JP2007328304A - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】分離ローラ153の鏡面仕上げされたローラ周面に汚れが固着することによる光学センサ(69,70,71)の誤検知の発生を抑える。
【解決手段】光透過性を発揮する材料からなる無端状の紙搬送ベルト151と、これを無端移動可能に張架する複数の張架ローラと、発光素子から発した光を受光素子で受光してその受光量に応じた信号を出力する第1光学センサ69、第2光学センサ70及び第3光学センサ71とを備える構成において、複数の張架ローラの1つである分離ローラ153として、ローラ周面が鏡面仕上げされたものを用い、上記発光素子から紙搬送ベルト151に向けて発した光をベルトに透過させた後、分離ローラ153のの表面で反射させてからベルトに再透過させ、その後に上記受光素子に受光させるようにそれぞれの光学センサを配設し、且つ、分離ローラ153の回転する表面を清掃する清掃装置166を設けた。
【選択図】図14

Description

本発明は、ベルト部材と、これを無端移動可能に張架する複数の張架ローラとを有するベルト装置、及びこれを用いて画像を形成する画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、その作像性能が経時的に変動してしまう。例えば、温度や湿度等の環境が経時的に変化すると、それに伴って現像剤特性などが変化してしまうため、作像性能としての現像性能が経時的に変化してしまう。また例えば、潜像を書き込むための光学系の部材が温度変化などによって微妙に伸縮したり、部品交換に伴ってある種の部材の位置が変化したりすると、作像性能としての画像形成位置精度が変化してしまう。
そこで、所定時間経過毎や所定枚数のプリント毎などといった所定のタイミングで作像性能を測定し、その測定結果に基づいて現像性能や画像形成位置などを調整する画像形成装置が知られている。作像性能については、予め定められた複数のトナー像からなるテストパターン画像を形成した後、それらトナー像を光学センサで検知した結果に基づいて測定する。
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、感光体や現像装置などをそれぞれ有するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)用の4つのプロセスユニットを有している。そして、それぞれの感光体に形成したY,M,C,Kトナー像を、無端移動する紙搬送ベルトのおもて面に保持した記録紙上に重ね合わせて転写してフルカラー画像を得る。かかる構成では、各色のプロセスユニットにおける現像性能が変動してしまうと、各色のトナー像を適切な濃度で現像することができなくなるため、フルカラー画像の色調が乱れてしまう。また、光学系部品の微妙な伸縮などによって感光体に対する光書込位置がずれたり、プロセスユニットの交換に伴って感光体から記録紙へのトナー像の転写位置がずれたりすると、色ズレを引き起こしてしまう。そこで、特許文献1に記載の画像形成装置では、各色のプロセスユニットによりそれぞれ、所定のタイミングで濃度検知用のテストパターン画像を形成し、それを紙搬送ベルト上に転写する。そして、紙搬送ベルトのおもて面における光反射率を検知する反射型フォトセンサによる検知結果に基づいて、テストパターン画像の各トナー像に対するトナー付着量を把握して、その結果に基づいて現像バイアスなどの現像条件を調整する。これにより、各色トナー像の濃度を経時的に安定化させて、色調の乱れを抑えることができる。また、各色のプロセスユニットによって形成した各色のトナー像からなる位置ズレ検知用のテストパターン画像を所定のタイミングで紙搬送ベルト上に形成し、反射型フォトセンサによる検知結果に基づいてそれらトナー像の相対的な位置ズレを検知する。そして、検知結果に基づいて各色における感光体への光書込タイミングを調整することで、各色トナー像の相対的な位置ズレによる色ズレを抑えている。
しかしながら、かかる構成では、紙搬送ベルト上におけるトナー像担持箇所と、無垢のベルト表面箇所との光反射率の差が比較的小さいことから、S/N比(Signal to Noise ratio)が比較的低くなる。このため、経時的にベルト表面に小さな擦れ跡などが付くなどしてその光反射率が変化していくと、誤検知を引き起こし易くなる。
特開2003−131443号公報
そこで、本発明者は、反射型フォトセンサなどの光学センサにより、ベルトの光反射率に代えて光透過率を検知させるようにした改良装置を開発中である。この改良装置では、ローラ部表面が鏡面仕上げされた光反射性ローラを、紙搬送ベルトなどのベルト部材の裏面に当接させながら回転させている。また、ベルト部材として、透明あるいは半透明の材料からなることで良好な光透過性を発揮するものを用いる。そして、光学センサの発送素子からベルトおもて面に向けて発した光をベルト部材に透過させた後、透過光を光反射性ローラの鏡面で反射させる。その後、その反射光をベルト裏面側からおもて面側に向けて再透過させた後、再透過光を光学センサの受光素子によって受光する。かかる構成では、ベルト部材におけるトナー像担持箇所と、無垢のベルト表面箇所との光透過率の差が比較的大きくなることから、S/N比(Signal to Noise ratio)が比較的高くなる。このため、経時的にベルト表面に小さな擦れ跡などが付くなどしても、誤検知を引き起こし難くすることができる。
ところが、この改良装置では、光反射性ローラとベルト部材の裏面との間に挟まったトナーや埃などの汚れが圧縮されて光反射性ローラの鏡面に固着してしまうと、その固着箇所における光反射性が著しく低下してしまう。そして、これにより、トナー像を担持していないベルト箇所であるにもかかわらず、トナー像であると誤検知されたり、トナー像に対するトナー付着量が本来よりも高めに誤検知されたりしてしまうことがあった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、光反射性ローラなどの光反射性回転体に汚れが固着することによる光学センサの誤検知の発生を抑えることができるベルト装置及びこれを用いる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光透過性を発揮する材料からなる無端状のベルト部材と、これを無端移動可能に張架する複数の張架ローラと、発光手段から発した光を受光手段で受光してその受光量に応じた信号を出力する光学センサとを備えるベルト装置において、光反射性を発揮する自らの表面を上記ベルト部材の裏面に当接させながら回転する光反射性回転体を設け、上記発光手段から上記ベルト部材のおもて面に向けて発した光を該ベルト部材に透過させた後、該光反射性回転体の表面で反射させてから該ベルト部材に再透過させ、その後に上記受光手段に受光させるように上記光学センサを配設し、且つ、該光反射性回転体の回転する表面を清掃する清掃手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のベルト装置において、上記複数の張架ローラの何れか1つとして、ローラ部表面が光反射性を発揮する光反射性張架ローラを用い、該反射性張架ローラを上記光反射性回転体として兼用したことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2のベルト装置において、上記清掃手段として、片持ち支持される板状の清掃ブレードの自由端側を上記光反射性回転体の表面に当接させて該表面上の汚れを清掃するものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3のベルト装置において、上記清掃ブレードとして、ウレタンゴムからなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項3のベルト装置において、上記清掃ブレードとして、ポリエチレンテレフタレートからなるものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項3乃至5の何れかのベルト装置において、上記清掃ブレードの自由端側を固定端側よりも上記光反射性回転体の表面移動方向の上流側に位置させながら該光反射性回転体に当接させたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項3乃至6の何れかのベルト装置において、上記光反射性回転体における軸線方向の全領域のうち、上記発光手段から発せられた光が当たらない領域と、上記清掃ブレードとを非接触にしたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7のベルト装置において、上記清掃ブレードと上記光反射性回転体とのローラ軸線方向の接触長さを、該光反射性回転体の表面上における上記光のスポット径Dと、上記光学センサの取り付け精度誤差許容寸法と、該清掃ブレードの取り付け誤差許容寸法との和に等しくしたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項3乃至8の何れかのベルト装置において、上記清掃ブレードをローラ軸線方向に揺動せしめる揺動手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項3乃至9の何れかのベルト装置において、上記清掃ブレードを上記光反射性回転体に対して接離させる接離手段を設けたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、無端状のベルト部材を複数の張架ローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像をトナーによって現像する現像手段とを備え、該潜像担持体上で得られた現像済みのトナー像を該ベルト部材のおもて面あるいはこれに保持される記録部材に転写する画像形成装置において、上記ベルト装置として、請求項1乃至10の何れかのものを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置であって、上記トナーとして、体積平均粒径が3〜8[μm]であり、且つ体積平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40であるものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項13の発明は、請求項11又は12の画像形成装置であって、上記トナーとして、形状係数SF−1が100〜180であり、且つ形状係数SF−2が100〜180であるものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項14の発明は、請求項11乃至13の何れかの画像形成装置であって、上記トナーとして、窒素原子を具備する官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、及び離型剤を有機溶媒中に含有するトナー材料液を、水系媒体中で架橋反応させるか、伸長反応させるか、あるいはそれら両方の反応をさせるかして得られた前駆材料からなるものを用いることを特徴とするものである。
また、請求項15の発明は、請求項11乃至14の何れかの画像形成装置であって、上記トナーとして、トナー粒子の単軸方向長さr2を長軸方向長さr1で除算した値が0.5〜1.0の範囲であり、且つ厚さr3を担持方向長さで除算した値が0.7〜1.0の範囲であるものを用いることを特徴とするものである。
これらの発明においては、光反射性回転体の回転する光反射面を、その回転に伴って清掃手段で清掃することで、トナーや埃などの汚れの光反射面に対する固着を抑える。そして、これにより、光反射性回転体に汚れが固着することによる光学センサの誤検知の発生を抑えることができる。
次に、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
まず、本実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。このプリンタは、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成部100Y,M,C,Kを備えている。また、光書込ユニット110、給紙カセット120,130、レジストローラ対140、転写装置150、ベルト定着方式の定着装置170、スタック部180等も備えている。更には、トナー搬送装置や、図示しない廃トナーボトル、電源ユニットなども備えている。なお、以下、各符号の添字Y,M,C,Kは、それぞれイエロー、マゼンダ、シアン、ブラック用の部材であることを示す。
光書込ユニット110は、Y,M,C,Kの各色に対応する4つのレーザダイオードからなる光源、正六面体のポリゴンミラー、これを回転駆動するためのポリゴンモータ、fθレンズ、レンズ、反射ミラー等を有している。レーザダイオードから射出されたレーザー光Lは、ポリゴンミラーの何れか1つの面で反射してポリゴンミラーの回転に伴って偏向せしめられながら、感光体表面に到達する。そして、感光体表面をその軸線方向に光走査する。
トナー像形成部100Y,M,C,Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体2Y,M,C,Kを有している。これら感光体2Y,M,C,Kは、アルミ等の素管に有機感光層が被覆されたドラムと、これの両端面から突出する回転軸部材とを有しており、図示しない駆動手段によって所定の線速で図中時計回りに回転駆動せしめられる。そして、図示しないパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいて変調したレーザー光Lを発する上述の光書込ユニット110によって暗中にて光走査されて、Y,M,C,K用の静電潜像を担持する。
図2は、4つのトナー像形成部100Y,M,C,Kのうち、Y用のトナー像形成部100Yを紙搬送ベルト151とともに示す拡大構成図である。なお、他のトナー像形成部(100M,C,K)は、それぞれ使用するトナーの色が異なる点の他がY用のものと同様の構成になっているので、これらの説明については省略する。同図において、Y用のトナー像形成部100Yは、プロセスユニット1Yと現像装置50Yとを備えている。プロセスユニット1Yは、感光体2Yの他、これの表面に対し、潤滑剤を塗布するブラシローラ3Y、クリーニング処理を施す揺動可能なカウンタブレード4Y、除電処理を施す除電ランプ5Yなどを有している。また、感光体2Yを一様帯電せしめる帯電ローラ10Yや、これの表面をクリーニングするローラクリーニング装置20Yなども有している。
プロセスユニット1Yにおいて、図示しない電源によって交流の帯電バイアスが印加される帯電ローラ10Yは、軸部材11Y、突き当てコロ12Y、放電部材13Yなどから構成されている。軸部材11Yは、帯電ローラ10Yの芯金となっており、これの両端部がそれぞれ図示しない軸受けによって回転自在に支持されている。軸部材11Yには、図示しない電源によってDCバイアスにACバイアスを重畳した帯電バイアスが印加される。軸部材11Yの軸線方向の中央部表面には、導電性材料の被覆による放電部材13Yが軸周方向の全周に渡って被覆されている。この帯電ローラ部材13Yを間に挟み込むように、軸部材11Yの両端付近にはそれぞれ絶縁性材料からなるリング状の突き当てコロ12Yが、圧入と接着とによって固定されている。これら突き当てコロ12Yの外径は、放電部材13Yの外径よりも数十〜100[μm]大きくなっている。帯電ローラ10Yは、かかる突き当てコロ12Yを感光体2Yに当接させながら、放電部材13Yを感光体2Yに対して所定の帯電ギャップを介して対向させている。そして、図示しない駆動手段により、その表面を感光体2Yの表面移動とは逆方向に移動させるように回転せしめられながら、放電部材13Yからの放電によって感光体2Yの表面を一様帯電せしめる。このように一様帯電せしめられた感光体2Yの表面は、上述の光書込ユニット(図1の符号110)で変調及び偏向されたレーザー光Lの走査によって静電潜像を担持する。
現像装置50Yは、ケーシング51Yに設けられた開口から周面の一部を露出させる現像ロール52Yを有している。また、第1搬送スクリュウ53Y、第2搬送スクリュウ54Y、現像ドクタ55Y、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Y等も有している。
ケーシング51Yには、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとを含むY現像剤が内包されている。このY現像剤は第1搬送スクリュウ53Y、第2搬送スクリュウ54Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、現像剤担持体たる現像ロール52Yの表面に担持される。そして、現像ドクタ55Yによってその層厚が規制されてから感光体2Yと対向する現像領域に搬送され、ここで感光体2Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体2Y上にYトナー像が形成される。現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール52Yの表面(現像スリーブ)の回転に伴ってケーシング51Y内に戻される。一方、現像に寄与したYトナー像は、紙搬送ベルト151によって搬送される転写紙Pに転写される。なお、現像ロール52Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる非磁性パイプからなる現像スリーブと、これに連れ回らないように内包される図示しないマグネットローラとを有している。そして、マグネットローラの発する磁力により、現像スリーブ表面にY現像剤を引き付けて担持する。
透磁率センサからなるTセンサ56Yは、ケーシング51Yの底板に取り付けられ、第1搬送スクリュウ53Yによって搬送されるY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、Tセンサ56YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しないトナー補給制御部に送られる。このトナー補給制御部は、RAM等の記憶手段を備えており、この中にTセンサ56Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefや、他の現像装置に搭載されたTセンサからの出力電圧の目標値であるM,C,K用Vtrefのデータを格納している。Y用の現像装置50Yについては、Tセンサ56Yからの出力電圧の値とY用Vtrefを比較し、後述するY用の吸引ポンプ210Yを比較結果に応じた時間だけ駆動させる。そして、これにより、Yトナーを介して現像装置50Y内に補給する。このようにして吸引ポンプの駆動が制御(トナー補給制御)されることで、現像に伴ってYトナー濃度を低下させたY現像剤に適量のYトナーが補給され、現像装置50Y内の現像剤のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。なお、他の現像装置についても、同様のトナー補給制御が実施される。また、吸引ポンプ210Yは、図示のように現像装置50Yの真上に配設されているが、トナー像形成部100Yの構成要素ではなく、Y用のトナー搬送装置の構成要素であるので、同図では吸引ポンプ210Yを点線で示している。
先に示した図1において、プリンタ本体の下部には、2つの給紙カセット120,130が配設されている。これら給紙カセット120,130は、転写紙Pを複数枚重ねた転写紙束の状態で収容しており、一番上の転写紙Pに給紙ローラ121,131を押し当てている。そして、所定のタイミングで給紙ローラ121,131を回転させて、転写紙Pを給紙路に送り出す。この給紙路の末端には、レジストローラ対140が配設されており、送られてきた転写紙Pを、Yトナー像形成部100Yの感光体2Y上に形成されたYトナー像に同期させ得るタイミングで、後述の転写装置150に向けて送り出す。
図3は、転写装置150の要部構成を示す拡大構成図である。同図において、転写装置150は、ベルト部材たる紙搬送ベルト151と、複数の張架ローラとを有するベルト装置を有している。このベルト装置に搭載された張架ローラとは、具体的には、入口ローラ152、分離ローラ153、駆動ローラ154、テンションローラ155、下部ローラ156の5つである。転写装置150は、かかる構成のベルト装置の他、静電吸着ローラ157、4つの転写バイアスローラ158Y,M,C,K、4つの搬送支持ローラ159Y,M,C,K、ベルトクリーニング装置160、押圧ローラ161等を有している。また、入口ブラケット162、揺動ブラケット163、出口ブラケット164、カム165等も有している。
紙搬送ベルト151は、複数の張架ローラに張架されながら、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動される駆動ローラ154により、図中反時計回りに無端移動せしめられる。
入口ローラ152、転写バイアスローラ158Y〜K、搬送支持ローラ159Y〜K、分離ローラ153、駆動ローラ154、テンションローラ155、下部ローラ156は、何れも紙搬送ベルト151の裏面に接触している。これらローラのうち、図中最も右側に配設された入口ローラ152は、その近傍に配設された静電吸着ローラ157との間に紙搬送ベルト151を挟み込んでいる。この静電吸着ローラ157は、図示しない電源から印加される静電吸着バイアスによってベルトおもて面に電荷を付与することで、後述のレジストローラ対(140)から送り出されてくる転写紙Pを紙搬送ベルト151のおもて面に静電吸着させる。
4つの転写バイアスローラ158Y,M,C,Kは、金属製の芯金にスポンジ等の弾性体が被覆されたローラであり、それぞれ、感光体2Y,M,C,Kに向けて押圧されている。この押圧により、感光体2Y,M,C,Kと、紙搬送ベルト151のおもて面とがベルト移動方向において所定の長さで接触するY,M,C,K用の4つの転写ニップが形成されている。
転写バイアスローラ158Y,M,C,Kの芯金には、それぞれ転写バイアス電源によって定電流制御される転写バイアスが印加されている。これにより、転写バイアスローラ158Y,M,C,Kを介して紙搬送ベルト151の裏面に転写電荷が付与され、各転写ニップにおいて紙搬送ベルト151と感光体2Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。なお、本プリンタにおいては、転写手段として転写バイアスローラ158Y,M,C,Kを設けているが、ローラに代えて、ブラシやブレード等のものを用いてもよい。また、転写チャージャなどを用いてもよい。
4つの転写バイアスローラ158Y,M,C,Kのうち、Y,M,C用の3つは、それぞれ、図示しない軸受け部材を介して揺動ブラケット163に支持されている。この揺動ブラケット163は、紙搬送ベルト151のループ内側に配設され、回動軸162aを中心に揺動可能に構成されている。4つの搬送支持ローラ159Y,M,C,Kのうち、Y,M,C用の3つも、この揺動ブラケット163に支持されている。揺動ブラケット163の図中下方には、図示しない駆動手段によって回転軸165aを中心に回転駆動されるカム165が配設されている。これがそのカム面を揺動ブラケット163に突き当てる位置で回転停止されると、揺動ブラケット163が回動軸163aを中心に図中反時計回りに揺動せしめられる。そして、Y,M,C用の転写バイアスローラ158Y,M,Cが、紙搬送ベルト151を介して感光体2Y,M,Cに当接して、Y,M,C用の転写ニップが形成される。これに対し、カム165がそのカム面を揺動ブラケット163に突き当てない位置で回転停止されると、揺動ブラケット163が回動軸163aを中心に図中時計回りに揺動せしめられる。そして、Y,M,C用の転写バイアスローラ158Y,M,Cが、紙搬送ベルト151を感光体2Y,M,Cに押し当てない位置まで移動して、Y,M,C用の転写ニップが形成されなくなる。このように、転写装置150は、揺動ブラケット163の揺動によって紙搬送ベルト151を感光体2Y,M,Cに当接させてY,M,C用の転写ニップを形成したり、紙搬送ベルト151を感光体2Y,M,Cから離間させたりする。
入口ローラ152、静電吸着ローラ157及び下部ローラ156は、それぞれ図示しない軸受け部材を介して、入口ブラケット162に支持されている。この入口ブラケット162は、紙搬送ベルト151のループ内側に配設され、下部ローラ156の軸を中心にして揺動可能に構成されている。
揺動ブラケット163は、その図中左端付近にガイド穴163bを有しており、これの内部に入口ブラケット162から延びるピン162aを遊動可能に位置させている。そして、上述のカム165の回転によって図中反時計回りに揺動すると、ガイド穴162b内のピン162aを押し上げる。すると、入口ブラケット151が、揺動ブラケット163の揺動にリンクして、下部ローラ156の軸を中心にして図中反時計回りに揺動せしめられて、入口ローラ152、静電吸着ローラ157及び下部ローラ156を押し上げる。また、揺動ブラケット163が図中時計回りに揺動せしめられると、入口ブラケット151がそれにリンクして図中時計回りに揺動し、入口ローラ152、静電吸着ローラ157及び下部ローラ156を下方に移動させる。このような揺動ブラケット163の揺動に伴う入口ローラ61、静電吸着ローラ157及び下部ローラ156の移動により、紙搬送ベルト151による紙搬送面が一直線状に維持される。
転写装置150は、転写紙Pに黒単色のトナー像を転写する場合には、揺動ブラケット163を図中時計回りに回転させて、紙搬送ベルト151をY,M,C用の感光体2Y,M,Cから離間させる。黒単色のトナー像を転写する場合には、Y,M,C用の転写ニップでのトナー像転写が行われないので、それらの転写ニップを形成しないで黒色単色のトナー像の転写を行うのである。これにより、紙搬送ベルト151やこれの駆動系に余計な負荷をかけることなく、黒単色のトナー像を転写することができる。
4つの転写バイアスローラ158Y,M,C,Kのうち、K用の転写バイアスローラ158Kは、図示しない軸受け部材を介して出口ブラケット164に支持されている。この出口ブラケット164は、紙搬送ベルト151のループ内側に配設され、出口ローラ165の軸を中心に揺動可能に構成されている。4つの搬送支持ローラ159Y,M,C,Kのうち、K用の搬送支持ローラ159Kも、この出口ブラケット164に支持されている。K用の転写バイアスローラ158Kは、出口ブラケット164の図中時計回りの揺動により、紙搬送ベルト151をK用の感光体2Kに押し当てない位置に移動する。この状態で上述の揺動ブラケット163が図中時計回りに揺動すると、紙搬送ベルト151が全ての感光体2Y,M,C,Kから離間する。転写装置150は、このように紙搬送ベルト151を全ての感光体から離間させた状態で、プリンタ本体に対して着脱されるようになっている。
転写装置150は、後述のフルカラー画像を転写紙Pに転写する場合には、紙搬送ベルト151を全ての感光体2Y,M,C,Kに接触させて、Y,M,C,K用の転写ニップを形成する。後述のレジストローラ対(140)から送り出された転写紙Pは、上述の静電吸着ローラ157と紙搬送ベルト151との間に挟まれる。そして、紙搬送ベルト151のおもて面に吸着されながら、Y,M,C,K用の転写ニップを順次通過していく。これにより、各感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が、それぞれ転写ニップで転写紙Pに重ね合わされ、上記転写電界やニップ圧の作用を受けて転写紙P上に重ね合わせて転写される。この重ね合わせの転写により、転写紙P上にはフルカラー画像が形成される。
フルカラー画像が形成された転写紙Pは、紙搬送ベルト151の無端移動に伴って、分離ローラ153によるベルト張架位置にさしかかる。このベルト張架位置では、分離ローラ153が紙搬送ベルト151の無端移動方向をほぼ反転させるような急激な巻き付け角で紙搬送ベルト151を巻き付けている。紙搬送ベルト151上に吸着している転写紙Pは、このような急激なベルトの移動方向の変化に追従することができず、紙搬送ベルト151から分離される。そして、図示しない定着装置に受け渡される。
テンションローラ155は、スプリングによって紙搬送ベルト151に向けて付勢されることで、紙搬送ベルト151に対して所定のテンションを付与している。このテンションローラ155と、駆動ローラ154との間におけるベルト展張箇所のおもて面には、押圧ローラ161が押し当てられている。この押し当てにより、紙搬送ベルト151がループ内側に向けて湾曲している。紙搬送ベルト151がこのように大きく湾曲することにより、駆動ローラ154に対する紙搬送ベルト151の巻き付き箇所がより大きく確保されている。そして、この巻き付き箇所のおもて面には、ベルトクリーニング装置160が当接している。分離ローラ153による張架位置で転写紙Pを定着装置に受け渡した紙搬送ベルト151のおもて面には、各感光体2Y,M,C,Kから転移してしまった汚れトナーが付着している。ベルトクリーニング装置160は、この汚れトナーを紙搬送ベルト151から除去するためのものである。
先に示した図1において、定着装置170は、加圧ローラ171、定着ベルト172、加熱ローラ173、駆動ローラ174等を有している。定着ベルト172は、加熱ローラ172と駆動ローラ174とによって張架されながら、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられる駆動ローラ174によって図中時計回りに無端移動せしめられる。加熱手段たる加熱ローラ172は、ハロゲンランプ等の熱源を内包しており、これによって定着ベルト172を裏面から加熱する。一方、当接ローラたる加圧ローラ171は、無端移動せしめられる定着ベルト172に接触しながら、接触部で表面をベルトと同様に移動させるように回転して定着ニップを形成している。転写装置150の紙搬送ベルト151から定着装置170に受け渡された転写紙Pは、その像転写面を定着ベルト172に接触させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧によって像転写面にフルカラー画像が定着せしめられながら、定着装置170を通過する。
定着装置170を通過した転写紙Pは、搬送ローラ対や反転ガイド板などを経由した後、更に搬送ローラ対を経て、プリンタ筺体の上面に設けられたスタック部180に向けて排出される。
先に示した図2において、Y用の転写ニップを通過した後の感光体2Y表面は、する。図中反時計回りに回転駆動せしめられるブラシローラ3Yで所定量の潤滑剤が塗布された後、カウンタブレード4Yでクリーニングされる。そして、除電ランプ5Yから照射された光によって除電されて次の静電潜像の形成に備えられる。
帯電ローラ10Yの放電部材13Yは、感光体2Yに対して非接触になっているが、感光体2Yのトナーが静電気力によって付着することがある。付着したトナーは、放電部材13Yに接触しながら回転するローラクリーニング装置20Yによって放電部材13Y表面からクリーニングされる。
なお、プロセスユニット1Yは、感光体2Y、帯電装置、ブラシローラ3Y、カウンタブレード4Y、除電ランプ5Y等が、1つのユニットとして、プリンタ本体に対して着脱可能となるように、共通の支持体に支持されたものである。
4つのトナー像形成部100Y,M,C,Kのうち、Y用のトナー像形成部100Yについて説明してきたが、他色のトナー像形成部100M,C,Kも同様の構成になっているので説明を省略する。
本プリンタのように、各色にそれぞれ個別に対応する複数のトナー像形成部100Y,M,C,Kを、紙搬送ベルト151等のベルトの張架面に沿って並べ、これらによって形成した各色トナー像を転写体に重ね合わせて転写する方式はタンデム方式と呼ばれている。タンデム方式によらずにカラー画像を形成する方法としては、1つの感光体と、複数の現像装置とを搭載したトナー像形成部内で、互いに異なる色のトナー像を感光体に順次形成していき、これらを中間転写体に順次重ね合わせて転写する方法がある。この方法でフルカラー画像を得るには、互いに時間を分けて4色のトナー像をそれぞれ形成しなければならないため、高速な画像形成を行うのが困難である。これに対し、タンデム方式では、4色のトナー像をそれぞれ並行して形成することが可能なので、画像形成速度の高速化に有利である。
カラー画像のプリント速度の高速化が求められる近年においては、タンデム方式が主流となりつつある。そして、タンデム方式においては、省スペース化の目的から、装置内のレイアウトに厳しい制限を課すことが多い。例えば、本プリンタでは、図1に示したように、紙搬送ベルト151を斜め横長の姿勢で張架し、且つ、4つのトナー像形成部100Y,M,C,Kをこの紙搬送ベルト151の斜め張架面に沿って斜めに並べることで装置の小型化を図っている。このような構成では、補給用のトナーを収容したトナー収容器をトナー像形成部の近くに配設することが困難になる。すると、トナー収容器をトナー像形成部から比較的離れた位置に配設するレイアウトを採用せざるを得ず、トナーを長距離搬送するための機構が必要になる。トナーを搬送する機構としては、搬送管内にスクリューを配設したスクリュー管が古くから知られているが、これはトナーを長距離搬送するのに向いていない。特に、搬送方向が昇り勾配であったり、搬送路が複雑に折れ曲がったりしていると、搬送管内でトナーを詰まらせ易くなる。これに対し、モーノポンプ等の吸引ポンプによって搬送管内のトナーを吸引搬送する吸引方式のトナー搬送装置では、吸引ポンプ(例えば図2の210Y)の優れた吸引力により、昇り勾配や折れ曲がりのある搬送路でもトナーを確実に搬送することができる。
そこで、本プリンタでは、図1に示したように、4つのトナー収容器260Y,M,C,Kをそれぞれ4つのトナー像形成部100Y,M,C,Kから比較的離れた位置に配設してレイアウト上の制約をクリアするとともに、Y,M,C,K用の吸引方式のトナー搬送装置を採用している。なお、図1においては、1つのトナー収容器に対して260Y,M,C,Kという4つの添字を付しているが、これは、4つのトナー収容器が図中紙面に直交する方向に並べて配設されているため、トナー収容器の輪郭が1つしか描けないからである。
以上の構成において、600[dpi]以上の微少ドットを忠実に再現するには、トナーとして、体積平均粒径が3〜8[μm]であるものを用いることが望ましい。また、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.00〜1.40の範囲であるものを用いることが望ましい。(Dv/Dn)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。体積平均粒径が3〜8[μm]であり、且つDv/Dnが1.00〜1.40であるという小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができる。また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。そこで、本プリンタでは、トナーとして、体積平均粒径が3〜8[μm]であり、且つDv/Dnが1.00〜1.40であるものを用いるようになっている。
また、トナーとしては、形状係数SF−1が100〜180であり、且つ、形状係数SF−2が100〜180であるものを用いることが望ましい。形状係数SF−1や形状係数SF−2は、トナーの形状を表すパラメータの一つである。具体的には、形状係数SF−1は、トナー粒子等の球形物質における丸さの度合いを示す値である。図4に示すように、トナー粒子等の球形物質を2次元平面上に投影して得られる楕円状図形の最大径箇所の長さMXLNGの二乗を面積AREAで除算し、更に100π/4を乗じた値である。なお、πは円周率である。形状係数SF−1の値が100の球形物質は真球であり、SF−1の値が大きくなるほど、球形物質の形状は不定形となる。
形状係数SF−2は、球形物質の表面における凹凸の度合いを示す数値である。図5に示すように、球形物質を2次元平面上に投影して得られる図形の周長PERIの二乗を面積AREAで除算し、更に100/4πを乗じて求められる値である。形状係数SF−2が100である球形物質は、その表面に凹凸が全く存在しない。形状係数SF−2の値が大きくなるほど、球形物質の表面の凹凸は顕著となる。
トナーの形状が真球に近づく(SF−1、SF−2ともに100に近づく)ほど、転写効率が高くなることが本発明者の検討により明らかになっている。これは、真球に近づくほど、トナー粒子とこれに接触するモノ(トナー粒子同士、像担持体など)との間の接触面積が小さくなって、トナー流動性が高まったり、モノに対する吸着力(鏡映力)が弱まって転写電界の影響を受け易くなったりするためと考えられる。本発明者の研究によれば、形状係数SF−1、形状係数SF−2で180がそれぞれ超えると、転写効率を急激に悪化させ始める。180以下のものであれば、転写チリのない良好な画像を形成することができる。
そこで、本プリンタにおいては、トナーとして、形状係数SF−1や形状係数SF−2が何れも100〜180であるものを用いるようになっている。なお、形状係数SF−1やSF−2については、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析することで、測定することができる。
本プリンタに用いられるトナーは、少なくとも、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型促進剤とを有機溶媒中に分散させたトナー材料液を、水系溶媒中で架橋及び/又は伸長反応させて得られるものである。
トナー粒子の母材となるポリエステルは、多価アルコール化合物と多価カルボン酸化合物との重縮合反応によって得られる。多価アルコール化合物(PO)としては、2価アルコール(DIO)および3価以上の多価アルコール(TO)が挙げられ、(DIO)単独、または(DIO)と少量の(TO)との混合物が好ましい。2価アルコール(DIO)としては、アルキレングリコール(エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなど);アルキレンエーテルグリコール(ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールなど);脂環式ジオール(1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフェノールAなど);ビスフェノール類(ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど);上記脂環式ジオールのアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物;上記ビスフェノール類のアルキレンオキサイド(エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドなど)付加物などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数2〜12のアルキレングリコールおよびビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物であり、特に好ましいものはビスフェノール類のアルキレンオキサイド付加物、およびこれと炭素数2〜12のアルキレングリコールとの併用である。3価以上の多価アルコール(TO)としては、3〜8価またはそれ以上の多価脂肪族アルコール(グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトールなど);3価以上のフェノール類(トリスフェノールPA、フェノールノボラック、クレゾールノボラックなど);上記3価以上のポリフェノール類のアルキレンオキサイド付加物などが挙げられる。
多価カルボン酸(PC)としては、2価カルボン酸(DIC)および3価以上の多価カルボン酸(TC)が挙げられ、(DIC)単独、および(DIC)と少量の(TC)との混合物が好ましい。2価カルボン酸(DIC)としては、アルキレンジカルボン酸(コハク酸、アジピン酸、セバシン酸など);アルケニレンジカルボン酸(マレイン酸、フマール酸など);芳香族ジカルボン酸(フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸など)などが挙げられる。これらのうち好ましいものは、炭素数4〜20のアルケニレンジカルボン酸および炭素数8〜20の芳香族ジカルボン酸である。3価以上の多価カルボン酸(TC)としては、炭素数9〜20の芳香族多価カルボン酸(トリメリット酸、ピロメリット酸など)などが挙げられる。なお、多価カルボン酸(PC)としては、上述のものの酸無水物または低級アルキルエステル(メチルエステル、エチルエステル、イソプロピルエステルなど)を用いて多価アルコール(PO)と反応させてもよい。
多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の比率は、水酸基[OH]とカルボキシル基[COOH]の当量比[OH]/[COOH]として、通常2/1〜1/1、好ましくは1.5/1〜1/1、さらに好ましくは1.3/1〜1.02/1である。多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)の重縮合反応は、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280℃に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。ポリエステルの水酸基価は5以上であることが好ましく、ポリエステルの酸価は通常1〜30、好ましくは5〜20である。酸価を持たせることで負帯電性となりやすく、さらには記録部材たる記録紙への定着時、記録紙とトナーの親和性がよく低温定着性が向上する。しかし、酸価が30を超えると帯電の安定性、特に環境変動に対し悪化傾向がある。
ポリエステルの重量平均分子量としては、1万〜40万程度が好適である。より、好ましくは2万〜20万である。重量平均分子量が1万未満では、耐オフセット性が悪化するため好ましくない。また、40万を超えると低温定着性が悪化するため好ましくない。
トナー粒子の部材となるポリエステルには、上述した重縮合反応で得られる未変性ポリエステルの他に、ウレア変性のポリエステルが好ましく含有される。ウレア変性のポリエステルは、上記の重縮合反応で得られるポリエステルの末端のカルボキシル基や水酸基等と多価イソシアネート化合物(PIC)とを反応させ、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)を得、これとアミン類との反応により分子鎖が架橋及び/又は伸長されて得られるものである。
多価イソシアネート化合物(PIC)としては、脂肪族多価イソシアネート(テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエートなど);脂環式ポリイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、シクロヘキシルメタンジイソシアネートなど);芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなど);芳香脂肪族ジイソシアネート(α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネートなど);イソシアネート類;前記ポリイソシアネートをフェノール誘導体、オキシム、カプロラクタムなどでブロックしたもの;およびこれら2種以上の併用が挙げられる。
多価イソシアネート化合物(PIC)の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常は5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。[NCO]/[OH]が5を超えると低温定着性が悪化する。[NCO]のモル比が1未満では、ウレア変性ポリエステルを用いる場合、そのエステル中のウレア含量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の多価イソシアネート化合物(PIC)構成成分の含有量は、通常は0.5〜40[wt%]、好ましくは1〜30[wt%]、さらに好ましくは2〜20[wt%]である。0.5[wt%]未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。また、40[wt%]を超えると低温定着性が悪化する。
イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中の1分子当たりに含有されるイソシアネート基は、通常1個以上、好ましくは、平均1.5〜3個、さらに好ましくは、平均1.8〜2.5個である。1分子当たり1個未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
ポリエステルプレポリマー(A)と反応させるアミン類(B)としては、2価アミン化合物(B1)、3価以上の多価アミン化合物(B2)、アミノアルコール(B3)、アミノメルカプタン(B4)、アミノ酸(B5)、およびB1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)などが挙げられる。
2価アミン化合物(B1)としては、芳香族ジアミン(フェニレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンなど);脂環式ジアミン(4,4’−ジアミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、ジアミンシクロヘキサン、イソホロンジアミンなど);および脂肪族ジアミン(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなど)などが挙げられる。3価以上の多価アミン化合物(B2)としては、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミンなどが挙げられる。アミノアルコール(B3)としては、エタノールアミン、ヒドロキシエチルアニリンなどが挙げられる。アミノメルカプタン(B4)としては、アミノエチルメルカプタン、アミノプロピルメルカプタンなどが挙げられる。アミノ酸(B5)としては、アミノプロピオン酸、アミノカプロン酸などが挙げられる。B1〜B5のアミノ基をブロックしたもの(B6)としては、前述したB1〜B5のアミン類とケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど)から得られるケチミン化合物、オキサゾリジン化合物などが挙げられる。これらアミン類(B)のうち好ましいものは、B1およびB1と少量のB2の混合物である。
アミン類(B)の比率は、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)中のイソシアネート基[NCO]と、アミン類(B)中のアミノ基[NH]の当量比[NCO]/[NHx]として、通常は1/2〜2/1、好ましくは1.5/1〜1/1.5、さらに好ましくは1.2/1〜1/1.2である。[NCO]/[NH]が2を超えたり1/2未満では、ウレア変性ポリエステルの分子量が低くなり、耐ホットオフセット性が悪化する。
ウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90であり、好ましくは80/20〜20/80、さらに好ましくは、60/40〜30/70である。ウレア結合のモル比が10%未満では、耐ホットオフセット性が悪化する。
ウレア変性ポリエステルは、ワンショット法、などにより製造される。多価アルコール(PO)と多価カルボン酸(PC)を、テトラブトキシチタネート、ジブチルチンオキサイドなど公知のエステル化触媒の存在下、150〜280[℃]に加熱し、必要により減圧としながら生成する水を留去して、水酸基を有するポリエステルを得る。次いで40〜140[℃]にて、これに多価イソシアネート(PIC)を反応させ、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)を得る。さらにこの(A)にアミン類(B)を0〜140[℃]にて反応させ、ウレア変性ポリエステルを得る。
(PIC)を反応させる際、及び(A)と(B)とを反応させる際には、必要により溶剤を用いることもできる。使用可能な溶剤としては、芳香族溶剤(トルエン、キシレンなど);ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど);エステル類(酢酸エチルなど);アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど)およびエーテル類(テトラヒドロフランなど)などのイソシアネート(PIC)に対して不活性なものが挙げられる。
ポリエステルプレポリマー(A)とアミン類(B)との架橋及び/又は伸長反応には、必要により反応停止剤を用い、得られるウレア変性ポリエステルの分子量を調整することができる。反応停止剤としては、モノアミン(ジエチルアミン、ジブチルアミン、ブチルアミン、ラウリルアミンなど)、およびそれらをブロックしたもの(ケチミン化合物)などが挙げられる。
ウレア変性ポリエステルの重量平均分子量は、通常は1万以上、好ましくは2万〜1000万、さらに好ましくは3万〜100万である。1万未満では耐ホットオフセット性が悪化する。ウレア変性ポリエステル等の数平均分子量は、先の未変性ポリエステルを用いる場合は特に限定されるものではなく、前記重量平均分子量とするのに得やすい数平均分子量でよい。ウレア変性ポリエステルを単独で使用する場合は、その数平均分子量は、通常は2000〜15000、好ましくは2000〜10000、さらに好ましくは2000〜8000である。20000を超えると低温定着性およびフルカラー装置に用いた場合の光沢性が悪化する。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを併用することで、低温定着性および画像の光沢性が向上するので、ウレア変性ポリエステルを単独で使用するよりも好ましい。なお、未変性ポリエステルはウレア結合以外の化学結合で変性されたポリエステルを含んでも良い。なお、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは、少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは類似の組成であることが好ましい。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5、好ましくは70/30〜95/5、さらに好ましくは75/25〜95/5、特に好ましくは80/20〜93/7である。ウレア変性ポリエステルの重量比が5[%]未満では、耐ホットオフセット性が悪化するとともに、耐熱保存性と低温定着性の両立の面で不利になる。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを含むバインダー樹脂のガラス転移点(Tg)は、通常は45〜65[℃]、好ましくは45〜60[℃]である。45℃未満ではトナーの耐熱性が悪化し、65℃を超えると低温定着性が不十分となる。
ウレア変性ポリエステルは、得られるトナー母体粒子の表面に存在しやすいため、公知のポリエステル系トナーと比較して、ガラス転移点が低くても耐熱保存性が良好な傾向を示す。
トナー粒子に含有せしめる着色剤としては、公知の染料及び顔料を使用することができる。例えば、カーボンブラック、ニグロシン染料、鉄黒、ナフトールイエローS、ハンザイエロー(10G、5G、G)、カドミュウムイエロー、黄色酸化鉄、黄土、黄鉛、チタン黄、ポリアゾイエロー、オイルイエロー、ハンザイエロー(GR、A、RN、R)、ピグメントイエローL、ベンジジンイエロー(G、GR)、パーマネントイエロー(NCG)、バルカンファストイエロー(5G、R)、タートラジンレーキ、キノリンイエローレーキ、アンスラザンイエローBGL、イソインドリノンイエロー、ベンガラ、鉛丹、鉛朱、カドミュウムレッド、カドミュウムマーキュリレッド、アンチモン朱、パーマネントレッド4R、パラレッド、ファイセーレッド、パラクロルオルトニトロアニリンレッド、リソールファストスカーレットG、ブリリアントファストスカーレット、ブリリアントカーンミンBS、パーマネントレッド(F2R、F4R、FRL、FRLL、F4RH)、ファストスカーレットVD、ベルカンファストルビンB、ブリリアントスカーレットG、リソールルビンGX、パーマネントレッドF5R、ブリリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3B、ボルドー5B、トルイジンマルーン、パーマネントボルドーF2K、ヘリオボルドーBL、ボルドー10B、ボンマルーンライト、ボンマルーンメジアム、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザリンレーキ、チオインジゴレッドB、チオインジゴマルーン、オイルレッド、キナクリドンレッド、ピラゾロンレッド、ポリアゾレッド、クロームバーミリオン、ベンジジンオレンジ、ペリノンオレンジ、オイルオレンジ、コバルトブルー、セルリアンブルー、アルカリブルーレーキ、ピーコックブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー、ファストスカイブルー、インダンスレンブルー(RS、BC)、インジゴ、群青、紺青、アントラキノンブルー、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ、コバルト紫、マンガン紫、ジオキサンバイオレット、アントラキノンバイオレット、クロムグリーン、ジンクグリーン、酸化クロム、ピリジアン、エメラルドグリーン、ピグメントグリーンB、ナフトールグリーンB、グリーンゴールド、アシッドグリーンレーキ、マラカイトグリーンレーキ、フタロシアニングリーン、アントラキノングリーン、酸化チタン、亜鉛華、リトボン及びそれらの混合物などである。着色剤の含有量はトナーに対して通常は1〜15重量[%]、好ましくは3〜10重量[%]である。
着色剤は樹脂と複合化されたマスターバッチとして用いることもできる。マスターバッチの製造、またはマスターバッチとともに混練されるバインダー樹脂としては、ポリスチレン、ポリ−p−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の重合体、あるいはこれらとビニル化合物との共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、エポキシポリオール樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられ、単独あるいは混合して使用できる。
トナー粒子に含有せしめる荷電制御剤としては従来から公知のものを使用することができる。例えば、ニグロシン系染料、トリフェニルメタン系染料、クロム含有金属錯体染料、モリブデン酸キレート顔料、ローダミン系染料、アルコキシ系アミン、4級アンモニウム塩(フッ素変性4級アンモニウム塩を含む)、アルキルアミド、燐の単体または化合物、タングステンの単体または化合物、フッ素系活性剤、サリチル酸金属塩及び、サリチル酸誘導体の金属塩等である。具体的にはニグロシン系染料のボントロン03、4級アンモニウム塩のボントロンP−51、含金属アゾ染料のボントロンS−34、オキシナフトエ酸系金属錯体のE−82、サリチル酸系金属錯体のE−84、フェノール系縮合物のE−89(以上、オリエント化学工業社製)、4級アンモニウム塩モリブデン錯体のTP−302、TP−415(以上、保土谷化学工業社製)、4級アンモニウム塩のコピーチャージPSY VP2038、トリフェニルメタン誘導体のコピーブルーPR、4級アンモニウム塩のコピーチャージ NEG VP2036、コピーチャージ NX VP434(以上、ヘキスト社製)、LRA−901、ホウ素錯体であるLR−147(日本カーリット社製)、銅フタロシアニン、ペリレン、キナクリドン、アゾ系顔料、その他スルホン酸基、カルボキシル基、4級アンモニウム塩等の官能基を有する高分子系の化合物が挙げられる。このうち、特にトナーを負極性に制御する物質が好ましく使用される。
荷電制御剤の使用量は、バインダー樹脂の種類、必要に応じて使用される添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造方法によって決定されるもので、一義的に限定されるものではないが、好ましくはバインダー樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部の範囲で用いられる。好ましくは、0.2〜5重量部の範囲がよい。10重量部を超える場合にはトナーの帯電性が大きすぎ、荷電制御剤の効果を減退させ、現像ローラとの静電的吸引力が増大し、現像剤の流動性低下や、画像濃度の低下を招く。
トナー粒子に含有せしめる離型促進剤としては、融点が50〜120[℃]の低融点のワックスが、バインダー樹脂との分散の中でより離型促進剤として効果的に定着ローラとトナー界面との間で働き、これにより定着ローラにオイルの如き離型促進剤を塗布することなく高温オフセットに対し効果を示す。このようなワックス成分としては、以下のものが挙げられる。ロウ類及びワックス類としては、カルナバワックス、綿ロウ、木ロウ、ライスワックス等の植物系ワックス、ミツロウ、ラノリン等の動物系ワックス、オゾケライト、セルシン等の鉱物系ワックス、及びおよびパラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラタム等の石油ワックス等が挙げられる。また、これら天然ワックスの外に、フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス等の合成炭化水素ワックス、エステル、ケトン、エーテル等の合成ワックス等が挙げられる。さらに、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、ステアリン酸アミド、無水フタル酸イミド、塩素化炭化水素等の脂肪酸アミド及び、低分子量の結晶性高分子樹脂である、ポリ−n−ステアリルメタクリレート、ポリ−n−ラウリルメタクリレート等のポリアクリレートのホモ重合体あるいは共重合体(例えば、n−ステアリルアクリレート−エチルメタクリレートの共重合体等)等、側鎖に長いアルキル基を有する結晶性高分子等も用いることができる。
荷電制御剤や離型促進剤はマスターバッチ、バインダー樹脂とともに溶融混練することもできるし、もちろん有機溶剤に溶解、分散する際に加えても良い。
トナー粒子の流動性、現像性、帯電性などを補助するために、トナー粒子に外添剤を添加してもよい。外添剤としては、無機微粒子が好ましく用いられる。この無機微粒子の一次粒子径は、5×10−3〜2[μm]であることが好ましく、特に5×10−3〜0.5[μm]であることが好ましい。また、BET法による比表面積は、20〜500[m/g]であることが好ましい。この無機微粒子の使用割合は、トナーの0.01〜5[wt%]であることが好ましく、特に0.01〜2.0[wt%]であることが好ましい。
無機微粒子の具体例としては、例えばシリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素などを挙げることができる。中でも、流動性付与剤としては、疎水性シリカ微粒子と疎水性酸化チタン微粒子を併用するのが好ましい。特に両微粒子の平均粒径が5×10−2[μm]以下のものを使用して攪拌混合を行った場合、トナーとの静電力、ファンデルワールス力は格段に向上することより、所望の帯電レベルを得るために行われる現像装置内部の攪拌混合によっても、トナーから流動性付与剤が脱離することなく、ホタルなどが発生しない良好な画像品質が得られて、さらに転写残トナーの低減が図られる。
酸化チタン微粒子は、環境安定性、画像濃度安定性に優れている反面、帯電立ち上がり特性の悪化傾向にあることより、酸化チタン微粒子添加量がシリカ微粒子添加量よりも多くなると、この副作用の影響が大きくなることが考えられる。しかし、疎水性シリカ微粒子及び疎水性酸化チタン微粒子の添加量が0.3〜1.5[wt%]の範囲では、帯電立ち上がり特性が大きく損なわれず、所望の帯電立ち上がり特性が得られ、すなわち、コピーの繰り返しを行っても、安定した画像品質が得られる。
トナーを製造するにあたっては、まず、着色剤、未変性ポリエステル、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー、及び、離型促進剤を有機溶媒中に分散させトナー材料液を作る。有機溶媒は、沸点が100[℃]未満の揮発性であることが、トナー母体粒子形成後の除去が容易である点から好ましい。具体的には、トルエン、キシレン、ベンゼン、四塩化炭素、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、クロロホルム、モノクロロベンゼン、ジクロロエチリデン、酢酸メチル、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどを単独あるいは2種以上組合せて用いることができる。特に、トルエン、キシレン等の芳香族系溶媒および塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素が好ましい。有機溶媒の使用量は、ポリエステルプレポリマー100重量部に対し、通常0〜300重量部、好ましくは0〜100重量部、さらに好ましくは25〜70重量部である。
このようにしてトナー材料液を得たら、次に、界面活性剤や樹脂微粒子の存在下において、水系媒体中で乳化させる。水系媒体は、水単独でも良いし、アルコール(メタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールなど)、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、セルソルブ類(メチルセルソルブなど)、低級ケトン類(アセトン、メチルエチルケトンなど)などの有機溶媒を含むものであってもよい。トナー材料液100重量部に対する水系媒体の使用量は、通常50〜2000重量部、好ましくは100〜1000重量部である。50重量部未満ではトナー材料液の分散状態が悪く、所定の粒径のトナー粒子が得られない。20000重量部を超えると経済的でない。
水系媒体中での分散を良好にするために、界面活性剤、樹脂微粒子等の分散剤を適宜加えるとよい。界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、リン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アミノアルコール脂肪酸誘導体、ポリアミン脂肪酸誘導体、イミダゾリンなどのアミン塩型や、アルキルトリメチルアンモニム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、ピリジニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、塩化ベンゼトニウムなどの4級アンモニウム塩型のカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン界面活性剤、例えばアラニン、ドデシルジ(アミノエチル)グリシン、ジ(オクチルアミノエチル)グリシンやN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムべタインなどの両性界面活性剤が挙げられる。
また、フルオロアルキル基を有する界面活性剤を用いることにより、非常に少量でその効果をあげることができる。好ましく用いられるフルオロアルキル基を有するアニオン性界面活性剤としては、炭素数2〜10のフルオロアルキルカルボン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホニルグルタミン酸ジナトリウム、3−[ω−フルオロアルキル(C6〜C11)オキシ]−1−アルキル(C3〜C4)スルホン酸ナトリウム、3−[ω−フルオロアルカノイル(C6〜C8)−N−エチルアミノ]−1−プロパンスルホン酸ナトリウム、フルオロアルキル(C11〜C20)カルボン酸及び金属塩、パーフルオロアルキルカルボン酸(C7〜C13)及びその金属塩、パーフルオロアルキル(C4〜C12)スルホン酸及びその金属塩、パーフルオロオクタンスルホン酸ジエタノールアミド、N−プロピル−N−(2−ヒドロキシエチル)パーフルオロオクタンスルホンアミド、パーフルオロアルキル(C6〜C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル(C6〜C10)−N−エチルスルホニルグリシン塩、モノパーフルオロアルキル(C6〜C16)エチルリン酸エステルなどが挙げられる。商品名としては、サーフロンS−111、S−112、S−113(旭硝子社製)、フロラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129(住友3M社製)、ユニダインDS−101、DS−102(ダイキン工業社製)、メガファックF−110、F−120、F−113、F−191、F−812、F−833(大日本インキ社製)、エクトップEF−102、103、104、105、112、123A、123B、306A、501、201、204、(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−100、F150(ネオス社製)などが挙げられる。
カチオン性界面活性剤としては、フルオロアルキル基を右する脂肪族1級、2級もしくは2級アミン酸、パーフルオロアルキル(C6−C10)スルホンアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩などの脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩、商品名としてはサーフロンS−121(旭硝子社製)、フロラードFC−135(住友3M社製)、ユニダインDS−202(ダイキンエ業杜製)、メガファックF−150、F−824(大日本インキ社製)、エクトップEF−132(トーケムプロダクツ社製)、フタージェントF−300(ネオス社製)などが挙げられる。
樹脂微粒子は、水系媒体中で形成されるトナー母体粒子を安定化させるために加えられる。このために、トナー母体粒子の表面上に存在する被覆率が10〜90[%]の範囲になるように加えられることが好ましい。例えば、ポリメタクリル酸メチル微粒子1[μm]及び3[μm]、ポリスチレン微粒子0.5[μm]及び2[μm]、ポリ(スチレン―アクリロニトリル)微粒子[1μm]、商品名では、PB−200H(花王社製)、SGP(総研社製)、テクノポリマーSB(積水化成品工業社製)、SGP−3G(総研社製)、ミクロパール(積水ファインケミカル社製)等がある。リン酸三カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、コロイダルシリカ、ヒドロキシアパタイト等の無機化合物分散剤も用いることができる。
上述した樹脂微粒子や無機化合物分散剤と併用可能な分散剤として、高分子系保護コロイドにより分散液滴を安定化させても良い。例えばアクリル酸、メタクリル酸、α−シアノアクリル酸、α−シアノメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フマール酸、マレイン酸または無水マレイン酸などの酸類、あるいは水酸基を含有する(メタ)アクリル系単量体、例えばアクリル酸−β−ヒドロキシエチル、メタクリル酸−β−ヒドロキシエチル、アクリル酸−β−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−β−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、メタクリル酸−γ−ヒドロキシプロピル、アクリル酸−3−クロロ2−ヒドロキシプロビル、メタクリル酸−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル、ジエチレングリコールモノメタクリル酸エステル、グリセリンモノアクリル酸エステル、グリセリンモノメタクリル酸エステル、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミドなど、ビニルアルコールまたはビニルアルコールとのエーテル類、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルプロピルエーテルなど、またはビニルアルコールとカルボキシル基を含有する化合物のエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニルなど、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドあるいはこれらのメチロール化合物、アクリル酸クロライド、メタクリル酸クロライドなどの酸クロライド類、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、エチレンイミンなどの含窒素化合物、またはその複素環を有するものなどのホモポリマーまたは共重合体、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシプロピレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、ポリオキシプロピレンアルキルアミド、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルフェニルエステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエステルなどのポリオキシエチレン系、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース類などを使用することができる。
分散の方法としては特に限定されるものではないが、低速せん断式、高速せん断式、摩擦式、高圧ジェット式、超音波などの公知の設備が適用できる。この中でも、分散体の粒径を2〜20[μm]にするために高速せん断式が好ましい。高速せん断式分散機を使用した場合、回転数は特に限定はないが、通常は1000〜30000[rpm]、好ましくは5000〜20000[rpm]である。分散時間は特に限定はないが、バッチ方式の場合は、通常は0.1〜5分である。
分散時の温度としては、通常、0〜150℃(加圧下)、好ましくは40〜98℃である。
トナーの製造にあたっては、これまで説明してきた乳化液の作製と同時に、アミン類(B)を添加し、イソシアネート基を有するポリエステルプレポリマー(A)との反応を行わせる。この反応は、分子鎖の架橋及び/又は伸長を伴う。反応時間は、ポリエステルプレポリマー(A)の有するイソシアネート基構造とアミン類(B)との反応性により選択されるが、通常は10分〜40時間、好ましくは2〜24時間である。反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは40〜98[℃]である。また、必要に応じて公知の触媒を使用することができる。具体的にはジブチルチンラウレート、ジオクチルチンラウレートなどが挙げられる。
反応が終了したら、乳化分散体(反応物)から有機溶媒を除去し、洗浄、乾燥してトナー母体粒子を得る。有機溶媒を除去するためには、系全体を徐々に層流の攪拌状態で昇温し、一定の温度域で強い攪拌を与えた後、脱溶媒を行うことで紡錘形のトナー母体粒子を得ることができる。また、分散安定剤としてリン酸カルシウム塩などの酸、アルカリに溶解可能な物を用いた場合は、塩酸等の酸により、リン酸カルシウム塩を溶解した後、水洗するなどの方法によって、トナー母体粒子からリン酸カルシウム塩を除去する。その他酵素による分解などの操作によっても除去することができる。
このようにして得られたトナー母体粒子に、荷電制御剤を打ち込み、ついで、シリカ微粒子、酸化チタン微粒子等の無機微粒子を外添させて、トナーを得る。荷電制御剤の打ち込み、及び無機微粒子の外添は、ミキサー等を用いた公知の方法によって行われる。
以上により、本プリンタでは、小粒径であって、粒径分布のシャープなトナーを容易に得ることができる。また、有機溶媒を除去する工程で強い攪拌を与えることで、真球状からラクビーボール状の間の形状を制御することができ、さらに、表面のモフォロジーも滑らかなものから梅干形状の間で制御することができる。
図6は、トナー粒子と、トナー粒子の長軸であるx軸と、トナー粒子の単軸であるy軸と、トナー粒子の厚み軸であるz軸との関係を示す模式図である。また、図7は、トナー粒子の長軸方向(x軸方向)長さr1と、トナー粒子の厚み軸方向(z軸方向)長さである厚さr3との関係を示す模式図である。また、図8は、トナー粒子の単軸方向(y軸方向)長さr2と、厚さr3との関係を示す模式図である。これらの図においては、長軸方向長さr1が単軸方向長さr2と同等以上であり、且つ、単軸方向長さr2が厚さr3と同等以上になっている(r1≧r2≧r3)。本プリンタでは、トナーとして、長軸方向長さr1と単軸方向長さr2との比(r2/r1)が0.5〜1.0であり、且つ単軸方向長さr2と厚さr3との比(r3/r2)が0.7〜1.0であるものを用いるようになっている。長軸方向長さr1と短軸方向長さr2との比(r2/r1)が0.5未満では、真球形状から離れるためにドット再現性及び転写効率が劣り、高品位な画質が得られなくなる。また、単軸方向長さr2と厚さr3との比(r3/r2)が0.7未満では、扁平形状に近くなり、球形トナーのような高転写率は得られなくなる。特に、単軸方向長さr2と厚さr3との比(r3/r2)が1.0では、長軸を回転軸とする回転体となり、トナーの流動性を向上させることができる。なお、r1、r2、r3は、走査型電子顕微鏡(SEM)で、視野の角度を変えて写真を撮り、それを観察することで測定することができる。
図9は本プリンタの電気回路の要部を示すブロック図である。同図において制御部200は、トナー像形成部100Y,M,C,K、光書込ユニット110、給紙カセット120,130、レジストモータ141、転写装置150などと電気的に接続されている。そして、CPU200aがRAM200b(不揮発性)内に格納されている制御プログラムに基づいて、これらの各機器を制御するようになっている。なお、同図の転写装置150に具備されている第1光学センサ69、第2光学センサ70、第3光学センサ71については後述する。
RAM200b内には、制御プログラムの他に、トナー像形成部100Y,M,C,Kに対応するY,M,C,K用現像バイアス値のデータや、Y,M,C,K用ドラム帯電電位のデータなどが格納されている。
プリントプロセスにおいて、制御部200は、トナー像形成部100Y,M,C,Kにおける各帯電ローラに対して、Y,M,C,K用ドラム帯電電位に対応する値の帯電バイアスをそれぞれ個別に印加する制御を実施する。この制御により、各色の感光体2Y,M,C,Kが、Y,M,C,K用ドラム帯電電位に一様帯電せしめられる。また、制御部200は、プリントプロセス中において、各トナー像形成部100Y,M,C,Kにおける現像スリーブに、Y,M,C,K用現像バイアス値の現像バイアスを印加する制御を実施する。これにより、感光体2Y,M,C,Kの静電潜像と、現像スリーブとの間に、トナーをスリーブ表面側から感光体側に静電移動させる現像ポテンシャルを作用させて、静電潜像を現像する。
一方、制御部200は、図示しない主電源が投入された直後に60[℃]以下の加熱ローラ温度(定着温度)を検知したときや、所定枚数以上のプリントアウトが実施されると、プロセスコントロールと呼ばれる作像性能調整制御を実施する。そして、この作像性能調整制御において、各色の現像装置における現像バイアスを調整する現像バイアス調整処理と、各色のトナー像の位置ズレを検知して位置合わせを行う位置合わせ処理とを行う。なお、上記主電源が投入された直後であっても、60[℃]を超える加熱ローラ温度を検知したときには、作像性能調整制御を実施しない。よって、上記主電源のOFFからONまでの時間が数分〜数十分と比較的短い場合には作像性能調整制御を省略し、過剰に試験によってユーザーを無駄に待機させたり、電力やトナーを無駄に消費したりといった事態を解消する。
作像性能調整制御における現像バイアス調整処理では、まず、先に図1に示した感光体2Y,M,C,Kを回転させながら帯電せしめる。このときの帯電電位については、プリントプロセスにおける一様なドラム帯電電位とは異なり、値をマイナス極性側に徐々に大きくする。そして、レーザー光の走査によって階調パターン像を形成するための10個のパッチ静電潜像を各感光体2Y,M,C,Kにそれぞれ形成せしめながら、それらをY,M,C,K用の現像装置によって現像する。この現像の際、制御部200は、Y,M,C,K用の現像スリーブに印加される現像バイアスの値をマイナス極性側に徐々に大きくしていく。このような現像により、各感光体2Y,M,C,K上には、トナー付着量検知用のテストパターン画像の前駆体であるY,M,C,K階調パターン像が形成される。そして、これらは、ベルト移動方向下流側から上流側に向けてY,M,C,Kという順で並ぶように紙搬送ベルト151上に転写されて、Y,M,C,Kという4つの階調パターン像が順に並ぶトナー付着量検知用のテストパターン画像が形成される。
図10は、紙搬送ベルト上に形成されるトナー付着量検知用のテストパターン画像を示す模式図である。同図に示す矢印は、図示しない紙搬送ベルトの表面移動方向を示している。テストパターン画像Pt1は、ベルト移動方向下流側から上流側に向けて順に並ぶY階調パターン像Py、M階調パターン像Pm、C階調パターン像Pc、K階調パターン像Pkを具備している。また、それぞれの階調パターン像は、ベルト移動方向に所定のピッチで並ぶ10個のパッチ像(500Y,M,C,K)を具備している。
Y,M,C,Kの各色において、それぞれ階調パターン像(Py,m,c,k)内の10個のパッチ像(500Y,M,C,K)は、例えば次の表1に示される作像条件で感光体上に作像される。なお、レーザー光の強度については、ドラム帯電電位にかかわらず、パッチ像用の静電潜像を例えば−20[V]まで減衰せしめ得るような強度とする。
Figure 2007328304
表1において、(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)は、階調パターン像(Py,m,c,k)のベルト移動方向先頭側から後端側にかけて、1番目、2番目、3番目、4番目、5番目、6番目、7番目、8番目、9番目、10番目に形成されるパッチ像に対応している。
表1に示すように、本プリンタは、各トナー像形成部100Y,M,C,Kにおいて、それぞれドラム帯電電位と現像バイアスとをそれぞれ徐々に低い値に切り換えながら(1)〜(10)のパッチ像を形成する。これら10個のパッチ像は、後に形成されるものほど、高い現像ポテンシャル(静電潜像の電位と現像バイアスとの差)で現像されるため、画像濃度が高くなる。
表1に示した各現像バイアス値と、(1)〜(10)のパッチ像の画像濃度(単位面積当たりのトナー付着量)とには正の相関があり、2次元座標上では直線グラフが得られる。この直線グラフを示す関数(y=ax+b)を回帰式によって計算すれば、その関数に基づいて所望の画像濃度(トナー付着量)が得られる現像バイアス値を求めることが可能になる。
図11は、本プリンタにおける転写装置150を示す斜視図である。上述したように、転写装置150は、無端状の紙搬送ベルト151と、これを張架する複数の張架ローラとを具備するベルト装置を有している。このベルト装置は、複数の張架ローラによって張架されている紙搬送ベルト151のループ外側であって、ベルトを介して分離ローラ153と対向する位置に、第1光学センサ69、第2光学センサ70及び第3光学センサ71を有している。これらのうち、第1光学センサ69は、図示のように紙搬送ベルト151のベルト幅方向の一端部に対向するように配設されている。また、第2光学センサ70は、紙搬送ベルト151のベルト幅方向の中央部に対向するように配設されている。また、第3光学センサ71は、紙搬送ベルト151の他端部に対向するように配設されている。これら光学センサは、何れも周知の反射型フォトセンサからなり、図示しない発光素子から発した光を被検対象物の表面で反射させ、反射光を図示しない受光素子によって受光するものである。受光素子からは、受光量に応じた電圧が出力され、その信号は図示しないA/Dコンバータを介して制御部200に入力される。
トナー付着量検知用のテストパターン画像Pt1は、図示のように、紙搬送ベルト151のおもて面におけるベルト幅方向の中央部に形成される。テストパターン画像Pt1の各階調パターン像(Py,m,c,k)における各パッチ像(500Y,M,C,K)は、紙搬送ベルト151の無端移動に伴って、第2光学センサ70との対向位置を通過する。この際、第2光学センサ70の図示しない受光素子は、そのパッチ像に対する単位面積あたりのトナー付着量に応じた量の光を受光する。このため、受光素子からの出力電圧値がデジタル信号として入力される制御部200は、その出力電圧値に基づいて各パッチ像に対する単位面積あたりのトナー付着量を把握することができる。
具体的には、第2光学センサ70と紙搬送ベルト151とが対向している位置に対しては、ベルトの無端移動に伴って、パッチ像が次のような順序で通過する。即ち、Y用の階調パターン像Py内における上記(1)〜(10)のパッチ像(500Y×10個)、M用の階調パターン像Pm内における上記(1)〜(10)のパッチ像(500M×10個)、C用の階調パターン像Pc内における上記(1)〜(10)のパッチ像(500C×10個)、K用の階調パターン像Pk内における上記(1)〜(10)のパッチ像(500K×10個)という順である。そして、それら40個のパッチ像に対応する電圧値が第2光学センサ70から順次出力されて、制御部200に送られる。
制御部200は、第2光学センサ70から順次送られてくるそれら電圧信号に基づいて、各パッチ像の画像濃度(トナー付着量)を順次演算してRAM200bに格納していく。そして、Y,M,C,Kの各色について、表1に示した各現像バイアス値と、10個のパッチ像における画像濃度データとを用いて回帰分析を行い、2次元座標上で直線グラフを示す関数(回帰式)を求める。更に、この関数に画像濃度の目標値を代入するkとで適切な現像バイアス値を演算し、Y、M、C、K用の補正現像バイアス値としてRAM200bに格納する。
上記RAM200bには、数十通りの現像バイアス値と、それぞれに個別に対応する適切なドラム帯電電位とが予め関連付けられている作像条件データテーブルが格納されている。制御部200は、トナー像形成部100Y,M,C,Kについて、それぞれこの作像条件テーブルの中から、上記補正現像バイアス値に最も近い現像バイアス値を選び出し、これに関連付けられたドラム帯電電位を特定する。特定したドラム帯電電位については、Y、M、C、K用の補正ドラム帯電電位としてRAM200bに格納する。そして、全ての補正現像バイアス値及び補正ドラム帯電電位をRAM200bに格納し終えると、Y,M,C,K用現像バイアス値のデータを、それぞれ対応する補正現像バイアス値と同等の値に補正して格納し直す。また、Y,M,C,K用ドラム帯電電位についても、それぞれ対応する補正ドラム帯電電位と同等の値に補正して格納し直す。このような補正により、プリントプロセス時におけるトナー像形成手段100Y,M,C,Kの作像条件が、それぞれ所望の画像濃度のトナー像を形成し得る条件に補正される。
本プリンタの各現像装置におけるTセンサ(例えば図2の56Y)は、実際には、現像剤のトナー濃度を検知しているわけではなく、トナー濃度とある程度の相関を示す透磁率を検知している。そして、現像剤の透磁率はトナー濃度の他、トナーの嵩密度によっても変化し、この嵩密度は温湿度や現像剤の攪拌度合いによって変化する。このため、Tセンサからの出力値が上述の目標値Vtrefになるようにトナー補給を実施していても、温湿度等の変化に伴ってトナーの嵩密度が変化すると、トナー濃度が目標よりも高めに制御されたり、低めに制御されたりする。高めに制御されると、上述した回帰分析による直線グラフの傾きが比較的大きくなる(グラフが立ってくる)。また、低めに制御されると直線グラフの傾きが比較的小さくなる(グラフが寝てくる)。従って、直線グラフの傾きがある程度大きくなったり小さくなったりした場合には、トナーの嵩密度の変化により、目標値Vtrefが現状の現像剤に見合わなくなっていることになる。
そこで、制御部200は、直線グラフの傾きが所定値よりも大きくなったり小さくなったりした場合には、該当する現像装置(Y、M、C又はK)のTセンサの目標値Vtrefを、そのときのTセンサからの出力値と同等の値に補正して、現状の現像剤に見合うようにする。
なお、ベルトの無端移動に伴って第2光学センサ70との対向位置を通過した後のトナー付着量検知用のテストパターン画像Pt1は、先に図1に示したベルトクリーニング装置160によってベルトおもて面から除去される。
光書込ユニット110は、Y、M、C、K用の光源から発せられたレーザー光を反射させて感光体2Y,M,C,Kに導くための反射ミラーをそれぞれ個別に備えている。また、感光体2Y,M,C,Kと平行になるように配設される反射ミラーを、それぞれ個別に傾けるための図示しないミラー傾斜手段も備えている。
上記制御部200は、以上のような現像バイアス調整処理によって各色用の現像バイアスを調整すると、次に、各色のトナー像の位置ズレを検知して位置合わせを行う位置合わせ処理を実施する。この位置合わせ処理では、紙搬送ベルト151上に、図12に示すような位置ズレ検知用のテストパターン画像Pt2を形成する。この位置ズレ検知用のテストパターン画像Pt2は、ベルト移動方向に沿って並ぶ4つの直延パッチ像501Y,M,C,Kと、これに続いて並ぶ4つの傾斜パッチ像502Y,M,C,Kとを具備する8つのパッチ像からなるパターンが所定回数だけ繰り返されたものである。かかる構成のテストパターン画像Pt2は、図13に示すように、紙搬送ベルト151のベルト幅方向における一端部、中央部、他端部にそれぞれ形成される。そして、一端部に形成されたテストパターン画像Pt2は、ベルトの無端移動に伴って第1光学センサ69によって検知される。また、中央部に形成されたテストパターン画像Pt2は、第2光学センサ70によって検知される。また、他端部に形成されたテストパターン画像Pt2は、第3光学センサ71によって検知される。
位置ズレ検知用のテストパターン画像Pt2における直延パッチ像501Y,M,C,Kは、図12に示したように、ベルトおもて面における移動方向と直交する方向(ベルト幅方向)に真っ直ぐに延びる形状をしている。そして、これら4つの直延パッチ像501Y,M,C,Kは、距離dのピッチで並ぶような条件で形成され、ベルト移動方向の長さはそれぞれWになる。また、4つの直延パッチ像の全体としてのベルト移動方向における長さはL3になる。但し、部品の伸縮や位置ズレなどがあると、距離d、長さWにはそれぞれ誤差が生じてくる。
また、テストパターン画像Pt2における傾斜パッチ像502Y,M,C,Kは、ベルト幅方向から45[°]傾いた方向に延在する形状をしている。そして、これらはそれぞれ、ベルト移動方向の長さがAで、且つ延在方向の長さがA×√2になっている。ベルト移動方向における配設ピッチは直延パッチ像と同様に距離dである。但し、これら長さA、長さA×√2、距離dも、部品の伸縮や位置ズレなどがあると誤差が生じてくる。
図13に示したように、紙搬送ベルト151上には、かかる構成のテストパターン画像Pt2が3つ形成されるが、部品の伸縮や位置ズレがない場合には、各テストパターン画像Pt2内における直延パッチ像501Y,M,C,Kや傾斜パッチ像502Y,M,C,Kがそれぞれベルト幅方向に一直線上に並ぶように形成される。また、1つのテストパターン画像Pt2内においては、直延パッチ像501Y,M,C,Kや傾斜パッチ像502Y,M,C,Kがベルト移動方向に一直線上に並ぶように形成される。このため、本来であれば、第1光学センサ69、第2光学センサ70、第3光学センサ71は、直延パッチ像501Y,M,C,Kや傾斜パッチ像502Y,M,C,Kを互いに同じタイミングで検知する。但し、感光体2Y,M,C,Kに組み付け誤差による傾きや位置ズレが生じていたり、光書込ユニット110内におけるY、M、C、K用の反射ミラーにその長手方向の傾きが生じていたり、Y、M、C、K用のポリゴンミラーや光源の駆動タイミングが正規のタイミングからずれていたりすると、それらが一直線上に並ばなくなる。そして、3つの光学センサによる直延パッチ像501Y,M,C,Kや傾斜パッチ像502Y,M,C,Kの検知タイミングにズレが生ずる。
制御部200は、かかる検知タイミングのズレに基づいて、各色トナー像についてもスキューズレ、副走査方向(ベルト移動方向)の位置ズレ、倍率ズレを、例えば特開平2003−29546号公報に記載されている方法などによって求める。そして、スキューズレについては、光書込ユニット110の反射ミラーの角度を上述したミラー傾斜手段で調整することによって抑える。また、副走査方向への位置ズレについては、光書込ユニット100の書込開始タイミングを調整することで抑える。また、ポリゴンミラーの駆動タイミングを補正したり、反射ミラーの角度を変更したりすることで、主走査方向(感光体軸線方向)の倍率ずれを抑える。
このように、位置合わせ処理において、各色についてスキューズレや副走査方向への位置ズレなどを抑えることで、プリントプロセス時に形成する各色トナー像の位置ズレを抑えることができる。
ところで、従来の画像形成装置においては、紙搬送ベルト151として、光透過性を発揮しないものを用い、ベルトおもて面の無垢の箇所と、パッチ像担持箇所との光反射率の違いを光学センサで検知することで、パッチ像や、パッチ像に対する単位面積あたりのトナー付着量を検知していた。
しかしながら、かかる構成では、紙搬送ベルト151上におけるパッチ像担持箇所と、無垢のベルト表面箇所との光反射率の差が比較的小さいことから、S/N比が比較的低くなる。このため、経時的にベルト表面に小さな擦れ跡などが付くなどしてその光反射率が変化していくと、誤検知を引き起こし易くなっていた。
次に、本プリンタの特徴的な構成について説明する。
本プリンタにおいては、ベルト部材たる紙搬送ベルト151として、透明なPVDFなど、光透過性に優れた樹脂材料からなるものを用いている。また、紙搬送ベルト151を張架する張架ローラである分離ローラ153として、ローラ部がアルミやステンレス等の金属材料からなり、ローラ部周面が鏡面仕上げしたものを用いている。つまり、分離ローラ153として、光反射性ローラを用いている。
光学センサ(69〜71)の図示しない発光素子から発せられた光は、図14に示すように、光透過性を発揮する紙搬送ベルト151を厚み方向に透過して分離ローラ153のローラ部周面に到達する。そして、鏡面仕上げされたローラ部周面で反射して反射光となった後、紙搬送ベルト151を裏面側からおもて面側に向けて再透過して、光学センサ(69〜71)の図示しない受光素子によって受光される。
かかる構成では、紙搬送ベルト151におけるトナー像担持箇所と、無垢のベルト表面箇所との光透過率の差が比較的大きくなることから、S/N比が比較的高くなる。このため、経時的にベルト表面に小さな擦れ跡などが付くなどしても、擦れ跡(傷付き)に起因する誤検知を引き起こし難くすることができる。
ところが、分離ローラ153のローラ周面に汚れが固着すると、それがパッチ像であると誤検知されたり、パッチ像のトナー付着量の検知結果を実際よりも高くしてしまったりする。そして、これらによって、現像バイアス調整処理や位置合わせ処理が適切に行われなくなる。
分離ローラ153のローラ周面に汚れを固着させる原因としては、機内に飛散したトナーが分離ローラ153とベルト裏面との間に回り込んで、ローラ回転に伴って両者間で繰り返し加圧されることが挙げられる。また、紙搬送ベルト151の裏面に当接している各種ローラのローラ部表面を構成しているゴム材料が削れてカスになり、これがベルト裏面と分離ローラ153との間に回り込んで繰り返し加圧されることも原因の1つである。
汚れがローラ周囲の全体に渡って均一に固着した場合には、光学センサ(69〜71)の校正(発光電流を上げる)を行うことで誤検知の発生を抑えることが可能であるが、局所的に固着した汚れについては対処することができない。例えば、図15に示すグラフでは、期間t1内において、Y,M,C,Kの4つのパッチ像が光学センサによって検知されている(4つの立ち下がり部分)。この一方で、その期間t1の前後においても、光学センサの出力電圧波形がパッチ像検知の場合と同じような形状で立ち下がっている。これらの立ち下がりは、パッチ像と同じようなサイズの汚れが分離ローラ153の周面に固着したことによるもので、実際にはそれらの立ち下がりのときには無垢のベルト表面が光学センサとの対向位置にある。つまり、パッチ像は存在していない。にもかかわらず、立ち下がりの波形が図示のようにパッチ像検知の場合と似ており、且つ、その立ち下がりにおける電圧値が像検知スレッシュレベルV1を下回っていることから、汚れがパッチ像であると誤検知されてしまう。
そこで、本プリンタでは、分離ローラ153の周面を清掃する清掃手段たる清掃装置166を設けている。この清掃装置166は、図示のようにベルトループ内側に配設されており、第1清掃ブレード167aと第2清掃ブレード167bと第3清掃ブレード167cとをケーシング内に有している。これら清掃ブレードは、ケーシングに設けられた支持部によって片持ち支持されており、その自由端側を分離ローラ153の周面に当接させている。そして、分離ローラ153の回転に伴って、ローラ周面に付着している汚れを掻き落とし、ケーシング内の汚れ収容部に落下させる。なお、分離ローラ153の表面を清掃する清掃部材としては、清掃ブレード(167a〜c)のようなブレードの他に、スポンジやブラシなどを用いることも可能である。但し、ブレードは、スポンジに比べて自らの表面に汚れを固着させ難いので、より長期に渡って安定したクリーニング性能を維持することができる。また、植毛の永久変形に伴ってクリーニング性能を経時的に低下させていくブラシに比べて、より長期に渡って安定したクリーニング性能を維持することができる。
清掃ブレード(167a〜c)の材料としては、ステンレスやアルミなどの金属、プラスチックやゴムなどの樹脂、などを用いることができる。但し、本プリンタでは、清掃ブレード(167a〜c)の材料として、ウレタンゴム又はポリエチレンテレフタレートを採用している。清掃ブレード(167a〜c)として、ウレタンゴムからなるものを採用した場合には、金属製のものに比べて分離ローラ153周面との摩擦抵抗を大きくして、より高いクリーニング性能を発揮することができる。また、ポリエチレンテレフタレートからなるものを採用した場合には、ウレタンゴム製のものに比べてより薄厚で所望の曲げ強度を発揮させることから、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
図16は、ベルトループ内側から眺めた分離ローラ153を示す背面図である。なお、同図においては、便宜上、紙搬送ベルトの図示を省略している。上述した清掃装置(166)は、第1清掃ブレード167a、第2清掃ブレード167b、第3清掃ブレード167cを、それぞれ分離ローラ153のローラ周面に当接させている。このように、清掃装置(166)は、分離ローラ153のローラ部の軸線方向における全域に1つの清掃ブレードを当接させるのではなく、3つの清掃ブレードをそれぞれローラ部の軸線方向における特定箇所に当接させている。具体的には、第1清掃ブレード167aは、分離ローラ153のローラ部の軸線方向における全領域のうち、回転に伴って第1光学センサ69との対向位置を通過する領域に当接している。また、第2清掃ブレード167bは、ローラ部の軸線方向における全領域のうち、回転に伴って第2光学センサ70との対向位置を通過する領域に当接している。また、第3清掃ブレード167cは、ローラ部の軸線方向における全領域のうち、回転に伴って第3光学センサ71との対向位置を通過する領域に当接している。
3つの光学センサの大きさは、分離ローラ153の軸線方向の長さよりも遙かに小さくなっているため、分離ローラ153が軸線方向において3つの光学センサに対向する領域は、軸線方向の全領域のほんの一部である。軸線方向の領域の殆どは、図示のように光学センサに対向しない領域になっており、この領域に汚れが固着したとしても、現像バイアス調整処理や位置合わせ処理には何ら影響を及ぼさない。にもかかわらず、その領域にまで清掃ブレードを当接させてしまうと、無駄なトルクアップによる装置コストやランニングコストの増大を招いてしまう。そこで、本プリンタでは、図示のように、清掃ブレードとして、第1清掃ブレード167a、第2清掃ブレード167b及び第3清掃ブレード167cの3つを設けている。そして、分離ローラ153における軸線方向の全領域のうち、光学センサの発光素子(発光手段)から発せられた光が当たらない領域と、清掃ブレードとを非接触にしている。これにより、光が当たる領域にも清掃ブレードを当接させることによるトルクアップを抑えることができる。
本プリンタでは、清掃ブレード(167a〜c)と分離ローラ153とのローラ軸線方向の接触長さを、次のような値にしている。即ち、光学センサ(69〜71)から発せられた光の分離ローラ153の表面上におけるスポット径Dと、光学センサの取り付け精度誤差許容寸法と、清掃ブレードの取り付け誤差許容寸法との和に等しくした値である。このような値に設定したのは、次のような理由による。即ち、上述したように、分離ローラ153において、光学センサからの光が当たらない領域にも清掃ブレードを当接させてしまうと、無駄なトルクアップを招いてしまう。このため、理論的には、清掃ブレードとして、分離ローラ軸線方向長さが、分離ローラ153の表面上におけるスポット径Dと同じ値であるものを用い、光が当たる領域にだけブレードを当接させるのが理想である。しなしながら、光学センサや清掃ブレードには取り付け誤差があるため(清掃装置166の取り付け誤差も清掃ブレードの取り付け誤差に含まれる)、ローラ表面におけるスポット領域と、ブレード当接領域とがずれてしまうことがある。そこで、スポット径Dに、光学センサの取り付け精度誤差許容寸法と清掃ブレードの取り付け誤差許容寸法とを加算した値を、ブレードのローラ軸線方向の長さにしている。このようにすることで、光学センサや清掃ブレードの取り付け誤差に起因してローラ周面上における光スポット領域の一部をブレードによって清掃することができなくなるといった事態を回避しつつ、ローラ周面の光非照射領域にブレードを当接させることによるトルクアップを有効に抑えることができる。なお、光学センサや清掃ブレードの取り付け精度誤差許容寸法は、画像形成装置の設計図面に記載されているので、設計図面を参照することでそれを特定することができる。
3つの清掃ブレード(167a〜c)を有する清掃装置(166)は、それら清掃ブレードをローラ軸線方向に揺動せしめる揺動手段を有している。かかる構成では、清掃ブレードのエッジが局所的に欠けるなどして、クリーニング性が著しく劣ってしまう箇所がブレードにおけるローラ軸線方向の一部に発生したとしても、ブレードをローラ軸線方向に揺動させることで、その箇所が清掃すべきローラ領域を他の箇所によって清掃させる。そして、これにより、ブレードの部分的なエッジ欠けによるクリーニング不良の発生を抑えることができる。
なお、3つの清掃ブレード(167a〜c)をそれぞれローラ軸線方向に揺動せしめる揺動手段としては、清掃装置のケーシングをローラ軸線方向に揺動せしめることで、3つの清掃ブレードを同方向に揺動せしめるものを例示することができる。例えば、ケーシングをバネによってローラ軸線方向の一端側から他端側に向けて付勢する手段と、ケーシングの他端部に摺擦する偏心カムとを有し、偏心カムの回転に伴ってケーシングを揺動させる手段である。
清掃装置(166)は、かかる揺動手段の他に、接離手段も備えている。この接離手段は、3つの清掃ブレード(167a〜c)を分離ローラ153に対して所定のタイミングで接離させることができる。かかる接離手段を設けたのは次に説明する理由による。即ち、汚れの原因となるトナーやゴムカスは、湿気の上昇に伴って粘着性を帯び易い。このため、汚れが清掃ブレードと分離ローラ153との間に介在している状態で装置が停止し、高温高湿環境下のもとで長期間放置されると、その汚れが分離ローラ153に固着してしまう可能性が出てくる。また、例え清掃ブレードを分離ローラ153の光スポット領域にだけ当接させてトルクアップを低減していたとしても、当接によるトルクアップを完全に免れることはできない。そして、そのトルクアップにより、紙搬送ベルト151を分離ローラ153上でスリップさせて各色トナー像の重ね合わせズレを引き起こすおそれがある。そこで、本プリンタでは、プリントジョブ中において、少なくとも各感光体から紙搬送ベルト151上の記録紙に各色のトナー像を転写している期間は、上述した接離手段によって3つの清掃ブレード(167a〜c)を分離ローラ153から離間させるようになっている。この一方で、プリントジョブ中における前記期間の前後には、3つの清掃ブレードを分離ローラ153に当接させてローラ周面を清掃する。更には、プリントジョブが終了すると、3つの清掃ブレードを分離ローラ153から離間させた状態で各装置を停止させる。
かかる構成では、清掃ブレードと分離ローラ153との間に汚れを介在させながらプリントジョブを停止させている状態が長期間続くことによる分離ローラ153への汚れの固着を回避することができる。また、各感光体から紙搬送ベルト151上の記録紙に各色トナー像を転写している際に清掃ブレードを分離ローラ153に当接させてトルクアップを招き、これによって紙搬送ベルト151を分離ローラ153上でスリップさせてしまうことに起因する各色トナー像の重ね合わせズレの発生を回避することもできる。
なお、接離手段としては、清掃装置166のケーシングを分離ローラ153に対して近づけたり遠ざけたりすることで、3つの清掃ブレード167a〜cを分離ローラ153に対して接離させる方式のものを例示することができる。ケーシングを分離ローラ153に対して近づけたり遠ざけたりする方法としては、ケーシングをスライド移動させる方法や回動軸を中心にして回動させる方法などを採用すればよい。
3つの清掃ブレード(167a〜c)を分離ローラ153に当接させる方法としては、その自由端側を固定端側よりもローラ表面移動方向の上流側に位置させるカウンタ方式と、この逆に自由端側を固定端側よりも下流側に位置させるトレーリング方式とがある。汚れの掻き取り効果については、カウンタ方式の方が優れている。そこで、本プリンタでは、先に図14に示したように、3つの清掃ブレードをそれぞれカウンタ方式で分離ローラ153に当接させるようになっている。
これまで、紙搬送ベルト151のおもて面に保持した記録紙に感光体2Y,M,C,K上のトナー像を重ね合わせて転写する方式のプリンタについて説明したが、各感光体上のトナー像をベルト部材たる中間転写ベルトに転写した後、記録紙に一括転写する方式の画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。また、中間転写ベルトを2周以上させならがら、各周回毎に感光体上のトナー像を中間転写ベルト上に転写する方式の画像形成装置にも、本発明の適用が可能である。
以上、実施形態に係るプリンタにおいては、複数の張架ローラの何れか1つとして、ローラ部表面が光反射性を発揮する光反射性張架ローラとしての分離ローラ153を用い、この分離ローラ153を光反射性回転体として兼用しているので、張架ローラとは別に光反射性回転体を設ける場合に比べて低コスト化を図ることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、清掃手段たる清掃装置166として、片持ち支持される板状の清掃ブレード167a〜cの自由端側を光反射性回転体たる分離ローラ153の表面に当接させてその表面上の汚れを清掃するものを用いているので、上述した理由により、スポンジやブラシを用いる場合に比べて、分離ローラ153に対するクリーニング性能を長期間に渡って安定化させることができる。
また、清掃ブレード167a〜cとして、ウレタンゴムからなるものを用いた場合には、金属製のものを用いる場合に比べて、より高いクリーニング性能を発揮させることができる。
また、清掃ブレード167a〜cとして、ポリエチレンテレフタレートからなるものを用いた場合には、ウレタンゴムからなるものを用いる場合に比べて、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、清掃ブレード167a〜cの自由端側を固定端側よりも分離ローラ153の表面移動方向の上流側に位置させながらローラ周面に当接させるカウンタ方式を採用しているので、トレーリング方式を採用する場合に比べて、より高いクリーニング性能を発揮させることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、分離ローラ153における軸線方向の全領域のうち、第1光学センサ69、第2光学センサ70、第3光学センサ71のそれぞれの発光素子から発せられた光が当たらない領域と、清掃ブレード167a〜cとを非接触にしているので、接触させる場合に比べてトルクアップによるコスト高を抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、清掃ブレード167a〜cのそれぞれについて、ブレードと分離ローラ153とのローラ軸線方向の接触長さを、光学センサの発光素子から発せられた光の分離ローラ153の表面上におけるスポット径Dと、光学センサの取り付け精度誤差許容寸法と、清掃ブレードの取り付け誤差許容寸法との和に等しくしている。かかる構成では、上述したように、光学センサや清掃ブレードの取り付け誤差に起因してローラ周面上における光スポット領域の一部をブレードによって清掃することができなくなるといった事態を回避しつつ、ローラ周面の光非照射領域にブレードを当接させることによるトルクアップを有効に抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、清掃ブレード167a〜cを分離ローラ153のローラ軸線方向に揺動せしめる揺動手段を設けているので、既に述べた理由により、ブレードの部分的なエッジ欠けによるクリーニング不良の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係るプリンタにおいては、清掃ブレード167a〜cを分離ローラ153に対して接離させる接離手段を設けているので、清掃ブレードと分離ローラ153との間に汚れを介在させながらプリントジョブを停止させている状態が長期間続くことによる分離ローラ153への汚れの固着を回避することができる。また、各感光体から紙搬送ベルト151上の記録紙に各色トナー像を転写している際に清掃ブレードを分離ローラ153に当接させてトルクアップを招き、これによって紙搬送ベルト151を分離ローラ153上でスリップさせてしまうことに起因する各色トナー像の重ね合わせズレの発生を回避することもできる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタにおける4つのトナー像形成部のうち、Y用のトナー像形成部を紙搬送ベルトとともに示す拡大構成図。 同プリンタの転写装置の要部構成を示す拡大構成図。 形状係数SF−1を説明するための模式図。 形状係数SF−2を説明するための模式図。 トナー粒子と、トナー粒子の長軸であるx軸と、トナー粒子の単軸であるy軸と、トナー粒子の厚み軸であるz軸との関係を示す模式図。 トナー粒子の長軸方向(x軸方向)長さr1と、トナー粒子の厚み軸方向(z軸方向)長さである厚さr3との関係を示す模式図。 トナー粒子の単軸方向(y軸方向)長さr2と、厚さr3との関係を示す模式図。 同プリンタの電気回路の要部を示すブロック図。 同紙搬送ベルト上に形成されるトナー付着量検知用のテストパターン画像を示す模式図。 同転写装置を示す斜視図。 同紙搬送ベルト上に形成される位置ズレ検知用のテストパターン画像を示す模式図。 同テストパターン画像が形成された同紙搬送ベルトを示す斜視図。 同転写装置における分離ローラとその周囲構成とを示す拡大側面図。 光学センサの出力電圧と経過時間との関係を示すグラフ。 ベルトループ内側から眺めた同分離ローラを示す背面図。
符号の説明
2Y,M,C,K:感光体(潜像担持体)
50Y:現像装置(現像手段)
69:第1光学センサ
70:第2光学センサ
71:第3光学センサ
151:紙搬送ベルト(ベルト部材)
152:入口ローラ(張架ローラ)
153:分離ローラ(光反射性回転体、光反射性張架ローラ)
154:駆動ローラ(張架ローラ)
155:テンションローラ(張架ローラ)
156:下部ローラ(張架ローラ)
166:清掃装置(清掃手段)
167a:第1清掃ブレード
167b:第2清掃ブレード
167c:第3清掃ブレード

Claims (15)

  1. 光透過性を発揮する材料からなる無端状のベルト部材と、これを無端移動可能に張架する複数の張架ローラと、発光手段から発した光を受光手段で受光してその受光量に応じた信号を出力する光学センサとを備えるベルト装置において、
    光反射性を発揮する自らの表面を上記ベルト部材の裏面に当接させながら回転する光反射性回転体を設け、
    上記発光手段から上記ベルト部材のおもて面に向けて発した光を該ベルト部材に透過させた後、該光反射性回転体の表面で反射させてから該ベルト部材に再透過させ、その後に上記受光手段に受光させるように上記光学センサを配設し、
    且つ、該光反射性回転体の回転する表面を清掃する清掃手段を設けたことを特徴とするベルト装置。
  2. 請求項1のベルト装置において、
    上記複数の張架ローラの何れか1つとして、ローラ部表面が光反射性を発揮する光反射性張架ローラを用い、該反射性張架ローラを上記光反射性回転体として兼用したことを特徴とするベルト装置。
  3. 請求項1又は2のベルト装置において、
    上記清掃手段として、片持ち支持される板状の清掃ブレードの自由端側を上記光反射性回転体の表面に当接させて該表面上の汚れを清掃するものを用いたことを特徴とするベルト装置。
  4. 請求項3のベルト装置において、
    上記清掃ブレードとして、ウレタンゴムからなるものを用いたことを特徴とするベルト装置。
  5. 請求項3のベルト装置において、
    上記清掃ブレードとして、ポリエチレンテレフタレートからなるものを用いたことを特徴とするベルト装置。
  6. 請求項3乃至5の何れかのベルト装置において、
    上記清掃ブレードの自由端側を固定端側よりも上記光反射性回転体の表面移動方向の上流側に位置させながら該光反射性回転体に当接させたことを特徴とするベルト装置。
  7. 請求項3乃至6の何れかのベルト装置において、
    上記光反射性回転体における軸線方向の全領域のうち、上記発光手段から発せられた光が当たらない領域と、上記清掃ブレードとを非接触にしたことを特徴とするベルト装置。
  8. 請求項7のベルト装置において、
    上記清掃ブレードと上記光反射性回転体とのローラ軸線方向の接触長さを、該光反射性回転体の表面上における上記光のスポット径Dと、上記光学センサの取り付け精度誤差許容寸法と、該清掃ブレードの取り付け誤差許容寸法との和に等しくしたことを特徴とするベルト装置。
  9. 請求項3乃至8の何れかのベルト装置において、
    上記清掃ブレードをローラ軸線方向に揺動せしめる揺動手段を設けたことを特徴とするベルト装置。
  10. 請求項3乃至9の何れかのベルト装置において、
    上記清掃ブレードを上記光反射性回転体に対して接離させる接離手段を設けたことを特徴とするベルト装置。
  11. 無端状のベルト部材を複数の張架ローラによって張架しながら無端移動せしめるベルト装置と、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体上の潜像をトナーによって現像する現像手段とを備え、該潜像担持体上で得られた現像済みのトナー像を該ベルト部材のおもて面あるいはこれに保持される記録部材に転写する画像形成装置において、
    上記ベルト装置として、請求項1乃至10の何れかのものを用いたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11の画像形成装置であって、
    上記トナーとして、体積平均粒径が3〜8[μm]であり、且つ体積平均粒径を個数平均粒径で除算した値が1.00〜1.40であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11又は12の画像形成装置であって、
    上記トナーとして、形状係数SF−1が100〜180であり、且つ形状係数SF−2が100〜180であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項11乃至13の何れかの画像形成装置であって、
    上記トナーとして、窒素原子を具備する官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、及び離型剤を有機溶媒中に含有するトナー材料液を、水系媒体中で架橋反応させるか、伸長反応させるか、あるいはそれら両方の反応をさせるかして得られた前駆材料からなるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項11乃至14の何れかの画像形成装置であって、
    上記トナーとして、トナー粒子の単軸方向長さr2を長軸方向長さr1で除算した値が0.5〜1.0の範囲であり、且つ厚さr3を担持方向長さで除算した値が0.7〜1.0の範囲であるものを用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP2015094914A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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