JP2007505530A - 無線リレー回路で協同ダイバーシティを活用する方法およびシステム - Google Patents

無線リレー回路で協同ダイバーシティを活用する方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2007505530A
JP2007505530A JP2006525612A JP2006525612A JP2007505530A JP 2007505530 A JP2007505530 A JP 2007505530A JP 2006525612 A JP2006525612 A JP 2006525612A JP 2006525612 A JP2006525612 A JP 2006525612A JP 2007505530 A JP2007505530 A JP 2007505530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
signal
destination
transmission
decoding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006525612A
Other languages
English (en)
Inventor
へロルド,パトリック
ツィマーマン,エルネスト
Original Assignee
ボーダフォン フォルディング ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボーダフォン フォルディング ゲーエムベーハー filed Critical ボーダフォン フォルディング ゲーエムベーハー
Publication of JP2007505530A publication Critical patent/JP2007505530A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/04Terminal devices adapted for relaying to or from another terminal or user
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/155Ground-based stations
    • H04B7/15592Adapting at the relay station communication parameters for supporting cooperative relaying, i.e. transmission of the same data via direct - and relayed path
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2603Arrangements for wireless physical layer control
    • H04B7/2606Arrangements for base station coverage control, e.g. by using relays in tunnels
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L1/00Arrangements for detecting or preventing errors in the information received
    • H04L1/02Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception
    • H04L1/06Arrangements for detecting or preventing errors in the information received by diversity reception using space diversity
    • H04L1/0618Space-time coding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Abstract

無線リレーネットワークで信号を伝送する方法であって、発信源と、送信先と、中間に介在する少なくとも1つのリレーとの間で伝送が行われ、少なくとも1つのリレーは復号転送リレーとして機能し、伝送は少なくとも2つの段階で行われる、無線リレーネットワークで信号を伝送する方法において、少なくとも1つのリレーが、ネットワークの他のコンポーネントについての情報とは関わりなく、発信源または少なくとも1つの他のリレーから受信された信号を復号化して転送するかどうか決定する方法である。

Description

本発明は、一般に、無線リレーネットワークで信号を伝送する方法およびシステムに関する。この方法は基本的にプロトコルで表現される。本発明は、無線リレーシステム、ないし無線ネットワーク等の無線環境におけるリレーシステムによって提供される2種類の手段を同時に利用する。すなわち、ダイバーシティ利得(「diversity gains」)と経路損失低減(「pathloss savings」)である。復号化と転送をするための中間リレー(decode−and−forward−relay)は、発信源から送信先までの伝送をサポートするものである。送信先は、発信源とリレーから得られる信号を合成する。本発明の1つの基本的特徴は、情報を送信先へ転送するかしないかを、リレーノードが独立して決定することにある。それにより、誤りを含んだ伝送のリスクが最低限に抑えられる一方で、フェージングチャネルを介した通信のための真の構造的な「ダイバーシティ利得」が提供される。このことは、「経路損失低減」との組み合せによって、直接伝送と比べても従来式のリレー動作と比べても有意な改善につながる。
無線ネットワークの設計は、高まりつつあるコストの圧力に直面している。著しく高いデータ処理量を、ほとんど全ての地域において妥当なコストで提供しなければならない。将来的な世代のインフラストラクチャーをベースとするネットワークの接続予算見積りによって課せられる制約を考慮すれば、射程距離とデータ処理量の妥協を図れるようにするために、採算のとれる選択肢としてリレーイングが浮上する。
特に、モバイル端末機器をリレーとして利用するのが魅力的であると思われる。このことは、追加のインフラストラクチャーの設置を必要としないからである。基本的に記憶・転送方式で作動するリレーは、情報源とこれに付属する送信先との間のエンドツーエンド減衰を減らすことを可能にする。この場合、リレー連鎖の各々のリレーは、それぞれ直前の先行リレーによって送信された情報だけに頼らざるをえず、送信先は、この連鎖の最後のリレーから受信をするにすぎないのが普通である。これを従来式のリレーイングと呼ぶことにする。
近年、協同リレーイングという構想が注目されている。これに関しては非特許文献1、および非特許文献2、ならびにこれらの文献に掲げられている参考文献を参照されたい。それぞれのリレー間の協同を可能にし、発信源から送信先のリレーまでの全ての伝送路を組み合わせることによって、リレーイングシステムの空間ダイバーシティを利用することができる。これを協同リレーイングと呼ぶことにする。後述するように、従来式のリレープロトコルを少しだけ変更し、コンバイナの複合性を送信先に組み込むことによって、空間ダイバーシティ利得を得ることができる。それによって協同リレーイングは、リレーをベースとする利用構想を改善するための興味深い候補のひとつとなる。
2つの利用者間における協同リレーイングの情報理論の基本は、上に掲げた非特許文献1に記載されている。これに類似するアイデアは、上に掲げた非特許文献2に掲載されている。最近、様々な実用的システムの出力挙動が調査されており(非特許文献3参照)、このような調査から、協同システムの出力挙動は主としてエラー伝搬を防ぐかどうかにかかっている。
ただし、調査された復号転送プロトコルの大半は、次に掲げる欠点のうちの1つまたは複数を有している。すなわち、これらはフィードバックを必要としており、チャネル状態情報(CSI)を送信者の側で利用できなくてはならず、もしくは、リレーによって誘起されるエラー伝搬が十分には特定されない(あるいは、単にエラー伝搬が起こっていないものと想定される)。
J.N.Laneman,D.N.C.Tse,およびG.W.Wornell著「ワイヤレスネットワークにおける協同ダイバーシティ:効率的なプロトコルと不具合挙動(Cooperative Diversity in Wireless Networks:Efficient Protocols and Outage Behavior)」2002年1月、IEEE Trans.Inform.Theory M.Dohler,A.Gkelias,およびH.Aghvami著「2ホップ分散型MIMO通信システム(2−Hop Distributed MIMO Communication System)」IEEE Electronics Letters、2003年6月 E.Zimmermann,P.Herhold,G.Fettweis著「実用的ワイヤレスシステムにおける協同ダイバーシティプロトコルのパフォーマンスについて(On the Performance of Cooperative Diversity Protocols in Practical Wireless Systems)」Proc.58th Vehic.Techn.Conf.、オルランド、FL、2003年10月
したがって本発明の課題は、従来技術の欠点を取り除くと同時に、最善の伝送を実現することができる方法およびシステムを提供することにある。
この課題は請求項1に記載の方法によって解決され、および請求項12に記載のシステムによって解決される。その他の構成要件や実施形態は従属請求項に記載されている。
すなわち本発明の第1の態様では、上述の課題は、発信源と、送信先と、中間に介在する少なくとも1つのリレーとの間で伝送が行われ、少なくとも1つのリレーは復号転送リレーとして機能し、伝送は少なくとも2つの段階で行われる、無線リレーネットワークで信号を伝送する方法によって解決される。この方法は、少なくとも1つのリレーが、ネットワークの他のコンポーネントについての情報とは関わりなく、発信源または少なくとも1つの他のリレーから受信された信号を復号化して転送するかどうか決定することを特徴としている。
情報を送信先へ転送するかどうかリレーノードが独立して決定することで、一連の利点が得られる。例えばエラー伝搬の危険性が最低限に抑えられる。にもかかわらず、同時に、フェージングチャネルを介した通信のための構造的なダイバーシティ利得が実際に提供される。無線ネットワークにおいて中間に介在する複数のリレーを介して、すなわち複数のホップによって、信号が送信先へ伝送されるべき場合にも、本発明による方法を有利に適用することができる。以下の説明においては、便宜上、中間に介在するリレーだけを基本的に対象とする。
本発明のシステムにより、上に挙げた従来技術の欠点を克服することができると同時に、従来式のリレーイングシステムの減衰削減と、協同リレーイングシステムのダイバーシティ利得とを活用することができる。
復号化に関する決定をするために、リレーで受信された信号の特性を利用するのが格別に好ましい。この特性は信号自体から得ることができ、あるいは、信号と関連する情報から得ることができる。
本発明による方法の1つの実施形態では、復号化と転送に関する決定をするために、受信された信号の信号対雑音比が測定される。リレーでのこの測定は、信号の品質についての情報を与えることができ、それにより、転送に関する決定の基礎とすることができる。この実施形態における決定は、閾値との比較によって行うのが格別に好ましい。その場合、信号対雑音比が復号化閾値を下回っている信号がリレーで受信されると、その信号は復号化されず、送信先への転送も行われない。このようにして、エラー伝搬をすでに初期段階で簡単なやり方で防ぐことができる。信号対雑音比が決定基準として適している理由は、例えばチャネル状態や発信源または送信先の状態といったシステムの他のコンポーネントの状態を知る必要なしに、リレーで検出することができるからである。
リレーの復号化閾値は、伝送を最適化するためのパラメータとして利用されるのが好ましい。
さらに本発明では、伝送の各段階に割り当てられた送信出力が、伝送を最適化するためのパラメータとして利用される。送信出力は、パラメータとしての復号化閾値と組み合わせて利用するのが格別に好ましい。このようにして、エラー伝搬と、達成可能なダイバーシティ利得とに関わる妥協を見出すことができる。
別の実施形態では、復号化と転送に関する決定をするために、送信された信号の誤り検出記号が利用される。すなわちこの誤り検出記号は、信号の特性、特に信号の品質を推し量ることができる、信号と関連した情報である。
原則として、公知のあらゆる誤り検出記号を利用することができる。記号の例としては、例えば巡回冗長検査(CRC)や低密度パリティ検査符号(LDPC)がある。
誤り検出記号を用いて復号化エラーが認識されたときは、リレーがその信号を送信先へ転送しない。
本発明の方法では、発信源が1つまたは複数のリレーおよび送信先へ信号を1度だけ伝送すれば十分であり得る。それにより、他の方法と比べたときの利点を得ることができる。例えば、この実施形態を有する本発明の方法は、1つまたは複数のリレーの側で非転送が生じた場合に、発信源が信号を繰り返して送信先に送る方法よりもはるかに簡素である。つまり後者の場合には、発信源は1つまたは複数のリレーの状態に関する情報を有していなくてはならない。
本発明の方法は、発生する誤り率が最低限に抑えられるように設計されるのが好ましい。1つの実施形態では、そのために発生源とリレーと送信先の間の減衰損失の知見が、伝送を最適化するために利用される。
本発明の方法により、無線ネットワークのリレー回路で協同ダイバーシティを活用する簡単な方法が与えられる。
別の態様では、本発明は、少なくとも1つの発信源と、送信先と、中間に介在する少なくとも1つの復号転送リレーとを含む無線リレーネットワークで信号を伝送するシステムを対象としている。このリレーは、信号の復号化と転送について決定をするための決定ユニットを含むことを特徴とする。この決定ユニットは、プログラムを実行するために構成されたプロセッサを含んでいてよい。1つの実施形態では、決定ユニットは、受信された信号の信号対雑音比を測定するための測定ユニットを含んでいる。あるいは、測定ユニットを決定ユニットとは別個に施工して、決定ユニットと接続することも考えられる。さらに決定ユニットは、信号対雑音比の閾値との比較をするための比較ユニットを含んでいる。送信先は、それぞれの信号を合成するための合成ユニットを含んでいるのが好ましい。このユニットでは、特に、以前に発信源から得られた信号を、リレーから受信された符号化された信号と合成することができる。最後に送信先は、受信された信号が内部で記憶される記憶ユニットを含んでいてよい。このような記憶される信号は、特に、発信源から受信された信号である。
リレーが信号を転送しないことを決定した場合でも復調を実行できるようにするために、本発明のシステムでは、復調ユニットは記憶された信号にアクセスすることができるように構成されている。そのために、復調ユニットは記憶ユニットと少なくとも一時的に接続することができる。
リレーはモバイル端末機器であるのが好ましく、携帯電話であるのが格別に好ましい。
本発明のシステムは、本発明の方法を実施するのに適するように構成されている。本発明の方法について説明した利点や構成要件は、本発明のシステムについても内容的に当てはまり、その限りにおいて適用可能である。
次に、添付の図面を参照しながら本発明についてあらためて詳細に説明する。
図1は、本発明によるシステムの2通りの実施形態である。
図2は、本発明による方法のそれぞれのパラメータの依存性である。
図3は、1つの実施形態の出力挙動と他の方法との比較である。
図4は、本発明による方法と従来式のリレーイング(L3DF)の、直接伝送と比べたときのSNR利得である。
以下においては本発明の方法のことをプロトコルとも呼び、特に単純なAdDFプロトコルとも呼ぶ。本発明は、無線リレーシステムによって提供される2つの可能性(ダイバーシティ利得と減衰削減(pathloss savings))を同時に利用する単純なプロトコルを提供する。以下の説明においてこのプロトコルをさらに分析する。中間に介在する少なくとも1つの復号転送リレーが、発信源から送信先への伝送をサポートする。送信先は、発信源とリレーから受信した信号を合成する。提案されるシステムおよび方法の基本的特徴は、情報を送信先へ転送するか否かをリレーノードが独立して決定することにあり、それにより、エラー伝搬の危険が最低限に抑えられるのに対して、フェージングチャネルを介しての通信のための構造的なダイバーシティ利得は実際に提供される。このことは、減衰削減との組み合せで、直接伝送に比べても従来式のリレーイングに比べても有意な利得につながる。
次に、本発明のプロトコルを援用しながら本発明について詳しく説明する。
単純でアダプティブな復号転送プロトコル(adaptive decode−and−forward AdDF)が提案される。出願人の知見によれば、この用語は上に挙げた非特許文献1で用いられたのが最初である。
アダプティブな復号転送プロトコルでは、本発明によれば、単純でアダプティブな復号転送プロトコルと、複雑でアダプティブな復号転送プロトコルとが区別される。
まず、単純なAdDF(simple AdDF)について説明する。発信源が情報を送信先に直接送るとともにリレーを介しても送信先に送る、図1(a)に示す状況を想定する。この通信は、直交制約(同時に1つの周波数で送信と受信を同時に行うことはできない)によって規定される次の2段階で行われる。
段階1で発信源が情報を送信する。リレーと送信先はいずれも雑音が混じって減衰したバージョンでこの信号を受信し、送信先はこのバージョンを後で処理するために記憶する。リレーは、受信した信号の有効な信号対雑音比(SNR)を測定し、これが復号化閾値SNRdecを上回っていれば信号を復号化する。そうでない場合には復号化を行わない。別案として、巡回冗長検査(CRC)またはこれに類似する誤り検出方法をベースとして、転送についての決定を行うこともできる。検査に合格したときは、すなわち受信された信号に誤りがないと認識されたときは、転送が行われる。そうでない場合には転送が行われない。
リレーが復号を行うことを決定した場合、段階2で、新たに符号化されたバージョンをあらためて送信先に送る。送信先は、この信号の受信されたバージョンと、以前に発信源から受信して記憶していたサンプルとを合成する。そうでない場合、すなわちリレーが復号化を行わないと決定した場合は、リレーが単に作動停止する。送信先は、十分な信号強度がないことによってこの状況を認識し、復調のためには段階1で記憶していたバージョンに頼らざるをえない。
このプロトコルは空間ダイバーシティ利得を実現する。良好なチャネル条件にあるリレーが当初の情報のコピーを頻繁に復号化し、相関関係にないチャネルを介してこれを送信先に送るからである。それと同時に減衰削減からの利点も得ることができる。すなわち、発信源と送信先の間に配置されたリレーステーションが、発信源から送られたメッセージを送信先よりもはるかに高い信頼度で受信し、しかも、送信先に「到達する」のにかなり低い送信出力しか使わなくてすむからである。
次に、上に挙げた非特許文献1で提案されているプロトコルである複雑なAdDF(complex AdDF)について説明する。これはリレーが復号化を行わないと決定した場合についてのみ、単純なAdDFプロトコルと異なっている。先ほど述べたように、この場合、単純なAdDFプロトコルではリレーも発信源も作動停止する。しかし複雑なAdDFプロトコルでは、発信源がメッセージを繰り返すことによって、このような「作動停止」が妨げられる。そして送信先は、両方の段階で受信した両方のバージョンを合成する。標準繰り返し符号化から生じるこのような利得は、発信源がリレーの復号化状態についての情報を有していなければならないので、いっそう高い複雑性を生じさせる。
信号を伝送する方法およびシステムを設計するためには、影響を及ぼすこれらのパラメータ、および必要となる妥協点に留意しなければならない。
2つのパラメータがプロトコルの出力挙動を規定する。復号化閾値SNRdecは、発信源から送信された信号をリレーが復号化する最小限の信号対雑音比を定義する。この点に関わる妥協に留意しなければならない。すなわち、高い閾値SNRdecは復号化エラーの確率を引き下げ、それにより、転送を行うリレーによって引き起こされるエラー伝搬のリスクは最低限に抑えられる。他方、そのように高い復号化閾値は、リレーが復号化と転送を行うケースの回数を減らし、そのためにダイバーシティのメリットが減少する。転送の決定を行うのにCRCまたはその他の誤り検出機構を利用すれば、閾値SNRdecの選択をしなくてすむ。
第2の重要なパラメータは、伝送の段階1で発信源によって割り当てられる出力の割合である。公正な比較を行うためには、協同リレーシステムの全消費エネルギーが、対応する直接システムの全消費エネルギーを上回らないことが重要である。したがって段階1では、発信源による送信のために使うことができる出力の割合pを利用することができ、それにより、1−pの出力割合が第2段階のために残される(0≦p≦1)。ここでも妥協がある。すなわちpを非常に大きく選択すると、このことは、リレーが高い確率で復号化を行うという結果につながるが、最終的には、段階2でダイバーシティ利得を供給するための出力をリレーに残さないことになる。本明細書の取組は、厳密で保守的な出力制約に依拠していることをここに明記しておく。リレーに追加の出力を付け加えることができるなら、このことは、検討しているプロトコルの魅力をいっそう高めることができる。
パラメータSNRdecおよびpの最善の設定については、III項で説明する。
次に、様々なプロトコルの出力挙動との比較について説明する。
単純なAdDFと複雑なAdDFプロトコルの両方について検討し、それぞれの出力挙動を、直接的なSISO通信、2分路送信ダイバーシティ(S.M.Alamouti著「無線通信のための単純な伝送ダイバーシティ技術(A Simple Transmit Diversity Technique for Wireless Communications)」、IEEE J.Select.Areas Comm.、16号8番、1451−1458頁、1998年10月参照)、および従来式のリレーイングと比較する。従来式のリレーイングでは、リレーはいかなる場合にも復号化を行い、送信先はリレーから送られる信号だけを受信する。これをレイヤー3復号転送リレーイング(L3DF)とも呼ぶ。
次に、出力挙動分析、特に誤り確率の分析について説明する。
この項では、着目するプロトコルについてのエンドツーエンドビット誤り率を求めることを目標とする。
そのために、変調スキーマ、チャネルモデル、ネットワークジオメトリー、およびエネルギーに関して次のような仮定を行う:
変調スキーマ:分析されるリレープロトコルの2段階の性質は、直接伝送のスペクトル効率に比べて、個々の段階のスペクトル効率を2倍にすることを要求する。特に、一例として次の2通りのケースについて考察する。
(i)直接伝送についての二位相偏移変調(binary phase shift keying BPSK)とリレースキーマについての四位相偏移変調(quaternary phase shift keying QPSK)、および、(ii)直接伝送についてのQPSKとリレースキーマについての16QAM(16直交振幅変調)。BPSK/QPSK比較は若干公正さを欠くことに留意すべきである。すなわち、QPSKとBPSKは同じ出力挙動を有しているので、2倍のスペクトル効率がリレーの場合には事実上損失なく達成される。この理由から、減衰削減と空間ダイバーシティから得られる利得が、高次変調スキーマにより惹起される信号対雑音比損失と競合するQPSK/16QAMのケースについて考察する。ビット誤り率は、両方のケースにおいて、Q関数を用いて次式により評価することができる。
Figure 2007505530
このとき、BPSKおよびQPSKについてはa=1,b=2であり、グレーマッピング(John G.Proakis著「デジタル通信(Digital Communications)」マグローヒル国際版(McGraw−Hill International Editions)、第4版(2002年)の式(5.2−80)をシンボル誤り率SERではなくビットエラー率を得るために適合化)の16QAMについてはa=4/log2(16)=1,b=4/5である。
チャネルモデル:通信は符号化されずに行われ、記号としては定周波数フェージングチャネルを介して行われる。分析は符号ごとのベースで行うが、その結果は、ブロックフェージングを想定した場合の符号化されないブロックベースのスキーマにも同じく当てはまる。チャネル係数の値|hiJ|はレイリー分布に従う。したがってチャネル出力|hiJ2は指数分布している。この指数分布のパラメータをσ-2 i,jと仮定すると、チャネルの平均出力σ2 i,jを変えることによって、減衰と距離の効果を記録することができる。
ネットワークジオメトリー:対称なネットワーク構造と非対称なネットワーク構造を区別することができる(図1参照)。図1には、対称なネットワーク構造と非対称なネットワーク構造が示されている。協同リレーイングは、発信源とリレーの間の協同の相互利点を際立たせるために、対称なネットワークの事例に絞られることが多い。対称性を犠牲にすれば、従来式のリレーイングとの関連でしばしば考察される非対称シナリオの減衰削減を利用することができる。これを考慮に入れるため、一般妥当性を損なうことなく、減衰すなわち平均のチャネル出力σi,j 2を次式により相対的なリレー位置rの関数として変調する。
Figure 2007505530
このときαは減衰指数であり、0<r<1である。本明細書ではα=3の場合に的を絞ることにする。
エネルギー:直接伝送については情報ビットごとにSNR=Eb/N0を仮定し、リレーイングの場合には、この情報ビットが発信源とリレーの間で第1段階の出力割合pに基づいて分割される。
次に、ビット誤りの確率の算定について考察する。
以下の分析においては、転送の決定が復号化閾値SNRdecをベースとして行われる場合に的を絞る。CRCやその他の誤り検出機構を利用すれば、エラー伝搬は最初から除外される。
復号化の確率の考察から始める。そのために、発信源から送信された信号をリレーが復号化する確率を考察する。リレーは、受信した信号対雑音比SNRが、選択された復号化閾値SNRdecよりも大きいときに復号化を行う。目下のSNRは、フェージングチャネル出力|hs,r2と、第1段階に割り当てられた出力割合pと、平均SNRとによって算定される。したがって復号化のケースは次式で表される。
Figure 2007505530
チャネル出力|hs,r2は、σ2 s,rを平均値として指数分布しているので、復号化確率は次式として計算される。
Figure 2007505530
次に、ビットエラーの確率の算定結果について説明する。
アダプティブな復号転送プロトコルの誤り確率は、次式として公式化することができる。
Figure 2007505530
このときPdecは復号化確率(4)であり、Pe (Div)は、発信源およびリレーから送信先までの組み合されたダイバーシティ伝送で誤りが発生する確率である。さらにPe (Direct)は、復号化を行わないことをリレーが決定した場合の誤りの確率であり、この場合には送信先は発信源からの直接通信を信頼せざるを得ない。両方の誤り事例について次に検討する。
ダイバーシティ伝送:この伝送は、リレーが復号化と転送を行うと決定した場合に該当する。この場合、送信先は、発信源から第1の段階で受信した信号と、リレーから第2の段階で受信した信号とを合成する。その結果として生じる誤り確率は次のとおりである。
Figure 2007505530
リレーが正確に復号化をするか否かに応じて、相互に排斥しあう2通りのエラー事例が、送信先での決定の誤りにつながる可能性がある。
第1に、復号化閾値の選択が適切でない場合に、リレーで決定の誤りが生じる危険性がある。この決定の誤りは確率Pe (s,r)で発生し、復号化閾値SNRdecと、リレーにおける有効な平均SNRとに依存して決まる。復号化閾値γ0=SNRdecと平均SNR
Figure 2007505530
については、復号化リレーにおける閉じた形式の誤りの確率は、後で説明する式(21)の結果を用いて次のように算定することができる。
Figure 2007505530
このような決定誤りが生じた場合、リレーは誤りを含んだ信号を送信先に伝送する。このことはエラー伝搬につながる。送信先が、発信源とリレーの矛盾する情報に直面する確率が高いからである。その結果として生じる誤り確率をPe (x)≦1/2で近似する。このようなエラー伝搬は、リレーにおけるSNRdecの適切な選択によって防止すべきであり、ないしは、CRCまたはその他の誤り検出機構を利用することによって全面的に除去すべきである。
第2に、リレーが正確に復号化をした場合(その確率は1−Pe (s,r))、リレーは新たに符号化された信号を送信先に送る。このことは、空間ダイバーシティの望ましい利用ケースである。なぜなら送信先はこの信号を、第1の段階で発信源から受信したバージョンと合成するからである。このダイバーシティ組み合わせの誤り率Pe (2)は、該当する2つのチャネルの有効なSNRに依存して決まる。これらのSNRは、発信源から送信先までのチャネルについては
Figure 2007505530
であり、リレーから送信先までのチャネルについては
Figure 2007505530
である。Pe (2)の閉じた解は、補遺Cの式(22)で、新たなケース
Figure 2007505530
について与えられている。
ダイバーシティ伝送が行われない場合:リレーが復号化を行わないと決定したときは、送信先は、発信源から送信先への直接的なチャネルに頼らざるを得ない。リレーと発信源が第2の段階で作動停止する、提案される単純なAdDFプロトコルについては、送信先の有効SNRはpσ2 s,dSNRである。複雑なAdDFプロトコルについては、発信源は、送信段階については出力割合pを利用し、段階2における繰り返し符号化については1−pの割合を利用し、その結果、送信先における合成された有効SNRは(p+(1−p))σ2 s,dSNR=σ2 s,dSNRとなる。したがって、発信源から送信先へのリレーイングチャネルを介しての通信については次式が成り立つ(John G.Proakis著「デジタル通信(Digital Communications)」マグローヒル国際版(McGraw−Hill International Editions)、第4版(2002年)の式(14.3−7)):
Figure 2007505530
ただし、
Figure 2007505530
ここにおいて、レイリーフェージングチャネルを介しての提案されるプロトコルの誤り確率について、閉じた解が得られた((4)、(6)、(7)、(22)、および(5)の(8)を用いて)。
次に、プロトコルの最適化について説明する。
提案されるプロトコルを規定する2つのパラメータは、第1段階の出力割合pと、リレーにおける復号化閾値SNRdecであることを再度指摘しておく。この両者は、結果として生じるビット誤り率BERが最低限に抑えられるように選択されるべきである。式が基本的に代数的でないために、閉じた最適化規則を導き出すことは不可能である。級数展開による簡素化についても、残念ながら同じことがいえる。
それでも、得られた閉じた式を用いて、最善のパラメータを数的に決定することができる。このことは、ひいては経験的な規則を立てることも可能にする。図2は、SNRと、BPSK/QPSKシナリオのネットワークジオメトリーとの種々の組み合わせについて、そのつど結果として生じる最善のパラメータを示している。
図2は、誤り確率を最低限に抑える最善なパラメータ組み合わせを示しており、すなわち、最善の出力割合p(opt)ないし最善の復号化閾値SNRdec (opt)を示している。最善の値は、SNRおよびネットワーク構造に依存して決まる。これらの結果は、BPSK/QPSKスキーマについての数的評価(5)によって得られたものである。それぞれの目盛は、2dBのステップ幅のSNR値に対応している。
一例として、リレーが発信源と送信先の間の半分のところに配置されており(r=0,5)、リレーにおけるSNR=16dB、第1段階の出力割合p=0,8、復号化閾値SNRdec=6dBである場合を選択する。一般に、この図面から見てとれるように、最善の出力割合p(opt)はSNRにそれほど強く依存しておらず、むしろ、その根底にあるネットワークジオメトリーから主要な影響を受ける。発信源からリレーまでの相対距離が大きくなるほど、いっそう高い出力が発信源からの伝送のために割り当てられるべきであることが認められる。これは直感的な結論である。
次に、最適化規則について検討する。プロトコルは、ダイバーシティ利得を最大化することを目指しているということを再度指摘しておく。このことは、基本的に、2つのダイバーシティ分路の等しいSNRによって実現される。本件の場合で言えば、そのためには発信源から送信先までのチャネルと、リレーから送信先までのチャネルとのSNRが等しいことが前提条件となる。しかしながら、リレーにおけるダイバーシティ利得と復号化誤り確率の間の妥協を考慮するために、スケーリング係数sを導入する。その結果、第1段階の最適化された出力割合pについて、次の条件が得られる。
Figure 2007505530
この条件は、pについて式を解くと次式のようになる。
Figure 2007505530
曲線の模倣により、
Figure 2007505530
が適切であることが見出されている。さらに、最善の復号化閾値について近似式が得られている。その結果からわかることは、次式
Figure 2007505530
に基づいてSNRdecを選択すれば、これが最善の出力割合(11)とともに適用された場合に、エラーの確率を最低限に抑えるということである。パラメータは、BPSK/QPSKについてはA=1であり、QPSK/16−QAMシナリオについてはA=1,5である。最後に、対称なネットワークも非対称なネットワークとまったく同様に、σ2 s,r=σ2 r,dで大きなSNRについてパラメータ化できることが判明している。
次に、出力挙動限界について検討する。
AdDFプロトコルの出力挙動を検討する前に、3通りの異なる選択肢について簡単に考察する。
1)直接伝送:誤り率は、発信源から送信先への直接的なチャネルのSNRを表すSNReff=σ2 s,dSNRで、式(8)によって与えられる。
2)送信ダイバーシティ:各々の分路でSNRが等しいときの2分路ダイバーシティシステムについての誤り率は、John G.Proakis著「デジタル通信(Digital Communications)」マグローヒル国際版(McGraw−Hill International Editions)、第4版(2002年)の式(14.4−15)によって与えられる。
Figure 2007505530
1つの例はAlamoutiのスキーマ[4]である。発信源と送信先の間の両方のチャネルの有効SNRは、SNReff=pσ2 s,dSNRであり、送信ダイバーシティについてはp=0.5である。
3)レベル3での復号化と転送:従来式のリレーイングの場合、リレーは単純な転送器として反応し、送信先はリレーによって送信された情報だけに依存している。このプロトコルの出力挙動は次式のとおりである。
Figure 2007505530
このとき、Ps (s,r)およびPs (r,d)は2つの連続するレイリーフェージングチャネルを介しての通信についての誤り率であり、pσ2 s,rSNRないし(1−p)σ2 r,dSNRの有効SNRで式(8)によって与えられる。プロトコルは減衰削減からメリットを得るが、空間ダイバーシティからのメリットはない。ビット誤り率BERはPe (s,r)=Pe (r,d)で明らかに最低限に抑えられており、このことは次式の最善の出力割合につながる。
Figure 2007505530
次に、AdDFプロトコルとその従来式のスキーマとの比較にとりかかる。
すなわち要約して言うと、以下のような結論を下すことができる。
対称なネットワークの出力挙動について議論することから始める。図3は、提案されるAdDFプロトコルの出力挙動と、複雑なAdDFプロトコルおよびその出力限界とを比較したものである。
図3は、直接伝送、レイヤー3でのリレーイング(L3DF)、および送信ダイバーシティの比較で、提案されるアダプティブな復号転送プロトコルのシンボル誤り率に対するビット誤り率を示している。対称なネットワークである。実線はシミュレーションであり、四角形は分析である(AdDFについて)。
両方のAdDFプロトコルは、直接送信や従来式のリレーイングに比べてダイバーシティ利得を実現している。例えば協同プロトコルは、例えばBER=10-2のとき、およそ2−3dBの利得を達成している。複雑なプロトコルは、その単純な対応物よりもほんのわずかしか良好に機能していないことに留意すべきである。その理由は、小さい出力割合1−pしか利用することができない段階2での繰り返し符号化の利得が、さほど重要でないという事実にある。単純なAdDFと複雑なAdDFは出力挙動に関して非常に類似していると結論づけることができる。したがって、明細書の以下の記述においては単純なバージョンだけに的を絞る。最終的には分析とシミュレーション結果が一致することがわかっており、相違点は式(6)のPe (x)の近似に起因している。
次に非対称なネットワークについて考察する。提案されるAdDFプロトコルは、ダイバーシティ利得と減衰削減の両方からメリットを得るために設計されている。後者の利点を、リレーが発信源と送信先の間に配置されている非対称なネットワークではっきりさせることにする。実際、図4によって確認されるように、単純なAdDFプロトコルを利用することによって本質的な改善を得ることができる。
図4は、直接送信と比べたときの、単純なAdDFと従来式のリレーイング(L3DF)のSNR利得を示している。L3DFは減衰削減を利用しているのに対して、協同AdDFプロトコルはこれに加えてダイバーシティ利得からもメリットを得ている。パラメータは、BER=10-2、減衰指数α=3,0である。
このグラフは、検討対象である両方の変調スキーマ(BPSK/QPSKとQPSK/16−QAM)の符号化されない設定について、BER=10-2で直接送信と比較したときのSNR利得を説明的な出力測定として示している。
ダイバーシティの利用によって協同プロトコルは、両方のスペクトル効率について、および調査した全てのリレー位置について、従来式のリレープロトコルを少なくとも3dBだけ凌駕していることがわかる。2番目として、高いスペクトル効率の利用によって発生するSNR損失(上に挙げた非特許文献1参照)は、直接伝送と比較したとき、対応するリレープロトコルの出力挙動の劣化につながると断定される。例えば発信源と送信先の半分のところにリレーを配置し(r=0.5)、協同リレー伝送のためにQPSKを利用すると、BPSKを用いた直接伝送に比べて6,6dBのSNR利得につながる。直接的なQPSK伝送に代えて16−QAMリレー伝送を利用すると、この利得は3,6dBまで低下する。最終的に負のSNR利得になることからして、16−QAMを用いる従来式のL3DFプロトコルは、直接的なQPSK伝送よりも機能性が劣っていることがわかる。この結果は出力、遅延、帯域幅の厳密な標準化の下で得られたものであることを再度強調しておきたい。
プロトコルの具体化に関しては、提案される単純なAdDFプロトコルは従来式のリレーイングプロトコルに類似していると言うことができる。復号化と転送を行うかどうかをリレーが独立して決定するので、フィードバック情報の必要性はない。実際にプロトコルは、平均SNRないしCRCまたはその他の誤り検出機構を使用しているかどうかの知見と、対応するノード間における平均の長期間減衰にのみ依存して決まる。したがって、送信者の側ではチャネル状態情報についての明確な知見は必要ないが、通常の場合と同じく、受信者の側での合成と復調のためのチャネル係数の見積りは必要である。同期化に関しては、従来式のリレーイングについてと同じ前提条件が当てはまる。
本発明により、従来式のリレーイングの減衰削減と、協同リレーイングの空間ダイバーシティ利得とを組み合わせるように設計された、単純でアダプティブな復号転送プロトコルが提案された。リレーによって利用される復号化閾値と、発信源からの伝送に割り当てられる全出力の割合という2つのパラメータが、特定のSNR規則と減衰条件に合わせてプロトコルを適合化することを可能にする。エンドツーエンド誤り確率について得られる閉じた方程式は、パラメータを適合化するための規則を見出すのに役立つ。この規則は、平均SNRおよび平均減衰についての知見に基づくものであり、送信者の側ではチャネル状態情報を必要としない。
単純なAdDFスキーマは、直接送信と比べて最大7デシベルのSNR利得を示すのに対して、従来式のリレーイングは3デシベルを達成することが示されている。この結果は、レイリーフェージングチャネルを介するシンボルごとの通信について、出力、帯域幅、および遅延の厳密な標準化のもとで得られたものである。最後に付言しておくと、協同プロトコルは従来式のリレーイングと同数の伝送ノードを有しており、このことは、干渉が制限されたシナリオでのシステムレベル出力挙動の成功を約束する第1の徴候である。
こうした結果を考慮するならば、提案されるアダプティブな復号転送プロトコルは、将来の無線ネットワークにとって1つの興味深い候補であると信じることができる。
次に、上の説明で用いた誤り確率について説明する。
まず、任意のフェージング統計について誤り確率を考察する。
以下においては、フェージングチャネルを介してのBPSK、QPSK、および16−QAM信号化について、様々な誤り確率を算定する。このようなフェージングチャネルの統計を確率密度関数pγ(γ)によって記述することとし、このときγは信号対雑音比であり、γa≦γ≦γbである。レイリーフェージングチャネルについては、SNRは、一例としてγa=0かつγb→∞で指数分布している。一般的な確率密度関数(pdf)pγ(γ)について誤り確率を導き出すことからまず始めて、次いで、これを特殊な事例に当てはめていく。
誤りの平均確率は次式で与えられる。
Figure 2007505530
ただし、Pe(γ)は様々な変調スキーマについて式(1)に準ずる。次式
Figure 2007505530
を導入すると、式(16)の部分積分によって次式が得られる。
Figure 2007505530
Q関数の定義、およびライプニッツ規則(I.S.Gradshteyn and I.M.Ryzhik著「積分、級数、および積の表(Table of Integrals,Series,and Products)」)アカデミックプレス(Academic Press)、サンディエゴ、カリフォルニア州、第5版(1994年)の23頁、式(0.410)参照)を適用すると、簡素化の後に次式のような形となる。
Figure 2007505530
そして、この一般的な結果を利用して、考察されるべき特別なフェージング統計についての誤り確率pγ(γ)を算定する。
次に、復号化リレーにおける誤り関数を求める。
目下のSNRが閾値γ0を上回った場合にのみ検知が実行される、ただ1つのレイリーフェージングチャネルを介しての通信という特別な事例を考察する。結果として生じる有効SNRのpdfは、打ち切られた指数関数である。
Figure 2007505530
このとき、
Figure 2007505530
はレイリーフェージングチャネルの平均SNRであり、
Figure 2007505530
は、pdfよりも下の単位面を保証する標準化定数である。
そして一般的な結果(18)を当てはめる。解かれるべき問題については、pdfはγa=γ0かつγb→∞で裏づけられているので、式(19)を式(17)に適用して
Figure 2007505530
となる。その結果、次式のようになる。
Figure 2007505530
次式
Figure 2007505530
を代入し(このときtは新たな積分変数として導入されている)、Q関数の定義を当てはめると、このことは次式をもたらす。
Figure 2007505530
γ0=0,a=1,b=2については、レイリーフェージングチャネルを介してのBPSK/QPSK伝送の周知の誤り確率が得られる。この点に関してはJohn G.Proakis著「デジタル通信(Digital Communications)」マグローヒル国際版(McGraw−Hill International Editions)、第4版(2002年)の式(14.3−7)を参照のこと。
最後に、ダイバーシティ受信の誤り確率を考察する。
Lダイバーシティ分路の最大比合成法(MRC)について得られる誤り確率を算定するためには、LランダムSNR変数の合計のpdfを計算しなければならない。本件の分散したダイバーシティプロトコルについては、2つの信号が異なるターミナルから伝送され、様々に減衰しながらチャネルを通過する。
したがって、最大比合成器の入力部における様々な平均SNR
Figure 2007505530
を想定した。この場合、標準結果を当てはめることはできない[5]。合成されたSNRのpdfを計算することから始める。両方の指数関数pdfの各々は次式によって与えられる。
Figure 2007505530
相関関係にない2つのランダム変数の合計のpdfは、対応するpdfの終結式である。
Figure 2007505530
これは、γ1≠γ2について次式のように簡素化される。
Figure 2007505530
式(17)より次式が得られる。
Figure 2007505530
これを式(18)に用いて、代入式(20)をあらためて適用すると、最終的に、平均SNR
Figure 2007505530
が異なる2つのレイリーフェージングチャネルのMRCについて、誤り確率が次式として得られる。
Figure 2007505530
本発明によるシステムの2通りの実施形態である。 本発明による方法のそれぞれのパラメータの依存性である。 1つの実施形態の出力挙動と他の方法との比較である。 本発明による方法と従来式のリレーイング(L3DF)の、直接伝送と比べたときのSNR利得である。

Claims (20)

  1. 無線リレーネットワークで信号を伝送する方法であって、発信源と、送信先と、中間に介在する少なくとも1つのリレーとの間で伝送が行われ、少なくとも1つのリレーは復号転送リレーとして機能し、伝送は少なくとも2つの段階で行われる、無線リレーネットワークで信号を伝送する方法において、少なくとも1つのリレーが、ネットワークの他のコンポーネントについての情報とは関わりなく、発信源または少なくとも1つの他のリレーから受信された信号を復号化して転送するかどうか決定することを特徴とする方法。
  2. 復号化と転送について決定するために、受信された信号の信号対雑音比が測定される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記リレーは、信号対雑音比が復号化閾値を下回っている信号を受信したときには、当該信号を復号化して送信先へ転送しない、請求項2に記載の方法。
  4. 前記リレーの復号化閾値が伝送を最適化するためのパラメータとして利用される、請求項3に記載の方法。
  5. 伝送の各段階に割り当てられた送信出力が伝送を最適化するためのパラメータとして利用される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 復号化と転送について決定するために、受信された信号の誤り検出記号が利用される、請求項1に記載の方法。
  7. 前記誤り検出記号として巡回冗長検査符号または低密度パリティ検査符号が利用される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記リレーは前記誤り検出記号によって復号化エラーを認識したときには当該信号を送信先へ転送しない、請求項6または7に記載の方法。
  9. 発信源は1つまたは複数の前記リレーおよび送信先に信号を1回だけ伝送する、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 結果として生じる誤り率を最低限に抑えるために設計されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 発信源と、前記リレーと、送信先との間の減衰損失の知見が伝送を最適化するために利用される、請求項10に記載の方法。
  12. 少なくとも1つの発信源と、送信先と、中間に介在する少なくとも1つの復号転送リレーとを含む、無線リレー回路で信号を伝送するシステムにおいて、前記リレーは信号の復号化と転送について決定をするための決定ユニットを含むことを特徴とする、無線リレーネットワークで信号を伝送するシステム。
  13. 前記決定ユニットは受信された信号の信号対雑音比を測定するための測定ユニットを含んでいる、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記決定ユニットは信号対雑音比の閾値と比較をするための比較ユニットを含んでいる、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記決定ユニットは誤り検出記号によって誤り検出をするためのユニットを含んでいる、請求項12に記載のシステム。
  16. 送信先はそれぞれの信号を合成するための合成ユニットを含んでいる、請求項12から15のいずれか一項に記載のシステム。
  17. 送信先は、受信された信号が内部で記憶される記憶ユニットを含んでいる、請求項12から16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 送信先は、記憶されている信号にアクセスすることができる復調ユニットを含んでいる、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記リレーはモバイル端末機器である、請求項12から18のいずれか一項に記載のシステム。
  20. 請求項1から10のいずれか一項に記載の方法を実施するために設計されている、請求項12から19のいずれか一項に記載のシステム。
JP2006525612A 2003-09-12 2004-08-26 無線リレー回路で協同ダイバーシティを活用する方法およびシステム Pending JP2007505530A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE2003142190 DE10342190A1 (de) 2003-09-12 2003-09-12 Verfahren und System zum Ausnutzen einer kooperativen Diversifizierung in drahtlosen Relaisschaltungen
PCT/DE2004/001891 WO2005027396A1 (de) 2003-09-12 2004-08-26 Verfahren und system zum ausnutzen einer kooperativen diversifizierung in drahtlosen relaisschaltungen

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007505530A true JP2007505530A (ja) 2007-03-08

Family

ID=34258612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006525612A Pending JP2007505530A (ja) 2003-09-12 2004-08-26 無線リレー回路で協同ダイバーシティを活用する方法およびシステム

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP1665615B1 (ja)
JP (1) JP2007505530A (ja)
CN (1) CN1849768A (ja)
DE (1) DE10342190A1 (ja)
ES (1) ES2389304T3 (ja)
WO (1) WO2005027396A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081846A (ja) * 2007-09-02 2009-04-16 Mitsubishi Electric R & D Centre Europa Bv ネスト化チャネルを介して受信信号のp長ベクトルを受信するシステム及び受信機
KR101007453B1 (ko) 2008-12-19 2011-01-12 성균관대학교산학협력단 분산적 방식으로 QoS 릴레이를 선택하기 위한 송신확률 산출 장치 및 그 방법
JP2011525772A (ja) * 2008-06-30 2011-09-22 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 中継局及びこれを用いる無線通信システム
CN103378875A (zh) * 2012-04-25 2013-10-30 杭州讯能科技有限公司 一种ofdm的协作分集传输方法及装置
KR101631178B1 (ko) * 2015-01-15 2016-06-20 서울과학기술대학교 산학협력단 등방위성 직교 변환 알고리즘 프로토타입 및 오프셋 구적 진폭 변조를 이용하는 중계 통신을 위한 송신기, 수신기 및 중계 통신 시스템

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8451768B2 (en) * 2005-06-28 2013-05-28 Koninklijke Philips Electronics N.V. Adaptive modulation for cooperative coded systems
EP1729435B1 (en) * 2005-06-01 2008-02-27 NTT DoCoMo, Inc. Communication relay apparatus
US7684337B2 (en) * 2006-01-17 2010-03-23 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. Method and system for communicating in cooperative relay networks
US8050619B2 (en) * 2006-03-31 2011-11-01 Panasonic Corporation Radio communication apparatus and radio communication method
US7613256B2 (en) 2006-04-04 2009-11-03 Qualcomm Incorporated Forward error correction in a distribution system
GB2439609B (en) * 2006-06-28 2010-04-14 Motorola Inc Relaying in wireless communication sytems
CN101394255B (zh) * 2008-10-21 2011-06-01 西安电子科技大学 多用户无线网络中的两用户协作通信方法
CN101399583B (zh) * 2008-11-07 2012-09-05 西安电子科技大学 蜂窝通信系统中的协作伙伴选择和预编码协作通信方法
CN101841399B (zh) 2009-03-16 2013-08-07 上海贝尔股份有限公司 多基站协作接收网络中实现同步上行harq进程的方法和装置
BRPI0924630A2 (pt) * 2009-04-28 2016-03-01 Alcatel Lucent método e dispositivo em rss para processamento conjuntamente e método e dispositivo em bss para um processamento correspondente
CN102474388B (zh) * 2009-08-19 2014-10-01 上海贝尔股份有限公司 用于无线通信系统中协作中继的方法和设备
CN102006602B (zh) * 2009-09-02 2013-10-16 电信科学技术研究院 一种发送协同数据的方法、系统和装置
CN102142881B (zh) * 2010-01-29 2014-02-19 华为技术有限公司 中继网络中传输数据的方法及装置
CN102013947A (zh) * 2010-11-30 2011-04-13 北京星河亮点通信软件有限责任公司 高阶调制编码协作方法
EP3422802A1 (en) * 2017-06-29 2019-01-02 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Relays and methods for operating the same for spontaneously transmission for reliable communications

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0591038A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動通信のチヤネル切替方式
JPH06132861A (ja) * 1992-10-15 1994-05-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線中継機
JPH11331054A (ja) * 1998-05-14 1999-11-30 Kokusai Electric Co Ltd 無線中継装置
JP2001007749A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Hitachi Denshi Ltd ディジタル無線伝送システム
JP2002077978A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線中継装置、無線中継方法および記録媒体
JP2003134033A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Fujitsu Ltd 移動体間通信方式

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0591038A (ja) * 1991-09-30 1993-04-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 移動通信のチヤネル切替方式
JPH06132861A (ja) * 1992-10-15 1994-05-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線中継機
JPH11331054A (ja) * 1998-05-14 1999-11-30 Kokusai Electric Co Ltd 無線中継装置
JP2001007749A (ja) * 1999-06-23 2001-01-12 Hitachi Denshi Ltd ディジタル無線伝送システム
JP2002077978A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線中継装置、無線中継方法および記録媒体
JP2003134033A (ja) * 2001-10-24 2003-05-09 Fujitsu Ltd 移動体間通信方式

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081846A (ja) * 2007-09-02 2009-04-16 Mitsubishi Electric R & D Centre Europa Bv ネスト化チャネルを介して受信信号のp長ベクトルを受信するシステム及び受信機
JP2011525772A (ja) * 2008-06-30 2011-09-22 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 中継局及びこれを用いる無線通信システム
US8331271B2 (en) 2008-06-30 2012-12-11 Lg Electronics Inc. Relay station and wireless communication system using the same
KR101511786B1 (ko) 2008-06-30 2015-04-14 엘지전자 주식회사 주파수 분할 이중 중계국을 포함하는 무선통신 시스템 및 이 무선통신 시스템에서의 무선자원의 이용 방법
KR101007453B1 (ko) 2008-12-19 2011-01-12 성균관대학교산학협력단 분산적 방식으로 QoS 릴레이를 선택하기 위한 송신확률 산출 장치 및 그 방법
CN103378875A (zh) * 2012-04-25 2013-10-30 杭州讯能科技有限公司 一种ofdm的协作分集传输方法及装置
CN103378875B (zh) * 2012-04-25 2015-07-15 杭州讯能科技有限公司 一种ofdm的协作分集传输方法及装置
KR101631178B1 (ko) * 2015-01-15 2016-06-20 서울과학기술대학교 산학협력단 등방위성 직교 변환 알고리즘 프로토타입 및 오프셋 구적 진폭 변조를 이용하는 중계 통신을 위한 송신기, 수신기 및 중계 통신 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
ES2389304T3 (es) 2012-10-25
WO2005027396A1 (de) 2005-03-24
CN1849768A (zh) 2006-10-18
EP1665615A1 (de) 2006-06-07
DE10342190A1 (de) 2005-04-07
EP1665615B1 (de) 2012-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Herhold et al. A simple cooperative extension to wireless relaying
JP2007505530A (ja) 無線リレー回路で協同ダイバーシティを活用する方法およびシステム
JP5060473B2 (ja) 協調符号化システムのための適応的な変調
Stefanov et al. Cooperative coding for wireless networks
Ikki et al. Performance analysis of decode-and-forward incremental relaying cooperative-diversity networks over Rayleigh fading channels
Katz et al. Relaying protocols for two colocated users
Onat et al. Asymptotic BER analysis of threshold digital relaying schemes in cooperative wireless systems
Zhou et al. Asymptotic analysis of opportunistic relaying protocols
Dai et al. Cross-layer design for combining cooperative diversity with truncated ARQ in ad-hoc wireless networks
Zhang et al. Modulation-adaptive cooperation schemes for wireless networks
Liu A low complexity protocol for relay channels employing rateless codes and acknowledgement
Zimmermann et al. A novel protocol for cooperative diversity in wireless networks
Yue et al. Orthogonal df cooperative relay networks with multiple-snr thresholds and multiple hard-decision detections
Schwandter et al. A practical forwarding scheme for wireless relay channels based on the quantization of log-likelihood ratios
Elfituri et al. Antenna/relay selection for coded wireless cooperative networks
Fan et al. Cooperative multiplexing in full-duplex multi-antenna relay networks
Yamaura et al. Adaptive hierarchical modulation and power allocation for superposition-coded relaying
Madhusudhanan et al. Error rate and capacity analysis for incremental hybrid DAF relaying using polar codes
Zhang Differential modulation schemes for decode-and-forward cooperative diversity
Song et al. A hybrid relay selection scheme using differential modulation
Pham et al. Optimization of hierarchical modulation for decode-and-forward wireless relay networks
Guo et al. An outage-optimal distributed coded cooperation scheme based on opportunistic relaying
Chatzigeorgiou et al. Packet error probability for decode-and-forward cooperative networks of selfish users
Menghwar et al. Throughput and outage for block-Markov encoding implementation with network coding for cooperative communications
Tourki et al. Wireless transmission with cooperation on demand for slow and fast fading environments

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070717

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100819

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100927

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101004

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20101021

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20101029

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101119

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110209