JP2007503681A - マルチ陽極光電子増倍管における光学クロストークを低減するためのシステム及び方法 - Google Patents

マルチ陽極光電子増倍管における光学クロストークを低減するためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチ陽極光電子増倍管を製造する技法を提供する。
【解決手段】陽電子放出断層(PET)検出器(16)で使用するためのマルチ陽極光電子増倍管(82)を製造する技法を提供する。マルチ陽極光電子増倍管(82)の入射ウィンドウ(86)の内部の1つまたは複数の光学特性を焦点(100)の位置でレーザ(94)によって変更する。入射ウィンドウ(86)の内部に3次元パターン(103)を生成するために入射ウィンドウ(86)に対して焦点(100)を並進させる。変更された1つまたは複数の光学特性を有するこの3次元パターン(103)は、入射ウィンドウ(86)の内部における光学フォトン(87)の拡散を抑制するように適応させている。
【選択図】図4

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、参照により本明細書に組み込む2003年8月1日に提出されたKent Burrによる「METHOD FOR GENERATING OPTICAL ANISOTROPY IN SCINTILLATORS USING PULSED LASERS」と題する米国特許出願第10/632,261号の一部継続出願である。
本発明は、全般的には非侵襲的撮像法の分野に関し、またより具体的には医用撮像法の分野に関する。本発明は特に、マルチ陽極光電子増倍管(PMT)における光学クロストークを低減するための方法に関する。
マルチ陽極PMTは、医用及び非医用の様々な撮像技法を含む多様な用途で使用されている。例えば、陽電子放出断層(PET)、コンピュータ断層(CT)、単一光子放出コンピュータ断層(SPECT)、X線撮影などの医用撮像技法では、後続の処理のためにガンマ線やX線を検出するために検出器が使用される。この検出器は、シンチレータ・ブロックを複数のPMT、あるいは1つまたは複数のマルチ陽極PMTに結合させたものからなるのが一般的である。このシンチレータは、ガンマ線やX線を光学フォトンに変換するために使用される。PMTやマルチ陽極PMTは、得られた光学フォトンを検出し、これを電気信号に変換するために使用される。ガンマ線やX線が相互作用した位置は、異なるPMTまたはマルチ陽極PMT内の異なる陽極上で記録された光学フォトンの相対振幅に基づいてセントロイド計算(centroid calculation)から決定される。4つのチャンネル(4つの個別のPMT、2つの二重陽極PMT、あるいは1つの四重陽極PMTのいずれか)を使用するのが最も一般的である。マルチ陽極PMTを使用することは、デッドスペースが小さくなって検出効率が改良されること、並びにシステムコストが低減されること(1つの四重PMTでは例えば、同じ品質をもつ4つの単一PMTの場合と比較して価格がかなり低くなる)のために好ましいものとなる。
検出器内の画素のうちの最大数をデコードできるようにするには、シンチレータ・ブロック内部における光学フォトンの拡散を慎重に抑制し、これにより該ブロック内部の各画素ごとに異なるPMTチャンネル上に信号振幅の特有のパターンが現れるようにしなければならない。この抑制に至る既存の方式は、離散的な素子(反射体によって分離させることが多い)からシンチレータ・パックまたはブロックを組み上げることによってこの問題に対処している。別の方式は、細い針様の構造を備えたシンチレータ結晶を成長させることによって離散的な素子を生成している。しかし、こうした離散的な素子からシンチレータ・ブロックを組み上げることは極めて時間がかかることがあり、また針様のシンチレータ結晶の成長に依存すると既存の方法を使用して光学特性に対して精密な統御を得ることができないことが多い。
PETシンチレータ・ブロックのケースでは、光学フォトンに関するブロックの離散的な素子間における望ましくない共有を抑制するために、多種多様な表面処理や反射体素子が使用されてきた。こうした処理や適用により製作がさらに複雑となることがある。別の方法では、シンチレータの異なる領域間の光学的分離を得るために、鋸を使用しあるグリッドパターンでシンチレータ内に深い溝を製作している。多くの場合、こうした分離は単に部分的である。この鋸カット法は、シンチレータ材料の除去によりかなり大きなデッドエリアが発生するという不都合を生じさせることがある。
しかし、シンチレータ・ブロック内部で光学フォトンの拡散を抑制するために多くの労力やコストをかけた後においても、検出器が異なる画素での事象同士を識別できる能力は、マルチ陽極PMTの入射ウィンドウの内部における光学クロストークによって劣化することがある。ある光学フォトンがマルチ陽極PMTのウィンドウに入ると、光電陰極で吸収されるまでにそのフォトンは、ガラス入射ウィンドウの表面より複数回反射を受けることがある。幾つかのケースでは、フォトンは複数回の反射を受けた後で入射ウィンドウの最上面から出て行くことがある。こうした複数回の反射は、検出されるまでに光学フォトンを入射ウィンドウの内部でかなりの横方向距離を移動させる可能性がある。吸収を受ける前にフォトンがその元の入射箇所からマルチチャンネルPMTの異なるチャンネルに対応した領域まで移動すると、当該フォトンは間違ったチャンネルにその信号を伝え、このためガンマ線やX線の相互作用を検出器が正しく位置決めする能力が劣化を受けることになる。この影響は、マルチ陽極PMTのエッジの近傍で発生するガンマ線相互作用に関して特に重要であり、デコードし得る結晶または画素の数が大幅に低下することになる。入射ウィンドウ内部におけるフォトン伝播に関するある種の角度では、全反射によって光電陰極との相互作用前にフォトンがさらに大きな距離だけ移動を受けることによって光学クロストーク効果が強調される光ガイド効果(optical light guide effect)を生ずる可能性がある。
米国特許第6333486号
したがって、無用なデッドスペースを発生させることなく入射ウィンドウ内部での光学フォトン拡散の抑制の改善を可能にするマルチ陽極PMTを提供することが望ましい。さらに、上述の利点を備えたマルチ陽極PMTを製造するための経済性に優れかつ信頼性が高い方法を提供することが望ましい。
簡単に述べると、本技法の一態様では、マルチ陽極光電子増倍管を製造する方法を提供する。本方法によれば、マルチ陽極光電子増倍管の入射ウィンドウの内部の1つまたは複数の光学特性を焦点の位置でレーザによって変更することができる。本方法によればさらに、入射ウィンドウの内部に3次元パターンを生成するために入射ウィンドウに対して焦点を並進させることができる。この3次元パターンは変更された1つまたは複数の光学特性を有する。
本技法の別の態様では、マルチ陽極光電子増倍管を提供する。本マルチ陽極光電子増倍管は、1つまたは複数の光学特性が変更された3次元パターンを有する入射ウィンドウを含む。この3次元パターンは、入射ウィンドウの内部における光学フォトンの拡散を抑制するように適応させている。
本発明に関するこれらの特徴、態様及び利点、並びにその他の特徴、態様及び利点については、同じ参照符号が図面全体を通じて同じ部分を表している添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことによってより理解が深まるであろう。
ここで図1を参照すると、画像データを収集しかつ処理するためのイメージング・システム10を図示している。図示した実施形態のイメージング・システム10は、本技法に従って原画像データを収集すること、並びに表示及び解析のためにこの画像データを処理することの両方を行うように設計されたPETシステムである。このPETイメージング・システム10は、アレイ状の検出器(検出器ユニット)16からなる円筒状の検出器リング・アセンブリ14を中央開口(撮像ボリューム)18の周りで支持しているガントリ12を備えるように図示している。この検出器16は、撮像域外部からの放射線から鉛端部遮蔽によって遮蔽することがある。検出器リング・アセンブリ14は一般に、撮像ボリューム18を取り囲んで1つの完全なリングを形成している。一実現形態では、そのガントリ12は、検出器16間のギャップをならすためにある小さな角度だけ回転することがある。
PETシステム10の開口18の内部には患者寝台を位置決めすることができる。この患者寝台は検査処置中に患者が快適に横たわることができるように適応させている。この患者寝台は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)などの通信リンク22を介してオペレータ・ワークステーション20から受け取ったコマンドに応答して患者寝台制御装置(図示せず)によって撮像ボリューム18内まで移動させている。さらに、通信リンク22を介してオペレータ・ワークステーション20からガントリ12を操作するコマンドを受け取るようにガントリ制御装置(図示せず)を構成させることがある。
患者には、生物学的に活性の放射性トレーサを注入するのが一般的である。この放射性物質は、身体のうち代謝活性が高い部分に集中するグルコースなどの担体と、陽電子24を放出する放射性核種という2つの部分を有する。炭素、窒素、酸素及びフッ素に関して陽電子24を放出する同位体を生成することが可能であり、かつこれらの原子は生物学的に重要な多くの化合物内に本来的に存在するものであるため、したがって多種多様な有用な放射性医薬品内にこれらの放射性核種を容易に組み入れることが可能である。患者が受け取るトレーサの種類は、どの身体部位を画像化しようとするのかに応じて異なる。最も一般的に使用されるトレーサは、そのいずれもが人体内部で見いだされるグルコース、アンモニア及び水に放射性ラベルを付けたものである。トレーサは寿命が短いため、患者が受ける放射線被曝は小さい。トレーサは、画像化しようとする生物学的機能に従ってその分布を決定できるように、ある期間にわたって患者内に留まるようにしている。
トレーサの放射性崩壊によって陽電子24が放出され、これが患者の身体内の電子26と共に消滅する。この消滅は2個の高エネルギー(約511KeV)フォトン28、29を発生させ、これらはほぼ反対方向に(約180度隔たって)伝播されて同時入射を生じさせる。この2つのフォトン28、29は患者を取り囲んだ検出器リング・アセンブリ14によって検出される。検出器30が消滅事象によるフォトン28を検出すると、この反対側にある検出器31には符合するフォトン29が予期される。また符合する2つのフォトン28、29が互いからナノ秒単位以内に、すなわちある短いタイミング・ウィンドウ(同時入射タイミング・ウィンドウとも云う)以内に記録された場合、検出器30、31は、反応線(line of response)とも云われるこれら2つの検出器30、31を結んだ線に沿って同時入射事象(フォトン28、29のいずれもが散乱を受けない場合は真の同時入射(true coincidence)と云う)を計測する。
次いでPETシステム10は、スキャン中に同時入射事象を計測する参照番号30及び31で示す検出器対などの各検出器対間に反応線を引くことができる。こうした事象の多くを足し合わせることによって、放射性同位体分布全体に及ぶ線積算の近似となる量が得られる。検出した同時入射の数が多いほど、この計算の精度が高くなる。次いでシステム10はこの情報を用いて放射性同位体分布の画像を構成しており(使用するアルゴリズムはCT、MR及び核医学で利用されるアルゴリズムと同じである)、これにより身体内部の具体的な箇所における放射性医薬品の濃度に関する量的な推定が得られる。良好な再構成を得るには、患者内部でのガンマ線またはX線の減衰を補正するために患者の減衰マップを使用することがある。一実現形態では、その減衰マップは、患者の周りでCs137などの放射性線源を回転させ、各反応線に沿った減衰を計測することによって得ることができる。別法として、CTスキャンを用いてPET−CTシステムの場合と同様の減衰マップを作成することができる。再構成画像は、生物学的に活性な部位をハイライト表示した断面スライスとなる。X線、CTスキャン、MRスキャン、超音波など別の診断検査によって身体構造の骨、組織及び臓器を表した断面像を提供する一方で、PETスキャンによって生理学的活性の画像を提供し、検査対象部位の化学的性質及び機能に関する情報を得ることができる。
図1に示すように、検出器リング・アセンブリ14の各検出器リングは、減衰補正に使用するためのロッド線源32と、散乱の低減に使用するための隔壁(septa)33と、シンチレータ素子34及び光電子増倍管(PMT)36からなる複数の検出器ユニット16と、から構成することがある。複数の収集回路38は、検出器ユニット16からのアナログ信号40を受け取ると共に、事象座標及び総エネルギーを示すディジタル信号42を発生させることができる。各収集回路38はさらに、シンチレーション事象が発生した時点を示している事象検出パルスを発生させることができる。次いで収集回路38からのディジタル信号42はデータ収集システム(DAS)44によって処理される。
データ収集システム44は、収集回路38が発生させたディジタル信号42を周期的にサンプリングする事象位置特定装置46を含むことがある。データ収集システム44はさらに、通信リンク22及びデータバス50(バックプレーン・バス)を制御する収集プロセッサ48を含んでいる。事象位置特定装置46は、各有効事象に関する情報を、事象が発生した時点及び事象を検出した検出器16の位置を示す事象データパケットの形に組み上げることがある。この事象データパックは、データ収集システム44の一部分とすることができる同時入射検出器52に転送される。
同時入射検出器52は事象位置特定装置46から事象データパケットを受け取り、その任意の2つが同時入射であるか否かを判定することができる。同時入射は多くのファクタを基準にして判定される。第1に、各事象データパケット内の時間マーカが互いからある特定のタイム・ウィンドウ範囲以内にあるかとすることができる。第2に、2つの事象データパケットが示す箇所が、撮像ボリューム18内の撮像域を通過する反応線を有するような参照番号30及び31で示す検出器対などの検出器対間に位置することとすることができる。このような対をつくることができない事象は棄却する一方、同時入射事象対については位置特定して同時入射データパケットとして記録し、シリアルリンク54を介して画像再構成装置56に転送する。
画像再構成装置56は、各投影射線に沿って発生した事象を計数しこれらをメモリモジュール62内に保存できる2次元サイノグラム・アレイ60の形に編成するソータ58を含むことがある。画像再構成装置56はさらに、データバス66を制御して画像再構成装置56を通信リンク22とリンクさせる画像プロセッサ64を含んでいる。データバス66にはさらにアレイ・プロセッサ68を接続しており、このアレイ・プロセッサ68によってサイノグラム・アレイ60から画像を再構成することができる。得られた画像アレイ70はメモリモジュール62内に保存すると共に、プロセッサ64によってオペレータ・ワークステーション20に出力することができる。
オペレータ・ワークステーション20は、ワークステーション・プロセッサ72、表示ユニット74及び入力デバイス76を含むことがある。ワークステーション・プロセッサ72は通信リンク22に接続することがある。オペレータは、PETスキャナ10のキャリブレーション、その構成、スキャンのための患者寝台の位置決め、並びにガントリ12を、オペレータ・ワークステーション20を介して制御することができる。オペレータはさらに、得られた画像の表示ユニット74上への表示を制御すること、並びにワークステーション・プロセッサ72によって実行されるプログラムを用いて画像強調機能を実行することができる。オペレータ・ワークステーション20は、プリンタ、標準目的または特殊目的のコンピュータ・モニタ、付属の処理回路、その他などの別の出力デバイスに結合させることがあることに留意すべきである。システム・パラメータの出力、検査の要求、画像の観察、その他のために、さらに1つまたは複数のオペレータ・ワークステーション20をイメージング・システム10内でリンクさせることがある。
例示的なイメージング・システム10並びに放射線検出に基づいた別のイメージング・システムでは、検出器16を利用して、撮像ボリューム18を通過するように送出された放射線28、29の強度を検出し、検出された放射線28、29に応じた検出器出力信号を発生させることができる。ここで図2を参照すると、PETシステム10で使用するための検出器リング・アセンブリ14の組み上げに関する例示的な一実施形態を表している。図示した実施形態では、検出器リング・アセンブリ14を形成するために複数の検出器ユニット16が組み上げられている。
各検出器ユニット16は、1つまたは複数のPMT、あるいは1つまたは複数のマルチ陽極PMT82と光学的に結合させた1つまたは複数のシンチレータ素子80を含んだシンチレータ・ブロック78を含んでいる。フォトンがシンチレータ素子80内で相互作用すると、電子が価電子帯から伝導帯に移動する。これらの電子はシンチレータ素子80内の不純物の位置で価電子帯に戻され、これによりこの過程でフォトンが放出される。不純物は通常準安定励起状態を有するため、出力されるフォトンはそのシンチレータ素子80に特徴的な速度で指数関数的に減衰する。理想的なシンチレータ素子80は高い密度と高い原子番号を有しているため、入射フォトンは多くの割合でシンチレーションを起こす。理想的なシンチレータ素子80はさらに、各フォトンが吸収されるごとに大きなフォトン出力を発生させる。このため、より良好な位置決め確度及びエネルギー分解能を得ることができる。理想的なシンチレータ素子はさらに、正確なタイミングのための速い立ち上がり時間と、高計数率を処理するための短い減衰時間と、を有している。例えば、511KeVのフォトン1つあたり概ね2500個の光学フォトンを発生させかつ約300nsの減衰時間を有するゲルマニウム酸ビスマス(BGO)結晶をシンチレータ素子80として使用して、シンチレータ・ブロック78を形成することができる。一実現形態では、36個のBGO結晶からなる配列(BGO結晶の6×6アレイ)を4つのPMT、あるいは1つの四重陽極PMTに結合させ(ここで各結晶は、横断面における幅が約6.3mm、アキシャル方向の幅が約6.3mm、並びに深さが約30mmである)検出器ユニット16を形成させている。次いで検出器ユニット16をグループにして検出器モジュール84を形成させるように組み上げ、さらに検出器モジュール84をグループにして検出器リング・アセンブリ14を形成させるように組み上げている。一実現形態では、8個の検出器ユニット16を組み上げて検出器モジュール84を形成させ、さらにこうした検出器モジュール84を35個組み上げて検出器リング・アセンブリ14を形成させている。
PMTやマルチ陽極PMT82はいずれも、シンチレータ・ブロック78の位置でシンチレーション事象が発生したときにアナログ信号を発生させることがある。シンチレータ・ブロック78は、各PMTやマルチ陽極PMT82の各陽極が収集したフォトンの量がシンチレーションを発生させた結晶80に応じて一意に異なるように製作している。したがって、PMT出力を積算したものをデコードして各シンチレーションの位置を得ることができる。積算したPMT出力の総和はシンチレータ・ブロック78内に付与されたエネルギーに比例する。
図3は、一般的なマルチ陽極PMT82がシンチレータ・ブロック78と光学的に結合されている側面像を表した一般的な検出器ユニット16の図である。このマルチ陽極PMTは、シンチレータ・ブロック78から光学フォトン87を受け取るための入射ウィンドウ86を含んでいる。この入射ウィンドウ86はガラスやセラミックなど任意の透明材料から製作できることに留意すべきである。これらの光学フォトン87は光電陰極88と相互作用し、光電効果によって電子を放出する。光電陰極88は、アルカリ金属などの光感受性材料から構成されることがある。光電陰極88によって放出された電子は次いで、追加的な電子がそこから射出される相次ぐ表面すなわちダイノード(dynode)90によって加速される。電子のゲインが得られるように連続するダイノード90間に漸増する高電圧を印加するために電圧分割器回路を使用することがある。電子の増加は、ダイノード90の各段の間の電位差に比例する。一実現形態では、そのゲインは1段あたり約3、また全体では100万である。次いでこれらの電子をマルチ陽極PMT82の1つまたは複数の陽極91によって捕捉して、電気信号を発生させることができる。この電気信号を解析することによって、後続の処理のために光学フォトン87の数及びそのエネルギーが決定される。一実現形態では、そのマルチ陽極PMT82は1つの四重PMTの4つの陽極91に対応した4つのチャンネルからなることがある。
シンチレータ・ブロック78内のガンマ線またはX線相互作用の位置は、マルチ陽極PMT82の異なる陽極91上で記録された信号の相対的振幅に基づいたセントロイド計算から決定することができる。マルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86の内部における光学クロストークは、ガンマ線またはX線相互作用の位置を正確にデコードする能力を(特に、その相互作用がマルチ陽極PMT82のエッジの近傍で発生する場合に)低下させる。図3に示すように、光学フォトン87がマルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86に入った後で、その光学フォトン87は光電陰極88で吸収されるまでに、入射ウィンドウ86の表面から複数回の反射を受ける可能性がある。幾つかのケースでは、その光学フォトン87は複数回反射した後で入射ウィンドウ86の最上面から出て行くことがある。こうした複数回の反射は、検出されるまでに光学フォトン87を入射ウィンドウ86の内部でかなりの横方向距離だけ移動させる可能性がある。吸収を受ける前にフォトンがその元の入射箇所からマルチ陽極PMT82の異なる陽極に対応した領域まで移動すると、該光学フォトン87は間違った陽極にその信号を伝え、このためガンマ線やX線の相互作用を検出器が正しく位置決めする能力が劣化を受けることになる。したがって、マルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86内での光学フォトン87の拡散を抑制することが、多様な用途で使用するために極めて望ましい。
図4及び5に示すように、光学フォトン87が対応する陽極91の近傍で光電陰極88と相互作用するようにマルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86を修正し、これにより光学クロストークを低下させかつ検出効率を向上させることによって、本技法の態様によるシステム92は光学フォトン87の望ましくない拡散を低下させることができる。入射ウィンドウ86はレーザビーム94を用いて修正することができる。レーザビーム94を発生させるにはレーザ発生器96が利用される。一方レーザビーム94は、集束デバイス98によって入射ウィンドウ86の内部で集束デバイス98の焦点100の位置に集束させる。「焦点」という語は、集束ボリュームの意味も包含するように意図している。レーザビーム94が入射ウィンドウ86と相互作用することによって、焦点(または、集束ボリューム)の位置において入射ウィンドウ86の光学特性が修正されることになる。並進デバイス102によって入射ウィンドウ86に対して焦点100の位置を並進させることによって、入射ウィンドウ86の内部に3次元パターン103を生成することができる。この3次元パターン103によって、入射ウィンドウ86の内部における光学フォトン87の拡散を抑制すると共に、入射ウィンドウ86に入る光学フォトン87を入射ウィンドウ86のうちフォトンが最初に入射した領域に閉じこめ、これにより光学クロストークを低下させている。並進デバイス102は焦点100を並進させるように図示しているが、同じ効果は入射ウィンドウ86を相対的に移動させることによっても実現できることに留意すべきである。並進デバイス102並びにレーザ発生器96及び集束デバイス98の動作を制御するために制御装置104を使用することがある。
入射ウィンドウ86の内部には、多種多様な3次元パターン103を生成することが可能である。一実現形態では、そのパターン103は、入射ウィンドウ86を横断するように形成した複数の第1の平行面により構成されている。この複数の第1の平行面と交差するように複数の第2の平行面を形成させ、入射ウィンドウ86の内部に複数のグリッド・チャンネルを生成させることがある。こうしたグリッド・チャンネルを利用して光学フォトン87を光電陰極88まで導くことができる。図6に示すように、グリッド・チャンネル110を形成する交差面106、108の組からなるこうしたパターンの1つは、四重PMT82内における光学フォトン87の横方向拡散を抑制しながら、光学フォトン87を光電陰極88まで導く傾向がある。
3次元パターン103を生成するには多種多様な光学特性を修正することがあり得ることに留意すべきである。こうした特性には、局在的な結晶性領域を非結晶性材料(ガラスなど)内に生成すること、入射ウィンドウ86の内部に微小空隙を作成すること、入射ウィンドウ86の内部に微小クラックを作成すること、結晶性の入射ウィンドウ86の結晶構造を変化させること、単一結晶内で周辺の結晶性材料と異なる向きをもった局所的な結晶区画を生成すること、焦点100における屈折率を変化させること、焦点100における光学吸収を変化させること、焦点100におけるフォトンの散乱特性を変化させること、その他(ただし、これらに限らない)が含まれる。
ここまではレーザ発生器96を一般的に記載してきたが、一実現形態では、そのレーザ発生器96はパルスレーザ発生器とすることができる。さらに、そのレーザ発生器96は再生式増幅とすることがある。ナノ秒パルスのレーザを利用することがあるが、周辺の材料への損傷を最小限にしてより精密なパターンが得られるように、本技法は「超高速(ultrafast)」パルス式(<10ピコ秒)レーザと呼ぶことがある極めて短パルス式レーザを使用することを含むことができる。ピコ秒(10−12秒)レーザやフェムト秒(10−15秒)レーザなどの超高速パルス式レーザを使用すると、良好な分解能(すなわち、フィーチャを小さくできること)、周辺の材料への損傷が最小限になること、システムの柔軟性が向上すること(すなわち、同じシステムで多種多様な材料を処理することが可能であること)、反復性が向上すること、その他の利点を提供することができる。さらに、レーザ処理の間に光電陰極88が損傷を受けないような波長を選択し、マルチ陽極PMT82の製造後処理を可能とさせることができる。集束間隔を狭めた超高速レーザパルス94と入射ウィンドウ86の間の相互作用メカニズムには、非共振相互作用、非線形相互作用、マルチフォトン相互作用を含むことがある。
非共振相互作用はレーザ波長が入射ウィンドウ材料のある具体的な吸収バンドに同調していない場合に生じることがあるため、その相互作用処理はレーザ波長と概ね無関係となる。このことによって、多種多様な材料に対して同じレーザ発生器96を利用することが可能となる。さらに、レーザビーム94の波長は、光電陰極材料88によるレーザビーム94の吸収を低下させ、光電陰極材料88の損傷が低減されるように選択することができる。密に集束させたビームを使用すると、入射ウィンドウ86の後面上にある光電陰極材料88に到達する時点までにレーザビーム94は発散を受け、これにより光電陰極88とのマルチフォトン相互作用を極めて起こりにくくすることができる。マルチフォトン相互作用では極めて大きな強度が必要となるため、密に集束させたビームを使用すると光電陰極材料88の損傷を低減することができる。例えば一実現形態では、赤外線レーザを使用することが可能である。フェムト秒レーザ機械加工にはチタン・サファイア・レーザ(波長が〜700から1000nm)などの赤外線レーザを使用することもあるが、こうした波長では大部分の光電陰極材料88の示す感度は極めて低い。このことは、レーザビーム94と光電陰極88の間における相互作用の低下または排除によって既存の(すなわち、すでに製造された)マルチ陽極PMT82の修正に本技法の態様を使用できるようになるため、かなりの恩恵が得られることがある。本技法の態様をPMT82の当初の製造において使用し、光電陰極材料88を付着する前に入射ウィンドウ86を修正することもできる。
その相互作用が本来的に非線形性であるため、相互作用は焦点100と比較してより狭い領域内で最大強度となり得る。このことは、相互作用の強度がレーザの強度と線形的な依存関係ではないが、その強度に応じてパワー法則に従って増大する(すなわちNが通常は整数であるとして、(強度)となる)ことになるため真となる。
マルチフォトン相互作用では、その相互作用はしきい値動作を示すことがある。例えばあるしきい値未満では、相互作用は起こらない。しきい値を超えるまでレーザビーム94の強度を増加させることによって相互作用を発生させることができる。密に集束させたビームを利用する場合は、集束ボリューム100の中心においてだけしきい値を超えさせた密制御(tight control)を提供することができる。非線形的なフィーチャとしきい値動作を組み合わせることによって、レーザビーム94の焦点100と比べてより小さいフィーチャを生成することができる。したがって、超高速レーザを使用すると、より長いパルスのレーザが作成するフィーチャと比べてより小さいフィーチャの形成が可能である。
超高速レーザにより得られる迅速な相互作用によれば、周辺の材料に多くの熱を伝達させることなく小さい領域における光学特性の変化を生成することが可能である。例えば、アブレーションを使用して入射ウィンドウ86の内部に微小空隙を作成する場合では、ナノ秒パルスを使用すると、サンプルをその融点を通過して最終的に気化点まで比較的ゆっくりと温度上昇させることができる。温度上昇過程の間に、レーザビーム94の焦点100の領域からはかなりの熱が拡散されることがある。周辺の材料にこうした過剰な熱伝達があると、フィーチャのサイズが大きくなったり、クラックその他の損傷を発生させる可能性がある。一方、超高速パルス(熱の拡散に要する時間と比べてより高速)を使用することによって、固体からプラスマ状態への直接遷移によるアブレーションを生じさせ、これにより周辺の材料に対する温度上昇を比較的少なくすることができる。この結果、相互作用点を取り囲む材料への熱の付与をできる限り最小限にしながら材料の物理的変化を得ることができる。したがって、超高速パルスを用いたパターン形成または機械加工によれば、良好な反復性によって複雑なパターンを作成することができる。
上で指摘したように、システム92によれば、マルチ陽極光電子増倍管(PMT)82の入射ウィンドウ86内での光学クロストークを低下させることができる。レーザパターン形成によれば、マルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86に関する光の拡散及び散乱特性に対して極めて精細な統御を提供することができる。さらに、レーザ処理を使用すると、例えばPMT入射ウィンドウ86の表面内に鋸カットや溝をつけることによって修正した場合と比べて機械的により丈夫なPMT82を得ることができる。さらに、レーザ処理を使用すると、別の方法と比べて生成されるデッドスペースがより小さくなり、これにより検出効率を向上させることができる。コンピュータ断層(CT)、陽電子放出断層(PET)、単一光子放出コンピュータ断層(SPECT)及びX線撮影などの多種多様なイメージング・システムを本技法の態様を用いて改良できることは当業者であれば理解されよう。
マルチ陽極PMT82の入射ウィンドウ86内における光学クロストークを低下させることによって、PET検出器ブロックはより小さい結晶をより多数使用してPETシステムの空間分解能を向上させることができる。別法として、より少ない数のマルチ陽極PMT82を使用して同じ分解能を得ることによって、コストを低減させることもできる。
本発明について限られた数の実施形態に関連して詳細に記載してきたが、本発明が開示したこうした実施形態に限定されないことは容易に理解できよう。それどころか本発明は、これまでに記載していないが本発明の精神及び趣旨に相応するような任意の数の変形形態、修正形態、置換形態、等価的機構を組み込むように修正することが可能である。さらに、本発明に関して様々な実施形態を記載しているが、本発明の態様は記載した実施形態のうちの一部のみを含むこともあり得ることを理解すべきである。したがって、本発明は上述の記述によって限定されるものと理解すべきではなく、添付の特許請求の範囲の趣旨によってのみ限定されるものである。
本技法の態様を実施することができる、検出器リングを使用したボリュメトリック・イメージングのための例示的なPETイメージング・システムを表した図である。 本技法の態様を実施することができる、検出器ユニットのアレイを使用した検出器リングからなるアセンブリの図である。 シンチレータ・ブロックに結合させた一般的なマルチ陽極PMTの側面図である。 本技法の態様に従って検出器ユニットで使用するために入射ウィンドウ内にレーザパターン形成を伴うマルチ陽極PMTを製造する方法を表した図である。 本技法の態様に従ったレーザパターン形成によって、入射ウィンドウ内部の光学フォトンの横方向拡散を抑制しているマルチ陽極PMTを表した図である。 本技法の態様による図5のマルチ陽極PMTの斜視図である。
符号の説明
10 イメージング・システム
12 ガントリ
14 リング・アセンブリ
16 検出器ユニット
18 中央開口、撮像ボリューム
20 オペレータ・ワークステーション
22 通信リンク
24 陽電子
26 電子
28 高エネルギー・フォトン
29 高エネルギー・フォトン
30 検出器
31 検出器
32 ロッド線源
33 隔壁
34 シンチレータ素子
36 光電子増倍管(PMT)
38 収集回路
40 アナログ信号
42 ディジタル信号
44 データ収集システム(DAS)
46 事象位置特定装置
48 収集プロセッサ
50 データバス
52 同時入射検出器
54 シリアルリンク
56 画像再構成装置
58 ソータ
60 サイノグラム・アレイ
62 メモリモジュール
64 画像プロセッサ
66 データバス
68 アレイ・プロセッサ
70 画像アレイ
72 ワークステーション・プロセッサ
74 表示ユニット
76 入力デバイス
78 シンチレータ・ブロック
80 シンチレータ素子
82 マルチ陽極PMT
84 検出器モジュール
86 入射ウィンドウ
87 光学フォトン
88 光電陰極
90 ダイノード
91 陽極
92 システム
94 レーザビーム
96 レーザ発生器
98 集束デバイス
100 焦点
102 並進デバイス
103 3次元パターン
104 制御装置
106 交差面
108 交差面
110 グリッド・チャンネル

Claims (10)

  1. マルチ陽極光電子増倍管(82)を製造する方法であって、
    マルチ陽極光電子増倍管(82)の入射ウィンドウ(86)の内部の1つまたは複数の光学特性を、焦点(100)の位置でレーザ(94)によって変更する工程と、
    前記入射ウィンドウ(86)の内部に変更された1つまたは複数の光学特性を有する3次元パターン(103)を形成するために、前記入射ウィンドウ(86)に対して前記焦点(100)を並進させる工程と、
    を含む方法。
  2. 前記レーザ(94)を集束デバイス(98)によって前記焦点(100)の位置に集束させる工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記3次元パターン(103)が、
    前記入射ウィンドウ(86)を横断するように形成した複数の第1の面(106)と、
    前記入射ウィンドウ(86)内部に複数のチャンネル(110)を形成して前記入射ウィンドウ(86)内の光学フォトン(87)の拡散を抑制するために、前記複数の第1の面(106)と交差させた前記入射ウィンドウ(86)を横断するように形成した複数の第2の面(108)と、
    を備えている、請求項1に記載の方法。
  4. 前記レーザ(94)は超高速レーザを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記入射ウィンドウ(86)はガラスを含む、請求項1に記載の方法。
  6. 1つまたは複数の光学特性を変更する前記工程は非結晶性材料の内部に局在的な結晶性領域を生成する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 1つまたは複数の光学特性を変更する前記工程は前記入射ウィンドウ(86)の内部に微小クラックを生成する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  8. 1つまたは複数の光学特性が変更された3次元パターン(103)を有する入射ウィンドウ(86)であって、該3次元パターン(103)は該入射ウィンドウ(86)の内部の光学フォトン(87)の拡散を抑制するように適応させている入射ウィンドウ(86)を備えたマルチ陽極光電子増倍管(82)。
  9. 放射線(28、29)を検出するように構成された検出器ユニット(16)であって、
    放射線(28、29)を光学フォトン(87)に変換するための1つまたは複数のシンチレータ素子(80)を備えたシンチレータ・ブロック(78)と、
    1つまたは複数の光学特性が変更された3次元パターン(103)を有する入射ウィンドウ(86)であって該3次元パターン(103)は該入射ウィンドウ(86)の内部の光学フォトン(87)の拡散を抑制するように適応させている入射ウィンドウ(86)をその各々が備えている、前記シンチレータ・ブロック(78)と結合させた1つまたは複数のマルチ陽極光電子増倍管(82)と、
    を備えた検出器ユニット(16)。
  10. 被検体を透過して送信された放射線(28、29)を検出し、検出された放射線(28、29)に応答して検出器出力信号(40、42)を発生させるために被検体の周りに配置された検出器ユニット(16)のアレイであって、シンチレータ・ブロック(78)と、1つまたは複数の光学特性が変更された3次元パターン(103)を有する入射ウィンドウ(86)であって該3次元パターン(103)は該入射ウィンドウ(86)の内部の光学フォトン(87)の拡散を抑制するように適応させている入射ウィンドウ(86)をその各々が備えている、前記シンチレータ・ブロック(78)と結合させた1つまたは複数のマルチ陽極光電子増倍管(82)と、を備えた検出器ユニット(16)のアレイと、
    前記検出器出力信号(40、42)を収集するためのデータ収集システム(44)と、
    同時入射事象を計測するために前記データ収集システム(44)に結合された同時入射検出器(52)と、
    前記同時入射事象を計測した際に検出器出力信号(40、42)に応答して画像信号を発生させるために前記データ収集システム(44)及び前記同時入射検出器(52)に結合された画像再構成装置(56)と、
    前記データ収集システム(44)、前記同時入射検出器(52)及び前記画像再構成装置(56)のうちの少なくとも1つの動作を制御するためのプロセッサ(72)と、
    を備えるイメージング・システム(10)。
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