JP2007323633A - 画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバ - Google Patents

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度 平山
Manki Kurose
万貴 黒瀬
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Kenji Hori
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Abstract

【課題】多数のリテーラやプリント業者が参加し、かつ、安定したネットプリントサービスを提供でき、かつ、システム運用の為にリテーラやラボに課す課金の処理も好適に行なうことができる画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバを提供する。
【解決手段】プリント業者が有するラボシステムと、リテーラが有するリテーラシステムと、ネットセンターとを通信ネットワークで接続して、システム全体をネットセンターで一元管理すると共に、ネットセンターにおいて、画像の流れや注文に応じて、システム運用のために各リテーラやプリント業者に課す課金を計算することにより、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、インターネット等の通信ネットワークを利用する写真プリント注文を行なうための画像ネットワークシステム、および、この画像ネットワークシステムを構成するためのネットワークサーバに関する。
近年では、デジタルカメラが急速に普及している。また、インターネット等の通信ネットワークも広く普及している。
デジタルカメラで撮影された画像は、デジタルの画像データとして扱われるので、通信ネットワークを利用して送信可能であり、これを利用して、様々なサービスが提案/展開されている。
例えば、特許文献1には、サービスの利用者(ユーザ)が有する画像(画像データ)をインターネット等の通信ネットワークを用いて接続されたサーバに保管し、この画像を第三者に公開するネットワークフォトサービスにおいて、顧客毎に画像データ量をカウントすると共に、利用者の利用状況に応じて有効期限や保管量等のサービス内容を変更し、未注文画像および注文済画像の区別無く、画像データの量が最大保管量を超える場合には、エラーメッセージを送出して、それ以上の画像の転送/保管を禁止することにより、サービスの運用者の負担を低減したシステムが開示されている。
また、特許文献2には、同様の通信ネットワークを用いてサービスの利用者から送られた画像を、利用者単位でサーバに保管/管理して、ネットワーク上で電子アルバムとして提供すると共に、所定期間以上、利用者から何の発信も無い場合には、この利用者が登録している画像を消去することにより、サーバ資源等のデータ格納領域を有効に利用することを可能にした電子アルバムのシステムが開示されている。
さらに、複数の(写真)プリント業者が、通信ネットワークを用いて顧客がデジタルカメラで撮影した画像およびプリントの注文情報を取得して、注文情報に応じて画像を再生した写真プリントを作製し、宅配や指定された店頭への送付等によって顧客に注文を受けたプリント提供する、いわゆるネットプリントサービスを展開している。
特開2005−49933号公報 特開2002−342741号公報
ところで、欧州では、小売店規模で(写真)プリントを作成する、いわゆるミニラボ店と呼ばれるプリント業者(以下、ラボとする)は少数であり、多くのプリントは、高い生産能力を有する大規模なラボ(いわゆる大ラボ)によって作成されている。
また、欧州では、多くの場合、リテーラと呼ばれる、顧客とラボとを仲介する仲介業者が存在している。
リテーラは、化粧品店や薬局などの小売店等に委託してプリント注文の受付窓口を設置し、顧客は、この受付窓口からリテーラにプリントを注文する。ラボは、通常は複数のリテーラと提携しており、リテーラから顧客のプリント注文を受け取り、プリントを作成する。また、ラボが作成したプリントの顧客への提供も、多くの場合、リテーラを介して行なわれる。
すなわち、このプリント注文/作成/受取のシステムでは、ラボは顧客に意識されることが無い黒子的な存在であり、顧客は、リテーラのみと対峙して、プリントを注文し、仕上がったプリントを受け取る。
前述のようなデジタルカメラや通信ネットワークの普及に伴い、欧州においても、提携するラボとリテーラとでソフトウエアなどシステムの開発を行い、各国で同様のネットプリントサービスが立ち上がり始めている。
しかしながら、トラブル対応や機能アップ、ユーザ管理などで運用コストが掛かってしまう等、必ずしも順調にネットプリントサービスを展開できない場合も有る。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、インターネット等の通信ネットワークを利用してプリント注文等を受け付けるネットプリントサービス等に利用される画像ネットワークシステムであって、安定したシステムの運用が可能で、プリント業者やリテーラの運用コスト負担を低減でき、かつ、システム運営のためのリテーラおよびプリント業者への課金計算も可能な画像ネットワークシステム、および、この画像ネットワークシステムを構成するネットワークサーバを提供することにある。
前記目的達成するために、本発明は、本発明のネットセンターと、顧客による画像データおよび注文を受け付けて、前記画像データおよび前記注文に関する情報を前記ネットセンターに送る、前記ネットセンターに通信ネットワークで接続される受注チャネルと、前記顧客の注文に応じた製品を作製する、通信ネットワークで前記ネットセンターに接続されるラボシステムとを有し、前記ネットセンターは、前記受注チャネルから送られた注文に関する情報を受け取ることにより注文を受け付ける受注機能部、前記受注チャネルから送られた画像データを管理する画像管理機能部、顧客による注文に関する情報から生成された注文情報および画像データを対応付けして格納するラボ受注サーバ、所定期間に前記受注チャネルからネットセンターに送られた画像データおよび所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の少なくとも一方を集計する集計機能部、ならびに、前記集計機能部による集計結果を所定の単位で処理する処理機能部を有し、前記ラボシステムは、前記ラボ受注サーバから注文情報および画像データを取得して、前記顧客の注文に応じた製品を作成することを特徴とする画像ネットワークシステムを提供する。
このような本発明の画像ネットワークシステムにおいて、前記ネットセンターおよび受注チャネルと通信ネットワークで接続され、前記受注チャネルが前記ネットセンターにアクセスするためのweb画面を前記通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムを有するのが好ましく、また、前記ラボシステムおよびリテーラシステムが、1つのシステムで構成されるのが好ましい。
また、本発明は、顧客による画像データおよび注文を受け付ける受注チャネル、および、前記顧客による注文に応じた製品を作成するラボシステムと、通信ネットワークで接続されるネットワークサーバであって、前記受注チャネルから送られた注文に関する情報を受け取ることにより注文を受け付ける受注機能部、前記受注チャネルから送られた画像データを管理する画像管理機能部、顧客による注文に関する情報から生成された注文情報および画像データを対応付けして格納するラボ受注サーバ、所定期間に前記受注チャネルからネットセンターに送られた画像データおよび所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の少なくとも一方を集計する集計機能部、ならびに、前記集計機能部による集計結果を所定の単位で処理する処理機能部とを有することを特徴とするネットワークサーバを提供する。
このような本発明のネットワークサーバにおいて、さらに、前記ネットセンターおよび受注チャネルと通信ネットワークで接続される、前記受注チャネルが前記ネットセンターにアクセスするためのweb画面を前記通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムと接続されるのが好ましい。
このような本発明の画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバにおいて、前記画像管理機能部は、前記通信ネットワーク上に公開したweb画面によって前記受注チャネルが閲覧することを可能にするアルバム機能を有するのが好ましい。
また、前記処理機能部は、画像データのフォーマット、および、画像データに施した処理の少なくとも一方に応じて、異なる前記所定の単位で前記集計機能部による集計結果を処理するのが好ましい。
さらに、このような本発明の画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバにおいて、前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とするのが好ましい。
また、前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とするのが好ましい。
また、前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の件数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した注文情報の件数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とするのが好ましい。
また、前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報に関連する画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とするのが好ましい。
また、前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの数、画像データの量、または注文情報の件数等に前記所定の単位を乗じて、乗じた結果を分配して、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金としてもよい。
上記構成を有する本発明の画像ネットワークシステムは、本発明のネットワークサーバによってネットワークシステムを統合するネットセンターを設け、そこに、複数のプリント業者や各プリント業者と提携するリテーラが、自身の有するコンピュータ等のシステムをインターネットなどの通信ネットワークによって接続することで、ネットワークシステムに参加する構成を有する。これにより、従来は異なるシステムであった複数のネットプリントサービスにおける共通部分を共有化して運用コストを低減できると共に、各種の処理やトラブル対応、機能アップサービスなども、ネットセンターで一元的に管理して、安定したネットプリントサービス等の運用が可能になる。
また、顧客から送られる画像(画像データ)や注文情報なども、ネットセンターで一元管理することができるので、ネットセンターを流れる画像の量等を各リテーラ毎に把握することができる。そのため、システム運用のためのプリント業者やリテーラへの課金計算も、この画像の量等に応じて、適正に行なうことができる。
以下、本発明の画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバについて、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1に、本発明の画像ネットワークシステムのシステム構成を概念的に示す。
図示例の画像ネットワークシステム10(以下、ネットシステム10とする)は、インターネット等の通信ネットワークを利用して顧客からの(写真)プリント等の注文を受け付け、注文に応じた商品を作成して提供する、いわゆるネットプリントサービス(オンラインプリントサービス)を展開すると共に、好ましい態様として、顧客から転送された画像(画像データ)を保管/管理して、閲覧を可能にする、いわゆる電子アルバムのサービスも展開する。
このようなネットシステム10は、基本的に、ネットシステム10を統括/管理する本発明のネットワークサーバであるネットセンター12と、顧客がプリントの注文など行なう受注チャネル14と、プリント業者(以下、ラボとする)が有するラボシステム16と、顧客とラボとの仲介役的な役割を果たすリテーラシステム18とを有して構成される。
また、図示例のネットシステム10においては、ネットセンター12、受注チャネル14、ラボシステム16、およびリテーラシステム18は、インターネット等の通信ネットワークによって互いに接続される。なお、本発明の画像ネットワークシステムにおいては、ネットセンター12、受注チャネル14、およびリテーラシステム18は、インターネット等の公開された通信ネットワークによって互いに接続されるが、ラボシステム16のみは、受注チャネル14およびリテーラシステム18には接続されず、ネットセンター12と専用の通信回線で接続されてもよい。
なお、図示例においては、図面を簡略にしてネットシステム10の構成を明瞭に示すために、受注チャネル14は1種ずつの3つのみを、また、ラボシステム16、およびリテーラシステム18は、それぞれ1つのみを図示しているが、本発明は、これに限定はされない。
従って、ネットシステム10には、複数のラボシステム16が存在してもよく、また、通常は複数のリテーラシステム18が存在する。
受注チャネル14は、顧客によるプリント注文や、ネットセンター12への画像の転送(画像のアップロード)を受け付けるものである。
なお、図示例のネットシステム10において、顧客には、このネットシステム10に登録している会員、および、同登録していない非会員とが存在する。また、会員には、ネットセンター12で顧客の会員情報等を管理するセンター会員と、リテーラシステム18で顧客の会員情報等を管理するリテーラ会員とが存在する。さらに、図示例のネットシステム10においては、会員は、センター会員であってもリテーラ会員であってもよく、リテーラ会員は、必ず、いずれかのリテーラシステム18(リテーラ)に所属している。
受注チャネル14は、基本的に、顧客が有する前記通信ネットワークに接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)や、プリント注文の受付店に設置され前記通信ネットワークに接続されるプリント注文端末等を利用して構成される。
また、本発明のネットシステム10において、受注チャネル14には、Webブラウザを利用する受注チャネル14a、汎用のアプリケーション(ソフトウエア)やwebサイトを利用する受注チャネル14b、および、ネットシステム10専用の注文用アプリケーションである注文ソフトを利用する受注チャネル14cの、3種が有る。
Webブラウザを利用する受注チャネル14aとは、マイクロソフト社のインターネットエクスプローラ(Internet Explorer)TMやネットスケープコミュニケーション社のネットスケープコミュニケーター(Netscape Communicator)TM等に代表されるWebブラウザを利用して、ネットセンター12(ネットセンター12が管理する、前記通信ネットワーク上に公開しているwebサイト)にアクセス(接続)して、プリントの注文等を行なうものである。
この受注チャネル14aは、最初からネットセンター12に接続するのではなく、まず、リテーラシステム18が通信ネットワーク(web上)で公開しているweb画面(ネットセンター12にアクセスする入口となるweb画面)にアクセスし、このweb画面から、ネットセンター12(後述するフロントエンド12b)にアクセスする。
汎用のソフトウエアやwebサイトを利用する受注チャネル14bとは、PCのオペレーティングシステムに搭載された通信ネットワークを用いるプリント注文機能、デジタルカメラに付属のアプリケーションが有する通信ネットワークを用いるプリント注文機能、通信ネットワーク上に公開されたwebサイトに設定されたプリント注文機能などを利用して、ネットセンター12にアクセスして、プリントの注文等を行なうものである。
具体的には、マイクロソフト社のWindows XPTMなどが有する「OPW(Online Printing Wizard)」、富士フイルム社の「FinePix viewer」、マイクロソフト社の「PictureIt(PictureIt Express)」、富士フイルムのドイツ法人が管理/運営する画像関連サイトである「Foto Factory」、マイクロソフトが管理/運営するwebサイトである「MSN(欧州)」等が例示される。
図示例のネットシステム10においては、この形式の受注チャネル14bとして、OPWのみが設定されている。ネットシステム10において、OPWには、複数のリテーラシステム18(リテーラ)が参加しており、このOPWを用いる受注チャネル14bでは、所定の選択画面でプリントを注文するリテーラ(リテーラシステム18が提供するOPW注文サービスサイト)の選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。
さらに、専用の注文ソフトを利用する受注チャネル14cとは、ネットシステム10で商品を注文するための専用アプリケーション(ソフトウエア)である注文ソフトをインストールしたPC等であり、この注文ソフトを用いて、ネットセンター12にアクセスして、プリントの注文等を行なうものである。
この受注チャネル14cでは、プリントを注文するリテーラが一義的に決定されていて、リテーラの選択を行なうことなくネットセンター12にアクセスするようにしてもよく、あるいは、選択画面でプリントを注文するリテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスしてもよい。
なお、1つの受注チャネル14が対応するのは、webブラウザ、OPW、および注文ソフトの内の1つでもよく、あるいは、これらの2以上に対応してもよいのは、もちろんである。
以下の説明では、文章を簡易にして説明を明瞭にするために、便宜的に、webブラウザを利用する受注チャネル14aを「webブラウザ14a」、OPWを利用する受注チャネル14bを「OPW14b」、注文ソフトを利用する受注チャネル14cを「注文ソフト14c」とする。
リテーラシステム18は、顧客とラボとを仲介役的な役目を果たすシステムであり、例えば、PC、ワークステーション(WS)、サーバ機器等によって構成される。
前述のように、欧州の写真プリント業界においては、リテーラと呼ばれる、顧客とラボとを仲介する仲介業者が存在する。リテーラは、ラボと契約して、化粧品店や薬店等に依頼してプリント注文の受付窓口を設け、顧客からのプリント注文を受け付けて、受け付けたプリント注文をラボに受け渡し、また、必要に応じて、ラボから仕上がったプリントを受け取り、指示された受付窓口などの店舗に送り、また、顧客の自宅に送る。
すなわち、この流通システムにおいては、顧客は、ラボを全く意識することなく、リテーラにプリントを注文する感覚となる。
リテーラシステム18は、ネットシステム10において、このリテーラの役割を果たすものであり、例えば、前述の仲介業者であるリテーラが有するものである。
本発明において、リテーラシステムは、欧州の写真プリント業界におけるリテーラ、すなわちラボと契約している仲介業者が運営/管理するものには限定されない。本発明においては、リテーラとは、見かけ上、顧客に対して直接的にサービスを提供する、サービス主体と呼べるものであり、リテーラシステムとは、そのサービス主体の役割を果たすもの、すなわちサービス主体の業務を遂行するものである。リテーラ(サービス主体)は、具体的には、顧客から写真プリント等の注文を受け付けること、出来上がった製品をその顧客に渡すこと、および、製品に対する支払いを受けることを行なうものであれば、どのような業務形態を取るものであってもよい。リテーラ(サービス主体)の具体例としては、写真プリント等の受注・受渡の業務を専業とする店や他の業務と兼業する店(個店)、コンビニエンスストアが挙げられる。これらは、写真プリント等の製品の作製を行なうラボと契約し、製品の受注・受渡の業務を自店の業務として行なう。また、自店で写真プリント等の製品を作製するラボやいわゆるミニラボ店が、製品の受注・受渡の業務をも行なって、リテーラ(サービス主体)として機能することもできる。
前述のように、リテーラシステム18は、インターネット等の通信ネットワークによって、ネットセンター12、受注チャネル14、および、ラボシステム16と接続されている。また、リテーラシステム18は、通信ネットワーク(web上)に、webブラウザ14aがネットセンター12にアクセスするためのweb画面を公開している。このweb画面は、リテーラシステム18の形態に応じて、小売店等のホームページ上に設けられた、またはそこからリンクする、上述の仲介業者のweb画面として、あるいは個店やコンビニエンスストアやラボのホームページ中のweb画面(その店専用の注文web画面)として提供される。
さらに、前述のリテーラ会員の会員情報は、このリテーラシステム18が管理する。
また、リテーラシステム18は、後述するネットセンター12の会員登録/認証と同様の機能を有し、リテーラ会員の登録はリテーラシステム18で行い、また、リテーラ会員がネットセンター12にアクセスする際には、リテーラシステム18において、会員の認証を行なう。
ネットセンター12にアクセスするためのweb画面は、一例として、リテーラのホームページ等に、ネットセンター12(ネットセンター12が管理するwebサイト)にリンクするコンテンツ(例えば、「プリントを注文する」、「アルバムを見る」のようなボタン)等を表示することで、形成すればよい。
あるいは、ホームページ等を利用せずに、ネットセンター12にアクセスするためだけの専用のweb画面を設けてもよい。
ネットシステム10において、webブラウザ14aでは、直接、ネットセンター12(後述するフロントエンド)にアクセスすることはできない。webブラウザ14aを用いる場合には、顧客は、リテーラシステム18が通信ネットワーク上で公開しているホームページなどのweb画面から、ネットセンター12にアクセスする。
また、OPW14bを用いる場合には、顧客は、基本的に、リテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。さらに、注文ソフト14cを用いる場合には、リテーラが一義的に決定されており、あるいは、同様に、リテーラの選択を行なった後に、ネットセンター12にアクセスする。
従って、本発明のネットシステム10においても、顧客は、ネットセンター12およびラボ(ラボシステム16)を意識することなく、リテーラに注文する感覚で、プリント等の注文を行なうことができる。
なお、本発明のネットシステム10においては、リテーラシステム18と後述するラボシステム16とは、1つのシステムで構成されるものであってもよい(すなわち、1つのシステムが、ラボシステム16とリテーラシステム18を兼ね備えてもよい)。
ここで、ラボシステム16は、ネットセンター12にアクセスして注文ジョブ等を取得する後述する受注ソフトがインストールされるシステムと、写真プリント等の製品を作成するプリンタ等の生産装置とが、別体の場合が有る。この構成でリテーラシステム18とラボシステム16とが1つのシステムで構成される場合には、ラボシステム16の受注ソフトがインストールされるシステムと、リテーラシステム18とが、1つのシステムで構成される。
また、本発明のネットシステム10において、リテーラシステム18は必須の構成要件ではなく、リテーラシステム18を有さずに、ネットシステム10を構成してもよい。
この際には、会員は、センター会員のみとしてもよく、あるいは、ラボシステム16で会員を管理するラボ会員とセンター会員とが存在してもよい。また、ラボ会員でもセンター会員でも、会員は、いずれかのラボシステム16(ラボ)に所属する。
ネットセンター12は、ネットシステム10を統括するものであり、一例として、PC、WS、ネットワーク機器、サーバ機器、ストレージ機器等を組み合わせて構成される。
また、ネットセンター12は、顧客から送られた画像、会員情報、プリントなどの注文情報、ネットシステム10を管理運営するための情報など、画像や各種の情報等を保存/管理するためのデータベース/ファイルサーバ(DB/FS)12aを有する。
図1に概念的に示されるように、ネットセンター12は、フロントエンド12bおよびバックエンド12cを有する。
フロントエンド12bは、顧客の注文等を受けるためのサイトであり、受注チャネル14によるアクセスが可能である。すなわち、フロントエンド12bは、顧客がプリントの注文や画像のアップロード等を行なうための、ユーザインターフェイスのような機能を提供する。
他方、バックエンド12cは、ネットシステム10およびネットセンター12の管理を行なうためのサイトである。従って、バックエンド12cには、ネットセンター12を管理する管理システム24、リテーラシステム18やラボシステム16等、ネットシステム10を管理/運営するシステムのみがアクセス可能で、受注チャネル14によるアクセスはできない。
ネットセンター12において、フロントエンド12bは、店検索サイト30a、会員登録/認証30b、アルバム機能30c、シェアボックス機能30d、注文web30e、キャンペーン提供30f、OPW受注32、アプリケーションダウンロード34、および、注文ソフト受注サーバ36の各機能ブロックを有する。
店検索サイト30a、会員登録/認証30b、アルバム機能30c、シェアボックス機能30d、注文web30e、および、キャンペーン提供30fは、webブラウザ14aに対応するものである。
顧客は、webブラウザ14aを用い、前記リテーラシステム18が通信ネットワーク上に公開しているホームページ等のweb画面からネットセンター12のフロントエンド12bにアクセスして、以下の機能を利用することができる。なお、ネットシステム10がリテーラシステム18を有さない場合には、webブラウザ14aは、直接、このフロントエンド12b(フロントエンド12bが通信ネットワーク上に公開しているwebサイト)にアクセスするようにすればよい。
店検索サイト30aは、プリント等の商品を受け取る店が決まっていない顧客が、利用可能な店を検索するための検索webサイトを提供する。例えば、webブラウザ14aで店検索サイトにアクセスして、国を指定することにより、利用可能な店の一覧と、各店の情報等を表示する。
会員登録/認証30bは、センター会員の会員登録、登録している会員情報の変更、会員の認証(サインイン)等の機能を提供する。図示例のネットセンター12においては、会員毎に設定した会員のID(識別情報、例えば識別番号)とパスワードとを用いて、認証を行なう。なお、会員情報は、後述するバックエンド12cの会員管理が管理している。
なお、リテーラシステム18も、これに準じた会員登録/認証の機能を有し、また、リテーラ会員に関しては、リテーラシステム18で、会員登録や情報の管理、認証等を行なうのは、前述のとおりである。従って、リテーラ会員によるwebブラウザ14aでのアクセスでは、リテーラシステム18で認証を行った後にネットセンター12にアクセスし、このフロントエンド12bでの会員の認証は行なわない。
アルバム機能30cは、webブラウザ14aによって画像をアップロードする機能、会員毎に画像をアルバム(電子アルバム)として保管する機能、会員がwebブラウザ14aでアルバムの画像を表示する機能(会員による自身のアルバムの閲覧機能)、表示したアルバムの画像の回転・スライドショー等の機能を提供する。すなわち、アルバム機能30cは、通信ネットワークによる電子アルバムの機能を提供する。
図示例のネットシステム10において、ネットセンター12のアルバム機能30cが提供するアルバムには、システムアルバムとマイアルバムとが有る。システムアルバムとは、会員がアップロードした画像を保管するものである。システムアルバムは、ネットセンター12が初期(会員登録時等)に1会員に1つ、自動的に作成するアルバムで、会員によってアップロードされた画像は、全て、システムアルバムに保管される。他方、マイアルバムとは、会員が任意に作成し、会員が選択した画像を保管するアルバムである。会員は、アップロードした画像から任意に画像を選択して、作成したマイアルバムにまとめて保管することができる。
図2に、アルバム管理用のテーブル(アルバムテーブル)の一例を示す。
各アルバムは、アルバムを識別するコードであるアルバムコードから始まる各種の情報で管理される。なお、アルバム種別とは、システムアルバム、マイアルバム、後述するフォトストレージおよびシェアボックスを区別するものである。表示順序(対象)種別とは、アルバム内の画像表示順の対象項目であり、このアルバムコードで定まるアルバムに表示される対象の画像コードが格納される。表示順序(並び)種別とは、前記表示順序(対象)で指定された画像表示の並び順を指定するものである。このように、画像コードと表示順序(並び)とをアルバムテーブルで指定することにより、アルバム毎に画像データを保有することなく、会員にアルバムサービスを提供し、かつ、画像データの保有領域の有効利用を実現している。
なお、受注チャネル14によってアップロードされた画像は、画像を特定する画像コード、会員ID、リテーラID、ファイルフォーマット種別、格納ファイルサイズ、格納ファイル名、アップロード日、最新注文日等の情報等を含む画像情報で管理される。画像情報に関しては、後述する。
図示例のネットシステム10において、会員は、アルバム機能によって、各種のアルバム操作、および、アルバム画像編集を行なうことができる。
アルバム操作としては、一例として、マイアルバムの新規作成、マイアルバムの名称の設定・変更、アルバムの一覧表示、マイアルバムの削除等を行なうことができる。なお、システムアルバムは、会員による削除は出来ない。
他方、アルバム画像編集としては、一例として、アルバム内の全画像のスライドショー表示、画像のサムネイル一覧表示、画像の拡大表示、画像の回転表示、画像の追加、画像の表示順変更、画像名称の変更、画像の別のアルバムへのコピーおよび移動(複数選択および一括選択可能)、画像の削除(複数削除および一括削除可能)、アルバムに保管した画像を用いたプリント等の商品注文等を行なうことができる。
このようなアルバム機能を実現するために、アルバム機能30cや後述する画像管理(アルバム管理)40bで画像(画像情報)を管理するためのテーブル(画像情報テーブル)の一例を図3に示す。
画像情報は、この画像を示す画像コードから始まる各種の情報で管理される。このテーブルにおいて、格納ファイルとは、アップロードされた画像ファイルを格納するファイルを示す。サムネイルとは、サムネイル画像を一覧表示する際の画像ファイルを示す。ビュー画像ファイルとは、スライドショーを行なう際の画像ファイルを示す。このように、使用目的に応じて、最適な形式で情報を格納しておくことで、一覧表示の迅速化やスライドショーのスムーズな再生が可能になり、会員による操作性の向上が図れる。
シェアボックス機能30dは、会員が自身のアルバムの画像を第三者に公開する機能を提供する。会員は、このシェアボックス機能を用いて、アルバムから任意の数の画像を選択して、画像を第三者に公開するためのシェアボックス(複数でも可)を作成することができ、また、シェアボックス内の画像を閲覧するためのURLを、知人等に提供することにより、第三者に公開することができる。
会員は、シェアボックスの機能を利用して、各種のシェアボックスの操作を行なうことができる。
具体的には、一例として、1つのアルバム内の画像を選択(複数選択および一括選択可能)してのシェアボックスの作成、シェアボックスの公開(例えばメール送信などによる、シェアボックスを閲覧するためのURLの提供)、シェアボックスの公開用パスワード設定、シェアボックスの名称の設定、シェアボックスの公開停止、シェアボックスの一覧表示、シェアボックス内の画像のサムネイル画像の一覧表示、シェアボックス内の画像のスライドショー表示、シェアボックス内の画像の拡大表示、シェアボックス公開時の送信メールアドレスの保存・削除・編集等を行なうことができる。
また、第三者は、シェアボックス機能を利用して、公開されたシェアボックスに対して、各種の操作を行なうことができる。
具体的には、一例として、シェアボックスの画像の表示(シェアボックスの閲覧)、シェアボックスを閲覧するためのパスワード認証、シェアボックス内の画像のスライドショー表示、シェアボックス内の画像の拡大表示、シェアボックス内から選択した画像を用いたプリント等の商品注文等を行なうことができる。
アルバムおよびシェアボックスに保管した画像の表示は、予め定められた所定期間のみ表示(閲覧)可能であり、アルバムおよびシェアボックでの画像の保管も、予め定められた所定期間である。後述するが、この期間は、リテーラシステム18等で設定できる。
なお、ネットセンター12のフロントエンド12bは、アルバムおよびシェアボックスの他に、非会員がプリント等を注文するためにアップロードした画像を、所定期間、保管する機能を提供する、フォトストレージも有する。なお、フォトストレージに保管した画像は、注文操作中は表示可能であるが、注文が終了した後は、表示することはできない。
注文web30eとは、プリント、画像を記録したマグカップやTシャツ等のグッズ、画像を記録したCD等の商品の受注機能を提供する。
前述のwebブラウザ14aでは、この注文web30eにアクセスして、商品(プリント、グッズ、CDなど)の選択、商品を注文する画像の選択、プリントを注文する場合にはプリントサイズや枚数等を入力/指示する。また、商品の受け取り先(受取店)や配送先、支払い方法等の入力/指示も、必要に応じて、この注文webによって行なう。
図示例のネットシステム10において、注文webを用いる会員による注文(商品を注文する画像の選択)には、アルバム方式とメニュー方式とが有る。
アルバム方式とは、前述のアルバムに保管された画像から、注文する画像を選択する方式である。他方、メニュー方式とは、webブラウザ14aによってアップロードした画像から、注文する画像を選択する方式である。なお、注文の有無に関わらず、会員がアップロードした画像は、システムアルバムに保管される。すなわち、注文webも、画像のアップロード機能を提供する。
注文webを用いる非会員による注文は、メニュー方式と同様の方式のみであり、アップロードした画像は、前述のようにフォトストレージに保管される。
さらに、ネットシステム10では、webブラウザ14aで、シェアボックスに保管されている画像の中から、画像を選択して、商品を注文することもできる。但し、前述のように、シェアボックスの画像の閲覧には、URLが提供されていることが前提になるため、画像の注文もURLの提供が前提となる。
図示例のネットシステム10において、この注文web30eが提供するプリント注文画面などのweb画面は、各リテーラシステム18毎に設けられており、また、後述するバックエンド12cのモディファイ38およびカスタマイズ39によって、リテーラシステム18(リテーラ)毎に変更可能である。
キャンペーン提供30fとは、前述のリテーラ(あるいはラボ)が行なう各種のキャンペーンを、顧客に提供する機能である。キャンペーンとは、注文料金の値引き、各種のグッズのプレゼントなどの、注文に対する特定サービスの総称である。
キャンペーン提供30fは、例えば、リテーラシステム18が通信ネットワーク上で公開しているホームページでの告知や、注文ソフト14cがアクセスしてきた際にキャンペーンの情報を表示することで、キャンペーンの情報を顧客に告知する。また、キャンペーンの対象とする受注チャネル14の種類を選択(webブラウザ14a、OPW14b、および、注文ソフト14cの1以上)することも可能である。
また、キャンペーン提供30fは、後述するバックエンド12cのキャンペーン管理40hによって、リテーラ(リテーラシステム18)やラボ(ラボシステム16)毎に申請/設定できる。
OPW注文32は、OPW14bによる注文を受ける機能を提供する。
OPW14bは、このOPW注文32にアクセスする。OPW注文32は、OPW14bがアクセスしてきたら、利用可能なリテーラ(リテーラシステム18が提供するOPW注文サービスサイト)の一覧、各リテーラの価格等を表示する。また、OPW14bは、このOPW注文32によって、リテーラの選択、プリントを注文する画像の選択およびアップロード、プリントサイズや枚数、商品の受け取り先(受取店)や配送先、支払い方法等の入力/指示を行なう。
なお、図示例において、OPW14bによる注文は、非会員による注文の扱いとなる。従って、OPW14bによってアップロードされた画像は、前述のフォトストレージに保管される。なお、本発明は、これに限定はされず、OPW14bが会員による注文に対応してもよいのは、もちろんである。
また、ネットシステム10がリテーラシステム18を有さない場合には、OPW注文32は、リテーラの選択に変えて、利用可能なラボ(ラボシステム16)の一覧等を表示して、選択を促するようにしてもよい。
アプリケーションダウンロード34とは、OPWや注文ソフトウエアのインストーラをダウンロードするwebサイトの機能を提供する。
前述のOPW14b、および、注文ソフト14cは、共に、顧客のPC等で、このアプリケーションダウンロード34にアクセスしてOPW(ネットシステム10に参加するリテーラ(ラボ)のインストーラ等)や注文ソフトウエアのインストーラをダウンロードし、このインストーラでOPWや注文ソフトウエアをインストールすることにより、本発明のネットシステム10の受注チャネル14(OPW14bおよび注文ソフト14c)として機能する。
注文ソフト受注サーバ36は、注文ソフト14cでの注文を受ける機能を提供する。前述の注文ソフトウエアには、ネットセンター12と通信を行なうことで注文ソフト14cによる注文機能を顧客に提供するインターフェイスである、注文モジュールが組み込まれている。注文ソフト受注サーバは、この注文モジュールを介して、注文ソフト14cによる注文機能に関する一連の機能を提供する。
注文ソフト14cでは、注文ソフト受注サーバ36を利用して、リテーラの選択、プリントを注文する画像の選択、プリントサイズや枚数、商品の受け取り先や配送先、支払い方法等の入力/指示を行なう。なお、注文ソフト受注サーバ36を用いる商品の注文において、画像の選択は、一例として、前記メニュー方式と同様に行なう。
また、ネットシステム10がリテーラシステム18を有さない場合には、注文ソフト受注サーバ36は、リテーラの選択に変えて、利用可能なラボ(ラボシステム16)の一覧等を表示して、選択を促するようにしてもよい。
また、図示例のネットシステム10において、注文ソフト14cによる商品の注文は、会員専用である。従って、注文ソフト14cによってネットセンター12にアクセスする際には、会員IDおよびパスワードによる認証が行なわれ、また、アップロードされた画像は、この会員のシステムアルバムに保管される。なお、本発明は、これに限定はされず、例えば、注文ソフト14cでの注文は、非会員も可能にしてもよい。
一方、ネットセンター12において、バックエンド12cは、前述のように、ネットシステム10およびネットセンター12の管理を行なうためのサイトであり、モディファイ38、カスタマイズ39、デザイン確認用サーバ26、会員管理40a、画像管理40b、基本情報管理40c、商材管理40d、サイト管理40e、注文管理40f、ワークフロー40g、キャンペーン管理40h、課金管理40i、ラボ受注サーバ42、および、決済44を有する。
モディファイ38およびカスタマイズ39は、共に、商品の注文画面等、前述の注文webが提供するweb画面の変更機能を提供する。前述のように、注文webが提供するweb画面は、リテーラシステム18毎に設定されており、さらに、モディファイおよびカスタマイズによって、それぞれのリテーラシステム18毎に変更可能であるので、これにより、リテーラ毎に独自性を出すことができる。
また、デザイン確認用サーバ26は、モディファイ38およびカスタマイズ39によって変更したweb画面を、リテーラシステム18等によって確認するためのものである。言い換えれば、デザイン確認用サーバは、モディファイ38やカスタマイズ39で変更したweb画面を、注文webの本番環境に反映させる前に確認するための確認環境を、リテーラシステム18に提供するものである。
なお、本発明のネットシステム10は、これに限定はされず、注文webのみならず、前記フロントエンド12bが提供する他のweb画面、すなわち、顧客のためのユーザインターフェイスを提供する各web画面も、各リテーラシステム18毎に設定/変更可能にしてもよい。
モディファイは、レイアウト変更のように、大幅なweb画面の変更を行なう機能である。モディファイ38によるweb画面の変更(デザイン)は、リテーラなどの依頼に応じて、通信ネットワーク(あるいは専用回線でも可)でネットセンター12に接続される画面開発システム22によって行なわれる。
モディファイを行なう際には、画面開発システム22は、依頼に応じたweb画面を作成したら、確認環境であるデザイン確認用サーバ26に、作成したweb画面をアップロードする。リテーラシステム18は、デザイン確認用サーバ26に変更したweb画面がアップロードされると、デザイン確認用サーバ26にアクセスして画面を確認し、適正であると判断した場合には、注文webの本番環境への反映および反映の開始日をネットセンター12(後述するワークフロー)に申請する。これに応じて、反映開始日に、変更されたweb画面が本番環境に反映される。
他方、カスタマイズは、先のモディファイのような大幅な画面変更ではなく、注文webのweb画面のフォントや色の変更等、簡易な注文webのweb画面の変更を行なう機能である。図示例のネットシステム10においては、カスタマイズの機能として、一例として、ウエブ画面のデザインテンプレート、ロゴ画像、画面の背景色、フォントの文字色、リンク色、画面タイトルフォント文字種、画面内に定義された各領域の文字色、画面内に定義された各領域の背景色の、それぞれの項目について、複数の選択肢が設定されており、この中から任意のものを選択して、注文webのweb画面の変更を行なうことができる。
なお、これらの各項目の選択肢や、その色やデザイン等は、適宜、前述の画面開発システム22が作成して、カスタマイズ39に設定する。すなわち、カスタマイズ39におけるweb画面変更の選択肢は、適宜、画面開発システム22によって変更され、これにより、注文web画面に季節感や地域色等を出すことができる。
カスタマイズを行なう場合には、リテーラシステム18(バックエンドにアクセスが可能なシステム)でカスタマイズにアクセスして、デザインテンプレート、ロゴ画像、文字色等の選択/変更を行なって、web画面の変更設定を行なう。
この設定変更を反映したweb画面は、デザイン確認用サーバ26に送られ、リテーラシステム18で表示可能となる。リテーラシステム18は、この画面を適正であると判断した場合には、先と同様に、注文webの本番環境への反映および反映の開始日をネットセンター12に申請し、申請に応じて変更後のweb画面が本番環境に反映される。
なお、図示例のネットシステム10において、注文web画面の変更は、リテーラシステム18からのアクセスや要求ではなく、ラボシステム16からのアクセスや要求に応じて行なってもよい。
また、ネットシステム10がリテーラシステム18を有さない場合には、ラボシステム16毎に、注文web画面を作成し、かつ、カスタマイズやモディファイの機能を用いて、web画面の変更設定を可能にしてもよい。
会員管理40aは、センター会員の会員情報の管理(新規会員の登録の管理、各種情報の変更/追加/更新等を含む)、会員情報の検索、会員情報のダウンロード等の会員情報の管理機能を提供する。
センター会員の情報としては、会員ID、パスワード、E-mailアドレス、商品の受取店のID(選択店ID)、氏名、住所、電話番号、配送先等の情報が例示される。また、センター会員の会員情報には、これに加え、会員登録を仲介したリテーラ(リテーラシステム18)など、会員が属するリテーラを示すリテーラIDも付される。
なお、前述のように、リテーラ会員に関しては、会員情報はリテーラシステムで管理しているが、ネットセンター12の会員管理でも、会員ID(ネットセンターが付した会員ID)、会員登録をしているリテーラのリテーラID、および、会員毎にリテーラで付している会員ID(リテーラユニークID)を対応付けして管理している。
また、会員情報の検索とは、リテーラシステム18が、或る任意の条件に合致したセンター会員を検索する機能を提供するものである。さらに、会員情報のダウンロードとは、リテーラシステム18が、自身に関連するセンター会員の情報をダウンロードする機能を提供するものである。
画像管理40bは、図4に概念的に示すように、アルバム管理、高品位処理、Raw現像、および、色補正の機能を提供するものである。
本発明における画像管理機能は、この画像管理40bが有する機能と前述のフロントエンド12bのアルバム機能とで構成される。
アルバム管理は、前述のアルバム、シェアボックス、フォトストレージなどの保管容量、画像の保管期間や表示期間等の管理機能を提供する。
アルバム管理は、リテーラシステム18やラボシステム16からの要求に応じて、リテーラシステム18毎やラボシステム16毎に、会員一人当たりのアルバムの容量、画像の保管期間、画像の表示期間を設定する。すなわち、アルバムの容量、画像表示期間や保管期間は、リテーラシステム18やラボシステム16(すなわち、リテーラやラボ)が設定することができる。なお、表示期間と保管期間は、同じでも異なってもよい。
また、アルバム管理は、表示期間を過ぎた画像に関しては表示を停止し、保管期間を過ぎた画像は削除し、容量をオーバーしたアルバムなどに関しては、警告等でその旨を会員に知らせる。さらに、表示期間の満了などを電子メール等で会員に通達してもよい。
なお、ネットシステム10においては、商品を注文された画像と未注文画像とで、表示期間および/または保管期間を変えてもよく(例えば、注文によって期間延長する)、会員と非会員とで期間を変えてもよい。
また、アルバム管理は、画像を保管しないマイアルバム、フォトストレージ、シェアボックスを、定期的に削除する。さらに、アルバム管理は、公序良俗に反する画像を保管しているシェアボックスについては、公開を強制的に停止する。
Raw現像、高品位処理、および、色補正は、いずれも、顧客の依頼に応じて行なう画像処理(すなわちオプションの処理)であるRaw現像処理、高品位処理、および、色補正処理を画像データに施す機能を提供する。顧客によるこれらの処理の依頼は、例えば、画像のアップロード時や商品の注文時に行なわれる。
高品位処理や色補正などは、それに応じた画像処理機能が必要であり、特に、小規模なプリント業者では、システムが、このような画像処理機能を備えていない場合もある。また、画像データのフォーマットも様々であり、例えばRawデータのように、適正な画像を出力するためには、画像フォーマットに応じた画像処理が必要な場合も有るが、小規模プリント業者では、システムが、このような各種の画像データフォーマットに対応した処理機能を備えていないことがある。
図示例のネットシステム10においては、このような画像フォーマットに応じた処理機能や各種のオプション的な画像処理機能をネットセンター12のバックエンドに設けた画像管理の機能でカバーする。これにより、高機能なシステムを有さない小規模なプリント業者であっても、顧客の多様な要求に応じて、顧客の希望する商品を提供することが可能になる。
Raw現像とは、現像ソフト(ウエア)を用いてRawデータに所定の画像処理(Raw現像処理)を施す機能である。Rawデータとは、プロ向けのデジタルスチルカメラで利用されるフォーマットである。なお、アマチュア向けのデジタルスチルカメラでも、撮影した結果をRawデータで保存出来る機種が市販されている。
Rawデータで保存された画像データは、現像ソフトによってTIFFに変換され、一般のビューワーで表示出来る。また、このような現像処理の際にホワイトバランス,階調調整、シャープネス調整を行なうこともできる。
Rawデータの現像ソフトは、デジタルスチルカメラ各社がその専用ソフトを提供している。従って、Rawデータの現像時には、EXIFデータ等から撮影されたカメラ機種を特定し、その専用の現像ソフトを使用して現像処理を行なう必要がある。
一方で各社のRawデータの統一化が進めば、上記のような現像ソフトの使い分けが不要となる。その場合は画像データの種別を識別し、Rawデータであると判断されれば、統一化対応現像ソフトによる現像処理を行なえばよい。しかし、このような統一化対応現像ソフトも、バージョンアップによる機能の追加で提供される。
全ての現像ソフトを入手し、常に最新のバージョンに整えておくにはコストがかかる。特に小規模プリント業者では、そのコスト負担が大きく、必ずしも顧客が希望するRawデータのプリントサービスが行なえない場合があり、Rawデータのプリント注文に応えることが出来ずに、ビジネスチャンスを逃してしまうことになる。
そこでネットシステム10の画像管理の機能として、Raw現像の機能を設け、Rawデータに未対応の小規模プリント業者が共通利用することにより、上記のようなビジネスチャンスを逃すことを回避することができる。
高品位処理とは、赤目補正、レンズの傷やゴミ等に起因する画像欠損部の補正、撮影レンズに起因する収差補正、撮影レンズに起因する周辺減光補正など、通常では実施しない画像の欠陥を修正する処理である。
色補正処理とは、画像の色/濃度を補正してより高画質な画像に仕上げる処理や、顧客の好みに応じて画像の色を補正する処理である。また、これ以外にも、シャープネス補正、階調補正、肌色補正等を行なってもよい。
これらの画像処理は、いずれも、公知の方法で行なえばよい。
基本情報管理40cは、ラボシステム16、リテーラシステム18、および、受取店28の各基本情報の管理機能を提供する。
基本情報管理40cでは、各ラボシステム16(ラボシステム16を有するラボ)と提携しているリテーラシステム18(リテーラシステム18を有するリテーラ)、および、各リテーラシステム18と提携している受取店28を、対応付けして登録/管理すると共に、各ラボシステム16、リテーラシステム18、および受取店28について、それぞれの基本情報を管理し、また、要求や必要に応じて、基本情報を変更/更新する。
ラボシステム16の情報としては、ラボのID(ラボID)、名称、電話番号、所在国、サービスを提供する国、および、ラボシステム16がネットセンター12にアクセスする際に必要なパスワード(ラボ認証コード)等が例示される。
図5に、これらの情報によってラボシステム16を管理するためのテーブル(ラボ管理テーブル)の一例を示す。ラボ管理テーブルでは、ラボIDから始まる各種の情報で、ラボシステム16を管理する。このラボ管理テーブルにおいて、プリンタ解像度とは、ラボが所有する画像出力機の解像度を示すものである。プリント方式によっても異なるが、印画紙を使用するカラープリントの出力機では300〜400dpiが、インクジェットプリンタでは1200dpiが一般的な数値である。JPG画像対応フラグとは、JPEG画像フォーマットをラボが受け付けて、プリント出力が可能であること示すフラグである。なお、BMP画像対応フラグとはビットマップ画像に、TIFF画像対応フラグとはTIFF画像フォーマットに対して、同様の情報を示すフラグである。
なお、ラボがRAW画像データに対応する場合には、RAW画像対応フラグを設ける。これにより、将来、RAW画像データによるプリント作成を望む会員が現れた場合に、このフラグを検索できる機能をネットシステム10に追加し、会員に開放することで、RAW画像データによるプリント作成サービスの提供が可能となる。
リテーラシステム18の情報としては、リテーラのID、名称、略称、所在国、サービスを展開する国、サポートする言語、提携するラボのラボID(所属ラボID)等が例示される。
図6に、これらの情報によってリテーラシステム18を管理するためのテーブル(リテーラ管理テーブル)の一例を示す。このリテーラ管理テーブルでは、リテーラIDから始まる各種の情報で、リテーラシステム18を管理する。このラボ管理テーブルにおいて、デフォルト言語コードとは、ネットセンター12にアクセス(サインイン)してくる会員に対して表示する注文画面などで使用する言語の情報で、これにより、注文画面等における表示言語を制御する。会員の情報に表示言語の情報が含まれない場合には、その会員が所属するリテーラのデフォルト言語コードを用いて、表示言語の制御を行なう。会員情報センタ管理可否フラグとは、会員情報をリテーラシステム18で管理している場合に、ネットセンター12側でも最小限の会員情報を管理することをリテーラが許可するか否かを示すフラグである。このフラグが不可の場合には、ネットセンター12が注文に応じて利用した会員の情報は、顧客による注文操作が終了した時点で消滅する。タイムゾーンとは、ネットセンター12が設置されている地域と、リテーラがサービスを展開している地域のタイムゾーン(標準時間帯)を識別するもので、注文日時、画像のアップロード日時の整合性を取るために用いられる。また、前述のカスタマイズやモディファイでweb画面の変更を行なう場合には、アクセス数の少ない時間(例えば午前2時)に一時的にサービスを中止する情報を発信する。この際には、リテーラがサービスを展開している地域の時刻を基準にするが、その場合にも、このタイムゾーンの情報を利用する。さらに、サマータイムの採用国・不採用国による時間のズレも、このタイムゾーンの情報を利用して解決する。
受取店28の情報としては、店のID、名称、電話番号、所在国、郵便番号、提携するリテーラのID(所属リテーラID)、所属するリテーラが所属するラボのID(所属ラボID)、ラボが受取店に付与するユニークな管理コード(ラボ管理用店コード)、リテーラが受取店に付与するユニークな管理コード(リテーラ管理用店コード)等が例示される。
商材管理40dは、ラボシステム16を有するラボ、リテーラシステム18を有するリテーラ、および、受取店が取り扱う商品の管理機能を提供する。
図示例のネットシステム10においては、一例として、会員または非会員から受け取った画像を再生した(写真)プリント、同画像を保存したCD、および、同画像を再生したグッズ(例えば、マグカップやTシャツなど)を、商品として顧客に提供する。商材管理は、各リテーラシステム18やラボシステム16が取り扱う商品(商材)の設定、商品の価格の設定、前記注文web等における商品の表示等の機能を提供する。また、商材管理は、受注チャネル14を用いた顧客による商品の注文(注文の入力指示)に応じて、注文に関する情報である注文設定情報(画像、商材の種類、プリントサイズ、数など)を生成する機能も提供する。
取り扱う商品、および、商品の価格は、商品管理の機能によって、リテーラシステム18毎やラボシステム16毎に、申請/設定できる。すなわち、取り扱い商品や、商品の価格は、リテーラやラボが設定することができる。
各商品(商材)には、受取店、リテーラ、およびラボ毎に価格情報が設定されており、それぞれ、下記の情報で管理される。
受取店商材価格(以下、店商材価格とする)は、受取店で決定する商品の価格で、リテーラシステム18が価格を管理する。ネットシステム10においては、店価格はリテーラシステム18が承認した場合のみに有効となる。店商材価格は、商材ID、受注チャネルコード、店ID、区分1価格〜区分n価格等が対応付して管理される。
リテーラ商材価格は、リテーラシステム18で設定した商品の価格であり、リテーラシステム18が価格を管理する。リテーラ商材価格は、商材ID、受注チャネルコード、リテーラID、区分1価格〜区分n価格等が対応付して管理される。
ラボ商材価格は、ラボシステム16で設定した商品の価格であり、ラボシステム16が価格を管理する。ラボ商材価格は、商材ID、受注チャネルコード、区分1価格〜区分n価格等が対応付して管理される。
なお、上記の「区分」とは、注文数に応じて分けられた区分であり、「n」が大きくなるほど、多数の注文となり、通常、価格は安くなる。また、受注チャネルコードとは、注文をした受注チャネル14が、webブラウザ14a、OPW14b、注文ソフト14cの何れを利用するものかを示すコードである。
サイト管理40eは、顧客へのお知らせの情報、統計情報、アプリケーションのダウンロード情報など、ネットシステム10を運用するための各種の管理機能を提供する。
具体的には、ネットシステム10においては、リテーラシステム18、ラボシステム16、およびネットセンター12のそれぞれに対応して、ネットシステム10を運用管理するために、各システムを管理する管理者向けの各種の管理機能が設定されており、サイト管理が、これらの管理機能を提供する。
リテーラ管理者向けの管理機能としては、リテーラのプロファイル情報(メールアドレスやパスワードなど)の登録/変更/削除を行なうリテーラ運用者管理; 対応する商品や価格の情報、商品の受取方法や決済方法の情報、キャンペーン情報、メールテンプレートの作成などのリテーラ詳細情報の設定/更新; 名称、国、言語、対応する受注チャネル14などのリテーラ基本情報の更新; リテーラから顧客に向けた告知や連絡である「お知らせ情報」の登録/変更/更新; 受取店での商品価格の変更; 会員数等の統計情報の収集; web画面のデザイン設定/変更; 会員情報の変更; 等が例示される。
ラボ管理者向けの管理機能としては、ラボのプロファイル情報の登録/変更/削除を行なうリテーラ運用者管理; ラボ注文画像容量や保管期間の情報、対応する商品や価格の情報、商品の受取方法や決済方法の情報、対応する受注チャネル14の情報などのラボ詳細情報の設定/更新; リテーラ業務運用者の登録、リテーラ基本情報の登録などのリテーラ登録; 名称、ラボ管理用店コード、リテーラ管理用店コードなどの店基本情報の登録/更新などの店の登録/更新; リテーラ情報の変更申請を承認もしくは却下するリテーラ情報変更申請の承認/却下; 会員数などの統計情報の収集; リテーラ毎の注文画像容量や保管期間の変更、web画面のデザインレイアウト変更などのリテーラ拡張情報の登録/変更; 等が例示される。
ネットシステム10において、センター管理者(運用者)は、ラボ業務運用者との対応窓口となる。
このようなセンター管理者向けの管理機能としては、注文ソフトウエアや注文モジュールのバージョン制御、共通メールテンプレートの作成などのセンター設定情報の登録/変更/削除; ネットセンター14のプロファイル情報の登録/変更/削除を行なうセンター運用者管理; 名称、国、所有するプリンタの解像度、対応する画像などのラボ基本情報の登録、ラボ業務運用者登録などのラボ基本情報登録; ラボやリテーラに向けた告知や連絡である「センター運用お知らせ」の登録/変更/削除; ラボが承認したリテーラ情報の変更申請のキャンセル、ラボ情報の変更申請を承認もしくは却下、またはキャンセルする、ラボ情報の変更申請の承認/却下/本番環境への適用キャンセル; 会員数などの統計情報の収集; 異常にアクセス数の多い画像の公序良俗をチェックして、必要に応じて削除する公序良俗チェック; 等が例示される。
なお、このセンター管理者による運用管理は、例えば、前述の通信ネットワークによってネットセンター12に接続される、ネットセンター運用管理用の管理システム(管理web)24によって行なわれる。
注文管理40fは、注文情報の生成、検索や表示など、注文に関する管理機能を提供する。
前述のように、顧客による注文が行なわれると、商材管理によって、注文設定情報が生成される。注文管理40fでは、顧客による注文が確定し、顧客による商品の受取方法や決済方法の選択等が行なわれて、注文が完了(注文確定)すると、注文設定情報等を用いて料金計算等の必要な演算を行なって所定の情報を生成して、注文情報を生成する。なお、決済方法がクレジット決済やデビット決済(キャッシュカードによる決済)の場合には、後述する決済によるオーソリ(与信)の結果も、注文情報に付加する。
生成した注文情報は、ラボ受注サーバに送られ、保管(格納)される。また、ラボ受注サーバに保管された注文情報は、ラボシステム16あるいはさらにリテーラシステム18で、検索や表示を行なうことができる。
さらに、注文管理では、生成した注文情報を、所定の期間、保管/管理して、保管期間を過ぎた注文情報は、削除する。
ネットシステム10において、注文情報は、「注文」、「注文明細」、および、「注文明細画像」の3つの対応付けされた情報からなる。
「注文」には、この注文(注文情報)を特定する注文コード、注文日時、受注チャネル14(顧客が操作するプリント注文専用のプリント注文端末を含む)のIDを示す端末ID、リテーラID、会員ID、ラボID、料金に関する情報(基本料金や配送料金等)、受取方法に関する情報、受取店ID、配送先や商品の受け渡しに関する情報、決済方法に関する情報等が含まれる。図7に、これらの情報を用いて注文を管理するためのテーブル(注文テーブル)の一例を示す。注文テーブルは、前記注文コードから始まる各種の情報によって、注文を管理する。
「注文明細」には、注文明細を特定する注文明細コード、商品種別、商材ID、商品名称、合計注文価格、価格体系種別(ラボやリテーラ毎に設定された価格設定の情報)等の情報が含まれる。
さらに、「注文明細画像」には、画像コード、注文数量等の情報が含まれる。
図示例においては、この「注文明細画像」の画像コードによって、商品を注文された画像の画像情報と、注文情報とが対応付けされる。
画像情報には、前述のように、画像を特定する画像コード、会員ID、リテーラID、ファイルフォーマット種別、格納ファイルサイズ、格納ファイル名、アップロード日、最新注文日等の情報が含まれる。
ワークフロー40gは、ネットシステム10の運営管理を行なう上での価格・商品等の設定変更に対するワークフローの機能を提供する。
ワークフロー40gは、リテーラシステム18やラボシステム16から、リテーラやラボの情報(基本情報、詳細情報)の変更、料金の変更、受取店の情報に関する変更、実施するキャンペーンの登録や更新、前記web画面の変更が申請されると、この申請が適正で有るか否かを判定して、承認もしくは却下を決定し、承認の場合には、申請された変更を確定して、この変更内容を、ネットシステム10に適用する。
ここで、変更内容のネットシステム10への適用には、「即日反映」と「適用日指定」とがある。
例えば、リテーラとラボとの間の契約に影響する料金設定などを除く、ラボやリテーラの情報に関しては、基本的に、確定したら即時にネットシステム10に反映される(即日反映)。
他方、商品の価格変更などの料金変更は、ラボまたはネットセンター12の管理者が承認した後、指定した適用日にネットシステム10に反映される。また、前述の注文webのweb画面の変更や各種のキャンペーンに関する変更も、基本的に、リテーラシステム18(あるいは、ラボシステム16)から指定された日に、ネットシステム10に反映される(適用日反映)。
キャンペーン管理40hは、各種のキャンペーンの登録/検索、中止、クーポン発行等の管理機能を提供する。
図示例のネットシステム10においては、キャンペーンは、一例として、料金割引と付録プレゼント等が例示され、さらに、料金割引には、直接的な料金の値引きと、値引きを提供するためのユニークなIDであるクーポンの発行とが有る。また、キャンペーンは、対象とする受注チャネル14を選択して行なうことができる。リテーラシステム18(あるいはラボシステム16)は、キャンペーン管理の機能を利用して、キャンペーンを任意に設定、登録し、前記フロントエンドのキャンペーン提供に反映させることができる。
また、リテーラシステム18(あるいはラボシステム16)は、キャンペーン管理40hを利用して、キャンペーンの検索/表示、実施前のキャンペーンの変更や実施中のキャンペーンの中止(キャンペーンの更新)、キャンペーン情報の削除、クーポンの発行等を行なうことができる。
ラボ受注サーバ42は、後述するラボ受注モジュール16aを介して、ラボシステム16に対して、注文情報や画像送信等の、ラボシステム16での注文の受注機能を提供する。
前述のように、注文情報は、このラボ受注サーバ42に送られ、また、注文情報に対応する画像データも、ラボ受注サーバに送られる(以下、1件の注文情報と対応する画像データとをまとめて、注文ジョブとする)。ラボ受注サーバは、ラボシステム16からの要求に応じて、注文の一覧情報をラボシステム16に転送し、また、ラボシステム16から要求された注文1件分の注文ジョブを、ラボシステム16に転送する。
決済44は、決済方法がクレジット決済やデビット決済の場合に、決済サイト20から、決済のオーソリ(与信)を取得する機能を提供するものである。
なお、決済サイト20とは、通信ネットワークでネットセンター12と接続された、公知のオンライン決済を行なうためのwebサイトである。ネットセンター12では、この決済サイト20に対しては、オーソリ取得のみを行なう。
課金管理40iは、所定期間内にネットセンター12(システムアルバムやシェアボックス)にアップロードされた画像や、注文された商品等を統計して、リテーラシステム18やラボシステム16毎に集計し、ネットシステム10を運用するために各リテーラシステム18(リテーラ)やラボシステム16(ラボ)に要求する課金を演算する機能を提供する。
この課金管理40iに関しては、後に詳述する。
ラボシステム16は、PCやWS、サーバ機器等で構成される、ラボ(プリント業者)に設置されるシステムであり、また、デジタルの写真プリンタや各種グッズへの印画装置等の生産装置が接続される(あるいは、これらが一体的に構成される)。
ラボシステム16には、ネットセンター12からの商品注文取り込み用のアプリケーションである受注ソフトがインストールされる。この受注ソフトには、ラボシステム16がネットセンター12(ラボ受注サーバ42)から注文ジョブを取得するためのインターフェイスを提供する、受注モジュール16aが含まれる。
ラボシステム16は、この受注モジュール16aを用いて、注文情報の一覧を取得し、自身に対応する注文ジョブの転送を要求し、取得する。ラボ(ラボシステム16)では、注文ジョブに応じた商品を作成して、注文情報に応じた配送先や受取店28に、商品を配送する。また、ラボシステム16は、注文情報に付加されたオーソリの情報等に応じて、クレジット決済の確定/キャンセル、デビット決済のキャンセルを決定し、その結果を、決済サイト20に送る。
前述のように、会員は、webブラウザ14aによってリテーラシステム18が通信ネットワーク上に公開しているweb画面にアクセスし、このweb画面からネットセンター12(フロントエンド12b)にアクセスして、システムアルバムへの画像のアップロードを行なうことができる。また、会員は、同様に、ネットセンター12にアクセスして、アルバムが保管している画像から任意の画像を選択し(アルバム方式)、あるいは、画像をアップロードして、その中から画像を選択し(メニュー方式)、商品を注文できる。会員がメニュー方式でアップロードした画像は、システムアルバムに保管される。
さらに、非会員も、webブラウザ14aで同様にネットセンター12にアクセスして、メニュー方式に準じる方法で商品を注文できる。非会員がアップロードした画像は、前述のように、フォトストレージに保管される。
また、顧客は、OPW14bを用いて、リテーラ(リテーラシステム18)を選択し、OPW注文によって、前記メニュー方式と同様にして、画像をアップロードして商品の注文を行なうことができる。前述のように、ネットシステム10においては、OPW14bによる注文は、非会員扱いとなるので、アップロードした画像は、フォトストレージに保管される。
さらに、顧客は、注文ソフト14cを用いて、必要に応じてリテーラ(リテーラシステム18)を選択し、前記メニュー方式と同様にして、注文ソフト受注サーバによって、画像をアップロードして商品の注文を行なうことができる。前述のように、ネットシステム10においては、注文ソフト14cによる注文は、会員限定となるので、アップロードした画像は、システムアルバムに保管される。
ネットセンター12では、受注チャネル14による注文に応じて、商材管理によって注文設定情報を生成し、注文が確定すると、注文管理が注文情報を生成し、注文ジョブ(注文情報と、対応する画像データ)をラボ受注サーバ42に送る。
ラボシステム16は、受注モジュール16aを用いてラボ受注サーバ42内の注文情報の一覧を閲覧し、自身に関連する注文ジョブの転送を要求し、転送された注文ジョブの注文情報に応じたプリント等の商品を作成して、配送する。
従って、ネットシステム10によれば、顧客は、従来の欧州におけるプリントの商取引と同様に、ラボやネットセンター12を意識することなく、あたかもリテーラに対してプリント等の注文を行い、リテーラから商品を受け取る感覚となる。
また、インターネット等の通信ネットワークを利用するので、営業時間を気にせず、かつ、何処からでも商品の注文が可能で、さらに、電子アルバムサービスの提供や、第三者への公開アルバムサービスの提供も可能である。
さらに、リテーラやラボで共有化できるものは共有化して、顧客に対するインターフェイス機能や、ネットシステム10の管理機能をネットセンター12に集約しているので、集配業務、顧客管理、および決済処理の簡素化等を図ることができると共に、システム運用の簡素化や運用費の低減も測れる。しかも、多くの場合、トラブルやネットシステム10のバージョンアップも、ネットセンター12で集中的に対応できるので、運用の安定化やトラブル対応の迅速化も図ることができる。
ところで、前記ネットセンター12のバックエンドの課金管理40iは、所定期間内における画像のアップロード量等から、ネットシステム10を運用するために各リテーラシステム18(リテーラ)やラボシステム16(ラボ)に課す課金を演算する機能を提供する。課金管理40iは、集計機能部と処理機能部とを有する。
課金管理40iの集計機能部は、上述のような顧客による画像のアップロード、および、商品の注文から配送に至るまでの各種の情報の流れにおいて、システムアルバムおよびフォトストレージにアップロードされる画像、および、ラボ受注サーバ42に送られ格納される注文情報を監視しており、例えば1カ月などの所定期間内にシステムアルバムおよびフォトストレージにアップロードされた画像、および、ラボ受注サーバ42に送られた注文情報を集計する。
ここで、前述のように、画像情報には、アップロード日、リテーラID、会員ID、格納ファイルサイズ等の情報が付されている。また、会員情報にも、リテーラIDが付されている。さらにリテーラ情報には、ラボIDが付されている。
従って、課金管理40iでは、会員毎、リテーラシステム18毎、ラボシステム16毎に、所定期間内にアップロードされた画像数や、アップロードされた画像のデータ量などを集計することができる。
また、画像情報には、上記各情報に加え、最新注文日の情報が付されている。さらに、注文情報の「注文」には、会員ID、ラボID、リテーラID、および、注文店IDの各情報が、同「注文明細」には、商材IDおよび注文合計価格の各情報が、同「注文明細画像」には、画像コードおよび注文数量の各情報が、それぞれ付されている。
従って、課金管理40iは、受取店毎、会員毎、リテーラ毎、および、ラボ毎に、所定期間内に商品を注文された画像のデータ量、画像数、および、注文された製品の点数を集計できる。また、課金管理40iは、受取店毎、会員毎、リテーラ毎、および、ラボ毎に、所定期間内における、注文件数、商品注文量(価格や個数)なども集計できる。
下記表に、課金管理40iにおける集計の一例を示す。
なお、以下の例では、説明を簡易にするために、会員のみが注文や画像のアップロードを行なった例を示しているが、非会員からの注文や画像のアップロードが有った場合には、これらも含めて集計を行なう。また、本発明において、課金は、会員および非会員の両方による注文や画像のアップロードを対象として演算するのに限定はされず、会員による注文や画像のアップロードのみを対象として、課金の演算を行なってもよい。
この例は、ネットシステム10に所属する1つのラボ(ラボシステム16)Aついて、所属するリテーラ(リテーラシステム18)毎、および、画像のアップロードおよび注文を行なった各リテーラの会員毎の、1カ月間(4月度)におけるアップロード画像数およびデータ量、注文数(プリント注文枚数)、注文件数、データ量、料金(プリント料金)を集計した例である。
この表では、説明を明瞭にするために、プリントのみを注文したとする。また、本例においては、Lサイズのプリント料金は1枚35円、四つ切りサイズのプリント料金は1枚500円とする。
Figure 2007323633
上記表1において、ラボAには、40人の会員が所属するリテーラAおよび10人の会員が所属するリテーラBの2つのリテーラが所属しており、4月度は、リテーラAに所属する会員Aおよび会員B、ならびに、リテーラBに所属する会員Cおよび会員Dによって、画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれている。
また、4月度において、リテーラAに属する会員Aは、1MBのJPEGの画像を100画像で、合計100MBのデータ量の画像をアップロードしている。また、会員Aは、2件で20枚のLサイズプリントを注文しており、プリント料金は700円で、プリントを注文した画像のデータ量は20MBである。
同様に、リテーラAに属する会員Bは、8MBのRawデータの画像を10画像で、合計80MBのデータ量の画像をアップロードし、また、1件で3枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は1500円で、プリントを注文した画像のデータ量は24MBである。
また,同様に、リテーラBに属する会員Cは、4MBのRawデータの画像を50画像で、合計200MBのデータ量の画像をアップロードし、また、2件で10枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は5000円で、プリントを注文した画像のデータ量は40MBである。
さらに、同様に、リテーラBに属する会員Dは、20MBのRawデータの画像を10画像で、合計200MBのデータ量の画像をアップロードし、また、1件で5枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は2500円で、プリントを注文した画像のデータ量は100MBである。
従って、リテーラAでは、4月度は、会員40人の内の2人によって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれており、アップロードされた画像は110画像、データ量は180MBで、プリント注文された枚数は23枚、注文件数は3件、データ量は44MB、プリント料金は2200円である。他方、リテーラBでは、会員10人の内の2人によって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれており、アップロードされた画像は60画像、データ量は400MBで、プリント注文された枚数は15枚、注文件数は3件、データ量は140MB、プリント料金は7500円である。
さらに、ラボAでは、4月度は、所属する会員50人の内の4人によって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれており、アップロードされた画像は170画像、データ量は580MBで、プリント注文された枚数は38枚、注文件数は6件、データ量は184MB、プリント料金は9700円である。
課金管理40iの処理機能部は、このような集計結果を基に、リテーラ毎やラボ毎の運営費を計算し、各ラボおよびリテーラに課す課金を計算する。
運営費の計算方法としては、各種の方法が利用可能であるが、一例として、下記運営費計算方法1〜4の4つの方法が例示される。
運営費計算方法1は、アップロードされた画像のデータ量に対して、所定のレート(例えば、1MBにつき1円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表1に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
リテーラAは、180MB×[1円/1MB]=180円/4月度、
リテーラBは、400MB×[1円/1MB]=400円/4月度、となる。
この運営費は、ネットセンター12が備えるDB/FS12aの使用量に対する対価に相当すると見なすことができる。
また、アップロードされた画像の数(画像ファイル数)に対して、所定のレートを掛けて運営費を計算してもよい。
運営費計算方法2は、画像をアップロードした会員の数に対して、所定のレート(例えば、1人につき100円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表1に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
リテーラAは、2人×[100円/1人]=200円/4月度、
リテーラBは、2人×[100円/1人]=200円/4月度、となる。
この運営費は、ネットセンター12が会員に対して提供する、アルバムでの画像管理、アルバムに保管した画像のスライドショーなどの表示、さらには表示期間の満了のメール通達等のサービスの提供に対する対価に相当すると見なすことができる。
運営費計算方法3は、プリントの注文の件数に対して、所定のレート(例えば、1件につき100円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表1に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
リテーラAは、3件×[100円/1件]=300円/4月度、
リテーラBは、3件×[100円/1件]=300円/4月度、となる。
運営費計算方法4は、プリントの注文の枚数(または、商品の注文点数)に対して、所定のレート(例えば、1枚につき5円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表1に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
リテーラAは、23枚×[5円/1枚]=115円/4月度、
リテーラBは、15枚×[5円/1枚]= 75円/4月度、となる。
運営費計算方法3および運営費計算方法4による運営費は、プリント(商品)の受注および顧客への提供について、ネットセンター12の使用量に対する対価に相当すると見なすことができる。
また、注文された画像のデータ量に対して、所定のレートを掛けて運営費を計算してもよい。
課金管理40iは、このような運営費から、ネットシステム10の運営のためにリテーラやラボに課す課金を演算する。
課金の演算方法には、特に限定はなく、各種の方法が利用可能である。また、リテーラやラボに課す課金は、1つの運営費の計算結果のみを用いて演算してもよく、あるいは、適宜選択した複数の運営費の計算結果を用いて演算してもよい。
例えば、前記運営費計算方法(以下、計算方法とする)1〜4を全てを用いる方法として、以下の方法が例示される。
すなわち、計算方法1および計算方法2は、主に、リテーラが提供するサービスに関するものであり、計算方法3および計算方法4は、主に、ラボによる生産に関するものである。これに応じて、計算方法1および2による運営費の合計をリテーラに課す課金とし、計算方法3および4による運営費の合計をラボに課す課金とする方法が例示される。
この方法で前述の運営費から課金を計算すると、
リテーラAに課す課金は、180円+200円=380円/4月度、
リテーラBに課す課金は、400円+200円=600円/4月度、
さらに、ラボAに課す課金は、300円+300円+115円+75円=790円/4月度、となる。
あるいは、リテーラおよびラボに対して重み付けを行なって、1あるいは複数の運営費の計算結果を用いて、リテーラやラボに課す課金を演算してもよい。
一例として、計算方法1および計算方法3を組み合わせるとして、前述のように、計算方法1は、主にリテーラのサービスに関するので、重み付けをリテーラは0.8、ラボは0.2とし、逆に、計算方法3は主にラボでの生産に関するので、重み付けをリテーラは0.2、ラボは0.8とする。
この方法で前述の運営費から課金を計算すると、
リテーラAに課す課金は、
180円×0.8+300円×0.2=204円/4月度、
リテーラBに課す課金は、
400円×0.8+300円×0.2=380円/4月度、
さらに、ラボAに課す課金は、
180円×0.2+400円×0.2+300円×0.8+300円×0.8
=596円/4月度、となる。
ネットセンター12では、このようにして課金管理40iが演算した、ネットシステム10の運営のためにラボやリテーラに課す課金を、例えば、通信ネットワークを利用してリテーラシステム18やラボシステム16に請求する。
前述のように、本発明のネットシステム10においては、ラボシステム16とリテーラシステム18とが、1つのシステムで構成されてもよい。また、ラボシステム16とリテーラシステム18とが1つのシステムで構成されていなくても、ラボ(プリント業者)もしくはリテーラが、ラボシステム16とリテーラシステム18の両方を運営している場合も有る。以下、このようなリテーラシステム18とラボシステム16とが1つの業者に属する形態を「兼用ラボ」とする。
兼用ラボの形態は、いわゆるミニラボ装置などを有する小規模なラボがネットシステム10に参加する場合などに有効であると考えられる。通常は、ラボ(ラボシステム16)とリテーラ(リテーラシステム18)は、1つのラボに対して多数のリテーラが所属する形となるが、兼用ラボの場合には、ラボとリテーラとは、基本的に、1対1となる。
この兼用ラボの場合には、兼用ラボ毎に集計を行い、課金を演算することになる。また、前述のように、リテーラシステム18がネットシステム10に存在しない場合も、以下の方法に準じてラボシステム16に対する課金を演算すればよい。
下記表2に、その一例を示す。なお、集計内容およびプリント料金は、先の表1に示す例と同様である。
Figure 2007323633
この例では、ネットシステム10において、4月度は、兼用ラボAおよび兼用ラボBの2つの兼用ラボに所属する会員から画像のアップロードおよび注文が行なわれ、従って、ネットシステム10の運営費は、兼用ラボAと兼用ラボBが負担することになる。
上記表2において、兼用ラボAには40人の会員が所属しており、4月度は会員Aおよび会員Bによって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれている。兼用ラボBには10人の会員が所属しており、4月度は会員Cおよび会員Dによって、画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれている。
4月度において、兼用ラボAに所属する会員Aは、1MBのJPEGの画像を100画像で、合計100MBのデータ量の画像をアップロードしている。また、会員Aは、2件で20枚のLサイズプリントを注文しており、プリント料金は700円で、プリントを注文した画像のデータ量は20MBである。
会員Bは、8MBのRawデータの画像を10画像で、合計80MBのデータ量の画像をアップロードし、また、1件で3枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は1500円で、プリントを注文した画像のデータ量は24MBである。
兼用ラボBに所属する会員Cは、4MBのRawデータの画像を50画像で、合計200MBのデータ量の画像をアップロードし、また、2件で10枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は5000円で、プリントを注文した画像のデータ量は40MBである。会員Dは、20MBのRawデータの画像を10画像で、合計200MBのデータ量の画像をアップロードし、また、1件で5枚の四つ切りプリントを注文しており、プリント料金は2500円で、プリントを注文した画像のデータ量は100MBである。
兼用ラボAでは、4月度は、会員40人の内の2人によって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれており、アップロードされた画像は110画像、データ量は180MBで、プリント注文された枚数は23枚、注文件数は3件、データ量は44MB、プリント料金は2200円である。
兼用ラボBでは、会員10人の内の2人によって画像のアップロードおよびプリント注文が行なわれており、アップロードされた画像は60画像、データ量は400MBで、プリント注文された枚数は15枚、注文件数は3件、データ量は140MB、プリント料金は7500円である。
課金管理40iは、このような集計結果を基に、各兼用ラボ毎の運営費を計算し、各兼用ラボに課す課金を計算する。
運営費の計算方法としては、各種の方法が利用可能であるが、一例として、下記の(運営費)計算方法5〜8の4つの方法が例示される。
計算方法5は、アップロードされた画像のデータ量に対して、所定のレート(例えば、1MBにつき1円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表2に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
兼用ラボAは、180MB×[1円/1MB]=180円/4月度、
兼用ラボBは、400MB×[1円/1MB]=400円/4月度、となる。
この運営費は、ネットセンター12が備えるDB/FS12aの使用量に対する対価に相当すると見なすことができる。
また、アップロードされた画像の数(画像ファイル数)に対して、所定のレートを掛けて運営費を計算してもよい。
計算方法6は、画像をアップロードした会員の数に対して、所定のレート(例えば、1人につき100円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表2に対して、この方法で各リテーラ毎の運営費を計算すると、
兼用ラボAは、2人×[100円/1人]=200円/4月度、
兼用ラボBは、2人×[100円/1人]=200円/4月度、となる。
この運営費は、ネットセンター12が会員に対して提供する、アルバムでの画像管理、アルバムに保管した画像のスライドショーなどの表示、さらには表示期間の満了のメール通達等のサービスの提供に対する対価に相当すると見なすことができる。
計算方法7は、プリントの注文の件数に対して、所定のレート(例えば、1件につき100円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表2に対して、この方法で各ラボ毎の運営費を計算すると、
兼用ラボAは、3件×[100円/1件]=300円/4月度、
兼用ラボBは、3件×[100円/1件]=300円/4月度、となる。
計算方法8は、プリントの注文の枚数(または、商品の注文点数)に対して、所定のレート(例えば、1枚につき5円)を掛けることにより、運営費を計算する方法である。前記表2に対して、この方法で各ラボ毎の運営費を計算すると、
兼用ラボAは、23枚×[5円/1枚]=115円/4月度、
兼用ラボBは、15枚×[5円/1枚]= 75円/4月度、となる。
計算方法7および計算方法8による運営費は、プリント(商品)の受注および顧客への提供について、ネットセンター12の使用量に対する対価に相当すると見なすことができる。
また、注文された画像のデータ量に対して、所定のレートを掛けて運営費を計算してもよい。
課金管理40iは、このような運営費から、ネットシステム10の運営のために各兼用ラボに課す課金を演算する。
課金の演算方法には、特に限定はなく、各種の方法が利用可能であり、前記計算方法の1つのみを利用してもよく、あるいは、2以上を利用してもよい。例えば、アップロードされた画像のデータ量、または、アップロードした会員数のいずれかひとつから導かれる運営費と、プリントの注文の件数,または、プリント注文の枚数のいずれかひとつから導かれる運営費を合算した運営費から課金金額を演算すればよい。
一例として、例えば、前記計算方法5と8を用いた、以下の方法が例示される。
計算方法5から兼用ラボAは、180MB×[1円/1MB]=180円/4月度で、
計算方法8から兼用ラボAは、23枚×[5円/1枚]=115円/4月度である。
従って4月度に兼用ラボAへ請求する課金金額の合計は、
180円+115円=295円 となる。
別の例として、計算方法6と7を用いた、以下の方法が例示される。
計算方法6から兼用ラボAは、2人×[100円/1人]=200円/4月度、
計算方法7から兼用ラボAは、3件×[100円/1件]=300円/4月度、
従って4月度に兼用ラボAへ請求する課金金額の合計は、
200円+300円=500円 となる。
すなわち、計算方法5および計算方法8は、顧客がアップロードする画像データ量とプリント注文の枚数から課金を計算するものである。また計算方法6および計算方法7は、画像をアップロードした会員数とプリント注文の件数から課金を計算するものである。
いずれも、ネットセンター12のフロントエンドとバックエンドを利用する形態に対して課金する点で共通している。
計算方法5および計算方法8と計算方法6および計算方法7の2種類の計算方法の選択は、兼用ラボが選択出来ることでもよい。つまり兼用ラボの所属する会員の1ヶ月に利用する形態が以下に示す条件を境に決めると良い。
(1)アップロードの画像データ量が100MB未満である。
(2)プリント注文枚数が20枚未満である。
上記(1)、(2)を共に満たせば、計算方法5および計算方法8による計算方法を選択することで課金は低価格で済む。
ネットシステム10は、JEPGの画像ファイルやRawデータ等の、様々な形式の画像データに対応する。また、前述のように、画像管理では、顧客の依頼に応じて、オプションの処理として、高品位処理、Raw現像処理、および色補正を行なう。
課金管理40iでは、このような画像データの形式(画像データのフォーマット)や、実施したオプション処理に応じて、単位データ量(図示例では1MB)や画像データ数に対する課金演算(運営費演算)のレートや演算方法を変更してもよい。
下記表3に、前記フォーマット別の課金レートと、ネットシステム10に備えた各種オプション処理を利用する場合の課金について、その一例を示す。
Figure 2007323633
表3において、JPEG(1)は画像データが0.5MBである比較的小さいサイズの画像を使って、ネットシステム10を介してシールプリント(プリクラ)の作成依頼をすることを意味する。この場合の課金レートは1円/MBであるので、0.5MBの画像データに対して課金は0.5円/画像となる。
JPEG(2)、JPEG(3)も同様に画像データ量に比例した課金となる。なお、商品のCD−Rとは、既存のネットプリントサービス等でも実施されている、画像をCD−Rに記録して提供するサービスである。
JPEG(4)はJPEG(1)に対して、ネットシステム10の画像管理の機能として有する色補正処理を利用した場合の課金を示す。色補正は1画像(1つの画像データ)当り0.5円の課金レートである。従って画像データ量に比例した課金と色補正を施す課金の合計である1円/画像がこの場合の課金金額となる。
JPEG(5)、JPEG(6)も同様に画像データ容量に比例した課金と色補正を施す課金の合計が課金金額となる。
Raw(1)〜Raw(4)は、Rawデータに対する課金の例である。
Raw(1)は画像データ量に比例した課金である。Raw(1)は、1画像当たりの画像データ量が15MBである。これは600万画素相当のCCDで撮影した場合のデータ量である。Rawデータは12BitデータでありJPEGは8Bitである。1画像当りの画像データで比較すると、はRawデータの方が約10倍と格段に大きなデータとなっている。従ってJPEG時の課金レートを1桁下げて0.1円/MBとしている。その結果、1画像当りの課金は1.5円程度となる。
Raw(2)はネットセンター12のバックエンドの画像管理の機能であるRaw現像処理を利用するケースである。Raw現像処理にかかる費用は、1画像当り0.5円としている。左記に画像データ量に比例した課金の1.5円を加算して,1画像当りの課金は2円となる。
Raw(3)は、1枚当りの画像データ量が30MBである。これは1200万画素相当のCCDで撮影した場合のデータ量である。この延長で2000万画素のCCDで撮影した場合、1枚当りの画像データ量が41MBの容量となる。このような大量の画像データは業務用のデジタルスチルカメラで撮影されたものである。この場合、画像データ量に比例した課金レートを更に下げた設定が望まれる。本例では、30MBのRawデータに対しては、0.07円/MBのレートとしている。従って、Raw(3)では、画像データ量に比例した課金は2.1円/画像である。更にRaw現像処理で0.5円/画像の処理料が加算され、合計で2.6円/画像の課金金額となる。
Raw(4)は、画像データ量が30MBのRawデータに、Raw現像処理および色補正処理を行なったものである。前述のように、30MBのRawデータのレートは0.07円/MBで、Raw現像処理および色補正処理は1画像当り0.5円であるので、画像データ量に比例した課金は2.1円/画像で、さらにRaw現像処理および色補正処理で0.5円/画像ずつ計1円の処理料が加算され、合計で3.1円/画像の課金金額となる。
本発明によれば、ネットセンター12で画像の流通量や注文を一元的に管理できるので、これに応じて、ネットシステム10の運営のために各ラボやリテーラに課す課金を算出することにより、平等かつ適正な課金を行なうことができる。
また、前述のように、図示例のネットシステム10においては、ネットセンター12のバックエンド(画像管理)に、Raw現像や色補正等の機能を有することにより、ネットセンター12において各種の画像フォーマットの処理や、各種の高度な画像処理に対応しており、これにより、高機能なシステムを有さない小規模なプリント業者であっても、顧客の多様な要求に応じて、顧客の希望する商品を提供することを可能にしている。ここで、上記の例のように、画像フォーマットやオプションの画像処理に応じて課金の条件を変更することにより、通常の処理に対する課金は安価なまま、ネットセンター12の負担に応じた公正な課金を行なうことができ、よりきめ細やかなサービスを提供し、さらに、平等かつ適正な課金を行なうことができる。
なお、上記の例では、すべてのオプション1およびオプション2の両者に対して課金をしているが、本発明は、これに限定はされず、課金するオプションを選択してもよく、また、画像フォーマットの種類に対してのみに追加の課金をするものでも、オプションの画像処理のみに追加の課金をするものであってもよい。
また、ラボシステム16とリテーラシステム18とが別個に運営されている場合でも、1つの業者に属する兼用ラボである場合でも、次に示す計算方法9により、運営費を計算するためのレートを変動させてもよい。
計算方法9は、プリントの注文の件数によって、運営費を計算するためのレートを変動させて計算する方法である。例えば、プリントの注文件数が20件以下の場合は、プリント注文1件につき100円とし、プリントの注文件数が21件〜50件の場合は、プリント注文1件につき90円とし、プリントの注文件数が51件以上の場合は、プリント注文1件につき80円とする。プリント注文が多くなるほど1件当たりの料金が低くなる利点をラボにアピールすることにより、ラボの利用数の向上を促す。それにより利用数が向上すれば、結果的に、運営費として課金する合計金額を上げることができる。
ボリュームディスカウントの対象は、画像データ量、会員数、プリントの注文枚数などでもよい。
また、ネットセンター12のバックエンド12cにおける課金管理40iは、システムアルバムおよびフォトストレージにアップロードされる画像、および、ラボ受注サーバ42に送られる注文情報を監視し、所定期間の画像および注文情報を集計するのに加えて、会員登録数を監視して集計し、その集計結果を基にリテーラ毎やラボ毎の運営費を計算するようにしてもよい。
課金管理40iが会員の数を集計する場合には、上記の各種の運営費計算方法において、会員数が規定値を超えたリテーラおよびラボに対しては、画像のデータ量、会員の数、プリントの注文件数、または、プリントの注文枚数等に対するレートを下げるのも好ましい。リテーラまたはラボが会員数を増やせば、そのリテーラまたはラボに課せられる費用が引き下がることで、リテーラおよびラボの負担を軽減できるとともに、リテーラおよびラボの会員獲得意欲を刺激し、システム全体の活性化を図ることができる。
また、課金管理40iが会員の数を集計する場合には、例えば、センター会員登録数に対して、所定のレート(例えば、会員1人につき1円)を掛けて運営費を計算し、その会員の所属するリテーラおよびラボに課金することもできる。この運営費は、ネットセンター12において会員情報を管理する会員管理40aのサービス提供に対する対価、および、DB/FS12aの使用量に対する対価相当と見なすことができる。なお、会員管理40aは、リテーラ会員についても、ネットセンター12が付した会員ID、リテーラID、および、リテーラで付した会員IDを対応付けして管理しているので、リテーラ会員登録数に対しても、所定のレート(例えば、会員1人につき0.5円)を掛けて運営費を計算し、その会員の所属するリテーラおよびラボに課金してもよい。または、センター会員とリテーラ会員との区別無く、全ての会員を集計の対象とし、会員の数に対して所定のレートを掛けて運営費を計算するようにしてもよい。
また、会員のうち、注文した会員を集計の対象とし、注文した会員の数に対して所定のレートを掛けて運営費を計算するようにしてもよい。
また、すべての注文は何れかのリテーラシステム18を経由する。したがって、課金管理は、注文をした人が会員登録をしていない場合にも、注文情報に含まれているその注文が経由したリテーラシステム18の情報に基づいて注文情報を集計することにより、リテーラ毎に、非会員数を集計することができる。課金管理40iは、このような非会員の集計結果に対して、所定のレートを掛けて運営費を計算し、リテーラおよびラボに課金してもよい。
次に、本発明の他の形態について説明する。
本実施形態では、ネットセンター12の課金管理40iが、その集計機能によって、システムアルバムおよびフォトストレージにアップロードされる画像の数やデータ量、および、ラボ受注サーバ42に送られる注文情報の数やデータ量を監視して、ある集計の単位で集計し、その集計結果をリテーラまたはラボへ提供する。そして、課金管理40iは、その処理機能によって、集計したデータの数または量に対して所定のレートを掛けて、集計結果を提供した先であるリテーラまたはラボに費用を課す。
集計の単位は、国、地域、リテーラ、ラボ、店、受注チャネル、クリエータ(受注チャネルの各バージョン)などが設定できる。集計対象は、ネットセンター12にアップロードされた画像の数およびデータ量、注文数、注文情報のデータ量、注文情報に含まれる注文製品の種類や数などが設定できる。さらに、集計対象として、会員情報や会員数を加味すれば、リテーラやラボの効果的な販促情報(販売促進のための情報)として活用できる。
本実施形態では、例えば、リテーラやラボは、ある地域を対象として販売促進キャンペーンを行なう場合に、効果的なキャンペーンを行なうために、その地域における会員の数や、会員および非会員を含む利用者の数、その地域で所定の期間に注文されている商品の種類、注文数等の集計データを、ネットセンター12に要求することができる。また、会員(ユーザ)の年齢層毎または性別毎等の注文数、注文データ量、画像数、または画像データ量等の集計データを要求することもできる。また、例えば、リテーラやラボは、自店のキャンペーンのために、自店の会員または自店を利用したことのある非会員に関する、注文の情報および画像の情報を要求することができる。
ネットセンター12の課金管理40iは、リテーラまたはラボからの要求に応じて、要求されたデータを集計して、集計結果をそのリテーラまたはラボに提供する。
なお、課金管理40iは、監視している画像情報や注文情報に付されたリテーラID、ラボID、会員ID等の付属情報を用いて、集計を要求するリテーラまたはラボに関する情報を集計することができる。
課金管理40iは、集計した画像のデータ量、注文の件数、注文製品の数、会員の数に対して、所定のレート(画像データ1MBにつき1円、注文1件につき1円、注文製品1点につき1円、会員1人につき1円など)を掛けることにより、費用を計算し、運営費としてリテーラまたはラボに課す。この費用は、集計サービスの提供に対する対価に相当すると見なすことができる。
以上、本発明の画像ネットワークシステムおよびネットワークサーバについて詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってもよいのは、もちろんである。
本発明の画像ネットワークシステムのシステム構成の一例を概念的に示す図である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおいてアルバムを管理するためのアルバムテーブルの一例である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおいて画像情報を管理するための画像情報テーブルの一例である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおける画像管理の機能を説明するための概念図である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおいてラボを管理するためのラボ管理テーブルの一例である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおいてリテーラを管理するためのリテーラ管理テーブルの一例である。 図1に示す画像ネットワークシステムにおいて注文を管理するための注文テーブルの一例である。
符号の説明
10 画像ネットワークシステム(ネットシステム)
12 ネットセンター
14 受注チャネル
14a webブラウザ
14b OPW
14c 注文ソフト
16 ラボシステム
18 リテーラシステム
20 決済サイト
22 画面開発システム
24 管理システム

Claims (17)

  1. ネットセンターと、
    顧客による画像データおよび注文を受け付けて、前記画像データおよび前記注文に関する情報を前記ネットセンターに送る、前記ネットセンターに通信ネットワークで接続される受注チャネルと、
    前記顧客の注文に応じた製品を作製する、通信ネットワークで前記ネットセンターに接続されるラボシステムとを有し、
    前記ネットセンターは、前記受注チャネルから送られた注文に関する情報を受け取ることにより注文を受け付ける受注機能部、前記受注チャネルから送られた画像データを管理する画像管理機能部、顧客による注文に関する情報から生成された注文情報および画像データを対応付けして格納するラボ受注サーバ、所定期間に前記受注チャネルからネットセンターに送られた画像データおよび所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の少なくとも一方を集計する集計機能部、ならびに、前記集計機能部による集計結果を所定の単位で処理する処理機能部を有し、
    前記ラボシステムは、前記ラボ受注サーバから注文情報および画像データを取得して、前記顧客の注文に応じた製品を作成することを特徴とする画像ネットワークシステム。
  2. 前記ネットセンターおよび受注チャネルと通信ネットワークで接続され、前記受注チャネルが前記ネットセンターにアクセスするためのweb画面を前記通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムを有する請求項1に記載の画像ネットワークシステム。
  3. 前記ラボシステムおよびリテーラシステムが、1つのシステムで構成される請求項2に記載の画像ネットワークシステム。
  4. 前記画像管理機能部は、前記通信ネットワーク上に公開したweb画面によって前記受注チャネルが閲覧することを可能にするアルバム機能を有する請求項1〜3のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  5. 前記処理機能部は、画像データのフォーマット、および、画像データに施した処理の少なくとも一方に応じて、異なる前記所定の単位で前記集計機能部による集計結果を処理する請求項1〜4のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  6. 前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  7. 前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項1〜6のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  8. 前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の件数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した注文情報の件数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  9. 前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報に関連する画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像ネットワークシステム。
  10. 顧客による画像データおよび注文を受け付ける受注チャネル、および、前記顧客による注文に応じた製品を作成するラボシステムと、通信ネットワークで接続されるネットワークサーバであって、
    前記受注チャネルから送られた注文に関する情報を受け取ることにより注文を受け付ける受注機能部、前記受注チャネルから送られた画像データを管理する画像管理機能部、顧客による注文に関する情報から生成された注文情報および画像データを対応付けして格納するラボ受注サーバ、所定期間に前記受注チャネルからネットセンターに送られた画像データおよび所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の少なくとも一方を集計する集計機能部、ならびに、前記集計機能部による集計結果を所定の単位で処理する処理機能部とを有することを特徴とするネットワークサーバ。
  11. さらに、前記ネットワークサーバおよび受注チャネルと通信ネットワークで接続される、前記受注チャネルが前記ネットワークサーバにアクセスするためのweb画面を前記通信ネットワーク上に公開するリテーラシステムと接続される請求項10に記載のネットワークサーバ。
  12. 前記画像管理機能部は、前記通信ネットワーク上に公開したweb画面によって前記受注チャネルが閲覧することを可能にするアルバム機能を有する請求項10または11に記載のネットワークサーバ。
  13. 前記処理機能部は、画像データのフォーマット、および、画像データに施した処理の少なくとも一方に応じて、異なる前記所定の単位で前記集計機能部による集計結果を処理する請求項10〜12のいずれかに記載のネットワークサーバ。
  14. 前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項10〜13のいずれかに記載のネットワークサーバ。
  15. 前記集計機能部は、前記所定期間に受注チャネルからネットセンターに送られた画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項10〜14のいずれかに記載のネットワークサーバ。
  16. 前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報の件数を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した注文情報の件数に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項10〜15のいずれかに記載のネットワークサーバ。
  17. 前記集計機能部は、前記所定期間に前記ラボ受注サーバに格納された注文情報に関連する画像データの量を前記ラボシステム毎、もしくは、前記リテーラシステム毎に集計するものであり、
    前記処理機能部は、前記集計機能部が集計した画像データの量に前記所定の単位を乗じて、前記ラボシステムに課す課金、もしくは、前記リテーラシステムおよび対応するラボシステムに課す課金とする請求項10〜16のいずれかに記載のネットワークサーバ。
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