JP2007321663A - 流体ポンプ、及びそれを用いた流体供給システム - Google Patents

流体ポンプ、及びそれを用いた流体供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】流体の連続吐出を好適に実現し、しかも流体配管の取り回しを簡易化するなどの技術改善を図る。
【解決手段】液体ポンプ10は、シリンダケース11,12と、該シリンダケース11,12の内部空間を軸方向に2つに仕切るロッドカバー13と、ロッド15及びその両端部に取り付けられた2つのピストン31,41を有するピストン部材PTと、を備える。また、シリンダ内においてロッドカバー13とピストン31,41とにより2つの液ポンプ室51,52を区画形成するとともに、ピストン31,41を挟んで各ポンプ室51,52とは逆側に空圧室55,56を有し、さらに2つのポンプ室51,52に各々連通する2つの液通路16,17を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、流体ポンプ、及びそれを用いた流体供給システムに関するものであり、具体的には、半導体製造装置等で使用する薬液の供給、成分分析装置等で使用する試液の供給、ガス圧縮機等で使用する加圧液体の供給などを行うための技術に関するものである。
この種の流体ポンプとして、ピストン部材の変位に伴いポンプ室内の容積を可変とし、そのポンプ室内の容積変化に伴い流体の吸入及び吐出を行うものが知られている。この流体ポンプでは、ポンプ室容積の増加時に当該ポンプ室内に流体を吸入し、その後のポンプ室容積の減少時にポンプ室内の流体を吐出する。かかる場合、流体の吸入と吐出が交互に行われるため、原理的に連続吐出ができない。したがって、流体の吐出流量を増やせない、流体吐出に時間を要するなどの不都合が生じる(例えば、特許文献1参照)。
一方で、2つのポンプ室を有するとともに、その2つのポンプ室の間に空圧ピストンを設けた構成の流体ポンプも知られている(例えば、特許文献2参照)。かかる流体ポンプは、概ね以下の構成を有する。すなわち、ポンプ中央に空気圧力室が設けられるとともに、その圧力室内に往復動可能にピストンが配設されている。ピストンの両端部にはそれぞれピストンロッドが連結されている。各ピストンロッドの先端側にはポンプ室が設けられており、ピストンと共にピストンロッドが往復動することにより、各ポンプ室の容積がそれぞれ可変とされる。この場合、ピストンが一方向に移動することにより、一方のポンプ室が吸入状態、他方のポンプ室が吐出状態となり、さらにピストン移動方向が反転することにより、ポンプ室の吸入/吐出状態が逆転する。これにより、流体の連続吐出が可能となっていた。
しかしながら、上記特許文献2等の流体ポンプでは、2つのポンプ室が空気圧力室を挟んで離間して設けられるため、各ポンプ室に接続される流体配管が長くなったり、その取り回しが煩雑になったりする。一般に、液体や作動油等を圧送するための配管類は硬質材料にて構成されており、高強度でかつ重いため、配管取り付け作業やメンテナンスに支障が及ぶことも懸念される。その他、流体配管が長くなるため、その配管内に充填される余分な流体を多量に要するなどの不都合が生じる。
特開2003−251507号公報 特開平6−26451号公報
本発明は、流体の連続吐出を好適に実現し、しかも流体配管の取り回しを簡易化するなどの技術改善を図ることができる流体ポンプ、及びそれを用いた流体供給システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
手段1.シリンダ部材(シリンダケース11,12)と、
前記シリンダ部材の内部空間を軸方向に2つに仕切る仕切部材(ロッドカバー13)と、
前記仕切部材を貫通して設けられるロッド部(ロッド15)、及びその両端部に取り付けられ前記シリンダ部材内を摺動する2つのピストン摺動部(ピストン31,41)を有するピストン部材(ピストン部材PT)と、
を備え、
前記シリンダ部材内において前記仕切部材と前記2つのピストン摺動部とにより2つのポンプ室(液ポンプ室51,52)を区画形成するとともに、前記ピストン摺動部を挟んで各ポンプ室とは逆側に、ピストン摺動部に対して操作圧力を付加する2つの圧力作用室(空圧室55,56)を有し、さらに前記2つのポンプ室に各々連通する2つの流体入出通路(液通路16,17等)を有することを特徴とする流体ポンプ。
手段1の流体ポンプでは、シリンダ部材の軸方向に、仕切部材を隔てて2つのポンプ室が設けられ、さらに各ポンプ室の両外側にピストン摺動部を挟んで各々圧力作用室が設けられる構成となっている。そして、圧力作用室内における操作圧力を操作することにより、ロッド部及び2つのピストン摺動部からなるピストン部材が変位し、その変位に伴い一方のポンプ室から流体が吐出されるとともにそれと同時に他方のポンプ室に流体が吸入される。本流体ポンプでは、2つの圧力作用室の加圧を交互に行うことでピストン部材が都度反転動作し(すなわち往復運動し)、それにより2つのポンプ室を交互に用いて流体吐出を行わせることができる。かかる場合、ピストン摺動部における圧力作用室側の面積とポンプ室側の面積との比により圧力作用室内の操作圧力が増幅され、ポンプ室から流体が吐出される。ここで、ピストン摺動部における圧力作用室側の面積(=ピストン摺動部の断面積)をS1、同ポンプ室側の面積(=ピストン摺動部の断面積−ロッド部の断面積)をS2とすると、面積比S1/S2の圧力増幅率にて圧力作用室内の操作圧力が増幅されることとなる。
上記構成によれば、ピストン部材の一方向動作によって流体の吐出と吸入とを同時に行うことができるため、ピストン部材の反転動作時には、それまで流体吸入を行っていたポンプ室を用いて直ちに流体吐出を行うことができる。このとき、流体吐出を行うポンプ室の切替に要する時間は微小なものとなる。したがって、いかなるタイミング(ピストンストローク位置)でピストン部材を反転動作させても流体吐出が継続でき、流体の連続吐出が実現できる。
また、空圧部を挟んで二手に分かれてポンプ室が設けられた従来構成(上記特許文献2等)では流体配管(本ポンプに接続される配管)の集約化が困難であり、それが原因で配管取り付け作業やメンテナンスが煩雑になる、配管容積が増加して余分な流体を要するなどの不都合が生じる。この点、2つのポンプ室は仕切部材を挟んで隣り合わせで設けられるため、流体配管の集約化などが可能となる。したがって、流体配管の取り付け作業やメンテナンスが容易となる。また、配管容積を減らすことができるため、配管内に充填される余分な流体を減らすことができる。以上により、流体の連続吐出を好適に実現し、しかも流体配管の取り回しを簡易化するなどの技術改善を図ることができる。
手段2.前記シリンダ部材は2つのシリンダケースからなり、該2つのシリンダケースの間に前記仕切部材を介在させてこれら各部材を連結するとともに、前記仕切部材に前記流体入出通路を設けたことを特徴とする手段1に記載の流体ポンプ。
手段2によれば、仕切部材に流体入出通路(2つのポンプ室に各々連通する流体入出通路)を設けることで、その流体入出通路を流体ポンプの中央部に設けることができる。これは、当該流体ポンプに接続される流体配管等を集約配置しようとする上で有効な技術である。
手段3.前記2つの圧力作用室に択一的に圧縮空気が導入され、いずれの圧力作用室が加圧されたかに応じて、前記ポンプ室を通じて流体を吸入又は吐出させることを特徴とする手段1又は2に記載の流体ポンプ。
手段3の流体ポンプでは、2つの圧力作用室のうち圧縮空気により加圧された方のシリンダのポンプ室から流体が吐出される。この場合、流体ポンプは、空気圧力を流体圧力に変換する、いわゆる油空圧変換器としても機能し、好適なる油空圧変換器の実現も可能となる。
手段4.手段1乃至3のいずれかに記載の流体ポンプを用いた流体供給システムであって、
流体吸入経路及び流体吐出経路の一部をそれぞれ分岐させて前記2つのポンプ室の各流体入出通路に接続するとともに、流体吸入経路の分岐部分にはそれぞれ吸入側開閉弁(チェック弁63,65)を、流体吐出経路の分岐部分にはそれぞれ吐出側開閉弁(チェック弁64,66)を設け、
他方、前記2つの圧力作用室に、同圧力作用室に対して圧縮空気を供給するための圧力調整手段(空圧源71、エア流路切替弁73)を接続したことを特徴とする流体供給システム。
手段4の流体供給システムでは、圧力調整手段によって流体ポンプの圧力作用室に圧縮空気が供給されることによりピストン部材が変位動作し、そのピストン部材の変位動作に伴い、一方のポンプ室の容積が減少し、他方のポンプ室の容積が増加する。このとき、容積が減少するポンプ室側において、流体吐出経路に設けられた吐出側開閉弁が開放されることで流体の吐出が行われる。また、容積が増加するポンプ室側において、流体吸入経路に設けられた吸入側開閉弁が開放されることで流体の吸入が行われる。圧力調整手段により2つの圧力作用室のいずれに圧縮空気が供給されるかに応じてピストン部材の変位方向が反転する。ピストン部材が反転を繰り返すことにより、2つのポンプ室での流体吐出が交互に行われ、流体の連続吐出が可能となる。
なお、前記圧力調整手段の構成として、圧縮空気(加圧エア)の供給源たる空圧源と、その空圧源から前記2つの圧力作用室のいずれに圧縮空気を供給するかを切り替える切替手段(エア流路切替弁73)とを備えた構成が考えられる。
手段5.前記ピストン部材のストローク位置を検出する位置検出手段(リミットスイッチLS1,LS2等)と、
前記位置検出手段により検出したピストン部材のストローク位置に応じて前記圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御する制御手段(制御回路80)と、
を備えたことを特徴とする手段4に記載の流体供給システム。
手段5によれば、位置検出手段によりピストン部材のストローク位置が検出され、該検出したストローク位置に応じて圧力調整手段による圧縮空気の供給状態が制御される。圧力調整手段の構成として、圧力供給先を切り替える切替手段(エア流路切替弁73)を有するシステムでは、ピストン部材のストローク位置に応じて圧力作用室のいずれに圧縮空気を供給するかが切り替えられる。この場合、ピストン部材の反転動作(往復運動)を好適に実施できる。
手段6.前記位置検出手段による検出位置として前記ピストン部材のストロークエンド又はその近傍位置を含み、
前記制御手段は、前記ピストン部材がストロークエンド又はその近傍位置に達したことが前記位置検出手段により検出されたタイミングで、前記ピストン部材が反転動作するよう前記圧力調整手段を制御することを特徴とする手段5に記載の流体供給システム。
手段6によれば、ピストン部材がストロークエンド又はその近傍位置に達したタイミングで、ピストン部材が反転動作するよう圧力調整手段が制御される。この場合、シリンダ部材内で可能となる最大ストローク長を有効活用してピストン部材を反転動作(往復運動)させることができる。シリンダ部材内の最大ストローク長を有効に使うことで、ピストン部材の反転回数が減り、吐出圧力の脈動の低減が可能となる。
手段7.2組の流体ポンプ(液体ポンプP1,P2)を用い、各流体ポンプからの吐出流体を共通の流体吐出経路(吐出配管部Ha)を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
前記制御手段は、前記2組の流体ポンプの流体吐出が重複しかつ各ピストン部材の反転タイミングが重ならないようにして、流体ポンプごとに設けた圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする手段5に記載の流体供給システム。
前述したとおり本発明の流体ポンプでは、ピストン部材の反転に伴う吐出側ポンプ室の切替時間が微小となるものの、非吐出時間は存在する。したがって、流体ポンプを1組だけ用いるシステムでは僅かであるが吐出圧力の脈動が生じ、用途によってはその脈動対策が必要となる。
この点手段7の流体供給システムでは、2組の流体ポンプを用い、その各流体ポンプからの吐出流体を共通の流体吐出経路を介して流体供給先に供給する構成とした。また特に、2組の流体ポンプの流体吐出が重複しかつ各ピストン部材の反転タイミングが重ならないようにして、流体ポンプごとに設けた圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御するようにした。これにより、一方の流体ポンプでピストン部材が反転し、それに伴い流体吐出が一時的に休止されても他方の流体ポンプでの流体吐出によって流体の連続吐出が補償される。したがって、流体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。
なお、2組の流体ポンプにおいては、流体吐出が常に重複していなくても良く、少なくとも一方の流体ポンプの反転タイミングにさしかかった際に両ポンプの流体吐出が重複していれば足りる。
手段8.前記2組の流体ポンプに設けた各位置検出手段はその検出位置として前記ピストン部材のストロークエンド及びストロークエンド直前位置を含み、
前記制御手段は、一方の流体ポンプにおいて前記ピストン部材がピストンストローク直前位置に達したことが前記位置検出手段により検出されたタイミングで、他方の流体ポンプにおいて流体吐出が開始されるよう、前記圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする手段7に記載の流体供給システム。
手段8によれば、一方の流体ポンプにおいてピストン部材がピストンストローク直前位置に達したタイミングで、他方の流体ポンプにおいて流体吐出が開始される。これにより、2組の流体ポンプでは、吐出行程が一部重複しつつ、各々の吐出行程の位相を前後にずらした状態で流体吐出が行われる。このとき、各流体ポンプのピストン部材が同時にストロークエンドに達することが抑制できる。したがって、上記のとおり流体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。
手段9.前記制御手段は、前記2組の流体ポンプにおいてそれぞれいずれか一方の前記圧力作用室が同時に加圧状態となる期間を設定することで、前記2組の流体ポンプの流体吐出を重複させることを特徴とする手段7又は8に記載の流体供給システム。
手段9によれば、制御手段による圧力調整手段の制御に際し、2組の流体ポンプにおいてそれぞれいずれか一方の圧力作用室が同時に加圧状態となる期間が設定され、それによって2組の流体ポンプの流体吐出が重複する。この場合、一方の流体ポンプの流体吐出が不意に終了しても、それに影響なく所望の流体吐出が継続できる。
手段10.主ポンプ(主ポンプP11)と、この主ポンプよりも発生圧力が低い補助ポンプ(補助ポンプP12)とからなる2組の流体ポンプを用い、各流体ポンプからの吐出流体を共通の流体吐出経路(吐出配管部Ha)を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
前記制御手段は、前記2組の流体ポンプにおいてそれぞれいずれか一方の前記圧力作用室が同時に加圧状態となるようにして、流体ポンプごとに設けた圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする手段5に記載の流体供給システム。
手段10によれば、2組の流体ポンプ(主ポンプ、補助ポンプ)においてそれぞれいずれか一方の圧力作用室が同時に加圧状態となるため、各ポンプによる流体の同時吐出が可能となっている。ただし本構成では、発生圧力が相違する2組の流体ポンプを用いるため、通常は、発生圧力が低い方の補助ポンプからは流体吐出は行われず、発生圧力が高い方の主ポンプのみで流体吐出が行われる。そして、主ポンプにおいてピストン部材の反転動作に伴う一時的な吐出停止時にのみ、補助ポンプによる流体吐出が行われる。これにより、流体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。
なお、発生圧力が低い方の補助ポンプは、流体の連続吐出を補償するための流体ポンプであり、この意味からして「連続吐出補償用ポンプ」であるとも言える。ちなみに、補助ポンプの発生圧力は主ポンプの発生圧力よりも低いため、補助ポンプ単独での流体吐出時にはその吐出圧力が若干低下するが、補助ポンプの発生圧力を許容範囲内で規定しておくことで、予期せしない過大な圧力低下を防止できる。
手段11.前記補助ポンプにそのピストン部材がストロークエンド付近にあることを検出する位置検出手段を設け、
前記制御手段は、前記補助ポンプにおいてピストン部材がストロークエンド付近に達した場合に当該ピストン部材を反転動作させることを特徴とする手段10に記載の流体供給システム。
手段11によれば、補助ポンプのピストン部材がストロークエンド付近に達した場合に当該ピストン部材の動作が反転する。これにより、補助ポンプのピストン部材がストロークエンドまで達したままとなり、それに起因して吐出圧力補償が行えなくなるといった不都合が抑制できる。
手段12.前記補助ポンプにおいてその2つのポンプ室間を連通又は遮断する開閉弁(バイパス弁160)を設け、
前記制御手段は、前記主ポンプにおけるピストン部材反転に伴う流体吐出の再開がなされたことを判定し、その流体吐出再開の直後に、前記開閉弁を一時的に開放して前記補助ポンプの2つのポンプ室間を連通させることを特徴とする手段10又は11に記載の流体供給システム。
手段12によれば、主ポンプにおけるピストン部材反転に伴う流体吐出の再開直後には、毎回、開閉弁が一時的に開放され、補助ポンプの2つのポンプ室間が連通される。補助ポンプの2つのポンプ室間が連通されることにより、それら両ポンプ室の圧力が均一となり、その状態でいずれかの圧力作用室が加圧状態にあればその状態に依存してピストン部材がいずれかのストロークエンドに移動する。したがって、主ポンプのピストン部材反転が生じる都度、補助ポンプのピストン部材はストロークエンドを始点として移動する。かかる場合、補助ポンプは、主ポンプのピストン反転における吐出休止時間分をカバーするのに足りるだけの流体吐出能力(吐出容量)を有するものであれば良く、その小型化が可能となる。また、補助ポンプにおけるピストン部材の位置制御が簡易化できる。
手段13.前記2組の流体ポンプ(液体ポンプP1,P2)とその各ポンプに付随して設けられる圧力調整部(エア流路切替弁109,119)とからなる第1ポンプブロック(補償ポンプブロックX1)と、
前記2組の流体ポンプとは別体の流体ポンプ(追加ポンプP3)と同ポンプに付随して設けられる圧力調整部(エア流路切替弁171)とからなる第2ポンプブロック(追加ポンプブロックX2)と、を備え、
前記各ポンプブロックからの吐出流体を共通の流体吐出経路(吐出配管部Ha)を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
前記第1ポンプブロックに、前記2組の流体ポンプによる圧力補償機能を有する第1制御手段(補償動作制御回路120)を設けるとともに、前記第2ポンプブロックに、前記第1制御手段とは独立したポンプ制御機能を有する第2制御手段(追加ポンプ制御回路180)を設けたことを特徴とする手段7乃至12に記載の流体供給システム。
手段13によれば、第1ポンプブロックでは、前述のとおり2組の流体ポンプによって流体の連続吐出が行われる。また、第2ポンプブロックでは、第1ポンプブロックとは独立して(自励的に)流体の吐出が行われる。この場合、両ポンプブロックから吐出される流体は、同一の流体吐出経路を介して吐出先に供給される構成となっており、第1ポンプブロックにおける圧力補償機能によって吐出圧力の調整がなされる。本構成によれば、流体の吐出圧力を一定に保持しつつ流量増大を図ることができる。またこの場合、流体ポンプの追加に起因して過度な制御機能の複雑化が生じることはなく、簡易に流体ポンプの追加を行うことができる。
手段14.前記第2制御手段は、前記第2ポンプブロック側のポンプ制御として、流体ポンプのピストン部材がストロークエンドに達する都度、その往復動作を反転させる制御を実施することを特徴とする手段13に記載の流体供給システム。
手段14によれば、第2ポンプブロックでは、ピストン部材がストロークエンドに達する都度、その往復動作を反転させるといった、自励的でかつ比較的単純なポンプ制御が実施される。要するに、第1ポンプブロック側で圧力補償が行われているため、第2ポンプブロック側では簡易なポンプ制御が採用できる。故に、流体ポンプの追加が簡易に実現できる。
手段15.流体流量が比較的多い場合には、前記第1,第2ポンプブロックの双方を用いて流体吐出を行わせるのに対し、同流量が比較的少ない場合には、前記第1ポンプブロックのみを用いて流体吐出を行わせることを特徴とする手段13又は14に記載の流体供給システム。
手段15によれば、流体流量が比較的多い場合には、第1,第2ポンプブロックの双方を用いて流体吐出が行われるのに対し、同流量が比較的少ない場合には、第1ポンプブロックのみを用いて流体吐出が行われる。これにより、要否に応じてシステムの一部を休止させることができ、本システムにおけるエネルギ消費を適正に調整できる。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。本実施形態は、半導体製造装置等にて使用される液体吐出システムを具体化するものであり、当該システムでは、液体ポンプを用いて薬液等の液体の吸入及び吐出が繰り返し行われる。その概要を図1に基づいて説明する。
図1は、本実施形態で使用する液体ポンプ10の構成を示す断面図である。図1において、液体ポンプ10は、筒状をなす左右一対のシリンダケース11,12を有し、シリンダケース11,12間にはロッドカバー13が配設されている。ロッドカバー13には、シリンダケース11,12と同軸の貫通孔14が形成されており、その貫通孔14内には図の左右方向に往復動可能にロッド15が配設されている。貫通孔14は、中央部に形成された小径部14aとそれを挟んで形成された2つの拡径部14b,14cとからなる。小径部14aの内径はロッド15の外径に略同一となっており、小径部14a内をロッド15が摺動する。また、ロッドカバー13には、左右2つの液通路16,17が形成されており、それら液通路16,17は拡径部14b,14cにそれぞれ連通している。その他、ロッドカバー13のロッド摺動部分には、小径部14aを挟んで左右両側にロッドパッキン18が取り付けられるとともに、そのロッドパッキン18を保持するためのパッキン押さえ19が取り付けられている。
また、ロッドカバー13には液流路ブロック21が取り付けられており、この液流路ブロック21には、ロッドカバー13の液通路16,17に連通する液体ポート22,23が形成されている。
ロッド15の両端部にはそれぞれピストン31,41が取り付けられている。図の左側のピストン31は、円板状をなす2枚のピストン片32,33が重ね合わされてなり、ロッド端部の突状部15aに挿通させた状態でピストンナット34により固定されている。ピストン片32,33の外径はシリンダケース11の内径に対して略同一であり、シリンダケース11内をピストン片32,33が摺動する。ピストン片32,33の摺動部分(外周部分)には環状溝が設けられ、その環状溝にはそれぞれピストンパッキン35が取り付けられている。また、外側のピストン片32に設けられた別の環状溝にはウエアリング36が取り付けられ、内側のピストン片33に設けられた別の環状溝には磁石37が取り付けられている。磁石37は、シリンダケース11の外周面に設けられたリミットスイッチLS1,LS2の被検出体を構成するものであり、ピストン31の往復移動に際し、そのピストン位置がリミットスイッチLS1,LS2により検出されるようになっている。
図の右側のピストン41も同様の構成を有しており、該ピストン41は、円板状をなす2枚のピストン片42,43が重ね合わされてなり、ロッド端部の突状部15bに挿通させた状態でピストンナット44により固定されている。ピストン片42,43の外径はシリンダケース12の内径に対して略同一であり、シリンダケース12内をピストン片42,43が摺動する。ピストン片42,43の摺動部分(外周部分)には環状溝が設けられ、その環状溝にはそれぞれピストンパッキン45が取り付けられている。また、外側のピストン片42に設けられた別の環状溝にはウエアリング46が取り付けられている。
シリンダケース11,12内においてロッド15及び2つのピストン31,41は一体的に動作する。本実施形態では、ロッド15及び2つのピストン31,41により「ピストン部材PT」が構成されている。
ここで、シリンダケース11,12内において、ロッドカバー13及びピストン31間の空間部と、ロッドカバー13及びピストン41間の空間部はそれぞれ液ポンプ室51,52となっている。液ポンプ室51には、液流路ブロック21の液体ポート22と、ロッドカバー13の液通路16及び拡径部14bとを介して液体が導入される。また、液ポンプ室52には、液流路ブロック21の液体ポート23と、ロッドカバー13の液通路17及び拡径部14cとを介して液体が導入される。
シリンダケース11,12の外側端部(ロッドカバー13とは逆側の端部)にはそれぞれヘッドカバー53,54が取り付けられている。この場合、シリンダケース11,12内において、ヘッドカバー53及びピストン31間の空間部と、ヘッドカバー54及びピストン41間の空間部はそれぞれ空圧室55,56となっている。空圧室55に対しては、ヘッドカバー53に形成された空圧ポート57を通じて空圧源(図示略)から操作エア圧力が導入される。また、空圧室56に対しては、ヘッドカバー54に形成された空圧ポート58を通じて空圧源(図示略)から操作エア圧力が導入される。
なお以下の説明では便宜上、ピストン部材PTの図の左側のピストン31により区画形成された液ポンプ室51、空圧室55をそれぞれ「第1ポンプ室51」、「第1空圧室55」と称し、同右側のピストン41により区画形成された液ポンプ室52、空圧室56をそれぞれ「第2ポンプ室52」、「第2空圧室56」と称する。
上記構成の液体ポンプ10では、第1,第2空圧室55,56内のエア圧力の増減に伴いピストン部材PTが図の左右方向に移動し、それに応じて第1,第2ポンプ室51,52において液体の吸入及び吐出が行われる。すなわち、図の左側の空圧ポート57から所定圧力の操作エア(加圧エア)が導入されると、第1空圧室55内の圧力が上昇し、それに伴いピストン部材PTが図の右方へ移動する。これにより、第1ポンプ室51の容積が減少し、同ポンプ室51内の液体が液体ポート22等を通じて排出される。このとき同時に、第2ポンプ室52の容積が増加し、同ポンプ室52内に液体が導入される。ピストン部材PTが図の右側のストロークエンド(第1ポンプ室51の容積減少側のストロークエンド)付近に達すると、それがリミットスイッチLS1により検出される。換言すれば、第1ポンプ室51での液体吐出が完了したこと(=第2ポンプ室52で液体吸入が完了したこと)がリミットスイッチLS1により検出されるようになっている。
また逆に、図の右側の空圧ポート58から所定圧力の操作エアが導入されると、第2空圧室56内の圧力が上昇し、それに伴いピストン部材PTが図の左方へ移動する。これにより、第2ポンプ室52の容積が減少し、同ポンプ室52内の液体が液体ポート23等を通じて排出される。このとき同時に、第1ポンプ室51の容積が増加し、同ポンプ室51内に液体が導入される。ピストン部材PTが図の左側のストロークエンド(第1ポンプ室51の容積増加側のストロークエンド)付近に達すると、それがリミットスイッチLS2により検出される。換言すれば、第1ポンプ室51での液体吸入が完了したこと(=第2ポンプ室52で液体吐出が完了したこと)がリミットスイッチLS2により検出されるようになっている。
ここで、各ピストン31,41の空圧室55,56側の面積(=ピストン断面積)をS1、同ポンプ室51,52側の面積(=ピストン断面積−ロッド断面積)をS2とすると、ピストン部材PTにおける圧力増幅率は面積比S1/S2となる。したがって、上記液体ポンプ10では、面積比S1/S2の圧力増幅率にて空圧室55,56内の操作圧力が増幅されて液体吐出が行われるようになっている。
図2は、上記構成の液体ポンプ10を用いた液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。なお図2では、液体ポンプ10の構成を簡略に示している。
図2において、液タンク61には液配管62が接続されている。液配管62はその一部が二股に分岐されており、一方にはチェック弁63,64が直列に接続され、他方にはチェック弁65,66が直列に接続されている。本実施形態では、チェック弁63,65が「吸入側開閉弁」に相当し、チェック弁64,66が「吐出側開閉弁」に相当する。
チェック弁63,64の中間部には、液体ポンプ10の第1ポンプ室51が接続され、チェック弁63を介して第1ポンプ室51に液体が吸入されるとともに、チェック弁64を介して第1ポンプ室51からの液体吐出が行われる。また、チェック弁65,66の中間部には、液体ポンプ10の第2ポンプ室52が接続され、チェック弁65を介して第2ポンプ室52に液体が吸入されるとともに、チェック弁66を介して第2ポンプ室52からの液体吐出が行われる。なお、液配管62の下流部(液体吐出配管部)には、吐出圧力を計測するための圧力計67と、蓄圧器としてのアキュムレータ68とが設けられている。
一方、空圧源71には、パイロット型レギュレータ72が接続されるとともに、その下流側に5ポート3位置切替タイプのエア流路切替弁73が接続されている。エア流路切替弁73は、2つの電磁コイル74,75を有し、これら各電磁コイル74,75が選択的に励磁されることにより、液体ポンプ10に対する加圧エア流路が切り替えられるようになっている。この場合、一方の電磁コイル74が励磁されることにより第1空圧室55に対して空圧源71から加圧エアが供給されるとともに、第2空圧室56が大気開放される。また、他方の電磁コイル75が励磁されることにより第2空圧室56に対して空圧源71から加圧エアが供給されるとともに、第1空圧室55が大気開放される。
制御回路80は、CPUや各種メモリ等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、該制御回路80にはリミットスイッチLS1,LS2から検出信号が入力される。制御回路80は、リミットスイッチLS1,LS2のON/OFF状態に応じてエア流路切替弁73の電磁コイル74,75に対して制御信号を出力し、それに伴いピストン部材PTの進退動作(図の左右方向の往復動作)を制御する。このとき、ピストン部材PTの動作方向に応じて各ポンプ室51,52のいずれかから液体が吐出され、その連続する往復動作によって液体の連続吐出が可能となっている。
次に、本液体吐出システムにおける液体吐出の様子を図3のタイムチャートを用いて説明する。図3において、(a)は第1空圧室55内の圧力の推移を、(b)は第2空圧室56内の圧力の推移を、(c)はピストン部材PTのストロークを、(d)は液体ポンプ10から吐出される液体圧力(吐出圧力)の推移を、(e)はアキュムレータ後の吐出圧力の推移を、それぞれ示す。(c)では、ピストンストロークを示す縦軸に、リミットスイッチLS1,LS2のON作動点を併せて図示している。
図3では、初期状態として第1ポンプ室51に液体が吸入された状態を想定しており、液体の吐出開始時(タイミングa)では、第1空圧室55内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。第2空圧室56内の圧力は0のままである。これにより、第1ポンプ室51内の容積が減少(第2ポンプ室52内の容積は増加)する方向にピストン部材PTが一定速度で移動し、それに伴い第1ポンプ室51から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。
その後、タイミングbでは、ピストン部材PTが上死点側(ピストン31を基準とする上死点側)のストロークエンド付近に達することでリミットスイッチLS1がONし、それに伴いエア流路切替弁73が切替操作される。すると、タイミングb以後、第1空圧室55内の圧力が0とされるとともに、第2空圧室56内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PTが反転動作し、上記a〜bの期間と逆に、第1ポンプ室51内の容積が増加(第2ポンプ室52内の容積は減少)する方向にピストン部材PTが一定速度で移動し、それに伴い第2ポンプ室52から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。
その後、タイミングcでは、ピストン部材PTが下死点側(ピストン31を基準とする下死点側)のストロークエンド付近に達することでリミットスイッチLS2がONし、それに伴いエア流路切替弁73が切替操作されて再びピストン部材PTが反転動作する。これにより、第1ポンプ室51からの液体吐出が再開される。
以後、ピストン部材PTがリミットスイッチLS1,LS2により位置検出される都度、同ピストン部材PTが反転動作し、両ポンプ室51,52によって液体が連続吐出される。
ただし、上記の液体吐出動作において、ピストン部材PTが反転動作する際にはその反転動作に伴う物理的な遅れが生じ、液体ポンプ10の吐出圧力が極一時的に略0に低下する。この吐出圧力の低下が吐出圧力の脈動原因となる。この点、本実施形態では、液体吐出配管部にアキュムレータ68を設けたため、吐出圧力の脈動が低減されている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
液体ポンプ10において、ピストン部材PTの一方向動作によって液体の吐出と吸入とを同時に行うことができるため、ピストン部材PTの反転動作時には、それまで液体吸入を行っていたポンプ室を用いて直ちに液体吐出を行うことができる。このとき、液体吐出を行うポンプ室の切替に要する時間は微小なものとなる。したがって、ピストン部材PTの反転動作のタイミング(ピストンストローク位置)にかかわらず液体吐出が継続でき、液体の連続吐出が実現できる。ポンプ体格の縮小化も可能となる。
また、2つの液ポンプ室51,52をロッドカバー13を挟んで隣接して設けたため、空圧部を挟んで二手に分かれてポンプ室が設けられた従来構成(上記特許文献2等)に比して液体配管の集約化などが可能となる。したがって、液体配管の取り付け作業やメンテナンスが容易となる。また、液体配管長が短くなるために配管容積が減り、配管内に充填される余分な液体を減らすことができる。加えて、液体配管の漏れ対策なども容易化できる。以上により、液体の連続吐出を好適に実現し、しかも液体配管の取り回しを簡易化するなどの技術改善を図ることができる。
ロッドカバー13に2つの液通路16,17(2つの液ポンプ室51,52に各々連通する液体入出通路)を形成したため、それら液通路16,17をポンプ中央部に設けることができる。これにより、当該液体ポンプ10に接続される液体配管の集約配置を容易に実現することができる。
ちなみに、モータを駆動源とするポンプ構造では、液体の吐出を行わない場合にもバイパス通路等に液体を常に流し続けて液体圧力を保持する必要があり、液体の温度上昇や無駄なエネルギ消費を招くおそれがある。これに対し、本実施形態の液体ポンプ10では、液体温度の温度上昇抑制やエネルギ効率の改善を図ることができる。
一方、液体供給システムにおいて、ピストン部材PTのストローク位置をリミットスイッチLS1,LS2により検出し、その検出位置に応じてエア流路切替弁73の切替を制御するようにしたため、ピストン部材PTの反転動作(往復運動)を好適に実施できる。またこの場合、ピストン部材PTのストロークエンドを検出する構成としたため、シリンダケース11,12内で可能となる最大ストローク長を有効活用してピストン部材PTを反転動作(往復運動)させることができる。シリンダケース11,12内の最大ストローク長を有効に使うことで、ピストン部材PTの反転回数が減り、吐出圧力の脈動の低減が可能となる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態のシステムでは、1組の液体ポンプを用いて液体吐出システムを構築しており、かかる構成ではピストン反転時において吐出圧力の脈動が生じることが考えられる。つまり、上記構成の液体ポンプでは、前述したとおりピストン部材PTの反転に伴う吐出側ポンプ室の切替時間が微小となるものの、非吐出時間は存在する。したがって、液体ポンプを1組だけ用いるシステムでは僅かであるが吐出圧力の脈動が生じ、アキュムレータなど、脈動吸収装置の設置を要する。そこで本実施形態では、吐出圧力の脈動対策として、2組の液体ポンプを用い、それら各ポンプの液体吐出時期を一部重複させる構成とする。この場合、各ポンプの液体吐出時期を一部重複させることで、液体吐出を途切れさせることなく継続でき、吐出圧力が一定に保持できる。図4は、本実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。
図4では、2つの液体ポンプP1,P2が設けられている(便宜上、これらを第1ポンプP1、第2ポンプP2という)。これら各ポンプP1,P2はいずれも前述の液体ポンプ10と同様の構成を有しており、その構成を略述する。
第1ポンプP1において、同軸に結合された2つのシリンダ内には、ロッド101と一対のピストン102,103とからなるピストン部材PT1が摺動可能に収容されている。一方のシリンダにおいては、ピストン102によって液ポンプ室105と空圧室106とが区画形成され、他方のシリンダにおいては、ピストン103によって液ポンプ室107と空圧室108とが区画形成されている。液ポンプ室105,107には液配管Hが接続されており、この液配管Hを通じて液タンクTからの液体の吸入及び液体供給先への液体吐出が行われる。なお、液配管Hにおいて液ポンプ室105,107に通じる分岐部分には、前記図2の構成と同様に複数のチェック弁(吸入側開閉弁、吐出側開閉弁)が設けられるが、ここでは説明を省略する。また、液配管Hにおいて吐出側集合部分には圧力計Sが設けられている。
空圧室106,108には5ポート3位置切替タイプのエア流路切替弁109が接続されており、空圧源Kの加圧エアは、エア流路切替弁109による流路切替状態に応じて、空圧室106,108のいずれかに供給されるようになっている。このとき、空圧室106,108のいずれが加圧されるかに応じてピストン部材PT1が移動し、それに伴い液ポンプ室105,107の容積がそれぞれ増加又は減少する。
一方のシリンダには、ピストン102(ピストン部材PT1)の位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施形態では、4つのリミットスイッチLS1,LS2,LS3,LS4が設けられており、ピストン102が上死点付近(図の上端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS1又はLS2により検知され、ピストン102が下死点付近(図の下端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS3又はLS4により検知される。リミットスイッチLS1,LS4はピストン102のストロークエンドにほぼ対応した位置に設けられ、その内側にリミットスイッチLS2,LS3が設けられている。リミットスイッチLS2,LS3により「ピストンストローク直前位置」が検出される。ピストン102が下死点から上死点に変位する場合を想定すると、LS4→LS3→LS2→LS1の順に各リミットスイッチがONする。
第2ポンプP2についても同様の構成を有する。すなわち、第2ポンプP2において、同軸に結合された2つのシリンダ内には、ロッド111と一対のピストン112,113とからなるピストン部材PT2が摺動可能に収容されている。一方のシリンダにおいては、ピストン112によって液ポンプ室115と空圧室116とが区画形成され、他方のシリンダにおいては、ピストン113によって液ポンプ室117と空圧室118とが区画形成されている。液ポンプ室115,117には、上記第1ポンプP1と同じ液配管Hが接続されており、この液配管Hを通じて液タンクTからの液体の吸入、及び液体吐出先への液体吐出が行われる。このとき、各ポンプP1,P2の吐出液体は、共通の吐出配管部Haを介して液体吐出先に供給されることとなる。なお、液配管Hにおいて液ポンプ室115,117に通じる分岐部分には、前記図2の構成と同様に複数のチェック弁(吸入側開閉弁、吐出側開閉弁)が設けられるが、ここでは説明を省略する。
空圧室116,118には5ポート3位置切替タイプのエア流路切替弁119が接続されており、空圧源Kの加圧エアは、エア流路切替弁119による流路切替状態に応じて、空圧室116,118のいずれかに供給されるようになっている。このとき、空圧室116,118のいずれが加圧されるかに応じてピストン112,113が移動し、それに伴い液ポンプ室115,117の容積がそれぞれ増加又は減少する。
一方のシリンダには、ピストン112(ピストン部材PT2)の位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施形態では、4つのリミットスイッチLS5,LS6,LS7,LS8が設けられており、ピストン112が上死点付近(図の上端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS5又はLS6により検知され、ピストン112が下死点付近(図の下端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS7又はLS8により検知される。リミットスイッチLS5,LS8はピストン112のストロークエンドにほぼ対応した位置に設けられ、その内側にリミットスイッチLS6,LS7が設けられている。リミットスイッチLS6,LS7により「ピストンストローク直前位置」が検出される。ピストン112が下死点から上死点に変位する場合を想定すると、LS8→LS7→LS6→LS5の順に各リミットスイッチがONする。
制御回路120は、CPUや各種メモリ等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、該制御回路120には各ポンプP1,P2のリミットスイッチLS1〜LS8から検出信号が入力される。制御回路120は、リミットスイッチLS1〜LS8のON/OFF状態に応じて各ポンプP1,P2のエア流路切替弁109,119に対して制御信号を出力し、それに伴い各ポンプP1,P2のピストン部材PT1,PT2の進退動作(図の上下方向の往復動作)を制御する。このとき、各ピストン部材PT1,PT2の動作方向に応じて各液ポンプ室のいずれかから液体が吐出され、その連続する往復動作によって液体の連続吐出が可能となっている。
次に、本液体吐出システムにおける液体吐出の様子を図5のタイムチャートを用いて説明する。図5において、(a)は、液体の吐出圧力(圧力計Sによる計測圧力)の推移を示す。(b)〜(d)は、第1ポンプP1について、空圧室106,108の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。また、(e)〜(g)は、第2ポンプP2について、空圧室116,118の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。(d),(g)では、ピストンストロークを示す縦軸に、各リミットスイッチLS1〜LS8のON作動点を併せて図示している。
図5では、各ポンプP1,P2の初期状態として各ポンプP1,P2のピストンが下死点にある場合を想定しており、各ポンプP1,P2では、液ポンプ室105,115の容積が最大となり同液ポンプ室105,115内に液体が吸入された状態となっている。本例は、液体吐出の開始に伴い先に第1ポンプP1により液体吐出が開始されるともに、その後は両ポンプP1,P2にて交互に液体吐出が行われるようになっている。ただし、制御開始の初期状態は任意である。以下、図中に示した各タイミングa,b,c,d…ごとに動作説明する。
タイミングa…液体の吐出開始に際し、第1ポンプP1側において空圧室106内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室108内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室105内の容積が減少(ポンプ室107内の容積は増加)する方向にピストン部材PT1が一定速度で移動し、それに伴いポンプ室105から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。
タイミングb…第1ポンプP1のリミットスイッチLS2がONし、それに伴い第2ポンプP2側において空圧室116内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室118内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室115内の容積が減少(ポンプ室117内の容積は増加)する方向にピストン部材PT2が移動し始め、第1ポンプP1での液体吐出に重複して第2ポンプP2でも液体吐出が行われる。このとき、各ポンプP1,P2では、第1ポンプP1単独で液体吐出を行っていた「a〜b」の期間に比して約1/2程度の移動速度で各ピストン部材PT1,PT2が移動して液体が吐出され、それによって液体の吐出圧力が一定のまま保持される。
タイミングc…第1ポンプP1のリミットスイッチLS1がONし、空圧室106内の圧力が0とされる。これにより、第1ポンプP1側のピストン部材PT1が停止し、第2ポンプP2単独での液体吐出が開始される。
タイミングd…第2ポンプP2のリミットスイッチLS6がONし、それに伴い第1ポンプP1側において空圧室108内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室106内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室107内の容積が減少(ポンプ室105内の容積は増加)する方向にピストン部材PT1が移動し始め、第2ポンプP2での液体吐出に重複して第1ポンプP1でも液体吐出が行われる。
タイミングe…第2ポンプP2のリミットスイッチLS5がONし、空圧室116内の圧力が0とされる。これにより、第2ポンプP2側のピストン部材PT2が停止し、第1ポンプP1単独での液体吐出が開始される。
タイミングf…第1ポンプP1のリミットスイッチLS3がONし、それに伴い第2ポンプP2側において空圧室118内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室116内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室117内の容積が減少(ポンプ室115内の容積は増加)する方向にピストン部材PT2が移動し始め、第1ポンプP1での液体吐出に重複して第2ポンプP2でも液体吐出が行われる。
タイミングg…第1ポンプP1のリミットスイッチLS4がONし、空圧室108内の圧力が0とされる。これにより、第1ポンプP1側のピストン部材PT1が停止し、第2ポンプP2単独での液体吐出が開始される。
以後同様に、リミットスイッチのON信号に基づいて各ポンプP1,P2による液体吐出が繰り返し行われる。なお、液体の吐出期間中は全期間を通じて液体の吐出圧力が一定のまま保持される。
以上詳述した第2の実施形態によれば、2組のポンプP1,P2による液体吐出が重複しかつ各ピストン部材PT1,PT2の反転タイミングが重ならないようにして、各ポンプP1,P2の制御(エア流路切替弁109,119の切替制御)を行うようにしたため、一方のポンプでピストン部材が反転し、それに伴い液体吐出が一時的に休止されても他方の液体ポンプでの液体吐出によって液体の連続吐出が補償される。したがって、液体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。吐出圧力の脈動が抑制できることから、その脈動発生に伴い生じる騒音の低減を図ることができる。また、圧力衝撃を減少させ、それに伴いシステム保護を図ることができる。
一方の液体ポンプにおいてピストン部材がピストンストローク直前位置に達したことが検出されたタイミングで、他方の液体ポンプにおいて液体吐出が開始されるよう、各ポンプP1,P2の制御(エア流路切替弁109,119の切替制御)を行うようにしたため、2組の液体ポンプでは、吐出行程が一部重複しつつ、各々の吐出行程の位相を前後にずらした状態で液体吐出が行われる。これにより、各液体ポンプのピストン部材が同時にストロークエンドに達することが抑制でき、液体吐出経路内における吐出圧力の脈動が確実に抑制できる。
上述した図5の液体吐出動作では、2つポンプP1,P2で重複して液体吐出が行われる際、各ポンプP1,P2のピストン部材PT1,PT2がそれぞれ同等の速度(単独動作時の約1/2程度の速度)で移動するとしたが、現実には、ポンプ間の個体差などに起因して各ポンプP1,P2のピストン速度は相違することが考えられる。つまり、2つポンプP1,P2で重複して液体吐出が行われる際、いずれかのポンプで吐出勢力が大きくなり、それによりピストン速度に相違が生じる。かかる場合における液体吐出動作を図6のタイムチャートに基づいて説明する。なお、図6において(a)〜(g)の各項目や初期状態は前記図5に準ずる。ちなみに、図6では、2つポンプP1,P2で重複して液体吐出が行われる際に、第2ポンプP2の方が吐出勢力が強いものとしている。以下、図中に示した各タイミングa,b,c,d…ごとに動作説明する。
タイミングa…液体の吐出開始に際し、第1ポンプP1側において空圧室106内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室108内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室105内の容積が減少(ポンプ室107内の容積は増加)する方向にピストン部材PT1が一定速度で移動し、それに伴いポンプ室105から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。
タイミングb…第1ポンプP1のリミットスイッチLS2がONし、それに伴い第2ポンプP2側において空圧室116内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室118内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室115内の容積が減少(ポンプ室117内の容積は増加)する方向にピストン部材PT2が移動し始め、第1ポンプP1での液体吐出に重複して第2ポンプP2でも液体吐出が行われる。このとき、「第1ポンプP1のピストン速度<第2ポンプP2のピストン速度」となり、第2ポンプP2側で優先的に液体吐出が行われる。
タイミングc…第2ポンプP2のリミットスイッチLS6がONし、それに伴い第1ポンプP1側において空圧室106内の圧力が0とされるとともに、空圧室108内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT1が反転動作する。
タイミングd…第2ポンプP2のリミットスイッチLS5がONし、それに伴い空圧室116内の圧力が0とされるとともに、空圧室118内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT2が反転動作する。
タイミングe…第2ポンプP2のリミットスイッチLS8がONし、それに伴い空圧室118内の圧力が0とされるとともに、空圧室116内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT2が反転動作する。
タイミングf…第2ポンプP2のリミットスイッチLS5が再びONし、それに伴い空圧室116内の圧力が0とされるとともに、空圧室118内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT2が反転動作する。
タイミングg…第1ポンプP1のピストン部材PT1がストロークエンド付近に達しており(リミットスイッチLS3がONした後であり)、その状態で第2ポンプP2のリミットスイッチLS7がONする。それに伴い、第1ポンプP1側において空圧室108内の圧力が0とされるとともに、空圧室106内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT1が反転動作する。
以降同様に、リミットスイッチのON信号に基づいて各ポンプP1,P2による液体吐出が繰り返し行われる。なお、液体の吐出期間中は全期間を通じて液体の吐出圧力が一定のまま保持される。
[第3の実施形態]
上記第2の実施形態では、基本的に同等の液体吐出性能(発生圧力)を有する2つのポンプP1,P2を用いて液体吐出システムを構築したが、本第3の実施形態では、液体吐出性能(発生圧力)の異なる2つのポンプP11,P12を用いて液体吐出システムを構築する。この場合、液体吐出能力が高い方のポンプP11は主たる液体吐出動作を行うポンプ装置であり、以下これを「主ポンプP11」とも言う。また、液体吐出能力が低い方のポンプP12は、液体の連続吐出を補償するためのポンプ装置であり、以下これを「補助ポンプP12」とも言う。ただし、いずれのポンプもその発生圧力はあらかじめ設定した許容範囲内となっている。図7は、本実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。
図7のシステムでは前述の図4のシステムとの相違点として、第1ポンプP1及び第2ポンプP2を主ポンプP11及び補助ポンプP12に変更しており、ここでは相違点を中心に説明する。ただし、主ポンプP11及び補助ポンプP12の構成は概ね既述の各ポンプP1,P2等に準ずるものである。
主ポンプP11において、同軸に結合された2つのシリンダ内には、ロッド131と一対のピストン132,133とからなるピストン部材PT11が摺動可能に収容されている。一方のシリンダにおいては、ピストン132によって液ポンプ室135と空圧室136とが区画形成され、他方のシリンダにおいては、ピストン133によって液ポンプ室137と空圧室138とが区画形成されている。液ポンプ室135,137には液配管Hが接続されており、この液配管Hを通じて液タンクTからの液体の吸入及び液体供給先への液体吐出が行われる。なお、液配管Hにおいて液ポンプ室135,137に通じる分岐部分には、前記図2等の構成と同様に複数のチェック弁(吸入側開閉弁、吐出側開閉弁)が設けられるが、ここでは説明を省略する。また、液配管Hにおいて吐出側集合部分には圧力計Sが設けられている。
空圧室136,138には5ポート3位置切替タイプのエア流路切替弁139が接続されており、空圧源Kの加圧エアは、エア流路切替弁139による流路切替状態に応じて、空圧室136,138のいずれかに供給されるようになっている。このとき、空圧室136,138のいずれが加圧されるかに応じてピストン部材PT11が移動し、それに伴い液ポンプ室135,137の容積がそれぞれ増加又は減少する。
一方のシリンダには、ピストン132(ピストン部材PT11)の位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施形態では、2つのリミットスイッチLS1,LS2が設けられており、ピストン132が上死点付近(図の上側のストロークエンド)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS1により検知され、ピストン132が下死点付近(図の下側のストロークエンド)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS2により検知される。
補助ポンプP12についても同様の構成を有する。ここで、補助ポンプP12では、主ポンプP11に比してシリンダ径(ピストン系も同様)が小さいものとなっている。すなわち、補助ポンプP12において、同軸に結合された2つのシリンダ内には、ロッド141と一対のピストン142,143とからなるピストン部材PT12が摺動可能に収容されている。一方のシリンダにおいては、ピストン142によって液ポンプ室145と空圧室146とが区画形成され、他方のシリンダにおいては、ピストン143によって液ポンプ室147と空圧室148とが区画形成されている。液ポンプ室145,147には、上記主ポンプP11と同じ液配管Hが接続されており、この液配管Hを通じて液タンクTからの液体の吸入、及び液体吐出先への液体吐出が行われる。このとき、各ポンプP11,P12の吐出液体は、共通の吐出配管部Ha介して液体吐出先に供給されることとなる。なお、液配管Hにおいて液ポンプ室145,147に通じる分岐部分には、前記図2等の構成と同様に複数のチェック弁(吸入側開閉弁、吐出側開閉弁)が設けられるが、ここでは説明を省略する。
空圧室146,148には5ポート3位置切替タイプのエア流路切替弁149が接続されており、空圧源Kの加圧エアは、エア流路切替弁149による流路切替状態に応じて、空圧室146,148のいずれかに供給されるようになっている。このとき、空圧室146,148のいずれが加圧されるかに応じてピストン部材PT12が移動し、それに伴い液ポンプ室145,147の容積がそれぞれ増加又は減少する。
一方のシリンダには、ピストン142(ピストン部材PT12)の位置を検知するためのリミットスイッチが複数設けられている。本実施形態では、4つのリミットスイッチLS3,LS4,LS5,LS6が設けられており、ピストン142が上死点付近(図の上端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS3又はLS4により検知され、ピストン142が下死点付近(図の下端側)に在る場合にはその位置がリミットスイッチLS5又はLS6により検知される。リミットスイッチLS3,LS4はピストン142のストロークエンドにほぼ対応した位置に設けられ、その内側にリミットスイッチLS4,LS5が設けられている。ピストン142が下死点から上死点に変位する場合を想定すると、LS6→LS5→LS4→LS3の順に各リミットスイッチがONする。
制御回路150は、CPUや各種メモリ等よりなるマイクロコンピュータを主体として構成されており、該制御回路150には各ポンプP11,P12のリミットスイッチLS1〜LS6から検出信号が入力される。制御回路150は、リミットスイッチLS1〜LS6のON/OFF状態に応じて各ポンプP11,P12のエア流路切替弁139,149に対して制御信号を出力し、それに伴い各ポンプP11,P12のピストン部材PT11,PT12の進退動作(図の上下方向の往復動作)を制御する。このとき、各ピストン部材PT11,PT12の動作方向に応じて各液ポンプ室のいずれかから液体が吐出され、その連続する往復動作によって液体の連続吐出が可能となっている。
次に、本液体吐出システムにおける液体吐出の様子を図8のタイムチャートを用いて説明する。図8において、(a)は、液体の吐出圧力(圧力計Sによる計測圧力)の推移を示す。(b)〜(d)は、主ポンプP11について、空圧室136,138の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。また、(e)〜(g)は、補助ポンプP12について、空圧室146,148の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。(d),(g)では、ピストンストロークを示す縦軸に、各リミットスイッチLS1〜LS6のON作動点を併せて図示している。
図8では、各ポンプP11,P12の初期状態として各ポンプP11,P12のピストンが下死点にある場合を想定しており、各ポンプP11,P12では、液ポンプ室135,145の容積が最大となり同液ポンプ室135,145内に液体が吸入された状態となっている。本例は、液体吐出の開始に伴い先に主ポンプP11により液体吐出が開始されるようになっている。以下、図中に示した各タイミングa,b,c,d…ごとに動作説明する。
タイミングa…液体の吐出開始に際し、主ポンプP11側において空圧室136内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室138内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室135内の容積が減少(ポンプ室137内の容積は増加)する方向にピストン部材PT11が一定速度で移動し、それに伴いポンプ室135から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。主ポンプP11側の上記の動作に併せ、補助ポンプP12側では、一方の空圧室146内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧される。
タイミングb…主ポンプP11のリミットスイッチLS1がONし、それに伴い主ポンプP11側において空圧室136内の圧力が0とされるとともに、空圧室138内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT11が反転動作する。このとき、ピストン部材PT11の反転時には物理的な動作の遅れが生じ、主ポンプP11側の吐出圧力が一時的に低下するが、補助ポンプP12側において一方の空圧室146が加圧状態となっているために、ピストン部材PT12が変位し、当該補助ポンプP12から液体吐出が行われる。かかる場合、(a)に示す吐出圧力は僅かに低下するが、補助ポンプP12による圧力補償動作によってほぼ同圧に保持される。ちなみに、補助ポンプP12側の吐出圧力は許容圧力(例えば、1.3MPa)となっており、圧力低下に伴う支障が生じることはない。
タイミングc…主ポンプP11のリミットスイッチLS2がONし、それに伴い主ポンプP11側において空圧室138内の圧力が0とされるとともに、空圧室136内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT11が反転動作する。このとき、既述のタイミングbと同様、ピストン部材PT11の反転時には物理的な動作の遅れが生じ、主ポンプP11側の吐出圧力が一時的に低下するが、補助ポンプP12側において一方の空圧室146が加圧状態となっているために、ピストン部材PT12が変位し、当該補助ポンプP12から液体吐出が行われる。かかる場合、(a)に示す吐出圧力は僅かに低下するが、補助ポンプP12による圧力補償動作によってほぼ同圧に保持される。
以後同様の液体吐出動作が繰り返し行われる。ただし、補助ポンプP12側において、ピストン部材PT12がストロークエンド付近に達すると、すなわちピストンストロークがリミットスイッチLS4のON位置よりも上死点側になると(タイミングd)、空圧室146内の圧力が0とされるとともに、空圧室148内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧される。これにより、以降の圧力補償動作時には、空圧室148が加圧状態となっていることで補助ポンプP12圧力補償が行われ、これにより吐出圧力がほぼ同圧に保持される。なお、タイミングeでは、再び補助ポンプP12側のピストン部材PT12が反転動作する。
以上第3の実施形態によれば、液体吐出能力(発生圧力)の異なる2組の液体ポンプ(主ポンプP11、補助ポンプP12)においてそれぞれいずれか一方の空圧室を同時に加圧状態とし、各ポンプによる液体の同時吐出を可能としたため、通常は、発生圧力が低い方の補助ポンプP12からは液体吐出は行われず、発生圧力が高い方の主ポンプP12のみで液体吐出が行われる。このとき、主ポンプP11は自励的に往復運動する。そして、主ポンプP11においてピストン部材PT12の反転動作に伴う一時的な吐出停止時にのみ、補助ポンプP12による液体吐出が行われる。これにより、液体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。
補助ポンプP12においてピストン部材PT12がストロークエンド付近に達する都度、当該ピストン部材P12を反転動作させる構成としたため、ピストン部材PT12がストロークエンドまで達したままとなり、それに起因して吐出圧力補償が行えなくなるといった不都合が抑制できる。
[第4の実施形態]
本実施形態では、上記第3の実施形態におけるシステム構成の一部を変更したものであり、図9には本システムの構成の一部を示す。なお、図9において図示を略した構成については図7を参照されたい。
図9のシステムでは、補助ポンプP12側において2つの液ポンプ室145,147を連通/遮断するための電磁駆動式のバイパス弁160を新たに設けている。バイパス弁160は制御回路150からの制御信号により駆動され、同バイパス弁160がOFF状態にあれば、2つの液ポンプ室145,147間が遮断され、同バイパス弁160がON状態にあれば、2つの液ポンプ室145,147間が連通されるようになっている。また、上記図7との相違点として、補助ポンプP12の一方のシリンダにはピストン部材PT12のストロークエンドを検出する一対のリミットスイッチLS3,LS4が設けられている。
次に、本液体吐出システムにおける液体吐出の様子を図10のタイムチャートを用いて説明する。図10において、(a)は、液体の吐出圧力(圧力計Sによる計測圧力)の推移を示す。(b)〜(d)は、主ポンプP11について、空圧室136,138の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。また、(e)〜(g)は、補助ポンプP12について、空圧室146,148の圧力の推移と、ピストンスロトークとをそれぞれ示す。さらに、(h)は、バイパス弁160のON/OFF状態を示す。なお本例では、主ポンプP11側の動作は基本的に上記図9に準ずるものとなっている。
タイミングa…液体の吐出開始に際し、主ポンプP11側において空圧室136内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。他方の空圧室138内の圧力は0のままである。これにより、ポンプ室135内の容積が減少(ポンプ室137内の容積は増加)する方向にピストン部材PT11が一定速度で移動し、それに伴いポンプ室135から所定圧力(本例では、1.4MPa)の液体が吐出される。主ポンプP11側の上記の動作に併せ、補助ポンプP12側では、一方の空圧室146内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧される。
タイミングb…主ポンプP11のリミットスイッチLS1がONし、それに伴い主ポンプP11側において空圧室136内の圧力が0とされるとともに、空圧室138内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT11が反転動作する。このとき、ピストン部材PT11の反転時には物理的な動作の遅れが生じ、主ポンプP11の吐出圧力が一時的に低下するが、補助ポンプP12側において一方の空圧室146が加圧状態となっているために、ピストン部材PT12が変位し、当該補助ポンプP12から液体吐出が行われる。かかる場合、(a)に示す吐出圧力は僅かに低下するが、補助ポンプP12による圧力補償動作によってほぼ同圧に保持される。
タイミングc…主ポンプP11においてピストン部材PT11の変位が再開され、リミットスイッチLS1がON→OFFに切り替わるタイミングである。このとき、補助ポンプP12側において空圧室146内の圧力が0とされるとともに、空圧室148内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧される。また、バイパス弁160がON状態とされる。これにより、補助ポンプP12側において2つの液ポンプ室145,147が同圧力となり、かかる状態において空圧室148内の圧力によってピストン部材PT12が反転動作する。
タイミングd…補助ポンプP12のリミットスイッチLS4がONし、それに伴い補助ポンプP12側において空圧室146内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧されるとともに、空圧室148内の圧力が0とされる。これにより、ピストン部材PT12が下死点側のストロークエンド位置に復帰する。そして、バイパス弁160がOFF状態とされる。
タイミングe…主ポンプP11のリミットスイッチLS2がONし、それに伴い主ポンプP11側において空圧室138内の圧力が0とされるとともに、空圧室136内の圧力が所定圧力(本例では、700kPa)に加圧される。これにより、ピストン部材PT11が反転動作する。このとき、上述したタイミングbと同様、ピストン部材PT11の反転時には物理的な動作の遅れが生じ、主ポンプP11の吐出圧力が一時的に低下するが、補助ポンプP12側において一方の空圧室146が加圧状態となっているために、ピストン部材PT12が変位し、当該補助ポンプP12から液体吐出が行われる。かかる場合、(a)に示す吐出圧力は僅かに低下するが、補助ポンプP12による圧力補償動作によってほぼ同圧に保持される。
タイミングf…主ポンプP11においてピストン部材PT11の変位が再開され、リミットスイッチLS2がON→OFFに切り替わるタイミングである。このとき、バイパス弁160がON状態とされる。これにより、補助ポンプP12側において、2つの液ポンプ室145,147が同圧力となり、空圧室146内の圧力によってピストン部材PT12が上死点側に変位する。
タイミングg…補助ポンプP12のリミットスイッチLS3がONし、それに伴い補助ポンプP12側において空圧室148内の圧力が所定圧力(本例では、670kPa)に加圧されるとともに、空圧室146内の圧力が0とされる。これにより、ピストン部材PT12が上死点側のストロークエンド位置で停止する。そして、バイパス弁160がOFF状態とされる。
それ以降、図示のとおり上記と同様の動作が繰り返される。このとき、主ポンプP11のピストン部材PT11の動作が一旦停止し、その後反転側に再始動する都度、バイパス弁160が一時的にON状態とされ、補助ポンプP12のピストン部材PT12がいずれかのストロークエンド位置に変位する。したがって、主ポンプP11側でのピストン反転の都度、補助ポンプP12のピストン部材PT12がストロークエンド位置を始点として移動することとなる。
以上第4の実施形態によれば、上述した第3の実施形態と同様に、液体吐出能力(発生圧力)の異なる2組の液体ポンプ(主ポンプP11、補助ポンプP12)を用いた構成において液体吐出経路内における吐出圧力の脈動が抑制できる。また、第4の実施形態では特に、補助ポンプP12は、主ポンプP11のピストン反転における吐出休止時間(例えば、図10のb〜c間、e〜f間の時間)分をカバーするのに足りるだけの液体吐出能力(吐出容量)を有するものであれば良く、その小型化が可能となる。また、補助ポンプP12側の制御は、ピストン部材PT12のストロークエンド検出に基づく比較的簡易なもので良く、制御系の構成の簡素化が可能となる。
[第5の実施形態]
本実施形態では、液体ポンプを3つ有する液体吐出システムについて説明する。図11は、本実施形態の液体吐出システムを示す油圧回路図である。図11において、補償ポンプブロックX1は前述の図4の構成(2組の液体ポンプとして第1ポンプP1,第2ポンプP2を有する構成)をそのまま流用しており、この構成に対して並列に追加ポンプブロックX2を追加した構成となっている。図4と重複する構成については同一の符号を付し、その説明を簡略する。
本システム構成では、補償ポンプブロックX1において2組の液体ポンプP1,P2の協働により圧力補償がなされつつ液体の連続吐出が行われ、この構成に対して追加ポンプブロックX2が追加されることで、吐出圧力を一定に保持しつつ流量増大が図られている。
補償ポンプブロックX1には2つの液体ポンプ(第1ポンプP1,第2ポンプP2)が設けられており、このうち第1ポンプP1では、エア流路切替弁109の制御状態に基づく空圧室106,108の圧力変化に伴いピストン部材PT1が往復動する。これにより、2つのポンプ室105,107のいずれかから液体が吐出される。また、第2ポンプP2では、エア流路切替弁119の制御状態に基づく空圧室116,118の圧力変化に伴いピストン部材PT2が往復動する。これにより、2つのポンプ室115,117のいずれかから液体が吐出される。エア流路切替弁109,119の切替動作は補償動作制御回路120により制御される。
また、追加ポンプブロックX2には追加ポンプP3が設けられている。追加ポンプP3では、エア流路切替弁171の制御状態に基づく空圧室173,174の圧力変化に伴いピストン部材PT3が往復動する。これにより、2つのポンプ室175,176のいずれかから液体が吐出される。追加ポンプP3には、2つのリミットスイッチLS9,LS10が設けられており、それらのリミットスイッチLS9,LS10によってピストン部材PT3がストロークエンド付近に達したことが検出される。エア流路切替弁171の切替動作は追加ポンプ制御回路180により制御される。
ここで、補償動作制御回路120では、2組の液体ポンプP1,P2を用いた圧力補償制御が実施されるのに対し、追加ポンプ制御回路180では、補償動作制御回路120とは独立して追加ポンプP3の制御が実施される。具体的には、追加ポンプ制御回路180では、追加ポンプP3のピストン部材PT3がストロークエンドに達する都度、その往復動作を反転させる制御が実施される。これにより、追加ポンプブロックX2では、補償ポンプブロックX1とは独立して(自励的に)液体吐出が行われる。
補償ポンプブロックX1及び追加ポンプブロックX2から各々吐出される液体は、各ブロックの下流部において同一の吐出配管部Haを介して液体吐出先に供給されるようになっている。
図12は、本液体吐出システムにおける液体吐出の様子を示すタイムチャートである。図12において、(a)は、液体の吐出圧力(圧力計Sによる計測圧力)の推移を示す。(b)〜(g)は補償ポンプブロックX1における動作を、(h)〜(j)は追加ポンプブロックX2の動作を示す。
補償ポンプブロックX1の動作は、前述の図5の動作(第2の実施形態で説明したポンプ動作)と概ね等しいものであり、ここではその詳細な説明を省略する。この場合、第1ポンプP1及び第2ポンプP2では、液体吐出が重複しかつ各ピストン部材PT1,PT2の反転タイミングが重ならないようにして、各ポンプP1,P2の制御(エア流路切替弁109,119の切替制御)が行われる。これにより、一方のポンプでピストン部材が反転し、それに伴い液体吐出が一時的に休止されても他方の液体ポンプでの液体吐出によって液体の連続吐出が補償される。したがって、液体の吐出期間中は全期間を通じて液体の吐出圧力が一定のまま保持される。
一方、追加ポンプブロックX2の動作は、前述の図3の動作(第1の実施形態で説明したポンプ動作)と概ね等しいものであり、ここではその詳細な説明を省略する。この場合、追加ポンプP3では、ピストン部材PT3がストロークエンドに達する都度、すなわちリミットスイッチLS9,LS10のいずれかがONになる都度、当該ピストン部材PT3の反転動作が行われる。
以上詳述した第5の実施形態によれば、補償ポンプブロックX1における圧力補償機能によって吐出圧力の調整がなされる。また、追加ポンプブロックX2によって液体吐出流量の増加が図られる。したがって、液体の吐出圧力を一定に保持しつつ流量増大を図ることができる。またこの場合、追加ポンプブロックX2では、自励的でかつ比較的単純なポンプ制御が実施されるため、液体ポンプの追加に起因して過度な制御機能の複雑化が生じることはなく、簡易に液体ポンプの追加を行うことができる。
[他の実施形態]
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記各実施形態では、各液体ポンプにおいてピストン部材の位置検出のために磁気式のリミットスイッチを適宜設置したが、この構成を変更し、位置検出手段として近接スイッチ、リニアエンコーダ、リニアポテンションメータ等を設置する構成としても良い。ピストン部材の移動速度と流量とは相関を有するため、リニアセンサの検出結果により常時流量の把握が可能になる。
上記各実施形態では、吸入側開閉弁及び吐出側開閉弁としてチェック弁63〜66等を用いたがこれを変更する。例えば、図13の(a)に示すように、チェック弁63〜66に代えて、電磁駆動式の制御弁191,192,193,194を設ける。この場合、液体吸入経路の分岐部分にはそれぞれ吸入制御弁191,192を設け、液体吐出経路の分岐部分にはそれぞれ吐出制御弁193,194を設ける。又は、図13の(b)に示すように、更に液体ポンプの2つのポンプ室間を連通又は遮断するバイパス弁195を設ける構成としても良い。
上記第5の実施形態では、同等の液体吐出能力(発生圧力)を有する2組の液体ポンプを用いて補償ポンプブロックX1を具体化した事例を説明したが、これを変更する。例えば、液体吐出能力(発生圧力)の異なる2組の液体ポンプを用いて補償ポンプブロックX1を具体化しても良い。この場合、第3の実施形態又は第4の実施形態で説明したように、主ポンプP11と補助ポンプP12との組み合わせから2組の液体ポンプを用いると良い。
また、上記第5の実施形態の如く補償ポンプブロックX1と追加ポンプブロックX2とを有する構成において、液体流量に応じて各ポンプブロックX1,X2における液体吐出態様を変更しても良い。具体的には、液体流量が比較的多い場合には、補償ポンプブロックX1及び追加ポンプブロックX2の双方を用いて液体吐出を行わせるのに対し、同流量が比較的少ない場合には、補償ポンプブロックX1のみを用いて液体吐出を行わせる。これにより、要否に応じてシステムの一部を休止させることができ、エネルギ消費を適正に調整できる。またこの場合、液体流量の変更を容易に行うことができる。ピストン部材の移動速度を調整し、常に安定速度でピストン部材を往復動させることも可能となる。ピストン部材の動作が安定することで、安定した液体吐出が実現できる。なお、液体流量の大きさは、リニアセンサ等により測定したり、リミットスイッチの動作時間間隔から推定したりすれば良い。また、都度の要求流量に応じて液体吐出態様を変更することも可能である。
液体吐出配管内の吐出圧力を検出する圧力センサを設け、該圧力センサの検出結果に基づいて液体ポンプの空圧室に対するエア圧力の制御を行う構成としても良い。例えば、吐出圧力の低下を検知した場合に、ピストン部材を反転動作させたりする。
本発明の流体供給システムを、油圧クランプ装置や油圧プレス装置といった油圧アクチュエータにおける油圧供給システムとして実用化することも可能である。かかる場合、油悪アクチュエータにおいて適正な油圧出力が得られることとなる。
液体ポンプの構成を示す断面図である。 液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。 液体吐出システムにおける液体吐出動作を示すタイムチャートである。 第2実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。 第2実施形態における液体吐出動作を示すタイムチャートである。 第2実施形態における液体吐出動作を示すタイムチャートである。 第3実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。 第3実施形態における液体吐出動作を示すタイムチャートである。 第4実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。 第4実施形態における液体吐出動作を示すタイムチャートである。 第5実施形態における液体吐出システムの概要を示す油圧回路図である。 第5実施形態における液体吐出動作を示すタイムチャートである。 吸入側開閉弁及び吐出側開閉弁に関する別例を示す図である。
符号の説明
10…液体ポンプ、11,12…シリンダケース、13…ロッドカバー、15…ロッド、16,17…液通路、31,41…ピストン、51,52…液ポンプ室、55,56…空圧室、63〜66…チェック弁、71…空圧源、73…エア流路切替弁、80…制御回路、101…ロッド、102,103…ピストン、105,107…液ポンプ室、106,108…空圧室、109…エア流路切替弁、111…ロッド、112,113…ピストン、115,117…液ポンプ室、116,118…空圧室、119…エア流路切替弁、120…制御回路(補償動作制御回路)、131…ロッド、132,133…ピストン、135,137…液ポンプ室、136,138…空圧室、139…エア流路切替弁、141…ロッド、142,143…ピストン、145,147…液ポンプ室、146,148…空圧室、149…エア流路切替弁、150…制御回路、160…バイパス弁、171…エア流路切替弁、173,174…空圧室、175,176…ポンプ室175,176、180…追加ポンプ制御回路、191〜194…制御弁、Ha…吐出配管部、P1〜P3,P11,P12…液体ポンプ、PT,PT1,PT2,PT11,PT12…ピストン部材、X1…補償ポンプブロック、X2…追加ポンプブロック。

Claims (15)

  1. シリンダ部材と、
    前記シリンダ部材の内部空間を軸方向に2つに仕切る仕切部材と、
    前記仕切部材を貫通して設けられるロッド部、及びその両端部に取り付けられ前記シリンダ部材内を摺動する2つのピストン摺動部を有するピストン部材と、
    を備え、
    前記シリンダ部材内において前記仕切部材と前記2つのピストン摺動部とにより2つのポンプ室を区画形成するとともに、前記ピストン摺動部を挟んで各ポンプ室とは逆側に、ピストン摺動部に対して操作圧力を付加する2つの圧力作用室を有し、さらに前記2つのポンプ室に各々連通する2つの流体入出通路を有することを特徴とする流体ポンプ。
  2. 前記シリンダ部材は2つのシリンダケースからなり、該2つのシリンダケースの間に前記仕切部材を介在させてこれら各部材を連結するとともに、前記仕切部材に前記流体入出通路を設けたことを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  3. 前記2つの圧力作用室に択一的に圧縮空気が導入され、いずれの圧力作用室が加圧されたかに応じて、前記ポンプ室を通じて流体を吸入又は吐出させることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体ポンプ。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の流体ポンプを用いた流体供給システムであって、
    流体吸入経路及び流体吐出経路の一部をそれぞれ分岐させて前記2つのポンプ室の各流体入出通路に接続するとともに、流体吸入経路の分岐部分にはそれぞれ吸入側開閉弁を、流体吐出経路の分岐部分にはそれぞれ吐出側開閉弁を設け、
    他方、前記2つの圧力作用室に、同圧力作用室に対して圧縮空気を供給するための圧力調整手段を接続したことを特徴とする流体供給システム。
  5. 前記ピストン部材のストローク位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出したピストン部材のストローク位置に応じて前記圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の流体供給システム。
  6. 前記位置検出手段による検出位置として前記ピストン部材のストロークエンド又はその近傍位置を含み、
    前記制御手段は、前記ピストン部材がストロークエンド又はその近傍位置に達したことが前記位置検出手段により検出されたタイミングで、前記ピストン部材が反転動作するよう前記圧力調整手段を制御することを特徴とする請求項5に記載の流体供給システム。
  7. 2組の流体ポンプを用い、各流体ポンプからの吐出流体を共通の流体吐出経路を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
    前記制御手段は、前記2組の流体ポンプの流体吐出が重複しかつ各ピストン部材の反転タイミングが重ならないようにして、流体ポンプごとに設けた圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする請求項5に記載の流体供給システム。
  8. 前記2組の流体ポンプに設けた各位置検出手段はその検出位置として前記ピストン部材のストロークエンド及びストロークエンド直前位置を含み、
    前記制御手段は、一方の流体ポンプにおいて前記ピストン部材がピストンストローク直前位置に達したことが前記位置検出手段により検出されたタイミングで、他方の流体ポンプにおいて流体吐出が開始されるよう、前記圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする請求項7に記載の流体供給システム。
  9. 前記制御手段は、前記2組の流体ポンプにおいてそれぞれいずれか一方の前記圧力作用室が同時に加圧状態となる期間を設定することで、前記2組の流体ポンプの流体吐出を重複させることを特徴とする請求項7又は8に記載の流体供給システム。
  10. 主ポンプと、この主ポンプよりも発生圧力が低い補助ポンプとからなる2組の流体ポンプを用い、各流体ポンプからの吐出流体を共通の流体吐出経路を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
    前記制御手段は、前記2組の流体ポンプにおいてそれぞれいずれか一方の前記圧力作用室が同時に加圧状態となるようにして、流体ポンプごとに設けた圧力調整手段による圧縮空気の供給状態を制御することを特徴とする請求項5に記載の流体供給システム。
  11. 前記補助ポンプにそのピストン部材がストロークエンド付近にあることを検出する位置検出手段を設け、
    前記制御手段は、前記補助ポンプにおいてピストン部材がストロークエンド付近に達した場合に当該ピストン部材を反転動作させることを特徴とする請求項10に記載の流体供給システム。
  12. 前記補助ポンプにおいてその2つのポンプ室間を連通又は遮断する開閉弁を設け、
    前記制御手段は、前記主ポンプにおけるピストン部材反転に伴う流体吐出の再開がなされたことを判定し、その流体吐出再開の直後に、前記開閉弁を一時的に開放して前記補助ポンプの2つのポンプ室間を連通させることを特徴とする請求項10又は11に記載の流体供給システム。
  13. 前記2組の流体ポンプとその各ポンプに付随して設けられる圧力調整部とからなる第1ポンプブロックと、
    前記2組の流体ポンプとは別体の流体ポンプと同ポンプに付随して設けられる圧力調整部とからなる第2ポンプブロックと、を備え、
    前記各ポンプブロックからの吐出流体を共通の流体吐出経路を介して流体供給先に供給するようにした流体供給システムであって、
    前記第1ポンプブロックに、前記2組の流体ポンプによる圧力補償機能を有する第1制御手段を設けるとともに、前記第2ポンプブロックに、前記第1制御手段とは独立したポンプ制御機能を有する第2制御手段を設けたことを特徴とする請求項7乃至12に記載の流体供給システム。
  14. 前記第2制御手段は、前記第2ポンプブロック側のポンプ制御として、流体ポンプのピストン部材がストロークエンドに達する都度、その往復動作を反転させる制御を実施することを特徴とする請求項13に記載の流体供給システム。
  15. 流体流量が比較的多い場合には、前記第1,第2ポンプブロックの双方を用いて流体吐出を行わせるのに対し、同流量が比較的少ない場合には、前記第1ポンプブロックのみを用いて流体吐出を行わせることを特徴とする請求項13又は14に記載の流体供給システム。
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