JP2007319019A - 細胞処理方法及び細胞処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】細胞懸濁液中の細胞に濾過膜上で試薬処理を施した後、任意の液体中に高回収率で且つ簡便に回収する。
【解決手段】細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する方法であって、細胞懸濁液を濾過膜で濾過する工程と、濾過膜上の細胞を試薬で処理する工程と、回収液を、試薬で処理された細胞に剪断力が作用するように供給し、濾過膜上の細胞を回収液中に遊離させる工程と、濾過膜から遊離した細胞を含む回収液を回収する工程と、を備える細胞処理方法。
【選択図】なし
【解決手段】細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する方法であって、細胞懸濁液を濾過膜で濾過する工程と、濾過膜上の細胞を試薬で処理する工程と、回収液を、試薬で処理された細胞に剪断力が作用するように供給し、濾過膜上の細胞を回収液中に遊離させる工程と、濾過膜から遊離した細胞を含む回収液を回収する工程と、を備える細胞処理方法。
【選択図】なし
Description
本発明は、細胞懸濁液中の細胞に濾過膜上で試薬処理を施した後、任意の液体中に高効率で回収することが可能な細胞処理方法及び細胞処理装置に関する。
子宮頸部のスクリーニング法として、通常は細胞診が利用されている。ここで、子宮頸部の細胞診は、子宮頸部表面を綿棒やスクレーパー等の専用の採取器具で擦過し、擦過した細胞を、直ちにスライドグラス上に塗抹して標本を作り、顕微鏡等で観察することにより診断を行っている。あるいは健康診断のように大量の検体を処理する必要がある場合には、擦過により採取した細胞群を、固定液中で保存して検査センターに輸送し、検査センターで、塗抹標本をつくり、それをパパニコロウ染色して、顕微鏡で観察して病変の診断情報を得ることが行われている。
いずれの場合であっても、個々の検体について塗抹標本を作製し、顕微鏡観察しなければならないため、処理が煩雑で時間を要することや、診断に高度の習熟を要することから、近年細胞診の自動化の試みが検討されている。
細胞診の自動化方法としては、例えば、フローサイトメトリが挙げられる。フローサイトメトリは、蛍光標識した任意の抗体で細胞を免疫し、その細胞の懸濁液をフローセルに流してレーザ光を照射し、個々の細胞から発せられる蛍光情報や散乱光情報を測定することによって、短時間に多量の細胞から複数の測定情報を得て、相関解析と統計解析を行う方法である。細胞診においては、癌などの病変に依存する任意のタンパクをマーカーとして選択し、このマーカーに対する蛍光標識特異的抗体で処理した細胞の懸濁液をフローサイトメータで測定することにより、癌細胞の有無を測定することができる。このような細胞の染色工程には、細胞と試薬の反応の工程と、溶液の交換による細胞の洗浄工程とが必要になる。
このような工程を経て、フローサイトメータ用の測定試料を調製する方法としては、細胞と溶液の比重差を利用した遠心分離法が挙げられる。しかしながら、遠心分離法は、細胞処理装置が大型化することや安全性の観点からあまり自動化に適した技術ではない。一方、遠心分離法以外の方法として、細胞の大きさを利用する濾過法が挙げられる。
特許文献1は、中空糸濾過膜を用いる細胞の前処理方法を記載する。しかし、中空糸濾過膜を用いる場合、溶液の交換率が低く自動化に適した技術ではない。また、処理する細胞の大きさに適した中空糸濾過膜を用意する必要があるが、現在容易に利用可能な中空糸濾過膜は、血液透析などに用いられる最大ポア径0.65μm程度のポリサルフォンに限られており、種々のポア径の中空糸濾過膜を揃えることはコストアップの要因となる。
特許文献2は、弾性変形可能な材料の濾過膜を用い、弾性変形を利用してポア径を変化させて細胞を濾過・回収する技術を記載している。すなわち、特許文献2の技術では、圧縮状態で小さいポア径を有する濾過膜で細胞を捕捉し、その後非圧縮状態にして該濾過膜のポア径を大きくして、逆方向から供給した液体で捕捉されていた細胞を該濾過膜から離脱させる。
しかし、特許文献2に記載の技術では、濾過膜の延伸・圧縮をするための装置が必要であり、また複数の濾過膜を用いるため、工程が複雑でありコストがかかるという欠点がある。また、細胞を回収するための回収液が多量に必要であり、回収液中の細胞含有率が低くなるため、フローサイトメータ用の測定試料の調製には不適であるという問題もある。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、細胞懸濁液中の細胞に濾過膜上で試薬処理を施した後、任意の液体中に高回収率で且つ簡便に回収することができる方法及び装置を提供するものである。
本発明は、細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する方法であって、細胞懸濁液を濾過膜で濾過する工程と、濾過膜上の細胞を試薬で処理する工程と、 回収液を、試薬で処理された細胞に剪断力が作用するように供給し、濾過膜上の細胞を回収液中に遊離させる工程と、濾過膜から遊離した細胞を含む回収液を回収する工程と、を備える細胞処理方法に関する。
また、本発明は、細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する細胞処理装置であって、細胞懸濁液を濾過するための濾過膜を保持する保持部材と、濾過膜上の細胞に試薬を供給する試薬供給部と、濾過膜上の細胞存在領域に配置されたときに濾過膜上の細胞に剪断力が作用するように回収液を供給する回収液供給部材と、を備える細胞処理装置に関する。
本発明によれば、細胞懸濁液中の細胞に対して試薬処理を施した後、任意の回収液中に高回収率で且つ簡便に回収することができる。
また、本発明によれば、少量の回収液で効率的に細胞を回収することが可能となる。
また、本発明によれば、少量の回収液で効率的に細胞を回収することが可能となる。
また、本発明によれば、細胞の形態を維持したまま細胞を効率的に回収することができる。本発明の方法により回収された細胞は、例えばフローサイトメータ等を用いることにより、細胞の形態の情報を有効に計測することができる。
また、本発明によれば、細胞懸濁液の溶媒を遠心分離法と同等の置換効率で置換することが可能であり、複数回の固液分離操作を必要とする遠心分離法と比較して、同等の置換処理を簡単に短時間で行なうことができ自動化に適している。
更に、本発明によれば、濾過膜として平膜の濾過膜を用いるため、素材を含め幅広い性状の種々の濾過膜から目的や対象に応じて適切なものを選択して使用することができる。
図1は本発明の一実施形態の細胞処理装置の概略斜視図であり、図2はその上面図である。この細胞処理装置1は、細胞懸濁液中の細胞を濾過膜で濾過し、濾過膜上の細胞に対して染色液等の試薬処理と洗浄液での洗浄処理を施した後、濾過膜上の細胞を回収液中に回収する装置である。
細胞処理装置1は、ディスポチップ2を装着したピペッタ3を保持するロボットアーム4、冷蔵保管が必要な試薬を収容した試薬冷蔵保管庫5、室温保管が可能な試薬を収容した試薬室温保管庫6、洗浄液を保管した洗浄液保管庫7、内部に濾過膜8を配置可能な反応チャンバ9、交換用のディスポチップ2が懸架されたディスポチップ収容部10、使用済みのディスポチップ2をピペッタ3から外して廃棄するチップ廃棄部11、回収具12を反応チャンバ9内の濾過膜8上に配置するための回収具移動機構13、回収具12に回収液を供給するシリンジポンプ14を備えている。ロボットアーム4は、z軸を回転軸としていずれの方向にも回転可能であり、且つ回転軸に沿って上下動可能に構成されている。
試薬冷蔵保管庫5は、図示しないペルチェ冷却器によって試薬を冷蔵保存し、その上面に各試薬を供給するための試薬供給口51を備えている。各試薬供給口51は、試薬の蒸発を防ぐためにスリット付ゴムキャップで蓋をされており、このゴムキャップはスリットによりピペッタに装着されたディスポチップ2を受け入れることができる。
試薬室温保管庫6は、室温保管可能な試薬を収容し、その上部に試薬供給口61を備えている。試薬供給口61も試薬供給口51と同様にスリット付ゴムキャップにより蓋をされている。洗浄液保管庫7は、洗浄液を収容し、その上部にスリット付ゴムキャップを備えた洗浄液供給口71を有している。ディスポチップ収容部10には、交換用のディスポチップ2が懸架されている。ロボットアーム4によりピペットチップ未装着のピペッタ3を所望のディスポチップ2の上方に移動させた後、ピペッタ3を下方に移動させてディスポチップ2をピペッタ3に装着する。また、使用後のディスポチップ2は、チップ廃棄部11のチップ廃棄口111に挿入されて廃棄される。
図2に示されるように、試薬冷蔵保管庫5の各試薬供給口51、試薬室温保管庫6の各試薬供給口61、緩衝液保管庫7の緩衝液供給口71、反応チャンバ9内に配置された濾過膜8、ディスポチップ収容部10の交換用ディスポチップ2、ディスポチップ廃棄部11のチップ廃棄口111は、ロボットアーム4の回転によるピペッタ3の円周軌道上に配置されている。
図3及び図5に示されるように、反応チャンバ9は、その内部に濾過膜保持部材91及び濾過膜支持体15を備えており、この保持部材91により濾過膜8が保持され、濾過膜支持体15により濾過中の液圧による濾過膜8の撓みを防止する。濾過膜支持体15は濾過膜8が液圧に対し変形しない場合は、なくてもよい。保持部材91は、その下部が図示しない空圧源にバルブ92(図5)を介して接続されており、濾過膜8の背面側から吸引および加圧が可能になっている。また、保持部材91の下部は廃液容器に接続されており、濾過液、使用済みの試薬、洗浄液等は廃液容器に収容される。また、反応チャンバ9には、図示しない熱水供給機構により供給された熱水を満たすことにより恒温槽として機能し、細胞を試薬で処理する際の温度を調節できるようになっている。また、濾過膜8は取り外し可能に保持部材91に保持されており、細胞懸濁液の1サンプルの処理ごとに交換される。
回収具移動機構13は、z軸を回転軸として回転可能であり、且つ上下動可能なアーム131、アーム131によって着脱可能に保持された回収具12を備えている。また、回収具移動機構13は、チューブによりシリンジポンプ14と接続されている。シリンジポンプ14(図2)から供給された回収液は、回収具移動機構13の内部に設けられたチューブを介して回収具12に供給可能になっている。
回収具12を図4(a)〜図4(c)を用いて説明する。回収具12は、濾過膜8上に配置される際に濾過膜8に対する間隔を規定するとともに、濾過膜8上に回収液の流路122を形成するために底面に設けられた螺旋状のスペーサ121、流路122に回収液を供給する回収液供給口123、濾過膜8から遊離した細胞を含む回収液を排出する回収液排出口124、回収液排出口124から排出された回収液を貯留する貯留部125を備えている。この回収具12は、濾過膜8に対して垂直方向から回収液供給口123を介して供給される回収液の流れを、濾過膜8に対して略平行な流れに変換し、濾過膜8上の細胞に対して剪断流を生じさせる。図4(c)は回収具の上面から見た回収液の流れを示す図である。
回収液供給口123を介して供給された回収液は、スペーサ121によって螺旋状に規定された流路に沿って濾過膜8上の細胞に剪断力を付与するため、各細胞に均一な剪断力を作用させることができ効率的に細胞を遊離させることができる。なお、剪断力は、供給される回収液の単位時間当たりの流量、スペーサーの高さ、およびスペーサー121によって形成される流路の幅によって調整することができ、処理する細胞の状態や量に応じて適宜設定することができる。
回収液供給口123を介して供給された回収液は、スペーサ121によって螺旋状に規定された流路に沿って濾過膜8上の細胞に剪断力を付与するため、各細胞に均一な剪断力を作用させることができ効率的に細胞を遊離させることができる。なお、剪断力は、供給される回収液の単位時間当たりの流量、スペーサーの高さ、およびスペーサー121によって形成される流路の幅によって調整することができ、処理する細胞の状態や量に応じて適宜設定することができる。
次に、上述した細胞処理装置1を用いた細胞処理の方法について以下に説明する。本実施形態の方法において、細胞懸濁液中の細胞は、例えば、患者から採取された細胞であり、その細胞を検査することにより診断を支援する情報を得るためのものである。例えば、子宮頸癌の診断には、子宮頸部由来細胞を溶媒に懸濁した細胞懸濁液が用いられる。
まず、反応チャンバ9内に設置され、保持部材91に保持され、支持体15に支持された濾過膜8上に、細胞懸濁液を供給する。図5(a)に示されるように、濾過膜8上に供給された細胞懸濁液は、濾過膜8の背面側に付与される陰圧により吸引濾過される。ここで、吸引濾過は細胞懸濁液中の溶媒が濾過膜8上に細胞と共に残るように行われる。濾過膜8上に細胞と共に溶媒を存在させることにより、濾過膜8に細胞が固相化されることを防止し、後述する細胞回収の効率を向上させることができる。なお、使用する試薬の種類によって細胞を処理する際にインキュベートする必要がある場合には、反応チャンバ9に所定の温度の熱水を供給しておく。
ロボットアーム4によりピペッタ3をディスポチップ収容部10上に移動させた後、ピペッタ3を垂直方向に下降させて、その先端にディスポチップ2を装着する。ディスポチップ2を装着したピペッタ3を垂直方向に上昇させた後、試薬冷蔵保管庫5の試薬供給口51上に移動させ、ピペッタ3を下降させてディスポチップ2を試薬供給口51内に挿入し、所定量の試薬を吸引する。ディスポチップ2を介して試薬を吸引したピペッタ3を垂直方向に上昇させた後、濾過膜8上に移動させ、ピペッタ3を濾過膜8に向けて下降させる。
次に、濾過膜8上の細胞にピペッタ3により試薬を吐出し供給する。このとき保持部材91の下部に設けられたバルブ92を閉じて、試薬が細胞と十分反応するようにしている。反応が終わるとバルブ92を開き吸引を行って試薬を除去する。
一方、ピペッタ3は、ロボットアーム4によりチップ廃棄部11のチップ廃棄口111上に移動した後、下降してディスポチップ2をチップ廃棄口111に挿入して外し廃棄する。ディスポチップ収容部10において、再度、ピペッタ3にディスポチップ2を装着し、洗浄液保管庫7において、洗浄液を吸引し、濾過膜8上の試薬で処理された細胞に洗浄液を供給し、洗浄液を濾過膜8の背面側から吸引除去する。必要に応じて、異なる試薬での細胞の処理、洗浄を行う。なお、反応終了後の試薬の吸引除去および洗浄液の吸引除去は、細胞が濾過膜8上に固相化されることを防止するために、濾過膜8上に若干溶液が残るように行われる。
洗浄後、試薬で処理された細胞を、回収具12を用いて回収する。回収具12は回収具移動機構13により試薬処理された細胞上に載置される。回収液は、濾過膜8上に回収具12が配置された状態で、シリンジポンプ14から供給され、回収具12の回収液供給口123から濾過膜8上に供給される。このとき、図5(b)に示されるように、濾過膜8の背面側から気体で背圧Pが付与されており、回収具12から供給された回収液がその供給圧PRによって濾過膜8を透過する漏れ流となることを防止している。なお、背圧Pは、濾過膜8がエアを通さないように濾過膜8のバブルポイントPVPより小さい値に設定されている。このような状態で回収液供給口123から濾過膜8上に回収液が供給されると、漏れ流が防止され効率よく剪断流を形成することができる。回収液は、濾過膜8上を回収具12の底面に設けられた螺旋状のスペーサー121によって規定される流路を流れる間に剪断力によって細胞を濾過膜8から遊離させ、最終的に回収具12の上面に設けられた貯留部125に収容されて回収される。
次に、上記回収具12を用いて剪断流を形成することにより濾過膜8上の細胞を回収できることを実験により確認した。濾過膜8として、親水性ポリテトラフロロエチレン(PTFE)の円形メンブレン(ポア径1μm、有効膜径10mm)を、濾過膜支持体15に支持させ、濾過膜保持部材91に保持させて使用した。
細胞懸濁液サンプルは、子宮頸部擦過検体から調製し、1mlの固定液(PreservCyto、Cytyc社製)中に約1×105個の細胞を含んでいた。細胞は、試験後に濾過膜8に残存する細胞を濾過膜ごと顕微鏡観察するために、予め蛍光色素(ヘキスト33342)で核染色した。
細胞懸濁液サンプル1mlをメンブレン上に滴下し、メンブレンの背面に陰圧を付与することにより、2ml/分にて吸引濾過し、細胞懸濁液の溶液50μlが円形メンブレン上に残るようにバルブ92を閉じた。続いて細胞洗浄液としてりん酸緩衝液1mlを同メンブレン上に滴下し、2ml/分にて吸引濾過し、溶液50μlが円形メンブレン上に残るようにバルブ92を閉じた。同様に洗浄液の滴下・吸引を計8回繰り返した。
次いで、回収具12を、メンブレン上に、スペーサー121の底面がメンブレンに接するように配置した。なお、回収具は、使用した濾過膜の有効膜径に合わせた円形の外径を有し、底面からのスペーサー121の高さが0.2mm、スペーサー間の間隔(流路幅)2mmのものを用いた。200μlの回収液(Ret Sheath、シスメックス社製)を4ml/分の流量で回収液供給口123からメンブレン上に供給した。このとき、回収液がメンブレンを透過しないように、メンブレンの背面側から気体で加圧した。回収液は、これらの構成によりメンブレンに対して略平行な流れ(剪断流)に変換され、スペーサー121によって形成される螺旋状流路に沿って中心部から周縁部へ流れた。流路を流れる回収液の濾過面全面で略均一化された剪断流により、メンブレン上に捕捉された細胞が剥離して、回収液中に遊離した。回収液は、回収具12の上面に設けられた貯留部125に収容した。
回収液の回収液量はおよそ170μlであった。また、濾過膜に供給した細胞数に対し、回収液中に回収された細胞の数は85%であった。回収液を回収後、メンブレン上に残存する細胞をメンブレンごと蛍光顕微鏡により検出した。結果を図6(a)に示す。図において細胞は輝点で示される。図6(a)より明らかなように、メンブレンの全面に渡って、残存する細胞がほとんど観察されない。
図6(b)には、対照のために、細胞懸濁液の濾過のみを行ったメンブレンの蛍光画像を示す。図6(a)と図6(b)の比較から明らかなように、本実施形態の方法によればメンブレンから200μlの微量の回収液で細胞をほぼ全数回収することができており、濾過膜全面で濾過膜上の細胞に一様な剪断力が効率よく作用するように回収液を供給できたことが確認された。
また、得られた回収液中の細胞に、濾過・回収による形態の変化は確認されなかった。
また、得られた回収液中の細胞に、濾過・回収による形態の変化は確認されなかった。
また、回収経路の体積がおよそ20μlであること、及び回収液量が170μlであることから、濾過膜の背面から回収液の液圧以上で濾過膜のバブルポイント以下の圧力で気体を供給することにより、回収液が濾過膜を透過することを防止し、効率よく剪断流を形成するために有効であることが確認された。
なお、上記実施形態においては濾過膜8として親水性テトラフロロエチレン製の円形メンブレンを使用したが、これに限定されるものではなく、タンパク質が吸着し難く、耐久性に優れている素材であれば特に限定されない。タンパク質の吸着防止の観点から濾過膜は親水性であることが好ましい。また、形状も特に限定されず、例えば、円形以外の方形のような多角形でもよい。
親水性の濾過膜としては、親水性ポリマー材料で濾過膜を構成してもよく、また、濾過膜の表面を親水性ポリマー材料でコーティングしてもよい。親水性ポリマー材料は、特定のものに限定されないが、好ましくは、親水性ポリテトラフロロエチレン、親水性ナイロン、親水性ポリビニリデンフロライド、親水性ポリカーボネイト、親水性ポリプロピレン、親水性ポリスルフォン及び親水性ポリエーテルスルホンが挙げられる。
濾過膜のポア径は、細胞懸濁液中の目的の細胞が通過することができないであれば特定の値に限定されない。ポア径は、目的の細胞の大きさに依存して適宜選択される。
濾過膜と濾過膜支持体からなる総空隙率は、特定の値に限定されないが、細胞懸濁液の1サンプル当たりの細胞数が多すぎると、濾過による細胞への負荷が増し、効率的な濾過ができなくなることがあるため、処理する細胞の数や大きさに応じて適宜調整することが好ましい。
また、上記実施形態において、細胞懸濁液中の細胞を濾過膜8によって濾過する際に、濾過膜の背面(細胞存在面の反対側)から吸引(陰圧を印加)したが、大気圧下で細胞懸濁液による液圧のみを利用して行なってもよい。
また、濾過の際に濾過膜上に細胞懸濁液の溶媒を細胞と共に残すために、濾過膜上の液量を監視して吸引を停止することが好ましい。例えば、吸引液量を監視したり、細胞懸濁液の液面レベルを光学センサで監視したり、あるいは濾過膜の背面側の圧力変化を圧力センサで監視することにより、濾過膜上の液量を監視することができる。
上記実施形態において、回収液を、濾過膜8上の細胞に剪断力が作用するように供給するために、回収液を濾過膜8に対して垂直な流れとして供給し、回収具12により濾過膜8に対して略平行な流れに変換したが、これに限定されない。回収液を最初から濾過膜8に対して略平行な流れとして供給してもよいし、垂直方向以外の濾過膜に対して非略平行な流れとして供給し、濾過膜8上で濾過膜8に対して略平行な流れに変換してもよい。なお、回収液は、細胞をその形態を損傷することなく保存し得る液体であれば特に限定されない。また、回収具12は、濾過膜8上に配置されたとき、濾過膜8上の細胞存在領域に、濾過膜8の細胞存在面を底面として、一方の端部に供給口を他方の端部に排出口を有する1又は複数の回収液用流路を形成し得る形状を有していてもよい。
また、上記実施形態において、濾過膜8の背面から気体で背圧を印加することにより回収液供給の際の漏れ流を防止したが、図7に示されるように、回収時に濾過膜8の背面に、回収液の透過を防止する漏れ流防止部材16を当接するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、略均一かつ最適な剪断力を選択して供給することの可能な流路として、回収具12のスペーサー121により形成される螺旋状流路を用いるようにしたが、これに限定されるものではない。流路は、1又は複数の直線、1又は複数の曲線、又は1以上の直線と1以上の曲線の組合せから構成されてもよい。例えば、流路は、濾過膜を横断する直線状流路、濾過膜の中心部から辺縁部まで若しくは辺縁部から中心部まで延びる螺旋状流路である。流路は、濾過膜上での流路が実質的に一定の断面積を有していることが好ましい。流路の断面積が実質的に一定であることにより、回収液により細胞に作用する剪断力が流路長方向で略均一化するので、流路の全長すなわち濾過面全面にわたって略均一な剪断流を、当該流路に供給する回収液の流量を選択するだけで、任意に調整できる。そのため、細胞の損傷を防止する上限以下、かつ濾過膜上の細胞の回収に必要な下限以上となる、略均一な剪断力を容易に調整し供給することができる。
また、上記実施形態においては、回収具12は、遊離した細胞を収容するための貯留部125を備えているが、必ずしも貯留部を設ける必要はなく、細胞が遊離した後、回収具12を濾過膜8から脱離させ、濾過膜8上に回収液中に浮遊する細胞を回収するようにしてもよい。
細胞は、膜上において任意の処理が可能であり、例えば、任意の試薬を用い、特定の反応温度、反応時間で処理が可能である。細胞を処理するための試薬は、任意の細胞処理試薬が使用可能であり、例えば、特定の細胞を染色する染色試薬、染色促進剤が使用可能である。染色試薬としては、蛍光標識抗体、核蛍光染色色素等を用いることが好ましい。例えば、特定の癌細胞のマーカーに特異的な蛍光標識抗体を用いることにより、濾過膜上で処理する細胞のうちの癌細胞を蛍光標識することができる。回収された細胞をフローサイトメータに供給し、蛍光を検出することにより、癌細胞の有無を検出することができる。
また、回収された細胞は、顕微鏡観察又はフローサイトメトリによる検査に付されてもよい。本実施形態の方法により回収された細胞は、実質的に形態情報を保持しているので、形態学的な異常を検出することが可能であり、したがって癌等の診断に利用できる。
なお、上記実施形態においては、濾過膜上の細胞を、剪断力を用いて任意の液体中に回収したが、回収の対象は細胞に限定されるものではなく、例えば、抗原または抗体を感作した担体粒子等を回収することも可能である。
1 細胞処理装置
2 ディスポチップ
3 ピペッタ
4 ロボットアーム
5 冷蔵試薬保管庫
6 常温試薬保管庫
7 洗浄液保管庫
8 濾過膜
9 反応チャンバ
10 ディスポチップ収容部
11 ディスポチップ廃棄部
12 回収具
13 回収具移動機構
14 シリンジポンプ
15 濾過膜支持体
16 漏れ流防止部材
2 ディスポチップ
3 ピペッタ
4 ロボットアーム
5 冷蔵試薬保管庫
6 常温試薬保管庫
7 洗浄液保管庫
8 濾過膜
9 反応チャンバ
10 ディスポチップ収容部
11 ディスポチップ廃棄部
12 回収具
13 回収具移動機構
14 シリンジポンプ
15 濾過膜支持体
16 漏れ流防止部材
Claims (16)
- 細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する方法であって、
細胞懸濁液を濾過膜で濾過する工程と、
濾過膜上の細胞を試薬で処理する工程と、
回収液を、試薬で処理された細胞に剪断力が作用するように供給し、濾過膜上の細胞を回収液中に遊離させる工程と、
濾過膜から遊離した細胞を含む回収液を回収する工程と、を備える細胞処理方法。 - 試薬が特定の細胞を染色する染色試薬である請求項1に記載の細胞処理方法。
- 濾過膜上の細胞を洗浄液で洗浄する工程を備える請求項1または2に記載の細胞処理方法。
- 濾過膜上の細胞存在領域と対向して配置される対向面、対向面に設けられ濾過膜との間隔を規定するスペーサー部および回収液を供給する供給口を備える回収液供給部材を、細胞存在領域上に配置した状態で、供給口から回収液を供給する請求項1〜3のいずれか1項に記載の細胞処理方法。
- 回収液が、細胞存在領域、対向面およびスペーサー部によって形成される流路に供給されることによって、細胞に剪断力を作用させる請求項4に記載の細胞処理方法。
- 流路が螺旋状に形成される請求項5に記載の細胞処理方法。
- 細胞懸濁液の溶媒が濾過膜上に残存するように濾過が行われる請求項1〜6の何れか1項に記載の細胞処理方法。
- 回収液による細胞の遊離を、回収液が濾過膜を透過しない条件下で行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の細胞処理方法。
- 回収液が濾過膜を透過しない条件が、濾過膜の背面から、濾過膜の細胞存在面側の液圧以上で濾過膜のバブルポイント以下の圧力で気体を供給することである請求項8に記載の細胞処理方法。
- 濾過膜が親水性ポリマー材料からなる請求項1〜9のいずれかに記載の細胞処理方法。
- 親水性ポリマー材料が、親水性ポリテトラフロロエチレン、親水性ナイロン、親水性ポリビニリデンフロライド、親水性ポリカーボネイト、親水性ポリプロピレン、親水性ポリスルフォン及び親水性ポリエーテルスルホンからなる群より選択される請求項10に記載の細胞処理方法。
- 細胞懸濁液中の細胞を試薬で処理して回収する細胞処理装置であって、
細胞懸濁液を濾過するための濾過膜を保持する保持部材と、
濾過膜上の細胞に試薬を供給する試薬供給部と、
濾過膜上の細胞存在領域に配置されたときに濾過膜上の細胞に剪断力が作用するように回収液を供給する回収液供給部材と、を備える細胞処理装置。 - 回収液供給部材が、濾過膜上の細胞存在領域と対向して配置される対向面、対向面に設けられ濾過膜と対向面との間隔を規定するスペーサー部および回収液を供給する供給口を備える請求項12に記載の細胞処理装置。
- 回収液が、細胞存在領域、対向面およびスペーサー部によって形成される流路に供給されることによって、細胞に剪断力を作用させる請求項13に記載の細胞処理装置。
- 流路が螺旋状である請求項14に記載の細胞処理装置。
- 濾過膜の細胞存在面の背面側に圧力を付与する空圧源を備える請求項12〜15のいずれか1項に記載の細胞処理装置。
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