JP2007325218A - 情報探索システム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

情報探索システム、装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の情報探索装置が分散配置して構成されたオーバレイネットワークにおいて、情報探索する場合に信用度の高い情報探索装置間を経由することにより、確度の高い経路を経て情報を発見する情報探索システム、装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】各情報探索装置1,2,・・・,Nの識別情報格納部16には、自身の所属組織を示す識別情報が安全に格納されている。この識別情報、及びルーティングテーブル格納部13に格納された近傍の情報探索装置が保持する識別情報などに基づいて、確度の高い装置を経由するルーティングを実行する。これより、信頼度の高いルーティング経路を得ることができ、確度の高い情報へのアクセスが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク上に分散配置された装置間における情報探索に関する技術である。
ピアツーピア(以下、「P2P」という。)などの通信形態を有するネットワーク上に複数の装置が分散配置された場合、情報探索を実現する技術は、以下のように大きく3つに分けられる。
1.フラッディング(FreeNetなど)による探索
これは、オーバレイネットワーク上に接続されている端末(装置)に対して、クエリを一斉送信して情報探索を実現する手法である。不特定多数の装置にクエリが送信されるため、装置が保持するプログラムまたはファイルが改ざんされた場合には、その探索が困難になる。また、クエリによる問合わせ送信は不作為になされるので、悪意ある装置群の結託は因難であるが、情報探索の効率が悪くなる。したがって、このフラッディングによる探索手法では、ネットワーク帯域の消費が激しくなり、探索範囲に限界がある。
2.インデックスサーバ(Napsterなど)による探索
これは、装置(端末)が保持するファイルを探索サーバに登録しておき、情報探索を行う装置が、要求ファイルなどの所在地の問合わせを探索サーバに行い、探索サーバからの問合わせ結果に基づいて、所定の装置へ直接アクセスする手法である。このインデックスサーバによる探索手法では、探索サーバへの問合わせが集中することにより、探索サーバに多大な負荷が生じ、単一点障害となる。
3.DHT(Distributed Hash Table:分散ハッシュテーブル)による探索
このDHTによる探索は、前述の1及び2による問題点を解決する手法である。DHTを用いたオーバレイネットワークでは、高いスケーラビリティを誇る分散システムを構成することができる。しかし、オープンエンドのP2P環境では、少数の悪意ある装置が結託することにより、正しいメッセージの配送を妨害してしまう。これを解決する手法として、インスタントメッセージなどに登録済の友達リストを、DHTに追加する技術が開示されている(例えば、非特許文献1を参照。)。しかし、この非特許文献1の技術では、「友達」または「友達の友達」という個人間の信頼関係しか利用できないため、参加装置の数が多い、いわゆる大規模なオーバレイネットワーク上では、情報探索の効果が発揮されないという問題がある。
また、DHTによる探索手法において、オーバレイネットワークを複数構成して複数のルーティング経路を確保することにより、複数の探索結果を確保する技術がある(例えば、非特許文献2を参照。)。これにより、疑わしい経路から導かれた探索結果を排除することが可能になるが、どの経路を信頼し、どの経路が疑わしいのかを判定するための指標がないという問題がある。
「DHT Routing Using Social Links」,Stanford University,ITPS 2004 「A scalable content-addressable network」,U.C. Berkeley SIGCOMM,2001
P2Pなどのネットワーク環境下でDHTを利用する場合、当該ネットワークに参加する装置が実行する情報のルーティングは、必ずしも信頼できるものではない。例えば、ルーティングテーブルが改ざんされる恐れあるからである。また、多少の効率性を犠牲にしても、信頼できる装置によるルーティングを実現したい場合、すなわち効率性よりも信頼性を優先させたい場合であっても、信頼する装置であるか否かを判定することが困難であるため、信頼できる装置によるルーティングを実現することができない。
また、探索要求に該当する情報を格納する装置が複数発見された場合や、探索経路が複数発見された場合には、探索したい情報の所在である装置までのルーティング経路を確認することにより、ルーティングの信頼度を確認することができる。しかし、経由した装置のIPアドレスを取得できたとしても、当該ルーティング経路自体が信頼できる経絡であるか否かを判定することが困難である。
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、所属組織を示す識別情報を用いて情報を探索することにより、確度の高い情報を得ることが可能な情報探索システム、装置、方法及びプログラムを提供することにある。
オーバレイネットワーク上でDHTなどを利用したルーティングにおいて、当該オーバレイネットワーク上の各情報探索装置は、所属組織を示す識別情報の改ざんや不正コピーなどが行われない安全な状態で保持している。各情報探索装置が、この識別情報に基づいてルーティング経路を決定することにより、ルーティングの確度を高めることができる。この所属情報を示す識別情報は、情報探索装置の所属を示すものであり、信頼できる情報である。また、クエリに設定された識別情報と同一の識別情報を保持する情報探索装置だけでなく、予め識別情報との間の関係が規定された信頼できる他の所属組織の識別情報を保持する装置も、ルーティング先の情報探索装置として許容する。ここで、識別情報間の関係、すなわち所属組織を示す識別情報と他の識別情報との間の関係情報とは、例えば、同値関係または推移性を許可する包含関係、推移性を許可しない包含関係などをいう。これにより、大規模に渡るルーティングにおいても確度を高めることができる。また、複数のルーティング経路が生成され、かつ複数の探索結果が発見された場合には、どの経路が信頼できるかの指標として、ルーティング経路の信頼度を計算する。
すなわち、本発明による情報探索システムは、複数の情報探索装置が分散配置されてオーバレイネットワークを構成し、該オーバレイネットワークを介して情報探索のためのクエリのルーティングを行う情報探索システムにおいて、前記クエリは所属組織を示す識別情報を含み、各情報探索装置が、クエリのルーティングに関する情報であって、他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報が格納されたルーティングテーブル格納部と、クエリに含まれる識別情報、及び前記ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定する意思決定部と、当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報が格納された識別情報格納部と、当該情報探索装置がクエリを発行する場合は、前記識別情報格納部に格納された識別情報をクエリに設定し、他の情報探索装置から受信したクエリを転送する場合は、前記意思決定部により決定された情報探索装置へクエリを転送する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記ルーティングテーブル格納部には、さらに、他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報と他の識別情報との間の関係情報が格納され、前記意思決定部が、クエリに含まれる識別情報、ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報、及び該識別情報と他の識別情報との間の関係情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定し、識別情報格納部には、さらに、当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報と他の識別情報との間の関係情報が格納されていること特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記意思決定部が、クエリのルーティング先として1つまたは複数の情報探索装置を決定することを特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記識別情報格納部には、さらに、当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報に関するルーティングポリシが格納されており、前記制御部が、クエリの発行に際し、識別情報格納部に格納されたルーティングポリシをクエリに設定し、前記クエリに設定されたルーティングポリシに基づいてクエリをルーティングさせることを特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記制御部が、当該情報探索装置を特定するために必要な固有の情報及び識別情報をルーティング経路履歴情報としてクエリに追記設定し、該クエリを転送し、該クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、情報探索のためのルーティング経路を特定することを特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記各情報探索装置が、さらに、クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、ルーティング経路を特定すると共に該ルーティング経路の信頼度を計算する経路情報管理部を備えたことを特徴とする。
また、本発明による情報探索システムは、前記各情報探索装置が、さらに、クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、ルーティング経路を特定し、該ルーティング経路の信頼度を、ルーティング経路の情報探索装置が保持している識別情報に基づいて計算する経路情報管理部を備えたことを特徴とする。
本発明を情報探索システムとして説明したが、本発明は、情報探索システムを構成する情報探索装置に実質的に相当する装置、情報探索システムを動作させるための方法、及び情報探索システムを動作させるためのプログラムとしても実現し得るものであり、本発明には、情報探索装置、情報探索方法及び情報探索プログラムも包含される。
以上のように、本発明によれば、信頼できる情報である所属組織を示す識別情報を用いて情報を探索するから、確度の高い情報を得ることが可能となる。
分散環境における情報探索の例としては、P2P、センサーネットワーク、ユビキタス環境における端末間通信などがある。以下、P2Pにおける情報探索を実施例として説明する。また、同一組織を示す識別情報を保持する装置間のルーティング、及び関係が規定された組織間の識別情報を保持する装置間のルーティングは、無関係の識別情報を保持する装置や識別情報(チケット情報)を保持しない装置間のルーティングよりも信頼できるものとする。例えば、同一コミュニティ(ソーシャルネットワークサービスなど)に所属するメンバ間は互いに信頼でき、所属コミュニティと信頼を前提として提携を結んだ別コミュニティのメンバも信頼できるものとする。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
以下の実施例では、DHTの一般的なルールを利用し、かつオーバレイネットワークに参加する装置が保持する所属組織を示す識別情報に基づいたルーティングの例を説明する。
まず、実施例1について説明する。尚、情報探索装置1,2,3,・・・,Nが接続されたオーバレイネットワーク環境において、情報探索装置1が、発見したいデータDに関する情報を探索するためのクエリを送信し、情報探索装置Nが、当該データDの所在地(データDを保有する装置のアドレスなど)に関する情報を保有しているものとする。
〔構成〕
実施例1の構成について説明する。図1は、実施例1における情報探索装置及び当該情報探索装置を含むシステムを示す図である。この情報探索システム101は、分散型の情報探索システムであり、オーバレイネットワーク100を介して接続される情報探索装置1,2,・・・,Nにより構成される。
1は情報探索装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、情報家電などの情報処理・通信装置である。この情報探索装置1は、制御部10、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15、及び識別情報格納部16を備えている。尚、他の情報探索装置2,・・・,Nの内部構成も、情報探索装置1の内部構成と同様である。
10は、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15及び識別情報格納部16を統括的に制御する。つまり、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15及び識別情報格納部16は、制御部10の統括的な制御により、情報の入出力や送受信を行う。
11は、他の情報探索装置2,・・・,Nとの間の通信を行う通信部であり、例えば、HTTP、SOAPなどの標準プロトコルまたは独自プロトコルを用いて通信を行う。
12は、オーバレイネットワーク100上に割り当てられた当該情報探索装置1の「IPアドレス」「装置ID」「利用者アカウント」「管理ID空間」などが格納される装置情報格納部である。例えば、ファイル、データベースなどにより構成される。この装置情報格納部12の各情報は、制御部10により初期設定される。ここで、「利用者アカウント」とは、当該情報探索装置1を使用する利用者111のアカウントである。また、「管理ID空間」とは、当該情報探索装置1において、データのID及び装置IDに共通して使用されるIDの範囲であり、情報探索装置毎に割り付けられる。
13は、探索対象の情報に対するクエリのルーティング先となる近傍装置に関する情報が格納されるルーティングテーブル格納部である。例えば、データベース、ファイルなどにより構成される。具体的には、ルーティングテーブル格納部13のルーティングテーブル情報は、後述するように、「ルーティングテーブル番号(#)」「近傍の情報探索装置の装置ID」「近傍の情報探索装置の利用者アカウント」「近傍の情報探索装置のIPアドレス」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」「近傍の情報探索装置が管理するID空間(管理ID空間)」などである。このうちの「近傍の情報探索装置の装置ID」「近傍の情報探索装置の利用者アカウント」「近傍の情報探索装置のIPアドレス」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」「近傍の情報探索装置が管理するID空間(管理ID空間)」は、近傍の情報探索装置から取得される。
14は、クエリのルーティング先を決定する意思決定部であり、例えば、アプリケーションプログラムをCPU(図示せず)が実行することにより実現される。この場合、アプリケーションプログラムは、情報探索装置1におけるRAM、ROM等の記憶部に記憶されており、クエリのルーティング先の決定処理を実行するに際し、予めその記憶部から読み出される。意思決定部14は、ルーティングテーブル格納部13に格納されたルーティングテーブル情報、及びクエリに設定されたルーティングポリシに基づいて、ルーティング先の情報探索装置を決定する。
15は、当該情報探索装置1がオーバレイネットワーク100上に公開するリソースが格納される保有リソース格納部であり、例えば、ファイル、データベースなどにより構成される。
16は、当該情報探索装置1が保持する当該装置の「所属組織を示す識別情報」「当該識別情報に関するルーティングポリシ」「当該識別情報と関係のある識別情報及びその関係」などが格納される識別情報格納部である。例えば、データベース、ICカードなどの耐タンパなデバイス、情報探索装置1以外の信頼できる外部の装置(例えば、本特許出願と同一の出願人による未公開の特願2005−219162号に記載された装置)などにより構成され、情報探索装置1内の情報の改ざんや不正コピーなどを防止する。111は情報探索装置1の利用者である。
〔動作〕
実施例1の動作について説明する。図2は、図1に示した実施例1の動作を説明するための処理フロー図である。
(事前設定)
事前設定として、情報探索装置1において、識別情報格納部16には、当該情報探索装置1の「所属組織を示す識別情報」「当該識別情報に関するルーティングポリシ」「当該識別情報と関係のある識別情報及びその関係」が事前に格納されているものとする。ここで、これらの情報は、改ざん、不正コピー、不正譲渡ができないように安全に識別情報格納部16に格納されているものとする。また、所属組織がない情報探索装置の識別情報格納部16には、前述した情報が格納されていないものとする。
また、実施例1では、識別情報間の関係は、「当該識別情報と関係のある識別情報及びその関係」として事前に格納されているが、「所属組織を示す識別情報」に内包されているものとしてもよい。ここで、識別情報間の関係とは、例えば、同値関係または推移性を許可する包含関係、推移性を許可しない包含関係などをいう。図3の例では、ルーティングテーブル格納部13のルーティングテーブル情報のうちの「識別情報の関係」には「Ta⇒Tc」「Tb=Tx」が格納されている。前者は、識別情報Taが識別情報Tcに内包される関係を示しており、後者は、識別情報Tbと識別情報Txとが同値関係になることを示している。また、識別情報間の関係は、1対1の関係だけでなく、1対多、多対多の関係を定義するものであってもよい。これら識別情報間の関係は、例えば、当該識別情報を作成し発行する所有権限を持つ利用者間で規定される。
(初期役定/ステップ21)
利用者111の操作入力により、情報探索装置1の初期設定が行われる。
(1)装置IDの払出し
利用者111の操作入力による初期設定が行われると、情報探索装置1の制御部10は、通信部11を介してオーバレイネットワーク100に参加し、情報探索装置1に固有の情報(固定のIPアドレス、MACアドレスなど)に基づいてハッシュ値などによって計算した装置ID(装置ID1)を生成し、当該装置ID1を装置情報格納部12に格納する。図3の例では、制御部10は、当該情報探索装置1の装置IDとして、「hogehoge」を装置情報格納部12に格納する。
(2)ルーティングテーブルの生成
情報探索装置1の制御部10は、当該情報探索装置1の装置ID1に関して近傍に位置する情報探索装置に関する情報を、通信部11を介してオーバレイネットワーク100に参加している情報探索装置から収集し、当該収集した情報をルーティングテーブル情報としてルーティングテーブル格納部13に格納する。ルーティングテーブル情報の収集及びルーティングテーブルの生成は、既存のDHTアルゴリズムを用いて行うようにしてもよい。この場合、近傍の情報探索装置が保持する識別情報(近傍の情報探索装置の識別情報格納部16に格納された、「所属組織を示す識別情報」など)も取得する。
(3)既知の識別情報に関して関係のある情報探索装置に関する情報の格納
前述の(2)において、情報探索装置1の制御部10は、情報探索装置相互に保持する識別情報間に関係のある既知の情報探索装置に関する情報(当該関係のある既知の情報探索装置のIPアドレス、当該情報探索装置の識別情報格納部16に格納された識別情報など)をルーティングテーブル情報としてルーティングテーブル格納部13に格納する。尚、前述の(2)において既にDHTアルゴリズムを用いて生成されたルーティングテーブル情報と重複する場合は、制御部10は、(3)においてその重複情報をルーティングテーブル格納部13に格納しないで、重複しない情報のみ(差分)を追加格納する。
このようにしてルーティングテーブル格納部13に格納されるルーティングテーブル情報は、図3の例では、「ルーティングテーブル番号(#)」「近傍の情報探索装置の装置ID」「近傍の情報探索装置の利用者アカウント」「近傍の情報探索装置のIPアドレス」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」「近傍の情報探索装置が管理するID空間」である。「ルーティングテーブル番号(#)」は情報探索装置1の制御部10により設定される。「近傍の情報探索装置の装置ID」「近傍の情報探索装置の利用者アカウント」「近傍の情報探索装置のIPアドレス」「近傍の情報探索装置が管理するID空間」は、近傍の情報探索装置の装置情報格納部12から取得される。また、「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」は、近傍の情報探索装置の識別情報格納部16から取得される。ここで、制御部10は、「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」またはこれらの情報を組合せた全体情報をハッシュ値としてルーティングテーブル格納部13に格納することにより、高速なアクセスを実現することができ、一意性を保つことが可能となる。
(検索クエリの発行/ステップ22)
情報探索装置1の制御部10は、発見したいデータDを探索するために、クエリを発行(生成)する。クエリに含まれる情報は、例えば、「発見したいデータDに関する情報であるデータDのID(データ名のハッシュ値など)」「当該情報探索装置1の装置ID1」「当該情報探索装置1のIPアドレス」「当該情報探索装置1が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」「その識別情報に関するルーティングポリシ」などである。
制御部10は、発見したいデータDから「発見したいデータDに関する情報であるデータDのID(データ名のハッシュ値など)」を生成する。また、「当該情報探索装置1の装置ID1」「当該情報探索装置1のIPアドレス」を装置情報格納部12から読み出す。また、「当該情報探索装置1が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」「その識別情報に関するルーティングポリシ」を識別情報格納部16から読み出す。この場合、「その識別情報に関するルーティングポリシ」は、例えば、「同一識別情報を格納する情報探索装置間のみのルーティングを実行する」「同一識別情報及び関係識別情報を格納する情報探索装置間のみのルーティングを実行する」「同一識別情報を格納する情報探索装置間のルーティングを優先して実行する」「同一識別情報及び関係識別情報を格納する情報探索装置間のルーティング優先して実行する」などである。
「当該情報探索装置1が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」及び「その識別情報に関するルーティングポリシ」は、例えば、識別情報格納部16において、複数の識別情報が格納されている場合は、利用者111の選択により1つの識別情報が選択される。また、1つのみのルーティングポリシが識別情報に付帯している場合は、1つの識別情報に対して1つのルーティングポリシとなり、複数のルーティングポリシが識別情報に付帯している場合は、利用者111に複数のルーティングポリシのうちの1つのルーティングポリシを選択させることにより、1つの識別情報に対して1つのルーティングポリシとなる。この選択は、クエリの発行毎に行う。
以下、本実施例1では、クエリに含まれる情報のうち「その識別情報に関するルーティングポリシ」が前述の3番目の「同一識別情報を格納する情報探索装置間のルーティングを優先して実行する」である場合の動作を説明する。ここで、複雑な意味的解釈を必要としないポリシを扱う場合(規定の選択肢から決定する場合など)には、各ポリシに一意な番号を割振る、またはポリシのハッシュ値を計算してこれを格納することにより、高速なアクセスを実現することができ、一意性を保つことが可能となる。
(チケット情報に基づくルーティング/ステップ23)
情報探索装置1の意思決定部14は、クエリに含まれる情報、及び、ルーティングテーブル格納部13に格納されたルーティングテーブル情報に基づいて、ルーティング先の情報探索装置を決定する。そして、制御部10は、通信部11を介して近傍の情報探索装置へクエリを転送する。具体的には、意思決定部14は、ルーティングテーブル格納部13に格納された「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」及び「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」における識別情報と、ステップ22において発行したクエリに含まれる情報「当該情報探索装置が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」とが同一となる「近傍の情報探索装置の装置ID」の装置の中から、
|(現在の装置ID)−(データDのID)|
>|(ルーティング先の装置ID)−(データDのID)|
となる近傍の情報探索装置をルーティング先として選択する。但し、このような装置(「近傍の情報探索装置の装置ID」)がルーティングテーブル格納部13に複数格納されている場合は、
|(ルーティング先の装置ID)−(データDのID)|
が最も小さい情報探索装置をルーティング先として決定する。ルーティングテーブル格納部13に、クエリに含まれる識別情報(「当該情報探索装置1が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」)と同一の識別情報(「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」及び「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」における識別情報)を保持する情報探索装置が格納されていない場合は、通常のDHTのルールに従ってルーティング先の情報探索装置を決定する。そして、制御部10は、意思決定部14が決定したルーティング先の情報探索装置へ通信部11を介してクエリを転送する。
尚、「ルーティングポリシ」に、ルーティングを優先する識別情報の順番が設定されている場合は、その順番に従ってルーティング先の情報探索装置が選択される。また、意思決定部14は、ルーティングテーブル格納部13に格納された「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」または「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」の識別情報と、ステップ22において発行したクエリに含まれる情報「当該情報探索装置が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」とが同一となる「近傍の情報探索装置の装置ID」の情報探索装置の中から、前述の条件式を満たす近傍の情報探索装置をルーティング先として選択するようにしてもよい。
(ルーティング終了判定/ステップ24)
(1)目的装置に到達した場合
情報探索装置2の通信部11がクエリを受信すると、制御部10は、データDの所在地を当該情報探索装置2が管理しているか否かをチェックする。具体的には、制御部10は、装置情報格納部12の「管理ID空間」にデータDのIDが含まれるか否かをチェックする。含まれている場合は、当該情報探索装置2がデータDの所在地に関する情報を管理していることになる。以下、データDの所在地を管理している情報探索装置を目的装置という。当該情報探索装置2が目的装置である場合は、ステップ25へ移行する。
(2)目的装置に到達していない場合
情報探索装置2の制御部10は、ルーティングテーブル格納部13のルーティングテーブル情報から、ルーティングの余地があるか否かをチェックする。
(2.1)ルーティングの余地がある場合
情報探索装置2の意思決定部14は、クエリに含まれる情報「ルーティングポリシ」に基づいて、当該情報探索装置2のルーティングテーブル格納部13に格納されたルーティングテーブル情報から、ルーティング先の情報探索装置を決定する。そして、決定した近傍の情報探索装置へクエリが転送される。この場合、制御部10は、当該クエリに自装置情報(情報探索装置2の装置ID及び識別情報)を履歴情報として追加し、再びステップ23(23−2)へ移行する。
(2.2)ルーティングの余地がない場合
情報探索装置1の意思決定部14は、「ルーティングポリシ」に基づいて、チケットの関係を利用してルーティング経路を絞り込んだため、目的装置に到達できない場合がある。具体的には、前述した条件式
|(現在の装置ID)−(データDのID)|
>|(ルーティング先の装置ID)−(データDのID)|
を満たす近傍の情報探索装置をルーティング先として選択できない場合、すなわち、条件式を満たす装置IDがルーティングテーブル格納部13に格納されていない場合は、目的装置に到達できず、ルーティングの余地がないことになる。この場合、当該情報探索装置2の制御部10は、クエリからこれまでの転送経路に関する情報を取得し、クエリを発行した情報探索装置1へ返却して終了する。
(目的装置からの情報返却/ステップ25)
ステップ23,24を繰返して情報探索装置Nへ到達し、当該情報探索装置Nの制御部10が、ルーティングテーブル格納部13の「近傍の情報探索装置が管理するID空間」にデータDのIDが含まれるか否かをチェックし、含まれている場合は、当該情報探索装置NがデータDの所在地に関する情報を管理していることになる。この場合、目的装置である情報探索装置Nは、データDを保持する情報探索装置の情報(IPアドレスなど)及びクエリの転送経路に関する情報(クエリに履歴情報として追加された装置情報(情報探索装置の装置ID及び識別情報))を、クエリを発行した装置(情報探索装置1)へ返却する。
(情報へのアクセス/ステップ26)
クエリを発行した情報探索装置1の通信部11が返却情報を受信すると、制御部10は、返却情報に基づいてルーティング経路を生成し、データDへアクセスする。
以上のように、実施例1によれば、情報探索装置の所属組織を示す識別情報をルーティングに利用することによって、信頼できる情報探索装置を経由したルーティングが可能となる。また、発行したクエリのルーティング経路が信頼できるものとなるため、発見したデータの確度も高いものとなる。
すなわち、実施例1によれば、多数の情報探索装置1,2,・・・,Nが参加するオーバレイネットワーク100上のルーティングにおいて、各情報探索装置の所属組織を示す識別情報を用いることにより、確度の高いルーティングを実行することが期待される情報探索装置間のみでのルーティング、または当該情報探索装置への優先的なルーティングを実現することができる。そして、悪意あるルーティングを実行する情報探索装置、例えば、偽のルーティングテーブルを保持する装置などを可能な限り回避して探索目的の装置へ到達することが可能となる。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、オーバレイネットワークを多重化し、各情報探索装置がそれぞれルーティングテーブルを複数保持することによって、ルーティング経路を複数確保し、目的装置が複数発見される場合を想定する。この場合、どの目的装置から返却された情報を選択すべきかの指標を計算することにより、確度の高い選択をすることが可能となる。以下、クエリを発行する情報探索装置1−2から、既知の信頼できる情報探索装置へ当該クエリをマルチキャストし、それ以降は、実施例1と同様のルーティングを実行することにより、複数のルーティング経路を確保する例を説明する。
〔構成〕
実施例2の構成について説明する。図4は、実施例2における情報探索装置及び当該情報探索装置を含むシステムを示す図である。この情報探索システム101−2は、分散型の情報探索システムであり、多重化されたオーバレイネットワーク100−2を介して接続される情報探索装置1−2,2−2,・・・,N−2により構成される。
1−2は情報探索装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、情報家電などの情報処理・通信装置である。この情報探索装置1−2は、制御部10、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15、識別情報格納部16、及び経路情報管理部17を備えている。尚、他の情報探索装置2−2,・・・,N−2の内部構成も、情報探索装置1−2の内部構成と同様である。
図1に示した実施例1の情報探索装置1の構成と実施例2の情報探索装置1−2の構成とを比較すると、制御部10、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15及び識別情報格納部16を備えている点で同一であるが、情報探索装置1−2はさらに経路情報管理部17を備えている点で相違する。以下、図4において、図1と共通する部分には図1と同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
17は、クエリのルーティング経路に関する情報を管理する経路情報管理部であり、例えば、ファイル、データベースなどにより構成される。
〔動作〕
実施例2の動作について説明する。図5は、図4に示した実施例2の動作を説明するための処理フロー図である。
図2に示した実施例1の動作と実施例2の動作とを比較すると、(事前設定)(初期役定/ステップ21,51)(検索クエリの発行/ステップ22,52)(ルーティング終了判定/ステップ24,54)(目的装置からの情報返却/ステップ25,55)の動作は同一であるが、(チケット情報に基づくルーティング/ステップ23,53)(情報へのアクセス/ステップ26,57)の動作は異なり、また、実施例2にはさらに(目的装置が複数発見された場合の経路評価/ステップ56)が追加されている。以下、同一の動作については、その詳しい説明を省略する。
(事前設定)(初期役定/ステップ51)(検索クエリの発行/ステップ52)
図2に示した実施例1の動作と同一である。
(チケット情報に基づくルーティング/ステップ53)
情報探索装置1−2の意思決定部14は、クエリに含まれる情報、及び、ルーティングテーブル格納部13に格納されたルーティングテーブル情報に基づいて、ルーティング先の情報探索装置群を決定する。制御部10は、意思決定部14により決定された情報探索装置群へ通信部11を介してクエリを転送する。具体的には、意思決定部14は、ルーティングテーブル格納部13に格納された「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」及び「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」における識別情報と、ステップ52において発行したクエリに含まれる情報「当該情報探索装置が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」とが同一となる「近傍の情報探索装置の装置ID」の装置群を、ルーティング先の情報探索装置群に決定する。すなわち、情報探索装置1−2は、信頼できる情報探索装置群へクエリを送信する。この場合、クエリが送信される情報探索装置群は、情報探索装置1−2にとって信頼できる情報探索装置群であればよく、例えば、クエリに含まれる情報「当該情報探索装置が保持している識別情報の中で探索にて使用する識別情報」と同一となる識別情報を保持する既知の情報探索装置群(「近傍の情報探索装置が保持する識別情報」を保持する情報探索装置群)であってもよいし、既知の関係のある識別情報を保持する情報探索装置群(「近傍の情報探索装置が保持する識別情報と関係のある識別情報及びその関係」の識別情報を保持する情報探索装置群)でもあってもよいし、前述した両者の情報探索装置群であってもよい。尚、ルーティング先の情報探索装置群は、クエリに設定されたルーティングポリシに従って決定される。これ以後は、クエリを受信した情報探索装置は、実施例1のステップ23と同様のルーティング処理を実行する。
(ルーティング終了判定/ステップ54)(目的装置からの情報返却/ステップ55)
図2に示した実施例1の動作と同一である。
(目的装置が複数発見された場合の経路評価/ステップ56)
ステップ53において情報探索装置1−2が複数の情報探索装置へクエリを送信し、ステップ54において目的装置へ到達し、ステップ55において複数のルーティング経路が生成されたものとする。また、目的装置が複数発見されることも考えられることから、ステップ55において、各目的装置は、それぞれデータDを保持する情報探索装置の情報(IPアドレスなど)及びクエリの転送経路に関する情報(クエリに履歴情報として追加された装置情報(情報探索装置の装置ID及び識別情報))を、クエリを発行した装置(情報探索装置1−2)へ返却する。
返却情報には、クエリを発行した情報探索装置1−2から目的装置までの経路に関する情報(クエリに履歴情報として追加された装置情報(情報探索装置の装置ID及び識別情報))が含まれている。情報探索装置1−2の経路情報管理部17は、これらの情報を比較することにより、各目的装置へのアクセスに対する信頼度を算出する。例えば、「目的装置がクエリに含まれる識別情報と同一の識別情報を保持している」「目的装置がクエリに含まれる識別情報と関係のある識別情報を保持している」「ルーティング経路が短い」「同一の目的装置を指しているルーティング結果が多い」「クエリに含まれる識別情報と同一または関係のある識別情報を保持する装置がルーティング経路上に多く存在する」などの因子を適応した関数を用いて、信頼度を算出する。そして、経路情報管理部17は、最も信頼度の高い経路の目的装置を最適な目的装置として選択し、当該情報探索装置からの返却情報が使用される。
尚、経路情報管理部17は、各識別情報に重み付けをした上で、ルーティング経路の信頼度を計算するようにしてもよい。また、経路情報管理部17は、ルーティングにおける経由装置数に対するそれらの情報探索装置のうち、クエリに含まれる識別情報と同一の識別情報を保持する情報探索装置の数の割合を、ルーティング経路の信頼度として計算するようにしてもよい。例えば、目的装置として情報探索装置2−2及び情報探索装置N−2が発見されたとする。この場合、情報探索装置2−2に到達するまでに経由した情報探索装置の数が5つであり、これらの情報探索装置のうち、クエリに含まれている識別情報と同一の識別情報を保持していた情報探索装置が2つであったとする。また、情報探索装置N−2に到達するまでに経由した情報探索装置の数が6つあり、これらの情報探索装置のうち、クエリに含まれている識別情報と同一の識別情報を保持していた情報探索装置が4つであったとする。このような状況において、情報探索装置2−2よりも情報探索装置N−2の方が、信頼度の高いルーティング経路によって発見された目的装置であるものと計算することができる。
(情報へのアクセス/ステップ57)
クエリを発行した情報探索装置1−2の制御部10は、ステップ56において選択した返却情報に基づいて、データDへアクセスする。
以上のように、実施例2によれば、情報探索のためのクエリのルーティングにおいて、所望の情報を複数の情報探索装置で発見した場合、どの情報探索装置が管理する情報を信頼してアクセスすべきかについて、各情報探索装置が保持する識別情報に関する情報や経路長などに基づいて、推奨するアクセス先の情報探索装置を順位付けすることができる。
すなわち、実施例2によれば、多数の情報探索装置1−2,2−2,・・・,N−2が参加するオーバレイネットワーク100−2上のルーティングにおいて、各情報探索装置の所属組織を示す識別情報を用いることにより、確度の高いルーティングを実行することが期待される情報探索装置間のみでのルーティング、または当該情報探索装置への優先的なルーティングを実現することができる。そして、悪意あるルーティングを実行する情報探索装置、例えば、偽のルーティングテーブルを保持する装置などを可能な限り回避して探索目的の装置へ到達することが可能となる。また、ルーティングにおいて、探索目的の装置が複数発見された場合でも、ルーティングの経路履歴や識別情報などを利用した関数を用いてルーティングの信頼度を算出することにより、識別情報に基づいた推奨されるアクセス先の情報探索装置を選択することが可能となる。
以上、実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上記実施例1,2では、DHTの一般的なルールを利用したオーバレイネットワークにおける例を示したが、DHTを利用した手法に限定するものではなく、情報探索装置がオーバレイネットワーク上に分散配置され、情報が集中管理されていない場合の情報探索手法であればよい。
尚、情報探索装置1,2,・・・,N,1−2,2−2,・・・,N−2は、CPU、RAM等の揮発性の記憶媒体、ROM等の不揮発性の記憶媒体、及びインターフェース等を備えたコンピュータによって構成される。情報探索装置1,2,・・・,Nに備えた制御部10、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15及び識別情報格納部16の各機能、並びに、情報探索装置1−2,2−2,・・・,N−2に備えた制御部10、通信部11、装置情報格納部12、ルーティングテーブル格納部13、意思決定部14、保有リソース格納部15、識別情報格納部16及び経路情報管理部17の各機能は、これらの機能を記述したプログラムをCPUに実行させることによりそれぞれ実現される。また、これらのプログラムは、磁気ディスク(フロッピィーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して頒布することもできる。
本発明による情報探索装置及び当該情報探索装置を含むシステム(実施例1)の構成を示す図である。 実施例1の動作を説明する処理フロー図である。 図1の装置情報格納部、ルーティングテーブル格納部、意思決定部及び保有リソース格納部を説明する図である。 本発明による情報探索装置及び当該情報探索装置を含むシステム(実施例2)の構成を示す図である。 実施例2の動作を説明する処理フロー図である。
符号の説明
1〜N,1−2〜N−2 情報探索装置
10 制御部
11 通信部
12 装置情報格納部
13 ルーティングテーブル格納部
14 意思決定部
15 保有リソース格納部
16 識別情報格納部
17 経路情報管理部
100,100−2 オーバレイネットワーク
101,101−2 情報探索システム
111 利用者

Claims (10)

  1. 複数の情報探索装置が分散配置されてオーバレイネットワークを構成し、該オーバレイネットワークを介して情報探索のためのクエリのルーティングを行う情報探索システムにおいて、
    前記クエリは所属組織を示す識別情報を含み、
    各情報探索装置が、
    クエリのルーティングに関する情報であって、他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報が格納されたルーティングテーブル格納部と、
    クエリに含まれる識別情報、及び前記ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定する意思決定部と、
    当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報が格納された識別情報格納部と、
    当該情報探索装置がクエリを発行する場合は、前記識別情報格納部に格納された識別情報をクエリに設定し、他の情報探索装置から受信したクエリを転送する場合は、前記意思決定部により決定された情報探索装置へクエリを転送する制御部と
    を備えたことを特徴とする情報探索システム。
  2. 請求項1に記載の情報探索システムにおいて、
    前記ルーティングテーブル格納部には、さらに、他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報と他の識別情報との間の関係情報が格納され、
    前記意思決定部が、クエリに含まれる識別情報、ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報、及び該識別情報と他の識別情報との間の関係情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定し、
    識別情報格納部には、さらに、当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報と他の識別情報との間の関係情報が格納されていること特徴とする情報探索システム。
  3. 請求項1または2に記載の情報探索システムにおいて、
    前記意思決定部が、クエリのルーティング先として1つまたは複数の情報探索装置を決定することを特徴とする情報探索装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の情報探索装置において、
    前記識別情報格納部には、さらに、当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報に関するルーティングポリシが格納されており、
    前記制御部が、クエリの発行に際し、識別情報格納部に格納されたルーティングポリシをクエリに設定し、
    前記クエリに設定されたルーティングポリシに基づいてクエリをルーティングさせることを特徴とする情報探索システム。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の情報探索システムにおいて、
    前記制御部が、当該情報探索装置を特定するために必要な固有の情報及び識別情報をルーティング経路履歴情報としてクエリに追記設定し、該クエリを転送し、
    該クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、情報探索のためのルーティング経路を特定することを特徴とする情報探索システム。
  6. 請求項5に記載の情報探索システムにおいて、
    前記各情報探索装置が、
    さらに、クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、ルーティング経路を特定すると共に該ルーティング経路の信頼度を計算する経路情報管理部を備えたことを特徴とする情報探索システム。
  7. 請求項5に記載の情報探索システムにおいて、
    前記各情報探索装置が、
    さらに、クエリに追記設定されたルーティング経路履歴情報に基づいて、ルーティング経路を特定し、該ルーティング経路の信頼度を、ルーティング経路の情報探索装置が保持している識別情報に基づいて計算する経路情報管理部を備えたことを特徴とする情報探索システム。
  8. 複数の情報探索装置が分散配置されてオーバレイネットワークを構成し、該オーバレイネットワークを介して他の情報探索装置との間で、情報探索のためのクエリのルーティングを行う情報探索装置において、
    前記クエリは所属組織を示す識別情報を含み、
    クエリのルーティングに関する情報であって、他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報が格納されたルーティングテーブル格納部と、
    クエリに含まれる識別情報、及び前記ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定する意思決定部と、
    当該情報探索装置の所属組織を示す識別情報が格納された識別情報格納部と、
    当該情報探索装置がクエリを発行する場合は、前記識別情報格納部に格納された識別情報をクエリに設定し、他の情報探索装置からクエリを受信した場合は、前記意思決定部により決定された情報探索装置へクエリを転送する制御部と
    を備えたことを特徴とする情報探索装置。
  9. 複数の情報探索装置が分散配置されてオーバレイネットワークを構成し、該オーバレイネットワークを介して情報探索のためのクエリのルーティングを行う情報探索方法において、
    前記クエリは所属組織を示す識別情報を含み、
    他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報を、該他の情報探索装置から取得し、クエリのルーティングに関する情報としてルーティングテーブル格納部に格納するステップと、
    当該情報探索装置がクエリを発行する場合は、当該情報探索装置に保持している識別情報をクエリに設定し、該クエリを他の情報探索装置へ送信するステップと、
    他の情報探索装置からクエリを受信した場合は、該クエリに含まれる識別情報、及び前記ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定するステップと、
    前記決定したルーティング先の情報探索装置へクエリを転送するステップと
    を有することを特徴とする情報探索方法。
  10. 複数の情報探索装置が分散配置されてオーバレイネットワークを構成し、該オーバレイネットワークを介して、所属組織を示す識別情報を含むクエリを情報探索のためにルーティングさせる情報探索システムにおける情報探索プログラムであって、前記情報探索装置を構成するコンピュータに、
    他の情報探索装置が保持している所属組織を示す識別情報を、該他の情報探索装置から取得し、クエリのルーティングに関する情報としてルーティングテーブル格納部に格納する処理と、
    当該情報探索装置がクエリを発行する場合は、当該情報探索装置に保持している識別情報をクエリに設定し、該クエリを他の情報探索装置へ送信する処理と、
    他の情報探索装置からクエリを受信した場合は、該クエリに含まれる識別情報、及び前記ルーティングテーブル格納部に格納された他の装置が保持している識別情報に基づいて、クエリのルーティング先の情報探索装置を決定する処理と、
    前記決定したルーティング先の情報探索装置へクエリを転送する処理と
    を実行させることを特徴とする情報探索プログラム。

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