JP2007326438A - Parking structure of automatic transmission - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、自動変速機のパーキング構造に関し、特に、構成部品間のクリアランスを確保する技術に関する。 The present invention relates to a parking structure for an automatic transmission, and more particularly to a technique for ensuring a clearance between components.
自動変速機には、運転者がセレクトレバーをPレンジ(停車位置)に操作したときに、変速機の出力軸に固定されるパーキングギヤにパーキングポールの係合爪を係合させることで出力軸を機械的にロック(パーキングロック)し、車両が動かないようにするパーキング構造が設けられている。 In the automatic transmission, when the driver operates the select lever to the P range (stop position), the output shaft is obtained by engaging the engagement pawl of the parking pole with the parking gear fixed to the output shaft of the transmission. A parking structure is provided to mechanically lock the vehicle (parking lock) so that the vehicle does not move.
かかるパーキング構造においては、車両が完全に停止していないときにパーキングロックを行おうとすると、回転中のパーキングギヤの歯に係合爪が繰り返し衝突し、係合爪の角部が磨耗したり欠けたりする可能性がある。 In such a parking structure, if the parking lock is attempted when the vehicle is not completely stopped, the engaging claws repeatedly collide with the teeth of the rotating parking gear, and the corners of the engaging claws are worn or missing. There is a possibility.
そこで、特許文献1に記載のパーキング構造では、パーキングポールの係合爪の先端面を弧状に隆起させ、車両が完全に停止していないときにパーキングロックが行われる場合には、この弧状面が最初にパーキングギヤの歯と衝突するようにすることで、係合爪の角部が磨耗したり欠けたりするのを防止している。
しかしながら、上記従来技術の如く係合爪の先端面を弧状に隆起させると、パーキングロック解除状態において、係合爪の先端面とパーキングギヤの歯先との距離が短くなり、両者の間に必要とされるクリアランスを確保することが難しくなる。 However, if the front end surface of the engaging claw is raised in an arc shape as in the above-described prior art, the distance between the front end surface of the engaging claw and the tooth tip of the parking gear is shortened in the parking lock release state, which is necessary between the two. It becomes difficult to ensure the clearance.
本発明は、このような従来技術の技術的課題を鑑みてなされたもので、上記従来技術の如く係合爪の先端面の中央を隆起させたパーキング構造において、パーキングロック解除時に係合爪の先端面とパーキングギヤの歯先との間に必要とされるクリアランスを確保することを目的とする。 The present invention has been made in view of such technical problems of the prior art. In the parking structure in which the center of the front end surface of the engaging claw is raised as in the above prior art, the engaging claw is released when the parking lock is released. The purpose is to ensure the required clearance between the tip surface and the tooth tip of the parking gear.
本発明に係るパーキング構造は、自動変速機の出力軸に固定されるパーキングギヤと、先端面の中央がパーキングギヤに向けて隆起する係合爪をポール先端側に有し、出力軸から離間して配置される支持軸に回動可能に支持され、かつ、パーキングポールの支持軸を挟んで反対側のポール基端側下面に形成されるロッド当接面とこのロッド当接面と支持軸との間に形成されるサポート当接面を有するパーキングポールと、カム部を有し、このカム部をロッド当接面に当接させることにより係合爪がパーキングギヤの歯溝に係合する方向にパーキングポールを回動させてパーキングロックを行うパーキングロッドと、パーキングロック解除時、パーキングポールのサポート当接面に当接し、パーキングポールを係合爪の先端面がパーキングギヤの歯先から離間する解除位置に保持するサポート部材と、を備える。そして、ロッド当接面とサポート当接面の間に段差を設け、ロッド当接面をサポート当接面よりも下方に配置する。 The parking structure according to the present invention has a parking gear fixed to the output shaft of the automatic transmission and an engaging claw that protrudes toward the parking gear at the center of the front end surface, and is separated from the output shaft. A rod contact surface formed on a lower surface of the pole base end opposite to the support shaft of the parking pole, and the rod contact surface and the support shaft. A parking pole having a support abutting surface formed between and a cam portion, and a direction in which the engaging claw engages with a tooth groove of the parking gear by abutting the cam portion against the rod abutting surface. The parking rod that locks the parking pole by rotating the parking pole and the parking pawl contact with the support contact surface of the parking pole when the parking lock is released. Comprises a support member for holding the release position away from the tooth tip, the. And a level | step difference is provided between a rod contact surface and a support contact surface, and a rod contact surface is arrange | positioned below a support contact surface.
本発明によれば、パーキングポールが解除位置に移動し、保持されるときのパーキングポールの回転角が従来構造よりも増大するので、パーキングポールが解除位置に保持される際、係合爪の先端面をパーキングギヤの歯先から離間させて、両者の間のクリアランスを確保できる。また、ロッド当接面がカム部に当接してパーキングポールが係合方向に回動するときのパーキングポールの回転角が増大し、必要とされる係合爪とパーキングギヤとの噛合い長さを確保できる。 According to the present invention, since the rotation angle of the parking pole when the parking pole is moved and held to the release position is increased as compared with the conventional structure, when the parking pole is held at the release position, the tip of the engaging claw The clearance can be ensured by separating the surface from the tooth tip of the parking gear. In addition, the rotation angle of the parking pole when the rod contact surface comes into contact with the cam portion and the parking pole rotates in the engaging direction increases, and the required engagement length between the engaging claw and the parking gear is increased. Can be secured.
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1から図3は本発明に係るパーキング構造を示したものであり、図1はパーキング構造が設けられている部位の部分断面図、図2は図1のX−X断面図、図3は図1のY−Y断面図である。 1 to 3 show a parking structure according to the present invention. FIG. 1 is a partial sectional view of a portion where the parking structure is provided, FIG. 2 is a sectional view taken along line XX of FIG. It is YY sectional drawing of FIG.
パーキング構造は、変速機の出力軸1に固定されるパーキングギヤ2、パーキングギヤ2に係合する係合爪3を有するパーキングポール4、パーキングポール4に対して略直交方向に延びるパーキングロッド5、パーキングロッド5の途中に外嵌されるジョイント部6、ジョイント部6を傾転かつ回転可能に支持するロッドプレート7を備える。図中8は変速機の入力軸であり、図示しないトルクコンバータを介してエンジンの出力軸が接続される。
The parking structure includes a
パーキングポール4は、出力軸1から離間した位置において出力軸1と平行に延びる支持軸9に回動可能に支持されており、支持軸9の外周には捻りバネ10が巻かれている。捻りバネ10は、圧縮された状態で、一端を変速機ケースに形成された凹部11の内壁に係止されるとともに、他端をパーキングポール4の上縁部に係止されており、パーキングポール4を解除方向(図1において時計回り方向)に付勢している。
The
パーキングポール4の先端側下面にはパーキングギヤ2に向けて延びる係合爪3が形成されている。パーキングポール4が捻りバネ10の付勢力に抗して係合方向(図1において反時計回り方向)に回動し、この係合爪3がパーキングギヤ2の歯溝に入り込み、係合すると、出力軸1が機械的にロック(パーキングロック)される。
An
図4に示すように、係合爪3の先端面3aは、その中央がパーキングギヤ2に向けてなだらかに隆起する弧状面となっており、パーキングギヤ2が回転しているときに係合爪3がパーキングギヤ2に接近し、係合爪3がパーキングギヤ2の歯と衝突する場合には、まず、この弧状面がパーキングギヤ2の歯先と衝突し、係合爪3の角部の磨耗、欠けを防止する。
As shown in FIG. 4, the
また、パーキングポール4の基端側の下方には、サポート部材12がボルトによって変速機ケースに固定されている。サポート部材12は、パーキングロック解除時、捻りバネ10によって解除方向に付勢されるパーキングポール4に下側から当接しパーキングポール4を図4に示す解除位置に保持する支持端面12aと、パーキングポール4の基端下面と対向する位置においてパーキングロッド5を下方から支持する支持凹面12bと、を有する。
A
パーキングロッド5の先端には、図2、図3に示すように、サポート部材12に隣接する位置からロッド先端側に向けて径が漸増するカム部13が形成され、さらにその先端側には拡径部14が形成されている。カム部13はパーキングロックを行うときにパーキングポール4の基端下面とサポート部材12の支持凹面12bに接触してパーキングポール4の基端を持ち上げるカム面として機能し、拡径部14は持ち上げたパーキングポール4の基端を支持する支持部材として機能する。
As shown in FIGS. 2 and 3, a
図5に示すように、サポート部材12の支持端面12aに当接するサポート当接面4aは、破線で示す従来構造よりもパーキングポール4の内側に入り込んでおり、また、パーキングロッド5に対向するロッド当接面4bは破線で示す従来構造よりもパーキングポール4の下面から外側に向けてせり出している。すなわち、図示の構造では、両当接面4a、4bの間に両当接面4a、4bを接続する段差4cを設け、これによって、ロッド当接面4bをサポート当接面4aよりも下方に配置している。
As shown in FIG. 5, the
また、パーキングロッド5のロッド当接面4bに対向する部位(以下、縮径部)5aの径は、セレクトレバーがPレンジ以外にあるときに、パーキングロッド5の外周面とロッド当接面4bとの間に必要とされるクリアランスが確保されるよう、図6に示すように、縮径部5aに隣接する部位の径、すなわち、カム部13の基端側の径、パーキングロッド5の中央部の径よりも小さくなっている。図中破線は隣接する部位の径に対応する線である。パーキングロッド5のロッド当接面4bに対向する位置は、パーキングロッド5がセレクトレバー位置に応じて軸方向に変位するため、縮径部5aは、パーキングロッド5の軸方向に幅広の凹溝として構成され、パーキングロッド5の外周全周にわたって形成される。
Further, the diameter of the portion (hereinafter referred to as the reduced diameter portion) 5a facing the
一方、パーキングロッド5の基端側は、径がさらに小さい基端側軸部15となっており、パーキングロッド5は、この基端側軸部15をジョイント部6の支持孔16に挿通することで軸方向に摺動可能に支持される。
On the other hand, the base end side of the
また、ジョイント部6のロッド基端側の端面を一方の座面とし、パーキングロッド5の基端部に固定されたフランジ部35を他方の座面として、ジョイント部6のロッド基端側の端面とフランジ部35の間にはロッドスプリング21が圧縮された状態で介装され、ジョイント部6はロッドスプリング21の付勢力によりパーキングロッド5の軸方向途中に形成されたジョイント受け部30に押し付けられている。
Further, the rod base end side end surface of the
ジョイント部6から下方に延びる基部23は、ロッドプレート7に対して傾転かつ回動可能に支持される。基部23の下端には基端部23から側方に延びる突出部24が一体形成されており、これによってロッドプレート7からジョイント部6が抜け出さないようになっている。
The
ロッドプレート7は、図2に示すように、運転者のセレクトレバー操作に対応して回転する回転軸25に固定されている。運転者のセレクトレバー操作に対応して回転軸25が回転すると、ロッドプレート7はセレクトレバーの位置(L、D、N、R、Pの各レンジ)に対応する角度位置まで回動する。ロッドプレート7の外縁部にはセレクトレバーの位置に対応して谷部26が複数形成されており、谷部26にディテントスプリング27によって付勢された保持ピン28が嵌ることによって、ロッドプレート7がセレクトレバーの位置に対応する角度位置に保持される。
As shown in FIG. 2, the
続いて、上記パーキング構造の動作について説明する。 Next, the operation of the parking structure will be described.
運転者がセレクトレバーをPレンジ以外のレンジからPレンジ(停車位置)に操作すると、ロッドプレート7は回転軸25を中心として図2において時計回りに回動し、ディテントスプリング27によりPレンジに対応する角度位置に保持される。このとき、ジョイント部6は、ジョイント受け部30に押し付けられた状態のまま、パーキングロッド5とともに図2において上方向に移動する。これにより、パーキングロッド5の先端に設けられているカム部13が、パーキングポール4の基端側下面とサポート部材12の支持凹面の間に入り込み、パーキングポール4の基端を持ち上げる。パーキングポール4は捻りバネ10の付勢力に抗して係合方向(図1において反時計回り)に回動し、先端に形成された係合爪3をパーキングギヤ2の歯溝に係合させ、出力軸1を回転不能にロックする。
When the driver operates the select lever from a range other than the P range to the P range (stop position), the
係合爪3がパーキングギヤ2の歯に衝突して係合できないときは、パーキングポール4が解除方向(図1において時計回り)に戻され、係合可能な状態になるまで待機する待ち動作を行う。
When the engaging
上記パーキング構造では、パーキングポール4の係合爪3とパーキングギヤ2の歯が繰り返し衝突することによる係合爪3の角部の磨耗、欠けを防止するために、係合爪3の先端面3aをパーキングギヤ2に向けて隆起する弧状面としており(図4参照)、先端面3aを隆起させた高さ分、係合爪3とパーキングギヤ2の歯先が近づくことになる。
In the parking structure, in order to prevent wear and chipping of the corners of the engaging
しかしながら、上記パーキング構造では、サポート当接面4aとロッド当接面4bの間に段差4cを設け、これによってロッド当接面4bをサポート当接面4aよりも下方に配置したことにより(図4、図5参照)、パーキングポール4が解除位置に移動し、サポート部材12に保持されるときのパーキングポール4の回転角が従来構造に比べて増大し、係合爪3の先端面3aをパーキングギヤ2の歯先から離間させてクリアランスを確保することができる。
However, in the parking structure described above, the
係合爪3の先端面3aを弧状面とした場合、弧状面を採用していない構造と同等の噛合い長さを確保するには、弧状面の高さに対応する分だけ係合爪3をより深くパーキングギヤ2の歯溝に入り込ませる必要があるが、ロッド当接面4bをサポート当接面4aよりも下方に配置したことにより、ロッド当接面4bがカム部13に当接してパーキングポール4が係合方向に回動するときのパーキングポール4の回転角が増大し、必要とされる噛合い長さを確保することもできる。
When the
一方、ロッド当接面4bをサポート当接面4aよりも下方に配置したことによるロッド当接面4bとパーキングロッド5のクリアランスの減少は、パーキングロッド5のロッド当接面4bに対向する縮径部5aの径を、それに隣接する部位の径よりも小さくすることで解消している(図6参照)。これにより、Pレンジ以外のレンジでロッド当接面4bとパーキングロッド5が最も近づくRレンジにおいても、両者の間に必要とされるクリアランスを確保することができ、ロッド当接面4bとパーキングロッド5が干渉するのを防止することができる。
On the other hand, a decrease in the clearance between the
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明を適用した構成の一例を示したに過ぎず、本発明の適用範囲を上記構成に限定する趣旨ではない。上記構成は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変することが可能であり、これらの改変例が本発明の技術的範囲に含まれることは勿論である。 As mentioned above, although embodiment of this invention was described, the said embodiment only showed an example of the structure to which this invention was applied, and is not the meaning which limits the application range of this invention to the said structure. The above configuration can be modified without departing from the gist of the present invention, and these modified examples are of course included in the technical scope of the present invention.
1 出力軸
2 パーキングギヤ
3 係合爪
4 パーキングポール
4a サポート当接面
4b ロッド当接面
4c 段差
5 パーキングロッド
5a ロッド当接面に対向する部位(縮径部)
9 支持軸
12 サポート部材
13 カム部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
9
Claims (2)
先端面の中央が前記パーキングギヤに向けて隆起する係合爪をポール先端側に有し、前記出力軸から離間して配置される支持軸に回動可能に支持され、かつ、前記パーキングポールの前記支持軸を挟んで反対側のポール基端側下面に形成されるロッド当接面とこのロッド当接面と前記支持軸との間に形成されるサポート当接面を有するパーキングポールと、
カム部を有し、このカム部を前記ロッド当接面に当接させることにより前記係合爪が前記パーキングギヤの歯溝に係合する方向に前記パーキングポールを回動させてパーキングロックを行うパーキングロッドと、
パーキングロック解除時、前記パーキングポールの前記サポート当接面に当接し、前記パーキングポールを前記係合爪の先端面が前記パーキングギヤの歯先から離間する解除位置に保持するサポート部材と、
を備え、前記ロッド当接面と前記サポート当接面の間に段差を設け、前記ロッド当接面を前記サポート当接面よりも下方に配置したことを特徴とする自動変速機のパーキング構造。 A parking gear fixed to the output shaft of the automatic transmission;
The center of the front end surface has an engaging claw that protrudes toward the parking gear on the pole front end side, and is rotatably supported by a support shaft that is spaced apart from the output shaft. A parking pole having a rod contact surface formed on the lower surface of the pole base end opposite to the support shaft and a support contact surface formed between the rod contact surface and the support shaft;
It has a cam part, and by making this cam part contact the rod contact surface, the parking pawl is rotated in the direction in which the engaging claw engages with the tooth groove of the parking gear to perform parking lock. A parking rod,
A support member that abuts the support contact surface of the parking pole when the parking lock is released, and holds the parking pole in a release position in which a tip surface of the engagement claw is separated from a tooth tip of the parking gear;
A parking structure for an automatic transmission, characterized in that a step is provided between the rod contact surface and the support contact surface, and the rod contact surface is disposed below the support contact surface.
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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