JP2007336131A - 無線端末及び無線アクセスポイント - Google Patents
無線端末及び無線アクセスポイント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007336131A JP2007336131A JP2006164293A JP2006164293A JP2007336131A JP 2007336131 A JP2007336131 A JP 2007336131A JP 2006164293 A JP2006164293 A JP 2006164293A JP 2006164293 A JP2006164293 A JP 2006164293A JP 2007336131 A JP2007336131 A JP 2007336131A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wireless
- access point
- lan system
- wireless terminal
- adjacent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】隣接する無線LANシステムと干渉が発生する無線端末のPCF区間が、隣接する無線LANシステムのPCF区間に重なると通信ができない。
【解決手段】本発明の無線アクセスポイントは、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間を、隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置に、それ以外の無線端末のPCF区間を、隣接する無線LANシステムのPCF区間で、且つ干渉の少ない位置にスケジューリングする手段を備える。無線端末は、所属する無線アクセスポイントに自己のIDを通知する手段と、隣接する無線LANシステムのビーコンの情報要素やCF−Endを、所属する無線アクセスポイントに通知する手段と、所属する無線LANシステムの無線アクセスポイントが自局に対して送信するCF−Pollを、隣接する無線LANシステムに再送信する手段を備える。
【選択図】図7
【解決手段】本発明の無線アクセスポイントは、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間を、隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置に、それ以外の無線端末のPCF区間を、隣接する無線LANシステムのPCF区間で、且つ干渉の少ない位置にスケジューリングする手段を備える。無線端末は、所属する無線アクセスポイントに自己のIDを通知する手段と、隣接する無線LANシステムのビーコンの情報要素やCF−Endを、所属する無線アクセスポイントに通知する手段と、所属する無線LANシステムの無線アクセスポイントが自局に対して送信するCF−Pollを、隣接する無線LANシステムに再送信する手段を備える。
【選択図】図7
Description
本発明は、無線LAN(Local Aria Network)等の無線ネットワークにおいて、無線アクセスポイントと無線端末間の無線通信方法に関し、より特定的には、図1に示すように、同一チャネルが設定された隣接する無線LANエリア間の干渉を回避する無線通信方法に関するものである。
無線LANの標準規格に、IEEE802.11がある。IEEE802.11には、キャリアセンスによって、無線伝送路が空いていることを確認してからパケットを送信する通信形態のDCF(Distributed Coordination Function)と、無線アクセスポイントが無線伝送路のアクセス権の調停を行う通信形態であるPCF(Point Coordination Function)がある。
図2に、DCFでのパケット送信手順を示す。DCFでは、親局、子局の概念がなく、無線アクセスポイントとその配下の無線端末は、自立分散的に動作する。
図2の例では、無線アクセスポイントと無線端末2が、送信すべきパケットを保有している。前記無線アクセスポイントと無線端末2は、パケットを送信する前に、無線伝送路をキャリアセンスする。その結果、無線伝送路がビジー、すなわち他の無線端末によって無線伝送路が使用されている場合、DIFS(Distributed Inter Frame Space、IEEE802.11aでは34μs、IEEE802.11bでは50μs)時間だけ送信を待機する。DIFS時間経過後、前記無線アクセスポイントと無線端末2は、バックオフ制御を行う。バックオフ制御では、規定の範囲内で乱数を発生させ、その乱数値を基にしたランダム時間(バックオフ時間)が決められる。バックオフ時間は、一定時間(スロットタイム)の倍数であり、無線伝送路がアイドルであれば、乱数値をスロットタイムごとに減算し、最後に0となった時点で、パケットを送信する。図2では、無線アクセスポイントの乱数の初期値が4、無線端末2の乱数の初期値が6の場合を示している。前記無線アクセスポイントと無線端末2は、DIFS時間経過後、乱数の減算を開始する。その結果、無線アクセスポイントが無線端末2よりも、先にパケットを送信することになる。無線端末2は、無線アクセスポイントがパケットを送信する間、および前記パケットの宛先である無線端末1がACK(Acknowledgment)を返信するまでの間、パケットの送信を待機する。その後、さらにDIFS時間だけ送信を待機し、再度バックオフ制御を行う。無線端末2は、前回のバックオフ制御により、乱数が3まで減算されているため、今回のバックオフ制御では、乱数の初期値を2として、減算を開始する。
このように、DCFでは、キャリアセンスを行い、無線伝送路の空きを確認してからパケットを送信する。
次に、図3に、PCFでのパケット送信手順を示す。PCFでは、無線アクセスポイントが親局となる。
無線アクセスポイントは、ビーコンにて、PCFを開始することを配下の無線端末に通知する。前記無線アクセスポイントは、ビーコンからSIFS(Short Inter Frame Space、IEEE802.11aでは16μs、IEEE802.11bでは10μs)時間経過後、無線端末1にCF−Poll(Contention Free−Poll)を送信する。これを受信した無線端末1は、パケットの送信権を獲得したことになり、CF−PollからSIFS時間経過後、パケットを送信する。さらに、SIFS時間経過後、前記パケットの宛先である前記無線アクセスポイントからACKが返信される。以後、同様に、無線アクセスポイントがCF−Pollにより、送信権を順番に各無線端末に付与することを繰り返す。
このように、PCFでは、キャリアセンスを行わず、無線アクセスポイントが代表となって、無線伝送路のアクセス権の調停を行うため、パケット衝突は発生しない。また、PCFでは、ビーコン周期ごとに各無線端末へのアクセス権が回ってくるため、パケットの到着遅延時間が一定値以内に制限でき、音声・動画などのリアルタイムデータ通信に適している。
なお、図4に示すように、これらDCFとPCFは、同一の無線LANシステム内にて、周期的に切り替えて運用される。無線アクセスポイントは、CF−End(Contention Free−End)を配下の無線端末に送信することにより、PCFの終了を通知する。
ところで、PCFでは、図5に示すように、キャリアセンスを行わないため、隣接する他の無線LANシステムが同一チャネルを使用している場合、PCF区間で干渉が発生する。
特許文献1に示す特開2002−158667号公報では、隣接する他の無線LANシステムが同一チャネルを使用している場合、互いのPCF区間の干渉を回避する方法が提案されている。
図6に、特開2002−158667号公報でのパケット送信手順を示す。特開2002−158667号公報では、同一チャネルにより、互いに干渉の発生する無線アクセスポイント同士が事前にネゴシエーションし、どちらかの無線アクセスポイントがマスタ(以下、マスタAP)となり、一方がスレーブ(以下、スレーブAP)となる。スレーブAPは、マスタAPに、自らのPCF区間がどれだけ必要なのかというPCF区間情報を通知する。これを受けたマスタAPは、互いのPCF区間が干渉しないように、PCF区間のスケジューリングを行う。マスタAPによりスケジューリングされた結果は、スレーブAPに通知され、スレーブAPは、この結果に従い、PCFを開始する。図6では、マスタAPにより、互いのPCF区間が干渉のないようにスケジューリングされている。
なお、互いの無線アクセスポイントが通信できない場合、両方の無線アクセスポイントと通信できる位置にいる無線端末(図1では、無線端末112)が、前記PCF区間などの情報の受け渡しを仲介する。
このように、特開2002−158667号公報では、自営の無線LANシステムのPCF区間と、同一チャネルを設定した隣接する無線LANシステムのPCF区間の干渉を回避させることができる。
特開2002−158667号公報
しかしながら、特開2002−158667号公報では、自営の無線アクセスポイント、および隣接する無線アクセスポイントの両方に、前記従来の方法を実装しておく必要があった。すなわち、どちらかの無線アクセスポイントに、前記従来の方法が実装されていない場合、マスタAP、スレーブAPを決定することができず、互いのPCF区間の干渉を回避することができないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、自営の無線LANシステムの無線アクセスポイントが、隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間を、隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置にスケジューリングし、その際、前記無線端末は、隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイント、および無線端末の送信を待機させることで、双方のPCF区間の干渉を回避させることができる。
前記従来の課題を解決するために、本発明の無線アクセスポイントは、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末のIDを登録する手段と、前記登録された無線端末のPCF区間を、前記隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置に、また、前記登録されていない無線端末のPCF区間を、前記隣接する無線LANシステムのPCF区間で、且つ干渉の少ない位置にスケジューリングする手段を備える。
一方、本発明の無線端末は、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムとの干渉を検出した場合、所属する無線アクセスポイントに自己のIDを通知する手段と、前記隣接する無線LANシステムのビーコンの情報要素やCF−Endを、前記所属する無線アクセスポイントに通知する制御パケット転送手段と、前記所属する無線LANシステムの無線アクセスポイントが自局に対して送信するCF−Pollを、前記隣接する無線LANシステムに再送信する手段を備える。
本構成によって、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムのPCF区間を認識することができ、前記隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイントが本発明を実装していなくても、干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間を、前記隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置にスケジューリングすることで、互いのPCF区間の干渉を回避させることができる。
本発明によれば、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイントが本発明を実装していなくても、本発明の無線端末、および無線アクセスポイントによる制御だけで、互いのPCF区間の干渉を回避させることができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本発明における無線アクセスポイントが送信するビーコンやパケットのヘッダ、および本発明における無線端末が送信するパケットのヘッダには、本発明が適用されているという識別のためのフラグを立てておく。
(実施の形態1)
図7は、本発明の実施の形態1におけるパケット送信手順を示す図である。図8は、本発明の実施の形態1における無線アクセスポイントの内部構成を示すブロック図である。図9は、本発明の実施の形態1における無線アクセスポイントの動作を示す流れ図である。
図7は、本発明の実施の形態1におけるパケット送信手順を示す図である。図8は、本発明の実施の形態1における無線アクセスポイントの内部構成を示すブロック図である。図9は、本発明の実施の形態1における無線アクセスポイントの動作を示す流れ図である。
無線アクセスポイントから無線端末にパケットを送信する場合、CPU01が、外部ネットワークとのインタフェースであるイーサネット(登録商標)02から入力されるデータフレームをベースバンド処理部03に渡す。ベースバンド処理部03は、DCFによるアクセス制御機能、PCFによるアクセス制御機能、および変復調機能から成る。ベースバンド処理部03で変調されたパケットは、高周波部04によって無線伝送路に送出される。
一方、無線アクセスポイントがパケットを受信する場合には、CPU01は、ベースバンド処理部03で復調されたデータフレームをイーサネット(登録商標)02に渡す。
次に、図1、図7、図8、および図9を参照しながら、本発明における無線アクセスポイントの動作を説明する。
自営の無線LANシステム100の本発明における無線アクセスポイント101は、S001において、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステム200と干渉の発生する配下の無線端末112からID(MACアドレス)を通知された場合、S002にて、前記無線端末112に代表通知を返信する。
次に、前記無線アクセスポイント101は、S003にて、前記無線端末112が送信するビーコン通知を受信した場合、スケジューリング部07が、前記隣接する無線LANシステム200のPCF区間を認識する。その後、前記無線アクセスポイント101は、S004にて、即座にビーコンを送信する。さらに、干渉測定部05が、S005にて、前記隣接する無線LANシステム200からの電波(パケット)をモニタする。ここでは、前記無線アクセスポイント101が、前記フラグのないパケットヘッダを受信することで、前記干渉測定部05が、前記隣接する無線LANシステム200からの干渉が発生する周期と期間を測定する。なお、前記無線アクセスポイント101は、パケットを送信していない間、常に電波(パケット)のモニタを行う。
その後、前記スケジューリング部07は、S006にて、代表以外の配下の無線端末111のPCF区間を、干渉測定部05の結果を基にして、前記隣接する無線LANシステム200のPCF区間で、且つ干渉の少ない位置にスケジューリングする。図7の例では、前記無線端末111と前記隣接する無線LANシステム200の無線端末211が、PCFにより同時に通信することができる。
次に、前記無線アクセスポイント101は、S007にて、無線端末112が送信するCF−Endを受信すると、S008にて、前記無線端末112に対してCF−Pollを送信し、PCFによる通信を開始する。
一方、図10は、本発明の実施の形態1における無線端末の内部構成を示すブロック図である。図11は、本発明の実施の形態1における無線端末の動作を示す流れ図である。
無線端末からパケットを送信する場合、PCカードスロットなどの外部インタフェースから入力されるデータフレームを、前記外部インタフェースの先にあるホストCPUが、ベースバンド処理部13に渡す。ベースバンド処理部13は、DCFによるアクセス制御機能、PCFによるアクセス制御機能、および変復調機能から成る。ベースバンド処理部13で変調されたパケットは、高周波部14によって無線伝送路に送出される。
一方、無線端末がパケットを受信する場合には、前記ホストCPUは、ベースバンド処理部13で復調されたデータフレームを外部インタフェースに渡す。
次に、図7、図10、および図11を参照しながら、本発明における無線端末の動作を説明する。
本発明における無線端末は、電源起動後、S101にて、PCFでの通信を要求する場合、所属する無線アクセスポイント101にその要求を通知する。次に、S102にて、無線伝送路をモニタし、干渉検出部15が、前記フラグのないビーコンやパケットヘッダを受信し、隣接する無線LANシステム200との干渉を検出した場合、S103にて、通知パケット作成部17が、自己のID(MACアドレス)を含むパケットを作成し、前記無線アクセスポイント101に通知する。図1の例では、無線端末112が、自己のIDを含むパケットを作成し、前記無線アクセスポイント101に通知する。
次に、S104にて、前記無線アクセスポイント101が返信する代表通知を受信する。前記無線端末112は、S105にて、前記隣接する無線LANシステム200からのビーコンを受信すると、制御パケット転送部18が、S106にて、前記無線アクセスポイント101にビーコン通知を送信する。なお、前記ビーコン通知は、ビーコンそのものでなく、前記隣接する無線LANシステム200の無線アクセスポイント201が送信するビーコンの情報要素が含まれていれば、任意のパケットでも構わない。
その後、S107にて、前記無線アクセスポイント101からCF−Pollを受信すると、宛先変更部16が、S108にて、前記CF−Pollの宛先を前記無線アクセスポイント201に変えて再送信する。前記CF−Pollには、前記無線アクセスポイント101と前記無線端末112のPCFによる通信に要する時間を記載しておくことで、図7に示すように、前記隣接する無線LANシステム200の無線アクセスポイント201、およびその配下の無線端末のパケット送信を待機させることができる。
なお、前記PCF区間が終了した時点から、前記隣接する無線アクセスポイント201が次にビーコンを送信するまでの区間は、DCF区間となる。
以上に説明したように、本発明の無線アクセスポイント101、および無線端末112によれば、図7に示すように、干渉の発生しない無線端末111と無線端末211は同時にPCFによる通信ができる。また、干渉の発生する無線端末112のPCF区間は、隣接する無線LANエリア200のDCF区間にあたる位置にスケジューリングされる。
(実施の形態2)
次に、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムと干渉の発生する無線端末が複数存在するときの本発明における無線アクセスポイントの動作を図1、図8、および図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の実施の形態2における無線アクセスポイントの動作を示す流れ図である。
次に、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムと干渉の発生する無線端末が複数存在するときの本発明における無線アクセスポイントの動作を図1、図8、および図12を参照しながら説明する。図12は、本発明の実施の形態2における無線アクセスポイントの動作を示す流れ図である。
本発明における無線アクセスポイント101は、S201において、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステム200と干渉の発生する配下の複数の無線端末からID(MACアドレス)を通知された場合、S202にて、前記IDをメモリ08に登録する。
S203にて、前記無線アクセスポイント101の無線端末決定部06は、登録された無線端末の中から代表となるものを1つだけ決定する。なお、メモリ08には、無線端末のIDと、この無線端末と前記無線アクセスポイント101との受信感度(RSSI)を併せて登録しておくことで、無線端末決定部06は、前記無線アクセスポイント101と最も受信感度の良い無線端末を代表として選ぶ。
次に、前記無線アクセスポイント101は、S204にて、前記無線端末(ここでは、無線端末112)に代表になったことを通知する。
次に、前記無線アクセスポイント101は、S205にて、前記代表の無線端末112が送信するビーコン通知を受信した場合、スケジューリング部07が、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステム200のPCF区間を認識する。その後、前記無線アクセスポイント101は、S206にて、即座にビーコンを送信する。さらに、S207において、前記隣接する無線LANシステム200からの電波(パケット)をモニタする。ここでは、前記無線アクセスポイント101が、前記フラグのないパケットヘッダを受信することで、干渉測定部05が、隣接する無線LANシステム200からの干渉が発生する周期と期間を測定する。なお、前記無線アクセスポイント101は、パケットを送信していない間、常に電波(パケット)のモニタを行う。
その後、前記スケジューリング部07は、S208にて、登録されていない無線端末111のPCF区間を、干渉測定部05の結果を基にして、前記隣接する無線LANシステム200のPCF区間で、且つ干渉の少ない位置にスケジューリングする。
次に、前記無線アクセスポイント101は、S209にて、前記代表の無線端末112が送信するCF−Endを受信すると、S210にて、メモリ08に登録されている無線端末に対して、順番にCF−Pollを送信し、PCFによる通信を開始する。
次に、本発明における無線端末の動作を図1、図10、および図13を参照しながら説明する。図13は、本発明の実施の形態2における無線端末の動作を示す流れ図である。
本発明における無線端末は、電源起動後、S301にて、PCFでの通信を要求する場合、所属する無線アクセスポイント101にその要求を通知する。次に、S302にて、無線伝送路をモニタし、干渉検出部15が、前記フラグのないビーコンやパケットヘッダを受信し、隣接する無線LANシステム200との干渉を検出した場合、S303にて、通知パケット作成部17が、自己のID(MACアドレス)を含むパケットを作成し、前記無線アクセスポイント101に通知する。
次に、S304にて、前記無線アクセスポイント101からの通知により、代表の無線端末になった場合、この無線端末(ここでは、無線端末112とする)の動作は、実施の形態1と同一のため、説明を省略する。
なお、S304にて、代表にならなかった無線端末は、前記無線アクセスポイント101が自局宛に送信するCF−Pollを受信するまで、パケットの送信を待機する。
なお、前記PCF区間が終了した時点から、隣接する無線アクセスポイント201が次にビーコンを送信するまでの区間は、DCF区間となる。
以上に説明したように、本発明の無線アクセスポイント101、および無線端末112によれば、図7に示すように、干渉の発生しない無線端末111と無線端末211は同時にPCFによる通信ができる。また、干渉の発生する無線端末112のPCF区間は、隣接する無線LANエリア200のDCF区間にあたる位置にスケジューリングされる。
(実施の形態3)
次に、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムにも本方式が適用されている場合の無線アクセスポイントの動作を説明する。
次に、同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムにも本方式が適用されている場合の無線アクセスポイントの動作を説明する。
配下の無線端末から、隣接する無線LANシステムも本方式が適用されているという通知を受信すると、双方の無線アクセスポイントが、ネゴシエーションして、どちらか一方の無線アクセスポイントのみが前述した処理を行うように決める。
一方、無線端末は、無線伝送路をモニタした結果、異なるBSSID(APの識別子)にも関わらず、フラグが立っているパケットヘッダを検出した場合、所属する無線アクセスポイントにその旨を通知する。また、双方の無線アクセスポイントがネゴシエーションするための仲介役となる。
これより、実施の形態1、および実施の形態2と同様に、干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間のみ、前記隣接する無線LANシステムのDCF区間にあたる位置にスケジューリングすることで、互いのPCF区間の干渉を回避させることができる。
なお、以上に述べた全実施の形態は、集積回路であるLSIとして実現することもできる。これらは、個別に1チップ化されても良いし、すべての構成、または一部の構成を含むように1チップ化されても良い。
ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法は、LSIに限るものではなく、専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用しても良い。
さらには、半導体技術の進歩、または派生する別技術により、LSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行っても良い。
本発明にかかる無線端末、および無線アクセスポイントは、隣家と干渉が発生する場合の干渉回避に有用となる。例えば、集団住宅など、互いの無線アクセスポイントが通信できない位置にいるため、同一チャネルが設定されてしまった場合、干渉を回避するための方法として有用である。
01 CPU
02 イーサネット(登録商標)
03 ベースバンド処理部
04 RF(高周波)部
05 干渉測定部
06 無線端末決定部
07 スケジューリング部
08 メモリ
13 ベースバンド処理部
14 RF(高周波)部
15 干渉検出部
16 宛先変更部
17 通知パケット作成部
18 制御パケット転送部
100 本発明における無線LANシステム
101 本発明における無線アクセスポイント
111 本発明における無線端末(干渉なし)
112 本発明における無線端末(干渉あり)
200 同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステム
201 隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイント
211 隣接する無線LANシステムの無線端末(干渉なし)
02 イーサネット(登録商標)
03 ベースバンド処理部
04 RF(高周波)部
05 干渉測定部
06 無線端末決定部
07 スケジューリング部
08 メモリ
13 ベースバンド処理部
14 RF(高周波)部
15 干渉検出部
16 宛先変更部
17 通知パケット作成部
18 制御パケット転送部
100 本発明における無線LANシステム
101 本発明における無線アクセスポイント
111 本発明における無線端末(干渉なし)
112 本発明における無線端末(干渉あり)
200 同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステム
201 隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイント
211 隣接する無線LANシステムの無線端末(干渉なし)
Claims (14)
- 無線アクセスポイントと複数の無線端末により構成される無線LANシステムにおける無線端末であって、
変復調、およびアクセス制御を行うベースバンド処理手段と、無線伝送路へパケットを送出する高周波手段と、ホストCPUと接続する外部インタフェースと、
同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムからの干渉を検出する干渉検出手段と、この干渉検出手段により、干渉が検出された場合、所属する無線LANシステムの無線アクセスポイントに自局のIDを通知するためのパケットを作成する通知パケット作成手段と、
所属する無線LANシステムの前記無線アクセスポイントからの通知があった場合、
同一チャネルを使用した隣接する前記無線LANシステムのビーコン、およびCF−Endを、所属する無線LANシステムの前記無線アクセスポイントに転送する制御パケット転送手段と、
所属する無線LANシステムの前記無線アクセスポイントから自局宛のCF−Pollを受信した際、前記CF−Pollの宛先を干渉の発生する前記無線LANシステムの無線アクセスポイントに変える宛先変更手段と、
前記宛先の変更されたCF−Pollを再送信する手段とを備える無線端末。 - 無線アクセスポイントと複数の無線端末により構成される無線LANシステムにおける無線アクセスポイントであって、
変復調、およびアクセス制御を行うベースバンド処理手段と、無線伝送路へパケットを送出する高周波手段と、
イーサネット(登録商標)などの有線インタフェースと前記ベースバンド処理手段との間で、データフレームの受け渡しを制御するCPUと、
同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムからの干渉が開始する周期と期間を測定する干渉測定手段と、
隣接する前記無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末のPCF区間を、隣接する前記無線LANシステムのDCF区間にあたる位置に割り当て、それ以外の無線端末のPCF区間を、隣接する前記無線LANシステムのPCF区間で、且つ干渉の少ない位置に割り当てるスケジューリング手段とを備える無線アクセスポイント。 - 前記無線端末は、CF−Pollを再送信することにより、自局に割り当てられたPCF区間の間だけ、自局と干渉の発生する範囲にいる隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイント、および無線端末の送信を待機させることを特徴とする
請求項1記載の無線端末。 - 前記無線端末が再送信するCF−Pollには、自局に割り当てられたPCFでの通信に要する時間を記載し、その間、自局と干渉の発生する範囲にいる隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイント、および無線端末の送信を待機させる
請求項1記載の無線端末。 - 前記無線端末が再送信するCF−Pollの宛先は、隣接する無線LANシステムの無線アクセスポイントとする
請求項1記載の無線端末。 - 隣接する無線LANシステムと干渉の発生する前記無線端末が転送するビーコンは、ビーコンそのものでなく、隣接する前記無線LANシステムの無線アクセスポイントが送信するビーコンの情報要素が含まれた任意のビーコン通知(パケット)である請求項1記載の無線端末。
- 隣接する無線LANシステムと干渉の発生する前記無線端末が送信する自局のIDは、MACアドレスである請求項1に記載の無線端末。
- 前記無線アクセスポイントは、隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末が転送するCF−Endにより、隣接する前記無線LANシステムのPCF区間の終了を認識する
請求項2記載の無線アクセスポイント。 - 前記無線アクセスポイントは、隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末が転送するビーコン通知を受信すると、即座にビーコンを送信する
請求項2記載の無線アクセスポイント。 - 隣接する無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末が複数存在する場合、
配下の無線端末から通知されたIDを登録するメモリと、この中から所定の基準で1つの無線端末を選択する無線端末決定手段と、前記選択した無線端末に通知する手段と、前記メモリに登録した無線端末のPCF区間を、隣接する前記無線LANシステムのDCF区間にあたる位置に割り当て、前記メモリに登録されていない無線端末のPCF区間を、隣接する前記無線LANシステムのPCF区間で、且つ干渉の少ない位置に割り当てるスケジューリング手段を備える請求項2記載の無線アクセスポイント。 - 配下の無線端末から通知されたIDを登録するメモリには、各無線端末のIDと、これらの無線端末と自局との受信感度(RSSI)を併せて登録しておき、最も受信感度の良い無線端末を代表として選ぶ
請求項10記載の無線アクセスポイント。 - 同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムにも本方式が適用されている場合、
隣接する前記無線LANシステムと干渉の発生する配下の無線端末から、その旨を通知されると、双方の無線アクセスポイントが、ネゴシエーションして、どちらか一方の無線アクセスポイントのみがスケジューリング手段の動作を行う請求項2記載の
無線アクセスポイント。 - 同一チャネルを使用した隣接する無線LANシステムにも本方式が適用されている場合、
無線伝送路をモニタし、異なるBSSID(APの識別子)にも関わらず、フラグが立っているパケットヘッダを検出した場合、所属する無線アクセスポイントにその旨を通知する請求項1記載の
無線端末。 - 本発明における前記無線アクセスポイントが送信するビーコンやパケットのヘッダには、本発明が適用されているという識別のためのフラグを立てておく
請求項2記載の無線アクセスポイント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006164293A JP2007336131A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 無線端末及び無線アクセスポイント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006164293A JP2007336131A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 無線端末及び無線アクセスポイント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007336131A true JP2007336131A (ja) | 2007-12-27 |
Family
ID=38935192
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006164293A Pending JP2007336131A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 無線端末及び無線アクセスポイント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007336131A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011234166A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Mitsubishi Electric Corp | 映像信号送信端末、映像信号受信端末、及び通信システム |
US8787963B2 (en) | 2010-11-05 | 2014-07-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Mobile wireless terminal apparatus and base station search method |
JP2015032955A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 株式会社日立製作所 | 無線伝送システム、及びアクセスポイントを制御する方法 |
JP2017526278A (ja) * | 2014-08-18 | 2017-09-07 | クアルコム,インコーポレイテッド | 複数デバイスのセンササブシステム合同最適化 |
-
2006
- 2006-06-14 JP JP2006164293A patent/JP2007336131A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011234166A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Mitsubishi Electric Corp | 映像信号送信端末、映像信号受信端末、及び通信システム |
US8787963B2 (en) | 2010-11-05 | 2014-07-22 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Mobile wireless terminal apparatus and base station search method |
JP2015032955A (ja) * | 2013-08-01 | 2015-02-16 | 株式会社日立製作所 | 無線伝送システム、及びアクセスポイントを制御する方法 |
US9967895B2 (en) | 2013-08-01 | 2018-05-08 | Hitachi, Ltd. | Wireless transmission system |
JP2017526278A (ja) * | 2014-08-18 | 2017-09-07 | クアルコム,インコーポレイテッド | 複数デバイスのセンササブシステム合同最適化 |
US10404539B2 (en) | 2014-08-18 | 2019-09-03 | Qualcomm Incorporated | Multi-device sensor subsystem joint optimization |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6628997B2 (ja) | 無線通信装置および無線通信方法 | |
JP4840043B2 (ja) | 無線通信システムおよび無線通信装置 | |
JP4374334B2 (ja) | 無線端末装置の位置情報入手方法 | |
JP6208325B2 (ja) | 無線通信装置および無線通信方法 | |
CN102783245B (zh) | 通信设备和通信控制方法 | |
KR20230003315A (ko) | 멀티-채널 매체 액세스 제어 프로토콜에 대한 방법들 및 장치 | |
JP7185737B2 (ja) | 通信装置、制御方法、及びプログラム | |
JP5152187B2 (ja) | 無線通信システム及びその節電方法 | |
WO2015166959A1 (ja) | 通信制御装置、無線端末、メモリーカード、集積回路、無線通信装置および無線通信方法 | |
JP2016131312A (ja) | 通信制御方法、及び、通信装置 | |
US20090291638A1 (en) | Wireless Communication Device, Program, Wireless Communication Method, and Wireless Communication System | |
JP2004040373A (ja) | 無線端末装置およびその制御方法 | |
JP2007336131A (ja) | 無線端末及び無線アクセスポイント | |
JP2004253885A (ja) | 無線マルチホップネットワークの構成方法 | |
JP2005277599A (ja) | 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP2005101788A (ja) | 無線通信システムおよび無線通信装置 | |
JP2008066915A (ja) | 無線端末及び無線基地局 | |
JP2005142883A (ja) | 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム | |
JP4760306B2 (ja) | 通信装置およびデータ削除方法 | |
JP2007006069A (ja) | アクセスポイント | |
JP2006303735A (ja) | 無線通信装置,無線通信システムおよび無線通信方法 | |
KR20160049919A (ko) | 센서 데이터 유실을 최소화하기 위한 무선 센서 네트워크에서의 코디네이터 관리 방법 | |
JP2010504016A (ja) | ワイヤレスネットワーク | |
JP2007180815A (ja) | 無線通信システム | |
JP2007318540A (ja) | 無線通信システム |