JP2007519139A

JP2007519139A - 情報記憶装置及び方法

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Publication number: JP2007519139A
Application number: JP2006520090A
Authority: JP
Inventors: エイツマ，ポーペ; エフエルブラキエーレ，ヨハニス; ハメリンク，ディルク
Original assignee: Koninklijke Philips NV; Koninklijke Philips Electronics NV
Current assignee: Koninklijke Philips NV
Priority date: 2003-07-17
Filing date: 2004-07-14
Publication date: 2007-07-12
Anticipated expiration: 2024-07-14
Also published as: TW200514051A; US20060230330A1; JP4558726B2; CA2532364A1; WO2005008655A2; EP1649467A2; CN1823387B; KR101083096B1; KR20060056328A; CN1823387A; US7730348B2; WO2005008655A3

Abstract

記録担体上のトラック中の物理アドレスにある、論理アドレスを有するブロックに情報を記録する装置である。論理アドレスは、欠陥物理アドレスを代替するための記憶場所を示す欠陥エントリーを含む欠陥管理情報（５２、５３、６１、６４）に応じて物理アドレスに変換される。実質的にどの欠陥エントリーも自由に使用できないことにより示された非代替状態により、記録担体を読出専用状態にすることができる。本装置は、書き込み可能状態を示す元の代替情報を読み出し、その元の代替情報（６０）を隠し領域に格納し、非代替状態に修正された欠陥管理情報（６１）を書き込むことにより、記録担体を読み出し専用状態に設定する読み出し専用部を有する。記録担体は、隠し領域から元の代替情報を読み出すことにより再オープンすることができる。

Description

発明の詳細な説明

本発明は、論理アドレスを有するブロックに情報を記録する装置であって、記録担体上のトラック中に情報を表すマークを記録する記録手段と、各ブロックを前記トラック中の物理アドレスに位置づけすることにより記録を制御する制御手段とを有する装置に関する。

本発明は、さらに、情報を記憶する記録担体であって、トラック中の物理アドレスに位置づけられた論理アドレスを有するブロックに情報を有する記録担体に関する。

本発明は、さらに、記録担体上の物理アドレスに位置づけられた、論理アドレスを有するブロックに情報を記録する方法にも関する。

本発明は、さらに、情報を記録するためのコンピュータプログラム製品にも関する。

本発明は、記録システムにおける欠陥管理の技術分野に関し、特に、記録担体の読み出し専用状態への設定に関する。

記録担体に情報を記録する装置及び方法は、米国特許第5,956,309号で知ることができる。該装置は、光ディスク上のトラック中のアロケートされた物理アドレスに、論理アドレスを有する情報ブロックに情報を記録する記録手段を有する。論理アドレスは、連続した記憶空間を構成する。実際には、記録担体のトラックには欠陥部分があり、特に、一物理アドレスのブロックへの記録を妨げるような欠陥があるものもある。これらの欠陥は、製品の不具合、キズ、ほこり、指紋等により生じる。欠陥を有する物理アドレスを検出し、欠陥管理情報を生成して保持する。例えば、最初、ユーザデータを記録する前に、欠陥を検出し、（主）欠陥テーブルに基づきその欠陥物理アドレスをスキップすることにより、欠陥セクターの物理アドレスを使用しないようにする。このプロセスは一般にスリッピングと呼ばれる。記録担体を使用している間に欠陥が検出された場合、（補助）欠陥テーブルにより欠陥物理アドレスに割り当てられた論理アドレスを欠陥管理領域中の異なる物理アドレスに割り当てる。このプロセスは一般に再マップまたはリニアリプレースメントと呼ばれる。一般に、欠陥管理領域は物理的に分散したサブ領域により構成されている。テーブルにおいて、欠陥エントリーは、欠陥物理アドレスの代替に使用されるべき物理アドレスの位置を示す。そのエントリーは、自由に使用可能であるか、または代替を示している。

光ディスク（DVD+RW、ブルーレイディスク等）の記録媒体は、異なるタイプのデータを大量に記憶することができる。これらは、記録媒体上のデータ構成に関して特定の要求を有するような異なる環境で使用することができる。一般的に、データは、特定のファイルシステムの規則に従ってファイルとして構成される。このようなファイルシステムはそれ自体のファイルシステムデータを有し、そのファイルシステムデータは記録担体に格納されたデータに関する全種類の構造に関する情報を含んでいる。具体的に、ファイルシステムは、論理及び／または物理ボリュームの構造を表すボリューム構造と、データを含むファイルの構造を表すファイル構造と、ファイルのグループ化を表すディレクトリ構造と、記録担体上のデータを格納するために割り当てられた空間または割り当てられていない空間を表す空間ビットマップとを含む。記録担体は、データを格納するためのアドレス可能な記録単位を有する。ファイルシステムのレベルにおいて、これらの単位は、アドレス空間を規定する論理アドレスの使用に伴い参照される。記録媒体のパーティショニングにより、ファイルシステムの（規則に従った）制御の下でデータを格納するために媒体上の空間がアロケートされる。

現在、例えばDVD+RWディスクは、コンシューマエレクトロニクス（CE）装置及びパーソナルコンピュータ（PC）環境において使用されている。CE環境において、DVD+RWディスクは、主にDVDビデオレコーディング（一般に、DVD+VRと呼ぶ）のフォーマットによるデジタルビデオ情報の記録に使用される。これは、定義された特定のアロケーション規則と、ビデオ情報自体を含むファイル及びタイトル情報、メニュー構造等のビデオ情報に関する情報のセットがあることを意味する。例えば、DVD+VRフォーマットにおいて、一部のファイルは一定のアドレスから始まる。その次に、ファイルの（所定の）リストが、一定の順序で媒体上に物理的に存在しなければならない。

PC環境は異なる考え方に基づいている。基本的に、アロケーションの必要性はない。アプリケーションによっては一部のファイルが一定のディレクトリにあることを要求し、一般に、情報をファイルに格納するため、またはファイルから情報を読み出すための独自のデータフォーマットを有する。これは、媒体上に自由になる空間がある限り、アプリケーションの種類を問わずにその媒体にデータファイルを追加することができることを意味する。一例として、単一のディスク上に、渾然一体となってマルチメディアファイル、テキストファイル、及び実行可能ファイルがあってもよい。

最近では、ビデオプレーヤ／レコーダ等のより多くのCE装置も、ディスク上のファイルシステム情報を検索して処理可能なタイプのファイルを探す能力を有している。これの例としては、（主に）JPEGファイルがあるが、MP3ファイルもすでに増加しつつある。将来、より多くの種類のマルチメディアファイルがCEの世界でサポートされるであろう。その次に、PCとホームエレクトロニクス装置との間でデジタルコンテントを相互利用しやすくするように設計されたメタデータの新しい標準規格（例えば、MPVやHighMAT）も作られている。これらは、例えば、異なる環境においても共通の「ルック＆フィール」を提供する。

公開された国際特許出願第WO01/22416A1号には、CD-RWディスク等の再書込可能媒体の初期化、フォーマット、及び欠陥管理を実行することができる記録装置が開示されている。これは、高密度フロッピー（登録商標）ディスク等のCD-RWの使用を容易にし、ファイルの素早い書き込みまたは読み出しが可能である。上記の媒体は、一般にマウントレイナー再書込可能（MRW）媒体と呼ばれ、例えば、CD-MRW、DVD+MRW等である。さらにまた、上記記録装置は、１つの記録媒体（いわゆる「ブリッジ媒体」）上に異なるファイルシステムのファイルシステムデータを格納することを可能とする。これは、CE環境等の異なる環境とPC環境との間でそのブリッジ媒体の共有を容易にする。一般アプルケーション領域（GAA）と呼ばれる記録媒体の特別な部分がアロケートされ、WO01/22416A1の欠陥管理を実行することができない他の装置により使用されるファイルシステムのファイルシステムデータを格納する。DVD+MRW媒体においては、GAAは２メガバイトの大きさである。

PC環境においては、ブリッジ媒体にデータを加える最もあり得る方法は、「ドラッグ＆ドロップ」によるものである。ユーザは、PC上で実行されている準拠（ブリッジ）アプリケーションを使用して、媒体をレガシープレーヤで使用できるようにすることが可能である。基本的に、アプリケーションは、好適なファイルシステムとコンテントポインターとを用いて、媒体に「CEブリッジ」と呼ばれる第２の（限定された）ファイルシステムを書き込み、レガシー「非MRW」システムがその主ファイルシステムのコンテントとしてこれら第２のファイルシステムを解釈できるようにする。結果として、CEプレーヤは、好適なコンテントデコーダを有するこのファイルシステムデータにより参照されたコンテントを再生するブリッジ媒体が非MRWのPCドライブで使用された時、GAAファイルシステムはホストによりマウントされ、「ドラッグ＆ドロップは可能ではない。

一般に、コンテントの変更に対して記録担体を保護する必要がある。この状態は一般に読み出し専用状態と呼ばれる。現在のMRW記録フォーマットは、読み出し専用メカニズムを提供していない。

本発明の目的は、記録担体を、所定の記録フォーマットによりレガシー装置によっても認識される読み出し専用状態に設定するシステムを提供することである。

この目的のために、本発明の第1の態様によると、冒頭のパラグラフに記載した記録装置において、前記制御手段は、所定の記録フォーマットにより欠陥管理領域中の欠陥管理情報に応じて前記論理アドレスを前記物理アドレスに、またはその逆に変換する欠陥管理手段を有し、前記欠陥管理情報は、欠陥物理アドレスを代替する位置を示す欠陥エントリーを含み、前記欠陥エントリーのほぼどれもが使用できないことにより示された非代替状態により前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、前記制御手段は、前記欠陥管理領域から書き込み可能状態を示す、少なくとも１つ自由に使用できる欠陥エントリーを含む元の代替情報を読み出し、前記元の代替情報を隠し領域に格納し、前記欠陥管理情報を非代替状態に変更することにより、前記読み出し専用状態に前記記録担体を設定する読み出し専用制御手段をさらに有する。

この目的のために、本発明の第２の態様によると、冒頭のパラグラフに記載した記録担体は、所定の記録フォーマットによる欠陥管理領域中の欠陥管理情報を有し、前記欠陥管理情報は、前記論理アドレスと前記物理アドレス間の関係を提供し、欠陥物理アドレスを代替するための記憶場所を示す欠陥エントリーを含み、前記欠陥エントリーのほぼどれもが自由に使用できないことにより示された非代替状態により、前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、前記記録担体は、前記欠陥管理情報の書込可能状態を示す隠し記憶場所中の元の代替情報をさらに有し、前記元の代替情報は少なくとも１つの欠陥エントリーが自由に使用できることを少なくとも示す。

この目的のために、本発明の第３の態様によると、冒頭のパラグラフに記載した情報記録方法において、前記論理アドレスは、所定の記録フォーマットによる欠陥管理領域中の欠陥管理情報に応じて前記物理アドレスに対応し、前記欠陥管理情報は欠陥物理アドレスを代替する記憶場所を示す欠陥エントリーを含み、前記欠陥エントリーのほぼどれもが自由に使用できないことにより示された非代替状態により、前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、前記方法は、前記欠陥管理情報から書込可能状態を示す隠し元の代替情報を読み出し、前記元の代替情報は少なくとも１つの欠陥エントリーが自由に使用できることを少なくとも示し、前記元の代替情報を隠し記憶場所に格納し、前記欠陥管理情報を非代替状態に変更することにより前記記録担体を前記記録専用状態にする。

本発明によるこれら手段は、既存の記録フォーマット（MRW等）により動作する装置は、非代替状態を有する記録担体を読み出す際に、新しいデータの記録を控えなければならないという効果を有する。これにより、記録担体を効果的に読み出し専用とすることができる。このことの利点は、新しい拡張された記録フォーマットにより動作する装置は、元の代替情報を持っており、読み出し専用状態に設定されたことを知っていることである。さらにまた、上記装置は、元の代替情報をリカバーすることにより、記録担体を読み出し専用状態から元の書き込み可能状態にリセットできる。

本装置の一実施形態において、前記読み出し専用制御手段は、前記隠し記憶場所から前記元の代替情報を読み出し、前記元の代替情報に応じて前記書き込み可能状態に前記欠陥管理情報を変更することにより、前記読み出し専用状態から前記記録担体をリセットする再オープン手段を含む。このことの利点は、記録担体を読み出し専用状態に設定する前の状態と同じ欠陥管理情報を有する書き込み可能状態に記録担体をリセットすることである。

本装置の一実施形態において、前記欠陥エントリーは、欠陥テーブルに配置され、前記読み出し専用制御手段は、前記欠陥テーブルのコピーを前記隠し記憶場所中に前記元の代替情報として格納するように構成されている。このことの利点は、元の書き込み可能状態の回復が、そのコピーを読み出し、所定の記録フォーマットにより欠陥管理領域にそのデータを書き込むことにより実行されることである。

本装置の一実施形態において、前記欠陥管理情報は、前記欠陥テーブルへのポインターを有する主情報パケットを有し、前記読み出し専用制御手段は、前記隠し記憶場所中の前記欠陥テーブルのコピーへのポインターを有する補助情報パケットを生成するように構成されている。このことの利点は、同じ読み出しメカニズムが元の欠陥テーブルの読み出しとそのコピーの読み出しに適用可能だということである。

本装置の一実施形態において、前記読み出し専用制御手段は、前記欠陥管理情報に関する所定の位置を有する前記隠し記憶場所中に前記元の代替情報を格納するように構成されている。このことの利点は、欠陥管理情報の記憶場所を介して、隠し記憶場所を容易に見つけることができることである。

さらに別の実施形態を従属項に記載した。

本発明の上記その他の態様は、添付した図面を参照して以下に説明した実施形態を参照すれば明らかである。

異なる図面中の同じ構成要素には同じ参照数字を付した。

図１ａは、トラック９と中心穴１０を有するディスク形状の記録担体１１を示す。トラック９は、デジタル情報信号（データ）を表す一連の記録された（されるべき）マークが位置し、情報層上のほぼ平行なトラックを形成するらせんパターンとして構成されている。記録担体は、光学的に読み取り可能であり、光ディスクと呼ばれ、記録可能タイプの情報層を有する。記録可能ディスクの例としては、CD-RW、書込可能DVD（例えば、DVD+RW）、及び青色レーザを用いた（ブルーレイディスク（BD）と呼ばれる）高密度書込可能光ディスクがある。

トラックに沿って光学的に検知可能なマーク（例えば、相変化材料に結晶状態またはアモルファス状態のマーク）を記録することにより、情報層上にデジタル情報信号（データ）を表す。記録可能型の記録担体上のトラック９は、ブランク記録担体の製造の際に設けられた予めエンボス処理したトラック構造によりつけられる。

図１ｂは、記録可能型の記録担体１１の直線ｂ−ｂに沿って切った断面図であり、透明基板１５に記録層１６と保護層１７が設けられている。保護層１７はさらに別の基板層を有していてもよく、例えば、DVDの場合、記録層は0.6mmの基板上にあり、その裏側に、さらに別の0.6mm基板が接着されている。トラック構造は、例えばプリグルーブ１４により構成され、これによりスキャンの際に読み出し／書き込みヘッドがトラックを追跡することができる。トラック構造は、通常、情報ブロックまたはパケットと呼ばれる情報単位の位置を示すアドレス等の位置情報を有する。プリグルーブ１４は、基板１５の材料の凹凸として実施してもよく、周囲とは違った材料特性として実施してもよい。

図２は、本発明による、CD-RW、DVD+RW、またはBD等である記録担体１１にデジタル情報信号を記録する記録装置を示す。本装置は、記録担体上のトラックをスキャンする記録手段を備えており、その記録手段は、記録担体１１を回転させるドライブ部２１と、ヘッド２２と、トラック上の半径方向にヘッド２２を粗く位置決めする位置決め部２５と、を有する。ヘッド２２は、記録媒体の情報層のトラック上の放射スポット２３にフォーカスされた、光学エレメントを通して導波された放射ビーム２４を生成する既存タイプの光学系を有する。放射ビーム２４は、例えばレーザダイオード等の放射源により生成されるヘッドは、図示はしないが、さらに、前記ビームの光軸に沿って放射ビーム２４の焦点を動かすフォーカスアクチュエータと、トラックの中心に半径方向にスポット２３を微細に位置決めするトラックアクチュエータと、を有する。トラックアクチュエータは、光学エレメントを半径方向に動かすコイルを有し、または反射エレメントの角度を変えるように構成されている。デジタル情報信号（データ）を書き込む場合、記録層に光学的に検知可能なマークを作るように放射光を制御する。マークは光学的に読み取り可能であればいかなるものでもよく、例えば、色素、合金、相変化物質等の材料に記録したときにできる、反射係数が周囲と異なる領域であってもよく、または、光磁気材料に記録されたときにできる、磁化方向が周囲と異なる領域であってもよい。読み出しの場合、情報層により反射された放射は、ヘッド２２中の通常タイプの検出器（例えば、４分割ダイオード）により検出され、読み出し信号、及びさらに別の検出器信号が生成される。検出器信号には、トラックアクチュエータとフォーカスアクチュエータとを制御するトラックエラー信号及びフォーカスエラー信号が含まれる。読み出し信号は、デジタル情報信号（データ）を読み出すための、復調器、デフォーマット器、及び出力部を含む通常タイプの読み出し処理部３０により処理される。このように、情報を読み出す読み出し手段は、ドライブ部２１、ヘッド２２、位置決め部２５、及び読出処理部３０を含む。本装置は、入力デジタル情報信号（データ）を処理してヘッド２２を駆動する書き込み信号を生成する書き込み処理手段を有する。その書き込み処理手段は入力部２７と、及びフォーマット器２８と変調器２９を有する変調手段とを有する。入力デジタル情報信号（データ）は、例えば、リアルタイムビデオ及び／またはオーディオデータ、または静止画データを有する。入力部２７はオーディオ及び／またはビデオを処理して情報単位にし、制御データを付加してフォーマット（例えば、エラー訂正符号（ECC）を付加し、インターリーブすることにより）するためにフォーマット器２８に送る。コンピュータアプリケーションの場合、情報単位はフォーマット器２８に直接インターフェイスされる。その場合、オプションとして、入力部２７は本装置になくてもよい。フォーマット器２８から出力されるフォーマット済みデータは変調器２９に送られる。その変調部２９は、例えば、光学ヘッド２２を駆動する変調信号を生成するチャネルコーダを有する。さらに、変調部２９は、変調信号中の同期パターンを含む同期手段を有する。変調部２９に入力されたフォーマット済み情報単位は、アドレス情報を有し、制御部２０の制御の下、記録媒体上の対応するアドレス可能位置に書き込まれる。さらに、本装置は制御部２０を有する。制御部２０は、情報の記録と読み出しを制御し、ユーザまたはホストコンピュータからコマンドを受信するように構成されている。制御部２０は、制御ライン２６（例えば、システムバス）を介して、入力部２７、フォーマット器２８、変調器２９、読み出し処理部３０、ドライブ部２１、及び位置決め部２５に接続されている。制御部２０は、後で説明するように、本発明による方法と機能を実行する制御回路（例えば、マイクロプロセッサ、プログラムメモリ、及び制御ゲート）を有する。制御部２０は、論理回路中のステートマシンとして実施してもよい。

制御部２０は、トラック中の物理アドレスに各ブロックを位置づけることにより記録を制御し、以下に説明するように欠陥管理を実行するように構成されている。制御部は、協働する次のユニットを含む：欠陥管理部３１、読み出し専用制御部３２。読み出し専用部は、（任意的に）再オープン部３３を有する。これらのユニットは、例えばファームウェアにより実施される。

欠陥管理部３１は、欠陥管理情報に応じて、物理アドレスと論理アドレス間の変換をする。論理アドレスは連続した記憶空間を構成し、ファイル管理システム（例えばUDF）の制御下のデータ等である情報ブロックのシーケンスを記憶するために用いられる。欠陥管理部３１は、例えば、記録及び／または読み出しの際に、ヘッド２２からの読み出し信号の信号品質を監視することにより、欠陥を検出する。欠陥は、読み出した情報ブロックのエラーレートを調べることによっても検出することができる。欠陥管理部は、さらに、記録担体上の（例えば、CD-MRWのように、物理的に離れたサブ領域により構成される）欠陥管理領域に、所定の記録フォーマットにより、欠陥管理情報を保持する。その欠陥管理領域とは、例えば、スリップされた欠陥を示す主欠陥リストと、再マップされた位置を示す補助欠陥リストである。欠陥管理情報は、少なくとも、代替アドレスにより１以上の物理アドレスの代替を示す欠陥エントリーを含む。欠陥管理情報は、例えば、デフォルト値を有する欠陥エントリーにより、または別のビットマップにより、どの欠陥エントリーがまだ使用できるかに関する情報を含む。

図３ａは、非MRWタイプの媒体のレイアウトを示す概略図である。リードイン領域（LI）、ユーザ領域（UA）、及びリードアウト領域（LO）を有する記録領域が模式的に示されている。

図３ｂは、MRWタイプの媒体のレイアウトを示す概略図である。図３ａと同様に、記録領域は、リードイン領域（LI）、ユーザ領域（UA）、及びリードアウト領域（LO）を有する。また、記録領域は、一般アプリケーション領域GAA、予備領域SA（この場合、２つのサブ領域SA1とSA2を有する）、主テーブル領域MTA、補助テーブル領域STAを有する。LIとLOは、主に、媒体読み出し／書き込み規定及び管理データを含む。ユーザ領域UAは、実使用のためのデータと、記録媒体上に格納されたコンテント（ユーザデータ等）に関するデータと、ディレクトリと第１ファイルシステムの規則によるユーザデータをポイントするファイルエントリーを有する第１システムデータと、を記録するために主に使用される。一般アプリケーション領域GAAは、欠陥を処理できるアプリケーションプログラムやデバイスドライバー、または追加的ファイルシステムのファイルシステムデータなどのような欠陥管理による代替が許されないデータの記憶に使用することができる。

制御部２０は、例えばDVD+ＲＷフォーマット等の所定の記録フォーマットにより再書込可能媒体の初期化及びフォーマットを実行することができる。図３ｂに示した記録フォーマットにおいて、欠陥管理は、主テーブル領域MTAに格納された主欠陥テーブルMDTと、補助テーブル領域STAに格納された補助欠陥テーブルSDTと、スペア領域SA1、SA2を有する代替領域（パケット）とに基づく。補助欠陥テーブルは主欠陥テーブルのコピーであり、SDTはMDTと同じ情報を含む。補助欠陥テーブルは、媒体がレコーダからイジェクトされた時にだけ更新すればよい。STAは、MTAで問題が合った場合に備えて冗長性を持たせるために使用され、かつ、（非MRWドライブは解釈できない）欠陥管理再アロケーションを補って、非MRWのPCシステムがアドレス空間を論理的に構成する目的でアドレスを再マップするためにこれらのテーブルを確実に使用できるようにするために使用される。主テーブル領域MTAは、リードイン領域LI内にある。図３ｂに示したタイプのレイアウトを有する記録媒体は、一般にマウントレイナー再書込可能（MRW）媒体と呼ばれ、例えばDVD+MRWがある。これは、図３ａに示した例のようなレイアウトを有する「非MRW」媒体と対照的である。DVD+MRW記録媒体の場合、GAA、SA1、及びSA2は、それぞれ２メガバイト、８メガバイト、及び１２０（または５０４）メガバイトの大きさである。

MRWの規定に基づき、PCに再マップドライバーをインストールすることにより、MRW媒体は非MRWドライブで必ず読むことができる。この再マップドライバーは、他にもあるが、GAAを用いて容易に取得することができる。GAA内のファイルシステムがアプリケーションを起動して、そのアプリケーションがこのドライバーをインストールするか、またはインターネットからこのドライバーをダウンロードする。非MRWのCE装置に限ると、同じかまたは異なるファイルシステム（典型的にはISO9660すなわちUDF）を用いて、一般的にはCE装置により認識されるコンテントのアドレスを可能とすることができる。これは、CE装置が有する、GAAに格納されたファイルシステムデータ（以下、第２ファイルシステムデータと呼ぶ）を用いて、MRW媒体のUAに格納されたマルチメディアコンテントをポイントすることによりなされる。もっぱら再マップドライバーに関するタスクを実行するための余分なファイルシステムがGAAにあってもよい。

欠陥管理には、UA中の欠陥領域を判定し、媒体上にスペア領域を構成し、データを媒体上に記録／修正することができる状況を規定し、一般的に、情報の媒体への記憶を制御するために所定の規則を利用する。欠陥テーブルは、欠陥管理を実行するために使用することができる情報を含む。特に、欠陥テーブルは欠陥領域（パケット）のリストを含む。その欠陥領域は、ベリフィケーションまたは媒体使用の際に欠陥管理の規則に照らして欠陥があると判定されたものである。さらに、欠陥テーブルは、欠陥領域の代替として使用される代替領域（パケット）のリストを含む。欠陥テーブル中の欠陥管理データのフォーマットは、欠陥管理の規則で規定されている。欠陥領域及び代替領域は、媒体上におけるそれらのアドレスで参照される。欠陥テーブル内の異なるフラグや状態ビットが、それらの領域の特徴（例えば、データ記録に使用できるかどうか）を示す。欠陥テーブルは、欠陥管理がなされない媒体上の領域に関する情報（例えば、GAAの大きさや位置）も含む。

制御部２０は、媒体から欠陥テーブルを読み出し、欠陥管理規則によりUAへの書き込みアクセスをブロックするために読み出した欠陥管理テーブルにある欠陥管理データを変更し、変更された欠陥管理データを有する欠陥テーブルを媒体に記録し戻すように構成されている。

一実施形態において、媒体にスペア領域が無くなり、欠陥管理のためにMRWドライブがディスクへの書き込みを不能としなければならない場合、制御部２０は、MRW欠陥テーブル中のすべての自由代替エントリーを使用不能に設定し、媒体を読み出し専用にすることができる。

図４は、代替領域リストを用いてユーザ領域への書き込みアクセスをブロックする方法を示す図である。該方法は、本装置の一実施形態の制御部２０にある読み出し専用部３２により実行される。ステップREAD MAIN（RM）１０１において、MDTをディスクから読み出す。ステップSEARCH（SR）１０２において、代替領域のアドレスリストを検索して、ユーザデータの代替に使用されていない自由代替領域のすべての自由代替領域アドレスを求める。次に、ステップMARK（MR）１０３において、自由代替領域をMDTにおいて使用不可としてマークする。最後に、ステップSTORE MAIN（SM）１０４において、MDTがディスクに記録し戻される。最後に、ステップSTORE ORIGINAL REPLACEMENT INFO（SORI）１０５において、MDTの元のコンテントをリカバーするための元の代替データが、隠し記憶場所と呼ばれる新しい記憶場所に格納される。その理由は、既存バージョンの記録フォーマットの装置はこの新しい記憶場所には対応していないからである。

一実施形態において、（図５を参照してさらに例示されるが、）MDTは、主情報パケット（MIP）及び少なくとも２つの主欠陥テーブルパケット（MDTP0とMDTP1）としてMTAに記録される。上記の場合、SDTは、MIPと、MDTP0及びMDTP1とにそれぞれ対応する補助情報パケット（SIP）と、補助欠陥テーブルパケット（SDTP0及びSDTP1）を有する。SDTのすべてのパケットは、MDTの対応するパケットと同じ内容を有する。MIPとSIPは、媒体上の欠陥管理構造に関する基本情報（例えば、主／補助欠陥テーブルパケットの数と位置、GAA、SA1、及びSA2の大きさ）を含む。媒体のベリフィケーションまたは使用の際に欠陥であると判定された欠陥領域のリストと、代替のために確保された代替領域のリストは、MDTP0とMDTP1に含まれる。

一実施形態において、制御部２０は、MDTに含まれるデータを変更して、MDTP0とMDTP1中のすべての自由代替エントリーを使用不可に設定するように構成されている。MDTでリカバーされた情報はスペア領域がもうないことを示すので、媒体への書き込みに対する強力な保護が提供される。

一実施形態において、読み出し専用状態に設定されたディスクの読み出しの際にUAで新しい欠陥が見つかった場合、その欠陥は訂正される。この場合、DVD+MRW再生互換性を保つため、MDTとSDTは正しく更新されなければならない。「使用可能」状態は有効な代替に変更されなければならないことを意味する。

本装置の一実施形態において、図４のステップSORI１０５に示したように、制御部２０は、MDTまたはSDT中の欠陥管理データの修正に関するいわゆる元の代替情報を有する保護データを生成し、この情報を媒体に記録するように構成されている。例えば、保護情報は、さらに、GAAに格納された自動実行アプリケーションを有する。そのアプリケーションは、非MRWレガシーシステムで起動された時、媒体がCEによる再生に好適なコンテントを含んでおり、特別なアプリケーション及び／またはアップグレードされた装置を使用せずに書き込むべきでないことをユーザに警告する。ブリッジ機能を持たないMRW準拠システムの場合に、コンテントの変更があってもCEブリッジが一貫性を有していたように、同一かその他の自動実行アプリケーションを用いて、これが特別なディスクであり、ディスクに書き込むには特別なアプリケーション及び／またはドライブが必要であることをユーザに通知することができる。

一実施形態において、保護情報は、UAへの書き込みアクセスをブロックするためにディスクに格納された欠陥管理データになされた変更を説明する情報を有する。一実施形態において、制御部２０は、保護情報（特に、元の代替情報）を用いて元の欠陥管理データを再生することにより、UAへの書き込みアクセスを再開するように構成されている。この再開は、例えば、無効にされたスペアの代替領域をリカバーすることによりこのディスクへの書き込みアクセスを再開するように装置に要求する特別なコマンドによりなされる。制御部２０は、図７を参照して説明するように、MDTの再構成されたバージョンをSTAに再書込することにより、MDTとSDTの間のデータの一貫性を回復することもできる。また、制御部２０は、上記の自動実行アプリケーションを削除したり、ファイルシステムのこの部分をオペレーティングシステムに対して「隠し」たりすることができる。ブリッジ情報を更新するために、ディスクを書き込み更新した後に、制御部２０は、ディスクが本装置にセットされたときと同じ「読み出し専用」状態にディスクを戻すことができるが、今度はGAA中の更新されたCEブリッジを反映している。

上述の通り、マウントレイナーディスクは、すべての自由欠陥エントリーを使用不能状態または代替として使用している状態に切り換えることにより、読み出し専用とすることができる。この方法を用いて、「レガシー」または標準的マウントレイナーディスクがディスクに書き込むことを防止する。本発明によるドライブは、ディスクが読み出し専用にされていることを認識する。記録担体を書き込み可能状態にリセットするためには、欠陥テーブルの元の内容を知る必要がある。いくつかの解決策を以下に与える。

図５は、MRWフォーマットディスクのテーブル構造を有するディスクレイアウトを示す図である。MDTブロック５１は、リードイン５０中の欠陥管理領域に格納される。その領域には、MDTテーブルを格納するために使用できない欠陥ブロック５５が２つある。それゆえ、さらに別のMDTブロック５４が欠陥ブロック５５の前に格納されている。主情報パケットMIP５２は、MDTブロックへのポインター５３を有する。留意すべきことは、MDTブロック（＃０から＃７）の数は、比較的大量のMDTブロックであることである。欠陥テーブルは、繰り返し記憶され、欠陥管理領域の欠陥に対してローバスト性を提供する。

ディスクを読み出し専用にするため、MDTテーブル中の有効な代替を示すためにまだ使用されていないすべてのエントリーを「使用不可」状態に設定する。修正されたMDTテーブルは、元のテーブルと同じ位置に格納される。ディスクを搭載したMRWドライブは、自由代替がもうないことを検知し、ディスクへの書き込みアクセスを許可しない。

記録担体を書き込み可能状態にリセットする方法は、再オープンともよばれ、欠陥情報（特に、自由に代替できる元の欠陥エントリーを示すテーブルの元の代替情報）を新しい装置は知っている別の記憶場所に格納することである。レガシーシステムは、標準の「フル」になったテーブルを見る。

元の代替情報を格納するために、新しいテーブル構造を定義する。例えば、修正された欠陥エントリーに関する情報のみを元の代替情報として格納する。回復する場合、どのエントリーが「自由に使用可能」に回復されるべきかを示すだけでよい。このように、ビットマップまたはエントリーリストが格納される。ビットマップと修正された欠陥管理情報から元の欠陥管理テーブルを再構成することができる。

一実施形態において、リードイン（またはリードアウト）中のどこか一定の位置にある隠し記憶場所を元の欠陥情報ように確保する。他の方法は、元のテーブルをファイルとして、例えばGAA領域中に格納することである。以下に説明する実際的に方法は、MRWを読むことができる既存のファームウェアを使用するものである。

図６は、MRWフォーマットされたディスクのテーブル構造と原代替情報のための隠し記憶場所を有するディスクレイアウトを示す図である。リードイン５０の後にユーザデータ領域６４が続く。元のMDTブロック（MDTP0とMDTP1）中の代替情報は修正されていて、すべての欠陥エントリーは使用された状態（例えば、代替として使用しているか、使用不可）を示す。修正されたMDTブロック６１は、MRW記録フォーマットにより欠陥管理領域に書き込まれている。元の主情報パケット（MIP）５２は、MRWテーブルのためにリードイン中の最後に使用したECCブロックをポイントするポインターを有する。それゆえ、好適な隠し記憶場所は、最後に使用されたECCブロックの直前である。それゆえ、この隠し記憶場所は、MIP５２で示されたMDTブロック中の元の欠陥エントリーの記憶場所と所定の関係を有する。

隠し記憶場所の第1のブロックに、実際の主情報パケット（RMIP）６２が書き込まれる。RMIPは、元の代替情報６０（例えば、（実際の）欠陥テーブルRMDT0、RMDT1）をポイントするポインター６３を含む情報パケットである。RMIPとそのポインターは、実際の欠陥エントリーを見つけるために新しい装置により使用される。実際的な実施形態において、RMIPの構造は、すでに定義されたMIPに使用する構造とまったく同じである。RMIPは、汚れやキズに対して保護するために（例えば、４回）繰り返される。

提案した隠し記憶場所の利点は、新しい装置が容易にしかも素早くRMIPがあるかどうかをチェックして、そのディスクがその目的のためにフォーマットされているかどうかをチェックすることができることである。ドライブは、MIPを読み出し、第1の書き込まれたECCブロックマイナス１にアクセスし、RMIPのサイン（すなわち、RMIP中の既知の値を有する所定部分）をチェックする。そのサインはMIPのサインと同じである。ドライブは、その時点から標準的なMRWの動作方法（標準MDTまたは第2のRDTをいずれかを読み出す）でそのディスクにアクセスすることができる。

矢印６５で示したように、隠し記憶場所は、リードインに実際のテーブルを格納することにより大きくなる。隠し記憶場所は外側から内側に向けて大きくなる。ディスクが「レガシー」マウントレイナードライブで再フォーマットされた場合、その構造は（適切な時期に）上書きされる。

留意すべきことは、マウントレイナー記録フォーマットは、ROMとの互換性を維持するために、かつ内側のテーブルのバックアップとして、図３ｂに示したように、リードアウトの近くの外側に複製テーブル（通常、外側テーブルと呼ばれる）も有することである。

図７は、補助欠陥管理領域と元の代替情報を示す図である。MRWフォーマット（図３ｂも参照）によると、補助欠陥テーブルSDT７２とSDT７２へのポインター７７を有する補助情報パケットSIP７１は、リードアウト７０に近いユーザデータ領域６４の終わりにある補助テーブル領域STA７６に格納される。SIPとSDTは、リードイン中のMIPとMDTのバックアップコピーである。留意すべきことは、読み出し専用状態に設定する場合、バックアップコピーSDT７２がリードイン中のMDT６１に対応して修正され、非代替状態を反映することが好ましいことである。

本発明の一実施形態において、実際の補助情報パケット７３（RSIP）と元の代替情報７４（RSDT、実際の補助欠陥テーブル）は、安全およびローバスト性の理由からSTA中の外側に格納される。実際の補助情報パケット（RSIP）７３は、MIPがSTA中の一定の位置にあるのと同様に、STA中の一定の位置にある。RDTブロックの隠し記憶場所は、矢印７５で示したように、内側から外側に向けて大きくなる。

一実施形態において、記録装置は、別のホストシステムに接続されるドライブユニット（例えば、PCに組み込まれるドライブユニット）として構成される。制御部２０は、標準化されたインターフェイスを介してホストシステム中の処理部と通信するように構成されている。

ホストシステムと記録装置を有するコンピュータデータシステムの一実施形態において、ホストシステムの処理部は、制御部２０を制御して、上述の記憶装置の実施形態を参照して説明した方法と機能を実行するように構成されている。あるいは、ホストシステムが、新しいデータ構造と隠し記憶場所をサポートしていない標準的ドライブユニットを用いて上記の読み出し専用機能を実行する（CD等のコンピュータプログラム製品を介して配布された）ソフトウェアを備えていてもよい。このように、本発明によるコンピュータプログラム製品は、制御部２０、またはホストシステムの処理部に、上記の記録装置の実施形態を参照して説明した方法と機能を実行させるように動作する。

本発明は、主にDVD+MRWを用いて実施形態により説明したが、欠陥管理を有するCDやBDなどの同様の実施形態に適用することができる。また、情報担体については、光ディスクについて説明したが、磁気ハードディスク等の他の媒体も使用することができる。留意すべきことは、この文書において、「有する」という言葉は記載されたもの以外の構成要素やステップがあることを排除するものではなく、構成要素の前の「１つの」という言葉はその構成要素が複数あることを排除するものではないことである。参照符号は請求項の範囲を限定するものではない。本発明はハードウェアとソフトウェアの両方の手段により実施してもよい。複数の「手段」は同一のハードウェアやソフトウェアを表していてもよい。さらに、本発明の範囲は実施形態によって限定されず、上で説明した新規な特徴や特徴の組み合わせのそれぞれが本発明である。

記録担体を示す上面図である。記録担体を示す断面図である。本発明による記録装置を示す図である。従来技術による非MRWタイプの媒体のレイアウトを示す概略図である。従来技術による非MRWタイプの媒体のレイアウトを示す概略図である。本発明による、代替領域リストを用いてユーザ領域への書き込みアクセスをブロックする方法を示す図である。 MRWフォーマットディスクのテーブル構造を有するディスクレイアウトを示す図である。 MRWフォーマットされたディスクのテーブル構造と原代替情報のための隠し記憶場所を有するディスクレイアウトを示す図である。副欠陥管理領域と原代替情報を示す図である。

Claims

論理アドレスを有するブロックに情報を記録する装置であって、
記録担体上のトラックに情報を表すマークを記録する記録手段と、
前記トラック中の物理アドレスに各ブロックを位置づけることにより記録を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
所定の記録フォーマットにより欠陥管理領域中の欠陥管理情報に応じて前記論理アドレスを前記物理アドレスに、またはその逆に変換する欠陥管理手段を有し、
前記欠陥管理情報は、欠陥物理アドレスを代替する位置を示す欠陥エントリーを含み、
前記欠陥エントリーのほぼどれもが使用できないことにより示された非代替状態により前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、
前記制御手段は、
前記欠陥管理領域から書き込み可能状態を示す、少なくとも１つ自由に使用できる欠陥エントリーを含む元の代替情報を読み出し、前記元の代替情報を隠し領域に格納し、前記欠陥管理情報を非代替状態に変更することにより、前記読み出し専用状態に前記記録担体を設定する読み出し専用制御手段をさらに有することを特徴とする装置。
請求項１に記載の装置であって、
前記読み出し専用制御手段は、
前記隠し記憶場所から前記元の代替情報を読み出し、
前記元の代替情報に応じて前記書き込み可能状態に前記欠陥管理情報を変更することにより、
前記読み出し専用状態から前記記録担体をリセットする再オープン手段を含むことを特徴とする装置。
請求項１に記載の装置であって、
前記欠陥エントリーは、欠陥テーブルに配置され、
前記読み出し専用制御手段は、前記欠陥テーブルのコピーを前記隠し記憶場所中に前記元の代替情報として格納するように構成されていることを特徴とする装置。
請求項１に記載の装置であって、
前記欠陥管理情報は、前記欠陥テーブルへのポインターを有する主情報パケットを有し、
前記読み出し専用制御手段は、前記隠し記憶場所中の前記欠陥テーブルのコピーへのポインターを有する補助情報パケットを生成するように構成されていることを特徴とする装置。
請求項１に記載の装置であって、
前記読み出し専用制御手段は、前記欠陥管理情報に関する所定の位置を有する前記隠し記憶場所中に前記元の代替情報を格納するように構成されていることを特徴とする装置。
請求項１に記載の装置であって、
前記読み出し専用制御手段は、前記元の代替情報を前記隠し記憶場所としてファイルに格納するように構成されていることを特徴とする装置。
情報を記憶する記録担体であって、
トラック中の物理アドレスに位置づけられた論理アドレスを有するブロック中の情報と、
所定の記録フォーマットによる欠陥管理領域中の欠陥管理情報と、を有し、
前記欠陥管理情報は、前記論理アドレスと前記物理アドレス間の関係を提供し、欠陥物理アドレスを代替するための記憶場所を示す欠陥エントリーを含み、
前記欠陥エントリーのほぼどれもが自由に使用できないことにより示された非代替状態により、前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、
前記記録担体は、
前記欠陥管理情報の書込可能状態を示す隠し記憶場所中の元の代替情報をさらに有し、
前記元の代替情報は少なくとも１つの欠陥エントリーが自由に使用できることを少なくとも示すことを特徴とする記録担体。
記録担体上の物理アドレスに位置づけされた、論理アドレスを有するブロックに情報を記録する方法であって、
前記論理アドレスは、所定の記録フォーマットによる欠陥管理領域中の欠陥管理情報に応じて前記物理アドレスに対応し、
前記欠陥管理情報は欠陥物理アドレスを代替する記憶場所を示す欠陥エントリーを含み、
前記欠陥エントリーのほぼどれもが自由に使用できないことにより示された非代替状態により、前記記録担体を読み出し専用状態とすることができ、
前記方法は、
前記欠陥管理情報から書込可能状態を示す隠し元の代替情報を読み出し、前記元の代替情報は少なくとも１つの欠陥エントリーが自由に使用できることを少なくとも示し、
前記元の代替情報を隠し記憶場所に格納し、
前記欠陥管理情報を非代替状態に変更することにより前記記録担体を前記記録専用状態にすることを特徴とする方法。
プロセッサに請求項８に記載の方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。