JP2007517691A - フィルムの適用方法 - Google Patents
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Abstract
本方法は、以下の工程、
−)基材上へ接着材料を付着させること、
−)基材及び付着された接着材料に窓を切り込むこと、
−)少なくとも切り込まれた窓の上に、ある材料の層を適用すること、及び、
−)前記接着材料を活性化させること、
を含む。
−)基材上へ接着材料を付着させること、
−)基材及び付着された接着材料に窓を切り込むこと、
−)少なくとも切り込まれた窓の上に、ある材料の層を適用すること、及び、
−)前記接着材料を活性化させること、
を含む。
Description
本発明は証券のために用いられる、紙基材又は他の同様の基材などの基材上へのフィルムの適用方法に関する。
銀行通帳及び証券の分野において、偽造から保護する安全上の特徴が益々求められている。実際、過年において、コンピュータ、スキャナ及び複写機が広く発展し、今日、合理的な価格で非常に高性能の装置を買うことが可能である。これらの装置は、より高性能であるから、同時に、標準的なコンピュータ又はスキャナ或いは現代のカラー複写機であっても複写されえない、銀行通帳、チェック、カード(すなわち、クレジットカード)、IDカード、パスポートなどの証券のための新たな改良された安全上の特徴を開発することが必要になってきた。
安全上の特徴は、銀行券の基材上に特定のパターンを印刷するために使用される特殊インク、いわゆるオプティカルバリアブルインク(OVI(商標))や、金属化パッチ又はホログラム、或いは、さらには、モアレパターンや他の類似のパターンなどの特定のパターンの形状のオプティカルバリアブルデバイス(OVD(商標))を含み、それらの全ては、実際の装置で複写するのが不可能でないとしても非常に困難であるが、視覚的に容易にコントロールされる。
他の安全手段は、重なり合った線及び/又はパターンと色との組み合わせを含み、それは特定の条件下においてのみ視認可能であり、たとえば、UV光又はトランスペアレンシーによる。また、このような安全手段の利点は保護すべき書類の上に容易に印刷可能又は配置可能であり、そして単純な装置によって制御でき、さらには、裸眼でも視認可能であるが、実際のプリンタ、スキャナ又は複写機で再現することが不可能である。
別の特定の技術は、透明でのみ視認可能な線及び/又はパターンで紙基材がマーキングされるウォーターマークを含む。この技術のさらなる開発は、通常に透明でない基材、特に紙をベースとする基材において窓を形成することからなる擬ウォーターマークに関する。
しかし、紙をベースとする基材に透明な窓を形成し又はシミュレートするのが非常に困難である。透明な窓は、それ自体、安全要素を提供するために、銀行券及び証券のためのポリマーをベースとする基材においてよく使用されている。これらのポリマーをベースとする基材は、通常、完全に透明であり、それゆえ、透明な窓を形成するためには、印刷のない選択領域を残すだけでよい。しかし、基材が透明でない紙の場合に、第一の方法が開発されており、その方法によると、基材に透明な窓を形成するために紙の厚さを局所的に低減することができる。たとえば、PCT出願のWO99/14433はこの方法を開示しており、この出願の内容を参照により本願明細書中に取り込む。この既知の方法によると、1つ又は幾つかの予め決められた領域において、紙の少なくとも一つの表面に浸漬溶液を適用し、その後、浸漬された領域に圧力及び熱をかけて蒸発させ、前記領域での被覆された紙を紙の残りの部分と比較して緻密化させる。このようにして、前記領域は紙の残部に対して低減された厚さを有し、そして透明である。
しかしながら、この第一の技術は、前記窓を含む領域において紙を局所的に弱める欠点を有する。特に、窓の厚さが小さいほど、その領域は弱い。このような技術を用いた銀行券は、このため、短い寿命を有し、そして交換されねばならず、すなわち、古くなって損傷した銀行券を交換するために新規の銀行券を印刷しなければならない。
別の技術は透明な窓を形成するために紙に直接的に孔を切り込むことを含む。たとえば、PCT出願のWO95/10420はこの別の技術を開示しており、その出願の内容を参照により本明細書中に取り込む。もちろん、基材中に切断した孔を覆う必要があり、この場合、それは、たとえば、ホイル又はラミネートなどの、透明材料のストリップで孔を覆うことにより行う。このドキュメントは窓の透明性と、更なる証券の特徴として使用されそして窓の中に配置される回折構造とのコントラストを特に用いる。現代の複写機及びスキャナは、実際、回折構造及び透明な窓を複写することができない。
基材を強化するための既知の方法は欧州特許出願第1 398 174号によって知られており、その内容を参照により本明細書中に取り込む。この方法では、厚さが低減された領域、たとえば、孔を有する基材はこの領域を覆う透明ポリマー材料により形成される強化手段、特にホイルを含む。
少なくとも透明ホイルでシールオフされた窓を含む証券書類を開示している別の刊行物は国際出願のWO95/10420であり、参照により本明細書中に取り込む。
欧州特許出願第1 361 028号は基材に窓のような開口部を切断する加工機械を開示している。使用する切断機械及び方法の開示のために、その出願の内容を本明細書中に参照により取り込む。
米国特許第4,531,765号は、カラーコード化保護アセンブリーであって、アセンブリー内に接着剤結合されて一体化された顔料組成物を含むもの、を備えたラミネート化されたドキュメントにより形成されるカラーコード化IDカードを開示している。この従来技術の特許の教示によれば、ドキュメントは、とりわけ、窪み部分と、接着剤が全体に覆われている無色透明なポリエステルカバーシートを含み、前記窪み部分上にも接着剤が被覆された、パウチ構造を備える。
しかし、既知の方法及び装置はある欠点を有する。
たとえば、米国特許第4,531,765号に教示されるように、もし、基材上に適用されたホイル上に接着材料が存在するならば、基材中に窓が存在する場合に、接着材料は機械の他の部分に移ることがあり、そのとき、それはクリーニングされねばならない。
それゆえ、本発明の目的は、既知の方法及び機械を改良することである。
本発明の別の目的は、安全かつ正確に、窓を有する基材にホイルを適用することができる方法を提供することである。
本発明の別の目的は、接着材料による機械の汚染が最小化される方法を提供することである。
この効果のために、本発明は請求項の規定に従う。
本発明の利点は、基材及び予め付着された接着材料を切断することで、窓と接着材料との完全なレジストレーション(registration)を与える。
本発明による方法の別の利点は、窓の縁にある接着材料が窓の縁の剥離を防止することである。
さらなる利点は、材料の層、たとえば、ラミネートは接着材料を有せず、このため、窓領域において熱転写ツールに粘着しないことである。
本発明は方法の例の説明及び添付の図面を参照することで最も良好に理解されるであろう。
図面に示すとおり、本方法は、基材1上に接着材料を付着させるという第一の工程を含む(図1を参照されたい)。基材は証券、銀行通帳、パスポート、チェック又はチケット及び他の類似製品を形成するのに使用されるような紙基材であってよい。
基材1は、また、カード、クレジットカード、バンクカードに使用されるようなポリマー基材、又は、証券に使用されるようなポリマー基材であってもよい。
理解を容易にするために、基材1は、限定するわけではないが、通常、印刷された基材である。接着材料は、好ましくは、当業界で知られている熱転写接着剤は図2に示されるように、基材1上にストリップ2として付着される。当業界において知られている多くの付着方法は接着材料の付着のために使用でき、たとえば、スクリーン付着法が使用できる。
ストリップの幅b1は基材1に接着される材料のストリップの幅によって規定される。
第二の工程として(図1及び図3を参照されたい)、基材1と、接着材料2の付着されたストリップとに窓3が切り込まれる。
切断方法は、2003年5月2日に出願されたEP出願第03009986.5に開示されるようなレーザ切断法、又は、上記のEP出願第1 361 028号に開示されるような機械切断法であってよく、窓の切断法を網羅するために本願明細書中に参照により両文献を取り込む。
第三工程として(図1及び4を参照されたい)として、本方法は、少なくとも、切断形成された窓3の上に材料4の層を適用し、そして接着材料を活性化させることを含む。
好ましくは、材料4の層はラミネートストリップである。図4に示すように、ラミネートストリップは、好ましくは、熱転写接着剤からなる接着材料である2つの追加の側部ストリップ5及び6を含み、それらの側部ストリップは基材1に材料4の層の周囲領域を適切に取り付けることを可能にする。
接着材料の活性化は使用される接着材料によって異なる方法で行われてよい。たとえば、熱接着剤での活性化手段として熱を用いることができ、又は、窓にある材料4の層の上にある1つの成分が活性化されない2成分接着剤を用いることができ、又は、UV活性化接着剤を使用することができ、又は、活性化プロセスを用いる他のあらゆる適切な接着材料を用いることもできる。
図5は本発明による方法によって得られる基材の模式断面図を示しており、材料4の層、たとえば、ラミネートストリップで覆われた、基材と接着材料3とに窓3が切り込まれた基材1、たとえば、証券を有する。
もちろん、本発明は示された例に限定されず、他の均等の設計が保護の範囲内で可能である。たとえば、材料のストリップは異なる形状を有することができ、たとえば、パッチ、正方形又は丸型ストリップ、又は、長いストリップであってよい。
Claims (9)
- 紙基材又は他の同様の基材などの、証券に用いる基材上にフィルムを適用するための方法であって、以下の工程、
−)基材上へ接着材料を付着させること、
−)基材及び付着された接着材料に窓を切り込むこと、
−)少なくとも切り込まれた窓の上に、ある材料の層を適用すること、なお、前記層は前記窓の上に横たわる領域に接着材料を有しない、
−)前記接着材料を活性化させること、
を含む方法。 - 前記接着材料は熱転写性接着剤である、請求項1記載の方法。
- 前記切り込み工程はレーザ又はナイフによって行われる、請求項1又は2記載の方法。
- 前記材料の層はラミネートのストリップである、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
- 前記材料の層は、付着された接着材料とともに前記基材と対面する少なくとも1つの周囲領域を含み、それにより、前記周囲領域を前記基材に適切に取り付けされる、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
- 前記接着材料の活性化は熱又はUVによってなされる、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
- 前記基材は紙基材である、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
- 前記基材はポリマー基材である、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
- 前記基材は印刷された基材である、請求項7又は8記載の方法。
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