JP2007330672A - 集塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】集塵室を小型に構成した場合でも、一旦分離された細塵が、排気口に吸引されることを防止することが可能な集塵装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る集塵装置4は、塵埃を収容する集塵容器5と、集塵容器5の略中心部に設けられ、該集塵容器5内の空気を排出する排気筒9と、排気筒9の外周面を囲む第1の空間S1と集塵容器の周壁の内周面に沿う第2の空間S2とを仕切る分離壁6と、分離壁6の内側の第1の空間S1に吸気を導く空気流入口8とを備えている。分離壁6には、空気流入口8から導入された吸気から比較的大きい塵埃を分離しながら分離壁6の外側の第2の空間S2に空気を導く複数の分離孔6cと、分離孔6cを介して分離壁6の外側の第2の空間S2に導かれた空気を分離壁6の内側の第1の空間S1に戻す空気戻し孔が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る集塵装置4は、塵埃を収容する集塵容器5と、集塵容器5の略中心部に設けられ、該集塵容器5内の空気を排出する排気筒9と、排気筒9の外周面を囲む第1の空間S1と集塵容器の周壁の内周面に沿う第2の空間S2とを仕切る分離壁6と、分離壁6の内側の第1の空間S1に吸気を導く空気流入口8とを備えている。分離壁6には、空気流入口8から導入された吸気から比較的大きい塵埃を分離しながら分離壁6の外側の第2の空間S2に空気を導く複数の分離孔6cと、分離孔6cを介して分離壁6の外側の第2の空間S2に導かれた空気を分離壁6の内側の第1の空間S1に戻す空気戻し孔が設けられている。
【選択図】図2
Description
この発明は、電機掃除機の吸気経路に配され、吸気を旋回させて塵埃を分離する集塵装置に関する。
従来から、吸気を旋回させて塵埃を分離する集塵装置が用いられている。この集塵装置は、吸込み口を有する吸込み口体と、吸気を発生させる電動送風機との間の吸気経路に配置され、吸気を集塵装置内で旋回させることで吸気から塵埃を分離するものである。
このような従来の集塵装置として特許文献1(特開平5−176871号公報)に開示されたものがある。図4は特許文献1に開示された集塵装置の縦断面図である。特許文献に開示された集塵装置は、図4に示すように、サイクロン集塵部103を有している。サイクロン集塵部103は、円筒形の外サイクロン113を有している。外サイクロン113は集塵部113bが上部の流入部113cに取り付けられて一体となっている。流入部113cには略接線方向に沿って吸気管から吸気が流入する流入口が設けられている。
外サイクロン113の内部には円錐形の内サイクロン114が下方が細くなるように配されている。内サイクロン114の下端は開口されており、外サイクロン113と一体に構成される集塵容器109に連通されている。内サイクロン114の上端には環状の通路を有する排気部110が設けられている。
内サイクロン114の外側には連通路108が形成されている。連通路108および排気部110により外サイクロン113と内サイクロン114とが連通している。また、排気部110の中央には排気管に連通する排気口110aが形成されている。
この集塵装置において、吸気は、流入口を介して矢印A1に示す方向に外サイクロン113内に流入する。流入した吸気は、遠心力により外サイクロン113の周壁の内周面に沿って旋回しながら下方に進行する。この時、吸気が外サイクロン113の周壁の内周面に衝突して、大型のゴミ112aを分離して外サイクロン113内に堆積させる。
その後、吸気は内サイクロン114の周壁の外周面に沿って上昇して矢印A2に示す方向に連通路108に流入する。連通路108に流入した吸気は、排気部110を介して矢印A3に示す方向に内サイクロン114に流入する。
内サイクロン114内に流入した吸気は、遠心力により内サイクロン114の周壁の内周面に沿って旋回しながら下方に進行する。この時、吸気が内サイクロン114の周壁の内周面に衝突して、微細な塵埃112bを分離して集塵容器109内に堆積させる。
そして、塵埃等が除去された吸気は内サイクロン114の中央部を上昇して矢印A4に示す方向に排気口110aからサイクロン集塵部103の外部に放出される。これにより集塵が行われる。
この特許文献1に開示された集塵装置によると、サイクロン集塵部103内に外サイクロン113と内サイクロン114とを設けることで、集塵効率を向上させている。しかし、外サイクロン113内および内サイクロン114内において吸気が下降、上昇を繰り返す。そのため、圧力損失が大きくなり、吸塵力が低下する問題があった。
外サイクロン113および内サイクロン114のいずれか一方だけを設けて圧力損失を低減することも考えられるが、その場合には、塵埃が十分に除去されず塵埃により排気口110aが目詰まりしやすいという問題がある。
このような二重のサイクロンによる圧力損失を低減するため、特許文献2(特開2002−51948号公報)に開示されたような集塵装置が提案されている。
図5は特許文献2に開示された集塵装置の縦断面図である。この集塵装置を構成するサイクロン集塵部204は、吸気の流入口241aが設けられ分離された塵埃を収容する集塵室241と、集塵室241を開閉できる蓋242と、集塵室から吸気を排出する排気筒244と、排気筒244の下方に配される遮蔽部材246とを有している。遮蔽部材246は、円形部246aと円形部246aの外周から垂下する遮蔽用リブ246bを有している。
流入口241aから流入した吸気は、集塵室241の周壁の内周面に沿って流入し、集塵室241内で旋回する。そして、中央部に設けられた排気筒244の排気口244aから排気部242aおよび排気管を経て電動送風機に吸引される。
集塵室241内で旋回する空気流の遠心力によって塵埃は外周方向、即ち集塵室241の周壁の内周面に向かって押しやられる。流入口から流入した旋回流は流速が大きいため排気筒244よりも外側を旋回する。突出部246cと集塵室241の周壁との間の隙間を通過できない大きな塵埃等は分離されて円形部246aの上方に堆積する。
旋回流は、突出部246cと集塵室241の内壁との間の隙間から円形部246aよりも下方に流入する。そして、集塵室241の内壁およびリブ246bと衝突して塵埃が分離される。また、リブ246bよりも外周を旋回する旋回流は集塵室241の内壁に設けられたリブ241bと衝突して塵埃が分離されるとともに、塵埃が旋回するのを防止する。これらにより、集塵室241の底部に塵埃が堆積される。
特許文献2に開示された集塵装置によると、リブ246bおよびリブ241bを設けることで、特許文献1に記載された集塵装置の外サイクロン113および内サイクロン114のような二重のサイクロン機構を設けることなく、一つのサイクロンで集塵効率を向上させている。特許文献2に開示された集塵装置によると、二重のサイクロン機構を用いないので、これに起因する圧力損失を低減することができる。
特開平5−176871号公報
特開2002−51948号公報
上記特許文献2に開示された集塵装置においては、流入口241aから集塵室241に流入した吸気が旋回流となって集塵室241の周壁の内周面に衝突し、塵埃が分離される。しかしながら、集塵室241を小型に構成する場合には、集塵室241の周壁と排気筒244の外周面との距離が短くならざるを得ないため、集塵室241の周壁の内周面に衝突し分離した細塵が、排気筒244の排気口244aへの空気の吸引力に引っ張られ、集塵室241の底に達する前に排気口244aから電動送風機側に直接パスすることがあるという問題点が有った。
また、排気筒244の下方に設けられた遮蔽部材246に衝突し、一旦分離されて、遮蔽部材246の上に堆積する塵埃に含まれる細塵が、集塵室241の下部から上昇する旋回流により吹き上げられ、排気口244aから吸引されることがあるという問題を有していた。
したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、集塵室を小型に構成した場合でも、一旦分離された細塵が、排気口に吸引されることを防止することが可能な集塵装置を提供することを目的とする。
この発明に基づいた集塵装置に従えば、電機掃除機の吸気経路に配され、吸気を旋回して塵埃を分離する集塵装置であって、塵埃を収容する集塵容器と、上記集塵容器の略中心部に設けられ、該集塵容器内の空気を排出する排気筒と、上記排気筒の外周面を囲む空間と上記集塵容器の周壁の内周面に沿う空間とを仕切る分離壁と、上記分離壁の内側の空間に吸気を導く空気流入口とを備え、上記分離壁には、上記空気流入口から導入された吸気から比較的大きい塵埃を分離しながら上記分離壁の外側の空間に空気を導く複数の分離孔と、上記分離孔を介して上記分離壁の外側の空間に導かれた空気を上記分離壁の内側の空間に戻す空気戻し孔が設けられている。
本発明に係る集塵装置によると、集塵室を小型に構成した場合でも、一旦分離された微細塵が、排気口に吸引されることを防止することができる。
以下、この発明に基づいた実施の形態における集塵装置の構造について、図を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態における集塵装置を備えた電気掃除機の一例を示す斜視図である。本実施の形態の集塵装置4は、図1に例示するような電機掃除機の内部に装着される。
図1に示す電機掃除機は、掃除機本体1と、延長管2aと、接続ホース2bと、吸込み口体3とを備えている。吸込み口体3、延長管2aおよび接続ホース2bにより、吸気経路が構成されている。集塵装置4は掃除機本体1の内部に装着される。また、掃除機本体1の内部には、電動送風機1aが設けられている。
電動送風機1aを運転すると、吸込み口体3の下面に設けられた吸込み口から、塵埃を含んだ空気が吸引される。吸引された空気(吸気)は、延長管2aおよび接続ホース2bを介して掃除機本体1に到達する。掃除機本体1に到達した吸気は、集塵装置4に導かれ、集塵装置4の内部で塵埃が分離された後、掃除機本体1の外部に排出される。
集塵装置4の内部では、後述するように、吸気は旋回し塵埃が遠心力により分離されるが、併せて、塵埃を帯電させて集塵する電気集塵機能を集塵装置4に設けてもよい。集塵装置4は、掃除機本体1に対して着脱自在に設けられている。
なお、本実施の形態では集塵装置4を掃除機本体1の内部に設ける場合について説明するが、たとえば、延長管2aの経路の途中に設けるようにするなど、集塵装置4を設ける位置は種々変更することが可能である。
次に図2および図3を用いて、本実施の形態の集塵装置4の構造について説明する。図2は、本実施の形態の集塵装置の主要部の構造を示す図3におけるII−II矢視断面図であり、図3は、同縦断面図である。
本実施の形態の集塵装置4は、塵埃を収容する集塵容器5と、集塵容器5の略中心部に設けられ、該集塵容器5内の空気を排出する排気筒9と、排気筒9の外周面を囲む第1の空間S1と集塵容器の周壁の内周面に沿う第2の空間S2とを仕切る分離壁6と、分離壁6の内側の第1の空間S1に吸気を導く空気流入口8とを備えている。分離壁6には、空気流入口8から導入された吸気から比較的大きい塵埃を分離しながら分離壁6の外側の第2の空間S2に空気を導く複数の分離孔6cと、分離孔6cを介して分離壁6の外側の第2の空間S2に導かれた空気を分離壁6の内側の第1の空間S1に戻す空気戻し孔6dが設けられている。
上記の集塵装置4の各部の構造について以下に詳述する。集塵容器5は、有底の円筒状に構成されている。集塵容器5の内部には、集塵容器5の空間を仕切る、集塵容器5と同心状の円筒状に構成された分離壁6が配設されている。
分離壁6で仕切られた第1の空間S1の上部は、粗ゴミを主として集塵する粗ゴミ集塵室を構成し、第2の空間S2は、細塵を集塵する細塵集塵室として機能する。
第1の空間S1の上部に吸気を導くため、第1の空間S1の周壁を構成する分離壁6の上部には、空気流入口8が設けられている。
空気流入口8には、吸気管7が接続されており、吸気管7は、接続ホース2bに連通している。吸気管7は、吸気が分離壁6の内周面に沿って流れるように、分離壁6の接線方向に設けられている。空気流入口8と略同じ高さで、空気流入口8の下流側近傍には複数の分離孔6cが設けられている。
分離孔6cは、本実施の形態では、縦方向に延びるスリット状に構成している。本実施の形態では、スリット状の分離孔6cを相互に平行かつ等間隔に6個設けている。また、分離孔6cの最大径(分離孔6cの対角線の長さ)は3mm以下とされている。本実施の形態では、分離孔6cをスリット状に構成したが、分離孔6cは円孔など他の形状であってもよい。
複数の分離孔6cが設けられた領域は、空気流入口8の下流側近傍に位置している。これについてより具体的に説明すると、空気流入口8から最も近接する分離孔6cまでは、空気流入口8の中心からの回転角が45°以下となる位置に設けている。分離孔6cの個数、形状および位置は、電気掃除機の仕様に応じて種々変更することができる。
第1の空間S1の上部には、その中心部に排気筒9が設けられている。排気筒9は円筒形に構成され、その表面に設けられたメッシュを介して、塵埃が分離されたきれいな空気を集塵装置4の外部に排出する。排気筒9のメッシュの形状を保持するため、支柱が適宜位置に設けられている。
分離壁6の下端部には、第1の空間S1と、第2の空間S2の下部とを連通する空気戻し孔6dが設けられている。空気戻し孔6dは、適宜間隔で、分離壁6の周面に沿って複数個設けられている。ここでは、等間隔に12個の空気戻し孔6dを設けている。
また、空気戻し孔6dの最大径は、分離孔6cの最大径より小さくなるように構成されている。具体的には、本実施の形態では、分離孔6cの最大径を3mmとし、空気戻し孔6dの最大径を0.2mmとしている。
第1の空間S1の下部には、その中心部に円筒状の内筒11が設けられている。内筒11の下面は、第1の空間S1の底部、すなわち、集塵容器5の底面付近に位置している。内筒11が設けられていることにより、第1の空間S1の下部は、円筒状の空間となっている。
第1の空間S1の上部と下部との間には、平面視円形の遮蔽部材10が設けられている。遮蔽部材10の外周面には、遮蔽部材10の上面および下面に突出する円環状リブ10aが設けられている。
排気筒9の下面には遮蔽部材10が接続されており、遮蔽部材10の下面には内筒11が接続されている。さらに排気筒9の上端は、集塵容器5の開口部を閉塞する蓋部12に接続されている。
蓋部12は、内部空間を有し、この内部空間に排気筒9の内部空間が連通している。さらに、蓋部12の内部空間に連通するように、蓋部12には排出口12aが設けられている。排出口12aは、電動送風機1aに連通される。
蓋部12の下部外周面は、集塵容器5の上端部の内周面に密着し、気密を保っている。また、蓋部12の下面には、分離壁6の上端に当接する気密材12bが設けられ、分離壁6の内外の気密を保っている。
次に、本実施の形態の集塵装置4の動作について説明する。掃除機本体1に内蔵された電動送風機1aが駆動されると、吸込み口体3から塵埃を含んだ空気が吸引される。吸気は、延長管2aおよび接続ホース2bを介して集塵装置4に到達する。
塵埃を含んだ吸気は、吸気管7を介して、矢印F1で示すように、空気流入口8から集塵装置4の第1の空間S1の内部に流入する。第1の空間S1に流入した塵埃を含んだ吸気は、第1の空間S1の上部空間(遮蔽部材10より上の空間)の内部を矢印F2で示す方向に旋回する。
このとき、塵埃は遠心力により分離壁6の内周壁6bに衝突し、旋回する気流から粗ゴミが分離される。分離された粗ゴミは、分離孔6cを通過することができないので、第1の空間S1内を落下し、第1の空間S1の底部に堆積する。
一方、分離孔6cでろ過され、空気流入口8から流入した吸気から粗ゴミが除かれた、細塵を含む空気は、分離孔6cから、矢印F2で示すように、第2の空間S2に流入する。このように、本実施の形態の集塵装置4においては、細塵を含んだ空気を、分離壁6で分離された第2の空間S2に導くので、細塵が排気筒9に吸引されることを防止することができる。
また、本実施の形態では、空気流入口8の近傍に分離孔6cを設けているので、細塵を含む空気は、空気流入口8から第1の空間S1に流入した直後に分離壁6の外側の第2の空間S2に排出される。これにより、細塵を含んだ空気が排気筒9の周囲を旋回する時間を短時間にすることができるので、細塵が排気筒9に吸引されることをより確実に防止することができる。
第2の空間S2に流入した空気は、矢印F4で示すように、第2の空間S2内を旋回しながら下方に進む。細塵と共に第2の空間S2の底部に到達した空気は、空気戻し孔6dにて細塵が除かれて再度ろ過され、矢印F5で示すように、第1の空間S1の底部に導かれる。空気戻し孔6dを通過する際に除かれた細塵は、第2の空間S2の底に堆積する。
空気戻し孔6dから第1の空間S1に流入した空気には、空気戻し孔6dでろ過されなかった微細塵が含まれる。この微細塵は、第1の空間S1の底部に溜まった粗ゴミに含まれる綿ゴミに衝突し絡み合うことで捕獲され、第1の空間S1の底部に留まる。
微細塵が除去された空気は、その後第1の空間S1内を、矢印F6に示す方向に上昇し、遮蔽部材10の外周に設けられた円環状リブ10aと分離壁6aの内周面との隙間を、矢印F7に示すようにさらに上昇する。このとき、遮蔽部材10およびその外周の円環状リブ10aにより、第1の空間S1の底部に堆積した塵埃が、排気筒9の方向に巻き上げられることを防止することができる。
円環状リブ10aと分離壁6aの内周面との隙間を通過した、塵埃が分離されたきれいな空気は、矢印F8で示すように、排気筒9のメッシュを介して、排気筒9の内部に導かれる。さらに、その空気は、矢印F9およびF10で示す方向に、蓋部12の内部を進み、排出口12aから矢印F11で示す方向に排出される。
なお、本実施の形態の集塵装置4においては、蓋部12を取り外すことで、排気筒9、遮蔽部材10および内筒11が同時に取り外される。これにより、第1の空間S1および第2の空間S2の両方が同時に開放される。このように、蓋部12を取り外すことで、集塵容器5の内部に堆積した塵埃を容易に捨てることができる。
本実施の形態の集塵装置においては、空気流入口8から流入し、粗ゴミが除かれた細塵を含む空気は、分離孔6cから第2の空間S2に流入する。これにより、細塵は分離壁6で分離された第2の空間S2に導かれるので、排気筒9に細塵が吸引されることを防止することができる。
分離壁6により細塵を分離するので、集塵装置4を小型に構成して集塵容器5の内周壁と排気筒9の外周壁との距離を十分に確保できない場合でも、細塵が排気筒9に吸引されることを防止することができる。
さらに、本実施の形態では、空気流入口8の近傍に分離孔6cを設けているので、細塵を含む空気は、空気流入口8から第1の空間S1に流入した直後に分離壁6の外側の第2の空間S2に排出される。これにより、細塵を含んだ空気が排気筒9の周囲を旋回する時間を短時間にすることができるので、排気筒9に細塵が吸引されることをより確実に防止することができる。
また、本実施の形態の集塵装置4においては、空気戻し孔6dは分離壁6の内側の空間の底部付近に連通するように設けられているので、微細塵は、第1の空間S1の底部に溜まった粗ゴミに含まれる綿ゴミに衝突し絡み合うことで捕獲される。これにより排気から微細塵をも除去することができる。
一方、本実施の形態においては、分離孔6cの最大径を3mmとしているので、分離壁6の外側の第2の空間S2には、3mm以上の塵埃が排出されることはない。これにより、分離壁6の外周面6aと集塵容器5の内周面との距離を小さくすることができ、小型で効率のよい集塵装置4を構成することができる。
さらに、空気戻し孔6dの最大径を分離孔6cの最大径より小さくしたので、第2の空間S2に導かれた細塵が、第1の空間S1に空気戻し孔から戻ることを防止することができる。
加えて本実施の形態においては、空気流入口8および分離孔6cはいずれも集塵容器内5の第1の空間S1の上部空間に位置しており、第1の空間S1の上部空間との下部空間との間には水平方向に延びる遮蔽部材10が設けられている。これにより、第1の空間S1の底部に堆積する塵埃が、排気筒9の方向に巻き上げられることを防止することができる。
なお、本実施の形態の集塵装置4において吸気は、第1の空間S1の上部で旋回しながら、第2の空間S2に導かれ、第2の空間内を降下した後、第1の空間の底部に戻されて第1の空間内を上昇する。このように、集塵装置4に導かれた空気は、下降および上昇をそれぞれ一回のみ行なう。したがって、上述の特許文献1で示した集塵装置のような、空気の下降および上昇を複数回繰り返すことによる圧力損失の増大を回避することができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるのではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 掃除機本体、1a 電動送風機、2a 延長管、2b 接続ホース、3 吸い口体、4 集塵装置、5 集塵容器、6 分離壁、6c 分離孔、6d 空気戻し孔、7 吸気管、8 空気流入口、9 排気筒、10 遮蔽部材、11 内筒、12 蓋部。
Claims (6)
- 電機掃除機の吸気経路に配され、吸気を旋回して塵埃を分離する集塵装置であって、
塵埃を収容する集塵容器と、
前記集塵容器の略中心部に設けられ、該集塵容器内の空気を排出する排気筒と、
前記排気筒の外周面を囲む空間と前記集塵容器の周壁の内周面に沿う空間とを仕切る分離壁と、
前記分離壁の内側の空間に吸気を導く空気流入口とを備え、
前記分離壁には、前記空気流入口から導入された吸気から比較的大きい塵埃を分離しながら前記分離壁の外側の空間に空気を導く複数の分離孔と、前記分離孔を介して前記分離壁の外側の空間に導かれた空気を前記分離壁の内側の空間に戻す空気戻し孔が設けられている、集塵装置。 - 前記分離孔は、前記空気流入口の近傍に設けられている、請求項1に記載の集塵装置。
- 前記空気戻し孔は前記分離壁の内側の空間の底部付近に連通するように設けられている、請求項1または2に記載の集塵装置。
- 前記分離孔は、その最大径が3mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の集塵装置。
- 前記空気戻し孔の最大径は、前記分離孔の最大径より小さい、請求項1から4のいずれかに記載の集塵装置。
- 前記空気流入口および前記分離孔はいずれも前記集塵容器内の上部空間に位置しており、前記分離壁の内側の空間には、該上部空間と前記分離壁の内側の空間の下部空間との間に水平方向に延びる遮蔽部材が設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の集塵装置。
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