JP2007513948A - 視神経損傷および網膜損傷の処置のためのスーパーオキシドジスムターゼ模倣物 - Google Patents

視神経損傷および網膜損傷の処置のためのスーパーオキシドジスムターゼ模倣物 Download PDF

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Abstract

SOD模倣物、特にペンタアザサイクルMn(II)錯体SOD模倣物を使用して、視神経および/または網膜に対する損傷を予防および処置するための方法が開示される。本発明は、慢性または急性の、視神経損傷および/または網膜損傷を罹患しているヒトを処置する方法を提供することによって、先行技術のこれらの欠点および他の欠点を克服する。この適用は、慢性または急性の、視神経損傷および/または網膜損傷を罹患しているヒトを処置する酵素スーパーオキシドジスムターゼの特定の模倣物の使用に関する。

Description

本出願は、米国特許出願第60/528,830号(2003年12月11日出願)からの優先権を主張する。
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、酵素スーパーオキシドジスムターゼの模倣物である化合物を用いて、虚血および低酸素症から生じる視神経損傷および網膜損傷の処置に関する。
(2.関連技術の記述)
失明を生じ得る網膜損傷または視神経乳頭損傷は、虚血、低酸素症、または水腫を含む外傷および種々の病理学的事象によって引き起こされ得る。虚血−再灌流障害から生じる神経興奮毒性または不適切な酸素消費のような疾患過程の煽動物を処理する因子を使用する薬理学的介入に興味が増している(Clark 1999;David 1998;David 1997を参照のこと)。
多くの疾患状態は、例えば、虚血−再灌流障害の間に起こる酸化的ストレス期間によって促進される。これらの期間の間、酸化代謝の毒性副産物を処理するための身体の天然防衛機序は、圧倒され得、反応性酸素種からの組織損傷をもたらす。この防衛系の一つの重要な構成要素は、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)酵素ファミリーである。これらの酵素は、高反応性スーパーオキシドラジカルアニオンの、毒性がより低い実体であるOおよびHへの不均化を触媒する価数の低い金属(MnIIまたはCu/Zn二核性結合のいずれか)を含む。クエンチングされない場合、スーパーオキシドアニオンは、(そのプロトン付加した形態を介して)脂肪酸のアリル部位から水素を引き抜いて、膜損傷をもたらし得る。さらにスーパーオキシドアニオンは、示されるように、NOと反応して、ペルオキシ亜硝酸塩を生成し得る。このペルオキシ亜硝酸塩は、強力な酸化剤であり、過度のNO生成の有害な生物学的作用において重要なプレイヤーであると考えられる。
Figure 2007513948
眼分野からの文献により、SOD欠損は視神経損傷を生じ得ることが示され、この損傷は、SODタンパク質の投与によって救出され得る。SOD−2 mRNAを選択的に分解するリボザイムを眼内に注入したマウスでは、視神経乳頭細胞および網膜神経節細胞における軸索およびミエリンの減少が観察された(Qiら、2003);SOD−2は、Mn含有スーパーオキシドジスムターゼであり、そして主にミトコンドリアで発現される。SOD−2−/−マウスでは、野生型マウスと比較して、視神経線維層の薄化および視神経断面積の減少が注目された(Sandbachら、2001)。SODタンパク質の硝子体内注入によって、ラット眼球虚血−再灌流モデルにおける機能的かつ組織学的保護が与えられた;SODは、機能的保護の点でジメチルチオ尿素より効果があった(99%対40%)(Riosら、1999)。
神経毒トリプタミン4,5−ジオン(T−4,5−D)へのセロトニンのスーパーオキシド酸化は、虚血−再灌流およびアンフェタミン暴露に起因する重要な脳神経細胞損傷であると仮定されている(JiangおよびDryhurst 2002;WronaおよびDryhurst 2001;Jiangら、1999;WronaおよびDryhurst 1998)。T−4,5−Dは、NADH−補酵素Q1レダクターゼおよびシトクロームcオシシダーゼの不可逆的な阻害を介してミトコンドリアの呼吸を分断し、そしてまた不可逆的にトリプトファンヒドロキシラーゼを不活性化する。
ヒトにおける酸化ストレス関連組織傷害(例えば、大脳虚血再灌流傷害または心筋虚血再灌流傷害による組織損傷)を処置するかまたは防ぐための、静脈内に投与されるMn SOD自体の使用は、バイオアベイラビリティおよび免疫原性の問題によって不成功に終わっている。これらの問題は、Mn SODが高分子量種であるという事実に起因すると考えられる。内因性Mn SODと匹敵し得る効率でスーパーオキシド不均化を触媒する低分子量化合物は、上述の副作用を最小化させるための良い候補であり得る。Salveminiらは、Mn(II)−ペンタアザ大環状錯体の1つのクラスを低分子量SOD模倣物として開示している。例えば、腸管虚血再灌流のラットモデルにおいて、未処置動物についての0%の生存率と比較して、1mg/kgの化合物1が投与された90%の動物は、4時間後生存した(Salveminiら、1999;特許文献1;Salveminiら、2000)。化合物1はまた、混合神経細胞/グリア前脳細胞培養においてNMDA誘導細胞死を阻害し(Salveminiら、2002a)、そして生存期間を改善し、組織損傷を減少し、そして心筋虚血−再灌流障害のラットモデルにおいて、炎症マーカー ICAM−1、P−セレクチン、およびニトロチロシンの産生を減少する(Salveminiら、2002)。これらの化合物はまた、移植されたバイオポリマー性プロテーゼデバイス(眼の移植物を含む;特許文献2)の安定性を高めることに関して、および疼痛の処置(特許文献3および特許文献4)に関して開示されている。
Figure 2007513948
治療活性を有するSOD模倣物およびカタラーゼ模倣物としての特定のMn−サレン錯体の使用もまた、開示されている。例えば、化合物2は、ラット脳卒中モデルにおいて神経保護作用があることが示されており(Bakerら、1998;Doctrowら、2002)、一方、化合物3は、SOD−2の内因性発現が欠損しているマウスの寿命を上昇させることが見出された(Melovら、2001)。
Figure 2007513948
他の研究者らは、眼の疾患を処置するための抗酸化化合物の使用を報告している。Crapoらは、緑内障および黄斑変性を処置するためのポルフィリン含有SOD模倣物の使用を開示している(特許文献5および特許文献6)。Campbellらは、遊離のラジカル関連疾患を処置するための、特定のビピリジルMn(IIまたはIII)フェノレート錯体の使用を開示している(特許文献7)。Levinは、網膜神経節細胞死を減少させるためのROSのスカベンジャーとしてのカルベジロールならびにその誘導体および代謝産物の使用を開示している(特許文献8)。Brownleeは、糖尿病性網膜症を処置するための、高グルコース条件下でROS蓄積を減少させるためのマンガンテトラキス(安息香酸)ポルフィリンの使用を開示している(特許文献9)。金属を含まないSOD模倣物である、安定な遊離のラジカル4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルは、シロネズミにおいて光誘発性網膜損傷を阻害すると報告されている(Wangら、1995)。しかし、これらの報告の中には、視神経損傷および網膜損傷の処置に関して本発明の化合物は開示も示唆もされていない。
国際公開第98/58636号パンフレット 国際公開第00/72893 A2号パンフレット 米国特許第6,180,620 B1号明細書 米国特許第6,214,817 B1号明細書 米国特許第5,994,339号明細書 米国特許第6,127,356号明細書 米国特許第6,177,419 B1号明細書 国際公開第00/07584 A2号パンフレット 国際公開第00/19993 A2号パンフレット
(発明の要旨)
本発明は、慢性または急性の、視神経損傷および/または網膜損傷を罹患しているヒトを処置する方法を提供することによって、先行技術のこれらの欠点および他の欠点を克服する。この適用は、慢性または急性の、視神経損傷および/または網膜損傷を罹患しているヒトを処置する酵素スーパーオキシドジスムターゼの特定の模倣物の使用に関する。本発明は、網膜損傷および/または視神経乳頭組織損傷を予防または処置するのに有効量で、少なくとも1種のSOD模倣物の全身投与、局部投与、および眼内投与のための組成物および方法を開示する。
(発明の詳細な説明)
特定のSOD模倣物は、慢性または急性の、視神経損傷および/または網膜損傷を罹患している患者の処置に有用であることが現在発見されている。これらの化合物は式Iである:
Figure 2007513948
ここで、R1−20は、独立してH、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、もしくはヘテロシクロアルケニル基であり、これらの各々は必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基であり;
または、同じ部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上のR基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC3−20炭素環を形成し、この炭素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
または同じ部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上のR基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC2−20窒素含有複素環を形成し、この複素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
全ての場合において、窒素が既に三置換されている場合(例えば、当該窒素がピリジン環の一部である場合)、Iに関する図におけるMn中心と結合している上記窒素は、水素を欠いていることが理解され;
X、Y、およびZは、薬学的に受容可能なアニオンであり;そして
nは、0〜3である。
本発明の化合物Iは公知であり、そしてそれらの合成は、米国特許第6,214,817 B1に開示されており、これは本明細書において参考として援用される。
本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能なアニオン」は、大きな有害な健康の結末を有さない任意の従来の手段による患者への治療的投与に適切である、任意のアニオンを意味する。好ましい薬学的に受容可能なアニオンの例としては、塩化物、臭化物、酢酸塩、安息香酸塩、マレイン酸塩、フマル酸およびコハク酸塩が挙げられる。
用語「遊離のヒドロキシ基」は、OHを意味する。用語「官能基で修飾されたヒドロキシ基」は、官能基化されて以下を形成しているOHを意味する:アルキル基で水素が置換されている、エーテル;アシル基で水素が置換されている、エステル;アミノカルボニル基で水素が置換されている、カーバメート;または、アルコキシカルボニル基で水素が置換されている、カルボネート。好ましい基の例としては、OH、OC(O)CH、OCH、OPh、OCHPh、およびOC(O)Phが挙げられる。
用語「遊離のアミノ基」は、Nを意味する。用語「官能基で修飾されたアミノ基」は、官能基化されて以下を形成しているNHを意味する:アルコキシ基またはヒドロキシ基で水素のうちの1つが置換されている、アルコキシアミノ基またはヒドロキシアミノ基;アルキル基で水素のうちの1つまたは両方が置換されている、アルキルアミノ基;アシル基で水素のうちの1つが置換されている、アミド;アルコキシカルボニル基で水素のうちの1つが置換されている、カルバメート;または、アミノカルボニル基で水素のうちの1つが置換されている、尿素。これらの置換パターンの組み合わせ(例えば、水素のうちの1つがアルキル基で置換され、そしてもう1つの水素がアルコキシカルボニル基で置換されている、NH)もまた、官能基で修飾されたアミノ基の定義に入り、そして、本発明の範囲内に含まれる。好ましい基の例としては、NH、NHCH、N(CH、NHPh、NHC(O)Ph、NHC(O)CH、NHC(O)OCH、およびNHC(O)OPhが挙げられる。
用語「遊離のチオール基」は、SHを意味する。用語「官能基で修飾されたチオール基」は、官能基化されて以下を形成しているSHを意味する:アルキル基、アリール基、シクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、アルケニル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、アルキニル基、またはヘテロアリール基で水素が置換されているチオエーテル基;または、アシル基で水素が置換されている、チオエステル基。好ましい部分の例としては、SH、SPh、SC(O)CH、SCH、SC、SC(CH、S−シクロヘキシル、SCHCOCH、SCHCO、SCHC(O)C、およびSCHC(O)CHが挙げられる。
用語「アシル」は、酸素原子への二重結合および別の炭素原子への単結合を有する炭素原子によって結合された基を表す。
用語「アルキル」は、飽和であり、かつ1〜15個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖の脂肪族炭化水素基を含む。このアルキル基は、他の基(例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、またはアルコキシ)で置換され得る。好ましい直鎖アルキル基または分枝鎖アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、およびt−ブチルが挙げられる。
用語「シクロアルキル」は、連結して1つ以上の環を形成している、直鎖または分枝鎖の、飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基であって、縮合され得るか、または孤立し得る、脂肪族炭化水素基を含む。この環は、他の基(例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、または低級アルキル)で置換され得る。好ましいシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルが挙げられる。
用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、1〜15個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を含む。鎖水素は、他の基、例えば、ハロゲンで置換され得る。好ましい直鎖または分枝鎖のアルケニル基としては、アリル、1−ブテニル、1−メチル−2−プロペニルおよび4−ペンテニルが挙げられる。
用語「シクロアルケニル」は、直鎖または分枝鎖の飽和または不飽和の脂肪族炭化水素基を含み、この基は結合して、炭素−炭素二重結合を含む1つ以上の非芳香族環を形成し、この環は縮合され得るか、または孤立し得る。
上記環は、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル、アルコキシまたは低級アルキルのような他の基で置換され得る。好ましいシクロアルケニル基としては、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルが挙げられる。
用語「アルコキシ」は、酸素結合を介して結合されているアルキル基を表す。
用語「カルボニル基」は、酸素原子へ二重結合されている炭素原子であって、この炭素原子が、2つの遊離の原子価を有する、炭素原子を表す。
用語「アルコキシカルボニル」は、アルコキシカルボニルの酸素原子からカルボニル基の炭素に結合したアルコキシ基を表し、このカルボニル基自体は、その炭素原子を介して別の原子に結合している。
用語「アミノカルボニル」は、アミノカルボニルの窒素原子からカルボニル基の炭素に結合したアミノ基を表し、このカルボニル基自体は、その炭素原子を介して別の原子に結合している。
用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素(C〜C)を含むアルキル基を表す。
用語「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを表す。
用語「アリール」とは、芳香族である、炭素が基本の環をいう。この環は、フェニルのように孤立し得るか、または、ナフチルのように縮合され得る。この環水素は、他の基(例えば、低級アルキルまたはハロゲン)で置換され得る。
用語「ヘテロアリール」とは、環の中に少なくとも1つのヘテロ原子(例えば、O、S、またはN)を含む芳香族炭化水素環をいう。ヘテロアリール環は、5〜6個の環原子を有して孤立し得るか、または、8〜10個の原子を有して縮合され得る。ヘテロアリール環の水素または開放原子価を有するヘテロ原子は、他の基(例えば、低級アルキルまたはハロゲン)で置換され得る。ヘテロアリール基の例としては、イミダゾール、ピリジン、インドール、キノリン、フラン、チオフェン、ピロール、テトラヒドロキノリン、ジヒドロベンゾフラン、およびジヒドロベンズインドールが挙げられる。
本発明の好ましい化合物としては、式Iの化合物が挙げられ、
ここで
C−N−CR10は、飽和または不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、この環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
、R、R11、R12、R17、R18、R19および、R20は同じであるか、または異なり、そしてHもしくはアルキルであり;
C−CRおよびR1314C−CR1516は、同じであるか、または異なり、飽和もしくは不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、この環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
XおよびYは、塩化物であり;そして
nは0である。
本発明の最も好ましい化合物は、次のものを含む:
Figure 2007513948
これらの化合物の合成は、米国特許第6,214,817 B1に開示されている。
SOD模倣物は、当業者に公知の処方技術に従って、種々の型の薬学的組成物に含まれ得る。例えば、上記化合物は、錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、および他の経口投与に適合した投薬形態;非経口使用に適合した溶液および懸濁液;ならびに局部注射、眼の注射、蓄積注射、または眼内注射に適合した溶液および懸濁液に含まれ得る。蓄積注射、口腔注射、眼内注射、および局部的眼投与、例えば点眼、または組織灌注溶液に適用される溶液、懸濁液、および他の投薬形態は、急性、または慢性の、網膜損傷または視神経乳頭損傷の予防または処置に特に好ましい。組成物はまた、本明細書において参考として援用される米国特許第5,952,378号での教示に従って、眼に局部的に送達され得る。
式Iの化合物は、網膜および視神経に対する損傷、特に虚血または低酸素ストレスから生じる損傷を予防または処置するのに有効であると考えられている。これらの化合物はまた、細胞毒性実体の存在または神経毒性実体の存在から生じる損傷を処置するのに有用である。これらの実体には、例えば、グルタメートおよび他の興奮性のアミノ酸またはペプチド、過剰細胞内カルシウム、および遊離ラジカルがある。特に、上記化合物は、分枝静脈/動脈閉塞および中央静脈/動脈閉塞、前虚血性視神経障害、外傷、水腫、閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障、色素性網膜炎(RP)、網膜剥離に関連する損傷、光力学的治療(PDT)および外科的光誘導医原性網膜症を含むレーザー治療に関連する損傷を処置するのに有用であり得る。上記化合物はまた、例えば、術後の硝子体注入または結膜下注入による眼科手術に対する補助剤として使用され得る。上記化合物はまた、急性状態を処理するために、または予防的に、特に手術前に、もしくは非侵襲的な手順の前に、使用され得る。
本発明はまた、網膜組織および視神経乳頭組織の処置のために適合される組成物の提供にも関する。本発明の眼用組成物は、1以上のSOD模倣物および薬学的に受容可能なビヒクルを含有する。種々の型のビヒクルが、使用され得る。このビヒクルは、自然状態では一般的に水溶性である。水溶液は、処方の容易さに基づいて、および、罹患した眼に1〜2滴の溶液を滴下することによってこのような組成物を容易に投与するという患者の能力に基づいて、一般的に好まれる。しかし、本発明のSOD模倣物はまた、他の型の組成物(例えば、懸濁液、粘液もしくは半粘性ゲル、または、他の型の固体組成物もしくは半固体組成物)の中へ容易に組み入れられ得る。懸濁液は、水に比較的不溶であるSOD模倣物に対して好まれ得る。本発明の眼用組成物はまた、種々の他の成分(例えば、緩衝剤、保存剤、共溶媒、および増粘剤)を含み得る。
適切な緩衝剤系(例えば、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、またはホウ酸ナトリウム)が、保存条件下のpH変動を防ぐために添加され得る。
眼用製品は、代表的に、複数用量形態で包装される。従って、使用中の微生物夾雑を防ぐために保存剤が必要とされる。適切な保存剤としては、以下が挙げられる:塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、エデト酸二ナトリウム、ソルビン酸、ポリクオタニウム−1、または当業者に公知の他の薬剤。このような保存剤は、代表的に、0.001〜1.0重量/体積%(「w/v%」)のレベルで使用される。
投与の経路(例えば、局所的、点眼、非経口的、または経口的)および投与レジメンは、因子(例えば、処置される状態の正確な性質、状態の重症度、ならびに、患者の年齢および全体的体調)に基づいて、熟練の臨床医によって決定される。
概して、上記の目的のために使用される用量は、変化するが、上記列挙した条件のいずれかから生じる網膜組織または視神経乳頭組織の損傷を防ぐか、減少させるか、または改善するのに有効な量のうちである。本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に有効な量」とは、ヒトの患者において、虚血または低酸素状態から生じる慢性または急性の、網膜損傷または視神経乳頭損傷を防ぐか、減少させるか、または改善する本発明の1つ以上のSOD模倣物の量をいう。上記の目的のうちの任意のものに使用される用量は、一般的に、体重1kgあたり約0.01〜約100mg(mg/kg)であり、1日につき1〜4回投与される。この組成物が局所的に投与されるとき、この組成物は、一般的に、0.001〜約5w/v%の濃度範囲にあり、1〜2滴が1日につき1〜4回投与される。
本発明のSOD模倣物は、例えば眼球後注入または眼周囲注入および眼内の灌流または注入を介して眼内の手術手順の間に投与されるとき、平衡塩灌注溶液のビヒクルとしての使用が最も好ましい。BSS(登録商標)滅菌灌注溶液およびBSS Plus(登録商標)滅菌眼内灌注溶液(Alcon Laboratories,Inc.、Fort Worth、Texas、USA)は、生理学的に平衡した眼内灌注溶液の例である。後者の溶液型は、米国特許第4,550,022号に記載され、その全内容が、本明細書において参考として援用される。眼球後注入または眼周囲注入は、当業者には公知であり、そして多くの出版物、例えば、Ophthalmic Surgery:Principles of Practice (1990)に記載されている。
本明細書中で使用される場合、用語「薬学的に受容可能なキャリア」とは、安全であり、かつ、本発明の少なくとも1つの化合物の有効な量の所望の投与経路に適切な送達を提供する、任意の処方物をいう。
以下の実施例は、本発明の好ましい実施形態を説明するために含まれる。以下の実施例中に開示された技術は、当該発明者によって発見され、本発明の実施において良好に機能する技術を表すことが当業者に理解されるべきであり、従ってその実施のための好ましい様式を構成することが考慮され得る。しかし、当業者は、本発明の開示に照らして、多くの変更が開示された特定の実施形態においてなされ、そして本発明の精神および範囲を逸脱することなく同様または類似の結果をさらに得られることを理解すべきである。
以下の実施例1および実施例2は、眼内、眼周囲、または眼球後の注入または灌流に有用な処方物である。
(実施例1)
Figure 2007513948
(実施例2)
Figure 2007513948
(実施例3)
以下の錠剤処方物は、本明細書中で参考として援用される、米国特許第5,049,586号に従って作製され得る。
Figure 2007513948
本発明のSOD模倣物は、傷害に起因して外傷から生じる網膜損傷または視神経乳頭損傷を処置するか、または外科手術の侵襲性質から生じる損傷を予防する眼科手術の間に使用される眼球灌注溶液に処方され得る。上記灌注溶液中のSOD模倣物の濃度は、0.001〜5w/v%の範囲である。
本明細書で開示および特許請求した組成物および/または方法はすべて、本開示に鑑みて、過度の実験をせずになされ、実施され得る。本発明の組成物および方法は、好ましい実施形態によって記載されるが、変形が、本発明の概念、精神および範囲を逸脱することなく、本明細書で記載される、組成物および/または方法ならびに工程または方法の一連の工程に適用され得ることは、当業者にとって明らかである。より具体的には、化学的にも構造的にも関係している特定の薬剤が同様の結果を達成するために、本明細書中で記載される薬剤と置換され得ることが明らかである。当業者にとって明らかである全てのそのような置換および変更は、添付の特許請求の範囲によって定義される発明の精神、範囲および概念の内にあると判断される。
(参考文献)
以下の参考文献(それらは、本明細書で示されたものに補足的な、例示的詳細、手順的詳細、または他の詳細を提供する程度まで)は、特に本明細書において参考として援用される。
(米国特許)
第4,550,022号
第5,049,586号
第5,952,378号
第5,994,339号
第6,127,356号
第6,177,419B1号
第6,180,620B1号
第6,214,817B1号
WO98/58636号
WO00/07584号
WO00/19993A2号
WO00/72893号。
(書籍)
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Claims (10)

  1. 式I:
    Figure 2007513948
    のスーパーオキシドジスムターゼ模倣物の薬学的に有効な量を投与する工程を包含する、視神経乳頭または網膜に対する損傷を予防するための方法であって、
    ここで、
    1−20は、独立して、H、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、もしくはヘテロシクロアルケニル基であり、これらの各々は必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換されるか;
    あるいは、同じ部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上の該R基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC3−20炭素環を形成し、該炭素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換されるか;
    あるいは同じ部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上のR基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC2−20窒素含有複素環を形成し、該複素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    全ての場合で、該窒素が既に三置換されている場合(例えば、該窒素がピリジン環の一部である場合)、Iに関する図における該Mn中心と結合している該窒素は、水素を欠いていることが理解され;
    X、Y、およびZは、薬学的に受容可能なアニオンであり;そして
    nは、0〜3である、
    方法。
  2. 前記損傷が虚血および/または低酸素症の結果である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記損傷が、分枝静脈/動脈閉塞および中央静脈/動脈閉塞、閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障、前虚血性視神経障害、RP、網膜剥離、レーザー治療、および外科的光誘導医原性網膜症からなる群より選択される状態に関連する、請求項2に記載の方法。
  4. 請求項1の方法であって、式Iの化合物について;
    C−N−CR10は、飽和または不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、該環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    、R、R11、R12、R17、R18、R19および、R20は、同じであるか、もしくは異なり、そしてHもしくはアルキルであり;
    C−CRおよびR1314C−CR1516は、同じであるか、または異なり、そして飽和または不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、該環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    XおよびYは、塩化物であり;そして
    nは0である、
    方法。
  5. 前記化合物が、
    Figure 2007513948
    からなる群より選択される、請求項4に記載の方法。
  6. 式I:
    Figure 2007513948
    のスーパーオキシドジスムターゼ模倣物の薬学的に有効な量および薬学的に受容可能な賦形剤を投与する工程を包含する、視神経乳頭または網膜の損傷を予防するための組成物であって、
    ここで、
    1−20は、独立して、H、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、もしくはヘテロシクロアルケニル基であり、これらの各々は必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換されるか;
    あるいは、同じ部位(例えば、RおよびR、またはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上の該R基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC3−20炭素環を形成し、該炭素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換されるか;
    あるいは同じ部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)または隣接部位(例えば、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはRおよびRなど)上のR基の2個が、それらが結合している炭素原子と一緒になって、必要に応じて不飽和または芳香族のC2−20窒素含有複素環を形成し、該複素環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離のもしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    全ての場合で、該窒素が既に三置換されている場合(例えば、該窒素がピリジン環の一部である場合)、Iに関する図における該Mn中心と結合している該窒素は、水素を欠いていることが理解され;
    X、Y、およびZは、薬学的に受容可能なアニオンであり;そして
    nは、0〜3である、
    組成物。
  7. 請求項6に記載の組成物であって、ここで、式Iの化合物について:
    C−N−CR10は、飽和または不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、該環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    、R、R11、R12、R17、R18、R19および、R20は、同じであるか、もしくは異なり、そしてHもしくはアルキルであり;
    C−CRおよびR1314C−CR1516は、同じであるか、または異なり、そして飽和または不飽和の5〜8員環(芳香環を含む)を形成し、該環は、必要に応じてアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基、アリール基、ヘテロアリール基、ヘテロシクロアルキル基、ヘテロシクロアルケニル基、ハロ基、トリハロメチル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、もしくはアリールスルホニル基、または遊離もしくは官能基で修飾されたヒドロキシル基、アミノ基、もしくはチオール基で置換され;
    XおよびYは、塩化物であり;そして
    nは0である、
    組成物。
  8. 前記化合物は
    Figure 2007513948
    からなる群より選択される、請求項7に記載の組成物。
  9. 前記組成物が、局所的眼投与用、蓄積投与用、または眼内注入用の溶液または懸濁液である、請求項6に記載の組成物。
  10. 前記組成物中の前記化合物の濃度が、0.001〜約5w/v%である、請求項9に記載の組成物。
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