JP2007506713A - 例えば、抗血管新生活性を有するペプチドおよび治療におけるその適用 - Google Patents

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Abstract

本発明は、配列番号1:X1X2RGDX3FGX4X5LLFIHFX6IGSX7HSX8IX9に相当する環状ペプチドに関し、ここで、数値表示のない文字は、一文字国際記号によって定義されるアミノ酸であり;Xは、置換されてもされなくてもよいアミノ末端を有するGまたはGGであり;XはCであるか(ここで、X=Xである場合、2つのCは、ジスルフィド結合により架橋する)、または、XはXとラクタムによる架橋を形成し得るか(X2またはX4のいずれかは、A、D等の酸基を有するアミノ酸であり、他方は、Q、N等のアミノ基を有する)かのいずれかであり;Xは、Mモチーフまたはノルロイシンモチーフのいずれかであり;Xは、Gを含む1または複数のジ−、トリ−またはテトラ−ペプチドモチーフであるか、または、GおよびSの組み合わせであるか、または、Xは、次のアミノ酸(L)のN末端上に位置する3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル基との共有結合点として機能を果たす側鎖を有するCモチーフであり;XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり;XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり;XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり;Xは、アミドC末端を有する脂肪族アミノ酸(G、A等)である。本発明のペプチドは、例えば、血管分布過多に関連する病状の治療用の医薬の有効成分として用いられ得る。

Description

本発明は、特に、抗血管新生活性を有するペプチドおよび治療におけるその適用に関する。
本発明者らによって行われた、治療的に活性なペプチドに関する研究により、本発明者らは抗血管新生特性に関して非常に興味深いものであることが判明した構造物を開発するに至った。
したがって、本発明は、そのようなペプチドおよびそれらの薬品を開発するための治療的な特性を利用することを目的とする。このため、本発明は、これらのペプチドを有効成分として含む医薬組成物を目的とする。本発明はまた、血管分布過多(hypervascularization)に関連する病状の治療のために抗血管新生作用(antiangiogenic effect)を有する薬物を製造するためのこれらのペプチドの使用を目的とする。
本発明によるペプチドは、下記配列に相当する環状ペプチドであることを特徴とする:
配列番号1:X1X2RGDX3FGX4X5LLFIHFX6IGSX7HSX8IX9
ここで、
− 数値表示のない文字は、一文字国際記号によって定義されるアミノ酸であり、
− Xは、GまたはGGのいずれかであり、そのアミノ末端は、無置換であるか、アルキル化されているか、アシル化されているか、または、特にはアセチル化されているか、または、ビオチニル基等の標識基を含んでいる、
− Xは、Cであるか(ここで、X=Xの場合、2つのCは、ジスルフィド結合により架橋される)、または、Xは、Xとラクタムによる架橋を形成し得るか(XまたはXの一方は、AまたはD等の酸基を有するアミノ酸であり、他方は、アミノ基を有するもの、例えばQまたはNである)のいずれかであり、
− Xは、Mモチーフまたはノルロイシンモチーフのいずれかであり、
− Xは、Gからなるモチーフ、Gからなる2つのジ−、トリ−またはテトラペプチドのモチーフの連続またはGおよびSの結合、例えば、GG、GGG、GGGG、GGS、GGGS、GGSGGSであるか、または、XはCモチーフであり、その側鎖(チオール基)は、次のアミノ酸(L)のN末端上に位置する3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル基(Npys;Drijfhout et al.,1988 Int J Peptide protein Res, 32:161-166)と共有結合する点として機能を果たし、
− Xは、RモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
− Xは、RモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
− Xは、RモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
− Xは、脂肪族アミノ酸(G、A等)であり、そのC末端はアミド化されている。
これらのペプチドは、25〜35個のアミノ酸を含む。
このタイプのペプチドは、次の配列に対応する:
配列番号2:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFRIGSRHSRIG
(*は、2つのCモチーフを結ぶジスルフィド架橋を示す)。
他のペプチドは、上記定義されたものと同様であって、それらのN末端にアルキル化された基を有する。
さらに他のペプチドでは、1以上のアミノ酸が、それらの右旋光体(aa)と置き換えられる。
本発明による他のペプチドは、上記の配列番号1に相当するが、1以上のペプチド結合を含み、生物異性体を形成する。例えば、アミド架橋の−CHNH−への還元またはGoodmanおよびRoによって定義されるような鏡像体反転(retro-invrso)反応(Burger’s Medicinal Chemistry,1995年,第5版,第1巻,pp.803−861,ME Wolffから出版)が挙げられることになる。
2つのシステイン間のジスルフィド架橋を介してRGDモチーフを露出する配列番号2のペプチドの変形として、配列番号3〜10のペプチドが挙げられることになる:
配列番号3:GG*CRGDMFG*CGGLLRIHFRIGSRHSRIG
配列番号4:GG*CRGDMFG*CGG-LFIHFRIGSRHSRIG
配列番号5:GG*CRGDMFG*CGGSLFIHFRIGSRHSRIG
配列番号6:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFKIGSRHSRIG
配列番号7:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFNRIGSRHSRIG
Rは、N−アルキルアルギニンモチーフを示す)
配列番号8:GG*CRGDMFG*CGGLLSRHFRIGSRHSRIG
配列番号9:GG*CRGDMFG*CGGLLSIHFRIGSRHSRIG
配列番号10:GG*CRGDMFG*CGGLLFRHFRIGSRHSRIG
本発明の他のペプチドは、
配列番号11:X-R-G-D-M-F-GX
の配列を含む。該配列は、アミノ酸X間のラクタム架橋(X)−C−O−NH−(X’)(XおよびX’は、一方が酸基を有し他方がアミンを有するアミノ酸である)を介してRGDモチーフを露出する。
このグループの好ましいペプチドは、配列番号12〜23に相当する。
配列番号12:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGCRHSRIG
配列番号13:GGXRGDMFGX'GGLLFIFFRIGCRFSRIG
配列番号14:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGSRHSRIG
配列番号15:GGXRGDMFGX'GGLLRIHFRIGSRHSRIG
配列番号16:GGXRGDMFGX'GG-LFIHFRIGSRHSRIG
配列番号17:GGXRGDMFGX'GGSLFIHFRIGSRHSRIG
配列番号18:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFKIGSRHSRIG
配列番号19:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFNRIGSRHSRIG
Rは、N−アルキルアルギニンモチーフを示す)
配列番号20:GGXRGDMFGX'GGLLSRHFRIGSRHSRIG
配列番号21:GGXRGDMFGX'GGLLSIHFRIGSRHSRIG
配列番号22:GGXRGDMFGX'GGLLFRHFRIGSRHSRIG
配列番号23:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGSRHSRIG
前記配列は改変され得る、すなわち、在来のペプチドに相当し得るが、化学的に改変された1以上の異なる酸を含み得る。ただし、これらの改変は、所望の機能に影響を及ぼさないという条件である。Metのnor−Leuとの置換およびArgのN−アルキルArgとの置換が特に挙げられることになる。この置換は、特に、構造物を安定化させることを可能にする。これらの改変はまた、N末端位にアシル(特には、アセチル)基を含む。
本発明のペプチドはまた、それらがαVβ3レセプタを発現しているヒトの内皮細胞においてアポトーシスを誘導することを特徴とする。
それらはまた、有利には、それらがαVβ3レセプタを発現しているヒトの内皮細胞によりエンドサイトーシスを受け、ミトコンドリア区画に局在化し、ミトコンドリアの毒性作用を働かせることを特徴とする。
上記のように開発若しくは規定されたペプチドが内皮細胞と接触させられた場合、αVβ3インテグリンの特異的な認識が内皮細胞の表面において観察される。これは、キメラペプチドのエンドサイトーシスを可能にする。一旦取り込まれると、共焦点顕微鏡に示されるように、ペプチドは、一過性にリソソーム内に局在化し、徐々に、ミトコンドリア区画内に分配されるようになる。
本発明のペプチドの特異性は、ミトコンドリア毒性部分がインテグリン・リガンドに付加して、ミトコンドリア毒性経路を介して毒性をはたらかせるようになる結果として生じることが留意されるだろう。インテグリン・リガンドは、ターゲッティングのために存在するがそれ自体は、血管新生抑制活性(angiostatic activity)を有していない。
以下に与えられる実施例によって示されるように、1ミクロモル程度のペプチドの投与によるヒトの一次内皮細胞の処理の結果、ミトコンドリア膜電位(mitochondrial transmembrane potential)(ΔΨm)が消散し、ミトコンドリアのシトクロムcが放出され、ホスファチジルセリンが露出させられ、そして、各クロマチンが凝縮する。
これらのペプチド構造物は、αVβ3−陰性細胞に対する毒性を欠くという利点を有する。
したがって、本発明はまた、治療戦略、特には抗癌戦略、または関節炎または糖尿病性網膜症の治療に関連して血管新生内皮細胞においてPMMおよびアポトーシスを選択的に誘導するためにこれらの特性を利用することを目的とする
本発明による医薬組成物は、上記に規定されたような少なくとも1種のペプチドの治療上の有効量を、製薬上許容される賦形剤と組み合わせて含むことを特徴とする。
これらの組成物は、有利には、注射による投与に適した剤型である。
静脈内投与のための注射可能な溶液が特に挙げられることになる。
本発明はまた、血管分布過多に起因する病状の治療用の抗血管新生薬を製造するための、上記に規定されたペプチド構造物の使用を目的とする。
固形腫瘍、例えば、肺腫瘍、アデノーマ、メラノーマ、前立腺癌(prostate cancer)、乳癌(breast cancer)、大腸癌(colon cancer)、膵臓癌(pancreatic cancer)または骨肉腫(osteosarcomas)の治療が特に挙げられることになる。本発明はまた、糖尿病性網膜症および関節炎の治療に適用される。
投与形態の用量および治療法は、当業者によって、治療されるべき病状および患者の状態にしたがって決定されることになる。
本発明の他の特徴および利点は、配列番号2の構造物(以降、TEAM−VPと称する)に関連する下記実施例において与えられることになる。
配列番号2:GG*CRGDMFG*C-GG-LLFIHFRIGSRHSRIG−アミド
該配列は、ビオチンを有するかまたは有しておらず、「*」は、ジスルフィド架橋の形成による環化を示す。図1〜3が参照される。
(実施例)
(内皮細胞についてのTEAM−VPの細胞毒性の分析)
(a)24時間にわたり、5〜30μMのペプチドCycRGD、LLFIHFRIGSRHSRIG-アミド(C4)またはTEAM−VPと共にHUVEC細胞がインキュベートされ、次いで、7−AADによりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された(図1a)。
(b)24、48、72および96時間にわたり、15μMのTEAM−VPと共にHUVEC細胞がインキュベートされ、次いで、7−AADによりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された(図1b)。
(αVβ3インテグリンによるCycRGDモチーフの認識)
(a.細胞バインディングの分析)
室温で45分にわたり、GGCRGDMFGCGG−アミド(線形RGD)、GG*CRADMFG*CGG−アミド(CycRAD)およびGG*CRGDMFG*CGG−アミド(CycRGD)(0.5〜2μM)のペプチドと共にHUVEC細胞がインキュベートされ、FITCによりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された(図2a)。
(b.前記ペプチドによるCycRGDペプチドの追い出し(chasing off))
室温で30分にわたり200μMのラベリングされていないCycRGDペプチドと共にHUVEC細胞が予備インキュベートされたかまたはされた後に、45分にわたりFITC−CycRGDペプチド(10μM)が添加され、フローサイトメトリーによって分析された(図2b)。
(c.インテグリン部位の競争)
室温で30分にわたり、25μMのペプチドCycRGD、CycRAD、GDGDSおよびGRGESと共にHUVAC細胞が予備インキュベートされたかまたはされた後に、FITC−CycRGDペプチド(0.5μM)が添加され、その後に、フロ−サイトメトリーによって分析された(図2c)。
(d.インテグリンの発現と、ペプチドのバインディングおよび毒性との間の相関)
HUVEC、HMVECd、MCF−7、MDA、HeLa、HT−29、Jurkat、CEMおよびPBMC細胞が、αVβ3およびαVβ5インテグリンに対して導かれた抗体によりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された。TEAM−VPによる種々の細胞タイプ上でのCycRGDペプチドのバインディングおよびアポトーシスの誘導が測定された(図2d)。
(+ペプチド取り込み(entry)プロセスの研究)
FITC−CycRGDおよびTEAM−VP(FITC)ペプチドは、HUVECに入り、デキストランビーズと共局在化する(5時間にわたる同時処理)。TEAM−VPおよびデキストランビーズの取り込みは、(アジ化ナトリウム+デオキシグルコース)による処理によって阻害され、エンドサイトーシスによるペプチドの取り込みを示す。FITC−CycRADペプチドのHUVECへの取り込みも、FITC−CycRGDペプチドのHeLasへの取り込みも観察されない。
(+TEAM−VPの細胞内ルーティング)
8、24および32時間にわたりTEAM−VPにより処理されたHUVECが共焦点顕微鏡を用いて観察された。
ストレプトアビジン−Texas Redにより視覚化されたTEAM−VPは、処理の8時間においてリソソーム(anti−Lamp2−FITC)と共分布し(codistribute)、24時間にこれらのオルガネラから離れるようであった。ストレプトアビジン−FITCにより視覚化されたTEAM−VPは、24時間においてミトコンドリア(anti−VDAC)と部分的に共分布し、32時間において全体的に共分布する。ゴルジ装置(anti−Golgin)との共分布は、処理にわたって観察されなかった。
(単離されたミトコンドリアおよびHUVEC細胞についてのTEAM−VPの効果)
(a.単離されたミトコンドリアについての効果)
(ミトコンドリア膨潤(swelling)の誘導)
単離されたミトコンドリアがCycRGDまたはTEAM−VPのペプチドと共に、ボンクレキン酸(BA,50μM)、シクロスポリンA(CsA,10μM)およびDIDS(8μM)の存在下または不存在下にインキュベートされた。
(ミトコンドリア膜電位の降下の誘導)
単離されたミトコンドリアが1μMのTEAM−VPまたはそのコントロール(C1、C2、C3)と共にインキュベートされ、JC−1によりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された(図3a)。
配列番号24:C1=GG*CRADMFG*CGGLLFIHFRIGSRHSRIGアミド
配列番号25:C2=GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFAIGSRHSAIGアミド
配列番号26:C3 =RKKRRQRRRGGLLFIHFRIGSRHSRIGアミド
(b.シトクロムcの放出)
単離されたミトコンドリアがアラメチシン(5μg/ml)またはTEAM−VP(10μM)と共にインキュベートされ、抗シトクロムcを用いるウエスタンブロットによって上澄みが分析された(図3b)。
(c.核アポトーシスの分析)
8、16、24および48時間にわたりカスパーゼ阻害剤の存在下または不存在下にTEAM−VP(15〜40μM)により処理されたHUVEC細胞がヘキスト(登録商標)によりラベリングされ、倒立顕微鏡の下に観察された。完全な核を示す細胞、ステージIまたはステージIIの細胞の百分率が報告される(図3c)。
(d.ミトコンドリア膜電位の降下の誘導および細胞内ホスファチジルセリンの露出)
HUVEC細胞が15μMのTEAM−VP、CycRGDおよびC4ペプチドと共に24時間にわたりインキュベートされ、その後、JC−1またはanti−PARPまたはアネキシン−V−FITCによりラベリングされ、フローサイトメトリーによって分析された(図3d)。
(+細胞内シトクロムC放出)
TEAM−VP(10μM)を用い、anti−シトクロムcおよびanti−VDACにより固定細胞を二重ラベリングした処理の24時間後に顕微鏡によりシトクロムCの放出が観察された。
(+細胞内ミトコンドリア膜電位の降下)
16〜24時間にわたり15μMのTEAM−VPペプチドにより処理されたHUVEC細胞をJC−1−ラベリングした後に電位の降下が顕微鏡の下に観察された。
(動物モデル)
生成物の効果を測定するために用いられた動物モデルは、従来から用いられるものである(特には、Kisher et al.,2001 Cancer Research 61:7669-7674,Galaup et al.,2003 Mol Therapy 7:731-740を参照のこと)。
内皮細胞についての細胞毒性の分析である。 αVβ3インテグリンによるCycRGDモチーフの認識である。 単離されたミトコンドリアおよびHUVEC細胞についてのTEAM−VPの効果である。

Claims (12)

  1. 抗血管新生活性を特に有するペプチドであって、下記配列に相当する環状ペプチドであることを特徴とするペプチド:
    配列番号1:X1X2RGDX3FGX4X5LLFIHFX6IGSX7HSX8IX9
    ここで、
    − 数値表示のない文字は、一文字国際記号によって定義されるアミノ酸であり、
    − Xは、GまたはGGのいずれかであり、そのアミノ末端は無置換であるか、アルキル化されているか、アシル化されているか、または、特にはアセチル化されているか、または、ビオチニル基等の標識基を含んでいる、
    − XはCであるか(ここで、X=Xである場合、2つのCは、ジスルフィド結合により架橋する)、または、XはXとラクタムによる架橋を形成し得る(XまたはXの一方は、A、D等の酸基を有するアミノ酸であり、他方は、Q、N等のアミノ基を有する)かのいずれかであり、
    − Xは、Mモチーフまたはノルロイシンモチーフのいずれかであり、
    − Xは、Gからなるモチーフ、Gからなる2つのジ−、トリ−またはテトラペプチドのモチーフの連続、またはGおよびSの組み合わせ、例えばGG、GGG、GGGG、GGS、GGGSまたはGGSGGSであるか、または、XはCモチーフ(その側鎖(チオール基)は、次のアミノ酸(L)のN末端上に位置する3−ニトロ−2−ピリジンスルフェニル基と共有結合する点としての機能を果たす)であるかのいずれかであり、
    − XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
    − XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
    − XはRモチーフまたはKモチーフのいずれかであり、
    − Xは脂肪族アミノ酸(G、A等)であり、そのC末端はアミド化されている。
  2. 下記配列に相当することを特徴とする請求項1に記載のペプチド。
    配列番号2:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFRIGSRHSRIG
    は2つのCモチーフを結び付けるジスルフィド架橋を示す)
  3. 在来のペプチドと比較して改変されており、特に、N末端にアルキル化された基を有し、および/または、複数のアミノ酸が1以上のその/それらの右旋光体(aa)と置き換えられ、および/または、生物異性体を形成する(例えば、アミド架橋の−CHNH−への還元または鏡像体反転反応)ような1以上のペプチド結合を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のペプチド
  4. RGDモチーフが2つのシステイン間のジスルフィド架橋を介して露出され、特には、下記配列番号3〜10のペプチドである請求項2に記載のペプチド。
    配列番号3:GG*CRGDMFG*CGGLLRIHFRIGSRHSRIG
    配列番号4:GG*CRGDMFG*CGG-LFIHFRIGSRHSRIG
    配列番号5:GG*CRGDMFG*CGGSLFIHFRIGSRHSRIG
    配列番号6:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFKIGSRHSRIG
    配列番号7:GG*CRGDMFG*CGGLLFIHFNRIGSRHSRIG
    Rは、N−アルキルアルギニンモチーフを表す)
    配列番号8:GG*CRGDMFG*CGGLLSRHFRIGSRHSRIG
    配列番号9:GG*CRGDMFG*CGGLLSIHFRIGSRHSRIG
    配列番号10:GG*CRGDMFG*CGGLLFRHFRIGSRHSRIG
  5. 下記配列を含むことを特徴とする請求項1に記載のペプチド。
    配列番号11:X-R-G-D-M-F-G-X
    (該配列は、アミノ酸X間のラクタム架橋(X)−C−O−NH−(X’)(XおよびX’は、一方が酸基を有し他方がアミンを有するアミノ酸である)を介してRGDモチーフを露出する)
  6. 下記配列番号12〜23に相当することを特徴とする請求項5に記載のペプチド。
    配列番号12:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGCRHSRIG
    配列番号13:GGXRGDMFGX'GGLLFIFFRIGCRFSRIG
    配列番号14:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGSRHSRIG
    配列番号15:GGXRGDMFGX'GGLLRIHFRIGSRHSRIG
    配列番号16:GGXRGDMFGX'GG-LFIHFRIGSRHSRIG
    配列番号17:GGXRGDMFGX'GGSLFIHFRIGSRHSRIG
    配列番号18:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFKIGSRHSRIG
    配列番号19:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFNRIGSRHSRIG
    Rは、N−アルキルアルギニンモチーフを表す)
    配列番号20:GGXRGDMFGX'GGLLSRHFRIGSRHSRIG
    配列番号21:GGXRGDMFGX'GGLLSIHFRIGSRHSRIG
    配列番号22:GGXRGDMFGX'GGLLFRHFRIGSRHSRIG
    配列番号23:GGXRGDMFGX'GGLLFIHFRIGSRHSRIG
  7. αVβ3受容体を発現しているヒトの内皮細胞においてアポトーシスを誘導することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のペプチド。
  8. αVβ3受容体を発現しているヒトの内皮細胞によりエンドサイトーシスを経、ミトコンドリア区画中に局在化し、かつ、ミトコンドリア毒性作用を発揮することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のペプチド。
  9. 請求項1〜8にいずれか1つに規定された少なくとも1種のペプチドの治療上の有効量を、製薬上許容される賦型剤と組み合わせて含むことを特徴とする医薬組成物。
  10. 注射による投与に適した製剤形態、特には、静脈内投与のために注射可能な溶液の形態であることを特徴とする請求項9に記載された医薬組成物。
  11. 血管分布過多に起因する病状の治療用の抗血管新生薬を製造するための請求項1〜8のいずれか1つに記載のペプチドの使用。
  12. 固形腫瘍、例えば、肺腫瘍、アデノーマ、メラノーマ、前立腺癌、乳癌、大腸癌、膵臓癌または骨肉腫の治療または糖尿病性網膜症または関節炎の治療用の医薬を製造するための請求項11に記載の使用。

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