JP2007522855A - 掃除機装置 - Google Patents

Abstract

直立型の掃除機は、一方の端部が掃除機のベース（１、１´）に取り付けられたホースアセンブリ（１０、１０´）を有する。ホースアセンブリはハンドル（６、６´）に並んで収容され、ハンドルの取付具（２１）に係合しているホースアセンブリの自由端（１９）によって拘束される。ホースアセンブリ（１０、１０´）は硬質ワンド（１２、１２´）及び本来の引き伸ばした全長を具える可撓性ホース（１１、１１´）を有する。ホースは、ホースアセンブリに沿った気流を阻止し、減圧を発生するために、ワンド（１２、１２´）の弁（２０、２０´）を閉塞することにより、掃除機の力を利用して短い全長に収縮することができる。ワンド（１２、１２´）はホース（１１、１１´）の内部又は外部で摺動することにより収容され、一方の端に、引き伸ばした際に、ホースの自由端のフランジ（１５、１５´）と係合し密封するフランジ（１８、１８´）を有する。

Description

本発明は、床を清掃する構成を含むベースと、床から除去された物質を集めるためにベース上方に取り付けられたハウジングと、ユーザによる操縦を可能とするハンドルを有するような掃除機装置であって、掃除機の下端側で掃除機に取り付けられた第１の端と、第２の自由端を有するホースアセンブリを含む掃除機に関するものである。

直立（アップライト）型の掃除機はホースを有していることが多く、このホースは、その自由端に取り付けられた補助ツールのクリーニングヘッドを用いて掃除することが最も好ましい、階段又は他の位置を掃除するために装置に取り付けることができる。好ましくは、ホースは、保管を容易にするために、掃除機自体に収容されこれにより、ホースは常時利用可能となる。しかしながら、利用可能な空間が限られているので、掃除機上にホースを収容することは困難である。１つの解決策は、高伸長率のホース、すなわち、本来は全長が短いが、その復元力に反して長い全長にまで引き伸ばすことのできるホースを用いることである。この種の伸長性ホースは、伸長全長／収縮全長の比を、最大で６：１にまですることができる。これにより、有用な長さのホースを、例えば垂直方向で、掃除機に収容することができる。しかしながら、伸長性ホースには、ホースを引き伸ばし、伸ばした状態に維持するために力を加える必要があるという問題がある。ホースに加えられる力は掃除機をユーザの方へ引き寄せる傾向があり、ホースの張力は、ホースが家具の周りを通っている場合には、これを引き寄せる傾向がある。

特許文献１には、本来は引き伸ばした全長を有するホースが記載されており、このホースは、ホースの自由端を閉塞して、掃除機からの吸引力によりホースを短い全長に引き寄せることによって、保管のための短い全長に収縮することができる。そして、吸引力を除去した後も、ホースを短い全長に保持するような対策を施さなければならない。吸引力によって長さを収縮する他のホースは、特許文献２〜６に記載されている。

国際公開第０３／０２４２９４号パンフレット ドイツ国特許公開第１９７３８３２９号明細書 国際公開第９９／３５９５４号パンフレット 欧州特許公開第１０１１４０８号明細書 欧州特許公開第３８８６７６号明細書 米国特許第４０５０１１３号明細書

本発明の目的は、代替的掃除機を提供することにある。

本発明の１つの形態によれば、上記のような掃除機において、ホースアセンブリが、本来の引き伸ばされた全長を有し、ホースアセンブリの中の空気流路を閉塞することによりその自由端に向かって収縮し短い全長となることのできるホースを含んでおり、このホースアセンブリはホースに対して同軸的に摺動可能な管状ワンドを含み、これにより、ホース及びワンドを掃除機上に収容しており、掃除機は収容したホースアセンブリを略垂直方向に受容するするための構成を含むことを特徴とする。

ワンドをホースの内又は外部で摺動可能とすることができる。ワンドは、手動操作可能な弁を含むことが好ましく、この弁によりホースアセンブリに沿った空気流路を閉塞することができる。収縮した際に、ワンドの全長が実質的にホースの全長と等しくなることが好ましい。収容されたホースアセンブリを受容する構成は、ワンドの自由端を係合するのに適している掃除機への取付具を含んでもよい。取付具が掃除機のハンドルにあることが好ましい。ワンドを完全に引き伸ばした際に、ワンドは、一方の端に、ホースの自由端側のフランジと係合し密封するのに適したフランジを有していてもよい。

本発明の他の形態によれば、本発明の前記形態の掃除機用のホースアセンブリを提供する。

以下、本発明によるホースアセンブリを含む掃除機を、添付の図面を参照しつつ、例示的に説明する。

最初に、図１を参照して、従来のように、下端にベースユニット１を有する直立型掃除機が示されており、この掃除機は吸引口及びビータブラシ又はビータバー等（図示せず）の形態の床掃除手段を有する。ベースユニットは、掃除機が床を移動できるようにする車輪又はローラ等２を有する。ベースユニット１の上方に取り付けられたハウジング３は、吸引ポンプ又はブロワ４と、集塵フィルタユニット５を含み、この集塵フィルタユニットは、例えば布フィルタ袋やサイクロンタンクを含む、従来の種類のものとすることができる。ハンドル６は、本体装置１から事実上垂直に延在し、その上端で曲がってグリップ７を形成しており、このグリップによりユーザが掃除機を押したり、引いたり、操縦したりすることができる。このように、掃除機は従来のものである。

掃除機は、階段、高い面、隙間、家具などを清掃する際に使用するホースアセンブリ１０を含む。ホースアセンブリは、所定の長さの可撓性収縮ホース１１及び硬質ワンド１２を備える。ホース１１は、特許文献１に記載されているホースと同様であってもよく、それは本来の軸方向に引き伸ばされた状態の螺旋形強化ばねワイヤ１３及びその外側に取り付けられた可撓性プラスチック材料から作られたスリーブ１４を有する。ホース１１の軸線方向の弾性は、ホースの自由端を閉塞した際に掃除機により生ずる吸引力によって、ホースを保管のために短い全長に収縮することができる程度のものである。収縮した際に、スリーブ１４は内方に折れ曲がるよう構成されることが好ましい。これによりホース１１の中の内径が減り、それ故に吸引力は減少するが、外方に折れ曲がるスリーブが取り得る長さに比べて、ホースを短く収縮することができるからである。あるいは、外方に折れ曲がるホーススリーブを使うことができる。ホース１１は、一方の端部で、ベースユニット１、すなわち掃除機の下端側に固定される。ホース１１を本体装置１に固定する手段は、必要な時には取外しできることが好ましい。ホース１１の他方の端部はフランジ１５で終端する。

ワンド１２は、例えばプラスチック材料から作られた硬質管１６の形状であり、これはホース１１の内径より僅かに小さい外径を有し、これにより、ワンドはホースの内側及び外側で摺動可能である。ワンド１２の一方の端部１７は、ホース１１の内部に位置し、拡大フランジ１８を有し、ホースフランジ１５を越えてワンドがホースから引き抜かれるのを防止する。ワンド１２の他方の自由端１９は手動操作可能な弁２０を有し、この弁は通常開いているが、ユーザがこれを閉じて、ワンドの中の流路を閉塞し、これによりホースアセンブリ１０に沿って空気が流動することを防止することができる。ワンド１２の自由端１９は、従来のテーパー嵌合等の任意の慣用的方法によって、クリーニングヘッド（図示せず）と連結できるように成型される。図１に示すように、収容した際に、ワンド１２の自由端１９はホース１１の上端から突出しており、ハンドル６の取付具２１により係合される。ワンド１２は、ホース１１の内側に同軸状に突出しており、その内端１７はホースの下端またはその近傍に位置する。従って、ワンド１２の全長はホース１１の収縮した全長と実質的に同様であるということがわかる。ワンド１２の内端１７は、ベースユニット１の取付具又はホース１１の下端と係合することができるが、これは必須ではない。なぜならば、ワンドの下端の下方にホースが短く存在する場合であっても、ホースをその収容された位置に適切に拘束できるからである。

ホースアセンブリ１０を使用するために、ワンド１２の上端１９を取付具２１から外し、ワンドをホース１１からその最大長まで入れ子式に引っ張り、これにより、図２に示すように、ワンドのフランジ１８をホースのフランジ１５と係合させ密封する。ワンド１２が解放されると、ホース１１は拘束されておらず、したがって、本来の引き伸ばされた全長に伸びる。典型的には、ホース１１の収縮した長さを約６００ｍｍとし、その延伸された長さを３６００ｍｍとすることができる。この場合、ワンド１２の長さを加えると、最大長４２００ｍｍのアセンブリ１０が得られる。ホースアセンブリ１０はその下端側で掃除機に取り付けられ、この上では無拘束であるので、下端部で自由に屈曲する。これにより、ホースアセンブリ１０の長さを最大限に利用でき、ホース１１により加わる力で掃除機が引っ張られるのを防止できる。ユーザは通常の清掃方法でホースアセンブリ１０を使用する。ホース１１の本来の引き伸ばされた全長とは、ユーザがそれを引き伸ばした状態に保持するために絶えずそれを引っ張っている必要がないことを意味する。これにより、ホースアセンブリ１０の使用が一層容易になり、家具を引き寄せることなく、家具などの周囲にホースを通すことができる。このホースは、伸縮性ホースのように掃除機を引き寄せないので、ユーザが気づかぬうちに掃除機を動かすおそれが少ない。

ホースアセンブリ１０の使用を終えた際には、ユーザは掃除機を起動したまま単に弁２０を閉じれば、吸引力によって、ホース１１が掃除機に向かって収縮するのに十分な圧力まで、ホース１１の内部の圧力が下がる。その後、ユーザは、ホース１１の内部にワンド１２を摺動して戻して、取付具２１にワンドを留める。そして掃除機を停止できる。

図１及び図２の構成で説明したように、ワンドをホースの内部に同軸的に配置する必要はなく、図３に示すように、ホースの外側に配置することもできる。 図３において、図１及び図２に示した部品と同様の部品には、同じ参照番号に記号´を付けた。この構成において、ホース１１´は、自由端でフランジ１５´が外方に延在していることを除いて、前述したものと同様である。ワンド１２´は直径が大きく、その内径はホース１１´の外径より僅かに大きい。ワンドの後方下端１７´で、ワンド１２´は内方に延在するフランジ１８´を有し、このフランジ１８´はホース１１´の自由端でフランジ１５´と係合し密封するよう構成されている。ホースアセンブリ１０´は、上記と同様に使用し及び収縮する。

ホースアセンブリを掃除機に保持することのできる他の様々な方法があることはいうまでもない。ホースアセンブリが必ずしもハンドルに沿って収容され、保持される必要はなく、例えばそれは掃除機の側面の垂直格納部内に嵌合することができる。

図１は、ホースアセンブリを収容した状態の掃除機の側面図である; 図２は、ホースを収容しておらず、使用のために引き伸ばした状態の掃除機の下部の側面図である; 図３は、掃除機の変形態様の側面図である。

Claims (9)

1. 床を清掃する構成を含むベース（１、１´）と、床から除去された物質を集めるためにベース上方に取り付けられたハウジング（３、３´）と、ユーザによる操縦を可能とするハンドル（６、６´）を有するような掃除機であって、掃除機の下端の側で掃除機に取り付けられた第１の端（１７、１７´）と、第２の自由端（１９）を有するホースアセンブリ（１０、１０´）を含む掃除機において、ホースアセンブリは、本来の引き伸ばされた全長を有し、ホースアセンブリの中の空気流路を閉塞することによりその自由端に向かって収縮し短い全長となることのできるホース（１１、１１´）を含んでおり、ホースアセンブリはホースに対して同軸的に摺動可能な管状ワンドを含み、これにより、ホース及びワンドを掃除機上に収容しており、掃除機は収容したホースアセンブリを略垂直方向に受容するための構成（２１）を含むことを特徴とする掃除機。
2. ワンド（１２）はホース（１１）の内部で摺動可能であることを特徴とする、請求項１に記載の掃除機。
3. ワンド（１２´）はホース（１１´）の外部で摺動可能であることを特徴とする、請求項１に記載の掃除機。
4. ワンド（１２、１２´）は手動操作可能な弁（２０、２０´）を含み、この弁によりホースアセンブリに沿った空気流路を閉塞することができることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１項に記載の掃除機。
5. 収縮した際に、ワンド（１２、１２´）の全長が実質的にホース（１１、１１´）の全長と等しいことを特徴とする、請求項１〜４のいずれか１項に記載の掃除機。
6. 収容されたホースアセンブリ（１０、１０´）を受容する構成は、ワンド（１２、１２´）の自由端（１９）を係合するのに適している掃除機への取付具（２１、２１´）を含むことを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載の掃除機。
7. 取付具（２１、２１´）は、掃除機のハンドル（６、６´）に設けられることを特徴とする、請求項６に記載の掃除機。
8. ワンド（１２、１２´）を完全に引き伸ばした際に、ワンドは、一方の端に、ホース（１１、１１´）の自由端側のフランジ（１５、１５´）と係合し密封するのに適したフランジ（１８、１８´）を有することを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載の掃除機。
9. 請求項１〜８のいずれか１項に記載の掃除機用のホースアセンブリ（１０、１０´）。
   
   

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