−[(4−プロピル−−ピペリヂン−2−カルボニル)−アミノ]−プロピル}−2−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)エステル
    である、請求項10に記載の化合物。
  16. 上記化合物は:
    1−(5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチル)−4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド
    である、請求項10に記載の化合物。
  17. 上記化合物は:
    2−[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピルカルバモイル]−4−プロピル−ピペリヂン−1−カルボン酸5−メチル−2−オキソ−[1,3]ヂオキソール−4−イルメチルエステル
    である、請求項10に記載の化合物。
  18. 医薬として許容される担体及び治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
  19. 治療的に有効な量の請求項1に記載の化合物を哺乳類に投与することを含む、哺乳類における微生物感染の治療方法。
  20. 上記化合物は医薬組成物中で上記哺乳類に経口で、非経口で、経皮で、局所に、直腸に又は鼻内に投与される、請求項19に記載の方法。
  21. 上記化合物は約0.1〜約100mg/体重kg/日の量で投与される、請求項19に記載の方法。
  22. 化合物、4−プロピル−ピペリヂン−2−カルボン酸[2−メチル−1−(3,4,5−トリヒドロキシ−6−メチルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−プロピル]−アミド。
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