JP2007510680A - 置換ジヒドロキナゾリンii - Google Patents

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Abstract

本発明は置換ジヒドロキナゾリンならびにそれらの製造方法、疾患の処置及び/又は予防のため及び疾患の処置及び/又は予防用の薬剤の製造のため、特に抗ウイルス剤の形態における、特別にはサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤の形態における本発明のジヒドロキナゾリンの使用のための薬剤の製造のためのそれらの使用に関する。

Description

本発明は置換ジヒドロキナゾリン、それらの製造方法、疾患の処置及び/又は予防のためのそれらの使用ならびに疾患の処置及び/又は予防用の、特に抗ウイルス剤として、特別にはサイトメガロウイルスに対する抗ウイルス剤としての使用のための薬剤の製造のためのそれらの使用に関する。
ジヒドロキナゾリンの合成は、非特許文献1及び非特許文献2に記載されている。さらに非特許文献3は、カルシウムチャンネル阻害剤としてジヒドロキナゾリンを記載している。
抗ウイルス活性及び異なる構造を有する薬剤は市場で入手可能である;しかしながら、ガンシクロビル(ganciclovir)、バルガンシクロビル(valganciclovir)、フォスカルネト(foscarnet)及びシドフォビル(cidofovir)を用いて現在利用可能な治療は、重大な副作用、例えば腎毒性、好中球減少症又は血小板減少症を伴う。さらに、耐性が発現することが常にあり得る。従って有効な治療のための新規な薬剤が必要である。
Saito T.et al.著,Tetrahedron Lett.,37,1996年,209−212 Wang F.et al.著,Tetrahedron Lett.,38,1997年,8651−8654 Y.S.Lee et al.著,Bioorg.Med.Chem.Lett.,14,2004年,3379−3384
従って、本発明の1つの目的は、ヒト及び動物におけるウイルス感染性疾患の処置のための同じかもしくは向上した抗ウイルス作用を有する新規な化合物を提供することである。
驚くべきことに、本発明に記載される置換ジヒドロキナゾリンが高い抗ウイルス活性を有することが見出された。
本発明は、式
Figure 2007510680
[式中、
、R及びRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル又はニトロを示し、
及びRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを示し、
はアルキル、シアノ、ハロゲン、ニトロ又はトリフルオロメチルを示し、
及びRは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル又はアルコキシを示し、そしてRはアリール又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルを示し、ここでアリール及び1,3−ベンゾジオキソール−5−イルは1〜3個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してアルコキシ、アルキルチオ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ニトロ及び場合によりヒドロキシル−置換されていることができるアルキルより成る群から選ばれる]
の化合物ならびにそれらの塩、それらの溶媒和物及びそれらの塩の溶媒和物を提供する。
本発明に従う化合物は、式(I)の化合物ならびにそれらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物、代表的な態様として本明細書の下記に挙げられる化合物ならびに本明細書の下記に挙げられる式(I)により包含される化合物がすでに塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物でない場合には、それらの塩、溶媒和物及び塩の溶媒和物である。
本発明に従う化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)において存在し得る。従って、本発明はエナンチオマー又はジアステレオマーならびにそれらのそれぞれの混合物に関する。立体異性体的に純粋な成分は、既知の方法でそのようなエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物から単離され得る。
本発明に従う化合物が互変異性体において存在し得る場合、本発明はすべての互変異性体を提供する。
本発明の範囲内で塩は、好ましくは本発明に従う化合物の生理学的に許容され得る塩である。しかしながら、それらとしては製薬学的用途に適していないが、例えば、本発明に従う化合物の単離又は精製のために用いられ得る塩も提供される。
本発明に従う化合物の生理学的に許容され得る塩には、無機酸、カルボン酸及びスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸及び安息香酸の塩が含まれる。
本発明に従う化合物の生理学的に許容され得る塩は、通常の塩基の塩、例えば且つ好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウム及びカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム及びマグネシウム塩)ならびにアンモニア又は1〜16個の炭素原子を有する有機アミン、例えば且つ好ましくはエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リシン、エチレンジアミン及びN−メチルピペリジンから誘導されるアンモニウム塩も含む。
本発明の範囲内で溶媒和物は、溶媒分子との配位により固体もしくは液体状態における錯体を形成する本発明に従う化合物の形態である。水和物は、水との配位が起こる溶媒和物の特別な形態である。
他にことわらなければ、本発明の目的のために、置換基は以下の意味を有する:
アルキルそれ自体ならびにアルコキシ、アルキルチオ、アルキルアミノ、アルキルカルボニル及びアルコキシカルボニル中の「アルコ」及び「アルキル」は、一般に1〜6個(「C−C−アルキル」)、好ましくは1〜4個、特に好ましくは1〜3個の炭素原子を有する直鎖状もしくは分枝鎖状アルキル基、例えば且つ好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルを示す。
アルコキシは、例えば且つ好ましくはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ及びn−ヘキソキシを示す。
アルキルチオは、例えば且つ好ましくはメチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、tert−ブチルチオ、n−ペンチルチオ及びn−ヘキシルチオを示す。
アルキルカルボニルは、例えば且つ好ましくはアセチル及びプロパノイルを示す。
アルキルアミノは、1もしくは2個のアルキル置換基(互いに独立して選ばれる)を有するアルキルアミノ基、例えば且つ好ましくはメチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノ及びN−n−ヘキシル−N−メチルアミノを示す。C−C−アルキルアミノは、例えば1〜3個の炭素原子を有するモノアルキルアミノ基あるいはアルキル置換基当たりにそれぞれ1〜3個の炭素原子を有するジアルキルアミノ基である。
アルコキシカルボニルは、例えば且つ好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、n−ペントキシカルボニル及びn−ヘキソキシカルボニルを示す。
アリールは、一般に6〜14個の炭素原子を有する単−〜三環式芳香族炭素環式基;例えば且つ好ましくはフェニル、ナフチル及びフェナントレニルを示す。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を示す。
炭素原子上の記号*は、化合物が、この炭素原子における立体配置に関し、エナンチオマー的に純粋な形態で存在することを意味し、それは本発明の目的の場合、90%より高いエナンチオマー過剰率(>90%ee)を意味すると理解されるべきである。
本発明の範囲内で、
、R及びRが互いに独立して水素、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル又はアミノカルボニルを示し、
及びRが互いに独立して水素、フッ素、アルキル又はアルコキシを示し、
が塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、イソプロピル又はtert−ブチルを示し、
及びRが互いに独立して水素又はC−C−アルキルを示し、そして
がフェニル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルを示し、ここでフェニルは1〜3個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C−C−アルキルアミノ及びニトロより成る群から選ばれる
式(I)の化合物ならびにそれらの塩、それらの溶媒和物及びそれらの塩の溶媒和物が好ましい。
本発明の範囲内で、
、R及びRが互いに独立して水素、メチル、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル又はアミノカルボニルを示し、
及びRが互いに独立して水素、フッ素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシを示し、
が塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、イソプロピル又はtert−ブチルを示し、
及びRが互いに独立して水素又はC−C−アルキルを示し、そして
がフェニル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルを示し、ここでフェニルは1〜3個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C−C−アルキルアミノ及びニトロより成る群から選ばれる
式(I)の化合物ならびにそれらの塩、それらの溶媒和物及びそれらの塩の溶媒和物が好ましい。
本発明の範囲内で、
及びRが水素を示し、
がフッ素を示し、
及びRが互いに独立して水素、フッ素又はアルコキシを示し、
がトリフルオロメチルを示し、
及びRが水素を示し、そして
がフェニルを示し、ここでフェニルは1もしくは2個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、フッ素及び塩素より成る群から選ばれる
式(I)の化合物ならびにそれらの塩、それらの溶媒和物及びそれらの塩の溶媒和物も好ましい。
本発明の範囲内で、
及びRが水素であり、
がフッ素であり、
及びRが互いに独立して水素、フッ素又はメトキシであり、
がトリフルオロメチルであり、
及びRが水素であり、そして
がフェニルであり、ここでフェニルは1もしくは2個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、エトキシ、フッ素及び塩素より成る群から選ばれる
式(I)の化合物ならびにそれらの塩、それらの溶媒和物及びそれらの塩の溶媒和物も好ましい。
本発明の範囲内で、R及びRが水素を示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがキナゾリン骨格の6位又は8位における炭素原子に結合している式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがキナゾリン骨格の8位における炭素原子に結合している式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがフッ素、特にキナゾリン骨格の8位における炭素原子に結合するフッ素を示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、R及びRが水素を示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rが水素を示し、Rがフッ素又はアルコキシを示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rが水素を示し、Rがメトキシを示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがトリフルオロメチルを示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがメチル、イソプロピル又はtert−ブチルを示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがイソプロピル又はtert−ブチルを示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、R及びRが水素を示す式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがフェニルを示し、ここでフェニルは1もしくは2個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、フッ素及び塩素より成る群から選ばれる式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがフェニルを示し、ここでフェニルはピペリジン環への結合点に対してパラ−位においてフッ素により置換されている式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがフェニルを示し、ここでフェニルはピペリジン環への結合点に対してメタ−位において塩素、メチル又はメトキシにより置換されている式(I)の化合物も好ましい。
本発明の範囲内で、Rがフェニルを示し、ここでフェニルはピペリジン環への結合点に対してメタ−位においてメチルにより、且つピペリジン環への結合点に対してパラ−位においてフッ素により置換されている式(I)の化合物も好ましい。
本発明は、さらに、式
Figure 2007510680
[式中、
、R、R、R、R、R、R、R及びRは上記で定義された通りであり、そして
10はアルキル、好ましくはメチル又はエチルを示す]
の化合物を塩基と反応させる、式(I)の化合物の製造方法も提供する。
反応は一般に不活性溶媒中で、好ましくは大気圧において室温から溶媒の還流までの温度範囲内で行なわれる。
塩基は、例えば、適宜水溶液中におけるアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化リチウム又は水酸化カリウムあるいはアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムであり;水中の水酸化ナトリウムが好ましい。
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えばエーテル類、例えば1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテル又はジエチレングリコールジメチルエーテル、アルコール類、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール又はtert−ブタノールあるいは溶媒の混合物であり;ジオキサン又はテトラヒドロフランが好ましい。
式(II)の化合物は既知であるか、又は式
Figure 2007510680
[式中、
、R、R、R、R、R及びR10は上記で定義された通りである]
の化合物を式
Figure 2007510680
[式中、
、R及びRは上記で定義された通りである]
の化合物と、オキシ塩化リンの存在下で反応させることにより製造することができる。
反応は一般に不活性溶媒中で、好ましくは大気圧において50℃から溶媒の還流までの温度範囲内で行なわれる。
不活性溶媒は、例えば炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン又は鉱油留分であり;トルエンが好ましい。
あるいはまた、2−段階合成法で式(II)の化合物を製造することができる。第1段階に、式(III)の化合物を不活性溶媒、好ましくはトルエン中で、大気圧における還流下でオキシ塩化リンと一緒に加熱する。溶媒を除去する。第2段階に、この方法で得られる化合物を不活性溶媒、好ましくはトルエン中で、同様に大気圧における還流下で式(IV)の化合物と反応させる。
式(IV)の化合物は既知であるか、又は適した出発材料から既知の方法により合成することができる。
式(III)の化合物は既知であるか、又は式
Figure 2007510680
[式中、
、R、R及びR10は上記で定義された通りである]
の化合物を式
Figure 2007510680
[式中、
、R及びRは上記で定義された通りであり、そして
11はハロゲン、好ましくは塩素、臭素又はヨウ素あるいはヒドロキシルを示す]
の化合物と反応させることにより製造することができる。
11がヒドロキシルを示す場合、
反応は一般に不活性溶媒中で、通常の縮合剤の存在下に、適宜塩基の存在下に、好ましくは大気圧において室温から50℃までの温度範囲内で行なわれる。
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタン又はトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、グリコールジメチルエーテル又はジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン又は鉱油留分あるいはカルボキシアミド類、例えばジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミド、アルキルニトリル類、例えばアセトニトリルあるいはヘテロ芳香族化合物、例えばピリジンあるいは酢酸エチルであり;テトラヒドロフラン、1,2−ジクロロエタン又は塩化メチレンが好ましい。
通常の縮合剤は、例えば、カルボジイミド類、例えばN,N’−ジエチル−、N,N’−ジプロピル−、N,N’−ジイソプロピル−、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、N−シクロヘキシルカルボジイミド−N’−プロピルオキシメチル−ポリスチレン(PS−カルボジイミド)あるいはカルボニル化合物、例えばカルボニルジイミダゾールあるいは1,2−オキサゾリウム化合物、例えば2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウム−3−サルフェート又は2−tert−ブチル−5−メチル−イソオキサゾリウムペルクロレートあるいはアシルアミノ化合物、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリンあるいはプロパンホスホン酸無水物あるいはクロロギ酸イソブチルあるいはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホリルクロリドあるいはベンゾトリアゾリルオキシトリ(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェートあるいはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2−(2−オキソ−1−(2H)−ピリジル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU)あるいはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル))−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)あるいは1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)あるいはベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)あるいはこれらの混合物である。
塩基は、例えば、アルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム又は重炭酸ナトリウム又は重炭酸カリウムあるいは有機塩基、例えばトリアルキルアミン類、例えばトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン又はジイソプロピルエチルアミンである。
1,2−ジクロロエタン中のN−(3−ジメチルアミノイソプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)及びトリエチルアミン及びジメチルホルムアミド又はカルボニルジイミダゾールの組み合わせが特に好ましい。
11がハロゲンを示す場合、
反応は一般に不活性溶媒中で、適宜塩基の存在下に、好ましくは大気圧において0℃から50℃までの温度範囲内で行なわれる。
不活性溶媒は、例えば、ハロゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン、トリクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、1,2−ジクロロエタン又はトリクロロエチレン、エーテル類、例えばジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、グリコールジメチルエーテル又はジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えばベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン又は鉱油留分あるいはカルボキシアミド類、例えばジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミド、アルキルニトリル類、例えばアセトニトリルあるいはヘテロ芳香族化合物、例えばピリジンあるいは酢酸エチルであり;テトラヒドロフラン、ジオキサン又は塩化メチレンが好ましい。
塩基は、例えばアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸セシウム、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム、アルカリ金属酢酸塩、例えば酢酸ナトリウムあるいは他の塩基、例えばトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン、好ましくはジイソプロピルエチルアミン又はトリエチルアミンである。
式(VI)の化合物は既知であるか、あるいは適した出発材料から既知の方法により合成することができる。
式(V)の化合物は既知であるか、あるいは適した出発材料から既知の方法により、例えば下記の合成スキームに従ってHeck反応又はWittig−Horner反応により製造することができる:
Figure 2007510680
この目的のために必要な出発材料は既知であるか、あるいは適した出発材料から既知の方法により合成することができる。
本発明に従う化合物の製造を下記の合成スキームにより示すことができる。
Figure 2007510680
本発明に従う一般式(I)の化合物は、予言し得なかった驚くべき効果の範囲を示す。
それらは、ヘルペスウイルス科の典型的な群(ヘルペスウイルス)、特別にはサイトメガロウイルス(CMV)、特にヒトサイトメガロウイルス(HCMV)への抗ウイルス効果を示す。
例として挙げることができる適応症の領域は:
1)AIDS患者におけるHCMV感染(網膜炎、肺炎、胃腸感染)の処置及び予防、
2)しばしば生命を脅かすHCMV肺炎又は脳炎ならびに胃腸及び全身HCMV感染を発症する骨髄及び臓器移植患者におけるサイトメガロウイルス感染の処置及び予防、
3)新生児及び乳児におけるHCMV感染の処置及び予防、
4)妊婦における急性HCMV感染の処置、
5)ガン及びガン治療と関連する免疫抑制患者におけるHCMV感染の処置、
6)HCMV−媒介腫瘍進行の縮小を標的とするHCMV−陽性ガン患者の処置(J.Cinatl et al.著,FEMS Microbiology Reviews 2004,28,59−77を参照されたい)
である。
従って、本発明は疾患、特別にはウイルス感染、特に上記のウイルスへの感染ならびにそれにより引き起こされる感染性の疾患の処置及び/又は予防のための本発明に従う化合物の使用を提供する。本明細書下記においてウイルス感染は、ウイルスへの感染及びウイルスへの感染により引き起こされる疾患の両方を意味すると理解されるべきである。
本発明は、さらに、障害、特に上記の障害の処置及び/又は予防のための本発明に従う化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、障害、特に上記の障害の処置及び/又は予防用の薬剤の製造のための本発明に従う化合物の使用を提供する。
本発明に従う化合物は、好ましくはヘルペスウイルス科の典型的な群、特にサイトメガロウイルス、特にヒトサイトメガロウイルスによる感染の予防及び/又は処置に適した薬剤の製造に用いられる。
本発明は、さらに、本発明に従う化合物の抗ウイルス的に有効な量を用いて障害、特に上記の障害を処置及び/又は予防するための方法を提供する。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明に従う化合物及び、特に上記の障害の処置及び/又は予防のための少なくとも1種もしくはそれより多くのさらに別の活性化合物を含んでなる薬剤を提供する。例として且つ組み合わせに適しているとして好適に挙げることができる活性化合物は:抗ウイルス性活性化合物、例えばガンシクロビル及びアシクロビル(acyclovir)である。
本発明に従う化合物は全身的及び/又は局所的に作用することができる。この目的のために、それらを適した方法で、例えば経口的、非経口的、肺的、鼻的、舌下的、舌的、頬的、直腸的、皮膚的、経皮的、結膜的又は耳的経路により、あるいは移植片又はステントとして投与することができる。
これらの投与経路のために、適した投与形態で本発明に従う化合物を投与することが可能である。
経口的投与に適しているのは、結晶性及び/又は非晶質及び/又は溶解形態で本発明に従う化合物を含んでなり、先行技術に記載されているように作用し、且つ本発明に従う化
合物を迅速に及び/又は修正された形態で送達する投与形態、例えば、錠剤(非コーティング錠及びコーティング錠、例えば腸溶コーティングあるいは溶解が遅らされるか又は不溶性であり、本発明に従う化合物の放出を制御するコーティングが設けられた錠剤)、口腔内で迅速に分解する錠剤あるいはフィルム/ウェハース、フィルム/凍結乾燥物質、カプセル(例えば硬質もしくは軟質ゼラチンカプセル)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット、粉剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール又は溶液である。
非経口的投与は吸収段階を回避して(例えば、静脈内に、動脈内に、心臓内に、脊髄内に、又は腰椎内に(intralumbally))、あるいは吸収を含んで(例えば筋肉内に、皮下に、皮内に、経皮的に、又は腹膜内に)行なわれることができる。非経口的投与に適した投与形態は、中でも溶液、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥物又は無菌の粉剤の形態における注入及び輸液用の調製物である。
他の投与経路に適した例は、吸入のための製薬学的形態物(中でも粉末吸入器、ネブライザー)、点鼻剤/溶液/スプレー;舌的、舌下又は頬的に投与されるべき錠剤、フィルム/ウェハース又はカプセル、座薬、眼もしくは耳用の調製物、膣カプセル、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療系、ミルク、塗布剤、泡剤、散布剤、移植片又はステントである。
本発明に従う活性化合物を上記の投与形態物に転換することができる。これはそれ自体既知の方法で、不活性無毒性の製薬学的に許容され得る助剤と混合することにより行なうことができる。これらの助剤には、中でも、担体(例えば微結晶性セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール)、乳化剤及び分散剤又は湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成及び天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定剤(例えば酸化防止剤、例えばアスコルビン酸)、着色剤(例えば無機顔料、例えば酸化鉄)ならびに風味−及び/又は臭気−隠蔽剤が含まれる。
本発明は、さらに、通常は1種もしくはそれより多い不活性無毒性の製薬学的に許容され得る助剤と一緒に、少なくとも1種の本発明に従う化合物を含んでなる薬剤ならびに上記の目的のためのそれらの使用を提供する。
一般に、有効な結果を達成するために、体重のkg当たり約0.001〜10mg、好ましくはkg当たり約0.01〜5mgの静脈内投与量で投与するのが有利であることが証明され、経口的投与の場合の投薬量は体重のkg当たり約0.01〜25mg、好ましくはkg当たり0.1〜10mgである。
それにもかかわらず、適宜、体重、投与経路、活性化合物への患者の反応、調製の様式及び投与が行なわれる時間もしくは間隔に依存して、上記の量から変動させるのが必要であり得る。かくしていくつかの場合には前記の最少量未満で行なうのが十分であり得るが、他の場合には、上記の上限を超えなければならない。比較的多量の投与の場合、これらを1日に及ぶ複数の個別の投薬量に分けるのが良いかも知れない。
以下の試験及び実施例中のパーセンテージデータは、他にことわらなければ重量パーセンテージであり;部は重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比及び濃度データは、それぞれの場合に体積に基づく。
A.実施例
用いられる略語:
BINAP 2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル
CDCl ジューテロクロロホルム
CDCN ジューテロアセトニトリル
TLC 薄−層クロマトグラフィー
DCI 直接化学的イオン化(MSにおける)
DCM ジクロロメタン
DIEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン(Hunig塩基)
DMSO ジメチルスルホキシド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EA 酢酸エチル
EI 電子衝撃イオン化(MSにおける)
ESI エレクトロスプレーイオン化(MSにおける)
m.p. 融点
sat. 飽和
h 時
HPLC 高−圧,高−性能液体クロマトグラフィー
conc. 濃
LC−MS 液体クロマトグラフィー−結合質量分析(liquid chroma tography−coupled mass spectrosco py)
LDA リチウムジイソプロピルアミド
MS 質量分析
NMR 核磁気共鳴分光分析
RP−HPLC 逆相HPLC
RT 室温
保持時間(HPLCにおける)
THF テトラヒドロフラン
一般的LCMS及びHPLC法:
方法1(HPLC):測定器:DAD検出を用いるHP 1100;カラム:Kromasil RP−18,60mmx2mm,3.5μm;移動相A:水のl当たり5mlのHClO,移動相B:アセトニトリル;勾配:0.0分 2%B,0.5分 2%B,4.5分 90%B,6.5分 90%B;流量:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法2(HPLC,エナンチオマーの分離):セレクター(selector)ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−1−メチルアミド)に基づくキラルシリカゲルセレクターKBD 6136(10μm,350x30mm);温度:24℃;流量:50ml/分;UV検出:254nm;酢酸エチル中で試料を適用;イソヘキサン(A)/酢酸エチル(B)の溶離混合物、例えば:勾配:→0.0分 40%B→9.0分 40%B→9.01分 100%B→12.0分 100%B→12.01分 40%B→15分 40%B。
方法3(LCMS):MS測定器の型:Micromass ZQ;HPLC測定器の型:HP 1100シリーズ;UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro−RP Mercury 20mmx4mm;移動相A:1 lの水+0.5mlの50%濃度ギ酸,移動相B:1 lのアセトニトリル+0.5mlの50%濃度ギ酸;勾配:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流量:0.0分 1ml/分,2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法4(HPLC,調製的分離):カラム:CromaSil C18,250mmx30mm;移動相A:水,移動相B:アセトニトリル;勾配:3分 10%B→31分 90%B→34分 90%B→34.01分 10%B;実験時間:38分;流量:50ml/分;UV検出:210nm。
方法5(LCMS):MS測定器の型:Micromass ZQ;HPLC測定器の型:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2μ Hydro−RP Mercury 20mmx4mm;移動相A:1 lの水+0.5mlの50%濃度ギ酸,移動相B:1 lのアセトニトリル+0.5mlの50%濃度ギ酸;勾配:0.0分 90%A→2.5分 30%A→3.0分 5%A→4.5分 5%A;流量:0.0分 1ml/分,2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法6(HPLC):測定器:DAD検出を用いるHP 1100;カラム:Kromasil RP−18,60mmx2mm,3.5μm;移動相A:水のl当たり5mlのHClO,移動相B:アセトニトリル;勾配:0.0分 2%B,0.5分 2%B,4.5分 90%B,9分 90%B;流量:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm。
方法7(LC−MS):測定器:HPLC Agilentシリーズ 1100を用いるMicromass Platform LCZ;カラム:Grom−SIL120 ODS−4 HE,50mmx2.0mm,3μm;移動相A:1 lの水+1mlの50%濃度ギ酸,移動相B:1 lのアセトニトリル+1mlの50%濃度ギ酸;勾配:0.0分 100%A→0.2分 100%A→2.9分 30%A→3.1分 10%A→4.5分 10%A;オーブン:55℃;流量:0.8ml/分;UV検出:210nm。
実施例
一般的方法[A]:Heckカップリングによる2−ハロ−置換アニリンからの置換2−アミノ桂皮酸誘導体の合成
1つ口フラスコに、最初にアセトニトリル中の1.0当量のアリールハライドを1.6当量のメチルアクリレート、2.0当量のトリエチルアミン、0.03当量の酢酸パラジウム(II)及び0.03当量のトリ−o−トリルホスフィン(約1M溶液)と一緒に入れる。混合物を還流下で48時間攪拌する。反応が終了した後(TLCにより反応を監視する)、溶媒を除去する。シクロヘキサン/酢酸エチル=8:2 v/vを用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーにより残留物を精製する。
実施例1A
(2E)−3−[2−アミノ−3−フルオロフェニル]プロペン酸メチル
Figure 2007510680
42.00g(221.04ミリモル)の2−ブロモ−6−フルオロアニリンを用いて出発し、一般的方法[A]は29.66g(理論値の68%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.14分
MS(ESI−正):m/z=196(M+H)
実施例2A
2−アミノ−3−[(1E)−3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル]安息香酸メチル
Figure 2007510680
2.00g(8.69ミリモル)の2−アミノ−3−ブロモ安息香酸メチルを用いて出発し、一般的方法[A]は1.29g(理論値の60%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.42分
MS(ESI−正):m/z=236(M+H)
実施例3A
(2E)−3−(2−アミノ−3,5−ジフルオロフェニル)−2−プロペン酸メチル
Figure 2007510680
3.00g(14.42ミリモル)の2−ブロモ−4,6−ジフルオロアニリンを用いて出発し、一般的方法[A]は1.41g(理論値の45%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.23分
MS(ESI−正):m/z=214(M+H)
実施例4A
4−アミノ−3−[(1E)−3−メトキシ−3−オキソ−1−プロペニル]安息香酸メチル
Figure 2007510680
25.00g(90.23ミリモル)の4−アミノ−3−ヨード安息香酸メチルを用いて出発し、一般的方法[A]は24.31g(理論値の92%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.71分
MS(ESI−正):m/z=278(M+H)
実施例5A
(2E)−3−[2−アミノ−5−シアノフェニル]−2−プロペン酸メチル
Figure 2007510680
1.90g(9.64ミリモル)の3−ブロモ−4−アミノベンゾニトリルを用いて出発し、一般的方法[A]は1.28g(理論値の50%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=2.85分
MS(DCI−正):m/z=220(M+NH
一般的方法[B]:Wittig−Horner反応による2−ハロ−置換ベンズアルデヒドからの置換2−ニトロ桂皮酸誘導体の合成
100mlの1つ口フラスコ中で、27.5ミリモルのジエチルホスホノ酢酸メチル、25.0ミリモルのベンズアルデヒド及び27.5ミリモルの水酸化リチウムをテトラヒドロフラン中に懸濁させる。反応の終了後(TLCにより反応を監視する)、同体積の水を混合物に加える。水相を酢酸エチルで3回抽出する。次いで合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を除去する。さらなる精製なしで、生成物をRTにおける高真空下で乾燥する。多くの不純物が存在する場合、シクロヘキサン/酢酸エチルを用いるシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーにより生成物を精製することができる。
実施例6A
(2E)−3−(3−メトキシ−2−ニトロフェニル)−2−プロペン酸メチル
Figure 2007510680
2.00g(11.04ミリモル)の3−メトキシ−2−ニトロベンズアルデヒドを用いて出発し、一般的方法[B]は2.46g(理論値の92%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.37分
MS(ESI−正):m/z=238(M+H)
実施例7A
(2E)−3−(5−フルオロ−2−ニトロフェニル)−2−プロペン酸メチル
Figure 2007510680
20.0g(118.3ミリモル)の5−フルオロ−2−ニトロベンズアルデヒドを用いて出発し、一般的方法[B]は7.25g(理論値の27%)の生成物を与える。
MS(DCI):m/z=243(M+NH
一般的方法[C]:ベンジルハライドからの2−ニトロベンズアルデヒドの製造
10.0ミリモルのベンジルハライド、4.1gのモレキュラーシーブ4Å及び20.0ミリモルのN−メチルモルホリンN−オキシドを45mlのアセトニトリル中に懸濁させる。完全に転換されるまで(TLCにより反応を監視する)、混合物をRTで攪拌する。反応が終了した後、モレキュラーシーブを濾過し、溶媒を蒸発させ、残留物を再び酢酸エチル中に取り上げる。この溶液を最初に1N塩酸で、及び次いで飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を分離し、次いで硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を再び蒸発させる。分析試験に従うと、粗生成物は十分に純粋であり、直接さらに反応させることができる。
実施例8A
2−フルオロ−6−ニトロベンズアルデヒド
Figure 2007510680
2.00g(8.55ミリモル)の3−フルオロ−6−ニトロベンジルブロミドを用いて出発し、一般的方法[C]は1.09g(理論値の75%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=3.58分
一般的方法[D]:2−ニトロ桂皮酸誘導体のニトロ基の還元
アルゴン下で、最初に25ミリモルのニトロ化合物及び125ミリモルの塩化錫(II)二水和物を250mlの2つ口フラスコ中の60mlの無水エタノール又はメタノール中に入れる。この懸濁液を還流下で30分間攪拌し、透明な溶液を生成させる。次いで溶液を室温に冷まし、続いて氷−水中に注ぐ。固体重炭酸ナトリウム又は飽和炭酸ナトリウム溶液を用い、pHをpH=7〜8に調整する。次いで60mlの酢酸エチルを加え、沈殿する錫塩を、キーゼルグール(約1cmの厚さの層)を介して濾過する。有機相を分離し、水相を酢酸エチルで1回再−抽出する。有機相を合わせ、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒をその最初の体積の約半分まで濃縮する。次いでニトロ化合物の重量の1%に相当する活性炭を加え、混合物を還流下で30分間加熱する(溶液の色が変化する)。活性炭を濾過し、溶媒を蒸発させる。
残る残留物は油であり、それはRTにおいて高真空下で乾燥すると結晶を生成する。さらなる精製なしで、それを直接次の段階に用いる。
実施例9A
3−[2−アミノ−6−フルオロフェニル]プロペン酸メチル
Figure 2007510680
7.25g(32.2ミリモル)の実施例7Aからのニトロ化合物を用いて出発し、一般的方法[D]は5.0g(理論値の58%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=3.33分
一般的方法[E]:Buchwald−Hartwig化学によるN−アリールピペリジン−4−カルボン酸エステルの合成
アルゴン下に、加熱により十分に乾燥されたフラスコ中で反応を行なう。24.7ミリモルのブロモベンゼン、74ミリモルのピペリジン−4−カルボン酸エステル及び34.5ミリモルのナトリウムtert−ブトキシドを最初に100mlの無水トルエン中に入れ、0.25ミリモルのトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム及び0.74ミリモルのBINAPを加え、反応混合物を120℃に加熱し、還流下で16時間加熱する。反応を停止させ、反応混合物を連続的に水で1回及び1N塩酸で2回抽出する。次いで1N水酸化ナトリウム水溶液を用い、酸性の水相をpH8に調整し、ジクロロメタンで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下で除去する。この方法で得られる粗生成物を、さらなる精製なしで直接さらに反応させることができる。
実施例10A
N−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル
Figure 2007510680
10.6g(74.0ミリモル)のピペリジン−4−カルボン酸メチル及び4.67g(24.7ミリモル)の5−ブロモ−2−フルオロトルエンを用いて出発し、一般的方法[E]は2.74g(理論値の40%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=3.48分
下記の表からの実施例11A〜17Aは、一般的方法[E]に従って製造することができる。
Figure 2007510680
Figure 2007510680
一般的方法[F]:N−アリールピペリジン−4−カルボン酸エステルの加水分解
1.0当量のN−アリールピペリジン−4−カルボン酸エステルをジオキサン中に溶解し、2.0当量の1N水酸化ナトリウム水溶液を加える。混合物を80℃で16時間攪拌し、反応の終了後(分析的HPLCにより反応を監視する)、混合物を濃縮する。次いで残留物を水中に取り上げ、1N塩酸を用いてpH=5に調整する。得られる沈殿を濾過し、少量の水及びシクロヘキサンで洗浄し、室温で高真空下において乾燥する。生成物の純度が十分に高くない場合、RP相上の調製的HPLCにより生成物を精製する。
実施例18A
N−(4−フルオロ−4−メチルフェニル)ピペリジン−4−カルボン酸
Figure 2007510680
2.57g(10.7ミリモル)の実施例10Aからのエステルを用いて出発し、一般的方法[F]は1.48g(理論値の58%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=3.35分
下記の表からの実施例19A〜25Aは、一般的方法[F]に従って製造することができる。
Figure 2007510680
Figure 2007510680
一般的方法[G]:N−アリールピペリジン−4−カルボン酸を用いる2−アミノ桂皮酸エステルのアシル化
6.3ミリモルのN−アリールピペリジン−4−カルボン酸を最初に75mlのジクロロメタン中に入れ、1滴のDMFを加え、氷−冷しながら18.7ミリモルの塩化オキサリルを混合物に加える。添加の終了後、反応混合物を還流下で1時間加熱し、冷却し、溶媒を減圧下で除去する。残留物を60mlのジクロロメタン中に取り上げ、氷−冷しながら20mlのジクロロメタン中の5.7ミリモルの2−アミノ桂皮酸エステル及び18.7ミリモルのピリジン又はトリエチルアミンの溶液に滴下する。滴下の終了後、混合物を還流下で2時間加熱する。次いで減圧下で溶媒を除去し、残留物をジクロロメタン中に取り上げる。有機相を水で2回及び飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回抽出し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。硫酸ナトリウムを濾過し、溶媒を減圧下で除去する。ジエチルエーテル及び数滴の酢酸エチルを用いて残留物を磨砕し、沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄する。生成物を減圧下で乾燥する。生成物がさらなる反応のために十分に純粋でない場合、それをクロマトグラフィーにより精製する。
実施例26A
(2E)−3−フルオロ−2−({[1−(4−フルオロ−3−メチル)ピペリジン−4−イル]カルボニル}アミノ)−フェニルアクリル酸メチル
Figure 2007510680
1.48g(6.23ミリモル)の実施例18Aからのカルボン酸及び1.11g(5.67ミリモル)の実施例1Aからのアニリンを用いて出発し、一般的方法[G]は7.77g(理論値の79%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.05分
下記の表からの実施例27A〜33Aは、一般的方法[G]に従って製造することができる。
Figure 2007510680
Figure 2007510680
Figure 2007510680
一般的方法[H]:アニリンを用いる2−アミノアシル桂皮酸エステルの環化
室温で、1.2ミリモルの2−アミノアシル桂皮酸エステル及び7.24ミリモルのオキシ塩化リンを最初に10mlのトルエン中に入れる。激しく攪拌しながら、混合物を還流下で(浴温 120〜125℃)16時間加熱する。次いで減圧下で溶媒を蒸留し、トルエンと1回共沸させる。混合物をもう一度10mlのトルエン中に取り上げ、3.6ミリモルのアニリンを加える。混合物を還流において24時間加熱する。次いで溶媒を減圧下で除去し、残留物をジクロロメタン中に取り上げ、1N塩酸で2回抽出する。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で溶媒を除去する。生成物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにより、又は調製的HPLC(方法4)により精製する。
実施例34A
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 2007510680
0.6g(1.45ミリモル)の実施例26Aからの2−アシルアミノ桂皮酸エステルを用いて出発し、一般的方法[H]ならびに調製的HPLC(方法4)及びシクロヘキサン/酢酸エチル 8:2(v/v)を用いるシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製は、355mg(理論値の39%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.52分
MS:m/z=588(M+H)
実施例35A
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 2007510680
355mg(0.6ミリモル)の実施例34Aからのラセミ体を用いて出発し、エナンチオマーのクロマトグラフィー分離(方法2)は148mg(理論値の42%)の化合物をエナンチオマーBとして与える。
実施例36A
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 2007510680
300mg(0.75ミリモル)の実施例27Aからの2−アシルアミノ桂皮酸エステルを用いて出発し、一般的方法[H]は298mg(理論値の69%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.30分
MS(ESI正):m/z=574(M+H)
実施例37A
{8−フルオロ−3−(2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[1−(3−メチルフェニル)−ピペリジン−4−イル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸メチル
Figure 2007510680
0.057g(0.14ミリモル)の実施例31Aからの2−アシルアミノ桂皮酸エステルを用いて出発し、一般的方法[H]及び調製的HPLC(方法4)による精製は、32mg(理論値の35%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.44分
MS:m/z=570(M+H)
作業実施例
一般的方法[I]:キナゾリル酢酸エステルの加水分解
1.0当量のキナゾリル酢酸エステルをジオキサン中に溶解し、5.0当量の1N水酸化ナトリウム水溶液を加える。混合物を80℃で16時間攪拌し、反応の終了後(分析的HPLCによる反応の監視)、混合物を濃縮する。次いで残留物を水中に取り上げ、1N塩酸を用いてpH=5に調整する。得られる沈殿を濾過し、少量の水及びジエチルエーテルで洗浄し、高真空下又は乾燥棚中で乾燥する。生成物の純度が十分に高くない場合、RP相上の調製的HPLC(方法4)又はシリカゲル上のクロマトグラフィーにより生成物を精製する。
実施例1
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸塩酸塩
Figure 2007510680
50mg(0.085ミリモル)の実施例34Aからのメチルエステルを用いて出発し、一般的方法[I]及びメタノール/1N 塩酸の混合物からの生成物の濃縮は、13mg(理論値の24%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.27分
MS(ESI正):m/z=574(M+H)
H−NMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=8.05−7.82(m,2H),7.65−7.38(m,3H),7.30(d,1H),7.29−7.12(m,2H),7.00(d,1H),5.40及び5.25(2s,1H),4.00−3.75(2s,3H),3.75−2.70(m,9H),2.70−2.00(m,2H)。(H−NMRは、回転異性体の存在を示す。)
実施例2
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロ−3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸塩酸塩
Figure 2007510680
148mg(0.25ミリモル)の実施例35Aからのメチルエステルを用いて出発し、一般的方法[I]及びメタノール/1N 塩酸の混合物からの生成物の濃縮は、62mg(理論値の40%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.27分
MS(ESI正):m/z=574(M−HCl+H)
H−NMR(400MHz,CDCN):δ[ppm]=8.00−7.55(m,2H),7.55−6.75(m,7H),5.25及び5.05(2s,1H),3.95及び3.75(2s,3H),3.70−3.48(d,2H),3.05−2.00(m,7H)。(H−NMRは、回転異性体の存在を示す。)
実施例3
{8−フルオロ−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−[1−(3−メチルフェニル)ピペリジン−4−イル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸
Figure 2007510680
41mg(0.07ミリモル)の実施例37Aからのメチルエステルを用いて出発し、一般的方法[I]及びメタノール/1N 塩酸の混合物からの生成物の濃縮及び続くクロマトグラフィー(方法4)による精製は、13mg(理論値の31%)の生成物を与える。
HPLC(方法7):R=2.64分
MS(ESI正):m/z=556(M+H)
H−NMR(400MHz,DO):δ[ppm]=7.94−7.80(m,3H),7.42−6.93(m,7H),5.45−5.27(m,2H),3.90(s,3H),3.85−3.54(m,2H),3.27−3.02(m,2H),2.96−2.68(m,3H),2.38−1.93(m,6H)。(H−NMRは、回転異性体の存在を示す。)
実施例4
{8−フルオロ−2−[1−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−4−イル]−3−[2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−3,4−ジヒドロキナゾリン−4−イル}酢酸
Figure 2007510680
50.00mg(0.09ミリモル)の実施例36Aからのメチルエステルを用いて出発し、一般的方法[I]は30mg(理論値の62%)の生成物を与える。
HPLC(方法1):R=4.20分
MS(DCI/NH):m/z=560(M+H)
H−NMR(400MHz,CDCl):δ[ppm]=7.85−7.50(m,2H),7.35−6.60(m,8H),4.95(m,1H),3.95及び3.75(2s,3H),3.20−1.50(m,10H)。(H−NMRは、回転異性体の存在を示す。)
下記の表からの実施例5〜24は、一般的方法[H]及び[I]に従って製造することができる。必要なら、メタノール/1N 塩酸の混合物からの生成物の濃縮により、反応後に塩酸塩を得ることができる。
Figure 2007510680
Figure 2007510680
Figure 2007510680
Figure 2007510680
Figure 2007510680
B.生理学的活性の評価
本発明の化合物の試験管内効果を以下のアッセイにおいて示すことができる:
抗−HCMV(抗−ヒトサイトメガロウイルス)細胞変性性
試験化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の50ミリモル(mM)溶液として用いられる。参照化合物としてガンシクロビル、フォスカルネト及びシドフォビルを用いる。二重の決定のために列2A〜Hにおいて、98μlずつの細胞培養培地に、それぞれの場合に2μlの50、5、0.5及び0.05mMのDMSO倍液を加えた後、96−ウェルプレートの列11まで50μlずつの培地を用いて1:2希釈を行なう。列1及び12中のウェルはそれぞれ50μlの培地を含有する。次いで1x104個の細胞(ヒト包皮線維芽細胞[NHDF])の懸濁液の150μlずつをウェルのそれぞれの中にピペットで入れ(列1=細胞標準)、列2〜12において、HCMV−感染及び非感染NHDF細胞の混合物(M.O.I.=0.001−0.002)、すなわち1000個の非感染細胞当たり1〜2個の感染細胞を入れる。列12(物質なし)はウイルス標準として働く。最終的な試験濃度は250〜0.0005μMである。プレートを37℃/5% COにおいて6日間、すなわちウイルス標準においてすべての細胞が感染するまで(100%細胞変性効果[CPE])、インキュベーションする。次いでホルマリンとGiemsa’s染料の混合物を加えることにより(30分間)ウェルを固定し、且つ染色し、二重−蒸留水(double−distilled water)で洗浄し、50℃における乾燥棚中で乾燥する。次いでオーバーヘッド顕微鏡(overhead microscope)(TechnomaraからのPlaque Multiplier)を用いてプレートを視覚により評価する。
試験プレートから以下のデータを得ることができる:
CC50(NHDF)=未処理細胞標準との比較により細胞への可視の細胞増殖抑制効果が明らかでないμMにおける物質濃度;
EC50(HCMV)=未処理ウイルス標準と比較してCPE(細胞変性効果)を50%妨げるμMにおける物質濃度;
SI(選択指数)=CC50(NHDF)/EC50(HCMV)。
本発明の化合物の効果に関する典型的な試験管内データを表Aに示す:
Figure 2007510680
HCMV感染の処置のための本発明の化合物の適切性を、以下の動物モデルにおいて示すことができる:
HCMV異種移植Gelfoam モデル
動物:3〜4週令の雌の免疫不全マウス(16〜18g)、Fox Chase SCID又はFox Chase SCID−NOD又はSCIDベージュを商業的繁殖者(Bomholtgaard,Jackson)から購入する。動物を無菌の条件下で(寝床及び飼料を含む)隔離室(isolators)中に収容する。
ウイルス生育:ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)、Davis株を試験管内で、ヒト胚包皮線維芽細胞(NHDF細胞)上で生育させる。NHDF細胞が0.01の感染多重度(multiplicity of infection)(M.O.I.)で感染した後、ウイルス−感染細胞を5〜7日後に収穫し、10% DMSOを含む最小必須培地(MEM)、10%胎児ウシ血清(FCS)の存在下で−40℃において保存する。ウイルス−感染細胞の系列10−倍希釈の後、Neutral Redを用いる生体染色又はホルマリン/Giemsa混合物(上記の通り)を用いる固定及び染色の後に密集NHDF細胞の24−ウェルプレート上で力価を決定する。
スポンジの調製、移植、処置及び評価:寸法が1x1x1cmのコラーゲンスポンジ(Gelfoam;Peasel & Loreyから,注文番号407534;K.T.Chong et al.著,Abstracts of 39th Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy,1999年,p.439;P.M.Kraemer
et al.著,Cancer Research 1983,(43):4822−4827)を最初にリン酸塩−緩衝食塩水(PBS)で湿らせ、捕獲された気泡を脱泡に
より除去し、次いでMEM+10%FCS中で保存する。1x106個のウイルス−感染NHDF細胞(HCMV Davisに感染,M.O.I.=0.01)を感染から3時間後に分離し(detached)、湿らせたスポンジに20μlのMEM,10%のFCSの1滴中で加える。12〜13時間後、場合により25μlのPBS/0.1%BSA/1mM DTTに、5ng/μlの塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)と一緒に感染スポンジを適用し、1時間インキュベーションすることができる。移植のために、アベルチン(Avertin)又はキシラジン(xylazine)/アゼプロマジン(azepromazine)及びケタミン(ketamine)の混合物を用いて免疫不全マウスを麻酔し、シェーバーを用いて背中の上の毛皮を除去し、表皮を1〜2cm開き、圧迫を取り除き(unstressed)、湿ったスポンジを背面の皮膚下に移植する。組織接着剤(tissue glue)を用いて手術創を閉じる。移植から24時間後、8日間に及んでマウスを1日3回(7.00時及び14.00時及び19.00時)、1日2回(8.00時及び17.00時)又は1日1回(14.00時)、経口的に物質で処置する。投薬量は体重のkg当たり3又は10又は30又は100mgであり、投与される体積は体重のkg当たり10mlである。物質は、場合により2%DMSOと一緒に0.5%濃度チロース(Tylose)懸濁液の形態で調製される。移植から9日後、且つ物質の最後の投与から16時間後、動物を無痛的に犠牲にし、スポンジを取り出す。コラーゲナーゼ消化(330U/1.5ml)によりウイルス−感染細胞をスポンジから離し、MEM、10%胎児ウシ血清、10%DMSOの存在下に−140℃において保存する。ウイルス−感染細胞の系列10−倍希釈の後、Neutral Redを用いる生体染色又はホルマリン/Giemsa混合物(上記の通り)を用いる固定及び染色の後に密集NHDF細胞の24−ウェルプレート上で力価を決定することによって評価を行なう。プラシーボ−処置標準群と比較される物質処置後の感染性ウイルス粒子の数を決定する。
C.製薬学的組成物の代表的な態様
以下の方法で本発明の化合物を製薬学的調製物に転換することができる:
錠剤:
組成:100mgの実施例1の化合物、50mgのラクトース(一水和物)、50mgのコーンスターチ(純)、10mgのポリビニルピロリドン(PVP25)(BASF,Ludwigshafen,Germanyから)及び2mgのステアリン酸マグネシウム。
錠剤重量 212mg。直径 8mm,曲率半径12mm。
製造:水中のPVPの5%濃度溶液(m/m)を用いて活性成分、ラクトース及びスターチの混合物を顆粒化する。次いで顆粒を乾燥し、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を、通常の錠剤プレス機(tablet press)を用いて圧縮する(錠剤のフォーマットに関して上記を参照されたい)。圧縮に用いられる圧縮力に関するガイドラインは15kNである。
経口的に投与され得る懸濁剤:
組成:1000mgの実施例1の化合物、1000mgのエタノール(96%)、400mgのRhodigel(FMC,Pennsylvania,USAからのキサンタンゴム)及び99gの水。
10mlの経口用懸濁剤は、100mgの本発明の化合物の1回の投薬量に等しい。
製造:Rhodigelをエタノール中に懸濁させ、懸濁液に活性成分を加える。攪拌しながら水を加える。Rhodigelの膨潤が完了するまで、混合物を約6時間攪拌する。

Claims (12)


  1. Figure 2007510680
    [式中、
    、R及びRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル又はニトロを示し、
    及びRは互いに独立して水素、アルキル、アルコキシ、アルキルチオ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを示し、
    はアルキル、シアノ、ハロゲン、ニトロ又はトリフルオロメチルを示し、
    及びRは互いに独立して水素、ハロゲン、アルキル又はアルコキシを示し、そしてRはアリール又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルを示し、ここでアリール及び1,3−ベンゾジオキソール−5−イルは1〜3個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してアルコキシ、アルキルチオ、カルボキシル、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、トリフルオロメチル、ハロゲン、カルバモイル、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、アルキルアミノ、ニトロ及び場合によりヒドロキシル−置換されていることができるアルキルより成る群から選ばれる]
    の化合物あるいはその塩、その溶媒和物、又はその塩の溶媒和物の1つ。
  2. 、R及びRが互いに独立して水素、メチル、フッ素、塩素、シアノ、ヒドロキシル又はアミノカルボニルを示し、
    及びRが互いに独立して水素、フッ素、C−C−アルキル又はC−C−アルコキシを示し、
    が塩素、ニトロ、トリフルオロメチル、メチル、イソプロピル又はtert−ブチルを示し、
    及びRが互いに独立して水素又はC−C−アルキルを示し、そして
    がフェニル又は1,3−ベンゾジオキソール−5−イルを示し、ここでフェニルは1〜3個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、カルボキシル、C−C−アルキルカルボニル、C−C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ヒドロキシル、アミノ、C−C−アルキルアミノ及びニトロより成る群から選ばれる
    ことを特徴とする請求項1に従う化合物。
  3. 及びRが水素であり、
    がフッ素であり、
    及びRが互いに独立して水素、フッ素又はメトキシであり、
    がトリフルオロメチルであり、
    及びRが水素であり、そして
    がフェニルであり、ここでフェニルは1もしくは2個の置換基により置換されていることができ、ここで置換基は互いに独立してメチル、メトキシ、エトキシ、フッ素及び塩素より成る群から選ばれる
    ことを特徴とする請求項1又は2に従う化合物。

  4. Figure 2007510680
    [式中、
    、R、R、R、R、R、R、R及びRは請求項1で定義された通りであり、そして
    10はアルキル、好ましくはメチル又はエチルを示す]
    の化合物を塩基と反応させることを特徴とする請求項1に従う式(I)の化合物の製造方法。
  5. 疾患の処置及び/又は予防のための請求項1〜3のいずれかに従う化合物。
  6. 疾患の処置及び/又は予防用の薬剤の製造のための請求項1〜3のいずれかに従う化合物の使用。
  7. ウイルス感染の処置及び/又は予防用の薬剤の製造のための請求項1〜3のいずれかに従う化合物の使用。
  8. ウイルス感染がヒトサイトメガロウイルス(HCMV)又はヘルペスウイルス科の他の典型的な群による感染であることを特徴とする請求項7に従う使用。
  9. 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物を、さらに別の活性化合物と組み合わせて含んでなる薬剤。
  10. 請求項1〜3のいずれかに従う化合物を、不活性無毒性の製薬学的に許容され得る助剤と組み合わせて含んでなる薬剤。
  11. ウイルス感染の処置及び/又は予防のための請求項10に従う薬剤。
  12. 請求項1〜3のいずれかに従う少なくとも1種の化合物、請求項9〜11のいずれかに従う薬剤又は請求項6〜8のいずれかに従って得られる薬剤の抗ウイルス的に有効な量を投与することによる、ヒト及び動物におけるウイルス感染の抑制方法。
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