JP2007333774A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度かつコンパクトなプロジェクタを提供する。
【解決手段】二次元状に配列された複数の発光部を有するLD光源10R,10G,10B及びLD光源からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッド30R,30G,30Bを有する照明装置100R,100G,100Bと、各照明装置からの光を画像情報に応じて変調する液晶装置400R,400G,400Bと、投写光学系600とを備えるプロジェクタ1000。LD光源10R,10G,10Bは、液晶装置における画像形成領域Sの大きさよりも大きな面積を有し、インテグレータロッド30R,30G,30Bは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が液晶装置における画像形成領域Sと略同一の平面形状を有する。
【選択図】図1
【解決手段】二次元状に配列された複数の発光部を有するLD光源10R,10G,10B及びLD光源からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッド30R,30G,30Bを有する照明装置100R,100G,100Bと、各照明装置からの光を画像情報に応じて変調する液晶装置400R,400G,400Bと、投写光学系600とを備えるプロジェクタ1000。LD光源10R,10G,10Bは、液晶装置における画像形成領域Sの大きさよりも大きな面積を有し、インテグレータロッド30R,30G,30Bは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が液晶装置における画像形成領域Sと略同一の平面形状を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、プロジェクタに関する。
近年、光源としてLD(レーザダイオード)光源を用いたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。LD光源を用いたプロジェクタは、光源として高圧水銀ランプなどの光源ランプを用いたプロジェクタに比べて、コンパクトになるという特長を有する。
しかしながら、LD光源を用いたプロジェクタにおいては、LD光源は高圧水銀ランプなどの光源ランプに比べて出力が低いため、プロジェクタの高輝度化を図るのが困難である。
なお、プロジェクタに用いる光源として、二次元状に配列された複数の発光部を有する大型の面状LD光源を用いることも考えられる。この場合、照明装置から射出される照明光束の総光量を増大することが可能となるため、プロジェクタの高輝度化を図ることが可能となる。しかしながら、電気光学変調装置として、大型の面状LD光源の大きさに対応させて大きな画像形成領域を有する電気光学変調装置を用いなければならないため、コンパクトなプロジェクタを実現することが容易ではなくなる。
すなわち、従来のLD光源を用いたプロジェクタにおいては、高輝度かつコンパクトなプロジェクタを実現することが容易ではなかった。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、高輝度かつコンパクトなプロジェクタを提供することを目的とする。
本発明のプロジェクタは、二次元状に配列された複数の発光部を有するLD光源及び前記LD光源からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッドを有する照明装置と、前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えるプロジェクタであって、前記LD光源は、前記電気光学変調装置における画像形成領域の大きさよりも大きな面積を有し、前記インテグレータロッドは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が前記電気光学変調装置における画像形成領域と略同一の平面形状を有することを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、光源として、二次元状に配列された複数の発光部を有する大型の面状LD光源を用いているため、照明装置から射出される照明光束の総光量を増大することが可能となり、プロジェクタの高輝度化を図ることが可能となる。
また、本発明のプロジェクタによれば、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有するインテグレータロッドを備えているため、インテグレータロッドに入射する光の大きさに比べてインテグレータロッドから射出される光の大きさを小さなものにすることができる。すなわち、プロジェクタの高輝度化を図るために大型の面状LD光源を用いたとしても、インテグレータロッドから射出される光の断面積を小さなものとすることができる。その結果、小さな画像形成領域を有する電気光学変調装置を用いることが可能となるため、コンパクトなプロジェクタを実現することが可能となる。
したがって、本発明のプロジェクタは、高輝度かつコンパクトなプロジェクタとなる。
また、本発明のプロジェクタによれば、インテグレータロッドの働きによって、画像形成領域に照射される光の面内光強度分布を比較的均一なものとすることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記インテグレータロッドは、中空のインテグレータロッドであってもよいし、中実のインテグレータロッドであってもよい。
中空のインテグレータロッドとしては、例えば4枚の反射ミラーにおける反射面を内側に向けて貼り合わせた筒状のライトトンネルなどを好適に用いることができる。また、中実のインテグレータロッドとしては、例えば内面全反射タイプの中実のロッド部材(ガラスロッド)などを好適に用いることができる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記LD光源は、各発光部に対応して配設され、各発光部からの光の角度を変換して射出する角度変換素子をさらに有することが好ましい。
このように構成することにより、角度変換素子の機能によって、LD光源の各発光部から射出される発散光の角度を変換することが可能となる。これにより、インテグレータロッドに入射する光を全反射条件を満たすように変換することが可能となるため、インテグレータロッドにおける光損失を抑制することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記インテグレータロッドは中実のインテグレータロッドであり、前記インテグレータロッドに配設され、前記インテグレータロッドに対して超音波からなる音響波を供給することにより前記インテグレータロッドに定在波を形成する音響波供給装置と、前記定在波の周期が60Hz以上の周波数で変調されるように前記音響波供給装置を制御する制御装置とをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、LD光源における各発光部からの光が互いに干渉してスペックルノイズが発生したとしても、このようなスペックルノイズを人間の目に見えない速さで高速変調することで画像形成領域におけるスペックルノイズに起因した照度むらを低減することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記音響波供給装置は、前記インテグレータロッドに対して密着して配設されていることが好ましい。
このように構成することにより、インテグレータロッドに音響波を効率的に供給することが可能となり、少ないエネルギーでかつ大きな効果をもって画像形成領域におけるスペックルノイズに起因した照度むらを低減することが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記音響波供給装置は、前記インテグレータロッドの媒質の屈折率よりも小さな屈折率を有する超音波良伝達物質を介して前記インテグレータロッドに配設されていることが好ましい。
このように構成することによっても、インテグレータロッドに音響波を効率的に供給することが可能となり、少ないエネルギーでかつ大きな効果をもって画像形成領域におけるスペックルノイズに起因した照度むらを低減することが可能となる。
また、超音波良伝達物質の屈折率は、インテグレータロッドの媒質の屈折率よりも小さいため、LD光源からの光がインテグレータロッドと超音波良伝達物質との界面においても全反射されるようになる。このため、迷光の発生を抑制することが可能となり、光利用効率の低下を抑制することが可能となる。
また、超音波良伝達物質の屈折率は、インテグレータロッドの媒質の屈折率よりも小さいため、LD光源からの光がインテグレータロッドと超音波良伝達物質との界面においても全反射されるようになる。このため、迷光の発生を抑制することが可能となり、光利用効率の低下を抑制することが可能となる。
超音波良伝達物質としては、医療・美容分野等で用いられるジェルを好ましく例示することができる。なお、長期安定性を考慮すると、蒸気圧の小さな物質からなるジェルを用いることがより好ましい。
本発明のプロジェクタにおいては、前記インテグレータロッドの光射出側に配置され、前記インテグレータロッドからの光をさらに均一な強度分布を有する光に変換する光均一化光学素子をさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、光均一化光学素子の働きによって、画像形成領域に照射される光の面内光強度分布をさらに均一なものとすることが可能となる。
ところで、インテグレータロッド単独で所定の光均一化効果を得るようにした場合、インテグレータロッドの長さを比較的長くする必要がある。これに対し、本発明のプロジェクタによれば、光均一化光学素子による光均一化効果によって、インテグレータロッドの長さを比較的短くすることが可能となり、照明装置の小型化を図ることが可能となる。
本発明のプロジェクタにおいては、前記光均一化光学素子は、前記インテグレータロッドから射出される光の面内光強度分布に応じて光透過率が調整された光透過率調整部材又は前記インテグレータロッドから射出される光を拡散させる光拡散部材であることが好ましい。
光透過率調整部材としては、インテグレータロッドから射出される光の面内光強度分布のパターンとは逆パターンの光透過率分布を有するNDフィルタやダイクロイックフィルタなどを好適に用いることができる。
光拡散部材としては、表面を光拡散面とした部材、光拡散機能を有する粒状体を表面又は内部に含む部材、フレネルレンズ又はマイクロプリズムアレイなどを好適に用いることができる。なお、マイクロプリズムアレイとは、表面にプリズム状物を複数配置したものであり、光拡散機能を有するものである。
光拡散部材としては、表面を光拡散面とした部材、光拡散機能を有する粒状体を表面又は内部に含む部材、フレネルレンズ又はマイクロプリズムアレイなどを好適に用いることができる。なお、マイクロプリズムアレイとは、表面にプリズム状物を複数配置したものであり、光拡散機能を有するものである。
本発明のプロジェクタにおいては、前記照明装置として、複数の色光を射出する複数の照明装置を備え、前記電気光学変調装置として、前記複数の照明装置から射出される複数の色光をそれぞれの色光に対応する画像情報に応じて変調する複数の電気光学変調装置を備え、前記複数の電気光学変調装置で変調されたそれぞれの色光を合成するクロスダイクロイックプリズムをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、高輝度かつコンパクトなプロジェクタを、画像品質の優れた(例えば3板式の)フルカラープロジェクタとすることができるようになる。
以下、本発明のプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図2は、インテグレータロッド30Rを説明するために示す図である。図2(a)はインテグレータロッド30Rの斜視図であり、図2(b)はインテグレータロッド30Rの光射出面34Rを示す図であり、図2(c)は液晶装置400Rにおける画像形成領域Sを示す図である。
図1は、実施形態1に係るプロジェクタ1000の光学系を示す図である。図2は、インテグレータロッド30Rを説明するために示す図である。図2(a)はインテグレータロッド30Rの斜視図であり、図2(b)はインテグレータロッド30Rの光射出面34Rを示す図であり、図2(c)は液晶装置400Rにおける画像形成領域Sを示す図である。
実施形態1に係るプロジェクタ1000は、図1に示すように、赤色光用の照明装置100Rと、緑色光用の照明装置100Gと、青色光用の照明装置100Bと、照明装置100R,100G,100Bからの3つの色光のそれぞれを画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bによって変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズム500と、クロスダイクロイックプリズム500によって合成された光をスクリーンSCR等の投写面に投写する投写光学系600とを備えたプロジェクタである。
赤色光用の照明装置100Rは、赤色光を射出するLD光源10Rと、LD光源10Rからの射出光の角度を変換して射出する複数の小レンズ22Rを有するレンズアレイ20Rと、レンズアレイ20Rからの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッド30Rと、インテグレータロッド30Rの光射出側に配置される光透過率調整部材40Rとを有する。
LD光源10Rは、複数の発光部12Rと、LD基板14Rと、放熱部(図示せず。)とを有する。複数の発光部12Rは、二次元状に配列されている。
LD光源10Rは、ここでは図示による説明を省略するが、液晶装置400Rにおける画像形成領域S(図2(c)参照。)の大きさよりも大きな面積を有している。
LD光源10Rは、ここでは図示による説明を省略するが、液晶装置400Rにおける画像形成領域S(図2(c)参照。)の大きさよりも大きな面積を有している。
レンズアレイ20Rは、LD光源10Rにおける各発光部12Rに対応して複数の小レンズ22Rが配列された構成を有している。レンズアレイ20Rは、LD光源10Rから射出される光の角度をインテグレータロッド30Rに適した角度に変換する角度変換素子としての機能を有する。
インテグレータロッド30Rは、レンズアレイ20Rからの光を内面で多重反射させることにより、レンズアレイ20Rからの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有する光学部材である。インテグレータロッド30Rは、図1及び図2に示すように、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有している。インテグレータロッド30Rの光入射面32Rは、LD光源10Rの大きさに対応した形状を有しており、光射出面34Rは、図2(b)及び図2(c)に示すように、液晶装置400Rにおける画像形成領域Sと略同一の平面形状を有している。インテグレータロッド30Rとしては、例えば、中実のガラスロッドを好適に用いることができる。
インテグレータロッド30Rの光射出側には、光均一化光学素子として、光透過率調整部材40Rが配置されている。光透過率調整部材40Rとしては、インテグレータロッド30Rから射出される光の面内光強度分布のパターンとは逆パターンの光透過率分布を有するNDフィルタなどを好適に用いることができる。
緑色光用の照明装置100G及び青色光用の照明装置100Bは、赤色光用の照明装置100Rとほぼ同じ構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
液晶装置400R,400G,400Bは、画像情報に応じて照明光束を変調するものであり、照明装置100R,100G,100Bの照明対象となる。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
液晶装置400R,400G,400Bは、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像情報に従って、入射側偏光板から射出された1種類の直線偏光の偏光方向を変調する。
また、図1に示すように、照明装置100R,100G,100Bと各液晶装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板410R,410G,410Bが介在配置され、各液晶装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板420R,420G,420Bが介在配置されている。これら入射側偏光板410R,410G,410B、液晶装置400R,400G,400B及び射出側偏光板420R,420G,420Bによって入射する各色光の光変調が行われる。
クロスダイクロイックプリズム500は、射出側偏光板420R,420G,420Bから射出された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。略X字状の一方の界面に形成された誘電体多層膜は、赤色光を反射するものであり、他方の界面に形成された誘電体多層膜は、青色光を反射するものである。これらの誘電体多層膜によって赤色光及び青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で大画面画像を形成する。
以上のように構成された実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、光源として、二次元状に配列された複数の発光部12R,12G,12Bを有し、液晶装置400R,400G,400Bにおける画像形成領域Sの大きさよりも大きな面積を有するLD光源10R,10G,10Bを用いているため、照明装置100R,100G,100Bから射出される照明光束の総光量を増大することが可能となり、プロジェクタ1000の高輝度化を図ることが可能となる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有するインテグレータロッド30R,30G,30Bを備えているため、インテグレータロッド30R,30G,30Bに入射する光の大きさに比べてインテグレータロッド30R,30G,30Bから射出される光の大きさを小さなものにすることができる。すなわち、プロジェクタ1000の高輝度化を図るためにLD光源10R,10G,10Bの面積が比較的大きくなったとしても、インテグレータロッド30R,30G,30Bから射出される光の断面積を小さなものとすることができる。その結果、小さな画像形成領域Sを有する液晶装置400R,400G,400Bを用いることが可能となるため、コンパクトなプロジェクタを実現することが可能となる。
したがって、実施形態1に係るプロジェクタ1000は、高輝度かつコンパクトなプロジェクタとなる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、インテグレータロッド30R,30G,30Bの働きによって、画像形成領域Sに照射される光の面内光強度分布を比較的均一なものとすることが可能となる。
また、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、レンズアレイ20R,20G,20Bにおける複数の小レンズ22R,22G,22Bの機能によって、LD光源10R,10G,10Bの各発光部12R,12G,12Bから射出される発散光の角度を変換することが可能となる。これにより、インテグレータロッド30R,30G,30Bに入射する光を全反射条件を満たすように変換することが可能となるため、インテグレータロッド30R,30G,30Bにおける光損失を抑制することが可能となる。
実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッド30R,30G,30Bからの光をさらに均一な強度分布を有する光に変換する光透過率調整部材40R,40G,40Bをさらに備えているため、画像形成領域Sに照射される光の面内光強度分布をさらに均一なものとすることが可能となる。
ところで、インテグレータロッド単独で所定の光均一化効果を得るようにした場合、インテグレータロッドの長さを比較的長くする必要がある。これに対し、実施形態1に係るプロジェクタ1000によれば、光透過率調整部材40R,40G,40Bによる光均一化効果によって、インテグレータロッド30R,30G,30Bの長さを比較的短くすることが可能となり、照明装置100R,100G,100Bの小型化を図ることが可能となる。
[実施形態2]
図3は、実施形態2に係るプロジェクタ1002の光学系を示す図である。なお、図3において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図3は、実施形態2に係るプロジェクタ1002の光学系を示す図である。なお、図3において、図1と同一の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
実施形態2に係るプロジェクタ1002は、基本的には実施形態1に係るプロジェクタ1000とよく似た構成を有しているが、音響波供給装置及び制御装置をさらに備えている点で実施形態1に係るプロジェクタ1000とは異なっている。
すなわち、実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、図3に示すように、インテグレータロッド30R,30B,30Gに配設される音響波供給装置50R,50G,50Bと、音響波供給装置50R,50G,50Bを制御する制御装置(図示せず。)とをさらに備えている。
音響波供給装置50Rは、超音波良伝達物質としてのジェルgを介してインテグレータロッド30Rの側面に配設されている。そして、インテグレータロッド30Rに対して超音波からなる音響波を供給することによりインテグレータロッド30Rに定在波を形成する。他の音響波供給装置50G,50Bも、音響波供給装置50Rと同様の構成を有している。
ジェルgとしては、インテグレータロッド30R,30G,30Bの媒質の屈折率よりも小さな屈折率を有するものを用いている。
また、ジェルgとしては、医療・美容分野等で用いられるジェルを好ましく例示することができる。なお、長期安定性を考慮すると、蒸気圧の小さな物質からなるジェルを用いることがより好ましい。
また、ジェルgとしては、医療・美容分野等で用いられるジェルを好ましく例示することができる。なお、長期安定性を考慮すると、蒸気圧の小さな物質からなるジェルを用いることがより好ましい。
制御装置(図示せず。)は、定在波の周期が60Hz以上の周波数で変調されるように音響波供給装置50R,50G,50Bを制御して、音響波供給装置50R,50G,50Bから供給される超音波の周波数を60Hz以上の周波数で変調する。その結果、例えば、発振周波数が20万Hzである超音波を300Hzの変調周波数で変調することにより、15万Hz〜25万Hzの範囲で高速変調された超音波からなる音響波をインテグレータロッド30R,30G,30Bに対して供給することが可能となる。なお、当該発振周波数及び当該変調周波数の値は、所定範囲内から適宜選択することが可能である。
このように、実施形態2に係るプロジェクタ1002は、実施形態1に係るプロジェクタ1000とは、音響波供給装置及び制御装置をさらに備えている点が異なっているが、その他の点については実施形態1に係るプロジェクタ1000と同様の構成を有しているため、実施形態1に係るプロジェクタ1000の場合と同様に、高輝度かつコンパクトなプロジェクタとなる。
また、実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、インテグレータロッド30R,30G,30Bに定在波を形成する音響波供給装置50R,50G,50Bを備えるとともに、定在波の周期が60Hz以上の周波数で変調されるように音響波供給装置50R,50G,50Bを制御する制御装置を備えているため、例えば時刻T1においてLD光源10Rにおける各発光部12Rからの光が互いに干渉して画像形成領域Sにスペックルノイズが発生したとしても、時刻T2(時刻T1から所定時間経過した時刻)においては時刻T1のときとは異なる干渉パターンのスペックルノイズが発生するため、所定時間で平均化してみればスペックルノイズが目立たなくなる。すなわち、画像形成領域Sにスペックルノイズが発生したとしても、このようなスペックルノイズを人間の目に見えない速さで高速変調することで画像形成領域Sにおけるスペックルノイズに起因した照度むらを低減することが可能となる。
実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、音響波供給装置50R,50G,50Bは、ジェルgを介してインテグレータロッド30R,30G,30Bに配設されているため、インテグレータロッド30R,30G,30Bに音響波を効率的に供給することが可能となり、少ないエネルギーでかつ大きな効果をもって画像形成領域Sにおけるスペックルノイズに起因した照度むらを低減することが可能となる。
実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、ジェルgの屈折率は、インテグレータロッド30R,30G,30Bの媒質の屈折率よりも小さいため、LD光源10R,10G,10B(レンズアレイ20R,20G,20B)からの光はインテグレータロッド30R,30G,30Bとジェルgとの界面においても全反射されるようになる。このため、迷光の発生を抑制することが可能となり、光利用効率の低下を抑制することが可能となる。
以上、本発明のプロジェクタ及び照明装置を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002においては、光均一化光学素子として、インテグレータロッドから射出される光の面内光強度分布に応じて光透過率が調整された光透過率調整部材を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インテグレータロッドから射出される光を拡散させる光拡散部材を用いてもよい。
(2)上記実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、音響波供給装置50R,50G,50Bは、ジェルgを介してインテグレータロッド30R,30G,30Bに配設されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インテグレータロッド30R,30G,30Bに対して密着して配設されていることも好ましい。また、上記実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、音響波供給装置50R,50G,50Bはインテグレータロッドの側面に配設されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インテグレータロッドの側面以外の部分に配設されていてもよい。さらにまた、上記実施形態2に係るプロジェクタ1002においては、1つのインテグレータロッドに対して1つの音響波供給装置が配設されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つのインテグレータロッドに対して複数の音響波供給装置が配設されていてもよい。
(3)上記実施形態1に係るプロジェクタ1000においては、インテグレータロッドとして、内面全反射タイプの中実のガラスロッドを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、4枚の反射ミラーにおける反射面を内側に向けて貼り合わせた筒状のライトトンネルなどの中空のロッドを用いてもよい。
(4)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002においては、レンズアレイ20R,20G,20Bとインテグレータロッド30R,30G,30Bとが離隔して配置されている場合を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、レンズアレイ20R,20G,20Bとインテグレータロッド30R,30G,30Bとが接着層を介して接着されていてもよい。
(5)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002においては、角度変換素子として、LD光源の各発光部(LD基板)とは別体として配設され複数の小レンズを有するレンズアレイ20R,20G,20Bを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、LD光源の各発光部(LD基板)と一体となって配設される複数の小レンズからなる角度変換素子を用いてもよい。
(6)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002は透過型のプロジェクタであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、反射型のプロジェクタにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、透過型の液晶装置等のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、反射型の液晶装置のように光変調手段としての電気光学変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。反射型のプロジェクタにこの発明を適用した場合にも、透過型のプロジェクタと同様の効果を得ることができる。
(7)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002においては、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
(8)上記各実施形態のプロジェクタ1000,1002においては、電気光学変調装置として液晶装置を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
(9)本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
10R,10G,10B…LD光源、12R,12G,12B…発光部、14R,14G,14B…LD基板、20R,20G,20B…レンズアレイ、22R,22G,22B…小レンズ、30R,30G,30B…インテグレータロッド、32R…(インテグレータロッドの)光入射面、34R…(インテグレータロッドの)光射出面、40R,40G,40B…光透過率調整部材、50R,50G,50B…音響波供給装置、100R,100G,100B,102R,102G,102B…照明装置、400R,400G,400B…液晶装置、410R,410G,410B…入射側偏光板、420R,420G,420B…射出側偏光板、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、1000,1002…プロジェクタ、g…ジェル、S…画像形成領域、SCR…スクリーン
Claims (8)
- 二次元状に配列された複数の発光部を有するLD光源及び前記LD光源からの光をより均一な強度分布を有する光に変換する機能を有するインテグレータロッドを有する照明装置と、
前記照明装置からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置により変調された光を投写する投写光学系とを備えるプロジェクタであって、
前記LD光源は、前記電気光学変調装置における画像形成領域の大きさよりも大きな面積を有し、
前記インテグレータロッドは、光路後段に向けて細くなるようなテーパ形状を有し、光射出面が前記電気光学変調装置における画像形成領域と略同一の平面形状を有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記LD光源は、各発光部に対応して配設され、各発光部からの光の角度を変換して射出する角度変換素子をさらに有することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1又は2に記載のプロジェクタにおいて、
前記インテグレータロッドは中実のインテグレータロッドであり、
前記インテグレータロッドに配設され、前記インテグレータロッドに対して超音波からなる音響波を供給することにより前記インテグレータロッドに定在波を形成する音響波供給装置と、
前記定在波の周期が60Hz以上の周波数で変調されるように前記音響波供給装置を制御する制御装置とをさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記音響波供給装置は、前記インテグレータロッドに対して密着して配設されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
前記音響波供給装置は、前記インテグレータロッドの媒質の屈折率よりも小さな屈折率を有する超音波良伝達物質を介して前記インテグレータロッドに配設されていることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記インテグレータロッドの光射出側に配置され、前記インテグレータロッドからの光をさらに均一な強度分布を有する光に変換する光均一化光学素子をさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項6に記載のプロジェクタにおいて、
前記光均一化光学素子は、前記インテグレータロッドから射出される光の面内光強度分布に応じて光透過率が調整された光透過率調整部材又は前記インテグレータロッドから射出される光を拡散させる光拡散部材であることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
前記照明装置として、複数の色光を射出する複数の照明装置を備え、
前記電気光学変調装置として、前記複数の照明装置から射出される複数の色光をそれぞれの色光に対応する画像情報に応じて変調する複数の電気光学変調装置を備え、
前記複数の電気光学変調装置で変調されたそれぞれの色光を合成するクロスダイクロイックプリズムをさらに備えることを特徴とするプロジェクタ。
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2006
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