JP2007335255A - 燃料電池スタック及び燃料電池システム - Google Patents

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Shinsuke Takeguchi
伸介 竹口
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Abstract

【課題】電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度を均一化し、発電の安定性を向上できる燃料電池スタックを提供する。
【解決手段】燃料電池スタックは、発電部Pと伝熱部Hとが交互に形成されており、一方の種類の反応ガス供給流路と、一方の種類の反応ガス排出流路と、他方の種類の反応ガス供給流路と、他方の種類の反応ガス排出流路と、伝熱媒体供給流路と、伝熱媒体排出流路と、を有し、前記双方の種類の前記反応ガス供給流路の少なくともいずれかが、第1反応ガス供給流路と第2反応ガス供給流路とを有し、前記伝熱媒体供給流路に近接して前記第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記第2反応ガス供給流路が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池スタック及び燃料電池システムに関する。特に、MEAとセパレータとからなる電池モジュールを積層して構成された、燃料電池スタック及びそれを用いた燃料電池システムに関する。
高分子電解質型燃料電池(以下、PEFCという)は、MEA(Membrane−Electrode−Assembly:電解質膜−電極接合体)を有し、MEAの両側主面それぞれを、水素を含有するアノードガスと空気など酸素を含有するカソードガスとに曝露して、アノードガスとカソードガスとを電気化学的に反応させることにより、電力と熱とを発生させる装置である。
ところで、PEFCは、電池反応毎の起電力が一般用途において十分ではない。
また、電気化学反応は発熱反応であるので、PEFC運転動作中にMEAが触媒活性温度になるように反応部を冷却する必要がある。また、PEFC起動動作時には、MEAが触媒活性温度になるようにPEFCを予熱する必要がある。加えて、PEFC運転動作時には適切な温度管理を要する。すなわち、MEAの冷却が不十分な場合、MEAの温度が上昇して高分子電解質膜から水分が蒸発する。その結果、高分子電解質膜の劣化が促進されてMEAの耐久性が低下したり、高分子電解質膜の電気抵抗が増大してMEAの起電力が低下したりすることが知られている。一方、PEFCを必要以上に冷却した場合、ガス流路を流れるアノードガス及びカソードガス中の水分が結露し、これらガス中に含まれる液体状態の水の量が増加する。液体状態の水は、ガス流路に表面張力によって液滴として付着する。この液滴の量が甚だしい場合は、ガス流路内に付着した水がガス流路を塞いでガスの流れを阻害し、いわゆるフラッディング現象を起こす。その結果、電気出力が不安定化する等PEFCの性能を低下させることが知られている。
これらの理由から、PEFCは、MEA、アノードガス流路及びカソードガス流路をそれぞれ有する一対の反応部と、伝熱媒体流路を有する伝熱部と、をそれぞれ複数積層して構成されている。このような積層構造の燃料電池スタック(以下、スタックと略称する)がPEFCの本体を構成している。
そして、伝熱部に供給前の伝熱媒体が流通する伝熱媒体供給マニホールド、前記伝熱部から排出後の伝熱媒体が流通する伝熱媒体排出マニホールド、前記反応部に供給前のアノードガスが流通するアノードガス供給マニホールド、前記反応部から排出後のアノードガスが流通するアノードガス排出マニホールド、前記反応部に供給前のカソードガスが流通するカソードガス供給マニホールド、及び前記反応部から排出後のカソードガスが流通するカソードガス排出マニホールドが、それぞれ、前記積層された反応部及び伝熱部の側部において積層方向に延びて形成されている。
ここで、このマニホールドの構成形態によって、スタックは2種類に大別される。すなわち、マニホールドがスタックと一体化されて構成される内部マニホールド型スタックと、これらマニホールドがスタックへの装着部材として構成される外部マニホールド型スタックとに大別される。
現状において、主として用いられている内部マニホールド型スタックは、一般的には、平板状のアノードセパレータ及びカソードセパレータと、枠体及び該枠体の枠内に配設されたMEAを有するMEA部材と、を備えている。そして反応部は、アノードセパレータの内面及びカソードセパレータの内面に該MEA部材が挟まれて構成されている。アノードセパレータには、前記伝熱媒体供給マニホールド、前記伝熱媒体排出マニホールド、前記アノードガス供給マニホールド、前記アノードガス排出マニホールド、前記カソードガス供給マニホールド、及び前記カソードガス排出マニホールドを構成するマニホールド孔が、その厚さ方向に貫通してそれぞれ形成され、かつ、内面側に前記アノードガス供給マニホールド及び前記アノードガス排出マニホールドを構成するマニホールド孔同士を結ぶアノードガス流路が形成されている。
同様にして、カソードセパレータには、前記伝熱媒体供給マニホールド、前記伝熱媒体排出マニホールド、前記アノードガス供給マニホールド、前記アノードガス排出マニホールド、前記カソードガス供給マニホールド、及び前記カソードガス排出マニホールドを構成するマニホールド孔が、その厚さ方向に貫通してそれぞれ形成され、かつ、内面側に前記カソードガス供給マニホールド及び前記カソードガス排出マニホールドを構成するマニホールド孔同士を結ぶカソードガス流路が形成されている。
MEA部材の枠体には、前記伝熱媒体供給マニホールド、前記伝熱媒体排出マニホールド、前記アノードガス供給マニホールド、前記アノードガス排出マニホールド、前記カソードガス供給マニホールド、及び前記カソードガス排出マニホールドを構成するマニホールド孔が、その厚さ方向に貫通してそれぞれ形成されている。
MEAは、高分子電解質膜とその両面に積層して構成された一対の電極とを有して構成されており、MEAの両主面には電極が形成されている。また、セパレータは、電導性カーボンを含む樹脂、金属等の導電材料で構成され、MEAの電極に当接して電気回路の一部を担っている。
なお、伝熱部の構成にはいくつかの形態がある。例えば、アノードセパレータ及び/又はカソードセパレータの外面に伝熱媒体流路が形成され、積層によるセパレータ外面同士の接合によって伝熱部が形成されるという形態がある。あるいは、伝熱媒体流路が内部に構成された伝熱部材が、セパレータの外面間に挿入されるという形態もある。伝熱媒体としては、水、シリコンオイルが一般的に用いられている。
ところで、伝熱媒体流路は、燃料電池スタック全体の熱を効率よく回収する必要がある。そのためには、1枚のMEAの両側をそれぞれセパレータで挟み、このセパレータの外面に伝熱媒体流路を形成することが望ましい。
しかし、燃料電池スタック全体において伝熱媒体流路を多く設けると、燃料電池スタック全体の容積が大きくなる。そこで、燃料電池スタックのコンパクト化や低コスト化の観点から、伝熱媒体流路の数を少なくする場合が多い。
例えば、特許文献1に示すように、2枚のMEAの各々の両側にそれぞれセパレータが位置するように3枚のセパレータを配置し、外側の一対のセパレータの外面にそれぞれ伝熱媒体流路が形成された燃料電池がある。その他、3枚のMEAの各々の両側にそれぞれセパレータが位置するように4枚のセパレータを配置し、外側の一対のセパレータの外面にそれぞれ伝熱媒体流路が形成された燃料電池などもある。なお、以下においては、2枚以上のMEAの各々の両側にそれぞれセパレータが位置するようにセパレータを配置し、外側の一対のセパレータの外面にそれぞれ伝熱媒体流路が形成されたものを電池モジュールと呼ぶ。
特開平2002−352817
しかし、特許文献1の構成においては、電池モジュールにおける伝熱媒体流路に隣接する(間にMEAが介在しない)反応ガス流路では、セパレータを通じた伝熱媒体との熱交換によって反応ガスの温度が低下する一方、伝熱媒体流路に隣接していない(間にMEAが介在している)反応ガス流路では、伝熱媒体との熱交換が生じないため反応ガスの温度が高くなってしまい、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度が不均一になる。そうすると、反応ガスの温度が低下した部分で結露が発生して、反応ガス流路内の流体抵抗に差が生じる。これにより、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガス流量に差が生じ、燃料電池の運転が不安定になるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度を均一化し、発電の安定性を向上できる燃料電池スタック及び燃料電池システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決すべく、発明者は鋭意研究を行った。その結果、伝熱媒体排出マニホールドには、電池反応熱を吸熱した伝熱媒体が流通するが、この伝熱媒体の保有熱の一部は、伝熱媒体排出マニホールドの壁面に伝達されて熱損失となっていた。発明者は、この伝達熱を有効利用することはできないかと考え、本発明に想到した。
本発明の燃料電池スタックは、複数のMEAと複数の導電性のセパレータとが積層されることによって該積層方向に発電部と伝熱部とが交互に形成されており、一方の種類の反応ガス供給流路と、一方の種類の反応ガス排出流路と、他方の種類の反応ガス供給流路と、他方の種類の反応ガス排出流路と、伝熱媒体供給流路と、伝熱媒体排出流路と、を有し、 前記発電部は、該発電部の両側に形成された一対の前記伝熱部に最も近い一対のMEAを含む2以上のMEAと、一方の前記伝熱部と前記一対のMEAの一方のMEAとの間に該MEAのアノードに接するアノードガス流路を有するように形成された反応部と、他方の前記伝熱部と前記一対のMEAの他方のMEAとの間に該MEAのカソードに接するカソードガス流路を有するように形成された反応部と、前記一対のMEAの間に前記MEAのアノードに接するアノードガス流路を有するようにそれぞれ形成された1以上の反応部と、前記一対のMEAの間に前記MEAのカソードに接するカソードガス流路を有するようにそれぞれ形成された1以上の反応部と、を有し、前記伝熱部は伝熱媒体流路を有し、前記一方の種類の反応ガス供給流路に供給される一方の反応ガスとしてのアノードガスが該一方の種類の反応ガス供給流路、アノードガス流路を有する全ての前記反応部の該アノードガス流路、及び前記一方の種類の反応ガス排出流路を順に流れ、かつ前記他方の種類の反応ガス供給流路に供給される他方の反応ガスとしてのカソードガスが該他方の種類の反応ガス供給流路、前記カソードガス流路を有する全ての前記反応部の該カソードガス流路、及び前記他方の種類の反応ガス排出流路を順に流れるように構成された燃料電池スタックであって、双方の種類の前記反応ガス供給流路の少なくともいずれかが、前記一対のMEAの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第1反応ガス供給流路と、前記伝熱部と該伝熱部に最も近いMEAとの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第2反応ガス供給流路とを有し、前記伝熱媒体供給流路に近接して前記第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記第2反応ガス供給流路が形成されている。
このような構成とすると、発電部と、この発電部の両側に形成された一対の伝熱部の各々の半分とが、電池モジュールを形成する。この電池モジュールの冷却されやすい部分、すなわち、伝熱部(伝熱媒体流路を有する部分)に隣接する(伝熱部との間にMEAが介在しない)反応ガス流路には、伝熱媒体排出流路を流れる、排熱を回収して昇温した伝熱媒体と熱交換して昇温した反応ガスが流れる。一方、電池モジュールの冷却されにくい部分、すなわち、伝熱部(伝熱媒体流路を有する部分)に隣接しない(伝熱部との間にMEAが介在している)反応ガス流路には、伝熱媒体供給流路を流れる、排熱を回収する前の伝熱媒体と熱交換した反応ガスが流れる。したがって、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度が均一化され、発電の安定性が向上する。
前記伝熱媒体供給流路に対し前記第1反応ガス供給流路が前記第2反応ガス供給流路より近く形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に対し前記第2反応ガス供給流路が前記第1反応ガス供給流路より近く形成されていてもよい。
前記双方の種類の前記反応ガス供給流路が、共に、前記一対のMEAの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第1反応ガス供給流路と、前記伝熱部と該伝熱部に最も近いMEAとの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第2反応ガス供給流路とを有し、前記伝熱媒体供給流路に近接して前記双方の種類の反応ガス供給流路の第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記双方の種類の反応ガス供給流路の第2反応ガス供給流路が形成されていてもよい。
前記発電部は、3以上のMEAを有し、双方の種類の前記反応ガス供給流路の少なくともいずれかが、該いずれかの反応ガス供給流路に対応する1つの反応部毎に、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路を含む個別反応ガス供給流路を有し、全ての前記個別反応ガス供給流路が、各々の対応する反応部と前記一対の伝熱部のいずれかとの間に存在する反応部の数が少ない順に、前記伝熱媒体排出流路に近くかつ前記伝熱媒体供給流路から遠く形成されていてもよい。
一方の種類の反応ガス供給流路、一方の種類の反応ガス排出流路、他方の種類の反応ガス供給流路、他方の種類の反応ガス排出流路、伝熱媒体供給流路、及び伝熱媒体排出流路が前記燃料電池スタックの周縁部の内部に前記積層方向に延びるように形成されていてもよい。
導電性かつ板状の第1セパレータと導電性かつ板状の第2セパレータと導電性かつ板状の第3セパレータとの3種類の前記セパレータと2以上の前記MEAとで構成された1以上の電池モジュールが積層されることによって前記積層方向に前記発電部と前記伝熱部とが交互に形成されており、前記第1セパレータは、一方の主面に前記アノードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記伝熱媒体流路が形成され、前記第2セパレータは、一方の主面に前記カソードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記伝熱媒体流路が形成され、 前記第3セパレータは、一方の主面に前記アノードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記カソードガス流路が形成され、前記電池モジュールにおいて、前記積層方向において前記2以上のMEAと1以上の前記第3セパレータとを前記第1セパレータと前記第2セパレータとが挟み、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータは各々の伝熱媒体流路が形成された主面が外方を向き、かつ前記MEAのアノード及びカソードにある前記セパレータのアノードガス流路及び他の前記セパレータのカソードガス流路がそれぞれ接して前記セパレータと前記MEAとが互いに隣り合うようにして、前記第1乃至第3セパレータ及び前記2以上のMEAが配置され、前記電池モジュールにおける前記第1セパレータの前記アノードガス流路が形成された部分から前記第2セパレータの前記カソードガス流路が形成された部分に渡る部分が前記発電部を構成し、2つの前記電池モジュールの境界部における一方の電池モジュールの前記第1セパレータの前記伝熱媒体流路が形成された部分と他方の電池モジュールの前記第2セパレータの前記伝熱媒体流路が形成された部分とが前記伝熱部を構成し、各々の前記セパレータの前記アノードガス流路又は前記カソードガス流路が形成された部分が各々の前記反応部を構成してもよい。
前記電池モジュールは、前記MEAを囲むようにして該MEAの周縁部を保持する枠体を有し、前記第1セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、前記第2セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、前記第3セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、前記枠体は、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、前記第1乃至前記第3セパレータ及び前記枠体のそれぞれにおいて、双方の種類の第1反応ガス供給流路に対応する流路孔が前記伝熱媒体供給流路に対応する流路孔に近接して形成され、双方の種類の第2反応ガス供給流路に対応する流路孔が前記伝熱媒体排出流路に対応する流路孔に近接して形成されていてもよい。
また、本発明の燃料電池システムは、前記伝熱媒体供給流路に近接して前記第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記第2反応ガス供給流路が形成されている燃料電池スタックを備え、前記一方の種類の反応ガス供給流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給系統と、前記他方の種類の反応ガス供給流路に前記カソードガスを供給するカソードガス供給系統と、前記伝熱媒体供給流路に前記伝熱媒体を供給する伝熱媒体供給系統と、を有し、かつ前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に前記反応ガスを供給する、前記アノードガス供給系統及び前記カソードガス供給系統の少なくともいずれかにおいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整可能に構成されている。
このような構成とすると、第1反応ガス供給流路と第2反応ガス供給流路との流体抵抗が異なる場合においても、反応ガスの流量を調整することが可能になる。
また、本発明の燃料電池システムは、前記伝熱媒体供給流路に近接して前記第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記第2反応ガス供給流路が形成されている燃料電池スタックを備え、前記一方の種類の反応ガス供給流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給系統と、前記他方の種類の反応ガス供給流路に前記カソードガスを供給するカソードガス供給系統と、前記伝熱媒体供給流路に前記伝熱媒体を供給する伝熱媒体供給系統と、流量比率調整手段と、を備え、前記流量比率調整手段は、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に前記反応ガスを供給する、前記アノードガス供給系統及び前記カソードガス供給系統の少なくともいずれかにおいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整する。
前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量及び前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と相関関係を有する物理量を検知する検知手段を有し、前記流量比率調整手段は、検知される物理量に基づいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整してもよい。
前記物理量が、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に対応するアノードガス流路又はカソードガス流路における圧力損失であってもよい。
前記物理量が、前記電池モジュールの発電電圧であってもよい。
以上のように、本発明の燃料電池スタック及び燃料電池システムは、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度を均一化し、発電の安定性を向上できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の燃料電池スタックの積層構造を示す3面図である。図2は、図1の燃料電池スタックの一方の端部の構造を示す分解斜視図である。図3は、図1の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。図4は、図1の燃料電池スタックの電池モジュールにおける伝熱部を示す分解斜視図である。図5及び図6は、図1の燃料電池スタックの電池モジュールにおける発電部を示す分解斜視図である。図7は、図3の電池モジュールに用いるMEA部材の構造を示す部分断面図である。図8は、図3の電池モジュールに用いる第1セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図である。図9は、図3の電池モジュールに用いる第2セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。図10は、図3の電池モジュールに用いる第3セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。なお、図8乃至図10においては、説明の便宜上、それぞれのセパレータの方向を、上下左右で示している。
以下、図1乃至図10を参照しながら、本実施形態の燃料電池スタックについて説明する。
なお、本発明の燃料電池スタック100は、家庭用コージェネレーションシステム、自動二輪車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、家電製品、携帯用コンピュータ装置、携帯電話、携帯用音響機器、携帯用情報端末などの携帯電気装置に例示されるようなPEFCシステムに用いられる。
<構成>
図1に示すように、燃料電池スタック100は、外形が直方体状をなすように構成されている。燃料電池スタック100は、一対の端部材と、互いに積層された1以上の電池モジュールMとを有している。
まず、燃料電池スタック100の端部材の構造を説明する。
図2に示すように、一対の端部材は、燃料電池スタック100の積層方向両端に配設されている。すなわち、一対の端部材は、矩形状の集電板50,51、絶縁板60,61及び端板70,71が両端に積層されている。そして、端部材間が電池モジュールMを挟むようにして、後述する締結具82により締結されている。
集電板50,51は銅金属等の導電性材料からなる。集電板50,51には、それぞれ端子59が配設されている。
絶縁板60,61及び端板70,71は電気絶縁性材料からなる。
締結具82は、ボルト82B及びナット82Nによって構成されている。ボルト孔15は、集電板50,51、絶縁板60,61、端板70,71及び電池モジュールMを貫通するようにして、それぞれの矩形平面の4隅に穿たれている。ボルト82Bは、ボルト孔15に挿通されて、燃料電池スタック100の両端間を貫通している。ボルト82Bの両端には座金82W及びナット82Nが装着されている。
一方の端板70には、第1伝熱媒体排出部74E、第2伝熱媒体排出部75E、第1アノードガス供給部172I、第2アノードガス供給部272I、第1カソードガス供給部173I、及び第2カソードガス供給部273Iが配設されている。他方の端板71には、伝熱媒体供給部74I、アノードガス排出部72E、及びカソードガス排出部73Eが配設されている。そして、これら供給部及び排出部からスタック端部の電池モジュールMに連通する流通孔が集電板50,51、絶縁板60,61及び端板70,71を貫通して形成されている。第1伝熱媒体排出部74E、第2伝熱媒体排出部75E、第1アノードガス供給部172I、第2アノードガス供給部272I、第1カソードガス供給部173I、及び第2カソードガス供給部273Iは、外部の配管に接続可能な部材によって構成されている。ここでは、図示するように流通孔と、それに装着されるノズルと、によって構成されている。ノズルの代わりに弁、袋ナットに例示される公知の手段によって構成することも可能である。他方の端板71においても、伝熱媒体供給部74I、アノードガス排出部72E、及びカソードガス排出部73Eが同様に構成されている(図示せず)。
一方の絶縁板60には、各供給部172I,272I,173I,273I及び各排出部74E,75Eにそれぞれ通ずる流通孔162I,262I,163I,263I,64E,65Eが形成されている。他方の絶縁板61にも、供給部74I及び各排出部72E,73Eに通ずる流通孔が形成されている(図示せず)。
一方の集電板50には、絶縁板60の流通孔64Eと第1伝熱媒体排出マニホールド94Eとを連通する流通孔54E、流通孔65Eと第1伝熱媒体排出マニホールド95Eとを連通する流通孔55E、流通孔162Iと第1アノードガス供給マニホールド192Iとを連通する流通孔152I、流通孔262Iと第2アノードガス供給マニホールド292Iとを連通する流通孔252I、流通孔163Iと第1カソードガス供給マニホールド193Iとを連通する流通孔153I、及び流通孔263Iと第2カソードガス供給マニホールド293Iとを連通する流通孔253Iが形成されている。他方の集電板51には、供給部74Iと伝熱媒体供給マニホールド94Iとを連通する流通孔及び各排出部72E,73Eと各排出マニホールド92E,93Eとを連通する流通孔が形成されている(図示せず)。したがって、一方の集電板50には、伝熱媒体供給マニホールド94I、アノードガス排出マニホールド92E、カソードガス排出マニホールド93Eの流通孔が形成されていないので、集電板50によってこれらマニホールドの延伸端が構成されている。同様にして、他方の集電板51には、第1伝熱媒体排出マニホールド94E、第2伝熱媒体排出マニホールド95E、第1アノードガス供給マニホールド192I、第2アノードガス供給マニホールド292I、第1カソードガス供給マニホールド193I、及び第2カソードガス供給マニホールド293Iの流通孔が形成されていないので、集電板51によってこれらマニホールドの延伸端が構成されている。なお、各種マニホールドについては、後述する。
次に、本発明の特徴の一部である各種マニホールドについて説明する。
図2に示すように、伝熱媒体が流通する伝熱媒体供給マニホールド(伝熱媒体供給流路)94I、第1伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)94E及び第2伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)95E、アノードガスが流通する第1アノードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)192I、第2アノードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)292I及びアノードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)92E、ならびに、カソードガスが流通する第1カソードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)193I、第2カソードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)293I及びカソードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)93Eが、それぞれ、燃料電池スタック100の周縁部の内部において積層方向に延びるように形成されている。
ここで、伝熱媒体供給マニホールド94Iに近接して(本実施形態においては、両脇)、それぞれ第1アノードガス供給マニホールド192I及び第1カソードガス供給マニホールド193Iが、伝熱媒体供給マニホールド94Iに平行して形成されている。また、第1伝熱媒体排出マニホールド94Eに近接して(本実施形態においては、上側)、第2カソードガス供給マニホールド293Iが、第1伝熱媒体排出マニホールド94Eに平行して形成されている。さらに、第2伝熱媒体排出マニホールド95Eに近接して(本実施形態においては、上側)、第2アノードガス供給マニホールド292Iが第2伝熱媒体排出マニホールド95Eに平行して形成されている。
そして、第1アノードガス供給マニホールド192Iは、電池モジュールM内に形成された流路21によってアノードガス排出マニホールド92Eに通じている(図6参照)。第1カソードガス供給マニホールド193Iは、電池モジュールM内に形成された流路31によってカソードガス排出マニホールド93Eに通じている(図5参照)。また、第2アノードガス供給マニホールド292Iは、電池モジュールMに形成された流路22によってアノードガス排出マニホールド92Eに通じている(図5参照)。第2カソードガス供給マニホールド293Iは、電池モジュールMに形成された流路32によってカソードガス排出マニホールド93Eに通じている(図6参照)。伝熱媒体供給マニホールド94Iは、電池モジュールMに形成された伝熱媒体流路36によって第1伝熱媒体排出マニホールド94E及び第2伝熱媒体排出マニホールド95Eに通じている(図3参照)。
したがって、燃料電池スタック100内には、5つの流路が構成されている。すなわち、第1アノードガス供給部172Iから第1アノードガス供給マニホールド192I、電池モジュールM内に形成された流路21、及びアノードガス排出マニホールド92Eを経て、アノードガス排出部72Eに通ずる第1のアノードガスの流路が構成されている。第2アノードガス供給部272Iから第2アノードガス供給マニホールド292I、電池モジュールM内に形成された流路22、及びアノードガス排出マニホールド92Eを経て、アノードガス排出部72Eに通ずる第2のアノードガスの流路が構成されている。第1カソードガス供給部173Iから第1カソードガス供給マニホールド193I、電池モジュールM内に形成された流路31、及びカソードガス排出マニホールド93Eを経て、カソードガス排出部73Eに通ずる第1のカソードガスの流路が構成されている。第2カソードガス供給部273Iから第2カソードガス供給マニホールド293I、電池モジュールM内に形成された流路32、及びカソードガス排出マニホールド93Eを経て、カソードガス排出部73Eに通ずる第2のカソードガスの流路が構成されている。そして、伝熱媒体供給部74Iから伝熱媒体供給マニホールド94I、電池モジュールM内に形成された流路36、ならびに第1伝熱媒体排出マニホールド94E及び第2伝熱媒体排出マニホールド95Eを経て、伝熱媒体排出部74E,75Eに通ずる流路が構成されている。
また、図2では、スタック最端部の電池モジュールMの第3セパレータ19Cの外面における、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから一対の伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eを結んで延びる伝熱媒体流路36が示されている。また、図示しないが、他方のスタック最端部に位置するセパレータの外面にも伝熱媒体流路が形成されている。なお、これらの伝熱媒体流路は、形成されていなくてもよい。
次に、本実施形態の燃料電池スタック100に用いる電池モジュールMについて、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、電池モジュールMは、導電性かつ板状の第1セパレータ19Aと導電性かつ板状の第2セパレータ19Bと導電性かつ板状の第3セパレータ19Cとの3種類のセパレータと、2つのMEA部材7(7A,7B)とを有している。なお、電池モジュールMを構成するMEA部材7及び各セパレータ19A,19B,19Cの構造については、ここでは簡単に説明するにとどめ、後において詳しく説明する。
第1セパレータ19Aは、一方の主面にアノードガス流路22が形成されかつ他方の主面に伝熱媒体流路36が形成されている。第2セパレータ19Bは、一方の主面にカソードガス流路32が形成されかつ他方の主面に伝熱媒体流路36が形成されている。第3セパレータ19Cは、一方の主面にアノードガス流路21が形成されかつ他方の主面にカソードガス流路31が形成されている。
電池モジュールMは、燃料電池スタック100の積層方向において、2つのMEA部材7A,7Bと1つの第3セパレータ19Cとを、第1セパレータ19Aと第2セパレータ19Bとが挟んで構成されている。具体的には、各セパレータ19A,19B,19Cと前記MEA部材7A,7Bとが互いに隣り合うようにして、燃料電池スタック100の積層方向において、順に、第1セパレータ19A、MEA部材7A、第3セパレータ19C、MEA部材7B、第2セパレータ19Bが配置されている。第1セパレータ19A及び第2セパレータ19Bは各々の伝熱媒体流路36が形成された主面が外方を向いている。
一つの電池モジュールMの第1セパレータ19Aに形成された伝熱媒体流路36と、隣り合う他の電池モジュールMの第2セパレータ19Bに形成された伝熱媒体流路36とが接合されて、1つの伝熱媒体流路が形成されている。そして、燃料電池スタック100のこの1つの伝熱媒体流路が形成された部分が、伝熱部Hを構成している。
そして、一方のMEA部材7Aのアノードに接する第1セパレータ19Aに形成されたアノードガス流路22を有する反応部と、他方のMEA部材7Bのカソードに接する第2セパレータ19Bに形成されたカソードガス流路32を有する反応部と、一方のMEA部材7Aのカソードに接する第3セパレータ19Cに形成されたカソードガス流路31を有する反応部と、他方のMEA部材7Bのアノードに接する第3セパレータ19Cに形成されたアノードガス流路21を有する反応部とから、発電部Pが構成されている。すなわち、2つのMEA部材7と、3枚の導電性のセパレータとが積層されることによって、該積層方向に発電部Pと伝熱部Hとが交互に形成されている。
次に、燃料電池スタック100内の隣り合う電池モジュールMの境界部に形成された伝熱部Hの構造について、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、第1セパレータ19Aの一方の主面には、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iと一対の伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eとの間を結ぶようにして伝熱媒体流路36が形成されている。伝熱媒体流路36は、一方の主面の中央部全体に亘って蛇行するサーペンタイン状に形成されている。同様にして、第2セパレータ19Bの一方の主面には、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iと一対の伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eとの間を結ぶようにして伝熱媒体流路36が形成されている。伝熱媒体流路36は、一方の主面の中央部全体に亘って蛇行するサーペンタイン状に形成されている。そして、電池モジュールMの積層時において、第1セパレータ19Aに形成された伝熱媒体流路36と、第2セパレータ19Bに形成された伝熱媒体流路36とが接合された部分が、伝熱部Hを構成している。
第1セパレータ19Aの一方の主面及び第2セパレータ19Bの一方の主面は、適宜なシール構造によって、伝熱媒体流路36の周囲をシールするように形成されている。このような構造とすると、伝熱媒体は、外部に漏出することなく伝熱媒体流路36を流通する。
次に、本発明の特徴の一部である発電部Pの構造について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5に示すように、第1セパレータ19Aにおける伝熱媒体流路36が形成された主面と反対側の主面には、アノードガス流路22が形成されている。アノードガス流路22は、第2アノードガス供給マニホールド孔212Iとアノードガス排出マニホールド孔12Eとの間を結ぶようにして形成されている。第2アノードガス供給マニホールド孔212Iは、第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eに近接して形成されている。一方、第2アノードガス供給マニホールド孔212Iは、伝熱媒体入口マニホールド孔14Iから遠く形成されている。したがって、アノードガス流路22を流通するアノードガスは、第2伝熱媒体排出マニホールド95Eを流通する、伝熱部Hから排出後の排熱を回収して昇温した伝熱媒体と熱交換して昇温したアノードガスである。
第3セパレータ19Cの一方の主面には、カソードガス流路31が形成されている。カソードガス流路31は、第1カソードガス供給マニホールド孔113Iとカソードガス排出マニホールド孔13Eとの間を結ぶようにして形成されている。第1カソードガス供給マニホールド孔113Iは、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iに近接して形成されている。一方、第1カソードガス供給マニホールド孔113Iは、第1及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eから遠く形成されている。したがって、カソードガス流路31を流通するカソードガスは、伝熱媒体供給マニホールド94Iを流通する、排熱を回収する前の伝熱媒体と熱交換したカソードガスである。第3セパレータ19Cにおけるカソードガス流路31が形成された主面と反対側の主面には、アノードガス流路21が形成されている。
そして、第1セパレータ19Aのアノードガス流路22が形成された主面と、第3セパレータ19Cのカソードガス流路31が形成された主面との間に、MEA部材7Aが配設されている。
また、図6に示すように、第3セパレータ19Cにおけるカソードガス流路31が形成された主面と反対側の主面には、アノードガス流路21が形成されている。アノードガス流路は、第1アノードガス供給マニホールド孔112Iとアノードガス排出マニホールド孔12Eとの間を結ぶようにして形成されている。第1アノードガス供給マニホールド孔112Iは、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iに近接して形成されている。一方、第1アノードガス供給マニホールド孔112Iは、第1及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eから遠く形成されている。したがって、アノードガス流路21を流通するアノードガスは、伝熱媒体供給マニホールド94Iを流通する、排熱を回収する前の伝熱媒体と熱交換したアノードガスである。
第2セパレータ19Bにおける伝熱媒体流路36が形成された主面と反対側の主面には、カソードガス流路32が形成されている。カソードガス流路32は、第2カソードガス供給マニホールド孔213Iとカソードガス排出マニホールド孔13Eとの間を結ぶようにして形成されている。第2カソードガス供給マニホールド孔213Iは、第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eに近接して形成されている。一方、第2カソードガス供給マニホールド孔213Iは、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから遠く形成されている。したがって、カソードガス流路32を流通するカソードガスは、第1伝熱媒体排出マニホールド94Eを流通する、伝熱部Hから排出後の排熱を回収して昇温した伝熱媒体と熱交換して昇温したカソードガスである。
そして、第3セパレータ19Cのアノードガス流路21が形成された主面と、第2セパレータ19Bのカソードガス流路32が形成された主面との間に、MEA部材7Bが配設されている。
次に、電池モジュールMに用いるMEA部材7(7A,7B,後述する7C)の構成について説明する。
図7に示すように、MEA部材7は、MEA5の周縁に延在する高分子電解質膜が一対のガスケット(枠体)6で挟まれて構成されている。したがって、ガスケット6の中央開口部(枠内)の両面にはMEA5が露出している。また、ガスケット6を貫通して第1アノードガス供給マニホールド孔112I、第2アノードガス供給マニホールド孔212I、アノードガス排出マニホールド孔12E、第1カソードガス供給マニホールド孔113I、第2カソードガス供給マニホールド孔213I、カソードガス排出マニホールド孔13E、伝熱媒体供給マニホールド孔14I、第1伝熱媒体排出マニホールド孔14E、及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eが穿たれている(図5及び図6参照)。ガスケット6の材質は、耐環境性を有する弾性物質であり、例示としては、フッ素系ゴムが好適である。
MEA5は、高分子電解質膜1とその両面に積層して構成された一対の電極とを備えている。具体的には、MEA5は、水素イオンを選択的に透過すると考えられているイオン交換膜からなる高分子電解質膜1と、高分子電解質膜1の周縁部より内側の部分の両面に形成された一対の電極層を備えている。電極層は、白金族金属触媒を担持したカーボン粉末を主成分とする一対のアノード側触媒層2A及びカソード側触媒層2Cと、この一対の触媒層2A,2Cの外面に配設された一対の及びアノード側ガス拡散層4A及びカソード側ガス拡散層4Cとを備えている。ここで、ガス拡散層4A,4Cは、通気性と電子伝導性を併せ持つように多孔質構造を有している。すなわち、カソード側触媒層2Cおよびカソード側ガス拡散層4Cがカソード電極(カソード)を構成し、アノード側触媒層2Aおよびアノード側ガス拡散層4Aがアノード電極(アノード)を構成している。
高分子電解質膜1には、パーフルオロスルホン酸からなる膜が好適である。例えば、DuPont社製Nafion(登録商標)膜が例示される。そして、MEA5は、一般的には、高分子電解質膜上に触媒層2A、2C及びガス拡散層4A,4Cを順次塗布、転写、ホットプレス等の方法により形成して製造される。あるいは、このようにして製造されたMEA5の市販品を利用することもできる。
次に、電池モジュールMに用いる第1乃至第3セパレータ19A,19B,19Cの構造について説明する。
まず、各セパレータ19A,19B,19Cに共通する部分について説明する。
図8乃至図10に示すように、各セパレータ19A,19B,19Cには、伝熱媒体供給マニホールド孔14I、第1伝熱媒体排出マニホールド孔14E及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔15E、第1アノードガス供給マニホールド孔112I及び第2アノードガス供給マニホールド孔212I、第1カソードガス供給マニホールド孔113I及び第2カソードガス供給マニホールド孔213I、アノードガス排出マニホールド孔12E、並びにカソードガス排出マニホールド孔13Eが形成されている。
伝熱媒体供給マニホールド孔14Iは、各セパレータ19A,19B,19Cの上側の中央に形成されている。第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eは、各セパレータ19A,19B,19Cの右側の中央からやや下寄りに形成されている。第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eは、各セパレータ19A,19B,19Cの左側の中央からやや下寄りに形成されている。第1アノードガス供給マニホールド孔112Iは、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iの左側に近接して形成されている。第2アノードガス供給マニホールド孔212Iは、第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eの上側に近接して形成されている。第1カソードガス供給マニホールド孔113Iは、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iの右側に近接して形成されている。第2カソードガス供給マニホールド孔213Iは、第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eの上側に近接して形成されている。
各セパレータ19A,19B,19Cには、その四隅に、ボルト孔15が形成されている。
そして、各セパレータ19A,19B,19Cの伝熱媒体供給マニホールド孔14Iが連通して、伝熱媒体供給マニホールド(伝熱媒体供給流路)94Iを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eが連通して、第1伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)94Eを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eが連通して、第2伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)95Eを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第1アノードガス供給マニホールド孔112Iが連通して、第1アノードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)192Iを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第2アノードガス供給マニホールド孔212Iが連通して、第2アノードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)292Iを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第1カソードガス供給マニホールド孔113Iが連通して、第1カソードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)292Iを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cの第2カソードガス供給マニホールド孔213Iが連通して、第2カソードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)293Iを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cのアノードガス排出マニホールド孔12Eが連通して、アノードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)92Eを構成する。各セパレータ19A,19B,19Cのカソードガス排出マニホールド孔13Eが連通して、カソードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)93Eを構成する。
次に、各セパレータ19A,19B,19Cの異なる部分について説明する。
図8に示すように、第1セパレータ19Aは、その一方の主面に、アノードガス流路22が形成されている。アノードガス流路22は、第2アノードガス供給マニホールド孔212Iからアノードガス排出マニホールド孔12Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。第1セパレータ19Aは、アノードガス流路22の形成された主面と反対側の主面に、伝熱媒体流路36が形成されている。伝熱媒体流路36は、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第1伝熱媒体排出マニホールド孔14E及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eに至るように形成されている。伝熱媒体流路36は、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eに至る流路と、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eに至る流路とが分岐するように、サーペンタイン状に形成されている。
図9に示すように、第2セパレータ19Bは、その一方の主面に、伝熱媒体流路36が形成されている。伝熱媒体流路36は、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第1伝熱媒体排出マニホールド孔14E及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eに至るように形成されている。伝熱媒体流路36は、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eに至る流路と、伝熱媒体供給マニホールド孔14Iから第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eに至る流路とが分岐するように、サーペンタイン状に形成されている。第2セパレータ19Bは、伝熱媒体流路36が形成された主面と反対側の主面に、カソードガス流路32が形成されている。カソードガス流路32は、第2カソードガス供給マニホールド孔213Iからカソードガス排出マニホールド孔13Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。
図10に示すように、第3セパレータ19Cは、その一方の主面に、アノードガス流路21が形成されている。アノードガス流路21は、第1アノードガス供給マニホールド孔112Iからアノードガス排出マニホールド孔12Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。第3セパレータ19Cは、アノードガス流路21が形成された主面と反対側の主面に、カソードガス流路31が形成されている。カソードガス流路31は、第1カソードガス供給マニホールド孔113Iからカソードガス排出マニホールド孔13Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。
なお、アノードガス流路21,22、カソードガス流路31,32、及び伝熱媒体流路36は、それぞれ水平方向に伸びる直線部と隣接する直線部をつなぐターン部とから構成されているが、並行する溝の数およびターン部の数はそれぞれ限定されるものではなく、本発明の効果を損なわない範囲で適宜設定することが可能である。
各セパレータ19A,19B,19Cは、導電性材料で構成されている。例えば、黒鉛板、フェノール樹脂を含浸させた黒鉛板、金属板からなる。したがって、MEA5において発生した電気エネルギーは、ガス拡散層4A、4C及び各セパレータを導通するので外部へ取り出すことができる。
各セパレータ19A,19B,19Cの周縁部には、MEA部材7のガスケット6の両面がそれぞれ当接する。このようにして、各セパレータの周縁部は、アノードガス流路21,22及びカソードガス流路31,32の溝蓋となる。さらに、セパレータのアノードガス流路が形成された内面の中央部には、MEA5のアノード側ガス拡散層4Aが当接する。すなわち、セパレータに形成されたアノードガス流路21,22がアノード側ガス拡散層4Aに当接する。これによって、アノードガス流路21,22内を流通するアノードガスは、外部に漏出することなく、多孔質のアノード側ガス拡散層4A内部に拡散しながら侵入して、アノード側触媒層2Aまで到達する。同様にして、セパレータのカソードガス流路31,32がカソード側ガス拡散層4Cに当接する。これによって、カソードガス流路31,32内を流通するカソードガスは、外部に漏出することなく、多孔質のカソード側ガス拡散層4C内部に拡散しながら侵入して、カソード側触媒層2Cまで到達する。そして、電池反応が可能となる。
なお、本実施形態の燃料電池スタック100では、一つの電池モジュールMの第1セパレータ19Aに形成された伝熱媒体流路36と、隣り合う他の電池モジュールMの第2セパレータ19Bに形成された伝熱媒体流路36とが接合された部分が、伝熱部Hを構成している。しかし、伝熱部Hの構成は、これに限られない。
例えば、一つの電池モジュールMの第1セパレータ19Aに形成された伝熱媒体流路36と、隣り合う他の電池モジュールMの第2セパレータ19Bに形成された伝熱媒体流路36との間に、両方の主面が平坦に形成された平板を介在させて、伝熱部Hが構成されていてもよい。
また、電池モジュールMのうちの両端に位置する各セパレータのうち、一方のセパレータの外面のみに伝熱媒体流路36を形成し、他方のセパレータの外面には伝熱媒体流路を形成せず平坦平面とし、伝熱部Hが構成されていてもよい。
また、電池モジュールMのうちの両端に位置する各セパレータのそれぞれの外面に伝熱媒体流路を形成せず、それぞれの外面の間に、伝熱媒体流路が両方の外面あるいはその内部に形成された平板を介在させて、伝熱部Hが構成されていてもよい。
<作用効果>
本実施形態の燃料電池スタック100では、電池モジュールMの冷却されやすい部分、すなわち、伝熱部H(伝熱媒体流路36を有する部分)に隣接する(伝熱部Hとの間にMEA部材7が介在しない)反応ガス流路22,32には、第1及び第2伝熱媒体排出マニホールド94E,95Eを流通する、排熱を回収して昇温した伝熱媒体と熱交換して昇温した反応ガスが流れる。
一方、電池モジュールMの冷却されにくい部分、すなわち、伝熱部H(伝熱媒体流路36を有する部分)に隣接しない(伝熱部Hとの間にMEA部材7が介在している)反応ガス流路21,31には、伝熱媒体供給マニホールド94Iを流通する、排熱を回収する前の伝熱媒体と熱交換した反応ガスが流れる。
したがって、電池モジュールMにおいて、伝熱部Hに隣接する反応ガス流路22,32と、伝熱部Hに隣接しない反応ガス流路21,31とを流通する反応ガスの温度が均一化され、燃料電池スタック100の発電の安定性が向上する。
(第2実施形態)
図11は、本発明の第2実施形態の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。以下、図11を参照しながら、本実施形態の燃料電池スタックについて説明する。
本実施形態の燃料電池スタックは、第1実施形態の燃料電池スタックにおける電池モジュールとは異なる電池モジュールMを備えている。
本実施形態の燃料電池スタックに用いる電池モジュールMは、燃料電池スタックの積層方向において、3つのMEA部材7A,7B,7Cと2つの第3セパレータ19Cとを、第1セパレータ19Aと第2セパレータ19Bとが挟んで構成されている。具体的には、各セパレータ19A,19B,19CとMEA部材7A,7B,7Cとが互いに隣り合うようにして、燃料電池スタックの積層方向において、順に、第1セパレータ19A、MEA部材7A、第3セパレータ19C、MEA部材7C、第3セパレータ19C、MEA部材7B、第2セパレータ19Bが配置されている。第1セパレータ19A及び第2セパレータ19Bは各々の伝熱媒体流路36が形成された主面が外方を向いている。
一つの電池モジュールMの第1セパレータ19Aに形成された伝熱媒体流路36と、隣り合う他の電池モジュールMの第2セパレータ19Bに形成された伝熱媒体流路36とが接合されて、1つの伝熱媒体流路が形成されている。そして、燃料電池スタックのこの1つの伝熱媒体流路が、伝熱部Hを構成している。
そして、1つのMEA部材7Aのアノードに接する第1セパレータ19Aに形成されたアノードガス流路22を有する反応部と、1つのMEA部材7Bのカソードに接する第2セパレータ19Bに形成されたカソードガス流路32を有する反応部と、1つのMEA部材7Cのアノード及びカソードにそれぞれ接する各第3セパレータ19Cに形成されたアノードガス流路21及びカソードガス流路31を有する反応部と、1つのMEA部材7Aのカソードに接する第3セパレータ19Cに形成されたカソードガス流路31及び1つのMEA部材7Bのアノードに接する第3セパレータ19Cに形成されたアノードガス流路21を有する反応部とから、発電部Pが構成されている。
すなわち、3つのMEA部材7と、4枚の導電性のセパレータとが積層されることによって、該積層方向に発電部Pと伝熱部Hとが交互に形成されている。それ以外の構成については、第1実施形態の燃料電池スタック100と同様である。
このような構成としても、電池モジュールMにおいて、伝熱部Hに隣接する反応ガス流路22,32と、伝熱部Hに隣接しない反応ガス流路21,31とを流通する反応ガスの温度が均一化され、燃料電池スタックの発電の安定性が向上する。
(第3実施形態)
図12は、本発明の第3実施形態の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。図13は、図12の電池モジュールに用いる第4セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図である。図14は、図12の電池モジュールに用いる第5セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。図15は、図12の電池モジュールに用いる第6セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。図16は、図12の電池モジュールに用いる第7セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。以下、図12乃至図16を参照しながら、本実施形態の燃料電池スタックについて説明する。
本実施形態の燃料電池スタックに用いる電池モジュールMは、燃料電池スタックの積層方向において、3つのMEA部材7A,7B,7Cと1つの第6セパレータ19Fと1つの第7セパレータ19Gとを、第4セパレータ19Dと第5セパレータ19Eとが挟んで構成されている。具体的には、各セパレータ19D,19E,19F,19GとMEA部材7A,7B,7Cとが互いに隣り合うようにして、燃料電池スタック100の積層方向において、順に、第4セパレータ19D、MEA部材7A、第6セパレータ19F、MEA部材7C、第7セパレータ19G、MEA部材7B、第5セパレータ19Eが配置されている。第4セパレータ19D及び第5セパレータ19Eは各々の伝熱媒体流路36が形成された主面が外方を向いている。
一つの電池モジュールMの第4セパレータ19Dに形成された伝熱媒体流路36と、隣り合う他の電池モジュールMの第5セパレータ19Eに形成された伝熱媒体流路36とが接合されて、1つの伝熱媒体流路が形成されている。そして、燃料電池スタックのこの1つの伝熱媒体流路が、伝熱部Hを構成している。
そして、1つのMEA部材7Aのアノードに接する第4セパレータ19Dに形成されたアノードガス流路22を有する反応部と、1つのMEA部材7Bのカソードに接する第5セパレータ19Eに形成されたカソードガス流路32を有する反応部と、1つのMEA部材7Cのアノード及びカソードにそれぞれ接する第6セパレータ19Fに形成されたアノードガス流路21及び第7セパレータ19Gに形成されたカソードガス流路31を有する反応部と、1つのMEA部材7Aのカソードに接する第6セパレータ19Fに形成されたカソードガス流路33及び1つのMEA部材7Bのアノードに接する第7セパレータ19Gに形成されたアノードガス流路23を有する反応部とから、発電部Pが構成されている。
すなわち、3つのMEAと、4枚の導電性のセパレータとが積層されることによって、該積層方向に発電部Pと伝熱部Hとが交互に形成されている。
次に、電池モジュールMに用いる第4乃至第7セパレータ19D,19E,19F,19Gの構造について説明する。
まず、第4乃至第7セパレータ19D,19E,19F,19Gの共通する部分について説明する。なお、ここでは、第4乃至第7セパレータ19D,19E,19F,19Gと、前述の第1乃至第3セパレータ19A,19B,19Cとの異なる部分について説明する。図13乃至図16において、図8乃至図10と同一又は相当する部分は、同じ符号を付してその説明を省略する。
図13乃至図16に示すように、第4乃至第7セパレータ19D,19E,19F,19Gには、前述の第1乃至第3セパレータ19A,19B,19Cとほぼ同様の位置に、伝熱媒体供給マニホールド孔14I、第1伝熱媒体排出マニホールド孔14E及び第2伝熱媒体排出マニホールド孔15E、第1アノードガス供給マニホールド孔112I、第2アノードガス供給マニホールド孔212I、第1カソードガス供給マニホールド孔113I、第2カソードガス供給マニホールド孔213I、アノードガス排出マニホールド孔12E、並びにカソードガス排出マニホールド孔13Eが形成されている。
第4乃至第7セパレータ19D,19E,19F,19Gには、さらに、第3アノードガス供給マニホールド孔312I及び第3カソードガス供給マニホールド孔313Iが形成されている。第3アノードガス供給マニホールド孔312Iは、第1アノードガス供給マニホールド孔112Iの左側であり、かつ、第2アノードガス供給マニホールド孔212Iの上側に形成されている。第3カソードガス供給マニホールド孔313Iは、第1カソードガス供給マニホールド孔113Iの右側であり、かつ、第2カソードガス供給マニホールド孔213Iの上側に形成されている。
各セパレータ19D,19E,19F,19Gの伝熱媒体供給マニホールド孔14Iが連通して、伝熱媒体供給マニホールド94Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第1伝熱媒体排出マニホールド孔14Eが連通して、第1伝熱媒体排出マニホールド94Eを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第2伝熱媒体排出マニホールド孔15Eが連通して、第2伝熱媒体排出マニホールド95Eを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第1アノードガス供給マニホールド孔112Iが連通して、第1アノードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給マニホールド)192Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第1カソードガス供給マニホールド孔113Iが連通して、第1カソードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給マニホールド)193Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第2アノードガス供給マニホールド孔212Iが連通して、第2アノードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給マニホールド)292Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第2カソードガス供給マニホールド孔213Iが連通して、第2カソードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給マニホールド)293Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第3アノードガス供給マニホールド孔312Iが連通して、第3アノードガス供給マニホールド(第3反応ガス供給マニホールド)392Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gの第3カソードガス供給マニホールド孔313Iが連通して、第3カソードガス供給マニホールド(第3反応ガス供給マニホールド)393Iを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gのアノードガス排出マニホールド孔12Eが連通して、アノードガス排出マニホールド92Eを構成する。各セパレータ19D,19E,19F,19Gのカソードガス排出マニホールド孔13Eが連通して、カソードガス排出マニホールド93Eを構成する。
第1反応ガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)192I,193I、第2反応ガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)292I,293I、及び第3反応ガス供給マニホールド(第3反応ガス供給流路)392I,393Iは、各々の対応する反応部と一対の伝熱部Hのいずれかとの間に存在する反応部の主面の数が少ない順に、伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)94E,95Eに近くかつ伝熱媒体供給マニホールド(伝熱媒体供給流路)94Iから遠く形成されている。具体的には、第2反応ガス流路22,32が形成された反応部と伝熱部Hとの間に介在する反応部の数は0であり、第3反応ガス流路23,33が形成された反応部と伝熱部Hとの間に介在する反応部の数は1であり、第1反応ガス流路21,31が形成された反応部と伝熱部Hとの間に介在する反応部の数は2である。したがって、伝熱部Hとの間に介在する反応部の数の少ない順、すなわち、第2反応ガス流路22,32が形成された反応部に対応する第2反応ガス供給マニホールド292I,293I、第3反応ガス流路23,33が形成された反応部に対応する第1反応ガス供給マニホールド、及び第1反応ガス流路21,31が形成された反応部に対応する第1反応ガス供給マニホールド192I,193Iの順に、伝熱媒体排出マニホールド94E,95Eに近くかつ伝熱媒体供給マニホールド94Iから遠く形成されている。
次に、各セパレータ19D,19E,19F,19Gの異なる部分について説明する。
図13に示すように、第4セパレータ19Dは、図8に示す第1セパレータ19Aに、第3アノードガス供給マニホールド孔312I及び第3カソードガス供給マニホールド孔313Iを追加して形成する。それ以外の構成については、第1セパレータ19Aと同様である。
図14に示すように、第5セパレータ19Eは、図9に示す第2セパレータ19Bに、第3アノードガス供給マニホールド孔312I及び第3カソードガス供給マニホールド孔313Iを追加して形成する。それ以外の構成については、第2セパレータ19Bと同様である。
図15に示すように、第6セパレータ19Fは、図10に示す第3セパレータ19Cに、第3アノードガス供給マニホールド孔312I及び第3カソードガス供給マニホールド孔313Iを追加して形成する。第6セパレータ19Fは、その一方の主面に、アノードガス流路21が形成されている。第6セパレータ19Fは、アノードガス流路21が形成された主面と反対側の主面に、カソードガス流路33が形成されている。カソードガス流路33は、第3カソードガス供給マニホールド孔313Iからカソードガス排出マニホールド孔13Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。
図16に示すように、第7セパレータ19Gは、図10に示す第3セパレータ19Cに、第3アノードガス供給マニホールド孔312I及び第3カソードガス供給マニホールド孔313Iを追加して形成する。第7セパレータ19Gは、その一方の主面に、アノードガス流路23が形成されている。アノードガス流路23は、第3アノードガス供給マニホールド孔312Iからアノードガス排出マニホールド孔12Eに至るように、サーペンタイン状に形成されている。第7セパレータ19Gは、アノードガス流路23が形成された主面と反対側の主面に、カソードガス流路31が形成されている。
このような構成とすると、3以上のMEA部材7を有する電池モジュールMにおいて、伝熱部Hに隣接する反応ガス流路22,32と、伝熱部Hに隣接しない反応ガス流路21,23,31,33とを流通する反応ガスの温度が均一化され、燃料電池スタックの発電の安定性が向上する。
(第4実施形態)
次に、第1実施形態の燃料電池燃料電池スタック100を用いた第4実施形態に係るPEFCシステムを例示して説明する。
図17は、図1の燃料電池スタックを用いたPEFCシステムの構成を概略的に示す図である。
図17に示すように、伝熱媒体供給部74Iには、伝熱媒体供給系統44Iが接続される。伝熱媒体排出部74E,75Eには、伝熱媒体排出系統44Eが接続される。伝熱媒体供給系統44I及び伝熱媒体排出系統44Eは、配管、ポンプに例示されるような供給装置(図示せず)、及び熱交換器に例示されるような温度調節装置(図示せず)を有して構成されている。好適な伝熱媒体Wとしては水、シリコンオイルが例示される。
第1アノードガス供給部172Iには第1アノードガス供給系統142Iが接続される。また、第2アノードガス供給部272Iには第2アノードガス供給系統242Iが接続される。第1カソードガス供給部173Iには第1カソードガス供給系統143Iが接続される。また、第2カソードガス供給部273Iには第2カソードガス供給系統243Iが接続される。アノードガス排出部72Eにはアノードガス排出系統42Eが接続される。また、カソードガス排出部73Eにはカソードガス排出系統43Eが接続される。
ここで、第1及び第2アノードガス供給系統142I,242Iは、それぞれ配管、ポンプに例示されるような供給装置(図示せず)、加湿及び加温装置(図示せず)、ならびに供給装置より精確な流量制御を可能とする流量制御装置142C,242Cを有して構成されている。本実施形態では、第1アノードガス供給系統142Iと第2アノードガス供給系統242Iとは、供給装置ならびに加湿及び加温装置を共有して、流量制御装置142C,242Cをそれぞれの配管に有して構成されている。
好適なアノードガスAとしては水素ガス、あるいは炭化水素を原料とする水蒸気改質反応によって生成された改質ガスが例示される。
同様にして、第1及び第2カソードガス供給系統143I,243Iは、それぞれ配管、ポンプに例示されるような供給装置(図示せず)、加湿及び加熱装置(図示せず)、及び供給装置より精確な流量制御を可能とする流量制御装置143C,243Cを有して構成されている。本実施形態では、第1カソードガス供給系統143Iと第2カソードガス供給系統243Iとは、供給装置ならびに加湿及び加温装置を共有して、流量制御装置143C,243Cをそれぞれの配管に有して構成されている。
好適なカソードガスCとしては、酸素ガス、あるいは空気が例示される。
流量制御装置142C,143C,242C,243Cは、ニードル弁、質量流量制御装置(Mass Flow Controller)に例示されるような公知の手段を用いることができる。
ここで、電池モジュールMにおけるアノードガス及びカソードガスの流路形態の相違に伴って流体抵抗も相違する。この流体抵抗の相違は、電池モジュールMにおけるアノードガス及びカソードガスの流量差を招来し、電池モジュールMにおける発電出力の相違、つまり燃料電池スタック100の発電性能の低下を招来する。ところが、この流量制御装置群(142C,143C,242C,243C)の配設によって、電池モジュールMにおいて、アノードガス及びカソードガスそれぞれの流量を調整することが可能となる。つまり、第1反応ガス供給流路に連通する電池モジュールMの反応ガスマニホールド孔から流入するアノードガス及びカソードガスの流量と、第2反応ガス供給流路に連通する電池モジュールMの反応ガスマニホールド孔から流入するアノードガス及びカソードガスの流量との流量差を抑制することができ、燃料電池スタック100の発電性能の安定性を高めることが可能となる。
アノードガス排出部72Eにはアノードガス供給系統42Eが接続されている。また、カソードガス排出部73Eにはカソードガス排出系統43Eが接続されている。そして、第1アノードガス供給系統142Iとアノードガス排出系統42Eとには、両系統間の圧力差を検知する圧力検知装置(物理量検知装置)142Pが配設されている。第2アノードガス供給系統242Iとアノードガス排出系統42Eとには、両系統間の圧力差を検知する圧力検知装置(物理量検知装置)242Pが配設されている。第1カソードガス供給系統143Iとカソードガス排出系統43Eとには、両系統間の圧力差を検知する圧力検知装置(物理量検知装置)143Pが配設されている。第2カソードガス供給系統243Iとカソードガス排出系統43Eとには、両系統間の圧力差を検知する圧力検知装置(物理量検知装置)243Pが配設されている。これら圧力検知装置によって、第1アノードガス供給マニホールド192I、第1カソードガス供給マニホールド193I、第2アノードガス供給マニホールド292I、及び第2カソードガス供給マニホールド293Iと、アノードガス排出マニホールド92E及びカソードガス排出マニホールド93Eとの圧力差を検知することができる。
制御装置200は、圧力検知装置142P,143P,242P,243Pの検知情報を取得して、流量制御装置群(142C,143C,242C,243C)を制御するように構成されている。
なお、圧力検知装置142P,143P,242P,243Pは、第1アノードガス供給マニホールド192I、第1カソードガス供給マニホールド193I、第2アノードガス供給マニホールド292I、第2カソードガス供給マニホールド293I、アノードガス排出マニホールド92E、及びカソードガス排出マニホールド93E内の圧力、あるいはこれらの圧力差を直接検出するように配設されてもよい。あるいは、第1アノードガス供給部172I、第2アノードガス供給部272I、第1カソードガス供給部173I、第2カソードガス供給部273I、アノードガス排出部72E及びカソードガス排出部73Eにそれぞれ圧力検知装置を装着し、制御装置200が差分を算出するように構成することもできる。あるいは、各電池モジュールMの発電電圧を検知する電圧計(物理量検知装置)を備えて、制御装置200が電圧計の検知電圧(検知情報)を取得するようにしてもよい。このように構成すると、略自動的に発電性能の安定性を高めることができる。
次に、以上のように構成されたPEFCシステムの発電運転動作を例示して説明する。
伝熱媒体Wは、伝熱媒体供給系統44Iにおいて72℃に例示されるような電池反応に適した温度に調整される。そして、調整された伝熱媒体Wは、伝熱媒体供給部74Iに供給される。また、伝熱媒体の流量は、燃料電池スタック100の温度状態に応じて、燃料電池スタック100の温度が電池反応に適した温度となるように、調整される。
また、アノードガスAは、第1アノードガス供給系統142I及び第2アノードガス供給系統242Iにおいて露点72℃に例示されるような電池反応に適した温度及び湿度に調整される。そして、調整されたアノードガスAは、第1アノードガス供給部172I及び第2アノードガス供給部272Iに供給される。
さらに、カソードガスCは、第1カソードガス供給系統143I及び第2カソードガス供給系統243Iにおいて露点72℃に例示されるような電池反応に適した温度及び湿度に調整される。そして調整されたカソードガスCは、第1カソードガス供給部173I及び第2カソードガス供給部273Iに供給される。
ここで、これら供給温度は、発電電圧の振動の有無のような燃料電池スタック100の発電出力状況に応じて、適宜調整される。
伝熱媒体供給マニホールド94Iに供給された伝熱媒体Wは、伝熱媒体供給マニホールド94Iから伝熱媒体流路36に分流する。そして、電池モジュールMにおける電池反応部Pの電池反応熱を吸熱してより高温となって伝熱媒体排出マニホールド94E,95Eに合流して、伝熱媒体排出部74E,75Eに排出される。したがって、伝熱媒体排出マニホールド孔14E,15Eの周囲のMEA部材7、各セパレータ19A,19b,19Cには伝熱媒体排出マニホールド94E,95Eの熱が輻射又は伝達される。この輻射熱又は伝達熱によって、伝熱媒体排出マニホールド94E,95Eに近接する第2アノードガス供給マニホールド292I及び第2カソードガス供給マニホールド293Iを流通するアノードガス及びカソードガスは、それぞれ加温される。
そして、第2アノードガス供給部272Iにおける温度よりも高温に加温されたアノードガスAが、第2アノードガス供給マニホールド292Iを介して電池モジュールMのアノードガス流路22に供給される。同様にして、第2カソードガス供給部273Iにおける温度よりも高温に加温されたカソードガスCが、第2カソードガス供給マニホールド293Iを介して電池モジュールMのカソードガス流路32に供給される。
他方、第1アノードガス供給マニホールド192Iに近接する伝熱媒体供給マニホールド94Iには、第1アノードガス供給部172Iのアノードガス及び第1カソードガス供給部173Iのカソードガスとほぼ同程度の温度の伝熱媒体が供給されている。したがって、第1アノードガス供給マニホールド192Iに供給されたアノードガスAは、伝熱媒体供給マニホールド94Iの輻射熱あるいは伝達熱によって、放熱が抑制されて、ほぼ第1アノードガス供給部172Iにおける温度が維持されて、第1アノードガス供給マニホールド192Iを介して電池モジュールMのアノードガス流路21に供給される。同様にして、第1カソードガス供給部173Iにおける温度が維持されたカソードガスCが、第1アノードガス供給マニホールド193Iを介して電池モジュールMのカソードガス流路31に供給される。
そして、電池モジュールMの発電部PにおけるMEA5を隔膜にして、アノードガス流路21,22を流通するアノードガスA及びカソードガス流路31,32を流通するカソードガスCによる電池反応が起こる。
アノードガス流路21,22を流通したアノードガスAは、アノードガス排出マニホールド92Eに合流して、アノードガス排出部72Eからアノードガス排出系統42Eに排出される。
カソードガス流路31,32を流通したカソードガスCは、カソードガス排出マニホールド93Eに合流して、カソードガス排出部73Eからカソードガス排出系統43Eに排出される。
そして、制御装置200は、圧力検知装置142P,143P,242P,243Pの検知情報を取得して、流量制御装置群(142C,143C,242C,243C)を制御する。
以上のように、本実施形態において、電池モジュールMのアノードガス流路22及びカソードガス流路32には、アノードガス供給系統142I,242I及びカソードガス供給系統143I,243Iにおける状態よりもより高温となったアノードガス及びカソードガスが供給される。また、アノードガス及びカソードガスの加温には、従来熱損失となっていた、伝熱媒体排出マニホールド94Eからの輻射熱あるいは伝達熱が利用されるので、PEFCの熱効率の低下が抑制される。
また、流量制御装置142C,143C,242C,243Cによって、第1アノードガス供給マニホールド192I、第2アノードガス供給マニホールド292I、第1カソードガス供給マニホールド193I、第2カソードガス供給マニホールド293Iを流通するアノードガス及びカソードガスの流量を調整することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、本発明は、内部マニホールド型スタックのみならず外部マニホールド型スタックにおいても適用することができる。この場合には、伝熱媒体マニホールドとアノードガスマニホールドあるいはカソードガスマニホールドとの間で輻射熱又は伝達熱により上述の熱伝達が可能なように構成されている。具体的には、それぞれ近接するマニホールド部材同士が一緒に断熱材で被覆されている。
また、各マニホールドの本数は上記の実施形態に限定されない。すなわち、伝熱媒体マニホールドとアノードガスマニホールドあるいはカソードガスマニホールドとの間での熱伝達の構造が上述のように構築されるように配置されれば、本発明を実施することができる。
さらに、本実施形態では、アノードガス供給マニホールド及びカソードガス供給マニホールドの両方において第1及び第2の供給マニホールドを形成した。しかし、アノードガス及びカソードガスのいずれか一方においてのみ第1及び第2の供給マニホールドを形成することもできる。このような構成としても、アノードガスあるいはカソードガスのいずれかがより高温の状態で供給されるので、燃料電池スタック100の積層方向の温度偏差は抑制される。
本発明の燃料電池スタック及び燃料電池システムは、電池モジュールにおける反応ガス流路ごとの反応ガスの温度を均一化し、発電の安定性を向上できる燃料電池スタック及び燃料電池システムとして有用である。
本発明の第1実施形態の燃料電池スタックの積層構造を示す3面図である。 図1の燃料電池スタックの一方の端部の構造を示す分解斜視図である。 図1の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。 図1の燃料電池スタックの電池モジュールにおける伝熱部を示す分解斜視図である。 図1の燃料電池スタックの電池モジュールにおける発電部を示す分解斜視図である。 図1の燃料電池スタックの電池モジュールにおける発電部を示す分解斜視図である。 図3の電池モジュールに用いるMEA部材の構造を示す部分断面図である。 図3の電池モジュールに用いる第1セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図である。 図3の電池モジュールに用いる第2セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。 図3の電池モジュールに用いる第3セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。 本発明の第2実施形態の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。 本発明の第3実施形態の燃料電池スタックを構成する電池モジュールの構造を示す部分断面図である。 図12の電池モジュールに用いる第4セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図である。 図12の電池モジュールに用いる第5セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)は伝熱媒体流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。 図12の電池モジュールに用いる第6セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。 図12の電池モジュールに用いる第7セパレータの両主面の構造を示す平面図であって、(a)はアノードガス流路が形成された主面を示す平面図、(b)はカソードガス流路が形成された主面を示す平面図である。 図1の燃料電池スタックを用いたPEFCシステムの構成を概略的に示す図である。
符号の説明
1 高分子電解質膜
2A アノード側触媒層
2C カソード側触媒層
4A アノード側ガス拡散層
4C カソード側ガス拡散層
5 膜−電極接合体(MEA)
6 ガスケット(枠体)
7,7A,7B,7C MEA部材
112I 第1アノードガス供給マニホールド孔
212I 第2アノードガス供給マニホールド孔
312I 第3アノードガス供給マニホールド孔
113I 第1カソードガス供給マニホールド孔
213I 第2カソードガス供給マニホールド孔
313I 第3カソードガス供給マニホールド孔
12E アノードガス排出マニホールド孔
13E カソードガス排出マニホールド孔
14I 伝熱媒体供給マニホールド孔
14E 第1伝熱媒体排出マニホールド孔
15E 第2伝熱媒体排出マニホールド孔
15 ボルト孔
19A 第1セパレータ
19B 第2セパレータ
19C 第3セパレータ
19D 第4セパレータ
19E 第5セパレータ
19F 第6セパレータ
19G 第7セパレータ
21,22,23 アノードガス流路
31,32,33 カソードガス流路
36 伝熱媒体流路
42E アノードガス排出系統
43E カソードガス排出系統
44I 伝熱媒体供給系統
44E 伝熱媒体排出系統
142I 第1アノードガス供給系統
143I 第1カソードガス供給系統
242I 第2アノードガス供給系統
243I 第2カソードガス供給系統
142C、143C、242C、243C 流量制御装置
142P、143P、242P、243P 圧力検知装置(物理量検知装置)
50、51 集電板
59 端子
60、61 絶縁板
70、71 端板
72E アノードガス排出部
73E カソードガス排出部
74I 伝熱媒体供給部
74E 第1伝熱媒体排出部
75E 第2伝熱媒体排出部
172I 第1アノードガス供給部
173I 第1カソードガス供給部
272I 第2アノードガス供給部
273I 第2カソードガス供給部
82 締結具
82B ボルト
82W 座金
82N ナット
83 ノズル
92E アノードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)
93E カソードガス排出マニホールド(反応ガス排出流路)
94I 伝熱媒体供給マニホールド(伝熱媒体供給流路)
94E 第1伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)
95E 第2伝熱媒体排出マニホールド(伝熱媒体排出流路)
192I 第1アノードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)
193I 第1カソードガス供給マニホールド(第1反応ガス供給流路)
292I 第2アノードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)
293I 第2カソードガス供給マニホールド(第2反応ガス供給流路)
392I 第3アノードガス供給マニホールド(第3反応ガス供給流路)
393I 第3カソードガス供給マニホールド(第3反応ガス供給流路)
100 燃料電池スタック
200 制御装置
A アノードガス
C カソードガス
H 伝熱部
M 電池モジュール
P 発電部
W 伝熱媒体

Claims (12)

  1. 複数のMEAと複数の導電性のセパレータとが積層されることによって該積層方向に発電部と伝熱部とが交互に形成されており、
    一方の種類の反応ガス供給流路と、一方の種類の反応ガス排出流路と、他方の種類の反応ガス供給流路と、他方の種類の反応ガス排出流路と、伝熱媒体供給流路と、伝熱媒体排出流路と、を有し、
    前記発電部は、該発電部の両側に形成された一対の前記伝熱部に最も近い一対のMEAを含む2以上のMEAと、一方の前記伝熱部と前記一対のMEAの一方のMEAとの間に該MEAのアノードに接するアノードガス流路を有するように形成された反応部と、他方の前記伝熱部と前記一対のMEAの他方のMEAとの間に該MEAのカソードに接するカソードガス流路を有するように形成された反応部と、前記一対のMEAの間に前記MEAのアノードに接するアノードガス流路を有するようにそれぞれ形成された1以上の反応部と、前記一対のMEAの間に前記MEAのカソードに接するカソードガス流路を有するようにそれぞれ形成された1以上の反応部と、を有し、
    前記伝熱部は伝熱媒体流路を有し、
    前記一方の種類の反応ガス供給流路に供給される一方の反応ガスとしてのアノードガスが該一方の種類の反応ガス供給流路、アノードガス流路を有する全ての前記反応部の該アノードガス流路、及び前記一方の種類の反応ガス排出流路を順に流れ、かつ前記他方の種類の反応ガス供給流路に供給される他方の反応ガスとしてのカソードガスが該他方の種類の反応ガス供給流路、前記カソードガス流路を有する全ての前記反応部の該カソードガス流路、及び前記他方の種類の反応ガス排出流路を順に流れるように構成された燃料電池スタックであって、
    双方の種類の前記反応ガス供給流路の少なくともいずれかが、前記一対のMEAの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第1反応ガス供給流路と、前記伝熱部と該伝熱部に最も近いMEAとの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第2反応ガス供給流路とを有し、
    前記伝熱媒体供給流路に近接して前記第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記第2反応ガス供給流路が形成されている、燃料電池スタック。
  2. 前記伝熱媒体供給流路に対し前記第1反応ガス供給流路が前記第2反応ガス供給流路より近く形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に対し前記第2反応ガス供給流路が前記第1反応ガス供給流路より近く形成されている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記双方の種類の前記反応ガス供給流路が、共に、前記一対のMEAの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第1反応ガス供給流路と、前記伝熱部と該伝熱部に最も近いMEAとの間に形成された反応部に前記反応ガスを供給する第2反応ガス供給流路とを有し、
    前記伝熱媒体供給流路に近接して前記双方の種類の反応ガス供給流路の第1反応ガス供給流路が形成され、かつ前記伝熱媒体排出流路に近接して前記双方の種類の反応ガス供給流路の第2反応ガス供給流路が形成されている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記発電部は、3以上のMEAを有し、
    双方の種類の前記反応ガス供給流路の少なくともいずれかが、該いずれかの反応ガス供給流路に対応する1つの反応部毎に、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路を含む個別反応ガス供給流路を有し、
    全ての前記個別反応ガス供給流路が、各々の対応する反応部と前記一対の伝熱部のいずれかとの間に存在する反応部の数が少ない順に、前記伝熱媒体排出流路に近くかつ前記伝熱媒体供給流路から遠く形成されている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  5. 一方の種類の反応ガス供給流路、一方の種類の反応ガス排出流路、他方の種類の反応ガス供給流路、他方の種類の反応ガス排出流路、伝熱媒体供給流路、及び伝熱媒体排出流路が前記燃料電池スタックの周縁部の内部に前記積層方向に延びるように形成されている、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  6. 導電性かつ板状の第1セパレータと導電性かつ板状の第2セパレータと導電性かつ板状の第3セパレータとの3種類の前記セパレータと2以上の前記MEAとで構成された1以上の電池モジュールが積層されることによって前記積層方向に前記発電部と前記伝熱部とが交互に形成されており、
    前記第1セパレータは、一方の主面に前記アノードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記伝熱媒体流路が形成され、
    前記第2セパレータは、一方の主面に前記カソードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記伝熱媒体流路が形成され、
    前記第3セパレータは、一方の主面に前記アノードガス流路が形成されかつ他方の主面に前記カソードガス流路が形成され、
    前記電池モジュールにおいて、前記積層方向において前記2以上のMEAと1以上の前記第3セパレータとを前記第1セパレータと前記第2セパレータとが挟み、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータは各々の伝熱媒体流路が形成された主面が外方を向き、かつ前記MEAのアノード及びカソードにある前記セパレータのアノードガス流路及び他の前記セパレータのカソードガス流路がそれぞれ接して前記セパレータと前記MEAとが互いに隣り合うようにして、前記第1乃至第3セパレータ及び前記2以上のMEAが配置され、
    前記電池モジュールにおける前記第1セパレータの前記アノードガス流路が形成された部分から前記第2セパレータの前記カソードガス流路が形成された部分に渡る部分が前記発電部を構成し、2つの前記電池モジュールの境界部における一方の電池モジュールの前記第1セパレータの前記伝熱媒体流路が形成された部分と他方の電池モジュールの前記第2セパレータの前記伝熱媒体流路が形成された部分とが前記伝熱部を構成し、各々の前記セパレータの前記アノードガス流路又は前記カソードガス流路が形成された部分が各々の前記反応部を構成する、請求項1に記載の燃料電池スタック。
  7. 前記電池モジュールは、前記MEAを囲むようにして該MEAの周縁部を保持する枠体を有し、
    前記第1セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、
    前記第2セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、
    前記第3セパレータは、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、
    前記枠体は、前記伝熱媒体供給流路、前記伝熱媒体排出流路、一方の種類の第1反応ガス供給流路、一方の種類の第2反応ガス供給流路、一方の種類の前記反応ガス排出流路、他方の種類の第1反応ガス供給流路、他方の種類の第2反応ガス供給流路、他方の種類の前記反応ガス排出流路、を構成する流路孔が、その厚さ方向に貫通するようにそれぞれ形成され、
    前記第1乃至前記第3セパレータ及び前記枠体のそれぞれにおいて、双方の種類の第1反応ガス供給流路に対応する流路孔が前記伝熱媒体供給流路に対応する流路孔に近接して形成され、双方の種類の第2反応ガス供給流路に対応する流路孔が前記伝熱媒体排出流路に対応する流路孔に近接して形成されている、請求項6に記載の燃料電池スタック。
  8. 請求項1に記載の燃料電池スタックを備え、
    前記一方の種類の反応ガス供給流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給系統と、前記他方の種類の反応ガス供給流路に前記カソードガスを供給するカソードガス供給系統と、前記伝熱媒体供給流路に前記伝熱媒体を供給する伝熱媒体供給系統と、を有し、
    かつ前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に前記反応ガスを供給する、前記アノードガス供給系統及び前記カソードガス供給系統の少なくともいずれかにおいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整可能に構成されている、燃料電池システム。
  9. 請求項1に記載の燃料電池スタックを備え、
    前記一方の種類の反応ガス供給流路に前記アノードガスを供給するアノードガス供給系統と、前記他方の種類の反応ガス供給流路に前記カソードガスを供給するカソードガス供給系統と、前記伝熱媒体供給流路に前記伝熱媒体を供給する伝熱媒体供給系統と、流量比率調整手段と、を備え、
    前記流量比率調整手段は、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に前記反応ガスを供給する、前記アノードガス供給系統及び前記カソードガス供給系統の少なくともいずれかにおいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整する、燃料電池システム。
  10. 前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量及び前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と相関関係を有する物理量を検知する検知手段を有し、
    前記流量比率調整手段は、検知される物理量に基づいて、前記第1反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量と前記第2反応ガス供給流路に供給する反応ガスの流量との比率を調整する、請求項9に記載の燃料電池システム。
  11. 前記物理量が、前記第1反応ガス供給流路及び前記第2反応ガス供給流路に対応するアノードガス流路又はカソードガス流路における圧力損失である、請求項10に記載の燃料電池システム。
  12. 前記物理量が、前記電池モジュールの発電電圧である、請求項10に記載の燃料電池システム。

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