JP2007322866A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光源の光量変化をセンシングし、光量を補正する画像表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像表示装置1は、表示画像情報画像変換回路101と、画像を表示させるタイミング情報を生成するタイミング生成回路102と、独立した異なる波長の光を照射する光源部140と、タイミング情報に基づき光源部の照射を制御する光源駆動回路109と、光源部からの光を反射する空間変調素子113と、表示画像データとタイミング情報とに基づき空間変調素子における光の反射角度を制御する空間変調素子駆動回路108と、空間変調素子で反射された光を電流量に変換する光電変換部142と、表示画像データから特定の領域を抽出して特定領域抽出画像を生成する領域抽出回路104と、特定領域抽出画像と電流量とに基づき輝度補正情報を生成する画像比較部143とを備え、光源駆動回路109は輝度補正情報123に基づき光源部140の制御量を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源の光量の変化を検出してホワイトバランスを補正する画像表示装置に関する。
従来の画像表示装置として、ハロゲンランプのような白色光源と空間変調素子とを用いるシステムがある。このシステムでは、白色光源をカラーフィルタによって、赤・緑・青の3原色もしくは3色以上の光に分離して、空間変調素子に照射する。そして、入力映像に従って空間変調素子に形成された映像をスクリーン上に投射することにより、映像を表示する。
しかし、上記システムの白色光源の代わりに、異なる波長の光を発光する複数の素子で構成される光源を用いた場合には、経年劣化、経時変化、および温度特性が素子毎に異なるため、リアルタイムにホワイトバランスを一定に補正する必要がある。
そこで、そのような技術として、空間変調素子によってスクリーンと異なる方向に照射された光を画像センサ(例えば、CCD)で画像情報として取得し、この画像情報からホワイトバランスを求める技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−123841号公報(第12頁、第1図)、(平成17年5月12日公開)
しかしながら、上記従来の装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、特許文献1に開示された画像表示装置で使用される画像センサは、高価なデバイスであり、コストを考慮すると通常の画像表示装置で採用することは困難である。
そこで、本発明は、上記課題を解決するもので、より安価な構成で、ホワイトバランスを容易に精度よく補正する画像表示装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る画像表示装置は、画像変換回路と、タイミング生成回路と、光源部と、光源駆動回路と、空間変調素子と、空間変調素子駆動回路と、光電変換部と、領域抽出回路と、画像比較部とを備える。画像変換回路は、表示画像を指定する表示画像情報を表示画像データに変換して出力する。タイミング生成回路は、表示画像データに基づいて画像を表示させるタイミング情報を生成する。光源部は、独立した異なる波長の光をそれぞれ照射する。光源駆動回路は、タイミング情報に基づいて光源部の照射を制御する。空間変調素子は、光源部から照射された光を反射する。空間変調素子駆動回路は、表示画像データとタイミング情報とに基づいて、空間変調素子における光の反射角度を制御する。光電変換部は、空間変調素子において反射された光を電流量に変換する。領域抽出回路は、表示画像データから特定の領域を抽出して特定領域抽出画像を生成する。画像比較部は、特定領域抽出画像と電流量とに基づいて輝度補正情報を生成する。また、光源駆動回路は、輝度補正情報に基づいて光源部の制御量を補正する。
ここでは、空間変調素子によって反射された光を用いて、ホワイトバランスを補正する、例えば、ホワイトバランスを一定に保つように補正する画像表示装置を示す。
従来、空間変調素子によって反射された光を画像センサを用いて検知し、この画像情報からホワイトバランスの補正値を求めていた。しかし、このような補正方法では、
常に高価なデバイスである画像センサを必要とするため、画像表示装置のコストが増大するという問題があった。
そこで、本発明では、ホワイトバランスがばらついている場合の光源の光量の変化に着目し、ホワイトバランスを補正するための輝度補正情報を、装置の内部回路において求める。すなわち、空間変調素子により反射された光源部からの光の電流量と、表示画像データから抽出された特定の領域の抽出画像とをパラメータとして輝度補正情報を求めるように各回路を動作させる。
これにより、高価なセンサを用いず、かつ既存の構成を利用しつつ、輝度補正情報を求めることができる。
従って、より安価な構成で、ホワイトバランスを容易に精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第2の発明に係る画像表示装置は、第1の発明に係る画像表示装置であって、光源部は、複数の単色光源と、光合成系光学ユニットと、入射系光学ユニットとを有する。光合成系光学ユニットは、単色光源がそれぞれ照射する光を合成する。入射系光学ユニットは、合成された光を空間変調素子に入射させる。
ここでは、光源部の構成について示す。
光源部では、高品質な画像形成のために異なる波長の光を独立して制御できることが好ましい。
そこで、本発明では、光源部に複数の単色光源を設けて、光合成系光学ユニットで各単色光源からの光を合成し、さらに、入射系光学ユニットで空間変調素子に入射させるための反射光に変換させて、所望の表示画像に対応する光とする。
これにより、光源部を容易に制御でき、かつ高品質な画像形成が可能な画像表示装置を提供できる。
第3の発明に係る画像表示装置は、第1または第2の発明に係る画像表示装置であって、画像比較部は、ポジ・ネガ変換回路と、平均輝度算出回路と、センシング回路と、比較回路とを有する。ポジ・ネガ変換回路は、特定領域抽出画像をポジ・ネガ変換し、抽出ネガ画像として出力する。平均輝度算出回路は、抽出ネガ画像から1画素あたりの平均輝度値を算出し、第一の輝度情報として出力する。センシング回路は、光電変換部から出力される電流量を変換し、第二の輝度情報として出力する。比較回路は、第一の輝度情報と第二の輝度情報とを比較し、比較した結果に基づいて輝度補正情報を生成する。
ここでは、画像比較部の構成について示す。
各単色光源の光量は、光源駆動回路からの制御量に基づいて制御することができる。同じ制御量で各光源を制御した場合であっても、各光源の経時変化、経年変化等によりその光量は変化するが、制御量を大きくすると光量が大きくなり、制御量を小さくすると光量が小さくなるという単色光源自体の特性は変わらない。つまり、光量の変化を検出し、光量が大きくなれば小さくなるように、また光量が小さくなれば大きくなるように、輝度補正情報に基づいて制御量を調整できれば、容易にホワイトバランスを一定にすることができる。そのため、輝度補正情報を生成することが重要となる。
そこで、本発明では、特定領域抽出画像を基にした第一の輝度情報と、光電変換部から出力される電流量を基にした第二の輝度情報とを比較して、その結果に基づいて輝度補正情報を生成する。
これにより、輝度補正情報を容易に得ることができる。
従って、ホワイトバランスを容易に精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第4の発明に係る画像表示装置は、第3の発明に係る画像表示装置であって、センシング回路は、電流/電圧変換回路と、A/D変換回路と、ディジタル積分回路と、輝度変換回路とを含む。電流/電圧変換回路は、電流量を電圧量に変換する。A/D変換回路は、電圧量をA/D変換してディジタル電圧情報に変換する。ディジタル積分回路は、ディジタル電圧情報を積分演算して積分情報を出力する。輝度変換回路は、積分情報を輝度に変換して輝度情報を出力する。さらに、タイミング生成回路は、タイミング情報としてディジタル電圧情報をサンプリングするためのサンプリング信号と、ディジタル積分回路が積分した値を積分情報として出力するためのロード信号とを生成する。電流/電圧変換回路は、サンプリング信号に同期して、電流量を電圧量に変換する。A/D変換回路は、電圧量をディジタル電圧情報に変換する。ディジタル積分回路は、ロード信号に同期して、ディジタル電圧情報を積分して積分情報を出力する。輝度変換回路は、積分情報を第二の輝度情報に変換する。
ここでは、センシング回路の構成について示す。
光電変換部からセンシング回路に入力される電流には、光源部からの光による電流が時分割で混在している。また、光源部における光量の変化によって電流の振幅が変化したり、画像データの輝度によって電流値が0でない時間幅が変化したりする。このように、センシング回路に入力される電流は、様々なパラメータを含んでいるため、第二の輝度情報を直接求めることが困難である。
そこで、本発明のセンシング回路では、電流量が電圧量に変換された後、A/D変換回路により電圧量はまずディジタル情報に変換される。これを積分した情報を基にして第二の輝度情報が得られる。また、センシング回路において、これらの動作を各回路が行うタイミングを制御するための情報も生成される。
これにより、光源からの光を各色に分離して第二の輝度情報を容易に得ることができる
従って、輝度補正情報を精度よく得られる画像表示装置を提供できる。
第5の発明に係る画像表示装置は、第3の発明に係る画像表示装置であって、センシング回路は、電流/電圧変換回路と、アナログ積分回路と、A/D変換回路と、輝度変換回路とを含む。電流/電圧変換回路は、電流量を電圧量に変換する。アナログ積分回路は、電圧量を積分し積分量として出力する。A/D変換回路は、積分量をA/D変換してディジタル積分情報として出力する。輝度変換回路は、ディジタル積分情報を輝度に変換して輝度情報を出力する。さらに、タイミング生成回路は、タイミング情報としてアナログ積分回路の積分区間を示すゲート信号と、A/D変換回路がディジタル積分情報を出力するタイミングを示すロード信号とを生成する。アナログ積分回路は、ゲート信号で示す積分区間に電圧量を積分する。A/D変換回路は、ロード信号に同期して、ディジタル積分情報を出力する。輝度変換回路は、ディジタル積分情報を第二の輝度情報に変換する。
ここでは、センシング回路の他の構成について示す。
本発明のセンシング回路では、電流量が電圧量に変換された後、アナログ積分回路により電圧量はまず積分される。そして、その積分量がディジタル情報に変換される。これの情報を基にして第二の輝度情報が得られる。また、センシング回路において、これらの動作を各回路が行うタイミングを制御するための情報も生成される。
これによっても、光源からの光を各色に分離して第二の輝度情報を容易に得ることができる
従って、輝度補正情報を精度よく得られる画像表示装置を提供できる。
第6の発明に係る画像表示装置は、第3の発明に係る画像表示装置であって、比較回路は、第二の輝度情報が示す輝度値と第一の輝度情報が示す輝度値との比が一定になるように輝度補正情報を出力する。
ここでは、比較回路が出力する輝度補正情報について示す。
これにより、比較回路での計算が容易になり、単色光源の経時、経年、及び温度による光量変化を補正することができる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第7の発明に係る画像表示装置は、第6の発明に係る画像表示装置であって、比較回路は、第二の輝度情報が示す輝度値と第一の輝度情報が示す輝度値との比が1となるようにセンシング回路を初期化し、単色光源毎に第二の輝度情報が示す輝度値と第一の輝度情報が示す輝度値とが等しくなるように、輝度補正情報を出力する。
ここでは、比較回路が出力する輝度補正情報について示す。
これにより、比較回路において第一の輝度情報と第二の輝度情報とを比較する際に、単純に大小比較をするのみでよくなるため、輝度補正情報の算出が容易になる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第8の発明に係る画像表示装置は、第3の発明に係る画像表示装置であって、比較回路は、単色光源毎に第二の輝度情報が示す輝度値を第一の輝度情報が示す輝度値で割った値を正規化輝度情報とし、単色光源毎の正規化輝度情報の比が一定になるように、輝度補正情報を出力する。
ここでは、比較回路が出力する輝度補正情報について示す。
これにより、個々の単色光源について正規化輝度情報を用いて光量変化を補正することができる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第9の発明に係る画像表示装置は、第8の発明に係る画像表示装置であって、比較回路は、正規化輝度情報の値が最小である単色光源以外の光源を補正するように、輝度補正情報を出力する。
各単色光源の光量は、光源駆動回路からの制御量に基づいて制御することができるが、ある一定以上の制御量になると制御が困難になる許容量が存在する。すなわち、本装置では、ホワイトバランスが一定となるようにフィードバック制御がなされるため、光量が大きい単色光源(例えば、赤)に合わせて、他の単色光源の補正量を大きくすると許容量を超えてしまい、光源部全体の制御が困難になる可能性がある。
そこで、光量、すなわち正規化輝度情報が最小である単色光源に合わせて、他の単色光源を補正する。
これにより、各単色光源について光量変化を精度よく補正することができる。
従って、ホワイトバランスをさらに精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第10の発明に係る画像表示装置は、第1から9のいずれか1つの発明に係る画像表示装置であって、空間変調素子により反射された光に基づいて表示画像を表示する画像表示部をさらに備える。また、画像表示部は、投射系光学ユニットと、投射された画像を表示する画像表示ユニットとを有する。投射系光学ユニットは、画像を投射する。画像表示ユニットは、投射された画像を表示する。
ここでは、画像表示部の構成について示す。
これにより、画像情報を元に所望の画像を表示することが可能になる。
従って、ホワイトバランスの補正がなされた画像を容易に表示可能な画像表示装置を提供できる。
第11の発明に係る画像表示装置は、第1から10のいずれか1つの発明に係る画像表示装置であって、光電変換部は、抽出系光学ユニットと、光電変換素子とを有する。抽出系光学ユニットは、空間変調素子から反射された光あるいは光の一部を抽出する。抽出された光を電流量に変換する。
ここでは、光電変換部の構成について示す。
これにより、光を電気信号に変換可能になり、光源の補正情報の算出が容易になる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置を提供できる。
第12の発明に係る画像表示装置は、第1から11のいずれか1つの発明に係る画像表示装置であって、単色光源は、カラーLED(Light Emitting Diode)光源またはカラーレーザ光源である。
これにより、カラー画像を容易に精度よく形成することが可能になる。
従って、精度のよい画像を得られる画像表示装置を提供できる。
本発明の画像表示装置によれば、コストの増大を招くことなく、容易に精度良くホワイトバランスを補正することができる。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置1について、図1〜図4を用いて説明すれば以下の通りである。
[画像表示装置1全体の構成]
画像表示装置1は、図1に示すように、光源部140と、画像表示部141と、光電変換部142と、画像比較部143と、画像変換回路101と、タイミング生成回路102と、領域抽出回路104と、空間変調素子駆動回路108と、光源駆動回路109と、空間変調素子113とを備えている。
画像変換回路101は、外部から画像表示装置1に入力される表示画像情報118を受信し、画像表示装置1で表示する形式に変換し、表示画像データ119として出力する。本実施の形態の表示画像データ119は、縦1080画素、横1920画素で、1画素の各色(赤・緑・青)が0から255の256階調で示されるものとする。また、リフレッシュレートを60Hzとする。
光源部140は、画像を表示するための光を照射する。光源部140の構成については後段でさらに述べる。
タイミング生成回路102は、表示画像データ119を画像として表示させるために必要なタイミング情報120を生成する。
光源駆動回路109は、タイミング情報120に基づいて光源部140の照射を制御する。
空間変調素子113は、表示画像データ119の各画素にそれぞれ対応する素子を有する。各素子は、光源部140から照射されて空間変調素子113に入射光125を反射する。
空間変調素子駆動回路108は、表示画像データ119とタイミング情報120とに基づいて、空間変調素子113の反射角度を制御する。
画像表示部141は、空間変調素子113により入射光125を第一の角度で反射して得られる第一の反射光126を、画像として表示する。画像表示部141は、図1に示すように、投射系光学ユニット114と、画像表示ユニット115とを有する。
投射系光学ユニット114は、第一の反射光126を画像表示ユニット115に投射する。画像表示ユニット115は、第一の反射光126によって形成される画像を表示する。
光電変換部142は、空間変調素子113により入射光125を第二の角度で反射して得られる第二の反射光127あるいはその一部を電流量128に変換する。光電変換部142の構成については後段でさらに述べる。
領域抽出回路104は、表示画像データ119から特定の領域を抽出して、特定領域抽出画像121を生成する。
画像比較部143は、電流量128と特定領域抽出画像121とに基づいて、光源部140の制御量を補正する輝度補正情報123を出力する。画像比較部143の構成については後段でさらに述べる。
(光源部140の構成)
光源部140は、図1に示すように、複数の単色光源110と、光合成系光学ユニット111と、入射系光学ユニット112とを有する。
単色光源110は、それぞれ独立して異なる波長の光を任意のタイミングで発光する単色光源である。ここでは、単色光源110として、赤・緑・青で発光する3つのLEDを用いる。
光合成系光学ユニット111は、単色光源110を一つの光源に合成して合成光124を生成する。ここでは、光合成系光学ユニット111として、ダイクロイックプリズムを用いる。
入射系光学ユニット112は、合成光124を、空間変調素子113に入射する入射光125に光学変換する。
(光電変換部142の構成)
光電変換部142は、図1に示すように、抽出系光学ユニット116と、フォトディテクタ117とを有する。
抽出系光学ユニット116は、第二の反射光127で形成される画像から特定領域抽出画像121と同じ領域を抽出して、フォトディテクタ117に照射する。
フォトディテクタ117は、光の強さを電流量に変換する。
図2に、第二の反射光127、抽出系光学ユニット116、及びフォトディテクタ117の関係を示す。
抽出系光学ユニット116は、その抽出領域が、領域抽出回路104による抽出領域と同じ領域となるように構成される。ここでは、表示画像データ119の中心に位置する縦400画素、横600画素の部分を抽出領域とする。抽出領域は、表示画像データ119と同じ、もしくはそれよりも小さい領域であればよい。さらに、抽出系光学ユニット116は、第二の反射光127中の特定領域抽出画像121に対応する領域をフォトディテクタ117に照射するように構成される。
(画像比較部143の構成)
画像比較部143は、図1に示すように、ポジ・ネガ変換回路130と、平均輝度算出回路105と、比較回路107と、センシング回路103とを有する。
ポジ・ネガ変換回路130は、特定領域抽出画像121をポジ・ネガ変換し、抽出ネガ画像131を生成する。
平均輝度算出回路105は、抽出ネガ画像131から1画素あたりの平均輝度値を算出し、第一の輝度情報122として出力する。
センシング回路103は、電流量128を輝度情報に変換し、第二の輝度情報129として出力する。
比較回路107は、第一の輝度情報122と第二の輝度情報129とを比較して輝度補正情報123を生成する。
[画像表示装置1の動作]
以下に、単色光源110の光量をセンシングし、光量を補正する手順を示す。
表示画像情報118が画像変換回路101に入力されると、画像変換回路101は表示画像情報118に対してガンマ補正等の画像処理を行う。そして、画像変換回路101は、空間変調素子駆動回路108、タイミング生成回路102、および領域抽出回路104に表示画像データ119を出力する。
領域抽出回路104は、図2に示すように、表示画像データ119の中心に位置する縦400画素、横600画素の画像を抽出し、特定領域抽出画像121として出力する。なお、特定領域抽出画像121の各画素の座標を(x,y)で示し、各座標の赤の輝度をR(x,y)、緑の輝度をG(x,y)、青の輝度をB(x,y)とする。
ポジ・ネガ変換回路130は、特定領域抽出画像121の各画素を(数1)を用いて変換し、抽出ネガ画像131を作成する。なお、抽出ネガ画像131において、各画素の座標を(x,y)で示し、各座標の赤の輝度をR_n(x,y)、緑の輝度をG_n(x,y)、青の輝度をB_n(x,y)とする。
Figure 2007322866
平均輝度算出回路105は、抽出ネガ画像131の平均輝度を(数2)を用いて計算する。
Figure 2007322866
ここで、R_aveは、抽出ネガ画像131中の赤の平均輝度を示す。同様にG_aveは緑の平均輝度を示し、B_aveは青の平均輝度を示す。平均輝度算出回路105は、第一の輝度情報122としてこれらの結果を出力する。
次に、タイミング生成回路102は、表示画像データ119から光源駆動回路109の駆動タイミングと空間変調素子駆動回路108の制御タイミングとを決定する、タイミング情報120を生成する。このタイミング情報120は、センシング回路103及び比較回路107の制御タイミング情報としても利用される。
本実施形態において画像表示装置1は、単一の空間変調素子113を利用するシステムであり、空間変調素子113が、光源部140から時分割で入射される入射光125を第一の反射光126として反射することで、画像表示部141によりカラー画像が表示される。このような時分割で光源を切り替える方式においては、光源の切り替え間隔が長い場合、三原色の時間的なずれによって虹のような模様が生じてしまう、いわゆるカラーブレイクアップ現象が発生する。そこで、カラーブレイクアップを低減するために、光源部140は、1フレーム内に6回(赤・緑・青の3色を1回ずつ切り替えることを1回として計数する)切り替えタイミングを有する設計とする。つまり、360Hzで赤・緑・青が1回ずつ発光する。図3に、360Hzの1周期期間にタイミング生成回路102が出力するタイミング情報120を示す。
空間変調素子113は、入射光125を第一の角度で画像表示部141側に反射させる時間を制御することで、画像表示部141に表示される画像の輝度を制御するタイミング(以下、空間変調素子駆動イネーブルと称す)と、各色を切り換える際に、入射光125を第二の角度で光電変換部142側に常時反射させるタイミング(以下、スポークタイミングと称す)とを有する。
図3において、信号301は、空間変調素子駆動イネーブルで電気的にHighレベルとなり、スポークタイミングで電気的にLowレベルとなる信号である。ここで、信号301は、センシング回路103ではゲート信号としても利用されるため、以下、ゲート信号301と称す。信号302は、センシング回路103にて、ディジタル的に積分を行うタイミングとして利用されるサンプリング信号である。サンプリング信号302は、PWM変調された256階調の光をセンシングするため、ゲート信号301における1つのHighレベル区間を256分割できる以上のサンプリング速度が必要である。本実施の形態では、サンプリング信号302は、2μsに設定する。次に、信号303、信号304、及び信号305は、赤・緑・青の各光源を発光させるタイミングを示す信号であり、それぞれのHighレベル区間のパルス幅は、ゲート信号301の空間変調素子駆動イネーブルのパルス幅よりも大きい。信号303は、赤を発光させるタイミングを示し、赤_タイミング信号303と称す。同様に、信号304は緑_タイミング信号304、信号305は青_タイミング信号305と称す。信号306は、センシング回路103によりセンシングして取得された情報を、第二の輝度情報129として出力するタイミングを示すロード信号である。
以上、タイミング生成回路102は、上記の各信号をタイミング情報120として出力する。
光源駆動回路109は、赤_タイミング信号303、緑_タイミング信号304、及び青_タイミング信号305のHighレベル区間において、各タイミング信号の色に応じた単色光源110を発光させる。ここで、各単色光源110の光量は、白画像を画像表示ユニット115に表示した時にホワイトバランスが取れる光量とする。また、白画像は、最大の輝度となる画像を表示する。つまり、各色の階調が0から255で示されるとすると、各色の階調が255の時の画像を表示して、ホワイトバランスが取れる光量とする。この場合の光量は、単色光源110に流す電流によって制御される。
各単色光源110からの照射光は、ダイクロイックプリズム111によって、同一光軸に合成され、合成光124となる。入射系光学ユニット112は、合成光124を入射光125に変換し、空間変調素子113に入射させる。
空間変調素子駆動回路108は、入力されたタイミング情報120及び表示画像データ119に基づいて、空間変調素子113の各素子反射角度を制御する。素子の反射角度の制御は、ゲート信号301のHighレベル区間で行われる。各素子が、入射光125を第一の反射光126として画像表示部141側へ反射させるか、第二の反射光127として光電変換部142側へ反射させるかは、表示画像データ119の輝度情報をPWM変調したタイミングに基づいて制御される。例えば、輝度が10の場合、入射光125は、ゲート信号301の立ち上がり区間において画像表示部141側に反射される。そして、ゲート信号301のHighレベル区間における10/255の間、画像表示部141側に入射光125を反射し続けた後、光電変換部142側に入射光125を反射させる。
一方、輝度が0の場合、各素子は、常に入射光125を光電変換部142側に反射する。輝度が255の場合は、ゲート信号301のHighレベル区間において常に入射光125を画像表示部141側に反射する。ここで、輝度情報には赤・緑・青の3色があり、制御対象となる色については、赤_タイミング信号303、緑_タイミング信号304、及び青_タイミング信号305に基づいて判断する。これにより、第一の反射光126から、表示画像データ119に対応したカラー画像を形成する。そして、第一の反射光126に基づいて形成されたカラー画像は、投射系光学ユニット114を介して画像表示ユニット115に表示される。
一方、各素子により光電変換部142側に反射された入射光125の第二の反射光127により、表示画像データ119に対して輝度値が反転したネガ画像が形成される。そして、抽出系光学ユニット116は、第二の反射光127から特定領域抽出画像121と同じ領域をフォトディテクタ117に照射する。フォトディテクタ117は、取得した光を電流量128に変換して出力する。
センシング回路103は、入力された電流量128を第二の輝度情報129に変換して出力する。以下、その動作について説明する。
図4に、電流値128をディジタル的に積分して、第二の輝度情報129を算出するセンシング回路103の内部構成を示す。
電流/電圧変換回路401は、入力された電流量128を電圧量404に変換する。
A/D変換回路402は、サンプリング信号302のタイミングで電圧量404のサンプリングを行い、ディジタル電圧情報405として出力する。
ディジタル積分回路403は、内部カウンタを有しており、ゲート信号301の立ち上がりエッジで、内部カウンタをリセットする。そして、サンプリング信号302のサンプリングタイミングの立ち上がり時に、ディジタル電圧情報405を内部カウンタに加算していく。
ディジタル積分回路403は、ロード信号306の立ち上がり時に、内部カウンタの値を積分情報407として出力する。
輝度変換回路406は、積分情報407を第二の輝度情報129に変換し、出力する。なお、輝度変換回路406は、予め輝度値が既知である表示画像情報118に対する積分情報407を求めて、変換テーブルを作成しておく。
ここで、赤・緑・青の第二の輝度情報129を、R_b,G_b,B_bとする。
次に、比較回路107は、タイミング情報120、第二の輝度情報129、及び第一の輝度情報122から輝度補正情報123を算出する。
比較回路107は、各単色光源110の光量が一定となるように補正するための輝度補正情報123を出力する。また、比較回路107は、スクリーン115上のホワイトバランスが一定になるように補正するための輝度補正情報123を出力する。
ここで、輝度変換回路406もしくは輝度変換回路506が変換テーブルを有し、各単色光源110の光量が一定になるように、輝度補正情報123を計算、出力する方法を示す。
比較回路107は、ロード信号306の立ち上がり時に、第二の輝度情報129と第一の輝度情報122とを取得する。比較回路107は、(数3)を用いて輝度補正情報123を計算する。
Figure 2007322866
ここで、R_c,G_c,B_cは、赤・緑・青それぞれの輝度補正情報123を示す。そして、比較回路107は、輝度補正情報123を出力する。
光源駆動回路109は、輝度補正情報123に基づいて、(数3)に示したR_c,G_c,B_cの値が0となるように、単色光源110の駆動電流量を調整する。
以上、平均輝度算出回路105で計算した第一の輝度情報122と、抽出系光学ユニット116を介してフォトディテクタ117に照射された光の強度をセンシングして出力された第二の輝度情報129とを、比較回路107で比較し、第一の輝度情報122と第二の輝度情報129との値が一致するように光源駆動回路109を制御することにより、単色光源110の光量が一定になるように制御する実施形態を示した。これにより、単色光源110の経時、経年、及び温度による光量変化を補正することができる。
[画像表示装置1の特徴]
(1)
本実施形態の画像表示装置1は、表示画像を指定する表示画像情報118を表示画像データ119に変換して出力する画像変換回路101と、表示画像データ119に基づいて画像を表示させるタイミング情報120を生成するタイミング生成回路102と、独立した異なる波長の光をそれぞれ照射する光源部140と、タイミング情報120に基づいて光源部140の照射を制御する光源駆動回路109と、光源部140から照射された光を反射する空間変調素子113と、表示画像データ119とタイミング情報120とに基づいて、空間変調素子113における光の反射角度を制御する空間変調素子駆動回路108と、空間変調素子113において反射された光を電流量に変換する光電変換部142と、表示画像データ119から特定の領域を抽出して特定領域抽出画像121を生成する領域抽出回路104と、特定領域抽出画像121と電流量128とに基づいて輝度補正情報123を生成する画像比較部143とを備えている。ここで、光源駆動回路109は、輝度補正情報123に基づいて光源部140の制御量を補正する。
これにより、高価なセンサを用いることなく、より安価な構成で輝度補正情報123を求めることができる。さらに、この輝度補正情報123に基づいてホワイトバランスを補正することができるため、精度よく画像を表示させることが可能となる。
従って、コストの増大を抑えつつ、性能のよい画像表示装置1を提供できる。
(2)
画像表示装置1において、光源部140は、複数の単色光源110と、光合成系光学ユニット111と、入射系光学ユニット112とを有する。
これにより、光源部140を独立して制御することが可能になる。
従って、高品質な画像形成が可能な画像表示装置1を提供できる。
(3)
画像表示装置1において、画像比較部143は、ポジ・ネガ変換回路130と、平均輝度算出回路105と、センシング回路103と、比較回路107とを有する。
画像比較部143では、特定領域抽出画像121を基にした第一の輝度情報122と、光電変換部142から出力される電流量128を基にした第二の輝度情報129とを比較して、光源部140の光量の変化を検出する。
これにより、得られた輝度補正情報123を用いてホワイトバランスを補正することができる。
従って、ホワイトバランスを容易に精度よく補正する画像表示装置1を提供できる。
(4)
画像表示装置1において、センシング回路103は、電流/電圧変換回路401と、A/D変換回路402と、ディジタル積分回路403と、輝度変換回路406とを含んでいる。
ここでは、電流量128が電圧量404に変換された後、A/D変換回路402により電圧量404はディジタル電圧情報405に変換される。さらにそのディジタル電圧情報405を積分した情報を基にして第二の輝度情報129が得られる。
これにより、第二の輝度情報129を容易に得ることができる
従って、輝度補正情報123を精度よく得られる画像表示装置1を提供できる。
(5)
画像表示装置1において、比較回路107は、第二の輝度情報129が示す輝度値と第一の輝度情報122が示す輝度値との比が一定になるように輝度補正情報123を出力する。
この輝度補正情報123を用いることで、単色光源の経時、経年、及び温度による光量変化を補正することができる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置1を提供できる。
(6)
画像表示装置1は、表示画像を表示する画像表示部141を備える。さらに、画像表示部141は、投射系光学ユニット114と、画像表示ユニット115とを有する。
これにより、所望の画像を表示することが可能になる。
従って、ホワイトバランスの補正がなされた画像を容易に表示可能な画像表示装置1を提供できる。
(7)
画像表示装置1において、光電変換部142は、抽出系光学ユニット116と、フォトディテクタ117とを有する。
これにより、光を電気信号に変換可能になり、光源の補正情報の算出が容易になる。
従って、ホワイトバランスを精度よく補正する画像表示装置1を提供できる。
[他の実施形態]
(A)
上記実施形態では、図4に示すように、電流値128をディジタル的に積分して、第二の輝度情報129を算出するセンシング回路103の例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図5に示すような、アナログ的に第二の輝度情報129を算出するセンシング回路103であってもよい。
電流/電圧変換回路501は、入力された電流量128を電圧量504に変換する。
アナログ積分回路502は、電圧量504をアナログ的に積分する回路であり、ゲート信号301のLowレベル区間において、回路をリセットする。Highレベル区間においては、電圧量504を積分する。
アナログ積分回路502は、積分した値を積分量505として出力する。
A/D変換回路503は、ロード信号306の立ち上がり区間において、積分量505をA/D変換し、ディジタル積分情報507を出力する。
輝度変換回路506は、ディジタル積分情報507を第二の輝度情報129に変換して出力する。なお、輝度変換回路506は、予め輝度値が既知である表示画像情報118に対する積分情報407を求めて、変換テーブルを作成しておく。
ここで、赤・緑・青の第二の輝度情報129を、R_b,G_b,B_bとする。
これによっても、第二の輝度情報129を得ることができ、ホワイトバランスが一定になるように制御することができる。
(B)
上記実施形態では、輝度変換回路406が変換テーブルを作成する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、比較回路107において、次のような変換を行ってもよい。
比較回路107において、輝度値が既知である表示画像情報118の第一の輝度情報122に対する、第二の輝度情報129の比の値を予め求めておく。各単色光源110の赤・緑・青に対して、第一の輝度情報122をそれぞれR_ave_ini,G_ave_ini,B_ave_iniとし、第二の輝度情報129をそれぞれR_b_ini,G_b_ini,B_b_iniとすると、これらの比は(数4)で求められる。
Figure 2007322866
ここで、R_r,G_r,B_rは、各単色光源110における第一の輝度情報122に対する第二の輝度情報129の比の値である。
比較回路107は、ロード信号306の立ち上がり区間において、第二の輝度情報129及び第一の輝度情報122を取得すると、(数5)を用いて輝度補正情報123を算出する。
Figure 2007322866
さらに、光源駆動回路109は、輝度補正情報123に基づいて、(数5)に示したR_c,G_c,B_cの値が0となるように、単色光源110の駆動電流量を調整する。
これによっても、ホワイトバランスが一定になるように制御され、単色光源110の経時、経年、及び温度による光量変化によるホワイトバランスのばらつきを補正することができる。
(C)
上記実施形態では、比較回路107が、各単色光源110の光量が一定となるように補正するための輝度補正情報123を出力する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、単色光源110の光量が一定になることに囚われずに、ホワイトバランスを一定に保つ輝度補正情報123を算出するものであってもよい。以下にその方法を示す。
比較回路107は、ロード信号306の立ち上がり区間において、第二の輝度情報129及び第一の輝度情報122を取得する。比較回路107は、(数6)を用いて輝度補正情報123を算出する。
Figure 2007322866
ここで、R_f,G_f,B_fは、それぞれ赤・緑・青に対応する、センシング回路103からの期待値を示す第一の輝度情報122と実際の測定値を示す第二の輝度情報129との比である。この値を正規化輝度情報と称し、期待される単色光源110の光量に対する実際の単色光源110の光量の相違を表す。そのため、R_f,G_f,B_fは、正規化輝度情報でもある。
光源駆動回路109は、(数7)に示すa,b,cの割合が一定になるように、各単色光源110の駆動電流量を制御する。
Figure 2007322866
比較回路107は、R_f,G_f,B_fを輝度補正情報123として出力し、光源駆動回路109は、R_f,G_f,B_fの比が一定になるように、単色光源110の駆動電流量を調整する。ここで、各単色光源110の駆動電流量には上限があるため、各単色光源110の駆動電流量を下げる方向に調整してもよい。
これによっても、ホワイトバランスが一定になるように制御され、単色光源110の経時、経年、及び温度による光量変化によるホワイトバランスのばらつきを補正することができる。
(D)
上記他の実施形態(C)において、さらに、比較回路107において、各単色光源110のうち、正規化輝度情報R_f,G_f,B_fの値が最小である単色光源以外の単色光源を補正するように、駆動電流量を制御するものであってもよい。
本装置1では、ホワイトバランスが一定となるようにフィードバック制御がなされるため、光量が大きい単色光源に合わせて、他の単色光源の補正量を大きくすると許容量を超えてしまい、光源部140の制御が困難になる可能性がある。
そこで、光量、すなわち正規化輝度情報が最小である単色光源に合わせて、他の単色光源の光量を補正する。
これにより、各単色光源110について光量変化を精度よく補正して、ホワイトバランスを一定にすることができる。
(E)
上記実施形態では、比較回路107が、各単色光源110の光量が一定となるように補正するための輝度補正情報123を出力する例を挙げて説明した。
ここで、比較回路107は、第一の輝度情報122が示す輝度値と第二の輝度情報129が示す輝度値との比が1となるようにセンシング回路103を初期化し、単色光源110毎に第一の輝度情報122が示す輝度値と第二の輝度情報129が示す輝度値とが等しくなるように、輝度補正情報123を出力するものであってもよい。
これにより、比較回路107において第一の輝度情報122と第二の輝度情報129とを比較する際に、大小比較をするのみでよくなるため、輝度補正情報123の算出が容易になる。
(F)
上記実施形態では、各機能を回路に分けて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
これらの機能と回路は一対一に対応している必要はなく、本実施形態の画像表示装置を実現可能に設計された回路を適宜用いることができる。例えば、上記各回路をいくつかまとめてその機能を半導体回路に実行させるなどしてもよい。
(G)
上記実施形態では、単色光源110として、赤・緑・青で発光する3つのLEDを用いる例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、LEDの代わりに、カラーレーザ光源であってもよい。
これによっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
本発明の画像表示装置は、複数の単色光源の光量変化をセンシングする機能を有することから、ホワイトバランスを一定に保つなどの補正が必要な各種装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る画像表示装置全体のシステム構成を示す図。 図1に含まれる光電変換部の構成を示す図。 本発明の実施形態に係るタイミング情報信号を示す図。 本発明の実施形態に係るセンシング回路の構成を示す図。 本発明の他の実施形態に係るセンシング回路の構成を示す図。
符号の説明
1 画像表示装置
101 画像変換回路
102 タイミング生成回路
103 センシング回路
104 領域抽出回路
105 平均輝度算出回路
107 比較回路
108 空間変調素子駆動回路
109 光源駆動回路
110 単色光源
111 光合成系光学ユニット
112 入射系光学ユニット
113 空間変調素子
114 投射系光学ユニット
115 画像表示ユニット
116 抽出系光学ユニット
117 フォトディテクタ
118 表示画像情報
119 表示画像データ
120 タイミング情報
121 特定領域抽出画像
122 第一の輝度情報
123 輝度補正情報
124 合成光
125 入射光
126 第一の反射光
127 第二の反射光
128 電流量
129 第二の輝度情報
130 ポジ・ネガ変換回路
131 抽出ネガ画像
140 光源部
141 画像表示部
142 光電変換部
143 画像比較部
301 ゲート信号
302 サンプリング信号
303 赤_タイミング信号
304 緑_タイミング信号
305 青_タイミング信号
306 ロード信号
401 電流/電圧変換回路
402 A/D変換回路
403 ディジタル積分回路
404 電圧量
405 ディジタル電圧情報
406 輝度変換回路
407 積分情報
501 電流/電圧変換回路
502 アナログ積分回路
503 A/D変換回路
504 電圧量
505 積分量
506 輝度変換回路
507 ディジタル積分情報

Claims (12)

  1. 表示画像を指定する表示画像情報を表示画像データに変換して出力する画像変換回路と、
    前記表示画像データに基づいて画像を表示させるタイミング情報を生成するタイミング生成回路と、
    独立した異なる波長の光をそれぞれ照射する光源部と、
    前記タイミング情報に基づいて前記光源部の照射を制御する光源駆動回路と、
    前記光源部から照射された光を反射する空間変調素子と、
    前記表示画像データと前記タイミング情報とに基づいて、前記空間変調素子における前記光の反射角度を制御する空間変調素子駆動回路と、
    前記空間変調素子において反射された前記光を電流量に変換する光電変換部と、
    前記表示画像データから特定の領域を抽出して特定領域抽出画像を生成する領域抽出回路と、
    前記特定領域抽出画像と前記電流量とに基づいて輝度補正情報を生成する画像比較部と、を備え、
    前記光源駆動回路は、前記輝度補正情報に基づいて前記光源部の制御量を補正する、
    画像表示装置。
  2. 前記光源部は、
    複数の単色光源と、
    前記単色光源がそれぞれ照射する光を合成する光合成系光学ユニットと、
    前記合成された光を前記空間変調素子に入射させる入射系光学ユニットと、
    を有する、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記画像比較部は、
    前記特定領域抽出画像をポジ・ネガ変換し、抽出ネガ画像として出力するポジ・ネガ変換回路と、
    前記抽出ネガ画像から1画素あたりの平均輝度値を算出し、前記第一の輝度情報として出力する平均輝度算出回路と、
    前記光電変換部から出力される前記電流量を変換し、第二の輝度情報として出力するセンシング回路と、
    前記第一の輝度情報と前記第二の輝度情報とを比較し、前記比較した結果に基づいて前記輝度補正情報を生成する比較回路と、
    を有する、
    請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記センシング回路は、
    前記電流量を電圧量に変換する電流/電圧変換回路と、
    前記電圧量をA/D変換してディジタル電圧情報に変換するA/D変換回路と、
    前記ディジタル電圧情報を積分演算して積分情報を出力するディジタル積分回路と、
    前記積分情報を輝度に変換して輝度情報を出力する輝度変換回路と、を含み、
    前記タイミング生成回路は、前記タイミング情報として前記ディジタル電圧情報をサンプリングするためのサンプリング信号と、前記ディジタル積分回路が積分した値を前記積分情報として出力するためのロード信号とを生成し、
    前記電流/電圧変換回路は、前記サンプリング信号に同期して、前記電流量を前記電圧量に変換し、
    前記A/D変換回路は、前記電圧量をディジタル電圧情報に変換し、
    前記ディジタル積分回路は、前記ロード信号に同期して、前記ディジタル電圧情報を積分して前記積分情報を出力し、
    前記輝度変換回路は、前記積分情報を前記第二の輝度情報に変換する、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  5. 前記センシング回路は、
    前記電流量を電圧量に変換する電流/電圧変換回路と、
    前記電圧量を積分し積分量として出力するアナログ積分回路と、
    前記積分量をA/D変換してディジタル積分情報として出力するA/D変換回路と、
    前記ディジタル積分情報を輝度に変換して輝度情報を出力する輝度変換回路と、を含み、
    前記タイミング生成回路は、前記タイミング情報として前記アナログ積分回路の積分区間を示すゲート信号と、前記A/D変換回路が前記ディジタル積分情報を出力するタイミングを示すロード信号とを生成し、
    前記アナログ積分回路は、前記ゲート信号で示す積分区間に前記電圧量を積分し、
    前記A/D変換回路は、前記ロード信号に同期して、前記ディジタル積分情報を出力し、
    前記輝度変換回路は、前記ディジタル積分情報を前記第二の輝度情報に変換する、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  6. 前記比較回路は、前記第二の輝度情報が示す輝度値と前記第一の輝度情報が示す輝度値との比が一定になるように前記輝度補正情報を出力する、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  7. 前記比較回路は、前記第二の輝度情報が示す輝度値と前記第一の輝度情報が示す輝度値との比が1となるように前記センシング回路を初期化し、
    前記単色光源毎に前記第二の輝度情報が示す輝度値と前記第一の輝度情報が示す輝度値とが等しくなるように、前記輝度補正情報を出力する、
    請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記比較回路は、前記単色光源毎に前記第二の輝度情報が示す輝度値を前記第一の輝度情報が示す輝度値で割った値を正規化輝度情報とし、
    前記単色光源毎の前記正規化輝度情報の比が一定になるように、前記輝度補正情報を出力する、
    請求項3に記載の画像表示装置。
  9. 前記比較回路は、
    前記正規化輝度情報の値が最小である前記単色光源以外の光源を補正するように、前記輝度補正情報を出力する、
    請求項8に記載の画像表示装置。
  10. 前記空間変調素子により反射された光に基づいて前記表示画像を表示する画像表示部をさらに備え、
    前記画像表示部は、前記画像を投射する投射系光学ユニットと、
    前記投射された画像を表示する画像表示ユニットと、
    を有する、請求項1から9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 前記光電変換部は、
    前記空間変調素子から反射された前記光あるいは前記光の一部を抽出する抽出系光学ユニットと、
    前記抽出された光を電流量に変換する光電変換素子と、
    を有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  12. 前記単色光源は、カラーLED(Light Emitting Diode)光源またはカラーレーザ光源である、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の画像表示装置。

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