JP2007328682A - 省エネルギー診断方法および省エネルギー診断システム - Google Patents

省エネルギー診断方法および省エネルギー診断システム Download PDF

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Shozo Takahata
昭三 高畑
Akio Kaneshige
昭雄 兼重
Kazuhiro Sera
和浩 世良
Takaaki Shinno
隆昭 進野
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Abstract

【課題】 複数の診断対象施設を有する企業などに対して省エネルギー対策を適切かつ簡易に診断することができる省エネルギー診断方法を提供する。
【解決手段】 複数の店舗A1〜A36のなかから診断実施店舗A2、A4、A6を選定し(ステップS1)、診断実施店舗A2、A4、A6に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出する(ステップS2)。そして、診断実施店舗A2、A4、A6以外の店舗である診断非実施店舗に対して、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果と、診断実施店舗A2、A4、A6の規模と、診断非実施店舗の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する(ステップS3)。
【選択図】 図1

Description

本発明は、省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断方法および省エネルギー診断システムに関し、特に、複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対して省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断方法および省エネルギー診断システムに関する。
エネルギー使用量を削減することは、経費削減という経済面や地球温暖化防止などという環境保護の観点からも必要であり、特に、エネルギー使用量が多い企業や団体などにとっては、適切な省エネルギー対策を実行することは必須の課題となっている。このため、電力会社やESCO(Energy Service Company)事業者などによって、企業などのエネルギー使用状況を調査して省エネルギー対策を提案する省エネルギー診断サービスが行われている。そして、このような省エネルギー診断サービスを効率的、効果的に行うための診断システムや診断方法が知られている。
例えば、現場担当者が省エネルギーの診断対象となる現場施設(診断対象施設)での設備の使用状況を撮影などすることで、技術専門員が現場に赴かなくても省エネルギーの診断に必要な調査を可能にする、という省エネルギー診断システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、加工工程の設備に有する設備要素ごとにエネルギー使用量を連続的に測定し、加工工程における生産量を合わせて比較することにより設備要素ごとの理想的エネルギー使用量を確認する。そして、設備要素ごとに測定されたエネルギー使用量と理想的エネルギー使用量とを比較することにより、省エネルギーが可能なエネルギー(設備要素)を見つける、という省エネルギー診断方法が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2003−131727号公報 特開2003−227853号公報
ところで、特許文献1、2に記載されているような省エネルギー診断システムや診断方法では、診断対象となる診断対象施設(現場)に赴いて撮影や測定などの現地調査をする必要がある。このため、例えば、複数の店舗(診断対象施設)を有するスーパーマーケットなどを診断対象とする場合、各店舗に赴いて現地調査をし、省エネルギー対策を診断する必要がある。しかしながら、現地調査を行って省エネルギー対策を診断するには、各種計器の取り付けや撤去、データの解析などに多大な労力と時間とを要する。このため、すべての店舗に対して現地調査や診断を行い、スーパーマーケット全体の省エネルギー診断を行うことは、実務上困難な状況であった。一方、複数の店舗を有するスーパーマーケットなどに対しては、空調設備やショーケースなどの個々の設備機器に対して空調設備メーカやショーケースメーカなどが個別に省エネルギー対策を提案するというサービスが行われていた。しかしながら、このようなサービスでは、スーパーマーケット全体のエネルギー使用状況などを把握して適切な省エネルギー対策を提案する、ということができなかった。
そこで本発明は、複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対して省エネルギー対策を適切かつ簡易に診断することができる省エネルギー診断方法および省エネルギー診断システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対する省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断方法であって、前記複数の診断対象施設のなかから診断実施施設を選定し、前記診断実施施設に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を診断し、前記診断実施施設以外の診断対象施設である診断非実施施設に対して、前記診断実施施設に対する診断結果と、前記診断実施施設の規模と、前記診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断することを特徴としている。
(作用)
診断実施施設に対しては、現地調査に基づく省エネルギー対策が診断され、診断非実施施設に対しては、診断実施施設の診断結果と、診断実施施設および診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策が推定診断される。すなわち、診断実施施設と診断非実施施設の延床面積やエネルギー使用量や設備機器の容量などの規模を比較することで、診断実施施設の診断結果から診断非実施施設の省エネルギー対策が推定診断される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の省エネルギー診断方法において、前記複数の診断対象施設のなかからエネルギー使用状況が平均的な診断対象施設を前記診断実施施設として選定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2のいずれか1項に記載の省エネルギー診断方法において、前記診断実施施設に対する診断結果が省エネルギー対策として不適切である場合には、他の診断対象施設を診断実施施設として選定することを特徴としている。
(作用)
診断実施施設に対する診断結果が不適切な場合、例えば省エネルギー対策の効果が低い場合には、他の診断対象施設が診断実施施設として選定される。そして、この他の診断対象施設(新たな診断実施施設)に対して適切な診断結果が得られると、この診断結果に基づいて診断非実施施設に対する省エネルギー対策が推定診断される。
請求項4に記載の発明は、複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対する省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断システムであって、前記複数の診断対象施設のなかから診断実施施設を選定する実施施設選定手段と、前記診断実施施設に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を診断する実診断手段と、前記診断実施施設以外の診断対象施設である診断非実施施設に対して、前記実診断手段による診断結果と、前記診断実施施設の規模と、前記診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する推定診断手段と、を備えることを特徴としている。
(作用)
実施施設選定手段によって、複数の診断対象施設のなかから診断実施施設が選定され、この診断実施施設に対しては実診断手段によって、現地調査に基づく省エネルギー対策が診断される。また、診断非実施施設に対しては推定診断手段によって、実診断手段による診断結果と、診断実施施設および診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策が推定診断される。
請求項1に記載の発明によれば、診断実施施設に対しては、現地調査に基づく省エネルギー対策を診断し、診断非実施施設に対しては、診断実施施設の診断結果と診断対象施設の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する。このように、現地調査に基づく省エネルギー対策の診断は診断実施施設に対してのみ行えばよいため、現地調査とそれに基づく診断とに要する労力と時間とが大きく軽減される。一方、現地調査に基づく診断実施施設の診断結果から、診断実施施設の規模と診断非実施施設の規模とに基づいて診断非実施施設の省エネルギー対策を推定診断するため、適切な推定診断結果を得ることが可能となる。このようにして、複数の診断対象施設を有する企業全体や団体全体などに対する省エネルギー対策を実効的に診断することができ、しかも適切な診断結果を簡易に得ることが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、エネルギー使用状況が平均的な診断対象施設を診断実施施設として選定する。すなわち、エネルギー使用状況が平均的な診断対象施設に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を診断するため、診断非実施施設に対する省エネルギー対策をより適切に(より精度高く)推定診断することが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、診断実施施設に対する診断結果が不適切な場合には、他の診断対象施設(新たな診断実施施設)に対する適切な診断結果に基づいて診断非実施施設に対する省エネルギー対策を推定診断するため、より適切な推定診断結果を得ることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、診断実施施設に対してのみ現地調査を要するため、現地調査に要する労力と時間とが大きく軽減される。また、実診断手段によって、診断実施施設に対する省エネルギー対策が診断され、推定診断手段によって、診断非実施施設に対する省エネルギー対策が推定診断されるため、省エネルギー対策の診断に要する労力と時間とが大きく軽減される。一方、現地調査に基づく診断実施施設の診断結果と、診断実施施設の規模と診断非実施施設の規模とに基づいて、推定診断手段によって診断非実施施設の省エネルギー対策が推定診断されるため、適切な推定診断結果を得ることが可能となる。この結果、複数の診断対象施設を有する企業全体や団体全体などに対する省エネルギー対策を実効的に診断することができ、しかも適切な診断結果を簡易に得ることが可能となる。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この実施の形態に係る省エネルギー診断方法のフローチャートである。この省エネルギー診断方法は、複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対する省エネルギー対策を診断する方法であって、主として、複数の診断対象施設のなかから診断実施施設を選定する実施店舗選定ステップS1と、診断実施施設に対して省エネルギー対策を実診断する実診断ステップS2と、診断実施施設以外の診断対象施設である診断非実施施設に対して省エネルギー対策を推定診断する推定診断ステップS3とを備えている。以下、この実施の形態では、複数の店舗(診断対象施設)を有するスーパーマーケットAを診断対象とする場合を例にして説明する。ここで、スーパーマーケットAは、店舗A1から店舗A36の36の店舗を有するものとする。
実施店舗選定ステップS1は、店舗A1〜A36のなかからステップS2の実診断の対象店舗(診断実施施設)を選定するステップであり、この実施の形態では、エネルギー使用状況が平均的な店舗を実診断の対象店舗(以下、「診断実施店舗」という)として選定する。具体的には、まず、各店舗A1〜A36におけるエネルギー使用状況を示す関係データを取得してグラフ化する(ステップS11)。例えば、図2(a)に示すような来客者数とエネルギー総コストとの関係データ、図2(b)に示すような延床面積と電力コストとの関係データ、図2(c)に示すような延床面積とショーケース(冷凍機)容量との関係データ、図2(d)に示すような来客者数と給湯量との関係データなどを取得してグラフ化する。次に、各関係データにおける得点を各店舗A1〜A36に付与する(ステップS12)。すなわち、各関係データグラフにおける近似曲線L1〜L4に近い店舗には高い得点を付与し、近似曲線L1〜L4から離れている店舗には低い得点を付与する。この際、エネルギー使用状況とより関係が深い関係データについては、得点の最高値と最低値との差を大きくする。そして、図3に示すように、店舗A1〜A36ごとに各関係データの得点を合計し、この実施の形態では、合計得点が高い上位3店舗を診断実施店舗とする(ステップS13)。ここでは、店舗A2、A4およびA6が診断実施店舗として選定されたとする。
実診断ステップS2は、診断実施店舗A2、A4、A6に対して、現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を実診断するステップである。まず、診断実施店舗A2、A4、A6を現地調査(ステップS21)して、エネルギー使用状況の特徴を把握する(ステップS22)。具体的には、現地計測や現地見聞などの現地調査によって、図4に示すような「調査期間中における用途別エネルギー割合」や、図5に示すような「システム構成」、さらには、各用途に対する各エネルギー源の年間エネルギー量、年間エネルギーコストなどの調査結果を取得する。そして、この調査結果に基づいて、使用エネルギー源の特徴やエネルギー使用用途の特徴などを把握する。例えば、図4、5に示すような調査結果からは、使用エネルギー源の特徴として、電力が97%でガスが3%という特徴が把握され、エネルギー使用用途の特徴として、1日あたりの全使用エネルギーの8割以上を冷凍機動力用途と電灯用途とで占めるという特徴が把握される。
次に、把握した特徴に基づいて、エネルギー使用量を削減するのに効果的な省エネルギー対策を提案する(ステップS23)。例えば上記の例の場合、冷凍機動力と電灯とのエネルギー使用量(使用割合)が多いという特徴から、図6に示すように、冷凍機動力のエネルギー使用量を削減するために蓄熱式ショーケースを導入し、電灯のエネルギー使用量を削減するために高効率機器を導入する、という省エネルギー対策を提案する。また、エネルギー使用量が少ない給湯機器、厨房機器、空調機器を電気式機器に変更して電力会社と業務用総合電化契約をし、料金割引の適用を受ける、という省エネルギー対策を提案する。
続いて、提案した省エネルギー対策による効果を算出(評価)する(ステップS24)。例えば上記の例の場合、診断実施店舗A2、A4、A6に蓄熱式ショーケースを導入した場合における導入前・後の年間ランニングコスト(図7(a))、導入前・後のイニシャルコスト(図7(b))、導入前・後の10年間の総コスト(図7(c))を算出し、コストメリットを算出する。また、給湯機器、厨房機器、空調機器を電気式機器に変更して業務用総合電化契約をした場合における割引適用前・後の年間ランニングコスト(図8(a))、適用前・後のイニシャルコスト(図8(b))、適用前・後の10年間の総コスト(図8(c))を算出し、コストメリットを算出する。なお、この実施の形態では、電灯に高効率機器を導入するという省エネルギー対策は、既に診断実施店舗A2、A4、A6で実施されているとする。
推定診断ステップS3は、診断実施店舗A2、A4、A6以外の店舗(以下、「診断非実施店舗」という)に対して、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果と、診断実施店舗A2、A4、A6の規模と、診断非実施店舗の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断するステップである。ここで、推定診断ステップS3の前に、後述するように、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果が省エネルギー対策として適切(適正)であるか否かが判断され、適切な場合に推定診断ステップS3に進む。推定診断ステップS3では、まず、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果に基づいて、診断非実施店舗に対する省エネルギー対策を提案する(ステップS31)。例えば上記の例の場合、蓄熱式ショーケースを導入すること、および、給湯機器、厨房機器、空調機器を電気式機器に変更して業務用総合電化契約をすることが診断実施店舗A2、A4、A6に対して効果的であることから、同様の省エネルギー対策をすべての診断非実施店舗で実施することを提案する。
次に、提案した省エネルギー対策による効果を推定算出する(ステップS32)。すなわち、図9に示すように、延床面積(規模)をX軸、蓄熱式ショーケースを導入することによる年間ランニングコストの削減額(導入前・後のコスト差)をY軸とし、各診断実施店舗A2、A4、A6の延床面積に対する削減額をX−Y上にプロットする。そして、このプロットから延床面積と削減額との相関関係を示す推定メリット曲線L5を算出する。ここでは、L5(Y)=0.44Xと算出されたとする。また、図10に示すように、延床面積をX軸、業務用総合電化契約をすることによる年間ランニングコストの削減額(契約前・後のコスト差)をY軸とし、各診断実施店舗A2、A4、A6の延床面積に対する削減額をX−Y上にプロットする。そして、このプロットから延床面積と削減額との相関関係を示す推定メリット曲線L6を算出する。ここでは、L6(Y)=0.49Xと算出されたとする。このようにして算出した推定メリット曲線L5、L6の「X」に、各診断非実施店舗の延床面積を代入して、蓄熱式ショーケースを導入することによる年間ランニングコストの削減額や、業務用総合電化契約をすることによる年間ランニングコストの削減額などを算出する。そして、算出した削減額を合計することで、すべての診断非実施店舗に対する省エネルギー対策の効果を推定算出するものである。
以上のような省エネルギー診断方法によれば、まず、実施店舗選定ステップS1において、店舗A1〜A36のなかから診断実施店舗A2、A4およびA6が選定される。次に、実診断ステップS2において、診断実施店舗A2、A4、A6に対する現地調査がされ、その調査結果に基づいて省エネルギー対策が提案される。そして、省エネルギー対策の効果が算出されることで省エネルギー対策が実診断される。続いて、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果が省エネルギー対策として適切であるか否かが判断される(ステップS4)。例えば、診断実施店舗A2、A4、A6に対する省エネルギー対策の効果が低い場合や、診断実施店舗A2、A4、A6に対する省エネルギー対策が診断実施店舗A2、A4、A6に特有のものであり診断非実施店舗には適用できないなどの場合には、不適切であると判断される。そして、不適切であると判断された場合には、不適切な診断実施店舗A2、A4、A6を除外して、他の店舗を新たな診断実施店舗として選定する(ステップS5)。この実施の形態では、上記のステップS12で付与された得点の合計が次に高い店舗を診断実施店舗として、実診断ステップS2に戻る。このようにして、適切な診断結果が得られるまで、ステップS2、S4、S5を繰り返す。一方、診断結果が適切な場合(ステップS4で「Y」の場合)には、推定診断ステップS3において、診断非実施店舗に対する省エネルギー対策が推定診断される。すなわち、診断非実施店舗に対する省エネルギー対策が提案され、すべての診断非実施店舗に対する省エネルギー対策の効果が推定算出される。
以上のように、この省エネルギー診断方法によれば、診断実施店舗A2、A4、A6に対しては、現地調査に基づく省エネルギー対策を診断し、診断非実施店舗に対しては、診断実施店舗A2、A4、A6の診断結果と店舗A1〜A36の延床面積(規模)とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する。このように、現地調査に基づく省エネルギー対策の診断は診断実施店舗A2、A4、A6に対してのみ行えばよいため、現地調査とそれに基づく診断とに要する労力と時間とが大きく軽減される。一方、現地調査に基づく診断実施店舗A2、A4、A6の診断結果から、診断実施店舗A2、A4、A6の延床面積と診断非実施店舗の延床面積とを比較して診断非実施店舗の省エネルギー対策を推定診断するため、適切な推定診断結果を得ることが可能となる。このようにして、複数の店舗A1〜A36を有するスーパーマーケットA全体に対する省エネルギー対策を実効的に診断することができ、しかも適切な診断結果を簡易に得ることが可能となる。
また、エネルギー使用状況が平均的な店舗A2、A4、A6を診断実施店舗として選定するため、すなわち、エネルギー使用状況が平均的な店舗A2、A4、A6に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を診断するため、平均的な(標準的な)診断結果が得られる。そして、平均的な診断結果に基づいて診断非実施店舗に対する省エネルギー対策を推定診断するため、より適切な(より高い精度の)推定診断結果を得ることが可能となる。
さらに、診断実施店舗A2、A4、A6に対する診断結果が省エネルギー対策として不適切な場合には、他の店舗を診断実施店舗とし、適切な診断結果が得られるまで診断実施店舗の選定が繰り返される。そして、適切な診断結果に基づいて診断非実施店舗に対する省エネルギー対策を推定診断するため、より適切な推定診断結果を得ることが可能となる。
(実施の形態2)
図11は、この実施の形態に係る省エネルギー診断システム1の概略構成図である。この省エネルギー診断システム1は、実施の形態1の省エネルギー診断方法をシステム化したものであって、電力会社に設置されたホストコンピュータ2と各店舗A1〜A36とが通信網Nを介して通信可能に接続されている。
ホストコンピュータ2は、店舗データベース21と、実施店舗選定プログラム22(実施施設選定手段)と、実診断プログラム23(実診断手段)と、推定診断プログラム24(推定診断手段)と、これらを制御などするCPU(Central Processing Unit)25とを備えている。
店舗データベース21には、各店舗A1〜A36に関するデータ(情報)が記憶されている。すなわち、各店舗A1〜A36の来客者数、エネルギー総コスト、延床面積、電力コスト、ショーケース容量、給湯量、営業時間、営業日数などのデータが記憶されている。
実施店舗選定プログラム22は、店舗A1〜A36のなかから診断実施店舗を選定するプログラムであり、実施の形態1における実施店舗選定ステップS1の処理をコンピュータ処理できるようにプログラム化したものである。すなわち、店舗データベース21のデータに基づいて図2に示すような関係データグラフを作成し(ステップS11)、各店舗A1〜A36に得点を付与して(ステップS12)、得点が高い店舗を診断実施店舗として選定する(ステップS13)プログラムである。
実診断プログラム23は、診断実施店舗に対して、現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を実診断するプログラムであり、実施の形態1における実診断ステップS2の処理をコンピュータ処理できるようにプログラム化したものである。すなわち、診断実施店舗から現地調査の調査結果(計測結果など)を受信すると起動され、この調査結果に基づいて、エネルギー使用状況の特徴を把握して(ステップS22)省エネルギー対策を案出し(ステップS23)、省エネルギー対策の効果を算出する(ステップS24)プログラムである。
推定診断プログラム24は、診断非実施店舗に対して、診断実施店舗に対する診断結果と、診断実施店舗の規模と、診断非実施店舗の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断するプログラムであり、実施の形態1における推定診断ステップS3の処理をコンピュータ処理できるようにプログラム化したものである。すなわち、診断実施店舗の診断結果に基づいて、診断非実施店舗に対する省エネルギー対策を提案し(ステップS31)、上記のような推定メリット曲線L5、L6を算出して省エネルギー対策の効果を推定算出する(ステップS32)プログラムである。
次に、このような省エネルギー診断システム1の処理動作について、図12に基づいて説明する。
まず、実施店舗選定プログラム22によって店舗A1〜A36のなかから診断実施店舗が選定されると(ステップS101)、診断実施店舗に対してホストコンピュータ2から現地調査の要求が送信される。次に、ホストコンピュータ2が診断実施店舗から現地調査の結果を受信すると(ステップS102)、実診断プログラム23が起動され、診断実施店舗に対する省エネルギー対策が実診断される(ステップS103)。続いて、実施の形態1におけるステップS4と同様に、診断結果が適切であるか否かが判断され(ステップS104)、不適切な場合には、他の店舗が新たな診断実施店舗として選定される(ステップS105)。そして、新たな診断実施店舗に対してホストコンピュータ2から現地調査の要求が送信され、ステップS102の前(調査結果の受信待ち)に戻る。一方、診断結果が適切な場合には、推定診断プログラム24によって診断非実施店舗に対する省エネルギー対策が推定診断される(ステップS106)ものである。
以上のように、この省エネルギー診断システム1によれば、実施店舗選定プログラム22によって診断実施店舗が選定され、実診断プログラム23によって診断実施店舗に対する省エネルギー対策が実診断され、さらに、推定診断プログラム24によって診断非実施店舗に対する省エネルギー対策が推定診断される。このため、診断実施店舗の選定や、省エネルギー対策の実診断および推定診断に要する労力と時間とが大きく軽減される。しかも、診断実施店舗に対してのみ現地調査を行えばよいため、現地調査に要する労力と時間とが大きく軽減される。
以上、この発明の実施の形態1、2について説明したが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1、2では、エネルギー使用状況が平均的な上位3店舗を診断実施店舗として選定しているが、その他の選定基準に基づいて選定してもよい。例えば、エネルギー使用状況が平均的な店舗と、エネルギー使用状況が良い(エネルギーコストが低い)店舗と、エネルギー使用状況が悪い(エネルギーコストが高い)店舗の3店舗を診断実施店舗として選定するようにしてもよい。また、診断対象施設を有する企業や団体などの業態やエネルギー使用状況などに応じて、診断実施施設の数を決定するようにしてもよい。
さらに、実施の形態1、2では、延床面積を店舗の規模として診断非実施店舗に対する省エネルギー対策の効果を推定算出しているが、その他のパラメータを店舗の規模として推定算出するようにしてもよい。例えば、来客者数、電力使用量、ガス使用量、空調機器容量、ショーケース容量、厨房機器容量、売上高、給湯量、営業時間、営業日数などのパラメータを店舗の規模としてもよく、さらには、複数のパラメータを店舗の規模として推定算出するようにしてもよい。
実施の形態1に係る省エネルギー診断方法のフローチャートである。 実施の形態1において、各店舗のエネルギー使用状況を示す図であり、(a)は来客者数とエネルギー総コストとの関係を示し、(b)は延床面積と電力コストとの関係を示し、(c)は延床面積とショーケース容量との関係を示し、(d)は来客者数と給湯量との関係を示す。 図2に基づいて各店舗に付与された得点を示す図である。 実施の形態1において、現地調査によって得られた「調査期間中における用途別エネルギー割合」を示す図である。 実施の形態1において、現地調査によって得られた「システム構成」を示す図である。 実施の形態1において、診断実施店舗に対する省エネルギー対策を示す図である。 図6の蓄熱式ショーケースを導入した場合における効果を示す図であり、(a)は導入前・後の年間ランニングコストを示し、(b)は導入前・後のイニシャルコストを示し、(c)は導入前・後の10年間の総コストを示す。 図6の電気式機器を導入した場合における効果を示す図であり、(a)は業務用総合電化契約による割引適用前・後の年間ランニングコストを示し、(b)は適用前・後のイニシャルコストを示し、(c)は適用前・後の10年間の総コストを示す。 実施の形態1において、延床面積と、蓄熱式ショーケースを導入することによる年間ランニングコストの削減額との相関関係を示す図である。 実施の形態1において、延床面積と、業務用総合電化契約をすることによる年間ランニングコストの削減額との相関関係を示す図である。 実施の形態2に係る省エネルギー診断システムの概略構成図である。 図11の省エネルギー診断システムの処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 省エネルギー診断システム
2 ホストコンピュータ
21 店舗データベース
22 実施店舗選定プログラム(実施施設選定手段)
23 実診断プログラム(実診断手段)
24 推定診断プログラム(推定診断手段)
25 CPU
A1〜A36 店舗
N 通信網

Claims (4)

  1. 複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対する省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断方法であって、
    前記複数の診断対象施設のなかから診断実施施設を選定し、
    前記診断実施施設に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を診断し、
    前記診断実施施設以外の診断対象施設である診断非実施施設に対して、前記診断実施施設に対する診断結果と、前記診断実施施設の規模と、前記診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する、ことを特徴とする省エネルギー診断方法。
  2. 前記複数の診断対象施設のなかからエネルギー使用状況が平均的な診断対象施設を前記診断実施施設として選定する、ことを特徴とする請求項1に記載の省エネルギー診断方法。
  3. 前記診断実施施設に対する診断結果が省エネルギー対策として不適切である場合には、他の診断対象施設を診断実施施設として選定する、ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の省エネルギー診断方法。
  4. 複数の診断対象施設を有する企業や団体などに対する省エネルギー対策を診断する省エネルギー診断システムであって、
    前記複数の診断対象施設のなかから診断実施施設を選定する実施施設選定手段と、
    前記診断実施施設に対して現地調査に基づく省エネルギー対策を提案して、当該省エネルギー対策の効果を算出することで省エネルギー対策を診断する実診断手段と、
    前記診断実施施設以外の診断対象施設である診断非実施施設に対して、前記実診断手段による診断結果と、前記診断実施施設の規模と、前記診断非実施施設の規模とに基づいて省エネルギー対策を推定診断する推定診断手段と、
    を備えることを特徴とする省エネルギー診断システム。
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