JP2007334653A - 問診装置、問診方法、問診プログラム - Google Patents

問診装置、問診方法、問診プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】量・頻度問診での食習慣の課題抽出をより正確に行うことを目的とする。
【解決手段】対象者が摂取した食品の情報を取得し対象者の食習慣を把握する問診装置1であって、対象者の手の大きさを取得する大きさ取得部21と、複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とを比較可能な画像として出力する比較出力部22と、手の状態を特定する状態特定部23と、前記特定された手の状態と手の大きさに基づき対象物の量を算出する量算出部24とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、対象者が食べた食品等の量を特定し食生活の改善を支援するための問診装置などに関する。
生活習慣病の予防および治療において、個人にあった理想的な生活習慣の把握は基本的な取組み課題である。従って、理想的な生活習慣へ改善するためには現在の生活習慣の把握が重要となる。
生活習慣の例としては、食事や運動、飲酒の習慣などが挙げられる。しかしながら、例えば生活習慣病の治療現場において、対象患者の現在の生活習慣、例えば食習慣を的確に把握し、その個人にあった理想的な生活習慣への改善指導を実施することは困難な場合が多い。
従来、例えば生活改善指導を目的とした食習慣の把握方法としては、対象者の最近1〜2ヶ月の食生活について量・頻度法による聞き取り調査を行う方法が採用されている。
この量・頻度法とは、対象者が食習慣として摂取した様々な食品について一回の摂取量とその摂取頻度を尋ね記録する方法である。例えば、「麺類(ラーメン)をどのくらい食べていますか?」というような質問形態で、回答としては、「1杯位/週」などがある。また、図16に示すように、「魚の切り身をどのくらい食べていますか?」というように、質問が食材まで細分化されている場合もある。
このような様々な食習慣に関する量・頻度法における聞き取り調査、すなわち問診としては、栄養士が対象者に対し問診を行い、当該問診結果から得られる食品の量と頻度とから栄養成分量を解析して算出し、対象者の食習慣を把握する方法が提示されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、一回に摂取する平均的な食品の摂取量を1人前のメニューとして提示し、問診する栄養相談システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上記いずれの場合においても、対象者が過去にどれくらいの量及び頻度で食品を食べたかを具体的かつ正確に把握することが重要である。したがって、問診の方法として、食品の量を対象者が具体的な数値で回答する方法や、大きさの異なる複数の食品モデルを提示し、対象者がこの食品モデルの中から選択することにより食品の量を回答する方法、大きさの異なる複数の食品が現された写真などをディスプレイ上に提示し、対象者が選択することにより食品の量を回答する方法などが採用されている。
「高血圧の個別健康教育」、上島弘嗣ほか著、保険同人社、2000年5月20日初版発行、P.61 特開平7−64963号公報
しかし、対象者が食品の量をグラム数などの具体的な数値で示すには、実際に一回に摂取している食品の量の具体的な数値を食事の都度測定する必要があり、あまり一般的に採用できるものではない。
また、写真表示や食品モデルにより食品の大きさを現し、対象者がこれらを選択する方法では、対象者の記憶に基づき食品の大きさを選択させることとなるが、食品モデルや写真の中の食品では、大きさの異なる食品どうしの相対的な比較になるため、迷いが生じ正確な選択をすることができない場合がある。また、お皿にのせた状態の食品モデルや写真を提示した場合、摂取情報を得たい食品について日常対象者が使用する食器とは異なるため、目の錯覚などにより対象者が正確な食品の大きさを選択することが困難な場合が多い。
上記従来の問題点に鑑み、本願発明者らは、人間は他の物との比較により特定の物の大きさを把握し、記憶していることを見いだし、さらに、食事など手元で作業される物(食品)の大きさは、自らの手を比較対照として把握していることを見いだすに至った。
そこで本発明は、上記人間の特性を利用し、対象者が対象物の大きさを正確に回答することが可能な問診装置などを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る問診装置は、対象者に関係する対象物の情報を取得する問診装置であって、対象者の手の大きさを取得する大きさ取得手段と、複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を出力する比較出力手段と、前記出力される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定手段と、前記取得された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出手段とを備える。
また、上記目的は、対象者に関係する対象物の情報を取得し対象者の状態を把握する問診方法であって、対象者の手の大きさを取得する大きさ取得ステップと、複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を示す画像提示ステップと、前記示される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定ステップと、前記特定された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出ステップとを備える問診方法を採用することによっても達成できる。
また、上記各ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする問診プログラムでも、同様に目的を達成することができる。
本発明の問診装置によれば、対象物、例えば食品の量・頻度問診を行う際に、対象物である食品と手の大きさを比較する問診を提示することで、対象者が食品の大きさを手の大きさと比較して回答することから、食品の量を意識することなく回答した結果を用いてより正しく摂取している食品の量を把握することが可能となる。
本発明に係る問診装置は、対象者に関係する対象物の情報を取得する問診装置であって、対象者の手の大きさを取得する大きさ取得手段と、複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を出力する比較出力手段と、前記出力される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定手段と、前記取得された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出手段とを備える。
このようにすると、対象者は対象物の大きさを自らの手の大きさと比較して判断することが出来るため、対象物の大きさをより正確に回答することが可能となる。
また、この時あらかじめ入力している対象者の手の大きさを用いて対象物の量を算出することから、対象者が量に対して意識することなく回答した結果を用いて対象物の量を特定することが可能となる。また、対象者が男性と女性など手の大きさが異なる場合でも正確な量を特定することができる。このように、対象者が大きさと量に対する知識を有していない場合においてもより正確な回答が得られる問診装置を構築することが出来る。
また、本発明に係る問診装置は、更に、前記量算出手段により算出された対象物の量から対象物に含まれる成分の成分量を算出する成分量算出手段を備えていてもよい。
また、対象者が現す手の状態を撮像により取得する撮像手段を備え、前記大きさ取得手段は、前記撮像手段から得られる像に基づき手の大きさを取得し、前記比較出力手段は、前記撮像手段から得られる手の像と当該手の像に対応する対象物の像とを出力してもよい。
更に前記撮像手段は、対象者が現す手の動きを取得し、前記比較出力手段はさらに、前記撮像手段で取得する手の動きに追随して対象物の像が変化する画像を出力するものでもよい。
このようにすることで、対象者が任意に現した手の状態に基づき手と対象物とが比較状態で出力され、対象者は任意の状態で手の状態を特定できるため、より実態に即した対象物の量を取得することが可能となる。
また、本発明の問診方法は、対象者に関係する対象物の情報を取得し対象者の状態を把握する問診方法であって、対象者の手の大きさを取得する大きさ取得ステップと、複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を示す画像提示ステップと、前記示される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定ステップと、前記特定された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出ステップとを備える。
また、上記各ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする問診プログラムでも、同様に上記目的を達成することができる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳しく説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について図1〜図12を用いて説明する。
図1は、本実施の形態に係る対象者の食習慣を改善するための問診装置1の構成を示す概観図である。
同図に示すように、問診装置1は、ディスプレイを備える表示部13と、入力手段としてのキーボード11と、入力手段としてのマウス12とを備えている。
なお、以下に説明する内容は全て上記コンピュータ及び当該コンピュータにインストールされているソフトウエアにより実現されている。
図2は、同問診装置1のハードウエア構成を示すブロック図である。
データを入力するためのキーボード11、およびマウス12、システムを駆動するための電源15および、電源15のスイッチである電源ボタン16、問診や結果を表示するための表示部13、次に説明する各機能を実現するためのプログラムである食習慣問診プログラム17、問診を抽出するための元データを収録している問診テーブル18および対象者が入力した結果およびシステムが判定した結果を保存するための個人履歴データベース19がCPU14と接続されている。
図3は、同問診装置1の機能構成を装置構成の一部と共に示すブロック図である。
同図に示すように、問診装置1は機能構成として、大きさ取得部21と、比較出力部22と、状態特定部23と、量算出部24と、成分量算出部25とを備えている。
大きさ取得部21は、対象者の手の各部分の大きさを取得する処理部である。具体的には、図4に示すように、手のひらの像に対応する所定の位置に設けられたGUIとしての囲いの中にキーボード11などから手の大きさ(長さも含む)を示す数値が入力されると、当該数値を手の大きさとして取得する。
比較出力部22は、図5や図6に示すように、手(指のみも含む)の像と対象者が食べたと想定される食品(同図においては塩鮭の切り身)の像とを比較できるような画像を出力する処理部である。すなわち、当該比較出力部22は、両手の人差し指と親指で楕円を形作った手の像であって、前記楕円の大きさが3段階となされた三つの手の像と、当該3段階の楕円に対応した食品の像(正面像)が前記楕円の中に配置された画像を出力する(図5)。また、同じ大きさの三つの指の像と、当該指の像の横に厚さの異なる食品の像(側面像)が配置された画像を出力する(図6)。
状態特定部23は、前記画像と共に表示されるGUIとしての“A”〜“E”のボタンのいずれかがマウス12によって仮想的に押下された場合に、いずれのスイッチが押下されたかを取得し、手の状態を特定する処理部である。また、状態特定部23は、キーボード11において表示されているボタンと同じアルファベットのキーを実際に押下しても同様に手の状態を特定する。
量算出部24は、取得された手の大きさのデータと、選択された前記“A”〜“E”のスイッチとに基づき食品の量、例えば体積や重量などを算出する処理部である。
成分量算出部25は、前記算出された食品の量に基づき、対象者が摂取した塩分量などを算出する処理部である。
なお、上記具体的な量の算出方法については後述する。
次に、問診装置1を用いた対象者の食習慣を把握する処理動作を説明する。
図7、図8は本実施の形態に係る問診装置1における食習慣判定のフローチャートである。
まず、問診装置1は、図4に示す画像を表示部13に出力し、手の大きさに関する質問を提示する(S10)。
対象者は、対象者自身の右手に関する4つの指標を測定し、その数値をキーボード11やマウス12を用いて入力する。各数値を入力した後、対象者は、画面右下に配置された「確定」ボタンをマウス12により仮想的に押下する。この操作により、入力された手の各部の大きさに関するデータは確定となり、対象者の手の各部の大きさのデータが個人履歴データベース19に保存される(S20)。
ここで、手の測定に関する4つの指標とは、親指の付け根から人差し指の爪の先までの長さ(:人差し指の長さ、(a)cm)、親指の付け根から親指の爪の先までの長さ(:親指の長さ、(b)cm)、手のひらの幅((c)cm)、および人差し指の幅((d)cm)である。
本実施形態で親指と人差し指との長さを採用した理由は、片手の親指と人差し指からなる輪の大きさや、両手の親指同士、人差し指同士をそれぞれ同時に繋げた際、両手の親指と人差し指からなる輪(楕円形)の大きさを用いて、食品(塩鮭の切り身)の大きさを特定するためである。
なお、本実施形態では、親指と人差し指の長さを利用して食品の大きさを特定する方法について記載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、親指と中指を用いて形成される輪の大きさを用いてもよい。その際は、ステップS10において人差し指の代わりに中指の長さを測定し入力するようにしておけばよい。例えば、中指の長さとしては、(人差し指の長さ)に(中指と人差し指との長さの差)を加えた値を入力するようにしておけば対応可能である。また、親指と薬指、または親指と小指を用いてもよい。
また、ステップS20の操作、及び、事前に取得した対象者の名前などの個人データにより、個人履歴データベース19に対象者名と手の大きさが関連付けられて保存される。その保存例を図9に示す。
同図に示すように、ステップS10で入力した手の各部の大きさのデータに加え、問診装置1は、親指と人差し指の長さの合計((a+b))についても計算し、当該計算結果をデータとして保存している。なお、必ずしもここで合計の値を保存しておく必要はなく、必要な際に都度計算するようなプログラムとしてもよい。
次に、対象者の食習慣を把握するための量頻度問診を提示する(S30)。量頻度問診は、対象者の食習慣を把握するために、各食品について平均的な摂取頻度と1回に摂取する量を質問する形式をとる。このため、ステップS30では、複数の食品に関してその摂取量と摂取頻度を質問する工程を含んでいる。その複数の食品の中の一食品である塩鮭の切り身の摂取に関する問診についての画面表示例を、図5、図6に示す。
図5では、まず塩鮭の切り身の平均的な摂取頻度に関する質問を実施している。「鮭の切り身は、どのくらいの頻度で食べますか?」の質問に対し、対象者はキーボードから摂取頻度を入力する。例えば、対象者が、毎朝塩鮭の切り身を摂取している場合、「7回/週」となるので、キーボード11やマウス12等を用いて「7」を入力する。
また、「1回に食べる鮭の切り身は、どのくらいの大きさですか?A〜Eのボタンの内、もっとも近い大きさのボタンをクリックしてください。」という質問も同時に提示されている。これは一回に摂取する塩鮭の切り身の大きさについて手の大きさと比較して回答するための質問である。この時、画面上には、比較出力部22により、両手の親指と人差し指で囲まれた楕円内に大きさの異なる塩鮭の切り身が配置された3種類の画像が提示されている。
具体的には、図5のAボタンに対応する手と塩鮭の切り身との画像では、両手の親指の第一関節同士、および人差し指の第一関節同士が重なった状態で楕円を形成した中に比較的小さい塩鮭の切り身が配置された画像となっている。またCボタンに対応する画像では、ちょうど両手の親指の先端同士、および両手の人差し指の先端同士を繋げた際に形成される楕円と同程度の中程度の大きさの塩鮭の切り身が配置された画像となっている。また、Eボタンに対応する画像では、両手の親指の先端間にちょうど片手の親指の第一関節分の長さだけ距離を置き、また両手の人差し指の先端間にちょうど片手の人差し指の第一関節分の長さだけ距離を置いた位置に両手を配置した際に形成される楕円と同程度の大きさの比較的大きな塩鮭の切り身が配置された画像となっている。また、BボタンはAボタンとCボタンとの大きさの中間を、DボタンについてはCボタンとEボタンとの大きさの中間を意味している。
ここで、表示されている手の大きさは三つの像とも同じであり、両手の位置関係のみが異なっている。
次に、対象者は、自分が食べた塩鮭の切り身の大きさを“A〜E”のボタンで選択し、問診装置1の状態特定部23は当該入力された情報を取得する(S40)。
例えば、対象者の両手の親指と人差し指で形成した輪とちょうど同じ大きさの切り身を対象者が平均的に摂取している場合、対象者はCボタンをマウス12等により選択する。具体的には、対象者はキーボード11のCのキーを押下して選択するものでもよく、マウス12を用い表示部13内のCボタンを仮想的に押下するものでもよい。
次に、状態特定部23が取得したデータを問診テーブル18に保存する(S50)。
次に、必要な情報が全て取得できたか否かが判断され(S60)、情報が不足しているならば(S60:N)、新たな問診を提示する。
次に、「その切り身は、どのくらいの厚みですか?」の質問が提示される(S30)、具体的には、図6のAボタンに対応する人差し指と塩鮭の側面とが対比状態で示された画像では、指の幅の半分の厚みの塩鮭が示された画像となっている。またCボタンに対応する画像では、指の幅と同程度の厚みの塩鮭が示された画像となっている。また、Eボタンに対応する画像では、指の幅の1.5倍の厚みの塩鮭が示された画像となっている。また、BボタンはAボタンとCボタンとの大きさの中間を、DボタンについてはCボタンとEボタンとの大きさの中間を意味している。なお、表示されている三つの指の像は同じ大きさである。
次に、前記ステップS40〜S60が必要回数繰り返される。
このように、対象者が摂取している食品の大きさについて、手の像と食品の像とが比較可能な画像を提示して質問することで、従来のグラム表示された食品による質問(図16)と比較して対象者が食品の量についての具体的なイメージを持つことができることから、より正確に食品の大きさを回答することが可能となる。
また、例えばお箸やタバコの箱など基準を配置した食品の写真を用いて問診する方法と比較しても、食事をしている際には常に対象者自身の手と食品とが比較できる状態におかれ対象者はこれを常に視認しているため、本実施の形態に示した方法の方がより対象者が答えやすく正確なデータを採取することが可能となる。
次に、前記取得されたデータに基づき対象者が食べた1回分の塩鮭の量を算出し、さらに、塩分・カロリー量に換算してそのデータを保存する処理を行う。
図8は、対象物の量、及び、成分量を算出する処理を示すフローチャートである。
まず、量算出部24は、ステップS30で実施した量頻度問診の結果を個人履歴データベース19から抽出する(S70)。
次に、ステップS20で保存した対象者の手の大きさを個人履歴データベース19から抽出する(S80)。
次にそれらの結果から、食品(塩鮭の切り身)の体積を算出する(S90)。
図10は、状態特定部23及び大きさ取得部21で取得したデータと、塩鮭の切り身の体積との関係を示す表である。
同表に基づき、ステップS30で塩鮭の切り身の大きさをCボタンで選択し、塩鮭の厚みを人差し指1本分の幅としてCボタンで選択している場合、食品の厚みが2cmであることがわかりそれに対応する食品の体積が206cm3であると決定できる。
この表のA〜E欄に示す数値の算出方法は以下の通りである。
すなわち、人差し指の第一関節分の長さは、人差し指の長さ(a)の1/5とし、親指の第一関節部分の長さは、親指の長さ(b)の1/2とし、計算している。
また、“A〜E”の欄に記載の数字は面積(cm2)を現している。これは人差し指と親指で囲われた形状を円として近似した値であり、a+bの2倍を円周として円の面積を求めたものである。
なお、この計算方法に限定されるものではなく、ステップS10の際に実測値を入力するような構成、その結果を用いるようにしてもよい。また、事前に表を作成しておく必要はなく、都度計算により求めても良い。
次にこの結果から、栄養素量としての摂取している食品のカロリーと塩分量を計算する(S100)。この時、図11に示したような、各食品について単位体積あたりのカロリーと塩分量のテーブルを使用する。
例えば、今回摂取していた塩鮭の切り身では、カロリーは60kcal×(206/100)=124kcal、塩分量は0.8g×(206/100)=1.6gとなる。
最後に、得られた結果を表示部13に表示する(S110)。その際の表示例を図12に示す。今回は、対象者が選択した問診結果の内容と、その食品に含まれる栄養素量(今回は、カロリーと塩分量)を表示している。
以上のように、本実施形態に係る問診装置1よれば、対象者の実際の手の大きさを取得すると共に、食品の像と手の像とを比較した画像に基づき食品の大きさを選択させることで、対象者の実際の手の大きさを基準として食品の大きさを特定することができる。
つまり、食事中に常に比較状態で視認される自身の手と食品とに基づき食品の大きさを特定できるため、過去の記憶に基づく選択であっても比較的正確に食品の大きさを特定することが可能となる。
なお、手の大きさの取得方法として、対象者自身が手の大きさを測定し、問診装置1に入力された値を取得する方法としたが、この方法に限定されるものではなく、対象者の手の大きさを問診装置に入力することができればよい。例えば、スキャナで手を読み取って指の長さや幅を計測するような自動読み取り装置を備えたシステムとしてもよい。このようにすると、対象者の作業が削減されるためより簡単で対象者が使用しやすくなる。
さらに、図13に示すような撮像装置26を問診装置1に備えても良い。
この撮像装置26は2台のカメラ27により、手の平面方向と側面方向との2方向を同時に撮像し、擬似的な手の大きさの三次元データを取得できる装置である。当該撮像装置26で撮像された手の像は画像解析され、各部の大きさが大きさ取得部21により取得される。
また、比較出力部22は、図14、図15に示すように、撮像された手の画像と共に食品の像とが合成された画像を出力することができるようになっている。さらに比較出力部22は、対象者が動かした各段階における手の像であって、撮像装置26が撮像したこれらの手の像に追随して対応するように食品の大きさを変化させて画像を合成し出力できるようになっている。従って、あたかも自分の手の動きに追随して食品の大きさが変化しているように対象者に看取される。
そして、対象者が食品の大きさを指定するために手の動きを止め問診装置1に対して指示を与えると、状態特定部23は、当該手の状態を取得し特定する。なお、片手のみが撮像される場合は、キーボード11やマウス12からの入力を前記指示とすることができ、また、両手が撮像に供されている場合は、所定の時間の経過や対象者の音声などを前記指示とすればよい。
具体的には図14の様に、両手の人差し指と親指で楕円形状を作り、両手の距離を変化させると、手の動きに追随して楕円の内部に合成される塩鮭の切り身の像の大きさが変化する。また、図15の様に、片手の親指と人差し指で間隔を作り、これを増減させることで、指の間に合成される塩鮭の切り身の速報からの像が増減、つまり塩鮭の切り身の厚さが増減する。
なお、図14、図15において縦横に等間隔に並ぶ線は、撮像される手の背景として実際に撮像装置26に設けられたものである。当該線を手と共に撮像することで、手の大きさや手で作られた楕円の面積や指の間の距離などを容易に解析しその値を求めることができる。
また、摂取している量を数値で表示してもよい。また、今回は食品1種類についての結果についての表示例を示しているが、ステップS30で主な食品に対する問診を実施している場合、対象者の平均的な1日摂取カロリーや塩分量に換算して結果を表示してもよい。この場合、摂取頻度が7回/週の場合は問診結果をそのまま1日摂取量として使用し、摂取頻度が1回/週の場合は問診結果から得られた摂取量を1/7とすることで1日摂取量として取り扱う。
また、本実施の形態においては、対象者の手の大きさのデータから食品の体積に変換し、食品の単位体積あたりの栄養素量のテーブルを格納することで、摂取している食品の栄養素量を算出したが、この方法に限定されるものではない。例えば、食品の単位重量あたりの栄養素量のテーブルを格納しておき、手の大きさから食品の体積に変換し、さらに食品の比重データから食品の重量に変換した結果から栄養素量を算出してもよい。食品の単位重量あたりの栄養素量についてのテーブルは一般的によく作られているため、そのデータテーブルをそのまま使用することが可能となる。
また、本実施の形態においては、問診の具体例として、魚の切り身に関する方法を示したがこれに限定されない。食品の大きさ・量を測る方法として対象者の手の大きさを基準としていればよい。例えば、固形の食品、つまり魚類以外では、肉類の切り身、イモ類の切り身などでも可能である。またサラダなどの野菜については、例えば、両手で野菜を抱えるような形を基準として表示することも可能である。
更には、食品の形状だけでなく、食器の大きさを対象者の手を比較して表示するような問診にすることも可能である。例えば、碗の直径と高さを手の大きさと比較し表示すればよい。このようにすると、みそ汁のような液体の量についても問診することが可能となる。
また、本実施の形態では、摂取している食品の栄養素量として、カロリーと塩分量としたがこれに限定されるものではない。例えば、タンパク質、脂質、炭水化物や、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄などのミネラル、食物繊維量、各種ビタミン量、コレステロール、飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、n−6系多価不飽和脂肪酸、n−3系多価不飽和脂肪酸など食品に含有される成分などがある。これらは、高血圧、糖尿病、高脂血症という主な生活習慣病や骨粗しょう症などの食事指導の際、特に指導が望まれる栄養成分である。これらの成分について各食品の単位量あたりの含有量があらかじめテーブルとして準備しておけば摂取量を計算することが可能である。
今回は、入力操作として、キーボード入力とマウスを用いたクリック操作の双方を含む形としたが、これに限定されない。例えば、画面の下半分にキーボードと同じボタンを形成し、タッチパネル操作で入力してもよいし、全てがマウスのクリック操作で入力可能な形態としてもよい。
また、対象者に関するデータの管理方法として今回は対象者名と関連付けて保存したがこれに限定されるものではない。例えば、対象者毎にIDを発行し、以後入力される対象者に関連するデータをIDと関連付けて保存する形式としてもよい。
本発明に係る問診装置は、健康が気になる方、特に生活習慣病患者への効果的な生活習慣を支援するため、特に生活習慣の中でも食習慣の改善指導に必要な食習慣の課題抽出のためのシステムおよび装置として有用である。
本発明の一実施の形態で用いた問診装置の構成を示す概観図 本発明の一実施の形態で用いた問診装置の装置構成を示すブロック図 同問診装置の機能構成を示すブロック図 同問診装置の表示部に表示された手の各部の大きさの入力を促す画面を示す図 同問診装置の表示部に表示された手と食品とが比較状態で出力された画面を示す図 同問診装置の表示部に表示された指と食品とが比較状態で出力された画面を示す図 同問診装置による食品の大きさを特定する動作を示すフローチャート 同問診装置による食品の量等を算出する動作を示すフローチャート 同問診装置の個人履歴データベースに保持されている情報を示す図 同問診装置の状態特定部及び大きさ取得部で取得したデータと、塩鮭の切り身の体積との関係を示す図 同問診装置において用いられる食品の単位体積当たりのカロリーと塩分量を示す図 同問診装置の表示部に表示された結果を示す図 本発明に係る手に関する情報の他の入力手段を備えた問診装置を示す図 同問診装置の表示部に表示された手と食品の面積とが比較状態で出力された画面の他の例を示す図 同問診装置の表示部に表示された手と食品の厚みとが比較状態で出力された画面の他の例を示す図 従来の問診装置で提示される画像を示す図
符号の説明
1 問診装置
11 キーボード
12 マウス
13 表示部
14 CPU
15 電源
16 電源ボタン
17 食習慣問診プログラム
18 問診テーブル
19 個人履歴データベース
21 大きさ取得部
22 比較出力部
23 状態特定部
24 量算出部
25 成分量算出部
26 撮像装置
27 カメラ

Claims (11)

  1. 対象者に関係する対象物の情報を取得する問診装置であって、
    対象者の手の大きさを取得する大きさ取得手段と、
    複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を出力する比較出力手段と、
    前記出力される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定手段と、
    前記取得された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出手段と
    を備える問診装置。
  2. 前記対象物は、食品である
    請求項1に記載の問診装置。
  3. 前記手の大きさは、対象者の人差し指及び親指の長さである
    請求項1に記載の問診装置。
  4. 前記手の大きさは、対象者の人差し指の幅である
    請求項1に記載の問診装置。
  5. 前記比較出力手段は、楕円形状を形成する両手の親指および人差し指の像であって複数の状態の像と、前記複数の状態の像にそれぞれ対応する大きさの複数の対象物の像であって前記楕円形状の中に存在する像とを出力する
    請求項1に記載の問診装置。
  6. 前記比較出力手段はさらに、指の幅を示す像と対象物の厚さを示す像とを出力する
    請求項5に記載の問診装置。
  7. 更に、
    前記量算出手段により算出された対象物の量から対象物に含まれる成分の成分量を算出する成分量算出手段を備える
    請求項1に記載の問診装置。
  8. 更に、
    対象者が現す手の状態を撮像により取得する撮像手段を備え、
    前記大きさ取得手段は、前記撮像手段から得られる像に基づき手の大きさを取得し、
    前記比較出力手段は、前記撮像手段から得られる手の像と当該手の像に対応する対象物の像とを出力する
    請求項1に記載の問診装置。
  9. 前記撮像手段は、対象者が現す手の動きを取得し、
    前記比較出力手段はさらに、
    前記撮像手段で取得する手の動きに追随して対象物の像が変化する画像を出力する
    請求項8に記載の問診装置。
  10. 対象者に関係する対象物の情報を取得し対象者の状態を把握する問診方法であって、
    対象者の手の大きさを取得する大きさ取得ステップと、
    複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を示す画像提示ステップと、
    前記示される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定ステップと、
    前記特定された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出ステップと
    を備える問診方法。
  11. 対象者に関係する対象物の情報を取得する問診装置に適用される問診プログラムであって、
    対象者の手の大きさを取得する大きさ取得ステップと、
    複数の状態の手の像と当該手の像に対応する対象物の像とが同時に表示される画像を示す画像提示ステップと、
    前記示される画像に基づき対象者が指定した手の状態を取得する状態特定ステップと、
    前記特定された手の状態と手の大きさとに基づき対象物の量を算出する量算出ステップと
    をコンピュータに実行させる問診プログラム。
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